JP4066361B2 - 燃料電池の冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池システムに関し、特に燃料電池スタックの冷却系の改良に関する。
燃料電池は、例えば、アノードと電解質膜とカソードとをサンドイッチ構造としたセルを積層し、アノードに水素あるいは水素リッチな改質ガスを供給し、カソードに酸素を供給して電気化学反応を生ぜしめて電気エネルギを得ている。このような燃料電池は、例えば燃料電池に使用する電解質の種類によって、リン酸型、固体酸化物型燃料電池、高分子電解質型等に分類される。各電解質にはその機能を発揮させる適当な動作温度がある。例えば、固体高分子電解質型燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)の電解質膜の作動温度は80℃付近が一般的である。この最適な電解質膜の動作温度を保って燃料電池システムの運転を行うために該燃料電池システムに冷却系が設けられている。固体高分子電解質型燃料電池では、燃料電池スタックの冷却液として純水、不凍液を含む液体を使用している。
燃料電池の冷却系は、冷却液、冷却液の温度を外気によって低下させる熱交換器(ラジエータ)、冷却液を強制的に流動させるポンプ、燃料電池スタックを構成するセパレータ内に配置されて冷却水が流通する内部通路、冷却液を熱交換器と燃料電池スタック間を循環させる冷却液通路、イオン除去フィルタ等によって構成される。
ここで、イオン除去フィルタは、例えば、イオン交換樹脂などからなり、熱交換器、燃料電池スタック、冷却液通路管壁及びポンプから冷却液に溶出した金属などの導電性イオンを除去して燃料電池と車体アース間との絶縁抵抗の減少を防止している。
このようなイオン除去フィルタを備える燃料電池システムの例が特開昭2000−208157号公報に記載されている。同公報記載の発明は燃料電池を冷却するメインの冷却水通路の他に、冷却水タンク内の水を循環させるイオン除去用のサブ冷却水通路を別途独立に設け、このサブ冷却水通路にイオン除去フィルタを配置する構成を提案している。
特開2000−208157号公報 特開2001−35519号公報 特開2002−313377号公報 特開2002−216817号公報 特開2003−123804号公報 特開2003−123813号公報
上述した燃料電池システムは発電運転中にポンプによって冷却液を強制的に循環させ、冷却液の一部をイオン除去フィルタに流してイオンを除去し、イオン濃度を低下させている。しかしながら、燃料電池システムを運転しないときにはポンプが停止し、冷却液が循環しないため、冷却液がイオン除去フィルタを通過しない。
この結果、燃料電池システムの運転停止中に、熱交換器、燃料電池スタック(イオン交換膜、セパレータ)、冷却液通路等から冷却液中に金属イオンなどが溶出し、冷却液中のイオン濃度が増加する。このように燃料電池システムの停止中にイオン濃度が増加すると、燃料電池の運転を長期間停止した後に運転を再開する場合、冷却液中のイオン濃度を低下させるために燃料電池運転開始前に冷却液中のイオン除去処理が必要となり、運転開始までに時間を要することになる。特に、車両の燃料電池システムの場合、イオン除去に時間が掛かるため燃料電池システムをすぐに起動できなくなる。この結果、車両が運転可能となるまでに時間がかかる。
よって、本発明は燃料電池システムの運転を停止あるいは終了した後であっても燃料電池の冷却液中の不純物(イオン濃度)の増加を抑制することを可能とした燃料電池の冷却システムを提供することを目的とする。
また、本発明は燃料電池システムの長時間の運転停止によって冷却液中の不純物(イオン濃度)が増大する傾向を抑制して車両の始動を短時間化することを可能とした車載の燃料電池システムの冷却システムを提供することを目的とする。
また、本発明は燃料電池システムの運転を停止した後であっても燃料電池の冷却液を不純物除去装置(イオン除去フィルタ)に流動させ、冷却液から不純物(イオン)を除去して冷却液の不純物(イオン濃度)の増加を抑制することを可能とした燃料電池の冷却システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の燃料電池の冷却システムは、ポンプによって冷却液を燃料電池に供給して該燃料電池の温度を調節する冷却装置と、上記冷却液の冷却液通路に設けられて上記冷却液中の不純物を除去する除去装置と、上記燃料電池の運転停止状態において上記冷却液通路内の冷却液を前記除去装置に流通させる流通手段と、を備える。ここで、燃料電池の運転停止状態とは、例えば、燃料電池に対する電力要求が無くなり、燃料電池及びその作動に関連する補機装置(冷却装置、水素/エア供給装置、改質器、インバータ等)を含む燃料電池システムの作動が停止する状態の意味と解釈したり、少なくとも燃料電池とその冷却装置(冷却液用ポンプ)の作動が停止する状態の意味と解釈したりすることが可能である。
かかる構成とすることによって、燃料電池や燃料電池を含む車両等のシステムの運転が停止した状態においても冷却液(あるいは冷却水)が不純物を除去する除去装置を流れるので冷却液の不純物濃度の増大を抑制することが可能となる。
それにより、燃料電池運転開始の際の冷却液の不純物を低減し、運転開始に要する時間を短縮することが可能となって具合がよい。不純物としては、例えば、熱交換器(例えば、車載あるいは非移動体のラジエータ)、配管、燃料電池スタック(イオン交換膜、セパレータ)などから溶出した導電性イオンやその他の溶出物が挙げられる。
上記冷却液の流動は、例えば、燃料電池停止中にポンプ(駆動源としてのモータを含む)を一時的(あるいは間欠的)に動作させることによって生じさせることができる。また、上記冷却液の流動は冷却液に温度差を与えて対流を生じさせるによっても行われる。
冷却液は、例えば、純水、純水に添加剤を加えたもの、水以外の冷却用液体等を使用することができる。除去装置としては、例えば、イオン交換樹脂をフィルタとしたもの、イオン交換樹脂と微粒子を除去するフィルタとを組み合わせたものなどを使用することが出来る。
好ましくは、上記流通手段は、上記冷却液の不純物の状態を検出する不純物検出手段と、上記不純物が所定値以上検出されたときに上記燃料電池を起動させる起動制御手段と、を備える。ここで、不純物が検出されたとき燃料電池を作動させるとは、例えば、燃料電池に電力要求がない状態(運転停止状態)において、不純物の除去を目的に燃料電池を作動させることである。
それにより、燃料電池の運転停止状態においても冷却液の状態を監視し、冷却液の不純物の状態(例えば、不純物濃度)が冷却液の絶縁抵抗等の見地からの許容値を超える前に燃料電池を動作させて冷却液の不純物除去動作等を行うことを可能とする。
この構成によれば、蓄電池(二次電池)を有しない場合や蓄電池の残容量(残電気量)が少ない場合にもポンプを動作させることが出来る。
好ましくは、上記流通手段は、上記冷却液の不純物の状態を検出する不純物検出手段と、上記不純物が所定値以上検出されたときに上記ポンプを作動させるポンプ制御手段と、を備える。ここで、不純物が検出されたときポンプを作動させるとは、例えば、燃料電池に電力要求がない状態(運転停止状態)において、不純物の除去を目的にポンプを作動させることである。
それにより、燃料電池の運転が停止した状態においても冷却液中の不純物の状態(例えば、不純物濃度)を監視し、不純物が所定値を越えると燃料電池を停止したままポンプを作動させて冷却液を除去装置に循環させて不純物を除去する。省エネルギと不純物除去とを両立し得る。
好ましくは、更に、上記ポンプに電力を供給する蓄電池を備え、上記ポンプ制御手段は、上記蓄電池の残容量に基づいて上記ポンプの作動量(例えば、動作時間、吐出圧力など)を制御する。それにより、燃料電池を起動せずにポンプを動作させて冷却液中の不純物を除去する。また、蓄電池の残容量(残電気量)に応じてポンプの運転を調整することによって蓄電池の過放電を抑制する。
好ましくは、上記不純物検出手段は上記冷却液の不純物の変化をポンプの停止からの経過時間に基づいて判断する。不純物(イオン)の冷却液中への時間経過に対する不純物溶出濃度(イオン濃度あるいは冷却液の導電率)特性を予め実験やシミュレーションなどによって求めてシステム制御装置の不揮発メモリなどに記憶しておき、経過時間によって不純物(イオン)の溶出量を推定することが出来る。ここで、ポンプの停止からとは、例えば、ポンプ停止と同様の状態である冷却液が除去装置内を流通できない状態になったときからと解釈することが可能である。
好ましくは、上記不純物検出手段は上記冷却液の不純物の変化を燃料電池のポンプの停止からの経過時間及び上記冷却液の温度に基づいて判断する。ここでも、ポンプの停止からとは、例えば、冷却液が除去装置内を流通できない状態になったときからと解釈することが可能である。
不純物(イオン)の冷却液中の経過時間と冷却液温度をパラメータとする不純物溶出濃度(イオン濃度あるいは冷却液の導電率)特性を予め実験やシミュレーションなどによって求めてシステムの制御装置の不揮発メモリなどに記憶しておき、経過時間と温度によって不純物(イオン)の溶出量を推定することが出来る。
好ましくは、上記流通手段は冷却液通路内の一部の冷却液と他の冷却液との間に温度差を生ぜしめる温度差発生手段を含む。それにより、冷却液通路内に対流を発生させて冷却液を不純物除去装置に導き、燃料電池の運転停止状態であってもポンプを動作させずに不純物を除くことが可能となる。ポンプ(あるいは駆動モータ)を動作させないのでシステムのエネルギ消費を抑制すると共に、作動音を小さくすることが出来る。
好ましくは、上記温度差発生手段は上記冷却液通路の外部の熱エネルギを上記冷却液通路内に伝熱させる伝熱手段である。伝熱手段としては、例えば、冷却液通路の一部の温度を下げる(あるいは上昇させる)熱交換フィン、ヒートパイプ、ラジエータ等が該当する。熱交換フィンは外気やその他の熱源に晒されて冷却液との熱交換を行う。なお、その他の熱源として水素吸蔵合金の発生熱、ヒータ、熱電素子、保温冷却液、太陽熱等を利用することも出来る。
また、上記伝熱手段は、上記外部の熱エネルギを前記冷却液通路内に伝熱させる熱交換器(例えば、車載あるいは非移動体のラジエータ)を含んで構成される。更に、前記冷却液の前記熱交換器の経由/非経由を設定する切替弁を含んでも良い。それによって燃料電池システム停止時専用の装置を追加的に設ける必要がないので冷却システムの構成を簡単にすることが可能となる。
好ましくは、上記温度差発生手段は発熱体又は吸熱体、例えば、ヒータや熱電素子である。それによって、冷却液に能動的に温度差を生ぜしめて対流を起こすことが可能となる。
好ましくは、上記温度差発生手段は燃料電池運転中に蓄熱し、燃料電池停止中にこの熱を冷却液通路に与える蓄熱装置である。それにより、燃料電池の運転中に発生する熱を蓄熱し、これを運転停止時に活用することによって専用の熱源を設けることを回避することが可能となる。
好ましくは、上記蓄熱装置は上記冷却液を蓄積する冷却液蓄積装置であって、温度差を生じさせるときは上記燃料電池の運転状態において蓄積した高温の冷却液を上記冷却液通路に供給する供給制御装置を備える。
好ましくは、上記除去装置は冷却装置としての熱交換器(例えば、車載あるいは非移動体のラジエータ)に設けられる。
また、本発明の熱交換器(ラジエータ)は、冷却液が貯留されるアッパータンク及びロアタンクと、上記アッパータンク及びロアタンク間に配置されて両タンク間に上記冷却液を移動させる熱交換フィンが形成された複数の細管と、上記複数の細管の一部に組み込まれて上記冷却液から不純物を除去する不純物除去装置(イオン除去フィルタ)と、を含む。
それにより、熱交換器(ラジエータ)内に不純物(イオン)を除去する構造を内蔵することが出来、不純物(イオン)溶出源に近い部分で不純物(イオン)を除去することが可能となる。また、不純物(イオン)除去のために燃料電池の冷却システムへの構成の追加を最小限とする。
好ましくは、上記不純物除去装置は、上記冷却液中のイオンを除去するイオン交換樹脂と上記冷却水中の微粒子を除去する微粒子除去フィルタとを含む。
好ましくは、上記不純物除去装置が組み込まれた細管と他の細管との間に温度差が与えられる。それにより、熱交換器(ラジエータ)内にて対流が生じて冷却液が不純物除去装置を循環する。
また、本発明の燃料電池の冷却システムは、ポンプによって冷却液を燃料電池に供給して該燃料電池の温度を調節する燃料電池の冷却システムにおいて、上記冷却液中の不純物の量を上記ポンプの停止からの経過時間に基づいて推定する不純物量推定手段を備えたことを特徴とする。
それにより、例えば、推定不純物量に基づいて燃料電池の運転停止状態あるいは運転開始の際に注意表示を行って冷却液中の不純物除去を促したり、不純物除去装置を動作させることが可能となる。
また、本発明の燃料電池の冷却システムは、ポンプによって冷却液を燃料電池に供給して該燃料電池の温度を調節する冷却装置と、上記冷却液の冷却液通路に設けられて上記冷却液中の不純物を除去する除去装置と、を含む燃料電池の冷却システムにおいて、上記冷却液中の不純物の量を上記ポンプの停止からの経過時間に基づいて推定する不純物量推定手段を備えたことを特徴とする。
かかる構成とすることによって、燃料電池の停止状態あるいは燃料電池搭載車両の停止状態であっても、冷却液中の不純物濃度の増加を予測してポンプを所定時間作動させて冷却液中の不純物濃度の増加を抑制することが可能となる。
また、本発明の燃料電池の冷却システムは、ポンプによって冷却液を燃料電池に供給して該燃料電池の温度を調節する冷却装置と、上記冷却液の冷却液通路に設けられて上記冷却液中の不純物を除去する除去装置と、上記燃料電池のポンプの停止状態において上記冷却液通路内の冷却液を上記除去装置に流通させる流通手段と、を備える燃料電池の冷却システムにおいて、上記流通手段は、上記冷却液中の不純物の量を上記システムの停止からの経過時間に基づいて推定する不純物量推定手段と、推定された不純物量が所定値を越えるときに上記ポンプを作動させるポンプ制御手段と、を含む。
かかる構成とすることによって、燃料電池の停止状態あるいは燃料電池搭載車両の停止状態であっても、冷却液中の不純物濃度の増加を予測してポンプを所定時間作動させて冷却液中の不純物濃度の増加を抑制することが可能となる。
好ましくは、上記不純物量推定手段は上記冷却液における時間経過に対する不純物濃度増加特性を予め保持し、上記システム停止からの経過時間に対応する不純物濃度(あるいは不純物量、導電率)を当該特性から推定する。それにより、不純物濃度を直接検出する測定器(検出器)を有しない場合であっても、システム停止から所定時間を経過すると冷却液中の不純物が除去される。
好ましくは、上記不純物量推定手段は上記冷却液における時間経過に対する不純物濃度増加特性を冷却液温度をパラメータとして複数保持し、上記システム停止からの経過時間と冷却液の温度に対応する不純物濃度(あるいは不純物量、導電率)を当該特性から推定する。それにより、不純物濃度を直接検出する測定器(検出器)を有しない場合であっても、システム停止から所定時間を経過すると冷却液中の不純物が除去される。
本発明によれば燃料電池の運転停止や燃料電池搭載車両のシステム停止後であっても、燃料電池の冷却液を流動させて冷却液中の不純物を不純物除去装置によって除去することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態においては、燃料電池が発電を停止している状態においても、冷却液を流通(あるいは流動化)させて不純物除去装置としてのイオン除去フィルタを通過させることによって冷却液中に溶出したイオン、微粒子などの不純物濃度の増加を抑制する。冷却液の流動化は、例えば、第1の発明のグループ(第1乃至第5の実施例)では燃料電池の冷却液のウオータポンプ(駆動ポンプ)の間欠的な動作による循環によって行われる。この間欠的な動作は冷却液中の不純物の状態、例えば、導電率や不純物濃度に対応して行うことが出来る。また、第2の発明のグループ(第6乃至第14の実施例)では燃料電池の冷却液の流動化は冷却液の温度差による対流によって行われる。なお、複数の実施例を適宜に組み合わせても良い。
図1乃至図3を参照して第1の実施例について説明する。この実施例では、燃料電池あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態において冷却液中の不純物イオン濃度(導電率)が増大するとウオータポンプ16を間欠的に動作させ、冷却液のイオンの除去と省エネルギとを可及的に両立させている。
図1は、ウオータポンプを間欠的に動作させる燃料電池システムの冷却系を概略的に示している。図2は燃料電池システムの冷却系の制御部30の制御を説明するフローチャートである。図3は、冷却液通路中の不純物イオン濃度(導電率)の変化例と、不純物イオン濃度に対応して制御されるウオータポンプ16の動作例を示す説明図である。
図1に示す燃料電池システムの冷却系の構成おいて、11は外気によって冷却液12を冷却する熱交換器としてのラジエータである。冷却液12は主に純水と不凍液によって構成される。13は燃料電池、14はラジエータ11と燃料電池13間に冷却液12を循環させる冷却液通路である。19は冷却液12をラジエータ11をバイパスして循環させるバイパス流路である。15は冷却液12の経路をラジエータ11とバイパス流路19とに切替えるロータリバルブである。16は冷却液を循環させるウオータポンプ、17はイオン除去フィルタである。イオン除去フィルタ17は燃料電池13の冷却液入口の近傍に設けるとより好ましい。それにより、不純物イオンが除去された冷却液12が燃料電池13に供給される。イオン除去フィルタ17には、後に詳述する(図19及び図20参照)ようにイオン除去フィルタ17と外気との間で熱を伝搬する伝熱手段としての熱交換フィン18(又はフィンと組み合わされたヒートパイプ)を設けることが出来る。燃料電池13の発生電力は逆流を防止する一方向性素子を介して蓄電池42や図示しない車両モータを駆動するインバータなどに供給される。
冷却液通路14の途中に冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)を検出する導電率検出計41が設けられている。この導電率検出計41の出力は制御部(あるいは制御装置)30に供給される。制御部30は蓄電池42の電力をウオータポンプ16に与える駆動回路43の動作を制御する。また、制御部30はロータリバルブ15の流路の切替え動作も制御する。制御部30は、例えば、コンピュータシステムによって構成され、燃料電池13の冷却制御系として別途に設けられ、あるいは燃料電池システムの制御コンピュータの機能の一部として実現される。
次に、図2及び図3を参照して制御部30の制御動作について説明する。制御部30は、燃料電池の運転時に燃料電池13の内部温度あるいは冷却液12の温度等を監視し、ウオータポンプ16を制御して冷却液12の流量を調整して燃料電池13の動作温度を目標温度に調整する。また、制御部30は冷却液12の温度が低い場合にはロータリバルブをバイパス流路19側に切替えて冷却液12の温度低下を抑制し、冷却液12の温度が上昇した場合には燃料電池13内を目標温度に維持するためにロータリバルブ15をラジエータ11側に切替えて冷却液12の温度を下げる。このような燃料電池運転状態で、冷却液12は冷却液通路14を循環し、イオン除去フィルタ17を通過して燃料電池13に供給されるので冷却液12の不純物(イオン)は除去される。従って、冷却液12のイオン濃度(導電率)上昇が抑制される。
制御部30は燃料電池13の運転停止状態あるいは燃料電池搭載車両システムの停止状態においても冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)を監視している。すなわち、燃料電池の停止状態あるいは車両システムの停止状態において、内部のタイマの周期的に発生する割り込み出力によって「ウオータポンプ間欠的動作制御モード」を実行する(S12;Yes)。
制御部30は導電率検出計41の出力を読取る(S14)。図3の冷却液12の不純物イオン濃度に対応する導電率のグラフに示すように、燃料電池13の運転停止あるいは燃料電池搭載車両システムの停止によってウオータポンプ16が停止すると、冷却液12中の不純物イオン濃度(導電率)が徐々に増加する。
制御部30は、燃料電池システムの運転停止直後の冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)が上限基準値ρmaxを下回り(S16;No)、下限基準値ρminも下回る状態では(S22;Yes)、ウオータポンプ16が停止状態にあることを確認して(S24;No)、本制御からリターンする(S29)。
制御部30は、図3に示すように、不純物イオン濃度(導電率)が基準上限値ρmaxを越えたことを判別すると(S16;Yes)、「ウオータポンプオンフラグ」をセットし(S18)、駆動回路43に動作を指令してウオータポンプ16を起動させ(S20)、本制御からリターンする(S29)。ウオータポンプ16の動作によって冷却液12が冷却液通路14を循環し、イオン除去フィルタ17によって冷却液12から不純物イオンが除去される。
制御部30は所定のサンプリング周期で冷却液12の不純物イオン濃度を監視し、冷却液12の不純物イオン濃度が判別基準値ρmaxよりも高いとウオータポンプ16を動作をさせる(S12〜S20,S29)。
制御部30は、ウオータポンプ16が動作してイオン除去フィルタ17によって冷却液12中の不純物イオンが除去されて不純物イオン濃度が減少して基準値ρmax未満であるが(S16;No)、基準下限値ρmin以上である場合(S22;No)、ウオータポンプ16の動作を継続させて本制御からリターンする(S16,S22,S29)。
制御部30は、冷却液12の不純物イオン濃度が減少し、基準値ρmin未満となると(S16;Yes、S22;Yes)、「ウオータポンプフラグ」がオンになっている(ウオータポンプ16が動作状態にある)ことを確認して(S24;Yes)、駆動回路に43に動作停止を指令し、ウオータポンプ16の動作を停止する(S26)。そして、「ウオータポンプオンフラグ」をリセットして(S28)、ウオータポンプ16の間欠的動作制御を終了する(S29)。
なお、制御部30は、上述したウオータポンプ16の動作(S20)において、蓄電池42の残容量に応じてポンプの作動時間、吐出圧力(ポンプ作動量)等を設定するようにすることが出来る。それにより、蓄電池42の使用可能な時間を可及的に延ばす。
この結果、図3に示すように、制御部30は所定周期で導電率検出計41の出力を監視することにより、冷却液12中の不純物イオン濃度(導電率)を常時モニタし、ウオータポンプ16を間欠的に動作させることによって冷却液12中の不純物イオンを除去するので、不純物イオン濃度(導電率)が低くなり、燃料電池13を循環する冷却液12の絶縁抵抗が低くなることを抑制する。これにより、燃料電池の起動の際に冷却水の絶縁抵抗を増加させる不純物除去処理が不要となって燃料電池の起動時間が短縮される。また、制御部30が必要なときに必要な時間だけウオータポンプ16を間欠的に動作させることによって蓄電池42の電気的エネルギの消耗を可及的に減らしている。
なお、第1の実施例においては不純物イオン濃度が閾値ρmaxを越えたときにウオータポンプ16を作動させ、不純物イオン濃度が閾値ρmin未満となったときにウオータポンプ16を停止する制御(図3参照)を行ってウオータポンプ16のオンオフが頻繁に繰り返される乱調の発生を防止しているが、これを不純物イオン濃度が閾値ρmaxを越えたときにウオータポンプ16を所定時間作動させ、所定時間を経過したときに停止するように制御しても良い。当該所定時間は各燃料電池の冷却システムにおいて図3に示すようなウオータポンプ16の作動時間対導電率減少特性を実験的に求めて決定することが出来る。
図4及び図5を参照して第2の実施例について説明する。図4は第2の実施例に係るウオータポンプを間欠的に動作させる燃料電池システムの冷却系を概略的に示しており、同図において図1に示す燃料電池システムの冷却系と対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。また、図5は第2の実施例に係る燃料電池システムの冷却系の制御部30の制御を説明するフローチャートである。
上述した第1の実施例ではウオータポンプ16を蓄電池42で駆動したが、第2の実施例では燃料電池13を起動してウオータポンプ16を作動させるようにしている。従って、第2の実施例は燃料電池システムに蓄電池42を備えていない場合や蓄電池42を備えていても当該蓄電池の残容量が減少した場合や蓄電池の状態に不具合がある場合(蓄電池の故障、蓄電機能の低下等)に適用して好ましいものである。
図4に示すように、第2の実施例においては蓄電池42を備えていない。あるいは蓄電42を備えていても、燃料電池13の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態におけるウオータポンプ16の駆動電力の供給源として燃料電池13を使用する制御モードである。他の構成は第1の実施例の構成と同様である。
次に、図5を参照して第2の実施例の制御部30の制御動作について説明する。なお、図5に示すフローチャートにおいて図2と対応する部分には同一符号を付している。
制御部30は燃料電池13の運転停止状態あるいは燃料電池搭載車両システムの停止状態においても冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)を監視している。すなわち、燃料電池の停止状態あるいは車両システムの指定状態において、内部のタイマの周期的に発生する割り込み出力によって「ウオータポンプ間欠的動作制御」を実行する(S12;Yes)。
制御部30は導電率検出計41の出力を読取る(S14)。図3の冷却液12の不純物イオン濃度に対応する導電率のグラフに示すように、燃料電池13の運転停止あるいは燃料電池搭載車両システムの停止によってウオータポンプ16が停止すると、冷却液12中の不純物イオン濃度(導電率)が徐々に増加する。
制御部30は、燃料電池システムの運転停止直後の冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)が基準値ρmaxを下回り(S16;No)、基準値ρminも下回る状態では(S22;Yes)、ウオータポンプ16が停止状態にあることを確認して(S24;No)、本制御からリターンする(S29)。
制御部30は、図3に示すように、不純物イオン濃度(導電率)が基準上限値ρmaxを越えたことを判別すると(S16;Yes)、「ウオータポンプオンフラグ」をセットし(S18)、燃料電池13に図示しない空気及び燃料ガスを供給して起動する。これにより、ウオータポンプ16への電力供給源が確保される(S19)。制御部30は駆動回路43に動作を指令して燃料電池13からウオータポンプ16を起動させ(S20)、本制御からリターンする(S29)。ウオータポンプ16の動作によって冷却液12が冷却液通路14を循環し、イオン除去フィルタ17によって冷却液12から不純物イオンが除去される。
制御部30は所定のサンプリング周期で冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)を監視し、冷却液12の不純物イオン濃度が判別基準値ρmaxよりも高いと燃料電池を動作させ、ウオータポンプ16を動作させる(S12〜S20,S29)。
制御部30は、ウオータポンプ16が動作してイオン除去フィルタ17によって冷却液12中の不純物イオンが除去され、冷却液12中の不純物イオン濃度が減少して基準値ρmax未満であるが(S16;No)、基準下限値ρmin以上である場合(S22;No)、燃料電池13及びウオータポンプ16の動作を継続させて本制御からリターンする(S16,S22,S29)。
制御部30は、冷却液12の不純物イオン濃度が減少し、基準値ρmin未満となると(S16;Yes、S22;Yes)、「ウオータポンプフラグ」がオンになっている(ウオータポンプ16が動作状態にある)ことを確認して(S24;Yes)、駆動回路に43に動作停止を指令し、ウオータポンプ16の動作を停止する(S26)。燃料電池13への空気及び燃料ガスの供給を遮断して燃料電池13の動作を停止する(S27)。次に、「ウオータポンプオンフラグ」をリセットして(S28)、ウオータポンプ16の間欠的動作制御を終了する(S29)。
なお、上述した第2の実施例においてもウオータポンプ16のオン動作の閾値ρmaxとオフ動作の閾値ρminを異にする(図3参照)ことによってウオータポンプ16のオンオフが頻繁に繰り返されることを防止している。
この結果、図3に示すように、第1の実施例と同様に制御部30は所定周期で導電率検出計41の出力を監視することにより、冷却液12中の不純物イオン濃度(導電率)を常時モニタし、燃料電池13及びウオータポンプ16を間欠的に動作させることによって冷却液12中の不純物イオンを除去し、燃料電池13を循環する冷却液12の絶縁抵抗が低くなることを防止する。これにより、燃料電池13の起動の際に冷却水の絶縁抵抗を増加させる処理が不要となって燃料電池の起動時間が短縮される。また、制御部30が必要なときに燃料電池13を起動し、ウオータポンプ16を動作させることによって蓄電池42(図1参照)を備えていない構成においても適用可能としている。
また、蓄電池42を備えている構成であっても、蓄電池42の残存電気量が減少した場合に、第1の実施例の制御態様から本実施例の制御態様に切替えることによってウオータポンプ16の駆動と蓄電池42の充電とを同時に行うことを可能とする。従って、蓄電池42のいわゆるバッテリ上がりを防止することも出来る。
なお、本実施例においても、不純物イオン濃度が閾値ρmaxを越えたときに燃料電池13及びウオータポンプ16を所定時間作動させ、所定時間を経過したときに燃料電池13及びウオータポンプ16を停止するように制御しても良い。当該所定時間は各燃料電池の冷却システムにおいて図3に示すようなウオータポンプ16の作動時間対導電率の減少特性を実験的に求めて決定することが出来る。
上述した第1及び第2の実施例によれば、燃料電池の運転停止あるいは燃料電池搭載車両システムの停止状態において冷却液12中のイオン濃度(導電率)が既定値を越えて上昇したときにウオータポンプ16を間欠的に動作させて冷却液12中のイオンを除去する。
また、第1、第2の実施例においても後述するイオン除去フィルタ17と熱交換フィン18による不純物除去とを組み合わせて使用することが出来る。それにより、冷却液12のイオン濃度(導電率)が基準上限値ρmaxを越えるまでのインターバルを長くし、ウオータポンプ16の動作回数を減少させることが可能となる。
図6乃至図9を参照して第3の実施例について説明する。図6は第3の実施例に係るウオータポンプを間欠的に動作させる燃料電池システムの冷却系を概略的に示す説明図である。図7は第3の実施例に係る燃料電池システムの冷却系の制御部30の制御を説明するフローチャートである。図8は冷却液12中の不純物イオン濃度(導電率)が時間経過及び冷却液温度と共に増加する傾向を説明するグラフである。また、図9はウオータポンプ16が動作して冷却液12がイオン除去フィルタ17内を流動することによって冷却液12中の不純物イオン濃度(導電率)が低下する傾向を説明するグラフである。
第3の実施例においては、燃料電池13の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止からの経過時間、あるいは経過時間と冷却水温度に基づいて冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)を推定する。そして、不純物イオン濃度が所定値を越えるときに、ウオータポンプ16を推定不純物イオン濃度に対応した時間だけ動作させる。
図6に示す第3の実施例の概略構成図において図1と対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。この実施例では、上述した第1及び第2の実施例と異なり、導電率検出計41を有していないが、冷却液12の温度を検出する温度計44を備えている。なお、燃料電池13の動作制御系(図示せず)には冷却液を含む燃料電池システム各部の温度を検出する手段を適宜に備えているのでそれらの出力を使用することも可能である。温度計44の出力は制御部30に供給される。
制御部30は、図8に示すような冷却液温度をパラメータとする「不純物イオン濃度(導電率)対経過時間特性」(冷却液温度と時間によるイオン濃度(導電率)上昇マップ)を制御部30のメモリに予め記憶している。これは、イオン(導電率)の溶出要因が温度と時間に関係していることによる。また、より簡易な運転停止後の「時間経過による導電率上昇特性」を記憶して用いても良い。
また、制御部30は図9に示すようなウオータポンプ動作時間に対する不純物イオンの除去量の特性例を制御部30のメモリに予め記憶している。他の構成は実施例1と同様である。
次に、図7を参照して制御部30の動作について説明する。制御部30は燃料電池13の運転停止状態あるいは燃料電池搭載車両システムの停止状態においても冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)を監視している。すなわち、「ウオータポンプ間欠動作制御」による制御動作が指定されていると、燃料電池13又は燃料電池搭載車両のシステム停止後、図示しない内蔵タイマを動作させ、停止後の経過時間の計時を開始する。また、燃料電池の停止状態あるいは車両システムの停止状態において、内部のタイマの周期的に発生する割り込み出力によって「ウオータポンプ間欠的動作制御」を実行する(S32;Yes)。
制御部30は温度計44の現在の出力を読取る(S34)。内蔵タイマの出力を読取って燃料電池13の停止から現在までの経過時間を読取る(S36)。図8に示す内蔵メモリに記憶した経過時間対不純物イオン濃度(導電率)特性のグラフ群から、読取り温度における特性曲線(あるいは直線)を選択する(S38)。選択した特性曲線から経過時間における不純物イオン濃度(導電率)を読み出し、現在の不純物イオン濃度(導電率)を推定する(S40)。この現在の不純物イオン濃度(導電率)が基準値ρmaxを越えたかどうかを判別する(S42)。
越えない場合は(S42;No)、制御部30は本ルーチンをリターンする(S58)。
越えた場合には(S42;Yes)、制御部30はメモリに記憶した図9に示す特性曲線(あるいは直線)を読み出し、現在の不純物イオン濃度(導電率)が目標濃度(例えば、イオン除去フィルタによる除去限界濃度)ρ0に低下するまで動作させるべきウオータポンプ16の動作時間を推定する(S44)。なお、目標濃度ρ0<基準値ρmaxである。制御部30はこの推定動作時間を内蔵タイマにセットし(S46)、駆動回路を43を動作させて蓄電池42から電力をウオータポンプ16に供給して起動させる(S50)。内蔵タイマが設定された推定動作時間を経過するまでウオータポンプ16の動作を継続する(S52;No,S50)。
制御部30は、推定動作時間が経過すると(S52;Yes)、ウオータポンプを停止し、上述した内蔵タイマをリセットし、再計時を開始させて次回の不純物イオン除去の際の計時(S36)に備えさせ(S54)、本ルーチンを終了する(S58)。
この状態(S54)では、不純物イオン濃度(導電率)が除去限界濃度ρ0となっていると推定されるので、上述したステップS32〜S58を周期的に繰り返すことによって冷却液12中の不純物イオン濃度に対応する所定時間(あるいは一定時間)を経過する度にウオータポンプを間欠的に動作させて冷却液12中の不純物イオンが除去される。
なお、図8に示す特性曲線群において該当する温度の特性曲線がない場合には検出温度の特性曲線を近傍の特性曲線から補完法によって近似的に求めることが出来る。
この第3の実施例によれば導電率検出計41及びそれに関連する制御系は不要となる。ウオータポンプ16は間欠的動作であるので蓄電池42の残容量の消耗を少なくすることが可能となる。
図10を参照して第4の実施例について説明する。図10は第4の実施例を示すフローチャートである。この実施例は図6乃至図9に示した第3の実施例において、ウオータポンプ16の電力を燃料電池13から供給するようにしたものである。その他の構成は第3の実施例と同様である。
次に、図10を参照して本実施例における制御部30の動作について説明する。制御部30は燃料電池13の運転停止状態あるいは燃料電池搭載車両システムの停止状態においても冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)を監視している。すなわち、「ウオータポンプ間欠動作制御」による制御動作が指定されていると、燃料電池13又は燃料電池搭載車両のシステム停止後、図示しない内蔵タイマを動作させ、停止後の経過時間の計時を開始する。また、燃料電池の停止状態あるいは車両システムの停止状態において、内部のタイマの周期的に発生する割り込み出力によって「ウオータポンプ間欠的動作制御モード」を実行する(S32;Yes)。
制御部30は温度計44の現在の出力を読取る(S34)。内蔵タイマの出力を読取って燃料電池13の停止から現在までの経過時間を読取る(S36)。図8に示す内蔵メモリに記憶した経過時間対不純物イオン濃度(導電率)特性のグラフ群から、読取り温度における特性曲線(あるいは直線)を選択する(S38)。選択した特性曲線から経過時間における不純物イオン濃度(導電率)を読み出し、現在の不純物イオン濃度(導電率)を推定する(S40)。
この現在の不純物イオン濃度(導電率)が基準値ρmaxを越えたかどうかを判別する(S42)。
不純物イオン濃度(導電率)が基準値ρmaxを越えない場合は(S42;No)、制御部30は本ルーチンを終了する(S58)。
不純物イオン濃度(導電率)が基準値ρmaxを越えた場合には(S42;Yes)、制御部30はメモリに記憶した図9に示す特性曲線(あるいは直線)を読み出し、現在の不純物イオン濃度(導電率)が目標濃度(例えば、イオン除去フィルタによる除去限界濃度)ρ0に低下するまで動作させるべきウオータポンプ16の動作時間を推定する(S44)。
制御部30はこの推定動作時間を内蔵タイマにセットし(S46)、燃料電池13に空気及び燃料ガスを供給して起動させる(S60)。駆動回路を43を動作させて燃料電池13で発生した電力をウオータポンプ16に供給して起動させる(S60)。内蔵タイマが設定された推定動作時間を経過するまでウオータポンプ16の動作を継続する(S52;No,S50)。
制御部30は、推定動作時間が経過すると(S52;Yes)、ウオータポンプを停止し、上述した内蔵タイマをリセットし、再計時を開始させて次回の不純物イオン除去の際の計時(S36)に備える(S54)。制御部30は燃料電池13への空気及び燃料ガスの供給を停止し、燃料電池13を停止させ(S56)、本ルーチンをリターンする(S58)。
この第4の実施例によればウオータポンプ16を燃料電池13で駆動するので蓄電池42を備えない場合にも適用できる。また、蓄電池42を備える場合には、ウオータポンプ16の動作と同時に蓄電池42を充電することが出来る。
また、蓄電池42を備えている場合には、蓄電池42に蓄積された電気量が十分ある場合には、第3の実施例のように蓄電池42からウオータポンプ16への電力を供給し、蓄電池42が過放電となる場合には第4の実施例のように燃料電池13を起動させて燃料電池13からウオータポンプ16に電力を供給するように制御を切替えることが出来る。
図11を参照して第5の実施例について説明する。図11は第5の実施例を概略的に示す説明図である。同図において図1と対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。
第5の実施例では冷却液をメインタンクに貯留し、メインタンク中の冷却液の不純物イオンをイオン除去フィルタによって除去する構成の燃料電池の冷却システムとしている。そして、燃料電池の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態において間欠的にウオータポンプを駆動してメインタンクの冷却液をイオン除去フィルタ中を流通させ、冷却液中の不純物イオン濃度(導電率)が増大することを防止している。
図11に示すように、ラジエータ11、燃料電池13、ウオータポンプ16及びメインタンク21は冷却液通路14によって接続されている。ウオータポンプ16が動作することによって冷却液12が燃料電池13を循環する。冷却液12を貯留するメインタンク21にはウオータポンプ23及びイオン除去フィルタ17が冷却液サブ通路22によって接続されている。ウオータポンプ23が動作することによってメインタンク21中の冷却液12がイオン除去フィルタ17を循環する。ウオータポンプ16及び23は制御部30によって制御される。メインタンク中には導電率検出計41が配置されており、その検出出力は制御部30に供給されている。他の構成は図1に示される燃料電池の冷却システムと同様である。
かかる構成において、制御部30は上述した不純物イオン濃度(導電率)に基づいて不純物イオン濃度が所定値を越えるとウオータポンプ23を間欠的に制御する第1の実施例(図2参照)、あるいは当該間欠的制御に燃料電池を起動する第2の実施例(図5参照)によってウオータポンプ23の制御を行う。なお、ウオータポンプ23の他に、ウオータポンプ16も動作させても良い。これにより、燃料電池13内、通路14、ラジエータ11、内の不純物を除去することが出来る。
また、導電率検出計41を温度計44とした場合には、制御部30は上述した不純物イオン濃度(導電率)を経過時間によって推定してウオータポンプ23を間欠的に制御する第3の実施例(図7参照)あるいは当該間欠的制御に燃料電池を起動する第4の実施例(図10参照)によってウオータポンプ23の制御を行う。
なお、第5の実施例においても燃料電池の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態においては、先ず蓄電池42からウオータポンプ23の電力を供給することとし、蓄電池42が過放電(電気量不足)になるときには燃料電池13を起動するように制御することとしても良い。
第5の実施例の燃料電池の冷却システムによれば、イオン除去フィルタ17が冷却液サブ通路に設けられているので、イオン除去フィルタ17が冷却液通路14に設けられる構成に比して圧力損失が少ない利点がある。このような構成においても、燃料電池の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態において間欠的にウオータポンプを駆動させて冷却液中の不純物イオン濃度の増加を抑制しておくことによって燃料電池の起動の際の立ち上げに要する時間を短くすることができる。
図12を参照して第6の実施例について説明する。図12は第6の実施例の構成を概略的に説明する説明図である。同図において図1と対応する部分には同一符号を付しかかる部分の説明は省略する。
なお、以下に述べる各実施例では燃料電池の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態において冷却液通路に温度差を生ぜしめ、それにより冷却液通路に対流を発生させて冷却液をイオン除去フィルタ内を流動させて冷却液中の不純物イオン濃度(導電率)の増加を抑制する構成としている。
第6の実施例では、燃料電池13で運転中に余剰となった水素を一時的に貯蔵する水素吸蔵合金のタンク51を備えている。水素吸蔵合金は水素と反応して金属水素化合物となる合金であり、水素ガス中でガス圧力を上げるか水素吸蔵合金の温度を下げると水素を吸蔵して発熱し、水素吸蔵合金の周囲のガス圧を下げるか水素吸蔵合金の温度を上げると水素を放出して吸熱する性質がある。この水素吸蔵合金のタンク51における熱を冷却液12に対流を生ぜしめる熱源として利用している。
図12に示すように、ウオータポンプ16とイオン除去フィルタ17との間に水素吸蔵合金タンク51が設けられている。この水素吸蔵合金タンク51内をウオータポンプ16及びイオン除去フィルタ17を接続する冷却液通路14が通過している。水素吸蔵合金タンク51内の冷却液通路14には冷却液12と水素ガスとの熱交換を行うフィンが形成されている。水素吸蔵合金タンク51内には水素ガスを吸収あるいは排出する水素吸蔵合金が配置されている。
水素吸蔵合金タンク51と水素ガスを貯蔵する高圧タンク52との間は減圧弁53及び流路弁54を介したガス供給路によって接続されている。また、高圧タンク52と燃料電池13とは減圧弁53及び流路弁55を介したガス供給路によって接続されている。冷却液通路14には冷却液12中の不純物イオン濃度(導電率)を検出する導電率検出計41が配置されている。導電率検出計41の出力は制御部30に供給される。
なお、燃料電池13への空気の供給系は図示されていない。制御部30はこの不純物イオン濃度(導電率)を監視し、減圧弁53、流路弁54及び55を制御する。他の構成は図1に示す実施例と同様である。
次に、この実施例の動作について説明する。制御部30は、好ましくは、燃料電池13あるいは燃料電池搭載車両システムの停止前にロータリバルブ15をバイパス通路19側に切替えて冷却液通路14の抵抗を下げ、冷却液12がイオン除去フィルタ17を循環し易いようにする(後述の図13乃至図15の例においても同様である。)。
制御部30は燃料電池13あるいは燃料電池搭載車両システムの停止状態において、冷却液12中の不純物濃度(導電率)が上昇したことを検出した場合(例えば、図2参照)あるいは閾値の不純物濃度(導電率)に相当する所定時間が経過した場合(例えば、図7参照)に、高圧水素タンク52から減圧弁53及び流路弁54を介して水素吸蔵合金タンク51に水素を送り込み、タンク51の内部圧力を上げて水素吸蔵合金に水素を吸蔵させる。この結果、水素吸蔵合金タンク内で発熱が生じる。
このタンク51内を冷却液通路14が通っており、水素吸蔵合金の熱がフィンを介して冷却液通路14の内部の冷却液12に伝熱される。これによって冷却液通路14のフィンの位置と他の通路位置に温度差が生じ、冷却液12が対流作用によって循環してイオン除去フィルタ17によって不純物(イオン)が低減される。この例では、水素吸蔵合金タンク51とフィンが伝熱手段に相当している。制御部30は冷却液12の不純物濃度(導電率)が減少し、あるいは所定量の水素を高圧タンク52から水素吸蔵合金のタンク51に送り込むと、減圧弁53及び流路弁54を閉じて水素の供給を停止する。制御部30は水素吸蔵合金が水素を吸蔵可能な範囲でこの不純物濃度(導電率)を減少させる動作を繰り返す。
水素吸蔵合金が水素を吸蔵可能な状態を越えたときあるいは燃料電池搭載車両の起動が指令されるときに、制御部30は減圧弁53及び流通弁55を開放して高圧タンク52内の水素を燃料電池13に導き、燃料電池13を始動させる。これにより、燃料電池13が動作して冷却液12の温度が上昇する。タンク51内の冷却液通路14及びフィンが冷却液12によって加熱されて水素吸蔵合金が加熱されると、水素吸蔵合金からタンク51内に水素が放出される。制御部30は流通弁54を開き、流通弁55を介してタンク51から放出された水素を燃料電池13に導く。タンク51内の水素が空になると次回の冷却液12の加熱に使用できる。なお、タンク51は燃料電池13の出口やラジエータ11近傍などに設けても良い。ラジエータ11近傍であればラジエータとタンク間の温度差を大きくすることが可能となる。
この実施例では、燃料電池13あるいは燃料電池搭載車両システムの停止状態において、冷却液12中の不純物濃度(導電率)が上昇したときにウオータポンプ16を動作させずに、水素吸蔵合金の発生熱を活用して冷却液通路に対流を生じさせてイオン除去フィルタ17によって冷却液12中の不純物イオンを除去するので電気エネルギを節約できる。
図13を参照して第7の実施例について説明する。図13は第7の実施例の構成を概略的に示しており、同図において図1と対応する部分には同一部号を付し、かかる部分の説明は省略する。
第7の実施例では、燃料電池の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態において冷却液通路に温度差を生ぜしめるために、熱電素子を冷却液通路に設けている。それにより冷却液中の不純物イオン濃度(導電率)が基準値を越えたときに、あるいは冷却液中の不純物イオン濃度の増加に対応した所定時間を経過したときに熱電素子に通電して冷却液通路に対流を発生させて冷却液をイオン除去フィルタ内を循環させて冷却液中の不純物イオン濃度(導電率)の増加を抑制する。
図13に示すように、この実施例では冷却液通路14に対流を生じさせる熱源としてウオータポンプ16とイオン除去フィルタ17とを接続する冷却水流路14に熱電素子45を設けている。熱電素子45への電力は駆動回路(あるいはスイッチ回路)46を介して蓄電池42から供給される。また、冷却液通路14に設けられた導電率検出計41によって冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)が検出され、この検出出力が制御部30に供給される。熱電素子45は電流を流すことによって発熱作用や吸熱作用を生じる。他の構成は図1と同様である。なお、熱電素子45を燃料電池13の出口やラジエータ11近傍等に設けても良い。
この実施例の構成において制御部30は、既述したように燃料電池13の停止後又は燃料電池搭載車両のシステム停止後に不純物イオン濃度(導電率)が基準値を越えた場合(例えば、図2参照)や、燃料電池13の停止後に所定時間を経過した場合(例えば、図7参照)に、この熱電素子45を熱源(あるいは熱交換器)として機能させて冷却液12に対流を生じさせ、冷却液12をイオン除去フィルタ17に導いてイオンを除去する。熱電素子45の動作は間欠的であっても良い。
図14を参照して第8の実施例について説明する。図14は第8の実施例の構成を概略的に示しており、同図において図1と対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。
この実施例では、燃料電池の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態において冷却液通路に温度差を生ぜしめるための熱源として燃料電池の運転中に加熱された冷却液を使用している。
同図に示すように、この実施例では、ウオータポンプ16とイオン除去フィルタ17とを接続する冷却液通路14に流通弁61及び流路弁63を介して接続された蓄熱装置としての保温ポット(保温容器)62を備えている。ラジエータ11、燃料電池13、冷却液通路14、ロータリバルブ15、ウオータポンプ16等の構成は図1の例と同様である。
この実施例における制御部30は、燃料電池13の運転中に流通弁61及び63を開放して高温の冷却液12を保温ポット62内に取り込み、流通弁61及び63を閉じて保温ポット62に保温状態で保管する。そして、制御部30は、燃料電池13あるいは燃料電池搭載車両システムの停止状態において冷却液12の不純物濃度(導電率)が上昇したとき(例えば、図2参照)や燃料電池の停止後所定時間を経過したとき(例えば、図7参照)に流通弁61及び63を開放し、保温ポット62内から冷却液通路14内に高温の冷却液12を流出させ、冷却液通路14内に対流を生ぜしめる。冷却液12を循環させてイオン除去フィルタ17を通過させ、冷却液12中のイオンを除去して不純物濃度(導電率)を下げる。なお、保温ポット62を燃料電池13の出口や、ラジエータ11近傍に設けても良い。
制御部30の他の制御態様として、冷却液通路14以外の外部の熱を保温ポット62内の冷却液に蓄積することとしても良い。また、燃料電池搭載車両の場合は車載の電動機、エアコン、インバータ等の廃熱を保温ポットに蓄熱するようにしても良い。
この実施例によれば、廃熱を活用して冷却液12に対流を生じさせることが出来る。
図15及び図16を参照して第9の実施例について説明する。図15は第9の実施例の構成を概略的に説明する説明図であり、同図において図1と対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。
この実施例では、冷却液自体を発熱体(熱源)として利用している。また、冷却液の不純物イオン濃度(導電率)を加熱電流の制御に利用している。
図15に示すように、ウオータポンプ16とイオン除去フィルタ17との間の冷却液通路14内部に一対の電極71及び72が対向して配置されている。これら電極にはスイッチ73を介して蓄電池42から電圧が印加可能とされている。ラジエータ11、燃料電池13、冷却液通路14、ロータリバルブ15、ウオータポンプ16等の構成は図1の例と同様である。
かかる構成において制御部30は、燃料電池13の運転停止状態あるいは燃料電池搭載車両システムの停止状態でスイッチ73を閉成し、蓄電池42から電圧を印加する。電極71及び72間には冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)が高いときに相対的に大きい電流が流れ、不純物イオン濃度(導電率)が低いときには相対的に小さい電流が流れる。
従って、不純物イオン濃度(導電率)が低い(電流が小さい)場合には電極71及び72間の冷却液12が発熱しないか発熱量が少なく、冷却液通路14内に対流は生じない。不純物イオン濃度(導電率)が高い(電流が大きい)場合には電極71及び72間の冷却液12の発熱量が相対的に大きくなり、電極71及び72間の冷却液12は加熱されて冷却液通路14内に対流が生じる。それにより、イオン除去フィルタ17を冷却液12が流れて不純物(イオン、溶解物、微粒子など)が除去される。
上述したようにこの実施例では、冷却液12がイオン除去フィルタ17を循環して冷却液12中の不純物イオン濃度が低下すると冷却液12の不純物イオン濃度(導電率)は低下し、電極71及び72間を流れる電流は微小となり、あるいは流れなくなる。電極71及び72間の冷却液12は発熱を停止し、冷却液12の対流による循環は停止する。循環停止によって冷却液12中の不純物イオン濃度が再度増加すると同様に電極71及び72間の冷却液12に電流が流れるようになり、冷却液12の加熱によってイオン除去フィルタ17を冷却液12が循環して不純物イオンが除去される。
従って、冷却液中の不純物イオン除去を自己制御(あるいは自己消去)的に機能させることが可能であり、上述した実施例の不純物濃度(導電率)の検出や燃料電池停止後の経過時間などに基づく制御機構に比べて冷却液12から不純物イオンを除去するための構成が簡素化される利点がある。
図16は、冷却液12の抵抗率(導電率の逆数)と発熱量との関係を示すグラフである。冷却液12の導電率の高い状態では冷却液12を流れる電流が増大して冷却液12が発熱する。冷却液12の導電率の低い状態では電流が減少して発熱しない(あるいは発熱が少ない)。電極間に流れる電流、電極間抵抗は、電極間距離、電極間の対向面積、印加電圧、冷却液の導電率で決定される。なお、電極71及び72は燃料電池13の出口やラジエータ11の近傍等に設けても良い。
上述したように、電極71及び72間の冷却液12が発熱すると冷却液通路14に対流を生じさせる。イオン除去フィルタ17を通過する冷却液12の量が増えると電極71及び72間の導電率が低下して冷却液12の発熱が弱まり、対流が止まる。対流が止まることによって冷却液12中に溶出する不純物(イオン)が増加して電極間の冷却液12の加熱が再開される。これを繰り返して冷却液12中の不純物が除去されて燃料電池13において絶縁性を低下させないようになされる。
図17を参照して第10の実施例について説明する。図17は第10の実施例の構成を概略的に示しており、同図において図1と対応する部分には同一符号を付している。
この実施例では、冷却液12に対流を生じさせる熱源として熱交換器であるラジエータ11を活用している。ラジエータ11、燃料電池13、冷却液通路14、ロータリバルブ15、ウオータポンプ16等の構成は図1の例と同様である。
この実施例における実施例制御部30は、燃料電池13の運転停止時あるいは燃料電池搭載車両の運転停止時にロータリバルブ15の流路選択をラジエータ11側に設定する。それにより、外気によって冷却(あるいは加熱)されたラジエータ11内の冷却液12とその他の部分の冷却液12との間で温度差を生じ、冷却液通路14に対流が発生する。この対流によってイオン除去フィルタ17内を冷却液12が流通して冷却液12中のイオンが除去される。
かかる構成によれば新規に熱交換器(例えば、フィン18)を追加せずとも済み、具合がよい。なお、通常の車両ではロータリバルブ15部分にサーモスタット弁を使用している。この場合には、システム運転停止後に冷却液の温度が低下すると弁が閉じられてバイパス流路19側が選択されるので、ラジエータ11を使用して冷却液液12を循環させることが出来ない。本実施例ではロータリバルブ15を用い、燃料電池13の運転停止時に制御部30によって切替えることによってこの点が解決されている。なお、サーモスタット弁と並列にロータリバルブ15を設けても良い。
図18を参照して第11の実施例について説明する。図18は第11の実施例の構成を概略的に示しており、同図において図11と対応する部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略する。
この実施例では冷却液サブ流路に熱源を設けることによって燃料電池13の停止状態や燃料電池搭載車両のシステム停止状態において冷却液に対流を生じさせる。それにより、メインタンクの冷却液が冷却液サブ流路に設けられたイオン除去フィルタ中を循環し、冷却液の不純物イオンが除去されるようにしている。
図18に示すように、この実施例ではメインタンク21とイオン除去フィルタ17とを接続して冷却液12を循環させる冷却液サブ通路22に熱源24が配置されている。熱源24としては、上述した水素吸蔵合金タンク51(図12参照)、熱電素子45(図13参照)、保温ポット62(図62参照)、自己発熱(図15参照)等を使用した構成を作用することが可能である。他の構成は図11と同様である。
このような冷却液サブ通路に熱源を備える構成とすることによって、燃料電池13の停止状態や燃料電池搭載車両のシステム停止状態であっても、冷却液12中の不純物イオン濃度(導電率)が基準値を越えたときや、燃料電池13の停止後所定時間を経過したとき等に冷却液サブ通路22に対流を生じさせ、あるいは常時冷却液サブ通路22に対流を生じさせて、イオン除去フィルタ17に冷却液12を流通させて不純物イオン濃度の増加を抑制することが可能となる。
図19を参照して第12の実施例について説明する。図19は、第12の実施例の構成を概略的に示しており、同図において図1と対応する部分には同一符号を付している。
図19に示すように、燃料電池13の冷却システムは、外気によって冷却液12を冷却する熱交換器としてのラジエータ11、冷却液12、燃料電池13、冷却液通路14、ロータリバルブ15、ウオータポンプ16、イオン除去フィルタ17、熱交換フィン又はヒートパイプ18、バイパス流路19制御部30等によって構成されている。好ましくは、イオン除去フィルタ17は燃料電池13の冷却液入口の近傍に設けられる。それにより、不純物イオンが除去された冷却液12が燃料電池13に供給される。
ロータリバルブ15及びウオータポンプ16は制御部30によって動作が制御される。制御部30はコンピュータシステムによって構成され、燃料電池13の冷却系として別途に設けられ、あるいは燃料電池システムの制御コンピュータの機能の一部として実現される。
図20は、冷却液通路14の配管部分に設けられたイオン除去フィルタ17と放熱フィン18を説明する斜視図である。また、図21は図20に示された放熱フィン18を備えるイオン除去フィルタ17をその配管の管軸方向において切断した状態で示す断面図である。
同図に示すように、冷却液通路14の配管の一部(図示の例では配管内)にイオン交換樹脂171及び微粒子を取り除くフィルタ等からなるイオン除去フィルタ17が設けられている。イオン交換樹脂171は燃料電池スタックなどから冷却液12中に溶出したイオンの吸着を行う。イオン交換樹脂171は複数の熱交換フィン18に接触している。熱交換フィン18はその外部側を冷却液通路14の外部の熱源(例えば、大気)に接し、その内部側をイオン交換樹脂171に接している。
熱交換フィン18は外部の熱源と内部の冷却液12との温度差による熱伝導によってイオン交換樹脂171及び冷却液12を冷却しあるいは加熱する。冷却液12よりも外気温度が高い場合には図21中に実線で示す矢印のように冷却液は流動する。一方、冷却液12よりも外気温度が低い場合には図21中に破線で示す矢印のように冷却液12は流動する。冷却液12は熱容量が大きいため冷却液12の温度は外気温度の変化に遅れて追従する。このため、外気と冷却液12との間には温度勾配が生じ、熱交換フィン18による熱交換が可能となる。
熱伝導による熱交換の他の方法として、例えば、熱キャリアとしての流体を内蔵するヒートパイプを熱交換フィン18の部分に使用することが出来る。
かかる構成において、制御部30は燃料電池13あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止時にロータリバルブをバイパス通路19側を選択し、冷却液12がイオン除去フィルタ17を循環し易いようにする。熱交換フィン18の周囲の外気等の熱源によってイオン除去フィルタ17部分において当該部分の冷却液12と他の部分の冷却液12との間に温度差を生ぜしめ、冷却液通路14に対流を生じさせる。
この対流によって燃料電池13の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態であっても冷却液12がイオン除去フィルタ17を循環し、不純物イオン濃度(導電率)の増加が可及的に抑制される。燃料電池13の起動の際に冷却液12の絶縁抵抗が低下している状態を回避することが可能となり、燃料電池13の起動時間が短縮される。
上述した第12の実施例によれば、燃料電池13や燃料電池搭載車両システムの停止状態において、電力(ウオータポンプやヒータ)を使用せずに冷却液12中のイオン濃度の上昇を抑制することが可能となる。また、車両の場合にはバッテリ上がりや燃費の低下を防ぐことが可能となる。特に、長時間に渡って燃料電池13や燃料電池搭載車両システムを停止する場合に好ましい。
また、燃料電池13の運転状態において燃料電池13が高温状態のときに熱交換フィン18によって外部への放熱量を増加することが出来る。その分ラジエータ11を小型化することが可能となって好ましい。
図22を参照して第13の実施例について説明する。図22は第13の実施例の構成を概略的に示しており、同図において図11と対応する部分には同一符号を付している。
この実施例は図19に示した実施例に使用したフィン付きのイオン除去フィルタ18を冷却液サブ流路22に設けた構成とし、フィン周囲の外気等の熱源によって冷却液に温度差を生ぜしめ、冷却液サブ流路に対流を生じさせている。それにより燃料電池13の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態であっても、冷却液がイオン除去フィルタを循環するようにしている。
図22に示されるように、冷却液サブ通路22に設けられたイオン除去フィルタ17には、図21に示されたような熱交換フィン18が形成されている。このフィン18はフィン18の周囲の雰囲気中の熱と冷却液12の熱との間で熱の移動を生じさせる。燃料電池13の停止あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止によってウオータポンプ23が動作しなくなった状態であっても、フィン18部分の冷却液12と他の冷却液12との間で温度差が生じて冷却液サブ流路22に対流が発生し、冷却液12がイオン除去フィルタ17中を移動する。
それにより、冷却液12中の不純物イオンが除去されてメインタンク21中の冷却液12の不純物濃度の増加が抑制される。従って、燃料電池13の起動の際に冷却液12の絶縁抵抗が低下している状態を回避することが可能となり、燃料電池13の起動時間が短縮される。
図23及び図24を参照して第14の実施例について説明する。
この実施例ではラジエータ内にイオン除去フィルタを設けている。上述した各実施例においてラジエータ11が使用されている。このラジエータ11にイオン除去フィルタ17を配置すれば燃料電池の冷却システムの構成を大きく変えることなく冷却液中の不純物イオンを除去することが可能となる。ラジエータは車両前方などの通風の良い場所に配置され、外気温度変化を取り入れ易い。
図23に示されるように、ラジエータ11は、上部に配置されるアッパータンク111と下部に配置されるロアタンク112との間にその両タンクを接続する複数の細管114が接続され、各細管114に放熱フィン113が形成されている。アッパータンク111及びロアタンク112には図示していないが冷却液通路14がそれぞれ接続されている。
図24は図23に示されたラジエータの一部17を拡大した断面図である。同図に示すように、複数の細管114のうちの一部はイオン交換樹脂171が内挿されたイオン除去フィルタ17となっている。イオン交換樹脂171の装着量や装着細管114の内径や数は適宜に設定することが可能である。これ等の細管114の両端側に微粒子などの異物を除去するフィルタ172がそれぞれ設けられる。なお、フィルタ172を細管114内に設けても良い。
前述したように、従来技術では燃料電池の運転停止あるいは燃料電池搭載車両システムの停止等によってウオータポンプ16が停止すると冷却液12の流動が止まり、イオン溶出によって冷却液12の不純物濃度が増加する。
そこで、この実施例では、燃料電池13の運転停止時にラジエータ11によって冷却液通路14内に温度差を発生させ、対流を起こさせるようにする。温度差は車載の場合、ラジエータ11の配置、ラジエータ11に当る風の流れの設計などによって適宜設定することが可能である。イオン交換樹脂171を装着した細管114と冷却液流路との間に温度差を与えるとラジエータ11内の冷却液12に対流が生じる。冷却液12がイオン交換樹脂171を通過して循環することによって冷却液12のイオン濃度(導電率)を低下させることが可能となる。
この実施例によれば、冷却液12にイオンを溶出しやすいラジエータ(イオン発生源)にてイオンを除去するのでイオン除去効率も良い。また、従来の冷却システム構成を変えずに済むので適用が容易である。
以上説明したように本発明の実施例によれば、燃料電池13の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態において、冷却液の不純物イオン濃度(導電率)が基準値を越えるとウオータポンプを間欠的に動作させる。冷却液がイオン除去フィルタを循環することにより、冷却液中の不純物イオンが除去されて冷却液の所要の絶縁抵抗が得られる。燃料電池の起動の際に冷却液を処理する必要がなくなり、燃料電池の起動時間が短縮可能となる。また、ウオータポンプを間欠的に必要限度で動作させることによって電気エネルギを節約することが出来る。
また、本発明の実施例によれば、燃料電池13の停止状態あるいは燃料電池搭載車両のシステム停止状態において、所定時間を経過するとウオータポンプを間欠的に動作させる。冷却液がイオン除去フィルタを循環することにより、冷却液中の不純物イオンが除去されて冷却液の所要の絶縁抵抗が得られる。燃料電池の起動の際に冷却液を処理する必要がなくなり、燃料電池の起動時間が短縮可能となる。また、ウオータポンプを間欠的に必要限度で動作させることによって電気エネルギを節約することが出来る。
また、本発明の実施例によれば熱源を利用して冷却液に対流を生じさせ、イオン除去フィルタを循環させることによって冷却液中の不純物イオンが除去されて冷却液の所要の絶縁抵抗が得られる。燃料電池の起動の際に冷却液を処理する必要がなくなり、燃料電池の起動時間が短縮可能となる。ウオータポンプを動作させないので電気エネルギを節約することが出来る。
なお、実施例では熱源として水素吸蔵合金タンク、冷却液、熱電素子、通電加熱、外気温度等を例としてあげたが、これ以外のものを利用することも可能である。例えば、直射日光を利用することとしても良い。直射日光による熱で冷却液12の一部を直接的に加熱しあるいはヒートパイプ等によって伝熱して対流を起こさせることが可能である。
また、上述した各実施例の特徴あるいは各実施例の特徴的な要素を適宜に組み合わせることが出来る。例えば、図20に示すフィン付きのイオン除去フィルタ17を、ウオータポンプを間欠的(断続的)に動作させる実施例でも使用できる(例えば、図1、図4、図9参照)。また、フィン付きのイオン除去フィルタを、熱源を別途用意して対流を生じさせる実施例(例えば、図12、図13、図14、図15参照)でも使用できる。それにより、冷却液12の対流を促すことが可能となる。
また、図23及び図24に示すイオン除去フィルタ付きラジエータを各実施例のラジエータ11として使用できる。
また、上述したウオータポンプの複数の制御モードを備えてこれを切替えて使用しても良い。例えば、ウオータポンプへの電力供給源を蓄電池の残容量や蓄電池の状態に対応して蓄電池から燃料電池に切替えても良い(例えば、図2及び図5参照)。例えば、蓄電池の故障や過放電などの不具合な状態に対応して燃料電池を起動させることとしても良い。
このように、本発明の燃料電池の冷却システムによれば、燃料電池の運転停止状態や燃料電池搭載車両のシステム停止状態においても、冷却液の導電率の増加を抑制するので長期間燃料電池の運転を停止した後であっても、再起動を素早く行うことが可能となって具合がよい。
図1は第1の実施例を説明する説明図である。 図2は第1の実施例の制御部30の制御動作を説明するフローチャートである。 図3は第1の実施例の動作を説明する動作タイミング図である。 図4は第2の実施例を説明する説明図である。 図5は第2の実施例の制御部30の制御動作を説明するフローチャートである。 図6は第3の実施例を説明する説明図である。 図7は第3の実施例の制御部30の制御動作を説明するフローチャートである。 図8は冷却液の導電率の増加傾向を説明するグラフである。 図9はウオータポンプの動作時間と冷却液中の不純物イオンの除去傾向を説明するグラフである。 図10は第4の実施例の制御部30の制御動作を説明するフローチャートである。 図11は第5の実施例を説明する説明図である。 図12は第6の実施例を説明する説明図である。 図13は第7の実施例を説明する説明図である。 図14は第8の実施例を説明する説明図である。 図15は第9の実施例を説明する説明図である。 図16は第9の実施例における電極間の冷却液の抵抗率(1/導電率)と冷却液の発熱量の関係を説明するグラフである。 図17は第10の実施例を説明する説明図である。 図18は第11の実施例を説明する説明図である。 図19は第12の実施例を説明する説明図である。 図20はイオン除去フィルタにフィンを設けた例を説明する説明図である。 図21はフィン付きのイオン除去フィルタの個性を説明する断面図である。 図22は第13の実施例を説明する説明図である。 図23は第14の実施例を説明する説明図である。 図24はラジエータの一部を拡大して説明する断面図である。
符号の説明
11 ラジエータ、12 冷却液、13 燃料電池、14 冷却液通路、15 ロータリバルブ、16,23 ウオータポンプ、17 イオン除去フィルタ、18 フィン、19 バイパス流路、21 メインタンク 22 冷却液サブ通路 30 制御部 42 蓄電池

Claims (14)

  1. 冷却液によって冷却される燃料電池と
    前記冷却液の温度を低下させる熱交換器と
    前記燃料電池と前記熱交換器の相互間を前記冷却液が循環し得るように接続する冷却液通路と
    前記冷却液通路の前記冷却液中の不純物を除去する除去装置と、
    前記冷却液通路の冷却液を前記燃料電池及び前記除去装置に循環させるポンプと
    前記燃料電池の運転停止を継続している状態において前記冷却液通路内の冷却液を前記除去装置に流通させる流通手段と、
    を備える燃料電池の冷却システム。
  2. 前記流通手段は、前記冷却液の不純物の状態を検出する不純物検出手段と、前記燃料電池の運転停止を継続している状態において前記不純物が所定値以上検出されたときに前記燃料電池を起動させる起動制御手段と、を備え、
    前記燃料電池によって前記ポンプを動作させる、請求項1に記載の燃料電池の冷却システム。
  3. 前記流通手段は、前記冷却液の不純物の状態を検出する不純物検出手段と、前記燃料電池の運転停止を継続している状態において前記不純物が所定値以上検出されたときに前記ポンプを作動させるポンプ制御手段と、を備える請求項1に記載の燃料電池の冷却システム。
  4. 更に、前記ポンプに電力を供給する蓄電池を備え、
    前記ポンプ制御手段は、前記蓄電池の残容量又は状態に基づいて前記ポンプの作動量を制御する請求項3記載の燃料電池の冷却システム。
  5. 前記不純物検出手段は、前記冷却液の不純物の変化をポンプの停止からの経過時間に基づいて判断する請求項2又は3に記載の燃料電池の冷却システム。
  6. 前記不純物検出手段は、前記冷却液の不純物の変化をポンプの停止からの経過時間及び前記冷却液の温度に基づいて判断する請求項2又は3に記載の燃料電池の冷却システム。
  7. 前記流通手段は、冷却液通路内の一部の冷却液と他の冷却液との間に温度差を生ぜしめる温度差発生手段を含む請求項1記載の燃料電池の冷却システム。
  8. 前記温度差発生手段は、前記冷却液通路の外部の熱エネルギを前記冷却液通路内に伝熱させる伝熱手段である請求項7記載の燃料電池の冷却システム。
  9. 前記伝熱手段が、前記外部の熱エネルギを前記冷却液通路内に伝熱させる熱交換器を含む請求項8記載の燃料電池の冷却システム。
  10. 前記温度差発生手段が、発熱体又は吸熱体である請求項7記載の燃料電池の冷却システム。
  11. 前記温度差発生手段が、前記冷却液通路に設けられて前記燃料電池の運転状態において熱を蓄積する蓄熱装置である請求項7記載の燃料電池の冷却システム。
  12. 前記蓄熱装置が前記冷却液を蓄積する冷却液蓄積装置であって、温度差を生じさせるときは前記燃料電池の運転状態において蓄積した冷却液を前記冷却液通路に供給する供給装置を備える請求項11記載の燃料電池の冷却システム。
  13. 前記除去装置を冷却装置としての前記熱交換器に設ける請求項1に記載の燃料電池の冷却システム。
  14. ポンプによって冷却液を燃料電池に供給して該燃料電池の温度を調節する冷却装置を含む燃料電池の冷却システムであって、
    前記冷却液中の不純物の量を前記ポンプの停止からの経過時間に基づいて推定する不純物量推定手段を備え、
    前記不純物量推定手段は前記冷却液における時間経過に対する不純物濃度増加特性を冷却液温度をパラメータとして複数保持し、前記システム停止からの経過時間と前記冷却液の温度に基づいて対応する不純物濃度を当該特性から推定する、燃料電池の冷却システム。
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