JP4044656B2 - データ通信システム及びその装置 - Google Patents

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  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデータ通信システム及びその装置に関し、更に詳しくは複数の装置(端末装置,回線接続装置等)の間で音声や情報データの通信を行うデータ通信システム及びその装置に関する。
この種の通信システムの一例として、消防センタ/警察本部の主要機能である加入者からの119/110番呼受付,台間モニタ・割込,署所/派出所指令,出動車両(救急車,消防車,パトカー等)との無線通話等を行う緊急通報システムがある。緊急通報システムでは複数の装置(公衆網交換機,通報受付台,署所/派出所の受令装置,遠隔の無線基地局装置等)が消防センタ/警察本部の交換機(PBX)を介して相互に接続し、音声や情報データの通信を行う。この様な緊急通報システムは、その社会的重要性より高品質、高信頼性の通信サービスは元より、高速性(特に指令接続時間の短縮)、システムの小型化、納期短縮化及び低コスト化が顧客より要求されている。
【0002】
【従来の技術】
図15は従来の緊急通報システムを説明する図である。
図15(A)は従来の緊急通報システムの概略構成を示しており、図において、1は加入者電話(TEL)、100は公衆(NTT)網、2はライン回路(LC)、70はNTT網の交換機(NW)、3は緊急通報トランク(FPT)、200/300は消防センタ/警察本部、40は緊急通報の受付台、20は消防センタ/警察本部の交換機(NW)、23は緊急通報受付トランク(FPI)、24は指令回線用トランク(LDS)、201/301は消防署所/派出所、60は受令装置である。
【0003】
加入者がTEL1で119番発呼を行うと、該呼はNTT網の交換機70,緊急通報回線を介して消防センタ200の交換機20に着信し、通報受付台40で受け付けられる。通報を受けた受付者は関係(現場に近い)署所201に指令を発し、該指令は交換機20,指令回線を介して関係署所201の受令装置60に送られる。指令を聴取した受令者は指令内容に従い車両(救急車,消防車)を現場に出動させ、こうして、加入者は病気/災害時の緊急サービスを迅速に受けられる。
【0004】
又は、加入者がTEL1で110番発呼を行うと、該呼はNTT網の交換機70,緊急通報回線を介して警察本部300の交換機20に着信し、通報受付台40で受け付けられる。通報を受けた受付者は関係(現場に近い)派出所301に指令を発し、該指令は交換機20,指令回線を介して関係派出所301の受令装置60に送られる。指令を聴取した受令者は指令内容に従いパトカーや警察官等を現場に急行させ、こうして、加入者は事件/事故時の緊急サービスを迅速に受けられる。なお、出動後の車両と受付台40との交信は不図示の無線回線を介して行われる。
【0005】
図15(B)は通報受付台の外観斜視図を示しており、図において、51は緊急通報回線,指令回線,無線回線の各回線状態(空き,着信中,通話中,保留中等)をリアルタイムに表示する回線状態表示部(LSDISP)、55は緊急呼着信の旨の情報表示やその着信応答操作(釦操作)等を行うための操作部、43は表示ランプ(LMP)、44は操作釦(KEY)である。幾つかの操作釦44は表示ランプ43と組(対)で設けられ、ランプ表示に対応した釦操作が迅速に行われる。更に、図示しないが、受付台扱い者が使用する通話用のヘッドセット又はハンドセット(HS)、無線車両(消防車,パトカー等)からの無線呼び音声をたれ流しでモニタするためのモニタスピーカ(MSP)等を備える。
【0006】
図16は従来の緊急通報回線の信号方式を説明する図である。
図の縦欄のDCはDC回線、ACはAC回線(16Hz のリンガー等)を夫々表し、横欄はFPT3側の回線状態(空き,発信,通話,再信号,切断)を表す。例えば、消防DCにおける「空き」の状態ではFPT3のA線,B線は共に無電位(開放)とされ、一方、FPI23のA線は無電位(開放),かつB線は地気(定抵抗を介してアースに接続)の状態にされている。この状態でFPT3が発信(A線,B線を共に−48Vに接続)すると、FPI23ではB線に電流が流れ、FPT3の発信(即ち、緊急通報回線からの着信)を検出できる。他も同様に考えられる。
【0007】
なお、以下は消防センタの緊急通報システムを中心に述べるが、警察本部の緊急通報システムについても同様に考えられる。
図17は従来の緊急通報システムの構成を示す図である。
従来の緊急通報システムは交換機20の回線交換機能(通話路スイッチ22,呼制御部21)を利用して加入者,受付台,受令装置,無線車両等の間の呼を接続するものであった。以下、詳細に説明する。
【0008】
図において、20は消防センタの交換機本体(NW)、401 〜40n は消防センタの主要機能である119番呼受付,台間モニタ・割込,関係署所への指令,無線車両との無線連絡を行う受付台#1〜#n、601 〜60m は各署所に配置された受令装置、41 〜4k は出動後の車両MSとの間で無線連絡を行う無線装置(RFU)である。
【0009】
NW20におて、21は交換機本体の主制御(呼処理等)を行う呼制御部(CC)、22は音声や情報データの交換を行う通話路スイッチ(NSW)、23は緊急通報回線に接続する緊急通報受付トランク(FPI)、24は受令装置60に接続する指令回線用トランク(LDS)、25はRFU4に接続する無線回線用トランク(RLT)、26は受付台40に接続する受付台接続パッケージ(ATT)、27は受付台間の音声モニタ・割込接続制御を行う台間モニタ接続パッケージ(OTL)、28は受付台40をRFU4に接続する無線装置接続制御パッケージ(DMC)である。
【0010】
また受付台40において、41は受付台の主制御を行う受付台制御パッケージ(CTL)、42はランプ情報や釦情報の処理を行うランプ・釦情報処理部(CBA)、55は受付台操作部、43はLED等からなるランプ情報表示部(LMP)、44は釦操作部(KEY)、45はランプ情報対応のLEDを点灯させるランプドライバ(SDA)、46は釦押下を識別して釦情報をCBA42に送出する釦操作識別部(SCA)、47は音声信号を処理する音声処理部(SPA)、48は受付台扱い者が使用するヘッドセット又はハンドセット(HS)、MICはマイク、HDPはヘッドフォン、49はSPA47−ATT26間の音声を接続すると共にOTL27やDMC28との間の通話路切替制御を行う通話路制御パッケージ(SPC)、50はOTL27,DMC28に対する起動信号の送出及びその応答信号の検出を行う台間モニタ・無線起動パッケージ(IFC)、51は緊急通報回線,指令回線,無線回線の各回線状態を前面パネルに表示する回線状態表示部(LSDISP)、52は無線車両MSからの無線呼び音声をたれ流しで出力するモニタスピーカ(MSP)である。
【0011】
以下、各部の機能を概説する。
FPI23は、119番呼着信を検出して受付台40に通知する機能、受付台40の再呼び操作(加入者が呼を切断した場合に受付台40よりリンガー呼出しを行う操作)に従い緊急通報回線に再呼する機能、受付台40の復旧操作により緊急通報回線に切断信号を送出する機能、緊急通報回線の状態を受付台40のLSDISP51に表示させる機能等を備える。
【0012】
この場合に、緊急通報回線の状態情報は、別途メタリック情報ライン81を介してMDF(Main Distributing Frame) に送られ、該MDFからのマルチ接続により受付台401 〜40n の各LSDISP51に分配され、こうして全受付台401 〜40n で全緊急通報回線の状態をリアルタイムに監視できる。ここで緊急通報回線状態の表示態様は、空き:滅火(消灯),着信中:120INT(点滅),通話中:連点(点灯),保留中:60INTである。
【0013】
LDS24は、受付台操作によりNSW22経由で捕捉されて受令装置60に起動信号(リンガー)を送出する機能、該受令装置60からの応答(ループ)を検出して受付台40に応答情報を送出する機能、受付台40からの指令音声を受令装置60に送出する機能、指令回線の状態を受付台40のLSDISP51に表示させる機能等を備える。
【0014】
この場合に、指令回線の状態情報は上記同様にメタリック情報ライン81,MDFを介して受付台401 〜40n の各LSDISP51に分配され、こうして全受付台401 〜40n で全指令回線の状態をリアルタイムに監視できる。ここで指令回線状態の表示態様は、空き:滅火,呼出し中:120INT,指令中:連点である。
【0015】
RLT25は、受付台操作によりNSW22経由で捕捉されて無線車両を呼び出す機能、RFU4からの着信を受付台40に通知する機能、無線回線の状態を受付台40のLSDISP51に表示させる機能も有する。
この場合に、無線回線の状態情報は上記同様にメタリック情報ライン81,MDFを介して受付台401 〜40n の各LSDISP51に分配され、こうして全受付台401 〜40n で全無線回線の状態をリアルタイムに監視できる。ここで無線回線状態の表示態様は、空き:滅火,着信中:120INT,通話中:連点である。またRLT25は無線車両MSからの無線呼び音声を受付台40のMSP52に送出する機能も備える。この場合に、無線呼び音声は別途メタリック音声ライン82を介してMDFに送られ、該MDFからのマルチ接続により受付台401 〜40n の各MSP52に分配され、こうして全受付台401 〜40n で無線車両からの無線呼び音声をリアルタイムに聴取できる。
【0016】
OTL27は、受付台間の音声モニタ・割込接続を実現するもので、受付台1台毎にNSW22の通話路1回線分が設けられる。例えば、加入者と受付台401 の扱い者とが通話中に、受付台40n で台間モニタ操作を行うと、CTL41n の制御によりIFC50n からOTL27n に対して起動信号が送出され、これにより被モニタ台401 のSPC491 にNSW22経由で通話チャネルが形成され、これにより受付台40n の扱い者は上記通話中の音声をSPC491 −OTL271 −NSW22−OTL27n −SPC49n 経由で台間モニタ可能となる。詳細は図21に従い後述する。
【0017】
DMC28は、受付台40をRFU4に接続するもので、受付台1台毎にNSW22の通話路1回線分が設けられる。例えば受付台401 にて無線車両への発信操作を行うと、CTL411 の制御によりIFC501 からDMC28に対して起動信号が送出され、RLT25経由でRFU4との間に通話路が形成され、無線通話可能となる。詳細は図24に従い後述する。
【0018】
ATT26は、FPI23からの119番呼着信情報又はRLT25からの無線呼着信情報を受付台40に送出する機能、受付台操作部55の釦押下情報をFPI23,LDS24又はRLT25等に送出する機能、これらの間の音声信号を中継する機能等を備える。
CTL41は、ATT26との間でランプ情報や釦押下情報のやり取りを行う機能、台間モニタ・割込/無線発信時におけるIFC50からOTL27/DMC28に起動情報を送出する機能、台間モニタ時にSPC49の通話路切替制御を行う機能等を備える。
【0019】
図18は従来のCTL41−ATT26間の情報インタフェースを説明する図である。上記の如くATT26からCTL41には緊急呼着信検出等のランプ情報が送られ、これに対してCTL41からATT26には呼受付操作等の釦情報が送られる。
図18(A)はランプ情報のフォーマットを示している。ランプ情報の1ROWは8ビットからなり、最上位のフラグビットB7を除く各ビットは受付台操作部55のランプ(LED)1個分に対応する。ランプ情報は操作部55の全表示ランプ43に対応して設けられ、例えばROW0〜ROWnが設けられる。またROW0の最上位ビットB7=0,かつROW1〜ROWnの各最上位ビットB7=1とすることで、先頭のランプ情報ROW0を識別できる。
【0020】
図18(B)はCTL41−ATT26間のデータ通信フォーマットを示している。ATT26からCTL41にはランプ情報がビットシリアル転送される。最初はランプ情報ROW0が送られる。ランプ情報ROW0の送信1フレームは、スタートビット「ST」,ランプ情報ビット「B0〜B6」,フラグビット「B7」,パリティビット「PA」,ストップビット「ST」の計11ビットからなる。1ビット当たりの伝送時間は32μSであり、計11ビットで352μSとなる。その後にα(システムにより異なる)の休止時間を設け、引き続きランプ情報ROW1が送られる。こうしてランプ情報ROW0〜ROWnが送られ、1回目の全ランプ情報が送られる。以下、同様にして2回目以降の全ランプ情報が送られる。この場合に、例えばROW0のランプ情報ビット「B2」を常時1とすれば対応するLEDは連続点灯し、また常時0とすれば連続消灯し、そして周期的に1及び0とすれば点滅となる。
【0021】
一方、CTL41からATT26には釦情報が送られる。釦情報の送信1フレームは、スタートビット「ST」,釦のコード情報ビット「B0〜B7」,パリティビット「PA」,ストップビット「ST」の計11ビットからなる。1ビット当たりの伝送時間は32μSであり、計11ビットで352μSとなる。その後に全体で10mSとなる様な約9.65mSの休止時間を設け、引き続き2度目の釦情報が送られる。ここで、釦のコード情報ビット「B0〜B7」は操作部55の釦押下をエンコードした情報であり、この例では最大256個の釦を識別できる。こうして釦のコード情報は10mS周期で送られ、ある釦が押されている間はそのコード情報が連続して送られ、また釦から手を離すと、全ビット0のコード情報が送られる。
【0022】
図19は従来の指令回線の通信プロトコルを説明する図である。
受付台操作部55の受令装置起動釦を押すと、LDS24は起動信号(リンガー)を送り、受令装置60は該リンガーを検出して自動的に応答(ループ)を返送する。LDS24はループを検出すると、更に起動トーンを送出し、受令装置60は該起動トーンを検出して音声アンプを起動する。引き続き扱い者がLDS24を介して指令音声を送ると、該指令音声は受令装置60のスピーカに出力され、受令者により聴取される。やがて、指令終了により指令復旧操作をすると、LDS24より復旧トーンが送られ、受令装置60は該復旧トーンを検出して音声アンプを消勢すると共に、復旧応答(ループ断)を返送する。なお、図示しないが、受令装置60から受付台40への発呼操作もある。
【0023】
以下、従来の緊急通報システムの主要機能である119番呼受付,台間モニタ・割込,署所指令,無線通話の各動作を説明する。
図20は従来の119番呼受付動作を説明する図である。
TEL1からの119番呼はLC2−公衆網100−FPT3−緊急通報回線経由でFPI23に着信する(図20−▲1▼)。FPI23は緊急通報回線の着信を検出すると着信情報(ランプ情報)を送出し、該ランプ情報はNSW22の制御チャネル−CC21−ATT26経由で受付台40のCTL41に送られる(図20−▲2▼)。CTL41はこの着信ランプ情報に従いCBA42−SDA45経由で受付台操作部55の受付釦ランプ43を点灯させ、かつ着信ブザー(不図示)を鳴動させる。
【0024】
これに対して受付台扱い者が操作部55の受付釦44を押下すると、該釦情報はSCA46−CBA42−CTL41−ATT26経由で交換機本体(CC21)へ送出され(図20−▲3▼)、これによりFPI23よりFPT3に対して着信応答信号が返送され(図20−▲4▼)、これにより加入者と受付台扱い者との間に通話路(通話チャネル)が形成され(図20−▲5▼)、通話可能となる。
【0025】
また受付台扱い者が通話終了により操作部55の切断釦を押下すると、該釦情報はSCA46−CBA42−CTL41−ATT26経由で交換機本体に送出され(図20−▲3▼)、これによりFPI23よりFPT3に呼切断信号が送出され(図20−▲6▼)、緊急通報回線は復旧される。
また上記緊急通報回線の各状態(着信,空き等)はFPI23より別途メタリック情報ライン81を介して全受付台401 〜40n に送出され、全受付台で緊急通報回線の状態をリアルタイムに監視できる。
【0026】
図21は従来の台間モニタ・割込動作を説明する図である。
台間モニタは119番呼受付通話中の受付台401 に対して、他の受付台40n よりその通話内容をモニタする機能であり、モニタ聴取した内容により関係署所に指令を行う等、通報受付台401 の後方支援を行うことが可能となる。また台間割込は119番呼受付通話中の受付台401 に他の受付台40n より通話割込する機能である。ここでは、119番呼受付中の受付台401 を受付台40n より台間モニタ及び通話割込する場合を説明する。
【0027】
上記同様にして加入者と受付台401 との間に通話路が形成され、加入者と受付台扱い者とが通話中である(図21−▲1▼)。この状態で受付台40n の扱い者が操作部55n の台間モニタ釦44n を押下すると、該釦情報はSCA46n −CBA42n 経由でCTL41n に通知され、かつ該CTL41n の制御下でIFC50n の台間モニタ起動SDポイントがONにされ、OTL27n が起動される(図21−▲2▼)。OTL27n はこの発信を検出すると、受付台401 側のOTL271 へ内線ホットライン接続(ダイヤル番号を必要としない呼接続)を行い(図21−▲3▼)、これにより受付台40n 側のSPC49n と受付台401 側のSPC491 との間に通話路が形成され、受付台401 の119番呼受付通話内容を受付台40n にてモニタ聴取できることになる(図21−▲4▼)。
【0028】
更に、この状態で受付台40n の操作部割込釦44n を押下すると、該釦情報はSCA46n −CBA42n 経由でCTL41n に通知され、かつ該CTL41n の制御下でSPC49n 内の割込リレー(不図示)がONとなり、受付台40n から受付台401 の119番呼通話に割り込むことができる(図21−▲5▼)。この場合にSPC491 における通話割込は音声信号の加算により行われる。
【0029】
また台間モニタ・割込の復旧は、受付台40n の操作部切断釦44n を押下することにより、該釦情報がSCA46n −CBA42n 経由でCTL41n に通知され、かつ該CTL41n の制御下でIFC50n の台間モニタ起動SDポイントがOFFにされ、これにより受付台40n と受付台401 間の通話路が切断され、台間モニタ・割込接続が復旧する。
【0030】
図22は従来の署所指令動作を説明する図である。
署所指令は119番通報の内容により署所の救急車,消防車に対して出動指令を行う機能で、受付台扱い者の操作により対象となる署所を選択して指令を行う。受付台操作部551 の署所釦を押下すると、該釦情報はSCA461 −CBA421 −CTL411 −ATT26経由で交換機本体(CC21)に送出される(図22−▲1▼)。CC21は被指令署所対応のLDS24を捕捉し(図22−▲2▼)、該LDS24より受令装置60が起動される。LDS24が受令装置60からの応答を検出すると、SPA471 −ATT26−NSW22−LDS24の間で通話路が形成され、受付台扱い者の指令音声が受令装置60で聴取される(図22−▲3▼)。なお、上記署所指令は複数の署所を選択して同時に指令を行うことができる。
【0031】
図23は従来の緊急通報システムの署所指令シーケンスを説明する図である。各署所の起動釦を押すと、CC21により各署所に対応するLDS1 〜LDSm が順次捕捉され、各LDS1 〜LDSm と各受令装置601 〜60m との間で上記図19で述べた指令回線の通信プロトコルが実行される。この時、従来は、NSW22を使用した各LDS1 〜LDSm の捕捉に時間を要していた。そして、受令装置601 〜60m の各音声アンプが起動されると指令音声を一斉に送出する。指令終了後、署所指令の切断は受付台操作部551 の各切断釦の押下により行われる。
【0032】
図24は従来の無線通話動作を説明する図である。
無線通話は署所指令後の出動車両(消防車,救急車)に対して後方支援を行う機能である。無線車両への発信は、受付台操作部551 の無線選択釦を押下することにより、該釦情報がSCA461 −CBA421 経由でCTL411 に通知され、かつ該CTL411 の制御下でIFC501 の無線起動SDポイントがONにされ、DMC28が起動される(図24−▲1▼)。DMC28はホットライン接続によりRLT25に接続し(図24−▲2▼)、これにより受付台401 −SPA471 −SPC491 −DMC28−NSW22−RLT25の間で通話路が形成される(図24−▲3▼)。この場合に、車両との無線通話は双方向で1周波数を使用しているため所謂プレストークとなる。受付台操作部551 のプレス釦を押下すると、該釦情報はSCA461 −CBA421 経由でCTL411 に通知され、かつ該CTL411 の制御下でIFC501 のプレスSDポイントがONにされ、RFU4にプレス情報が送信される。
【0033】
一方、車両からの無線着信の認識は、RFU4からの着信信号をRLT25−メタリック情報ライン81経由で受付台401 〜40n の各LSTDISP51に表示することと(図24−▲4▼)、車両からの無線呼び音声がRLT25−メタリック音声ライン82経由で受付台401 〜40n の各MSP52にたれ流されることと、により行われる(図24−▲5▼)。これに対する着信応答は、上記無線発信操作と同様に無線選択釦の押下により対応するRLT25を捕捉して行われる。
【0034】
図25は従来の緊急通報システムのシステム容量を説明する図である。
図25(A)は従来の交換機(当社機種E3160D相当)の実装態様を示している。1つの架は5段のシェルフより成り、1シェルフには基板16枚を実装可能である。図の編掛け部は受付台14台の実装時における各機能ユニットの配置を示しており、CC,CPNWは制御系、LTはインタフェース系、LT(台)は台側インタフェース系の各機能ユニットである。
【0035】
LTユニットにおいて、NW00〜NW03は交換機のネットワーク番号、HW00〜HW31はそのネットワークハイウェイ番号を夫々表す。因みに、1HWには32チャネル(タイムスロット)が収容される。上記従来方式によると、受付台14台の実装時には7架4NW構成が必要となり、トータルで27個のLTユニットが実装されていた。
【0036】
図25(B)は従来のMDFケーブル数を示している。図の枡目はMDF端子盤を表し、1端子盤当たり50ピン換算コネクタのMDFケーブル5本を収容可能である。上記従来システムでは、MDFケーブル数は50ピン換算で計750本必要であった。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べた如く上記従来システムでは、各装置間の呼接続をNSW22を介した回線交換機能により行うため、システム容量が増していた。これを具体的に言うと、台間モニタ・割込機能はNSW22を介して行うため、受付台−NSW間のインタフェースをとるSPC49,起動用IFC50,台間モニタ用OTL27が夫々受付台毎に必要となる。また無線通話はNSW22を介して行うため、受付台−NSW間のインタフェースをとる無線接続用DMC28が受付台毎に必要となる。従って、システム容量は受付台数によって大きく左右され、受付台数が増すと、顧客からのシステム小型化の要求を満足できなかった。
【0038】
また従来は受付台数の増加に伴い接続パッケージ数が増加するので、これに伴いケーブル本数やMDF端子数も増加し、工期区間が増加していた。これを具体的に言うと、緊急,指令,無線の各回線状態の受付台への表示は別途メタリック情報ライン81,MDFを介して各受付台の回線状態表示部51にマルチ接続されるため、ケーブル本数やMDF端子数は回線数,受付台数に応じて大幅に増大していた。また受付台への無線着信表示,無線呼び音声は別途メタリック情報ライン81,メタリック音声ライン82,MDFを介して各受付台(LDSISP51,MSP52)にマルチ接続されるため、ケーブル本数やMDF端子数は受付台数や無線回線数の増加に応じて大幅に増大していた。
【0039】
また緊急通報システムの主要機能の一つである署所指令動作の高速化は最重要課題であるが、上記従来システムでは署所接続が交換機本体の呼接続処理により行われるため、署所への接続時間は交換機本体の呼接続処理時間により大きく影響を受ける。特に、同時に複数の受令装置に対して指令を行う場合は交換機本体(CC21)に負担が掛かり、NSW22の接続時間が大幅に伸びる傾向にあった。
【0040】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成されたもので、その目的とする所は、簡単かつ柔軟なネットワーク構成を備えると共に、端末相互間のデータ通信を高速、かつ簡便に行えるデータ通信システム及びその装置を提供することにある。
【0041】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は例えば図1(A)の構成により解決される。即ち、本発明(1)のデータ通信システムは、自局のデータを周期的に送信すると共に、自局の受信フレームの多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットのデータを抽出する複数の端末装置#1〜#nと、前記各端末装置からの全受信データを各端末装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記各端末装置に分配するデータ蓄積・分配装置30とを備え、前記各端末装置間でデータのやり取りを行うものである。
【0042】
好ましくは、本発明(2)においては、上記本発明(1)において、前記各端末装置間でやり取りするデータは音声データ又は情報データである。
図1(B)に従い本発明(1)の構成による音声データの流れを説明する。
なお、左右の同一番号の各端末装置#1〜#nは夫々に同一の装置であり、図は音声データの上りと下りとについての理解が容易な様に描かれている。
【0043】
端末装置#1〜#nは夫々に自局の音声データA〜Nを周期的に送信する。但し、各音声データA〜Nは夫々が所定周期で出力されていれば良く、必ずしも、図示の如く、各音声データA〜Nの各位相が順番にずれている必要は無い。一方、データ蓄積・分配装置30は前記各端末装置からの全受信音声データA〜Nを各端末装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記各端末装置#1〜#nに分配する。そして、各端末装置#1〜#nは夫々に自局の受信フレームの音声多重データMV中から所望の1又は2以上のタイムスロットの音声データを抽出し、こうして、前記各端末装置#1〜#n間で多様な音声データのやり取りを行う。
【0044】
動作を具体的に言うと、例えば、端末装置#2は端末装置#1の音声データAを抽出し、かつ端末装置#1は端末装置#2の音声データBを抽出することで、端末装置#1,#2間の通話が可能となる。他の端末装置についても同様であり、実際上n:nの任意かつ多様なの通話路接続が可能となる。
しかも、この様な通話路交換機能は、各端末装置において夫々に自局の抽出タイムスロットを変更するだけの簡単なファーム制御により実現でき、簡単なネットワーク構成で通話路交換を柔軟に運用できる。また、従来システムの様な回線交換機能(NSW22,CC21)を必要とせずに、常時全端末装置間で多様な通話が可能であり、よって各端末相互間の通話を高速、かつ簡便に行える。また通話路インタフェースは全装置で共通化され、通信システム容量の小型化,低コスト化が図れる。
【0045】
なお、上記図1(B)の方法で情報データの通信を行っても良いことは言うまでも無い。
また、上記の課題は例えば図1(A)の構成により解決される。即ち、本発明(3)のデータ通信システムは、自局の固定長の送信フレームの1又は2以上のタイムスロットに情報データを搭載して周期的に送信すると共に、自局の前記固定長の受信フレームの情報多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットの情報データを抽出する複数の端末装置#1〜#nと、前記各端末装置からの全受信フレームデータをビット対応にて論理和後、これを複製して前記各端末装置#1〜#nに分配するデータ蓄積・分配装置30とを備え、前記各端末装置間で情報データのやり取りを行うものである。
【0046】
図1(C)に従い本発明(3)の構成による情報データの流れを説明する。
各端末装置#1〜#nは夫々に自局の固定長の送信フレームの1又は2以上のタイムスロットに情報データを搭載して周期的に送信する。一方、データ蓄積・分配装置30は前記各端末装置からの全受信フレームデータをビット対応にて論理和後、これを複製して前記各端末装置#1〜#nに分配する。そして、各端末装置#1〜#nは夫々に自局の前記固定長の受信フレームの情報多重データRD中から所望の1又は2以上のタイムスロットの情報データを抽出し、こうして、前記各端末装置間で多様な情報データのやり取りを行う。
【0047】
動作を具体的に言うと、この場合の通信路接続方法は様々である。
例えば、端末装置#1は自局用に割り当てられた最初の送信スロットに情報データa´(他の送信スロットは0)を搭載して送信し、かつ端末装置#2は自局用に割り当てられた2番目の送信スロットに情報データb´(他の送信スロットは0)を搭載して送信する。各送信フレームはデータ蓄積・分配装置30でビット対応に論理和・複製されるが、この例では下りフレームの最初のスロットデータa=a´,2番目のスロットデータb=b´となる。従って、この場合の下り側では、端末装置#1は2番目の受信スロットから情報データbを抽出し、かつ端末装置#2は1番目の受信スロットから情報データaを抽出することで、端末装置#1,#2間の情報データ通信が可能となる。これは本発明(3)の構成により、上記図1(B)につき述べた情報データの交換が行える事を表す。即ち、自局が発した情報データ(状態データ,通知データ等)は任意の他の端末装置で参照し得る。
【0048】
又は、例えば、端末装置#1は2番目の送信スロットに端末装置#2宛の情報データb´(他の送信スロットは0)を搭載して送信し、かつ端末装置#2は最初の送信スロットに端末装置#1宛の情報データa´(他の送信スロットは0)を搭載して送信する。この例でも下りフレームの最初のスロットデータa=a´,2番目のスロットデータb=b´となる。従って、この場合の下り側では、端末装置#1は自局用の最初の受信スロットから自局宛の情報データaを抽出し、かつ端末装置#2は自局用の2番目の受信スロットから自局宛の情報データbを抽出することで、端末装置#1,#2間の情報データ通信が可能となる。これは本発明(3)の構成により、宛て先端末装置のタイムスロットに情報データ(命令データ,応答データ,通知データ等)を直接に書き込んでも良い事を表す。
【0049】
実運用上は、上記2つの情報伝達方法を使い分けることで、多様なデータ通信が可能となる。この場合に、各上りフレームの特定のビットが1及び0となる時は、下りフレームの当該ビットは1(論理OR出力)となる。通信方法の詳細は後述の実施の形態の説明により一層明らかとなる。
好ましくは、本発明(4)においては、上記本発明(3)において、前記各端末装置は更に自局の音声データを周期的に送信し、かつ自局の受信フレームの音声多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットの音声データを抽出すると共に、前記データ蓄積・分配装置は更に前記各端末装置からの受信音声データを各端末装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記各端末装置に分配する。
【0050】
即ち、本発明(4)のデータ通信システムは、上記図1(A)に示す如く、上記図1(C)の方式による情報データ通信機能と、上記図1(B)の方式による音声データ通信機能とを兼ね備え、簡単なネットワー構成及びファーム制御で音声及び情報データの通信が効率良く行われる。
また、本発明(5)のデータ蓄積・分配装置は、自局のデータを周期的に送信すると共に、該自局の受信フレームの多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットのデータを抽出する複数の端末装置がデータ蓄積・分配装置を介して相互にデータ通信を行うデータ通信システムの前記データ蓄積・分配装置において、前記複数の端末装置から周期的に送られる全受信データを各端末装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記各端末装置に分配するものである。
【0051】
また、本発明(6)のデータ蓄積・分配装置は、自局のデータを周期的に送信すると共に、該自局の受信フレームの多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットのデータを抽出する複数の端末装置が共通フォーマットの伝送フレームによりデータ蓄積・分配装置を介して相互にデータ通信を行うデータ通信システムの前記データ蓄積・分配装置において、前記複数の端末装置から受信した全フレームデータをビット対応にて論理和後、これを複製して前記各端末装置に分配するものである。
【0052】
また、本発明(7)の端末装置は、複数の端末装置が、該複数の端末装置から送信された全受信データを各端末装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記各端末装置に分配するデータ蓄積・分配装置を介して相互にデータ通信を行うデータ通信システムの前記端末装置において、自局のデータを所定周期で送信すると共に、自局の受信フレームの多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットのデータを抽出するものである。
【0053】
好ましくは、本発明(8)においては、上記本発明(4)において、前記各端末装置は、公衆網の緊急通報回線に接続する緊急通報受付トランク装置と、加入者の緊急通報を受け付ける受付台装置と、消防署所又は警察派出所等に設置される受令装置に接続する指令回線用インタフェース装置と、遠隔の無線基地局装置に接続する無線用回線用インタフェース装置とからなる。
【0054】
上記本発明(4)のデータ通信システムを、緊急通報システムに提供することにより、署所指令時間の短縮化、システム容量,MDF及び接続ケーブルの大幅な削減化、システムの納期短縮化、及び低コスト化等の従来の懸案が一挙に解決される。詳細は後述の実施の形態の説明により一層明らかとなる。
また好ましくは、本発明(9)においては、上記本発明(8)において、複数の受付台装置を備え、前記緊急通報受付トランク装置と第1の受付台装置との間でやり取りされる音声データを第2の受付台装置で抽出する。
【0055】
従って、緊急通報システムにおける台間モニタ機能が簡単な構成及びファーム制御で実現される。
また好ましくは、本発明(10)においては、上記本発明(9)において、前記第2の受付台装置からの音声データを前記緊急通報受付トランク装置及び又は前記第1の受付台装置で抽出する。
【0056】
従って、緊急通報システムにおける台間モニタ・割込機能が簡単な構成及びファーム制御で実現される。
また好ましくは、本発明(11)においては、上記本発明(8)において、複数の受付台装置を備え、該各受付台装置は受信フレームの情報多重データ中に含まれる他の1又は2以上の装置の動作状態に係る各情報データを受付台表示部に表示する。
【0057】
従って、従来は別途メタリック情報ライン81により各受付台表示部に分配されていた様な回線状態情報は、本発明(11)によれば、情報多重データRDに集約されて各受付台装置に効率良くリアルタイムに分配され、各受付台表示部に表示される。
また、本発明(12)のデータ交換装置は、自局のデータを周期的に送信すると共に、該自局の受信フレームの多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットのデータを抽出する複数の周辺装置であって、公衆網の緊急通報回線に接続する緊急通報受付トランク装置と、加入者の緊急通報を受け付ける受付台に接続する1又は2以上の受付台インタフェース装置と、消防署所又は警察派出所等に設置される受令装置に接続する指令回線用インタフェース装置と、遠隔の無線基地局装置に接続する無線用回線用インタフェース装置と、前記各周辺装置から周期的に送られる全受信音声データを各周辺装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記各周辺装置に分配する音声データ蓄積・分配装置と、前記各周辺装置から周期的に送られる全受信情報フレームデータをビット対応にて論理和後、これを複製して前記各周辺装置に分配する情報データ蓄積・分配装置とを備え、前記各周辺装置間で音声及び情報データのやり取りを行うものである。
【0058】
従って、本発明(12)のデータ交換装置は、小型,低価格で迅速に設置でき、かつ高性能,高信頼性で稼働する。
好ましくは、本発明(13)においては、上記本発明(12)において、前記各周辺装置は外部入力の音声データを音声データ蓄積・分配装置に周期的に出力すると共に、該音声データ蓄積・分配装置からの受信音声多重データより所望の1又は2以上のタイムスロットの音声データを抽出して必要な音声データの合成を行い、これを接続回線又は接続受付台に出力する。
【0059】
従って、音声データ蓄積・分配装置に接続する各種の周辺装置(緊急通報受付トランク,受付台接続パッケージ等)を簡単な構成の共通の音声接続インタフェースにより収容できると共に、各周辺装置は外部との間で所要の音声信号(音声データ)のやり取りを行える。なお、音声データの合成は音声データの加算により容易に実現される。
【0060】
また好ましくは、本発明(14)においては、上記本発明(12)において、前記緊急通報受付トランク装置と受付台インタフェース装置との間に介在する通話路スイッチとその呼制御部とからなる回線交換機能部であって、前記緊急通報受付トランク装置からの緊急呼着信の旨を受付台インタフェース装置に通知すると共に、該受付台インタフェース装置からの呼転送要求に従い空き回線を捕捉して前記着信呼を呼転送先に転送するもの、を備える。
【0061】
一般に、緊急通報システムの実運用上では緊急通報回線の着信を他の関係部署(電力会社等)に呼転送する場合があるが、この様な緊急通報回線については従来同様の回線交換機能部に収容することで呼転送を効率良く行える。
【0062】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。
なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
また、以下の説明では、単に装置と言う時は、FPI23,受付台40,LDS24,RLT25を指す。また音声データは音声のサンプリングデータを表し、情報データには音声データ以外のランプ情報,状態情報,釦情報及び応答情報等の各種データが含まれる。
【0063】
図2は実施の形態による緊急通報システムの構成を示す図で、図17の従来システムと同様の機能を図1の本発明思想に基づく構成により実現したものである。以下、詳細に説明する。
図において、20は交換機本体(NW)、401 〜40n は受付台#1〜#n、601 〜60m は受令装置、41 〜4k は無線装置(RFU)である。
【0064】
NW20におて、21は呼制御部(CC)、22は通話路スイッチ(NSW)、HWはネットワークハイウェイ、23は緊急通報受付トランク(FPI)、24は指令回線用トランク(LDS)、25は無線回線用トランク(RLT)、29は受付台40に接続する受付台接続パッケージ(POS)、30は音声及び情報データの多重等及び分配を行うデータ蓄積・分配装置(VSC)、31は音声データVの多重を行う音声多重ユニット(CFT)、32はその音声多重部(MUX)、BFはバッファメモリ、33は音声多重データMVの分配及び情報多重データの論理和・分配を行う情報多重ユニット(LIC)、34は音声多重データMVを分配する音声データ分配部(DUP)、35は多重情報データSDの論理和を行う多重情報データ論理和部(LOR)、36は論理和後の多重情報データRDを分配する情報データ分配部(DUP)、37はVSC30と各装置間の音声多重データMV及び情報多重データSD,RDを接続するラインインタフェース(LIB)、そして、83はLIB37と各装置間を接続するLIBケーブルである。
【0065】
また受付台40において、41は受付台制御パッケージ(CTL)、42はランプ・釦情報処理部(CBA)、55は受付台操作部、43はランプ情報表示部(LMP)、44は釦操作部(KEY)、45はランプドライバ(SDA)、46は釦操作識別部(SCA)、47は音声処理部(SPA)、PCMはそのPCMエンコーダ、BBPはベースバンド処理部、56は音声データのセレクタ(SEL)、48はヘッドセット又はハンドセット(HS)、MICはマイク、HDPはヘッドフォン、51は回線状態表示部(LSDISP)、52はモニタスピーカ(MSP)である。
【0066】
以下、各部の機能を概説する。
VSC30は、従来システムのNSW22,CC21からなる回線交換機能に取って代わるものであり、全装置からの音声及び情報データを多重等し、その出力を全装置に分配する機能を備える。
具体的に言うと、各装置からの音声データV1〜V31はNSW22経由でCFT31に入力される。NSW22のこれらの各通話路は常時接続されている。MUX32は音声データV1〜V31を時多重し、出力の音声多重データMVをLIC33に送出する。LIC33ではDUP34により音声多重データMVを複製し、LIB371 〜3716に分配する。各LIB37は基板1枚に8インタフェース分の回路とLIBコネクタを備えており、またVSC30にはLIB37を最大16枚実装できることから、VSC30により最大128装置分のインタフェースが可能となる。
【0067】
なお、本システムでも119番呼については従来と同様にFPI23−NSW22−POS29−CTL41経由で処理する事としている。実運用上では119番呼を受付けた受付台40から他の消防署や関係機関(警察,電力会社,ガス会社等)に呼を転送する場合があり、この転送はNSW22の空き回線を捕捉して行うのが効果的な為である。
【0068】
なお、この様な呼転送を考えない場合は、NSW22,CC21による回線交換機能を省略でき、緊急通報回線(即ち、FPI23)を直接にVSC30に収容できる。この場合の動作は図9に従い後述する。
一方、各装置からの情報多重データSD1〜SD128は、NSW22を介さずに、LIBケーブル83を介して直接にLIC33のLOR35に入力される。LOR35は入力の全情報多重データSD1〜SD128の論理和をとり、その出力の情報多重データRDをDUP36に送出する。DUP36は情報多重データRDを複製し、LIB371 〜3716に分配する。この場合に、LIBケーブル83は5芯程度の共通の電話線ケーブルで良い。
【0069】
なお、本システムの他の構成は基本的には従来システムの同一符号の構成と同様の機能を備える。但し、本システムによる相違もあるので、以下に各部の機能を概説する。
NW20におて、FPI23は、119番呼着信を検出して受付台40にNSW22経由で通知する機能、受付台40の再呼び/復旧操作に従い緊急通報回線に再呼/切断信号を送出する機能、及び緊急通報回線の状態をVSC30経由で受付台のLSDISP51に表示させる機能等を備える。緊急通報回線状態の表示態様は従来と同様で良い。
【0070】
LDS24は、受付台操作によりVSC30経由で捕捉されて受令装置60に起動信号(リンガー)を送出する機能、受令装置60からの応答(ループ)を検出して受付台40にVSC30経由で応答情報を送出する機能、受付台40からの指令音声をVSC30経由で受令装置60に送出する機能、及び指令回線の状態をVSC経由で受付台のLSDISP51に表示させる機能等を備える。指令回線状態の表示態様は従来と同様で良い。
【0071】
RLT25は、受付台操作によりVSC30経由で捕捉されて無線車両MSを呼び出す機能、RFU4からの着信信号及び車両からの無線呼び音声をVSC30経由で受付台40に送出する機能、及び無線回線の状態をVSC30経由で受付台のLSDISP51に表示させる機能等を備える。無線回線状態の表示態様は従来と同様で良い。
【0072】
POS29は、従来システムのATT26に相当し、NW20からの119番呼着信情報を受付台40に通知する機能、受付台40からの発信操作情報等をNW20に通知する機能、及び受付台40と加入者との間の通話を中継する機能等を備える。
受付台40において、CTL41は、受付台本体の主制御を行う機能、及びPOS29との間でランプ情報L及び釦情報Kのやり取りを行う機能等を備える。
【0073】
またSPA47において、PCMはマイク48の入力音声信号を8KHz(125μS周期)でサンプリングして8ビットの音声データ(PCMコード)に変換する。SEL56はCTL41の制御下で入力の音声多重データMVより所望の1又は2以上のタイムスロット(通話チャネル)の音声データを抽出する。そして、BBPは前記抽出された音声データを音声信号に変換し、HDPに出力する。
【0074】
図3は実施の形態による音声及び情報データの流れを説明する図である。
なお、ここではNSW22,CC21からなる回線交換機能を考えずに、VSC30によるより一般化されたネットワーク構成のデータの流れを説明する。
ここで、装置#1〜#nは夫々FPI23,受付台40,LDS24,RLT25に相当し、かつFPI23,LDS24,RLT25はVSC30とのインタフェースに関しては受付台40と共通のインタフェース機能(CTL41,SEL56相当)を備える。
【0075】
本システムによれば、音声及び情報データの交換機能は、各装置のデータを多重等及び分配するだけの簡単なVSC30と、各装置に共通な情報選択機能(ファームウエア制御)とにより、多様性かつ柔軟性をもって極めて効率的に実現されることになる。
図3(A)は音声データの流れを示している。
【0076】
図の左側の装置#1〜#32は夫々に独自の音声データV1〜V32を出力可能な音声出力装置に位置付けられる。例えば装置#1(FPI23)は加入者の音声データV1(=A)を出力し、装置#2(受付台40)は扱い者の音声データV2(=B)を出力する。他の装置についても同様に考えられる。
なお、音声出力装置を最大32台に限定する必要は無いが、本システムではたまたま交換機内タイムスロット(HW1本分のタイムスロット)数が32である為に、音声出力装置を最大32台としている。VSC30により独自のフレーム構成を採れる場合には、音声出力装置を例えば最大128台にできる。
【0077】
図の右側の装置#1〜#128は多重音声データMVを入力として夫々に所望の1又は2以上の音声データを抽出する音声入力装置に位置付けられる。例えば装置#1(FPI23)は多重音声データMVの中から装置#2(受付台40)の扱い者の音声データBを抽出し、また装置#2(受付台40)は多重音声データMVの中から装置#1(FPI23)の加入者の音声データAを抽出する。こうして、加入者と受付台扱い者との間で通話が行われる。
【0078】
なお、音声多重データMVは全装置で抽出可能であり、よって音声入力装置は最大128台となり得る。
かかる構成で、装置#1〜#32は夫々に8ビットシリアルの音声データV1〜V32を125μS周期で出力する。なお、各音声データV1〜V32は夫々に125μS周期で出力されれば良く、図示の如く、出力位相がずれている必要は無い。MUX31は各音声データV1〜V32を例えば装置番号順に多重する。即ち、装置#1の音声データAをTS0に挿入し、装置#2の音声データBをTS1に挿入し、以下同様にして進み、装置#32の音声データNをTS32に挿入する。得られた音声多重データMVの1フレームは125μS周期でかつ32TSからなる。DUP34は音声多重データMVを複製し、LIB37を介して装置#1〜#128に分配する。各装置#1〜#128ではCTL41相当のファーム制御によりSEL56を動作させ、音声多重データMVの中から所望の1又は2以上の音声データVを抽出し、HDP又は接続回線に出力する。なお、2以上の音声データVを抽出した場合はこれらの加算後に出力される。
【0079】
図3(B)は情報データの流れを示している。
情報データの交換についてはVSC30を介して行うので全装置#1〜#128が情報データの送受信機能を備えることになる。情報データの上りラインの1フレームは128TSからなり、1TSには32バイト分のビットシリアルデータが含まれる。各装置#1〜#128は夫々に128TS×32バイト=4096バイト分のビットシリアルデータを生成し、これを1フレームとして16mS周期でVSC30に送出する。
【0080】
この場合に、基本的には各装置#1〜#128には予め自局用の送信スロットTS0〜TS127が夫々割り当てられており、例えば装置#1にはTS0が割り当てられる。これにより装置#1が自己の送信スロットTS0に書いた情報データa´は他の装置#2〜#128により装置#1からの情報データとして参照可能である。また装置#1は他の送信スロットTS1〜TS127にも情報データb´〜n´を書込可能であり、こうして装置#1は上記2つの方法により所望の装置#2〜#128に対して情報データを伝達可能である。他の装置#2〜#128についても同様に考えられる。
【0081】
なお、本システムでは上りラインの情報データが128TS分多重されていることから、これを情報多重データSDと呼ぶ。ここでSDは送信データを意味する。
LOR35は全情報多重データSD1〜SD128につきビット対応の論理和を取り、情報多重データRDを生成する。情報多重データRDの1フレームは128TSからなり、1TSには32バイト分のビットシリアルデータが含まれる。ここで、情報多重データRDの先頭データaの最初のビットは全情報多重データSD1〜SD128の各先頭データa´の最初のビットの論理和出力に対応する。そして、DUP36は入力の情報多重データRDを複製し、これらを下りラインを介して全装置#1〜#128に分配する。
【0082】
この場合に、装置#1は自己の受信スロットTS0を参照することで他の装置#2〜#128から自己宛に書き込まれた情報データaを読取可能である。また装置#1は他の受信スロットTS1〜TS127を参照することで他の装置#2〜#128が夫々に発生した情報データb〜nを読取可能である。こうして装置#1は上記2つの方法により所望の装置#2〜#128から送られる情報データを受信可能である。他の装置#2〜#128についても同様に考えられる。
【0083】
かくして、本システムによれば送受信タイムスロットTSを選択するだけの簡単なファーム制御下で多様なネットワーク接続を柔軟に構成できると共に、任意装置間における実時間のN:N接続が可能となり、かつハードウェアの大幅な共通化、削減化が図れる。
図4〜図7は実施の形態による情報データを説明する図(1)〜(4)で、図4はFPI23に割り付けられた情報エリアのフレームフォーマットを示している。この場合に、1つのFPI23は4回線分の緊急通報回線を収容しているため、32バイト分の情報エリアを4分割して使用する。
【0084】
0回線において、SDは基本的にはFPI23から受付台40に送る情報(書込)データを意味する。但し、この情報データを他の装置で参照しても良い。▲1▼は緊急通報回線状態通知(即ち、受付台40に状態通知するビット)を表し、5ビットからなる。各ビットは緊急通報回線の空き,着信中,保留中,再呼び中,通報者切断の各状態に夫々対応する。▲2▼は正常性確認ビット(1ビット)を表し、FPI23が正常動作中の場合は該ビット▲2▼は例えば1秒間隔で1(ON)及び0(OFF)に交番駆動される。受付台40の側では、情報多重データRDの当該FPI情報エリアの正常性確認ビット▲2▼がON/OFFしていることで、当該FPI23が正常動作中及びLIBケーブル83が外れていない事等を確認できる。空は未使用ビットを表し、例えばビット0が書き込まれている。▲3▼はチェックサムエリア(8ビット)を表し、FPI情報エリアROW00〜ROW07の全情報の例えばパリティーチェック情報が書き込まれる。
【0085】
図5は受付台40に割り付けられた情報エリアのフレームフォーマットを示している。SDは基本的には自受付台から他受付台等に送る情報データを意味し、SCANは他受付台等から自受付台に送られる情報データを意味する。そして、SD/SCANはこの情報エリアの各情報ビットが読み書き共用であることを意味する。即ち、受付台401 が自フレームに書き込んだ情報ビットは他受付台402 等により読み取られ、また他受付台402 等がその自フレームに書き込んだ情報ビットは自受付台401 により読み取られる。
【0086】
▲1▼は受付台状態通知(7ビット)を表し、各ビットは受付台の離席,空き,話中,指令中,無線中,着信中,保留中の各状態に対応する。▲2▼は正常性確認ビット(1ビット)を表す。▲3▼は三者・扱い者ビット(2ビット)を表し、ここで、三者とは加入者と受付台扱い者との間の通話に他の受付台の扱い者が割り込んで三者通話をする状態、また扱い者とは、前記加入者を除く、受付台扱い者間で通話する状態を夫々表す。▲4▼は割込要求パターンビット(16ビット)を表し、各ビットは台間割込要求操作時の割込要求先受付台に対応する。▲5▼はチェックサムエリア(8ビット)を表し、受付台情報エリアROW00〜ROW04の全情報の例えばパリティーチェック情報が書き込まれる。
【0087】
図6はLDS24に割り付けられた情報エリアのフレームフォーマットを示している。1つのLDS24は2回線分の指令回線を収容しているため、32バイト分の情報エリアを2分割して使用する。
0回線において、SCANは基本的には受付台40からLDS24に送られる情報データを意味する。▲1▼はLDS起動ビット(1ビット)を表し、全受付台からの起動ビットの論理OR情報が搭載される。即ち、何れかの受付台401 /402 で同一LDS14に対するこのビット▲1▼に1を立てると、LOR35で論理和され、当該LDS24に読み取られる。▲2▼は系統選択パターン(各4ビット)を表し、受付台16台分に対応するエリアが設けられている。これによりどの受付台からの音声データを0回線に接続するどの受令装置60(端末スピーカ)に流すかの系統選択を行える。
【0088】
またSDは基本的にはLDS24から受付台40に送られる情報データを意味する。▲4▼は指令回線状態通知(8ビット)を表し、各ビットは指令回線の空き,台呼,緊急台呼,指令中,指令応答,使用中,共用中,障害中の各状態に夫々対応する。▲5▼は状態変化通知(1ビット)を表し、指令回線状態が変化した時にビット1が送られる。▲6▼はLDS情報エリアROW00〜ROW15のチェックサムエリア(8ビット)である。
【0089】
図7はRLT25に割り付けられた情報エリアのフレームフォーマットを示している。1つのRLT25は2回線分の無線回線を収容しているため、32バイト分の情報エリアを2分割して使用する。
0回線において、SDは基本的にはRLT25から受付台40に送られる情報データを意味する。▲1▼は無線回線からのプレストーク釦押下中を表すプレス中(1ビット)、▲2▼は同じく微弱電波カット釦押下中を表すスケルチOFF中(1ビット)、▲3▼は無線回線からの着信検出を表す着信中(1ビット)、▲4▼は無線回線に指令中を表す指令中(1ビット)、そして▲5▼は無線回線を使用中を表す使用中(1ビット)の各状態を夫々表す。更に、▲6▼は基地局一位着信(3ビット)を表し、当該基地局(RFU4)が最寄りの無線車両MSを1位(最大受信レベル)で受信したことを表す。▲7▼は応答台表示(5ビット)、▲8▼は状態変化通知(1ビット)、▲9▼はこれらのチェックサムエリア(8ビット)である。
【0090】
SCANは基本的には受付台40からRLT25に送られる情報データを意味する。▲1▼は全受付台のプレスOR(1ビット)、▲2▼は全受付台のスケルチOR(1ビット)、▲3▼は全受付台の消防CH起動OR(1ビット)、▲4▼は全受付台の空線OR(1ビット)、▲5▼は各受付台のプレス(16ビット)、そして▲6▼は各受付台の基地局指定(3ビット×16台=48ビット)を夫々表す。
【0091】
なお、無線回線からの着信による受付台40のLSDISP51への着信表示は、119番回線の場合と同様に、RLT25にて無線回線からの着信を検出し、上記RLT情報エリアのROW0−BIT2の着信中ビット▲3▼をONにする。また着信応答操作後の無線通話においても音声及び無線機を制御する各種信号(プレス信号,スケルチ信号,無線起動信号等)を全てVSC30経由で行う。
【0092】
以下に本システムの主要機能である119番呼受付,台間モニタ・割込,署所指令,無線通話動作を説明する。
なお、以下の説明ではFPI23は多重フレームのTS00、受付台#1はTS01、受付台#2はTS02、LDS24はTS03、RLT25はTS04に夫々割り付けられているものとする。
【0093】
図8は実施の形態による119番呼受付動作を説明する図(1)で、FPI23と受付台40との間の呼接続をNSW22,CC21の回線交換機能により行う場合を示している。
緊急通報回線から119番呼の着信があると、FPI23で着信を検出し、例えばNSW22−POS29−CTL411 −CBA421 −SDA451 経由で受付台操作部551 の着信釦にランプ表示する。POS29−CTL41間の着信情報等の情報伝達は電文形式又は図18のランプ・釦インタフェース形式をとる。また、図示しないが、上記同様のランプ表示制御が受付台#2以降にも行われる。
【0094】
更にFPI23は、緊急通報回線の状態情報を受付台40に表示させるため、図4のFPI情報エリア−ROW00における緊急通報回線状態▲1▼の着信中ビットをONにする。該情報はFPI23からLIB37経由でVSC30へ送出され、VSC30のLOR35で全装置からの情報データが論理和され、再び全装置に送出される。一方、受付台#1,#2等ではFPI情報エリアの緊急通報回線状態▲1▼を常時モニタ(SCAN)しており、FPI23からの着信中ビットONを検出すると、受付台#1,#2の各LSDISP51へ緊急通報回線からの着信がある旨を表示する。
【0095】
この場合に、どの受付台で着信応答するかは受付釦操作の早い者勝ちである。例えば受付台#1で操作部の着信応答釦を押下すると、従来と同様にPOS29−NSW22−FPI23を介して通話ラインが形成され、通報者と受付台#1の扱い者間で通話が可能となる。やがて、通話終了すると、受付台操作部の復旧釦押下により、従来と同様にして加入者との間の呼が切断され、緊急通報回線は復旧される。
【0096】
FPI23は、今度は図4のFPI情報エリア−ROW00における緊急通報回線状態▲1▼の空きビットをONにすることで、該情報はFPI23からLIB37経由でVSC30へ送出され、VSC30のLOR35で全装置からの情報データが論理和され、再び全装置に送出される。これにより受付台#1,#2等における緊急通報回線状態表示は空きとなる。
【0097】
図9は実施の形態による119番呼受付動作を説明する図(2)で、FPI23と受付台40との間の呼接続をVSC30により行う場合を示している。但し、この構成は図2の実施の形態とは異なるため、一仮定上の動作を述べることになる。
緊急通報回線から119番呼の着信があると、FPI23で着信を検出し、該検出情報はVSC30経由で受付台#1,#2等に分配され、各受付台操作部の着信釦に一斉にランプ表示される。更にFPI23は図4のFPI情報エリア−ROW00における緊急通報回線状態▲1▼の着信中ビットをONし、該情報ビットはVSC30経由で全装置に分配され、最終的に受付台#1,#2等の各LSDISP51に緊急通報回線からの着信がある旨が表示される。
【0098】
この場合も、どの受付台で着信応答するかは受付釦操作の早い者勝ちである。例えば受付台#1で操作部の着信応答釦を押下すると、該情報はVSC30経由で全装置に分配され、最終的にFPI23により読み取られる。これに基づき、受付台#1ではファーム制御によりSEL56を制御してFPI23(TS00)からの音声データを抽出し、またFPI23では同じくSEL56を制御して受付台#1(TS01)からの音声データを抽出する。こうしてし、受付台#1とFPI23との間に通話路が形成される。
【0099】
図10は実施の形態による台間モニタ・割込動作を説明する図である。
ここでは受付台#1で緊急通報受付中(緊急通報回線からの着信に応答し通話中)に受付台#2よりその通話を台間モニタ及び割込する場合を説明する。
受付台#1と加入者との通話ラインが形成さている時は、両者の通話音声はCTL41−POS29−NSW22−CFT31経由でVSC30に常時入力されている。この時、FPI23からの加入者の音声データは例えば受付台#1のCTL41において扱い者の上り音声データに加算(合成)される。VSC30は各装置からの音声データを時多重・複製し、再び各装置に分配する。
【0100】
この状態で、受付台#2にて受付台#1への台間モニタ操作を行うと、受付台#2のSEL56までは常時全装置の音声データが入力されているため、CTL412 のファーム制御にて受付台#2のSEL56を制御し、受付台#1からの音声データを選択することで受付台#1の通話音声を受付台#2の扱い者がモニタ可能となる。
【0101】
更に、この状態で受付台#2の操作部の割込釦を押下すると、受付台#2のファーム制御により、図5の受付台情報エリアの割込要求ビット(ビット単位に接続先の受付台を割り付けている)につき、受付台#2のTS02の割込要求ビットをONにする。該情報はVSC30経由で論理和・複製され、全装置へ分配される。受付台#1では受付台#2の受付台情報エリアTS02を監視しており、受付台#1宛の割込要求ビットがONである事を検出することにより受付台#2が割込操作を行ったことを認識する。そして、受付台#1においても受付台#2の音声データは入力されるため、受付台#1のSEL56をファーム制御により受付台#2の音声を取り込むことにより、割込機能が実現される。
【0102】
図11は実施の形態による署所指令動作を説明する図である。
受付台#1より受令装置601 に対して指令を行う場合について説明する。
受付台#1の操作部にて受令装置601 に対する指令操作を行うと、受付台#1のCTL411 はSCA461 −CBA421 経由でCTL411 が指令操作を認識し、図6のLDS情報エリア(TS03)−ROW12−BIT0のLDS起動ビット▲1▼をONにする。その情報はVSC30経由で論理和・複製され全装置に分配される。
【0103】
LDS24ではこの起動情報により受令装置601 を起動する。
受令装置601 は上記図19の指令回線通信プロトコルに従い応答(ループ)する。指令応答はLDS24にて検出され、LDS情報エリア(TS03)の回線状態通知ブロック▲4▼に指令応答ビットが書き込まれる。該情報はVSC30経由で全装置に分配され、最終的に受付台#1のLSDISP51に受令装置601 の指令応答表示が行われる。勿論、該情報は受付台#2のLSDISP51にも表示されるが、単なるモニタの対象である。
【0104】
受付台#1の扱い者は応答表示を確認後、必要な指令開始操作を行い、受付台#1とLDS24間に通話路が形成される。扱い者が指令音声を発すると、該指令音声データはSPA471 −CTL411 −POS29−NSW22−CFT31経由でVSC30に入力され、最終的にLDS24により抽出され、受令者に聴取される。なお、指令は複数の受令装置601 〜60m を選択して一斉に行える。
【0105】
図12は実施の形態による緊急通報システムの署所指令シーケンスを説明する図である。本実施の形態によれば受付台#1からのLDS起動ビット▲1▼は瞬時に各LDS241 〜24m に伝わるため、全指令回線の接続時間が大幅に短縮される。因みに、各署所に対する指令の接続時間は、同時に100署所に指令を行った場合に、従来システムでは400mSかかっていたのに対し、本システムではVSC30経由による伝送遅延の32mSとなり、これは従来の1/10以下である。しかも、この接続時間は署所端末数に依存せず一定である。
【0106】
図13は実施の形態による無線通話動作を説明する図である。
無線機からの着信は、各受付台のLSDISP51への着信表示と、無線機からの音声呼び(受付台操作部のMSP52より無線機からの音声が流れる)にて行われる。
RLT25にて無線回線からの着信を認識すると、図7のRLT情報エリア(TS04)−ROW00−BIT2の着信中ビット▲3▼をONにする。この情報はVSC30経由で全装置に分配され、最終的に受付台#1,#2等の各LSDISP51に着信表示が行われる。
【0107】
また、無線機からの無線音声呼び信号はRLT25−NSW22−CFT31−VSC30経由で多重・分配され、最終的に受付台#1,#2等におけるファーム制御によりSEL56を介して抽出され、各MSP52より無線音声呼びが垂れ流される。そして、例えば受付台#1で着信応答操作を行うと、受付台#1とRLT25との間で通話路が形成され、扱い者と無線車両との間で無線通話可能となる。なお、図示しないが、無線通話においても音声及び無線機を制御する各種信号(プレス信号,スケルチ信号,無線起動信号等)をすべてVSC30経由で行っている。
【0108】
図14は実施の形態による緊急通報システムのシステム容量を説明する図で、図14(A)は実施の形態による交換機(当社機種E3150D相当)の実装態様を示している。本実施の形態によればOTL27,DMC28等を削除出来た結果、受付台14台の実装時でも4架2NW構成でカバーでき、トータルで15LTユニットの実装となる。これは従来システムの約60%のシステム容量である。
【0109】
図14(B)は実施の形態によるMDFケーブル数を示している。
本実施の形態によると、上記OTL27,DMC28等に加えてメタリック情報及び音声ライン81,82を削除出来た結果、MDFケーブル数は50ピン換算で250本で良く、これは従来システムの1/3の本数である。従って、納期に一番影響するシステム設置工事をMDF端子数を減少させることにより大幅に短縮できる。
【0110】
なお、上記実施の形態では本発明の緊急通報システムへの適用例を中心に述べたが、本発明は複数の端末装置が相互にデータ通信を行う全てのデータ通信システムに適用可能である。
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0111】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、簡単かつ柔軟なネットワーク構成を備えると共に、端末相互間のデータ通信を高速、かつ簡便に行え、実際上n:nの任意かつ多様なの通信路接続が可能となる。
また本発明の緊急通報システムへの適用により、従来の受付台40毎に必要であったSPC49,IFC50,OTL27,DMC28やメタリックライン81,82が省略され、システム容量及びMDFが大幅に削減される。更には署所指令時間の短縮化、インタフェースの共通化、納期の短縮化、及びシステムの低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理を説明する図である。
【図2】図2は実施の形態による緊急通報システムの構成を示す図である。
【図3】図3は実施の形態による音声及び情報データの流れを説明する図である。
【図4】図4は実施の形態による情報データを説明する図(1)である。
【図5】図5は実施の形態による情報データを説明する図(2)である。
【図6】図6は実施の形態による情報データを説明する図(3)である。
【図7】図7は実施の形態による情報データを説明する図(4)である。
【図8】図8は実施の形態による119番呼受付動作を説明する図(1)である。
【図9】図9は実施の形態による119番呼受付動作を説明する図(2)である。
【図10】図10は実施の形態による台間モニタ・割込動作を説明する図である。
【図11】図11は実施の形態による署所指令動作を説明する図である。
【図12】図12は実施の形態による緊急通報システムの署所指令シーケンスを説明する図である。
【図13】図13は実施の形態による無線通話動作を説明する図である。
【図14】図14は実施の形態による緊急通報システムのシステム容量を説明する図である。
【図15】図15は従来の緊急通報システムを説明する図である。
【図16】図16は従来の緊急通報回線の信号方式を示す図である。
【図17】図17は従来の緊急通報システムの構成を示す図である。
【図18】図18は従来のCTL−ATT間の情報インタフェースを説明する図である。
【図19】図19は従来の指令回線の通信プロトコルを説明する図である。
【図20】図20は従来の119番呼受付動作を説明する図である。
【図21】図21は従来の台間モニタ・割込動作を説明する図である。
【図22】図22は従来の署所指令動作を説明する図である。
【図23】図23は従来の緊急通報システムの署所指令シーケンスを説明する図である。
【図24】図24は従来の無線通話動作を説明する図である。
【図25】図25は従来の緊急通報システムのシステム容量を説明する図である。
【符号の説明】
1 加入者電話(TEL)
2 ライン回路(LC)
3 緊急通報トランク(FPT)
4 無線基地局(RFU)
20 交換機本体(NW)
21 呼制御部(CC)
22 通話路スイッチ(NSW)
23 緊急通報受付トランク(FPI)
24 指令回線用トランク(LDS)
25 無線回線用トランク(RLT)
26 受付台接続パッケージ(ATT)
27 台間モニタ接続パッケージ(OTL)
28 無線装置接続制御パッケージ(DMC)
29 受付台接続パッケージ(POS)
30 データ蓄積・分配装置(VSC)
31 音声多重ユニット(CFT)
32 音声多重部(MUX)
33 情報多重ユニット(LIC)
34 音声データ分配部(DUP)
35 多重情報データ論理和部(LOR)
36 情報データ分配部(DUP)
37 ラインインタフェース(LIB)
40 通報受付台
41 受付台制御パッケージ(CTL)
42 ランプ・釦情報処理部(CBA)
43 ランプ情報表示部(LMP)
44 釦操作部(KEY)
45 ランプドライバ(SDA)
46 釦操作識別部(SCA)
47 音声処理部(SPA)
48 ヘッドセット/ハンドセット(HS)
49 通話路制御パッケージ(SPC)
50 台間モニタ・無線起動パッケージ(IFC)
51 モニタスピーカ(MSP)
55 操作部
56 セレクタ(SEL)
70 NTT交換機(NW)
60 受令装置
81 メタリック情報ライン
82 メタリック音声ライン
83 LIBケーブル
100 公衆(NTT)網
200 消防センタ
201 消防署所
300 警察本部
301 派出所
BBP ベースバンド処理部
BF バッファメモリ
HDP ヘッドフォン
MIC マイク
HW ネットワークハイウェイ
PCM PCMエンコーダ

Claims (14)

  1. 自局のデータを周期的に送信すると共に、自局の受信フレームの多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットのデータを抽出する複数の端末装置と、
    前記各端末装置からの全受信データを各端末装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記各端末装置に分配するデータ蓄積・分配装置とを備え、
    前記各端末装置間でデータのやり取りを行うこと
    を特徴とするデータ通信システム。
  2. 前記各端末装置間でやり取りするデータは音声データ又は情報データであることを特徴とする請求項1に記載のデータ通信システム。
  3. 自局の固定長の送信フレームの1又は2以上のタイムスロットに情報データを搭載して周期的に送信すると共に、自局の前記固定長の受信フレームの情報多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットの情報データを抽出する複数の端末装置と、
    前記各端末装置からの全受信フレームデータをビット対応にて論理和後、これを複製して前記各端末装置に分配するデータ蓄積・分配装置とを備え、
    前記各端末装置間で情報データのやり取りを行うこと
    を特徴とするデータ通信システム。
  4. 前記各端末装置は更に自局の音声データを周期的に送信し、かつ自局の受信フレームの音声多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットの音声データを抽出すると共に、前記データ蓄積・分配装置は更に前記各端末装置からの受信音声データを各端末装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記各端末装置に分配することを特徴とする請求項3に記載のデータ通信システム。
  5. 自局のデータを周期的に送信すると共に、該自局の受信フレームの多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットのデータを抽出する複数の端末装置がデータ蓄積・分配装置を介して相互にデータ通信を行うデータ通信システムの前記データ蓄積・分配装置において、
    前記複数の端末装置から周期的に送られる全受信データを各端末装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記複数の端末装置に分配すること
    を特徴とするデータ蓄積・分配装置。
  6. 自局のデータを周期的に送信すると共に、該自局の受信フレームの多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットのデータを抽出する複数の端末装置
    が共通フォーマットの伝送フレームによりデータ蓄積・分配装置を介して相互にデータ通信を行うデータ通信システムの前記データ蓄積・分配装置において、
    前記複数の端末装置から受信した全フレームデータをビット対応にて論理和後、これを複製して前記複数の端末装置に分配すること
    を特徴とするデータ蓄積・分配装置。
  7. 複数の端末装置が、該複数の端末装置から送信された全受信データを各端末装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記各端末装置に分配するデータ蓄積・分配装置を介して相互にデータ通信を行うデータ通信システムの前記端末装置において、
    自局のデータを所定周期で送信すると共に、自局の受信フレームの多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットのデータを抽出すること
    を特徴とする端末装置。
  8. 前記各端末装置は、公衆網の緊急通報回線に接続する緊急通報受付トランク装置と、加入者の緊急通報を受け付ける受付台装置と、消防署所又は警察派出所等に設置される受令装置に接続する指令回線用インタフェース装置と、遠隔の無線基地局装置に接続する無線用回線用インタフェース装置とからなることを特徴とする請求項4に記載のデータ通信システム。
  9. 複数の受付台装置を備え、前記緊急通報受付トランク装置と第1の受付台装置との間でやり取りされる音声データを第2の受付台装置で抽出することを特徴とする請求項8に記載のデータ通信システム。
  10. 前記第2の受付台装置からの音声データを前記緊急通報受付トランク装置及び又は前記第1の受付台装置で抽出することを特徴とする請求項9に記載のデータ通信システム。
  11. 複数の受付台装置を備え、該各受付台装置は受信フレームの情報多重データ中に含まれる他の1又は2以上の装置の動作状態に係る各情報データを受付台表示部に表示することを特徴とする請求項8に記載のデータ通信システム。
  12. 自局のデータを周期的に送信すると共に、該自局の受信フレームの多重データ中から所望の1又は2以上のタイムスロットのデータを抽出する複数の周辺装置であって、公衆網の緊急通報回線に接続する緊急通報受付トランク装置、加入者の緊急通報を受け付ける受付台に接続する1又は2以上の受付台インタフェース装置、消防署所又は警察派出所等に設置される受令装置に接続する指令回線用インタフェース装置、及び遠隔の無線基地局装置に接続する無線用回線用インタフェース装置と、
    前記各周辺装置から周期的に送られる全受信音声データを各周辺装置対応のタイムスロットに時分割多重後、これを複製して前記各周辺装置に分配する音声データ蓄積・分配装置と、
    前記各周辺装置から周期的に送られる全受信情報フレームデータをビット対応にて論理和後、これを複製して前記各周辺装置に分配する情報データ蓄積・分配装置とを備え、
    前記各周辺装置間で音声及び情報データのやり取りを行うこと
    を特徴とするデータ交換装置。
  13. 前記各周辺装置は外部入力の音声データを前記音声データ蓄積・分配装置に周期的に出力すると共に、該音声データ蓄積・分配装置からの受信音声多重データより所望の1又は2以上のタイムスロットの音声データを抽出して必要な音声データの合成を行い、これを接続回線又は接続受付台に出力することを特徴とする請求項12に記載のデータ交換装置。
  14. 前記緊急通報受付トランク装置と受付台インタフェース装置との間に介在する通話路スイッチとその呼制御部とからなる回線交換機能部であって、前記緊急通報受付トランク装置からの緊急呼着信の旨を受付台インタフェース装置に通知すると共に、該受付台インタフェース装置からの呼転送要求に従い空き回線を捕捉して前記着信呼を呼転送先に転送するもの、を備えることを特徴とする請求項12に記載のデータ交換装置。
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