JP4103145B2 - 入力モジュール - Google Patents

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本発明は、外部電源と、フィールド配線を介した全チャンネルの入力スイッチの接点とが外部接続され、内部において、前記外部電源の一方が前記全チャンネルの入力スイッチの接点の一方に、前記外部電源の他方がコモン電位に接続され、前記全チャンネルの入力スイッチの接点の他方が全チャンネルの第1電流検出抵抗を介して前記コモン電位に接続されると共に、前記全チャンネルの第1電流検出抵抗の端子間電圧を監視する電圧読み出し手段を具備する入力モジュールの配線診断に関する。
入力モジュールに関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開平10−074104号公報
プラントからのトリップ要求を入力してプラントを停止操作させる安全制御システムにおいては、トリップにより作動する入力スイッチの接点情報を、フィールド配線を介して安全制御システムの入力モジュールの端子に導く。
フィールド配線の異常又は入力モジュール内部の異常により、見かけ上入力スイッチに状態変化があったと入力された場合には、安全制御システムは誤った停止操作をすることになり、プラント操業に重大な影響を与えるおそれがある。
従って、安全制御システムにおいては、フィールド配線の異常、入力モジュール内部の異常発生を確実に検出し、これらの異常時には入力スイッチの接点情報の入力を排除することができる診断機能を備えることが求められる。
図5は、従来の入力モジュールの一般的な構成例を示す機能ブロック図である。10は多点入力モジュールであり、制御装置11及び端子1乃至端子4を有する。端子1と端子4間には多点共通の外部電源20(電圧:V_FIN)が接続されている。尚、太線で示す要素は多点共通要素、細線で示す要素はチャンネル毎にx点数存在する要素である。
端子2と端子3間は、フィールド配線L1,L2を介して入力スイッチS0の接点に夫々接続されている。フィールド配線L1,L2及び入力スイッチS0並びに端子2,端子3は、チャンネル毎に複数組存在するが、簡単のため1チャンネル分のみを省略して表示している。
多点入力モジュール10の内部において、端子1は端子2に直接接続され、入力スイッチS0の接点の一方に外部電源20の一方が接続される。端子3は、電流検出抵抗R1を介してコモン電位に接続され、端子4は直接コモン電位V_COMに接続されている。
このような構成により、入力スイッチS0がオンとなれば電流Iが抵抗R1を流れ、その端子電圧Eiは外部電源電圧V_FINとなる。入力スイッチS0がオフでは電流Iが流れないので、抵抗R1の端子間電圧はコモン電位V_COMとなる。制御装置11は、この端子間電圧Eiを入力信号として受信し、電圧V_FINとV_COMの2値により入力スイッチS0のオンオフ状態を判断する。
図6は、図5で説明した回路構成をとる時に発生する可能性のある配線異常を分類した表である。異常発生の場所としては、外部配線異常(A)とモジュール内異常(B)に区分される。
外部配線異常(A)は、外部短絡(1)、外部断線(2)、外部チャンネル間短絡(3)の3種の異常モードを有する。外部短絡は、端子3と2が短絡又は端子3と1が短絡する場合である。外部断線は、端子2又は端子3が断線する場合であるが、端子3と端子4が短絡する場合も含まれる。外部チャンネル間短絡は、端子3が他チャンネルの端子3と短絡する場合である。
モジュール内異常(B)は、内部ON固着(4)、内部OFF固着(5)、内部チャンネル間短絡(6)の3種の異常モードを有する。内部ON固着は、モジュール内の入力回路がON方向に固着する場合である。内部OFF固着は、モジュール内の入力回路がOFF方向に固着する場合である。内部チャンネル間短絡は、モジュール内の入力回路が他チャンネルの入力回路と短絡する場合である。
図5に示す従来の入力モジュールでは、図6で説明した外部配線異常(外部短絡、外部断線、外部チャンネル間の短絡)及び内部異常(ON固着、OFF固着、チャンネル間短絡)を検出する診断機能を具備していないために、配線異常や内部異常が発生した場合に、対象チャンネルの入力が不定となってしまう問題がある。
従って、図5に示す従来の入力モジュールを安全制御システムの入力モジュールとして採用した場合には、フィールド配線の異常、入力モジュール内部の異常により、見かけ上入力スイッチS0の状態変化があったと制御装置11が判断する可能性があり、安全制御システムは誤った停止操作をすることになり、プラント操業に重大な影響を与えることになる。
従って本発明が解決しようとする課題は、フィールド配線の異常、モジュール内部の異常による状態変化と、入力スイッチのオンオフによる状態変化とを識別して検出可能とする診断機能を備えた入力モジュールを実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明の構成は次の通りである。
(1)外部電源と、フィールド配線を介した全チャンネルの入力スイッチの接点とが外部接続され、内部において、前記外部電源の一方が前記全チャンネルの入力スイッチの接点の一方に、前記外部電源の他方がコモン電位に接続され、前記全チャンネルの入力スイッチの接点の他方が全チャンネルの第1電流検出抵抗を介して前記コモン電位に接続されると共に、前記全チャンネルの第1電流検出抵抗の端子間電圧を監視する電圧読み出し手段を具備する入力モジュールにおいて、
前記全チャンネルの入力スイッチの接点間に接続された、通常はオフに操作される第1スイッチ手段と、
前記電圧読み出し手段に入力信号を与える全チャンネルの第2電流検出抵抗に、前記全チャンネルの入力スイッチの接点の他方を同時に接続する、通常はオンに操作される第2スイッチ手段と、
前記第1スイッチ手段のオンオフを操作する第1操作信号及び前記第2スイッチ手段のオンオフを操作する第2操作信号を出力する診断管理手段と、
を備え、
前記診断管理手段は、前記第2スイッチ手段を同時にオンに操作した状態で、前記第1スイッチ手段を診断対象チャンネル毎に順次オンに操作し、その操作期間中に前記第2電流検出抵抗に発生する診断対象チャンネル以外の他チャンネルの入力信号レベルを前記電圧読み出し手段を介して監視し、その入力信号レベルが前記外部電源の電圧レベルを示すチャンネルを、前記診断対象チャンネルに入力モジュールの外部で短絡している、外部チャンネル間短絡異常と診断することを特徴とする入力モジュール。
(2)前記診断管理手段は、前記第2スイッチ手段を同時にオフに操作した状態で、前記第1スイッチ手段を診断対象チャンネル毎に順次オンに操作し、その操作期間中に前記第2電流検出抵抗に発生する診断対象チャンネル以外の他チャンネルの入力信号レベルを前記電圧読み出し手段を介して監視し、その入力信号レベルが前記コモン電位でない電圧レベルを示すチャンネルを、入力モジュールの内部でオン側に固着している、内部ON固着異常と診断することを特徴とする(1)に記載の入力モジュール。
(3)前記診断管理手段は、前記第2スイッチ手段を同時にオンに操作した状態で、前記第1スイッチ手段を診断対象チャンネル毎に順次オンに操作し、その操作期間中に第2電流検出抵抗に発生する診断対象チャンネル以外の入力信号レベルを前記電圧読み出し手段を介して監視し、その入力信号レベルが前記外部電源の電圧レベルにならないチャンネルを、入力モジュールの内部でオフ側に固着している、内部OFF固着異常と診断することを特徴とする(1)に記載の入力モジュール。
(4)前記診断管理手段より出力される第3操作信号で操作され、前記外部電源の一方を前記前記全チャンネルの第2電流検出抵抗に接続する、通常はオフに操作される第3スイッチ手段を設け、
前記診断管理手段は、前記第2スイッチ手段を同時にオンに操作した状態で、前記第3スイッチ手段を診断対象チャンネル毎に順次オンに操作し、その操作期間中に第2電流検出抵抗に発生する診断対象チャンネル以外の入力信号レベルを前記電圧読み出し手段を介して監視し、前記診断対象チャンネルのオン操作に同期してその入力信号レベルが前記外部電源の電圧レベルを示すチャンネルを、入力モジュール内部で前記診断対象チャンネルと短絡している、内部チャンネル間短絡異常と診断することを特徴とする(1)に記載の入力モジュール。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
(1)入力レベル診断により外部短絡、外部断線異常が検出可能である。
(2)パルス診断により外部チャンネル間短絡異常が検出可能である。
(3)ON/OFF診断により内部配線のON固着異常、OFF固着異常及びチャンネル間短絡異常が検出可能である。
(4)上記により、フィールド配線の異常、モジュール内部の異常による状態変化と、入力スイッチのオンオフによる状態変化とを識別して検出可能となり、異常による状態変化を入力スイッチのが状態変化と誤認することのない入力モジュールを実現することができる。
以下、本発明を図面により詳細に説明する。図1は本発明を適用した入力モジュールの一実施形態を示す機能ブロック図である。図5で説明した従来の入力モジュールと同一要素には同一符号を付して説明を省略する。以下、本発明の特徴部につき説明する。
図1において、100は本発明が適用された多点入力モジュールであり、制御装置101は、電圧読み出し手段101a及びこの読み出し電圧を入力する診断管理手段101bを備えている。
入力スイッチSW0近傍において、Q1は抵抗で実現される第1診断素子であり、入力スイッチSW0の接点の一方とフィールド配線L1,L2の一方間に直列接続されている。Q2は同じく抵抗で実現される第2診断素子であり、入力スイッチSW0の接点間に並列接続されている。これら診断素子Q1,Q2により、入力レベル診断を実行する診断部Aが形成されている。
多点入力モジュール100内において、共通点P1は端子1及び端子2に接続され、共通点P2は端子3及び第1電流検出抵抗R1に接続されている。パルス診断用の第1スイッチ手段SW1は、チャンネル毎に設けられ、共通点P1と端子3間に接続されており、診断管理手段101bからの第1操作信号M1によりオンオフ制御され、通常はオフに操作されている。この第1スイッチ手段SW1により、パルス診断を実行する診断部Bが形成されている。
多点共通の第2スイッチ手段SW2は、外部入力とモジュール内部とを切り分けるスイッチであり、共通点P2と共通点P3間に接続され、診断管理手段101bからの第2操作信号M2により同時にオンオフ制御され、通常はオンに操作されている。


共通点P3とコモン電位間には、第2電流検出抵抗を形成する抵抗R2とR3の分圧回路に接続され、その分圧電圧が入力信号Eiとして電流読み出し手段101aに入力されている。
第3スイッチ手段SW3は、共通点P1と共通点P3間に接続されたON/OFF診断用スイッチであり、チャンネル毎に設けられ、診断管理手段101bからの第3操作信号M3によりオンオフ制御され、通常はオフに操作されている。これら第2スイッチ手段SW2及び第3スイッチ手段SW3により、ON/OFF診断を実行する診断部Cが形成されている。
このような回路構成によれば、端子3の電圧は以下の4レベルが存在し、制御装置101の電圧読み出し手段101aでは、4レベル夫々を識別して読み出し可能とされている。
V_FIN:外部電源20の電圧レベル
V_H:入力スイッチSW0がオン時の電圧レベル
V_L:入力スイッチSW0がオフ時の電圧レベル
V_COM:コモン電位のレベル。
ここで、各電圧レベルの値は、V_FIN> V_H> V_L> V_COMである。
通常動作時には、制御装置101の診断管理手段101bの操作信号M1乃至M3によってSW1はオフ、SW2はオン、SW3はオフに操作されている。入力スイッチSW0がオフの場合には、端子3の電圧がV_Lとなり、制御装置101は入力信号Eiを経由してオフが入力されたと判断する。入力スイッチSW0がオンの場合には、端子3の電圧はV_Hとなり、制御装置101は入力信号Eiを経由してオンが入力されたと判断する。
次に、これら診断部A,B,Cを用いた各種の異常診断の手法を、図6で分類した異常モード(1)乃至(6)の順に従い説明する。
外部短絡(1)及び外部断線(2):
外部配線の断線、短絡を検出するために、診断部Aにより入力レベル診断を行う。外部短絡とは端子2と端子3が短絡した、あるいは端子3と端子1が短絡した場合を言う。外部断線とは、端子2あるいは端子3が断線した、あるいは端子3と端子4が短絡した場合を言う。以下に入力レベル診断の手順を述べる。
まず、外部短絡について述べる。外部短絡を検出するためには、診断部Aの第1診断素子Q1が必要である。入力スイッチSW0がオンの場合、端子3は第1診断素子Q1により分圧されてV_FINより低い電圧となる。これをV_Hレベルとする。V_Hレベルが測定されると、制御装置101は入力スイッチSW0のオンが入力されたと判断する。また、入力スイッチSW0がオフの場合、端子3はV_COMレベルとなり、制御装置101は入力スイッチSW0のオフが入力されたと判断する。
これに対して、もし端子2と端子3が短絡、あるいは端子3と端子1が短絡した場合、端子3は電源電圧のV_FINレベルとなり、これにより外部短絡が検出される。
次に外部断線について述べる。外部断線を検出するためには、診断部Aの第2診断素子Q2が必要である。入力スイッチSW0がオンの場合、端子3はV_FINレベルとなり、制御装置101は入力スイッチSW0のオンが入力されたと判断する。また、入力スイッチSW0がオフの場合、端子3は第2診断素子Q2の影響でV_COMより高い電圧となる。これをV_Lレベルとする。V_Lレベルが測定されると、制御装置101は入力スイッチSW0のオフが入力されたと判断する。
これに対して、もし端子2が断線、端子3が断線、あるいは端子3と端子4が短絡した場合、端子3はV_COMレベルとなり、これにより外部断線異常を検出することができる。
外部短絡及び外部断線の検出は独立して実施可能であるが、図示のように第1診断素子Q1と第2診断素子Q2の両方を実装して、短絡及び断線の両方を検出することも可能である 。この場合、短絡はV_FINレベルで、断線はV_COMレベルで、オン入力はV_Hレベルで、オフ入力はV_Lレベルで入力信号Eiから読み出すことができる。
外部チャンネル間短絡(3):
外部チャンネル間短絡を検出するため、診断部Bによりパルス診断を実施する。外部チャンネル間短絡とは、あるチャンネルの端子3がモジュール外部で他のチャンネルの端子3と短絡する現象を言う。以下にパルス診断の手順を述べる。
通常状態(SW1はオフ、SW2はオン、SW3はオフ)から開始する。診断管理手段101bからの操作信号M1により、診断部Bの第1スイッチ手段SW1をオフからオンに操作する。その結果、診断対象チャンネルの端子3の電圧レベルはV_FINとなる。この時、他チャンネルの入力信号レベルを測定する。チャンネル間短絡がなければ、診断対象チャンネルの入力信号レベルのみV_FINとなり、その他のチャンネルの入力信号レベルはV_HまたはV_Lレベルとなるはずである。
しかし、外部チャンネル間短絡している場合には、診断対象チャンネルの入力信号レベルがV_FINに変化するのに同期して短絡チャンネルの入力信号レベルがV_FINとなり、これにより外部チャンネル間短絡異常を検出することができる。
図2は、外部チャンネル間短絡の発生例を説明する波形図である。(A)は、nチャンネルの操作信号M1であり、時刻t1より所定期間オンとなり、nチャンネルの第1スイッチ手段SW1をオンとする。(B)は、mチャンネルの操作信号M1であり、nチャンネルの操作信号M1のオン時間から遅れた時刻t2より所定期間オンとなり、nチャンネルの第1スイッチ手段SW1をオンとする。
(C)は、外部チャンネル間短絡がないnチャンネルの入力信号Eiであり、時刻t1で(A)の操作信号M1に同期して入力信号レベルがV_FINとなる。(D)は、nチャンネルとチャンネル間短絡を生じたmチャンネルの入力信号Eiであり、時刻t2で(B)の操作信号M1に同期して入力信号のレベルがV_FINとなるが、その前の時刻t1で(A)の操作信号M1に同期して入力信号のレベルがV_FINとなる。
このようなパルス診断による外部チャンネル間短絡検出では、第1スイッチ手段SW1をオンに操作中に入力取得動作を行なってしまうことによって入力値を誤検出しないように、制御装置101はパルス診断タイミングが通常の入力取得動作と重ならないよう制御する。
内部ON固着(4)及び内部OFF固着(5):
内部ON固着、内部OFF固着異常を検出するため、診断部CによりON/OFF診断を実施する。内部ON固着、内部OFF固着とは、制御装置101の電圧読み出し手段101a、抵抗R2、抵抗R3等の内部故障により、端子3のレベルによらず入力信号EiのレベルがONに固着、あるいはOFFに固着して見える現象を言う。
ON/OFF診断は、通常状態(SW1はオフ、SW2はオン、SW3はオフ)から開始する。まず、モジュール外部とモジュール内部を切り離すために、診断管理手段101bからの第2操作信号M2により多点共通の第2スイッチ手段SW2をオフに操作する。
その時の全チャンネルの入力信号EiはV_COMレベルである。ここで、もしV_COMレベルでないチャンネルがあれば、このチャンネルをON固着異常と判断する。
次に、診断管理手段101bの第3操作信号M3により、診断対象チャンネルの第3スイッチ手段SW3をオンに操作する。その結果、診断対象チャンネルの入力信号EiのレベルはV_FINとなる。ここで、もしV_FINレベルにならないチャンネルがあれば、このチャンネルをOFF固着異常と判断する。
図3は、内部ON固着及び内部OFF固着の発生例を説明する波形図である。(A)は、多点共通の第2操作信号M2であり、時刻t1より時刻t2の期間に第2スイッチ手段SW2をオフに操作する。(B)は、nチャンネルの第3操作信号M3であり、第2スイッチ手段SW2がオフに操作されている時刻t1より時刻t2の期間中の時刻t3からのt4の期間にnチャンネルの第3スイッチ手段SW3をオンに操作する。
(C)は内部OFF固着したnチャンネルの入力信号Eiのレベルであり、時刻t1より時刻t2の期間を含めてV_FINレベルにならず、V_COMレベルを維持している。
(D)は内部ON固着したnチャンネルの入力信号Eiのレベルであり、時刻t1より時刻t2の期間を含めてV_COMレベルにならず、V_FINレベルを維持している。
内部チャンネル間短絡(6):
内部チャンネル間短絡異常を検出するため、診断部CによりON/OFFF診断を実施する。内部チャンネル間短絡とは、あるチャンネルの第3スイッチ手段SW3から入力信号Eiが制御装置101に入力されるまでの箇所が、他のチャンネルの第3スイッチ手段SW3から入力信号Eiが制御装置101に入力されるまでの箇所と短絡する現象を言う。
第2スイッチ手段SW2がオフに操作され、診断対象チャンネルの第3スイッチ手段SW3がオンに操作された状態で、他チャンネルの入力信号レベルを測定する。内部チャンネル間短絡がなければ、診断対象チャンネルの入力信号レベルのみV_FINとなり、その他のチャンネルの入力信号レベルはVCOMレベルとなるはずである。
しかし、内部チャンネル間短絡している場合には、診断対象チャンネルの入力信号レベルEiがV_FINに変化するのに同期して相手チャンネルの入力信号レベルEiがV_FINレベルとなる。これにより、内部チャンネル間短絡を検出することができる。
図4は、内部チャンネル間短絡の発生例を説明する波形図である。(A)は、多点共通の第2操作信号M2であり、時刻t1より時刻t2の期間及び時刻t3より時刻t4の期間に多点共通の第2スイッチ手段SW2をオフに操作する。
(B)は、nチャンネルの第3操作信号M3であり、第2スイッチ手段SW2がオフに操作されている時刻t1より時刻t2の期間中の時刻t5からt6の期間にnチャンネルの第3スイッチ手段SW3をオンに操作する。
(C)は、mチャンネルの第3操作信号M3であり、第2スイッチ手段SW2がオフの操作されている時刻t3より時刻t4の期間中の時刻t7からt8の期間にmチャンネルの第3スイッチ手段SW3をオンに操作する。
(D)は、正常なnチャンネルの入力信号Eiのレベルであり、(B)の操作信号M3に同期して時刻t5より時刻t6の期間にV_FINレベルに変化する。
(E)は、nチャンネルと内部チャンネル間短絡を生じたmチャンネルの入力信号Eiのレベルであり、時刻t7より時刻t8の期間にV_FINレベルに変化すると共に、その前の時刻t5より時刻t6の期間にnチャンネルの入力信号Eiのレベル変化に同期してV_FINレベルに変化する。
内部ON固着及び内部OFF固着並びに内部チャンネル間短絡を検出するためのON/OFFF診断では、第2スイッチ手段SW2をオフに操作中に入力取得動作を行なってしまわないように、制御装置101はON/OFF診断のタイミングが通常の入力取得動作と重ならないよう制御する。
本発明の入力モジュールでは、パルス診断で使用する第1スイッチ手段SW1の操作信号M1は、図2(A)に示した形態以外にも変更が可能である。本発明の入力モジュールでは、パルス診断で第1スイッチ手段SW1をオンするとき、端子3の電圧がV_FINに変化するため、入力スイッチSW0をオンオフさせるプラント側の装置に影響を与える場合がある。そのような場合には、操作信号M1のオン時間を短縮したり、操作信号M1をオンさせる周期を延ばす等の調整が可能である。
操作信号M2,M3は、図3及び図4に示した形態以外にも変更が可能である。実施形態の入力モジュールでは、1つのチャンネルのON/OFF診断を行うたびに第2スイッチ手段SW2をオフ→オン→オフとしているが、SW2をオフ→オン中に全てのチャンネルのON/OFF診断を行うことも可能である。
実施形態では、各チャンネルの入力信号Eiの2レベルを1点ずつ測定する例を説明したが、多点入力のコンパレータを使用する等して高速化を図り、測定パフォーマンスを向上させることが可能である。
本発明入力モジュールで採用されるパルス診断及びON/OFF診断は互いに独立しているため、片方の診断のみを実行することも可能である。尚、ON/OFF診断のみを実行知る場合には、第1診断素子Q1,第2診断素子Q2は必要ない。更に、パルス診断を実行する場合には、第2診断素子Q2は省略してもかまわない。
また、SW0がON状態でパルス診断を実行する場合には、第1および第2診断素子Q1,Q2は省略してもかまわない。
実施形態では、本発明入力モジュールの適用対象を安全制御システムの接点情報の入力部として説明したが、これに限定されるものではなく、信頼性を要求される入力モジュール一般に汎用的に適用することができる。
実施形態では、入力スイッチSW0を機械的な接点の形態で示したが、これに限定されるものではなく、半導体等による電子的なスイッチ手段を採用することもできる。
なお、上記の説明においては、断線、短絡、パルス診断、ON/OFF診断について個別に説明したが、これらの診断は、独立に実施しても良いし、任意の組み合わせで実施しても良い。
本発明を適用した入力モジュールの一実施形態を示す機能ブロック図である。 外部チャンネル間短絡の発生例を説明する波形図である。 内部ON固着及び内部OFF固着の発生例を説明する波形図である。 内部チャンネル間短絡の発生例を説明する波形図である。 従来の入力モジュールの一般的な構成例を示す機能ブロック図である。 図5の回路構成をとる時に発生する可能性のある配線異常を分類した表である。
符号の説明
20 外部電源
100 多点入力モジュール
101 制御装置
101a 電圧読み出し手段
101b 診断管理手段
SW0:入力スイッチ
L1,L2 フィールド配線
Q1 第1診断素子
Q2 第2診断素子
SW1 第1スイッチ手段
SW2 第2スイッチ手段
SW3 第3スイッチ手段
R1 電流検出抵抗
R2,R3 第2電流検出抵抗

Claims (4)

  1. 外部電源と、フィールド配線を介した全チャンネルの入力スイッチの接点とが外部接続され、内部において、前記外部電源の一方が前記全チャンネルの入力スイッチの接点の一方に、前記外部電源の他方がコモン電位に接続され、前記全チャンネルの入力スイッチの接点の他方が全チャンネルの第1電流検出抵抗を介して前記コモン電位に接続されると共に、前記全チャンネルの第1電流検出抵抗の端子間電圧を監視する電圧読み出し手段を具備する入力モジュールにおいて、
    前記全チャンネルの入力スイッチの接点間に接続された、通常はオフに操作される第1スイッチ手段と、
    前記電圧読み出し手段に入力信号を与える全チャンネルの第2電流検出抵抗に、前記全チャンネルの入力スイッチの接点の他方を同時に接続する、通常はオンに操作される第2スイッチ手段と、
    前記第1スイッチ手段のオンオフを操作する第1操作信号及び前記第2スイッチ手段のオンオフを操作する第2操作信号を出力する診断管理手段と、
    を備え、
    前記診断管理手段は、前記第2スイッチ手段を同時にオンに操作した状態で、前記第1スイッチ手段を診断対象チャンネル毎に順次オンに操作し、その操作期間中に前記第2電流検出抵抗に発生する診断対象チャンネル以外の他チャンネルの入力信号レベルを前記電圧読み出し手段を介して監視し、その入力信号レベルが前記外部電源の電圧レベルを示すチャンネルを、前記診断対象チャンネルに入力モジュールの外部で短絡している、外部チャンネル間短絡異常と診断することを特徴とする入力モジュール。
  2. 前記診断管理手段は、前記第2スイッチ手段を同時にオフに操作した状態で、前記第1スイッチ手段を診断対象チャンネル毎に順次オンに操作し、その操作期間中に前記第2電流検出抵抗に発生する診断対象チャンネル以外の他チャンネルの入力信号レベルを前記電圧読み出し手段を介して監視し、その入力信号レベルが前記コモン電位でない電圧レベルを示すチャンネルを、入力モジュールの内部でオン側に固着している、内部ON固着異常と診断することを特徴とする請求項1に記載の入力モジュール。
  3. 前記診断管理手段は、前記第2スイッチ手段を同時にオンに操作した状態で、前記第1スイッチ手段を診断対象チャンネル毎に順次オンに操作し、その操作期間中に第2電流検出抵抗に発生する診断対象チャンネル以外の入力信号レベルを前記電圧読み出し手段を介して監視し、その入力信号レベルが前記外部電源の電圧レベルにならないチャンネルを、入力モジュールの内部でオフ側に固着している、内部OFF固着異常と診断することを特徴とする請求項1に記載の入力モジュール。
  4. 前記診断管理手段より出力される第3操作信号で操作され、前記外部電源の一方を前記前記全チャンネルの第2電流検出抵抗に接続する、通常はオフに操作される第3スイッチ手段を設け、
    前記診断管理手段は、前記第2スイッチ手段を同時にオンに操作した状態で、前記第3スイッチ手段を診断対象チャンネル毎に順次オンに操作し、その操作期間中に第2電流検出抵抗に発生する診断対象チャンネル以外の入力信号レベルを前記電圧読み出し手段を介して監視し、前記診断対象チャンネルのオン操作に同期してその入力信号レベルが前記外部電源の電圧レベルを示すチャンネルを、入力モジュール内部で前記診断対象チャンネルと短絡している、内部チャンネル間短絡異常と診断することを特徴とする請求項1に記載の入力モジュール。
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