JP3580897B2 - シール構造を利用した液体吐出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、バルブ等に用いられるシール構造を利用した液体吐出装置に関するもので、対象物の表面に各種液体を精密に吐出する作業等に利用できる。
【0002】
【背景技術】
従来より、集積回路のパッケージ等の樹脂成形品を製造する際に原料樹脂スラリーを型内に一定量づつ充填することが行われているが、このために各種液体吐出装置が利用されている。
この液体吐出装置として、従来では、吐出する液体を貯蔵する容器と、この容器の底部内面に先端開口を接触離隔されるシリンダと、このシリンダ内に軸方向進退自在に設けられるプランジャと、前記容器の底部内面にシリンダ先端開口で覆われる位置に配置されて外部に連通される吐出口とを備え、磨耗性の液体にも使用できる液体吐出装置がある(特開平4−50478 号)。この液体吐出装置では、吐出口が形成された吐出ブッシュとこの吐出ブッシュに先端が当接するシリンダとでシール構造が構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の液体吐出装置では、シリンダあるいは吐出ブッシュの加工誤差等により、シリンダの先端部と吐出ブッシュとの間に隙間が生じることがあり、この隙間は、シリンダの先端部を吐出ブッシュに強い押圧力で押しつけてもなくならない。従来の液体吐出装置では、この隙間から液体が漏れることがあり、精密な液体吐出に限界があった。
そのため、従来より、液体吐出装置に利用されるシール構造をはじめ、種々のシール構造において、液漏れがなく密封性が高い構造のものが望まれている。
【0004】
本発明の目的は、密封性が高いシール構造を利用した液体吐出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、パッキン部材と封止部材とを備えてシール構造を構成し、パッキン部材を弾性変形可能とし、封止部材にパッキン部材との間でリップを形成するための凹部を設けて前記目的を達成しようとするものである。
具体的には、本発明の液体吐出装置は、開口部の全周に設けられた第1パッキン部材と、この第1パッキン部材に全周が当接するシリンダ状の第1封止部材と、この第1封止部材の内部に軸方向進退自在に設けられたプランジャと、このプランジャ及び前記第1封止部材と前記第1パッキン部材との間への液体の流通を許容する吸入路とを有し、この吸入路から吸入した液体を前記開口部へ送る第1バルブと、吐出部である開口部の全周に設けられた第2パッキン部材と、この第2パッキン部材に当接する第2封止部材と、前記第1バルブの開口部と連通し前記第2封止部材と前記第2パッキン部材との間への液体の流通を許容する吸入路とを有し、この吸入路から吸入した液体を前記吐出部へ送る第2バルブと、を備え、前記第1バルブ及び前記第2バルブの少なくとも一方にシール構造を設け、このシール構造は開口部の全周に設けられ弾性変形可能なパッキン部材と、このパッキン部材に全周が当接する封止部材とを備え、この封止部材の前記パッキン部材と当接する部分には全周部に渡ってリップ形成用凹部が連続して形成され、前記シール構造が設けられた第1バルブ及び/又は第2バルブは、前記封止部材又は前記プランジャが進退自在に設けられるシールリングを備え、このシールリングには前記封止部材又は前記プランジャが外気と接触することを防ぐ流体を供給する流体供給装置が接続されていることを特徴とする。
前記パッキン部材はテフロン等の弾性変形可能な材質から形成され、封止部材はステンレス等の金属から形成される。
ここで、前記リップ形成用凹部は多重に形成されているものでもよい。
【0007】
ここで、前記第2バルブから液体が吐出される対象物に対して前記第1バルブ及び前記第2バルブを所定速度で相対移動させる移動手段と、この移動手段の移動速度と前記第2バルブの液体吐出速度とを一定の比率に調整する制御手段とを備えた構成でもよい
【0008】
【作用】
本発明のシール構造では、封止部材をパッキン部材に押圧すると、封止部材に形成されたリップ形成用凹部にパッキン部材が弾性変形して入り込み、リップが形成される。このリップによってシール面積が大きくなり、かつ、内外圧差によりリップが封止部材のリップ形成用凹部に押しつけられる。これにより、開口部への液体の流入が阻止され、シール構造の密封性が向上する。
ここで、リップ形成用凹部を多重にすれば、シール面積がより大きくなり、シール構造の密封性が一層向上する。
【0009】
また、本発明の液体吐出装置では、第2バルブを閉じた状態にしておき、第1バルブの第1封止部材及びプランジャをともに後退させて吸入路から液体を吸入し、さらに、第1封止部材を前進させて液体の計量をする。その後、第2バルブを開くとともに、第1バルブのプランジャを前進させて、液体を前記第1バルブの開口部及び第2バルブの吸入路を通して吐出部から吐出する。
この状態では、第1バルブ及び/又は第2バルブに設けられたシール構造により、バルブの密閉性が向上し、液体が漏れることがなく、正確な量の液体を吐出することができる。
【0010】
ここで、液体吐出装置を、対象物に対して両バルブを所定速度で相対移動させる移動手段と、この移動手段の移動速度と第2バルブの液体吐出速度とを一定の比率に調整する制御手段とを備えた構成とすれば、制御手段により、対象物に吐出される液体が均一化され、精密な液体吐出が可能となる。
また、前記シール構造が設けられたバルブを封止部材又はプランジャが進退自在に設けられるシールリングを備えて構成し、このシールリングに封止部材又はプランジャが外気と接触することを防ぐ流体を供給する流体供給装置を接続した構造とすれば、封止部材やプランジャの可動部分が外気に触れることによる不都合、例えば、吐出液体が硬化して封止部材やプランジャの進退動が制限されることを回避できる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例の液体吐出装置の全体構成を示す斜視図である。
図1において、本実施例の液体吐出装置1は、液体を偏平長尺状の対象物2の表面に精密吐出する作業を自動化する装置であり、箱型のケース3内に自動精密吐出を行うための各構成を備えている。この液体吐出装置1で吐出される液体は、例えば、微粉末状の潤滑剤を混合した揮発性の液体、樹脂スラリー、液晶や半導体部品の接着剤、薬剤等であり、その具体的性質等は問われない。
【0012】
ケース3内には、対象物2を保持する保持手段4と、液体を所定速度で吐出するポンプ5と、このポンプ5を保持手段4に保持された対象物2に対して所定速度で相対移動させる移動手段6と、この移動手段6の移動速度とポンプ5の液体の吐出速度とを一定の比率に調整する制御手段7とが設置されている。
ケース3は、基部8の上面に作業台9を有し、この作業台9は前面側を開放されているが、両側面及び背面の三方を遮蔽板10で囲われている。遮蔽板10は透明とされ、外部から作業台9上の状態を視認可能である。
【0013】
基部8には、その前面に形成された棚状部に制御手段7が設置されている。この制御手段7からの電源や制御用等の配線(図示せず)は基部8内を通して作業台9上のポンプ5や移動手段6に接続されている。
作業台9には、奥側に移動手段6が設置され、この移動手段6によりポンプ5が支持されている。
移動手段6は、X軸、Y軸、Z軸の各軸移動機構11,12,13を備えたロボットアームであり、各々は既存のボールねじ送り機構やリニアモータ、流体シリンダ等の適宜な直線駆動手段(図示せず)により、各軸方向に高精度で移動可能である。
【0014】
X軸移動機構11は作業台9の奥側に間口方向に配置され、Y軸移動機構12はX軸移動機構11に支持されて作業台9の手前に延びている。Z軸移動機構13はY軸移動機構12に支持され、ポンプ5を支持している。このような移動手段6は制御手段7の制御により三軸移動を行い、これにより、任意の平面位置の任意高さへ三次元的に移動される。
【0015】
ポンプ5の構成が図2から図7に示されている。図2はポンプ5の全体を示す断面図であり、図3はその側面図である。
全体構成を示す図2において、ポンプ5は、ケーシング14にそれぞれ設けられた第1バルブ15、第1バルブ駆動機構16、第2バルブ17及び第2バルブ駆動機構18を備えて構成され、第1バルブ15と第2バルブ17との間には連通路19がケーシング14に形成されている。
【0016】
第1バルブ15は、連通路19の一端側開口部19Aの全周に設けられた第1パッキン部材20と、この第1パッキン部材20に全周が当接するシリンダ状の第1封止部材21と、この第1封止部材21の内部に軸方向進退自在に設けられたプランジャ22と、このプランジャ22及び第1封止部材21と第1パッキン部材20との間への液体の流通を許容するためケーシング14に形成された吸入路23とを有する構成であり、この吸入口23は液体をポンプ5に送る供給タンク24に接続されている。
第1パッキン部材20と第1封止部材21とは第1シール構造25を構成する。第1パッキン部材20は耐薬品性が高く弾性を有するテフロン等の部材から厚肉の略リング状に形成されている。第1封止部材21は耐薬品性が高いスレンレス等の材質から形成されている。
【0017】
第1封止部材21の詳細な構造が図4及び図5に示されている。図4に示される通り、第1封止部材21は、本体21Aとフランジ部21Bとを有する構造である。図5に示される通り、本体21Aの第1パッキン部材20と当接する部分には全周部に渡ってリップ形成用凹部26が連続して形成され、このリップ形成用凹部26はそれぞれ大きさの異なる多重(3重)とされている。
図2に示される通り、第1封止部材21の略中央部には軸方向に進退自在に第1シールリング27が設けられ、プランジャ22の第1パッキン部材20とは反対側には軸方向進退自在に第2シールリング28が設けられている。これらのシールリング27,28には第1封止部材21、プランジャ22が外気と接触することを防ぐ流体、例えば、窒素、有機溶剤等の流体を供給する流体供給装置29が接続されている。
【0018】
第1バルブ駆動機構16は、第1封止部材21を第1パッキン部材20に対して進退動するシリンダ駆動機構30とプランジャ22を第1パッキン部材20に対して進退動するプランジャ駆動機構31とから構成されている。
シリンダ駆動機構30は、図2及び図3に示されている通り、プランジャ22に取り付けられたプレート32と、このプレート32の両側に取り付けられ、かつ、それぞれチューブ状の保持部材33に進退自在に保持された2本のロッド34と、これらのロッド34に連結板35を介して連結されたシリンダ装置36とを備えて構成されている。なお、本実施例では、シリンダ駆動機構30は、この構成に限定されるものではなく、例えば、ボールねじ送り機構を採用してもよい。
【0019】
プランジャ駆動機構31は、図2に示される通り、プランジャ22の端部に連結リング37を介して連結されたブロック体38と、このブロック体38をプランジャ22の進退方向と平行に案内する2本のガイドロッド39と、ブロック体38の内部に固定されたナット部材40と、このナット部材40に螺合されたボールねじ軸41と、このボールねじ軸41を回転させるステッピングモータ42と、ブロック体38を介してプランジャ22の位置を検出する位置検出センサ43とを備えて構成されている。なお、本実施例では、プランジャ駆動機構31は、この構成に限定されるものではなく、例えば、シリンダ機構を採用してもよい。
【0020】
第2バルブ17は吐出部である開口部44の全周に設けられた第2パッキン部材45と、この第2パッキン部材45に当接する第2封止部材46と、第1バルブ15の開口部19Aと連通する連通路19とを有する構成である。連通路19は第2封止部材46と第2パッキン部材45との間への液体の流通を許容する吸入路である。
第2パッキン部材45と第2封止部材46とは第2シール構造47を構成する。第2パッキン部材45は耐薬品性が高く弾性を有するテフロン等の部材から厚肉の略リング状に形成されている。開口部44は先細り状にノズル部48に設けられている。第2封止部材46は耐薬品性が高いステンレス等の材質から形成されている。
【0021】
第2封止部材46の詳細な構造が図6及び図7に示されている。図6に示される通り、第2封止部材46は、円柱部材46Aと、ノズル部48の開口部44に挿入されるテーパ部材46Bとを有し、円柱部材46Aの段部には、第2パッキン部材45に当接する当接部46Cが形成されている。この当接部46Cは、図7に示される通り、全周部に渡ってリップ形成用凹部26が連続して形成され、このリップ形成用凹部26はそれぞれ大きさの異なる多重(3重)とされている。
図2に示される通り、第2封止部材46の円柱部材46Aには軸方向に進退自在に第3シールリング49が設けられている。第3シールリング49は流体供給装置29と接続されている。
第2バルブ駆動機構18は第2封止部材46を第2パッキン部材45に対して進退動するシリンダ装置から構成されている。
【0022】
次に、本実施例の作用を図8及び図9に基づいて説明する。
本実施例の液体吐出装置1により液体を吐出するには、所定の対象物2を保持手段4に保持し、これらの対象物2や液体のデータ及び吐出液体の所望の厚さ等の条件を制御手段7にセットする。この状態で制御手段7をスタートさせると、液体吐出装置1による自動吐出動作が行われる。
制御手段7は移動手段6によりポンプ5と対象物2とを相対移動させながらポンプ5に吐出動作を行わせる。
【0023】
まず、図8(A)に示される通り、第1バルブ駆動機構16及び第2バルブ駆動機構18により、第1バルブ15及び第2バルブ17を閉じた状態にする。その後、図8(B)に示される通り、第2バルブ17を閉じたままで、第1バルブ駆動機構16により第1バルブ15の第1封止部材21及びプランジャ22をともに第1パッキン部材20から後退させて吸入路23から液体を吸入し、さらに、図8(C)に示される通り、第1バルブ駆動機構16により第1封止部材21を前進させて液体の計量をする。
【0024】
ここで、第1パッキン部材20と第1封止部材21とから第1シール構造25が構成されるが、図9(A)に示される通り、第1パッキン部材20から離隔されている第1封止部材21は、第1バルブ駆動機構16により、図9(B)に示される通り、第1パッキン部材20を押圧する。すると、第1封止部材21に形成されたリップ形成用凹部26に第1パッキン部材20が弾性変形して入り込み、リップが多重に形成される。これらのリップにより吸入路23から送られる液体の流入が阻止される。
【0025】
その後、図8(D)に示される通り、第2バルブ駆動機構18により第2封止部材46を後退させて第2バルブ17を開くとともに、第1バルブ駆動機構16により第1バルブ15のプランジャ22を前進させて、液体を第2バルブ17の吐出部である開口部44から吐出する。
液体を開口部44から吐出したら、第2バルブ駆動機構18により第2封止部材46を前進させて第2バルブ17を閉じた状態とする(図8(A)参照)。ここで、第2パッキン部材45と第2封止部材46とから第2シール構造47が構成されるが、第2封止部材46が第2パッキン部材45に押圧されると、図9に示される第1パッキン部材20と同様に、第2封止部材45に形成されたリップ形成用凹部26に第2パッキン部材45が弾性変形して入り込み、リップが多重に形成される。これらのリップにより連通路19から送られる液体の流入が阻止される。
また、各バルブ25,47が開放されると、封止部材21,46がパッキン部材20,45から離されるが、この状態では、各パッキン部材20,45は図9(A)に示される元の状態に復帰する。
【0026】
従って、本実施例によれば、開口部の全周に設けられ弾性変形可能なパッキン部材20,45と、これらのパッキン部材20,45に全周が当接する封止部材21,46とを備えてシール構造25,47が構成され、これらの封止部材21,46のパッキン部材20,45と当接する部分には全周部に渡ってリップ形成用凹部26が連続して形成されているので、このリップ形成用凹部26でパッキン部材20,45に形成されたリップによってシール面積が大きくなり、かつ、内外圧差によりリップが封止部材21,46のリップ形成用凹部26に押しつけられることにより、シール構造25,47の密封性が向上する。
さらに、本実施例では、リップ形成用凹部26を多重にしたから、シール面積がより大きくなり、シール構造25,47の密封性が一層向上する。
【0027】
また、本実施例では、第1バルブ15及び第2バルブ17を備えて液体吐出装置1を構成し、第1バルブ15を、第1パッキン部材20と、シリンダ状の第1封止部材21と、この第1封止部材21の内部に軸方向進退自在に設けられたプランジャ22と、このプランジャ22及び第1封止部材21と第1パッキン部材20との間への液体の流通を許容する吸入路23とを有する構成とし、第2バルブ17を、吐出部である開口部44の全周に設けられた第2パッキン部材45と、この第2パッキン部材45に当接する第2封止部材46と、第1バルブ15の開口部19Aと連通し第2封止部材46と第2パッキン部材45との間への液体の流通を許容する吸入路19とを有する構成とし、第1バルブ15に第1シール構造25を設け、第2バルブ17に第2シール構造47を設けたので、各バルブ15,17の密閉性が向上し、液体が漏れることがなく、正確な量の液体を吐出することができる。
【0028】
さらに、対象物2に対して両バルブ15,17を所定速度で相対移動させる移動手段6と、この移動手段6の移動速度と第2バルブ17の液体吐出速度とを一定の比率に調整する制御手段7とを備えた構成とすれば、制御手段7により、対象物2に吐出される液体が均一化され、精密な液体吐出が可能となる。
また、シール構造25,47が設けられたバルブ15,17は封止部材21,46やプランジャ22が進退自在に設けられるシールリング27,28,49を備えて構成され、これらのシールリング27,28,49に封止部材21,46やプランジャ22が外気と接触することを防ぐ流体を供給する流体供給装置29が接続されたので、封止部材21,46やプランジャ22が外気に触れることによる不都合、例えば、吐出液体が硬化して封止部材やプランジャの進退動が制限されることを回避できる。
【0029】
さらに、第2バルブ17の第2封止部材46は、円柱部材46Aと、ノズル部47の吐出口47Aに挿入されるテーパ部材46Bとを有する構成であるから、第2パッキン部材45に第2封止部材46が押圧される際に、吐出口47Aの内部に残る液体の量を少なくすることができる。
【0030】
なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば次に示す変形例を含むものである。
例えば、第2バルブ17はピンチバルブ等の他の構成のバルブでもよい。
さらに、リップ形成用凹部26を多重にしたが、本発明では、必ずしもリップ形成用凹部26を多重にすることを要しない。
【0031】
また、対象物2に対して両バルブ15,17を手動で移動させるものでもよく、さらに、シールリング27,28,48を必ずしも設けることを要しない。
また、前記実施例では、第2バルブ17の第2封止部材46は、円柱部材46Aと、ノズル部47の吐出口47Aに挿入されるテーパ部材46Bとを有する構成であるが、本発明では、テーパ部材46Bを設けないで円柱部材46Aのみから第2封止部材46を構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、開口部の全周に設けられ弾性変形可能なパッキン部材と、このパッキン部材に全周が当接する封止部材とを備えてシール構造が構成され、この封止部材のパッキン部材と当接する部分には全周部に渡ってリップ形成用凹部が連続して形成されているので、このリップ形成用凹部でパッキン部材に形成されたリップによってシール面積が大きくなり、かつ、内外圧差によりリップが封止部材のリップ形成用凹部に押しつけられることになり、シール構造の密封性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の液体吐出装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】前記実施例の要部を示す断面図である。
【図3】前記実施例の要部を示す側面図である。
【図4】第1封止部材を示す断面図である。
【図5】第1封止部材のリップ形成用凹部を示す断面図である。
【図6】第2封止部材を示す断面図である。
【図7】第2封止部材のリップ形成用凹部を示す断面図である。
【図8】前記実施例の動作を説明するための断面図である。
【図9】リップ形成用凹部によりリップが形成される状態を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 液体吐出装置
2 対象物
4 保持手段
5 ポンプ
6 移動手段
7 制御手段
15 第1バルブ
16 第1バルブ駆動機構
17 第2バルブ
18 第2バルブ駆動機構
19 吸入路(連通路)
19A 開口部
20 第1パッキン部材
21 第1封止部材
22 プランジャ
25 第1シール構造
26 リップ形成用凹部
27 第1シールリング
28 第2シールリング
29 流体供給装置
44 吐出部である開口部
45 第2パッキン部材
46 第2封止部材
47 第2シール構造
49 第3シールリング

Claims (3)

  1. 開口部の全周に設けられた第1パッキン部材と、この第1パッキン部材に全周が当接するシリンダ状の第1封止部材と、この第1封止部材の内部に軸方向進退自在に設けられたプランジャと、このプランジャ及び前記第1封止部材と前記第1パッキン部材との間への液体の流通を許容する吸入路とを有し、この吸入路から吸入した液体を前記開口部へ送る第1バルブと、
    吐出部である開口部の全周に設けられた第2パッキン部材と、この第2パッキン部材に当接する第2封止部材と、前記第1バルブの開口部と連通し前記第2封止部材と前記第2パッキン部材との間への液体の流通を許容する吸入路とを有し、この吸入路から吸入した液体を前記吐出部へ送る第2バルブと、を備え、
    前記第1バルブ及び前記第2バルブの少なくとも一方にシール構造を設け、このシール構造は開口部の全周に設けられ弾性変形可能なパッキン部材と、このパッキン部材に全周が当接する封止部材とを備え、この封止部材の前記パッキン部材と当接する部分には全周部に渡ってリップ形成用凹部が連続して形成され、
    前記シール構造が設けられた第1バルブ及び/又は第2バルブは、前記封止部材又は前記プランジャが進退自在に設けられるシールリングを備え、このシールリングには前記封止部材又は前記プランジャが外気と接触することを防ぐ流体を供給する流体供給装置が接続されていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1記載の液体吐出装置において、前記リップ形成用凹部は多重に形成されていることを特徴とする液体吐出装置
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、前記第2バルブから液体が吐出される対象物に対して前記第1バルブ及び前記第2バルブを所定速度で相対移動させる移動手段と、この移動手段の移動速度と前記第2バルブの液体吐出速度とを一定の比率に調整する制御手段とを備えたことを特徴とする液体吐出装置。
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