JP2002283635A

JP2002283635A - 熱転写プリンタ

Info

Publication number: JP2002283635A
Application number: JP2001088068A
Authority: JP
Inventors: Takashi Maruyama; 貴史丸山
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 2001-03-26
Filing date: 2001-03-26
Publication date: 2002-10-03

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、用紙トレーをプラテンローラの下
部に装着することにより、スペース効率を良くして、面
積が小さな場所でも設置可能な熱転写プリンタを提供す
ること【解決手段】複数の発熱素子を有するサーマルヘッド
７と、ヘッドダウンしたサーマルヘッド７が圧接可能な
プラテンローラ３と、記録用紙１３を収納した用紙トレ
ー９とを備え、用紙トレー９をプラテンローラ３の下方
に位置させて装着し、プラテンローラ３に圧接した記録
用紙１３を、プラテンローラ１３の回転により用紙トレ
ー９から送出するピックアップ動作後、用紙トレー９か
ら送出した記録用紙１３を矢印Ｆの送出方向と反対方向
の矢印Ｇの給紙方向に搬送して、ヘッドアップ状態のサ
ーマルヘッド７とプラテンローラ３との間に給紙するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷情報に基づい
てサーマルヘッドの複数の発熱素子を選択的に発熱させ
ることにより、インクリボンのインクを記録用紙に転写
して印刷を行うのに好適な熱転写プリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来提案されている熱転写プリンタを図
５に基づいて説明すると、熱転写プリンタ５１は、本体
ケース５２内部の図示左側下部に給紙部５２ａが形成さ
れ、本体ケース５２内部には、回転自在のプラテンロー
ラ５３が配設されている。また、本体ケース５２に形成
した図示右側の回動支点５４を支点として回動自在のヘ
ッドレバー５５が配設されている。前記ヘッドレバー５
５の図示左側端部には、ヘッド取付台５６が取り付けら
れ、このヘッド取付台５６の下面側には、ラインサーマ
ルヘッドからなるサーマルヘッド５７が取り付けられて
いる。また、サーマルヘッド５７は、プラテンローラ５
３と対向する側の印刷面に、複数の発熱素子（図示せ
ず）が整列して形成されている。そして、回動支点５４
を支点としてヘッドレバー５５を回動させることによ
り、サーマルヘッド５７がヘッドアップ・ダウンしてプ
ラテンローラ５３に接離可能になっている。

【０００３】前記給紙部５２ａには、２点鎖線で示すよ
うな用紙トレー５８の一方側５８ａが着脱可能になって
いる。そして、給紙部５２ａに一方側５８ａを装着した
用紙トレーは、他方側５８ｂの大部分が本体ケース５２
からはみ出した状態になっている。また、用紙トレー５
８には、例えば普通紙からなる記録用紙５９が複数枚積
層して収納可能になっている。また、用紙トレー５８に
収納した記録用紙５９は、下部の付勢部材（図示せず）
により、一端部５９ａ寄りが本体ケース内のピックアッ
プローラ６０に弾性付勢されている。

【０００４】また、プラテンローラ５３の図示左側近傍
には、回転可能な紙送りローラ６１が配設されており、
この紙送りローラ６１に回転自在の従動ローラ６２が圧
接して配設されている。また、ヘッドアップ状態におけ
るプラテンローラ５３とサーマルヘッド５７との間に
は、インクリボン６３を収納するリボンカセット６４が
載置可能になっている。そして、インクリボン６３は、
両端部が巻取りリール６５と供給リール６６とに巻回さ
れてリボンカセット６４に収納されている。

【０００５】前述したような従来の熱転写プリンタ５１
による印刷動作は、ピックアップローラ６０を反時計回
り方向に回転させて、用紙トレー５８内の最上部の記録
用紙５９を矢印Ａの給紙方向に搬送すると、記録用紙５
９の一端部５９ａが、紙送りローラ６１と従動ローラ６
２とに狭持され、時計回り方向に回転する紙送りローラ
６１の回転で、更に矢印Ａの給紙方向における下流側に
搬送される。

【０００６】そして、給紙ローラ６１近傍に記録用紙５
９の他端部５９ｂが接近すると、この他端部５９ｂを検
出センサ（図示せず）が検出して紙送りローラ６１の回
転が停止すると、記録用紙５９の最初の印刷行の頭出し
がされて、サーマルヘッド５７がヘッドダウンされる。
そして、紙送りローラ６１を反時計回り方向に反転させ
ると、記録用紙５９にインクリボンのインクが転写され
て、文字等の画像が印刷される。また、印刷中の記録用
紙５９は、他端部５９ｂがピックアップローラ６０の上
部側に案内されて矢印Ｂの排紙方向に搬送される。

【０００７】また、カラー印刷を行う場合は、まず、第
１の印刷動作で、紙送りローラ６１を時計回り方向に回
転させて、プラテンローラ５３とサーマルヘッド５７と
の間に記録用紙６１を給紙して最初の印刷行の頭出しを
する。その後、サーマルヘッド５７をヘッドダウンさせ
ると共に、紙送りローラ６１を反時計回り方向に反転さ
せて、記録用紙５９を矢印Ｂの排紙方向に牽引すると、
カラーインクリボンの、最初の色のインク、例えばイエ
ローのインクが転写されて、記録用紙にイエローの色の
画像が印刷される。

【０００８】次に、第２の印刷動作で、サーマルヘッド
５７をヘッドアップさせると共に、紙送りローラ６１を
時計回り方向に回転させることにより、イエローの色の
画像印刷がされた記録用紙を矢印Ａの給紙方向の下流側
に戻す。そして、再度記録用紙５９の最初の印刷行の頭
出しを行って、イエローの色の画像の上からマゼンタの
色のインクを重ね印刷する。その後、第３の印刷動作で
マゼンタの色の画像の上からシアンの色のインクを、第
２の印刷動作と同じ動作で重ね印刷することにより、記
録用紙５９に所望のカラー画像を印刷することができ
る。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の熱転写プリンタは、給紙部５２ａに用紙トレー
５８を装着すると、用紙トレー５８の他方側５８ｂが本
体ケース５８から大きくはみ出す。そのために、従来の
熱転写プリンタは、設置スペースに広いスペースが必要
となり、スペース効率が悪いという問題があった。本発
明は、前述したような問題点に鑑みてなされたもので、
用紙トレーをプラテンローラの下部に装着することによ
り、スペース効率を良くして、面積が小さな場所でも設
置可能な熱転写プリンタを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第１の解決手段として本発明の熱転写プリンタは、複
数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、このサーマル
ヘッドが圧接可能なプラテンローラと、記録用紙を収納
した用紙トレーとを備え、前記用紙トレーを前記プラテ
ンローラの下方に位置させて装着し、前記プラテンロー
ラに圧接した前記記録用紙を、前記プラテンローラの回
転により前記用紙トレーから送出するピックアップ動作
後、前記用紙トレーから送出した前記記録用紙を前記送
出方向と反対方向の給紙方向に搬送して、離間状態の前
記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に給紙す
るようにしたことを特徴とする熱転写プリンタ。

【００１１】また、前記課題を解決するための第２の解
決手段として、前記記録用紙の前記送出方向における前
記プラテンローラの下流側に紙送りローラを配設し、前
記ピックアップ動作中に、前記記録用紙の一端部が前記
プラテンローラから外れると、前記紙送りローラで前記
送出方向に牽引し、その後、前記紙送りローラを反転さ
せて前記記録用紙を前記給紙方向に搬送するような構成
とした。

【００１２】また、前記課題を解決するための第３の解
決手段として、前記紙送りローラは、前記送出方向にお
ける前記プラテンローラの下流側近傍に配設した第１紙
送りローラと、前記送出方向における前記第１紙送りロ
ーラの下流側に配設した第２紙送りローラとを有し、前
記ピックアップ動作中の前記記録用紙は、前記第２紙送
りローラで前記送出方向に牽引し、前記ピックアップ動
作が終了すると、前記記録用紙を前記第１紙送りローラ
で前記給紙方向に搬送するような構成とした。

【００１３】また、前記課題を解決するための第４の解
決手段として、前記第１と第２紙送りローラの間に回動
自在の用紙ガイドレバーを配設し、前記ピックアップ動
作中は、前記記録用紙が前記用紙ガイドレバーの下部を
通過して搬送され、前記ピックアップ動作が終了する
と、前記用紙ガイドレバーが下方に回動して前記記録用
紙のピックアップ経路を遮蔽するような構成とした。

【００１４】また、前記課題を解決するための第５の解
決手段として、前記用紙トレーは、収納した前記記録用
紙を上方に付勢する用紙載置板を有し、前記サーマルヘ
ッド近傍には、前記用紙載置板を押し下げ可能な押し下
げ部を形成し、前記記録用紙への印刷時には、前記押し
下げ部が前記用紙載置板を押し下げて、前記用紙トレー
に収納した前記記録用紙と前記プラテンローラとの圧接
を解除し、また、前記記録用紙を前記ピックアップ動作
中は、前記用紙付勢板から前記押し下げ部が離れて、前
記用紙トレーに収納した前記記録用紙を前記プラテンロ
ーラに圧接するような構成とした。

【００１５】また、前記課題を解決するための第６の解
決手段として、前記押し下げ部は、前記サーマルヘッド
を取り付けた回動自在のヘッドレバーに形成し、前記ヘ
ッドレバーを回動させて前記サーマルヘッドが前記プラ
テンローラに圧接したヘッドダウン時に、前記押し下げ
部が前記用紙付勢部材を押し下げるような構成とした。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の熱転写プリンタ
の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図１
は本発明の熱転写プリンタの要部断面図であり、図２、
図３は図１の動作を説明する要部断面図であり、図４は
本発明に係わる要部平面図である。

【００１７】まず、本発明の実施の形態の熱転写プリン
タ１は、図１に示すように、２点鎖線で示す本体ケース
２内に、回転自在のローラからなるプラテン３が配設さ
れ、このプラテン３は回転軸３ａの両端部が本体ケース
２の側壁に軸支されている。また、図示右側の回動支点
４を支点として矢印Ａ、Ｂ方向の上下方向に回動自在の
ヘッドレバー５が配設されている。

【００１８】このヘッドレバー５は、金属板をプレス等
により打ち抜き形成して、図４に示すように、一対の側
板５ａ、５ｂと、この側板５ａ、５ｂを連結するヘッド
取付部５ｃとで、平面視の形状がコ字状に形成されてい
る。また、図示下方の側板５ｂには、図示左方向に延び
る押し下げ部５ｄが形成されている。この押し下げ部５
ｄは、図１に示すようにＬ字状に形成され、このＬ字状
の下端部５ｅが後述する用紙トレー９の用紙載置板１０
を押し下げ可能になっている。

【００１９】また、ヘッドレバー５のヘッド取付部５ｃ
には、略台形状でヘッド取付部５ｃに沿って長尺状のヘ
ッド取付台６が接着剤等で取り付けられている。また、
ヘッド取付台６の下面には、サーマルヘッド７が接着剤
等により取り付けられている。そして、サーマルヘッド
７は、ヘッドレバー５を矢印Ｃ、Ｄの上下方向に回動さ
せることにより、ヘッドアップ／ダウンしてプラテン３
に接離可能になっている。

【００２０】前記サーマルヘッド７は、ラインサーマル
ヘッドからなり、プラテンローラ３と対向する部分の印
刷面には、プラテンローラ３の長手方向に沿って、複数
の発熱素子（図示せず）が整列して形成されている。こ
の複数の発熱素子の長さは、後述する記録用紙１３の幅
寸法より若干長く形成されている。そして、サーマルヘ
ッド７は、印刷情報（印刷データ）に基づいて、各発熱
素子（図示せず）が選択的に発熱されるようになってい
る。

【００２１】また、図１に示すプラテンローラ３の下部
であると共に本体ケース２の下部には給紙部８が形成さ
れ、この給紙部８には、用紙トレー９が着脱可能になっ
ている。この用紙トレー９は、内部の底板９ａに回動自
在に支持された平板状の用紙載置板１０を有し、この用
紙載置板１０は、バネ１１で矢印Ｅの上方に弾性付勢す
る付勢板１２によって、プラテンローラ３に圧接可能に
なっている。また、用紙載置板１０には、図４に示すよ
うに、ヘッドレバー５の押し下げ部５ｄが当接可能な突
出部１０ｂが用紙トレー９から図示下方の外側に突出し
て形成されている。

【００２２】また、用紙トレー９内部の用紙載置板１０
上には、例えばＡ４サイズの普通紙等からなる記録用紙
１３が複数枚載置されている。（図面では省略して１枚
だけ記載している）前記用紙トレー９内の用紙載置板１０に載置した記録用
紙１３は、図示右端部を一端部１３ａ、図示左端部を他
端部１３ｂとして説明する。また、用紙載置板１０は、
図１に示すように、プラテンローラ３と対向する位置に
摩擦板１０ａが配置されて、記録用紙１３が複数枚重な
った状態でピックアップされる重送等の障害を防ぐよう
になっている。そして、用紙トレー９に載置した記録用
紙１３は、用紙載置板１０の矢印Ｅ方向の付勢力で上方
のプラテンローラ３に圧接されるようになっている。

【００２３】また、用紙トレー９から送出する矢印Ｆの
記録用紙１３の送出方向におけるプラテン３の下流側に
は、回転可能な第１、第２紙送りローラ１４、１６が所
定の間隔をもって配設されている。前記第１紙送りロー
ラ１４は、矢印Ｆの送出方向におけるプラテンローラの
下流側近傍に配設され、この第１紙送りローラ１４に
は、回転自在な第１従動ローラ１５が圧接されて配設さ
れている。また、矢印Ｆの送出方向における第１紙送り
ローラ１４より更に下流側に第２紙送りローラ１６が配
設され、この第２紙送りローラ１６には、回転自在な第
２従動ローラ１７が圧接されて配設されている。前記第
１第２紙送りローラ１４、１６は、駆動源（図示せず）
に連結されて、回転方向は左右両方向に回転可能になっ
ている。また、プラテンローラ３は、記録用紙１３を用
紙トレー９から送出するピックアップ動作中は駆動源の
回転が伝達されて回転し、記録用紙１３を矢印Ｇ方向に
搬送する給紙中、及び印刷中は、駆動源からの回転伝達
が解除されて、回転自在になっている。

【００２４】また、第１と第２紙送りローラ１４、１６
の間には、舌片状で回動自在の用紙ガイドレバー１８が
配設され、プラテンローラ３を回転させて記録用紙１３
を用紙トレー９から矢印Ｆの送出方向に送出するピック
アップ動作中は、送出中の記録用紙１３により上方に回
動して、記録用紙１３を送出可能になっている。また、
用紙トレー９から記録用紙１３の送出が終わって、ピッ
クアップ動作が終了すると、用紙ガイドレバー１８が下
方に回動して、プラテンローラ３と用紙トレー９との間
のピックアップ経路が遮蔽されるようになっている。

【００２５】また、ヘッドアップ状態におけるプラテン
３とサーマルヘッド７との間には、リボンカセット１９
に収納したインクリボン２０が位置するようになってい
る。このインクリボン２０は、樹脂材料からなるベース
フィルムを有し、このベースフィルムの一方の面である
図示下面側に所望の色のインクが塗布されてインク面が
形成されている。また、インクリボン２０は、その幅寸
法が、記録用紙１３の印刷行方向の印刷幅寸法より若干
大きく形成されて、巻取りリール２１と供給リール２２
とに端部がそれぞれ巻回された状態でリボンカセット１
９に収納されている。

【００２６】また、リボンカセット１９は、巻取りリー
ル２１に巻回したインクリボン２０を収納する巻取りケ
ース１９ａと、供給リール２２に巻回したインクリボン
２０を収納する供給ケース１９ｂとが連結されて形成さ
れている。このようなリボンカセット１９は、ヘッドレ
バー５を矢印Ｄの上方に回動させて、サーマルヘッド７
をヘッドアップさせることにより、本体ケース２内部の
カセット載置部（図示せず）に載置可能になっている、
また、カセット載置部に載置したリボンカセット１９の
インクリボン２０と、プラテン３との間に所定寸法の隙
間が形成されるようになっている。

【００２７】このような本発明の熱転写プリンタ１によ
り記録用紙１３に、画像印刷する動作を説明すると、ま
ず図１に示すように、記録用紙１３を用紙載置板１０上
に載置した状態の用紙トレー９を本体ケース２下部の給
紙部８に装着すると、用紙トレー９の外形全体が、ほと
んど本体ケース２内に収容される。そして、用紙載置板
１０が矢印Ｅの上方に付勢板１２で付勢されて、最上部
の記録用紙１３がプラテンローラ３下部の外周部に圧接
される。

【００２８】次に、プラテンローラ３を時計回り方向に
回転させると、記録用紙１３は、矢印Ｆの送出方向に搬
送され、この記録用紙１３により、用紙ガイドレバー１
８が上方に回動される。そして、用紙ガイドレバー１８
の下方を、記録用紙１３が矢印Ｆの送出方向の下流側に
搬送されて、記録用紙１３のピックアップ動作が行われ
る。このピックアップ動作において、プラテンローラ３
により矢印Ｆの送出方向に搬送する記録用紙１３の他端
部１３ｂが、第２紙送りローラ１６と第２従動ローラ１
７とに狭持される。そして、記録用紙１３を用紙トレー
９から送出するピックアップ動作中に、記録用紙１３の
一端部１３ａがプラテンローラ３から外れると、記録用
紙１３は、第２紙送りローラ１６に牽引されて、更に矢
印Ｆの送出方向の下流側に搬送される。

【００２９】すると、記録用紙１３が用紙トレー９から
送出されると共に、その一端部１３ａが用紙ガイドレバ
ー１８から外れて、記録用紙１３のピックアップ動作が
終了する。この記録用紙１３のピックアップ動作が終了
すると、用紙ガイドレバー１８が下方に回動し、プラテ
ンローラ３と用紙トレー９の用紙載置板１０との間のピ
ックアップ経路が遮蔽される。

【００３０】次に、第２紙送りローラ１６を反転させて
時計回り方向に回転すると、記録用紙１３は、図２に示
す矢印Ｇの給紙方向に搬送され、その一端部１３ａが用
紙ガイドレバー１８の上方を通過して、第１の紙送りロ
ーラ１４と従動ローラ１５とに狭持される。そして、第
１紙送りローラ１４の時計回り方向の回転で、記録用紙
１３は、矢印Ｇの給紙方向に搬送されて、ヘッドアップ
状態のサーマルヘッド７とプラテンローラ３との間に給
紙される。

【００３１】前記第１紙送りローラ１４の回転で、記録
用紙１３を矢印Ｇの給紙方向に搬送すると、その他端部
１３ｂが第２紙送りローラ１６から外れて第１紙送りロ
ーラ１４近傍に近づく。すると、図示を省略した用紙検
出センサが他端部１３ｂを検出して、第１紙送りローラ
１４の回転が停止する。そして、記録用紙１３の最初の
印刷行の頭出しが行われる。この記録用紙１３の頭出し
作業後、図３に示すように、ヘッドレバー５を矢印Ｃ方
向に回動させて、サーマルヘッド７をヘッドダウンさせ
て、プラテンローラ３にインクリボン２０と記録用紙１
３とを圧接する。

【００３２】また、サーマルヘッド７をヘッドダウンさ
せることにより、ヘッドレバー５の押し下げ部５ｄが、
用紙載置板１０の突出部１０ｂを押し下げる。この動作
により、用紙載置板１０に載置された記録用紙１３は、
プラテンローラ１３との圧接が解除される。

【００３３】次に、第１紙送りローラ１４を反時計方向
に反転させて記録用紙１３を矢印Ｈの排紙方向に牽引す
ることにより、プラテンローラ３も第１紙送りローラ１
４と同じ反時計回り方向に回転する。この時、プラテン
ローラ３下部の用紙トレー９に収納した記録用紙１３
は、押し下げ部５ｄで、プラテンローラ３との圧接が解
除されているので、プラテンローラ３の回転が用紙トレ
ー９内の記録用紙１３に伝達されることがない。

【００３４】また、プラテンローラ３の反時計回り方向
の回転と同時に、サーマルヘッド７の発熱素子に印刷情
報に従って選択的に通電されて、記録用紙１３にインク
リボン２０のインクが転写され、所望の色の画像が印刷
される。また、インクを転写後のインクリボン２０は、
巻取りリール２１に巻取られる。そして、１枚の記録用
紙１３に最初の行から最終行まで連続して文字等の画像
が印刷されると、印刷後の記録用紙１３は、矢印Ｈの排
紙方向に搬送されて、第１、第２紙送りローラ１４、１
６から一端部１３ａが外れて、本体ケース２外部に送出
されて、印刷動作が終了する。

【００３５】また、本発明の熱転写プリンタ１で、例え
ばカラー印刷を行う場合には、インクリボン２０のイン
ク塗布面に、少なくともＹ（イエロー）、Ｍ（マゼン
タ）、Ｃ（シアン）の３原色の３色のインクを、順次繰
り返し塗布したマルチカラーインクリボンと称されるカ
ラーインクリボンを収納したリボンカセット１９をカセ
ット載置部８に載置する。

【００３６】そして、サーマルヘッド７とプラテンロー
ラ３との間に給紙した記録用紙１３を、第１の印刷動作
で、矢印Ｈの排紙方向に搬送しながら、例えばＹ（イエ
ロー）の色の画像を印刷し、このＹ（イエロー）の色の
画像印刷が終わりと、記録用紙９を再度矢印Ｇの給紙方
向に戻し、Ｙ（イエロー）の色の画像の上に、Ｍ（マゼ
ンタ）の画像を重ね印刷する。そして、前記印刷動作と
同じ動作で、Ｍ（マゼンタ）の色の画像の上にＣ（シア
ン）の色のインクを重ね印刷することにより、所望のカ
ラー画像を記録用紙１３に印刷するようになっている。

【００３７】このような、熱転写プリンタ１は、用紙ト
レー９をプラテンローラ９の下方に位置させて装着して
いるので、用紙トレー９の外形全部を本体ケース２の内
部に収容して装着することができ、熱転写プリンタ１の
設置スペースを小さくすることができる。

【００３８】

【発明の効果】本発明の熱転写プリンタは、用紙トレー
を前記プラテンローラの下方に位置させて装着し、プラ
テンローラの回転により記録用紙を送出するピックアッ
プ動作後、用紙トレーから送出した記録用紙を送出方向
と反対方向の給紙方向に搬送して、サーマルヘッドとプ
ラテンローラとの間に給紙するようにしたので、用紙ト
レー全体を本体ケース内に収容して装着することがで
き、スペース効率が良くなり、面積が小さな場所でも設
置可能な熱転写プリンタを提供できる。

【００３９】また、記録用紙をピックアップ動作中に、
記録用紙の一端部がプラテンローから外れると、紙送り
ローラで送出方向に牽引し、その後、紙送りローラを反
転させて記録用紙を前記給紙方向に搬送するようにした
ので、プラテンローラの下部に用紙トレーを配設して
も、紙送りローラで記録用紙を、確実にサーマルヘッド
とプラテンローラとの間に給紙して印刷することができ
る。

【００４０】また、紙送りローラは、プラテンローラの
下流側近傍に配設した第１紙送りローラと、送出方向に
おける第１紙送りローラの下流側に配設した第２紙送り
ローラとを有し、ピックアップ動作中の記録用紙は、第
２紙送りローラで送出方向に牽引し、ピックアップ動作
が終了すると、第１紙送りローラで給紙方向に搬送する
ようにしたので、記録用紙を高精度に給紙、及び排紙を
行うことができる。

【００４１】また、ピックアップ動作中は、記録用紙が
用紙ガイドレバーの下部を通過して搬送され、ピックア
ップ動作が終了すると、用紙ガイドレバーが下方に回動
して記録用紙のピックアップ経路を遮蔽するようにした
ので、給紙動作開始時の記録用紙が誤ってピックアップ
経路に侵入することがなく、給紙中の紙ジャム等の障害
の発生を防ぐことができる。

【００４２】また、記録用紙に印刷時には、押し下げ部
が用紙載置板を押し下げて、用紙トレーに収納した記録
用紙とプラテンローラとの圧接を解除し、また、記録用
紙をピックアップ動作中は、用紙付勢板から押し下げ部
が離れて、用紙トレーに収納した記録用紙をプラテンロ
ーラに圧接するようにしたので、記録用紙を確実に用紙
トレーからピックアップすると共に、この記録用紙に高
品質の印刷を行うことができる熱転写プリンタを提供で
きる。

【００４３】また、押し下げ部は、サーマルヘッドを取
り付けた回動自在のヘッドレバーに形成し、ヘッドレバ
ーを回動させてサーマルヘッドをヘッドダウン時に、押
し下げ部が用紙付勢部材を押し下げるようにしたので、
押し下げ部をヘッドレバーと一体形成することができ、
プレス等でヘッドレバーを形成時に同時に押し下げ部を
形成することができ、押し下げ部の形成が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の熱転写プリンタの要部断面図である。

【図２】図１の動作を説明する要部断面図である。

【図３】図１の動作を説明する要部断面図である。

【図４】本発明の熱転写プリンタの要部平面図である。

【図５】従来の熱転写プリンタの要部外観図である、

【符号の説明】

１熱転写プリンタ２本体ケース３プラテンローラ４回動支点５ヘッドレバー６ヘッド取付台７サーマルヘッド８給紙部９用紙トレー１０用紙載置板１１バネ１２付勢板１３記録用紙１４紙送りローラ１５従動ローラ１６第２紙送りローラ１７第２紙送りローラ１８用紙ガイドレバー１９リボンカセット２０インクリボン２１巻取りリール２２供給リール

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｂ６５Ｈ 5/06 Ｂ６５Ｈ 29/60 Ａ３Ｆ０５３ 29/58 Ｂ４１Ｊ 3/20 １０９Ｃ３Ｆ３４３ 29/60 25/30 ＵＦターム(参考） 2C058 AB02 AC06 AE02 AF04 AF31 DA10 DA34 2C059 AA04 AA05 AA22 AA26 AA29 AA68 AA73 2C064 CC02 CC06 EE01 2C065 DA03 DA26 DA36 3F049 AA10 DA11 DA12 EA17 LA07 LB03 3F053 BA03 EA05 EB04 EC02 ED01 LA07 LB03 3F343 FA02 FB04 GA03 GB01 GC01 GD01 HC04 HD08 HD18 KB04 KB14 KB19 LA03 LA12 LC12 LC20

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の発熱素子を有するサーマルヘッド
と、このサーマルヘッドが圧接可能なプラテンローラ
と、記録用紙を収納した用紙トレーとを備え、前記用紙
トレーを前記プラテンローラの下方に位置させて装着
し、前記プラテンローラに圧接した前記記録用紙を、前
記プラテンローラの回転により前記用紙トレーから送出
するピックアップ動作後、前記用紙トレーから送出した
前記記録用紙を前記送出方向と反対方向の給紙方向に搬
送して、離間状態の前記サーマルヘッドと前記プラテン
ローラとの間に給紙するようにしたことを特徴とする熱
転写プリンタ。
【請求項２】前記記録用紙の前記送出方向における前
記プラテンローラの下流側に紙送りローラを配設し、前
記ピックアップ動作中に、前記記録用紙の一端部が前記
プラテンローラから外れると、前記紙送りローラで前記
送出方向に牽引し、その後、前記紙送りローラを反転さ
せて前記記録用紙を前記給紙方向に搬送するようにした
ことを特徴とする請求項１記載の熱転写プリンタ。
【請求項３】前記紙送りローラは、前記送出方向にお
ける前記プラテンローラの下流側近傍に配設した第１紙
送りローラと、前記送出方向における前記第１紙送りロ
ーラの下流側に配設した第２紙送りローラとを有し、前
記ピックアップ動作中の前記記録用紙は、前記第２紙送
りローラで前記送出方向に牽引し、前記ピックアップ動
作が終了すると、前記記録用紙を前記第１紙送りローラ
で前記給紙方向に搬送するようにしたことを特徴とする
請求項２記載の熱転写プリンタ。
【請求項４】前記第１と第２紙送りローラの間に回動
自在の用紙ガイドレバーを配設し、前記ピックアップ動
作中は、前記記録用紙が前記用紙ガイドレバーの下部を
通過して搬送され、前記ピックアップ動作が終了する
と、前記用紙ガイドレバーが下方に回動して前記記録用
紙のピックアップ経路を遮蔽するようにしたことを特徴
とする請求項３記載の熱転写プリンタ。
【請求項５】前記用紙トレーは、収納した前記記録用
紙を上方に付勢する用紙載置板を有し、前記サーマルヘ
ッド近傍には、前記用紙載置板を押し下げ可能な押し下
げ部を形成し、前記サーマルヘッドをヘッドダウンさせ
て前記記録用紙への印刷時には、前記押し下げ部が前記
用紙載置板を押し下げて、前記用紙トレーに収納した前
記記録用紙と前記プラテンローラとの圧接を解除し、ま
た、前記記録用紙を前記ピックアップ動作中は、前記用
紙付勢板から前記押し下げ部が離れて、前記用紙トレー
に収納した前記記録用紙を前記プラテンローラに圧接す
るようにしたことを特徴とする請求項１乃至４記載の熱
転写プリンタ。
【請求項６】前記押し下げ部は、前記サーマルヘッド
を取り付けた回動自在のヘッドレバーに形成し、前記ヘ
ッドレバーを回動させて前記サーマルヘッドが前記プラ
テンローラに圧接したヘッドダウン時に、前記押し下げ
部が前記用紙付勢部材を押し下げるようにしたことを特
徴とする請求項５記載の熱転写プリンタ。