JP4119291B2 - 建築板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,建築原板の表面に塗料層及びクリアー層を順次形成してなる建築板に関する。
【0002】
【従来技術】
例えば,建築物の外壁として施工する建築板においては,建築原板の表面に着色塗料よりなる塗料層を形成した後,この塗料層の表面にクリアー塗料よりなるクリアー層を形成して,塗料層の保護を行って建築板の耐久性を向上させている。
そして,上記クリアー層の内部又は上記塗料層の表面に,マイカ薄片又は金属粉等よりなる光輝材を配置することによって,建築板の意匠表面に光輝性を有する(光沢のある)外観を形成している。
【0003】
例えば,特許文献1においては,基材又は施工面上に,合成樹脂エマルジョンと石粉よりなる骨材とを含有する第1吹付材を塗布し,その後,クリアー層を形成するための合成樹脂エマルジョンとマイカ薄片とを含有する第2吹付材を部分的に塗布して,光輝性を有すると共にマイカ薄片の剥離が少ない装飾材を製造している。
また,特許文献2においては,基板上に塗布したエナメル塗料の表面に,鉱物粉又は金属粉を散布又は吹き付け,その後,クリアー塗料を塗布して,長期間にわたって金属光沢を保持することができるセメント板を製造している。
【0004】
【特許文献1】
特許第3278139号公報
【特許文献2】
特開昭58−20786号公報
【0005】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記特許文献1においては,上記マイカ薄片を含有する第2吹付材を塗布する前の,上記第1吹付材を塗布して形成された凹凸表面には,何らの工夫がなされていない。そして,上記マイカ薄片は,特別にその形状を変化させることなく,ほぼ平面状に上記凹凸表面の凸部に付着したり,凹部に付着したりしている。
【0006】
また,上記特許文献2においても,上記エナメル塗料を塗布して形成した表面形状には,特別な工夫がなされておらず,上記鉱物粉又は金属粉は,ほぼ平面状に上記エナメル塗料の表面に付着している。
そのため,上記特許文献1,2によっては,マイカ薄片又は鉱物粉等による十分な光輝性(光沢)を得ることが困難である。
【0007】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,薄片状光輝材による光輝性を際立たせることができ,見る方向に拘束されず光輝性を呈することができる建築板及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】
第1の発明は,建築原板の表面に塗料層を形成し,該塗料層の表面に薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板において,
上記薄片状光輝材は,上記塗料層の表面側に形成された凸部の形状に沿って湾曲突出された湾曲突出部を有しており,上記クリアー層の表面は,上記湾曲突出部の形状に沿った湾曲状表面を有していることを特徴とする建築板にある(請求項1)。
【0009】
本発明の建築板においては,上記薄片状光輝材の少なくとも一部を湾曲突出させて,上記湾曲突出部を形成している。
そして,この湾曲突出部によれば,薄片状光輝材の表面を上記建築板の表面上のいろいろな方向に傾斜して向けさせることができる。そのため,上記薄片状光輝材に光が照射されたときに,この薄片状光輝材は,いろいろな方向に光を乱反射させることができる。
【0010】
さらに,上記クリアー層は,上記湾曲突出部の形状に沿ってこの湾曲突出部の表面を覆う湾曲状表面を形成している。そのため,湾曲突出部を覆うクリアー層の厚みを薄くすることができ,クリアー層の存在により上記湾曲突出部による光の乱反射が減衰されてしまうことを抑制することができる。
それ故,上記薄片状光輝材による光輝性(光沢)を際立たせることができ,上記建築板は,これを見る方向に拘束されず,上記薄片状光輝材による光輝性を呈することができる。
【0011】
第2の発明は,建築原板の表面に塗料層を形成し,該塗料層の表面に薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板の製造方法において,
上記塗料層の表面に上記クリアー層を形成する際には,上記塗料層の表面に凸部形成用ビーズを含有する第1クリアー塗料を塗布して,該第1クリアー塗料の表面に上記凸部形成用ビーズによる凸状表面を形成し,
次いで,上記薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料を塗布し,上記凸状表面の上を上記薄片状光輝材が覆うことによって該薄片状光輝材が湾曲突出部を形成して,上記第1クリアー塗料と上記第2クリアー塗料とによるクリアー層を形成することを特徴とする建築板の製造方法にある(請求項4)。
【0012】
本発明においては,上記光輝性を際立たせたクリアー層を形成するために,このクリアー層を,2段階に各クリアー塗料を塗布することにより形成する。
すなわち,上記クリアー層を形成する際には,まず,上記塗料層の表面に上記凸部形成用ビーズを含有する第1クリアー塗料を塗布する。そして,塗料層の表面に,第1クリアー塗料と共に凸部形成用ビーズを付着させ,凸部形成用ビーズによる凸状表面を形成する。
【0013】
次いで,上記薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料を塗布する。このとき,第1クリアー塗料に乾燥前の第2クリアー塗料が引っ張られ,第2クリアー塗料は,第1クリアー塗料に吸着されることができる。
そのため,上記薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料が上記凸状表面に塗布されたときには,上記クリアー塗料が引っ張られる作用を利用して,薄片状光輝材を容易に湾曲突出させて,上記湾曲突出部を形成することができる。
【0014】
それ故,本発明の製造方法によれば,第1クリアー塗料と第2クリアー塗料とにより,薄片状光輝材による光輝性を際立たせたクリアー層を形成することができる。また,本発明の製造方法によれば,見る方向に拘束されず,薄片状光輝材による光輝性を呈することができる建築板を容易に製造することができる。
【0015】
第3の発明は,建築原板の表面に塗料層を形成し,該塗料層の表面に薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板の製造方法において,
上記建築原板の表面に凸部形成用ビーズを含有する着色塗料を塗布し乾燥させて,上記塗料層を形成すると共に該塗料層の表面に上記凸部形成用ビーズによる第1凸状表面を形成し,
次いで,上記塗料層の表面に第1クリアー塗料を塗布して,該第1クリアー塗料の表面にさらに上記第1凸状表面の形状に沿った第2凸状表面を形成し,
次いで,上記薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料を塗布し,上記第2凸状表面の上を上記薄片状光輝材が覆うことによって該薄片状光輝材が湾曲突出部を形成して,上記第1クリアー塗料と上記第2クリアー塗料とによるクリアー層を形成することを特徴とする建築板の製造方法にある(請求項5)。
【0016】
本発明においても,2段階に各クリアー塗料を塗布してクリアー層を形成することは上記製造方法の発明と同様であるが,上記凸部形成用ビーズを上記塗料層を形成するための着色塗料に含有させて上記凸状表面を形成する点が上記製造方法の発明と異なる。
すなわち,本発明においては,上記着色塗料に含有された凸部形成用ビーズにより塗料層の表面に第1凸状表面を形成し,その後,上記第1クリアー塗料を塗布して,第1凸状表面の形状に沿った第2凸状表面を形成する。そして,上記製造方法の発明と同様に,薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料を塗布して,この薄片状光輝材に湾曲突出部を形成する。
【0017】
それ故,本発明の製造方法によっても,第1クリアー塗料と第2クリアー塗料とにより,薄片状光輝材による光輝性を際立たせたクリアー層を形成することができる。また,本発明の製造方法によっても,見る方向に拘束されず,薄片状光輝材による光輝性を呈することができる建築板を容易に製造することができる。
【0018】
第4の発明は,建築原板の表面に塗料層を形成し,該塗料層の表面に薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板の製造方法において,
上記建築原板の表面に凹凸形状を形成し,
次いで,該凹凸形状の表面に着色塗料を塗布し乾燥させて,上記塗料層を形成すると共に該塗料層の表面に上記凹凸形状に沿った第1凹凸表面を形成し,
次いで,上記塗料層の表面に第1クリアー塗料を塗布して,該第1クリアー塗料の表面にさらに上記第1凹凸表面に沿った第2凹凸表面を形成し,
次いで,上記薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料を塗布し,上記第2凹凸表面の上を上記薄片状光輝材が覆うことによって該薄片状光輝材が湾曲突出部を形成して,上記第1クリアー塗料と上記第2クリアー塗料とによるクリアー層を形成することを特徴とする建築板の製造方法にある(請求項6)。
【0019】
本発明においても,2段階に各クリアー塗料を塗布してクリアー層を形成することは上記製造方法の発明と同様であるが,上記建築原板に形成した凹凸形状を反映して上記各凹凸表面を形成する点が上記製造方法の発明と異なる。
すなわち,本発明においては,上記建築原板の表面に凹凸形状を形成し,次いで,上記塗料層に第1凹凸表面を形成した後,第1クリアー塗料を塗布して第2凹凸表面を形成する。そして,上記製造方法の発明と同様に,薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料を塗布して,この薄片状光輝材に湾曲突出部を形成する。
【0020】
それ故,本発明の製造方法によっても,第1クリアー塗料と第2クリアー塗料とにより,薄片状光輝材による光輝性を際立たせたクリアー層を形成することができる。また,本発明の製造方法によっても,見る方向に拘束されず,薄片状光輝材による光輝性を呈することができる建築板を容易に製造することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記第1〜第4の発明において,上記建築板としては,例えば,量産を行う無機質建築板がある。また,無機質建築板としては,例えば,窯業系建築板がある。
また,上記光輝材としては,例えば,薄片状のガラスであるガラスフレークにアルミニウムを蒸着してなるものがある。また,その他にも,光輝材としては,マイカ,チタンコーティングマイカ(銀色),白雲母,合成マイカ,干渉マイカ等がある。
【0022】
また,上記第2〜第4の発明において,上記第1クリアー塗料及び第2クリアー塗料における塗料成分は,クリアー樹脂に,艶消し剤及び各種の添加剤を添加したものとすることができる。なお,添加剤としては,着色顔料,体質顔料,改質剤,紫外線吸着剤,分散財等がある。
【0023】
上記第1の発明において,上記塗料層の表面側には,上記凸部を形成するための凸部形成用ビーズが配置されており,上記湾曲突出部は,上記凸部形成用ビーズの上を上記薄片状光輝材が覆うことによって形成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記凸部形成用ビーズにより,上記塗料層の表面側に容易に凸部を形成することができる。また,上記凸部形成用ビーズの粒径を変更することにより,容易に上記凸部の大きさを変更することができる。
また,上記凸部形成用ビーズとしては,例えば,略球形状のガラスからなるガラスビーズ又は略球形状のアクリルからなるアクリルビーズ等がある。この凸部形成用ビーズとしては,透明のもの,着色したもののいずれも用いることができる。
【0024】
また,上記凸部形成用ビーズは,上記クリアー層に含有されていてもよく,上記塗料層に含有されていてもよい。また,上記塗料層の表面側に形成された凸部としては,建築原板の表面に形成した凸部の形状を上記塗料層に反映させて形成したものとすることもできる。
【0025】
また,上記クリアー層には,上記薄片状光輝材よりも表面側に,微粒子状の光輝材を有していることが好ましい(
請求項3 )。この場合には,上記微粒子状の光輝材により乱反射を行う光の屈折率に変化をつけることができ,上記薄片状光輝材による光輝性を一層際立たせることができる。また,微粒子状の光輝材により,上記クリアー層の膜厚のばらつきによる艶ムラがある外観を緩和させる艶消し効果を発揮することもできる。
【0026】
また,上記凸部形成用ビーズや上記微粒子状の光輝材の使用により,クリアー層を形成するためのクリアー塗料に含有させる艶消し剤の量を少なくすることができる。そのため,艶消し剤中のシリカ成分がクリアー層を劣化させる現象等を緩和させることができ,建築板の耐久性を向上させることもできる。
【0027】
また,上記第2〜第4の発明において,上記第2クリアー塗料を塗布した際には,該第2クリアー塗料により上記湾曲突出部の形状に沿った湾曲状表面を形成することが好ましい。
この場合には,上記湾曲突出部を覆うクリアー層の厚みを薄くすることができ,クリアー層の存在により上記湾曲突出部による光の乱反射が減衰されてしまうことを抑制することができる。
【0028】
また,上記第1クリアー塗料の塗布は,該第1クリアー塗料を高圧状態で噴霧するエアレススプレー塗装により行い,上記第2クリアー塗料の塗布は,該第2クリアー塗料を圧縮空気を利用して噴霧するエアースプレー塗装により行うことが好ましい。
この場合には,上記第1クリアー塗料の塗布は,上記エアレススプレー塗装により行って,上記塗料層の表面にできるだけ均一に,かつ効率よく短時間で塗布することができる。一方で,上記第2クリアー塗料の塗布は,大きな口径(例えば,2〜5mm)のノズルを有する上記エアースプレー塗装により行って,上記光輝材がノズルに詰まってしまうことを抑制して塗布することができる。
【0029】
また,上記エアレススプレー塗装により上記第1クリアー塗料を塗布して,クリアー層を建築板の表面の全体に安定して形成することができ,上記エアースプレー塗装により上記第2クリアー塗料を第1クリアー塗料の表面に対して部分的に塗布して,建築板の表面に部分的に上記光輝材を定着させることができる。
【0030】
また,上記第2クリアー塗料には,微粒子状の光輝材を含有させることが好ましい。この場合には,上記と同様に,上記微粒子状の光輝材により乱反射を行う光の屈折率に変化をつけることができ,上記薄片状光輝材による光輝性を一層際立たせることができる。また,微粒子状の光輝材により,上記クリアー層の膜厚のばらつきによる艶ムラがある外観を緩和させる艶消し効果を発揮することもできる。
【0031】
また,上記第1〜第4の発明において,上記薄片状光輝材は,長径が0.5〜2mmで,厚みが2〜10μmであることが好ましい。
この場合には,上記厚みが2〜10μmと極めて薄く,上記長径が0.5〜2mmと大きい薄片状光輝材により,この光輝材を変形させることが容易であり,上記湾曲突出部を容易に形成することができる。なお,上記長径とは,光輝材における角から角までの一番長い部分における長さのことをいう。
また,上記0.5〜2mmである光輝材により,1〜2mm程度の光輝物を含有する花崗岩や御影石等の天然石に代表される光沢を表現することができる。
【0032】
上記長径が0.5mm未満の場合には,薄片状光輝材が小さくて上記光を乱反射させる効果が十分に得られないおそれがある。一方,長径が2mmを超える場合には,薄片状光輝材が大きくて,これを塗装により上記塗料層の表面に付着させることが困難になる。
また,上記厚みが2μm未満の場合には,薄片状光輝材が薄くてその製造が困難である。一方,厚みが10μmを超える場合には,上記湾曲突出部を形成することが困難になるおそれがある。
【0033】
また,上記第1〜第3の発明において,上記凸部形成用ビーズは,粒径が30〜300μmであることが好ましい。
この場合には,上記凸部形成用ビーズを,塗装により上記塗料層の表面側に付着させることが容易である。
上記粒径が30μm未満の場合には,凸部形成用ビーズが小さくて,上記光を乱反射させる効果を有する湾曲突出部を十分に形成できないおそれがある。一方,粒径が300μmを超える場合には,凸部形成用ビーズが大きくて,これを塗装により上記塗料層の表面に付着させることが困難になるおそれがある。
【0034】
また,上記第1〜第4の発明において,上記微粒子状の光輝材は,粒径が10〜80μmであることが好ましい。この場合には,上記微粒子状の光輝材を上記光輝材の湾曲突出部よりも表面側に定着させることが容易である。
【0035】
上記微粒子状の光輝材の粒径が10μm未満の場合には,微粒子状の光輝材が小さくて,上記光輝性向上効果及び艶消し効果を十分に発揮できないおそれがる。一方,微粒子状の光輝材の粒径が80μmを超える場合には,微粒子状の光輝材が大きくて,これを上記光輝材よりも表面側に付着させることが困難になるおそれがある。
なお,上記凸部形成用ビーズ又は微粒子状の光輝材の粒径とは,これらにおける最大直径のことをいう。
【0036】
【実施例】
以下に,図面を用いて本発明の建築板及びその製造方法にかかる実施例につき説明する。
(実施例1)
本例の建築板1は,図1,図2に示すごとく,建築原板としてのセメント系原板2の表面に塗料層32を形成し,この塗料層32の表面に多数の薄片状光輝材6を含有するクリアー層4を形成してなる。
上記塗料層32の表面側には,凸状表面43を有する凸部を形成するための凸部形成用ビーズ51,52が配置されている。そして,上記多数の薄片状光輝材6のうちの少なくともいずれかは,上記凸部形成用ビーズ51,52の上を覆って,この凸部形成用ビーズ51,52の形状に沿って湾曲突出された湾曲突出部61を有している。
【0037】
上記凸部形成用ビーズ51,52及び薄片状光輝材6は,上記クリアー層4により上記塗料層32に付着されており,塗料層32と凸部形成用ビーズ51,52及び薄片状光輝材6との間,凸部形成用ビーズ51,52と薄片状光輝材6との間にはクリアー層4が浸透している。また,クリアー層4により,塗料層32,凸部形成用ビーズ51,52及び薄片状光輝材6のいずれの表面も覆われている。そして,上記クリアー層4が上記湾曲突出部61を覆う部分の最表面には,クリアー層4により,湾曲突出部61の形状に沿った湾曲状表面44が形成されている。
【0038】
以下に,これを詳説する。
本例の建築板1は,図1に示すごとく,窯業系建築板であり,セメント系原板2の表面に,下地処理としてのシーラー液を塗布してなるシーラー層31,上記塗料層32としての下塗り層及び中塗り層を順次形成し,その上に上記クリアー層4を形成してなる。上記下塗り層は,セメント系原板2の表面に形成した目地部の色を形成する塗料層であり,上記中塗り層は,上記目地部によって区画された各意匠表面の色を形成する塗料層である。
また,本例では,上記塗料層32の表面にさらにグラビアオフセット印刷又はインクジェット印刷を行って,印刷層33を形成している。また,適宜,上記中塗り層の上に,さらに塗装を行って上塗り層を形成することもできる。
【0039】
本例のクリアー層4は,図1,図5に示すごとく,上記塗料層32の表面に,上記凸部形成用ビーズ51,52を含有する第1クリアー塗料41を塗布し,この第1クリアー塗料41の表面に上記薄片状光輝材6を含有する第2クリアー塗料42を塗布してなるものである。
【0040】
そして,第1クリアー層4を形成するために用いる第1クリアー塗料41は,硬化後に透明な外観を呈するクリアー樹脂411に,上記凸部形成用ビーズ51,52を含有してなるものである。また,第2クリアー層4を形成するために用いる第2クリアー塗料42は,硬化後に透明な外観を呈するクリアー樹脂421に,上記薄片状光輝材6を含有してなるものである。
また,本例では,第1クリアー塗料41に用いるクリアー樹脂411と第2クリアー塗料42に用いるクリアー樹脂421とは,同質のものとした。
【0041】
そして,上記各クリアー樹脂411,421としては,液状部分と固形部分とが混在する半硬化状態のものとし,固形部分の比率は,クリアー樹脂411,421全体の100重量部に対して,5重量部とした。また,このクリアー樹脂411,421の固形部分の比率は,2〜10重量部であることが好ましい。この場合には,後述する第1クリアー塗料41におけるクリアー樹脂411と第2クリアー塗料42におけるクリアー樹脂421とが,引き合う性質を容易に付加することができる。
また,上記第1クリアー塗料41及び第2クリアー塗料42には,艶消し剤及び各種の添加剤を添加した。
【0042】
図1,図2に示すごとく,本例における薄片状光輝材6は,複数の凸部形成用ビーズ51,52の上を覆っており,複数の湾曲突出部61を形成している。また,薄片状光輝材6の表面は,複数の湾曲突出部61により凹凸形状を有している。また,上記薄片状光輝材6の表面側には,光輝性向上効果及びクリアー層4の艶消し効果を有する複数の微粒子状の光輝材7が配置されている。すなわち,クリアー層4における湾曲状表面44は,複数の微粒子状の光輝材7を有している。
【0043】
本例の薄片状光輝材6としては,長径が0.5〜2mmであると共に厚みが2〜10μmであり,長径と厚みとの比であるアスペクト比が200〜2000であるものを使用した。この薄片状光輝材6は,薄片状のガラスであるガラスフレークにアルミニウムを蒸着してなるものとした。
【0044】
本例の凸部形成用ビーズ51,52としては,平均粒径が異なる2種類のものを使用した。すなわち,凸部形成用ビーズ51,52は,粒径が80〜180μmであると共に平均粒径が約100μmである第1の凸部形成用ビーズ51と,粒径が30〜80μmであると共に平均粒径が約50μmである第2の凸部形成用ビーズ52とを混合したものを使用した。このように,異なる2種類の凸部形成用ビーズ51,52を使用することにより,上記薄片状光輝材6に湾曲突出部61を形成することが容易になる。
【0045】
また,本例の凸部形成用ビーズ51,52は,略球形状のガラスからなるガラスビーズや略球形状のアクリル樹脂からなるアクリルビーズとし,透明のものと着色したものとを混在させた。
また,本例の微粒子状の光輝材7としては,略球形状を有し,粒径が10〜80μmであると共に平均粒径が約50μmであるものを使用した。
【0046】
なお,図6に示すごとく,上記第1の凸部形成用ビーズ51と第2の凸部形成用ビーズ52との混合比率を,約等分とすることにより,上記塗料層32の表面側にできるだけ規則的に凹凸形状を形成し,上記薄片状光輝材6にできるだけ規則的に上記湾曲突出部61を形成することができる。
また,上記凸部形成用ビーズ51,52としては,粒径が30〜180μmである種々のものを用いることができ,上記混合比率も種々の混合比率とすることができる。
【0047】
次に,薄片状光輝材6による光輝性を際立たせたクリアー層4を形成してなる建築板1を製造する方法につき説明する。
本例の建築板1を製造する際には,図3に示すごとく,上記クリアー層4を形成する前に,上記セメント系原板2の表面に,上記シーラー層31,塗料層32及び印刷層33を形成しておく。
そして,本例では,上記塗料層32の表面に,2段階に各クリアー塗料41,42を塗布することにより,上記クリアー層4を形成する。
【0048】
すなわち,図4に示すごとく,上記クリアー層4を形成する際には,まず,上記塗料層32の表面にクリアー樹脂411に凸部形成用ビーズ51,52を含有させてなる第1クリアー塗料41を塗布する。そして,塗料層32の表面に,第1クリアー塗料41と共に凸部形成用ビーズ51,52を付着させる。このとき,第1クリアー塗料41の表面には,第1の凸部形成用ビーズ51により凸状表面43が形成される。
【0049】
また,第1クリアー塗料41を付着させる厚みを,上記第1の凸部形成用ビーズ51の粒径よりも小さくすることにより,第1の凸部形成用ビーズ51による凸状表面43を容易に形成することができる。また,第1クリアー塗料41中のクリアー樹脂411は,上記凸状表面43を形成する各凸部形成用ビーズ51,52の表面にも略均一に付着している。
【0050】
また,上記凸状表面43は,主に上記平均粒径が約100μmである第1の凸部形成用ビーズ51により形成した。また,上記第1クリアー塗料41の塗布は,高圧状態の塗料を噴霧するエアレススプレー塗装により行い,この第1クリアー塗料41は,上記塗料層32の全体に略均一に塗布した。
【0051】
次いで,図4に示すごとく,上記第1クリアー塗料41が乾燥する前に,この第1クリアー塗料41の表面に,クリアー樹脂411に薄片状光輝材6及び微粒子状の光輝材7を含有させてなる第2クリアー塗料42を塗布する。この第2クリアー塗料42の塗布は,圧縮空気を利用して塗料を噴霧するエアースプレー塗装により行い,第2クリアー塗料42は,第1クリアー塗料41の表面に部分的に散布した。
【0052】
そして,図5に示すごとく,上記散布が行われた直後の第2クリアー塗料42は,クリアー樹脂421内に薄片状光輝材6及び微粒子状の光輝材7を保持した状態で,第1クリアー塗料41の表面に落下する。
そして,第2クリアー塗料42が,第1クリアー塗料41の凸状表面43を形成した部分に落下した直後は,第1クリアー塗料41と第2クリアー塗料42との間に間隙40が形成された状態にある。
【0053】
このとき,第1クリアー塗料41中のクリアー樹脂411と第2クリアー塗料42中のクリアー樹脂421とはいずれも乾燥前の状態にあり,これらのクリアー樹脂411,421が互いに引き合い,第2クリアー塗料42は,第1クリアー塗料41の方向に引っ張られる。そのため,第2クリアー塗料42は,その内部に含まれる薄片状光輝材6が変形しながら,上記間隙40を埋めるように流動する。そして,各クリアー塗料41,42に含まれるクリアー樹脂411,421が互いに融着する。
【0054】
これにより,図6に示すごとく,上記第2クリアー塗料42中の薄片状光輝材6が,上記第1の凸部形成用ビーズ51により形成された凸状表面43に沿って湾曲することができ,この凸状表面43の形状に沿った湾曲突出部61を形成することができる。
また,上記クリアー樹脂411,421同士を融着させることにより,第1クリアー塗料41と第2クリアー塗料42との繋ぎ目が形成されることを防止することができる。また,各クリアー塗料41,42には同質のクリアー樹脂411,421を使用しているため,ほとんど1層からなるクリアー層4を形成することができる。
【0055】
また,第2クリアー塗料42中のクリアー樹脂421は,薄片状光輝材6の表面に略均一に付着しており,薄片状光輝材6の表面側に位置するクリアー層4の表面には,上記湾曲突出部61の形状に沿った湾曲状表面44を形成することができる。
【0056】
このように,上記薄片状光輝材6を含有する第2クリアー塗料42が上記凸状表面43に塗布されたときには,上記各クリアー塗料41,42同士が引き合う作用を利用して,薄片状光輝材6を容易に湾曲突出させて,上記湾曲突出部61を形成することができる。そして,上記第1の凸部形成用ビーズ51により形成された凸状表面43に沿って,上記各クリアー塗料41,42によるクリアー層4を形成することができる。
その後,上記第1クリアー塗料41及び第2クリアー塗料42を乾燥させて,上記凸部形成用ビーズ51,52,薄片状光輝材6及び微粒子状の光輝材7を上記塗料層32の表面に定着させることができる。
【0057】
本例の建築板1においては,上記薄片状光輝材6の少なくとも一部を湾曲突出させて,上記湾曲突出部61を形成している。
そして,湾曲突出部61によれば,薄片状光輝材6の表面を上記建築板1の表面上のいろいろな方向に傾斜して向けさせることができる。そのため,上記薄片状光輝材6に光が照射されたときに,この薄片状光輝材6は,いろいろな方向に光を乱反射させることができる。
【0058】
さらに,上記クリアー層4は,湾曲突出部61の形状に沿ってこの湾曲突出部61の表面を覆う湾曲状表面44を形成している。そのため,湾曲突出部61を覆うクリアー層4の厚みを薄くすることができ,クリアー層4の存在により上記湾曲突出部61による光の乱反射が減衰されてしまうことを抑制することができる。
それ故,上記建築板1においては,上記薄片状光輝材6による光輝性を際立たせることができる。また,上記建築板1は,これを見る方向に拘束されず,薄片状光輝材6による光輝性を呈することができる。
【0059】
また,上記建築板1の最表面におけるすべての部分,すなわち上記塗料層32の表面,上記凸部形成用ビーズ51,52の表面,上記薄片状光輝材6の表面及び上記微粒子状の光輝材7の表面のすべては,上記クリアー層4により覆われている。そのため,例えば,建築板1を建築物の外壁に施工したときには,上記クリアー層4により,建築板1を紫外線,雨,風等から保護することができる。
【0060】
また,塗料層32と凸部形成用ビーズ51,52,凸部形成用ビーズ51,52と薄片状光輝材6,薄片状光輝材6と微粒子状の光輝材7との間は,いずれも上記クリアー層4により結合されている。そのため,建築板1の表面から,凸部形成用ビーズ51,52,薄片状光輝材6又は微粒子状の光輝材7のいずれもが剥離することを抑制することができる。
【0061】
(実施例2)
本例は,図7,図8に示すごとく,上記凸部形成用ビーズ51,52を上記第1クリアー塗料41に含有させるのではなく,上記塗料層32を形成するための着色塗料321に含有させて,上記塗料層32に凸状表面43を形成する例である。
すなわち,図7に示すごとく,本例においては,上記建築板1を製造するに当たり,上記セメント系原板2の表面に,凸部形成用ビーズ51,52を含有する着色塗料321を塗布し乾燥させて,上記塗料層32を形成すると共にこの塗料層32の表面に凸部形成用ビーズ51,52による第1凸状表面34を形成する。
【0062】
次いで,上記塗料層32の表面に第1クリアー塗料41を塗布する。このとき,第1クリアー塗料41は,上記塗料層32の第1凸状表面34に沿って塗布される。そのため,第1クリアー塗料41の表面に,さらに上記第1凸状表面34の形状に沿った第2凸状表面45が形成される。
次いで,上記第1クリアー塗料41が乾燥する前に,上記薄片状光輝材6を含有する第2クリアー塗料42を塗布する。
【0063】
その後は,図8に示すごとく,上記実施例1と同様に,上記第2凸状表面45の上を上記薄片状光輝材6が覆うことによって上記湾曲突出部61が形成され,この湾曲突出部61を覆う上記クリアー層4による湾曲状表面44が形成される。
本例においても,その他は上記実施例1と同様であり,その他上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0064】
(実施例3)
本例は,図9,図10に示すごとく,上記凸部形成用ビーズ51,52を使用することなく,上記セメント系原板2の表面に形成した凹凸形状21により,上記塗料層32に凹凸表面を形成する例である。
すなわち,図9に示すごとく,本例においては,上記建築板1を製造するに当たり,上記セメント系原板2の表面に凹凸形状21を形成しておく。
【0065】
次いで,この凹凸形状21の表面に上記塗料層32を形成するための着色塗料321を塗布する。このとき,着色塗料321は,上記凹凸形状21に沿って塗布される。そして,この着色塗料321を乾燥させて塗料層32を形成したときには,この塗料層32の表面には上記凹凸形状21に沿った第1凹凸表面35が形成される。
【0066】
次いで,上記塗料層32の表面に第1クリアー塗料41を塗布したときには,第1クリアー塗料41の表面にさらに上記第1凹凸表面35に沿った第2凹凸表面46が形成される。
次いで,上記第1クリアー塗料41が乾燥する前に,上記薄片状光輝材6を含有する第2クリアー塗料42を塗布する。
【0067】
その後は,図10に示すごとく,上記実施例1と同様に,上記第2凹凸表面46の上を上記薄片状光輝材6が覆うことによって上記湾曲突出部61が形成され,この湾曲突出部61を覆う上記クリアー層4による湾曲状表面44が形成される。
本例においても,その他は上記実施例1と同様であり,その他上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板を部分拡大して見た状態を示す断面説明図。
【図2】実施例1における,薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板の表面を部分拡大して見た状態を示す平面説明図。
【図3】実施例1における,シーラー層,塗料層及び印刷層を形成した状態のセメント系原板を部分拡大して見た状態を示す断面説明図。
【図4】実施例1における,凸部形成用ビーズを含有する第1クリアー塗料を塗布し,凸状表面を形成した状態を示す部分拡大断面説明図。
【図5】実施例1における,第1クリアー塗料における凸状表面の上に薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料が散布された状態を示す部分拡大断面説明図。
【図6】実施例1における,薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる他の建築板を部分拡大して見た状態を示す断面説明図。
【図7】実施例2における,凸部形成用ビーズを含有する着色塗料による第1凸状表面及び第1クリアー塗料による第2凸状表面を形成した状態を示す部分拡大断面説明図。
【図8】実施例2における,薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板を部分拡大して見た状態を示す断面説明図。
【図9】実施例3における,セメント系原板の表面における凹凸形状に沿って第1凹凸表面及び第2凹凸表面を形成した状態を示す部分拡大断面説明図。
【図10】実施例3における,薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板を部分拡大して見た状態を示す断面説明図。
【符号の説明】
1・・・建築板,
2・・・セメント系原板(建築原板) ,
21・・・ 凹凸形状,
32・・・ 塗料層,
321・・・ 着色塗料,
34・・・第1凸状表面,
35・・・第1凹凸表面,
4・・・クリアー層,
41・・・第1クリアー塗料,
411・・・クリアー樹脂,
42・・・第2クリアー塗料,
421・・・クリアー樹脂,
43・・・凸状表面,
44・・・湾曲状表面,
45・・・第2凸状表面,
46・・・第2凹凸表面,
51・・・第1の凸部形成用ビーズ,
52・・・第2の凸部形成用ビーズ,
6・・・薄片状光輝材,
61・・・湾曲突出部,
7・・・微粒子状の光輝材

Claims (6)

  1. 建築原板の表面に塗料層を形成し, 該塗料層の表面に薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板において,
    上記薄片状光輝材は,長径が0.5〜2mmで、厚みが2〜10μmであって、
    上記塗料層の表面側に形成された凸部の形状に沿って湾曲突出された湾曲突出部を有しており,
    上記クリアー層の表面は,上記湾曲突出部の形状に沿った湾曲状表面を有していることを特徴とする建築板。
  2. 請求項1において,上記塗料層の表面側には,上記凸部を形成するための凸部形成用ビーズが配置されており,上記湾曲突出部は,上記凸部形成用ビーズの上を上記薄片状光輝材が覆うことによって形成されていることを特徴とする建築板。
  3. 請求項1又は2において,上記クリアー層には,上記薄片状光輝材よりも表面側に,粒径が10〜80μmである微粒子状の光輝材を有していることを特徴とする建築板。
  4. 建築原板の表面に塗料層を形成し,該塗料層の表面に薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板の製造方法において,
    上記塗料層の表面に上記クリアー層を形成する際には,上記塗料層の表面に凸部形成用ビーズを含有する第1クリアー塗料を塗布して,該第1クリアー塗料の表面に上記凸部形成用ビーズによる凸状表面を形成し,
    次いで,上記薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料を塗布し,上記凸状表面の上を上記薄片状光輝材が覆うことによって該薄片状光輝材が湾曲突出部を形成して,上記第1クリアー塗料と上記第2クリアー塗料とによるクリアー層を形成することを特徴とする建築板の製造方法。
  5. 建築原板の表面に塗料層を形成し,該塗料層の表面に薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板の製造方法において,
    上記建築原板の表面に凸部形成用ビーズを含有する着色塗料を塗布し乾燥させて,上記塗料層を形成すると共に該塗料層の表面に上記凸部形成用ビーズによる第1凸状表面を形成し,
    次いで,上記塗料層の表面に第1クリアー塗料を塗布して,該第1クリアー塗料の表面にさらに上記第1凸状表面の形状に沿った第2凸状表面を形成し,
    次いで,上記薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料を塗布し,上記第2凸状表面の上を上記薄片状光輝材が覆うことによって該薄片状光輝材が湾曲突出部を形成して,上記第1クリアー塗料と上記第2クリアー塗料とによるクリアー層を形成することを特徴とする建築板の製造方法。
  6. 建築原板の表面に塗料層を形成し,該塗料層の表面に薄片状光輝材を含有するクリアー層を形成してなる建築板の製造方法において,
    上記建築原板の表面に凹凸形状を形成し,
    次いで,該凹凸形状の表面に着色塗料を塗布し乾燥させて,上記塗料層を形成すると共に該塗料層の表面に上記凹凸形状に沿った第1凹凸表面を形成し,
    次いで,上記塗料層の表面に第1クリアー塗料を塗布して,該第1クリアー塗料の表面にさらに上記第1凹凸表面に沿った第2凹凸表面を形成し,
    次いで,上記薄片状光輝材を含有する第2クリアー塗料を塗布し,上記第2凹凸表面の上を上記薄片状光輝材が覆うことによって該薄片状光輝材が湾曲突出部を形成して,上記第1クリアー塗料と上記第2クリアー塗料とによるクリアー層を形成することを特徴とする建築板の製造方法。
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