JP4090932B2 - 熱可塑性樹脂予備粒子の予備発泡方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂予備粒子の予備発泡方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発泡性熱可塑性粒子の予備発泡方法に関するものであって、予備発泡時間の大幅な延長無しに、送粒性の良い予備発泡粒子、あるいは成形に供する際に乾燥した予備発泡粒子、またあるいはブロッキングの少ない予備発泡粒子の予備発泡方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スチレン系樹脂に代表される熱可塑性樹脂の発泡性熱可塑性樹脂粒子を用いた成形では、発泡性熱可塑性樹脂粒子(以下、原料粒子と呼ぶことがある)を成形前に一度所定倍率の発泡粒子とし、そのうえで成形に供することが一般的である。この原料粒子を成形前に一度所定倍率の発泡粒子となす方法を予備発泡方法と呼び、得られた発泡粒子を予備発泡粒子と呼ぶ。
【0003】
この予備発泡方法には大別してバッチ法と連続法がある。このうち、予備発泡槽内に発泡性熱可塑性粒子を投入し、該予備発泡槽を大気圧下に開放した状態にして攪拌しながら開放流通させ実質的な加圧のない蒸気または0.005〜0.03MPa(ゲージ圧)の加圧蒸気を流通させて加熱発泡させ、発泡が進行して、発泡粒子が所定の発泡倍率に達すると蒸気加熱を停止し、空気を吹き込んで冷却・乾燥した後、予備発泡粒子となる当該粒子を予備発泡槽より取り出すバッチ法が最も一般的な方法として実用に供されている。
【0004】
以下本発明ではこの予備発泡方法を通常の予備発泡方法と呼ぶ。また、以下特に説明しないかぎり本発明の圧力はゲージ圧で表現する。
【0005】
前記バッチ式予備発泡方法においては加熱に蒸気を用いるため、予備発泡槽から予備発泡粒子を払い出す際に、その凝集水が予備発泡粒子に多量に付着していると、過剰な湿りを帯びたままとなり、予備発泡槽から払い出した後、予備発泡粒子を例えば貯槽へ配管を用いた空気輸送等で送る際に送り難くなることがある(以下この輸送を送粒と呼ぶ)。
【0006】
また通常予備発泡粒子は前記貯槽にて6時間〜48時間程度室温環境に曝露放置した後使用することが多い(以下養生と呼ぶ)が、湿りが特に過剰な場合、この時間を経ても付着水分が揮発せず成形に供する際にも残留し、成形品の発泡粒子同士の融着不十分などの問題を起こすことがあった。
【0007】
さらにまた湿りが多い予備発泡粒子は、予備発泡槽内で予備発泡粒子同士が融着し塊となるブロッキング現象を生じ易い傾向があった。ブロッキングが生じると送粒性が悪くなるだけでなく、成形の際に金型へ予備発泡粒子を導入する充填機と呼ばれる装置が目詰まりすることがあり、改善が求められていた。
【0008】
これに対して種々の試みが成されている。例えば、本件出願人は特許文献1において予備発泡を終了した粒子を一旦乾燥ホッパに払い出し、そこで乾燥させ送粒する方法を提案している。
【0009】
この特許文献1によれば乾燥時間が短くなり送粒性は向上するが、既設の予備発泡機でこれを行おうとする場合、装置を比較的大規模に改造する必要があり、さらなる改善が求められていた。
【0010】
【特許文献1】
特開平5−287114号公報(第2頁、請求項)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題に対処すべく、予備発泡槽等の設備上の大きな変更を行うこと無く、また、大幅な予備発泡時間の延長もなく、送粒性の良い予備発泡粒子、あるいは成形に供する際に乾燥した予備発泡粒子、またあるいはブロッキングの少ない予備発泡粒子の予備発泡方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、発泡性熱可塑性樹脂粒子投入時点の予備発泡槽内温度を予備発泡実施毎に80℃以上にすること、並びに、予備発泡槽に所定の蒸気加熱時間毎に所定時間乾燥空気を導入する工程を設けることで前記課題が解決することを見いだし本発明に至った。
【0013】
即ち、本発明は、1)発泡性熱可塑性樹脂粒子を予備発泡槽に投入し、蒸気加熱により発泡させて予備発泡粒子を得る方法であって、該予備発泡槽に蒸気を吹き込む蒸気加熱工程において、所定間隔毎に一旦蒸気加熱を止め、その間に該予備発泡槽に所定時間乾燥空気を導入する工程を設けたことを特徴とする発泡性熱可塑性樹脂粒子の予備発泡方法に関する。
【0014】
さらに本発明は、2)蒸気加熱工程中に乾燥空気を導入する工程を設けない予備発泡方法よりも、加熱に用いる蒸気の圧力を0.003〜0.020MPa高く設定したことを特徴とする前記1)項記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の予備発泡方法に関する。
【0015】
さらに本発明は、3)発泡性熱可塑性樹脂粒子を予備発泡槽に投入し、蒸気加熱により発泡させて予備発泡粒子を得る方法であって、発泡性熱可塑性樹脂粒子投入時の予備発泡槽内温度を、予備発泡実施毎に80℃以上にすることを特徴とする発泡性熱可塑性樹脂粒子の予備発泡方法に関する。
【0016】
さらに本発明は、4)発泡性熱可塑性樹脂粒子投入時点の予備発泡槽内温度を、予備発泡実施毎に80℃以上にすることを特徴とする前記1)項または2)項記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の予備発泡方法に関する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される発泡性熱可塑性粒子の熱可塑性樹脂としては、型内発泡成形に用いられる熱可塑性樹脂であれば使用でき、例えばポリスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂が好ましい。
【0018】
ポリスチレン系樹脂としては一般的なポリスチレン樹脂だけでなく、例えば、スチレン、又はメチルスチレンを50%以上含有してなるポリスチレン系樹脂、ハイインパクトポリスチレン系樹脂、スチレンとブタジエン、メチルメタクリレート、無水マレイン酸等との共重合樹脂等が挙げられ、これらは、単独、又は2種以上の組み合わせとして用いられる。
【0019】
本発明に用いることができる発泡性熱可塑性粒子の熱可塑性樹脂としては、特に経済性、外観性の面からポリスチレン系樹脂が好適であり、該ポリスチレン系樹脂としては、ポリスチレン樹脂が入手の容易性、価格的経済性などより最も好適に用いることができる。
【0020】
本発明に用いる発泡性熱可塑性粒子には発泡剤が含有される。発泡剤としては、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサンあるいはそれらの1種以上の混合物などの通常発泡剤として用いることのできる脂肪族炭化水素を、熱可塑性樹脂100重量部に対し1〜10重量部、好ましくは3〜8重量部、さらに好ましくは4〜7重量部用いることができる。このうち前記樹脂に対する発泡剤の保持性等の点から、ノルマルブタン、イソブタンあるいはその混合物が特に好ましい。
【0021】
また、本発明の発泡性熱可塑性樹脂粒子には、ステアリン酸トリグリセライド、パルミチン酸トリグリセライド、ラウリン酸トリグリセライド、ステアリン酸ジグリセライド、ステアリン酸モノグリセライド等の脂肪酸グリセライド、ヤシ油、パーム油、パーム核油等の植物性油脂、シクロヘキサン、トルエン、キシレン等の有機炭化水素類や流動パラフィン等の熱可塑性樹脂に対して可塑効果を示す物質を可塑剤として含有させることができ、これらは単独または併用することができる。尚、こうした可塑剤は予備発泡性の向上ならびに成形融着の向上等のため使用される。
【0022】
さらに本発明の発泡性熱可塑性粒子には、難燃剤、造核剤等、一般に発泡性熱可塑性粒子に用いることのできるその他の添加剤を、本発明の目的を阻害しない範囲で適宜添加することができる。
【0023】
本発明に用いる予備発泡槽は、通常の予備発泡方法に用いる予備発泡槽を用いることができる。また、本発明に用いる予備発泡槽に付帯する設備、例えば蒸気弁、空気弁、計量器等等も、使用あるいは測定しようとするする範囲が当該設備の使用範囲に適合すればそのまま用いることができる。
【0024】
ただし、通常例えば後述の蒸気パージのみの加熱しか行わず、実質的に大気圧以上にならないため耐圧設計が比較的低い予備発泡槽の場合、あるいは減圧に対する耐力がない場合などは構造補強することが好ましいことは当然である。また、自動運転により予備発泡する場合には、一般にシーケンサあるいはプログラマブルコントローラと呼ばれる制御機器等のプログラムについて、通常の予備発泡方法と異なる部分に関し、これを変更し、本発明の手順に沿った工程が選択・実施できるよう変更あるいは新設しなければならないことも当然である。さらにまた所定の温度、圧力を実現するために必要に応じて前記シーケンサ類に制御信号あるいは測定データを送ることのできる温度計、圧力計を設置する必要があることも、本発明の目的を実現すめためには当然である。
【0025】
本発明における予備発泡方法の基本的な流れは通常のバッチ式予備発泡方法を用いることができる。
【0026】
通常のバッチ式予備発泡方法について再度述べると、予備発泡槽内に発泡性熱可塑性粒子を投入し、攪拌翼を回転させて内部を攪拌しながら、該予備発泡槽の排気弁等の大気と接続した弁を開き予備発泡槽内を実質的に大気圧下に開放した状態にし蒸気弁を開き予備発泡槽内に蒸気を流通させて加熱発泡させる蒸気パージ加熱、あるいは0.005〜0.03MPa(ゲージ圧)の加圧蒸気を流通させる加圧蒸気加熱にて加熱発泡させ、発泡が進行して、発泡粒子が所定の発泡倍率に達すると蒸気を停止し、空気を吹き込んで冷却・乾燥した後、予備発泡粒子となる当該粒子を予備発泡槽より取り出す予備発泡方法である。
【0027】
予備発泡槽内に発泡性熱可塑性粒子を投入するに際しては、投入を確実にするため、予備発泡槽内を投入前に減圧し、その状態から原料投入弁を開いて投入することもできる。
【0028】
また、加熱に当たっては蒸気パージ加熱にて発泡性熱可塑性粒子を少し膨らませた後、引き続き加圧蒸気加熱にて所定の発泡倍率まで発泡させるといった組み合わせによる予備発泡を採用することもできる。
【0029】
加圧蒸気加熱においては、排気弁と蒸気弁それぞれの開度を調整し、予備発泡槽内が加圧された様な状態に保ったままとし、発泡粒子が所定の発泡倍率に達するまで加熱を続ける事もできるし、排気弁を閉じた状態で蒸気弁を開いて予備発泡槽内に蒸気を導入し予備発泡槽内が所定の圧力に達したら蒸気弁を閉じて排気弁を開き予備発泡槽内の圧力を下げ、該圧力が所定の圧力まで下がったら再度排気弁を閉じて蒸気弁を開き予備発泡槽内に蒸気を導入する工程を発泡粒子が所定の発泡倍率に達するまで繰り返すこともできる。また両者を組み合わせて実施することもできる。
【0030】
本発明の予備発泡方法は、前記通常のバッチ式予備発泡方法に主として以下の2つの工程のいずれか若しくはその両方を組み入れることで達成される。
【0031】
第一の点は、予備発泡槽内に発泡性熱可塑性樹脂粒子を投入する際の予備発泡槽内の温度を制御することである。
【0032】
通常のバッチ式予備発泡工程では、生産開始時点に予備発泡槽を事前に予備加熱する以外、各生産バッチ毎の予備発泡槽内に発泡性熱可塑性樹脂粒子を投入する際の予備発泡槽内の温度は管理されておらず、前バッチで生産した予備発泡粒子を予備発泡槽から払い出した後、次バッチは成り行きの温度で生産にとりかかっている。
【0033】
これに対し、本発明の方法では予備発泡槽内に発泡性熱可塑性樹脂粒子を投入する際この温度を予備発泡毎に80℃以上、好ましくは83℃以上にするのが良い。上限温度は、操作上、必要以上に過剰に昇温してしまうことは生じ難いので重要ではないが、あえて温度を特定するとすれば、110℃以下、好ましくは90℃以下にするように制御する。
【0034】
前記温度80℃未満では本発明の効果は得難くなる傾向がある。110℃を越えると、発泡性熱可塑性樹脂粒子を投入前に予備発泡槽の温度を上げるための時間が長く必要なため生産性に問題が生じやすくなる。
【0035】
予備発泡槽を発泡性熱可塑性樹脂粒子を投入する際に所定の温度まで上げる方法としては、例えば発泡性熱可塑性樹脂粒子を投入する前に加熱蒸気を予備発泡槽内に導入して予備発泡槽内を所望の温度より10℃程度高く上げた後、予備発泡槽内へ乾燥空気を吹き込むことのできる空気弁とドレン弁を開け、予備発泡槽内に貯まった凝集水を予備発泡槽外へ排出しつつ温度を所望温度まで下げる方法が容易である。
【0036】
本方法によれば予備発泡槽内に存在する凝集水を発泡性熱可塑性樹脂粒子の投入前に排出できるため予備発泡槽内を概ね乾燥状態にできる上、比較的均一にかつ容易に予備発泡槽内の温度を調整することができる。発泡性熱可塑性樹脂粒子投入前に予備発泡槽内に存在する凝集水は、得られる予備発泡粒子の湿りの原因となり易いため、前記の如く予備発泡毎に予備発泡槽の温度を制御することにより、凝集水を排出することはさらに好ましい。
【0037】
第二の点は、予備発泡槽内の発泡粒子を蒸気にて加熱するに際し、所定時間毎に予備発泡槽に所定時間乾燥空気を導入する工程を設けることである。
【0038】
即ち、所定時間加熱する毎に蒸気弁を閉じ排気弁及びドレン弁を開いた状態とした上で空気弁を開き、予備発泡槽内の発泡粒子を空気、好ましくは乾燥空気に晒す工程を、発泡粒子が所定倍率に達するまでの間、所定加熱時間毎に所定時間繰り返し実施することである。
【0039】
前記所定の加熱時間は、使用する発泡性熱可塑性樹脂粒子あるいはその含有揮発分、導入する蒸気の圧力等種々の要因によって定まるため一概に決めることができないが、概ね5〜30秒が好ましい。例えばポリスチレン樹脂粒子で所定発泡倍率を60倍前後とし、使用する蒸気の圧力を平均0.011MPa前後とするのであれば15秒程度、使用する蒸気の圧力を平均0.017MPa前後とするのであれば10秒前後とすることが好ましい。
【0040】
前記加熱時間を長くすると発泡粒子に湿りを帯びやすくなる傾向があり本発明の効果が弱くなる傾向がある。また短くすると発泡がなかなか進まず生産性が落ちる傾向がある。
【0041】
所定の加熱時間毎に導入する空気の流通時間についても同様に一概に決めることはできないが、概ね0.5〜5秒が好ましい。例えばポリスチレン樹脂粒子で所定発泡倍率を60倍前後とし、使用する蒸気の圧力を0.011〜0.017MPa前後とするのであれば3秒程度とすることが好ましい。
【0042】
前記空気の流通時間を長くすると発泡粒子が冷えるためか生産性が落ちる傾向がある。また短くすると湿り気が十分に取れず本発明の効果が弱くなる傾向がある。
【0043】
前記空気の流通には空気弁を開けて予備発泡槽内に空気を導入するが、予備発泡槽によっては蒸気、空気、ドレン等の弁類が発泡粒子のある室とはメッシュ金網で仕切られた予備発泡槽下部のチャンバと呼ばれる室に設けられている場合がある。この場合、空気弁を開けるとチャンバ内に残留しているドレン水が空気と一緒に発泡粒子のある室に逆流したり、チャンバ内が空気によって弱加圧状態となるため発泡粒子のある室からチャンバへドレンが自然には落ちにくくなる傾向がある。この場合本発明の効果が弱まる傾向がある。このような場合、チャンバ内の空気弁は開けずドレン弁のみ開き、空気の導入は発泡粒子のある室に設けられた別の空気弁、例えば予備発泡槽内の掃除用空気弁、等を用いることが好ましい。
【0044】
尚、前記空気の流通を実施すると予備発泡槽内の発泡粒子が舞い上がり、予備発泡槽に設けられた発泡終了を検知するレベルセンサと呼ばれるセンサが検知状態となってしまうことがある。これを避けるため空気の流通時間が終了した後、次の加熱に入る前に0.5〜2秒の待機時間を設けることが好ましい。即ち、舞い上がった発泡粒子が下へ落ち、レベルセンサの誤検知状態が解消されてから次工程に移ることが安定生産からみて好ましい。
【0045】
また前記空気の流通に使用する空気は工業用圧空機器に用いられる通常の圧縮空気で良いが、発明の効果をより確実にするためには、乾燥空気の方が好ましい。例えば冷凍乾燥機を通過させ空気自体の湿りを取り除いた乾燥空気等が良好に使用しうる。
【0046】
尚、該所定加熱時間及び空気を導入する所定時間、安定に要する時間は必ずしも厳密な一定時間である必要はなく、発泡粒子の発泡段階により繰り返し毎に多少変えても良い。
【0047】
本方法を実施するに際して、使用する蒸気の圧力は通常のバッチ式予備発泡で使用する蒸気の圧力と同じでも良いが、その場合予備発泡に要する時間は長くなる傾向がある。理由は不明であるが、恐らくは空気の流通が入るため予備発泡粒子が冷え、再加熱の時間が必要になるためと推察する。
【0048】
本発明において予備発泡時間が長くても良い場合は通常のバッチ式予備発泡方法と同じ圧力と同じでも良いが、長くしたくない場合は蒸気の圧力を通常のバッチ式予備発泡で使用する蒸気圧力に対し0.003〜0.020MPa、好ましくは0.005〜0.015MPa高く設定することが好ましい。
【0049】
理由は明らかではないが、本発明の方法のうち、特に蒸気加熱工程において所定時間毎に予備発泡槽に所定時間乾燥空気を導入する工程を設けると、ブロッキングが生じ難くなる。
【0050】
従って前記蒸気圧力はさらに高くすることもできるが、発泡する速度がはやくなりすぎ発泡倍率が部分的にばらつく傾向が見られるため、過度に高くしない方が好ましい。
【0051】
尚、本発明の方法を用いる場合、通常の予備発泡方法による場合に比較して、レベルセンサが同一高さに設けられ、レベルセンサの検知安定時間も同じである場合、投入する発泡性熱可塑性樹脂粒子量を投入重量で1割前後少なくする必要があることがある。詳細な原因は不明であるが、これは本発明の予備発泡方法を用いる場合予備発泡槽内でも発泡粒子が乾燥状態となり易いため、予備発泡槽内の攪拌翼の動作などにより発泡粒子が浮き上がり、レベルセンサを通常の予備発泡方法による場合よりも早く検知させるためと考えている。
【0052】
この場合、レベルセンサの位置を高くするなどして検知を遅らせる、あるいはレベルセンサの検知時間を長く採るなどの容易な対策を行うことで、投入量の減少なしに本発明を実施することができる。
【0053】
本発明においてはこれら2つの工程の両方を組み合わせて実施することが、それぞれ単独で実施するよりもさらに送粒性が向上し好ましい。
【0054】
本発明による予備発泡粒子は、通常の予備発泡方法に比較すると、湿りが少なく、送粒時に滞留し送り難くなるような課題は発生に難くなる。またブロッキングの発生も少なくなる。また成形に供する際に金型への予備発泡粒子の充填も良好となる。
【0055】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されないことは言うまでもない。
【0056】
本実施例および比較例では、大開工業株式会社製BHP−110型予備発泡機を用いて予備発泡を実施した。該予備発泡機のシーケンサのプログラムは各例の動作方法に基づきプログラムを都度変更し、一連の工程を自動運転で実施した。
【0057】
また、発泡性熱可塑性樹脂粒子である原料粒子としてポリスチレン系樹脂を樹脂成分とした鐘淵化学工業株式会社製のカネパールMKM(後述する予備発泡粒子揮発分測定方法にて測定した揮発分を約5.7%含有する)を用いた。
【0058】
実施例および比較例では、原料投入後後述する各例の工程に従って予備発泡粒子を得たうえで、下記各評価項目について評価した。
1)発泡倍率
原料粒子の比重を1.04g/cm3とし、下記式に基づいて発泡倍率を計算した。
(発泡倍率)=(得られた予備発泡粒子の嵩比重)/1.04
【0059】
2)ブロッキング発生量
発泡槽から予備発泡粒子を取り出した後、全量を目開き10mmの金網正の籠に投入してふるいがけを行った後、金網上に残った予備発泡粒子同士が融着したブロッキング塊を集めて重量を測定し、投入した発泡性熱可塑性樹脂粒子の重量で除して百分率で計算した。
【0060】
3)送粒性評価
送粒性に関しては安息角をもって評価し、安息角が小さなものほど送粒性は良好であるとして評価した。
即ち、予備発泡直後の予備発泡粒子を採取し、上面が解放され短辺面が脱着可能とした長さ450mm幅350mm高250mm(うちのり寸法)で厚み30mmの発泡スチロール製の箱に対に投入する。投入に際しては箱を揺すりながら投入し、隙間ができないように投入した後、箱上部の解放面ですり切りを実施する。その後時間をおかずに脱着可能な短辺面を速やかに取り外し、崩れ落ちた箱内部の予発粒子の傾斜角を測定し安息角とした。
【0061】
4)予備発泡サイクル
予備発泡槽への原料投入弁の開時間を0点とし、予備発泡工程を全て終了し、予備発泡槽の排出扉が閉まるまでの時間を予備発泡サイクルとした。
【0062】
(実施例1)
BHP−110型予備発泡機の予備発泡槽の排気弁と蒸気弁を開き、予備発泡槽に取り付けられた温度計が95℃となるまで蒸気加熱を実施した。該温度計が95℃になった段階で蒸気弁を閉じ、缶内掃除弁及びドレン弁を開いて予備発泡槽内を冷却するとともに凝集水を予備発泡槽内から排出する。この冷却・排出を前記温度計の指示温度が85℃に下がるまで実施した。
【0063】
前記温度計が85℃に達した段階で、原料投入弁を開いて原料粒子を予備発泡槽内に投入し、原料粒子投入後、予備発泡機の予備発泡槽の排気弁と蒸気弁を開き15秒間蒸気パージした。
【0064】
その後、下限圧力0.015MPa〜上限圧力0.020MPaにて加圧蒸気加熱を実施した。この加圧蒸気加熱では、予備発泡槽内が上限圧力に達するまでは排気弁を閉じたまま蒸気弁を開いて予備発泡槽内に蒸気を導入し、上限圧力に達したら今度は蒸気弁を閉じ排気弁を開いて下限圧力まで予備発泡槽内の圧力を低下させる加熱操作を、後述のレベルセンサ検知まで繰り返し実施した。
【0065】
また、本加圧蒸気加熱を実施するに当たっては、前記操作の10秒経過毎(加熱単位時間と呼ぶ)に、蒸気弁を閉じ排気弁とドレン弁さらに缶内掃除弁を開いて予備発泡槽内に3.5秒間空気を導入(単位冷却時間と呼ぶ)した後、1.5秒間のレベルセンサ安定時間(単位安定時間と呼ぶ)を採る工程を、都度挿入実施した。
【0066】
加圧蒸気加熱において、予備発泡槽に設けられたレベルセンサが2秒以上連続検知した段階で加圧蒸気加熱を終了し、予備発泡槽内の発泡粒子の冷却を蒸気弁を閉じ、排気弁、ドレン弁及び缶内掃除弁を開いて30秒間実施した。
【0067】
冷却完了後、排出扉を開き、予備発泡粒子を外部ホッパに払い出し、予備発泡粒子を得た。
【0068】
得られた予備発泡粒子の評価項目を表1に示す。
【0069】
得られた予備発泡粒子は比較例1に示す通常の予備発泡方法で得られた予備発泡粒子に比較して予発サイクルは同等であるにも係わらず、ブロッキングは発生せず、安息角も約1/4以下と極めて小さくなり、送粒性も良好となった。
【0070】
(実施例2)
原料粒子を予備発泡槽内に投入する前の予備発泡槽の温度調整を無くした他は実施例1と同様の方法で予備発泡を実施し、予備発泡粒子を得た。尚、本実施例は同じ方法で5回間をおかず実施し、5回目に測定を実施した。この際の成り行きで決定された原料粒子を予備発泡槽内に投入する際の予備発泡槽の温度は75℃であった。
得られた予備発泡粒子の評価項目を表1に示す。
【0071】
得られた予備発泡粒子は実施例1程には安息角が小さくならなかったが、比較例1に示す通常の予備発泡方法で得られた予備発泡粒子に比較して予発サイクルは同等であるにも係わらず、ブロッキングは発生せず、安息角も約1/3以下と極めて小さくなり、送粒性も良好となった。
【0072】
(実施例3)
原料粒子を予備発泡槽内に投入する前の予備発泡槽の温度を実施例1と同様に85℃としたこと以外は、後述する比較例1と同様の方法で予備発泡を実施し、予備発泡粒子を得た。
得られた予備発泡粒子の評価項目を表1に示す。
【0073】
得られた予備発泡粒子は実施例1,2程には安息角が小さくならなかったが、比較例1に示す通常の予備発泡方法で得られた予備発泡粒子に比較して予発サイクルは同等であるにも係わらず、ブロッキングは発生せず、安息角も約2割程度小さくなり、送粒性が改善された。
【0074】
(比較例1)
BHP−110型予備発泡機の原料投入弁を開いて原料粒子を予備発泡槽内に投入し、原料粒子投入後、予備発泡機の予備発泡槽の排気弁と蒸気弁を開き30秒間蒸気パージした。
【0075】
その後、下限圧力0.008MPa〜上限圧力0.013MPaにて加圧蒸気加熱を実施した。この加圧蒸気加熱では、予備発泡槽内が上限圧力に達するまでは排気弁を閉じたまま蒸気弁を開いて予備発泡槽内に蒸気を導入し、上限圧力に達したら今度は蒸気弁を閉じ排気弁を開いて下限圧力まで予備発泡槽内の圧力を低下させる加熱操作を、後述のレベルセンサ検知まで繰り返し実施した。
【0076】
加圧蒸気加熱において、予備発泡槽に設けられたレベルセンサが2秒以上連続検知した段階で加圧蒸気加熱を終了し、予備発泡槽内の発泡粒子の冷却を蒸気弁を閉じ、排気弁、ドレン弁及び冷却弁を開いて30秒間実施した。
【0077】
冷却完了後、排出扉を開き、予備発泡粒子を外部ホッパに払い出し、予備発泡粒子を得た。
【0078】
尚、本実施例は同じ方法で5回間をおかず実施し、5回目に測定を実施した。この際の成り行きで決定された原料粒子を予備発泡槽内に投入する際の予備発泡槽の温度は75℃であった。
得られた予備発泡粒子の評価項目を表1に示す。
【0079】
本比較例は通常の予備発泡方法であるが、得られた予備発泡粒子は実施例1と比較するとブロッキングが発生した。また安息角は実施例1と比較すると3倍となり、実施例1と比較して送粒性が劣った。
【0080】
(比較例2)
下限圧力0.015MPa〜上限圧力0.020MPaにて加圧蒸気加熱を実施した以外は実施例1と同様の方法にて予備発泡を実施し、予備発泡粒子を得た。
得られた予備発泡粒子の評価項目を表1に示す。
【0081】
本比較例も通常の予備発泡方法であるが、得られた予備発泡粒子は実施例1と比較するとブロッキングが発生した。また安息角は実施例1と比較すると3倍となり、実施例1と比較して送粒性が劣った。さらに比較例1と比較してもブロッキングが増大しており、予備発泡のサイクルタイムは比較例1よりも短縮されるが、生産性は低下した。
【0082】
【表1】
Figure 0004090932
【0083】
【発明の効果】
本発明による予備発泡粒子は、通常の予備発泡方法に比較すると、湿りが少なく、送粒時に滞留し送り難くなるような課題は発生に難くなる。またブロッキングの発生も少なくなる。また成形に供する際に金型への予備発泡粒子の充填も良好となる。

Claims (4)

  1. 発泡性熱可塑性樹脂粒子を予備発泡槽に投入し、蒸気加熱により発泡させて予備発泡粒子を得る方法であって、該予備発泡槽に蒸気を吹き込む蒸気加熱工程において、所定間隔毎に一旦蒸気加熱を止め、その間に該予備発泡槽に所定時間乾燥空気を導入する工程を設けたことを特徴とする発泡性熱可塑性樹脂粒子の予備発泡方法。
  2. 蒸気加熱工程中に乾燥空気を導入する工程を設けない予備発泡方法よりも、加熱に用いる蒸気の圧力を0.003〜0.020MPa高く設定したことを特徴とする請求項1記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の予備発泡方法。
  3. 発泡性熱可塑性樹脂粒子を予備発泡槽に投入し、蒸気加熱により発泡させて予備発泡粒子を得る方法であって、発泡性熱可塑性樹脂粒子投入時の予備発泡槽内温度を、予備発泡実施毎に80℃以上にすることを特徴とする発泡性熱可塑性樹脂粒子の予備発泡方法。
  4. 発泡性熱可塑性樹脂粒子投入時点の予備発泡槽内温度を、予備発泡実施毎に80℃以上にすることを特徴とする請求項1または2記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の予備発泡方法。
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