JP4104743B2 - 噴出操作機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部空間やステムと連通する操作可動部のトリガーレバーを引いて殺虫剤などの各種内容物を外部に噴出させる噴出操作機構に関し、特に2ウェイのノズル部からなる回動出力部を操作可動部の出力側に取り付けて選択的に使用することにより、トリガーレバーを用いた、通常の噴出操作と、隙間等の狭い場所に対する噴出操作とを個々に行なえる噴出操作機構に関する。
【0002】
また、板バネを用いて操作可動部を容器本体のカバーに取り付け、噴出操作終了時にはこの板バネの作用で操作可動部や容器本体側のステムを迅速に復帰させるようにして、いわゆる「キレ」の良い噴出操作機構に関する。
【0003】
【従来の技術】
図9は、従来のトリガータイプのエアゾール容器における噴出操作機構を示す説明図であり、50は噴出ヘッド、51はカバー、51aはカバーに形成した保持リブ、52は操作可動部、52aは内容物の流入口、52bは縦通路、52cは横通路、52dはトリガーレバー、52eは操作可動部52の枢支軸、53はノズル孔部材、53aは噴出用通路、噴出孔53b、60はステム、61はマウンテンキャップ、62は容器本体をそれぞれ示している。
【0004】
ここで、縦通路52b、横通路52cなどが形成された操作可動部52は、内容物の流入口52aがステム60に取り付けられ、横通路52cの内容物の出口側には噴出用通路53aや噴出孔53bを備えたノズル孔部材53が嵌合している。また、操作可動部52はその枢支軸52eがリブ51aに保持されてカバー51に取り付けられた状態となっている。したがって、トリガーレバー52dの操作により操作可動部52は枢支軸52eを中心に回動する。
【0005】
トリガーレバー52dを操作していない状態では、ステム60は容器本体62内のハウジングに設けたコイル状のバネ(図示省略)の弾性力によって図の上方に付勢され、ステム60の一部に設けた弁(図示省略)が閉じた状態になっている。
【0006】
トリガーレバー52dを引くと、操作可動部52が枢支軸52eを支点として反時計方向に回動し、ステム60はバネの弾性力に抗して前傾しながら下方に移動する。その結果、弁が閉じた状態から開いた状態となるので、容器本体62の内容物はステム60、縦通路52b、横通路52c、ノズル孔部材53の噴出用通路53aを通って噴出孔53bから外部に噴出される。
【0007】
トリガーレバー52dの操作を終了すると、容器本体62内のバネの弾性力によりステム60は略上方向に移動して元の位置に復帰するとともに、操作可動部52も時計方向に移動して元の位置に復帰し、弁が閉じて噴出を停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のトリガーレバーを用いた操作可動部は、先ず2ウェイのノズル部を切り換えて通常の噴出動作と隙間などの狭い場所やある一定の場所に対する噴出動作などを選択的に設定することを対象にしていないので、利便性にかけるという問題点があった。
【0009】
また、トリガーレバーの操作終了時、容器本体側に設けたステム付勢用のバネの弾性力によって操作可動部が元の位置に戻ることになるので、バネにかかる負担が大きくなり、ステムの復帰動作が緩慢になり、その結果、弁が閉じるまでに時間がかかり噴出動作終了時の液切れが悪くなるという問題点があった。
【0010】
また、操作可動部の復帰をもっぱら容器本体側に設けたステム用バネの弾性力に頼っている状態なので、これが磨耗し易いという問題点があった。
【0011】
そこで、本発明では、第1のノズル部とこれよりも長い第2のノズル部を備えた回動出力部をトリガーレバー付き操作可動部に取付けて、通常の噴出動作と、隙間等の狭い場所に集中して噴出する動作などをトリガーレバー付き噴出操作機構で設定できるようにすることを目的とする。
【0012】
また、ステムと連通する操作可動部を、容器本体のカバーに設けた板バネで保持して、当該板バネに操作可動部の保持機能と弾性復帰機能とを持たせ、引き操作終了後に利用者がトリガーレバーを離したときにはこの板バネで操作可動部を元の位置に復帰させて容器本体内のステム用復帰バネにかかる負担を軽減することにより、第1および第2のノズル部を備えて重量が大きくなっている操作可動部の場合にも、ステムの復帰が俊敏に行われるようにして噴出動作終了時の「キレ」が良い噴出操作機構とするとともに、耐久性に優れた噴出操作機構とすることを目的とする。
【0013】
また、この板バネがトリガーレバーの引き操作時に本来の変形態様からねじれた状態にならないようにして、使用モードにおけるの第1および第2のノズル部が左右方向にずれないようにすることを目的とする。なお、本明細書では、トリガーレバーの引き操作時において、板バネが本来の変形態様とは異なる状態にねじれることを示す用語として「ねじれ」,「ねじれる」などを用いる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの課題を次のようにして解決する。
(1)容器本体側のステム(例えば後述のステム60)と連通する通路部(例えば後述の縦通路20b,横通路20c)を備えた操作可動部(例えば後述の操作可動部20)のトリガーレバー(例えば後述のトリガーレバー20d)が引かれることにより、容器本体の内容物を噴出させる使用モードに移行する噴出操作機構において、
前記操作可動部に、
短尺ノズル部(例えば後述の短尺ノズル部42),長尺ノズル部(例えば後述の長尺ノズル部41)および、当該短尺ノズル部から前記内容物が噴出される形の使用モードに設定するための操作部(例えば後述の操作部40b)を備えた回動出力部(例えば後述のロータリー40)を、当該短尺ノズル部および当該長尺ノズル部のそれぞれが選択的に前記通路部に連通する形で取り付け、
前記長尺ノズル部が前記通路部に連通して前記トリガーレバーが内容物噴出操作の対象となる状態で、前記操作部を回動操作することにより、前記短尺ノズル部が前記通路部に連通し、
前記短尺ノズル部および前記通路部が連通した状態で、前記操作部を前記引かれる方向に引き操作することにより、前記トリガーレバーが当該方向に押されて当該短尺ノズル部を用いた使用モードに移行する、
構成のものを用いる。
(2)上記(1)において、
前記操作可動部は、
容器本体のカバーに設けた板バネ(例えば後述の板バネ11)に保持され、前記トリガーレバーの引き操作終了時には当該板バネの作用によって元の位置に復帰する、
構成のものを用いる。
(3)上記(2)において、
前記板バネと前記カバーとの間に、
前記トリガーレバーの引き操作時に当該板バネがその本来の変形態様とは異なる状態にねじれるのを防止するための支持部(例えば後述の平板状支持部11b,梁状支持部11c)が設けられた、
構成のものを用いる。
【0015】
本発明は、短尺ノズル部と長尺ノズル部を設けた2ウェイの回動出力部をトリガーレバー付きの操作可動部に取り付け、当該ノズル部の一方を選択して容器本体側のステムと連通させるようにしているので、短尺ノズル部を用いた通常の噴出動作と、長尺ノズル部を用いた隙間等に対する噴出動作とを、単一のトリガーレバーに対する引き操作によって設定できる。
【0016】
また、短尺ノズル部と通路部とを連通させた状態では回動出力部がトリガーレバーに当接するようにしているので、利用者がこの回動出力部を操作することによりトリガーレバーも連動し、その結果、利用者がトリガーレバー自体を引いたときと同様に操作可動部が動作して短尺ノズル部から容器本体の内容物が噴出する。
【0017】
また、容器本体のカバーに設けた板バネで操作可動部を保持している。この板バネは、操作可動部に対する保持機能と噴出操作終了後の復帰機能を有している。
【0018】
したがって、噴出操作終了の際、容器本体側のステム復帰用バネ(例えばコイルバネ)はステムのみを略上方に復帰させればよく、さらには板バネもステム復帰用弾性体として作用するので、複数のノズル部を備えた操作可動部の場合にもステム復帰用バネにかかる負担が軽減され、ステムの復帰動作が俊敏に行われて、トリガーレバーの操作終了から弁の閉塞までの時間が短縮され、噴出動作終了時の液切れがよくなる。
【0019】
また、トリガーレバーの引き操作時に板バネが本来の変形態様とは異なる状態にねじれることを防止する、例えば引き操作前の、板バネのカバー側縁部(直線部)と直交する仮想平面上に設定した、当該縁部以外の可動部分の法線が、引き操作によって当該仮想平面から外れてしまうように変形することを防止する、ための支持部を設けているので、利用者からみて、トリガーレバーの引き操作時に短尺ノズル部または長尺ノズル部が左右方向へずれることを解消できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1乃至図8を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
図1は長尺ノズル部の選択時でトリガーレバーを引いていない不使用モード、
図2および図3は回動出力部(ロータリー)および操作可動部、
図4は図1の噴出操作機構のトリガーレバーを引いた使用モード、
図5は短尺ノズル部の選択時でトリガーレバーを引いていない不使用モード、
図6は図5の噴出操作機構のトリガーレバーを引いた使用モード、
図7および図8は操作可動部を保持する板バネにねじれ防止用の支持部を設けた状態、
をそれぞれ示している。
【0021】
これらの図において、
1は噴出操作機構、
10は合成樹脂製のカバー、
10aは板バネ11のカバー側基部、
11はカバー10と一体成型された板バネ、
11aは板バネ11の下端側部分、
11bはカバー10や板バネ11と一体成型された変形可能な弾性体で、トリガーレバー操作時の板バネ11のねじれを防止するための平板状支持部、
11cはカバー10や板バネ11と一体成型された変形可能な弾性体で、トリガーレバー操作時の板バネ11のねじれを防止するための梁状支持部、
20は合成樹脂製の操作可動部(ロータリーホルダ)、
20a内容物の流入側開口部、
20bは縦通路、
20cは横通路、
20dはトリガーレバー、
20eは板バネ11を嵌めるための溝部、
20fはチップ30を挿入して取り付けるための空間部、
20gはロータリー(回動出力部)40の挿入部、
20hはロータリー40の凸部40dが係合する凹部、
20iはロータリー挿入部20gのテーパ面
30はチップ、
30aはチップ30の内容物通路、
30bはチップの先端部、
40は短尺ノズル部(第1のノズル部)と長尺ノズル部(第2のノズル部)とを備え、操作可動部20に取り付けられる合成樹脂製のロータリー(回動出力部)、
40aは操作可動部20に対するロータリー40の基部、
40bはロータリー40を回動するときの操作部、
40cは基部40aに設けた一対の凸部、
40dは一対の凸部40cの操作可動部側に形成したテーパ面、
40eは基部40aに形成され、長尺ノズル部(第2のノズル部)を構成する入口側通路、
40fは基部40aに形成され、短尺ノズル部(第1のノズル部)42を取り付けるための孔部、
40gは押圧部、
40hは噴出パイプ41の保持部、
40iは短尺ノズル部42を用いる場合の噴出操作時にトリガーレバー20dと当接する端部、
41は長尺ノズル部(第2のノズル部)を構成する噴出パイプ
42は短尺ノズル部(第1のノズル部)、
42aは通常噴出用通路、
60は容器本体62のスプリング(図示省略)によって上方向に付勢されステム、
61はマウンテンキャップ、
62は容器本体、
をそれぞれ示している。
【0022】
噴出操作機構1は、
・容器本体62のカバー10
・ステム60と連通する縦通路20bおよび横通路20cやトリガーレバー20dを有し、カバー10に板バネ11で取り付けられている操作可動部20
・短尺ノズル部(第1のノズル部)42と、入口側通路40eおよび噴出パイプ41などからなる長尺ノズル部(第2のノズル部)とを備え、操作可動部20に取り付けられるロータリー40
などで構成されている。
【0023】
操作可動部20の流入側開口部20aにはステム60が嵌合し、溝部20eには板バネ11が入り込んでいる。また、横通路20cの出口側にはチップ30が嵌まり、ロータリー40の保持部40hには噴出パイプ41が保持され、孔部40fには短尺ノズル部42が挿入されている。
【0024】
図2および図3に示すように、ロータリー40は、操作可動部20の通路出口側に取り付けられて短尺ノズル部および長尺ノズル部の切換え時の回動中心となる基部40aや、トリガーレバー20dに似た形状の押圧部40gを有する操作部40bからなる。
【0025】
基部40aの側面には凸部40cおよびテーパ面40dが形成されている。
操作可動部20の挿入部20gのテーパ面20iに基部40aを入れて図示の右方向にスライドさせたとき、その凸部40cがいったん内側に少し変形してから操作可動部20の凹部20hに入り込み、ロータリー40は操作可動部20と一体になって、凹部20hを中心に回動可能な状態になる。
【0026】
基部40aの内部には、長尺ノズル部を構成する入口側通路40eと、短尺ノズル部42を取り付けるための孔部40fとが略直交する形で設けてあり、ロータリー40の操作部40bに対する回動操作によって、これらの入口側通路および孔部のいずれか一方がチップ30の先端部30bと連通状態になる。
【0027】
チップ30は、その先端部30bでロータリー40を受けるとともに、内容物を横通路20cから隙間用噴出用空間部40eや通常用噴出用空間部42aに送るときの径の調整機能を有している。
【0028】
操作部40bはトリガーレバー20dと当接する端部40iや、押圧部40g、噴出パイプ41の保持部40hを有している。なお、ロータリー40や操作可動部20はいくらかの弾性を持った合成樹脂製のものである。
【0029】
操作可動部20の凹部20hは貫通孔であって、その縦断面は図示のように円形になっている。この凹部20hと回動可能な形で嵌合するロータリー40の凸部40cの縦断面は任意の多角形または円形である。
【0030】
操作可動部20の凹部20hの中で回動するロータリー40の凸部40cを長尺ノズル部の略水平状態と略垂直状態とにそれぞれ保持するための手法としては、
・これらの各状態のときにのみ凹部20hと凸部40cとが係合するようなクリック作用部をそれぞれに設ける、
・凹部20hと凸部40cとの摩擦作用を用いる、
などがある。
【0031】
図1の長尺ノズル部選択時には、ロータリー40に取り付けた噴出パイプ41が略水平状態になり、縦通路20b−横通路20c−チップ30の内容物通路30a−ロータリー40の基部40aに形成した入口側通路40e−短尺ノズル部42を迂回する形の連絡通路−噴出パイプ41の噴出経路が確保される。
【0032】
図1の状態でトリガーレバー20dを引くと、図4に示すように、操作可動部20および板バネ11が当該板バネのカバー側基部10aを軸にして反時計方向に傾動する。
【0033】
これにともない、ステム60が容器本体62内のスプリング(図示省略)の弾性力に抗して下方に押圧され、弁が開くので、容器本体62の内容物は縦通路20b−横通路20c−内容物通路30a−入口側通路40e−前記連絡通路−噴出パイプ41を通って外部空間に噴出する。
【0034】
トリガーレバー20dの引き操作を終了すると、操作可動部20は板バネ11の作用によって元の位置に復帰し、ステム60は板バネ11と容器本体62内のスプリングとの作用で俊敏に復帰して弁を閉塞するので、液切れがよい。
【0035】
図5は、図1の噴出操作機構のロータリー40をその端部40iがトリガーレバー20dに当接するまで回動させて、噴出パイプ41を略垂直にした状態である。このとき、縦通路20b−横通路20c−チップ30の内容物通路30a−ロータリー40の基部40aに形成した通常噴出用通路42aの噴出経路が確保される。
【0036】
図5の状態でロータリー40の押圧部40gを引くと、図6に示すように、ロータリー40の端部40iがトリガーレバー20dを押圧し、操作可動部20および板バネ11が前傾して反時計方向に回動する。
【0037】
これにともない、ステム60が前述のように下方に押圧され、弁が開くので、容器本体62の内容物は縦通路20b−横通路20c−内容物通路30a−通常噴出用通路42aを通って外部空間に噴出する。
【0038】
ロータリー40の押圧部40gの引き操作を終了すると、長尺ノズル部を使用するときのトリガーレバー20dの引き操作終了時と同じように、操作可動部20は板バネ11によって元の位置に復帰し、ステム60は板バネ11と容器本体62内のスプリングとの作用で俊敏に復帰して弁を閉塞する。
【0039】
図7および図8は、板バネ11の左右の端部それぞれとカバー10との間に、トリガーレバー操作時の板バネ11のねじれをより確実に防止するための平板状支持部11b,梁状支持部11cを一体形成した状態を示している。なお、平板状支持部11bや梁状支持部11cはいくらかの弾性を持った合成樹脂製のものである。
【0040】
板バネ11は当該支持部とカバー側基部10aとでカバー10に固定された状態になるので、トリガーレバー20dを引いて操作可動部20がA方向に傾動するときに、板バネ11の、溝部20eに対応する部分が捩じれることはない。
【0041】
すなわち、操作可動部20の当該傾動時に、ロータリー40がその左右方向(A方向と直交する方向)にねじれて、噴出パイプ(長尺ノズル部)41や短尺ノズル部42の向きがずれることを、より確実に防止できる。
【0042】
操作可動部20がA方向に傾動することによってその溝部20e側の部分がいわば競り上がるような状態になり、板バネ11や平板状支持部11b,梁状支持部11cにはB方向の力が作用する。
【0043】
その結果、図7(b)および図8(b)で示すように、操作可動部20の溝部20eの底面と板バネ11との間に若干の隙間が生じ、板バネ11および平板状支持部11b,梁状支持部11cは、C方向にたわんで板バネ11の下端側部分11aとカバー10との間に固定された状態になる。このときの平板状支持部11bおよび梁状支持部11cの一部は外方へ膨らみ、または内方へ凹んでいる。
【0043】
トリガーレバー20dの引き操作を終了すると、操作可動部20およびロータリー40は、板バネ11のC方向とは逆方向への弾性復帰力によって図7(a)および図8(a)の状態に復帰する。
【0044】
なお、本発明の噴出操作機構において、
・短尺ノズル部42および長尺ノズル部(入口側通路40e,噴出パイプ41)のそれぞれが操作可動部20(チップ30)の内容物通路30aと連通するときの、当該ノズル部のチップ30に対する角度をどのように設定するか、
・ロータリー40に短尺ノズル部42および長尺ノズル部を何本設けるか、
・長尺ノズル部の入口側通路40eと噴出パイプ41との間の連絡通路をチップ30を迂回する形で設けるか、またはチップ30に形成するか、
・平板状支持部11bや梁状支持部11cの形状をどのようにするか、
・平板状支持部11bや梁状支持部11cを板バネ11のどの部分に、どの方向で設けるか、
・平板状支持部11bを図7の垂直状のものにするか、または水平状のものにするか、
などは任意である。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、このように、第1のノズル部とこれより長い第2のノズル部を設けた2ウェイの回動出力部をトリガーレバー付きの操作可動部に取り付け、当該ノズル部の一方を選択して容器本体側のステムと連通させるようにしているので、第1のノズル部を用いた通常の噴出動作と、第2のノズル部を用いた隙間等に対する噴出動作とを、単一のトリガーレバーに対する引き操作によって設定可能である。
【0046】
また、第1のノズル部を選択したときには回動出力部とトリガーレバーとが当接するようにしているので、利用者の回動出力部に対する操作によってトリガーレバー付きの操作可動部が動作することになり、噴出操作機構の利便性を高めることができる。
【0047】
また、容器本体のカバーに設けた板バネでトリガーレバー付きの操作可動部を保持することにより、この板バネに、操作可動部の支持機能と、噴出動作終了後の操作可動部の復帰機能とを持たせている。
【0048】
そのため、引き操作を解除したとき、容器本体側のステム復帰用バネ(例えばコイルバネ)はステムのみを略上方に復帰させればよく、さらには当該板バネもステム復帰用弾性体として作用するので、複数のノズル部を備えて重量が比較的大きな操作可動部の場合にもステム復帰用バネにかかる負担を軽減し、ステムの復帰動作を俊敏に行なって、噴出動作終了時の液切れをより確実なものにすることができる。
【0049】
また、トリガーレバーの引き操作時に板バネが本来の変形態様とは異なる状態にねじれるのを防止するための支持部を設けているので、利用者の意図した方向へ内容物を確実に噴出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、長尺ノズル部の選択時でトリガーレバーを引いていない不使用モードを示す説明図である。
【図2】本発明の、回動出力部(ロータリー)と操作可動部を示す斜視図である。
【図3】本発明の、回動出力部(ロータリー)と操作可動部を示す断面図である。
【図4】本発明の、図1の噴出操作機構のトリガーレバーを引いた使用モードを示す説明図である。
【図5】本発明の、短尺ノズル部の選択時でトリガーレバーを引いていない不使用モードを示す説明図である。
【図6】本発明の、図5の噴出操作機構のトリガーレバーを引いた使用モードを示す説明図である。
【図7】本発明の、操作可動部を保持する板バネにねじれ防止用の平板状支持部を設けた状態を示す説明図である。
【図8】本発明の、操作可動部を保持する板バネにねじれ防止用の梁状支持部を設けた状態を示す説明図である。
【図9】従来の、噴出操作機構を示す説明図である。
【符号の説明】
1:噴出操作機構
10:カバー
10a:板バネ11のカバー側基部
11:板バネ
11a:板バネ11の下端側部分
11b:板バネ11のねじれを防止するための平板状支持部
11c:板バネ11のねじれを防止するための梁状支持部
20:操作可動部(ロータリーホルダ)
20a:内容物の流入側開口部
20b:縦通路
20c:横通路
20d:トリガーレバー
20e:板バネを嵌めるための溝部
20f:チップ30を嵌めるための空間部
20g:ロータリー(回動出力部)40の挿入部
20h:ロータリー40の凸部40dが係合する凹部
20i:ロータリー挿入部20gのテーパ面
30:チップ
30a:内容物通路
30b:先端部
40:ロータリー(回動出力部)
40a:操作可動部20に対する基部
40b:ロータリー40を回動するときの操作部
40c:基部40aに設けた一対の凸部
40d:一対の凸部40cの操作可動部側に形成したテーパ面
40e:長尺ノズル部(第2のノズル部)を構成する入口側通路
40f:短尺ノズル部(第1のノズル部)42を取り付けるための孔部
40g:押圧部
40h:噴出パイプ41の保持部
40i:トリガーレバー20dと当接する端部
41:長尺ノズル部(第2のノズル部)を構成する噴出パイプ
42:短尺ノズル部(第1のノズル部)
42a:通常噴出用通路
50:噴出ヘッド
51:カバー
51a:保持リブ
52:操作可動部
52a:内容物の流入口
52b:縦通路
52c:横通路
52d:トリガーレバー
52e:枢支軸
53:ノズル孔部材
53a:噴出用通路
53b:噴出孔
60:ステム
61:マウンテンキャップ
62:容器本体

Claims (3)

  1. 容器本体側のステムと連通する通路部を備えた操作可動部のトリガーレバーが引かれることにより、容器本体の内容物を噴出させる使用モードに移行する噴出操作機構において、
    前記操作可動部に、
    短尺ノズル部,長尺ノズル部および、当該短尺ノズル部から前記内容物が噴出される形の使用モードに設定するための操作部を備えた回動出力部を、当該短尺ノズル部および当該長尺ノズル部のそれぞれが選択的に前記通路部に連通する形で取り付け、
    前記長尺ノズル部が前記通路部に連通して前記トリガーレバーが内容物噴出操作の対象となる状態で、前記操作部を回動操作することにより、前記短尺ノズル部が前記通路部に連通し、
    前記短尺ノズル部および前記通路部が連通した状態で、前記操作部を前記引かれる方向に引き操作することにより、前記トリガーレバーが当該方向に押されて当該短尺ノズル部を用いた使用モードに移行する、
    ことを特徴とする噴出操作機構。
  2. 前記操作可動部
    容器本体のカバーに設けた板バネ保持され、前記トリガーレバーの引き操作終了時には当該板バネの作用によって元の位置に復帰する、
    ことを特徴とする請求項1記載の噴出操作機構。
  3. 前記板バネと前記カバーとの間に、
    前記トリガーレバーの引き操作時に当該板バネがその本来の変形態様とは異なる状態にねじれるのを防止するための支持部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載の噴出操作機構。
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