JP4092604B2 - デジタル写真処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムスキャナー等を用いて写真フィルムに形成されたコマ画像から変換されたデジタル画像データを、印画紙や普通紙などプリントアウトすることによって可視的な画像を作り出すデジタル写真処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の写真DPシステムでは、カメラ等によって撮像された写真フィルムは、DPショップに依頼することにより、現像されるとともに、この現像されたフィルムの各コマ画像が印画紙に露光され、可視化された画像をもつプリントとして仕上げられ、現像済みフィルムともにDP袋に詰められて顧客に渡される。このようなプリント作業は同時プリントと呼ばれている。このようにして最終的な仕上がりプリントを手にした顧客が、さらに特定のコマ画像の焼き増しを注文する場合、そのコマ画像を有する現像済みフィルム、一般には6コマ単位にカットされたピースネガを再びDPショップに持参し、焼き増しコマを指定する必要があった。
【0003】
最近、写真フィルムのコマ画像を投影露光する代わりにコマ画像をスキャナ等でデジタル画像データに変換し、このデジタル画像データをデジタルプリンターで可視画像化する技術が注目されている。この場合、一度変換されたデジタル画像データをDPショップで一時的にせよ保管しておくことで、フィルムなしで顧客からの焼き増し注文を受けることができる。その場合、変換されたデジタル画像データは検索可能な形でハードディスクなどに大容量記憶メディアに格納しておく必要がある。そのような機能を有するデジタル写真プリンターは、例えば、特開平9−55834号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許公開公報によるデジタル写真プリンターでは、写真フィルムに形成された複数の画像をデジタル画像データに変換するととともに、それらのデジタル画像データを一義的に特定するため、日付、DPショップID、記憶装置コード、フィルムID、コマ番号などからなる画像検索用情報を各デジタル画像データに割り当てて、記憶メディアに格納し、その画像検索用情報に基づいて所望の画像に対応するデジタル画像データの検索、読み出しを行い、その画像データに基づいてデジタルプリンターによって仕上がりプリントを出力することにより、いつでも焼き増し注文に応じられるシステムが構築されている。
【0005】
しかしながら、このようなデジタル写真プリンターを備えているDPショップやラボセンターが、単一のプリンターのみを所有しており、かつ顧客が焼き増し注文のために同時プリントを依頼した同じDPショップを訪れてくれた場合には、その画像検索用情報に基づいて、同時プリントと同様な品質の焼き増しプリントを再生することが実質的に可能となるが、複数のプリンターを所有していたり、顧客が同じ系列の異なるDPショップに焼き増し注文を依頼した場合、同じ機種のデジタルプリンターによってプリント出力されるとは限らないため、同じデジタル画像データを用いたとしても、同時プリントと同様な品質の焼き増しプリントが再生されるとは限られない。これは、デジタルプリンターとして、光変調されたレーザビーム露光方式、液晶シャッター方式、CRT露光方式、そして蛍光ビーム露光方式など種々のものがあり、それぞれ方式に特有の色バランスやシャープネス等の補正をする場合があるので、露光方式が異なると、元になるデジタル画像データが同じであっても、微妙にプリント画像の印象が異なる可能性がある。
上記実状に鑑み、本発明の課題は、同時プリントと焼き増しプリントとで生じる画像の差を極力少なくするためのデジタル写真処理システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明によれば、写真フィルムに形成されたコマ画像から変換されたデジタル画像データを所定のプリント処理条件に基づいて処理してプリントデータを作成する画像処理部と、前記プリントデータを用いて可視画像を画像記録媒体に作成するデジタルプリント部と、前記デジタル画像データを特定するための画像データ特定コードを生成するコード生成部と、前記可視画像を作成したデジタルプリント部に割り当てられた固有の機種IDコードと前記プリント処理条件とからプリント処理情報を生成するプリント処理情報生成部と、前記画像データ特定コードを検索キーとして前記デジタル画像データと前記プリント処理情報を格納するデータ格納部とを備え、前記データ格納部はサーバシステム内に構築されており、前記デジタルプリント部は前記サーバシステムに対するクライアントとしてそれぞれ分散して複数配置されており、前記サーバシステムとクライアントはコンピュータネットワークによって接続されているデジタル写真処理システムによって解決される。
【0007】
この構成では、デジタルプリント部で可視画像を作成するためのソースとなる、コマ画像から変換されたデジタル画像データは、画像データ特定コードを検索キーとしてデータ格納部に格納されるが、その際可視画像の作成に利用されたデジタルプリント部を一義的に表す機種IDコードとデジタルプリント部におけるプリント処理条件とから構成されるプリント処理情報ともリンクされる。
【0008】
このことによって、例えば、同時プリント時に用いられたデジタルプリンターの機種やその際行われた画像補正などの条件も所望の画像コマに対するデジタル画像データを抽出すると同時に得ることができるので、同じ機種で同じプリント処理条件でもって焼き増し注文に応じることができ、結果的に同時プリントと焼き増しプリントとで実質的に同じものにすることができる。
さらに、前記データ格納部はサーバシステム内に構築されており、前記プリント部は前記サーバシステムに対するクライアントとしてそれぞれ分散して複数配置されており、前記サーバシステムとクライアントはコンピュータネットワークによって接続されている。このような構成はチェーン店化されたDPショップにおいて好都合である。本部に設けられたサーバシステムにデータ格納部を設けているので、顧客が系列下のどのDPショップで焼き増し注文をフィルムなしで行ったとしても、インデックスシートや各プリントの裏側などに印字された画像データ特定コードを指定するだけで、対応するデジタル画像データ及び先に可視画像化のために用いられた機種及び処理条件で再度出力することができる。また、注文を行ったDPショップに適応する機種が存在しない場合、他の系列下のDPショップでデジタルプリント部による出力を行うことも、サーバシステムとクライアントがISDN公衆回線や専用線などのネットワークで接続されているので、容易である。
【0009】
本発明の好適な実施形態として、前記画像データ特定コードが、顧客IDとフィルムIDとコマIDとを含んでいるものがある。この場合、顧客IDはDPショップの顧客管理に用いられているものを利用することができるし、フィルムIDは従来のプリントシステムにおいても用いられているところの、1本のフィルムの処理のために予め割り当てられ、フィルムの先端部などに貼り付けられるフィルム番号を流用できるし、コマIDは元々フィルムにバーコード記録されているフィルム番号を流用することができる。いずれにしても、このようにして作り出された画像データ特定コードは、例えば、記録媒体の裏側などに印字されることにより、顧客が可視画像との対応を確実に認識できるようにされる。もちろん、この画像データ特定コードは連続的な数字や記号から作成してもよいが、このように従来から写真処理工程の各段階で用いられているIDなり番号を使用することにより、この画像データ特定コード事態からデジタル画像データの格納アドレス以外の情報が得られるので利益がある。
同様な目的で、前記プリント処理情報が前記機種IDとプリントサイズと補正条件とを含むようにすることも好適である。
【0011】
もちろん、種々の事情により、異なる機種で出力しなければならないケースを考慮して、本発明の好適実施形態では、前記サーバシステム又はクライアントに、異種のデジタルプリント部における相違を補正する変換テーブルが備えられている。これにより、機種の相違により必要となる各種補正が予めテーブル化されているので、先の出力と異なる機種のデジタルプリント部を用いたとしても、カラーバランス等の補正の最適化が自動的に行われ、可能な限り先の出力に一致した出力が容易に得られることになる。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施例の説明により明らかになるだろう。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明によるデジタル写真処理システムの一例としての、銀塩写真デジタルプリンターについて、図を用いて説明する。図1には、この銀塩写真デジタルプリンターの概略ブロック図が示されている。この銀塩写真デジタルプリンターは、ここでは図示されていないフィルム現像機によって現像処理された写真フィルム(以後単にフィルムと称す)1のコマ画像をデジタル画像データとして取得するフィルムスキャナー3と、取得されたデジタル画像データを処理してプリントデータを作成するコントローラ5と、このプリントデータに基づいて印画紙2にコマ画像に対応する画像を露光するデジタルプリント部4と、露光された印画紙2を現像処理する現像処理部6とを備えている。現像処理部6で現像された印画紙2は、乾燥工程を経て仕上がりプリントとして排出される。
【0013】
フィルムスキャナー3は、主な構成要素として、照明光学系31、撮像光学系32、CCDセンサーを用いた光電変換部33を備えている。コントローラ5には、各種処理情報を表示するモニター5aや各種処理命令を入力するための操作卓5bが接続されている。デジタルプリント部4のエンジンとしては、液晶シャッター方式、レーザー露光方式、CRT方式、蛍光ビーム方式などが知られているが、ここでは、蛍光ビーム方式を用いたライン露光式蛍光プリントヘッド40が用いられている。図番30はフィルム1をフィルムスキャナー3に搬送するフィルム搬送機構であり、図番40は印画紙2をペーパーマガジン2aから引き出して、デジタルプリント部4や現像処理部6に送り込む印画紙搬送機構であり、両搬送機構ともコントローラ5によって制御されている。ペーパーマガジン2aから引き出された印画紙2は現像処理の前又は後で図示されていないカッターによってカットされ、1つのコマ画像が出力された仕上がりプリントの形態となる。
【0014】
次に、図2のブロック図を用いて、フィルムスキャナー3とデジタルプリント部4の構成を詳しく説明する;
まず、フィルムスキャナー3について述べると、その照明光学系31は、白色光源としてのハロゲンランプ31a、調光フィルタ31b、ミラートンネル31cなどから構成され、光源からの光ビームの色分布や強度分布を整えてフィルム1のコマ画像を照射する。フィルム2からの透過光ビームを処理する撮像光学系32は、副走査用の揺動ミラー32a、レンズユニット32b、このレンズユニットを通ってきた光ビームを3つの方向に分光するプリズム32cなどから構成されている。揺動ミラー32aはその反射面が傾動可能に支持されており、揺動モータ32dによって反射面が傾動することによりフィルム1のコマ画像が所定のスキャン速度で副走査方向、つまりフィルムの長手方向にスキャニングされる。撮像光学系32によって導かれた光ビームをスリット画像としての電荷画像に光電変換する光電変換部33は、CCDセンサーユニット33a、サンプルホールド(S/H)回路33b、A/D変換器33c、センサー駆動回路33dなどから構成されている。CCDセンサーユニット33aは、プリズム32cによって分光された3つの光ビームを別個に受けるため、3つのCCDセンサーから構成されている。各CCDセンサーは多数(例えば5000個)のCCD素子が主走査方向、つまりフィルム1の幅方向に配列されたラインセンサーであり、センサー駆動回路33dにより主走査時に電荷蓄積動作や電荷蓄積時間の制御が行われる。各CCDセンサーの撮像面には、それぞれ光ビームの青色成分、赤色成分、緑色成分のみを通過させるカラーフィルタが設けられており、それぞれ、青色成分、赤色成分、緑色成分のみを光電変換する。サンプルホールド回路33bは、それぞれのCCDセンサーから出力される各画素信号をサンプルホールドして各画素信号が連続した画像信号を生成するものであり、A/D変換器33cは、画像信号を構成する各画素信号を所定のビット数(例えば12ビット)のデジタル信号に変換するものである。
【0015】
フィルム搬送機構30がスキャンされるべきフィルム1のコマ画像をスキャン位置まで送るが、その際の位置決めのためには、通常予め設けられた画面中心に対応するポンチ孔が利用されが、そのようなポンチ孔がない場合、図示されていない画面検出センサーを用いて画面中心を求めることができる。このような画面検出技術は、写真プリントの分野においてよく知られたことであるので、ここではその説明は省略する。フィルム搬送機構30は、コントローラ内に構築されたフィルム搬送制御部51(図4参照)によって制御される。
【0016】
フィルム1のコマ画像が所定のスキャン位置に位置決めされると、コマ画像の読取処理が開始される。コマ画像の投影光像は、揺動モータ32dが揺動ミラー32aをスタート位置から所定のタイミングで傾斜角を変化させることにより、複数のスリット画像に分割された形で順次CCDセンサーユニット33aによって読み取られる。つまり、各CCDセンサーは、コントローラに構築されたCCD制御部52(図4参照)からの制御信号に基づくセンサー駆動回路33dの働きで、この副走査のタイミングに同期して撮像動作及び画像信号の読み出し動作を行い、これによりコマ画像はR、G、Bの色成分の画像信号に光電変換され、生のデジタル画像データとしてコントローラ5に送られる。
【0017】
次に、デジタルプリント部4の蛍光プリントヘッド40は、図2と図3に示されているように、グリッド電圧の調節により発光が制御される蛍光体にレンズとカラーフィルタを装着した蛍光体素子を主走査方向(印画紙の幅方向)に並べてリニアアレイ化した赤色発光ブロック41(赤色フィルタを装着したもの)と緑色発光ブロック42(緑色フィルタを装着したもの)と青色発光ブロック43(青色フィルタを装着したもの)から構成されている。さらに、この蛍光プリントヘッド40を印画紙2の搬送方向に走査するために往復移動機構44も備えられている。
【0018】
往復移動機構44は、図3では部分的にしか示されていない基台45に取り付けられており、その基本的な構成要素は、蛍光プリントヘッド40の両側端部に設けられたガイド部材44a、ガイド部材44aに設けられたガイド孔に挿通されるガイドレール44b、一方のガイド部材44aに設けらたワイヤー留め具44c、端部をワイヤー留め具44cに固定されたワイヤー44d、ワイヤー44dを掛け回しているとともに基台45の両端に配置されているスプロケット44e、一方のスプロケット44eをコントローラ5の制御に基づいて回転させるパルスモータ44fである。パルスモータ44fの回転は、ワイヤー44dの動きを通じて蛍光プリントヘッド40をガイドレール44bに沿って移動させる。印画紙搬送機構40によって露光位置に搬送された印画紙2に対して、蛍光プリントヘッド40と往復移動機構44の連係した制御によって画像が露光されるが、これらの制御はコントローラ5に構築された印画紙搬送制御部53やデジタルプリント制御部54によって行われる(図4参照)。
【0019】
コントローラ5は、CPU、ROM、RAM、I/F回路などからなるマイクロコンピュータシステムを中核部材として構成され、この銀塩写真プリンターに必要な各種機能をハードウエア又はソフトウエア或いはその両方で実現させている。本発明に関連する機能を行うために、このコントローラ5には、先に説明したフィルム搬送制御部51、CCD制御部52、印画紙搬送制御部53、デジタルプリント制御部54以外に、図4に示すように、画像処理部55、ワーキングメモリ56、コード生成部57、プリント処理条件決定部58、プリント処理情報生成部59、データ管理部61、データ格納部60が構築されている。さらに、フィルム1に貼り付けられたフィルム番号を検出する光センサー7、及び、フィルム1に記録されている、DXコードやコマ番号を表すバーコードを検出するバーコードリーダ8が入出力インターフェース50に接続されている。
【0020】
画像処理部55は、フィルムスキャナー3の光電変換部33からワーキングメモリー56送り込まれたデジタル画像データを、プリント処理条件決定部58によって決定された条件で、例えば搭載されているデジタルプリント部4に最適な濃度、諧調、色バランス、シャープ値となるように画像処理アルゴリズムに基づいて処理し、デジタルプリント制御部54に与えるためのプリントデータを生成する。このプリント処理条件の決定にあたっては、通常は自動的に行われるが、取得されたデジタル画像データからプリント出力のシミュレート画像をモニタ5aに表示し、オペレータが操作卓5bを用いてマニュアルで種々の補正を行うことが可能である。
【0021】
コード生成部57は、光センサー7とバーコードリーダ8から送られてきた検出信号及び、受付機5cを介して得られた顧客番号から、顧客ID+DPショップID+フィルムID+コマIDからなる画像データ特定コードを生成する。この画像データ特定コードは、その構成要素から明らかなように、フィルムスキャナー3を介して取得されたフィルム1のコマ画像に基づくデジタル画像データと一義的にリンクされるものであり、その各コマ画像のデジタル画像データはこの画像データ特定コードを検索キーとしてデータ管理部61の管理下でデータ格納部60に格納される。
【0022】
プリント処理情報生成部59は、前述したプリント処理条件決定部58で決定されたプリント処理条件にそのプリント出力を行うデジタル出力部4の機種IDを組み合わせてプリント処理情報を生成するものであり、この情報を用いることにより、どのような機種を使ってどのようなプリント条件の下でコマ画像のデジタル画像データが可視画像化されたがわかるようになっている。このため、このプリント処理情報も前述した画像データ特定コードを検索キーとしてデータ格納部60に格納されている。このようなデータ特定コードを用いたデジタル画像データとプリント処理情報のリンク関係の模式図が図5に示されている。
【0023】
従って、最初同時プリントの注文処理を行った際に、画像データ特定コードを検索キーとしてデジタル画像データとプリント処理情報が大容量記憶メディアによって構成されるデータ格納部60に格納されているので、後日フィルムなしで所望のフィルムコマの焼き増し注文を受けても、注文票より直ちに画像データ特定コードを作成し、このコードを用いて該当するデジタル画像データとプリント処理情報を抽出することで、同時プリント時と実質的に同じプリントを作成することができる。
【0024】
図番62は、このプリンターに備えられていない機種のデジタルプリント部4のためのプリント処理情報が与えられた際、このプリンターに備えられているデジタルプリント部4のためにプリント処理条件を最適化するための変換テーブルである。
【0025】
この実施形態では、本発明によるデジタル写真処理システムとしての銀塩写真デジタルプリンターは、1台のデジタルプリント部4が接続された構成となっていたが、実際には、複数のデジタルプリント部4を備え、顧客の要望や可動状況に応じてデジタルプリント部4を選択するような構成が、本発明には好適である。
【0026】
さらに、好適な実施形態として、上述したようなスタンドアローン的な形態ではなく、チェーン店化された各DPショップに前述したような銀塩写真デジタルプリンターを配置し、チェーン店の本部に設置されたサーバに画像データ特定コードを管理するデータベースを備えるといったサーバー・クライアントシステムのような形態が提案される。この形態の模式図が図6に示されている。このシステムにおいて、ある顧客がDPショップBで同時プリントを注文し、画像データ特定コードが裏面に印字された仕上がりプリントを受け取ったとする。これにより、DPショップBのデータ格納部60には対応するデジタル画像データとプリント処理情報が格納されている。その顧客がプリントの一部を友人に手渡したところ、その友人がそのプリントの焼き増しをDPショップAにする。DPショップAは自店で扱ったプリントではないので、画像データ特定コードでもって本部のサーバーシステムに問い合わせを行う(矢印(1))。サーバーシステムでは画像データ特定コードデータベースにアクセスし、この特定コードを発行したDPショップを割り出す。割り出されたDPショップBに該当するデジタル画像データとプリント処理情報をリクエストする(矢印(2))。DPショップBのコントローラ7はそのリクエストに応答して、データ格納部60からネットワークを介して該当するデジタル画像データとプリント処理情報を本部のサーバーシステムに送出する(矢印(3))。さらに、そのデジタル画像データとプリント処理情報はDPショップAに転送する(矢印(4))。DPショップAは受け取ったデジタル画像データとプリント処理情報を使ってプリントを出力する。もちろん、DPショップBからDPショップAへ直接デジタル画像データとプリント処理情報をやり取りしても良い。その際、DPショップAが、プリント処理情報に記録されている機種のデジタルプリント部4を備えていない場合、変換テーブル62を利用して、自店のデジタルプリント部4に最適化したプリントデータを作成し、プリントを出力する。
【0027】
このように、本発明によるデジタル写真処理システムは、ネットワークを利用した各DPショップ間のデジタル画像データやプリント処理情報の共有化に特に優れた効果をもたらす。先の説明では、本部のサーバーシステムといった上位のシステムに全体的な画像データ特定コードの管理をまかせたが、このようなサーバーシステムを省いて、DPショップのデジタル写真処理システムのコントローラ同士が相互に通信してデータや情報のやり取りを行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例としての銀塩写真デジタルプリンターの概略ブロック図
【図2】フィルムスキャナーとデジタルプリント部のブロック図
【図3】蛍光プリントヘッドの概略斜視図
【図4】コントローラの機能を示すブロック図
【図5】画像データ特定コードとプリント処理情報とデジタル画像データとの間のリンクを示す模式図
【図6】ネットワーク化されたデジタル写真処理システムの模式図
【符号の説明】
1 フィルム
2 印画紙(画像記録媒体)
3 フィルムスキャナー
4 デジタルプリント部
5 コントローラ
5a モニター
5b 走査卓
6 現像処理部
40 蛍光プリントヘッド
31 照明光学系
32 撮像光学系
33 光電変換部
55 画像処理部
57 コード生成部
58 プリント処理条件決定部
59 プリント処理情報生成部
60 データ格納部
62 変換テーブル
Claims (4)
- 写真フィルムに形成されたコマ画像から変換されたデジタル画像データを所定のプリント処理条件に基づいて処理してプリントデータを作成する画像処理部と、
前記プリントデータを用いて可視画像を画像記録媒体に作成するデジタルプリント部と、
前記デジタル画像データを特定するための画像データ特定コードを生成するコード生成部と、
前記可視画像を作成したデジタルプリント部に割り当てられた固有の機種IDコードと前記プリント処理条件とからプリント処理情報を生成するプリント処理情報生成部と、
前記画像データ特定コードを検索キーとして前記デジタル画像データと前記プリント処理情報を格納するデータ格納部とを備え、前記データ格納部はサーバシステム内に構築されており、前記デジタルプリント部は前記サーバシステムに対するクライアントとしてそれぞれ分散して複数配置されており、前記サーバシステムとクライアントはコンピュータネットワークによって接続されているデジタル写真処理システム。 - 前記画像データ特定コードが、顧客IDとフィルムIDとコマIDとを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のデジタル写真処理システム。
- 前記プリント処理情報が前記機種IDとプリントサイズと補正条件とを含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル写真処理システム。
- 前記サーバシステム又はクライアントに、異種のデジタルプリント部における相違を補正する変換テーブルが備えられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデジタル写真処理システム。
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