JP4051543B2 - ブラケット及びステッピングモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステッピングモータにおいてステータを挟む様にして装着されるブラケットに関する。また、本発明は、該ブラケットを備えたステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
ステッピングモータは種々の機器に用いられ、例えば、記録装置の一つとしてのインクジェットプリンタにはハイブリッド型のステッピングモータが用いられている。このステッピングモータは、ステータと、該ステータを挟む様にして装着される一対のブラケットと、該ブラケットに設けられた滑り軸受によって軸支されるロータによって大略構成されている。
【0003】
図6は、この様な従来のハイブリッド型ステッピングモータ(以下「ステッピングモータ」と言う)50の分解斜視図である。ステッピングモータ50は、ロータ31、ステータ32、上下のブラケット8a、8bを有している。ロータ31は、1本のシャフト9と、2つのロータコア11および1つのマグネット6で構成されている。ロータコア11は、珪素鋼板を積層したものであり、ロータ31が組み込まれるステッピングモータ50に要求される諸特性に応じて積層枚数が調整される。マグネット6はフェライトおよびネオジミウムの比率をステッピングモータの必要トルクに応じて調整したものが使用される。
【0004】
ステータ32は、略リング状の形状をなす珪素鋼板を積層することにより構成され、多数の腕部を持ったステータコア(鉄心)13と、該腕部に巻かれる巻線15(図1参照)と、ステータコア13と巻線15の間を絶縁するための上下のインシュレータ12a、12bから構成されている。また、巻線15は、基板3およびリード線5からなるハーネスユニットと接続されている。
【0005】
ステッピングモータ50の組立時には、ロータ31およびステータ32をそれぞれ別個に組み立てた後、ステータ32内の空間にロータ31を嵌め込み、上ブラケット8aおよび下ブラケット8bで挟持してねじ14によって封止する。ロータ31のシャフト9は、軸受2、2を介して上下のブラケット8a、8bの中央部の穴に挿通され、シャフト9の一端にはプーリ10を装着する。尚、符号7は、ロータコア11の両側部に設けられる数枚のワッシャーを示していて、ワッシャー7により、ロータ31がステータ32に設けられた際の、当該ロータ31の軸方向位置が調整される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のブラケット8a、8bは、従来は例えば以下の様な方法によって作製されていた。先ず第1の方法としてアルミダイキャストを切削加工する方法があり、これによると、ブラケット8a、8bの剛性が向上し、また、重量が増加する為にロータ31回転時の騒音及び振動を低減させることができる。また、第2の方法として金属板にプレス加工を施す方法があり、これによると、ブラケット8a、8bを簡単且つ低コストに製造することができる。
【0007】
しかし、前記第1の方法(アルミダイキャストの切削加工)では、ロータ31回転時の低騒音化及び低振動化を実現できる一方で、材料費及び加工費が高く、ブラケット8a、8bのコストを著しくアップさせてしまうといった欠点がある。また、前記第2の方法(金属板のプレス加工)では、ブラケット8a、8bを低コスト化できる反面、軽量であることからロータ31回転時の騒音及び振動が顕著になるとともに、剛性が低いことから、軸受2をブラケット8a、8bに設けた場合に、変形等によってステータコア13の中心にロータ31が配置されず、ステッピングモータ50の特性が損なわれるといった欠点があった。
【0008】
そこで本発明はこの様な問題に鑑みなされたものであり、その課題は、低コスト化を実現しながら騒音及び振動を可能な限り低減させることのできるブラケットを得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るブラケットは、ステッピングモータにおいてステータを挟む様にして装着されるブラケットであって、補強材と樹脂材との複合構造によって構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、ブラケットは金属等の高い剛性を有する材料からなる補強材と樹脂材との複合構造によって構成されているので、前記樹脂材によりブラケットの低コスト化を図りながら、前記補強材によってブラケット全体の重量を増加させることができ、騒音及び振動の増加を低減させることが可能となる。また、前記補強材によってブラケット全体の剛性を向上させることができる為、ブラケットにロータの軸受を設ける場合でも、ブラケットの変形によってステータとロータとの間の位置関係が損なわれることが無く、ステッピングモータの特性の低下を防止することができる。
【0010】
また、ステッピングモータを例えば金属製のフレーム材に取り付ける様な場合には、ステッピングモータから前記フレーム材への振動の伝達を防止する為に、場合によってはステッピングモータと前記フレーム材との間に防振材等を介在させる必要があるが、ブラケットは樹脂材からなることから、当該樹脂材部分が振動吸収機能を発揮し、従ってブラケットを金属材料で形成する様な場合と比してステッピングモータの取り付け構造の単純化及び低コスト化を図ることができる。
【0011】
本発明の第2の態様に係るブラケットは、第1の態様において、前記樹脂材を用いた樹脂成形によって前記補強材と前記樹脂材とが一体的に形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、ブラケットは前記樹脂材を用いた樹脂成形によって前記補強材と前記樹脂材とが一体的に形成されているので、製造簡単にして且つ安価にブラケットを製造することができる。
【0012】
本発明の第3の態様に係るブラケットは、第1のまたは第2の態様において、前記樹脂材がポリブチレンテレフタレートからなることを特徴とする。
本態様によれば、ブラケットはポリブチレンテレフタレートからなるので、低コストにブラケットを構成することができる。
【0013】
本発明の第4の態様に係るブラケットは、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記ステータが、内周に歯部を有する略リング状の鋼板を複数枚積層してなるステータコアによってその基体が構成され、前記ステータコアにおける前記歯部を押圧することにより、複数枚積層された前記鋼板を密着させる押圧部を有していることを特徴とする。
ステータは略リング状の形状をなす鋼板を複数枚積層することにより成されるステータコア(鉄心)によってその基体が構成されている。前記鋼板は内周に歯部を有し、前記鋼板が複数枚積層されることにより、ステータコアの内側に配置されたロータの外周に対向する様に、ロータの軸方向に延びる歯極(前記歯部が積層されることによって形成される突条)が周方向に沿って所定間隔で形成される。
【0014】
ここで、ロータの回転に伴って発生する騒音は、主に積層された前記鋼板が相互に接触することによって発生し、また、当該騒音は、略リング状の形状において外周部よりも内周部、即ち前記歯部によって顕著に発生することが判明している。そこで、本態様に係るブラケットにおいては、前記ステータコアにおける内周部、即ち、前記歯部の部分を押圧することによって複数枚積層された前記鋼板を密着させる押圧部を設けた。従って当該押圧部により、複数枚積層された前記鋼板の内周部が特にしっかりと密着され、これによって積層された前記鋼板同士が接触することにより発生する騒音を効果的に低減させることが可能となる。
【0015】
本発明の第5の態様に係るブラケットは、第4の態様において、前記押圧部が、前記歯部の内周に嵌入する様に形成されたことにより、前記ステータコアに対する前記ブラケットの径方向位置を規制する位置規制手段を兼ねていることを特徴とする。
本態様によれば、前記押圧部が、前記歯部の内周に嵌入する様に形成されたことにより、前記ステータコアに対する前記ブラケットの径方向位置を規制する位置規制手段を兼ねているので、構造簡単にして且つ安価に前記ステータコアに対する前記ブラケットの径方向位置、即ち前記ステータコアの中心と、ロータの軸心とを正確に一致させることができる。
【0016】
本発明の第6の態様に係るブラケットは、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記ステッピングモータにおけるロータシャフトの軸受が、前記樹脂材を用いた樹脂成形によって一体的に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ステッピングモータにおけるロータシャフトの軸受が、前記樹脂材を用いた樹脂成形によってブラケットに一体的に設けられているので、ロータシャフトの軸受を簡易に且つ安価にブラケットに設けることが可能となる。
【0017】
本発明の第7の態様に係るステッピングモータは、第1から第6の態様のいずれかに係るブラケットを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、ステッピングモータは、第1から第6の態様のいずれかに係るブラケットを備えているので、前述した第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図1乃至図5を参照しつつ説明する。ここで、図1は、本発明に係るステッピングモータ51の側断面図、図2はブラケット60を構成する補強材70の外観斜視図、図3はブラケット60の外観斜視図、図4はステータコア13を構成する珪素鋼板20の平面図(ステータコア13の平面図でもある)、図5はステッピングモータ51の側断面図拡大図(図1の部分拡大図)である。
【0019】
図1において、ステッピングモータ51はハイブリッド型のステッピングモータであり、ステータ32と、ステータ32を挟む様にして図1の左右両側に設けられる、本発明に係るブラケット60、60と、ステータ32の内側に設けられたロータ31と、から大略構成されている。尚、図1において図6に示した従来技術に係るステッピングモータ50と同一の構成要素については同一の符号を付し、以下、適宜その説明は省略する。
【0020】
ステータ32は、略リング状の形状をなす珪素鋼板20(図4)を複数枚積層することにより構成され、多数の腕部(磁極)を持ったステータコア(鉄心)13と、該腕部に巻かれる巻線15と、ステータコア13と巻線15の間を絶縁するための上下のインシュレータ12a、12bから構成されている。
【0021】
図4に示す様に、珪素鋼板20は、平面視において略リング状の形状をなしていて、その内周には、8つの磁極21が周方向に沿ってほぼ同一間隔を置いて形成されている。1つの磁極21の内周側には、平面視において略方形をなす歯部22が、周方向に所定の間隔を置いて複数形成されていて、これにより、珪素鋼板20の内周においては、周方向に沿って所定の間隔を置いて複数の歯部22が形成された状態となっている。従って、珪素鋼板20が複数枚積層されることによってステータコア13が構成されると、ステータコア13の内周面には、歯部22によって珪素鋼板20の積層方向(図4では紙面表裏方向)に延びる突条(歯極)が形成される。
【0022】
次に、符号31及び仮想線で示す円形状はロータ31(図6参照)であり、図示する様にステータ32内にロータ31が配設された状態において、ロータ31の外周面と、歯部22との間には、所定の間隔(例えば、0.04〜0.08mm)が形成される様に、ロータ31の外径及びステータコア13の内径が決定されている。また、周方向に沿って均一に前記所定の間隔となる様に、ステータコア13の内部にロータ31が配置される。
【0023】
珪素鋼板20は、図4に示す様にその外形は略方形の形状をなしていて、その角部には、ねじ14(図1)を挿通させる通し穴23が形成されている。また、符号24は図4の紙面表側に凸となる様な位置決め用凸部を示していて、該位置決め用凸部24の裏側(図4の紙面裏側)は、図示しない位置決め用凹部となっている。そして、珪素鋼板20が積層された場合には、上下の位置決め用凸部24と図示しない位置決め用凹部とが係合して、珪素鋼板20同士がずれることなく互いに保持(位置決め)される様になっている。
【0024】
続いて、ブラケット60の構成について詳説する。図3に示す様に、ブラケット60は、その外形がステータコア13と略同形状をなし、その角部にはねじ14を挿通させる通し穴61が形成されている。尚、図1に示す様にブラケット60は一対となって用いられるが、図1の左側に装着されるブラケット60においては、通し穴61の代わりにねじ穴(図示せず)が形成され、これにより、ねじ14によってブラケット60、60と、ステータ32とが密着する様にして組み立てられる。
【0025】
ブラケット60の一方の面には溝穴63が形成されていて、ブラケット60がステータ32に装着された際に、該溝穴63にインシュレータ12a、12b(図6)が入り込む様になっている。
【0026】
溝穴63が形成された側には、円筒部64が形成されている。円筒部64の上部は、周方向に沿って段差形状となっていて、これにより、円筒部64よりも径方向寸法の小なる突出部66が形成されている。また、突出部66の中心には、ロータ31を構成するシャフト9を挿通させる挿通穴62が形成されている。
【0027】
円筒部64及び突出部66は、ステータコア13の内周面、つまり、歯部22と係合することにより、ステッピングモータ51から発生する騒音を低減させると共に、ステータコア13の中心とロータ31の軸心とを一致させる機能を果たす。以下、図5を参照しつつ説明する。
【0028】
図5は、図1における巻線15付近の拡大図である。円筒部64と突出部66とで形成された段差は、図示する様にブラケット60がステータ32に装着された際、ステータコア13の内周に形成された歯部22(複数枚積層された珪素鋼板20のうち、最上位及び最下位のものにおける歯部22)と係合し、歯部22を押圧して、複数枚積層された珪素鋼板20(図4)を隙間が空くことなくしっかりと密着させる機能を果たす。つまり、ステータコア13を挟む様に装着される2つのブラケット60、60により、歯部22の部分が特に隙間が空くことなくしっかりと密着される。
【0029】
一方、ステッピングモータ51においてロータ31の回転に伴って発生する騒音は、主として積層された珪素鋼板20が相互に接触することによって発生し、特に、当該騒音は、歯部22の部分において顕著に発生することが判明している。しかし、上述の様に2つのブラケット60、60によって歯部22がしっかりと密着する様に両側から押圧されるので、これによって前記騒音を効果的に低減することができる様になっている。加えて、歯部22を押圧する部分は金属よりも弾性率の低い樹脂材であるので、当該樹脂材部分によって歯部22から発生する振動を吸収でき、これによっても前記騒音を効果的に低減することができる様になっている。
【0030】
一方、歯部22を密着させる機能を「押圧部」としての円筒部64上面が果たすのに対し、突出部66は、歯部22の内周側と係合することにより、ブラケット60の中心とステータコア13の中心とを一致させ、これによってロータ31の軸心とステータコア13の中心とを一致させる「位置規制手段」としての機能を果たす。即ち、ブラケット60にはロータ31を構成するシャフト9を軸支する滑り軸受2、2が設けられている。従って、ブラケット60の中心とステータコア13の中心とがずれると、ロータ31(シャフト9)の軸心とステータコア13との中心がずれ、図4を参照しつつ説明したロータ31外周面と歯22との間の距離が周方向に沿って不均一となり、ステッピングモータ51の回転特性を低下させることになる。しかし、ブラケット60には突出部66が設けられ、該突出部66がステータコア13の内周に圧接する様にして嵌入するので、これによってロータ31(シャフト9)の軸心とステータコア13との中心が一致し、もって前述の様な不具合の発生を防止することができる様になっている。
【0031】
次に、図3に戻ってブラケット60は、樹脂材(本実施形態では、PBT(ポリブチレンテレフタレート))からなる本体部60aと、該本体部60aと一体的に設けられた補強材70の複合構造によって構成されている。
【0032】
補強材70は金属材料からなり、図2に示す様に平面視において方形の形状をなす板状の基部71に、円筒部72が立設されてなる。基部71の角部には通し穴73が穿設されていて、これにより、通し穴61(図3)とともにねじ14(図1)を挿通させる。
【0033】
そして、補強材70は、本実施形態ではインサート成形によってブラケット60の樹脂成形時に一体的に設けられる。この様に、ブラケット60は補強材70と樹脂材との複合構造によって構成される為、樹脂材によりブラケット60の低コスト化を図りながら、補強材70によって重量が増加し、騒音及び振動を低減させることが可能となる。
【0034】
加えて、ブラケット60の成形時には、補強材70のみならず滑り軸受2、2も同時にインサートされることから、ブラケット70の剛性が低いと変形等によってステータコア13の中心とロータ31(シャフト9)の軸心とがずれる虞があるが、本発明に係るブラケット60においては補強材70によって剛性が向上することから、前述の様なブラケット60の変形に伴う不具合の発生を防止することができ、もってロータ31の円滑な回転を確保することができる。
【0035】
更に、ステッピングモータ51を例えば金属製のフレーム材に取り付ける様な場合には、ステッピングモータ51から前記フレーム材への振動の伝達を防止する為に、場合によってはステッピングモータ51と前記フレーム材との間に防振材等を介在させる必要があるが、ブラケット60は樹脂材からなることから、当該樹脂材部分が振動吸収機能を発揮し、従ってブラケット60を金属材料で形成する様な場合と比してステッピングモータ51の取り付け構造の単純化及び低コスト化を図ることができる。
【0036】
更に加えて、樹脂材のみによってブラケット60を構成した場合には、高い剛性が得られず、前述した歯部22を押圧する効果(騒音防止効果)が充分に得られない場合があり、或いは、長期的な使用によって歯部22を押圧する効果が低減する虞があるが、高い剛性を有する補強材70を用いたことにより、この様な問題を効果的に解消することができる。
【0037】
尚、本実施形態においては補強材70をブラケット60の樹脂成形時にインサート成形によって一体的に設けているが、例えばブラケット60の本体部60aを樹脂成形した後に、補強材70を圧入等の他の手段によってブラケット60に設けても構わない。
【0038】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、ブラケットは金属等の高い剛性を有する材料からなる補強材と樹脂材との複合構造によって構成されているので、前記樹脂材によりブラケットの低コスト化を図りながら、前記補強材によってブラケット全体の重量を増加させることができ、騒音及び振動の増加を低減させることが可能となる。
また、前記補強材によってブラケット全体の剛性を向上させることができる為、ブラケットにロータの軸受を設ける場合でも、ブラケットの変形によってステータとロータとの間の位置関係が損なわれることが無く、ステッピングモータの特性の低下を防止することができる。
また、ステッピングモータを例えば金属製のフレーム材に取り付ける様な場合には、ステッピングモータから前記フレーム材への振動の伝達を防止する為に、場合によってはステッピングモータと前記フレーム材との間に防振材等を介在させる必要があるが、ブラケットは樹脂材からなることから、当該樹脂材部分が振動吸収機能を発揮し、従ってブラケットを金属材料で形成する様な場合と比してステッピングモータの取り付け構造の単純化及び低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステッピングモータの側断面図である。
【図2】本発明に係るブラケットを構成する補強材の外観斜視図である。
【図3】本発明に係るブラケットの外観斜視図である。
【図4】ステータコアを構成する鋼板材の平面図である。
【図5】本発明に係るステッピングモータの側断面拡大図である。
【図6】従来技術に係るステッピングモータの分解斜視図である。
【符号の説明】
2 軸受
9 シャフト
12a 上インシュレータ
12b 下インシュレータ
13 ステータコア
15 巻線
20 珪素鋼板
31 ロータ
32 ステータユニット
51 ステッピングモータ
60 ブラケット
70 補強材

Claims (5)

  1. ステータと、
    前記ステータを挟む様にして装着される一対のブラケットと、を備えたステッピングモータであって、
    前記ステータは、内周に歯部を有する略リング状の鋼板を複数枚積層してなるステータコアによって基体が構成され、
    前記ブラケットは、円筒部を有する補強材と、当該補強材を覆う樹脂材と、の複合構造によって構成され、
    前記ブラケットの装着状態において前記円筒部が、前記ステータコアにおける前記歯部を、前記樹脂材を介して押圧することにより、複数枚積層された前記鋼板を密着させることを特徴とするステッピングモータ。
  2. 請求項1に記載のステッピングモータにおいて、前記樹脂材を用いた樹脂成形によって前記ブラケットの前記補強材と前記樹脂材とが一体的に形成されている、
    ことを特徴とするステッピングモータ。
  3. 請求項1または2に記載のステッピングモータにおいて、前記樹脂材がポリブチレンテレフタレートからなることを特徴とするステッピングモータ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のステッピングモータにおいて、前記ブラケットにおいて前記歯部を押圧する押圧部が、前記歯部の内周に嵌入する様に形成されたことにより、前記ステータコアに対する前記ブラケットの径方向位置を規制する位置規制手段を兼ねている、
    ことを特徴とするステッピングモータ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のステッピングモータにおいて、ロータシャフトを軸支する軸受が、前記ブラケットに、前記樹脂材を用いた樹脂成形によって一体的に設けられている、
    ことを特徴とするステッピングモータ。
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