JP3719484B2 - デジタル写真処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムスキャナー等を用いて写真フィルムに形成されたコマ画像から変換されたデジタル画像データを、印画紙や普通紙などプリントアウトすることによって可視的な画像を作り出すデジタル写真処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなデジタル写真処理システムの場合、フィルムスキャナー等を用いて写真フィルムに形成されたコマ画像から変換されたデジタル画像データは、通信回線を利用してどこにでもかつ瞬時に送ることができるし、磁気ディスク等の大容量記憶メディアに一括して保管することもできるので、その取扱は従来の写真フィルムとは全く別なものとなる、便利さと危険性が共存している。
【0003】
例えば、特開平10−269286号では、顧客側で写真フィルムに形成されたコマ画像をデジタル画像データに変換し、この変換された画像データをDPショップで印画紙にプリントアウトしてもらうためにインターネットを利用して伝送するにあたって、伝送中の画像データが第3者に洩れるという危険性に対処するため、この伝送する画像データに暗号をかけるという技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ネットワーク化されたDPシステムにおける盗み見という危険性は、写真プリントにける再注文をさらに簡単化する、写真フィルムに形成されたコマ画像から変換されたデジタル画像データをDPショップなり第3セクターが保管するというシステムにおいてより顕在化する。このようなシステムは、例えば、特開平9−55834号公報に開示されているが、写真フィルムに形成された複数のコマ画像をデジタル画像データに変換するととともに、それらのデジタル画像データを一義的に特定するため、日付、DPショップID、記憶装置コード、フィルムID、コマ番号などからなる画像検索用情報を各デジタル画像データに割り当てて、記憶メディアに格納し、その画像検索用情報に基づいて所望の画像に対応するデジタル画像データの検索、読み出しを行い、その画像データに基づいてデジタルプリンターによって仕上がりプリントを出力することにより、いつでも焼き増し注文に応じられるというものである。
【0005】
そして、その危険性とは、大量の写真の画像データを格納している記憶メディアから第3者が取り出すということである。特に、この記憶メディアが遠隔地のDPセンターに設置されており、インターネット等の通信回線を利用して、アクセスするような形態を採用している場合、悪質なハッカー等の犯罪的行為からも守らなくてはならない。
上記実状に鑑み、本発明の課題は、焼き増しプリントの注文を便利にするため、写真フィルムからのデジタル画像データをDPショップに預けている場合のセキュリティの確保である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明によれば、顧客から預かった写真フィルムに形成されたコマ画像から変換されたデジタル画像データを所定のプリント処理条件に基づいて処理してプリントデータを作成する画像処理部と、前記プリントデータを用いて可視画像を画像記録媒体に形成して写真プリントを出力するデジタルプリント部とを備えたデジタル写真処理システムにおいて、前記画像データを特定するための画像データ特定コードを生成するコード生成部と、暗号キーを発行する暗号キー発行部と、前記暗号キーを用いて前記デジタル画像データを暗号化する暗号化部と、前記画像データ特定コードを検索キーとして前記暗号化された画像データを格納するデータ格納部と、前記暗号キーを前記写真プリントとともに前記顧客に与えるために、前記暗号キーを前記写真プリントに記録する暗号キー出力部と、前記顧客に与えられた前記暗号キーを前記顧客から受け入れる暗号キー入力部と、前記コマ画像の焼き増しプリント時には前記画像データ特定コードに基づいて前記データ格納部から抽出された画像データを前記暗号キー入力部を通じて受け入れた暗号キーを用いて復号化する復号化部とを備えることで解決される。
【0007】
この構成では、顧客から預かった写真フィルムのコマ画像から変換されたデジタル画像データを検索可能にデータ格納部に格納する場合、このデジタル画像データは暗号キー発行部によって発行された暗号キーを用いて暗号化され、その暗号キーは暗号キー出力部によって写真プリントに記録され、顧客に渡される。その顧客が焼き増しプリントを注文する際には、希望する写真フィルムのコマ番号と先に渡された暗号キーをDPショップに提示すると、DPショップは希望する写真フィルムのコマ番号を表す画像データ特定コードを検索キーとして該当するデジタル画像データをデータ格納部から抽出し、この暗号化されているデジタル画像データを顧客から与えられた暗号キーによって復号した後、デジタルプリント部で可視画像を画像記録媒体に作成し、仕上がりプリントとして顧客に渡す。利用されたデジタル画像データは再度暗号化する必要があるが、同じ暗号キーを繰り返し使用してもよいが、セキュリティを重要視するならば、新たに暗号キーを発行して、利用するのが好ましい。
【0008】
このように、本発明によるデジタル写真処理システムでは、フィルムなしの焼き増し注文を可能にするためDPショップ側に預けられるデジタル画像データは暗号化されているので、データ格納部から不法に引き出されることがあっても、暗号キーを知らない限りその画像を見ることはできないので、セキュリティは高くなり、顧客のプライバシーを守ることができる。
【0009】
発明の好適な実施形態では、暗号キー出力部を写真プリントに付加的に暗号キーを記録するプリンターとして構成している。例えば、写真プリントの裏面に暗号キーを印字すると、仕上がりプリントと暗号キーが常に一体となっているので、焼き増し注文時に暗号キーを見失うことがなくなる。
【0010】
さらに好ましくは、この写真プリントに暗号キーを記録するプリンターが、画像データ特定コードも画像記録媒体に付加的に記録するするならば、この写真プリントをDPショップに持って行くだけで、焼き増し注文をすることができる。
【0011】
さらに、この写真プリントに暗号キーを記録するプリンターが、プリント時のプリント処理条件、濃度補正、階調補正、色調補正など、を写真プリントに付加的に記録するならば、先に行われたプリントと同じ条件でプリント作業が行われるので同等な画質をもった可視化画像が得られる。
【0012】
このように、写真プリントに暗号キーが付加的に記録されている場合、暗号キー入力部を写真プリントに記録されている暗号キーを自動的に読み取る読取装置として構成するならば、焼き増し注文時に顧客が暗号キーを注文用紙に書き込んだり、口頭で伝えたりするといったセキュリティ上好ましくない行為が避けられる。
【0013】
本発明のさらに別な好適実施形態として、前記データ格納部はサーバシステム内に構築されており、前記デジタルプリント部と画像処理部は前記サーバシステムに対するクライアントとしてそれぞれ分散して複数配置されており、前記サーバシステムとクライアントはコンピュータネットワークによって接続されているものがある。このような構成はチェーン店化されたDPショップにおいて好都合である。本部に設けられたサーバシステムにデータ格納部を設けているので、顧客が系列下のどのDPショップで焼き増し注文をフィルムなしで行ったとしても、暗号キーと画像データ特定コードを提示するだけで、好ましい形態では、画像記録媒体、例えばインデックスシートや各プリントなどに印字されているので、これにより、対応する暗号化されたデジタル画像データが通信回線を介して送られてきて、これを暗号キーで復号することでデジタルプリント部で可視化画像を作り出すことができる。つまり、サーバーシステムでの保管時及び、クライアントとしてのDPショップへのデータ転送時において画像データは暗号化されているので、そのセキュリティが高いものとなる。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施例の説明により明らかになるだろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明によるデジタル写真処理システムの一例としての、銀塩写真デジタルプリンターについて、図を用いて説明する。図1には、この銀塩写真デジタルプリンターの概略ブロック図が示されている。この銀塩写真デジタルプリンターは、ここでは図示されていないフィルム現像機によって現像処理された写真フィルム(以後単にフィルムと称す)1のコマ画像をデジタル画像データとして取得するフィルムスキャナー3と、取得されたデジタル画像データを処理してプリントデータを作成するコントローラ5と、このプリントデータに基づいて印画紙2にコマ画像に対応する画像を露光するデジタルプリント部4と、露光された印画紙2を現像処理する現像処理部6とを備えている。現像処理部6で現像された印画紙2は、乾燥工程を経て仕上がりプリントとして排出される。
【0015】
フィルムスキャナー3は、主な構成要素として、照明光学系31、撮像光学系32、CCDセンサーを用いた光電変換部33を備えている。コントローラ5には、各種処理情報を表示するモニター5aや各種処理命令を入力するための操作卓5bが接続されている。デジタルプリント部4のエンジンとしては、液晶シャッター方式、レーザー露光方式、CRT方式、蛍光ビーム方式などが知られているが、ここでは、蛍光ビーム方式を用いたライン露光式蛍光プリントヘッド40が用いられている。図番30はフィルム1をフィルムスキャナー3に搬送するフィルム搬送機構であり、図番40は印画紙2をペーパーマガジン2aから引き出して、デジタルプリント部4や現像処理部6に送り込む印画紙搬送機構であり、両搬送機構ともコントローラ5によって制御されている。ペーパーマガジン2aから引き出された印画紙2は現像処理の前又は後で図示されていないカッターによってカットされ、1つのコマ画像が出力された仕上がりプリントの形態となる。なお、図番9は、印画紙2の裏面に、後述する画像データ特定コードとプリント処理情報、さらにこのコマ画像から得られたデジタル画像データを暗号化する際に用いられた暗号キーを印字する印字プリンターである。
【0016】
次に、図2のブロック図を用いて、フィルムスキャナー3とデジタルプリント部4の構成を詳しく説明する;
まず、フィルムスキャナー3について述べると、その照明光学系31は、白色光源としてのハロゲンランプ31a、調光フィルタ31b、ミラートンネル31cなどから構成され、光源からの光ビームの色分布や強度分布を整えてフィルム1のコマ画像を照射する。フィルム2からの透過光ビームを処理する撮像光学系32は、副走査用の揺動ミラー32a、レンズユニット32b、このレンズユニットを通ってきた光ビームを3つの方向に分光するプリズム32cなどから構成されている。揺動ミラー32aはその反射面が傾動可能に支持されており、揺動モータ32dによって反射面が傾動することによりフィルム1のコマ画像が所定のスキャン速度で副走査方向、つまりフィルムの長手方向にスキャニングされる。撮像光学系32によって導かれた光ビームをスリット画像としての電荷画像に光電変換する光電変換部33は、CCDセンサーユニット33a、サンプルホールド(S/H)回路33b、A/D変換器33c、センサー駆動回路33dなどから構成されている。CCDセンサーユニット33aは、プリズム32cによって分光された3つの光ビームを別個に受けるため、3つのCCDセンサーから構成されている。各CCDセンサーは多数(例えば5000個)のCCD素子が主走査方向、つまりフィルム1の幅方向に配列されたラインセンサーであり、センサー駆動回路33dにより主走査時に電荷蓄積動作や電荷蓄積時間の制御が行われる。各CCDセンサーの撮像面には、それぞれ光ビームの青色成分、赤色成分、緑色成分のみを通過させるカラーフィルタが設けられており、それぞれ、青色成分、赤色成分、緑色成分のみを光電変換する。サンプルホールド回路33bは、それぞれのCCDセンサーから出力される各画素信号をサンプルホールドして各画素信号が連続した画像信号を生成するものであり、A/D変換器33cは、画像信号を構成する各画素信号を所定のビット数(例えば12ビット)のデジタル信号に変換するものである。
【0017】
フィルム搬送機構30がスキャンされるべきフィルム1のコマ画像をスキャン位置まで送るが、その際の位置決めのためには、通常予め設けられた画面中心に対応するポンチ孔が利用されが、そのようなポンチ孔がない場合、図示されていない画面検出センサーを用いて画面中心を求めることができる。このような画面検出技術は、写真プリントの分野においてよく知られたことであるので、ここではその説明は省略する。フィルム搬送機構30は、コントローラ内に構築されたフィルム搬送制御部51(図4参照)によって制御される。
【0018】
フィルム1のコマ画像が所定のスキャン位置に位置決めされると、コマ画像の読取処理が開始される。コマ画像の投影光像は、揺動モータ32dが揺動ミラー32aをスタート位置から所定のタイミングで傾斜角を変化させることにより、複数のスリット画像に分割された形で順次CCDセンサーユニット33aによって読み取られる。つまり、各CCDセンサーは、コントローラ5に構築されたフィルムスキャナー制御部52(図4参照)からの制御信号に基づくセンサー駆動回路33dの働きで、この副走査のタイミングに同期して撮像動作及び画像信号の読み出し動作を行い、これによりコマ画像はR、G、Bの色成分の画像信号に光電変換され、生のデジタル画像データとしてコントローラ5に送られる。
【0019】
次に、デジタルプリント部4の蛍光プリントヘッド40は、図2と図3に示されているように、グリッド電圧の調節により発光が制御される蛍光体にレンズとカラーフィルタを装着した蛍光体素子を主走査方向(印画紙の幅方向)に並べてリニアアレイ化した赤色発光ブロック41(赤色フィルタを装着したもの)と緑色発光ブロック42(緑色フィルタを装着したもの)と青色発光ブロック43(青色フィルタを装着したもの)から構成されている。さらに、この蛍光プリントヘッド40を印画紙2の搬送方向に走査するために往復移動機構44も備えられている。
【0020】
往復移動機構44は、図3では部分的にしか示されていない基台45に取り付けられており、その基本的な構成要素は、蛍光プリントヘッド40の両側端部に設けられたガイド部材44a、ガイド部材44aに設けられたガイド孔に挿通されるガイドレール44b、一方のガイド部材44aに設けらたワイヤー留め具44c、端部をワイヤー留め具44cに固定されたワイヤー44d、ワイヤー44dを掛け回しているとともに基台45の両端に配置されているスプロケット44e、一方のスプロケット44eをコントローラ5の制御に基づいて回転させるパルスモータ44fである。パルスモータ44fの回転は、ワイヤー44dの動きを通じて蛍光プリントヘッド40をガイドレール44bに沿って移動させる。印画紙搬送機構40によって露光位置に搬送された印画紙2に対して、蛍光プリントヘッド40と往復移動機構44の連係した制御によって画像が露光されるが、これらの制御はコントローラ5に構築された印画紙搬送制御部53やデジタルプリント制御部54によって行われる(図4参照)。
【0021】
コントローラ5は、CPU、ROM、RAM、I/F回路などからなるマイクロコンピュータシステムを中核部材として構成され、この銀塩写真プリンターに必要な各種機能をハードウエア又はソフトウエア或いはその両方で実現させている。本発明に関連する機能を行うために、このコントローラ5には、先に説明したフィルム搬送制御部51、フィルムスキャナー制御部52、印画紙搬送制御部53、デジタルプリント制御部54以外に、図4に示すように、画像処理部55、ワーキングメモリ55a、コード生成部56、プリント処理条件決定部57、プリント処理情報生成部58、印字プリント制御部59、暗号キー発行部61、暗号化部62、復号化部63、データ管理部71、データ格納部72が構築されている。フィルム1に貼り付けられたフィルム番号を検出する光センサー7、及び、フィルム1に記録されている、DXコードやコマ番号を表すバーコードを検出するバーコードリーダ8、さらに、仕上がりプリントの裏面に印字された画像データ特定コードやプリント処理情報や暗号キーを読み取るOCRリーダ10などからの検出信号は入出力インターフェース50を介して所定の処理機能部に送られる。
【0022】
画像処理部55は、フィルムスキャナー3の光電変換部33からワーキングメモリー55aに送り込まれたデジタル画像データを、プリント処理条件決定部57によって決定された条件で、例えば搭載されているデジタルプリント部4に最適な濃度、諧調、色バランス、シャープ値となるように画像処理アルゴリズムに基づいて処理し、デジタルプリント制御部54に与えるためのプリントデータを生成する。このプリント処理条件の決定にあたっては、通常は自動的に行われるが、取得されたデジタル画像データからプリント出力のシミュレート画像をモニタ5aに表示し、オペレータが操作卓5bを用いてマニュアルで種々の補正を行うことが可能である。
【0023】
コード生成部56は、光センサー7とバーコードリーダ8から送られてきた検出信号及び、受付機5cを介して得られた顧客番号から、顧客ID+DPショップID+フィルムID+コマIDからなる画像データ特定コードを生成する。この画像データ特定コードは、その構成要素から明らかなように、フィルムスキャナー3を介して取得されたフィルム1のコマ画像に基づくデジタル画像データと一義的にリンクされるものであり、その各コマ画像に対応するデジタル画像データは暗号化された後、この画像データ特定コードを検索キーとしてデータ管理部71の管理下でデータ格納部72に格納される。
【0024】
この画像データ特定コードは、また印字プリント制御部59に送られることで、印字プリンター9によって、対応するコマ画像が焼き付けられている印画紙2の裏面に印字される。これにより、後ほど、あるプリントの焼き増しプリントが必要になった場合、そのプリントをDPショップに持って行くだけでよい。DPショップをそのプリントに印字された画像データ特定コードを受付機5cのOCRリーダ10に読み取らせると、読み取られた画像データ特定コードからデータ管理部71は所望の画像データを抽出する。
【0025】
プリント処理情報生成部58は、前述したプリント処理条件決定部57で決定されたプリント処理条件に、必要に応じてそのプリント出力を行うデジタル出力部4の機種IDを組み合わせてプリント処理情報を生成するものであり、この情報を用いることにより、複数の機種が存在する場合どのような機種を使ってどのようなプリント条件の下でコマ画像のデジタル画像データが可視画像化されたがわかるようになっている。このプリント処理情報も前述した画像データ特定コードを検索キーとしてデータ格納部72に格納することができる。このようなデータ特定コードを用いたデジタル画像データとプリント処理情報のリンク関係の模式図が図5に示されている。このプリント処理情報をデータ格納部72には格納せずに、画像データ特定コードとともに対応するコマ画像が焼き付けられている印画紙2の裏面に印字するようにしてもよい。
【0026】
暗号キー発行部61は、ワーキングメモリー55aに送り込まれている画像データをデータ格納部72に格納する前に暗号化するための暗号キーを作成するものである。この暗号キーはオーダ毎に発行される。暗号化手法は種々のものが知られているが、なかでも扱い易さから、DES(Data Encryption Standard) やFEAL(Fast Encipherment Algolithm )などの共通鍵暗号方式が適しているが、その他の画像暗号化アルゴリズムを利用しても良い。本発明は、特定の暗号化アルゴリズムに限定されているわけではない。
【0027】
暗号化部62が、発行された暗号キーを用いて画像データを暗号化すると、この暗号化されたは、その画像データ特定コードを検索キーとしてデータ格納部72に格納される。
画像データの暗号化に用いられた暗号キーを顧客に与えるために何らかのメディアに記録する暗号キー出力部として、この実施例では印字プリンター9が割り当てられている。つまり、暗号化に用いられた暗号キーは印字プリント制御部59に送られ、画像データ特定コードや場合によってはプリント処理情報とともに印画紙2の裏面に印字される。図6に、仕上がりプリントの裏面に印字された暗号キーと画像データ特定コードとプリント処理情報の一例が示されている。この印字された記号は、焼き増し注文時にOCRリーダ10によって読み取られる。従ってこの実施形態では、暗号キー入力部としてOCRリーダ10が割り当てられている。
【0028】
復号化部63は、焼き増し注文時に、暗号キー入力部としてのOCRリーダ10によって読み取られた暗号キーを用いて、画像データ特定コードによってデータ格納部72から抽出された暗号化画像データを復号化して、ワークメモリー55aに展開する。この画像データとプリント処理情報を用いて、提示されたプリントと実質的に同じプリントを作成することができる。
【0029】
以下、図7を用いて、本発明によるデジタル写真処理システムにおける同時プリントと焼き増しプリントを暗号キーの流れとともに説明する。なお、ここでのデジタル写真処理システムは、上述したようなスタンドアローン的な形態ではなく、チェーン店化された各DPショップに前述したような銀塩写真デジタルプリンターを配置し、チェーン店の本部に設置されたサーバに画像データ特定コードによって管理されるデータベースとしてのデータ格納部72が備えられているといったそれぞれがネットワークで結ばれたサーバー・クライアントシステムが採用されている。
【0030】
まず、顧客が撮影済みのフィルム1をもって近くのDPショップを行って、同時プリントを依頼する。DPショップでは、フィルムを現像処理した後、このフィルムに形成された各コマ画像をフィルムスキャナー3でスキャンし、デジタル画像データを取得する。取得されたデジタル画像データは、プリントのための適当な画像処理が施され、デジタルプリント部4で印画紙2を露光することにより印画紙2に可視化されたコマ画像が得られ、仕上がりプリントとなる。同時に、デジタル画像データは、この同時プリントオーダのために発行された暗号キーによって暗号化された後、データ管理部71の管理の下で、通信ポートから、インターネットなどの通信回線を利用してチェーン店本部に設置されているサーバーに伝送される。このサーバーに送られてきた暗号化された画像データはデータ管理部71の管理下で、大容量記憶メディアとしてのデータ格納部72に格納される。画像データは暗号化されているので、伝送途中及び、格納中に不法に取り出されるようなことがあっても、暗号キーを知らない限りその画像データを可視化することはできない。 同時プリントを受け取った顧客が、後日、特定のプリントを焼き増しする場合、焼き増ししたいプリントをDPショップに持参すればよい。焼き増し注文を受けたDPショップでは、焼き増し対象となるプリントの裏面をOCRリーダ10によって読み取ることで、コントローラ5は、プリント処理情報、検索キーとしての画像データ特定コード、そして暗号キーを取得することができる。取得された画像データ特定コードによって、データ管理部71は、遠隔地にある本部のサーバーにアクセスし、データ格納部72を検索し、対象となる画像データを抽出して、送ってもらう。送られてきた、暗号化された画像データは、同様に取得された暗号キーを用いて復号化され、さらに取得されているプリント処理情報に基づいて、デジタルプリント部4によって印画紙2を露光し、可視化されたコマ画像が形成された仕上がりプリントを作り出す。
【0031】
ここで、プリント処理情報が画像データとともにデータ格納部72に格納されている構成を採用している場合は、プリントの裏面にプリント処理情報を印字する必要はない。
また、焼き増ししようとするコマ画像を有するプリントが紛失してしまうことを考慮するなら、暗号キーや画像データ特定コードをプリント裏面に印字する以外、顧客に渡す磁気カードやICカードに記録するようにしてもよいし、インデックスプリントや、フィルムを収納するネガシートに記録するようにしてもよい。この場合、その記録形態に応じて、暗号キー入力部や暗号キー出力部の形態も、磁気ライターや磁気リーダなどのように、当然変わってくる。
本発明の重要な点は、フィルムから取得されたデジタル画像データを顧客のみ手渡される暗号キーで暗号化することにより、DPショップ側においてでさえも、可視化できないようにして、安全に、画像データを預けられることである。そのような、発明の枠内において、上述した実施形態は種々の形態に変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例としての銀塩写真デジタルプリンターの概略ブロック図
【図2】フィルムスキャナーとデジタルプリント部のブロック図
【図3】蛍光プリントヘッドの概略斜視図
【図4】コントローラの機能を示すブロック図
【図5】画像データ特定コードとプリント処理情報とデジタル画像データとの間のリンクを示す模式図
【図6】仕上がりプリントの裏面に印字された画像データ特定コード、プリント処理情報、暗号キーを示す説明図
【図7】ネットワーク化されたデジタル写真処理システムにおける、同時プリントと焼き増しプリント時の画像暗号化の流れを説明する説明図
【符号の説明】
1 フィルム
2 印画紙(画像記録媒体)
3 フィルムスキャナー
4 デジタルプリント部
5 コントローラ
5a モニター
5b 操作卓
6 現像処理部
9 プリンター(暗号キー出力部)
10 OCRリーダ(暗号キー入力部)
40 蛍光プリントヘッド
31 照明光学系
32 撮像光学系
33 光電変換部
55 画像処理部
56 コード生成部
57 プリント処理条件決定部
58 プリント処理情報生成部
59 印字プリント制御部
61 暗号キー発行部
62 暗号化部
63 復号化部
72 データ格納部

Claims (7)

  1. 顧客から預かった写真フィルムに形成されたコマ画像から変換されたデジタル画像データを所定のプリント処理条件に基づいて処理してプリントデータを作成する画像処理部と、前記プリントデータを用いて可視画像を画像記録媒体に形成して写真プリントを出力するデジタルプリント部とを備えたデジタル写真処理システムにおいて、
    前記画像データを特定するための画像データ特定コードを生成するコード生成部と、
    暗号キーを発行する暗号キー発行部と、
    前記暗号キーを用いて前記デジタル画像データを暗号化する暗号化部と、
    前記画像データ特定コードを検索キーとして前記暗号化された画像データを格納するデータ格納部と、
    前記暗号キーを前記写真プリントとともに前記顧客に与えるために、前記暗号キーを前記写真プリントに記録する暗号キー出力部と、
    前記顧客に与えられた前記暗号キーを前記顧客から受け入れる暗号キー入力部と、
    前記コマ画像の焼き増しプリント時には前記画像データ特定コードに基づいて前記データ格納部から抽出された画像データを前記暗号キー入力部を通じて受け入れた暗号キーを用いて復号化する復号化部とを備えたデジタル写真処理システム。
  2. 前記暗号キー出力部は前記写真プリントに付加的に暗号キーを記録するプリンターであることを特徴とする請求項1に記載のデジタル写真処理システム。
  3. 前記デジタル画像データに基づく可視画像を形成された前記写真プリントの裏面に前記デジタル画像データを暗号化した暗号キーが記録されることを特徴とする請求項2に記載のデジタル写真処理システム。
  4. 前記プリンターは、前記写真プリントに付加的に前記画像データ特定コードを記録することを特徴とする請求項2又は3に記載のデジタル写真処理システム。
  5. 前記プリンターは、前記写真プリントに付加的に前記プリント処理条件を記録することを特徴とする請求項4に記載のデジタル写真処理システム。
  6. 前記暗号キー入力部は前記写真プリントに記録された暗号キーを読み取る読取装置であることを特徴とする請求項2又は3に記載のデジタル写真処理システム。
  7. 前記データ格納部はサーバシステム内に構築されており、前記デジタルプリント部と画像処理部は前記サーバシステムに対するクライアントとしてそれぞれ分散して複数配置されており、前記サーバシステムとクライアントはコンピュータネットワークによって接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のデジタル写真処理システム。
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