JP4094339B2 - 旋回式クランプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、旋回式クランプに関し、より詳しくいえば、その旋回式クランプの動作状態を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、旋回式クランプでは、ハウジング内に挿入したクランプロッドを軸心回りに旋回させた後で上記ハウジングの一端壁へ向けて軸心方向へクランプ駆動するようにしてある。
従来では、上記の旋回式クランプの動作状態を検出する装置が次のように構成されていた。上記クランプロッドの一端から上記ハウジングの一端壁の外側へ検出ロッドを突出させ、その検出ロッドの移動状態をリミットスイッチによって検出するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、旋回式クランプは、例えば、工作機械のワークを固定するために使用される。このため、上記の従来技術では、機械加工時に多量に飛散する切削油によって、上記のリミットスイッチの寿命が短いという問題があった。また、そのリミットスイッチのために大きな設置スペースが要求されるという問題もあった。
本発明の目的は、旋回式クランプの動作を検出するにあたって、信頼性が高くてコンパクトな装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、例えば、図1から図4に示すように、旋回クランプを次のように構成した。
ハウジング3内に挿入したクランプロッド5を、その軸心回りに旋回させた後で上記ハウジング3の一端壁3bへ向けて軸心方向へクランプ駆動するようにした旋回式クランプであって、
上記のクランプロッド5の軸心とほぼ同心上で上記の一端壁3bに検出孔58を形成し、その検出孔58の周面に圧力流体供給用の入口孔71を開口すると共に、その検出孔58の一端を外気へ連通させ、上記の検出孔58に検出ロッド62を軸心方向へ移動自在かつ軸心回りに旋回自在に挿入し、その検出ロッド62の外周面に閉止面68と凹所69とを周方向へ設け、上記の凹所69を軸心方向へ延びる溝によって構成し、その溝からなる凹所69の一端を上記の検出ロッド62の一端面に開口させ、上記の検出ロッド62を上記クランプロッド5に連結して、そのクランプロッド5の移動に連動させて上記の検出ロッド62を旋回退避位置Xからクランプ準備位置Yへ旋回させた後にクランプ位置Zへ直進させるように構成し、
上記の検出ロッド62が上記の旋回退避位置Xから上記クランプ準備位置Yへ切り換わる前の旋回途中状態では、その検出ロッド62の軸心方向から見て前記の凹所69が前記の入口孔71の開口部71aとオーバーラップし、これに対して、上記の検出ロッド62が上記クランプ準備位置Yへ旋回したときには、同上の軸心方向から見て前記の閉止面68が上記の開口部71aとオーバーラップし、そして、上記の検出ロッド62が上記クランプ準備位置Yにあるとき、又は上記の検出ロッド62が上記クランプ準備位置Yから前記のクランプ位置Zへ軸心方向に移動したときに、上記の閉止面68が上記の開口部71aを閉じるものである。
【0005】
上記の請求項1の発明は、次の作用効果を奏する。
旋回式クランプの動作を検出するときには、前記の入口孔に圧縮空気等の圧力流体を供給する。すると、上記の入口孔の開口部が開放されている場合には、その入口孔に供給された圧力流体が前記の検出孔を通って外部へ排出されて、その圧力流体の圧力が設定圧力よりも低下する。これに対して、上記の入口孔の開口部が前記の検出ロッドの閉止面によって閉じられたときには、圧力流体の排出が阻止されて上記の入口孔に供給された圧力流体が設定圧力に保持される。そして、上記の圧力流体の圧力を検出することにより、上記の検出ロッドの切り換え状態を検出でき、これにより、前記クランプロッドの動作状態を検出できる。
【0006】
上述したように、本発明の動作検出装置は、圧縮空気等の圧力流体を利用するので、前述した従来技術のリミットスイッチ等とは異なり、切削油等による劣化がなくなって寿命が長いうえに信頼性も高い。また、上記の動作検出装置は、前記ハウジングの一端壁内に設けることが可能なので、コンパクトに造れる。
また、前記の検出ロッドに設けた前記の閉止面と前記の凹所との組み合わせによって、上記の検出ロッドが旋回退避位置からクランプ準備位置またはクランプ位置へ切り換わっていることを検出できるので、前記クランプロッドが旋回し終えていることを確認できる。このため、旋回式クランプに好適な動作検出装置を提供できた。
【0007】
また、上記の請求項の発明によれば、簡素な構成で信頼性の高い検出ロッドを提供できる。
【0008】
請求項の発明に示すように、上記の請求項の発明においては、前記の凹所69を周方向へ所定の間隔をあけて複数設けることが好ましい。
その請求項の発明は、上記の隣り合う凹所の間に配置される前記の閉止面を前記の検出ロッドの周方向へ所定の間隔をあけて複数設けられるので、これらの複数の閉止面によって前記の検出ロッドを前記の検出孔に沿って円滑にガイドできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1から図4は、本発明の第1実施形態を示し、本発明の旋回式クランプを工作機械のワーククランプに適用した場合を例示してある。まず、図1の立面視の部分断面図によって上記クランプの全体構造を説明する。
【0010】
工作機械のテーブル1の取り付け穴1aに上記の旋回式クランプ2のハウジング3が挿入され、そのハウジング3が複数のボルト(図示せず)によって上記テーブル1の上面に固定される。そのハウジング3の筒孔4にクランプロッド5が挿入される。そのクランプロッド5の上端部分からアーム6が半径方向の外方へ突出され、そのアーム6の先端部分に押ボルト7が固定される。
【0011】
上記のハウジング3の上端壁3aに上記クランプロッド5の上摺動部分11が摺動自在で保密状に支持される。さらに、同上のハウジング3の下端壁(一端壁)3bにガイド筒13が設けられ、そのガイド筒13に同上クランプロッド5の下摺動部分12が摺動自在に支持される。
【0012】
上記クランプロッド5を駆動する手段は次のように構成されている。
前記の上摺動部分11と下摺動部分12との間で上記クランプロッド5に環状ピストン15が保密状に外嵌され、そのピストン15が前記の筒孔4に保密状に挿入される。なお、ここでは、上記ピストン15を上記クランプロッド5とは別体に形成してあるが、これに代えて、そのピストン15を上記クランプロッド5と一体に形成してもよい。
【0013】
前記の上端壁3aと上記ピストン15との間にクランプ室17が形成され、そのクランプ室17に対してクランプ用の圧油給排口18から圧油が給排可能とされる。また、前記の下端壁3bと同上ピストン15との間にアンクランプ室19が形成される。上記のアンクランプ室19に対してアンクランプ用の圧油給排口(図示せず)と油路20とを介して圧油が給排可能とされる。
【0014】
上記アンクランプ室19内では、上記クランプロッド5の外周面と前記の筒孔4との間の環状空間に旋回操作用のスリーブ22が挿入される。そのスリーブ22が二つの押バネ23・24によって上向きに付勢される。そのスリーブ22の所定量以上の上向き移動がストップ用の段付き壁25によって阻止される。
上記クランプロッド5の外周面と上記スリーブ22の内周面とにわたって変換機構27が設けられる。その変換機構27は、上記クランプロッド5の軸心方向への往復運動を旋回運動へ変換するものであって、ここでは次のように構成されている。
【0015】
上記クランプロッド5の外周面には、その外周面の全周にわたって鋸歯状に連通する第1凹路31を形成してある。その第1凹路31は、二条ネジ状の二つの第1螺旋溝(図示せず)をほぼ1ピッチ分だけ形成すると共に、一方の第1螺旋溝の終端と他方の第1螺旋溝の始端とを連通溝によって連通させると共に、他方の第1螺旋溝の終端と一方の第1螺旋溝の始端とを別の連通溝によって連通させてある。また、前記スリーブ22の内周面には、その内周面の全周にわたって連通する第2凹路32を周方向へ連通させてある。その第2凹路32は、前記の第1螺旋溝に対応する二つの第2螺旋溝(図示せず)を周方向へ所定の間隔をあけて形成すると共に、前記の連通溝に対応する二つの逃がし溝33を周方向へ延びるように形成してある。なお、その図1では、上記の二つの逃がし溝33のうちの一方の逃がし溝33だけを図示してある。そして、上記の第1凹路31と第2凹路32との間に、多数の転動ボール34が充填される。
【0016】
また、前記の筒孔4の周壁4aと上記のスリーブ22との間にトルクリミッタ37が設けられる。そのトルクリミッタ37は、上記クランプロッド5から前記の変換機構27を経て上記スリーブ22に作用するトルクが設定値を越えないときには上記の周壁4aに対して上記スリーブ22が旋回するのを阻止する。これに対して、上記のトルクリミッタ37は、上記トルクが上記の設定値を越えたときには上記の周壁4aに対して上記スリーブ22が旋回するのを許容するようになっている。
【0017】
より詳しくいえば、上記トルクリミッタ37は次のように構成されている。
上記の筒孔4の上記の周壁4aには、上下方向へ延びる円弧状の直進ガイド溝38・38が向かい合わせに設けられる。上記二つの直進ガイド溝38・38に係合する二つの係合具39・39が前記のスリーブ22に挿入される。各係合具39は、半径方向の外方へ向かうにつれて高さが大きくなる楔状部材によって構成されて上記のスリーブ22のテーパ面40にテーパ係合される。これにより、上記の二つの係合具39・39は、半径方向へ移動自在で周方向への移動が阻止された状態で上記スリーブ22に支持されている。
【0018】
上記の係合具39・39の下面に環状のバネ受け42が装着される。そして、前記の押バネ23・24の下端が前記のハウジング3の下端壁3bによって受け止められると共に、同上の押バネ23・24の上端が上記バネ受け42によって受け止められる。これにより、上記の押バネ23・24の付勢力が前記のテーパ面40を介して上記の係合具39を半径方向の外方へ押圧して、その係合具39の円弧状の係合突起が前記の直進ガイド溝38に嵌入するようになっている。
【0019】
上記クランプ2は次のように作動する。
図1の旋回退避状態では、前記クランプ室17の圧油が排出され、前記アンクランプ室19へ圧油が供給されている。このため、前記ピストン15がその環状断面積に作用する圧力によって上昇すると共に、前記クランプロッド5がその封止断面積に作用する圧力によって上昇し、前記の押バネ23・24によって前記スリーブ22が前記の段付き壁25に接当している。
【0020】
上記の旋回退避状態のクランプ2をクランプ状態へ切換えるときには、上記のアンクランプ室19の圧油を排出し、前記クランプ室17へ圧油を供給する。
すると、前記ピストン15が前記クランプロッド5を押し下げていき、前記の直進ガイド溝38よって旋回が阻止された前記スリーブ22に対して上記クランプロッド5が底面視で反時計回りの方向へ旋回しながら下降していく。このクランプ旋回時には、前記の転動ボール34が前記の第1凹路31および第2凹路32に沿って転動しながら周方向へ循環する。このため、そのクランプ旋回時の摩擦抵抗が小さくなって上記クランプロッド5が滑らかに旋回する。引き続いて、上記ピストン15が上記クランプロッド5及び前記スリーブ22を前記の直進ガイド溝38に沿わせて真っすぐに下降させていき、そのクランプロッド5がクランプ位置(図示せず)へ切換えられる。
【0021】
上記クランプ状態から図1の旋回退避状態へ切換えるときには、前記クランプ室17の圧油を排出し、前記アンクランプ室19へ圧油を供給する。すると、その圧油の圧力と前記の押バネ23・24の付勢力によって前記クランプロッド5及び前記スリーブ22が前記の直進ガイド溝38に沿って真っすぐに上昇していき、そのスリーブ22が前記の段付き壁25によって受け止められる。引き続いて、その段付き壁25によって上昇が阻止された上記スリーブ22に対して上記クランプロッド5が上記の圧油の圧力よって上向きに移動する。これにより、そのクランプロッド5が底面視で時計回りの方向へ旋回しながら上昇し、図1の旋回退避位置へ切換えられる。
【0022】
上記クランプ旋回時または退避旋回時において、前記クランプロッド5から前記の変換機構27を経て前記スリーブ22に作用するトルクが設定値を越えないときには、前記の係合具39の係合突起の外周面に作用する接線方向の力よりも前記の押バネ23・24の付勢力による係合ロック力が大きい。このため、図1に示すように、上記の係合具39の係合突起が前記の直進ガイド溝38に嵌入した状態に保たれ、前記の筒孔4の前記の周壁4aに対して上記スリーブ22が旋回することが阻止される。
【0023】
これに対して、何らかの原因によって上記トルクが上記の設定値を越えたときには、上記の係合具39の係合突起の外周面に作用する接線方向の力が上記の押バネ23・24の付勢力による係合ロック力よりも大きくなる。このため、その付勢力に抗して上記の係合具39が前記テーパ面40に沿って半径方向の内方へ移動して、上記の係合具39の係合突起と上記の直進ガイド溝38との嵌合状態が解除され、上記の周壁4aに対して上記スリーブ22が旋回することを許容する。その結果、上記のクランプロッド5の過大なトルクが前記の変換機構27や上記スリーブ22に作用しなくなる。
従って、上記の過大なトルクによって前記の変換機構27の転動ボール34等の構成部材が損傷するのを確実に防止できる。
【0024】
上記構成のクランプ2の動作状態を検出する装置が設けられる。その動作検出装置51について、上記の図1を参照しながら図2(A)・図2(B)と図3および図4によって説明する。図2(A)は、上記の動作検出装置51の断面図である。図2(B)は、上記の図2(A)中のB−B線矢視の断面図である。図3は、上記の図2(A)中のIII−III線矢視の拡大断面図であって、後述する検出ロッド62の旋回退避状態を示す図である。図4は、上記の図3に類似する図面であって、上記の検出ロッド62のクランプ準備状態を示している。
【0025】
前記テーブル1の前記の取付穴1aは、上下に形成した大径穴52および小径穴53とを備える。前記ハウジング3の前記の下端壁(一端壁)3bは、前記の周壁4aに保密状にネジ止めした雄ネジ蓋55と、その雄ネジ蓋55に複数のボルト54(ここでは1本だけ示している)によって固定した外筒56と、その外筒56に挿入されて上記の雄ネジ蓋55に押圧固定される内筒57とを備える。
上記の外筒56が前記の小径穴53に保密状に挿入されている。また、上記の内筒57は、前記クランプロッド5の軸心とほぼ同心上に配置されており、その内筒57の内周面の下半分によって検出孔58が構成されている。その検出孔58の下端は、カバー板59の出口孔60を介して外気へ連通されている。
【0026】
上記クランプロッド5の下向きの突出部5aが上記の雄ネジ蓋55に保密状に挿入され、その突出部5aの下面に筒状の検出ロッド62が支持ボルト63によって半径方向かつ上下方向へ移動可能に支持される。より詳しくいえば、上記の突出部5aの下面に二つの突起65が向かい合わせに設けられる。これらの突起65に、上記の検出ロッド62の上面に設けた溝66が所定の隙間をあけて外嵌される。また、上記の検出ロッド62の筒孔内に上記の支持ボルト63が所定の半径隙間をあけて挿入される。さらに、上記の検出ロッド62は、前記の突出部5aの下面と上記の支持ボルト63の下部との間で上下方向へ僅かに移動可能になっている。
【0027】
主として図3に示すように、上記の検出ロッド62の外周面の下半部に、上下方向へ延びる3つの閉止面68と上下方向へ延びる3つの凹所69とが周方向へほぼ等間隔に設けられる。その凹所69は、溝によって構成され、その下端が上記の検出ロッド62の下端面に開口される。その検出ロッド62が前記の検出孔58に上下方向へ移動自在かつ軸心回りに旋回自在に挿入される。
上記の内筒57の上記の検出孔58には、クランプ状態検出用の第1入口孔71と旋回退避状態検出用の第2入口孔72とが、上下方向へ間隔をあけると共に周方向へ約90度の角度をあけて開口される。上記の第1入口孔71は、前記の外筒56の第1周溝73および第1貫通孔74と前記テーブル1の第1供給孔75とを順に経て圧縮空気の供給源(図示せず)へ接続される。また、上記の第2入口孔72も、上記の外筒56の第2周溝77および第2貫通孔78と同上テーブル1の第2供給孔79とを順に経て上記の圧縮空気の供給源へ接続される。
【0028】
上記構成の動作検出装置51は次のように作動する。
上記の検出ロッド62は、前述したクランプロッド5の移動に連動して、図2中の実線図(および図3)の旋回退避位置Xから図2中の太線一点鎖線図(および図4)のクランプ準備位置Yへ旋回され、その後、図2中の二点鎖線図のクランプ位置Zへ直進される。より詳しくいえば次の通りである。
【0029】
上記クランプロッド5が旋回退避状態のときには、図2中の実線図および図3に示すように、上記の検出ロッド62が旋回退避位置Xとなり、その検出ロッド62の三つの閉止面68のうちの一つの閉止面68が前記の第2入口孔72の第2開口部72aを閉じている。これにより、前記の第2供給孔79へ供給された圧縮空気の圧力が設定圧力に保持され、その第2供給孔79に連通させた第2圧力スイッチ(図示せず)によって上記の検出ロッド62が旋回退避位置Xであることを検出している。
【0030】
上記クランプ2をクランプ駆動すると、まず、上記の検出ロッド62が上記の旋回退避位置Xから底面視で反時計回りの方向へ回転しながら下降して上記クランプ準備位置Yへ切り換わろうとする。
そのクランプ準備位置Yへ切り換わる前の旋回途中状態では、前記の凹所69が前記の第1入口孔71の開口部71aと底面視でオーバーラップしている。このため、前記の第1供給孔75へ供給された圧縮空気は、前記の第1入口孔71の第1開口部71aと上記の凹所69と前記の出口孔60とを経て外部へ排出される。これにより、上記の第1供給孔75の圧力が設定圧力よりも低くなり、その第1給孔75に連通させた第1圧力スイッチ(図示せず)によって上記の検出ロッド62が旋回途中状態であることを検出している。
【0031】
そして、上記の検出ロッド62が上記クランプ準備位置Yへ旋回下降すると、図2中の太線一点鎖線図および図4に示すように、前記の閉止面68の下端が前記の第1開口部71aよりも低くなって、その閉止面68が上記の第1開口部71aを閉じる。これにより、前記の第1供給孔75へ供給された圧縮空気の圧力が設定圧力に保持され、その第1給孔75に連通させた前記の第1圧力スイッチ(図示せず)によって上記の検出ロッド62がクランプ準備位置Yとなったことを検出する。
【0032】
次いで、上記のクランプ準備位置Yの検出ロッド62がクランプ位置Zへ真っ直ぐに下降する。このクランプ位置Zでは、図2中のニ点鎖線図(及び図4)に示すように、前記の閉止面68の上端が前記の第1開口部71aよりも高い状態に保持されて、上記の閉止面68が上記の第1開口部71aを閉じた状態に保持する。これにより、前記の第1供給孔75へ供給された圧縮空気の圧力が設定圧力に保持され、前記の第1圧力スイッチ(図示せず)によって上記の検出ロッド62がクランプ位置Zであることを検出する。なお、クランプ領域は、上記のクランプ準備位置Yと上記クランプ位置Zとの間であればよい。
【0033】
また、被固定物であるワーク等が前記テーブル1に装着されてない状態で前記クランプ2をクランプ駆動した場合には、上記の検出ロッド62が上記クランプ位置Zよりも低い空クランプ位置Mへ下降して、図2中の細線一点鎖線図に示すように、前記の閉止面68の上端が前記の第1開口部71aよりも低くなる。このため、前記の第1供給孔75へ供給された圧縮空気は、上記の第1開口部71aと前記の凹所69と前記の出口孔60とを経て外部へ排出される。これにより、上記の第1供給孔75の圧力が設定圧力よりも低くなり、その第1給孔75に連通させた第1圧力スイッチ(図示せず)によって上記の検出ロッド62が空クランプ位置Mであることを検出する。
【0034】
なお、上記の第1実施形態では、上記の検出ロッド62が上記クランプ準備位置Yへ旋回下降したときに前記の閉止面68が前記の第1開口部71aを閉じるとしたが、これに代えて、上記の検出ロッド62が上記クランプ準備位置Yよりも下側のクランプ領域へ下降したときに上記の閉止面68が上記の第1開口部71aを閉じるようにしてもよい。
【0035】
上記の第1実施形態の装置は次の長所を奏する。
前記クランプロッド5に前記の検出ロッド62を半径方向へ移動可能に支持したので、その検出ロッド62を前記の検出孔58に確実かつ円滑に挿入できる。また、上記クランプロッド5に上記の検出ロッド62を上下方向へも移動可能に支持したので、上記の効果がさらに高まる。
【0036】
図5と図6(A)から図6(B)は、第2実施形態を示している。その図5は、前記の図2(A)に類似する図である。図6(A)は、上記の図5中のA−A線矢視の断面図である。図6(B)から図6(D)の各図は、作動説明図であって、上記の図6(A)に類似する図である。
この第2実施形態においては、上記の第1実施形態の構成部材と類似する部材には原則として同一の符号を付けて説明する。
この第2実施形態は上記の第1実施形態とは次の点で異なる。
【0037】
前記の検出ロッド62は中実に形成される。また、前記の凹所69は、底面視で弓形状に形成される。これにより、上記の検出ロッド62の外周面には前記の閉止面68と上記の凹所69とが1組だけ設けられる。
また、前記の内筒57には第1入口孔(入口孔)71だけが設けられ、これに対応して、前記の外筒56に前記の第1貫通孔74が設けられると共に前記のテーブル1に前記の第1供給孔75が設けられる。
【0038】
旋回式クランプの旋回退避状態では、上記の検出ロッド62は、図5中の実線図および図6(A)に示す旋回退避位置Xとなり、前記の凹所69が前記の第1入口孔71の第1開口部71aに底面視でオーバーラップしている。
【0039】
そして、上記の旋回式クランプをクランプ駆動すると、上記の検出ロッド62は、まず、図6(B)の旋回下降の途中状態を経て、図5中の一点鎖線図及び図6(C)のクランプ準備位置Yへ旋回下降する。この場合、前記の閉止面68が前記の第1入口孔71の第1開口部71aに底面視でオーバーラップするが、上記の検出ロッド62の下端と上記の第1開口部71aとの間に隙間が存在する。このため、前記の第1供給孔75へ供給された圧縮空気は、前記の第1入口孔71の第1開口部71aと前記の検出孔58の下部空間と前記の出口孔60とを経て外部へ排出される。これにより、上記の第1供給孔75の圧力が設定圧力よりも低くなり、その第1供給孔75に連通させた第1圧力スイッチ(図示せず)によって上記の検出ロッド62が後述のクランプ位置Zでないことを検出している。
【0040】
引き続いて、上記の検出ロッド62は、真っすぐに下降し、図5中の二点鎖線図および図6(D)に示すクランプ位置Zとなり、上記の閉止面68が前記の第1開口部71aを閉じる。これにより、前記の第1供給孔75へ供給された圧縮空気の圧力が設定圧力に保持され、前記の第1圧力スイッチ(図示せず)によって上記の検出ロッド62がクランプ位置Zであることを検出する。
【0041】
なお、上記の第2実施形態では、上記の検出ロッド62が上記クランプ準備位置Yへ旋回下降したときには、その検出ロッド62の下端と前記の第1開口部71aとの間に隙間をあけるようにしたが、これに代えて、上記クランプ準備位置Yへ下降したときに上記の検出ロッド62の下端を上記の第1開口部71aよりも下降させて、前記の閉止面68が上記の第1開口部71aを閉じるようにしてもよい。
【0042】
上記の各実施形態は次のように変更可能である。
前記の凹所69や閉止面68は、例示した形状に限定されるものでなく、各種の形状を適用できることは勿論である。
前記クランプロッド5の旋回角度は、90度に限定されるものではなく、例えば、60度や45度などに変更することも可能である。この場合、上記の変更した旋回角度に対応させて上記の第1入口孔71の設置箇所を変更すればよい。また、そのクランプロッド5の旋回方向は上記の各実施形態とは逆の方向であってもよい。
前記の変換機構27の押圧手段は、例示の押バネ23・24に代えて、ゴム等の弾性体によって構成してもよい。
その変換機構27は、前記クランプロッド5の軸心方向の運動を同上クランプロッド5の旋回運動に変更するものであればよく、例示の機構に代えて各種の機構が考えられる。例えば、上記クランプロッド5の外周面に所定の長さのカム溝を形成し、上記スリーブ22に取り付けたボール等の操作具を上記のカム溝に嵌入するのである。
【0043】
前記クランプ2は、旋回下降した後にクランプ駆動されるものに代えて、水平位置で旋回した後にクランプ駆動されるものであってもよい。また、前記トルクリミッタ37は省略してもよい。
前記のクランプ室17とアンクランプ室19とに給排される流体は、圧油に代えて、他の種類の液体や空気等の気体であってもよい。
上記クランプ2は、複動式に代えて単動式であってもよい。この場合、上記クランプ2は、圧力流体によってクランプ駆動する場合と、バネ力によってクランプ駆動する場合とが考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示し、旋回式クランプの立面視の部分断面図である。
【図2】 図2(A)は、上記の旋回式クランプに設けた動作検出装置の断面図である。図2(B)は、上記の図2(A)中のB−B線矢視の断面図である。
【図3】 上記の図2(A)中のIII−III線矢視の拡大断面図であって、検出ロッドの旋回退避状態を示す図である。
【図4】 上記の図3に類似する図面であって、上記の検出ロッドのクランプ準備状態を示している。
【図5】 本発明の第2実施形態を示し、前記の図2(A)に類似する図である。
【図6】 図6(A)は、上記の図5中のA−A線矢視の断面図である。図6(B)から図6(D)の各図は、作動説明図であって、上記の図6(A)に類似する図である。
【符号の説明】
3…ハウジング、3b…ハウジング3の一端壁(下端壁)、5…クランプロッド、58…検出孔、62…検出ロッド、68…閉止面、69…凹所、71…入口孔(第1入口孔)、71a…開口部(第1開口部)、X…旋回退避位置、Y…クランプ準備位置、Z…クランプ位置。

Claims (2)

  1. ハウジング(3)内に挿入したクランプロッド(5)を、その軸心回りに旋回させた後で上記ハウジング(3)の一端壁(3b)へ向けて軸心方向へクランプ駆動するようにした旋回式クランプであって、
    上記のクランプロッド(5)の軸心とほぼ同心上で上記の一端壁(3b)に検出孔(58)を形成し、その検出孔(58)の周面に圧力流体供給用の入口孔(71)を開口すると共に、その検出孔(58)の一端を外気へ連通させ、
    上記の検出孔(58)に検出ロッド(62)を軸心方向へ移動自在かつ軸心回りに旋回自在に挿入し、その検出ロッド(62)の外周面に閉止面(68)と凹所(69)とを周方向へ設け、
    上記の凹所 ( 69 ) を軸心方向へ延びる溝によって構成し、その溝からなる凹所 ( 69 ) の一端を上記の検出ロッド ( 62 ) の一端面に開口させ、
    上記の検出ロッド(62)を上記クランプロッド(5)に連結して、そのクランプロッド(5)の移動に連動させて上記の検出ロッド(62)を旋回退避位置(X)からクランプ準備位置(Y)へ旋回させた後にクランプ位置(Z)へ直進させるように構成し、
    上記の検出ロッド(62)が上記の旋回退避位置(X)から上記クランプ準備位置(Y)へ切り換わる前の旋回途中状態では、その検出ロッド(62)の軸心方向から見て前記の凹所(69)が前記の入口孔(71)の開口部(71a)とオーバーラップし、これに対して、上記の検出ロッド(62)が上記クランプ準備位置(Y)へ旋回したときには、同上の軸心方向から見て前記の閉止面(68)が上記の開口部(71a)とオーバーラップし、
    そして、上記の検出ロッド(62)が上記クランプ準備位置(Y)にあるとき、又は上記の検出ロッド(62)が上記クランプ準備位置(Y)から前記のクランプ位置(Z)へ軸心方向に移動したときに、上記の閉止面(68)が上記の開口部(71a)を閉じる、ことを特徴とする旋回式クランプ。
  2. 請求項に記載した旋回式クランプにおいて、
    前記の凹所(69)を周方向へ所定の間隔をあけて複数設けた、ことを特徴とする旋回式クランプ。
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