JP4118121B2 - 回線試験システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回線試験システムに関し、特に緊急通報回線の試験を行う回線試験システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
消防・警察に緊急を知らせるための緊急通報(119番、110番)は、緊急事態が発生した場合に、救援のための連絡用に利用する通話で、一般回線の呼に優先して接続される。
【0003】
緊急呼は、消防センタ/警察本部内の交換システム内で、専用線である緊急通報回線で受付台(指令台)まで結ばれている。この緊急通報回線に障害が発生すると、緊急呼を受け付けることができなくなるため、緊急通報回線は、常に正常に動作することが求められている。したがって、緊急通報回線への試験は頻繁に行う必要があり、信頼性及び試験効率の高い試験システムの構築が強く要望されている。
【0004】
従来、緊急通報回線の試験システムとしては、自動試験制御装置と回線試験装置とを設けて、試験対象の回線に試験呼を送出して自動試験を行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−126499号公報(段落番号〔0013〕〜〔0015〕,第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来技術(特開平10−126499号公報)では、試験回線に対し閉塞処理を行って、迂回回線を設けていないので、試験中は実際の緊急通報を受信することができないおそれがあるといった問題があった。また、受付台の手前に位置する主配電盤(MDF:Main Distributing Frame)までの試験であり、MDFから受付台までの試験が行われていないといった問題があった。
【0007】
一方、従来の緊急通報回線の試験システムでは、以下のような問題点がある。
(1)緊急通報回線の試験は、現状は手動で行われており、試験中は保守者を常時配置する必要がある。保守者による手動試験では、誤操作による再試験や回線切断をしてしまう可能性も考えられ、信頼性を欠くおそれがある。
(2)回線試験を行っている場合でも、通常運用と変わらない着信(緊急呼)は入るので、保守者は、試験呼なのか緊急呼なのか判別できず、呼が着信する度に保守者に緊張が走り、実運用への負担を大きくする。
(3)従来の試験システムを導入しようとすると、交換機処理に変更を加えることになり(プログラムファイル変更など)、導入作業時に交換機などを停止しなければならず、作業中は緊急呼を受け付けることができない。
(4)障害内容を含む試験結果は、試験を実施した保守者が、システム管理者に連絡している。従来では、試験結果は人手を介してシステム管理者に通知されるため、万が一障害が発生していた場合には、障害復旧まで時間を要してしまう。
【0008】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、緊急通報回線の試験を自動化し、試験品質及び信頼性の向上を図った回線試験システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、緊急通報回線の試験を行う回線試験システム1において、受付台10−1に配置され、保守者とのユーザインタフェース制御を行って、試験の起動を行う試験管理装置10と、緊急通報回線を収容する緊急通報回線トランク20と、試験実行中に着信があった場合の実質の緊急呼を受信して受付台10−と接続する迂回用回線トランク20aと、試験実行時には収容される前の緊急通報回線を切り替えて、緊急呼を迂回用回線トランク20aへ、かつ試験呼を緊急通報回線トランク20へ接続する回線切替トランク30と、回線切替トランク30に対して、回線切替を指示して試験制御を行う試験制御トランク40と、試験管理装置10と、緊急通報回線トランク20、迂回用回線トランク20aおよび試験制御トランク40と、の間に設置された交換機60と、を有し、試験の開始時、試験管理装置10は、試験回線を指定するための試験回線情報を試験制御トランク40へ送信し、試験制御トランク40は、試験回線情報の解読を行い、試験回線を認識して、回線切替信号を回線切替トランク30へ送信し、回線切替トランク30は、回線切替信号を受信すると、緊急呼を迂回用回線トランク20aへ、かつ選択された試験回線を通じて試験呼を試験対象の緊急通報回線トランク20へ接続するように回線を切り替えて、着信・応答試験へ移行し、着信・応答試験の実行時、試験制御トランク40は、擬似発呼者となって、試験管理装置10へ着信設定を行って、試験制御トランク40、回線切替トランク30、緊急通報回線トランク20、交換機60および試験管理装置10を通るルートに第1のパスが確立し、試験管理装置10は、着信を認識した場合は、鳴動を行わずに応答して、試験管理装置10、交換機60および試験制御トランク40を通るルートに第2のパスが確立して、試験制御トランク40から試験管理装置10への通話試験である第1の通話確認試験へ移行し、試験制御トランク40は、着信応答が検出できない場合には、失敗通知を試験管理装置10へ送信し、第1の通話確認試験の実行時、試験制御トランク40は、第1の試験呼を第1のパスへ送出し、第2のパスから戻ってきた第1の試験呼を受信して、第1の試験呼の受信の正常性を判断し、正常受信した場合は呼び返し試験へ移行し、正常受信できなかった場合には、失敗通知を試験管理装置10へ送信し、呼び返し試験の実行時、試験制御トランク40は、第1の試験呼を正常受信すると、オンフック設定を行い、試験管理装置10は、オンフックを検出すると呼び返しを行い、試験制御トランク40は、一定時間内に呼び返しを検出できるか否かを判断し、一定時間内に呼び返しを検出できた場合は通話設定を行って、試験管理装置10から試験制御トランク40への通話試験である第2の通話確認試験へ移行し、一定時間内に呼び返しを検出できなかった場合には、失敗通知を試験管理装置10へ送信し、第2の通話確認試験の実行時、試験管理装置10は、通話設定が行われたことを確認すると、第2の試験呼を第1のパスへ送出し、試験制御トランク40は、第2の試験呼を受信して、第2の試験呼の受信の正常性を判断し、正常受信した場合は迂回回線監視・回線切替へ移行し、正常受信できなかった場合には、失敗通知を試験管理装置10へ送信し、迂回回線監視・回線切替の実行時、試験制御トランク40は、迂回用回線トランク20aの回線状態を監視し、回線空きを確認した場合は、回線切替信号を回線切替トランク30へ送信して、緊急通報回線を試験実行前の回線状態に切り替える、ことを特徴とする回線試験システム1が提供される。
【0010】
ここで、試験の開始時、試験管理装置10は、試験回線を指定するための試験回線情報を試験制御トランク40へ送信し、試験制御トランク40は、試験回線情報の解読を行い、試験回線を認識して、回線切替信号を回線切替トランク30へ送信し、回線切替トランク30は、回線切替信号を受信すると、緊急呼を迂回用回線トランク20aへ、かつ選択された試験回線を通じて試験呼を試験対象の緊急通報回線トランク20へ接続するように回線を切り替えて、着信・応答試験へ移行し、着信・応答試験の実行時、試験制御トランク40は、擬似発呼者となって、試験管理装置10へ着信設定を行って、試験制御トランク40、回線切替トランク30、緊急通報回線トランク20、交換機60および試験管理装置10を通るルートに第1のパスが確立し、試験管理装置10は、着信を認識した場合は、鳴動を行わずに応答して、試験管理装置10、交換機60および試験制御トランク40を通るルートに第2のパスが確立して、試験制御トランク40から試験管理装置10への通話試験である第1の通話確認試験へ移行し、試験制御トランク40は、着信応答が検出できない場合には、失敗通知を試験管理装置10へ送信し、第1の通話確認試験の実行時、試験制御トランク40は、第1の試験呼を第1のパスへ送出し、第2のパスから戻ってきた第1の試験呼を受信して、第1の試験呼の受信の正常性を判断し、正常受信した場合は呼び返し試験へ移行し、正常受信できなかった場合には、失敗通知を試験管理装置10へ送信し、呼び返し試験の実行時、試験制御トランク40は、第1の試験呼を正常受信すると、オンフック設定を行い、試験管理装置10は、オンフックを検出すると呼び返しを行い、試験制御トランク40は、一定時間内に呼び返しを検出できるか否かを判断し、一定時間内に呼び返しを検出できた場合は通話設定を行って、試験管理装置10から試験制御トランク40への通話試験である第2の通話確認試験へ移行し、一定時間内に呼び返しを検出できなかった場合には、失敗通知を試験管理装置10へ送信し、第2の通話確認試験の実行時、試験管理装置10は、通話設定が行われたことを確認すると、第2の試験呼を第1のパスへ送出し、試験制御トランク40は、第2の試験呼を受信して、第2の試験呼の受信の正常性を判断し、正常受信した場合は迂回回線監視・回線切替へ移行し、正常受信できなかった場合には、失敗通知を試験管理装置10へ送信し、迂回回線監視・回線切替の実行時、試験制御トランク40は、迂回用回線トランク20aの回線状態を監視し、回線空きを確認した場合は、回線切替信号を回線切替トランク30へ送信して、緊急通報回線を試験実行前の回線状態に切り替える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は回線試験システムの原理図である。回線試験システム1は、警察・消防へ緊急通報を知らせる回線である緊急通報回線に対して試験を行うシステムであり、警察・消防の受付台を収容する施設内に設置される。
【0012】
受付台10−1、10−2は、保守者が緊急呼を受け付けるための操作卓であり、受付台10−1には試験管理装置10が設置されている。試験管理装置10は、保守者に対して、回線試験(緊急通報回線試験)のためのユーザインタフェース制御を行い、また、試験対象である回線(試験回線)を指定するための試験回線情報を送出する。
【0013】
さらに、受付台10−1、10−2は、LAN9で接続され、IP網とLAN9とをつなぐルータ90が接続されている。これにより、試験管理装置10が保持している回線試験結果は、外部のシステム管理者へ通知することができる。
【0014】
台制御トランク50−1、50−2それぞれは、受付台10−1、10−2と交換機60を接続する中継装置である。なお、トランクとは一般に、交換機や外線などの接続を行う中継装置のことを意味する。
【0015】
交換機60は、施設内に設置されたPBX(Private Branch Exchange)である。緊急通報回線トランク20は、交換機60と回線切替トランク30とを接続する中継装置であり、緊急通報回線を収容する。
【0016】
迂回用回線トランク20aは、交換機60と回線切替トランク30とを接続する中継装置であり、試験実行中であっても、本来の緊急呼を受信できるように、迂回させた緊急通報回線を収容する(回線を閉塞せずに試験を実行するため)。また、試験実行中に送信された実質の緊急呼は、図では受付台10―2へ転送される。なお、迂回用回線トランク20aは、緊急通報回線トランク20と実際には同一機能のトランクである。
【0017】
OD(Outband Dialing)トランク70は、交換機60と試験制御トランク40とを接続する中継装置であり、試験管理装置10と試験制御トランク40との間でやりとりされる信号の仲介制御を行う。
【0018】
回線切替トランク30は、試験制御トランク40からの回線切替信号を受けて、試験中に着信があった緊急呼を迂回用回線トランク20aへ、かつ選択した試験回線を通じて試験呼を試験対象の緊急通報回線トランク20へ接続するように回線を切り替える。また、試験終了後は、元の回線接続に復旧させる。
【0019】
試験制御トランク40は、試験管理装置10から送られた試験回線情報の解読を行い試験回線を認識する。そして、その試験回線の使用状態を監視し、回線が空きの場合は、試験中の回線閉塞を回避するための(回線閉塞の回避とは、回線試験の実行中であっても、緊急呼を受け付けられるようにするということ)、上述の回線切替信号を回線切替トランク30へ送出して試験制御を行う。
【0020】
回線終端装置2は、公衆網からの回線を終端する。MDF(Main Distributing Frame)80は、終端された回線ケーブルを整理するための配線分配装置である。また、MDF80から引き出された緊急通報回線は、回線切替トランク30に接続する。
【0021】
次に動作概要について図1、図2を用いて説明する。図2は動作概要を示すフローチャートである。なお、ここでの動作としては、試験制御トランク40から試験管理装置10へ向かう通話の通話確認試験を行う場合を例にして説明する。
〔S1〕保守者(試験実施者)は、受付台10−1の試験開始キーを押下する。人的操作はこの1回のみとなる。すると、受付台10−1は、試験管理装置10に対し試験モードを設定し、試験管理装置10は、試験制御トランク40へ向けて、試験回線情報を出力する。
【0022】
試験回線情報は、トランクNO.+トランク内回線NO.+回線種別からなる。トランクNO.とは、試験したい緊急通報回線トランクのナンバである。トランク内回線NO.とは、その緊急通報回線トランク内の試験したい回線のナンバである。回線種別とは、その回線の種別を示すものである(具体的には、警察A.C.、消防A.C.、消防D.C.の3種類がある)。
【0023】
また、試験管理装置10では、試験回線情報のこれらの内容が、試験制御トランク40で判別可能なようにPB(Push Button)信号にて送出する。PB信号は数字「0〜9」、記号「*、#」、英字「A、B、C、D」の種類があるので、これらをトランクNO.、トランク内回線NO.、回線種別に対してあらかじめ割り当てておいて送出する(話中音や呼出音などの可聴音を用いてもよい)。
〔S2〕試験制御トランク40は、試験回線情報を受信して解読すると、Bルートにて試験回線の回線状態監視を開始する。ここでは、回線の空きを確認したとする(試験回線が使用中の場合は、試験制御トランク40は、Aルートにて、試験管理装置10に対し、試験中止、次回線の指示要求などを送出する。
〔S3〕試験制御トランク40は、回線空きを確認すると、回線切替トランク30に対し、回線切替信号をBルートにて送出する。
〔S4〕回線切替トランク30は、自トランク内の回線に対し、a−bルートをa−cルートに切り替え、そしてd−bルートを設定する(緊急呼はa−cルートにて迂回され、迂回用回線トランク20aにより通常運用される)。
〔S5〕試験制御トランク40は、擬似発呼者となり、緊急通報回線に着信設定を行って回線の接続を行う。
〔S6〕試験管理装置10は、自動応答し(この場合、受付台10−1の着信鳴動は行わない)、試験制御トランク40−回線切替トランク30−緊急通報回線トランク20−交換機60−台制御トランク50−1−試験管理装置10間のパスを確立する。
〔S7〕試験制御トランク40は、試験管理装置10からの応答を検出すると、ステップS6で確立したパスに対してCルートから、試験呼(例えば、PB信号の「A」)を試験管理装置10へ送出する。
〔S8〕試験管理装置10は、試験呼を受信すると、ステップS6で確立したパスに対して、応答試験呼(例えば、PB信号の「B」)を試験制御トランク40へ向けて送出する(試験管理装置10は、試験呼の正常受信ができない場合は、Aルートにて失敗通知を試験制御トランク40へ送信)。
〔S9〕試験制御トランク40は、応答試験呼を受信して、試験呼が試験管理装置10で正常受信されたことを認識する。ここで、指定回線に対する試験を終える場合は、試験制御トランク40は、回線切替トランク30のa−cルートを監視して空きを確認すると、元のルート(a−bルート)に回線を切り替えるための回線切替信号を、回線切替トランク30へ送出して、回線切替トランク30は試験前の回線状態に復旧させる。そして、試験制御トランク40は、試験管理装置10に対し、試験終了通知を行う。
〔S10〕試験管理装置10は、試験結果を保持し、LAN9、ルータ90を介して試験結果をIP網へ送出し、外部のシステム管理者へ試験結果を報告する。
【0024】
次に試験管理装置10、回線切替トランク30、試験制御トランク40の内部構成について説明する。図3は試験管理装置10の構成を示す図である。試験管理装置10は、ユーザインタフェース制御部11、試験呼送受信部12、着信応答制御部13、試験結果通知部14から構成される。
【0025】
ユーザインタフェース制御部11は、保守者とのユーザインタフェース制御を行う。試験呼送受信部12は、試験回線を指定するための試験回線情報を受信側で判別可能な信号で送出し、かつ回線試験時の試験呼の送受信を行う。
【0026】
着信応答制御部13は、試験回線番号と台制御トランク50−1より送出される回線番号とを比較し、着信回線を試験回線と認識した場合には、着信鳴動を行わずに自動応答を行う。また、対向がオンフックを行った場合はオンフック検出を行う。試験結果通知部14は、試験結果を保持し、ネットワークを通じて外部へ通知する。
【0027】
図4は回線切替トランク30の構成を示す図である。回線切替トランク30は、回線選択部31、回線切替部32から構成される。回線選択部31は、試験制御トランク40からの指示により、試験回線を選択する。回線切替部32は、回線切替信号を受けると、スイッチSW1、SW2を操作して、試験中の実質の緊急呼を迂回用回線トランク20aへ、試験制御トランク40からの試験呼を、試験対象の緊急通報回線トランク20へ接続するように回線を切り替える。
【0028】
図5は試験制御トランク40の構成を示す図である。試験制御トランク40は、試験制御部41、試験呼送受信部42、回線インタフェース部43から構成される。また、試験制御部41は、試験設定部41a、試験回線選択部41b、起動/応答制御部41c、回線状態監視部41d、試験判定部41eを含み、試験呼送受信部42は、PB送信部42a、PB受信部42bを含む。
【0029】
試験設定部41aは、回線試験の設定を行う。試験回線選択部41bは、試験回線情報を解読し、回線切替信号を出力し、試験回線を選択する。起動/応答制御部41cは、試験の起動/応答の制御を行う。回線状態監視部41dは、選択した試験回線の状態を監視する。試験判定部41eは、試験が正常か否かを判定する。
【0030】
PB送信部42aは、試験呼としてPB信号を送信する。PB受信部42bは、試験回線情報としてのPB信号、または試験呼としてのPB信号を受信する。回線インタフェース部43は、試験回線とのインタフェース制御を行う。
【0031】
次に上述の構成要素における詳細な動作について説明する。試験動作としては、試験開始→試験回線状態監視→回線切替→着信・応答試験→通話確認試験1(試験制御トランク40から試験管理装置10への通話確認試験)→呼び返し(逆信)試験→通話確認試験2(試験管理装置10から試験制御トランク40への通話確認試験)→迂回用回線監視・回線切替→試験終了、の流れで説明する。なお、以降では、装置の構成については上述したので構成説明は省略し、試験動作を中心に説明する。
【0032】
まず、試験開始の動作について説明する。図6は試験開始の動作を説明するための図である。
〔S21〕試験管理装置10の試験キーが押下されると、このキー押下を受けて、ODトランク70は、試験制御トランク40に対し起動を行う。具体的にはDL(対局起動線)をONにする。
〔S22〕試験管理装置10の試験呼送受信部12は、ODトランク70を介して試験制御トランク40に対し、試験回線情報(トランクNO.+トランク内回線NO.+回線種別)をPB信号で送信する。試験回線情報は、PB受信部42bを介して試験回線選択部41bに到達する。
【0033】
なお、ODトランク70の端子TA/TBとは、2線の上り通話線の送信端子を意味し、試験制御トランク40の端子RA/RBは、2線の上り通話線の受信端子を意味する。
〔S23〕試験制御トランク40は、PB信号を受信すると、起動/応答制御部41cにより、応答をODトランク70へ返す。具体的にはRG2(着信検出線)をONする。
【0034】
次に試験回線状態監視の動作について説明する。図7は試験回線状態監視の動作を説明するための図である。
〔S31〕試験制御トランク40の試験回線選択部41bは、受信した試験回線情報を解読し、該当の試験回線を回線切替トランク30の回線選択部31に通知する。
〔S32〕回線選択部31は、緊急通報回線トランク20より引き込んだBL(回線使用中情報)から、試験回線の該当BLを試験制御トランク40へ送出する。なお、緊急通報回線トランク20は、収容している緊急通報回線それぞれに対応するBLを出力しており、このBLの値にもとづき、対応する緊急通報回線が使用中か否かが判断できる。
〔S33〕試験制御トランク40の回線状態監視部41dは、試験回線のBLを受信し、回線の状態を把握する。回線の空きを確認した場合は次ステップ(図8で示す動作)へ進む。
〔S33a〕回線が使用中の場合は、起動/応答制御部41cは、ODトランク70へ応答信号のRG2をOFFし、試験管理装置10に対し回線使用中を通知し、次回線の指示待機状態とする。
【0035】
次に回線切替の動作について説明する。図8は回線切替の動作を説明するための図である。
〔S41〕回線空き情報を検出した試験制御トランク40では、試験回線選択部41bにより、回線切替トランク30に対し回線切替信号を送出する。
〔S42〕回線切替トランク30の回線切替部32は、a−bルートをa−cルートに切り替え、そしてd−bルートを生成するように、スイッチSW1、SW2を制御する。この切替により、試験呼が流れるルートはルートr1となり、試験中の緊急呼が流れるルートはルートr2となって、試験中の緊急呼は、迂回用回線トランク20aで確保されるようになる。
【0036】
次に着信・応答試験の動作について説明する。図9は着信・応答試験の動作を説明するための図である。
〔S51〕試験制御トランク40は擬似発呼者となり、試験設定部41aは、試験管理装置10に回線インタフェース部43を介して着信設定を行い、試験着信制御を行う。
〔S52〕試験管理装置10の着信応答制御部13は、台制御トランク50−1から送出される着信回線番号と、試験管理装置10が持つ試験回線番号との比較を行う。試験回線であると判断した場合は、着信鳴動を行わずに自動応答を行う。このように、試験中は試験呼に対する着信鳴動は行わないので、保守者に対して、不要な緊張感を与えることをなくすことができる。
〔S53〕試験設定部41aは、回線インタフェース部43を介して、応答を検出し、試験制御トランク40−回線切替トランク30−緊急通報回線トランク20−交換機60−台制御トランク50−1−試験管理装置10間のパス(ルートr1)が確立する。
〔S53a〕試験制御トランク40が着信設定を行ってから、一定時間内に応答が検出できない場合は、起動/応答制御部41cは、ODトランク70へ応答信号のRG2をOFFし、試験管理装置10に対し失敗通知を送信し、次回線の指示待機状態とする。
〔S54〕試験管理装置10の着信応答制御部13は、着信応答にてODトランク70を介しての折り返しルートを設定する。
【0037】
次に通話確認試験1(試験制御トランク40から試験呼を送出して、試験管理装置10で受信できるか否かの通話確認試験)の動作について説明する。図10は通話確認試験の動作を説明するための図である。
〔S61〕試験制御トランク40は応答検出後、試験設定部41aからの指示により、PB送信部42aは、試験呼としてPB信号「#」を送出する。PB信号は、ステップS53、S54で確立されたルートを通り、試験制御トランク40のPB受信部42bを介して試験判定部41eで受信される。
〔S62〕試験判定部41eは、PB信号「#」を受信すると、通話の正常性を確認する。
〔S62a〕PB信号が正常に受信できない場合、または一定時間内に受信ができない場合は、試験制御トランク40の起動/応答制御部41cは、ODトランク70へ応答信号のRG2をOFFし、試験管理装置10に対し失敗通知を送信し、次回線の指示待機状態とする。
【0038】
次に呼び返し(逆信)試験の動作について説明する。図11は呼び返し試験の動作を説明するための図である。“呼び返し”とは、電話通信において、いったん通信先を呼び出して、相手側からの発信を求めることであり、例えば、警察・消防への呼び返しでは、通報の際に通話が途切れた場合でも、警察・消防から発呼相手に発信を行うことができる。
〔S71〕試験制御トランク40は、折り返して送信されたPB信号「#」を正常受信すると、試験設定部41aはオンフック設定を行い、通報者が回線を切断した状態にする。
〔S72〕試験管理装置10の着信応答制御部13は、オンフックを検出すると、呼び返しを行う。
〔S73〕試験判定部41eは、呼び返しを検出する。呼び返しを正常に検出すると、試験設定部41aは、回線インタフェース部43に対して通話設定を行う(後述する通話確認試験2を行うため)。
〔S73a〕一定時間内に呼び返しが検出できない場合は、起動/応答制御部41cは、ODトランク70へ応答信号のRG2をOFFし、試験管理装置10に対し失敗通知を送信し、次回線の指示待機状態とする。
【0039】
次に通話確認試験2(試験管理装置10から試験呼を送出して、試験制御トランク40で受信できるか否かの通話確認試験)の動作について説明する。図12は通話確認試験の動作を説明するための図である。
〔S81〕回線インタフェース部43の通話設定が行われたことを試験管理装置10が確認すると、試験管理装置10内の試験呼送受信部12は、PB信号「*」をステップS53で確立したパスに送出する。
〔S82〕試験制御トランク40の試験判定部41eは、PB受信部42bを介してPB信号「*」を受信すると、通話の正常性を確認する。
〔S82a〕一定時間内にPB信号が受信ができない場合は、起動/応答制御部41cは、ODトランク70へ応答信号のRG2をOFFし、試験管理装置10に対し失敗通知を送信し、次回線の指示待機状態とする。
【0040】
次に迂回回線監視・回線切替の動作について説明する。図13は迂回回線監視・回線切替の動作を説明するための図である。なお、ここでの“回線切替”とは、回線切替トランク30内のa−bルートの状態を、元のa−cルートの回線状態へ戻す切替のことを指している。
〔S91〕PB信号「*」を受信した試験制御トランク40は、回線状態監視部41dにおいて、緊急通報回線の迂回先の迂回用回線トランク20aのBLを受信して回線状態を監視する。回線使用中の場合は空きが確認されるまで監視を続ける。
〔S92〕回線空きが確認された場合、試験回線選択部41bは、回線切替信号を送出する。
〔S93〕回線切替トランク30の回線切替部32は、緊急通報回線を元の状態に切り替えて、緊急通報回線トランク20は通常の運用となる。
【0041】
次に試験終了の動作について説明する。図14は試験終了の動作を説明するための図である。
〔S101〕試験管理装置10は、ODトランク70の起動信号DLをOFFする。
〔S102〕回線状態監視部41dは、回線切替トランク30での回線切替が終了したことを認識する。
〔S103〕起動/応答制御部41cは、ステップS101のODトランク70のDLのOFFを受信すると、ODトランク70へ応答信号のRG2をOFFし、試験終了を試験管理装置10に通知する。
【0042】
以上のようなシーケンスを全回線について行い、試験管理装置10は、ユーザインタフェース制御部11により、試験結果の管理表示を行う。また、保守者は、試験管理装置10の試験終了表示を見て結果を閲覧し、試験失敗回線について再試験を実施する。なお、再試験でも失敗した場合は、該当の回線には障害が発生しているものとみなして、試験管理装置10の試験結果通知部14からルータ90を介してIP網を経由し、システム管理者へ連絡を行う。
【0043】
次にシーケンス図を用いて動作について説明する。図15、図16は動作シーケンスを示す図である。
〔S201〕試験管理装置10は、試験開始、試験回線設定、ODトランク70の接続などの制御を行う。
〔S202〕ODトランク70から試験制御トランク40に対し、DLがONされ、試験制御トランク40からODトランク70に対し、RG2がONされる。
〔S203〕試験制御トランク40は、回線切替トランク30を通じて試験回線の監視を行う。
〔S204〕試験回線が使用中の場合は、試験制御トランク40は、RG2をOFFにする。
〔S205〕試験回線が空いている場合、試験制御トランク40は、回線切替トランク30へ回線切替信号を送出し、回線切替トランク30は回線を切り替える。
〔S206〕試験制御トランク40は着信設定を行い応答を検出する。
〔S207〕応答が検出できない場合は、試験制御トランク40は、RG2をOFFにする。
〔S208〕試験制御トランク40は、試験PBを緊急通報回線トランク20へ向けて送出する。
〔S209〕試験制御トランク40は、台制御トランク50−1を介し、PBを受信する。
〔S210〕PBを受信できない場合は、試験制御トランク40は、RG2をOFFにする。
〔S211〕試験制御トランク40は、オンフック設定を行う。
〔S212〕試験管理装置10から緊急通報回線トランク20を介し、呼び返しが行われる。
〔S213〕呼び返しが検出できない場合は、試験制御トランク40は、RG2をOFFにする。
〔S214〕台制御トランク50−1を介し、試験PBが試験制御トランク40へ送られ、試験制御トランク40は試験PBを受信する。
〔S215〕PBを受信できない場合は、試験制御トランク40は、RG2をOFFにする。
〔S216〕ODトランク70から試験制御トランク40に対し、DLがOFFされると、試験制御トランク40は、迂回回線を監視し、空きの場合は、回線切替トランク30に対し回線復旧指示を行う。回線復旧すると、回線切替トランク30は、回線切替完了を通知する。
〔S217〕試験制御トランク40は、RG2をOFFにし、対象の回線の試験を終了する。そして、次回線の試験開始となる。
【0044】
以上説明したように、本発明によれば、回線試験を自動化としたことにより、保守者は長時間拘束されることもなく、誤操作もなくなるので効率的な試験を行うことが可能になる。また、試験呼の自動応答機能を設けて、試験呼の着信音は鳴動させないようにしたので、保守者への負担を軽減することができる。
【0045】
さらに、迂回回線を設けたことにより、試験時の緊急通報回線は確実に確保することができる。また、試験呼や試験回線情報に対して、PB信号を使用することにしたので、試験管理装置やトランク側でどのような信号かを認識でき、交換機のファイル変更などが不要となる。
【0046】
また、試験内容の通知に対し、システム管理者への連絡も自動化したので、障害内容、障害の部位、システム状況などが速やかにシステム管理者に通知され、障害復旧時間の大幅な短縮が可能になる。
【0047】
なお、上記では、本発明の適用例として、警察・消防の緊急通報回線の試験システムとして説明したが、警察・消防に限らず、その他の特殊回線の試験を行う際にも、本発明を適用することが可能である。
【0048】
(付記1) 緊急通報回線の試験を行う回線試験システムにおいて、
受付台に配置され、保守者とのユーザインタフェース制御を行い、試験回線を指定するための試験回線情報を送出する試験管理装置と、
試験実行中に着信があった実質の緊急呼を受信して受付台と接続する迂回用回線トランクと、
回線切替信号を受けて、緊急呼を前記迂回用回線トランクへ、かつ選択した試験回線を通じて試験呼を試験対象の緊急通報回線トランクへ接続するように回線を切り替える回線切替トランクと、
前記試験回線情報の解読を行い試験回線を認識して、試験回線の使用状態を監視し、回線が空きの場合は、試験中の回線閉塞を回避するための前記回線切替信号を送出して、試験制御を行う試験制御トランクと、
を有することを特徴とする回線試験システム。
【0049】
(付記2) 前記試験管理装置は、前記試験回線情報の内容が、受信側で判別可能な信号で送出することを特徴とする付記1記載の回線試験システム。
(付記3) 前記試験管理装置及び前記試験制御トランクは、試験呼を送出する場合、試験呼である旨が受信側で判別可能な信号で送出することを特徴とする付記1記載の回線試験システム。
【0050】
(付記4) 前記試験制御トランクは、緊急通報回線トランクに着信設定を行って回線を接続し、前記試験管理装置は、自動応答して緊急通報回線のパスを確立することで、着信・応答試験を実行することを特徴とする付記1記載の回線試験システム。
【0051】
(付記5) 前記試験管理装置は、試験回線番号と台制御トランクより送出される回線番号とを比較し、着信回線を試験回線と認識した場合には、着信鳴動を行わずに自動応答することを特徴とする付記4記載の回線試験システム。
【0052】
(付記6) 前記試験制御トランクは、試験回線を通じて、試験呼を前記試験管理装置へ送出し、前記試験管理装置は、試験回線を通じて、試験呼を前記試験制御トランクへ送出することで通話確認試験を行うことを特徴とする付記4記載の回線試験システム。
【0053】
(付記7) 前記試験制御トランクは、試験呼の受信後、オンフック設定を行って回線を切断し、前記試験管理装置は、オンフックを検出することで、呼び返し試験を行うことを特徴とする付記6記載の回線試験システム。
【0054】
(付記8) 前記試験管理装置は、試験結果をネットワークを通じて外部へ通知することを特徴とする付記1記載の回線試験システム。
(付記9) 緊急通報回線の試験を行う試験管理装置において、
保守者とのユーザインタフェース制御を行うユーザインタフェース制御部と、
試験回線を指定するための試験回線情報を受信側で判別可能な信号で送出し、かつ試験呼の送受信を行う試験呼送受信部と、
試験回線番号と台制御トランクより送出される回線番号とを比較し、着信回線を試験回線と認識した場合には、着信鳴動を行わずに自動応答を行い、かつ対向がオンフックを行った場合はオンフック検出を行う着信応答制御部と、
試験結果を保持し、ネットワークを通じて外部へ通知する試験結果通知部と、を有することを特徴とする試験管理装置。
【0055】
(付記10) 回線切替を行う回線切替トランクにおいて、
試験回線を選択する回線選択部と、
回線切替信号を受けて、実質の緊急呼を迂回用回線トランクへ、かつ選択した試験回線を通じて試験呼を試験対象の緊急通報回線トランクへ接続するように回線を切り替える回線切替部と、
を有することを特徴とする回線切替トランク。
【0056】
(付記11) 緊急通報回線の試験を行う試験制御トランクにおいて、
試験回線情報の解読を行い試験回線を認識して、試験回線の使用状態を監視し、回線が空きの場合は、試験中の回線閉塞を回避するための回線切替信号を送出し、試験呼による着信設定、オンフック設定を行う試験制御部と、
試験呼の送受信を行う試験呼送受信部と、
試験回線とのインタフェース制御を行う回線インタフェース部と、
を有することを特徴とする試験制御トランク。
【0057】
(付記12) 緊急通報回線の試験を行う緊急通報回線試験方法において、
受付台から試験対象の回線を指定するための試験回線情報を受信側で判別可能な信号で送出し、
試験制御トランクは、前記試験回線情報の解読を行い試験回線を認識して、試験回線の使用状態を監視し、回線が空きの場合は、試験中の回線閉塞を回避するための回線切替信号を送出し、
回線切替トランクは、回線切替信号にもとづいて、実質の緊急呼を迂回用回線トランクへ、かつ選択した試験回線を通じて試験呼を試験対象の緊急通報回線トランクへ接続するように回線を切り替え、
試験制御トランクは、回線切替後に試験制御を行うことを特徴とする緊急通報回線試験方法。
【0058】
(付記13) 前記試験管理装置は、前記試験回線情報の内容が、受信側で判別可能な信号で送出することを特徴とする付記12記載の緊急通報回線試験方法。
【0059】
(付記14) 前記試験管理装置及び前記試験制御トランクは、試験呼を送出する場合、試験呼である旨が受信側で判別可能な信号で送出することを特徴とする付記12記載の緊急通報回線試験方法。
【0060】
(付記15) 前記試験制御トランクは、緊急通報回線トランクに着信設定を行って回線を接続し、前記受付台は、自動応答して緊急通報回線のパスを確立することで、着信・応答試験を実行することを特徴とする付記12記載の緊急通報回線試験方法。
【0061】
(付記16) 前記受付台は、試験回線番号と台制御トランクより送出される回線番号とを比較し、着信回線を試験回線と認識した場合には、着信鳴動を行わずに自動応答することを特徴とする付記15記載の緊急通報回線試験方法。
【0062】
(付記17) 前記試験制御トランクは、試験回線を通じて、試験呼を前記試験管理装置へ送出し、前記受付台は、試験回線を通じて、試験呼を前記試験制御トランクへ送出することで通話確認試験を行うことを特徴とする付記15記載の緊急通報回線試験方法。
【0063】
(付記18) 前記試験制御トランクは、試験呼の受信後、オンフック設定を行って回線を切断し、前記試験管理装置は、オンフックを検出することで、呼び返し試験を行うことを特徴とする付記17記載の緊急通報回線試験方法。
【0064】
(付記19) 前記試験管理装置は、試験結果をネットワークを通じて外部へ通知することを特徴とする付記12記載の緊急通報回線試験方法。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の回線試験システムは、着信・応答試験、第1の通話確認試験(試験制御トランクから試験管理装置への通話試験)、呼び返し試験、第2の通話確認試験(試験管理装置から試験制御トランクへの通話試験)といった各試験および元の回線状態に戻すための迂回回線監視・回線切替が、自動的に連続して行われる試験シーケンスを有しているため、緊急通報回線の効率的な自動化試験を行うことができ、試験効率及び利便性を向上させて、緊急通報回線の信頼性の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】線試験システムの原理図である。
【図2】作概要を示すフローチャートである。
【図3】試験管理装置の構成を示す図である。
【図4】回線切替トランクの構成を示す図である。
【図5】試験制御トランクの構成を示す図である。
【図6】試験開始の動作を説明するための図である。
【図7】試験回線状態監視の動作を説明するための図である。
【図8】回線切替の動作を説明するための図である。
【図9】着信・応答試験の動作を説明するための図である。
【図10】通話確認試験の動作を説明するための図である。
【図11】呼び返し試験の動作を説明するための図である。
【図12】通話確認試験の動作を説明するための図である。
【図13】迂回回線監視・回線切替の動作を説明するための図である。
【図14】試験終了の動作を説明するための図である。
【図15】動作シーケンスを示す図である。
【図16】動作シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1 回線試験システム
2 回線終端装置
10−1、10−2 受付台
10 試験管理装置
20 緊急通報回線トランク
20a 迂回用回線トランク
30 回線切替トランク
40 試験制御トランク
50−1、50−2 台制御トランク
60 交換機
70 ODトランク
80 MDF
90 ルータ

Claims (1)

  1. 緊急通報回線の試験を行う回線試験システムにおいて、
    受付台に配置され、保守者とのユーザインタフェース制御を行って、試験の起動を行う試験管理装置と、
    前記緊急通報回線を収容する緊急通報回線トランクと、
    試験実行中に着信があった場合の実質の緊急呼を受信して、前記受付台と接続する迂回用回線トランクと、
    試験実行時には収容される前の前記緊急通報回線を切り替えて、前記緊急呼を前記迂回用回線トランクへ、かつ試験呼を前記緊急通報回線トランクへ接続する回線切替トランクと、
    前記回線切替トランクに対して、回線切替を指示して試験制御を行う試験制御トランクと、
    前記試験管理装置と、前記緊急通報回線トランク、前記迂回用回線トランクおよび前記試験制御トランクと、の間に設置された交換機と、
    を有し、
    試験の開始時、
    前記試験管理装置は、試験回線を指定するための試験回線情報を前記試験制御トランクへ送信し、
    前記試験制御トランクは、前記試験回線情報の解読を行い、前記試験回線を認識して、回線切替信号を前記回線切替トランクへ送信し、
    前記回線切替トランクは、前記回線切替信号を受信すると、前記緊急呼を前記迂回用回線トランクへ、かつ選択された前記試験回線を通じて前記試験呼を試験対象の前記緊急通報回線トランクへ接続するように回線を切り替えて、着信・応答試験へ移行し、
    前記着信・応答試験の実行時、
    前記試験制御トランクは、擬似発呼者となって、前記試験管理装置へ着信設定を行って、前記試験制御トランク、前記回線切替トランク、前記緊急通報回線トランク、前記交換機および前記試験管理装置を通るルートに第1のパスが確立し、
    前記試験管理装置は、着信を認識した場合は、鳴動を行わずに応答して、前記試験管理装置、前記交換機および前記試験制御トランクを通るルートに第2のパスが確立して、前記試験制御トランクから前記試験管理装置への通話試験である第1の通話確認試験へ移行し、前記試験制御トランクは、着信応答が検出できない場合には、失敗通知を前記試験管理装置へ送信し、
    前記第1の通話確認試験の実行時、
    前記試験制御トランクは、第1の試験呼を前記第1のパスへ送出し、前記第2のパスから戻ってきた前記第1の試験呼を受信して、前記第1の試験呼の受信の正常性を判断し、正常受信した場合は呼び返し試験へ移行し、正常受信できなかった場合には、失敗通知を前記試験管理装置へ送信し、
    前記呼び返し試験の実行時、
    前記試験制御トランクは、前記第1の試験呼を正常受信すると、オンフック設定を行い、
    前記試験管理装置は、オンフックを検出すると呼び返しを行い、
    前記試験制御トランクは、一定時間内に前記呼び返しを検出できるか否かを判断し、
    一定時間内に前記呼び返しを検出できた場合は通話設定を行って、前記試験管理装置から前記試験制御トランクへの通話試験である第2の通話確認試験へ移行し、一定時間内に前記呼び返しを検出できなかった場合には、失敗通知を前記試験管理装置へ送信し、
    前記第2の通話確認試験の実行時、
    前記試験管理装置は、前記通話設定が行われたことを確認すると、第2の試験呼を前記第1のパスへ送出し、
    前記試験制御トランクは、前記第2の試験呼を受信して、前記第2の試験呼の受信の正常性を判断し、正常受信した場合は迂回回線監視・回線切替へ移行し、正常受信できなか った場合には、失敗通知を前記試験管理装置へ送信し、
    前記迂回回線監視・回線切替の実行時、
    前記試験制御トランクは、前記迂回用回線トランクの回線状態を監視し、回線空きを確認した場合は、前記回線切替信号を前記回線切替トランクへ送信して、前記緊急通報回線を試験実行前の回線状態に切り替える、
    とを特徴とする回線試験システム。
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