JP4055000B2 - 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置 - Google Patents

光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置 Download PDF

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本発明は、複数本の光ファイバをテープ状に一体化した光ファイバテープ心線を備えた光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブル製造装置に関するものである。
従来、複数本の光ファイバをテープ状に並べて一体化した光ファイバテープ心線を備えた光ファイバケーブルがある。この種の光ファイバケーブルは、スロット内に光ファイバテープ心線を複数積層させて収納したスペーサを被覆して構成されている。
実際の光ファイバ接続作業においては、光ファイバケーブルの敷設後、光ファイバケーブルに収容された光ファイバテープ心線のうちの1芯または数芯を取り出して、他の光ファイバと接続する中間後分岐を行う場合がある。この中間後分岐では、まず光ファイバケーブルの被覆を剥いでスロットに収納された光ファイバテープ心線を取り出し、この光ファイバテープ心線に分離治具、カッタ等を用いて切り込みを入れて光ファイバテープ心線の被覆を剥いで光ファイバを露出させ、露出した光ファイバを切断して他の光ファイバと接続する。
一般に、この中間後分岐を行うためには分離治具が必要であり、分離治具が無い場合には、この分岐作業を行うことは非常に難しい。特に、分岐を行う光ファイバテープ心線内に活線(分岐作業時点で信号伝送に用いられている光ファイバ)がある場合は、この活線の伝送損失を増加させないように分岐作業を行う必要があるが、実際には分離治具を用いても活線に悪影響を与えることなく活線分岐を行うことは不可能である。
上記のような光ファイバの取り出し作業を考慮し、間欠的に光ファイバを束ねる固定部が形成された光ファイバテープ心線が提案されている。この種の光ファイバテープ心線の製造方法としては、複数の光ファイバを互いに平行に配置し、紫外線硬化樹脂や熱可塑性の樹脂を光ファイバの長手方向に沿って間欠的に塗布(以後、間欠塗布と呼ぶ)して硬化させることにより、間欠的に光ファイバを束ねる固定部を形成する方法が知られている。
また、この種の光ファイバテープ心線の製造方法としては、光ファイバの全周にわたって紫外線硬化樹脂を塗布し、この紫外線硬化樹脂が塗布された光ファイバに、光ファイバの長手方向に沿って一定の間隔を持って紫外線を照射することにより間欠的に紫外線硬化樹脂を硬化させ、紫外線が照射されなかった未硬化部の紫外線硬化樹脂を溶剤によって完全に除去することにより製造する方法もある。(例えば、特許文献1参照)。
また、ラミネート材料やラミネートシート、接着剤を用いて平行に並べられた複数の光ファイバを固定する固定部を間欠的に設けることにより、光ファイバを長手方向に沿って間欠的に束ねたものもある(例えば、特許文献2参照)。
これらの光ファイバケーブルは、ケーブルの敷設後に、光ファイバテープ心線から光ファイバの取り出し及び分岐接続が容易であり、作業現場での分岐作業を効率よく迅速に行うことができる。
特開昭63−13008号公報 特開平9−243885号公報
しかしながら、上述した光ファイバテープ心線では、固定部以外の光ファイバが束ねられていない部位(以後、単芯分離部と呼ぶ)における光ファイバは、樹脂またはテープ等により全く被覆されていない。したがって、上述した光ファイバテープ心線では、光ファイバテープ心線をスペーサ内に収納する集合工程、シース工程において、光ファイバテープ心線を巻き付け保持しているボビンから光ファイバテープ心線を繰り出す際に、単心分離部で隣接する光ファイバ同士が絡まったり、光ファイバに損傷が生じたりする可能性がある。また単芯分離部をきっかけとして固定部で束ねられた光ファイバが分離してほどけやすく、光ファイバテープ心線として光ファイバを束ねるという本来の機能が果たせなくなる恐れもある。
また、粘度が高い紫外線硬化樹脂を用いて間欠塗布を行うと、塗布スピードを上げることが難しく光ファイバテープ心線の製造線速が低下してしまうため、粘度が低い紫外線硬化樹脂を使用する必要性がある。しかし、粘度が低い紫外線硬化樹脂は、光ファイバ上に紫外線硬化樹脂が留まりにくいため、効率的かつ安定的な樹脂の塗布が難しい。同様に、紫外線硬化樹脂の代わりに、熱可塑性樹脂やラミネートテープなどの粘着テープを用いて固定部を間欠的に設ける場合であっても、汎用の光ファイバテープ心線に比べると製造線速が低下してしまい、生産性が悪かった。
また、光ファイバの全周にわたって紫外線硬化樹脂が塗布された光ファイバに一定の間隔で紫外線を照射した後に、溶剤を用いて未硬化部の紫外線硬化樹脂を除去する方法も製造工程が複雑であるため製造線速を高めることが難しく、また寸法精度も悪かった。
また、光ファイバテープ心線の周囲には、テープ樹脂が方向性を持ちながら被覆されているため、光ファイバをスロットに収納してケーブル化するとテープ樹脂の硬化収縮により内部の光ファイバが異方的な歪みを受けることによってPMDが高くなる傾向がある。特に、SZ型ケーブルにおいては、反転部近傍にて光ファイバテープ心線がスロット内で捩じられ、光ファイバが異方向歪みを受けるためPMD(偏波モード分散)が高くなってしまっていた。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、その目的は、光ファイバの分岐作業を容易かつ迅速に行うことができる光ファイバケーブル、および生産性に優れかつ光ファイバの保護性能に優れた光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1)光ファイバテープ心線を備えた光ファイバケーブルであって、前記光ファイバテープ心線は、複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバを接合する樹脂とを有し、前記樹脂は、前記複数の光ファイバの長手方向に沿って間欠的に設けられた分断部で分断されており、前記分断部には、前記樹脂が残留していることを特徴とする光ファイバケーブル。
(2) 前記樹脂は、前記光ファイバを覆っていることを特徴とする(1)記載の光ファイバケーブル。
(3) 前記分断部は、前記光ファイバテープ心線の長手方向に沿って幅方向にずれて複数設けられていることを特徴とする(1)または(2)記載の光ファイバケーブル。
(4) 隣り合う光ファイバ間には、前記樹脂によって凹部が形成されており、前記凹部の底は、隣り合う光ファイバの共通接線よりも内側に位置していることを特徴とする(1)〜(3)の何れか一つに記載の光ファイバケーブル。
(5) 長手方向に沿って形成されたスロットを有するスペーサを有し、
前記スロット内に前記光ファイバテープ心線が積層されて収容されていることを特徴とする(1)〜(4)の何れか一つに記載の光ファイバケーブル。
(6) 前記スペーサには、前記スロットが周方向に反転する反転部が形成されており、前記分断部が前記反転部に配置されていることを特徴とする(5)記載の光ファイバケーブル。
(7) 前記分断部の位置を示す識別部を有することを特徴とする(1)〜(6)の何れか一つに記載の光ファイバケーブル。
(8) 前記識別部は、前記光ファイバテープ心線に設けられていることを特徴とする(7)記載の光ファイバケーブル。
(9) 前記光ファイバテープ心線は、外被によって覆われており、
前記識別部は、前記外被に設けられていることを特徴とする(7)記載の光ファイバケーブル。
(10) 複数の光ファイバが樹脂によって接合された光ファイバテープ心線を備え、前記樹脂が前記複数の光ファイバの長手方向に沿って間欠的に設けられた分断部で分断されており、前記分断部に前記樹脂が残留している光ファイバケーブルの製造方法であって、
前記分断部が形成された前記光ファイバテープ心線をスペーサに設けられたスロットに収納する収納ステップを有することを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
(11) 前記収納ステップ以前に、前記光ファイバテープ心線を間欠的に分断する分断ステップを有することを特徴とする(10)記載の光ファイバケーブルの製造方法。
(12) 前記分断ステップでは、前記分断部を前記光ファイバテープ心線の幅方向にずれた位置に複数形成することを特徴とする(11)記載の光ファイバケーブル。
(13) 前記分断ステップでは、前記分断部が前記スロットの所定の位置に収納されるように前記樹脂を分断することを特徴とする(11)または(12)に記載の光ファイバケーブルの製造方法。
(14) 前記スペーサには、前記スロットが周方向に反転する反転部が形成されており、
前記収納ステップでは、前記分断部が前記反転部に配置されるように前記光ファイバテープ心線を前記スロットに収納することを特徴とする(10)〜(13)の何れか一つに記載の光ファイバケーブルの製造方法。
(15) 前記分断部の位置を示す識別部を付与するマーキングステップを有することを特徴とする(10)〜(14)の何れか1項に記載の光ファイバケーブルの製造方法。
(16) 前記マーキングステップでは、前記光ファイバテープ心線に前記識別部を付与することを特徴とする(15)記載の光ファイバケーブルの製造方法。
(17) 前記マーキングステップでは、前記外被に前記識別部を付与することを特徴とする(15)記載の光ファイバケーブルの製造方法。
(18) 複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバを接合する樹脂とを有する光ファイバテープ心線を供給する光ファイバテープ心線供給器と、
前記光ファイバテープ心線供給器から供給される前記光ファイバテープ心線の前記樹脂を前記光ファイバの長手方向に沿って間欠的に分断する光ファイバテープ心線分断器と、
前記光ファイバテープ心線をスペーサに形成されたスロットに収納する光ファイバテープ心線収納器と、を有することを特徴とする光ファイバケーブル製造装置。
(19) 前記光ファイバテープ心線分断器は、前記樹脂を分断する複数の線材を備えたブラシを有することを特徴とする(18)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(20) 前記光ファイバテープ心線分断器は、前記樹脂を分断する歯を備えたカッタを有することを特徴とする(18)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(21) 前記カッタは、前記光ファイバ心線の幅方向に平行に配置された回転軸と、前記回転軸に軸支されて前記幅方向に配列された複数の歯とを有することを特徴とする(20)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(22) 前記複数の歯は、同位相で配置されていることを特徴とする(21)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(23) 前記複数の歯の少なくとも2つは、互いに異なる位相で配置されていることを特徴とする(21)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(24) 前記スペーサに形成された前記スロットの形状を検出するスロット形状検出器を有し、
前記光ファイバテープ心線分断器は、前記スロット形状検出器の検出結果に応じて、前記樹脂を分断することを特徴とする(18)〜(23)の何れか1項に記載の光ファイバケーブル製造装置。
(25) 前記スペーサには、前記スロットが周方向に反転する反転部が形成されており、
前記光ファイバテープ心線分断器は、前記スロット形状検出器の検出結果に応じて、前記分断部が前記反転部に配置されるように前記樹脂を分断することを特徴とする(23)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(26) 前記光ファイバテープ心線の分断位置を示す識別部を設けるマーキング器を有することを特徴とする(18)〜(25)の何れか1項に記載の光ファイバケーブル製造装置。
(27) 前記マーキング器は、前記識別部を前記光ファイバテープ心線に付与することを特徴とする(26)記載の光ファイバケーブルの製造装置。
(28) 前記マーキング器は、前記識別部を前記外被に付与することを特徴とする(26)記載の光ファイバケーブルの製造装置。
(29) 複数の光ファイバを供給する光ファイバ供給器と、前記複数の光ファイバを樹脂によって接合する光ファイバ接合器と、
前記光ファイバ接合器によって接合された前記光ファイバテープ心線の前記樹脂を前記光ファイバの長手方向に沿って間欠的に設けられた分断部にて分断する光ファイバテープ心線分断器と、を有することを特徴とする光ファイバケーブル製造装置。
(30) 前記光ファイバテープ心線分断器は、前記樹脂を分断する複数の線材を備えたブラシを有することを特徴とする(29)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(31) 前記光ファイバテープ心線分断器は、前記樹脂を分断する歯を備えたカッタを有することを特徴とする(29)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(32) 前記カッタは、前記光ファイバ心線の幅方向に平行に配置された回転軸と、前記回転軸に軸支されて前記幅方向に配列された複数の歯とを有することを特徴とする(31)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(33) 前記複数の歯は、同位相で配置されていることを特徴とする(32)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(34) 前記複数の歯の少なくとも2つは、互いに異なる位相で配置されていることを特徴とする(32)記載の光ファイバケーブル製造装置。
(35) 前記分断部の位置を示す識別部を光ファイバテープ心線に設けるマーキング器を有することを特徴とする(29)〜(34)の何れか1項に記載の光ファイバケーブル製造装置。
本発明によれば、光ファイバの分岐作業を容易かつ迅速に行うことができる光ファイバケーブル、および生産性に優れかつ光ファイバの保護性能に優れた光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置を提供することができる。
以下、本発明に係る光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る光ファイバケーブルの第1実施形態を説明する図であり、図2は、図1に示す光ファイバケーブルのII−II断面図である。また、図3は、光ファイバテープ心線の部分斜視図であり、図4(a)は、図3のIVa−IVa断面図である。
光ファイバケーブル10は、図1および図2に示すように、スペーサ11と、スペーサ11に形成されたスロット13内に収納された複数の光ファイバテープ心線20と、スロット13の外周面に巻回され、光ファイバテープ心線20がスロット13から外れるのを防止する押さえ巻き14と、押さえ巻き14の外周面上を被覆するプラスチック製のケーブル外被(外被)15とを備えている。
スペーサ11は、光ファイバケーブル11の骨格を形成する略円筒形状の基体である。スペーサ11の軸中心には、光ファイバケーブル10に負荷される張力が光ファイバテープ心線20に直接伝わらないようにするための抗張力体であるテンションメンバTが設けられている。本実施形態では、テンションメンバTは、例えば銅線から構成されている。
スロット13は、スペーサ11の周方向に所定間隔毎に複数個(図2では5つ)形成されている。スペーサ11に形成された各スロット13は、螺旋形状を描くように形成されており、その螺旋の向き(スペーサ11の周方向に対する向き)が一方向に形成された移行部13bと、螺旋の向きが周方向に反転する反転部13aとが交互に繰り返されて長手方向にSZ撚りの螺旋形状を描いている。すなわち、本実施形態の光ファイバケーブル10は、スロット13がSZ撚りの螺旋状に形成されたSZ型ケーブルである。
スロット13内には、複数の光ファイバテープ心線20がスペーサ11の径方向に積層された状態で収容されている。各光ファイバテープ心線20は、光ファイバ21を長手方向に沿って複数本(図2では、4本)平行に接触させて配置し、これらの光ファイバ21全体を紫外線硬化樹脂からなるテープ樹脂22を施すことにより接合し、テープ状に一体化したものである。この光ファイバテープ心線20としては、例えば外径が250μm、厚さが0.3mm〜0.4mm、幅が1.1mmのものが例示される。本実施形態の光ファイバケーブル10は、各スロット13内にそれぞれ5枚の光ファイバテープ心線20が径方向に積層された100心型の光ファイバケーブルである。
本実施形態の光ファイバテープ心線20には、図3に示すように、光ファイバ21が単心又は複数心に分断された分断部20a(図3の斜線部分)と、分断されていない非分断部20bが交互に設けられている(図3の斜線部分以外の部分)。分断部20aは、光ファイバテープ心線20の長手方向に沿って所定間隔毎に間欠的に設けられている。分断部20aにおいては、光ファイバ21間に位置するテープ樹脂22に長手方向に沿って分断溝22aが形成されており、隣接する光ファイバ21は、この分断溝22aによって互いに分離分断されている。図3では、光ファイバ21をそれぞれ単心分離する構成が示されているが、複数心毎に分離するように構成しても良い。
光ファイバテープ心線20においては、図4(a)に示すように、各光ファイバ21間に位置するテープ樹脂22が分断溝22aにて分断されており、分断された残留テープ樹脂22bは分断溝22aを境として各光ファイバ21に付着して残留している。この残留テープ樹脂22bは、非分断部20bのテープ樹脂22と長手方向に連続的に接続されており、残留テープ樹脂22bに被覆されている各光ファイバ21を保護するとともに、その動きを制限し、ばらつきにくくしている。したがって、光ファイバテープ心線20は、光ファイバテープ心線20をスペーサ13内に収納する集合工程、シース工程においても、光ファイバ21同士が分断部20aにおいてばらつきにくく、隣接する光ファイバ21同士が絡まったり、光ファイバ21に損傷が生じたりしにくい。
一方、分断部20aでは、分断溝22aによって光ファイバ21が分断されているため、非分断部20bに比べて光ファイバ21の移動自由度が増し、非分断部20bの光ファイバ21に比べて撓みやすくなっている。すなわち、分断部20aの光ファイバ21は、分断溝22aによって分断されることによって、他の光ファイバ21に負荷をかけることなく微少変位可能な状態となっている。
ただし、分断部20aの光ファイバ21が非分断部20bの光ファイバ21に対してあまり大きく変位可能であると、図4(b)に示すように、分断部20aと非分断部20bの境界20Eにおいて、光ファイバ21に曲率Rの小さな曲げが加わることにより、活線ロス増(BER増)が発生してしまう。したがって、光ファイバ21に小さいの曲率Rの曲げが生じないように、非分断部20bにおける光ファイバ21同士の結合が弱いほうが好ましく、すなわちテープ樹脂22の硬度は光ファイバ21に小さいの曲率Rの曲げが生じない程度に柔らかい材質ものを選択することが好ましい。活線ロス増(BER増)を考慮すると、7.5mmより小さな曲率Rが生じないことが好ましい。
本実施形態の光ファイバテープ心線20は、図1に示すように、スペーサ11に形成されたスロット13の反転部13aに、分断溝22aを有する分断部20aが位置するようにスロット13に収納することが好ましい。光ファイバテープ心線20内の光ファイバ21は、反転部13aにおいて折り曲げられることにより、テープ樹脂22から負荷がかかるが、分断部20aは分断されていない部分に比べて撓みやすくなっており、曲げに対する光ファイバ21にかかる負荷が小さいため、光ファイバ21は大きな歪み等を受けにくく、反転部13aに配置してもPMD損失が小さい。
本実施形態において、分断溝22aの長さは、隣り合う光ファイバ21やテープ樹脂22の材質や、スロット13の形状等によって異なる。なお、図3は、分断部20aおよび分断部20aに形成される分断溝22aを模式的に示しているものであり、縦、横及び奥行きの比率は、図3によって制限されるものではない。
光ファイバケーブル10を敷設した後に、他の光ファイバとの接続のため中間後分岐を行うには、まず、光ファイバケーブル10のケーブル外被15及び押さえ巻き14を剥がし、スペーサ11のスロット13を露出させる。次いで、スペーサ11のスロット13内に収納されている光ファイバテープ心線20を、反転部13aから引き出し、この光ファイバテープ心線20から単心(又は複数心)の光ファイバ21を分岐させることにより達成される。
以上説明したように、本実施形態の光ファイバテープ心線20には、光ファイバが単心又は複数心に分離された分断部20aが設けられている。したがって、特別な治具を用いることなく、光ファイバケーブル10の敷設後に、他の光ファイバを接続する中間後分岐を行う場合であっても、光ファイバ21を分離する作業を行う必要がないため、極めて容易に中間後分岐を行うことができる。また、本実施形態の光ファイバテープ心線20では、光ファイバ21に分離作業に伴う負荷が光ファイバ21に悪影響を及ぼすことがないため、伝送損失の増大を回避することができる。
また本実施形態によれば、異方向歪みを受けやすいスロット13の螺旋の向きが途中で反転する反転部13aに光ファイバテープ心線20の分断部20aが配置されているので、光ファイバテープ心線20の異方向歪みによるPMDを大幅に低減させることができる。また、反転部13aでは、移行部13bに比べてスロット13内の光ファイバテープ心線20の取り出しが容易である。このため、より一層容易に中間後分岐を行うことができる。
分断部20aは、中間後分岐を容易にするために設けられているが、敷設後に中間後分岐に用いられる分断部20aよりも中間後分岐に用いられない分断部20aは、中間後分岐に用いられることがない場合が多いと考えられる。本実施形態によれば、光ファイバテープ心線20は、分断部20aが形成されている部位であっても、光ファイバ21が全長にわたってテープ樹脂22によって覆われており、このテープ樹脂22により光ファイバ21が保護された構造となっている。したがって、分断部20aが中間後分岐に用いられない場合であっても、光ファイバテープ心線20の全長にわたって、テープ樹脂22によって光ファイバ21を保護し、光ファイバテープ心線20の通信安定性を保つことができる。
なお、上記説明では、分断部20aが反転部13aに位置するように光ファイバテープ心線20をスロット13内に収納するとして説明したが、これに限られることはなく、スロット13内の任意の位置に分断部20aが収納されるようにしても良い。この場合であっても、分断部20aをスロット13内から取り出した後の取扱性は、分断部20aから反転部13aを取り出した場合と同様である。
次に、光ファイバケーブル製造装置について詳細に説明する。
図5は、光ファイバケーブル製造装置の概略構成図である。
光ファイバケーブル製造装置30は、図5に示すように、スペーサ11を送り出すスペーササプライロール31(スペーサ供給器)と、それぞれ分断部20aが無い光ファイバテープ心線20をスペーサ11の対応するスロット13に供給する複数の光ファイバテープ心線供給器33と、各光ファイバテープ心線供給器33から供給される光ファイバテープ心線20をスペーサ11の対応するスロット13内に収納する集線器32(光ファイバテープ心線収納器)を備えている。さらに、光ファイバテープ心線供給器33と集線器32との間には、光ファイバテープ心線20に分断部20aを形成する分断装置34(光ファイバテープ心線分断器)が設けられている。
また、光ファイバケーブル製造装置30は、スロット13内に光ファイバテープ心線20が収納されたスペーサ11の外周面上に押さえ巻き14を巻回する押さえ巻きヘッド38と、スペーサ11上に巻回された押さえ巻き14の外周にプラスチック製のケーブル外被15を被覆する外被押出装置39(外皮形成器)が設けられている。ケーブル外被15が被覆された光ファイバケーブル10は、キャプスタン41によってボビン42側に引き込まれ、ボビン42に巻回される。
図6は、分断装置34の概略的な構成を説明する図である。分断装置34は、光ファイバテープ心線20のテープ樹脂22に分断溝22aを形成して、光ファイバ21を単心又は複数心に分離させて分断部20aを形成する装置である。
図6に示すように、この分断装置34は、ベース35上に複数の線材36が立設して構成される分離工具部37を有している。この分断装置34は、分離工具部37の線材36の先端を光ファイバテープ心線20のテープ樹脂22に接触させた状態にて、分離工具部37を光ファイバテープ心線20の長手方向に相対的に移動させる。線材36の先端は、光ファイバテープ心線20のテープ樹脂22にめり込み、分離工具部37の移動によってテープ樹脂22の一部を削ぎ落とし分断溝22aを形成する。これにより、隣り合う光ファイバ21を接続固定するテープ樹脂22が分断され、隣り合う光ファイバ21は、分断溝22aによって互いに離間される。これにより、光ファイバ21が単心又は複数心に分離された分断部20aが光ファイバテープ心線20に形成される。
なお、この分離工具部37を光ファイバテープ心線20の表裏両面に配置し、両側から光ファイバテープ心線20に切り込み20aを形成するようにしても良い。
次に、上記光ファイバケーブル製造装置30を用いた光ファイバケーブル10の製造方法について説明する。
光ファイバテープ心線供給器33から送り出される光ファイバテープ心線20を、分断装置34によって光ファイバテープ心線20に分断部20aを形成する。その後、光ファイバテープ心線20を、スペーササプライロール31から送り出されるスペーサ11のスロット13内に集線器32によって収納する。ここで、光ファイバテープ心線20をスロット13に収納する際には、分断部20aがスロット13の反転部13aに収納されるようにする。
光ファイバテープ心線20をスロット13に収容した後、スペーサ11の外周に、押さえ巻きヘッド38によって押さえ巻き14を巻き付け、外被押出装置39によって外周にケーブル外被15を被覆する。
そして、このケーブル外被15が被覆された光ファイバケーブル10を、キャプスタン41によって引き込み、ボビン42に巻き取らせる。
このように、本実施形態の光ファイバケーブルの製造方法によれば、分断部20aの無い光ファイバテープ心線20を一旦製造した後に、この光ファイバテープ心線20に光ファイバ21が単心又は複数心に分離された分断部20aを形成する。この分断部20aは、光ファイバテープ心線20を供給する集合工程や、供給された光ファイバテープ心線20をケーブル化するシース化工程などの工程を行う際に形成される。
従来では、光ファイバテープ心線の製造時に、樹脂を塗布したり、粘着テープを複数の光ファイバの長手方向において間欠的に貼り付けたりして、光ファイバを互いに分離可能に構成するといった作業を行っていたため製造線速が速くならず、生産性が悪かった。しかしながら、本実施形態の光ファイバケーブル10の製造方法では、線速の比較的遅い集合工程やシース工程において光ファイバテープ心線20に分断部20aを形成することができるため、汎用の光ファイバテープ心線20を用いて製造する際と同様に、生産性を落とすことなく光ファイバケーブル10を製造することができる。
光ファイバケーブル製造装置30の分断装置34としては、線材36を光ファイバテープ心線20に接触させて移動させながら分断を行うものに限定されない。
以下、分断装置34の他の例を説明する。
図7は、せん断型の分離工具部47を有する分断装置34を説明する図である。分離工具部47は、光ファイバテープ心線の幅方向に沿って光ファイバテープ心線20の厚さ方向一方側または他方側に交互に配置された複数の押圧部48a,48b,48c,48dを有している。押圧部48a,48cは、光ファイバテープ心線20の厚さ方向一方側に設けられており、それぞれ光ファイバテープ心線20の対応する光ファイバ21を厚さ方向他方側に押圧する。一方、押圧部48b,48dは、光ファイバテープ心線20の厚さ方向他方側に設けられており、光ファイバテープ心線20の対応する光ファイバ21を厚さ方向他方側に押圧する。隣接する光ファイバ21同士は、押圧部48a〜48dの押圧によって互いに厚さ方向反対側に移動する。これにより、光ファイバテープ心線20のテープ樹脂22がせん断され、光ファイバ21が互いに分離し、分断部20aが形成される。
図8は、切断型の分離工具部57を有する分断装置34を説明する図である。分離工具部57は、回転軸57aと、回転軸57aに軸支されて回転軸57aとともに回転する円盤形状の複数の切断ローラ58とを備えている。切断ローラ58は、図中矢印S方向に移動する光ファイバテープ心線20の表面と接触するように配置されており、図中矢印R方向に回動する。切断ローラ58の外周縁の一部には、光ファイバテープ心線20における光ファイバ21同士の間のテープ樹脂22を切断する単数又は複数の切断刃58aが互いに同位相で設けられている。すなわち、各切断ローラ58は、テープ樹脂22を切断するカッタを構成している。分断部を形成する場合には、分離工具部57が光ファイバテープ心線20の線速に応じた回転速度で各切断ローラ58が回動し、切断刃58aが光ファイバ21間に位置するテープ樹脂22を切断することで、光ファイバ21が互いに分断される。こうして、図3に示すような分断部20aが光ファイバテープ心線20に形成される。
なお、図8では、複数の切断刃58aが同位相で設けられている構成としたが、これに限られず、図9に示すように複数の切断刃58aが互いに異なる位相で各切断ローラ58に設けられていてもよい。このように互いに異なる位相の切断ローラ58を有する分断装置34を用いると、図10に示すように分断溝22aが長手方向に沿って幅方向にずれて複数設けられた光ファイバテープ心線20を製造することが可能となる。
また、切断刃58aを切断ローラ58の外周縁にランダムに設けることにより、光ファイバテープ心線22に分断溝22aをランダムに形成するように構成しても良い。
図11は、引き裂き型の分離工具部67を有する分断装置34を説明する図である。
分離工具部67は、光ファイバテープ心線20の各光ファイバ21を周囲を覆うテープ樹脂22とともに厚さ方向両側から挟持する複数の挟持ローラ68を複数備えている。この挟持ローラ68は、周囲を覆うテープ樹脂22を介してそれぞれ対応する光ファイバ21に密着した状態で、各狭持ローラ68が図11の矢印Lに示すように、光ファイバ21の配列された方向に往復運動する。光ファイバ21は、狭持ローラ68の往復運動によって互いに離間する方向へ力を受け、隣り合う光ファイバ21間のテープ樹脂22が引き裂かれて、隣り合う光ファイバ21が互いに分離する。これにより、分断部20aが光ファイバテープ心線20に形成される。
図12は、振動型の分離工具部77を有する分断装置34を説明する図である。分離工具部77は、光ファイバテープ心線20を厚さ方向において両側から挟持する一対の挟持部材78,78を有している。これら狭持部材78,78は、スポンジ等の柔軟性を有した部材で構成されている。分離工具部77は、一対の挟持部材78,78が光ファイバテープ心線20を挟持した状態で、図12中矢印Mの方向にそれぞれ振動し、テープ樹脂22を破断することで光ファイバ21同士を互いに分離する。
なお、光ファイバテープ心線20としては、図3に示すように隣接する光ファイバ21同士が接触したものでもよいが、隣接する光ファイバ21同士が接触せずに離れているものであってもよい。
また、光ファイバ21同士が接触していない場合、光ファイバ21の間隔が10μm以下であることが好ましい。間隔が10μm以下であれば、テープ樹脂22を形成する樹脂が光ファイバ21同士の間に入る量が比較的少ないため、分断が容易である。
次に、本発明にかかる光ファイバケーブルに好適な光ファイバテープ心線を図13から図17を参照して説明する。
図13に示すように、光ファイバテープ心線20は、互いに並列配置された複数の光ファイバ21(図では4本)と、隣り合う光ファイバ21が接触した状態で各光ファイバ21を接合して覆おうテープ樹脂22とを有している。テープ樹脂22の素材としては、紫外線硬化型樹脂、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を使用することができる。
各光ファイバ21は、コア23aとクラッド23bとからなるガラスファイバ23と、このガラスファイバ23の外周を覆う一次保護被覆24と、一次保護被覆24の外周を被覆する二次保護被覆25とを有している。二次保護被覆25の外周には、厚さ1μmから10μm程度の着色層が形成されていてもよい。また、ガラスファイバ23の周囲に薄膜状のカーボン層がコーティングされていてもよい。これらの光ファイバ21は、ITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication standardization sector:国際電気通信連合・電気通信標準化部門)により定められたG652に準拠するものであることが好ましい。
適用可能なガラスファイバ23としては、コア23aと複数層のクラッド23bからなるガラスファイバ等、いかなる屈折率分布を有するガラスファイバ23も適用可能である。また、光ファイバ21としては、ガラスファイバ23の外周に保護被覆のみが覆われた光ファイバであってもよい。
また、ガラスファイバ23としては、波長1.55μmにおけるPetermann-Iの定義によるモードフィールド径(MFD:Mode Field Diameter)が10μm以下であることが好ましい。さらに、モードフィールド径が8μm以下であるとより好ましい。
モードフィールド径を小さくすると、マイクロベンド損失や曲げ損失(マクロベンド損失)を小さくすることができる。したがって、スロット13内で、光ファイバテープ心線20が受ける外力による伝送損失の増加を抑えることができる。また、小さい曲げ半径で光ファイバ21を曲げても伝送損失の増加が少ないため、活線分岐しやすい。
図13に示す光ファイバテープ心線20は、テープ樹脂22の厚さが従来の光ファイバテープ心線より薄く形成されている。なお、テープ樹脂22の厚さtは、光ファイバテープ心線20の厚さの最大値をT(μm)、光ファイバ21の外径をd(μm)としたときに、t=(T−d)/2で求めることができ、光ファイバテープ心線20は、T≦d+40(μm)となるように、すなわち、テープ樹脂22の厚さtが20μm以下となるようにテープ樹脂22の厚さが設定されている。
テープ樹脂22が薄い光ファイバテープ心線20を用いると、高い収納密度と構造特性を確保しつつ、反転部13aからの光ファイバテープ心線20の取り出しが極めて容易な光ファイバケーブル10を低コストで得ることができる。
また、以下において図14から図16を参照して説明する光ファイバテープ心線についても、T≦d+40(μm)となるように構成されていることで共通する。
図14に示す光ファイバテープ心線20Aは、隣接する光ファイバ21が、全長にわたってテープ樹脂22によって一体化された、所謂、擦り切り型の光ファイバである。テープ樹脂22は、隣接する光ファイバ21間の窪みを埋めるように被覆されており、隣接する光ファイバ21同士を接合一体化している。また、光ファイバテープ心線20Aの厚さが、光ファイバ21の外径dより大きくならないように構成されている。そのため、この場合の光ファイバテープ心線20Aの厚さTは、光ファイバ21の外径dと等しくなっている。
なお、上記の例では、テープ樹脂22により光ファイバ21を両面側から接着して一体化したが、片面側だけを接着してもよい。
図15に示す光ファイバテープ心線20Bは、光ファイバ21を覆っているテープ樹脂22が、隣り合う光ファイバ21の間に形成された窪みに応じた、凹部26を有する、所謂、ノッチ型である。凹部26において、その窪みが最も大きい部分には底部27が形成されている。
ここで、光ファイバ21の周囲に形成されるテープ樹脂22の厚さは、PMDを低減させる観点によると薄い方が好ましく、0.5μm程度の厚さがあれば良い。しかし、実際にそのような光ファイバテープ心線を製造する場合には、ある程度の厚さがあった方が好ましい。テープ樹脂22の厚さを薄く形成しようとすると、部分的に樹脂が塗布されない(これを樹脂切れと呼ぶ)部位が生じる。そのため、光ファイバ21に対して2.5μm以上の厚さでテープ樹脂22を形成することが望ましい。その場合、所望の外被の厚さを保ちながら光ファイバ間の窪みに充填されるテープ樹脂22を少なくすればよい。樹脂切れが発生しやすい箇所は、光ファイバ21の外径が光ファイバテープ心線20Bの厚さ方向に最も大きくなる箇所であるため、隣接する光ファイバ21間の樹脂の量を減らすことは、樹脂を確実に塗布することを妨げない。
このため、光ファイバテープ心線20Bに凹部26を形成することによって、樹脂切れを防止しつつPMDの増大を抑制することができる。
また、テープ樹脂22の凹部26は、光ファイバテープ心線20Bからテープ樹脂22を剥がして光ファイバ21を分岐するときに有効となる。テープ樹脂22の厚さが薄い部分が多いほど、テープ樹脂22の破壊が起こりやすいため、分岐作業が容易となる。また、分岐作業が容易化するため、分岐作業中に光ファイバ21に与える外力も小さくて済む。そのため、活線分岐のロス増を小さく抑えることができる。
図15に示すように、光ファイバテープ心線20Bは、凹部26の深さYが、テープ樹脂22の共通接線S1と各光ファイバ21の共通接線S2との間の距離より短く形成されている。つまり、底部27の位置が各光ファイバ21の共通接線S2を越えないように凹部26が形成されている。
図16に示す光ファイバテープ心線20Cは、基本的な構成が図15に示した光ファイバテープ心線20Bと同様のものであり、共通する構成については説明を省略する。光ファイバテープ心線20Cは、光ファイバ21の外周を覆っているテープ樹脂22が、隣り合う光ファイバ21間に形成される窪みに応じて、凹部形状となっている、所謂、ノッチ型である。このテープ樹脂22の凹部26cは、図11の場合よりも凹部形状が深くなっている。光ファイバテープ心線20Cは、凹部26cの底部27cが、光ファイバ21の共通接線S2cを越えないように形成されている。
そして、この光ファイバテープ心線20Cでは、テープ樹脂22cに凹部26cが形成されているため、幅方向に撓み易くなっており、光ファイバテープ心線20Cを光ファイバケーブル10のスロット13に収容したときに、光ファイバテープ心線20Cに無理な力がかからず、端部の光ファイバと内側の光ファイバとの間に発生するスロット13内での長さの差が解消されて、そのケーブルPMDが改善できるものと考えられる。
また、光ファイバテープ心線20Cのテープ樹脂22が光ファイバ21の外周に沿って円形状に近づくため、光ファイバテープ心線20Cを製造する際のテープ樹脂22の硬化収縮応力の異方性が小さくなり、光ファイバテープ心線20Cのケーブル状態でのPMDを改善できるものと考えられる。なお、この効果は、図15に示す光ファイバテープ心線20Bにおいても得られるが、凹部26cがより深く形成された光ファイバテープ心線20Cの方がより顕著に得られる。
図17に示す光ファイバテープ心線20Dは、光ファイバ21を覆っているテープ樹脂22が、隣り合う光ファイバ21の間に形成された窪みの一部を埋めるように配置された、所謂、エッジボンド型である。この光ファイバテープ心線20Dは、隣り合う光ファイバ21を接合するテープ樹脂22の量が最も少ないため、テープ樹脂22による光ファイバ21への影響が最も少ないものである。この光ファイバテープ心線20Dの場合であっても、本実施形態の分断装置34を用いて適切に分断部20aを設けることができる。
なお、汎用型の光ファイバテープ心線20では、分断部20aを形成する分断装置34として、図7に示したテープ樹脂22をせん断させるものが好適であるが、ノッチ型の光ファイバテープ心線20B、20Cおよびエッジボンド型の光ファイバテープ心線20Dの場合は、図6、図8、図9、図11,図12に示したその他の分断装置34を用いるのが好適である。
(第2実施形態)
次に、本発明にかかる光ファイバケーブルの第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
図18は、本実施形態の光ファイバケーブルを示す側面図であり、図19は、光ファイバケーブルの光ファイバテープ心線を示す斜視図である。
図18に示すように、この光ファイバケーブル110は、その全長において周方向に対して同一の向きに螺旋状に形成された5つのスロット113を有する一方向撚りスペーサであるスペーサ111を有している。
光ファイバケーブル110は、スペーサ111の各スロット113内に、図19に示すような8心の光ファイバテープ心線120が、10枚ずつ積層されて収容された400心ケーブルである。図19に示すように、スロット113内に収容された光ファイバテープ心線120は、その長手方向にテープ樹脂22が分断溝22aにて切断されて8本の光ファイバ21が4本づつ2組に分断されている分断部120aを有している。
また、光ファイバケーブル110のスペーサ111、押さえ巻き114及び外被115の各外周面には、光ファイバテープ心線120に形成された分断部120aの位置を示す識別部131a,131b,131cがそれぞれ設けられている。
この識別部131a,131b,131cは、作業者が光ファイバテープ心線120を直接視認することなく、中間後分岐を行う分断部120aの位置を識別可能にするためのものである。具体的な識別部131a,131b,131cの態様としては、スペーサ111、押さえ巻き114及び外被115に巻き付けられたテープ、スペーサ111、押さえ巻き114及び外被115を着色するインクなど様々なものが考えられる。
上記光ファイバケーブル110を製造する場合は、図20に示す光ファイバケーブル製造装置60を用いる。図20に示す光ファイバケーブル製造装置60は、スペーサ111を送り出すスペーササプライロール31と、それぞれ光ファイバテープ心線120をスペーサ111の対応するスロット113に供給する複数の光ファイバテープ心線供給器33と、各光ファイバテープ心線供給器33から供給される光ファイバテープ心線120をスペーサ111の対応するスロット113内に収納する集線器32(光ファイバテープ心線収納器)を備えている。さらに、光ファイバテープ心線供給器33と集線器32との間には、光ファイバテープ心線120に分断部120aを形成する分断装置34(光ファイバテープ心線分断器)が設けられている。
また、光ファイバケーブル製造装置60は、スロット113内に光ファイバテープ心線120が収納されたスペーサ111の外周面上に押さえ巻き114を巻回する押さえ巻きヘッド38と、スペーサ111上に巻回された押さえ巻き114の外周にプラスチック製のケーブル外被115を被覆する外被押出装置39(外皮形成器)が設けられている。ケーブル外被115が被覆された光ファイバケーブル110は、キャプスタン41によってボビン42側に引き込まれ、ボビン42に巻回される。
さらに、光ファイバケーブル製造装置60は、集線器32と押さえ巻きヘッド38との間に配置されかつスペーサ111の外周上に識別部131aを設ける識別部としてのマーキング装置44a(マーキング器)と、押さえ巻きヘッド38と外被押出装置39との間に配置されかつ押さえ巻き114の外周上に識別部131bを設ける識別部としてのマーキング装置44b(マーキング器)と、外被押出装置39とキャプスタン41との間に配置されかつケーブル外被115の外周上に識別部131cを設ける識別部としてのマーキング装置44c(マーキング器)とを有している。
この光ファイバケーブル製造装置60は、光ファイバテープ心線供給器33から送り出される光ファイバテープ心線120を分断装置34によって分断して分断部120aを形成する。その後、光ファイバテープ心線120を、スペーササプライロール31から送り出されるスペーサ111のスロット113内に収納させる。そして、スロット113に光ファイバテープ心線120を収容した後、スペーサ111の外周に、押さえ巻きヘッド38によって押さえ巻き114を巻き付ける。そして、押さえ巻き114の外周面に外被押出装置39によって外被層115を被覆する。その後、光ファイバケーブル110は、キャプスタン41によって引き込まれ、ボビン42に巻き取られる。
上記光ファイバケーブル110によれば、光ファイバテープ心線120の分断部120aを示す識別部131a,131b,131cを設けたので、中間後分岐作業を行う際に、光ファイバテープ心線120の分断部120aを極めて容易に認識することができる。なお、光ファイバケーブル110には、識別部131a,131b,131cのうちいずれか一つだけ設けられていてもよく、このとき、この光ファイバケーブルを製造する製造装置としては、設けられる識別部を形成するマーキング装置のみが設けられた構成としてもよい。
本実施形態によれば、識別部131a,131b,131cを形成することによって、外径250μm程度の光ファイバ21を用いた光ファイバテープ心線120においても、分断部120aの位置を識別部131a,131b,131cによって容易に把握することができ、例えば、冬場等の劣悪な環境下で架空のクロージャの中間後分岐を行うときなどにも楽に作業を行うことができる。
なお、上記の例では、8心の光ファイバテープ心線120を4心ずつに分離させて分断部120aを形成したが、分離の仕方は4心ずつに限定されず、例えば、2心ずつ4組に分離させることにより、さらなる中間後分岐の容易化を図ることができる。
このように、上記構造の光ファイバケーブル110においては、ケーブルの細径化と接続時間を短縮することを目的として、8心などの多心光ファイバテープ心線120が使用されることが多いが、4心単位で接続することもある。このとき、4心ずつに分離しておくと、中間後分岐し易い。また、4心ずつの分断部分に、さらに2心ずつの分断部を設けておくと、2心単位での接続も可能となり、さらに有効である。
(第3実施形態)
図21は、本発明にかかる光ファイバケーブルの第3の実施形態を示す断面図である。図22は、図21に示す光ファイバケーブルの光ファイバテープ心線の斜視図である。
図21に示すように、この光ファイバケーブル210は、鋼線等のテンションメンバ211を備えた心線側の外被212内に、図22に示す4心の光ファイバテープ心線220が4枚積層されて収納された16心のケーブル構造を有している。また、光ファイバケーブル210は、架空に設置するための鋼撚線215aを外被で覆ってなる支持線215を備え、該支持線が長手方向に沿って設けられ、この支持線215が連結部215bを介して外被212に連結されている架空少心型と呼ばれる構造である。
光ファイバテープ心線220は、図22に示すように、その長手方向における所定の箇所に4本の光ファイバ21が2心ずつ2組に分離された分断部220aを有している。
外被212と光ファイバテープ心線220との間には緩衝材213が充填され、光ファイバテープ心線220が外部応力からうける負荷を軽減している。
また、外被212の内周面において、光ファイバテープ心線220の両側に長手方向に沿って引き裂き紐214が配設されている。これら引き裂き紐214を側方へ引っ張ることにより、外被212が引き裂かれ、内部の光ファイバテープ心線220を露呈させることで取り出すことができる構成である。
また、この光ファイバケーブル210の場合も、光ファイバテープ心線220に形成された分断部220aの配設箇所を示す識別部が、光ファイバテープ心線220及び外被212の外周に設けられていることが好ましい。
上記光ファイバケーブル210を製造する場合は、分断部220aを形成した光ファイバテープ心線220を、捩りながら緩衝材213とともに集合させる。その後、緩衝材213に覆われた光ファイバテープ心線220の外周を外被212によって覆うとともに、支持線215と一体的にケーブル化する。
なお、このように光ファイバケーブル210を製造する場合も、光ファイバテープ心線220の分断部220a部分に直接、又は、分断部220aの配設位置における外皮212の外周にマーキングを施し、識別部を設けることが好ましい。
(第4実施形態)
図23は、本発明にかかる光ファイバケーブルの第4の実施形態を示す断面図である。
図23に示すように、この光ファイバケーブル310は、直径1.5mmの複数のG−FRPからなる抗張力体311を内蔵したPBT等のプラスチック製のチューブ312内に、24本の光ファイバ21をテープ樹脂22によって一体化させた24心の光ファイバテープ心線320が18枚積層されて収納された432心のケーブル構造を有している。
光ファイバテープ心線320とチューブ312との間には、油脂状充填物313が充填され、油脂状充填物313によって外部から光ファイバテープ心線320に負荷がかかることを抑制している。
また、チューブ312は、アラミド繊維からなる引き裂き紐314が設けられたポリエチレンからなる被覆層315によって外周が覆われており、引き裂き紐314を側方へ引っ張ることにより、外被層315を引き裂き、チューブ312を露出することができるようになっている。
光ファイバテープ心線320には、図示しないが例えば、12心毎に2組に分離された分断部を有している。分断部の構造は、前出の実施形態のものと同様である。
また、この光ファイバケーブル310の場合も、光ファイバテープ心線320に形成された分断部の配設箇所を示す識別部が、光ファイバテープ心線320に直接及び外被315の外周に設けられていることが好ましい。
なお、24心の光ファイバテープ心線320としては、幅6.0mm、厚さ0.28mmのものが用いられ、積層状態の光ファイバテープ心線320が、1000mmピッチで一方向に撚られている。
また、この場合、チューブ312としては、外径14mm、内径10mmのものが用いられ、外被層315は、その厚さが2.5mmとされ、光ファイバケーブル310の外径が19mmとされている。
上記光ファイバケーブル310を製造する場合は、分断部を形成した光ファイバテープ心線320を、捩りながら油脂状充填物313とともにチューブ312内に収納し、その外周を、抗張力体311及び引き裂き紐314とともに被覆層315によって被覆する。
なお、このように光ファイバケーブル310を製造する場合も、光ファイバテープ心線320の分断部及び分断部が配設された位置に対応する外被層315の外周に識別部を設けることが好ましい。
なお、上記構造の光ファイバケーブル310においても、ケーブルの細径化と接続時間を短縮することを目的として、8心以上の多心光ファイバテープ心線320が使用されることが多いが、2心、4心、8心、12心などの単位で接続することもある。こうすれば、したがって、12心に限らず、複数心毎に分割しておくと、中間後分岐のさらなる容易化を図ることができる。
(第5実施形態)
図24は、本発明にかかる光ファイバケーブルの第5の実施形態を示す断面図である。
図24に示すように、本実施形態の光ファイバケーブル410は、軸中心に直径3.3mmの抗張力体411を有し、抗張力体411の周囲に、互いに撚られた4本のPBT等のプラスチック製のチューブ412を備えている。光ファイバケーブル410は、それぞれのチューブ412内に12心の光ファイバテープ心線420が6枚積層されて収納された、288心のケーブル構造を有している。
チューブ412内に収納された光ファイバテープ心線420は、12心の光ファイバを6心づつ2組に分離した分断部を有している。
なお、チューブ412と光ファイバテープ心線420との間には、油脂状充填物(ジェリー)413が充填され、光ファイバテープ心線420が保護されている。
4本のチューブ412は、その外周がナイロン製の押さえ巻き紐416によって巻回されている。また、4本のチューブ412には、その周囲に吸水材417が設けられ、これらチューブ412は、吸水材417とともに、吸水テープからなる押さえ巻き414によって覆われている。押さえ巻き414の外周は、ポリエチレンからなる被覆層415よって覆われている。
本実施形態の光ファイバケーブル410は、光ファイバテープ心線420に形成された前出の実施形態と同様の分断部の配設箇所を示す識別部が、光ファイバテープ心線420及び外被415の外周に設けられていることが好ましい。
なお、12心の光ファイバテープ心線420としては、幅3.0mm、厚さ0.27mmのものが用いられ、積層状態の光ファイバテープ心線420が、1000mmピッチで一方向に撚られている。
また、この場合、チューブ412としては、外径8mm、内径5mmのものが用いられ、これらチューブ412が500mmピッチで反転部を有するように撚られている。また、外被層415は、その厚さが1.5mmとされ、光ファイバケーブル410の外径が23mmとされている。
上記光ファイバケーブル410を製造する場合は、分断部を形成した光ファイバテープ心線420を、捩りながらチューブ412内に収納して油脂状充填物413を充填し、光ファイバテープ心線420を収納したチューブ412を、抗張力体411の周囲に配設して反転部を設けながら撚る。そして、その外周に押さえ巻き紐416を巻き付けて撚りが戻らないようにし、さらに周囲に吸水材417を設けて外周に押さえ巻き414を巻き付け、被覆層415によって被覆する。
なお、このように光ファイバケーブル410を製造する場合も、光ファイバテープ心線420の分断部及び分断部が配設された位置における外被層415の外周に識別部を設けることが好ましい。
また、上記構造の光ファイバケーブル410において、ケーブルの細径化と接続時間を短縮することを目的として、8心以上の多心光ファイバテープ心線320が使用されることが多いが、2心、4心、8心、12心などの単位で接続することもあり、したがって、6心に限らず、複数心毎に分割しておくと、中間後分岐のさらなる容易化を図ることができる。
(第6実施形態)
図25は、本発明にかかる光ファイバケーブルの第6の実施形態を示す断面図である。
図25に示すように、本実施形態の光ファイバケーブル510は、架空ケーブルから分岐して例えば一般家庭等に引き込む引き込み線として用いられるインドア・ドロップ型のケーブルである。光ファイバケーブル510は、ケーブル抗張力体511を内蔵した外被512内に、4心の光ファイバテープ心線520が内蔵されている。光ファイバテープ心線520は、例えば図3に示すようなテープ心線であり、分断部が形成されている。
また、外被512には、長手方向にわたって両側部に切り込みからなるノッチ部514が形成され、これらノッチ部514にて外被512を分割することができる。
光ファイバケーブル510には、長手方向に沿って吊線515が設けられ、この吊線515が外被512に一体的に形成されている。
また、この光ファイバケーブル510の場合も、光ファイバテープ心線520に形成された分断部の配設箇所を示すため、上述のように識別部が、光ファイバテープ心線520及び外被512の外周に設けられていることが好ましい。
次に、上記光ファイバケーブル510を製造する場合について説明する。
図26は、光ファイバケーブルの製造装置の概略構成図である。
図26に示すように、光ファイバケーブルの製造装置90は、光ファイバテープ心線520を送り出すテープ心線供給器(供給手段)91を備えている。また、テープ心線供給器91の下流側には、光ファイバテープ心線520に分断部を形成する分断装置(分離手段)92が設けられている。
さらに、この分断装置92の下流側には、光ファイバテープ心線520の分断部に識別部を設けるマーキング装置(マーキング器)93aが設けられている。光ファイバテープ心線520は、マーキング装置93aによって分断部に識別部が設けられ、外被押出装置(外皮形成器)94に送り込まれる。
また、この外被押出装置94には、鋼線送り出しロール95から送り出される吊線515、抗張力体511も送り込まれる。そして、光ファイバテープ心線520の長手方向に沿って抗張力体511及び吊線515を供給しつつ、外被押出装置94によって外被512によって一体的に覆うことでケーブル化する。
外被押出装置94の下流側には、冷却装置96及びマーキング装置93b(マーキング器)が順に設けられている。そして、外被押出装置94から送り出される光ファイバケーブル510が、冷却装置96によって冷却され、その後、光ファイバテープ心線520の分断部の配設位置における被覆512の外周にマーキング装置93bによって識別部が設けられる。
さらに、光ファイバケーブルの製造装置90は、光ファイバケーブル510を引き込むキャプスタン101を備えており、このキャプスタン101によって引き込まれた光ファイバケーブル510が、ボビン102に巻回される。
なお、光ファイバケーブル製造装置90は、制御装置103を備えており、この制御装置103によって、分断装置92、マーキング装置93a,93bが制御することができる。このため、制御装置103は、分断装置92によって形成された分断部の位置信号を読み取り、この位置信号に基づいて、マーキング装置93a,93bを制御し、光ファイバテープ心線520と光ファイバケーブル510との各外周面の一方又は両方に識別部を形成することができる。
次に、上記光ファイバケーブル製造装置90による光ファイバケーブル510の製造方法について説明する。
テープ心線供給器91から送り出される光ファイバテープ心線520に、分断装置92によって分断部を形成する。その後、マーキング装置93aによって分断部に識別部を設ける。そして、この分断部を形成した光ファイバテープ心線520を、抗張力体511及び吊線515とともに外被押出装置94へ送り込んで一体化させて光ファイバケーブル510とする。
次いで、外被押出装置94から送り出される光ファイバケーブル510を、冷却装置96によって冷却し、光ファイバテープ心線520の分断部の配設位置における被覆512の外周にマーキング装置93bによって識別部を設ける。
その後、キャプスタン101によって光ファイバケーブル510を引き込み、ボビン102に巻回させる。
本実施形態の光ファイバケーブルの製造方法においても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、光ファイバケーブル製造装置の変形例について説明する。
図27は、第1の変形例としての光ファイバケーブル製造装置80を示す図である。この光ファイバケーブル製造装置80は、第1実施形態で説明した光ファイバケーブル製造装置30に反転部検出センサ45と、反転部検出センサ45に基づき分断装置34を制御する制御器48を加えたものであり、その他の部材の説明は、光ファイバケーブル製造装置30で説明したものと同一である。
反転部検出センサ45は、スペーササプライロール31と集線器32との間のスペーサ11の搬送路近傍に配置されている。この反転部検出センサ45は、スペーササプライロール31から送り出されるスペーサ11上のスロット形状をモニタし、スロット11の反転部13aを検知し、反転部13aを検知する毎に制御器48に検知信号を出力する。すなわち、反転部検出センサ45は、スペーサ11条のスロット13の形状を検出するスロット形状検出器である。
制御器48は、反転部検出センサ45から出力された検知信号に応じて、分断装置34に光ファイバテープ心線20の分断タイミングを指示する。制御器48は、スペーサ11の搬送速度と光ファイバテープ心線20の搬送速度とを鑑み、集線器32において反転部13aに分断部20aが収納されるよう分断タイミングを決定し、分断装置34によって分断部20aを形成させる。
この第1の変形例の光ファイバケーブル製造装置80によれば、適切なタイミングで分断部20aを形成させることによって、確実に反転部13aに分断部20aを収納させることが可能である。したがって、常に反転部13aに分断部20aが収納された光ファイバテープ心線20の取り出し性が高い光ファイバケーブル10を提供することができる。
また、図28は、光ファイバケーブル製造装置の第2の変形例を示す図である。図28の光ファイバケーブル製造装置85は、光ファイバケーブルを構成する光ファイバテープ心線を製造する光ファイバテープ心線製造装置である。この光ファイバケーブル製造装置85は、それぞれ単心の光ファイバ21を供給する複数のボビン86(光ファイバ供給器)と、テープ樹脂22を用いて複数の光ファイバ21を被覆して接続一体化するテープ被覆装置87(光ファイバ接続器)と、テープ被覆装置87によって製造される光ファイバテープ心線20に分断部20aを形成する分断装置34(光ファイバテープ心線分断器)と、分断装置34によって形成された分断部20aの位置を示すマーキング装置88とを有している。
テープ被覆装置87は、作成する光ファイバテープ心線20の形状に応じてテープ樹脂22を被覆するように構成されており、例えば、図13〜図17に例示されるような各種光ファイバテープ心線を作成することが可能である。
また、分断装置34は、図6〜図9、図11または図12に示すような構造の分離工具部を用いることが可能であり、テープ被覆装置87によって製造される光ファイバテープ心線20の形状に応じて適切な分離工具部を選択するようにすればよい。
このように、第2の変形例に示したように、分断装置34を光ファイバテープ心線20の製造ライン上に配置して分断部20aを構成するようにしてもよい。そして、分断部20aを有する光ファイバテープ心線20を別の製造ラインでケーブル化することにより、分断部20aを有する光ファイバテープ心線20を備えた光ファイバケーブル10を構成することも可能である。本変形例の場合であっても、上述の各実施形態で説明した各種作用効果が得られる。
本発明によれば、光ファイバの分岐作業を容易かつ迅速に行うことができる光ファイバケーブル、および生産性に優れかつ光ファイバの保護性能に優れた光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光ファイバケーブルの図である。 光ファイバケーブルの断面図である。 光ファイバテープ心線の斜視図である。 (a)は、光ファイバテープ心線の断面図であり、(b)は、光ファイバテープ心線の上面図である。 光ファイバケーブルの製造装置の概略構成図である。 分断装置を示す断面図である。 せん断型の分離工具部を有する分断装置の断面図である。 切断型の分離工具部を有する分断装置の斜視図である。 切断型の分離工具部を有する分断装置の斜視図である。 光ファイバテープ心線の斜視図である。 引き裂き型の分離工具部を有する分断装置の断面図である。 振動型の分離工具部を有する分断装置の断面図である。 光ファイバテープ心線の構造を説明する断面図である。 光ファイバテープ心線の構造を説明する断面図である。 光ファイバテープ心線の構造を説明する断面図である。 光ファイバテープ心線の構造を説明する断面図である。 光ファイバテープ心線の構造を説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ファイバケーブルの図である。 光ファイバケーブルを構成する光ファイバテープ心線の斜視図である。 光ファイバケーブルを製造する光ファイバケーブルの製造装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。 光ファイバテープ心線の斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。 光ファイバケーブルの製造装置の概略構成図である。 光ファイバケーブルの製造装置の概略構成図である。 光ファイバケーブルの製造装置の概略構成図である。
符号の説明
10、110、210、310、410、510 光ファイバケーブル
11、111 スペーサ
13、113 スロット
20、20A、20B、20C、120、220、320、420、520 光ファイバテープ心線
20a、120a、220a 分断部
21 光ファイバ
22 光ファイバテープ心線
30、60、90 光ファイバケーブル製造装置

Claims (34)

  1. 光ファイバテープ心線を備えた光ファイバケーブルであって、
    前記光ファイバテープ心線は、複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバを接合する樹脂とを有し、前記樹脂は、前記光ファイバテープ心線の長手方向に沿って間欠的に設けられた分断部で分断されており、前記分断部には、非分断部と長手方向に連続的に接続された状態で前記樹脂が残留していることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記分断部は、前記光ファイバテープ心線の長手方向に沿って幅方向にずれて複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
  3. 隣り合う光ファイバ間には、前記樹脂によって凹部が形成されており、前記凹部の底は、隣り合う光ファイバの共通接線よりも内側に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 長手方向に沿って形成されたスロットを有するスペーサを有し、前記スロット内に前記光ファイバテープ心線が積層されて収容されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記スペーサには、前記スロットが周方向に反転する反転部が形成されており、前記分断部が前記反転部に配置されていることを特徴とする請求項記載の光ファイバケーブル。
  6. 前記分断部の位置を示す識別部を有することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光ファイバケーブル。
  7. 前記識別部は、前記光ファイバテープ心線に設けられていることを特徴とする請求項記載の光ファイバケーブル。
  8. 前記光ファイバテープ心線は、外被によって覆われており、前記識別部は、前記外被に設けられていることを特徴とする請求項記載の光ファイバケーブル。
  9. 複数の光ファイバが樹脂によって接合された光ファイバテープ心線を備え、前記樹脂が前記光ファイバテープ心線の長手方向に沿って間欠的に設けられた分断部で分断されており、前記分断部に非分断部と長手方向に連続的に接続された状態で前記樹脂が残留している光ファイバケーブルの製造方法であって、
    前記分断部が形成された前記光ファイバテープ心線をスペーサに設けられたスロットに収納する収納ステップを有することを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
  10. 前記収納ステップ以前に、前記光ファイバテープ心線を間欠的に分断する分断ステップを有することを特徴とする請求項記載の光ファイバケーブルの製造方法。
  11. 前記分断ステップでは、前記分断部を前記光ファイバテープ心線の長手方向に沿って幅方向にずれた位置に複数形成することを特徴とする請求項10記載の光ファイバケーブル。
  12. 前記分断ステップでは、前記分断部が前記スロットの所定の位置に収納されるように前記樹脂を分断することを特徴とする請求項10または11に記載の光ファイバケーブルの製造方法。
  13. 前記スペーサには、前記スロットが周方向に反転する反転部が形成されており、前記収納ステップでは、前記分断部が前記反転部に配置されるように前記光ファイバテープ心線を前記スロットに収納することを特徴とする請求項9〜12の何れか1項に記載の光ファイバケーブルの製造方法。
  14. 前記分断部の位置を示す識別部を付与するマーキングステップを有することを特徴とする請求項9〜13の何れか1項に記載の光ファイバケーブルの製造方法。
  15. 前記マーキングステップでは、前記光ファイバテープ心線に前記識別部を付与することを特徴とする請求項14記載の光ファイバケーブルの製造方法。
  16. 前記マーキングステップでは、前記外被に前記識別部を付与することを特徴とする請求項14記載の光ファイバケーブルの製造方法。
  17. 複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバを接合する樹脂とを有する光ファイバテープ心線を供給する光ファイバテープ心線供給器と、前記光ファイバテープ心線供給器から供給される前記光ファイバテープ心線の前記樹脂を非分断部と長手方向に連続的に接続された状態で残留させ、前記光ファイバの長手方向に沿って間欠的に分断する光ファイバテープ心線分断器と、前記光ファイバテープ心線をスペーサに形成されたスロットに収納する光ファイバテープ心線収納器と、を有することを特徴とする光ファイバケーブル製造装置。
  18. 前記光ファイバテープ心線分断器は、前記樹脂を分断する複数の線材を備えたブラシを有することを特徴とする請求項17記載の光ファイバケーブル製造装置。
  19. 前記光ファイバテープ心線分断器は、前記樹脂を分断する歯を備えたカッタを有することを特徴とする請求項17記載の光ファイバケーブル製造装置。
  20. 前記カッタは、前記光ファイバ心線の幅方向に平行に配置された回転軸と、前記回転軸に軸支されて前記幅方向に配列された複数の歯とを有することを特徴とする請求項19記載の光ファイバケーブル製造装置。
  21. 前記複数の歯は、同位相で配置されていることを特徴とする請求項20記載の光ファイバケーブル製造装置。
  22. 前記複数の歯の少なくとも2つは、互いに異なる位相で配置されていることを特徴とする請求項20記載の光ファイバケーブル製造装置。
  23. 前記スペーサに形成された前記スロットの形状を検出するスロット形状検出器を有し、前記光ファイバテープ心線分断器は、前記スロット形状検出器の検出結果に応じて、前記樹脂を分断することを特徴とする請求項17〜22の何れか1項に記載の光ファイバケーブル製造装置。
  24. 前記スペーサには、前記スロットが周方向に反転する反転部が形成されており、前記光ファイバテープ心線分断器は、前記スロット形状検出器の検出結果に応じて、前記分断部が前記反転部に配置されるように前記樹脂を分断することを特徴とする請求項22記載の光ファイバケーブル製造装置。
  25. 前記光ファイバテープ心線の分断位置を示す識別部を設けるマーキング器を有することを特徴とする請求項17〜24の何れか1項に記載の光ファイバケーブル製造装置。
  26. 前記マーキング器は、前記識別部を前記光ファイバテープ心線に付与することを特徴とする請求項25記載の光ファイバケーブル製造装置。
  27. 前記マーキング器は、前記識別部を前記外被に付与することを特徴とする請求項25記載の光ファイバケーブル製造装置。
  28. 複数の光ファイバを供給する光ファイバ供給器と、前記複数の光ファイバを樹脂によって接合する光ファイバ接合器と、前記光ファイバ接合器によって接合された光ファイバテープ心線の前記樹脂を非分断部と長手方向に連続的に接続された状態で残留させ、前記光ファイバの長手方向に沿って間欠的に設けられた分断部にて分断する光ファイバテープ心線分断器と、を有することを特徴とする光ファイバケーブル製造装置。
  29. 前記光ファイバテープ心線分断器は、前記樹脂を分断する複数の線材を備えたブラシを有することを特徴とする請求項28記載の光ファイバケーブル製造装置。
  30. 前記光ファイバテープ心線分断器は、前記樹脂を分断する歯を備えたカッタを有することを特徴とする請求項28記載の光ファイバケーブル製造装置。
  31. 前記カッタは、前記光ファイバ心線の幅方向に平行に配置された回転軸と、前記回転軸に軸支されて前記幅方向に配列された複数の歯とを有することを特徴とする請求項30記載の光ファイバケーブル製造装置。
  32. 前記複数の歯は、同位相で配置されていることを特徴とする請求項31記載の光ファイバケーブル製造装置。
  33. 前記複数の歯の少なくとも2つは、互いに異なる位相で配置されていることを特徴とする請求項31記載の光ファイバケーブル製造装置。
  34. 前記分断部の位置を示す識別部を光ファイバテープ心線に設けるマーキング器を有することを特徴とする請求項28〜33の何れか1項に記載の光ファイバケーブル製造装置。

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