JP4119528B2 - 車両用フェンダーインシュレータ - Google Patents

車両用フェンダーインシュレータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントピラーとフロントフェンダーとの間に配設される軟質発砲樹脂製の車両用フェンダーインシュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車室内への騒音の侵入を防止して快適な居住空間を得るためにフロントピラーとフロントフェンダーとの間に上下方向に亘って騒音吸収用のフェンダーインシュレータが配設されたものがある。
【0003】
このフェンダーインシュレータには、吸音性に優れる多孔質材料または繊維によるフエルト、或いは発泡ウレタン等の軟質発泡樹脂など柔軟な材質が使用されている。
【0004】
一方、寒冷地等においては、ルーフ及びフロントガラス等を伝わって流下した雨水等が、フロントピラーとフロントフェンダーとの間を経由して排水されることから、排水通路となるフロントピラーとフロントフェンダーとの間で雨水が凍結し、この氷が徐々に大きくなってドア側に侵入することによって、ドアヒンジ及びリンク部等に影響を及ぼし、円滑なドアの開閉動作を妨げることがある。
【0005】
この対策として、実公平1−29184号公報に開示され、かつ図4に示す車体構造が提案されている。
【0006】
この構造は、図4に要部断面を示すように、フロントフェンダー51の後端近傍で、フロントフェンダー51とフロントピラー52との間を、フロントフェンダー51の内側との間に小隙を残して遮蔽板53によって遮断すると共に、遮蔽板53の車体幅方向外端にフロントフェンダー51と対向して車体前後方向に長いフランジ54を形成することによって、フロントフェンダー51とフランジ54との間の小隙において、該小隙を通る水がこの間で凍結し、凍結した氷自体がシール機能を果してフロントフェンダー51とフロントピラー52の空間内に成長した氷塊がドア55のドアヒンジ或いはリンク部まで成長侵入することを抑制することによってドア55の円滑な開閉動作を確保するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記前者、即ちフエルト、或いは発泡ウレタン等の軟質発泡樹脂など柔軟な材質によって形成されたフェンダーインシュレータは、吸音性に優れて遮音効果が確保されるものの、極めて軟弱、換言するとふにゃふにゃで張りがないことから、車体部材への取付固定作業が困難でかつ、車体部材への取付部分の強度が充分でなく取付状態の維持が不安定となるおそれがある。
【0008】
また、後者実公平1−29184号公報にあっては、フロントフェンダーと遮蔽板に形成したフランジとの間に小隙が形成されることから、この小隙を通る水がこの間で凍結して、凍結した氷自体がシール機能を果すものの、該小隙の上下全体に亘り氷結するまでは小隙が開放されることから、氷結するまではフロントフェンダーとフロントピラーとの間に侵入した雨水等が小隙からドア側に浸入し、浸入した水はドアの下側で氷結成長して円滑なドアの開閉動作に影響を及ぼすことが懸念される。
【0009】
更にフロントピラーとフロントフェンダーとの間には、フロントフェンダーの後端に形成されたフェンダーフランジが車体内側に向かって大きく張り出して形成され、上記小隙を保持可能な材質、即ちある程度剛性を備えた材質の遮蔽板を取り付け固定する取付作業は、厄介であり作業性が悪く生産性の低下を招く等の不具合がある。
【0010】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、取付作業性に優れ、安定した遮音効果が維持されると共に、氷結によるドア開閉動作への影響が回避される車両用フェンダーインシュレータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の車両用フェンダーインシュレータの発明は、車体のドア開口部前端のフロントピラーとフロントフェンダーとの間に配設される車両用フェンダーインシュレータであって、軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体と、該インシュレータ本体内に上下方向に延在して配設され、上記フェンダーインシュレータの剛性を確保し得る心材とを備え、上記フロントフェンダーの後縁に上下方向に沿ってフロントピラーとフロントフェンダーとの間に挿入して配置されたことを特徴とする。
【0012】
請求項1の発明によると、軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体内に上下方向に延在して配設することによりフェンダーインシュレータの剛性が確保されることから、フェンダーインシュレータを上下方向に長いフロントピラーとフロントフェンダーとの間に取付固定する作業が容易になると共に、取り付けられた状態が心材によって安定的に保持されて遮音効果が維持され、更にドア側への雨水等の侵入が防止されて氷結によるドア開閉動作への影響が回避される。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1の車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記インシュレータ本体は、非透水性軟質樹脂製被膜で被覆されたことを特徴とする。
【0014】
請求項2の発明によると、インシュレータ本体を非透水性軟質樹脂製被膜で被覆することによって、インシュレータ本体自体の吸水が防止でき、インシュレータ本体が保護されると共に、フロントフェンダー及びフロントピラー等の車体部材の発錆が抑制される。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1の車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記インシュレータ本体は、独立気泡の軟質発泡樹脂製であることを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明によると、インシュレータ本体を独立気泡の軟質発泡樹脂によって形成することによって、インシュレータ本体を非透水性軟質樹脂製被膜で被覆することなくインシュレータ本体自体の吸水を防止でき、上記請求項2と同等の効果が得られる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記フェンダーインシュレータは、少なくとも該フェンダーインシュレータの両側に可撓性のひれ部を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明によると、少なくとも該フェンダーインシュレータの両側に可撓性のひれ部を備えることによって、フェンダーインシュレータとフロントフェンダー及びフェンダーインシュレータとフロントピラーとの密着度が向上し、遮音性が向上すると共に、雨水等のドア側への浸入が確実に防止される。
【0019】
更に、柔軟なひれ部によってフロントフェンダー及びフロントピラーとの密着が維持され、インシュレータ本体の要求形状寸法精度が緩和され、かつインシュレータ本体自体で密着性を維持する場合に比べ、インシュレータ本体を若干小型に形成することが可能になり、取付固定作業性が容易になり作業性が向上する。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項2の車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記フェンダーインシュレータは、少なくとも該フェンダーインシュレータの両側に上記非透水性軟質樹脂製被膜によって形成された可撓性のひれ部を備えたことを特徴とする。
【0021】
請求項5の発明によると、ひれ部をインシュレータ本体を被覆する非透水性樹脂製被膜自体により構成することから、インシュレータ本体を被覆する際に同時にひれ部が形成され、別途ひれ部を取り付けるのに対し生産性が向上する。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記心材は、インシュレータ本体内に上下方向に沿って配設される心材本体と、該心材本体と一体に形成されて上記フェンダーインシュレータの上下方向略中央部に車体に固定する固定部を備えると共に、該固定部を車体に固定した状態において、心材本体の上端及び下端の少なくともいずれか一方が、インシュレータ本体を上記フロントフェンダーの後縁に上下方向に亘って形成されたフェンダーフランジに押接することを特徴とする。
【0023】
請求項6の発明によると、心材の中央部に備えられた固定部を車体部材に固定することで、心材本体の上端及び下端の少なくとも一方によってインシュレータ本体をフェンダーフランジに押接することが可能になり、固定部のみを車体部材に固定することによってフロントフェンダーインシュレータが所定位置に保持され、取付固定作業の簡素化が得られる。
【0024】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記心材は、少なくとも該心材の車体幅方向の幅が上記フロントフェンダーの後縁に上下方向に亘って形成されたフェンダーフランジとフロントピラーとの間隙より小さく設定されたことを特徴とする。
【0025】
請求項7の発明によると、フェンダーフランジとフロントピラーの間を介してフェンダーフランジの奥のフロントフェンダーとフロントピラーとの間にフェンダーインシュレータを取付固定する作業が容易になる。
【0026】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜6の車両用フェンダーインシュレータにおいて、上記フェンダーインシュレータは、該フェンダーインシュレータの略水平断面形状において前面が平面状乃至凹状に湾曲形成されたことを特徴とする。
【0027】
この請求項8の発明によると、フロントピラーとフロントフェンダーの間を流下する雨水等がフェンダーインシュレータとフロントピラー或いは、フェンダーインシュレータとフロントフェンダーの接触部に集中することが回避され、ドア側への雨水等の浸入が確実に防止される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車両用フェンダーインシュレータの実施の形態を図によって説明する。
【0029】
図1は、本実施の形態におけるフェンダーインシュレータ20が車体に取付固定された状態を示す車体1の要部側面図、図2は図1のA−A線断面図であり、図3はフェンダーインシュレータ20の説明図であって、同図(a)はフェンダーインシュレータ20の斜視図、同図(b)は同図(a)のB−B線断面図である。
【0030】
車体1は、フロントフェンダー2の内側のフロントピラー4にドアヒンジ5が設けられ、ドアヒンジ5の前方位置にフロントフェンダー2とフロントピラー4によって空間部Sが形成されている。
【0031】
フロントフェンダー2の後端には、フロントフェンダー2の後縁2aに沿って折曲形成されたフェンダーフランジ3が車体内側に向けて設けられ、フロントドア6の開閉動作に伴うフロントドア6の前端6aとフロントフェンダー2の後縁2aとの間に形成される過度の間隙を防止することによって、フロントフェンダー2の後縁2aとフロントドア6の前端6aとの間に異物が挟まれるのを未然に防止している。なお、矢印dは、フロントドア6の開閉動作に伴う前端6aの軌跡を示している。
【0032】
フロントピラー4には、フェンダーフランジ3の前方でかつ、上記空間部Sの上下方向略中央位置に対応してフェンダーインシュレータ取付部(図示せず)が形成されると共に、フロントピラー4の空間部Sの前方はフロントホイールハウスの後壁を形成するマッドガード(図示せず)によって閉鎖されている。
【0033】
そして、フロントガラス7に沿って流下した雨水等の一部は、フロントガラス7の下方に沿って形成されたカウル9内を経由してカウルサイド10に形成された開口10aから上記フロントフェンダー2とフロントピラー4によって形成される空間部S内に導かれる一方、フロントガラス7上を流下した雨水の一部はカウルサイド10の側方からカウル9内を経由することなく上記空間部S内に誘導され、空間部Sに誘導された雨水等の大部分は空間部を流水路として流下して空間部Sの下方から排出される。
【0034】
一方、フロントフェンダー2とフロントピラー4によって形成される空間部S内に配設されるフェンダーインシュレータ20は、図3に示すように軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体21と、インシュレータ本体21内に配設された心材25と、インシュレータ本体21を被覆する非透水性軟質樹脂製被膜30によって形成されている。
【0035】
インシュレータ本体21は、上記フェンダーフランジ3の前方位置において、フロントフェンダー2とフロントピラー4によって形成される空間部Sに略嵌合して、空間部S内を雨水等の流水路となる前方部S1とドアヒンジ5側の後方部S2に区画する上下方向に沿った長形であって、その略水平断面形状は前面が比較的平面状で、後面が後方に膨出した断面略D字状に形成されている。
【0036】
心材25は、ある程度の剛性を有する板状の金属製或いは合成樹脂製であって、インシュレータ本体21の内に上下方向に沿って内装される心材本体26と、上記フロントピラー4に形成されたフェンダーインシュレータ取付部に対応して心材本体26の略上下方向中央部から側方に突出形成された固定部27とを有している。
【0037】
この心材本体26は、側面視略フェンダーフランジ3の先端3aに沿った形状で上下方向に延在すると共に、車体幅方向の幅waは、上記フェンダーフランジ3の先端3aとフロントピラー4との間隙幅wbより小さく設定されている。
【0038】
更に、心材本体26は、上記フェンダーインシュレータ取付部に固定部27を取り付けた状態において、上端26a或いは下端26bの少なくとも一方がインシュレータ本体21をフェンダーフランジ3の先端3aに押接するように、換言すると、フェンダーインシュレータ20をフェンダーフランジ3の先端3aに前方から当接させた際、フェンダーインシュレータ取付部と固定部27との間に間隙が生じる形状に形成されている。
【0039】
このように心材25が内装されたインシュレータ本体21を被覆する非透水性軟質樹脂製被膜30は、主にインシュレータ本体21の前面を覆う前面被覆膜31と、主に後面を覆う後面被覆膜32によって構成され、前面及び後面側からインシュレータ本体21を前面被覆膜31と後面被覆膜32によって被覆し、互いに重合した前面被覆膜31と後面被覆膜32との周縁を接合、例えば、融着することによってインシュレータ本体21及び心材25を非透水性軟質樹脂製被膜30で被覆すると共に、接合された前面被覆膜31と後面被覆膜32の縁部によって、前面の周縁に沿ってインシュレータ本体21を囲む柔軟な可撓性を有するひれ部35が形成される。
【0040】
次に構成されたフェンダーインシュレータ20をフロントフェンダー2とフロントピラー4との間に配設する取付作業について説明する。
【0041】
フロントフェンダー2の後縁2aとフロントピラー4との間より前方に向かってフェンダーインシュレータ20を上下方向に延在した状態で空間部S内のフェンダーフランジ3の前方に挿入する。
【0042】
このフェンダーインシュレータ20の挿入作業にあたり、フェンダーインシュレータ20内に上下方向に延在して剛性を有する心材25が内装されることからフェンダーインシュレータ20の過度の軟弱が回避されてある程度の剛性が確保され、かつ心材本体26の幅waが、フェンダーフランジ3の先端3aとフロントピラー4とによって形成される間隙幅wbより小さく設定されていることから、軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体21及び非透水性軟質樹脂製被膜30を圧縮変形させることによって容易にフェンダーフランジ3の前方に挿入できる。
【0043】
空間部S内でフェンダーフランジ3の前方に挿入されたフェンダーインシュレータ20は、前面20aを前方に向けた状態で後面20bをフェンダーフランジ3の先端3aに押接すると共に、心材24の固定部27をフロントピラー3に形成されたフェンダーインシュレータ取付部と対向させてクリップ或いはボルト等の固定具によって固定する。
【0044】
この固定作業は、フェンダーインシュレータ20の後面20bをフェンダーフランジ3の先端3aに当接せしめた未固定状態において、固定部27とフェンダーインシュレータ取付部との間に間隙が生じ、フェンダーインシュレータ20のインシュレータ本体21を心材本体26の上端26a或いは下端26bによって押圧して心材本体26及びインシュレータ本体21を弾性変形させて固定部27とフェンダーインシュレータ取付部を圧接した状態で固定具によって互いに固定することから、固定部27とフェンダーインシュレータ取付部の1個所を固定することによって、インシュレータ本体21が非透水性軟質樹脂製被膜30を介して心材本体26の上端26a及び下端26bの少なくとも一方によってフェンダーフランジ3の先端3aに圧接されてフェンダーインシュレータ20が安定的に所定位置に維持されることから、取付固定作業の簡素化が得られる。
【0045】
また、剛性を有する心材25によってフェンダーインシュレータ20の形状が維持され、フェンダーインシュレータ20の安定した固定状態が長期間に亘って保持される。
【0046】
このようにフロントフェンダー2とフロントピラー4との間に圧縮付与された状態で所定位置に固定されたフェンダーインシュレータ20は、インシュレータ本体21の復元力によって非透水性軟質樹脂製被膜30をフロントフェンダー2及びフロントピラー4に押圧して、フロントフェンダー2とフェンダーインシュレータ20及びフロントピラー4とフェンダーインシュレータ20との間を密着させ、特にひれ部35を介してフロントフェンダー2とフェンダーインシュレータ20及びフロントピラー4とフェンダーインシュレータ20との間の密着度が向上し、該部からの騒音の侵入及び雨水等がフロントドア6側への浸入することが確実に防止することができ、更に氷結によるドア開閉動作への影響が回避される。
【0047】
また、ひれ部35を有することからフロントフェンダー2及びフロントピラー4と非透水性軟質樹脂製被膜30との間に多少の隙間が生じた場合でも上記フロントフェンダー2とフェンダーインシュレータ20及びフロントピラー4とフェンダーインシュレータ20との間の密着が維持され、インシュレータ本体21の要求寸法精度緩和、ひいてはフェンダーインシュレータ20の形状寸法精度の緩和が得られ、生産性が向上すると共にフェンダーインシュレータ20を若干小型化することによってさせ取付作業を容易にすることが得られる。
【0048】
フェンダーインシュレータ20の略水平断面形状において、前面20aを平面状に形成することによって、センターピラー4とフロントフェンダー2との間を流れる雨水等が、フロントフェンダー2とフェンダーインシュレータ20及びフロントピラー4とフェンダーインシュレータ20と密着部に集中して流下することが回避され、該部からフロントドア6側への雨水等の浸入が確実に回避される。この効果は、フェンダーインシュレータ20の水平断面形状において前面20aを凹状に湾曲形成することによってより顕著なものになる。
【0049】
更に、軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体21を非透水性軟質樹脂製被膜30によって被覆することによって、インシュレータ本体21の吸水作用が防止され、インシュレータ本体21、ひいてはフェンダーインシュレータ20が雨水等から保護されて安定したフェンダーインシュレータ20の機能が維持されると共に、フロントフェンダー2及びフロントピラー4等の車体部材の発錆が抑制される。
【0050】
また、インシュレータ本体21を吸水性のない独立気泡の軟質発泡樹脂製とすることによって、インシュレータ本体21を被覆する非透水性軟質樹脂製被膜30を廃止して構成の簡素化を図ることも可能であり、この独立気泡の軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体21を用いる場合においても上記同様フェンダーインシュレータ20として機能が維持される。
【0051】
更にこの独立気泡の軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体21を用いる場合においてもフロントフェンダー2及びフロントピラー4等に密着するひれ部を設けることが好ましい。
【0052】
上記、実施の形態では、フェンダーインシュレータ20の前面20aを水平板面形状において、平面形状乃至凹状に形成したが、波状に形成することも可能であり、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明した本発明の車両用フェンダーインシュレータによると、雨水等の通路となるフロントピラーとフロントフェンダーとの間に配設されるフェンダーインシュレータを軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体と、インシュレータ本体内に配設されて上下方向に亘って形成された心材とを備えることによって、フェンダーインシュレータの車幅方向には比較的柔軟で、かつ上下方向には比較的剛性が確保され、上下方向に長いフロントピラーとフロントフェンダーとの間に取付固定する作業が容易になると共に、取り付けられた状態が心材によって安定的に保持されて遮音効果が維持され、更に氷結によるドア開閉動作への影響が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用フェンダーインシュレータの実施の形態を説明するフェンダーインシュレータの取付状体を示す車体の要部側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本実施の形態の車両用フェンダーインシュレータの説明図であり、(a)はフェンダーインシュレータの斜視図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図4】従来技術を説明する車体の要部断面図である。
【符号の説明】
1 車体
2 フロントフェンダー
2a 後縁
3 フェンダーフランジ
3a 先端
4 フロントピラー
5 ドアヒンジ
6 フロントドア
20 フェンダーインシュレータ
20a 前面
20b 後面
21 インシュレータ本体
25 心材
26 心材本体
27 固定部
26a 上端
26b 下端
30 非透水性軟質樹脂製被膜
35 ひれ部
wa 心材本体の幅
wb フェンダーフランジの先端とフロントピラーとの間の間隙幅
S 空間部

Claims (8)

  1. 車体のドア開口部前端のフロントピラーとフロントフェンダーとの間に配設される車両用フェンダーインシュレータであって、
    軟質発泡樹脂製のインシュレータ本体と、
    該インシュレータ本体内に上下方向に延在して配設され、上記フェンダーインシュレータの剛性を確保し得る心材とを備え、
    上記フロントフェンダーの後縁に上下方向に沿ってフロントピラーとフロントフェンダーとの間に挿入して配設されることを特徴とする車両用フェンダーインシュレータ。
  2. 上記インシュレータ本体は、
    非透水性軟質樹脂製被膜で被覆されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用フェンダーインシュレータ。
  3. 上記インシュレータ本体は、
    独立気泡の軟質発泡樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載の車両用フェンダーインシュレータ。
  4. 上記フェンダーインシュレータは、
    少なくとも該フェンダーインシュレータの両側に可撓性のひれ部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用フェンダーインシュレータ。
  5. 上記フェンダーインシュレータは、
    少なくとも該フェンダーインシュレータの両側に上記非透水性軟質樹脂製被膜によって形成された可撓性のひれ部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の車両用フェンダーインシュレータ。
  6. 上記心材は、
    インシュレータ本体内に上下方向に沿って配設される心材本体と、
    該心材本体と一体に形成されて上記フェンダーインシュレータの上下方向略中央部に車体に固定する固定部を備えると共に、
    該固定部を車体に固定した状態において、心材本体の上端及び下端の少なくともいずれか一方が、インシュレータ本体を上記フロントフェンダーの後縁に上下方向に亘って形成されたフェンダーフランジに押接することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用フェンダーインシュレータ。
  7. 上記心材は、
    少なくとも該心材の車体幅方向の幅が上記フロントフェンダーの後縁に上下方向に亘って形成されたフェンダーフランジとフロントピラーとの間隙より小さく設定されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用フェンダーインシュレータ。
  8. 上記フェンダーインシュレータは、
    該フェンダーインシュレータの略水平断面形状において前面が平面状乃至凹状に湾曲形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用フェンダーインシュレータ。
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