JP4067134B2 - 自動旋盤及びその制御方法 - Google Patents
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Description
この発明は、複数の工具を装着して保持し、割出回転により任意の工具を選択して作業位置に位置決めすることができるタレット刃物台を備えた自動旋盤に関する。さらに本発明は、そのような自動旋盤の制御方法に関する。
背景技術
近年、加工作業の自動化、高速化を実現するとともに、多品種少量生産に対応するため、複数の工具を装着できるタレット刃物台を備えた自動旋盤の需要が増大してきている。なお、本明細書で自動旋盤とは、NC旋盤等の、自動旋削加工を実施できるあらゆる旋削機械を含むものである。
タレット刃物台は、刃物台本体に装着したタレットが回転して、複数(一般に5〜12個)の割出位置を自動的に割出す構成となっている。タレットの外周面又は軸線方向端面には、割出位置に対応して複数の工具装着部が形成される。それら工具装着部の各々には、バイト、ドリル等の各種工具を装着でき、タレットの割出回転により加工内容に合致した適切な工具を自動的に選択して、自動旋盤上の所定の作業位置に位置決めすることができる。なお、本明細書で軸線方向とは、物体の回転軸線又は中心軸線に沿った方向を意味する。
選択した工具によりワークに旋削又は穴明け加工を施す間は、刃物台本体上でタレットを当該割出位置に強固に固定する必要がある。したがって一般に、刃物台本体とタレットとの間に、相互に係脱(すなわちクランプ/アンクランプ動作)可能な一対のカップリング部材が設置される。これら一対のカップリング部材を係脱することによって、タレットを割出回転自在としたり、また所定の割出位置に位置決め固定したりする。
一般に、これら一対のカップリング部材からなるカップリングユニットとしては、軸線方向一端面に多数の歯を有したクラウン歯車状のカップリング部材同士を、相互に噛み合せる形式のもの(例えばカービックカップリングと称する)が用いられている。
この種のカップリングユニットでは、通常、刃物台本体側に設けた一方のカップリング部材に対し、タレット側に設けた他方のカップリング部材を、タレットと共に軸線方向へ直線的に移動させることにより係脱動作が行なわれる。したがって、タレットを割出回転させる際には、まず刃物台本体に対してタレットを軸線方向に移動させることにより、カップリング部材相互の噛み合いを解除し(アンクランプ動作)、この状態でタレットの割出回転を行なう。そして次の工具を割出した後に、再びタレットを軸線方向に移動させてカップリング部材同士を係合させ(クランプ動作)、タレットを当該割出位置に固定的に保持する。
一般にタレットの割出回転は、ある工具による加工段階が終了した後に、引き続き他の工具による加工段階を実施するために、自動加工作業の一連の段階の1つとして連続的に行なわれる。そのため、割出回転時、タレットの近傍には加工途中のワークやワークを支持する主軸台が存在する。
したがって、ある工具による加工段階が終了した位置のままでタレットの割出回転を実施しようとすると、カップリング解除のためのタレットの軸線方向移動により、タレットやタレットに取り付けた工具が、主軸台やワークと干渉又は衝突する不都合が生じることがある。
このような問題を解決するために、従来の自動旋盤では、タレットの割出回転作業を加工プログラムに組入れる際に、タレット刃物台すなわち工具を主軸台すなわちワークに対し、タレットの軸線方向移動による相互干渉を回避できる場所(退避位置又は工具原点位置と称する)まで移動した後に、クランプ/アンクランプ動作を含む割出回転作業を行ない、その完了後にタレット刃物台を作業位置へ復帰させるように、加工プログラムを作成していた。
ところで、一般に自動旋盤の加工プログラムの作成は、ワークの種類や加工内容に応じてユーザが手作業で行なっている。ユーザは通常、製品の設計図面を参照しながら、自動旋盤にインプットする加工プログラムを組んでいく。
しかし、割出回転作業に伴うタレットの軸線方向移動は、自動旋盤の構造に起因して生じる動作であるため、製品の設計図面からは認識できない。このためユーザにとって、この種のタレットの軸線方向移動を常に考慮して加工プログラムを作成することは煩雑であった。しかも、割出回転作業に伴うタレットの軸線方向移動を考慮しない(つまりタレット刃物台の退避及び復帰動作を含まない)不適当な加工プログラムを不注意で組んでしまう恐れもあった。自動旋盤にこのような不適当な加工プログラムをインプットした場合、割出回転作業時にタレット又は工具と主軸台又はワークとが干渉し、それらを破損させてしまう可能性がある。
また、タレットを割出回転させる都度、タレット刃物台に上記したような退避及び復帰動作を行なわせると、少なくとも退避及び復帰動作に費やされる時間だけ加工時間が延長される。このような加工時間の不要な延長を可及的に削減するために、タレットの軸線方向移動すなわちアンクランプ/クランプ動作の開始と同時にタレット刃物台の退避/復帰動作を開始させることが考えられるが、その場合も干渉の問題は完全には解決されない。さらに、割出回転を行ってもタレット又は工具と主軸台又はワークとの相互干渉が発生しないような場合には、タレット刃物台の退避動作は、タレットの軸線方向移動さえ無ければ本来的には不要な動作である。
発明の開示
本発明の目的は、タレットの割出回転に伴うアンクランプ/クランプ動作のためにタレットが刃物台本体に対して回転軸線方向へ移動する場合に、ワークを把持した主軸台に対するタレット刃物台の退避/復帰動作を行うことなく、タレット又は工具と主軸台又はワークとの相互干渉を確実に防止することができ、以て、加工時間の短縮を図ることができるとともに、ユーザによる加工プログラムの作成作業を容易にすることができる自動旋盤を提供することにある。
本発明の他の目的は、そのような自動旋盤の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、旋盤機台と、旋盤機台上に設置される主軸台と、旋盤機台上に設置される刃物台本体と、刃物台本体に支持され、刃物台本体上で回転軸線を中心に割出回転できるとともに、割出位置において回転軸線に沿って直線移動できるタレットと、刃物台本体とタレットとの間に設けられ、刃物台本体上の割出位置におけるタレットの直線移動に従って互いに係合及び離脱する一対のカップリング部材と、旋盤機台上で主軸台と刃物台本体との間の相対移動を生じさせる第1の駆動手段と、刃物台本体とタレットとの間の割出回転及び直線移動を生じさせる第2の駆動手段と、タレットの直線移動に同期して、主軸台と刃物台本体とを相対的に移動させ、それによりタレットと主軸台との間の相対移動を防止するように、第1及び第2の駆動手段を制御する制御手段と、を具備した自動旋盤を提供する。
タレットを割出回転させるためには、刃物台本体上の割出位置において、第2の駆動手段によりタレットを直線移動させ、それにより一対のカップリング部材を互いに離脱させる必要がある。このとき、タレットの直線移動に同期して、第1の駆動手段により、旋盤機台上で主軸台と刃物台本体との間の相対移動を生じさせる。この相対移動は、制御手段により、タレットと主軸台との間の相対移動を防止する方向及び移動距離に設定される。
その結果、タレット又は工具と主軸台又はワークとの相互干渉が確実に防止される。しかも、ユーザがワークの加工プログラムを作成する際に、従来のようにタレット割出回転に伴うワークとタレットとの間の相対的直線移動を考慮する必要がなくなるので、作成が容易になる。また、タレットの割出回転の前後に、従来のようにタレット及び刃物台本体を退避及び復帰動作させる必要がなくなるので、退避及び復帰動作に要した時間だけ加工時間の短縮を図ることができる。これは特に、割出回転を行ってもタレット又は工具と主軸台又はワークとの相互干渉が生じないような場合に、有効である。
上記した構成において、主軸台が有する軸線とタレットの回転軸線とを平行に配置することもできる。
この場合、第1の駆動手段が刃物台本体を、タレットの回転軸線に平行な第1座標軸方向及び第1座標軸方向に直交する第2座標軸方向へ移動させる構成とすることができる。
或いは、第1の駆動手段が主軸台を、タレットの回転軸線に平行な第1座標軸方向へ移動させるとともに、刃物台本体を、第1座標軸方向に直交する第2座標軸方向へ移動させる構成とすることができる。
さらに上記した構成において、主軸台が有する軸線とタレットの回転軸線とを直交して配置することもできる。
この場合、第1の駆動手段が刃物台本体を、タレットの回転軸線に平行な第1座標軸方向及び第1座標軸方向に直交する第2座標軸方向へ移動させる構成とすることができる。
さらに本発明は、旋盤機台と、旋盤機台上に相対移動可能に設置される主軸台及び刃物台本体と、刃物台本体に支持され、刃物台本体上で回転軸線を中心に割出回転できるとともに、割出位置において回転軸線に沿って直線移動できるタレットと、刃物台本体とタレットとの間に設けられ、刃物台本体上の割出位置におけるタレットの直線移動に従って互いに係合及び離脱する一対のカップリング部材とを具備した自動旋盤の制御方法であって、割出位置においてタレットを回転軸線に沿って直線移動させるステップと、タレットの直線移動に同期して、主軸台と刃物台本体とを相対的に移動させ、それによりタレットと主軸台との間の相対移動を排除するステップと、を有した自動旋盤の制御方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
本発明の上記並びに他の目的、特徴及び利点を、添付図面に示す実施の形態に基づいて説明する。同添付図面において、
図1は、本発明に係る自動旋盤の一実施形態の外観構成を示す概略平面図、
図2Aは、図1の自動旋盤におけるタレット刃物台を示す平面断面図、
図2Bは、図2Aのタレット刃物台の1つの工具装着部を異なる断面で示す部分拡大断面図、
図3は、図2Aのタレット刃物台の拡大断面図であって、カップリング部材同士が係合してクラッチ片同士が離脱したクランプ完了位置で示す図、
図4は、図2Aのタレット刃物台の拡大断面図であって、カップリング部材同士が離脱してクラッチ片同士が係合したアンクランプ完了位置で示す図、
図5Aは、アンクランプ完了位置にある一対のカップリング部材の歯形状の拡大断面図、
図5Bは、クランプ完了位置にある一対のカップリング部材の歯形状の拡大断面図、
図6は、図3のクランプ完了位置にあるタレット刃物台の回転抑止手段を示す部分拡大断面図、
図7は、主軸台、工具送り台及びタレット刃物台の制御系を示すブロック図、
図8は、図7に示した制御系による工具送り台及びタレット刃物台の制御動作を示すフローチャート、
図9は、本発明に係る自動旋盤の他の実施形態の外観構成を示す概略平面図、及び
図10は、本発明に係る自動旋盤のさらに他の実施形態の外観構成を示す概略平面図である。
発明を実施するための最良の形態
図面を参照すると、図1は、本発明に係る自動旋盤の一実施形態の外観構成を概略平面図で示す。図1に示すように、自動旋盤は、旋盤機台10と、旋盤機台10上に設置される主軸台12及びタレット刃物台14とを備える。
主軸台12には、回転主軸16、回転主軸16を駆動する主軸モータ(図示せず)等が内蔵され、回転主軸16の先端に、ワークWを固定的に挾持するチャック18が設置される。回転主軸16は、主軸モータの駆動により回転し、それにより軸線12aを中心にワークWを回転させる。図示実施形態では、主軸台12は旋盤機台10上に静止して配置され、軸線12aは、旋盤機台10上の所与の直交3軸座標系におけるZ軸に平行に配置される。
タレット刃物台14は、旋盤機台10上に設置された工具送り台20に固定的に搭載される。工具送り台20は、旋盤機台10上の所与の直交3軸座標系において、図示しない駆動装置により、上記した軸線12aに平行なZ軸方向、及び軸線12aに直交するX軸方向に移動する。それによりタレット刃物台14は、工具送り台20と一体的にZ軸方向及びX軸方向に移動して、ワークWを所望形状に旋削加工する。
図2Aは、タレット刃物台14を平面断面図で示す。タレット刃物台14は、工具送り台20に固定支持される刃物台本体22と、刃物台本体22に回転可能かつ直線移動可能に支持されるタレット24とを備える。
タレット24は、小径円筒状の基部24aと、基部24aの軸線方向前端(図で左端)部分から一体的に径方向へ延設される大径の頭部24bとを備える。タレット24の頭部24bの外周縁領域には、複数の工具装着部26が、タレット24の回転軸線Oに関して所定の割出角度毎に設けられる。これら工具装着部26には、工具ホルダ28に取り付けたバイト等の切削工具30(図2B参照)や、別の工具ホルダ32に取り付けたドリル等の回転工具34を、工具ホルダ28、32を介して装着できる。
図2Bに示すように、切削工具30の工具ホルダ28は、その一側面に形成した突部28aをタレット24の所望の工具装着部26に形成した装着孔26aに挿入することにより、所望の割出角度位置に位置決めされ、図示しないボルト等の締結具によって当該工具装着部26に強固に固定される。
また、回転工具34の工具ホルダ32は、その一側面に形成した突部32aをタレット24の他の所望の工具装着部26に形成した装着孔26aに挿入することにより、所望の割出角度位置に位置決めされ、図示しないボルト等の締結具によって当該工具装着部26に強固に固定される。
さらに工具ホルダ32は、突部32aの中心を貫通して回転可能に延設される工具回転軸36と、工具回転軸36に連動する動力伝達機構(図示せず)とを内蔵し、動力伝達機構の末端に、回転工具34を把持するための工具チャック38が設けられる。工具回転軸36の、突部32aから突出する先端には、工具回転歯車40が固定される。
各工具装着部26の装着孔26aは、タレット24の大径の頭部24bを軸線方向に貫通して形成される。したがって、工具ホルダ32を所望の工具装着部26に適正に装着すると、工具回転軸36に固定した工具回転歯車40は、タレット24の頭部24bの後端面(図で右端面)に突出して配置される。
なお、タレット24における工具装着部26及び各種工具の装着構造は、上述した構成に限らず、工作機械のタレットで一般に利用されている他のあらゆる形式の工具装着部及び各種工具の装着構造を採用することができる。
タレット24の小径の基部24aは、刃物台本体22の中空部22a内に形成された円筒状の滑り軸受部42に摺動可能に受容される。それによりタレット24は、刃物台本体22に、回転軸線Oを中心にして割出回転自在に、かつ回転軸線Oに沿って直線移動自在に装着される。ここで回転軸線Oは、軸線12aと平行なZ軸方向に延びている。
刃物台本体22の中空部22a内には、ボールねじ44が転がり軸受46を介して回転可能に、かつ回転軸線Oに関しタレット24と同軸に設置される。ボールねじ44の基端には、動力伝達歯車48が固定される。
刃物台本体22上には、サーボモータからなるカップリング駆動モータ50(以下、単にカップリングモータ50と称する)が搭載される。図示しないが、カップリングモータ50の回転軸には、動力伝達歯車48に作用的に連結される駆動歯車が取り付けられる。この駆動歯車及び動力伝達歯車48を介して、カップリングモータ50の回転駆動力がボールねじ44に伝達され、ボールねじ44が回転駆動される。
ボールねじ44にはナット52が螺合しており、ナット52はタレット24の基部24aに固定される。したがって、ボールねじ44の回転に伴いナット52が回転軸線Oに沿って直線移動し、タレット24はナット52と一体的に回転軸線Oに沿って(すなわちZ軸方向に)直線移動する。このように、ボールねじ44及びナット52は、タレット24を直線移動させるねじ送り機構54を構成する。
刃物台本体22の前端(図で左端)面22bとタレット24の頭部24bの後端面との間には環状の空間が形成され、この空間に、環状の軸受取付部材56、軸受58及び環状歯車60が、いずれも回転軸線Oに関しタレット24と同軸に設置される。
図3に拡大して示すように、軸受取付部材56は、タレット24の基部24aを非接触に囲繞する円筒状のスリーブ部分56aと、スリーブ部分56aから径方向へ一体的に延長されるフランジ部分56bとを備え、フランジ部分56bを介して、図示しないボルト等の固定手段により刃物台本体22の前端面22bに密着固定される。
軸受58は、例えば深みぞ軸受からなり、その外輪が、軸受取付部材56のスリーブ部分56aの内周面に固定的に取付けられる。
環状歯車60は、軸受取付部材56とタレット24の頭部24bとの間で両者に非接触に配置され、タレット24の基部24aを非接触に囲繞する。環状歯車60の後端(図で右端)面には環状の凹部60aが設けられ、この凹部60aに、軸受取付部材56のスリーブ部分56a及び軸受58が挿入される。軸受58の内輪は、環状歯車60の後端面の凹部60aを画成する内周壁60bの外周面に固定的に取付けられる。
このようにして環状歯車60は、軸受58及び軸受取付部材56を介し、回転可能かつ軸線方向移動不能に刃物台本体22に取付けられる。環状歯車60の外周面には、前述した回転工具34の工具ホルダ32の工具回転軸36に固定した工具回転歯車40に噛合可能な多数の歯60cが形成される。さらに環状歯車60の外周面には、後述するインデックスモータ62の駆動力を伝達する歯車64に噛合可能な多数の歯60dが、歯60cに軸線方向へ並置して形成される。
刃物台本体22の中空部22aは、刃物台本体22の内壁面に環状に形成された段差部22cを有し、段差部22cを境に軸線方向前端(図で左端)側が大径になっている。そして刃物台本体22の段差部22cの前面に、環状の刃物台本体側カップリング部材66が固定される。また、タレット24の基部24aも、その外周面に環状に形成された段差部24cを有し、段差部24cを境に前端すなわち頭部24b側が幾分大径になっている。そしてタレット基部24aの段差部24cの後面に、環状のタレット側カップリング部材68が固定される。これにより、刃物台本体側カップリング部材66とタレット側カップリング部材68とは、互いに軸線方向へ対向して配置される。
両カップリング部材66、68は、クラウン歯車状の構造を有し、互いに対向するそれぞれの軸線方向一端面に、相互に噛合可能な多数の歯66a、68a(図4参照)を有する。したがって両カップリング部材66、68は、タレット24の軸線方向直線移動に伴いそれらが相互に係合及び離脱(すなわちクランプ/アンクランプ動作)するカップリングユニット70を構成する。このようなカップリングユニット70は、例えばカービックカップリングと称するものに構造的に類似する。
これらカップリング部材66、68の多数の歯66a、68aは、図5A及び図5Bに概略で示すように、傾斜した両側面を各々に有し、いずれも同じ一定ピッチで形成される。そして、回転軸線Oに沿ったタレット24の軸線方向直線移動に伴い、タレット24に固定したタレット側カップリング部材68が図示矢印A方向に移動して、これら対向する刃物台本体側カップリング部材66の歯66aとタレット側カップリング部材68の歯68aとが相互に噛み合い又は離脱する。
さらに、タレット側カップリング部材68の、多数の歯68aの反対側の軸線方向前端面には、クラウン歯車状に多数の歯を有したクラッチ片72が一体に設けられる(図3参照)。他方、前述した環状歯車60は、その内周壁60bの後端に、同様にクラウン歯車状の多数の歯を有したクラッチ片74を一体に備える(図3参照)。タレット側カップリング部材68に設けたクラッチ片72と環状歯車60に設けたクラッチ片74とは、互いに軸線方向へ対向して配置され、タレット24の軸線方向直線移動に伴い相互に係合及び離脱するクラッチユニット76を構成する。
これらクラッチ片72、74の多数の歯は、前述したカップリング部材66、68の多数の歯66a、68aと略同様に、傾斜した両側面を各々に有していずれも同じ一定ピッチで形成される。そして、回転軸線Oに沿ったタレット24の軸線方向直線移動に伴うタレット側カップリング部材68の移動により、これら対向するクラッチ片72、74の多数の歯同士が相互に噛み合い又は離脱する。
このように、カップリングユニット70とクラッチユニット76とは、一方が噛み合い状態にあるときに他方が離脱状態にあるように構成される。すなわち、図2A及び図3に示す状態では、カップリングユニット70の刃物台本体側カップリング部材66とタレット側カップリング部材68とが噛み合い、クラッチユニット76の両クラッチ片72、74が互いに離脱している。また図4に示す状態では、カップリングユニット70の両カップリング部材66、68が互いに離脱し、クラッチユニット76の両クラッチ片72、74同士が噛み合っている。
図3は、図2Aのタレット刃物台14の拡大図で、カップリングユニット70の両カップリング部材66、68が相互に係合して、回転軸線Oに関するタレット24の回転を阻止するクランプ完了位置で示す。クランプ完了位置では、タレット24に装着された所望の工具が、ワークW(図2)を加工可能な作業位置に位置決めされ、その状態でタレット24が、両カップリング部材66、68の噛み合いによって強固に固定的に保持される。このクランプ完了位置、すなわち両カップリング部材66、68の噛み合い状態は、カップリングモータ50の低い出力によって維持される。
ここで、刃物台本体22上には、カップリングモータ50とは別のサーボモータからなる前述したインデックスモータ62が搭載されている。インデックスモータ62の回転軸は、歯車列77を介して、刃物台本体22及び軸受指示部材56を貫通する軸78に作用的に連結され、軸78の先端に前述した歯車64が固定される。したがって前述したように、インデックスモータ62の駆動力は、歯車列77、軸78及び歯車64を介して環状歯車60に伝達され、環状歯車60が回転駆動される。
図3のクランプ完了位置では、クラッチユニット76の両クラッチ片72、74は互いに離脱しているので、インデックスモータ62の駆動力は環状歯車60からタレット24に伝達されることはない。他方、回転工具34用の工具ホルダ32をタレット24の工具装着部26に装着したときには、前述したように環状歯車60は、工具ホルダ32の工具回転軸36に固定した工具回転歯車40に噛合する。したがって、ワーク加工に回転工具34が選択されたときには、インデックスモータ62は、図3のクランプ完了位置で、環状歯車60を介して工具回転軸36を高速回転し、回転工具34を回転駆動する。
図3の状態から、カップリングモータ50の駆動によりボールねじ44が回転し、それによりナット52及びタレット24が回転軸線Oに沿って前方(図で左方)へ直線移動すると、刃物台本体22とタレット24との間にZ軸方向への相対移動が生じ、カップリングユニット70の両カップリング部材66、68が互いに離脱する。そして、カップリングユニット70が完全に離脱した直後に、クラッチユニット76の両クラッチ片72、74が互いに噛み合う。
図4は、図2Aのタレット刃物台14の拡大図で、クラッチユニット76の両クラッチ片72、74が互いに噛み合ったアンクランプ完了位置で示す。アンクランプ完了位置では、カップリングユニット70が離脱状態にあり、またインデックスモータ62の駆動力が環状歯車60からクラッチユニット76を介してタレット24に伝達される。したがってインデックスモータ62は、図4のアンクランプ完了位置で、タレット24を割出回転する。
上記したように、タレット刃物台14では、カップリングユニット70が完全に離脱した直後にクラッチユニット76が噛み合いを完了(アンクランプ完了)し、またクラッチユニット76が完全に離脱した直後にカップリングユニット70が噛み合いを完了(クランプ完了)するように構成される。
ここで再び図5A及び図5Bを参照すると、両カップリング部材66、68が互いに噛み合う際に、対向する歯66a、68aの傾斜した側面同士が密に接触する図5Bのクランプ完了位置に至るまでの間は、対向する歯66a、68aの側面間に必然的に画成される隙間により、カップリング部材66、68同士が回転方向へ位置ずれを生じ得ることが判る。このような位置ずれは、クランプ完了位置から両カップリング部材66、68が互いに離脱し、クラッチユニット76の両クラッチ片72、74が、それらの対向する歯の傾斜側面同士が密に接触する図4のアンクランプ完了位置に至るまでの間にも生じ得る。
両カップリング部材66、68の回転方向への位置ずれは、例えばタレット24の複数の工具装着部26に配置的に偏って工具を装着した場合等、タレット24が回転軸線Oに関する重量の不釣合いを有する場合に生じ易くなる。そして、カップリングユニット70の係脱動作の度にこのような位置ずれが生じると、カップリング部材66、68の多数の歯66a、68aが相互の摺動、衝突により摩滅、破損する危惧がある。カップリング部材66、68は、正確な回転割出しを遂行するために高精度の位置決め機能を要求される部材であり、したがってこのような回転方向への位置ずれを可及的に防止することが所望される。
この目的で、タレット刃物台14には、カップリングユニット70及びクラッチユニット76が、クランプ完了位置及びアンクランプ完了位置に至るまでの間、回転軸線Oに関するタレット24の自由回転を抑止する回転抑止手段が設けられる。
図2A〜図4に示すように、回転抑止手段は、タレット24の頭部24bの外周縁領域に、複数の工具装着部26から独立して所望箇所に設置されたばねプランジャユニット80を備える。図6に拡大して示すように、ばねプランジャユニット80は、工具装着部26の装着孔26aから独立してタレット頭部24bに軸線方向へ貫通形成された受容孔81に固定されるスリーブ82と、スリーブ82内に軸線方向摺動可能に支持されるプランジャ84と、プランジャ84をその先端84aがスリーブ82の端部開口82aから突出する方向へ付勢するばね86とを備える。
スリーブ82の端部開口82aは、タレット24の頭部24bの後端面から突出して配置される。スリーブ82の内周面には、端部開口82aから軸線方向所定距離の位置に、径方向内方へ突出する突起82bが設けられる。スリーブ82の軸線方向他端は、蓋82cにより閉鎖され、突起82bと蓋82cとの間にばね86が収容される。
プランジャ84は、筒状の胴体84bと、胴体84bから軸線方向へ延長された球面状の外面を有する先端84aと、胴体84bからフランジ状に径方向へ延長された基端84cとを備える。プランジャ84の基端84cは、スリーブ82の突起82bと蓋82cとの間に配置され、ばね86の付勢を受ける。
プランジャ84は、胴体84bがスリーブ82の突起82bに衝合することなく軸線方向移動できるとともに、所定の軸線方向位置で基端84cが突起82bに衝合して軸線方向移動を係止される。プランジャ84の正確な軸線方向移動を可能にするために、スリーブ82の端部開口82aと突起82bとの間には、プランジャ84の胴体84bを摺動可能に支持する滑り軸受部材88が設置される。
他方、刃物台本体22の軸線方向前端面22bに固定した軸受取付部材56は、その軸線方向前端面に、ばねプランジャユニット80のプランジャ84の先端84aを受容可能な皿穴90を備える。皿穴90は、回転抑止手段の一構成要素であり、タレット24の割出角度と同一の割出角度毎に、軸受取付部材56の軸線方向前端面に設けられる。したがって、タレット24が所望の回転割出位置にあるときに、プランジャ84の先端84aは所望の皿穴90に軸線方向へ整列して配置される。
上記構成を有する回転抑止手段の作用を以下に説明する。まず図3及び図5Bのクランプ完了位置では、タレット24は所望の回転割出位置にあり、ばねプランジャユニット80のプランジャ84の先端84aは、軸受取付部材56の所望の皿穴90に固定的に受容されている。このときプランジャ84は、ばね86の付勢に抗して、基端84cがスリーブ82の突起82bから所定距離だけ離れる位置に押込まれている。
クランプ完了位置から、タレット24が回転軸線Oに沿ったZ軸方向への移動を開始すると、カップリングユニット70の両カップリング部材66、68が離脱し始め、対向する歯66a、68aの傾斜した側面間に隙間が画成される。このとき、ばねプランジャユニット80のプランジャ84は、ばね86の付勢により、基端84cがスリーブ82の突起82bに衝合するまで、スリーブ82に沿って軸線方向へ移動するので、プランジャ84の先端84aは、皿穴90に固定的に受容された状態に保持される。それにより、タレット24の自由回転が抑止され、両カップリング部材66、68の回転方向への位置ずれ、及びクラッチユニット76の両クラッチ片72、74の回転方向への位置ずれが防止される。
このように、プランジャ84の先端84aは、基端84cが図3のクランプ完了位置における押込み位置からスリーブ82の突起82bに衝合するまでの間、皿穴90に受容され続ける。この間にタレット24は、図3のクランプ完了位置から、図4のアンクランプ完了位置の直前状態、つまりクラッチユニット76の両クラッチ片72、74の対向する歯がそれらの傾斜側面で相互に密に接触する直前の状態まで、軸線方向へ移動する。それにより、カップリングユニット70が実質的完全な離脱状態に至るまでの間、タレット24の自由回転が抑止され、両カップリング部材66、68の回転方向への位置ずれ、及び両クラッチ片72、74の回転方向への位置ずれが防止される。
タレット24がさらに軸線方向へ移動すると、プランジャ84はスリーブ82と共にタレット24に伴って移動して、プランジャ84の先端84aが皿穴90から脱離する。そして、プランジャ84の先端84aが軸受取付部材56の軸線方向前端面から僅かに離間するまで移動したときに、クラッチユニット76の両クラッチ片72、74の対向する歯がそれらの傾斜側面で相互に密に接触し、タレット24が図4及び図5Aのアンクランプ完了位置に到達する。
このようにして、タレット24がクランプ完了位置から実質的にアンクランプ完了位置に至るまでの間、回転抑止手段によりタレット24の自由回転が抑止され、両カップリング部材66、68の回転方向への位置ずれ、及び両クラッチ片72、74の回転方向への位置ずれが防止される。その結果、カップリング部材66、68及びクラッチ片72、74の歯の摩滅、破損が効果的に防止される。
このような回転抑止手段の作用効果は、タレット24がアンクランプ完了位置からクランプ完了位置に至るまでの間も、実質的同様にして奏される。ただしこの場合、クラッチユニット76の両クラッチ片72、74が相互に離脱し始めてから、プランジャ84の先端が皿穴90に嵌入されるまでの僅かな時間に、両クラッチ片72、74の対向歯間の隙間に相当する角度だけタレット24が微小に自由回転する可能性がある。その場合、プランジャ84の先端が皿穴90に嵌入されることにより、そのような微小な回転方向の位置ずれが修正され、その結果、両カップリング部材66、68が正確に噛み合うことになる。
上記説明から判るように、回転抑止手段によっても、ばねプランジャユニット80のプランジャ84の先端84aが皿穴90から脱離し始めてから、アンクランプ完了位置に至るまでの、ごく僅かな距離及び時間に渡るタレット24の軸線方向移動の間、タレット24の僅かな自由回転が許容される状態が生じる。しかし、このようなごく僅かな時間に生じ得る自由回転は、例えばタレット24の頭部24bと刃物台本体22に固定した軸受取付部材56との間に、塵埃の侵入防止用に設置されたシール部材92が発揮する摩擦力によって、可及的に低減し得るものである。
以上の構成を有するタレット刃物台14は、本発明の範囲内で様々な修正、変形を施すことが可能である。例えば、ボールねじ44とナット52とから構成されるねじ送り機構54は、上記した構成とは反対に、ナット52を駆動側に配置してボールねじ44を従動側に配置することもできる。この場合には、ボールねじ44をタレット24に固定し、軸線方向に移動不能で回転のみ可能に構成されたナット52をカップリングモータ50に連結する。そして、ナット52の回転によりボールねじ44が直線移動し、ボールねじ44と一体にタレット24が回転軸線Oに沿って移動することになる。
また、ねじ送り機構54に低摩擦構造や送り精度が要求されない場合は、ボールねじ44に代えて通常のねじを使用することもできる。この場合、従動側のタレット24がカップリングモータ50の回転力に連れて回転しないようにするためにも、前述した回転抑止手段が有効に機能する。
さらに、カップリングユニット70として、前述したカービックカップリングと称される構造の代わりに、例えばハースカップリングと称される構造等を適用できる。また、カップリング部材66、68に代えて、十分な制動力を有する摩擦継手(ブレーキ)やショットピンによる位置決め構造を採用することもできる。
図7は、上記した実施形態による自動旋盤における主軸台12、タレット刃物台14及び工具送り台20の制御系をブロック図で示す。
図7に示すように、主軸台12、タレット刃物台14及び工具送り台20の制御系は、中央処理装置(CPU)100、ROM/RAM102、データ記憶部104、入力部106、表示部108、主軸駆動制御部110、工具送り台駆動制御部112、カップリング駆動制御部114、インデックス駆動制御部116、工具位置検出センサ118、カップリングセンサ120、クラッチセンサ122、割出センサ124等を含んでいる。
ROM/RAM102には、主軸台12、タレット刃物台14及び工具送り台20を駆動するための制御プログラムがあらかじめ格納されている。CPU100は、この制御プログラムに基づいて主軸台12、タレット刃物台14及び工具送り台20の各構成部分の動作を制御する。入力部106はキーボード等からなり、主軸台12、タレット刃物台14及び工具送り台20の各構成部分の動作を制御するために必要なデータ(工具の選択、加工する部品の形状寸法、主軸回転数、工具の送り速度等)が、入力部106から入力される。これらのデータは、対話方式として表示部108に表示された表示図面に例えば数値を記入することによって入力することもできる。この場合、上記制御系はNC制御装置を構成する。
入力部106から入力されたデータをはじめ、主軸台12、タレット刃物台14及び工具送り台20の駆動制御に必要な各種データは、データ記憶部104に格納される。
CPU100は、ROM/RAM102の制御プログラム、及びデータ記憶部104に記憶した工具の選択(つまりタレットの割出回転)データや加工データに基づいて、所定の指令を出力する。
主軸駆動制御部110は、CPU100の指令に基づき主軸モータ126を作動して、主軸台12の回転主軸16のチャック18に把持したワークWを軸線12aの周りで回転させる(図1)。ワークWは、タレット刃物台14を固定的に搭載した工具送り台20が旋盤機台10上でZ軸方向及びX軸方向へ移動することにより、タレット刃物台14に装着した切削工具30、及び必要に応じてインデックスモータ62により駆動される回転工具34によって、所望形状に加工される。
工具送り台駆動制御部112は、CPU100からの指令に基づきZ軸送りモータ128及びX軸送りモータ130を作動して、工具送り台20を旋盤機台10上でZ軸及びX軸の各方向へ移動させる。Z軸送りモータ128及びX軸送りモータ130は、旋盤機台10上で主軸台12とタレット刃物台14の刃物台本体22との相対移動を生じさせる手段であり、本発明の第1の駆動手段を構成する。
カップリング駆動制御部114は、CPU100からの指令に基づきカップリングモータ50を作動して、刃物台本体22上でタレット24を所望の割出位置に位置決め固定するためのカップリングユニット70のカップリング部材66、68を係脱動作させるとともに、タレット24をインデックスモータ62に作用的に連結するためのクラッチユニット76のクラッチ片72、74を係脱動作させる。
インデックス駆動制御部116は、CPU100からの指令に基づきインデックスモータ62を作動して、タレット24の割出回転又は回転工具34の回転駆動を遂行させる。ここで、回転工具34の回転駆動は、ワークWの加工に際して行なわれ、一方、タレット24の割出回転は、各種工具によるワークWの加工段階の合間での工具選択に際して行なわれる。なお、カップリングモータ50及びインデックスモータ62は、本発明の第2の駆動手段を構成する。
前述した工具送り台駆動制御部112の制御系統は、後述するように、カップリング駆動制御部114の作動に同期して、主軸台12とタレット24との間の相対運動を防止するように上記第1及び第2の駆動手段を制御する本発明の制御手段としても機能する。
工具位置検出センサ118は、タレット24の割出回転段階に際し、タレット刃物台14を工具選択可能な位置(すなわち、タレット24がワークWや主軸台12に干渉せずに割出回転可能な、工具送り台20の所定の後退位置、すなわち工具原点位置)に置くことが必要な場合、タレット刃物台14がそのような位置にあるか否かを、工具送り台20の現在位置の座標から検出する。
カップリングセンサ120は、カップリングユニット70のカップリング部材66、68の係脱動作を監視し、それらカップリング部材66、68の噛み合いが完了したことを検出する。詳しくは、カップリング部材66、68の噛み合いが完了したときに、カップリングモータ50の回転トルクが増大することを検出して、カップリング完了信号をCPU100へ出力する。
クラッチセンサ122は、クラッチユニット76のクラッチ片72、74の係脱動作を監視し、それらクラッチ片72、74の噛み合いが完了したことを検出する。詳しくは、クラッチ片72、74の噛み合いが完了したときに、カップリングモータ50の回転トルクが増大することを検出して、クラッチ完了信号をCPU100へ出力する。
割出センサ124は、タレット24の割出回転の回転角度を監視し、指令された角度までの割出回転動作が完了したときに、CPU100へ割出完了信号を出力する。
上記したように、図7に示した制御系では、工具原点位置検出センサ118、カップリングセンサ120、クラッチセンサ122、割出センサ124の各検出センサとして、サーボモータの回転位置又は回転トルクの変動を検出することによって信号を出力する構成を採用したので、構造的に独立した周知の位置検出センサは設けられていない。しかし、勿論そのような位置検出センサを採用することもでき、その場合に、割出センサ124以外のセンサを省略することもできる。但し、自動旋盤の作動上の安全性を考慮する場合には、いずれのセンサも設置することが好ましい。
図8は、図1〜図6の実施形態における図7の制御系によって、タレット24の割出回転及び位置決め固定、並びに回転工具34の回転駆動を実行するための制御動作をフローチャートで示す。なお、この制御動作は、主としてCPU100からの指令によって実行される。したがって、以下の制御動作は、CPU100からの指令を主体に説明する。
インデックスモータ62は、タレット24の割出回転駆動と回転工具34の高速回転駆動とを実行するための駆動源である。駆動対象がタレット24であるか回転工具34であるかに応じて、インデックスモータ62の回転速度や回転方向が異なるので、インデックスモータ62の制御については、タレット24を割出回転するときのモード(T/Iモード)と、回転工具34を高速回転するときのモード(T/Sモード)とに分け、それぞれのモードに対応した制御プログラムがROM/RAM102に格納されている。
まず、ある工具による切削加工段階が終了して、次の工具を選択するためにタレット24の割出回転作業を実行する際は、切削加工段階が終了したことを確認した後、インデックスモータ62の制御プログラムをT/Iモードに切り替える(S1)。
続いて、カップリング駆動制御部114に作動指令を発し、カップリングモータ50を正方向に回転させる(S2)。なお、この実施形態では、ねじ送り機構54のナット52を軸線方向前方(図2のZ軸に沿って左方)へ移動させるカップリングモータ50の回転方向を「正方向」とする。
カップリングモータ50の正方向の回転駆動力は、図2に示す動力伝達歯車48を介してねじ送り機構54のボールねじ44に伝達され、ボールねじ44が正回転する。そしてボールねじ44の正回転に伴い、ナット52が回転軸線Oに沿って前方(Z軸に沿って左方)へ直線移動する。同時に、ナット52に固定されたタレット24も、ナット52と一体に刃物台本体22に対して軸線方向前方(Z軸に沿って左方)へ直線移動する。その結果、カップリングユニット70がアンクランプ動作し、タレット24が割出回転可能となる。
しかしこのとき、タレット24に装着された工具が作業位置に置かれたままであると、主軸台12やワークWに対し、タレット24や工具(図2では切削工具30)がZ軸に沿って図で左方へ直線移動し、その結果、相互干渉が生じるおそれがある。ここで本発明は、タレット刃物台14を前述した退避位置に移動させる代わりに、以下の制御を行うことにより相互干渉の問題を解決する。
CPU100は、カップリング駆動制御部114に作動指令を発すると同時に、工具送り台駆動制御部112に制御指令を発して、Z軸送りモータ128を所定の制御下で作動させる。すなわちこの制御によれば、Z軸送りモータ128は、カップリングモータ50によるナット52の直線移動(つまり図2における刃物台本体22上のタレット24のZ軸に沿った左方への移動)に同期して、ナット52及びタレット24の直線移動距離に等しい移動距離だけ、工具送り台20を旋盤機台10上でZ軸に沿って反対方向(図2で右方向)、つまり主軸台12から離れる方向へ移動させる(S2)。なお、この制御フローにおける「同期」性は、タイミングが同一であることと、速度及び加減速度が同一であることとの双方を要件とする。
工具送り台20の移動に伴い、工具送り台20に固定的に支持された刃物台本体22も、旋盤機台10上でZ軸に沿って、主軸台12から離れる方向へ移動する。その結果、旋盤機台10上の直交3軸座標系においてタレット24及び工具(例えば切削工具30)は移動しないことになり、主軸台12及びワークWとタレット24及び工具との相対的直線移動が排除される。このようにして、前述したアンクランプ動作を実施する際にも、主軸台12及びワークWとタレット24及び工具との相互干渉は確実に防止される。
タレット24と刃物台本体22との間のZ軸に沿った相対移動により、刃物台本体22とタレット24の間に設けられたカップリングユニット70の両カップリング部材66、68が相互に離脱し、タレット24が回転自在となる。このとき、前述した回転抑止手段により、タレット24は回転を生じることなくZ軸に沿って図で左方向へ直線移動する。
カップリングモータ50の正方向への回転をさらに継続すると、タレット刃物台14に設けたクラッチユニット76の両クラッチ片72、74が相互に完全に噛み合い、タレット24が図4に示すアンクランプ完了位置に置かれる。このようにしてクラッチ片72、74の噛み合いが完了すると、カップリングモータ50の負荷が急激に増加して、クラッチセンサ122からクラッチ完了信号が出力される(S3)。
CPU100にはタイマ機能が備わっており、カップリング駆動制御部114に作動指令を発した時点からの時間を計測する(S4)。そして、所定時間が経過してもクラッチ完了信号が入力しなかったときは、装置の異常と判断して、カップリングモータ50及びZ軸送りモータ128の作動を停止させ、アラームを表示する(S5)。
一方、所定時間内にクラッチ完了信号が入力したときは、カップリングモータ50による回転駆動を停止して、タレット24のZ軸方向移動を終了させる。同時に、Z軸送りモータ128による送り駆動を停止して、工具送り台20のZ軸に沿った逆方向移動も終了させる(S6)。
続いて、インデックス駆動制御部116に作動指令を発し(S7)、インデックスモータ62の出力軸を、加工段階を終了した作業位置にある工具のタレット24上の工具装着部26と次に選択された工具の工具装着部26との位置関係で定まる回転方向と回転角度だけ回転させる。インデックスモータ62の回転駆動力は、歯車列77、環状歯車60、及びクラッチユニット76の両クラッチ片72、74を介してタレット24に伝えられる。この回転駆動力により、タレット24は、次に選択された工具を作業位置まで移動すべく割出回転する。
ここで、インデックスモータ62の回転駆動力によりタレット24が割出回転すると、タレット24に固定してあるねじ送り機構54のナット52も同時に回転する。そして、ナット52とボールねじ44との間に相対的な回転が生じると、ボールねじ44が回転軸線Oに沿って直線移動することになる。しかしボールねじ44は、転がり軸受46によって回転軸線O方向の移動が阻止されているので、ナット52がタレット24と共に回転軸線O方向への直線移動を生じてしまう。
そして、このねじ送り機構54の構造に従って、割出回転に伴いタレット24が図4の右方向に移動する場合には、タレット側カップリング部材68が回転しながら刃物台本体側カップリング部材66に干渉し、インデックスモータ62が回転不能となる。また、割出回転に伴いタレット24が図4の左方向に移動するときは、すでに完全に噛み合っているクラッチユニット76のクラッチ片72がクラッチ片74に強く押付けられ、やはりインデックスモータ62が回転不能となる。
そこでこの制御フローでは、タレット24を割出回転させるためのインデックスモータ62の回転出力に同期して、タレット24の割出回転中にねじ送り機構54のボールねじ44とナット52とが相対回転を生じないように、カップリングモータ50の出力軸を所定回転数で所定回転方向に回転させるようにしている。
このときのインデックスモータ62とカップリングモータ50との回転数比及び回転方向は、インデックスモータ62から環状歯車60(つまりタレット24)までの歯車列の歯数比及び回転方向、並びにカップリングモータ50からボールねじ44までの歯車列の歯数比及び回転方向によって定まる。したがってこのような制御プログラムを、ROM/RAM102に記憶しておけばよい。
このようにして、タレット24の割出回転が完了すると、割出センサ124がインデックスモータ62の回転位置を検出して、割出完了信号を出力する(S8)。
CPU100は、インデックス駆動制御部116に作動指令を発した時点からの時間を計測する(S9)。そして、所定時間が経過しても割出完了信号を入力しなかったときは、装置異常と判断し、インデックスモータ62の作動を停止してアラームを表示する(S5)。
一方、所定時間内に割出完了信号が入力したときは、インデックスモータ62の回転駆動を終了させ、次いでカップリング駆動制御部114に作動指令を発して、カップリングモータ50を逆方向に回転させる(S10)。
カップリングモータ50の逆方向の回転駆動力は、動力伝達歯車48を介してねじ送り機構54のボールねじ44に伝達され、ボールねじ44が逆回転する。そしてボールねじ44の逆回転に伴い、ナット52及びタレット24が、刃物台本体22に対して軸線方向後方(図2のZ軸に沿って右方)へ直線移動する。その結果、クラッチユニット76の一対のクラッチ片72、74が相互に離脱するとともに、カップリングユニット70の一対のカップリング部材66、68が相互に係合し、タレット24が割出位置に固定的に位置決めされる。
このときも、タレット24に装着された工具が作業位置に置かれたままであると、主軸台12やワークWに対し、タレット24や工具(図2では切削工具30)がZ軸に沿って図で右方へ直線移動し、その結果、相互干渉が生じるおそれがある。
そこでCPU100は、カップリング駆動制御部114に逆回転の作動指令を発すると同時に、工具送り台駆動制御部112に制御指令を発して、Z軸送りモータ128を所定の制御下で作動させる。すなわちこの制御によれば、Z軸送りモータ128は、カップリングモータ50によるナット52の直線移動(つまり図2における刃物台本体22上のタレット24のZ軸に沿った右方への移動)に同期して、ナット52及びタレット24の直線移動距離に等しい移動距離だけ、工具送り台20を旋盤機台10上でZ軸に沿って反対方向(図2で左方向)、つまり主軸台12に接近する方向へ移動させる(S10)。
工具送り台20の移動に伴い、工具送り台20に固定的に支持された刃物台本体22も、旋盤機台10上でZ軸に沿って、主軸台12に接近する方向へ移動する。その結果、旋盤機台10上の直交3軸座標系においてタレット24及び工具(例えば切削工具30)は移動しないことになり、主軸台12及びワークWとタレット24及び工具との相対的直線移動が排除される。このようにして、前述したクランプ動作を実施する際にも、主軸台12及びワークWとタレット24及び工具との相互干渉は確実に防止される。
タレット24と刃物台本体22との間のZ軸に沿った相対移動により、クラッチユニット76の両クラッチ片72、74が相互に離脱する。このとき、前述した回転抑止手段により、タレット24は回転を生じることなくZ軸に沿って図で右方向へ直線移動する。
カップリングモータ50の逆方向への回転をさらに継続すると、カップリングユニット70の両カップリング部材66、68が相互に完全に噛み合い、タレット24が図3に示すクランプ完了位置に置かれる。このようにしてカップリング部材66、68の噛み合いが完了すると、カップリングモータ50の負荷が急激に増加して、カップリングセンサ120からカップリング完了信号が出力される(S11)。
CPU100は、カップリング駆動制御部114に逆回転の作動指令を発した時点からの時間を計測する(S12)。そして、所定時間が経過してもカップリング完了信号が入力しなかったときは、装置の異常と判断して、カップリングモータ50及びZ軸送りモータ128の作動を停止させ、アラームを表示する(S5)。
一方、所定時間内にカップリング完了信号が入力したときは、カップリングモータ50による回転駆動を停止して、タレット24のZ軸方向移動を終了させる。同時に、Z軸送りモータ128による送り駆動を停止して、工具送り台20のZ軸に沿った逆方向移動も終了させる(S13)。
このようにして、次の工具の選択が完了する。
続いて、インデックスモータ62の制御モードを、回転工具34の回転駆動モード(T/Sモード)に切替えるとともに(S14)、カップリングモータ50の出力トルクを低下させる(S15)。
このとき、カップリングモータ50の出力トルクは、ねじ送り機構54を介して、カップリングユニット70の両カップリング部材66、68の間に押圧力として作用し、両カップリング部材66、68が相互に噛み合った状態を保持する。したがって、両カップリング部材66、68の噛み合いを保持するに充分な程度のトルク(保持トルク)まで、カップリングモータ50の出力トルクを減少させることができる。
上記実施形態では、カップリングユニット70をいわゆるカービックカップリングから構成し、かつタレット24をねじ送り機構54によって直線移動させているので、保持トルクを充分に減少させることができる。
以上の制御フローにより、工具割出しのための一連の動作が終了し、その後、切削加工が実行される。
なお、上記した制御フローに従ってタレット24の割出回転作業を行う場合にも、例えば工具の刃先がワークに接触している状態から、直ちにインデックスモータ62の制御モードをT/Iモードに切り換えてしまうと、タレット24の割出回転時に工具とワークとが干渉してしまう危惧がある。そのような場合には、上記制御フローにおいて、ステップS1の後に、工具原点位置検出センサ118からの検出信号に基づき、タレット刃物台14が前述した退避位置にあるか否かを確認するステップを挿入してもよい。
タレット刃物台14が退避位置にない場合には、工具送り台駆動制御部112に制御指令を出力し、タレット刃物台14を支持する工具送り台20を図1でX軸方向へ移動させ、所定の退避位置に配置させる。次いで、タレット刃物台14が退避位置にあることを確認した後に、上記したステップS2に進んで、カップリングモータ50を正方向に回転駆動する。
このようなX軸方向への退避動作は、図7に示したX軸送りモータ130による動作であり、一方、前述したカップリングモータ50の回転に同期した工具送り台20の移動は、図7に示したZ軸送りモータ128による動作であるため、これら両モータ128、130の制御を工具送り台駆動制御部112を介して並行して行なうこともできる。つまり、タレット刃物台14が退避動作を行っている最中に、工具送り台20をZ軸に沿って、タレット24に対し逆方向に移動させることができる。
さらに、上記退避ステップを挿入した場合にも、次に選択した工具が前の工具と同種の工具である場合には、ユーザが加工プログラムによりX軸方向の退避動作を省略できるようにしておくことが有効である。
図9は、本発明の他の実施形態による自動旋盤を概略平面図で示す。図示のようにこの実施形態は、旋盤機台10上で、主軸台12がZ軸方向に移動するとともに、工具送り台20がX軸方向へ移動する構成を有する。
この構成では、主軸台12は主軸台送りモータ132により駆動されてZ軸方向に移動し、ワークWを軸線12aに沿って移動させる。主軸台送りモータ132は、主軸台駆動制御部134により制御される。主軸台駆動制御部134は、CPU100(図7参照)からの指令に従って、主軸台送りモータ132を制御する。
このような主軸台送りモータ132の制御系統は、カップリング駆動制御部114に同期して、タレット24と主軸台12との間の相対移動をなくす本発明の制御手段としても機能する。
つまりCPU100は、カップリング駆動制御部114に作動指令を発すると同時に、主軸台駆動制御部134に制御指令を発して、主軸台送りモータ132を作動させる。それにより主軸台送りモータ132は、図1の実施形態で説明したカップリングモータ50によるナット52の直線移動に同期して、ナット52及びタレット24の直線移動距離に等しい移動距離だけ、主軸台12を旋盤機台10上でZ軸に沿って同一方向へ移動させる。
その結果、旋盤機台10上の直交3軸座標系において、主軸台12及びワークWとタレット24及び工具との相対的直線移動が排除される。このようにして、図1の実施形態で説明したクランプ動作及びアンクランプ動作を実施する際に、主軸台12及びワークWとタレット24及び工具との相互干渉は確実に防止される。
図10は、本発明のさらに他の実施形態による自動旋盤を概略平面図で示す。図示のようにこの実施形態は、旋盤機台10上で、工具送り台20がX軸方向及びZ軸方向へ移動する点では図1の実施形態と同様であるが、タレット刃物台14が、そのタレット24の回転軸線Oが主軸台12の軸線12aに直交して配置される点で異なる。
この構成において、CPU100は、カップリング駆動制御部114に作動指令を発すると同時に、工具送り台駆動制御部112に制御指令を発して、X軸送りモータ130を作動させる(図7)。それによりX軸送りモータ130は、図1の実施形態で説明したカップリングモータ50によるナット52の直線移動に同期して、ナット52及びタレット24の直線移動距離に等しい移動距離だけ、工具送り台20を旋盤機台10上でX軸に沿って反対方向へ移動させる。
それに伴い、工具送り台20に固定的に支持された刃物台本体22も、旋盤機台10上でX軸に沿って移動する。その結果、旋盤機台10上の直交3軸座標系においてタレット24及び工具は移動しないことになり、主軸台12及びワークWとタレット24及び工具との相対的直線移動が排除される。このようにして、図1の実施形態で説明したクランプ動作及びアンクランプ動作を実施する際に、主軸台12及びワークWとタレット24及び工具との相互干渉は確実に防止される。
産業上の利用可能性
この発明は、タレットを割出回転する前にカップリングユニットを離脱状態にし、また割出回転後にカップリングユニットを係合状態にするために、タレットと刃物台本体とが軸線方向へ直線的に相対移動する構造の自動旋盤に適用することで、タレットの割出回転に際し、主軸台やワークに対するタレットの軸線方向直線移動を排除すことができる。その結果、ユーザによる加工プログラム作成を容易にすることができるとともに、タレットや工具と主軸台やワークとの干渉を確実に防止することができ、しかも加工時間の短縮を図ることができる。
Claims (7)
- 旋盤機台と、
前記旋盤機台上に設置される主軸台と、
前記旋盤機台上に設置される刃物台本体と、
前記刃物台本体に支持され、該刃物台本体上で回転軸線を中心に割出回転できるとともに、割出位置において該回転軸線に沿って直線移動できるタレットと、
前記刃物台本体と前記タレットとの間に設けられ、該刃物台本体上の前記割出位置における該タレットの前記直線移動に従って互いに係合及び離脱する一対のカップリング部材と、
前記旋盤機台上で前記主軸台と前記刃物台本体との間の相対移動を生じさせる第1の駆動手段と、
前記刃物台本体と前記タレットとの間の前記割出回転及び前記直線移動を生じさせる第2の駆動手段と、
前記タレットの前記直線移動に同期して、前記主軸台と前記刃物台本体とを相対的に移動させ、それにより該タレットと該主軸台との間の相対移動を防止するように、前記第1及び第2の駆動手段を制御する制御手段と、
を具備した自動旋盤。 - 前記主軸台が有する軸線と前記タレットの前記回転軸線とが平行に配置される請求項1に記載の自動旋盤。
- 前記第1の駆動手段が、前記刃物台本体を、前記タレットの前記回転軸線に平行な第1座標軸方向及び該第1座標軸方向に直交する第2座標軸方向へ移動させる請求項2に記載の自動旋盤。
- 前記第1の駆動手段が、前記主軸台を、前記タレットの前記回転軸線に平行な第1座標軸方向へ移動させるとともに、前記刃物台本体を、該第1座標軸方向に直交する第2座標軸方向へ移動させる請求項2に記載の自動旋盤。
- 前記主軸台が有する軸線と前記タレットの前記回転軸線とが直交して配置される請求項1に記載の自動旋盤。
- 前記第1の駆動手段が、前記刃物台本体を、前記タレットの前記回転軸線に平行な第1座標軸方向及び該第1座標軸方向に直交する第2座標軸方向へ移動させる請求項5に記載の自動旋盤。
- 旋盤機台と、該旋盤機台上に相対移動可能に設置される主軸台及び刃物台本体と、該刃物台本体に支持され、該刃物台本体上で回転軸線を中心に割出回転できるとともに、割出位置において該回転軸線に沿って直線移動できるタレットと、該刃物台本体と該タレットとの間に設けられ、該刃物台本体上の該割出位置における該タレットの該直線移動に従って互いに係合及び離脱する一対のカップリング部材とを具備した自動旋盤の制御方法であって、
前記割出位置において前記タレットを前記回転軸線に沿って直線移動させるステップと、
前記タレットの前記直線移動に同期して、前記主軸台と前記刃物台本体とを相対的に移動させ、それにより該タレットと該主軸台との間の相対移動を排除するステップと、
を有した自動旋盤の制御方法。
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