JP4095719B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は集積回路のパッケージ等の形成に用いられる磨耗性液体、その他の液体を定量吐出するための液体吐出装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来より、集積回路のパッケージ等の樹脂成型品を製造する際に、原料樹脂スラリーを型内に一定量ずつ充填することが行われているが、この充填操作のために各種液体吐出装置が利用されている。
この液体吐出装置の従来例として、同心上に配置された筒状部材及びプランジャと吐出口に連通された流路が形成されたパッキン部材とから構成された入口弁と、この入口弁の流路を開閉する出口弁とを備え、供給タンクから供給された液体を筒状部材で計量してプランジャで吐出する液体吐出装置がある(特開平8-303598号)。
さらに、液体を内部に貯留し吐出口を有する容器と、この容器の吐出口を開閉する内側弁と、この内側弁との間の空間に液体の流入を許容又は阻止する外側弁と、これらの弁の間に収納された液体を吐出口から吐出させる吐出部材とを備え、これらの弁及び吐出部材は吐出口を中心とした同心上に容器内に配置された液体吐出装置が提案されている(特願平9-118099号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開平8-303598号で示される従来例では、入口弁及び出口部材は、それぞれ本体(ケース)に対して軸方向摺動自在に支持されたプランジャや筒状部材を備えて構成されている。
本体(ケース)とプランジャや筒状部材との間にはこれらの摺動動作を滑らかに行うための隙間が不可欠である。
そのため、本体とプランジャや筒状部材との間の隙間を通って液体が本体の外に漏出する虞れがあり、その場合、液体吐出装置の外表面が汚れたり、吐出精度が低下することとなる。
【0004】
また、特願平9-118099号で示される液体吐出装置では、内側弁、吐出部材及び外側弁が吐出口を中心として同心上に配置されており、最も内側に位置する内側弁は基端が弁駆動機構と連結され先端が吐出口を閉塞するロッドを備えて構成されている。
このロッドは、片持ち状態で支持されているため、その取付位置が正確でないと、吐出口を確実に開閉できず、吐出不良を起こすという不都合が生じる。そのため、吐出口や内側弁等の加工精度や組立精度を向上させなければならず、液体吐出装置の製造作業が煩雑となる。
【0005】
本発明の目的は外部への漏出がなくなるとともに、精度の高い定量吐出が可能な液体吐出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、液体が貯留された容器の内部に吐出口を開閉する出口弁と、吐出口に液体を送る入口弁とをそれぞれ配置し、出口弁を構成するロッドの先端を容器に設けられたパッキン部材に摺動自在に支持して前記目的を達成しようとするものである。
具体的には本発明にかかる液体吐出装置は、内部に貯留された液体を吐出するための吐出口が形成された容器と、この容器の内部に配置され前記吐出口を開閉する出口弁と、前記容器の内部で前記出口弁に隣接配置され前記吐出口へ液体を供給し又は液体の供給を阻止する入口弁とを備え、前記入口弁は、前記吐出口と連通するとともに容器内部に開口された吸入口が形成されたパッキン部材と、このパッキン部材の吸入口を囲うとともに前記吸入口に対して進退自在とされた筒状部材と、この筒状部材の内部に配置され前記吸入口を開閉するように前記筒状部材の軸方向に進退可能とされたプランジャとを有し、前記出口弁は、前記パッキン部材に形成された前記吸入口と前記吐出口との間の流路を開閉するロッドを有し、このロッドは、その基端が出口弁駆動機構と連結され先端が前記パッキン部材に摺動自在に支持されたことを特徴とする。
【0007】
この構成の本発明では、予め、容器内に液体を貯留しておく。この状態で、出口弁で吐出口を閉塞しておき、入口弁で液体の計量を行う。つまり、吸入口から筒状部材とプランジャとをそれぞれ離隔しておき、筒状部材を前進させて筒状部材の内部に規定量の液体を貯える。
その後、出口弁によって吐出口を開放する。出口弁を構成するロッドは吐出口から後退されるが、その先端はパッキン部材で支持されている。
さらに、入口弁のプランジャを前進駆動する。すると、筒状部材に貯えられた液体は吸入口を経て吐出口から外部に吐出される。液体が吐出されたら、出口弁を操作してロッドを前進駆動し、吸入口と吐出口との間の流路を閉塞する。
【0008】
従って、本発明では、入口弁及び出口弁を構成する筒状部材、プランジャ並びにロッドは本体に対して所定の隙間をもって摺動自在に支持されているのではなく、液体が貯留された容器内部に配置されているため、これらの部材の間に摺動のための隙間があっても、この隙間から浸入する液体は容器内部に戻るため、外部に漏出することはない。
しかも、出口弁を構成するロッドは、その先端がパッキン部材に摺動自在に支持されているため、吐出口を開放する際に、ロッドが吐出口から後退してもパッキン部材から離れることがない。そのため、出口弁で吐出口を閉塞操作する際に、ロッドを前進すると、このロッドの先端が確実に吐出口を閉塞することになるため、精度の高い定量吐出を実現することができる。
【0009】
ここで、本発明では、前記入口弁を構成する前記筒状部材と前記プランジャとの間にテフロン製ガイド部材を介装した構成としてもよい。
筒状部材とプランジャとの摺動部分に耐薬品性の極めて高いテフロン製のガイド部材を介装することで、耐久性が向上するだけでなく、吐出液体として瞬間接着剤を使用する場合でも、これらの部材の摺動部分が接着することがなく、安定した液体吐出が行える。
【0010】
さらに、本発明では、前記パッキン部材を、前記吐出口と連通する第1孔部が表裏を貫通して形成された板状の第1パッキン材と、前記ロッドの先端を支持する第2孔部と前記吸入口とが異なる位置に表裏を貫通して形成され前記第1パッキン材と接する面に前記吸入口と前記第2孔部とを連通する溝が形成された板状の第2パッキン材とから構成してもよい。
この構成では、パッキン材の表裏に孔部貫通形成し、パッキン材の側面に沿って溝を形成し、これらのパッキン材を重合することで、複雑な形状の流路を簡単に成形することができるとともに、これらのパッキン材を分離することで、流路の保守、清掃を簡単に行うことができる。
【0011】
また、本発明では、前記入口弁は複数設けられるとともに入口弁の数だけ前記吸入口が前記パッキン部材に形成され、これらの吸入口は前記吐出口にそれぞれ連通された構造でもよい。
この構造では、1個の入口弁の吐出量が少ない場合であっても、この入口弁を複数設けることで、多量の液体を1個の吐出口から精度よく吐出させることができる。
この点、1個の入口弁で多量の吐出量を確保するには、筒状部材及びプランジャの径を大きくしたり、プランジャの前進量(ストローク)を多くする構造が考えられるが、筒状部材等の径を大きくする構造では、筒状部材等の加工精度が良くないと、正確な吐出量を確保できず、プランジャの前進量を多くする構造では、プランジャの進退動作に時間がかかってしまい迅速な吐出動作を期待できない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
ここで、各実施形態中、同一構成要素は同一符号を付して説明を省略する。
図1から図5には本発明の第1実施形態が示されている。
図1は第1実施形態の液体吐出装置が設けられたディスペンサの全体構成を示す斜視図である。図1において、ディスペンサ1は、液体を扁平長尺状の対象物2の表面に精密吐出する作業を自動化する装置であり、箱型のケース3内に自動精密吐出を行うための各構成を備えている。
このディスペンサ1で吐出される液体は、例えば、微粉末状の潤滑剤を混合した揮発性の液体、樹脂スラリー、液晶や半導体部品の接着剤、瞬間接着剤、その他の接着剤、さらに、薬剤等である。
【0013】
ケース3内には対象物2を保持する保持手段4と、液体を所定速度で吐出する第1実施形態にかかる液体吐出装置5と、この液体吐出装置5を保持手段4に保持させて対象物2に対して所定速度で相対移動させる移動手段6と、この移動手段6の移動速度と液体吐出装置5の液体の吐出速度とを一定の比率に調整する調整手段7とが設置されている。
ケース3は基部8の上面に作業台9を有し、この作業台9は前面を開放されているが、両側面及び背面を透明な遮蔽板10で閉塞している。
基部8には、その前面に形成された棚状部に調整手段7が設置されている。この調整手段7からの電源や制御用の配線(図示せず)は基部8内を通して作業台9上の液体吐出装置5や移動手段6に接続されている。この移動手段6はX軸、Y軸及びZ軸の各軸移動機構を備えたロボットアームであり、各々は既存のボールねじ送り機構やリニアモータ、流体シリンダ等の適宜な直線駆動手段(図示せず)により、各軸方向に高精度で移動可能である。
【0014】
液体吐出装置5の構成が図2から図5に示されている。
図2は液体吐出装置5の全体構成を示す断面図であり、図3は、図2のIII-III線に沿った矢視断面図である。
これらの図において、液体吐出装置5は、液体を吐出する吐出機構11と、この吐出機構11を駆動する駆動機構12とから構成されている。
吐出機構11の詳細な構成が図3に示されている。
図3において、吐出機構11は、内部に液体が貯留された容器13と、この容器13の内部に互いに隣接配置された入口弁14及び出口弁15とを備えた構成である。
容器13は、液体を外部から供給するための供給孔17Aが側面に形成され基端(上端)が開口された有底円筒状の容器本体17と、この容器本体17の先端(下端)に設けられたノズル18とを備えており、このノズル18は、その内部空間が吐出口18Aとされている。
【0015】
入口弁14は、容器13の内部に設けられるとともに吸入口19Aが容器内部に開口されたパッキン部材19と、このパッキン部材19の吸入口19Aに対して進退自在とされ吐出する液体を計量する筒状部材20と、この筒状部材20の内部に配置され吸入口19Aを開閉するように筒状部材20の軸方向に進退可能とされたプランジャ21とを備え、吐出口18Aへ液体を供給し又は液体の供給を阻止する構造である。
パッキン部材19は、吐出口18Aと連通する第1孔部22Aが表裏を貫通して形成された円板状の第1パッキン材22と、前記吸入口19Aと第2孔部23Aとが異なる位置にそれぞれ表裏を貫通して形成された円板状の第2パッキン材23とから構成されている。
【0016】
第1パッキン材22は、第1孔部22Aが吐出口18Aと同芯上になるように配置されている。
第2パッキン材23は、第1パッキン材22と接する端面に吸入口19Aと第2孔部23Aとを連通する溝23Bが端面に沿って形成されており、第2孔部23Aは第1孔部22Aと同心上に配置されている。この溝23Bは第1パッキン材22と第2パッキン材23とが重合されることで、液体を吸入口19Aから吐出口18Aに送る流路とされる。
これらのパッキン材22,23はテフロンから構成されており、第2パッキン材23は、内部に第2孔部23Aが形成されたテフロン製ガイド部材24を有する。
【0017】
筒状部材20は、その一端面がパッキン部材19の吸入口19Aを囲うとともに軸心方向が吸入口19Aの中心と一致するものである。
プランジャ21は筒状部材20に対して軸方向移動自在とされた円柱部材である。
筒状部材20及びプランジャ21はステンレス等の耐薬品製の高い金属から構成され、これらの部材の間に介装されるガイド部材24はテフロンから構成されている。
出口弁15は、前記パッキン部材19と、このパッキン部材19の第2孔部23Aに先端が摺動自在に支持されたロッド25とを有するものであり、このロッド25が進退することで吐出口18Aを開閉する構造である。
【0018】
駆動機構12の構成が図2及び図3に示されている。
これらの図において、駆動機構12は、入口弁14を駆動する入口弁駆動機構26と、出口弁15を駆動する出口弁駆動機構27とを備えて構成されている。入口弁駆動機構26は、筒状部材20を進退駆動する筒状部材進退機構28と、プランジャ21を進退駆動するプランジャ進退機構29とから構成されている。
筒状部材進退機構28は、筒状部材20の基端部に設けられたフランジ30の両側に一端が連結された2本の駆動ロッド31と、これらの駆動ロッド31の他端に連結されたブラケット32と、このブラケット32を駆動ロッド31の軸心方向に沿って進退駆動する第1のエアシリンダ装置(図示せず)とから構成される。駆動ロッド31は、その基端部が容器13の開口端に密閉状態で固定された蓋部材33に軸方向移動可能に支持されている。
【0019】
プランジャ進退機構29は、プランジャ21の基端に一端が同軸上に固定された第1駆動ロッド34と、この第1駆動ロッド34の他端に固定されたブラケット35と、このブラケット35に一端が固定され第1駆動ロッド34と平行に配置された第2駆動ロッド36と、この第2駆動ロッド36の他端に固定された可動駒部材37と、この可動駒部材37の内部に固定されたナット部材38と、このナット部材38に螺合され両端がフレーム39に回転自在に支持されたボルト部材40と、このボルト部材40の端部に回転軸が連結されたモータ41とを備え、このモータ41を正逆方向に回転させることで可動駒部材37からプランジャ21までの部材をプランジャ21の軸方向に沿って進退させる構成である。
【0020】
第1駆動ロッド34は、蓋部材33に軸方向移動自在に支持されている。
可動駒部材37には位置検知用プレート42が固定され、このプレート42を一対の位置センサ43で検知することで、プランジャ21の進退量が検知される。
出口弁駆動機構27は、ロッド25の基端側が連結されたブラケット44と、このブラケット44をロッド25の軸心方向に沿って進退駆動する第2のエアシリンダ装置(図示せず)とから構成されている。
ロッド25は、蓋部材33に軸方向移動自在に支持されている。
【0021】
次に、第1実施形態の作用について、図5に基づいて説明する。
まず、図5(A)に示される通り、入口弁14及び出口弁15で吸入口19A及び吐出口18Aを閉塞しておき、その後、図5(B)に示される通り、筒状部材進退機構28を作動して筒状部材20を吸入口19Aから離隔するように後退させる。
さらに、図5(C)に示される通り、プランジャ進退機構29を作動してプランジャ21を吸入口19Aから離隔するように後退させる。すると、プランジャ21及び筒状部材20の下部空間に液体が流入することになる。
その後、図5(D)に示される通り、吐出する液体を計量する。つまり、筒状部材進退機構28を作動して筒状部材20を吸入口19Aに近接するように前進させる。筒状部材20の下端がパッキン部材19に当接すると、筒状部材20の内部に所定の液体が収納され、この収納された液体の量が1回のサイクルで吐出される液体の量となる。
【0022】
さらに、図5(E)に示される通り、出口弁駆動機構27を作動してロッド25を吐出口18Aから後退させて出口弁15を開放する。この状態では、ロッド25の先端は第2孔部23Aに支持された状態である。
図5(F)に示される通り、出口弁15を開放した直後に、プランジャ進退機構29を作動してプランジャ21で吸入口19Aを閉塞するまでプランジャ21を前進させる。すると、筒状部材20の内部空間に収納された液体は吸入口19A及び流路23Bを経て吐出口18Aから外部に吐出される。
【0023】
従って、第1実施形態では、▲1▼内部に貯留された液体を吐出するための吐出口18Aが形成された容器13と、この容器13の内部に配置され吐出口18Aを開閉する出口弁15と、容器13の内部で出口弁15に隣接配置され吐出口18Aへ液体を供給し又は液体の供給を阻止する入口弁14とを備えて液体吐出装置5を構成したから、入口弁14及び出口弁15を構成する部材は液体が貯留された容器13の内部に配置されているため、これらの部材の間に摺動のための隙間があっても、この隙間から浸入する液体は容器13内部に戻るため、外部に漏出することはない。従って、液体の外部漏出に伴う吐出精度の低下を防止できる。
【0024】
その上、▲2▼入口弁14は、吐出口18Aと連通するとともに容器13の内部に開口された吸入口19Aが形成されたパッキン部材19と、このパッキン部材19の吸入口19Aを囲うとともに吸入口19Aに対して進退自在とされた筒状部材20と、この筒状部材20の内部に配置され吸入口19Aを開閉するように筒状部材20の軸方向に進退可能とされたプランジャ21とを有する構造であるから、これらの部材で液体の計量作業と吐出作業の一連の作業を効率的に行うことができる。
しかも、▲3▼出口弁15は、パッキン部材19に形成された吸入口19Aと吐出口18Aとの間の流路23Bを開閉するロッド25を有し、このロッド25は、その基端が出口弁駆動機構27と連結され先端がパッキン部材19に摺動自在に支持されているから、吐出口18Aを開放する際に、ロッド25が吐出口18Aから後退してもパッキン部材19から離れることがないため、ロッド25の先端が確実に吐出口18Aを開閉できるため、精度の高い定量吐出を実現できる。
【0025】
また、▲4▼第1実施形態では、入口弁14を構成する筒状部材20とプランジャ21との間に耐薬品性の極めて高いテフロン製ガイド部材24を介装した構成であるため、これらの部材の耐久性が向上するだけでなく、吐出液体として瞬間接着剤を使用する場合でも、これらの部材の摺動部分が接着することがなくなり、安定した液体吐出が行える。
さらに、▲5▼パッキン部材19は、吐出口18Aと連通する第1孔部22Aが表裏を貫通して形成された円板状の第1パッキン材22と、吸入口19Aと第2孔部23Aとが異なる位置にそれぞれ表裏を貫通して形成され第1パッキン材22と接する面に吸入口19Aと第2孔部23Aとを連通する溝23Bが形成された円板状の第2パッキン材23とから構成されているから、これらのパッキン材22,23の表裏に孔部を貫通形成し、パッキン材23の側面に沿って溝を形成し、これらのパッキン材22,23を重合することで、複雑な形状の流路を簡単に成形することができ、しかも、これらのパッキン材22,23を分離することで、流路の清掃、保守を簡単に行うことができる。
【0026】
また、▲6▼プランジャ21を進退するプランジャ進退機構29は、プランジャ21に連結された第1駆動ロッド34と、この第1駆動ロッド34の他端にブラケット35を介して連結された第2駆動ロッド36と、この第2駆動ロッド36の他端に固定された可動駒部材37と、この可動駒部材37の内部に固定されたナット部材38と、このナット部材38に螺合されたボルト部材40と、このボルト部材40の端部に回転軸が連結されたモータ41とを備えて構成されているため、モータ41の回転数を制御することでプランジャ21の前進量を調整することができる。そのため、筒状部材20の内部に収納された液体の吐出量をモータ41の回転数で制御することができるので、液体吐出量の変更を容易に行うことができる。
【0027】
次に、本発明の第2実施形態を図6から図8に基づいて説明する。
第2実施形態は入口弁14が複数設けられる点で第1実施形態と異なるもので、基本的な構成は第1実施形態と同じである。
第2実施形態の液体吐出装置50は図1に示されるディスペンサ1に装着されたものであり、このディスペンサ1は、液体吐出装置50を移動手段6でX軸、Y軸及びZ軸の各軸方向に高精度で移動可能である。
【0028】
図6は液体吐出装置50の全体構成を示す断面図であり、図7は図6中VII-VII線に沿った矢視断面図である。
これらの図において、液体吐出装置50は、液体を吐出する吐出機構51と、この吐出機構51を駆動する駆動機構52とから構成されている。
吐出機構51は、内部に液体が貯留された容器13と、この容器13の内部に互いに隣接配置された入口弁54及び出口弁15とを備えた構成である。
【0029】
入口弁54は、容器13の内部に設けられるとともに吸入口19Aが容器内部に4箇所(図では2箇所のみ示す)に開口されたパッキン部材59と、このパッキン部材59の各吸入口19Aに対して進退自在とされ吐出する液体を計量する4本(図では2本のみ示す)の筒状部材20と、これらの筒状部材20の内部にそれぞれ配置され吸入口19Aを開閉するように筒状部材20の軸方向に進退可能とされた4本(図では2本のみ示す)のプランジャ21とを備え、吐出口18Aへ液体を供給し又は液体の供給を阻止する構造である。
パッキン部材59は、吐出口18Aと連通する第1孔部22Aが表裏を貫通して形成された前記第1パッキン材22と、前記吸入口19Aと第2孔部23Aとが異なる位置にそれぞれ表裏を貫通して形成された円板状の第2パッキン材63とから構成されている。吸入口19Aは第2孔部23Aを中心として互いに等間隔離れて配置されている。
【0030】
第2パッキン材63は、第1パッキン材22と接する端面に4箇所の吸入口19Aと第2孔部23Aとを連通する4本の溝23Bが端面に沿って第2孔部23Aを中心とする放射状に形成されており、第2孔部23Aは第1孔部22Aと同心上に配置されている。
これらのパッキン材22,63はテフロンから構成されており、第2パッキン材63は、内部に第2孔部23Aが形成されたリング状のテフロン製ガイド部材24を有する。
【0031】
駆動機構52は、入口弁54を駆動する入口弁駆動機構66と、出口弁15を駆動する前記出口弁駆動機構27とを備えて構成されている。
入口弁駆動機構66は、筒状部材20を進退駆動する筒状部材進退機構68と、プランジャ21を進退駆動するプランジャ進退機構69とから構成されている。
筒状部材進退機構68は、4本の筒状部材20の基端部がそれぞれ設けられた円板状のフランジ70と、このフランジ70に一端が連結された駆動ロッド31と、この駆動ロッド31の他端に連結されたブラケット32と、このブラケット32を駆動ロッド31の軸心方向に沿って進退駆動する第1のエアシリンダ装置81とから構成される。
【0032】
プランジャ進退機構69は、4本のプランジャ21の基端に端面が固定された円板状取付部材71と、この取付部材71に一端が固定された第1駆動ロッド74と、この第1駆動ロッド74の他端に固定された可動駒部材37と、この可動駒部材37の内部に固定されたナット部材38と、このナット部材38に螺合され両端がフレーム39に回転自在に支持されたボルト部材40と、このボルト部材40の端部に回転軸が連結されたモータ41とを備えた構成である。
出口弁駆動機構27は、ロッド25の基端側が連結されたブラケット44と、このブラケット44をロッド25の軸心方向に沿って進退駆動する第2のエアシリンダ装置82とから構成されている。
【0033】
次に、第2実施形態は第1実施形態と略同様に作動されるものである。第2実施形態の作用を図8に基づいて説明する。
まず、図8(A)に示される通り、4本の入口弁54(図では2本のみ示す)及び出口弁15で吸入口19A及び吐出口18Aを閉塞しておき、その後、図8(B)に示される通り、筒状部材進退機構68を作動して4本の筒状部材20を吸入口19Aから離隔するように同時に後退させる。
さらに、図8(C)に示される通り、プランジャ進退機構69を作動して4本のプランジャ21を吸入口19Aから離隔するように同時に後退させる。すると、4対のプランジャ21及び筒状部材20の下部空間にぞれぞれ液体が流入することになる。
その後、図8(D)に示される通り、筒状部材進退機構68を作動して吐出する液体を計量し、さらに、図8(E)に示される通り、出口弁駆動機構27を作動して出口弁15を開放する。
図8(F)に示される通り、出口弁15を開放した直後に、プランジャ進退機構69を作動して4本のプランジャ21を吸入口19Aに向けて前進させて液体吐出操作を行う。
【0034】
従って、第2実施形態では、第1実施形態の▲1▼から▲6▼の作用効果を奏することができる他に、▲7▼入口弁54を4個設け、この入口弁54の数だけ吸入口19Aをパッキン部材59に形成し、これらの吸入口19Aを1箇所の吐出口18Aにそれぞれ連通した構成としたので、1個の入口弁54の吐出量が少ない場合であっても、この入口弁54を4個設けることで、多量の液体を1個の吐出口18Aから精度よく吐出させることができる。つまり、多量の吐出量を確保するために、筒状部材20及びプランジャ21の径を大きくしたり、プランジャ21の前進量を長くする構成に比べて、1本当たりの筒状部材20等の加工精度を良好にすることで、正確な吐出量を確保でき、しかも、プランジャ21の前進量を小さくできることで、迅速な吐出動作を期待できる。
【0035】
なお、本発明は前述の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば次に示す変形例を含むものである。
例えば、前記第2実施形態では、入口弁54を4個設けた構成としたが、本発明では、入口弁54を2個、3個、5個以上の複数個としてもよい。この場合、これらの入口弁54を出口弁15を中心として互いに等間隔となるように配置することが好ましい。
また、入口弁54を複数設ける場合、これらの入口弁54の作動時間にタイムラグを設けて連続的に作動する構成としてもよい。この場合、吐出口18Aから液体が断続的に吐出されることになる。
【0036】
さらに、本発明では、筒状部材20とプランジャ21との間のテフロン製ガイド部材24を必ずしも介装することを要しない。例えば、吐出液体が水等ステンレスに対して浸食する虞れのない部材であるときは、テフロン製ガイド部材24は不要である。
また、パッキン部材19は第1パッキン材22と第2パッキン材23とから構成することなく、1個のパッキン材から構成するものでもよい。
【0037】
さらに、プランジャ進退機構29はシリンダ装置を備えた構成としてもよく、逆に、筒状部材進退機構28及び出口弁駆動機構27はモータで駆動する構成でもよい。要するに、ロッド25、筒状部材20及びプランジャ21をそれぞれ進退駆動するものであれば、その具体的な構成は問われない。
また、出口弁15及び吐出口18Aは複数あってもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の液体吐出装置によれば、外部への漏出がなくなるとともに、精度の高い定量吐出が可能であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液体吐出装置を備えたディスペンサの斜視図である。
【図2】前記液体吐出装置の断面図である。
【図3】図2中、III-III線に沿う矢視断面図である。
【図4】前記液体吐出装置の要部を示す断面図である。
【図5】(A)から(F)は前記液体吐出装置の動作説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る液体吐出装置の断面図である。
【図7】図6中、VII-VII線に沿う矢視断面図である。
【図8】(A)から(F)は前記液体吐出装置の動作説明図である。
【符号の説明】
5,50 液体吐出装置
13 容器
14,54 入口弁
15 出口弁
18A 吐出口
19A 吸入口
19,59 パッキン部材
20 筒状部材
21 プランジャ
22A 第1孔部
22 第1パッキン材
23A 第2孔部
23B 溝(流路)
23,63 第2パッキン材
24 ガイド部材
25 ロッド

Claims (4)

  1. 内部に貯留された液体を吐出するための吐出口が形成された容器と、この容器の内部に配置され前記吐出口を開閉する出口弁と、前記容器の内部で前記出口弁に隣接配置され前記吐出口へ液体を供給し又は液体の供給を阻止する入口弁とを備え、
    前記入口弁は、前記吐出口と連通するとともに容器内部に開口された吸入口が形成されたパッキン部材と、このパッキン部材の吸入口を囲うとともに前記吸入口に対して進退自在とされた筒状部材と、この筒状部材の内部に配置され前記吸入口を開閉するように前記筒状部材の軸方向に進退可能とされたプランジャとを有し、
    前記出口弁は、前記パッキン部材に形成された前記吸入口と前記吐出口との間の流路を開閉するロッドを有し、このロッドは、その基端が出口弁駆動機構と連結され先端が前記パッキン部材に摺動自在に支持されたことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記入口弁は、前記筒状部材と前記プランジャとの間にテフロン製ガイド部材を介装したことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、前記パッキン部材は、前記吐出口と連通する第1孔部が表裏を貫通して形成された板状の第1パッキン材と、前記ロッドの先端を支持する第2孔部と前記吸入口とが異なる位置に表裏を貫通して形成され前記第1パッキン材と接する面に前記吸入口と前記第2孔部とを連通する溝が形成された板状の第2パッキン材とから構成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載された液体吐出装置において、前記入口弁は、複数設けられるとともに入口弁の数だけ前記吸入口が前記パッキン部材に形成され、これらの吸入口は前記吐出口にそれぞれ連通されていることを特徴とする液体吐出装置。
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