JP4103648B2 - シート搬送装置およびシートの重走状態検出装置 - Google Patents

シート搬送装置およびシートの重走状態検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、互いに回転しながら圧接する部分によりニップ部を形成する給紙部材および分離部材を有する給紙部材を備えたシート搬送装置およびシートの重走状態検出装置に関し、特に、給紙トレイから取出ロールにより取り出された複数のシートが前記ニップ部に搬送された際に、前記複数のシートの中の前記給紙部材側の1枚のシートを分離してシート搬送方向下流側に給紙する前記給紙部材を備えたシート搬送装置およびシートの重走状態検出装置に関する。
本発明は電子写真方式またはインクジェット記録式の複写機、プリンター、FAX等の画像形成装置のシート搬送装置に使用可能である。
【0002】
【従来の技術】
前記種類のシート搬送装置の給紙部材は、前記ニップ部に搬送されたシートに搬送方向の力を付与するように回転する給紙部材と搬送されるシートに接触して前記シートの搬送方向と逆方向に回転する分離部材とを有し、前記ニップ部に複数のシートが搬送された場合には、給紙部材側の1枚のシートを分離してシート搬送方向下流側に搬送するように構成されている。
前記種類のシート搬送装置としては、従来種々の技術が公知であり、例えば、下記の特許文献(1)〜(5)に記載された技術が従来公知である。
(1)特許文献1(特開平2−158533号公報)記載の技術
この公報には、戻しローラ(分離ロール)のトルクを検出し、前記トルクを一定に制御する技術が記載されている。
(2)特許文献2(特開平8−217290号公報)記載の技術
この公報記載の技術は、フィードローラとリバースローラとの間に搬送されたシートの厚さを検知し厚さに係る検知情報に基づいてリバースローラの押し戻し力を制御している。
【0003】
(3)特許文献3(特開平9−67037号公報)記載の技術
この公報記載の技術は、シート間摩擦係数、連れ回り頻度、シート搬送速度を検出値に基づいてトルクリミッタ付き分離ローラのリミッタ量(トルクリミッタの閾値)を制御してシートさばき力の大きさを調節している。
(4)特許文献4(特開平10−17165号公報)記載の技術
この公報記載の技術は、ステッピングモータに無駄な電流が流れないようにするためフィードローラ駆動モータの駆動電流をモニタして負荷を検知し、負荷に応じてフィードローラの駆動電流を切替え制御してモータ駆動部の発熱と消費電力を最小限とすることにより、装置の小型化を実現している。
(5)特許文献5(特開2001−302008号公報)記載の技術
この公報記載の技術は、並列する第1および第2の分離ローラを設け、スキューを防止するように分離ローラの回転トルクを可変制御している。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−158533号公報(公報第1頁特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開平8−217290号公報(公報第1頁要約の欄)
【特許文献3】
特開平9−67037号公報(公報第1頁要約の欄)
【特許文献4】
特開平10−17165号公報(公報第1頁要約の欄、段落番号「0040」)
【特許文献5】
特開2001−302008号公報(公報第1頁要約の欄)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1(特開平2−158533号公報)記載の技術はトルクを一定にしているが、トルクを一定にするだけでは、搬送されてくるシートの状態に応じた適切な制御は行えない。
前記特許文献2(特開平8−217290号公報)記載の技術は検知したシート厚さに応じてリバーローラの押し戻し力を制御しているので、検知したシート厚さが同じであっても、厚さの大きい1枚のシートと、薄い2枚のシートとの区別ができない。したがって、異なる厚さのシートが搬送された場合に対応することができない。
特許文献3(特開平9−67037号公報)記載の技術は、3種類の検出値に基づいてトルクリミッタの閾値を制御しているので、多数のセンサが必要になる。
特許文献4(特開平10−17165号公報)記載技術は、無駄な電流が流れないようにするためフィードローラの負荷に応じて電流を切替え制御しているが、シートの重走防止に大きな影響を持つゲートローラ(分離ロール)の制御は行っていない。このため、シートの異常搬送の防止に対してはあまり効果的ではない。
特許文献5(特開2001−302008号公報)記載技術は、シートのスキュー防止技術であり、シートの異常搬送の防止に対しては有効とは言えない。
【0006】
本発明は、前述の事情に鑑み、画像形成装置において下記(O01)の記載内容を課題とする。
(O01)分離部材を回転させる分離部材駆動モータの駆動電流の簡単な制御により、シートの異常搬送を防止すること。
(O02)回転する給紙部材および分離部材の圧接する部分であるニップ部に搬送されたシートの重送状態を簡単な方法で判別できるようにすること。
【0007】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題を解決するために案出した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0008】
(第1発明)
前記課題を解決するために、本発明のシート搬送装置は、下記の構成要件(A01)〜(A06)を備えたことを特徴とする。
(A01)互いに圧接する部分によりニップ部(N)を形成する回転可能な給紙ロール(Rs1)および分離ロール(Rs2)であって前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)に搬送力を付与するように回転する前記給紙ロール(Rs1)および前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離ロール(Rs2)を有し、給紙トレイ(TR1,TR2)から取出ロール(Rp)により取り出された複数のシート(S)が前記ニップ部(N)に搬送された際に、前記複数のシート(S)の中の前記給紙ロール(Rs1)側の1枚のシート(S)を分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材(Rs)、
(A02)前記分離ロール(Rs2)を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離ロール駆動モータ(M2)のモータ駆動電流(I)である分離ロール駆動電流(I)を調節することにより前記分離ロール(Rs2)の逆回転トルクを調節可能な分離ロール駆動回路(D2)、
(A03)前記取出ロール(Rp)により取り出されたシート(S)が前記ニップ部(N)を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段(C1)、
(A04)前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)が1枚である場合に前記給紙ロール(Rs1)との間に前記1枚のシート(S)を挟んだ状態で分離ロール(Rs2)が前記シート(S)の搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離ロール駆動電流上限値(Ib)を記憶する分離ロール駆動電流上限値記憶手段(C3a)、
(A05)前記ニップ部(N)にシート(S)が搬送された場合に分離ロール駆動電流(I)をシート(S)に連れ回りする分離ロール初期駆動電流値(Ia)から前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に向かって徐々に増加させる分離ロール駆動電流増加制御手段(C4a)と、前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに前記分離ロール(Rs2)が逆回転することなく前記分離ロール駆動電流(I)が前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に達した場合には前記ニップ部(N)に搬送されたシート後端がニップ部(N)を通過するまで前記分離ロール駆動電流(I)を前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に保持する分離ロール駆動電流上限値保持制御手段(C4b)と、前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに分離ロール駆動電流(I)が前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に達する前に前記分離ロール(Rs2)が逆回転を開始した時には前記分離ロール駆動電流(I)を前記逆回転開始時の分離ロール駆動電流値である分離ロール逆回転開始電流値(Ic)に保持する分離ロール逆回転開始電流値保持制御手段(C4c)と、前記逆回転中の分離ロール(Rs2)が前記連れ回りを開始したときには前記分離ロール駆動電流(I)を前記分離ロール逆回転開始電流値より小さくして分離ロール(Rs2)が回転しない分離ロール回転停止電流に制御する分離ロール回転停止電流制御手段(C4d)とを有する分離ロール駆動電流制御手段(C4)、
(A06)前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに前記分離ロール(Rs2)が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離ロール回転方向検出手段(C2)。
【0009】
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A06)を備えたを備えた第1発明のシート搬送装置では、給紙部材(Rs)は、互いに圧接する部分によりニップ部(N)を形成する回転可能な給紙ロール(Rs1)および分離ロール(Rs2)を有する。前記給紙ロール(Rs1)は前記ニップ部(N)に搬送されたシートに搬送力を付与するように回転し、前記分離ロール(Rs2)は前記シート搬送方向と逆方向に回転する。前記給紙部材(Rs)は、給紙トレイ(TR1,TR2)から取出ロール(Rp)により取り出された複数のシート(S)が前記ニップ部(N)に搬送された際に、前記複数のシート(S)の中の前記給紙ロール(Rs1)側の1枚のシート(S)を分離してシート搬送方向下流側に給紙する。
分離ロール駆動回路(D2)は、前記分離ロール(Rs2)を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離ロール駆動モータ(M2)のモータ駆動電流(I)である分離ロール駆動電流(I)を調節することにより前記分離ロール(Rs2)の逆回転トルクを調節する。
【0010】
ニップ部搬送シート検出手段(C1)は、前記取出ロール(Rp)により取り出されたシート(S)が前記ニップ部(N)を通過中であることを検出する。
分離ロール駆動電流上限値記憶手段(C3a)は、前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)が1枚である場合に前記給紙ロール(Rs1)との間に前記1枚のシート(S)を挟んだ状態で分離ロール(Rs2)が前記シート(S)の搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離ロール駆動電流上限値(Ib)を記憶する。
分離ロール駆動電流制御手段(C4)の分離ロール駆動電流増加制御手段(C4a)は、前記ニップ部(N)にシート(S)が搬送された場合に分離ロール駆動電流(I)をシート(S)に連れ回りする分離ロール初期駆動電流値(Ia)から前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に向かって徐々に増加させる。
【0011】
前記分離ロール駆動電流制御手段(C4)の分離ロール駆動電流上限値保持制御手段(C4b)は、前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに前記分離ロール(Rs2)が逆回転することなく前記分離ロール駆動電流(I)が前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に達した場合には前記ニップ部(N)に搬送されたシート後端がニップ部(N)を通過するまで前記分離ロール駆動電流(I)を前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に保持する。
前記分離ロール駆動電流制御手段(C4)の分離ロール逆回転開始電流値保持制御手段(C4c)は、前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに分離ロール駆動電流(I)が前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に達する前に前記分離ロール(Rs2)が逆回転を開始した時には前記分離ロール駆動電流(I)を前記逆回転開始時の分離ロール駆動電流値である分離ロール逆回転開始電流値Icに保持する。
【0012】
前記分離ロール駆動電流制御手段(C4)の分離ロール回転停止電流制御手段(C4d)は、前記逆回転中の分離ロール(Rs2)が前記連れ回りを開始したときには前記分離ロール駆動電流(I)を前記分離ロール逆回転開始電流値より小さくして分離ロール(Rs2)が回転しない分離ロール回転停止電流に制御する。
分離ロール回転方向検出手段(C2)は、前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに前記分離ロール(Rs2)が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する。
【0013】
(第2発明)
前記課題を解決するために、第2発明のシート搬送装置は、下記の構成要件(A01)〜(A04),(A05′),(A06)を備えたことを特徴とする。
(A01)互いに圧接する部分によりニップ部(N)を形成する回転可能な給紙ロール(Rs1)および分離ロール(Rs2)であって前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)に搬送力を付与するように回転する前記給紙ロール(Rs1)および前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離ロール(Rs2)を有し、給紙トレイ(TR1,TR2)から取出ロール(Rp)により取り出された複数のシート(S)が前記ニップ部(N)に搬送された際に、前記複数のシート(S)の中の前記給紙ロール(Rs1)側の1枚のシート(S)を分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材(Rs)、
(A02)前記分離ロール(Rs2)を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離ロール駆動モータ(M2)のモータ駆動電流(I)である分離ロール駆動電流(I)を調節することにより前記分離ロール(Rs2)の逆回転トルクを調節可能な分離ロール駆動回路(D2)、
(A03)前記取出ロール(Rp)により取り出されたシート(S)が前記ニップ部(N)を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段(C1)、
(A04)前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)が1枚である場合に前記給紙ロール(Rs1)との間に前記1枚のシート(S)を挟んだ状態で分離ロール(Rs2)が前記シート(S)の搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離ロール駆動電流上限値(Ib)を記憶する分離ロール駆動電流上限値記憶手段(C3a)、
(A05′)前記ニップ部(N)にシート(S)が搬送された場合に分離ロール駆動電流(I)をシート(S)に連れ回りする分離ロール初期駆動電流値(Ia)から前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に向かって徐々に増加させる分離ロール駆動電流増加制御手段(C4a)と、前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに前記分離ロール(Rs2)が逆回転することなく前記分離ロール駆動電流(I)が前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に達した場合には前記ニップ部(N)に搬送されたシート後端がニップ部(N)を通過するまで前記分離ロール駆動電流(I)を前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に保持する分離ロール駆動電流上限値保持制御手段(C4b)と、前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに分離ロール駆動電流(I)が前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に達する前に前記分離ロール(Rs2)が逆回転を開始した時には前記分離ロール駆動電流(I)を前記逆回転開始時の分離ロール駆動電流値である分離ロール逆回転開始電流値(Ic)に保持する分離ロール逆回転開始電流値保持制御手段(C4c)と、前記逆回転中の分離ロール(Rs2)が前記連れ回りを開始したときには前記分離ロール駆動電流(I)を前記分離ロール(Rs2)の回転が停止する電流値である分離ロール回転停止電流に保持する分離ロール回転停止電流制御手段(C4d)とを有する分離ロール駆動電流制御手段(C4)、
(A06)前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに前記分離ロール(Rs2)が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離ロール回転方向検出手段(C2)。
【0014】
(第2発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A04),(A05′),(A06)を備えたを備えた第1発明のシート搬送装置では、前記分離ロール駆動電流制御手段(C4)の分離ロール回転停止電流制御手段(C4d)は、前記逆回転中の分離ロール(Rs2)が前記連れ回りを開始したときには前記分離ロール駆動電流(I)を前記分離ロール(Rs2)の回転が停止する電流値である分離ロール回転停止電流に保持する。
【0015】
(第3発明)
また、第3発明のシートの重走状態検出装置は下記の構成要件(A01)〜(A04),(A05″),(A06),(A07)を備えたことを特徴とする。
(A01)互いに圧接する部分によりニップ部(N)を形成する回転可能な給紙ロール(Rs1)および分離ロール(Rs2)であって前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)に搬送力を付与するように回転する前記給紙ロール(Rs1)および前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離ロール(Rs2)を有し、給紙トレイ(TR1,TR2)から取出ロール(Rp)により取り出された複数のシート(S)が前記ニップ部(N)に搬送された際に、前記複数のシート(S)の中の前記給紙ロール(Rs1)側の1枚のシート(S)を分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材(Rs)、
(A02)前記分離ロール(Rs2)を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離ロール駆動モータ(M2)のモータ駆動電流(I)である分離ロール駆動電流(I)を調節することにより前記分離ロール(Rs2)の逆回転トルクを調節可能な分離ロール駆動回路(D2)、
(A03)前記取出ロール(Rp)により取り出されたシート(S)が前記ニップ部(N)を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段(C1)、
(A04)前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)が1枚である場合に前記給紙ロール(Rs1)との間に前記1枚のシート(S)を挟んだ状態で分離ロール(Rs2)が前記シート(S)の搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離ロール駆動電流上限値(Ib)を記憶する分離ロール駆動電流上限値記憶手段(C3a)、
(A05″)前記ニップ部(N)にシート(S)が搬送された場合に分離ロール駆動電流(I)をシート(S)に連れ回りする分離ロール初期駆動電流値(Ia)から前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に向かって徐々に増加させる分離ロール駆動電流増加制御手段(C4a)を有する分離ロール駆動電流制御手段(C4)、
(A06)前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに前記分離ロール(Rs2)が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離ロール回転方向検出手段(C2)、
(A07)前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに分離ロール駆動電流(I)が前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に達する前に前記分離ロール(Rs2)が逆回転を開始した時にはシート重送発生と判断するシート重送判別手段(C5)。
【0016】
(第3発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A04),(A05″),(A06),(A07)を備えた第3発明のシート(S)の重走状態検出装置では、給紙部材(Rs)は、互いに圧接する部分によりニップ部(N)を形成する回転可能な給紙ロール(Rs1)および分離ロール(Rs2)有する。前記給紙ロール(Rs1)は前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)に搬送力を付与するように回転し、前記分離ロール(Rs2)は前記シート搬送方向と逆方向に回転する。前記給紙部材(Rs)は、給紙トレイ(TR1,TR2)から取出ロール(Rp)により取り出された複数のシート(S)が前記ニップ部(N)に搬送された際に、前記複数のシート(S)の中の前記給紙ロール(Rs1)側の1枚のシート(S)を分離してシート搬送方向下流側に給紙する。
分離ロール駆動回路(D2)は、前記分離ロール(Rs2)を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離ロール駆動モータ(M2)のモータ駆動電流(I)である分離ロール駆動電流を調節することにより前記分離ロール(Rs2)の逆回転トルクを調節する。
【0017】
ニップ部搬送シート検出手段(C1)は、前記取出ロール(Rp)により取り出されたシート(S)が前記ニップ部(N)を通過中であることを検出する。
分離ロール駆動電流上限値記憶手段(C3a)は、前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)が1枚である場合に前記給紙ロール(Rs1)との間に前記1枚のシート(S)を挟んだ状態で分離ロール(Rs2)が前記シート(S)の搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離ロール駆動電流上限値(Ib)を記憶する。
分離ロール駆動電流制御手段(C4)の分離ロール駆動電流増加制御手段(C4a)は、前記ニップ部(N)にシート(S)が搬送された場合に分離ロール駆動電流(I)をシート(S)に連れ回りする分離ロール初期駆動電流値(Ia)から前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に向かって徐々に増加させる。
分離ロール回転方向検出手段(C2)は、前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに前記分離ロール(Rs2)が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する。
シート重送判別手段(C5)は、前記分離ロール駆動電流(I)を増加させたときに分離ロール駆動電流(I)が前記分離ロール駆動電流上限値(Ib)に達する前に前記分離ロール(Rs2)が逆回転を開始した時にはシート重送発生と判断する。
【0018】
(第4発明)
第4発明のシート搬送装置は、下記の構成要件(B01)〜(B06)を備えたことを特徴とする。
(B01)互いに圧接する部分によりニップ部(N)を形成する回転可能な給紙用回転部材(Rs1)および分離用回転部材(Rs2)であって前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)に搬送力を付与するように回転する前記給紙用回転部材(Rs1)および前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離用回転部材(Rs2)を有し、給紙トレイ(TR1,TR2)から取出ロール(Rp)により取り出された複数のシート(S)が前記ニップ部(N)に搬送された際に、前記複数のシート(S)の中の前記給紙用回転部材(Rs1)側の1枚のシート(S)を分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材(Rs)、
(B02)前記分離用回転部材(Rs2)を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離用回転部材駆動モータのモータ駆動電流(I)である分離用回転部材駆動電流を調節することにより前記分離用回転部材(Rs2)の逆回転トルクを調節可能な分離用回転部材駆動回路(D2)、
(B03)前記取出ロール(Rp)により取り出されたシート(S)が前記ニップ部(N)を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段(C1)、
(B04)前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)が1枚である場合に前記給紙用回転部材(Rs1)との間に前記1枚のシート(S)を挟んだ状態で分離用回転部材(Rs2)が前記シート(S)の搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)を記憶する分離用回転部材駆動電流上限値記憶手段(C3a)、
(B05)前記ニップ部(N)にシート(S)が搬送された場合に分離用回転部材駆動電流をシート(S)に連れ回りする分離用回転部材初期駆動電流値(Ia)から前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に向かって徐々に増加させる分離用回転部材駆動電流増加制御手段(C4a)と、前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに前記分離用回転部材が逆回転することなく前記分離用回転部材駆動電流(I)が前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に達した場合には前記ニップ部(N)に搬送されたシート後端がニップ部(N)を通過するまで前記分離用回転部材駆動電流(I)を前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に保持する分離用回転部材駆動電流上限値保持制御手段(C4b)と、前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに分離用回転部材駆動電流(I)が前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に達する前に前記分離用回転部材(Rs2)が逆回転を開始した時には前記分離用回転部材駆動電流(I)を前記逆回転開始時の分離用回転部材駆動電流値である分離用回転部材逆回転開始電流値(Ic)に保持する分離用回転部材逆回転開始電流値保持制御手段(C4c)と、前記逆回転中の分離用回転部材(Rs2)が前記連れ回りを開始したときには前記分離用回転部材駆動電流(I)を前記分離用回転部材逆回転開始電流値(Ic)より小さくして分離用回転部材(Rs2)が回転しない分離用回転部材回転停止電流に制御する分離用回転部材回転停止電流制御手段(C4d)とを有する分離用回転部材駆動電流制御手段(C4)、
(B06)前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに前記分離用回転部材(Rs2)が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離用回転部材回転方向検出手段。
【0019】
(第4発明の作用)
前記構成要件(B01)〜(B06)を備えたを備えた第4発明のシート搬送装置では、給紙部材(Rs)は、互いに圧接する部分によりニップ部(N)を形成する回転可能な給紙用回転部材(Rs1)および分離用回転部材(Rs2)有する。前記給紙用回転部材(Rs1)は前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)に搬送力を付与するように回転し、前記分離用回転部材(Rs2)は前記シート搬送方向と逆方向に回転する。前記給紙部材(Rs)は、給紙トレイ(TR1,TR2)から取出ロール(Rp)により取り出された複数のシート(S)が前記ニップ部(N)に搬送された際に、前記複数のシート(S)の中の前記給紙用回転部材(Rs1)側の1枚のシート(S)を分離してシート搬送方向下流側に給紙する。
分離用回転部材駆動回路(D2)は、前記分離用回転部材(Rs2)を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離用回転部材駆動モータのモータ駆動電流(I)である分離用回転部材駆動電流(I)を調節することにより前記分離用回転部材(Rs2)の逆回転トルクを調節する。
ニップ部搬送シート検出手段(C1)は、前記取出ロール(Rp)により取り出されたシート(S)が前記ニップ部(N)を通過中であることを検出する。
分離用回転部材駆動電流上限値記憶手段(C3a)は、前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)が1枚である場合に前記給紙用回転部材(Rs1)との間に前記1枚のシート(S)を挟んだ状態で分離用回転部材(Rs2)が前記シート(S)の搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)を記憶する。
分離用回転部材駆動電流制御手段(C4)の分離用回転部材駆動電流増加制御手段(C4a)は、前記ニップ部(N)にシート(S)が搬送された場合に分離用回転部材駆動電流(I)をシート(S)に連れ回りする分離用回転部材初期駆動電流値(Ia)から前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に向かって徐々に増加させる。
前記分離用回転部材駆動電流制御手段(C4)の分離用回転部材駆動電流上限値保持制御手段(C4b)は、前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに前記分離用回転部材(Rs2)が逆回転することなく前記分離用回転部材駆動電流(I)が前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に達した場合には前記ニップ部(N)に搬送されたシート後端がニップ部(N)を通過するまで前記分離用回転部材駆動電流(I)を前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に保持する。
前記分離用回転部材駆動電流制御手段(C4)の分離用回転部材逆回転開始電流値保持制御手段(C4c)は、前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに分離用回転部材駆動電流(I)が前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に達する前に前記分離用回転部材(Rs2)が逆回転を開始した時には前記分離用回転部材駆動電流(I)を前記逆回転開始時の分離用回転部材駆動電流値である分離用回転部材逆回転開始電流値(Ic)に保持する。
前記分離用回転部材駆動電流制御手段(C4)の分離用回転部材回転停止電流制御手段(C4d)は、前記逆回転中の分離用回転部材(Rs2)が前記連れ回りを開始したときには前記分離用回転部材駆動電流(I)を前記分離用回転部材逆回転開始電流値(Ic)より小さくして分離用回転部材(Rs2)が回転しない分離用回転部材回転停止電流に制御する。
分離用回転部材回転方向検出手段(C2)は、前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに前記分離用回転部材(Rs2)が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する。
【0020】
(第5発明)
第5発明のシート搬送装置は、下記の構成要件(B01)〜(B04),(B05′),(B06)を備えたことを特徴とする。
(B01)互いに圧接する部分によりニップ部(N)を形成する回転可能な給紙用回転部材(Rs1)および分離用回転部材(Rs2)であって前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)に搬送力を付与するように回転する前記給紙用回転部材(Rs1)および前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離用回転部材(Rs2)を有し、給紙トレイ(TR1,TR2)から取出ロール(Rp)により取り出された複数のシート(S)が前記ニップ部(N)に搬送された際に、前記複数のシート(S)の中の前記給紙用回転部材(Rs1)側の1枚のシート(S)を分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材(Rs)、
(B02)前記分離用回転部材(Rs2)を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離用回転部材駆動モータのモータ駆動電流(I)である分離用回転部材駆動電流を調節することにより前記分離用回転部材(Rs2)の逆回転トルクを調節可能な分離用回転部材駆動回路(D2)、
(B03)前記取出ロール(Rp)により取り出されたシート(S)が前記ニップ部(N)を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段(C1)、
(B04)前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)が1枚である場合に前記給紙用回転部材(Rs1)との間に前記1枚のシート(S)を挟んだ状態で分離用回転部材(Rs2)が前記シート(S)の搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)を記憶する分離用回転部材駆動電流上限値記憶手段(C3a)、
(B05′)前記ニップ部(N)にシート(S)が搬送された場合に分離用回転部材駆動電流をシート(S)に連れ回りする分離用回転部材初期駆動電流値(Ia)から前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に向かって徐々に増加させる分離用回転部材駆動電流増加制御手段(C4a)と、前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに前記分離用回転部材が逆回転することなく前記分離用回転部材駆動電流(I)が前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に達した場合には前記ニップ部(N)に搬送されたシート後端がニップ部(N)を通過するまで前記分離用回転部材駆動電流(I)を前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に保持する分離用回転部材駆動電流上限値保持制御手段(C4b)と、前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに分離用回転部材駆動電流(I)が前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に達する前に前記分離用回転部材(Rs2)が逆回転を開始した時には前記分離用回転部材駆動電流(I)を前記逆回転開始時の分離用回転部材駆動電流値である分離用回転部材逆回転開始電流値(Ic)に保持する分離用回転部材逆回転開始電流値保持制御手段(C4c)と、前記逆回転中の分離用回転部材(Rs2)が前記連れ回りを開始したときには前記分離用回転部材駆動電流(I)を前記分離用回転部材(Rs2)の回転が停止する電流値である分離用回転部材回転停止電流に保持する分離用回転部材回転停止電流制御手段(C4d)とを有する分離用回転部材駆動電流制御手段(C4)、
(B06)前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに前記分離用回転部材(Rs2)が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離用回転部材回転方向検出手段。
【0021】
(第5発明の作用)
前記構成要件(B01)〜(B04),(B05′),(B06)を備えたを備えた第5発明のシート搬送装置では、前記分離用回転部材駆動電流制御手段(C4)の分離用回転部材回転停止電流制御手段(C4d)は、前記逆回転中の分離用回転部材(Rs2)が前記連れ回りを開始したときには前記分離用回転部材駆動電流(I)を前記分離用回転部材(Rs2)の回転が停止する電流値である分離用回転部材回転停止電流に保持する。
【0022】
(第6発明)
また、第6発明のシートの重走状態検出装置は下記の構成要件(B01)〜(B04),(B05″),(B06),(B07)を備えたことを特徴とする。
(B01)互いに圧接する部分によりニップ部(N)を形成する回転可能な給紙用回転部材(Rs1)および分離用回転部材(Rs2)であって前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)に搬送力を付与するように回転する前記給紙用回転部材(Rs1)および前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離用回転部材(Rs2)を有し、給紙トレイ(TR1,TR2)から取出ロール(Rp)により取り出された複数のシート(S)が前記ニップ部(N)に搬送された際に、前記複数のシート(S)の中の前記給紙用回転部材(Rs1)側の1枚のシート(S)を分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材(Rs)、
(B02)前記分離用回転部材(Rs2)を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離用回転部材駆動モータのモータ駆動電流(I)である分離用回転部材駆動電流(I)を調節することにより前記分離用回転部材(Rs2)の逆回転トルクを調節可能な分離用回転部材駆動回路(D2)、
(B03)前記取出ロール(Rp)により取り出されたシート(S)が前記ニップ部(N)を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段(C1)、
(B04)前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)が1枚である場合に前記給紙用回転部材(Rs1)との間に前記1枚のシート(S)を挟んだ状態で分離用回転部材(Rs2)が前記シート(S)の搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)を記憶する分離用回転部材駆動電流上限値記憶手段(C3a)、
(B05″)前記ニップ部(N)にシート(S)が搬送された場合に分離用回転部材駆動電流(I)をシート(S)に連れ回りする分離用回転部材初期駆動電流値(Ia)から前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に向かって徐々に増加させる分離用回転部材駆動電流増加制御手段(C4a)を有する分離用回転部材駆動電流制御手段(C4)、
(B06)前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに前記分離用回転部材が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離用回転部材回転方向検出手段(C2)、
(B07)前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに分離用回転部材駆動電流(I)が前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に達する前に前記分離用回転部材(Rs2)が逆回転を開始した時にはシート重送発生と判断するシート重送判別手段(C5)。
【0023】
(第6発明の作用)
前記構成要件(B01)〜(B04),(B05″),(B06),(B07)を備えた第6発明のシート(S)の重走状態検出装置では、給紙部材(Rs)は、互いに圧接する部分によりニップ部(N)を形成する回転可能な給紙用回転部材(Rs1)および分離用回転部材(Rs2)有する。前記給紙用回転部材(Rs1)は前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)に搬送力を付与するように回転し、前記分離用回転部材(Rs2)は前記シート搬送方向と逆方向に回転する。前記給紙部材(Rs)は、給紙トレイ(TR1,TR2)から取出ロール(Rp)により取り出された複数のシート(S)が前記ニップ部(N)に搬送された際に、前記複数のシート(S)の中の前記給紙用回転部材(Rs1)側の1枚のシート(S)を分離してシート搬送方向下流側に給紙する。
分離用回転部材駆動回路(D2)は、前記分離用回転部材(Rs2)を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離用回転部材駆動モータのモータ駆動電流(I)である分離用回転部材駆動電流(I)を調節することにより前記分離用回転部材(Rs2)の逆回転トルクを調節する。
ニップ部搬送シート検出手段(C1)は、前記取出ロール(Rp)により取り出されたシート(S)が前記ニップ部(N)を通過中であることを検出する。
分離用回転部材駆動電流上限値記憶手段(C3a)は、前記ニップ部(N)に搬送されたシート(S)が1枚である場合に前記給紙用回転部材(Rs1)との間に前記1枚のシート(S)を挟んだ状態で分離用回転部材(Rs2)が前記シート(S)の搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)を記憶する。
分離用回転部材駆動電流制御手段(C4)の分離用回転部材駆動電流増加制御手段(C4a)は、前記ニップ部(N)にシート(S)が搬送された場合に分離用回転部材駆動電流(I)をシート(S)に連れ回りする分離用回転部材初期駆動電流値(Ia)から前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に向かって徐々に増加させる。
分離用回転部材回転方向検出手段(C2)は、前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに前記分離用回転部材(Rs2)が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する。
シート重送判別手段(C5)は、前記分離用回転部材駆動電流(I)を増加させたときに分離用回転部材駆動電流(I)が前記分離用回転部材駆動電流上限値(Ib)に達する前に前記分離用回転部材(Rs2)が逆回転を開始した時にはシート重送発生と判断する。
【0024】
【実施の形態】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明のシート搬送装置の実施の形態1を備えた画像形成装置の縦断面図である。
図1において、画像形成装置Uは、上面にプラテンガラス(透明な原稿台)PGを有する画像形成装置本体としてのデジタル式の複写機本体U1と、前記プラテンガラスPG上に着脱自在に装着される自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ、ADF)U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置を通過して原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。
【0025】
前記複写機U1は、UI(ユーザインタフェース)と、前記プラテンガラスPGの下方に順次配置された画像読取部としてのIIT(イメージインプットターミナル)および画像記録用作動部としてのIOT(イメージアウトプットターミナル)と、前記IITまたはIOTに設けられたIPS(イメージプロセッシングシステム)とを有している。
複写機本体U1上面の透明なプラテンガラスPGの下方に配置された原稿読取装置としてのIITは、プラテンレジ位置に配置された露光系レジセンサ(プラテンレジセンサ)Sp、および露光光学系Aを有している。
【0026】
前記露光光学系Aは、その移動および停止が露光系レジセンサSpの検出信号により制御され、常時はホーム位置に停止している。
前記自動原稿搬送装置(オートドキュメントフィーダ)U2を使用して複写を行うADFモードの場合は、前記露光光学系Aはホーム位置に停止した状態で、プラテンガラスPG上の複写位置を順次通過する各原稿Giを露光する。
原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置いて複写を行うプラテンモードの場合、露光光学系Aは移動しながらプラテンガラスPG上の原稿を露光走査する。
露光された前記原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを通ってCCD(固体撮像素子)上に収束される。前記CCDは、その撮像面上に収束された原稿反射光を電気信号に変換する。
【0027】
また、IPSは、前記CCDから入力された読取画像信号をデジタルの画像書込信号に変換してIOTのレーザ駆動信号出力装置DLに出力する。
前記レーザ駆動信号出力装置DLは、入力された画像データに応じたレーザ駆動信号をROS(潜像書込走査装置)に出力する。前記IPS、前記レーザ駆動信号出力装置DL、電源回路E等は、コンピュータにより構成されたコントローラCにより作動を制御される。
【0028】
前記ROSの下方に配置された感光体ドラム(トナー像担持体)PRは、矢印Ya方向に回転する。前記感光体ドラムPR表面は、帯電領域Q0において帯電器(チャージロール)CRにより例えば−(マイナス)700Vに帯電された後、潜像書込位置Q1において前記ROS(潜像書込装置)のレーザビームLにより露光走査されて例えば−300Vの静電潜像が形成される。前記感光体ドラムPRへのレーザビームLによる潜像形成は、シートセンサ(図示せず)がシート先端を検知してから所定の時間経時後に開始される。前記静電潜像が形成された感光体ドラムPR表面は回転移動して現像領域Q2、転写領域(画像記録位置)Q4を順次通過する。
【0029】
前記現像領域Q2において前記静電潜像を現像する現像器Dは、−(マイナス)帯電極性のトナーおよびプラス帯電極性のキャリアを含む現像剤を現像ロールR0により現像領域Q2に搬送し、前記現像領域Q2を通過する感光体ドラムPR上の静電潜像をトナー像Tnに現像する。
前記転写領域(画像記録位置)Q4において前記感光体ドラムPRに対向する転写ロールTRは、感光体ドラムPR表面のトナー像をシートSに転写する部材であり、現像器Dで使用される現像用のトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が電源回路Eから供給される。前記帯電ロールに印加する帯電バイアス、現像ロールに印加する現像バイアス、転写ロールTRに印加する転写バイアス等のバイアス、後述の定着装置Fの加熱ロールのヒータを加熱するヒータ電源等を有する電源回路Eは前記コントローラCにより制御される。
【0030】
画像形成装置本体U1の下部には第1給紙トレイTR1および第2給紙トレイTR2が上下に並んで配置されている。
前記第1給紙トレイTR1および第2給紙トレイTR2の右端部の上端部には取出ロール(ピックアップロール)Rpが配置されており、前記取出ロールRpにより取り出されたシートは給紙トレイTR1,TR2の右側の給紙路SH1に搬送される。
給紙路SH1には、給紙部材Rsが配置されており、給紙部材Rsは、互いに圧接する部分によりニップ部を形成する給紙ロールRs1および分離ロール(分離部材)Rs2を有している。前記ニップ部に搬送されたシートは給紙部材Rsにより1枚づつ分離されて、シート搬送路SH1の下流側部分に搬送される。シート搬送路SH1の下流側部分は上下に延びており、正逆回転可能な搬送ロール(正逆転回転搬送ロール)Rbが配置されている。シート搬送路SH1に搬送された前記シートSは正逆転回転可能な搬送ロールRbにより、上方の上流側シート搬送路SH2に搬送される。
【0031】
上流側シート搬送路SH2に搬送されたシートSは、搬送ロールRaによりレジロールRrに搬送される。前記レジロールRrに搬送されたシートSは、前記感光体ドラムPR上のトナー像が転写領域(画像記録位置)Q4に移動するのにタイミングを合わせて、転写前シートガイドSG1から転写領域Q4に搬送される。
前記感光体ドラムPR表面に現像されたトナー像Tnは、前記転写領域Q4において、転写ロールTRによりシートSに転写される。転写後、感光体ドラムPR表面は、感光体クリーナCL1によりクリーニングされて残留トナーが除去され、次に感光体除電器JLにより除電されてから前記帯電ロールCRにより再帯電される。
前記感光体ドラムPR、帯電ロールCR、ROS(潜像書込装置)、現像装置D、転写ロールTR、感光体クリーナCL1、感光体除電器JL等により画像記録部材G(PR+CR+ROS+D+TR+CL1+JL)が構成されている。
【0032】
前記転写領域(画像記録位置)Q4のシート搬送方向下流側には、前記転写領域Q4でトナー像が記録された記録済シートSを、下流側シート搬送路SH3が設けられている。転写領域(画像記録位置)Q4において転写ロールTRによりトナー像が転写された前記シートSは、感光体ドラムPR表面から剥離され、前記下流側シート搬送路SH3のシートガイドSG2、シート搬送ベルトBHにより定着領域Q5に搬送される。前記シートSは、定着領域Q5を通過する際に定着装置Fによりトナー像が加熱定着されてから、シート排出路SH4を通って前記排紙トレイTRhに搬送される。
前記シート排出路SH4には、前記定着装置Fの下流側に切替ゲート(シート搬送方向制御部材)GTが配置されている。切替ゲートGTは、前記定着装置Fを通過したシートSの搬送方向を前記排紙トレイTRh側またはシート反転接続路SH5のいずれかの方向に切り替える。シート反転用接続路SH4は、前記シート排出路SH4の上流端と(定着装置Fの下流側部分)と前記シート搬送路SH1とを接続する。
【0033】
両面複写の場合、1面目のトナー像が記録された片面記録済シートSは、前記切替ゲートGTによりシート反転接続路SH5から、前記給紙路SH1上端の正逆回転搬送ロールRbにより給紙路SH1の下方に搬送されてからスイッチバックして反転した状態で上方の上流側シート搬送路SH2に再送される。
前記反転して上流側シート搬送路SH2に再送された片面記録済シートSは、前記転写領域(画像記録位置)Q4に再送され、2面目にトナー像が転写される。
【0034】
図2は前記実施の形態1の給紙部材の説明図である。
図2において、給紙部材Rsは給紙ロールRs1および分離ロールRs2を有している。前記給紙ロールRs1および分離ロールRs2の圧接する部分によりニップ部Nが形成される。
給紙ロールRs1の軸1には、回動レバー2が回動可能に支持されており、回動レバー2の左端部には取出ロールRpが回転可能に支持されている。前記回動レバー2は引張バネ3により常時下方に引っ張られており、前記軸1周りに反時計方向の回転力を受けている。前記回動レバー2の下面には偏心カム4の上面に当接しており、前記偏心カム4を回転させることにより取出ロールRpのシート押圧力(給紙トレイTR1に収容されたシートS上面を押圧する力)を調節可能である。なお、前記偏心カム4は偏心カムを回転させ押圧力調整モータM3(図3参照)により回転される。
【0035】
分離ロールRS2の軸は回動アーム6に回転可能に支持されており、回動アーム6は軸6a周りに回動可能であり、回動アーム6の右端部は引張バネ7により下方に引っ張られている。引張バネ7の下端は上下に移動可能なラック8の上端に接続されている。ラック8は、ニップ圧調節モータM1により回転駆動されるピニオン10の回転により、スライダ9に沿って上下にスライド移動可能である。前記ニップ圧調整モータM1はコントローラCにより制御されるニップ圧調節モータ駆動回路D1(図3参照)により駆動される。
前記ピニオン10の位置を調節することによりニップ部の圧力(ニップ圧)を調節可能である。
【0036】
前記ニップ部Nの下流側にはシートセンサSN1が配置されており、シートセンサSN1がシート先端を検出したときに、前記ニップ部Nをシートが搬送されていることを検出することができる。
また、前記分離ロールRs2の回転はエンコーダにより構成された分離ロール回転速度センサSN2により検出される。前記分離ロール回転速度センサSN2は、前記分離ロール駆動電流を増加させたときに前記分離ロールが連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出するために使用するセンサである。このセンサとして、本実施の形態1では分離ロールRs2の回転軸に装着したエンコーダを使用しているが、そのような構成のセンサ以外に、分離ロールRs2の回転方向を検出可能な種々のセンサを使用可能である。例えば、前記分離ロールが連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出するセンサとしては、ニップNを搬送されるシートのシート下面の移動速度を検出するセンサを使用することも可能である。
【0037】
(実施の形態1の制御部の説明)
図3は本発明のシート搬送装置の実施の形態1の制御部の説明図である。
図3において、前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う図示しないI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0038】
(前記コントローラCに接続された信号出力要素)
前記コントローラCは、UI(ユーザインタフェース)、シートセンサSN1、分離ロール回転速度センサSN2、その他の信号入力要素からの信号が入力されている。
前記UIは、表示器、トレイ選択キー,モード選択キー等を備えている。
【0039】
(前記コントローラCに接続された被制御要素)
また前記コントローラCは、ニップ圧調整モータ駆動回路D1、分離ロール駆動回路(分離用回転部材駆動回路)D2、押圧力調整モータ駆動回路D3、その他の被制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
ニップ調整モータ駆動回路D1はニップ圧調整モータM1を介してラック8(図2参照)を昇降させることにより、分離ロールRs2を昇降させてニップ圧を調整する。
分離ロール駆動回路D2は、前記分離ロールRs2を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離ロール駆動モータM2のモータ駆動電流Iである分離ロール駆動電流Iを調節することにより前記分離ロールRs2の逆回転トルクを調節する。
押圧力調整モータ駆動回路D3は押圧力調整モータM3を介してカム4(図2参照)を回転させることにより、回動レバー2を給紙ロールの軸1回りに回転させて取出ロールRpのシート押圧力を調整する。
【0040】
(前記コントローラCの機能)
前記コントローラCは、下記の制御要素C1〜C5を有しており、各制御要素C1〜C5は、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して前記各被制御要素に制御信号を出力するための、所定の機能を有している。
C1:ニップ部搬送シート検出手段
ニップ部搬送シート検出手段C1は、シートセンサSN1の検出信号に基づいて、ニップ部NにシートSが搬送されたか否かを検出する。
C2:分離ロール回転方向検出手段
分離ロール回転方向検出手段C3は、分離ロールの回転方向が給紙ロールRs1により搬送されるシートに連れ回りする方向かまたはその逆回転方向かを、分離ロール回転速度センサSN2に基づいて検出する。
【0041】
C3:分離ロール駆動電流設定値記憶手段
分離ロール駆動電流設定値記憶手段C3は、下記の手段C3a,C3bを有しており、分離ロール駆動電流設定値を記憶する。
C3a:分離ロール駆動電流上限値記憶手段
分離ロール駆動電流上限値記憶手段C3aは、ニップ部Nに搬送されたシートが1枚である場合に、前記給紙ロールRs1との間に前記1枚のシートを挟んだ状態で分離ロールRs2が前記シートの搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離ロール駆動電流上限値Ibを記憶する。
C3b:分離ロール初期駆動電流値記憶手段
分離ロール初期駆動電流値記憶手段C3bは、給紙開始時の初期の分離ロール駆動電流Iの設定値(分離ロール初期駆動電流値)Iaを記憶する。
C4:分離ロール駆動電流制御手段
分離ロール駆動電流制御手段C4は、下記の制御手段C4a〜C4dをを有し、分離ロールRs2の回転駆動電流Iを制御する。
C4a:分離ロール駆動電流増加制御手段
分離ロール駆動電流増加制御手段C4aは、ニップ部Nにシートが搬送された場合に分離ロール駆動電流Iをシートに連れ回りする分離ロール初期駆動電流値Iaから前記分離ロール駆動電流上限値Ibに向かって徐々に増加させる。
【0042】
C4b:分離ロール駆動電流上限値保持制御手段
分離ロール駆動電流上限値保持制御手段C4bは、分離ロール駆動電流を増加させたときに前記分離ロールが逆回転することなく分離ロール駆動電流が前記分離ロール駆動電流上限値Ibに達した場合には前記ニップ部に搬送されたシート後端がニップ部を通過するまで前記分離ロール駆動電流Iを前記分離ロール駆動電流上限値Ibに保持する。
【0043】
C4c:分離ロール逆回転開始電流値保持制御手段
分離ロール逆回転開始電流値保持制御手段C4cは、分離ロール駆動電流Iを増加させたときに分離ロール駆動電流Iが前記分離ロール駆動電流上限値Ibに達する前に前記分離ロールRs2が逆回転を開始した時には前記分離ロール駆動電流Iが、前記逆回転開始時の分離ロール駆動電流値(分離ロール逆回転開始電流値)Icとなるように制御する。
C4d:分離ロール回転停止電流制御手段
分離ロール回転停止電流制御手段C4dは、逆回転中の分離ロールRs2が前記連れ回りを開始したときには前記分離ロール駆動電流Iを前記分離ロール逆回転開始電流値Icより小さくして分離ロールRs2が回転しない分離ロール回転停止電流に制御する。
C5:シート重送判別手段
シート重送判別手段C5は、前記分離ロール駆動電流Iを増加させたときに分離ロール駆動電流Iが前記分離ロール駆動電流上限値Ibに達する前に前記分離ロールRs2が逆回転を開始した時にはシート重送発生と判断する。
【0044】
(実施の形態1のタイムチャートの説明)
図4は後述の図5に示す分離ロール駆動電流制御処理のフローチャートを実行した場合に、ニップ部に2枚のシートが重送された場合のタイムチャートの説明図で、図4Aは2枚のシートの先端がニップ部に搬送されたときの状態を示す図、図4Bは搬送されたシートがシートセンサSN1により検出された状態を示す図、図4Cは重送されたシートの中の分離ロール側のシートが分離ロールの逆回転により逆送されている状態を示す図、図4Dはシートの逆送が終了して分離ロールが1枚のシートを挟んで給紙ロールに押圧される状態を示す図、図4Eは前記図4A〜図4Dの動作を行うときの分離ロール駆動電流Iのタイムチャートである。
図4Aにおいて、給紙開始時に給紙トレイTR1から給紙されたシートは順次図4A、図4Bの位置に搬送されて、図4Bの位置に搬送されたときにシートセンサSN1により検出される。給紙されたシートが給紙開始から図4Bの位置に搬送されるまでの間は分離ロール駆動電流IはI=Ia(図4E参照)に保持される。前記Iaは分離ロール初期駆動電流値である。
【0045】
図4Bの位置に搬送されたシートがシートセンサSN1に検出されると、分離ロールRs2をシート搬送方向に対して逆回転させる分離ロール駆動電流Iは、I=IaからI=Ibに向かって徐々に増加される。Ibは駆動電流上限値である。
ニップNに搬送されたシートが2枚の重送シートである場合、Iが増加すると、重送されたシートの給紙ロールRs1側のシート(1枚目シート)はシート搬送方向下流側に搬送されるが、分離ロール側のシート(2枚目シート)は逆送し始める。この時の分離ロール駆動電流Iの値(分離ロール逆回転開始電流値)Icを検出し、その後の分離ロール駆動電流IはI=Icに保持される。この状態では前記分離ロール側のシート(2枚目シート)は図4Cに示すように逆送されて、ニップ部Nの上流側に押し戻される。前記分離ロール側のシートがニップ部Nの上流側に押し戻された状態が図4Dに示されている。図4Dの状態になって、分離ロールRs2が1枚のシートを挟んで給紙ロールRs1に押圧される状態になると、分離ロールRs2が、給紙ロールRs1により搬送されるシートに連れ回りするようになる。
【0046】
この分離ロールRs2の回転の変化は分離ロール回転速度センサSN2により検出される。分離ロール回転速度センサSN2は、分離ロールRs2の回転速度を検出するエンコーダにより構成されている。
前記分離ロールRs2の回転変化の後、シート後端がニップ部Nを通過するまで、I=Icを保持する。その場合、前記ニップ部Nの上流側に押し戻されたシートは図4Dの位置に保持される。
その後、シート後端がニップ部Nを通過した時点で給紙ロールRs1を停止させ且つ、分離ロール駆動電流IをI=0として分離ロールRs2の回転も停止する。なお、シート後端がニップ部Nを通過した後に給紙ロールRs1が回転すると2枚目シートがニップNの下流側に搬送されるので、給紙ロールRs1の停止は速やかに行う必要があるが、分離ロールRs2の停止は急ぐ必要はない。
【0047】
なお、前記シート後端がニップ部Nを通過した時点の検出方法としては、例えば次の検出方法を採用することが可能である。
(1)前記分離ロール回転速度センサSN2の前記検出速度の変化により検出する方法。(1枚目シート(前記重送されたシートの給紙ロールRs1側のシート)の後端がニップ部Nから出た瞬間は前記分離ロール回転速度センサSN2の検出速度の変化として検出することができる。)
(2)シート前端が前記シートセンサSN1を通過してから後端が通過するまでのシート通過所要時間はシートサイズに応じて定まっているので、前記シート前端が通過した時点からの経過時間を計測するタイマを使用して検出する。
【0048】
(実施の形態1のフローチャートの説明)
図5は、本発明の実施の形態1の分離ロール駆動電流制御処理のフローチャートである。この図5に示すフローチャートは、分離ロール駆動電流Iを前記図4のタイムチャートに示したように制御することができる。
図5のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、コントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は、画像形成装置U(図1参照)の他の各処理と平行してマルチタスクで実行される。
図5のフローチャートの分離ロール駆動電流制御処理は、電源オンと同時に開始される。
図5のST(ステップ)1において、ジョブが開始されたか否か判断する。N(ノー)の場合、前記ST1を繰り返し、Y(イエス)の場合はST2に移る。
【0049】
ST2において、給紙開始タイミングか否かを判断する。N(ノー)の場合、前記ST2を繰り返し、Y(イエス)の場合はST3に移る。
ST3において、次の処理(1)〜(3)を行う。
(1)取出ロールRpを降下させる。
(2)給紙ロールRs1を駆動する。
(3)分離ロールRs2を駆動する。
分離ロールRs2を駆動する際、前記分離ロール駆動電流制御手段C4の前記分離ロール駆動電流増加制御手段C4aは、ニップ部Nにシートが搬送された場合に分離ロール駆動電流Iをシートに連れ回りする分離ロール初期駆動電流値Iaから前記分離ロール駆動電流上限値Ibに向かって徐々に増加させる。
【0050】
次にST4において、シート先端がニップ部を通過したか否か判断する。ノー(N)の場合は前記ST4を繰り返し、イエス(Y)の場合はST5に移る。
ST5において、取出ロールを上昇させる。次に、ST6に移る。
ST6において、分離ロール逆転トルクを増加するように分離モータ駆動電流Iを微少設定値ΔIだけ増加させる。すなわち、I=I+ΔIとする。次にST7に移る。
ST7において、分離ロールが逆転したか否かを判断する。ノー(N)の場合はST8に移り、イエス(Y)の場合はST10に移る。
ST8において、分離モータ駆動電流Iが分離ロール駆動電流上限値Ibに達したか否かを判断する。すなわち、I≧Ibか否かを判断する。ノー(N)の場合は前記ST6に戻り、イエス(Y)の場合はST9に移る。
ST9において、分離モータ駆動電流Iを分離ロール駆動電流上限値Ibに維持する。すなわち、I=Ibとする。次に、ST11に移る。
ST10において、分離モータ駆動電流Iを分離ロール逆回転開始電流値Icに維持する。すなわち、I=Icとする。次に、ST11に移る。
【0051】
ST11において、シート後端がニップ部を通過したか否かを判断する。ノー(N)の場合は前記ST11を繰り返し、イエス(Y)の場合はST12に移る。
ST12において、次の処理(1)、(2)を行う。
(1)給紙モータの回転を停止して給紙ロールRs1の回転を停止させる。
(2)分離ロールの回転を停止して分離ロールRs2の回転を停止させる。
次に、ST13に移る。
ST13において、ジョブが終了したか否かを判断する。ノー(N)の場合は前記ST2に戻り、イエス(Y)の場合は前記ST1に戻る。
【0052】
前記本発明の実施の形態1によれば、分離ロールRs2を回転させる分離ロール駆動モータM2の駆動電流の簡単な制御により、シートの異常搬送を防止することができる。また、分離ロールRs2の回転方向を検出することにり給紙ロールRs1および分離ロールRs2の圧接する部分であるニップ部に搬送されたシートの重送状態を容易に判別することができる。
【0053】
(実施の形態2)
本発明のシート搬送装置の実施の形態2は、フローチャートおよびタイムチャート以外は前記実施の形態1の構成と同一である。したがって、この実施の形態2の説明において、前記実施の形態1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施の形態2は、下記の点で前記実施の形態1と相違しているが、他の点では前記実施の形態1と同様に構成されている。
【0054】
(実施の形態2のタイムチャートの説明)
図6は後述の図7、図8に示す実施の形態2の分離ロール駆動電流制御処理フローチャートを実行した場合に、ニップ部に2枚のシートが重送された場合のタイムチャートの説明図で、図6Aは2枚のシートの先端がニップ部に搬されたときの状態を示す図、図6Bは搬送されたシートがシートセンサSN1により検出された状態を示す図、図6Cは重送されたシートの中の分離ロール側のシートが分離ロールの逆回転により逆送されている状態を示す図、図6Dはシートの逆送が終了して分離ロールが1枚のシートを挟んで給紙ロールに押圧される状態を示す図、図6Eはシートの逆送が終了したシートがニップ部に再突入してそのシート先端部がニップ部に保持されている状態を示す図、図6Fは前記図6A〜図6Eの動作を行うときの分離ロール駆動電流Iのタイムチャートである。
【0055】
前記実施の形態1の図4に示すタイムチャートでは、2枚目のシート(重送された2枚のシートの中の分離ロール側のシート)が図4Dの状態になると、1枚目のシート(重送された2枚のシートの中の給紙ロール側のシート)の後端がニップ部Nを通過するまで、前記2枚目のシートを図4Dの状態に保持している。しかし、この実施の形態2では、前記図4Dと同じ図6Dの状態になった後に前記2枚目のシート前端部をニップ部Nに再突入させて図6Eの状態(再突入してそのシート先端部がニップ部に保持されている状態)に保持するように構成されている。その他の点ではこの実施の形態2の図6Fに示すタイムチャートは前記実施の形態1の図4Eに示すタイムチャートと同じである。
図6において、図6Dの状態から図6Eの状態にするには、2枚目のシートの逆送(ニップ部Nの上流側への搬送)が終了した時点で、図6Fに示すように、一旦分離ロール駆動電流Iを減少させる。そうすると、図6Eに示すように、2枚目のシートがニップ部Nに再突入する。このときの分離ロール駆動電流IはIcよりも少し低い値となる。その状態で分離ロールRs2が回転をしないように(分離ロール回転速度センサSN2の検出回転速度が0となるように)、分離ロール駆動電流Iを制御する。
【0056】
(実施の形態2のフローチャートの説明)
図7は、本発明の実施の形態2の分離ロール駆動電流制御処理のフローチャートである。この図7および後述の図8に示すフローチャートは前記図6で説明したように分離ロール駆動電流Iを制御することができる。
図8は、本発明の実施の形態2の分離ロール駆動電流制御処理のフローチャートであり、前記図7のフローチャートの続きのフローチャートである。
図7のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、コントローラCのROMに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は、画像形成装置U(図1参照)の他の各処理と平行してマルチタスクで実行される。
図7の分離ロール駆動電流制御処理のフローチャートの説明において、前記実施の形態1の分離ロール駆動電流制御処理のフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
図7に示す分離ロール駆動電流制御処理は、電源オンと同時に開始される。
【0057】
この実施の形態2の図7および図8のフローチャートは、前記実施の形態1の図5のフローチャートに対応するフローチャートであり、ST10とST11との間にST21〜ST25が設けられており、ST8でイエス(Y)の場合はST21に移るように処理される点で前記実施の形態1と相違しているがその他の処理は前記実施の形態1と同様である。
図7のST8でイエス(Y)の場合は図8のST21に移る。
図7のST10でI=Icに設定してから、ST20に移る。
ST20において、分離ロールが従動したか否かを判断する。ノー(N)の場合は前記ST20を繰り返し、イエス(Y)の場合は図8のST21に移る。
【0058】
図8のST21において、分離ロール駆動トルクを低減させるように分離モータ駆動電流Iを微少設定値ΔIだけ低減させる。すなわち、I=I−ΔIとする。次に、ST22に移る。
ST22において、分離ロールが逆回転したか否かを判断する。ノー(N)の場合はST23に移り、イエス(Y)の場合はST25に移る。
ST23において、分離モータ駆動電流Iが分離ロール初期駆動電流値Iaに到達したか否かを判断する。すなわち、I≦Iaか否か判断する。ノー(N)の場合は前記ST21に戻り、イエス(Y)の場合はST24に移る。
ST24において、分離モータ駆動電流Iを分離ロール初期駆動電流値Iaに維持する。すなわち、I=Iaとする。次に、ST11に移る。
ST25において、分離ロールが回転しないように分離モータ駆動電流Iの制御を開始する。次に、ST11に移る。
【0059】
前記実施の形態2において、ST7において、2枚目のシートの逆送が開始されると、そのときの分離ロール駆動電流Icを検出して、ST10で分離ロール駆動電流IをI=Icに保持する処理は前記実施の形態1と同じであるが、ST20で分離ロールRs2の従動(連れ回り)を検出することにより、2枚目シートの前端がニップ部N上流に逆送されたことを検出する。逆送されたことが検出されると、ST21〜ST23で分離ロール駆動電流Iを減少させてニップ部Nへのシートの再突入(図6Eの状態になること)を検出している。
ST22において、イエス(Y)の場合はシートのニップ部Nへの再突入が検出されたことになる。このときには、ST25で分離ロールRs2が回転しないように(すなわち、ニップ部Nに再突入したシートが移動しないように)分離ロール駆動電流Iの制御を開始する。このときの分離ロール駆動電流Iは前記分離ロール逆転開始電流値Icよりも少し小さい値(図6F)参照となる。
【0060】
前記実施の形態1では、2枚目のシートを図4Dの状態に保持しながら、1枚目のシートをシート搬送方向に搬送しているが、その場合、2枚目のシートがニップ部Nに再突入しては逆送りされる状態を繰り返すおそれがあり、その場合、騒音が発生するおそれがある。
しかしながら、この実施の形態2では、2枚目のシートを図6Eの状態に確実に保持しながら、1枚目のシートを搬送するので、2枚目のシートがニップ部Nに再突入したり、逆送りによるニップ部Nの上流側への移動を繰り返すことを防止することができる。
また、前記本発明の実施の形態2は前記実施の形態1と同様に、分離ロール駆動電流Iの簡単な制御により、シートの異常搬送を防止することができる。また、分離ロールRs2の回転方向を検出することにり給紙ロールRs1および分離ロールRs2の圧接する部分であるニップ部に搬送されたシートの重送状態を容易に判別することができる。
【0061】
(実施の形態3)
本発明のシート搬送装置の実施の形態3は、フローチャート以外の構成は前記実施の形態2の構成と同一である。したがって、この実施の形態3の説明においてはフローチャートの説明のみを行うが、前記実施の形態2の処理と同じ処理には同一のステップ番号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施の形態3は、下記の点で前記実施の形態2と相違しているが、他の点では前記実施の形態2と同様の処理を実行する。
【0062】
(実施の形態3のフローチャートの説明)
図9は、実施の形態3の分離ロール駆動電流制御処理のフローチャートで、前記実施の形態2の図8にフローチャートに対応する部分である。
図9に示す実施の形態3のフローチャートでは、前記実施の形態2の図8のフローチャートに対して次の点で相違している。
(1)図9のフローチャートでは図8のフローチャートのST(ステップ)22〜ST24が省略されている。
(2)図9のフローチャートでは図8のフローチャートのST21の代わりにST21′が設けられている。
【0063】
図9のST21′において分離ロール駆動トルクを一定時間(タイマで設定された時間)逓減させるために分離ロール駆動電流IをI=Iaに保持する。前記一定時間というのは、逆送されたシートがニップ部Nに再突入するのに要する時間である。
前記ST21′の次にST25に移る。
ST25において、分離ロールRs2が回転しないように、分離ロール駆動電流Iを制御する。このような制御を行う方法としては次の2通りの方法がある。
(1)前記実施の形態2と同様に、分離ロール駆動電流IをI=Icよりも少し小さな値で、分離ロールRs2が回転しないように制御する方法。
(2)分離ロール駆動モータM2がステッピングモータの場合には分離ロールRs2を逆回転させる大きさの直流を連続して(すなわち、パルス数0で)、または1(パルス/秒)程度の周波数で印加し続ける。この場合、パルス数は0〜1であり、分離ロールRs2は停止状態に保持される。
【0064】
前記本発明の実施の形態3は、前記実施の形態1と同様に、分離ロールRs2を回転させる分離ロール駆動モータM2の駆動電流の簡単な制御により、シートの異常搬送を防止することができる。また、分離ロールRs2の回転方向を検出することにり給紙ロールRs1および分離ロールRs2の圧接する部分であるニップ部に搬送されたシートの重送状態を容易に判別することができる。
【0065】
(実施の形態4)
本発明のシート搬送装置の実施の形態4は、フローチャート以外の構成は前記実施の形態1〜実施の形態3の構成と同一である。したがって、この実施の形態4の説明においてはフローチャートの説明のみを行うが、前記実施の形態2の処理と同じ処理には同一のステップ番号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施の形態4は、下記の点で前記実施の形態2と相違しているが、他の点では前記実施の形態2と同様の処理を実行する。
【0066】
(実施の形態4のフローチャートの説明)
図10は、実施の形態4の分離ロール駆動電流制御処理のフローチャートで、前記実施の形態2の図7にフローチャートに対応する部分である。
図11は、前記図10のフローチャートの続きのフローチャートで、前記実施の形態2の図8のフローチャートに対応する部分である。
実施の形態4の図10、図11に示すフローチャートは、前記実施の形態2の図7、図8のフローチャートに対して次の点で相違している。
(1)図11のフローチャートでは図8のフローチャートのST(ステップ)21〜ST23が省略されている。
(2)図10のフローチャートのST8でイエス(Y)の場合は図11のST24に移る。
【0067】
図10のST20においてイエス(Y)の場合は重送されたシートの前端がニップNの上流側に逆送されたことを意味する。
図10のST8においてイエス(Y)の場合は、ニップNに搬送されたシートが1枚のときである。
ST8においてイエス(Y)の場合は図11のST24に移る。
ST24において、分離モータ駆動電流Iを分離ロール初期駆動電流値Iaに維持する。そして、ST11においてシート後端がニップNを通過したと判断されるまで、分離モータ駆動電流Iを分離ロール初期駆動電流値Iaに維持する。
ST20においてイエス(Y)の場合は図11のST25に移る。
ST25において、分離ロールRs2が回転しないように、分離ロール駆動電流Iを制御する。このような制御を行う方法としては、実施の形態3で説明した方法を採用することが可能である。
【0068】
この実施の形態4は前記実施の形態1と同様に、分離ロールRs2を回転させる分離ロール駆動モータM2の駆動電流の簡単な制御により、シートの異常搬送を防止することができる。また、分離ロールRs2の回転方向を検出することにり給紙ロールRs1および分離ロールRs2の圧接する部分であるニップ部に搬送されたシートの重送状態を容易に判別することができる。
【0069】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更実施例を下記に例示する。
(H01)分離ロール回転速度センサSN2としては、分離ロールRs2の回転速度を直接検出するセンサや間接的に検出するセンサ等を使用可能であり、間接的に検出するセンサとしては、ニップNを搬送されるシートのシート下面の移動速度を検出センサ等を使用可能である。
(H02) 本発明はプリンタ以外の画像形成装置、例えば複写機にも適用することが可能である。
(H03) 本発明はレーザ書込装置以外の画像書込装置、例えば液晶パネル、発光ダイオード、または蛍光表示管等を用いた画像形成装置にも適用することが可能である。
【0070】
【発明の効果】
前述の本発明のシ−ト処理装置は、下記の効果を奏することができる。
(E01)分離部材を回転させる分離部材駆動モータの駆動電流の簡単な制御により、シートの異常搬送を防止することができる。
(E02)回転する給紙部材および分離部材の圧接する部分であるニップ部に搬送されたシートの重送状態を簡単な方法で判別できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明のシート搬送装置の実施の形態1を備えた画像形成装置の縦断面図である。
【図2】 図2は前記実施の形態1の給紙部材の説明図である。
【図3】 図3は本発明の像担持体表面のクリーニング装置の実施例2の説明図である。
【図4】 図4は本発明の像担持体表面のクリーニング装置の実施例3の説明図である。
【図5】 図5は本発明の像担持体表面のクリーニング装置の実施例4の説明図である。
【図6】 図7は本発明の像担持体表面のクリーニング装置の実施例5の説明図である。
【図7】 図7は本発明の像担持体表面のクリーニング装置の実施例5の説明図である。
【図8】 図8は従来の像担持体表面のクリーニング装置の説明図である。
【図9】 図8は前記図8に示す従来の像担持体表面のクリーニング装置の作用説明図である。
【図10】 図9は前記図8に示す従来の像担持体表面のクリーニング装置の作用説明図である。
【図11】 図10は従来の像担持体表面のクリーニング装置の説明図である。
【符号の説明】
C2…分離ロール(分離用回転部材)回転方向検出手段、
C3a…分離ロール(分離用回転部材)駆動電流上限値記憶手段、
C4…分離ロール(分離用回転部材)駆動電流制御手段、
C4a…分離ロール(分離用回転部材)駆動電流増加制御手段、
C4b…分離ロール(分離用回転部材)駆動電流上限値保持制御手段、
C4c…分離ロール(分離用回転部材)逆回転開始電流値保持制御手段、
C5…シート重送判別手段、
D2…分離ロール(分離用回転部材)駆動回路、
Ia…分離ロール(分離用回転部材)初期駆動電流値、
I…分離ロール(分離用回転部材)駆動電流(モータ駆動電流)、
Ib…分離ロール(分離用回転部材)駆動電流上限値、
Ic…分離ロール(分離用回転部材)逆回転開始電流値、
M2…分離ロール(分離用回転部材)駆動モータ、
N…ニップ部、
Rp…取出ロール、
Rs…給紙部材、
Rs1…給紙ロール、
Rs2…分離ロール(分離用回転部材)、
S…シート、
TR1,TR2…給紙トレイ。

Claims (6)

  1. 下記の構成要件(A01)〜(A06)を備えたシート搬送装置、
    (A01)互いに圧接する部分によりニップ部を形成する回転可能な給紙ロールおよび分離ロールであって前記ニップ部に搬送されたシートに搬送力を付与するように回転する前記給紙ロールおよび前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離ロールを有し、給紙トレイから取出ロールにより取り出された複数のシートが前記ニップ部に搬送された際に、前記複数のシートの中の前記給紙ロール側の1枚のシートを分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材、
    (A02)前記分離ロールを前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離ロール駆動モータのモータ駆動電流である分離ロール駆動電流を調節することにより前記分離ロールの逆回転トルクを調節可能な分離ロール駆動回路、
    (A03)前記取出ロールにより取り出されたシートが前記ニップ部を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段、
    (A04)前記ニップ部に搬送されたシートが1枚である場合に前記給紙ロールとの間に前記1枚のシートを挟んだ状態で分離ロールが前記シートの搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離ロール駆動電流上限値を記憶する分離ロール駆動電流上限値記憶手段、
    (A05)前記ニップ部にシートが搬送された場合に分離ロール駆動電流をシートに連れ回りする分離ロール初期駆動電流値から前記分離ロール駆動電流上限値に向かって徐々に増加させる分離ロール駆動電流増加制御手段と、前記分離ロール駆動電流を増加させたときに前記分離ロールが逆回転することなく前記分離ロール駆動電流が前記分離ロール駆動電流上限値に達した場合には前記ニップ部に搬送されたシート後端がニップ部を通過するまで前記分離ロール駆動電流を前記分離ロール駆動電流上限値に保持する分離ロール駆動電流上限値保持制御手段と、前記分離ロール駆動電流を増加させたときに分離ロール駆動電流が前記分離ロール駆動電流上限値に達する前に前記分離ロールが逆回転を開始した時には前記分離ロール駆動電流を前記逆回転開始時の分離ロール駆動電流値である分離ロール逆回転開始電流値に保持する分離ロール逆回転開始電流値保持制御手段と、前記逆回転中の分離ロールが前記連れ回りを開始したときには前記分離ロール駆動電流を前記分離ロール逆回転開始電流値より小さくして分離ロールが回転しない分離ロール回転停止電流に制御する分離ロール回転停止電流制御手段とを有する分離ロール駆動電流制御手段、
    (A06)前記分離ロール駆動電流を増加させたときに前記分離ロールが前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離ロール回転方向検出手段。
  2. 下記の構成要件(A01)〜(A04),(A05′),(A06)を備えたシート搬送装置、
    (A01)互いに圧接する部分によりニップ部を形成する回転可能な給紙ロールおよび分離ロールであって前記ニップ部に搬送されたシートに搬送力を付与するように回転する前記給紙ロールおよび前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離ロールを有し、給紙トレイから取出ロールにより取り出された複数のシートが前記ニップ部に搬送された際に、前記複数のシートの中の前記給紙ロール側の1枚のシートを分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材、
    (A02)前記分離ロールを前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離ロール駆動モータのモータ駆動電流である分離ロール駆動電流を調節することにより前記分離ロールの逆回転トルクを調節可能な分離ロール駆動回路、
    (A03)前記取出ロールにより取り出されたシートが前記ニップ部を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段、
    (A04)前記ニップ部に搬送されたシートが1枚である場合に前記給紙ロールとの間に前記1枚のシートを挟んだ状態で分離ロールが前記シートの搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離ロール駆動電流上限値を記憶する分離ロール駆動電流上限値記憶手段、
    (A05′)前記ニップ部にシートが搬送された場合に分離ロール駆動電流をシートに連れ回りする分離ロール初期駆動電流値から前記分離ロール駆動電流上限値に向かって徐々に増加させる分離ロール駆動電流増加制御手段と、前記分離ロール駆動電流を増加させたときに前記分離ロールが逆回転することなく前記分離ロール駆動電流が前記分離ロール駆動電流上限値に達した場合には前記ニップ部に搬送されたシート後端がニップ部を通過するまで前記分離ロール駆動電流を前記分離ロール駆動電流上限値に保持する分離ロール駆動電流上限値保持制御手段と、前記分離ロール駆動電流を増加させたときに分離ロール駆動電流が前記分離ロール駆動電流上限値に達する前に前記分離ロールが逆回転を開始した時には前記分離ロール駆動電流を前記逆回転開始時の分離ロール駆動電流値である分離ロール逆回転開始電流値に保持する分離ロール逆回転開始電流値保持制御手段と、前記逆回転中の分離ロールが前記連れ回りを開始したときには前記分離ロール駆動電流を前記分離ロールの回転が停止する電流値である分離ロール回転停止電流に保持する分離ロール回転停止電流制御手段とを有する分離ロール駆動電流制御手段、
    (A06)前記分離ロール駆動電流を増加させたときに前記分離ロールが前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離ロール回転方向検出手段。
  3. 下記の構成要件(A01)〜(A04),(A05″),(A06),(A07)を備えたシートの重走状態検出装置、
    (A01)互いに圧接する部分によりニップ部を形成する回転可能な給紙ロールおよび分離ロールであって前記ニップ部に搬送されたシートに搬送力を付与するように回転する前記給紙ロールおよび前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離ロールを有し、給紙トレイから取出ロールにより取り出された複数のシートが前記ニップ部に搬送された際に、前記複数のシートの中の前記給紙ロール側の1枚のシートを分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材、
    (A02)前記分離ロールを前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離ロール駆動モータのモータ駆動電流である分離ロール駆動電流を調節することにより前記分離ロールの逆回転トルクを調節可能な分離ロール駆動回路、
    (A03)前記取出ロールにより取り出されたシートが前記ニップ部を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段、
    (A04)前記ニップ部に搬送されたシートが1枚である場合に前記給紙ロールとの間に前記1枚のシートを挟んだ状態で分離ロールが前記シートの搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離ロール駆動電流上限値を記憶する分離ロール駆動電流上限値記憶手段、
    (A05″)前記ニップ部にシートが搬送された場合に分離ロール駆動電流をシートに連れ回りする分離ロール初期駆動電流値から前記分離ロール駆動電流上限値に向かって徐々に増加させる分離ロール駆動電流増加制御手段を有する分離ロール駆動電流制御手段、
    (A06)前記分離ロール駆動電流を増加させたときに前記分離ロールが前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離ロール回転方向検出手段、
    (A07)前記分離ロール駆動電流を増加させたときに分離ロール駆動電流が前記分離ロール駆動電流上限値に達する前に前記分離ロールが逆回転を開始した時にはシート重送発生と判断するシート重送判別手段。
  4. 下記の構成要件(B01)〜(B06)を備えたシート搬送装置、
    (B01)互いに圧接する部分によりニップ部を形成する回転可能な給紙用回転部材および分離用回転部材であって前記ニップ部に搬送されたシートに搬送力を付与するように回転する前記給紙用回転部材および前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離用回転部材を有し、給紙トレイから取出ロールにより取り出された複数のシートが前記ニップ部に搬送された際に、前記複数のシートの中の前記給紙用回転部材側の1枚のシートを分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材、
    (B02)前記分離用回転部材を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離用回転部材駆動モータのモータ駆動電流である分離用回転部材駆動電流を調節することにより前記分離用回転部材の逆回転トルクを調節可能な分離用回転部材駆動回路、
    (B03)前記取出ロールにより取り出されたシートが前記ニップ部を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段、
    (B04)前記ニップ部に搬送されたシートが1枚である場合に前記給紙用回転部材との間に前記1枚のシートを挟んだ状態で分離用回転部材が前記シートの搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離用回転部材駆動電流上限値を記憶する分離用回転部材駆動電流上限値記憶手段、
    (B05)前記ニップ部にシートが搬送された場合に分離用回転部材駆動電流をシートに連れ回りする分離用回転部材初期駆動電流値から前記分離用回転部材駆動電流上限値に向かって徐々に増加させる分離用回転部材駆動電流増加制御手段と、前記分離用回転部材駆動電流を増加させたときに前記分離用回転部材が逆回転することなく前記分離用回転部材駆動電流が前記分離用回転部材駆動電流上限値に達した場合には前記ニップ部に搬送されたシート後端がニップ部を通過するまで前記分離用回転部材駆動電流を前記分離用回転部材駆動電流上限値に保持する分離用回転部材駆動電流上限値保持制御手段と、前記分離用回転部材駆動電流を増加させたときに分離用回転部材駆動電流が前記分離用回転部材駆動電流上限値に達する前に前記分離用回転部材が逆回転を開始した時には前記分離用回転部材駆動電流を前記逆回転開始時の分離用回転部材駆動電流値である分離用回転部材逆回転開始電流値に保持する分離用回転部材逆回転開始電流値保持制御手段と、前記逆回転中の分離用回転部材が前記連れ回りを開始したときには前記分離用回転部材駆動電流を前記分離用回転部材逆回転開始電流値より小さくして分離用回転部材が回転しない分離用回転部材回転停止電流に制御する分離用回転部材回転停止電流制御手段とを有する分離用回転部材駆動電流制御手段、
    (B06)前記分離用回転部材駆動電流を増加させたときに前記分離用回転部材が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離用回転部材回転方向検出手段。
  5. 下記の構成要件(B01)〜(B04),(B05′),(B06)を備えたシート搬送装置、
    (B01)互いに圧接する部分によりニップ部を形成する回転可能な給紙用回転部材および分離用回転部材であって前記ニップ部に搬送されたシートに搬送力を付与するように回転する前記給紙用回転部材および前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離用回転部材を有し、給紙トレイから取出ロールにより取り出された複数のシートが前記ニップ部に搬送された際に、前記複数のシートの中の前記給紙用回転部材側の1枚のシートを分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材、
    (B02)前記分離用回転部材を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離用回転部材駆動モータのモータ駆動電流である分離用回転部材駆動電流を調節することにより前記分離用回転部材の逆回転トルクを調節可能な分離用回転部材駆動回路、
    (B03)前記取出ロールにより取り出されたシートが前記ニップ部を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段、
    (B04)前記ニップ部に搬送されたシートが1枚である場合に前記給紙用回転部材との間に前記1枚のシートを挟んだ状態で分離用回転部材が前記シートの搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離用回転部材駆動電流上限値を記憶する分離用回転部材駆動電流上限値記憶手段、
    (B05′)前記ニップ部にシートが搬送された場合に分離用回転部材駆動電流をシートに連れ回りする分離用回転部材初期駆動電流値から前記分離用回転部材駆動電流上限値に向かって徐々に増加させる分離用回転部材駆動電流増加制御手段と、前記分離用回転部材駆動電流を増加させたときに前記分離用回転部材が逆回転することなく前記分離用回転部材駆動電流が前記分離用回転部材駆動電流上限値に達した場合には前記ニップ部に搬送されたシート後端がニップ部を通過するまで前記分離用回転部材駆動電流を前記分離用回転部材駆動電流上限値に保持する分離用回転部材駆動電流上限値保持制御手段と、前記分離用回転部材駆動電流を増加させたときに分離用回転部材駆動電流が前記分離用回転部材駆動電流上限値に達する前に前記分離用回転部材が逆回転を開始した時には前記分離用回転部材駆動電流を前記逆回転開始時の分離用回転部材駆動電流値である分離用回転部材逆回転開始電流値に保持する分離用回転部材逆回転開始電流値保持制御手段と、前記逆回転中の分離用回転部材が前記連れ回りを開始したときには前記分離用回転部材駆動電流を前記分離用回転部材(Rs2)の回転が停止する電流値である分離用回転部材回転停止電流に保持する分離用回転部材回転停止電流制御手段とを有する分離用回転部材駆動電流制御手段、
    (B06)前記分離用回転部材駆動電流を増加させたときに前記分離用回転部材が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離用回転部材回転方向検出手段。
  6. 下記の構成要件(B01)〜(B04),(B05″),(B06),(B07)を備えたシートの重走状態検出装置、
    (B01)互いに圧接する部分によりニップ部を形成する回転可能な給紙用回転部材および分離用回転部材であって前記ニップ部に搬送されたシートに搬送力を付与するように回転する前記給紙用回転部材および前記シート搬送方向と逆方向に回転する前記分離用回転部材を有し、給紙トレイから取出ロールにより取り出された複数のシートが前記ニップ部に搬送された際に、前記複数のシートの中の前記給紙用回転部材側の1枚のシートを分離してシート搬送方向下流側に給紙する給紙部材、
    (B02)前記分離用回転部材を前記シート搬送方向とは逆方向に回転駆動する分離用回転部材駆動モータのモータ駆動電流である分離用回転部材駆動電流を調節することにより前記分離用回転部材の逆回転トルクを調節可能な分離用回転部材駆動回路、
    (B03)前記取出ロールにより取り出されたシートが前記ニップ部を通過中であることを検出するニップ部搬送シート検出手段、
    (B04)前記ニップ部に搬送されたシートが1枚である場合に前記給紙用回転部材との間に前記1枚のシートを挟んだ状態で分離用回転部材が前記シートの搬送に伴ってシート搬送方向に連れ回り可能なシート1枚時連回り回転トルクを生じるように設定された分離用回転部材駆動電流上限値を記憶する分離用回転部材駆動電流上限値記憶手段、
    (B05″)前記ニップ部にシートが搬送された場合に分離用回転部材駆動電流をシートに連れ回りする分離用回転部材初期駆動電流値から前記分離用回転部材駆動電流上限値に向かって徐々に増加させる分離用回転部材駆動電流増加制御手段を有する分離用回転部材駆動電流制御手段、
    (B06)前記分離用回転部材駆動電流を増加させたときに前記分離用回転部材が前記連れ回り方向の回転から逆回転を開始したことを検出する分離用回転部材回転方向検出手段、
    (B07)前記分離用回転部材駆動電流を増加させたときに分離用回転部材駆動電流が前記分離用回転部材駆動電流上限値に達する前に前記分離用回転部材が逆回転を開始した時にはシート重送発生と判断するシート重送判別手段。
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