JP5697011B2 - 光ファイバケーブル、及び光ファイバケーブルの形成方法 - Google Patents

光ファイバケーブル、及び光ファイバケーブルの形成方法 Download PDF

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本発明は、ユニット型光ファイバテープ心線を収容したケーブルコアの外周を外被で被覆してなる光ファイバケーブル、及び当該光ファイバケーブルの形成方法に関する。
近年、インターネットの普及に伴い、光ファイバを一般家庭に直接引き込んで高速通信サービスを実現するFTTH(Fiber To The Home)が急速に拡大している。一般に、FTTHに用いられる光ファイバケーブルには、複数本の光ファイバテープ心線(以下、テープ心線)が束ねられて収容されている。テープ心線を束ねて収容することで、光ファイバケーブルの細径化・高密度化、及び中間工分岐作業の効率化を図ることができる。
テープ心線を収容した光ファイバケーブルとしては、例えば、長手方向に沿って一定の撚りピッチで螺旋状に延在する収納溝を有するスロットロッドを備え、このスロットロッドの収納溝にテープ心線を添わせるように収容して、外周面を外被で被覆したテープスロット型光ファイバケーブルが知られている。また、テープ心線としては、少数心(例えば2心)の光ファイバ素線(光ファイバの周囲に必要最小限の保護被覆を施したもの、以下、光ファイバ)を並列に配置して一括被覆してテープ心線を構成し、このテープ心線を複数本並列に配置してさらに一括被覆したユニット型テープ心線が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平1−271715号公報
ところで、上述したテープスロット型光ファイバケーブルの場合、ケーブルを曲げると収容されているテープ心線にも曲げ応力が加わる(図11参照)。このとき、いずれのテープ心線においても収納溝の撚りピッチ(=テープ心線の撚りピッチ)内で必ず縦曲げ状態となっている部分がある。
従来のテープ心線は複数の光ファイバが長手方向に一括被覆された構造となっており形状変化しにくいため、図11に示すように、光ファイバケーブルを曲げ半径Rcで曲げたときには、テープ心線の縦曲げ状態となっている部分は等価的に曲げ半径Rt(≒Rc)で曲げられていると考えることができる。つまり、テープ心線の縦曲げ状態となっている部分には、光ファイバケーブルを曲げたときの応力がそのまま加わり、大きな歪みが生じることとなる。
ここで、縦曲げ状態とは、図11(b)に示すように曲げ応力がテープ幅方向に加わっている状態をいう。つまり、光ファイバケーブルを曲げたときにケーブル側面に位置することとなるテープ心線の部分(図11(a)の破線部分)が縦曲げ状態になる。テープ心線単位でみると、光ファイバケーブルを曲げたときに縦曲げ状態になる部分は1ピッチ内で2箇所あるが、テープ心線を構成する光ファイバ単位(例えば図11(b)の4番心線N4)でみると、一方の縦曲げ状態では圧縮歪みを受けるのに対して、他方の縦曲げ状態では引張歪みを受けることとなる。そこで、2つの縦曲げ状態を区別し、光ファイバケーブルを曲げたときにテープ心線は1ピッチ内で1箇所だけ縦曲げ状態になるものとして扱うこととする。
このような縦曲げ状態では、図11(b)に示すように、曲げ応力に対して最外側に位置する光ファイバN1が引張歪みを受け、最内側に位置する光ファイバN4が圧縮歪みを受ける。そして、圧縮歪みを受ける側の光ファイバN4において損失増加が増大しやすくなる。現状では、光ファイバケーブルを曲げたときの圧縮歪みを低減するために、テープ心線の幅を小さく(例えば心線数を少なく)したり、テープ心線が収容溝内で傾くようにしたりするという対策が採られている。
しかしながら、収容するテープ心線の心線数を少なくするという手法は、光ファイバケーブルの高密度化に逆行することとなるため好ましくない。また、光ファイバケーブルの細径化が要求されており、収容溝の大きさも縮小される傾向にあるため、収容溝内でテープ心線が傾くことができる余地は少ない。このように、従来の光ファイバケーブルでは、ケーブルを曲げたときにテープ心線に加わる歪みを効果的に低減できないため、取扱性の向上(ドラムサイズの縮小化)や損失増加の緩和を図ることが困難となっている。
本発明は、光ファイバテープ心線を収容した光ファイバケーブルにおいて、細径化・高密度化を妨げることなく、取扱性の向上や損失増加の緩和を図ることができる技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために為されたもので、2心以上の光ファイバが並列に配置され長手方向に亘って一括被覆されてなる光ファイバテープ心線を2本以上並列に配置し、隣接する前記光ファイバテープ心線を長手方向に間隔Sで設けた長さLの連結部によって間欠的に連結してなるユニット型光ファイバテープ心線を、長手方向に一定の撚りピッチで撚りを加えて収容し、外周面を外被で被覆してなる光ファイバケーブルであって、前記連結部の長さ及び連結ピッチ、前記ユニット型光ファイバテープ心線の層心径、並びに前記撚りピッチは、前記ユニット型光ファイバテープ心線における撚りピッチの10ピッチ相当の任意区間で、ケーブルに曲げを加えたときに縦曲げ状態が最大になる位置と前記連結部とが連続して10回以上重ならないようになっていることを特徴とする光ファイバケーブルである。
請求項2に記載の発明は、光ファイバケーブルの形成方法であって、2心以上の光ファイバが並列に配置され長手方向に亘って一括被覆されてなる光ファイバテープ心線を2本以上並列に配置する第1の工程と、隣接する前記光ファイバテープ心線を長手方向に間隔Sで設けた長さLの連結部によって間欠的に連結してユニット型光ファイバテープ心線を形成する第2の工程と、前記ユニット型光ファイバテープ心線を長手方向に一定の撚りピッチで撚りを加えてスロットロッドに収容する第3の工程と、前記スロットロッドの外周面を外被で被覆する第4の工程と、を含み、前記連結部の長さ及び連結ピッチ、前記ユニット型光ファイバテープ心線の層心径、並びに前記撚りピッチは、前記ユニット型光ファイバテープ心線における撚りピッチの10ピッチ相当の任意区間で、ケーブルに曲げを加えたときに縦曲げ状態が最大になる位置と前記連結部とが連続して10回以上重ならないようにすることを特徴とする。
本発明によれば、光ファイバケーブルを曲げたときに縦曲げ状態になる位置において、ユニット型テープ心線に生じる歪みが小さくなるので、光ファイバケーブルの細径化・高密度化を妨げることなく、取扱性の向上や損失増加の緩和を図ることができる。
実施形態に係るスロット型光ファイバケーブルの概略構成を示す図である。 ユニット型テープ心線(4心)の連結態様を示す図である。 実施例1のユニット型テープ心線11における縦曲げ状態になる位置と連結部の同期状態の一例を示す図である。 ケーブルの任意箇所から10ピッチの区間において連結部と縦曲げ状態になる位置とが同期する回数を示す図である。 実施例2のユニット型テープ心線11における縦曲げ状態になる位置と連結部の同期状態の一例を示す図である。 比較例のユニット型テープ心線11における縦曲げ状態になる位置と連結部の同期状態の一例を示す図である。 ユニット型テープ心線(8心)の連結態様の一例を示す図である。 ユニット型テープ心線(8心)の連結態様の一例を示す図である。 ユニット型テープ心線(8心)の連結態様の一例を示す図である。 ユニット型テープ心線(8心)の連結態様の一例を示す図である。 テープ心線の縦曲げ状態となっている部分を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るスロット型光ファイバケーブルの概略構成を示す図である。図1(a)には光ファイバケーブル1の断面を示し、図1(b)にはスロットロッド12の側面を示している。なお、図1(b)には、スロットロッド12の周面に形成された4条の収納溝12aのうち1条だけを示している。
図1に示すように、光ファイバケーブル1は、長手方向に沿って一定の撚りピッチP1で螺旋状に延在する4条の収納溝12aを有するスロットロッド12を備えている。スロットロッド12のそれぞれの収納溝12aには、ユニット型光ファイバテープ心線(以下、ユニット型テープ心線)11が収納溝12aに添わせるようにして収容されている。したがって、ユニット型テープ心線11の撚りピッチはP1となる。
スロットロッド12の外周面には、ユニット型テープ心線11の脱落を防止するために押え糸(図示略)が巻回され、さらに押え巻きテープ13が縦添えで設けられている。そして、その外側がポリエチレンなどからなる外被(シース)14で被覆されている。
なお、スロットロッド12の中心には、例えば鋼線、鋼撚り線、又はガラス強化繊維などからなるテンションメンバ(抗張力体)15が配設されている。
図2は、光ファイバケーブル1に収容されるユニット型テープ心線(4心)11の連結態様を示す図である。
図2に示すように、ユニット型テープ心線11は、テープ心線11a,11bを2本並列に配置し、これらが長手方向に間隔Sで設けられた長さLの連結部11cによって間欠的に連結されて構成されている。したがって、連結部11cによる連結ピッチP2はL+Sで表される。テープ心線11a,11bは、それぞれ2心の光ファイバ111,112又は113,114が並列に配置され、例えば紫外線硬化型樹脂により長手方向に亘って一括被覆されている。また、連結部11cは、例えば紫外線硬化型樹脂などの公知の接着樹脂を所定のパターンで塗布し、硬化させることにより形成されている。
ここで、連結部11cの長さL及び連結ピッチP2(=L+S)、ユニット型テープ心線11の層心径D、並びに撚りピッチP1は、ユニット型テープ心線11における10ピッチ(撚りピッチP1×10)相当の任意区間で、ケーブルに曲げを加えたときに縦曲げ状態になる位置と連結部11cが重なる箇所(同期箇所)が9箇所以下となるように設計されている。
すなわち、ユニット型テープ心線11において連結部11cの設けられている部分が、光ファイバケーブル1を曲げたときにできるだけ縦曲げ状態とならないようにする、言い換えると縦曲げ状態になる位置はできるだけ非連結部となっているようにすることで、ユニット型テープ心線11に生じる歪み(特に最内側の光ファイバが受ける圧縮歪み)が小さくなるようにしている。
4心の光ファイバを一括被覆した従来のテープ心線においては、縦曲げ状態となっている部分は必ず4心単位で連結されている(図11参照)。これに対して、本実施形態に係るユニット型テープ心線11では、10ピッチ相当の区間で、縦曲げ状態となっている部分の少なくとも一箇所は非連結部となっている。この非連結部においては、ユニット型テープ心線11は2心単位の連結となっており、曲げ応力が加わると形状変化するため、生じる歪みは分散される。
このように、ユニット型テープ心線11によれば、光ファイバケーブルを曲げたときに縦曲げ状態となる部分に生じる歪みを効果的に小さくできる。そして、このユニット型テープ心線11を収容した光ファイバケーブル1によれば、ケーブルを曲げたときにユニット型テープ心線11に生じる歪みが小さくなるので、光ファイバケーブルの細径化・高密度化を妨げることなく、取扱性の向上(例えばドラムサイズの縮小化)や損失増加の緩和を図ることができる。
なお、ユニット型テープ心線11は長手方向に間欠的に連結されており、一括被覆されたテープ心線とほぼ同様に取り扱うことができるので、光ファイバケーブル1の内部での収納性や識別性、一括融着接続時の作業性が損なわれることもない。
[実施例1]
実施例1に係る光ファイバケーブル1では、スロットロッド12の撚りピッチ(=ユニット型テープ心線11の撚りピッチ)P1を500mm、層心径Dを5mmとした。また、ユニット型テープ心線11の連結ピッチP2(=L+S)を400mm、連結部11cの長さLを50mmとした。
最内層のユニット型テープ心線11について考えると、図1からわかるように、1ピッチの軌跡長Zは、Z=(P12+(π・D)21/2で表される。したがって、実施例1のユニット型テープ心線11では、光ファイバケーブル1を曲げたときに縦曲げ状態となる位置が約500.25mm間隔で出現する。一方で、連結部11cは、350mm間隔で出現する。
図3は、実施例1のユニット型テープ心線11における縦曲げ状態になる位置と連結部11cの同期状態の一例を示す図である。図3には、ユニット型テープ心線11の縦曲げ状態になる位置と連結部11cの左端が一致するところを始点A0として示している。
図3において、区間A0:A10の10ピッチ相当についてみると、縦曲げ状態になる位置A0,A4,A8の3箇所に連結部11cが位置している。ここで、区間A0:A10には終点A10は含まれないものとし、以下においても同様とする。また、区間A1:A11の10ピッチ相当についてみると、縦曲げ状態になる位置A4,A8の2箇所に連結部11cが位置することとなる。
図4は、ケーブルの任意箇所から10ピッチの区間において連結部11cと縦曲げ状態になる位置とが同期する回数を示す図である。図4では、図3に示す区間A0:A10における同期回数を0ピッチ目の同期回数とし、以降、区間A1:A11における同期回数を1ピッチ目の同期回数、区間A2:A12における同期回数を2ピッチ目の同期回数、・・として示している。
図4に示すように、実施例1については、区間A0:A10における0ピッチ目の同期回数は3回、区間A1:A11における1ピッチ目の同期回数は2回、その後200ピッチ程度まで同期回数は2回又は3回となる。
このように、実施例1に係る光ファイバケーブル1では、10ピッチ相当の任意区間において、ケーブルに曲げを加えたときに縦曲げ状態になる位置と連結部11cは、ケーブル長手方向に渡って最悪でも3箇所しか重ならないこととなる。
[実施例2]
実施例2に係る光ファイバケーブル1では、実施例1と同様にスロットロッド12の撚りピッチ(=ユニット型テープ心線11の撚りピッチ)P1を500mm、層心径Dを5mmとした。また、ユニット型テープ心線11の連結ピッチP2(=L+S)を495mm、連結部11cの長さLを45mmとした。
実施例2のユニット型テープ心線11では、光ファイバケーブル1を曲げたときに縦曲げ状態となる位置が約500.25mm間隔で出現する。一方で、連結部11cは、450mm間隔で出現する。
図5は、実施例2のユニット型テープ心線11における縦曲げ状態になる位置と連結部11cの同期状態の一例を示す図である。図5において、区間A0:A10の10ピッチ相当についてみると、縦曲げ状態になる位置A0〜A8の9箇所に連結部11cが位置する。また、位置A9以降の縦曲げ状態になる位置A9〜A15と連結部11cは重ならない。したがって、図4に示すように、実施例2については、区間A0:A10における0ピッチ目の同期回数は9回、区間A1:A11における1ピッチ目の同期回数は8回というように同期回数は減少する。また、ケーブルの長手方向において同期回数は周期的に増加するが、ほとんどの区間で同期していない(同期回数:0回)。
このように、実施例2に係る光ファイバケーブル1では、10ピッチ相当の任意区間において、ケーブルに曲げを加えたときに縦曲げ状態になる位置と連結部11cは、ケーブル長手方向に渡って最悪で9箇所重なる場合があるが、ほとんどの部分で縦曲げ状態になる位置と連結部11cは重ならないこととなる。
[実施例3]
実施例3に係る光ファイバケーブル1では、実施例1と同様にスロットロッド12の撚りピッチ(=ユニット型テープ心線11の撚りピッチ)P1を500mm、層心径Dを5mmとした。また、ユニット型テープ心線11の連結ピッチP2(=L+S)を510mm、連結部11cの長さLを50mmとした。
実施例3のユニット型テープ心線11では、光ファイバケーブル1を曲げたときに縦曲げ状態となる位置が約500.25mm間隔で出現する。一方で、連結部11cは、460mm間隔で出現する。
図4に示すように、実施例3については、ケーブルの任意箇所から10ピッチの区間における同期回数は0〜6回となり、また、実施例2と同様にケーブルの長手方向において同期回数は周期的に増加するが、ほとんどの区間で同期しない(同期回数:0回)。
このように、実施例3に係る光ファイバケーブル1では、10ピッチ相当の任意区間において、ケーブルに曲げを加えたときに縦曲げ状態になる位置と連結部11cは、ケーブル長手方向に渡って最悪で6箇所重なる場合があるが、ほとんどの部分で縦曲げ状態になる位置と連結部11cは重ならないこととなる。
[比較例]
比較例に係る光ファイバケーブル1では、実施例1〜3と同様にスロットロッド12の撚りピッチ(=ユニット型テープ心線11の撚りピッチ)P1を500mm、層心径Dを5mmとした。またユニット型テープ心線11の連結ピッチP2(=L+S)を500mm、連結部11cの長さLを50mmとした。
比較例のユニット型テープ心線11では、光ファイバケーブル1を曲げたときに縦曲げ状態となる位置は、実施例と同様に約500.25mm間隔で出現する。一方で、連結部11cは、450mm間隔で出現する。
図6は、比較例のユニット型テープ心線11における縦曲げ状態になる位置と連結部11cの同期状態の一例を示す図である。図6において、縦曲げ状態になる位置A0〜A15のすべてに連結部11cが位置している。また、図4に示すように、この状態はケーブル長手方向に渡って200ピッチ程度続く。
このように、比較例に係る光ファイバケーブル1では、10ピッチ相当の任意区間において、ケーブルに曲げを加えたときに縦曲げ状態になる位置と連結部11cは、最悪で10箇所一致してしまい、この状態がケーブル長手方向に渡って200ピッチ程度続くこととなる。
実施例1〜3に示すユニット型テープ心線で光ファイバケーブルを構成した場合、4心の光ファイバが一括被覆されたテープ心線で同様の光ファイバケーブルを構成した場合に比べて、縦曲げ状態を極力少なくし損失増加を緩和することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
上記実施形態では2心テープ心線を長手方向に間欠的に連結した4心のユニット型テープ心線について説明したが、ユニット型テープ心線の構成はこれに限定されない。
例えば、図7に示すように、4心テープ心線を2本並列に配置し、これらを長手方向に間欠的に連結して構成した8心のユニット型テープ心線に本発明を適用することができる。また、図8に示すように、2心テープ心線を4本並列に配置し、これらを長手方向に間欠的に連結して構成した8心のユニット形テープ心線に本発明を適用することができる。この場合、図8に示すようにテープ幅方向の同じ位置に連結部を配置するようにしてもよいし、図9,10に示すように、テープ幅方向に段階的に位置を変えて連結部を配置するようにしてもよい。なお、図9,10において、テープ幅方向の位置が異なる複数の連結部については、その長さL1,L2,L3と、連結ピッチP21,P22,P23を同じとしてもよいし、異なるようにしてもよい。
図7〜10に示す8心のユニット型テープ心線によれば、8心の光ファイバが一括被覆されたテープ心線に比べて、損失増加を緩和することができる。
また、本発明は、実施形態で示したスロット型光ファイバケーブルに限らず、スロットレス型光ファイバケーブルに適用することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 光ファイバケーブル
11 ユニット型光ファイバテープ心線
11a,11b テープ心線
11c 連結部
12 スロットロッド
12a 収納溝
13 押え巻きテープ
14 外被
15 テンションメンバ

Claims (2)

  1. 2心以上の光ファイバが並列に配置され長手方向に亘って一括被覆されてなる光ファイバテープ心線を2本以上並列に配置し、隣接する前記光ファイバテープ心線を長手方向に間隔Sで設けた長さLの連結部によって間欠的に連結してなるユニット型光ファイバテープ心線を、長手方向に一定の撚りピッチで撚りを加えて収容し、外周面を外被で被覆してなる光ファイバケーブルであって、
    前記連結部の長さ及び連結ピッチ、前記ユニット型光ファイバテープ心線の層心径、並びに前記撚りピッチは、前記ユニット型光ファイバテープ心線における撚りピッチの10ピッチ相当の任意区間で、ケーブルに曲げを加えたときに縦曲げ状態が最大になる位置と前記連結部とが連続して10回以上重ならないようになっていることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 光ファイバケーブルの形成方法であって、
    2心以上の光ファイバが並列に配置され長手方向に亘って一括被覆されてなる光ファイバテープ心線を2本以上並列に配置する第1の工程と、
    隣接する前記光ファイバテープ心線を長手方向に間隔Sで設けた長さLの連結部によって間欠的に連結してユニット型光ファイバテープ心線を形成する第2の工程と、
    前記ユニット型光ファイバテープ心線を長手方向に一定の撚りピッチで撚りを加えてスロットロッドに収容する第3の工程と、
    前記スロットロッドの外周面を外被で被覆する第4の工程と、
    を含み、
    前記連結部の長さ及び連結ピッチ、前記ユニット型光ファイバテープ心線の層心径、並びに前記撚りピッチは、前記ユニット型光ファイバテープ心線における撚りピッチの10ピッチ相当の任意区間で、ケーブルに曲げを加えたときに縦曲げ状態が最大になる位置と前記連結部とが連続して10回以上重ならないようにすることを特徴とする光ファイバケーブルの形成方法。
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