JP4099995B2 - 定着装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を採用したデジタル複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられる定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電子写真方式を採用したデジタル複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を所定の電位に一様に帯電した後、当該感光体ドラムの表面に画像露光を施して静電潜像を形成し、この感光体ドラムの表面に形成された静電潜像を現像装置により顕像化してトナー像とし、当該トナー像を記録用紙上に転写するとともに、定着装置によってトナー像を記録用紙上に定着することにより、画像の形成を行うように構成されている。
【0003】
上記画像形成装置に用いられる定着装置は、内部に加熱源を備えた加熱ロールに、加圧ロールを圧接させ、加熱ロールと加圧ロールとの圧接部に、未定着トナー像を担持した記録用紙を通過させることにより、熱及び圧力によって未定着トナー像を記録用紙上に定着するように構成されている。
【0004】
ところで、上記定着装置においては、加熱ロール等の軸方向に沿った一端を基準として、記録用紙を搬送し、当該記録用紙に定着処理を施す方式と、加熱ロール等の軸方向に沿った中央を基準として、記録用紙を搬送し、当該記録用紙に定着処理を施す方式とがある。そして、特に、加熱ロール等の軸方向に沿った一端を基準として、記録用紙を搬送し、当該記録用紙に定着処理を施す方式の定着装置の場合には、A6サイズ、A5サイズ、B5サイズ等の小サイズの用紙に、連続して定着処理を施すと、記録用紙が通過しない非通紙部の温度が、異常に上昇してしまい、その後に続けてA4サイズ等のサイズの大きな用紙に定着処理を施すと、記録用紙上のトナー像が溶融して、加熱ロールの表面に転移する高温オフセット等が発生するという問題点を有していた。
【0005】
そこで、かかる問題点を解決し得る技術として、例えば、特開平9−244465号公報や、特開平10−254269号公報、あるいは、特開2000−356924号公報、特開2001−201978号公報などに開示されたものが、既に提案されている。
【0006】
上記特開平9−244465号公報に係る画像形成装置は、加熱ローラの表面であって最小サイズ転写紙の通過域の温度を検出する温度検出手段1と、前記加熱ローラの表面であって前記転写紙の通過域外側部分のローラ軸端部温度を検出する温度検出手段2を有し、前記第1温度検知手段で検知した温度または第2温度検出手段で検知した温度に応じて、転写紙の搬送タイミングを変化させるように構成したものである。
【0007】
また、上記特開平10−254269号公報に係る定着装置は、加熱体を露呈して保持したホルダと、この加熱体に押圧してニップ部を形成し前記ホルダ外周面にガイドにして薄膜フィルムを搬送させる加圧体とを備え、幅が異なる2種類以上の記録紙を通紙する定着装置において、前記記録紙の幅を切り替える指定を受け付けた際、一定幅の記録紙が連続して出力される動作における最後の記録紙の後端が前記ニップ部を通過してから、異なる幅の記録紙の先端がニップ部に突入するまでの時間を、前記異なる幅の通紙サイズに応じて変化させるように構成したものである。
【0008】
さらに、上記特開2000−356924号公報に係る画像形成装置は、定着ローラと前記定着ローラを加熱する加熱手段とを有する熱定着手段と、前記定着ローラ上の記録媒体が通過しない非通過部における温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段で検出された温度に基づいて前記加熱手段に供給する電力を制御して前記定着ローラの温度を制御する温度制御手段と、画像形成時に記録媒体を前記定着ローラに導いて通過させる搬送手段と、前記定着ローラを通過する記録媒体の枚数を計数する計数手段と、連続する画像形成が開始された場合、単位時間当たりの枚数となるように前記搬送手段を制御し、その後、前記温度検出手段で検出された温度が画像形成開始時に前記温度検出手段で検出された温度に応じて定められた所定の基準温度に達したときに、前記計数手段に計数動作を開始させると共に、前記計数手段で計数される記録媒体の枚数が当該基準温度に応じて定められた所定の基準枚数に達したときに、単位時間当たりに前記定着ローラを通過する前記記録媒体の枚数が、前記第一の単位時間当たりの枚数よりも少ない所定の第二の単位時間当たりの枚数となるように前記搬送手段を制御する制御手段と、を具備するように構成したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平9−244465号公報や、特開平10−254269号公報、あるいは、特開2000−356924号公報、特開2001−201978号公報等に開示された技術の場合には、小サイズプリント時に、非通紙部の温度が非通紙部上限温度を超えたとき、高温オフセットを防止するため、用紙の搬送間隔を変化させたり、用紙を搬送した後に空回転をするなど、生産性を落として加熱ロールの異常昇温を抑制するように構成していた。
【0010】
しかしながら、上記従来の定着装置の場合には、中サイズの用紙をプリントした後、小サイズの用紙をプリントすると、小サイズの用紙のプリントの開始時点では、中サイズの用紙を定着する際に非通紙部が暖められた状態になっており、図8(c)に示すように、小サイズの用紙の定着に対しては高温オフセットが発生しない温度分布にもかかわらず、中サイズの用紙から小サイズの用紙のプリントへ移行すると、高温オフセットが発生すると判断して、生産性を落としてしまうように制御するという問題点を有していた。
【0011】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、生産性を低下させることなく、小サイズの記録媒体を定着処理したときに、加熱部材の非通紙部における温度上昇が大きくなり、その後に定着処理する記録媒体に高温オフセット等の定着不良が発生するのを防止可能な定着装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、加熱源を有する加熱部材と、前記加熱部材に圧接する加圧部材との圧接部に、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させ、前記未定着トナー像を記録媒体上に定着させる定着装置において、
前記加熱部材の非通紙部の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱部材の非通紙部における上限温度を設定する非通紙部上限温度設定手段と、前記温度検知手段による検知結果が、前記非通紙部上限温度設定手段によって設定された非通紙部上限温度を超えた場合に、非通紙部の温度上昇を抑制する動作を実行する制御手段と、前記加熱部材の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度を連続して所定時間以上超えたとき、前記非通紙部上限温度を定着処理を連続して実行しても非通紙部の温度上昇に起因した定着不良が発生しない新たな非通紙部上限温度に更新する更新手段を備え、前記更新手段が更新する新たな非通紙部上限温度は、定着動作開始時の非通紙部上限温度よりも高く設定されていることを特徴とする定着装置である。
【0013】
上記加熱部材としては、例えば、内部に加熱源を有する加熱ロールが用いられるが、これに限らず、ベルト状の加熱部材を用いてもよい。また、上記加圧部材としては、例えば、加圧ロールが用いられるが、これに限らず、ベルト状の加圧部材を用いてもよい。さらに、上記加熱源は、加熱部材の内部に配設されるものに限らず、外部に設けられるものであってもよい。
【0015】
さらに、請求項2に記載された発明は、加熱源を有する加熱部材と、前記加熱部材に圧接する加圧部材との圧接部に、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させ、前記未定着トナー像を記録媒体上に定着させる定着装置において、
前記加熱部材の非通紙部の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱部材の非通紙部における上限温度を設定する非通紙部上限温度設定手段と、前記温度検知手段による検知結果が、前記非通紙部上限温度設定手段によって設定された非通紙部上限温度を超えた場合に、非通紙部の温度上昇を抑制する動作を実行する制御手段と、前記加熱部材の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度を超え、且つ所定時間内に非通紙部上限温度より低くなったとき、前記非通紙部上限温度を定着処理を連続して実行しても非通紙部の温度上昇に起因した定着不良が発生しない新たな非通紙部上限温度に更新する更新手段を備え、前記更新手段が更新する新たな非通紙部上限温度は、定着動作開始時の非通紙部上限温度よりも高く設定されていることを特徴とする定着装置である。
【0017】
更に、請求項3に記載された発明は、前記所定時間は、前記加熱部材の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度を超えても、非通紙部の温度上昇を抑制することによってオフセットを防止する動作を実行しないことを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置である。
【0018】
また、請求項4に記載された発明は、前記記録媒体のサイズ毎に所定時間が設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置である。
【0019】
さらに、請求項5に記載された発明は、前記記録媒体の材質毎に所定時間が設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置である。
【0020】
また更に、請求項6に記載された発明は、前記非通紙部上限温度設定手段は、記録媒体のサイズ毎に非通紙部上限温度が設定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置である。
【0021】
さらに、請求項7に記載された発明は、前記非通紙部上限温度設定手段は、記録媒体の材質毎に非通紙部上限温度が設定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用した画像形成装置としてのデジタル複写機を示すものである。このデジタル複写機は、白黒の画像を高い生産性でコピーすることが可能となっている。
【0024】
図2において、1はデジタル複写機の本体を示すものであり、このデジタル複写機本体1の上部には、原稿2を1枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する原稿自動搬送装置(ADF)3と、当該原稿自動搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る画像読取装置4が配設されている。この画像読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及びレンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して読み取るように構成されている。
【0025】
上記画像読取装置4によって読み取られた原稿2の画像情報は、図示しない一時記憶装置に記憶され、必要に応じてIPS(Image Processing System)12によって所定の画像処理が施された後、この画像処理が施された画像情報に応じてROS(Raster Output Scanner)13によって感光体ドラム14上に画像露光が施され、静電潜像が形成される。上記ROS13は、画像情報に応じてレーザービームを出射する半導体レーザー15と、当該半導体レーザー15から出射されるレーザービームを走査するポリゴンミラー16と、当該ポリゴンミラー16によって走査されるレーザービームを、感光体ドラム14上に露光するためのミラー17、18とから構成されている。上記感光体ドラム14は、ROS13による画像露光に先立って、スコロトロンからなる一次帯電器19によって、所定極性の所定の電位に一様に帯電された後、上述したように、ROS13によって原稿2の画像が露光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム14上に形成された静電潜像は、現像装置20によって現像されてトナー像となる。このトナー像は、転写コロトロン21の帯電によって記録媒体としての記録用紙22上に転写されるとともに、当該トナー像が転写された記録用紙22は、分離コロトロン23の除電によって感光体ドラム14から分離される。上記感光体ドラム14からトナー像が転写される記録用紙22は、複写機本体1の内部に複数配設された給紙カセット24、25、26、27のいずれかより、給紙ロール28によって給紙され、搬送ロール29及びプリレジロール30を介して、レジストゲート31まで一旦搬送されて停止する。そして、上記記録用紙22は、感光体ドラム14の表面に形成されるトナー像と同期して開くレジストゲート31を通過して、当該レジストゲート31の下流側に配設されたレジストロール32によって、感光体ドラム14の表面まで搬送され、上述したように、当該感光体ドラム14の表面に形成されたトナー像が転写された後、感光体ドラム14の表面から分離される。
上記デジタル複写機は、給紙カセット24、25、26、27からの用紙搬送経路が、可能な限り短く形成されており、記録用紙22の搬送を高速に行うなどにより、高い生産性(単位時間当たりのコピー枚数)を実現している。
【0026】
上記感光体ドラム14の表面から分離された記録用紙22は、後述するように構成された定着装置33へと搬送され、当該定着装置33によって記録用紙22上に熱及び圧力でトナー像が定着される。このトナー像が定着された記録用紙22は、定着装置33の出口ロール34によって、通常の片面複写の場合には、そのまま排出ロール35により機外の排出トレイ36上に排出される。また、両面複写の場合には、片面にトナー像が定着された記録用紙22は、そのまま排出ロール35によって機外に排出されずに、反転ゲート37によって下向きに搬送方向が変更され、3つのロールが圧接されたトリロール38及び反転ロール39によって、反転通路40へと一旦搬送される。そして、上記記録用紙22は、今度は逆転する反転ロール39及び両面ロール41によって両面用通路42へと搬送され、この両面用通路42からプリレジロール30を介して、レジストゲート31まで一旦搬送されて停止し、上述したように、当該レジストゲート31及びレジストロール32によって、感光体ドラム14上のトナー像と同期して搬送され、トナー像の転写・定着工程が行われた後、排出ロール35によって排出トレイ36上に排出される。
【0027】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム14の表面は、クリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去され、次の画像形成工程に備える。
【0028】
図3は上記の如く構成されるデジタル複写機の画像形成部を拡大して示したものである。
【0029】
感光体ドラム14は、スコロトロンからなる一次帯電器19によって、所定極性の所定の電位に一様に帯電された後、当該感光体ドラム14の表面には、ROS13によって原稿2の画像が走査露光され、静電潜像が形成される。この感光体ドラム14上に形成された静電潜像は、現像装置20によって現像されてトナー像となり、このトナー像は、転写前帯電器44による補助帯電を受けた後、前述したように、所望の給紙カセット24〜27から給紙・搬送される記録用紙22上に、転写コロトロン21の帯電によって転写されるとともに、当該トナー像が転写された記録用紙22は、分離コロトロン23の除電によって感光体ドラム14上から分離される。この感光体ドラム14上から分離された記録用紙22は、本発明の実施の形態に係る定着装置33へ搬送され、当該定着装置33によってトナー像が定着されて、片面複写の場合には、そのまま排出トレイ36上に排出され、両面複写の場合には、裏面への画像形成工程が繰り返される。
【0030】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム14の表面は、クリーニング装置43のクリーニングブラシ45等によって残留トナーや紙粉等が除去された後、イレーズランプ46による露光を受け、残留電荷が消去されて、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0031】
図4はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示すものである。
【0032】
この実施の形態では、加熱源を有する加熱部材と、前記加熱部材に圧接する加圧部材との圧接部に、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させ、前記未定着トナー像を記録媒体上に定着させる定着装置において、前記加熱部材の非通紙部の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱部材の非通紙部における上限温度を設定する非通紙部上限温度設定手段と、前記温度検知手段による検知結果が、前記非通紙部上限温度設定手段によって設定された非通紙部上限温度を超えた場合に、非通紙部の温度上昇を抑制する動作を実行する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記加熱部材の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度を超えた場合であっても、所定の条件を満たすときは、非通紙部の温度上昇を抑制する動作を実行しないように構成されている。
【0033】
上記定着装置33は、図4に示すように、加熱部材としての加熱ロール51と、加圧部材としての加圧ロール52を備えており、加熱ロール51と加圧ロール52を互いに圧接させた状態で回転駆動し、これら加熱ロール51と加圧ロール52間のニップ部(圧接部)53に、未定着トナー像Tが転写された記録媒体としての記録用紙22を通過させることにより、熱及び圧力でトナー像Tを記録用紙22上に定着するように構成されている。
【0034】
上記加熱ロール51は、例えば、円筒状に形成されたアルミニウムやステンレス等の金属からなる金属製芯金と、この金属製芯金の表面に被覆されたシリコンゴム等からなる耐熱弾性体層と、この耐熱弾性体層の表面に被覆されたPFA製のチューブ等からなる離型層などから構成されている。上記金属製芯金の内部には、図1に示すように、大きいサイズの用紙に定着処理を施す際に使用される、第1の加熱源としてのハロゲンランプ等からなる第1のヒータ54が、加熱ロール51の軸方向に沿って、略全長にわたって配設されているとともに、中サイズから小さいサイズの用紙に定着処理を施す際に使用される、第2の加熱源としてのハロゲンランプ等からなる第2のヒータ55が、加熱ロール51の軸方向の一端部からB5縦サイズまで一様に、かつB5縦サイズからA4縦サイズの位置まで、配熱分布がゼロまで減少するように配設されている。
【0035】
なお、上記定着装置33は、図1に示すように、加熱ロール51の軸方向の一端部を基準にして、記録用紙22を搬送し、当該記録用紙22に対して定着処理を施すように構成されている。
【0036】
また、上記加圧ロール52は、加熱ロール51と略同じ外径に形成されており、円筒状に形成された金属製の芯金と、この金属製芯金の表面に被覆されたシリコンゴム等からなる耐熱弾性体層と、この耐熱弾性体層の表面に被覆されたPFA製のチューブ等からなる離型層とから構成されている。
【0037】
上記加圧ロール52は、その金属製芯金の両端に設けられた図示しない回転軸を軸支する支持部材を介して、図示しない加圧スプリングによって、加熱ロール51の表面に所定の圧接力で圧接されるように配設されている。
【0038】
さらに、上記加熱ロール51の表面には、図1に示すように、加熱ロール51の軸方向の一端部から所定の距離(例えば、65mm程度)だけ離れた位置に、第1の温度検知センサ56が配設されているとともに、加熱ロール51の軸方向の一端部から所定の距離(例えば、225mm程度)だけ離れた小サイズの用紙の非通紙位置に、温度検知手段としての第2の温度検知センサ57が配設されている。
【0039】
ところで、この実施の形態では、前記加熱部材の非通紙部における上限温度を設定する非通紙部上限温度設定手段と、前記温度検知手段による検知結果が、前記非通紙部上限温度設定手段によって設定された非通紙部上限温度を超えた場合に、非通紙部の温度上昇を抑制する動作を実行する制御手段と、前記加熱部材の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度を連続して所定時間以上超えたとき、前記非通紙部上限温度を新たな非通紙部上限温度に更新する更新手段を備えるように構成されている。
【0040】
また、この実施の形態では、前記加熱部材の非通紙部における上限温度を設定する非通紙部上限温度設定手段と、前記温度検知手段による検知結果が、前記非通紙部上限温度設定手段によって設定された非通紙部上限温度を超えた場合に、非通紙部の温度上昇を抑制する動作を実行する制御手段と、前記加熱部材の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度を超え、且つ所定時間内に非通紙部上限温度より低くなったとき、前記非通紙部上限温度を新たな非通紙部上限温度に更新する更新手段を備えるように構成されている。
【0041】
図5は上記の如く構成される定着装置を備えた画像形成装置のプリント動作及び定着装置の温度制御を行なう制御回路を示すブロック図である。
【0042】
図5において、60は画像形成装置のプリント動作及び定着装置の温度制御を行なう制御手段及び更新手段としてのCPU、56は定着装置22の加熱ロール51の表面温度を検知する第1の温度検知センサ、57は定着装置22の加熱ロール51の表面温度を検知する第2の温度検知センサ、54は定着装置22の加熱ロール51を加熱する第1のヒータ、55は定着装置22の加熱ロール51を加熱する第2のヒータ、61はサーモスタット、62は第1の温度検知センサ56及び第2の温度検知センサ57の検出結果に基づいて第1及び第2のヒータ54、55への通電を制御することにより、加熱ロール51の表面温度を制御する温度制御手段としてのSSR(Solid State Rellay)をそれぞれ示すものである。
【0043】
以上の構成において、この実施の形態に係る定着装置を適用した画像形成装置の場合には、次のようにして、生産性を低下させることなく、小サイズの記録媒体を定着処理したときに、加熱部材の非通紙部における温度上昇が大きくなり、その後に定着処理する記録媒体にオフセット等の定着不良が発生するのを防止することが可能となっている。
【0044】
すなわち、この実施の形態に係る定着装置33では、デジタル複写機のユーザーインターフェイスによって、画像を形成する記録用紙のサイズや紙質、あるいはプリント枚数などが指定され、コピーボタンが押されると、CPUは、画像形成動作を開始する。
【0045】
その際、上記CPU60は、図6に示すように、画像を形成する記録用紙22のサイズ及び紙質に応じて、定着装置33の非通紙部における上限温度を設定する(ステップ101)。
【0046】
ここで、上記非通紙部上限温度は、図7に示すように、記録用紙22の紙質が、普通紙か厚紙か、あるいは用紙のサイズ(幅)に応じて、250℃、240℃、・・・というように適宜設定されている。
【0047】
この非通紙部上限温度は、図8に示すように、所定サイズの記録用紙22、特に小サイズの記録用紙22を連続して、定着処理した場合に、非通紙部の温度が徐々に上昇し、非通紙部の最高温度(第2のセンサ位置と異なる)が、例えば260℃を超えてしまい、その後、大きなサイズの用紙に定着処理を施すと、高温オフセットが発生する温度に設定されている。上記非通紙部上限温度は、当然のことながら、記録用紙22の紙質やサイズによって異なる温度となっている。
【0048】
次に、CPU60は、第2の温度検知センサ57による検知温度に基づいて、加熱ロール51の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度よりも高いか否かを判別し(ステップ102)、加熱ロール51の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度未満である場合には、当該動作を終了して、加熱ロール51の高くなりすぎたり、低くなりすぎた表面温度を元に戻す動作(サギング動作)の検知を開始する。
【0049】
一方、加熱ロール51の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度より高い場合、CPU60は、非通紙部温度更新タイマをセットする(ステップ103)。この非通紙部温度更新タイマとしては、例えば、CPU60のソフトウエアタイマが用いられるが、ハードウエアのタイマを用いても良いことは勿論である。
【0050】
この場合、例えば、図8(a)(b)に示すように、B5サイズの記録用紙22に連続して、定着処理した後、続けてA5サイズの記録用紙22に定着処理を施すと、B5サイズの記録用紙22に連続して、定着処理を施していたため、非通紙部の温度が、定着処理を行うA5サイズの記録用紙22に対応した非通紙部上限温度である、208℃を超えてしまっている場合がある。
【0051】
しかし、この場合には、A5サイズの記録用紙22に定着処理を施すため、加熱ロール51の加熱源が、第2のヒータ55に切り替えられており、非通紙部の温度は、その後A5サイズの記録用紙22を連続して定着しても、高温オフセットが発生する260℃を超えることはない。したがって、上記の場合には、非通紙部の温度が、定着処理を行うA5サイズの記録用紙22に対応した非通紙部上限温度である、208℃を超えても、高温オフセットが発生することはない。
【0052】
そのため、CPU60は、非通紙部温度更新タイマをセットして、当該タイマのセット時間の間は、高温オフセットの抑制動作を実行しない。
【0053】
ここで、上記非通紙部温度更新タイマのセット時間Nは、図7に示すように、記録用紙22の紙質やサイズによって異なる値に設定されている。
【0054】
次に、CPU60は、非通紙部温度更新タイマがタイムアウトしたか否かを判別し(ステップ104)、非通紙部温度更新タイマがタイムアウトした場合には、非通紙部の上限温度を、図9(a)に示すように、所定の上限温度に更新する(ステップ105)。また、非通紙部温度更新タイマがタイムアウトしていない場合には、非通紙部の温度が非通紙部上限温度より低いか否かを判別し(ステップ106)、非通紙部の温度が非通紙部上限温度より低くない場合には、非通紙部温度更新タイマがタイムアウトしたか否かを再度判別する(ステップ104)。
【0055】
一方、非通紙部の温度が非通紙部上限温度より低くなった場合には、図9(b)に示すように、非通紙部の上限温度を更新し(ステップ105)、当該制御動作を終了する。
【0056】
このように、上記実施の形態では、例えば、B5サイズの記録用紙22に連続して、定着処理した後、続けてA5サイズの記録用紙22に定着処理を施す場合には、記録用紙22のサイズや紙質に応じて、図7に示すようなテーブルに基づいて、非通紙部上限温度が設定されるが、非通紙部の温度が非通紙部上限温度を超えても、直ちに高温オフセットを抑制する動作を実行せずに、所定の時間Nだけ待機して、非通紙部上限温度を更新するか、又は所定の時間N内に、非通紙部の温度が非通紙部上限温度より低くなった場合にも、非通紙部上限温度を更新するようになっている。
【0057】
そのため、B5サイズの記録用紙22に連続して、定着処理した後、続けてA5サイズの記録用紙22に定着処理を施す場合などであっても、非通紙部の温度が非通紙部上限温度を超えても、直ちに高温オフセットを抑制する動作を実行しないので、生産性が不本位に低下することがない。しかも、非通紙部の温度が非通紙部上限温度を超えても、直ちに高温オフセットを抑制する動作を実行せずに、所定の時間Nだけ待機して、非通紙部上限温度を更新するか、又は所定の時間N内に、非通紙部の温度が非通紙部上限温度より低くなった場合にも、非通紙部上限温度を更新することにより、直ちに高温オフセットを抑制する動作を実行しないので、生産性が不本位に低下することがないのは勿論のこと、更新された非通紙部上限温度は、当該定着処理を連続して実行しても、高温オフセットが発生しない温度に設定されているので、高温オフセットが発生して画質が低下することをも防止できる。
【0058】
なお、非通紙部の温度が更新された非通紙部上限温度を超えた場合には、高温オフセットを抑制する動作等(サギング動作)が、通常どおり実行される。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、生産性を低下させることなく、小サイズの記録媒体を定着処理したときに、加熱部材の非通紙部における温度上昇が大きくなり、その後に定着処理する記録媒体にオフセット等の定着不良が発生するのを防止可能な定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用した画像形成装置としてのデジタル複写機を示す構成図である。
【図3】 図3は画像形成部を示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す構成図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の制御回路を示すブロック図である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態1に係る定着装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】 図7は非通紙部上限温度等の設定値を示すテーブルである。
【図8】 図8は加熱ロールの表面温度の変化を示す説明図である。
【図9】 図9は加熱ロールの表面温度の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
33:定着装置、51:加熱ロール、52:加圧ロール、54:第1のヒータ、55:第2のヒータ、60:CPU。
Claims (7)
- 加熱源を有する加熱部材と、前記加熱部材に圧接する加圧部材との圧接部に、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させ、前記未定着トナー像を記録媒体上に定着させる定着装置において、
前記加熱部材の非通紙部の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱部材の非通紙部における上限温度を設定する非通紙部上限温度設定手段と、前記温度検知手段による検知結果が、前記非通紙部上限温度設定手段によって設定された非通紙部上限温度を超えた場合に、非通紙部の温度上昇を抑制する動作を実行する制御手段と、前記加熱部材の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度を連続して所定時間以上超えたとき、前記非通紙部上限温度を定着処理を連続して実行しても非通紙部の温度上昇に起因した定着不良が発生しない新たな非通紙部上限温度に更新する更新手段を備え、前記更新手段が更新する新たな非通紙部上限温度は、定着動作開始時の非通紙部上限温度よりも高く設定されていることを特徴とする定着装置。 - 加熱源を有する加熱部材と、前記加熱部材に圧接する加圧部材との圧接部に、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させ、前記未定着トナー像を記録媒体上に定着させる定着装置において、
前記加熱部材の非通紙部の温度を検知する温度検知手段と、前記加熱部材の非通紙部における上限温度を設定する非通紙部上限温度設定手段と、前記温度検知手段による検知結果が、前記非通紙部上限温度設定手段によって設定された非通紙部上限温度を超えた場合に、非通紙部の温度上昇を抑制する動作を実行する制御手段と、前記加熱部材の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度を超え、且つ所定時間内に非通紙部上限温度より低くなったとき、前記非通紙部上限温度を定着処理を連続して実行しても非通紙部の温度上昇に起因した定着不良が発生しない新たな非通紙部上限温度に更新する更新手段を備え、前記更新手段が更新する新たな非通紙部上限温度は、定着動作開始時の非通紙部上限温度よりも高く設定されていることを特徴とする定着装置。 - 前記所定時間は、前記加熱部材の非通紙部の温度が、非通紙部上限温度を超えても、非通紙部の温度上昇を抑制することによってオフセットを防止する動作を実行しないことを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
- 前記記録媒体のサイズ毎に所定時間が設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
- 前記記録媒体の材質毎に所定時間が設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
- 前記非通紙部上限温度設定手段は、記録媒体のサイズ毎に非通紙部上限温度が設定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置。
- 前記非通紙部上限温度設定手段は、記録媒体の材質毎に非通紙部上限温度が設定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置。
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