JP4066720B2 - 車両用前照灯システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドルの舵角に応じて配光手段としての可動リフレクタを回動制御する車両用前照灯システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両用前照灯システムには、図17に示すように左右方向に回動可能な配光手段としての可動リフレクタ4、5を有するヘッドランプ2、3と、ハンドルの舵角、操舵方向を検出するハンドル操舵角検出部とを備え、ハンドルの舵角検出部からの信号と車速検出部とからの信号とが入力されて可動リフレクタ4、5の照射軸の照射角度目標位置を演算して、その可動リフレクタ4、5を照射角度目標位置に向けて可動させる一方、ウインカースイッチをオン操作すると、その可動リフレクタ4、5の照射軸を所定照射角度に固定する構成のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の車両用前照灯システムでは、交差点等でウインカースイッチをオン操作すると、可動リフレクタの照射軸が所定照射角度に固定され、ウインカースイッチがオフにならない限り、ハンドルの舵角に連動して可動されない構成となっている。
【0004】
従って、交差点を曲がり切ってハンドルをセンター方向に戻し始めたとしても、いまだウインカースイッチがハンドルをセンター近傍に戻すまでオフにならず、ドライバーがすでに直進方向を視認しているにもかかわらず、いまだ可動リフレクタによる照明方向は所定照射角度方向に向けられて配光が拡散していることになる。このため、ウインカーの点灯中にハンドルを直進方向に戻し始めた直後の直進方向の視認性に難点がある。
【0005】
また、交差点等でウインカーを出して交差点に進入する際、ハンドルの舵角に基づき配光手段の照射軸の最大角度が決定されていると、横断歩道の渡り始めの歩行者を視認しずらいという問題もある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、ウインカーの点灯中にハンドルを直進方向に戻し始めた直後の直進方向の視認性の向上を図ることのできる車両用前照灯システムを提供することにある。
【0007】
また、ウインカー点灯中の視認性の向上を図ることのできる車両用前照灯システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車両用前照灯システムは、ハンドルの操作に基づき検出信号を出力するハンドル操舵角検出部と、
車速を検出して検出信号を出力する車速検出部と、
前記ハンドル操舵角検出部からの検出信号と前記車速検出部からの検出信号とが入力されて前記配光手段の照射角度目標位置を演算すると共にヘッドランプスイッチがオンでかつ前記車速が所定値以下のときでしかもウインカー操作時にのみそのオンされたウインカーに対応する配光手段の照射角度目標位置を所定照射角度に設定し他方の配光手段の照射軸を正面に設定する設定手段と、
前記ヘッドランプスイッチがオンでかつ前記車速が所定値以下でしかも前記ウインカースイッチがオンのときでもいったん前記ハンドルの舵角が前記所定照射角度に相当する舵角を越えたときには当該舵角以下となった場合でもハンドル操作に連動した照射軸制御が行われるように所定照射角度の設定を解除する解除手段と、
前記設定手段と前記解除手段とに基づき前記配光手段の照射軸が前記照射角度目標位置に向くように配光手段駆動用のモータを制御するモータ制御部とを備えていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の車両用前照灯システムは、ハンドルの操作に基づき検出信号を出力するハンドル操舵角検出部と、
車速を検出して検出信号を出力する車速検出部と、
前記ハンドル操舵角検出部からの検出信号と前記車速検出部からの検出信号とが入力されて配光手段の照射角度目標位置を演算すると共にクリアランススイッチがオンでかつ前記車速が所定値以下のときでしかもウインカー操作時にはヘッドランプスイッチのオン・オフにかかわらずそのオンされたウインカーに対応する前記配光手段の照射角度目標位置を所定照射角度に設定し他方の配光手段の照射軸を正面に設定する設定手段と、
前記クリアランススイッチがオンでかつ前記車速が所定値以下でしかもウインカースイッチがオンのときでもいったん前記ハンドルの舵角が前記所定照射角度に相当する舵角を越えたときには当該舵角以下となった場合でもハンドル操作に連動した照射軸制御が行われるように所定照射角度の設定を解除する解除手段と、
前記設定手段と前記解除手段とに基づき前記配光手段の照射軸が照射角度目標位置に向くように配光手段駆動用のモータを制御するモータ制御部とを備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の車両用前照灯システムは、ハンドルの操作に基づき検出信号を出力するハンドル操舵角検出部と、
車速を検出して検出信号を出力する車速検出部と、
前記ハンドル操舵角検出部からの検出信号と前記車速検出部とからの検出信号とが入力されて前記配光手段の照射角度目標位置を演算すると共にヘッドランプスイッチがオンでかつ前記車速が第1低速モード判断基準値以下のときに低速モードに設定して該低速モードのときでしかもウインカー操作時にそのオンされたウインカーに対応する前記配光手段の照射角度目標位置を所定照射角度に設定し他方の配光手段の照射軸を正面に設定する設定手段と、
前記ヘッドランプスイッチがオンでかつ前記車速が前記第1低速モード判断基準値以上でしかも車速が該第1低速モード判断基準値よりも大きな第2低速モード判断基準値以下のときには前記低速モードを維持して前記ハンドルの舵角が前記所定照射角度に相当する舵角を越えたときに所定照射角度の設定を解除するが車速が第2低速モード判断基準値を超えない限り前記低速モードの解除を禁止する解除禁止手段と、
前記設定手段と前記解除禁止手段とに基づき前記配光手段の照射軸が照射角度目標位置に向くように配光手段駆動用のモータを制御するモータ制御部とを備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の車両用前照灯システムは、ハンドルの操作に基づき検出信号を出力するハンドル操舵角検出部と、
車速を検出して検出信号を出力する車速検出部と、
前記ハンドル操舵角検出部からの検出信号と前記車速検出部からの検出信号とが入力されて前記配光手段の照射角度目標位置を演算する演算手段と、
該演算手段の演算結果に基づき、前記配光手段の照射軸が前記照射角度目標位置に向くように配光手段駆動用のモータを制御するモータ制御部とを備え、
前記演算手段は、ハンドルの舵角が所定値以上で前記配光手段の照射軸を第1最大角度に固定する設定手段と、ウインカースイッチの操作に基づきそのオンされたウインカーに対応する前記配光手段の照射軸を前記第1最大角度よりも大きな第2最大角度に設定し他方の配光手段の照射軸を正面に設定する設定手段とを備えていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、この発明に係わる車両用前照灯システムの発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0013】
図1は車両用前照灯システムのブロック回路図である。この図1において、10は左ヘッドランプ照明装置、20は右ヘッドランプ照明装置、30はハンドルの舵角と操舵方向とを検知するステアリング舵角検出部、40は車速を検出する車速検出部、50はステアリング舵角検出部30の検出信号と車速検出部40の検出信号とに基づき左ヘッドランプ照明装置10、右ヘッドランプ照明装置20を配光制御する配光制御装置、60はこの配光制御装置50に電源を供給する電源回路、SW1はイグニッションスイッチ、SW2はヘッドランプスイッチ、SW3はクリアランススイッチ、SW4は右ウインカースイッチ、SW5は左ウインカースイッチ、Eはバッテリーである。
【0014】
左ヘッドランプ照明装置10は、図2に示すように、この例では、バルブ11、このバルブ11の後方に配置の拡散配光用の配光手段としての可動リフレクタ12、固定リフレクタ13、可動リフレクタ12を左右方向へ回動させる4相ステッピングモータ14を備えている。ステッピングモータ14は1ステップ回動する毎に可動リフレクタ12を0.17度回動させるものである。異なるヘッドランプ照明装置としては、固定リフレクター13の代わりにこれを可動させるタイプに変更したもの、あるいは、可動リフレクター12にレンズが取り付けられているタイプのものもある。
【0015】
左ヘッドランプ照明装置10は図2に示すようにハウジング15を有し、ハウジング15には回動軸16が回動可能に設けられ、可動リフレクタ12はその回動軸16の下部に固定されている。
【0016】
回動軸16には図2、図3に示すようにハス歯ギヤ17が設けられ、ステッピングモータ14の出力軸14aにはウオームギヤ18が設けられ、ハス歯ギヤ17とウオームギヤ18とは噛み合わされて、ウオームギヤ18の回転がハス歯ギヤ17に伝達されるものとなっている。
【0017】
回動軸16にはこの回動軸16とともに一体に回動するスリーブ19が固定され、このスリーブ19には突起19Aが一体に形成されている。
【0018】
そのステッピングモータ14はブラケットBに固定され、このブラケットBはハウジング15に取り付けられている。ブラケットBの先端部には凹部Baが形成され、回動軸16、スリーブ19、突起19Aがこの凹部Ba内に配置されている。また、凹部Ba内には図4に示すように回動軸16が所定角度回動したときにその突起19Aが当接するストッパ面Bmが形成されている。
【0019】
その突起19Aがストッパ面Bmに当接することにより、可動リフレクタ12が図4に示す位置よりも左方向外側に向けて回動しないようになっている。可動リフレクタ12は正面から左右へ35度以上回動しないように機械的に設定されている。右ヘッドランプ照明装置20の構成は左ヘッドランプ照明装置と同様の構成であるので、その詳細な説明は省略する。配光制御装置50はステッピングモータ14を駆動制御するモータ制御部51と、ステッピングモータ24を駆動制御するモータ制御部52と、モータ制御部51、52を制御するCPU53とを有している。
【0020】
CPU53は、出力端子INAl、INBl、STlと出力端子INAr、INBr、STrとを有し、出力端子INAl、INBl、STlはモータ制御部51に接続され、出力端子INAr、INBr、STrはモータ制御部52に接続されている。
【0021】
モータ制御部51は、出力端子Φ1l、Φ2l、Φ3l、Φ4lを有し、これら出力端子Φ1l、Φ2l、Φ3l、Φ4lはステッピングモータ14の入力端子にそれぞれ接続されている。同様に、モータ制御部52は、出力端子Φ1r、Φ2r、Φ3r、Φ4rを有し、これら出力端子Φ1r、Φ2r、Φ3r、Φ4rはステッピングモータ24の入力端子にそれぞれ接続されている。
【0022】
そして、図5に示すように、CPU53の出力端子STlがHレベルのとき、出力端子INAlからパルス信号P1が出力され、出力端子INBlからパルス信号P1より位相が90度遅れたパルス信号P2が出力される。これにより、図5に示す駆動期間T1の間に、モータ制御部51の出力端子Φ1l、Φ2l、Φ3l、Φ4lからパルス信号PS1〜PS4が出力され、ステッピングモータ14が右回転される。
【0023】
逆に、出力端子INBlからパルス信号P2が先に出力され、出力端子INAlからパルス信号P2より位相が90度遅れたパルス信号P1が出力されると、モータ制御部51の出力端子Φ1l、Φ2l、Φ3l、Φ4lから図5に示す駆動期間T2の間に、パルス信号PS1〜PS4が出力され、ステッピングモータ14が左回転される。
【0024】
ステッピングモータ14が左回転すると、可動リフレクタ12は外側に向かって回動され、ステッピングモータ14が右回転すると可動リフレクタ12は内側に向かって回動される。
【0025】
同様に、出力端子INAr、INBrからパルス信号P1、P2が出力されると、ステッピングモータ24が右回転、左回転される。ステッピングモータが右回転すると、可動リフレクタ22が外側に向けて回動され、ステッピングモータ24が左回転されると、可動リフレクタ22が内側に向けて回動される。また、CPU53の出力端子ST1、STrがLレベルになるとステッピングモータ14、24の回転が停止される。
【0026】
その可動リフレクタ12の可動スピードは60度/sec、すなわち、ステッピングモータ14、24の駆動周波数は350パルスパーセカント(pps)とする。また、ステッピングモータ14、24の1ステップに対して可動リフレクタ12、22は0.17度回動するものとする。なお、可動リフレクタ12、22は上下方向に向けても回動されるが、その駆動機構の説明はここでは省略する。
【0027】
イグニッションスイッチSW1をオンすると、電源回路60から配光制御装置50に電源が投入され、マイクロコンピュータ53が作動を開始する。
【0028】
すると、まず、図6に示すメインフローチャートの割り込み処理実行周期設定回路(S.1)が実行される。これにより、ステッピングモータ14、24の駆動周波数350ppsが設定され、その割り込み周期が2.8msに設定される。
【0029】
次いで、可動リフレクタ12、22をセンター位置に合わせるためのイニシャライズ処理が終了したか否かを判断する(S.2)。このイニシャライズ処理は、図7に示す2.8ms毎の割り込み処理の実行中により行われる。
【0030】
その図7に示す割り込み処理では、まず、イニシャライズが終了したか否かを判断する(S.101)。イニシャライズ処理が終了しているときにはS.102に移行し、イニシャライズ処理が終了していないときには、イニシャライズ処理に移行する(S.103)。
【0031】
このイニシャライズ処理では、図8に示すように、S.1031でイニシャライズが終了しているか否かが判断され、イエスであれば図7のRTEに移行した後、図6のS.3へ進み、S.1031でノーであればS.1032へ進む。
【0032】
S.1032では、ヘッドランプ照明装置10、20のスリーブ19の突起19AがブラケットBのストッパ面Bmに当接するまで可動リフレクタ12、22が回動されたか否かが判断され、ここでは、まだ、可動リフレクタ12、22が回動開始されていないので、S.1033へ進む。
【0033】
S.1033では、イニシャライズ用のパルスをカウントし、これを内部カウンタ(図示を略す)に読み込み、S.1034に移行する。
【0034】
S.1034では、内部カウンタのカウント値Ioが420であるか否かを判断する。ここで、内部カウント値Ioを420に設定したのは、可動リフレクタ12、22が車両内側位置から車両外側位置に最大限回動されたときよりも若干大きなカウント値に設定することにより、確実に突起19Aを基準面Bmに当接させるためである。ここでは、まだ、可動リフレクタ12、22が駆動開始されていないので、内部カウンタのカウント値Ioは「0」であり、ノーと判定され、S.1035へ進む。
【0035】
S.1035では、内部カウンタのカウント値に「+1」が加算され、S.1036に移行する。S.1036では、ステッピングモータ14が左方向に回転駆動され、可動リフレクタ12が外側に向けて0.17度回動される。
【0036】
次いで、S.1037に移行し、ステッピングモータ24が右方向に回転駆動され、可動リフレクタ22が外側に向けて0.17度回動される。そして、図7のRTEに戻った後、図6のS.3に移行する。
【0037】
図6のS.3では車両の直進位置が検出されたか否かを判断する。S.3において、ノーのときには、S.4に移行して、車両の直進位置検出処理を行う。これには、操舵角検出部30の検知信号を用いるが、車両の直進位置検出処理は公知であるので、その説明は省略する。直進位置が検出されるまで、S.3、S.4の処理を繰り返し、2.8msが経過すると、再び図7に示す割り込み処理に移行して、イニシャライズが終了したか否かを判断する(S.101)。
【0038】
そして、S.101でイニシャライズ処理が終了していない場合には、S.103に移行して図8に示すイニシャライズ処理を再び実行する。この図8に示すイニシャライズ処理に入ると、再びS.1031〜S.1037の処理が実行され、可動リフレクタ12、22が0.17°づつ共に車両外側方向に可動され、「420」パルスのカウント後には、突起19Aが基準面Bmに確実に当接されているはずである。ここで、「420」パルスは可動リフレクタ12、22の回動角に換算して71.4°である。
【0039】
すなわち、可動リフレクタ12、22の機械的可動範囲は、正面から左右へ35度に設定されているので、可動リフレクタ12がどの位置にあっても、図4に示すように、突起19Aがストッパ面Bmに当接される。突起19Aがストッパ面Bmに当接後は、ステッピングモータ14が脱調する。
【0040】
パルスのカウント値Ioが「420」と判定されると、S.1038に移行して車両外方向可動終了設定後、内部カウンタのカウント値Ioをクリアして、「Io=0」に設定し、図7のRTEに戻った後、図6のS.2又はS.4にリターンする。
【0041】
そして、再び2.8ms経過すると、図7のS.101、S.103を経由して、図8のイニシャライズ処理を再実行する。すると、図8のS.1031でノーと判断されるが、S.1032ではS.1038で車両外方向可動設定が終了しているのでイエスと判断されて、S.1040に移行する。S.1040ではイニシャライズ終了設定が実行され、次いで、内部カウンタのカウント値I1、I2がそれぞれ「0」、「400」に設定され(S.1041)、図7のRTEを経由して、図6のS.3又はS.4に再びリターンする。
【0042】
従って、図9に示すように、可動リフレクタ12の照射軸O1は車両直進方向O0を基準にして左斜め方向外側35度に設定され、そのときのカウントパルス値I1は「0」にイニシャライズされる。また、可動リフレクタ22の照射軸O2は車両直進方向O0を基準にして右斜め方向35度に設定され、そのときのカウントパルス値I2は「400」にイニシャライズされる。
【0043】
そして、図6のS.3又はS.4の処理実行中に、再び2.8msが経過すると、図7の割り込み処理に移行して、S.101でイニシャライズ処理が終了しているか否かが判断される。ここでは、図8のS.1041でイニシャライズ終了設定処理が行われているので、イエスと判断され、S.102に移行する。
【0044】
S.102では直進位置検出が終了していないときには、図6のS.3又はS.4に戻って直進位置検出処理を実行し、直進位置の検出が終了しているときには、S.104に移行して可動リフレクタ22の現在位置Rnを読み込むが、S.102では、車両直進位置の検出処理が終了していないものとして、図6のS.4に戻った直後に直進位置の検出処理が終了したものとする。
【0045】
すると、S.3で車両直進位置の検出処理が終了し、S.5に移行して操舵角、操舵方向、車速検出処理が行われ、次いでヘッドランプスイッチSW2がオンか否かを判断する(S.6)。ヘッドランプスイッチSW2がオフ、すなわち、バルブ11、21がオフであったとする。すると、S.6でノーと判断され、S.7に移行して可動リフレクタ22の目標パルス値Rt、可動リフレクタ12の目標パルス値Ltが共に「200」にセットされる。ここで、目標パルス値「200」は可動リフレクタ12、22の照射軸O1、O2が車両直進方向O0に向けられることを意味する。
【0046】
このS.5〜S.7の間に、2.8msが経過したとすると、再び図7のS.101の割り込み処理を実行するが、すでに、イニシャライズが終了しているので、ノーと判断されてS.102に移行し、直進位置検出が終了しているか否かが判断される。S.102では、直進位置検出も終了しているので、S.104に移行して可動リフレクタ22の現在位置Rnを読み込んだ後、S.105に移行する。可動リフレクタ22の現在位置Rnは内部カウンタのカウント値I2が「400」であるので、「400」である。
【0047】
S.105では、現在位置Rnと目標パルス値Rtとが一致しているか否かを判断する。現在位置Rnと目標パルス値Rtとが一致しているときにはステッピングモータ24の励磁をオフにした後(S.105’)、S.112にジャンプする。S.105において、現在位置Rnと目標パルス値Rtとがずれているときはノーと判断して、S.106に移行し、ステッピングモータ24をオンさせる。次いで、S.107に移行して、目標パルス値Rtが現在位置Rnよりも大きいか否かを判断する。
【0048】
このS.107で目標パルス値Rtが現在位置Rnよりも大きいときには、可動リフレクタ22を右に0.17度回動させた後(S.108)、可動リフレクタ22の現在位置Rnを「+1」加算して、これを現在位置Rnに設定する(S.109)。そのS.107で目標パルス値Rtが現在位置Rnよりも小さいときには、可動リフレクタ22を左に0.17度回動させた後(S.110)、可動リフレクタ22の現在位置Rnを「1」減算して、これを現在位置Rnに設定する(S.111)。これにより、可動リフレクタ22の照射軸O2は車両直進方向O0にセットされる。
【0049】
そして、CPU53はS.107〜S.109の処理又はS.107、S.110、S.111の処理実行後、可動リフレクタ12の現在位置Lnを読み込む。可動リフレクタ12の現在位置Lnは内部カウンタのカウンタ値I1が「0」であるので「0」である。
【0050】
次いで、CPU53はS.113に移行して、可動リフレクタ12の現在位置Lnが目標パルス値Ltとが一致しているか否かを判断する。S.113において現在位置Lnと目標パルス値Ltとが一致しているときにはイエスと判断してS.113’に移行し、ステッピングモータ12の励磁オフ後、S.114〜S.117ジャンプして図6のS.6に移行する。S.113で現在位置Lnと目標パルス値Ltとがずれているときノーと判断して、S.114に移行し、ステッピングモータ14をオンさせる。次いで、S.115に移行して、目標パルス値Ltが現在位置Lnよりも大きいか否かを判断する。
【0051】
このS.115で目標パルス値Ltが現在位置Lnよりも大きいときには、可動リフレクタ12を右に0.17度回動させた後(S.116)、可動リフレクタ12の現在位置Lnを「+1」加算して、これを現在位置Lnに設定する(S.117)。そのS.115で目標パルス値Ltが現在位置Lnよりも小さいときには、可動リフレクタ12を左に0.17度回動させた後(S.118)、可動リフレクタ12の現在位置Lnを「1」減算して、これを現在位置Rnに設定する(S.119)。そして、図6のS.6に移行する。これにより、可動リフレクタ12の照射軸O1は車両の直進方向O0にセットされる。
【0052】
その図6のS.5〜S.7の処理中に、ヘッドランプスイッチSW2がオンされると、S.6においてイエスと判断されてS.8に移行し、車速が所定値30Km/h以下であるか否かが判断される。車速が30Km/h以下のときには、S.9に移行して右ウインカースイッチSW4がオンか否かが判断される。S.8において、車速が30Km/h以上を越えているときには、S.8’に移行して、ウインカーモード解除フラグKAIJYOをクリアして「0」にセットする。その後、CPU53は、S.16の可動リフレクタ12、22の可動角演算処理、目標パルス値設定処理に移行する。ここで、可動角演算処理とは、ハンドルの舵角に応じた可動リフレクタ12、22の照射軸O1、O2の照射角度目標位置を計算するための処理であり、目標パルス値設定処理とは、可動リフレクタ12、22の照射軸O1、O2の現在の角度位置から照射角度目標位置まで可動リフレクタ12、22を駆動するために必要とするパルス数を設定するための処理であり、従来の配光制御システムの演算処理に対応している。なお、ウインカーモード解除フラグKAIJYOの役割は後述する。
【0053】
S.9では右ウインカースイッチSW4がオンしているか否かが判断される。右ウインカースイッチSW4がオンしているときには、S.10に移行して可動リフレクタ22の照射軸O2を右斜め20度に設定するために、かつ、可動リフレクタ12の照射軸O1を正面に設定するために、可動リフレクタ22の目標パルス値Rtを「317」に設定し、可動リフレクタ12の目標パルス値Ltを「200」に設定する。S.9において右ウインカースイッチSW4がオンしていないときには、S.11に移行して左ウインカースイッチSW5がオンしているか否かを判断する。S.11で左ウインカースイッチSW5がオンのときにはS.12に移行して可動リフレクタ12の照射軸O1を左斜め20度に設定するために、かつ、可動リフレクタ22の照射軸O2を正面に設定するために、可動リフレクタ12の目標パルス値Ltを「83」に設定し、可動リフレクタ12の目標パルス値Rtを「200」に設定する。S.11において、左ウインカースイッチSW5がオフのときには、S.8’に移行して、ウインカーモード解除フラグKAIJYOをクリアして「0」にセットする。
【0054】
CPU53はS.9、S.10又はS.9、S.11、S.12の処理を行った後、S.13に移行する。S.13では、舵角が100度以下であるか否かを判断する。ここで、舵角100度は図18に示すように可動リフレクタ12、22の照射軸の方向が所定照射角度(斜め20度)であることに対応している。
【0055】
S.13において、舵角が100度以下のときには、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」であるか否かを判断し(S.15)、ノーのときには、S.5に戻る。S.15において、イエスのときには、S.16に移行して、可動リフレクタ12、22の可動角演算処理を実行すると共に、目標パルス値設定処理を行い、その後S.5に戻る。S.13において、舵角が100度を越えているときにはS.14に移行して、ウインカーモード解除フラグKAIJOを「1」にセットした後、S.16に移行して、S.16の処理実行後、S.5に戻る。
【0056】
ここで、ウインカーモード解除フラグKAIJYOの役割を説明する。ウインカーモード解除フラグKAIJYOは、CPU53が可動リフレクタ12、22の照射軸O1、O2を所定方向に固定する処理を行うべきか、可動リフレクタ12、22の照射軸O1、O2を舵角に連動させて可動させる処理を行うべきかの判断に用いられる。ウインカーモード解除フラグKAIJOが「0」はウインカーモードを解除すべきでないことを意味し、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」はウインカーモードを解除すべきであることを意味する。
【0057】
今、図6に示すメインフローチャートのS.6において、ヘッドランプスイッチSW2がオンされたとすると、CPU53はS.8で車速が30Km/h以下であるか否かを判断する。S.8で車速が30Km/h以上のときには、S.8’に移行してウインカーモード解除フラグKAIJYOが「0」に設定した後、S.16に移行してリフレクタ12、22の可動角演算処理、目標パルス値設定処理が行われる。このS.6、S.8、S.8’、S.16はハンドルの舵角に連動して、可動リフレクタ12、22の照射軸O1、O2を設定する従来の配光制御の処理ループに対応している。また、このウインカーモード解除フラグKAIJOが「0」に設定されることにより、ウインカースイッチSW4又はウインカースイッチSW5をオンしたときに、可動リフレクタ22又は可動リフレクタ12の照射軸O1、O2が固定される処理が行われることになる。
【0058】
すなわち、S.8において車速が30Km以下と判断され、S.9において、右ウインカースイッチSW4がオンと判断されると、S.10に移行して、可動リフレクタ22の照射軸O2を右斜め20度方向に固定するために可動リフレクタ22の目標パルス値Rtが「317」に設定されると共に、可動リフレクタ12の目標パルス値Ltが「200」に設定され、S.13に移行してハンドルの舵角が100度以下か否かが判断され、ハンドルの舵角が100度以下のときにはS.15に移行して、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」か否かが判断される。ウインカーモード解除フラグKAIJOはウインカースイッチSw4をオンした直後は「0」であるので、S.15において、ノーと判断されてS.5に戻り、S.5、S.6、S.8、S.9、S.10、S.13、S.15の処理を繰り返すことになる。この一連の処理の途中で、2.8ms経過すると、図7の割り込み処理に移行し、S.102〜S.119の処理が実行されて、可動リフレクタ22の照射軸O2が右斜め20度に向けられるまで可動リフレクタ22が駆動されると共に、可動リフレクタ12の照射軸O1が正面に向けられるまで可動リフレクタ12が駆動される。このようにして、可動リフレクタ22の照射軸O2が右斜め20度に固定され、可動リフレクタ12の照射軸O1が正面に固定される。すなわち、図10に示すように各照射軸O1、O2が設定される。
【0059】
右ウインカースイッチSW4ではなくて、左ウインカースイッチSW5がオンされたときには、S.11、S.12、S.13、S.15の処理が行われて、可動リフレクタ12の照射軸O1が左斜め20度に固定されると共に、可動リフレクタ22の照射軸O2が正面に固定される。なお、車速が30Km/h以下のときでも、右ウインカースイッチSW4、左ウインカースイッチSW5のいずれもオフのときには、ウインカーモード解除フラグKAIJOがクリアされた後、S.16に移行して従来通りの配光制御が行われる。
【0060】
S.8〜S.10又はS.8、S.9、S.11、S.12の処理中にハンドルの舵角が100度を越えたときには、S.13においてノーと判断されて、S.14に移行し、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」にセットされた後、従来の配光制御が行われる(S.16)。
【0061】
そして、S.5に戻り、再び、S.8〜S.10の処理又はS.8、S.9、S.11、S.12の処理後、S.13に移行したときに、ハンドルの舵角が100度以下であると判断されると、S.15に移行して、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」であるか否かが判断される。S.15では、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」にセットされたので、S.15において、イエスと判断され、可動リフレクタ12、22の照射軸O1、O2の固定が解除されて通常の配光制御が行われる。
【0062】
従って、S.9、S.10、S.13、S.14、S.16のループを経由すると、右ウインカースイッチSW4がオンされていったん可動リフレクタ22の照射軸O2が右斜め20度に固定されかつ可動リフレクタ12の照射軸O1が正面に固定された後、ハンドルの舵角が右回り方向に100度を超えることにより可動リフレクタ22の照射軸O2の固定が解除され、ハンドルの舵角が100度以上でのハンドルの操作に連動した配光制御が行われることになる。また、S.9、S.11、S.12、S.13、S.14、S.16のループを経由すると、左ウインカースイッチS5がオンされていったん可動リフレクタ12の照射軸O1が左斜め20度に固定されかつ可動リフレクタ22の照射軸O2が正面に固定された後、ハンドルの舵角が左回り方向に100度を超えることにより可動リフレクタ12の照射軸O1の固定が解除され、ハンドルの舵角が100度以上でのハンドルの操作に連動した配光制御が行われることになる。
【0063】
更に、ウインカースイッチSW4、SW5がオンのままでも、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」となるので.いったんハンドルの舵角が100度を越えた後は、その後にハンドルの舵角が100度以下となった場合にも、ハンドルの操作に連動した配光制御が行われることになる。
【0064】
従って、この実施例1では、車両が交差点を曲がりきる前にいずれかのウインカースイッチSW4、SW5がオンされると、そのオンされた方に対応する可動リフレクタの照射軸が斜め20度に固定され、他方の照射軸が正面に固定された後、交差点を曲がりきった時点では、ウインカースイッチSW4、SW5がオンのままでも、ハンドルの操舵に応じた配光制御が行われる。
【0065】
図11は図6に示すメインフロチャートの変形例を示し、図11のS.1〜S.9の処理は、図6のメインフローの処理と同じであり、また、図11のS.13〜S.16の処理も図6のメインフローの処理と同じであり、S.8からS.13に至る処理に変更を加えたものである。
【0066】
ここでは、S.9において右ウインカースイッチSW4がオンと判断されたとき又はS.10で左ウインカースイッチSW5がオンと判断されたときのいずれの場合も、可動リフレクタ22の照射軸O2を右斜め20度(目標パルス値Rtを「317」)に設定した後(S.10’)、可動リフレクタ12の照射軸O1を左斜め20度(目標パルス値Ltを「83」)に設定して、S.13に移行する。
【0067】
この変形例では、右ウインカースイッチSW4又は左ウインカースイッチSW5のいずれの操作を行っても、可動リフレクタ12の照射軸O1は左斜め20度、可動リフレクタ22の照射軸O2は右斜め20度に固定される。
(実施例2)
図12は本発明に係わる車両用前照灯システムの実施例2のメインフローチャートを示している。
【0068】
この図12において、S.20〜S.24の処理までは、図6のS.1〜S.5の処理に対応している。
【0069】
CPU53は車両の直進位置の検出処理が終了すると(S.22)、操舵角、操舵方向、車速の検出処理を実行し(S.24)、クリアランススイッチSW3がオンしているか否かを判断する(S.25)。クリアランススイッチSW3がオンされると、その後、ヘッドランプが点灯される可能性があるからである。
【0070】
クリアランススイッチSW3がオフの場合には、S.26に移行して可動リフレクタ22の目標パルス値Rt、可動リフレクタ12の目標パルス値Ltが共に200にセットされる。
【0071】
クリアランススイッチSW3がオンの場合には、車速が30Km/h以下か否かが判断され(S.27)、車速が30Km/h以下のときにはS.28に移行して右ウインカースイッチSW4がオンか否かが判断され、車速が30Km/h以上のときにはS.27’に移行してウインカーモード解除フラグKAIJOをクリアして「0」にセットする。
【0072】
S.27’の処理実行後、ヘッドランプスイッチSW2がオンであるか否かが判断され(S.38)、ヘッドランプスイッチSW2がオフのときには、S.26に戻って可動リフレクタ22の目標パルス値Rt、可動リフレクタ12の目標パルス値Ltを共に「200」にセットする。S.38において、ヘッドランプスイッチSW2がオンのときにはS.35に移行して可動リフレクタ12、22の可動角演算処理、目標パルス値設定処理に移行する。
【0073】
S.28において、右ウインカースイッチSW4がオフのときには、左ウインカースイッチSW5がオンか否かが判断され(S.30)、左ウインカースイッチSW5がオフのときにはS.27’に移行してウインカーモード解除フラグKAIJOをクリアして「0」にセットした後、S.38、S.26の処理又はS.38、S.35の処理に移行する。
【0074】
S.28において、右ウインカースイッチSW4がオンのときには、可動リフレクタ22の照射軸O2を右斜め20度に設定するために、かつ、可動リフレクタ12の照射軸O1を正面に設定するために、可動リフレクタ22の目標パルス値Rtを「317」に設定し、可動リフレクタ12の目標パルス値Ltを「200」に設定する(S.29)。
【0075】
S.30において左ウインカースイッチSW5がオンのときには、S.31に移行して可動リフレクタ12の照射軸O1を左斜め20度に設定するために、かつ、可動リフレクタ22の照射軸O2を正面に設定するために、可動リフレクタ12の目標パルス値Ltを「83」に設定すると共に、可動リフレクタ22の目標パルス値Rtを「200」に設定する。
【0076】
CPU53はS.29の処理又はS.31の処理実行後、S.32に移行して舵角が100度以下であるか否かを判断する。
【0077】
S.29において、舵角が100度以下のときには、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」であるか否かを判断する(S.32)。舵角が100度を越えているときには、S.33に移行してウインカーモード解除フラグKAIJOを「1」にセットした後、S.35に移行して可動リフレクタ12、22の可動角演算処理、目標パルス値設定処理に移行する。S.32において舵角が100度以下のときには、S.34に移行してウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」であるか否かを判断し、ノーのときにはS.24に戻ってS.25以降の処理を続行する。S.34においてイエスのときにはS.35に移行して可動リフレクタ12、22の可動角演算処理、目標パルス値設定処理を実行した後、S.24に戻り、S.25以降の処理を続行する。
【0078】
この実施例2では、クリアランススイッチSW3がオンされ、車速が30Km以上のときには、ヘッドランプスイッチSW2のオンオフにかかわらずウインカーモード解除フラグKAIJOがあらかじめ「0」にセットされるため、右ウインカースイッチSW4又は左ウインカースイッチSW5がオンされると、ただちに可動リフレクタ22を右斜め20度にセットする処理(S.29)、又は左斜め20度にセットする処理(S.31)が実行されることになる。
【0079】
すなわち、この実施例2では、クリアランススイッチSW3がオンされ(S.25)、車速が30Km/h以上のときには(S.27)、ヘッドランプスイッチSW2がオンされない限り、ウインカーモード解除フラグクリアKAIJOが「0」にセットされて(S.27’)、S.38、S.26、S.24の以降のループが繰り返され、ヘッドランプスイッチSW2がオンされるとS.38、S.35を経由してS.24以降の処理が実行され、これにより、車速が30Km/h以上のときに舵角に応じた従来通りの配光制御が行われる。車速が30Km/h以下で、右ウインカースイッチSW4、左ウインカースイッチSW5がオフの場合(S.27、S.28、S.30、S.38、S.35のルートを経由した場合)にも同様の配光制御が行われる。
【0080】
右ウインカースイッチSW4又は左ウインカースイッチSW5がオンされたときには、可動リフレクタ22の照射軸O2が右斜め20度に固定又は可動リフレクタ12の照射軸O1が左斜め20度に固定される(S.28、S.29のルート又はS.30、S.31のルート)。
【0081】
そして、舵角が100度以下のときには、S.32、S.34のルートを経由してS.24に戻り、S.24以降の処理が続行されるので、舵角が100度を超えない限り、可動リフレクタ12、22の照射軸O1、O2が固定された状態が持続される。
【0082】
次いで、ハンドルの舵角が100度を超えると、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」にセットされて、可動角演算処理、目標パルス値設定処理が行われ、ハンドルの舵角に応じた従来の配光制御が行われて(S.32、S.33、S.35のルート)、S.24に戻る。
【0083】
その後、ハンドルの舵角が100度以下になると、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」にセットされているので、ハンドルの舵角が100度以下でも、可動角演算処理、目標パルス値設定処理が行われ、従来通りの配光制御が行われて(S.32、S.34、S.35のルート)、S.24に戻るため、交差点を曲がりきった時点では、ウインカースイッチSW4、SW5がオンのままでもハンドルの操舵に応じた配光制御が行われることになる。
【0084】
この実施例2によれば、クリアランススイッチSW3がオンの場合、車速が所定速度以下でウインカースイッチSW4又はSW5がオンのときには、ヘッドランプスイッチSW2がオフのときでも、可動リフレクタ12、22の照射軸を左斜め20度又は右斜め20度に固定することにしたので、交差点等でウインカースイッチSW3をオンして一時停車の状態からヘッドランプスイッチSW2をオンしたとしても、すでに可動リフレクタ12、22の照射軸が左斜め20度又は右斜め20度に固定されているので、交差点周囲の曲がる方向前方が走行開始前に照明されることになり、ヘッドランプスイッチSW2のオン直後に可動リフレクタ12、22が可動されるのを防止でき、ドライバーの不快感を解消できると共に、いったん交差点を曲がり切った後は、ハンドルの舵角が所定角度を超えるとその操舵に連動して可動リフレクタの照射軸の固定が解除される。
【0085】
図13は図12のメインフローチャートの変形例を示し、図13のS.20〜S.27の処理は、図12のメインフローの処理と同じであり、また、図13のS.32〜S.38の処理も図12のメインフローの処理と同じであり、S.28からS.32に至る処理に変更を加えたものである。
【0086】
ここでは、S.28において右ウインカースイッチSW4がオンと判断されたとき又はS.30で左ウインカースイッチSW5がオンと判断されたときのいずれの場合も、可動リフレクタ22の照射軸O2を右斜め20度(目標値Rtを317)に設定した後(S.29’)、可動リフレクタ12の照射軸O1を左斜め20度(目標値Ltを83)に設定して(S.30’)、S.32に移行する。
【0087】
この変形例では、右ウインカースイッチSW4又は左ウインカースイッチSW5のいずれの操作を行っても、可動リフレクタ12の照射軸O1は左斜め20度、可動リフレクタ22の照射軸O2は右斜め20度に固定される。
(実施例3)
図14はこの実施例3のメインフローチャートを示すものである。図14のメインフロチャートのS.40〜S43の処理は、図6のS.1〜S.4の処理と同じである。
【0088】
ここでは、S.44において、CPU53は車両の直進位置検出後操舵角、操舵方向を演算する。次いで、ヘッドランプスイッチSW2がオンしたか否かを判断する(S.45)。ヘッドランプスイッチSW2がオフの場合にはS.46に移行して、可動リフレクタ22、12の目標パルス値Rt、Ltを共に「200」にセットした後、S.44に戻る。
【0089】
ヘッドランプスイッチSW2がオンのときには、低速モードであるか否かを判断する(S.45)。低速モードであるか否かの判断は、図15に示す車速割り込み処理フローに従って行われる。
【0090】
この割り込み処理の周期は、割り込み処理実行周期設定処理(図14のS.40)において実行される。その割り込み処理は、メインフローの実行中に所定ミリ秒経過毎に実行される。
【0091】
CPU53は車速割り込み処理フローに入ると、車速の読み込みを実行し(S.201)、前回低速モードであったか否かを判断し(S.202)、前回低速モードであったときには車速が第2低速モード判断基準値40Km/h以上であるか否かを判断し(S.203)、前回低速モードであったときには車速が第1低速モード判断基準値30Km/h以下であるか否かを判断し(S.204)、S.203において車速が40Km/h以上であるときには、低速モードを解除して(S.205)、図14のメインフローにリターンし、車速が40Km/h未満のときにはS.205をスキップしてメインフローにリターンする。
【0092】
S.204において、車速が30Km/h以下のときには低速モード設定処理を行って(S.206)、図14のメインフローにリターンし、車速が30Km/hを越えているときには、S.206をスキップしてメインフローにリターンする。
【0093】
ここでは、メインフローのS.47において、低速モードでないと判断されたとする。すると、CPU53はS.47’に移行してウインカーモード解除フラグKAIJOをクリアしてS.55に移行し、可動角演算処理、目標パルス値配光制御処理を実行した後、S.44に戻る。
【0094】
メインフローのS.47において、低速モードであると判断されたとすると、右ウインカースイッチSW4がオンか否かが判断される(S.48)。右ウインカースイッチSW4がオフのときには左ウインカースイッチSW5がオンか否かが判断され(S.50)、両ウインカースイッチSW4、SW5がオフのときには、ウインカーモード解除フラグKAIJOをクリアして、S.55に移行し、可動角演算処理、目標パルス値配光制御処理を実行した後、S.44に戻る。
【0095】
S.48において、右ウインカースイッチSW4がオンであるとすると、可動リフレクタ22の目標パルス値Rtが「317」に設定されると共に、可動リフレクタ12の目標パルス値Ltが「200」に設定される(S.49)。S.50において、左ウインカースイッチSW5がオンであるとすると、可動リフレクタ12の目標パルス値Ltが「83」に設定されると共に可動リフレクタ22の目標パルス値Rtが「200」に設定される(S.51)。
【0096】
CPU53はこれらの処理実行後、舵角が100度以下か否かを判断し(S.52)、舵角が100度を以下のときには、ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」であるか否かを判断する(S.54)。ウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」でないときには、そのままS.44に戻り、S.44以降の処理を続行する。従って、可動リフレクタ12又は22の照射軸O1、O2が固定されたまま、車両の走行が行われることになる。
【0097】
S.52において、舵角が100度を越えているときには、ウインカーモード解除フラグKAIJOを「1」に設定した後(S.53)、S.55に移行して可動角演算処理、目標パルス値設定処理を行って、S.44に戻る。従って、舵角が100度を超えると通常の配光制御に移行する。
【0098】
S.44からS.55の処理の実行中に、舵角が100度以下となり、S.52において舵角が100度以下であると判断されたとすると、S.54においてウインカーモード解除フラグKAIJOが「1」であると判断され、S.55に移行して可動角演算処理、目標パルス値設定処理が行われ、通常の配光制御が行われることになる。
【0099】
従って、この実施例3では、ヘッドランプスイッチSW2がオンでかつ車速が第1低速モード判断基準値30Km/h以上でしかも車速が第1低速モード判断基準値よりも大きな第2低速モード判断基準値40Km/h以下のときには低速モードを維持してハンドルの舵角が所定照射角度に相当する舵角を越えたときに所定照射角度の設定を解除するが車速が第2低速モード判断基準値40Km/hを超えない限り低速モードの解除が禁止され、よって、車両が低速直進走行中でヘッドランプがオンでかつウインカースイッチがオンされているとき、可動リフレクタが正面と斜め20度との間で頻繁に可動されることを防止できることになり、車両低速直進走行中の可動リフレクタの可動に起因するドライバーの不快感を防止できる。
【0100】
図16は図14に示すメインフローの変形例を示すものである。ここでは、S.48において右ウインカースイッチSW4がオンと判断されたとき又はS.50で左ウインカースイッチSW5がオンと判断されたときのいずれの場合も、可動リフレクタ22の照射軸O2を右斜め20度(目標パルス値Rtを「317」)に設定した後(S.49’)、可動リフレクタ12の照射軸O1を左斜め20度(目標パルス値Ltを「83」)に設定して(S.50’)、S.52に移行する。
【0101】
この変形例では、右ウインカースイッチSW4又は左ウインカースイッチSW5のいずれの操作を行っても、可動リフレクタ12の照射軸O1は左斜め20度、可動リフレクタ22の照射軸O2は右斜め20度に固定される。
【0102】
【実施例4】
この実施例4は、ウインカー点灯中の視認性の向上を図るようにしたもので、この実施例4に係わる車両用前照灯システムを図19〜図14を参照しつつ説明する。
【0103】
図1に示すイグニッションスイッチSW1をオンすると、電源回路60から配光制御装置50に電源が投入され、マイクロコンピュータ53が作動を開始する。
【0104】
すると、図19に示すメインフローチャートの割り込み処理実行周期設定回路(S.61)が実行される。これにより、ステッピングモータ14、24の駆動周波数350ppsが設定され、その割り込み周期が2.8msに設定される。
【0105】
次いで、可動リフレクタ12、22をセンター位置に合わせるためのイニシャライズ処理を実行する(図7参照)。次いで、イニシャライズ処理が終了したか否かを判断し(S.62)、イニシャライズ処理終了後、車両の直進位置が検出されたか否かを判断する(S.63)。直進位置の検出が終了していないときには、S.64の直進位置検出処理を実行した後、S.63に戻り、車両の直進位置が検出されたか否かを再度判断する。
【0106】
車両の直進位置の検出が終了すると、S.65に移行して、操舵角、操舵方向、車速の判断を行う。そして、マイクロコンピュータ53は、ヘッドランプスイッチSW2がオンか否かを判断する(S.66)。ヘッドランプスイッチSW2がオフのときには、左右拡散レフ目標パルス設定処理Rt=200、Lt=200にセットし(S.67)、可動リフレクタ12、22の照射軸が車両の正面に設定される。ヘッドランプスイッチSW2がオフのときは、S.65〜S.67の処理が繰り返される。従って、舵角40度以下では、配光手段の照射軸は正面に固定される。
【0107】
S.65〜S.67の処理中に、ヘッドランプスイッチSW2がオンすると、S.68に移行して車速が30Km/h以下か否かを判断する。車速が30Km/hを越えているときには、S.69に移行して、舵角が40°以上であるか否かを判断する。舵角が40度以下のときには、S.70に移行して、マイクロコンピュータ53は、左右拡散レフ正面駆動パルス処理Lt=200、Rt=200の設定処理を行う。その後、S.65に戻り、S.65〜S.70の処理を繰り返す。S.69において、舵角が40度以上のときには、S.71に移行し、舵角が100度以下であるか否かを判断する。舵角が100度以上のときには、右拡散レフ目標パルス設定処理Lt=83、左拡散レフ目標パルス設定処理Rt=317の設定処理を行った後(S.72)、S.65に移行し、この処理を繰り返す。従って、舵角が100度以上のときには、配光手段は第1最大角度20度に設定され、すなわち、配光手段の照射軸は車両正面に対して右斜め20度、左斜め20度に固定される。
【0108】
ハンドルの舵角が40度以上でかつ100度以下の場合には、S.73に移行して、レフ可動角演算処理、目標パルス値設定処理を行った後、S.65に戻り、この処理を繰り返す。従って、ハンドルの舵角が40度以上でかつ100度以下の場合には、ハンドルの舵角に比例して、右拡散レフの照射軸の角度、左拡散レフの照射軸の角度が変更される。
【0109】
車速が30Km/h以下の場合には、右ウインカースイッチSW4がオンか否かを判断する(S.74)。右ウインカースイッチSW4がオンのときには、S.75に移行して、右拡散レフの照射軸を30度、左拡散レフの照射軸を正面に設定するため、Rt=376、Lt=200の設定処理を行った後、S.65に戻る。そして、この処理を繰り返す。従って、車速が30Km以下でかつ右ウインカースイッチSW4がオンのときには、右配光手段の照射軸がハンドルの舵角によらずに、第2最大角度右30度に設定される。右ウインカースイッチSW4がオフのときには、左ウインカスイッチSW5がオンか否かを判断し(S.76)、左ウインカースイッチSW5がオンのときには、左拡散レフの照射軸を左30度、右拡散レフの照射軸を正面に設定するため、Lt=24、Rt=200の設定処理を行った後(S.77)、S.65に戻り、この処理を繰り返す。従って、車速が30Km/h以下でかつ左ウインカースイッチSW5がオンのとき、左配光手段の照射軸がハンドルの舵角によらず、第2最大角度左30度に固定される。
【0110】
車速が30Km/h以下でかつ右ウインカースイッチSW4、左ウインカースイッチSW5もオフのときには、S.69、S.71、S.72又はS.69、S.71、S.73の処理を繰り返す。従って、ウインカースイッチSW4、SW5がオフのときには、ハンドルの舵角と操舵方向とにより図20に示す特性Q1を描くことになり、ウインカースイッチSW4、SW5がオンのときには、図20に示す特性Q2を描くことになる。
【0111】
従って、実施例1のものでは、図22に示すように、例えば、右ウインカースイッチSW4がオンされたときには、右配光手段の照射軸が車両正面に対して第1最大角度右20度に固定され、交差点で渡り始めの歩行者に対する照明が不十分であったが、この実施例によれば、図23に示すように、例えば、右ウインカースイッチSW4がオンされたときには、右配光手段の照射軸が車両正面に対して第2最大角度右30度に固定され、交差点で渡り始めの歩行者に対する照明が確保されることになる。
【0112】
なお、この実施例では、ハンドルの舵角センター時の左右配光手段の照射軸を車両正面に設定したが、図21に示すように右配光手段の照射軸を車両正面に対して右斜め5度、左配光手段の照射軸を車両正面に対して左斜め5度に設定することもできる。この場合には、図19のS67、S.70の処理において、右拡散レフの目標パルス値をRt=230パルスに設定し、左拡散レフの目標パルス値をLt=170パルスに設定すれば良い。
【0113】
【配光手段の他の例】
以上の実施例では、ヘッドランプ2、3の一部を可動リフレクタから構成したが、図24、図25に示す灯具ユニット60をヘッドランプ2、3に組み込む構成としても良い。
【0114】
この灯具ユニット70は、ベース部71と可動ユニット部72とを有する。ベース部71には取り付け部71A、71B、モータ73が設けられている。そのベース部71は各ヘッドランプ2、3の灯具ハウジング内部に固定されている。
【0115】
可動ユニット部72にはハウジング74が設けられ、ハウジング74内には、固定リフレクタ(図示を略す)、バルブ(図示を略す)が設けられている。モータ73には出力軸75が設けられ、可動ユニット部72は出力軸75の進退により、図25に示すように、回転軸76を支軸として水平方向に可動される。なお、その図24、図25において、77はソケット部、78はレンズ部である。そのモータ73には、ステッピングモータを用いることができ、ステッピングモータに限るものではない。
【0116】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、以上説明したように構成したので、ウインカーの点灯中にハンドルを直進方向に戻し始めた直後の直進方向の視認性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0117】
請求項2に記載の発明は、以上説明したように構成したので、ヘッドランプスイッチのオン直後に可動リフレクタが可動されるのを防止でき、ドライバーの不快感を解消できると共に、ハンドルの舵角が所定角度を超えるとその操舵に連動して可動リフレクタの照射軸の固定が解除されるので、ウインカーの点灯中にハンドルを直進方向に戻し始めた直後の直進方向の視認性の向上を図ることができるいう効果も奏する。
【0118】
請求項3に記載の発明は、以上説明したように構成したので、車両が低速直進走行中でヘッドランプがオンでかつウインカースイッチがオンされているとき、可動リフレクタが正面と斜め20度との間で頻繁に可動されることを防止できることになり、車両低速直進走行中の可動リフレクタの可動に起因するドライバーの不快感を防止できる。
【0119】
請求項4に記載の発明は、以上説明したように構成したので、交差点等にウインカーを出して進入する際に、交差点を渡り始めの歩行者の視認性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる前照灯制御回路の一例を示すブロック回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる可動リフレクタの構造を示す側面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係わる可動リフレクタの構造を示す平面図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係わる可動リフレクタの可動状態の一例を示す側面図であって、その照射軸が斜め35度方向を向いている状態を示している。
【図5】 本発明の実施の形態に係わる可動リフレクタ駆動用ステッピングモータに印加されるパルスの説明図である。
【図6】 本発明の実施例1に係わるメインフローチャートの説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係わる割り込み処理のフローチャートの説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態に係わるイニシャライズ処理の一例を示す説明図である。
【図9】 図8に示すイニシャライズ処理直後の可動リフレクタの照射軸の方向を示す模式図である。
【図10】 実施例1に係わる右ウインカースイッチをオンさせたときの可動リフレクタの照射軸の固定方向を示す模式図である。
【図11】 本発明の実施例1のメインフロチャートの変形例を示す説明図である。
【図12】 本発明の実施例2に係わるメインフローチャートの説明図である。
【図13】 本発明の実施例2に係わるメインフローチャートの説明図である。
【図14】 本発明の実施例3に係わるメインフローチャートの説明図である。
【図15】 本発明の実施例3の車速割り込み処理のフローチャートの説明図である。
【図16】 本発明の実施例3に係わるメインフローチャートの変形例の説明図である。
【図17】 車両前部に設けられたヘッドランプの説明図である。
【図18】 ハンドルの舵角と可動リフレクタの照射軸との関係を示す説明図である。
【図19】 本発明の実施例4に係わるメインフローチャートの説明図である。
【図20】 本発明の実施例4に係わる操舵角と配光手段の照射軸との関係の一例を示す説明図である。
【図21】 本発明の実施例4に係わる操舵角と配光手段の照射軸との関係の他の例を示す説明図である。
【図22】 右ウインカースイッチをオンさせたときに実施例1の処理を行った場合の配光手段による照明状態の説明図である。
【図23】 右ウインカースイッチをオンさせたときに実施例4の処理を行った場合の配光手段による照明状態の説明図である。
【図24】 配光手段の他の例を示す斜視図である。
【図25】 図24に示す配光手段の平面図である。
【符号の説明】
12、22…可動リフレクタ
14、24…ステッピングモータ
30…ハンドル操舵角検出部
40…車速検出部
51、52…モータ制御部
53…CPU(設定手段、解除手段)
SW2…ヘッドランプスイッチ
SW4、SW5…ウインカースイッチ

Claims (4)

  1. 車両進行方向前方を照明する配光手段が車両前面でかつ車幅方向に間隔を開けて設けられている車両用前照灯システムにおいて、
    ハンドルの操作に基づき検出信号を出力するハンドル操舵角検出部と、
    車速を検出して検出信号を出力する車速検出部と、
    前記ハンドル操舵角検出部からの検出信号と前記車速検出部からの検出信号とが入力されて前記配光手段の照射角度目標位置を演算すると共にヘッドランプスイッチがオンでかつ前記車速が所定値以下のときでしかもウインカー操作時にのみそのオンされたウインカーに対応する前記配光手段の照射角度目標位置を所定照射角度に設定しかつ他方の配光手段の照射軸を正面に設定する設定手段と、
    前記ヘッドランプスイッチがオンでかつ前記車速が所定値以下でしかも前記ウインカースイッチがオンのときでもいったん前記ハンドルの舵角が前記所定照射角度に相当する舵角を越えたときには当該舵角以下となった場合でもハンドル操作に連動した照射軸制御が行われるように所定照射角度の設定を解除する解除手段と、
    前記設定手段と前記解除手段とに基づき前記配光手段の照射軸が前記照射角度目標位置に向くように配光手段駆動用のモータを制御するモータ制御部とを備えていることを特徴とする車両用前照灯システム。
  2. 車両進行方向前方を照明する配光手段が車両前面でかつ車幅方向に間隔を開けて設けられている車両用前照灯システムにおいて、
    ハンドルの操作に基づき検出信号を出力するハンドル操舵角検出部と、
    車速を検出して検出信号を出力する車速検出部と、
    前記ハンドル操舵角検出部からの検出信号と前記車速検出部からの検出信号とが入力されて前記配光手段の照射角度目標位置を演算すると共にクリアランススイッチがオンでかつ前記車速が所定値以下のときでしかもウインカー操作時にはヘッドランプスイッチのオン・オフにかかわらずそのオンされたウインカーに対応する前記配光手段の照射角度目標位置を所定照射角度に設定し他方の配光手段の照射軸を正面に設定する設定手段と、
    前記クリアランススイッチがオンでかつ前記車速が所定値以下でしかもウインカースイッチがオンのときでもいったん前記ハンドルの舵角が前記所定照射角度に相当する舵角を越えたときには当該舵角以下となった場合でもハンドル操作に連動した照射軸制御が行われるように所定照射角度の設定を解除する解除手段と、
    前記設定手段と前記解除手段とに基づき前記配光手段の照射軸が照射角度目標位置に向くように配光手段駆動用のモータを制御するモータ制御部とを備えていることを特徴とする車両用前照灯システム。
  3. 車両進行方向前方を照明する配光手段が車両前面でかつ車幅方向に間隔を開けて設けられている車両用前照灯システムにおいて、
    ハンドルの操作に基づき検出信号を出力するハンドル操舵角検出部と、
    車速を検出して検出信号を出力する車速検出部と、
    前記ハンドル操舵角検出部からの検出信号と前記車速検出部とからの検出信号とが入力されて前記配光手段の照射角度目標位置を演算すると共にヘッドランプスイッチがオンでかつ前記車速が第1低速モード判断基準値以下のときに低速モードに設定して該低速モードのときでしかもウインカー操作時にそのオンされたウインカーに対応する前記配光手段の照射角度目標位置を所定照射角度に設定し他方の配光手段の照射軸を正面に設定する設定手段と、
    前記ヘッドランプスイッチがオンでかつ前記車速が前記第1低速モード判断基準値以上でしかも車速が該第1低速モード判断基準値よりも大きな第2低速モード判断基準値以下のときには前記低速モードを維持して前記ハンドルの舵角が前記所定照射角度に相当する舵角を越えたときに所定照射角度の設定を解除するが車速が第2低速モード判断基準値を超えない限り前記低速モードの解除を禁止する解除禁止手段と、
    前記設定手段と前記解除禁止手段とに基づき前記配光手段の照射軸が照射角度目標位置に向くように配光手段駆動用のモータを制御するモータ制御部とを備えていることを特徴とする車両用前照灯システム。
  4. 車両進行方向前方を照明する配光手段が車両前面でかつ車幅方向に間隔を開けて設けられている車両用前照灯システムにおいて、
    ハンドルの操作に基づき検出信号を出力するハンドル操舵角検出部と、
    車速を検出して検出信号を出力する車速検出部と、
    前記ハンドル操舵角検出部からの検出信号と前記車速検出部からの検出信号とが入力されて前記配光手段の照射角度目標位置を演算する演算手段と、
    該演算手段の演算結果に基づき、前記配光手段の照射軸が前記照射角度目標位置に向くように配光手段駆動用のモータを制御するモータ制御部とを備え、
    前記演算手段は、ハンドルの舵角が所定値以上で前記配光手段の照射軸を第1最大角度に固定する設定手段と、ウインカースイッチの操作に基づきそのオンされたウインカーに対応する前記配光手段の照射軸を前記第1最大角度よりも大きな第2最大角度に設定し他方の配光手段の照射軸を正面に設定する設定手段とを備えていることを特徴とする車両用前照灯システム。
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