JP4069229B2 - プリント板のエッチング装置およびその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリント板のエッチング装置およびその方法に関し、特にプリント板表面を均一且つ高精度でエッチングするための装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
絶縁基板に銅箔を積層したプリント板に回路パターンを形成する際、不要部分の銅は通常エッチングにより取り除かれる。従来のエッチング方法はプリント板表面にエッチング液をスプレーし、ホトレジストの被覆されていない部分の銅をエッチングする方法が主流であった。
このようなエッチング方法を工業的に実施するには、エッチング装置本体内を通過する搬送装置にプリント板を載置し、搬送されるプリント板表面に均一にエッチング液をスプレーするものが多かった。
【0003】
しかしながら、このようにエッチング液をプリント板表面に均一にスプレーすると、プリント板表面にスプレーされたエッチング液は該表面に衝突した後、そこから四方へ流れる。その際のエッチング液の流れは、プリント板表面の中間部より周辺部の方が多くなることが分かっている。逆にいえばプリント板の中間部にはエッチング液が滞留する。そのため中間部のエッチング量が周辺部より少なくなり、均一で高精度のエッチングを行うことが困難であるという問題があった。
そこで本出願人はこの問題を解決するために、プリント板表面に対して空気中でのエッチング液スプレーによるエッチング及びエッチング液中でのエッチング液噴流によるエッチングの2段階エッチング方法およびその装置を先に提案した(特許第2724354号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記2段階エッチング方法によれば、プリント板を均一且つ高精度でエッチングすることが可能である。しかしこのような2段階エッチング方法を実施するには、装置が複雑化するという問題が残されていた。
そこで本発明は、簡単な構成でプリント板を均一且つ高精度でエッチングすることができる装置およびその装置を用いた方法を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明者が鋭意研究した結果、プリント板の上方からその表面に均一にエッチング液をスプレーした場合には、プリント板の中間部においてエッチング液に滞留現象を生じ、それが原因で不均一なエッチングになるという知見を得、その知見を基に本発明を完成した。
すなわち請求項1に記載のプリント板のエッチング装置は、
定速度でプリント板50を搬送する搬送装置4と、
搬送中のプリント板50の上面全体に均一にエッチング液をスプレーするため、搬送装置4の上方で、そのエッチング室2の搬送方向および幅方向のほぼ全域渡り分散配置された多数の常時スプレーノズル19と、
搬送中のプリント板50の上面の所定位置に制御されるエッチング液をスプレーするため、搬送装置4の上方において、前記エッチング室2の搬送方向の一部域のみで、そのエッチング室2の幅方向のみに所定間隔で列状に配置された複数の制御スプレーノズル22と、
搬送中のプリント板50の位置を検出する位置検出手段34と、
前記位置検出手段34からの位置検出信号に基づき、前記制御スプレーノズル22からプリント板50の上面へのエッチング液のスプレー時期またはスプレー量を制御する制御装置15と、を具備し、
前記常時スプレーノズル19の数は、前記制御スプレーノズル22の数に比べて多く配置されて、前記常時スプレーノズル19からエッチング液を搬送中の前記プリント板50の全面に、前記エッチング室2の搬送方向および幅方向のほぼ全域に渡りスプレーすると共に、前記制御スプレーノズル22からエッチング液を、その搬送方向の一部域のみで、そのプリント板50の一部のみに集中的に且つ時間的または量的に制御してスプレーすることを特徴とするものである。
【0006】
上記装置によれば、搬送中のプリント板の上面全体に常時スプレーノズルにより均一にエッチング液をスプレーすると共に、上面の所定位置、特にその中間部に制御されたエッチング液を重ねてスプレーすることができる。そのためプリント板の上面の中間部におけるエッチング液の滞留現象をなくすことができ、均一且つ高精度のエッチングを可能にする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエッチング装置の好ましい実施の形態であって、制御スプレーノズルがプリント板の搬送方向に所定間隔で複数列設けられることを特徴とするものである。このように構成すると、プリント板の面積が大きく変動してもそれに対応することができる。また中間部にスプレーするエッチング液の調整の自由度が大きくなる。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1にまたは請求項2記載のエッチング装置の好ましい実施の形態であって、搬送中のプリント板の下面全体に均一にエッチング液をスプレーするため、搬送装置の下方に多数の常時スプレーノズルが分散配置されることを特徴とするものである。このように構成すると、基板の片面または両面のいずれに銅箔を積層したプリント板にも本エッチング装置を適用することができる。なおプリント板の下面では、実質的にエッチング液の滞留現象がその中間部に生じないので制御スプレーノズルを設ける必要はない。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエッチング装置を使用してプリント板のエッチングを行う方法である。
そしてこの方法は、搬送中のプリント板に対し、少なくともその上面全体に常時スプレーノズルからエッチング液をスプレーすると共に、その上面の中間部に制御スプレーノズルからスプレー時期またはスプレー量を制御されたエッチング液をスプレーするようにしたことを特徴とするものである。
上記方法によれば、プリント板の上面の中間部におけるエッチング液の滞留現象をなくすことができ、均一且つ高精度のエッチングを可能にする。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1は本発明のエッチング装置の1例を略図的に示す正面断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は同エッチング装置の詳細な正面図、図4は同平面断面図である。図1、図2において、装置本体1はエッチング室2とプリント板50の導入室3を有し、さらにエッチング室2を挟んで導入室3と反対側に図示しないプリント板の排出室を有する。
プリント板50を搬送する搬送装置4はローラコンベア式とされ、導入室3、エッチング室2および排出室中を直線状に連続して設置される。
【0010】
搬送装置4は搬送方向に所定間隔で配置された複数の下側ローラ5と、それより広い間隔で搬送方向に配置された複数の上側ローラ6を有する。そして各下側ローラ5は搬送方向全長に沿って設けられ、且つ図2に示すようにそれぞれ搬送方向と直角に配置された下側軸7に所定間隔で複数ずつ固定され、各上側ローラ6はそれぞれ搬送方向と直角に配置された上側軸8に所定間隔で複数ずつ固定されている。そして下側ローラ5および上側ローラ6はプラスチック製の比較的厚さの薄い円板状をなし、軸貫通方向にエッチング液を流通させるための流通孔が多数形成されている。
【0011】
下側軸7と上側軸8の一端部は装置本体1に軸支され、他端部はヘリカルギア9および10を介して搬送方向に平行な2本の駆動軸に連結されている。各駆動軸は互いに反対方向に同期して回転するようにギア結合されると共に、減速モータなどの駆動源11(図1)によって駆動される。
すなわち駆動源11の出力軸にはプーリ12が連結され、そのプーリ12と一方の駆動軸に設けたプーリ(図示せず)の間がベルト13で連結される。なお駆動源11の出力軸にはエンコ−ダ14が取り付けられ、エンコ−ダ14の出力信号は制御装置15に入力される。(制御装置15の作用は後述する。)
【0012】
エッチング室2において、搬送装置4の上方に第1のスプレー手段16が設置され、その第1のスプレー手段16には搬送方向に平行な細長い主ヘッダー17と、その主ヘッダー17の長手方向に一定間隔で幅方向に設けられた複数の細長い分岐ヘッダー18と、各分岐ヘッダー18の長手方向にそれぞれ一定間隔で取り付けられた複数の常時スプレーノズル19を有する。その結果、常時スプレーノズル19は搬送装置4の搬送方向およびそれと直交する幅方向に一定間隔で多数分散配置され、図3、図4に示すように各スプレー範囲はその周辺部が互いに一致もしくは若干重なり合い、搬送中のプリント基板に対しその上面全体にエッチング液を均一にスプレーできるようになっている。
図3、図4に示すように、エッチング室2における搬送装置4の上方には、その搬送方向に沿って所定間隔で2列の第2のスプレー手段20が設置される。各第2のスプレー手段20は、搬送方向に直交した細長い支持体と、その支持体の長手方向に所定間隔で取り付けられた複数の制御スプレーノズル22を有する。一列における制御スプレーノズル22の数は、常時スプレーノズル19のその数よりも少なくしている。(なお図2には第2のスプレー手段20を示すため、第1のスプレー手段16は省略してある。)
【0013】
さらにエッチング室2における搬送装置4の下方には第3のスプレー手段23が設置される。第3のスプレー手段23は第1のスプレー手段16と同様に構成され、搬送方向に平行な細長い主ヘッダー24と、その主ヘッダー24の長手方向に一定間隔で幅方向に設けられた複数の細長い分岐ヘッダー25と、各分岐ヘッダー25の長手方向に一定間隔で取り付けられた複数の常時スプレーノズル26を有する。その結果、常時スプレーノズル26は搬送装置4の搬送方向およびそれと直交する幅方向に一定間隔で多数分散配置され、各スプレー範囲はその周辺部が互いに一致もしくは若干重なり合い、搬送中のプリント基板に対しその下面全体にエッチング液を均一にスプレーできるようになっている。
【0014】
エッチング室2の下部は所定量のエッチング液を貯留するための液留め27が設けられ、液留め27内のエッチング液28はヒーター等の加熱装置29および冷却装置30によって所定温度に制御される。冷却装置30は、例えば冷却水等の冷媒を通した冷却コイルを有するものを使用できる。温度制御は液留め27内に設けられた温度センサー(図示せず)の温度信号を制御装置15において設定値と比較し、前記加熱装置20の加熱量または冷却装置30の冷却量等をコントロールすることによってなされる。
液留め27内のエッチング液28は配管31(図2)から導出されて図示しない加圧ポンプで加圧され、供給配管によって前記主ヘッダー17、24等に供給される。なお供給配管と主ヘッダー17、24の間には図示しない電磁弁や電動弁等の開閉手段が設けられ、使用しないヘッダーへのエッチング液供給を停止できるようになっている。例えば、搬送装置4を停止するときに主ヘッダー17、24へのエッチング液の供給を停止することができる。また下側のスプレーをしない場合には主ヘッダー24へのエッチング液の供給を停止することができる。
【0015】
そして図2に示すように、第2のスプレー手段20における各制御スプレーノズル22にはエッチング液の供給配管から分岐された複数の制御配管32がそれぞれ接続され、各制御配管32に設けた電磁弁や電動弁等の開閉手段33により制御スプレーノズル22のエッチング液のスプレー時期やスプレー量が制御される。
再び図1において、装置本体1における導入室3の後段部分の上方に搬送中のプリント板50の位置を検出する位置検出手段34が設けられる。位置検出手段34は例えば光電スイッチからなり、プリント板50がその検出点に存在するとき(または検出点を通過中)検出信号を制御装置15に出力する。
【0016】
図5は制御装置15の制御ブロック図である。制御装置15はカウンター部35と2つの設定部36、37、およびパワー出力部38を有し、カウンター部35に位置検出手段34からの位置検出信号および搬送装置4の駆動源11の出力軸に取り付けたエンコ−ダ14の出力パルスが入力される。
設定部36はプリント板50に対する制御スプレーノズル22のスプレー開始位置を設定し、設定部37はその終了位置を設定するもので、それら設定部36、37として例えばサムロータリースイッチ等のデジタル設定装置を使用することができる。
パワー出力部38は例えばサイリスタ装置からなり、カウンター部35からの制御信号を増幅して各開閉弁33を開閉駆動するものである。
【0017】
次に、上記エッチング装置の作用を説明する。なお説明を簡単にするため、第2のスプレー手段20における各制御スプレーノズル22は1列のみ運転するものとする。
先ず起動スイッチ等により駆動源11を起動して搬送装置4を定速度で駆動する。さらに加圧ポンプを起動し、液留め27内のエッチング液28を配管31から第1のスプレー手段16、第2のスプレー手段20および第3のスプレー手段23等に供給可能な状態とする。そして主ヘッダー17への開閉手段を開けることにより、常時スプレーノズル19より搬送装置4の上方からエッチング液が均一にスプレーされ、主ヘッダー24への開閉手段を開けることにより、常時スプレーノズル26より搬送装置4の下方からエッチング液が均一にスプレーされる。
【0018】
次いで駆動源11が起動するとエンコ−ダ14が回転し、そのパルス出力は制御装置15のカウンター部35に入力される。エンコ−ダ14の回転は、搬送装置4の移動距離に正確に比例する。そのため或る時間カウントしたパルスの積算値はその時間内に搬送装置4が移動した距離、すなわちそれによって搬送されるプリント板50が移動した距離に一致する。
搬送装置4により搬送されるプリント板50の先端が位置検出手段34の検出点に達すると、その検出信号(ON信号)は制御装置15のカウンター部35に入力され、それによってカウンター部35がエンコ−ダ14のパルスのカウントを開始する。
【0019】
位置検出手段34の検出点から幅方向に列状に配列された制御スプレーノズル22の列中心位置までの距離は一定であるから、その間をプリント板50が移動する距離は前記パルスのカウント値から知ることができる。そこでこの距離に相当するカウント値を相当カウント値とすれば、設定部36で設定された値がゼロの場合は、カウンター部35が相当カウント値に達したとき、すなわちプリント板50の先端が制御スプレーノズル22の列中心位置まで達したとき、カウンター部35から制御信号(ON信号)が出力される。その制御信号はパワー出力部38により増幅されて各開閉手段33を開駆動し、各制御スプレーノズル22からエッチング液が列状にスプレーされる。
設定部36にプリント板50の先端からの距離、例えば50mmの距離が設定されている場合は、カウンター部35のカウント値が前記相当カウント値からこの50mmに相当するパルス値を差し引いた値に達したとき、カウンター部35から制御信号が出力される。従って、設定部36によりプリント板50への制御スプレーノズル22によるスプレー開始点を設定することができる。
【0020】
プリント板50の後端が位置検出手段34の検出点に達すると、カウンター部35への検出信号はOFFになる。するとカウンター部35は予め設定入力されているプリント板の搬送方向長さに相当するパルス(長さカウント値)のカウントを開始する。そして設定部37にプリント板50の後端からの距離、例えば40mmの距離が設定されている場合は、カウンター部35のカウント値が前記相当カウント値からこの40mmに相当するパルス値を差し引いた値に達したとき、カウンター部35から制御信号が出力され、その設定部37によりプリント板50への制御スプレーノズル22によるスプレー終了点を設定することができる。
【0021】
設定部36、37を設けることにより、上記のように制御スプレーノズル22からプリント板50の上面にスプレーされるエッチング液を搬送方向の中間部に限定することができる。そして列状に配置された制御スプレーノズル22の列中間部分のみを選択作動させることによって、エッチング液のスプレーを幅方向についてもその中間部だけに限定することができる。列状に配置された制御スプレーノズル22を選択作動させるには、例えば選択スイッチをカウンター部35からの制御信号ラインなどに設け、その選択スイッチで作動させる制御スプレーノズル22を選択すればよい。
【0022】
上記のように、列状に配置された制御スプレーノズル22を幅方向の中間部のみ作動させ、さらに設定部36、37の設定によりスプレー範囲を搬送方向の中間部に限定することにより、制御スプレーノズル22からプリント板50の上面の搬送方向と幅方向の中間部にエッチング液をスプレーすることができる。なおこの中間部は、プリント板50の上面におけるエッチング液の滞留が解消される大きさとされ、実験により決定される。
なお、プリント板50の幅寸法が1種類だけの場合は、列状に配置される制御スプレーノズル22の最大幅をプリント板50の幅方向の中間部に適合する値としておけば、制御スプレーノズル22の選択操作は不要になる。
【0023】
上記の例では開閉手段33の開閉時期を制御することによりエッチング液のスプレー時期を制御したが、それに代えてエッチング液のスプレー量を制御してもよい。その場合には制御スプレーノズル22の列長をプリント板50の最大幅をカバーできるように設定しておき、プリント板50の中間部についてはスプレー量を大きくし、周辺部については少なくなるように各制御スプレーノズル22を制御する。その手段としては、例えば開閉手段33に電動弁を使用し、その最大操作開度を中間部とそれ以外の端部とで差を付ければよい。
【0024】
また上記の例では、第2のスプレー手段20における各制御スプレーノズル22を1列のみ運転する場合について説明したが、2列使用する場合は搬送方向の上流側の制御スプレーノズル22の列を基準としてプリント板50のスプレー開始位置を設定し、搬送方向の下流側の制御スプレーノズル22の列を基準としてプリント板50のスプレー終了位置を設定すればよい。さらに各制御スプレーノズル22を3列以上設ける場合も、それに準じてスプレー開始位置とスプレー終了位置を設定すればよい。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載のプリント板のエッチング装置によれば、搬送中のプリント板の上面全体に均一にエッチング液をスプレーすると共に、上面の所定位置、特にその中間部に制御されたエッチング液をより多くスプレーすることができる。そのためプリント板の上面の中間部におけるエッチング液の滞留現象に基づくエッチング不足をなくし、プリント板の全面に渡って均一なエッチングを行なうことができ、それによって均一且つ高精度のエッチングを行うことができる。
また、請求項2に記載のプリント板のエッチング装置によれば、プリント板の面積が大きく変動してもそれに対応することができる。また中間部にスプレーするエッチング液の調整の自由度が大きくなる。
【0026】
さらに、請求項3に記載のプリント板のエッチング装置によれば、基板の片面または両面のいずれに銅箔を積層されたプリント板にも本エッチング装置を適用することができる。なおプリント板の下面では実質的にエッチング液の滞留現象がその中間部に生じないので、制御スプレーノズルを設ける必要はない。
請求項4に記載のプリント板のエッチング方法によれば、プリント板の上面の中間部におけるエッチング液の滞留現象をなくし、均一なエッチング液の流れを作ることができ、それによって均一且つ高精度のエッチングを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッチング装置の1例を略図的に示す正面断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】同装置の要部を詳細に示す正面断面図。
【図4】同平面断面図。
【図5】図1における制御装置15の制御ブロック図。
【符号の説明】
1 装置本体
2 エッチング室
3 導入室
4 搬送装置
5 下側ローラ
6 上側ローラ
7 下側軸
8 上側軸
9 ヘリカルギア
10 ヘリカルギア
11 駆動源
12 プーリ
13 ベルト
14 エンコ−ダ
15 制御装置
16 第1のスプレー手段
17 主ヘッダー
18 分岐ヘッダー
19 常時スプレーノズル
20 第2のスプレー手段
22 制御スプレーノズル
23 第3のスプレー手段
24 主ヘッダー
25 分岐ヘッダー
26 常時スプレーノズル
27 液留め
28 エッチング液
29 加熱装置
30 冷却装置
31 配管
32 制御配管
33 開閉手段
34 位置検出手段
35 カウンター部
36 設定部
37 設定部
38 パワー出力部
50 プリント板

Claims (4)

  1. 定速度でプリント板50を搬送する搬送装置4と、
    搬送中のプリント板50の上面全体に均一にエッチング液をスプレーするため、搬送装置4の上方で、そのエッチング室2の搬送方向および幅方向のほぼ全域渡り分散配置された多数の常時スプレーノズル19と、
    搬送中のプリント板50の上面の所定位置に制御されるエッチング液をスプレーするため、搬送装置4の上方において、前記エッチング室2の搬送方向の一部域のみで、そのエッチング室2の幅方向のみに所定間隔で列状に配置された複数の制御スプレーノズル22と、
    搬送中のプリント板50の位置を検出する位置検出手段34と、
    前記位置検出手段34からの位置検出信号に基づき、前記制御スプレーノズル22からプリント板50の上面へのエッチング液のスプレー時期またはスプレー量を制御する制御装置15と、を具備し、
    前記常時スプレーノズル19の数は、前記制御スプレーノズル22の数に比べて多く配置されて、前記常時スプレーノズル19からエッチング液を搬送中の前記プリント板50の全面に、前記エッチング室2の搬送方向および幅方向のほぼ全域に渡りスプレーすると共に、前記制御スプレーノズル22からエッチング液を、その搬送方向の一部域のみで、そのプリント板50の一部のみに集中的に且つ時間的または量的に制御してスプレーすることを特徴とするプリント板のエッチング装置。
    することを特徴とするものである。
  2. 制御スプレーノズル22がプリント板50の搬送方向に所定間隔で複数列設けられる請求項1に記載のプリント板のエッチング装置。
  3. 搬送中のプリント板50の下面全体に均一にエッチング液をスプレーするため、搬送装置4の下方に多数の常時スプレーノズル26が分散配置される請求項1または請求項2に記載のプリント板のエッチング装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエッチング装置を用い、搬送中のプリント板50に対し、少なくともその上面全体に常時スプレーノズル19からエッチング液をスプレーすると共に、その上面の中間部にスプレー時期またはスプレー量を制御されたエッチング液を制御スプレーノズル22からスプレーすることを特徴とするプリント板のエッチング方法。
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