JP4084273B2 - グロメット - Google Patents

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Description

本発明は、パネルに設けられた開口に取り付けられるグロメットに関するものである。
従来、自動車における車室と外部(例えばエンジンルーム)とに渡って配線される電線としてのワイヤハーネスにあっては、車室を形成するパネルに開口を設け、その開口に通すため、そのままでは外部の音や雨水などが漏れてくる虞があり、防音及び防水のために例えばゴム材から形成されたグロメットを開口に取り付けるようにしている。
そのようなグロメットとして、開口に係合させるグロメット本体の空間にコ字形断面の環状形状の遮音体を入れると共に、グロメット本体の内面と遮音体との間に防水用の液状硬化性物質を流し込むようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、パネルの開口に取り付けられるグロメット本体と、グロメット本体に対して車室内側及び外部側にそれぞれ延出された各延出部とを有し、その車室内側延出部を、ワイヤハーネスを曲げて配線することができるように大径でありかつ曲げられたワイヤハーネスを通すためのスリット付き孔を有する形状に形成し、外部側延出部をワイヤハーネスを嵌合密着し得る内径にて形成したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
上記各グロメットに対して、グロメットを略L字状に形成し、例えば車室内側の他の部品との干渉を避けるために車室内側でワイヤハーネスをパネルに沿わせるようにガイドするようにしたものがある。
そのようなL字状グロメットの一例を図9に示す。図において、グロメット31は、車室2とエンジンルーム3とを仕切るパネル4に設けられた開口4aに、例えばグロメット本体32の外周に設けられた周方向溝7bを係合させて取り付けられている。グロメット本体32車室2側には、グロメット本体32と共にL字状をなすことにより取り付け状態でパネル4に沿うようにされた延出部33が設けられ、エンジンルーム3側には第2延出部34が設けられている。これら第2延出部34からグロメット本体32を介して延出部33にワイヤハーネス5が挿通される。
このようなL字状グロメットの場合には、ワイヤハーネス5をグロメット31に挿通する作業が困難になるため、例えば図9に示されるように延出部33及びグロメット本体32にスリット35を設けると良い。
上記L字状グロメット31にワイヤハーネス5を挿通する作業を行う場合には、図10に示されるように、根本まで巻いて軸線方向長さを短くした第2延出部34側から複数本の爪13を有する治具を差し込み、爪13の先端部をスリット35から外に出した状態で、何らかの倍力機構により各爪13を互いに離反する向きに変位させて両延出部33・34を拡開する。このようにL字状グロメット31であっても、スリット35を設けることにより、そのスリット35を設けた側の延出部33を何ら問題なく拡開させることができるため、ワイヤハーネス5に接続された複数のカプラ5aにより膨らんだ部分をグロメット31に容易に挿入することができ、作業が楽である。
そして、爪13を引き抜いて外した後、グロメット31をパネル4の開口4aに取り付ける。このグロメット31のパネル4への取り付け作業にあっては、図11に示されるように、グロメット本体32のスリット35の両側部分32aを左右に開くようにして、その開かれた部分に図の矢印Cに示されるように指を入れて把持し、その把持した状態でグロメット本体32を開口4aから車室側へ図の矢印Dに示されるように引っ張り込む。なお、グロメット本体32には開口4aの大きさに合わせた外周部分に例えば周方向溝が設けられており、上記引っ張り込むことにより、周方向溝が開口4aの縁部に嵌り込み、パネル4に取り付けられる。
特開平10−126926号公報 特開平8−212858号公報
上記特許文献1のものにあっては、防音・防水のために遮音体と液状硬化性物質とを用いるため、部品点数の増大や作業の繁雑化となり、コスト高になるという問題がある。また、特許文献2のものにあっては、車室内側の延出部が大径に形成され、その大径の周壁にワイヤハーネスを曲げて通すための孔が2箇所に設けられており、その一方に曲げたワイヤハーネスを通すものであり、大径によるワイヤハーネスとの隙間及び他方の孔による開口があるため、防音・防水に不利であるという問題がある。
また、上記従来例として示した図示例のものでは、車室内側及び外部側の両延出部の内径がワイヤハーネスに嵌合可能な大きさであり、防音・防水対策上有利ではあるが、グロメットの取り付け作業を容易にし得る切り込みがグロメット本体に至るように長いため、その切り込みからの透過音などが生じる虞があり、そのための対策が別途必要になるなどの問題がある。
このような課題を解決して、簡単な構造で防音・防水が可能であり、かつ取り付け容易なグロメットを実現するために本発明に於いては、電線(5)をパネル(4)に貫通した状態に配線するべく、前記パネル(4)に設けられた開口(4a)に取り付けられると共に前記電線(5)を挿通状態にし得るグロメット(1)であって、前記グロメット(1)が、前記開口(4a)に係合し得る係合部(7b)を有するグロメット本体(7)と、前記グロメット本体(7)の少なくとも一端側にて前記グロメット本体(7)から前記電線(5)の挿通方向に延出された延出部(8)と、前記グロメット本体(7)の前記パネル(4)を挟んで前記延出部(8)とは相反する側に設けられた第2延出部(9)とを有し、前記延出部(8)が、その延出端から前記グロメット本体(7)に向けて設けられた切り込み(10)と、挿通状態の前記電線(5)の周方向全周に渡って密着し得るように前記グロメット本体(7)と前記切り込み(10)との間に設けられた密着部(11)とを有し、前記第2延出部(9)は、延出方向端側から半径方向外側に巻いて略根本まで巻き付けることができるように薄肉に形成されているものとした。
このように本発明によれば、延出部に電線挿通方向に設けた切り込みの切り込み方向端のグロメット本体側(延出部の根本側)の内周面に、周方向に全周渡って連続することにより電線の外周に密着し得る密着部を設けて、その密着部により電線の外周を全周に渡って密着状態にし得るため、電線の外周とグロメットの内面との隙間から音や雨水が漏れ出てくることを防止できることから、防音効果及び防水効果が大である。また、延出部に電線挿通方向に切り込みを設けており、その切り込みを設けた部分の延出部を大きく拡開することができるため、例えば電線の先端部にカプラが接続されている場合(特に複数のカプラが接続されて電線よりも膨らんだ塊となっている場合)の挿入作業を容易に行うことができる。
また、エンジンルームと車室とを仕切るパネルに電線を通したもので、エンジンルーム側の振動源の振動を電線が拾った場合には電線が微振動する虞がある。そのような場合でも、その微振動を密着部で遮断することができる。これにより、特別に防振材を用いることなく、何らかの振動源の振動が電線(の外皮)を介して車室内に伝わって車室内で微振動を引き起こすことを防止することができる。
特に、グロメット本体の上記延出部とは相反する側にも挿通状態の電線と密着し得る密着部を有する第2延出部が設けられていると良い。これによれば、パネルを挟んで両側で各延出部により電線を密着状態に包むようにすることができるため、防音・防水効果をより一層向上し得る。
また、グロメット本体に対して略直角方向に延出するように延出部が形成されていることにより、例えば電線を最小曲げ半径で曲げた状態に保持することができ、電線をパネルに沿わせるように配線することができるため、延出部近傍に他の部品が存在するようなレイアウトであっても、電線と他の部品との干渉を回避することができる。
また、グロメット本体の外面に、グロメット本体を開口に取り付ける時にその挿入方向に引っ張り可能にする把持部が設けられていると良い。これによれば、略L字状に形成されたグロメットにおいて延出部側に引っ張ってグロメット本体をパネルの開口に取り付ける場合に、延出部を把持することが困難であっても、把持部を把持して上記引っ張る作業を行うことができ、グロメットの取り付け作業性が良い。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明に基づくグロメット1を自動車の車室2とエンジンルーム3とを仕切るパネル4に取り付けた状態を示す要部破断側面図である。図に示されるように、グロメット1内には、車室2とエンジンルーム3とに渡って配設される電線としてのワイヤハーネス5が挿通されている。なお、ワイヤハーネス5の先端(図では車室内側のみを示している)には各ケーブルに対応して複数のカプラ5aが接続されている。また、ワイヤハーネス5の外周には、複数本のケーブルを束ねるために、少なくともグロメット1にへの挿通部分の範囲にテープが巻かれている。
グロメット1は、例えばゴム製の弾性材からなり、図2及び図3に併せて示されるように、パネル4に設けられた開口4aに嵌る大きさの大径に形成されかつ内部に空室6を有するグロメット本体7と、グロメット本体7と合わせて略L字状になるようにグロメット本体7に対して略直角方向に延出された筒状の延出部8と、グロメット本体7のパネル4を挟んで上記延出部8とは相反する側に設けられた筒状の第2延出部9とを有する形状に形成されている。両延出部8・9は、共に、挿通されるワイヤハーネス5のテープ巻き部分の外径よりも小径となる内径にて形成され、かつ空室6を介して互いに連通している。なお、空室6は、ワイヤハーネス5の曲がりを許容するのに十分に余裕のある大きさにされている。
そのグロメット本体7の最外周部分であって、取り付け状態でエンジンルーム3側に位置する部分には開口4aよりも大径の外向フランジ部7aが設けられ、その外向フランジ部7aの取り付け状態における車室2側には開口4aと略同一径に形成された係合部としての周方向溝7bが設けられている。この周方向溝7b内に開口4aの縁部が入り込んで互いに係合することにより、グロメット1がパネル4に取り付けられる。また、取り付け状態で外向フランジ部7aにおけるパネル4のエンジンルーム3側の面に当接する部分には周方向突条からなるリップ7cが形成されており、外向フランジ部7a及びリップ7c自身の弾性復元力によりリップ7cがパネル4に弾発的に密着して、グロメット1の外周面と開口4aとの隙間からの音の漏れや浸水を防止することができる。
延出部8には、その延出方向端からグロメット本体7側に向けて切り込みとしてのスリット10が設けられている。このスリット10の切り込み方向はワイヤハーネス5の挿通方向と同じであって良く、その切り込み方向端は延出部8の根本(グロメット本体7側)の近傍までである。すなわち、スリット10により、延出部8はその周方向に左右に分割されているが、延出部8の根本の部分は周方向に連続する筒状をなしており、その部分がワイヤハーネス5のテープ巻き部分の外径よりも小さな内径からなる密着部11として設けられている。また、グロメット本体7には、その車室側突出部の剛性を確保するための橋桁状のリブが形成されていると共に、そのリブから延出部8の延出方向とは相反する側に舌片状の把持部12が延出するように形成されており、このようにしてグロメット1に把持部12が一体に設けられている。
次に、このように構成されたグロメット1のパネル4への取り付け要領を示す。まず、第2延出部9をその延出方向端側から半径方向外側に巻いて、図4に示されるようにその根本まで巻き付けておくことにより、第2延出部9の軸線方向長さがワイヤハーネス5の挿入作業に邪魔になることを回避できる。図示例で示すように第2延出部9を薄肉に形成しておくことにより、上記巻き付け作業を容易に行うことができる。
また、上記したように各延出部8・9の内径は挿通するワイヤハーネス5のテープ巻き部分の外径よりも小径のため、そのままではワイヤハーネス5の挿入作業が困難である。そのため、図5に示されるように、従来例で示したのと同様に複数本の爪13を有する治具を両延出部8・9に貫通するように差し込んで、各爪13を互いに開かせて両延出部8・9を拡開する。そして、ワイヤハーネス5を図の矢印Aに示されるように両延出部8・9に対して挿入する。この時、両延出部8・9が拡開されていることから、ワイヤハーネス5の先端に接続された複数のカプラ5aによる大きな塊部分、及びワイヤハーネス5のテープを巻いて大径になったテープ巻き部分を容易に挿入することができる。その後、治具を引き抜き、第2延出部9の巻きを元に戻す。
なお、治具を差し込んだ状態では両延出部8・9が強制的に直線上に並ぶように変形するが、例えば第2延出部9の根本部分に図に示されるように蛇腹部14を設けておくことにより、第2延出部9の軸線の向きを容易に変更可能であり、上記直線上にすることに無理な応力が発生することがない。また、延出部8側ではスリット10部分が大きく拡開し得るため、同様に何ら問題が生じることがない。
グロメット1にワイヤハーネス5を挿通状態にしたら、図6に示されるように、エンジンルーム3側からグロメット1の延出部8をパネル4の開口4に挿入し、グロメット本体7の延出部8側を車室2内に突出させる。そして、把持部12を指で把持して矢印Bに示されるように車室2内側にグロメット1を引っ張り込む。その引っ張りにより、外向フランジ部7aがパネル4に衝当すると共に周方向溝7bが開口4aと係合するまでグロメット本体7を引っ張り込むことができる。その周方向溝7bと開口4aとの係合により、グロメット1がパネル4に取り付けられかつ保持される。
なお、グロメット本体7には、周方向溝7bの車室内側の土手部を形成する凸状部が形成されているが、ワイヤハーネス5の外径よりも十分大きな空室6があり、その部分が半径方向内向きに弾性変形可能であるため、開口4aの縁がその凸状部を乗り越えて周方向溝7b内に突入状態になることは容易である。
本発明に基づくグロメット1にあっては、延出部8の根本に密着部11を設けたためその密着部11の手前までしかスリット10を設けることができず、そのため従来例のように延出部8をスリット10の左右で大きく開いて指を入れて延出部8を把持することが困難である。それに対して把持部12を設けたことから、上記したように把持部12を把持してグロメット1の取り付け作業を容易に行うことができる。
さらに、スリット10を延出部8の途中までの長さにして、延出部8の根本に密着部11を設けたことから、その密着部11によりワイヤハーネス5の外周を全周に渡って隙間無く密着状態に包むことができる。これにより、延出部8の内周面とワイヤハーネス5の外周との間に、音が漏れたり雨水などが浸水したりするような隙間を無くすことができるため、防音・防水効果が大となる。このように、遮音材や防水材などの用いることなく、簡単な構造により防音・防水を行うことができる。
また、第2延出部9にあっても、例えばワイヤハーネス5のテープ巻き部分の外径よりも小径にしておくことにより、第2延出部9によりワイヤハーネス5のテープ巻き部分を締め付けるようになるため、第2延出部9の全体がワイヤハーネス5に対する密着部となり得る。これにより、ワイヤハーネス5のテープ巻き部分の外周面に多少の凹凸があっても、延出部全体で隙間をより確実に無くすことができるため、防音・防水効果をより一層確実なものとし得る。特に、エンジンルーム3側に第2延出部9を配置した場合には、高い防水性を必要とするが、上記した簡単構造でそれを達成することができる。また、上記したように第2延出部9の内径を小径にしても作業性に影響を及ぼすことはない。なお、この第2延出部9にあっても、延出部8と同様に一部に密着部を残してスリットを設けても良い。このようにすることにより、ワイヤハーネス5の挿入作業時に第2延出部9を巻き取っておくようにする必要が無く、挿入作業を容易に行うことができる。
また、図示例では延出部8の肉厚が第2延出部9に対して厚肉に形成されていることから、略直角に曲折されたワイヤハーネス5をその状態に保持する力を確保することができる。それに対して、ワイヤハーネス5の挿入作業時において延出部5を拡開する必要があるが、厚肉の場合には大きな拡開力が必要になるため、切り込み10を設けて、延出部8の切り込み10における左右の部分を開いて拡開状態にするようにしている。これにより、最小曲げ半径で曲げたワイヤハーネス5の自然な戻り力に抗し得る保持力の確保と、ワイヤハーネス5の挿入時の作業性とが両立可能である。
なお、図1の装着状態にあっては、さらに各延出部8・9に対してそれぞれの外周面及び外方に露出するワイヤハーネス5に対してテープを巻くようにしても良い。これにより、より一層防音・防水効果を高めることができる。
また、上記図示例では密着部11を、延出部8の内周面であってその延長上の部分に設け、ワイヤハーネス5のテープ巻き部分の外径よりも小径となるように形成したが、図7に示されるように半径方向内向きの周方向突条からなると共にその突出端までの径がワイヤハーネス5のテープ巻き部分の外径よりも小径となる密着部15を設けても良い。これによれば、密着部15の突形状の弾性変形によりワイヤハーネス5の外周により一層密着し得るため、より一層の防音・防水効果が得られる。なお、この密着部15の周方向に対する設置範囲は、ワイヤハーネス5の曲がりにおける半径方向外側の略半周程度あって良いが、全周に渡って連続する周方向突条として設けても良い。また、スリット10を、幅を有する形状のものを示したが、線状の単なる切り込みのみとしても良い。これによれば、治具で拡開した後に治具を取り除くことにより、切り込みの端面同士が密着状態になり得るため、延出部8に外観上の隙間を無くすことができる。
次に第2の実施形態について、図8を参照して以下に示す。なお、上記図示例と同様の部分については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。この第2の実施形態のグロメット21にあっては、グロメット本体7に対して取り付け状態で車室2側となる延出部22が同軸的に設けられている。したがって、第2延出部9とも同軸的になる。なお、延出部22の根本となるグロメット本体7側の部分には密着部としての蛇腹部23が設けられている。また、延出部22に設けられているスリット24は周方向に等ピッチに4本配設されており、それぞれの切り込み方向は上記図示例と同様にワイヤハーネス5の挿通方向であり、切り込み方向端は蛇腹部23の手前までである。なお、スリット24の数は任意である。
このように構成されたグロメット21においても、延出部22に設けられたスリット24が密着部23の手前までであり、挿通状態のワイヤハーネス5のテープ巻き部分の外周に対して密着部23が全周に渡って隙間無く密着し得るため、上記と同様の効果を奏し得る。
なお、上記各図示例にあっては、グロメット本体7が、係合部としての周方向溝7bを有する部分(開口4aに対応する部分)及び延出部8との間の空室6を形成する部分とからなるように示されているが、グロメット本体7の形状をこれに限るものではない。例えば、周方向溝7bを有する環状部材のみをグロメット本体としても良い。その場合には、延出部8に相当する延出部自身が略L字状に形成されたものとなる。
本発明にかかるグロメットは、簡単な構造により防音・防水を行い得ると共に取り付け作業を簡単に行うことができ、特に自動車のパネルを貫通させるようにワイヤハーネスを配線する場合等に有用である。
本発明に基づくグロメットのパネルに取り付けた状態を示す要部破断側面図である。 グロメットの側断面図である。 グロメットの外観を示す斜視図である。 ワイヤハーネス挿入前のグロメットの処理を示す図2に対応する図である。 ワイヤハーネスのグロメットへの挿入要領を示す斜視図である。 グロメットのパネルへの装着要領を示す側断面図である。 密着部の他の例を示す図2に対応する図である。 グロメットの他の例を示す側断面図である。 従来のグロメットのパネルに取り付けた状態を示す要部破断側面図である。 従来のワイヤハーネスのグロメットへの挿入要領を示す斜視図である。 従来のグロメットのパネルへの装着要領を示す側断面図である。
符号の説明
1 グロメット
4 パネル
4a 開口
5 ワイヤハーネス(電線)
5a カプラ
6 空室
7 グロメット本体
7b 係合部
8 延出部
10 スリット(切り込み)
11 密着部

Claims (5)

  1. 電線をパネルに貫通した状態に配線するべく、前記パネルに設けられた開口に取り付けられると共に前記電線を挿通状態にし得るグロメットであって、
    前記グロメットが、前記開口に係合し得る係合部を有するグロメット本体と、前記グロメット本体の少なくとも一端側にて前記グロメット本体から前記電線の挿通方向に延出された延出部と、前記グロメット本体の前記パネルを挟んで前記延出部とは相反する側に設けられた第2延出部とを有し、
    前記延出部、その延出端から前記グロメット本体に向けて設けられた切り込みと、挿通状態の前記電線の周方向全周に渡って密着し得るように前記グロメット本体と前記切り込みとの間に設けられた密着部とを有し、
    前記第2延出部は、延出方向端側から半径方向外側に巻いて略根本まで巻き付けることができるように薄肉に形成されていることを特徴とするグロメット。
  2. 前記グロメット本体の前記延出部とは相反する側に、前記グロメット本体から延出するように形成されかつ挿通状態の前記電線の周方向全周に渡って密着し得る密着部を有する第2延出部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記延出部が、前記グロメット本体に対して略直角方向に延出するようにされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記グロメットの外面に、前記グロメット本体を前記開口に取り付ける時にその挿入方向に引っ張り可能にする把持部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のグロメット。
  5. 前記延出部の肉厚は、略直角方向に曲折された電線をその状態に保持するように、前記第2延出部の肉厚よりも厚肉に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のグロメット。
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