JP3782658B2 - 射出成形用金型及び射出成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形用金型及び射出成形方法に関し、より詳細には、離型性が充分でない軟質樹脂の射出成形に好適に用いることができる、射出成形用金型及び射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可動型と固定型とを備える射出用成形金型を用い、様々な樹脂からなる射出成形品が得られている。射出成形に際しては、可動型と固定型とが当接された際に、両者の間に形成される空間に溶融樹脂が注入され、成形が行なわれる。成形後に、可動型と固定型とを離間させ、射出成形品が取り出される。
【0003】
従来、成形後に射出成形品を金型から円滑に取り出すために、射出成形品の離型性の向上が図られていた。例えば、可動型及び固定型の射出成形品と接する面に、フッ化エチレン樹脂やシリコーン樹脂を塗布する方法が用いられていた。また、射出成形用金型にシボ加工を施す方法も用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フッ化エチレン樹脂やシリコーン樹脂等の離型性向上剤を塗布する方法や、金型にシボ加工を施す方法では、離型性は一応高められるものの、成形品の形状が複雑な場合や、軟質塩化ビニル樹脂のような軟質樹脂からなる射出成形品の場合には、金型から射出成形品を安定に離型することが困難であった。
【0005】
特に、軟質塩化ビニル樹脂のような軟質樹脂からなり、かつ形状が複雑な成形品の場合には、金型から射出成形品を離型する際に、射出成形品の表面に損傷を与えることなく円滑に離型することが困難であった。加えて、可動型と固定型とを離間させた場合、射出成形品が可動型に付着していたり、固定型に付着していたりし、固定型及び可動型の一方に安定に付着していなかった。従って、成形品の取り出し作業が煩雑であった。
【0006】
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、軟質樹脂からなり、形状が複雑な射出成形品を得る場合であっても、成形後に射出成形品を安定にかつ容易に離型することができ、さらに可動型と固定型を離間させた際に、射出成形品を一方の型に確実に保持させ、従って、成形品の取り出しを容易に行ない得る射出成形用金型及び射出成形方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明は、可動型と固定型とを備え、可動型と固定型とが当接された際に、両者の空間に溶融樹脂が射出されて成形が行われる射出成形用金型において、可動型と固定型とが分離された際に可動型に射出成形品が係止されるように、前記可動型に、可動型から固定型へ突出されている突起であって、突出方向中間に相対的に横断面積の小さい細幅部を有する係止部が形成されており、前記射出成形品を可動型の係止部から離脱させるように、前記可動型側に設けられた少なくとも一本の突出しピンをさらに備え、前記突出しピンが、前記可動型とは独立して固定型側に稼動可能に構成されており、前記可動型が、前記固定型側に突出されており、可動型の残りの部分とは独立して移動し得るコアピンをさらに備えていることを特徴とする、射出成形用金型である。
【0010】
本発明に係る射出成形方法は、軟質塩化ビニル樹脂からなる射出成形品の成形方法であって、本発明に従って構成された射出成形用金型を用意する工程と、射出成形用金型の可動型と固定型とを当接させて型締めを行う工程と、型締めされた射出成形用金型の可動型と固定型との間の空間に溶融した軟質塩化ビニル樹脂を注入し、固化し、射出成形品を成形する工程と、固定型から可動型を遠ざかる方向に移動させ、係止部により射出成形品を可動型に保持する工程と、可動型に保持された射出成形品をコアピン及び突出しピンを固定型側に移動させることにより可動型から取り外す工程とを備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る射出成形用金型及び射出成形方法を、具体的な実施例に基づき説明する。
【0012】
図3(a), (b)は、本実施例の射出成形用金型を用いて得られる射出成形品を示す平面図及び側面断面図である。射出成形品1は、輸液セットのキャップを構成するものであり、軟質塩化ビニル樹脂により構成されている。もっとも、本発明の射出成形用金型で得られる成形品の用途については特に限定されない
【0013】
なお、以下においては、図示を容易とするために、図3(b)等の断面図においては、図3(a)に矢印Aで示す一点鎖線で囲まれた要部の成形を行なうための金型部分のみを示して、説明を行なう。すなわち、図3(a)に示されている枠状部2については、他の図では図示を省略することとする。
【0014】
本実施例においては、図1に示すように、可動型3と固定型4とを有する射出成形用金型が用いられる。
可動型3は、射出成形品1の筒状部1bの内面に突出されるコアピン5と、可動型本体6とを有する。コアピン5は、可動型本体6とは独立に図示の矢印B方向すなわち固定型方向に移動されるように固定されている。コアピン5の可動型本体6と独立した移動は、コアピン5を独立した駆動源に連結することにより行なわれる。また、コアピン5の周囲には、複数の突出しピン7が配置されている。突出しピン7は、可動型3とは独立に、図示の矢印B方向すなわち固定型方向に突き出されるように構成されている。この突出しピン7の上記移動を可能とするように、突出しピン7は、可動型3及びコアピン5とは別の駆動源に連結されている。
【0015】
なお、図1では、上記コアピン5及び突出しピン7のいずれもが、固定型4側に移動される前の状態で示されている。
他方、可動型3の可動型本体6には、係止部としての突起8が形成されている。図4(a)に拡大して示すように突起8は、可動型から固定型へ突出されている突起であって、突出方向中間に相対的に横断面積の小さい細幅部8aを有する。
【0016】
固定型4の形状は、図に示すように、可動型3に当接された際に、成形品1を得るための空間を形成する形状とされている。
次に、本実施例の射出成形用金型を用いた射出成形方法につき説明する。まず、可動型3と固定型4とを当接させ、図1に示す状態とする。この状態において、図示しない注入孔から溶融樹脂を注入し、固化させる。その結果、図1に示されている射出成形品1が成形される。この場合、射出成形品1には、上記突起8に応じた円筒部1cが形成される。図4(b)に断面図で示すように、円筒部1cの内面には、上記細幅部8aに応じた環状リブ1dが形成される。
【0017】
次に、可動型3を固定4に対して遠ざけるように可動型3を移動する。その結果、図2に示すように、可動型3側に射出成形品1が付着した状態で、可動型が固定型4から離間される。これは、上記係止部としての突起8が細幅部8aを有するため、細幅部8aと射出成形品1の円筒部1cの環状リブ1dとの係合により、射出成形品1が可動型3側に確実に付着した状態となる。
【0018】
次に、可動型3のコアピン5を図2の矢印B方向に移動させ、射出成形品1を可動型本体6から矢印B方向に移動させる。コアピン5の移動量はわずかであるため、射出成形品1は、可動型3に付着している部分からわずかに浮いた状態とされる。従って、依然として、係止部としての突起8と円筒部1cとの係合により、射出成形品1は、可動型3側に保持された状態とされている。
【0019】
次に、突出しピン7を矢印B方向に移動させる。突出しピン7の移動量は、上記係止部としての突起8と円筒部1cとの係合を解除するように行なわれる。突出しピン7を矢印B方向に移動することにより、上記係止部としての突起8と円筒部1cとの係合状態が解除されるので、射出成形品1を可動型3から容易に取り外すことができる。
【0020】
すなわち、本実施例の射出成形方法によれば、上記可動型3側に係止部としての突起8が形成されており、射出成形品1に、突起8に応じた円筒部1cが形成されているので、可動型3と固定型4とを離間させた場合、射出成形品1が可動型3側に確実に保持されることになる。しかも、上記コアピン5及び突出しピン7を順次移動させることにより、射出成形品1と可動型3に設けられた係止部としての突起8との係合状態を解除することができるので、射出成形品1を確実にかつ容易に金型内から取り出すことができる。
【0022】
また、上記突出しピン7は、図1では、上下に2本配置されているように図示されているが、突出しピン7は、1本のみ配置されていてもよく、あるいは成形品の形状に応じて、3本以上配置されていてもよく、複数本の突出しピン7を用いる場合、成形品の外周に沿って均等に分散させることが望ましい。
【0023】
また、上記実施例では、予めコアピン5により射出成形品1を可動型3に対して浮かせた状態とするため、コアピン5を駆動した後、突出しピン7を駆動したが、コアピン5と同時に突出しピン7を駆動してもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係る射出成形用金型によれば、可動型に可動型から固定型へ突出されている突起であって、突出方向中間に相対的に横断面積の小さい細幅部を有する係止部が形成されているので、射出成形後に、射出成形品に該突起に応じて凹部が形成され、該突起と該凹部とが係合されることになる。従って、可動型を固定型から離間させた場合、常に射出成形品が可動型側に確実に保持されることになる。そして、上記突出しピンを可動型とは独立に固定側に移動することにより、係止部としての突起と射出成形品の上記凹部との係合状態を解除することができるので、可動型側に保持されていた射出成形品を容易に取り出すこができる。
【0025】
従って、本発明によれば、軟質塩化ビニル樹脂のような軟質樹脂からなり、複雑な形状を有する射出成形品を得る場合であっても、成形後に射出成形品を金型から容易にかつ円滑に取り出すことが可能となる。
【0027】
本発明によれば、可動型が、固定型側に突出されており、可動型の残りの部分とは独立して移動されるコアピンをさらに備えるので、コアピンを突出しピンと同時にあるいは突出しピンの移動に先立ちコアピンを移動させることにより、可動型に付着していた射出成形品を可動型表面から浮かせた状態とすることができる。
【0028】
本発明に係る射出成形方法では、射出成形用金型の可動型と固定型との間に溶融した軟質塩化ビニル樹脂を注入して射出成形品を成形した後、固定型から可動型を遠ざかる方向に移動させた場合、可動型の係止部により射出成形品が可動型側に確実に保持される。従って、可動型に保持された射出成形品を、コアピン及び突出しピンを固定型側に移動させることにより、上記係止部と射出成形品との係合状態を解除することができ、射出成形品を容易にかつ円滑に取り出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る射出成形用金型を説明するための断面図であり、射出成形品を成形した状態を示す。
【図2】図1の状態から可動型を固定型から離間させた状態を示す断面図。
【図3】(a),(b)は、本発明の一実施例により得られる射出成形品を説明するための平面図及び側面断面図。
【図4】(a),(b)は、本発明の一実施例において設けられる係止部と、該係止部に対応して成形される円筒部分の形状を説明するための各側面断面図。
【符号の説明】
1…射出成形品
3…可動型
4…固定型
5…コアピン
6…可動型本体
7…突出しピン
8…突起
8a…細幅部

Claims (2)

  1. 可動型と固定型とを備え、可動型と固定型とが当接された際に、両者の空間に溶融樹脂が射出されて成形が行われる射出成形用金型において、
    可動型と固定型とが分離された際に可動型に射出成形品が係止されるように、前記可動型に、可動型から固定型へ突出されている突起であって、突出方向中間に相対的に横断面積の小さい細幅部を有する係止部が形成されており、前記射出成形品を係止部から離脱させ得るように、前記可動型側に設けられた少なくとも一本の突出しピンをさらに備え、
    前記突出しピンが、前記可動型とは独立して固定型側に稼動可能に構成されており、
    前記可動型が、前記固定型側に突出されており、可動型の残りの部分とは独立して移動し得るコアピンをさらに備えていることを特徴とする、射出成形用金型。
  2. 軟質塩化ビニル樹脂からなる射出成形品の成形方法であって、
    請求項1に記載の射出成形用金型を用意する工程と、
    前記射出成形用金型の可動型と固定型とを当接させて型締めを行う工程と、
    前記型締めされた射出成形用金型の可動型と固定型との間の空間に溶融した軟質塩化ビニル樹脂を注入し、固化し、射出成形品を成形する工程と、
    前記固定型から前記可動型を遠ざかる方向に移動させ、前記係止部により射出成形品を可動型側に保持する工程と、
    前記可動型に保持された射出成形品をコアピン及び突出しピンを固定型側に移動させることにより可動型から取り外す工程とを備えることを特徴とする、射出成形方法。
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