JP4111214B2 - 門形ブロック鉄筋の連結器組付治具と連結器付鉄筋の製造用型枠への装着方法 - Google Patents

門形ブロック鉄筋の連結器組付治具と連結器付鉄筋の製造用型枠への装着方法 Download PDF

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Description

本発明は、門形ブロック鉄筋の側壁部の鉄筋の先端部に連結器を組付けるための連結器組付治具と、連結器を側壁部鉄筋に組付けた門形ブロックの連結器付鉄筋と、門形ブロックの連結器付鉄筋の製造用型枠への装着方法に関する。
門形ブロックの側壁の先端には、この門形ブロックを基盤に取り付ける場合や、門形ブロック相互を対向させて連結するために、上記側壁部内に配置される鉄筋に組付けた連結器が設けられている。
そして従来のこの種の連結器は、例えば特許文献1に示されているように、側壁用鉄筋の先端にねじを設け、対向する両側壁用配筋の相互と、各配筋のねじに螺合する袋ナット形式のカプラーとからなっており、このカプラーの締め込みにより上記鉄筋を連結するようになっている。
特開2001−32388号公報
上記した従来技術にあっては、側壁用鉄筋の先端部にねじを設けなければならず、また、この個々の鉄筋の相互にねじ込んでこれを連結する連結器も機械加工にて作らなければならないため多くの機械加工を必要として連結器のためのコストが高くなるという問題がある。
また、上記従来技術では、各鉄筋に対する連結器の組付けが、門形の鉄筋を型枠に装着してから、すなわち、コンクリートの打設の前に、あるいはコンクリート打設後に行われるため、この連結器の組付けが上記門形の鉄筋とは別工程にて行われることになり、しかもこの連結器が、各鉄筋ごとになってその数が多くなることにより、門形ブロックの成形のための工程が多くなってしまうという問題があった。
また、この種の門形ブロックにおいて、側壁の姿勢が両側壁の間隔方向、すなわち梁部に対して傾斜させた斜角門形ブロックを成形する場合があるが、この斜角門形ブロックにより斜角暗渠ブロックを構成するときに、両ブロックの側壁の端部における連結器の位置が、相互に正確であることが必要である。そのため、この側壁の内部鉄筋端部の所定の位置に1個以上の連結器を設ける際に、斜角度により異なる側壁部の寸法変化、側壁用鉄筋の間隔の寸法誤差に対応して、側壁部の所定位置の凹穴内に連結器が正確に露出するように斜角門形ブロックの側壁用鉄筋の連結器を異なる斜角に応じて正確に装着できるようにした連結器組付治具が要望されていた。
本発明は上記のことにかんがみなされたもので、梁部分の鉄筋と共に行われる側壁用の鉄筋の配筋時に、この側壁用鉄筋に機械加工を特に必要としないで連結器を組付けることができ、また斜角門形ブロックの成形時において、側壁の所定の斜角範囲においての上記連結器の組付けを正確に行うことができるようにした門形ブロック鉄筋の連結器組付治具と連結器組付鉄筋及びこれの製造用型枠への装着方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明に係る門形ブロック鉄筋の連結器組付治具は連結器本体に棒状の接合部材を立設してなる連結器を側壁用鉄筋に上記接合部材を連接して組付けた門形ブロック鉄筋の連結器組付治具において、所定の長さの基礎に設けた基盤と、基盤上に水平方向に旋回可能に、かつ任意の角度で固定可能に設けた旋回台と、旋回台上に着脱可能に固着され、かつ連結器の連結器本体を着脱可能に取付ける連結器取付手段を有する連結器取付部材と、基礎上に、これの長手方向に移動可能に取付けられ、かつ高さ調節可能にして門形ブロックの梁部の鉄筋を支承する少なくとも1台の鉄筋支持台と
を備えた構成になっている。
そして上記構成において、基盤を基礎の長手方向両側部に、少なくとも一方を長手方向に移動可能にして設け、また、基礎の長さを可変にし、さらに、基盤の上面に旋回台の旋回角度を示す角度目盛を設けた構成になっている。
また、上記各構成の門形ブロック鉄筋の連結器組付治具において、旋回台の旋回中心に対する両側端部に支柱を立設し、この支柱間に、門形ブロックの側壁用鉄筋をこれに接合する連結器の接合部材と共に保持する保持部材を、側壁用鉄筋と連結器の接合部材を保持する姿勢から保持を外す姿勢に可動にして設けた構成になっている。
そして本発明に係る門形ブロックの連結器付鉄筋は、側壁用鉄筋に連結器を組付けてある。
そしてさらに、本発明に係る門形ブロックの連結器付鉄筋の製造用型枠への装着方法は、隣接する相互の鉄筋を連結してなる側壁用鉄筋に、連結器組付治具の連結器取付部材に所定の間隔で固定された複数の連結器を組付けて複数の連結器を有する連結器付鉄筋とし、その後、各連結器を連結器組付治具から外して、この連結器付鉄筋を型開き状態の製造用型枠の底面部材上に設置し、この底面部材に各連結器を着脱可能に固着するようにした。
本発明によれば、L字状の分割門形ブロックを含む門形ブロックの側壁用鉄筋に、予め製造してある連結器の棒状の接合部材を組付けるようにしたことにより、側壁を他の部材に連結するための連結器としての機械加工を必要とせず、連結器のためのコストを低くすることができる。
そして特に請求項1から5に係る発明では、L字状をした分割門形ブロックを含む門形ブロックの製品設計に基づいてこれの側壁用鉄筋の正確な位置に連結器を組付けることができる。このときの門形ブロックの側壁が梁の長手方向に対して任意の角度に傾斜する場合においても、この側壁の梁部の長さ方向に対して直角を含む任意の傾斜角度に対応して連結器を側壁用鉄筋に接合することができる。
また、特に請求項5に係る発明では、側壁用鉄筋と連結器の接合部材との接合位置を、側壁の厚み方向に正確に位置させることができ、いわゆるかぶり寸法を適正に維持することができる。
また本発明の請求項6の門型ブロックの連結器付鉄筋の製造用型枠への装着方法によれば、鉄筋を製造用型枠に装着する前に、これの側壁用鉄筋に連結器が組付けられることにより、従来のように、この連結器をコンクリートの打設時や打設後にこの連結器を装着する工程を行う必要がなくなり、門形ブロックを成形するための工程を少なくすることができる。
図1から図3は本発明を適用しようとする門形ブロックのいくつかの例を示すもので、図1は梁部aに対して左右の側壁部a,aが、梁部aの長さ方向に対して直角状になっている通常の門形ブロックAを、また、図2は梁部bに対して左右の側壁部b,bが、梁部bの長さ方向に対して同一方向(平行)に傾斜した斜角門形ブロックBを、図3は、上記斜角門形ブロックBを梁部bで左右方向に分割した形状の梁部cと1つの側壁部cからなる分割斜角門形ブロックCをそれぞれ示す。なお図示してないが、梁部に対して側壁部をハの字状(対称状)に傾斜させたものもある。
そして上記各門形ブロックA,B,Cのうち、それぞれの側壁部の端面相互を、この部分に組付けた連結器Jの相互を結合することにより第1、第2の門形ブロックA,Bは、例えば図1に示すように天地を逆にして上下に組合せることにより暗渠を構成されるようになっている。
そして図3に示した分割斜角門形ブロックCの場合には種々の使い方があるが、例えば、これの側壁cの端面に屏風状ブロックDを結合して用いる。
各門型ブロックA,B,Cのそれぞれには図2にて例示した斜角門型ブロックBのように、梁部bに配置した梁用鉄筋eと各側壁部b,bに配置した側壁用鉄筋e,eからなる鉄筋MDが内装してあり、上記両側壁用鉄筋e,eの先端に後述する連結器Jが組付けられている。このときの連結器Jは、各図示ではブロックの外側に設けた例を示したが、これは内側に設ける場合もあり、さらに両側に設ける場合もある。
本発明は上記側壁用鉄筋e,eに連結器Jを組付ける治具に係るものであり、以下に図4から図11を用いてその実施例1を説明する。
図4は上記連結器組付治具の概略構成を示す斜視図、図5はその正面図である。図4、図5において、1は2本のフレーム1a,1bを前後に離隔して平行に結合してなる基礎、2a,2bはこの基礎1の左右(長手)方向両側部に配置した基盤であり、少なくとも一方の基盤2bが左右方向に移動可能に、かつ任意の位置に固定可能にさらに着脱可能になっている。
上記基礎1を構成する一対のフレーム1a,1bはH形鋼、溝鋼、角パイプ等の形材が用いられている。そして各フレーム1a,1bは長手方向に分割されていると共に、分割端部に互いに摺動可能に嵌め合わされていて、基礎1の長さが変えられるようになっている。
また、図4、図5において、3は上記した鉄筋MDを支持するための鉄筋支持台であり、この各鉄筋支持台3は基礎1の前後のフレーム1a,1bに対して左右方向に移動可能に係合した前後一対の支承部4a,4bと、この各支承部4a,4bに上下方向に摺動可能で、かつ任意の高さで固定可能にした横架部材5とからなっている。そしてこの鉄筋支持台3は左右方向に複数台、その数を増減可能にして配設されている。横架部材5は上記鉄筋MDの梁部分を支持するように門形に形成されている。
図6は図4、図5で示した連結器組付治具の右側の基盤2b部を示す斜視図である。左右の基盤2a,2b上の構成は同じなので、以下にこの構成をこの図6で示した右側の部分で説明する。
上記基盤2b上には旋回台6が垂直軸心を中心にして水平方向に旋回可能にかつ任意の回転角位置にて固定可能にして支持されている。この支持部の構成は、例えば図7(a)に示すように、基盤2bに設けた軸受部材7に旋回台6の下面に突設した軸8が回転自在に嵌合されている。そして上記軸受部材7の先端部の外周は先端から徐々に大径になるテーパ状になっていると共に先端部にスリ割溝7aが設けてあり、さらにこの支持部材7の先端部外周にねじが設けてあり、このねじにナット9を螺合することにより支持部材7の先端部が縮径されて軸8を固定できるようになっている。なお、上記ナット9の回転は外部からこの部分に挿入したスパナ10にて行われる。
またこの部分の構成は図7(b)に示すように支持部材7′のスリ割部の外側に軸直角方向に対向する一対の舌片11a,11bをスリ割溝の両側に設け、これの一方にねじ穴を、他方にねじ穴より大径の遊挿穴を同心状に設け、このねじ穴に遊挿穴から挿入したハンドル12aにて回転するねじ棒12にて両舌片11a,11bを締めることにより、支持部材7′に嵌合した軸8を固定するようにしてもよい。
なお上記した左右一対の旋回台6,6を、この実施例では個々に旋回するようにした例を示したが、この両旋回台6,6をリンク等で連結して、一方の旋回台の旋回により、他方の旋回台をこれに連動して旋回するようにしてもよい。
図6において、基盤2bの表面で、かつ旋回台6の長手方向端面の旋回軌跡部分に、角度目盛13が設けてあり、旋回台6の端面に、これに対応する指針14が刻設してある。上記角度目盛13は、旋回台6が基礎1に対して直角になったときの指針14に対応する位置が「0」となっており、この位置から両側へ例えばプラス、マイナス50度の範囲に目盛が刻設されている。
図6において、旋回台6の上面には後述する連結器Jを取付ける連結器取付部材15が着脱可能に装着されている。例えば、この連結器取付部材15の両端部に締付け穴16,16が設けてあり、この各締付け穴16に対応する位置の旋回台6にねじ穴があり、締付け穴16にボルトを挿入して締付けることにより連結器取付部材15が旋回台6に着脱可能に固定されるようになっている。なお、このときのボルトの頭部が連結器取付部材15の上面に突出しないようにするために締付け穴16の開口部にボルトの頭部が沈降する凹部が設けてある。
連結器取付部材15は長さL、幅W、高さtの直方体形状となっており、これの長さLは、前述した門形ブロックの側壁部の梁部に対する斜角度が直角から任意角度時における側壁部の側壁長に対応する長さとなっている。また幅Wは側壁の厚さ等に応じた任意の幅にしてある。
そしてこの連結器取付部材15には、これの長手方向の複数個所に、連結器Jを取付けるためのねじ孔17が設けてある。このねじ穴17の数及びその間隔は連結器取付部材15上に取付ける連結器Jの形態及び取付け数に対応するようになっている。またこの各ねじ孔17は旋回台6の旋回中心を通る線上に設けられている。
図8の各図(a)〜(d)は、本発明の連結器組付治具にて使用する連結器Jの各種異なる形態の連結器J1,J2,J3,J4を示す斜視図である。
図8の(a)に示す連結器J1は、直方体形状の連結器本体JBの上面の長手方向中央部に上記連結器取付部材15のねじ孔17にねじ込むボルトを挿入するボルト孔18が穿設してあり、これの両側に棒状の接合部材19,19が立設してある。
図8の(b)に示す連結器J2は、上記した連結器J1と同様に直方体形状の連結器本体JBの長手方向中央に棒状の接合部材19が立設してあり、これの両側にボルト孔18,18が穿設してある。
図8の(c)に示す連結器J3は、連結器本体BJが正面側に開口を有する枠状になっており、これの上面の両側部に棒状の接合部材19,19が立設してあり、またこの連結器本体JBの枠を構成する下辺に1個または2個のボルト孔18,18が穿設してある。
図8の(d)に示す連結器J4は、連結器本体JBが上記した連結器J3と同様に正面側に開口を有する枠状になっており、これの上面の中央に1本の接合部材19が立設してあり、またこの連結器本体JBの枠を構成する下辺に1個のボルト孔18が穿設してある。
これらの連結器J1〜J4の連結器本体JBは鋼または鋳鉄等硬質材料にて構成されていて、それぞれ下面は平坦な取付け面となっている。また接合部材19は、これの先端部に鉄筋MDの左右の側壁用鉄筋e,eと溶接または鉄線による結束等により接合するものであり、所定の長さを有すると共に、異形棒鋼が用いられている。そしてこれらにて構成される連結器J1〜J4は好ましくは亜鉛メッキあるいは塗装等の防蝕、防錆処理が施されている。上記接合部材19は連結器本体JBに対して摩擦圧接により、あるいは通常の溶接により結合されている。なお機械加工を必要とするのであまり好ましくはないが、ねじ結合もあり得る。
この各連結器J1〜J4は、上記したように連結器本体JBと棒状の接合部材19にて他の工程にて予め製造されているもので、これを製造するのに特別な機械加工を必要としない。
上記構成の連結器組付治具の使用状態を、図2に示した斜角門形ブロックBの鉄筋MDの両側の壁部用鉄筋e,eの先端に連結器J3を連結する場合について説明する。
図4、図5において、左右の旋回台6,6を、上記斜角門形ブロックBの両側壁b,bの斜角θに合わせた角度に旋回して固定する。ついで図9に示すように、この旋回台6,6上に固着してある連結器取付部材15上に所定個数の連結器J3を、これのボルト孔18を貫通して連結器取付部材15に設けたねじ穴17にねじ込まれるボルト20にて固定する。
ついで図5に示すように、別の作業場で作られた鉄筋MDをクレーンで移動して連結器組付治具の鉄筋支持台3上に吊り降ろす。このときの鉄筋支持台3の高さは、この鉄筋MDの梁部bの高さが上記連結器取付部材15から所定の高さになるように予め設定しておく。
この状態で図9に示すように、鉄筋MDの側壁用鉄筋e,eのそれぞれの先端部が、連結器取付部材15上の連結器J3に立設した各接合部材19と重複して隣接される。そしてこの状態で隣接する各鉄筋と接合部材19を溶接にて接合、あるいは針金にて結束して一体に接合する。
上記のようにして鉄筋MDの側壁用鉄筋e,eの先端部の所定位置に連結器Jが組付けられた連結器付鉄筋が構成される。このときの側壁用鉄筋e,eの梁部に対する斜角に合わせて旋回台6の角度を設定することにより、任意の斜角に合わせて連結器Jを組付けることができる。
このときにおいて、図9に示した例では、各連結器J3に立設した接合部材19に側壁用鉄筋e,eを直接接合した例を示したが、図10に示すように、連結器取付部材15上に取付けた複数の連結器Jの接合部材19に、隣接するもの相互に橋絡した補助筋22を溶接等により接合し、これに上記側壁用鉄筋e,eを接合するようにしてもよい。また、図中鎖線で示すように付着強度を満たす長いアンカー筋23を用いることにより側壁用鉄筋e,eと接合することなく連結器Jとして無論使用できる。このように構成することにより連結器Jに作用する外力が側壁鉄筋に対して分散して伝えられ、局所的な応力の発生を防止することができる。
この実施例1にて連結器Jが組付けられた側壁用鉄筋e,eは、連結器Jの接合部材19に沿わされることにより、この側壁用鉄筋e,eは、側壁b,bの厚さ方向の位置が適正になり、この鉄筋e,eのいわゆるかぶり寸法が適正に維持される。
またこのときにおいて、連結器Jは側壁部の内側あるいは外側の任意の位置に組付けられる。また、内側と外側の両側に連結器Jを組付ける場合は、連結器取付部材15の幅Wを広くしてこれに内外2列状に連結器を取付ける。
なお、上記した構成では、連結器Jを連結器取付部材15へ取付けるのに、ボルト20を用いた例を示したが、連結器Jの連結器取付部材15に対する着脱の利便性を考慮して、図11(a)に示すように、上記ボルト20の代りに、連結器取付部材15に位置決めピン24を突設し、これに連結器本体JBに設けた穴25を嵌合し、(b)に示すように、両者をロングノーズタイプのグリッププライヤー26またはクランプにて拘持するようにしてもよい。この場合連結器取付部材15の下面に上記グリッププライヤー26等が挿入できる拘持用溝15aを設ける。
図12は、本発明に係る連結器取付治具の実施例2の要部を示す斜視図、図13(a)(b)は、連結器Jの接合部材19と側壁用鉄筋e,eの接合位置関係を示す説明図である。
この実施例2では、旋回台6aの両端部に支柱27,27が立設されており、これの間に位置されて旋回台6aに上記実施例1で示した連結器取付部材15が取付けられている。各支柱27,27にブラケット部材28,28が上下方向に摺動可能に、かつ任意の高さ位置に固定可能に嵌合されている。そしてこの両ブラケット部材28,28に、両支柱27,27の間に橋絡する板状の保持部材29が、水平状態から上方へ起立する姿勢にわたって回動可能に支持されている。
なお、上記両支柱27,27には、両支柱27,27を跨ぐ門形の支持部材の脚30,30が摺動自在に、かつ任意の高さに固定可能に支持することにより、この門形の支持部材にて門形ブロックの鉄筋MDの端部を支持することができる。また、この支持部材にて図3にて示した屏風状のブロックDの鉄筋を垂直に支持することができる。
この保持部材29には、これを水平状態にした姿勢において、上記連結器取付部材15に取付けた各連結器Jの接合部材19及び側壁用鉄筋e,eの接合部に対応する位置に、これらが入り込むようにした多数の切込み溝31が設けてある。このときの切込み溝31の幅は、図16(a)に示すように、側壁用鉄筋e,eと連結器Jの接合部材19を深さ方向に重ねて入れるようにするか、(b)に示すように並べて入るようにするか、適宜選択できる。そしてこのように上記鉄筋e,eと接合部材19とを切込み溝31で拘束した状態で両者を溶接あるいは結束にて接合する。
図14は、上記保持部材29と側壁用鉄筋e,e及び連結器Jの接合部材19の接合時の位置関係を示す断面図(図12のX−X断面図)で、図14(a)に保持部材29の切込み溝31に鉄筋e,eと接合部材19とを深さ方向に重ねて入れた場合を、(b)にそれぞれ並べて入れた場合を示す。そして図中鎖線は成形後の門形ブロックの側壁の外面位置を示す。
この実施例2では上記図14の(a),(b)のいずれの場合においても、互いに接合される側壁用鉄筋e,eと連結器Jの接合部材19の側壁の厚さ方向の位置決めが正確に行われることになり、側壁の外面から鉄筋e,eまでの距離、いわゆるかぶり寸法kを適正に設定できる。保持部材29は、これを起立方向へ回動することにより、接合状態の鉄筋e,eと接合部材19から離隔される。
次に、上記実施例1及び実施例2にて側壁用鉄筋e,eの先端に連結器Jを組付けた連結器付鉄筋を門形ブロック製造用型枠へ装着する方法を説明する。
鉄筋MDの左右両側の側壁用鉄筋の先端への連結器Jの組付けが終了した状態で、上記実施例1の場合はそのまま、実施例2の場合は保持部材29を起立させて、これが邪魔にならないようにしてから各連結器Jを連結器取付部材15から外して、この連結器付鉄筋をクレーンにて吊り出し、製造用型枠(図示せず)の底版部上の所定の位置に吊り降ろし、各連結器Jをこの底版部上にボルトにて固定する。その後、製造用型枠を閉じて緊締してコンクリートを打設することにより、所定位置に連結器Jの付いた門形ブロックが成形される。
なお、図3で示した分割斜角門形ブロックCの場合は左右の一方の旋回台を用いて分割状の梁部分に対する一方の側壁用鉄筋の先端に連結器Jを組付ける。
また、図3で示した屏風状ブロックDの場合も同様に一方側の旋回台を用いて、この屏風状ブロックDの鉄筋の先端に連結器Jを組付ける。なお、この屏風状ブロックDの鉄筋には水平状の梁部分がないので鉄筋支持台3では支持できないが、図12で示した実施例2における連結器組付治具での脚30,30に設けた支持部材にてこの鉄筋を垂直状に支持することができる。
この連結器付鉄筋の製造用型枠への装着時において、連結器付鉄筋の完成後、連結器Jを取付けたまま連結器取付部材15を旋回台6,6より外して、この連結器取付部材15の付いた状態で吊り出し、製造用型枠の底版部上の所定位置に吊り降ろして連結器取付部材15を底版部上にボルトにて固定するようにしてもよい。
上記各鉄筋を設置してコンクリートを打設する製造用型枠は底版部に対して枠板を回動あるいは摺動して形枠を構成する従来公知のものを用いる。
上記各実施例により構成される連結器付鉄筋は、これの側壁用鉄筋e,eへの連結器Jの組付けが、製造用型枠への移動の前に行われることにより、この連結器付鉄筋の連結器を型枠の底版部に固定することにより、この連結器付鉄筋の前後、左右、上下の位置と上記かぶり寸法等を適正に維持することができ、従来必要としていた側壁部の要所にスペーサーを装着する必要がなくなり、これのための経費を節減することができる。
連結器組付治具の具体的な構成は以上述べた実施形態に限らず、発明の要旨を逸脱しない範囲において変化することに自由である。例えば、両側壁の間隔が一定の場合には基盤2a,2bの双方を所定の間隔で基礎に対して固定してもよい。また、図3に示した分割門形ブロックCの場合には基盤及びこれに設けてなる旋回台等は左右の一方だけでよい。
梁部に対して側壁部を直角にした門形ブロックで、両門形ブロックを対向させて連結した状態を示す斜視図である。 梁部に対して側壁部を傾斜させた斜角門形ブロックを示すもので、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 梁部で分割した斜角門形ブロックで、かつこれの側壁部に屏風状ブロックを取付けた状態を示すもので、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 実施例1における連結器組付治具の概略構成を示す斜視図である。 実施例1における連結器組付治具の概略構成を示す正面図である。 実施例1における連結器組付治具の要部を示す斜視図である。 (a),(b)は旋回台の固定手段のそれぞれ異なる構成を示す断面図と斜視図である。 (a),(b),(c),(d)は連結器のそれぞれ異なる実施形態を示す斜視図である。 実施例1においての連結器取付部材へ連結器を取付けた状態を示す斜視図である。 連結器の接合部材間を補助筋にて接合した状態を示す説明図である。 連結器の連結器取付部材への取付手段の他例を示すもので、(a)はその分解斜視図、(b)は断面図である。 実施例2における連結器組付治具の要部を示す斜視図である。 (a),(b)は図12における保持部材の切込み溝の部分のそれぞれ異なる例を示す説明図である。 (a),(b)は図12のX−X断面図であり、図12で示した連結器組付治具の異なる保持部材における説明図である。
符号の説明
A…門形ブロック、B…斜角門形ブロック、C…分割斜角門形ブロック、D…屏風状ブロック、a,b…梁部、a,a,b,b,c…側壁部、MD…鉄筋、e…梁用鉄筋、e,e…側壁用鉄筋、J,J1,J2,J3,J4…連結器、JB…連結器本体、1…基礎、2a,2b…基盤、3…鉄筋支持台、4a,4b…支承部、5a,5b…横架部材、6,6a…旋回台、7,7′…軸受部材、7a…スリ割溝、8…軸、9…ナット、10…スパナ、11a,11b…舌片、12…ねじ棒、12a…ハンドル、13…角度目盛、14…指針、15…連結器取付部材、15a…拘持用溝、16…締付け穴、17…ねじ穴、18…ボルト孔、19…接合部材、20…ボルト、22…補助筋、23…アンカー筋、24…位置決めピン、25…穴、26…グリッププライヤー、27…支柱、28…ブラケット部材、29…保持部材、30…脚、31…切込み溝。

Claims (6)

  1. 連結器本体に棒状の接合部材を立設してなる連結器を、側壁用鉄筋にこれの接合部材を連接して組付ける門形ブロック鉄筋の連結器組付治具において、
    所定の長さの基礎に設けた基盤と、
    基盤上に水平方向に旋回可能に、かつ任意の角度で固定可能に設けた旋回台と、
    旋回台上に着脱可能に固着され、かつ連結器の連結器本体を着脱可能に取付ける連結器取付手段を有する連結器取付部材と、
    基礎上に、これらの長手方向に移動可能に取付けられ、かつ高さ調節可能にして門形ブロックの梁部の鉄筋を支承する少なくとも1台の鉄筋支持台と、
    を備えたことを特徴とする門形ブロック鉄筋の連結器組付治具。
  2. 基盤を基礎の長手方向両側部に、少なくとも一方を長手方向に移動可能にして設けたことを特徴とする請求項1記載の連結器組付治具。
  3. 基礎の長さを可変にしたことを特徴とする請求項2記載の連結器組付治具。
  4. 基盤の上面に旋回台の旋回角度を示す角度目盛を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の連結器組付治具。
  5. 旋回台の旋回中心に対する両側端部に支柱を立設し、この支柱間に、門形ブロックの側壁用鉄筋をこれに接合する連結器の接合部材と共に保持する保持部材を、側壁用鉄筋と連結器の接合部材を保持する姿勢から保持を外す姿勢に可動にして設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の連結器組付治具。
  6. 隣接する相互の鉄筋を連結してなる側壁用鉄筋に、連結器組付治具の連結器取付部材に所定の間隔で固定された複数の連結器を組付けて複数の連結器を有する連結器付鉄筋とし、その後、各連結器を連結器組付治具から外して、この連結器付鉄筋を型開き状態の製造用型枠の底面部材上に設置し、この底面部材に各連結器を着脱可能に固着することを特徴とする門形ブロックの連結器付鉄筋の製造用型枠への装着方法。
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