JP4045202B2 - 模様付樹脂成形体の成形方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、模様付樹脂成形体を安価に成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
文字、図形、記号及びロゴマーク等を立体的に表した模様を表面に有する模様付樹脂成形体を成形する方法として、樹脂成形体を高周波加熱により軟化させ、表面に凹凸模様が刻設された押し型を上記軟化状態にある樹脂成形体に押し付けることにより、上記凹凸模様を樹脂成形体に転写する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−100249号公報(第2,3頁、図2,3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1では、押し型に凹凸模様を刻設しているため、デザインを変更する毎に刻設模様が異なる押し型を用意しなければならず、型費が掛かって製品コストが高騰する。
【0005】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、型費の低減を図ることにより模様付樹脂成形体を安価に成形することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、単一の成形型で凹陥模様が異なる模様付樹脂成形体を成形することを特徴とする。
【0007】
具体的には、この発明が講じた解決手段は、まず、予め所定形状に成形された表皮の表面に模様シート体を剥離可能に貼着し、次いで、第1型と第2型とからなる成形型の上記第1型の成形面に上記表皮の表面が当接するように表皮を第1型にセットし、その後、上記成形型の型閉じ状態で上記第1型と第2型との間に形成されたキャビティに溶融樹脂を射出して基材を成形し、この基材に上記表皮が一体に接合されるとともに、上記模様シート体が表面を露出した状態で表皮に埋め込まれ、かつこの埋め込み部分により凹陥模様が形成された樹脂成形体を成形し、しかる後、上記樹脂成形体を脱型して上記模様シート体を樹脂成形体から剥離し、表皮の表面に上記凹陥模様が露出した模様付樹脂成形体を得ることを特徴とする。
【0008】
上記の構成により、この発明では、デザインの変更に応じて用意した模様シート体を表皮の表面に剥離可能に貼着するだけでよいため、単一の成形型の使用が可能になり、デザインを変更する毎に刻設模様が異なる成形型を用意する場合に比べて型費が低減し、凹陥模様が異なる模様付樹脂成形体が安価に得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態に係る模様付樹脂成形体の成形方法を図1〜6に基づいて説明する。
【0010】
まず、図1に示すような表皮1を用意する。この表皮1は樹脂製であり、例えば、真空成形やスラッシュ成形により予め所定形状に成形され、製品部である表皮本体部1aの外周縁部に成形後にトリミングされる非製品部である表皮端末部1bが形成されている。
【0011】
次いで、図2に示すように、上記表皮1の表皮本体部1a表面に模様シート体3を剥離可能に貼着する。この模様シート体3は、例えば、裏面に接着材層(図示せず)が付着したポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂製シートを文字、図形、記号及びロゴマーク等の形状に裁断したものであり、ここでは、アルファベットの「N」を例示する。
【0012】
その後、図3に示すように、第1型7と第2型9とからなる成形型5の上記第1型7の成形面7aに上記表皮1の表面が当接するように表皮1を第1型7にセットし、成形型5を型閉じして上記第1型7と第2型9とで表皮端末部1bを挟持する。この成形型5の型閉じ状態で第1型7の成形型5と第2型9の成形面9aとの間にキャビティ11が形成されている。また、模様シート体3周りの表皮1と第1型7の成形面7aとの間には隙間Sが形成されている。
【0013】
しかる後、第2型9に開口した開口部(図示せず)から上記キャビティ11に溶融樹脂を射出して図4に示すように基材13を成形し、この基材13に上記表皮1が一体に接合された樹脂成形体15を成形する。この際、溶融樹脂の射出圧が表皮1の裏面に作用し、模様シート体3周りの表皮1が第1型7の成形面7aとの間の隙間Sに押し込まれて隙間Sがなくなり、上記模様シート体3が表面を露出した状態で表皮本体部1aに埋め込まれ、この埋め込み部分により凹陥模様17が形成される。
【0014】
次に、成形型5を型開きして上記樹脂成形体15を脱型し、図5に示すように、接着材層が付着した上記模様シート体3を樹脂成形体15から剥離するとともに、基材13からはみ出している表皮端末部1bを図5に一点鎖線で示す位置Tから切除し、図6に示すような表皮1の表面に上記凹陥模様17が露出した完成品としての模様付樹脂成形体15を得る。
【0015】
このように、模様シート体3を表皮1に貼着するだけでよいので、デザインを変更する場合は、その変更に応じて裁断した種々の模様シート体3を用意するだけでよく、デザインの変更毎に刻設模様が異る成形型を用意せずに単一の成形型5で済み、型費を低減することができて凹陥模様17が異なる模様付樹脂成形体15を安価に成形することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、模様シート体が剥離可能に貼着された表皮の表面が第1型の成形面に当接するように表皮を第1型にセットし、型閉じ状態で第1型と第2型との間に形成されたキャビティに溶融樹脂を射出して基材を成形し、この基材に上記表皮が一体に接合されるとともに、上記模様シート体が表面を露出した状態で表皮に埋め込まれ、かつこの埋め込み部分により凹陥模様が形成された樹脂成形体を成形し、その後、この樹脂成形体から上記模様シート体を剥離して表皮の表面に凹陥模様が露出した模様付樹脂成形体を得るので、単一の成形型で型費が低減し、凹陥模様が異なる模様付樹脂成形体を安価に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】所定形状に成形された表皮の斜視図である。
【図2】表皮に模様シート体を貼着した状態の斜視図である。
【図3】表皮を成形型にセットして型閉じした状態の断面図である。
【図4】成形された樹脂成形体を脱型する前の断面図である。
【図5】脱型直後の樹脂成形体の断面図である。
【図6】(a)は(b)のA−A線における断面図、(b)は完成品としての模様付樹脂成形体の斜視図である。
【符号の説明】
1 表皮
3 模様シート体
5 成形型
7 第1型
7a 成形面
9 第2型
11 キャビティ
13 基材
15 樹脂成形体
17 凹陥模様
Claims (1)
- 予め所定形状に成形された表皮の表面に模様シート体を剥離可能に貼着し、
次いで、第1型と第2型とからなる成形型の上記第1型の成形面に上記表皮の表面が当接するように表皮を第1型にセットし、
その後、上記成形型の型閉じ状態で上記第1型と第2型との間に形成されたキャビティに溶融樹脂を射出して基材を成形し、この基材に上記表皮が一体に接合されるとともに、上記模様シート体が表面を露出した状態で表皮に埋め込まれ、かつこの埋め込み部分により凹陥模様が形成された樹脂成形体を成形し、
しかる後、上記樹脂成形体を脱型して上記模様シート体を樹脂成形体から剥離し、表皮の表面に上記凹陥模様が露出した模様付樹脂成形体を得ることを特徴とする模様付樹脂成形体の成形方法。
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JP2003105639A JP4045202B2 (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 模様付樹脂成形体の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004306523A JP2004306523A (ja) | 2004-11-04 |
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