JP4018137B2 - Pafアンタゴニスト活性を有する新規ピぺリジン誘導体 - Google Patents

Pafアンタゴニスト活性を有する新規ピぺリジン誘導体 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、血小板活性化因子(PAF)アンタゴニスト活性を有する新規のピペリジン誘導体に関する。本発明はまた、それらの調製法、それらを含む薬剤組成物およびPAFが関与する疾患の治療におけるそれらの使用に関する。
従来の技術
血小板活性化因子(PAF)すなわち(1−O−アルキル−2−アセチル−sn−グリセリル−3−ホスホリルコリン)はまた、アセチルグリセリルエーテルホスホリルコリン(AGEPC)またはPAF−アセチル(acether)とも呼ばれ、生物の種々の細胞(好塩基球、マクロファージ、好中球、血小板)および組織(心臓、肺および腎臓)によって合成される天然の燐脂質である。
PAFは、有力な血小板凝集剤として最初は記述された。後に、末梢血管拡張作用、脈管透過性亢進作用、気管支収縮誘導および気道の反応過敏などのインビボの他の生物学的活性を有することが示された。PAFはまた、ラット、テンジクネズミ、ウサギおよびイヌにおいて肺および腎の高血圧に続く即時の低血圧を生じさせ、今日まで最も有効な潰瘍誘発剤として記述されてきた。
したがって、PAFは、喘息、敗血症性ショック、臓器移植拒絶反応、血栓症、潰瘍形成、炎症および腎疾患などの多くの病理学的プロセスに関与する媒介物質である。
構造に関する最新の従来技術はEP441226と考えられるが、PAFアンタゴニスト活性を有するピリジルシアノメチルピペラジンおよびピペリジンを開示しているが、これらは本発明の化合物とは異なる。
発明の詳細な説明
本発明は、一般式I、すなわち
Figure 0004018137
[式中、
mは、0、1または2であり、
a、bおよびcは、CR(ここで各Rは独立して水素またはC1-4アルキルである)であり、
1は、C1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり、
Aは、−CO−、−SO2−、−NHCO−または−OCO−であり、
Bは、一般式(i)の原子団であるが、Aが−CO−または−SO2−である場合はBはまた一般式(ii)または(iii)の原子団でもよく、
Figure 0004018137
nは0、1、2または3であり、
2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、もう一方は水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであり、
Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4または−CONR45であり、Aが−CO−または−SO2−である場合はZはまたヒドロキシ、−NR45、−NR6C(=O)OR4、−NR6C(=O)R4、−NR6C(=O)NR45、−N(OH)C(=O)NR45または−NR6SO24であるかまたは、ZおよびR3は合一して、C2-5ポリメチレン鎖(その場合、R2はC1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである)を形成し、
4は、水素、C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであり、
5およびR6はそれぞれ独立して、水素またはC1-4アルキルであり、
7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキル、アリール、アリール−C1-4アルキルまたはビスアリール−C1-4アルキルであり、
Yは、水素、C1-4アルキル、アリール、アリール−C1-4アルキル、−C(=O)OR4、−C(=O)R4、−C(=O)NR45または−SO24であり、
上記定義中のアリールは、フェニルまたは、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1-4アルキルアミノ、C1-4ジアルキルアミノ、C1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルカルボニルオキシ、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルキルスルホニル、C1-4アルキルスルフィニル、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルカルボニルアミノもしくはC1-4アルコキシカルボニルアミノから選択された基でそれぞれ独立して一基、二基、三基または四基置換されたフェニルである]
の新規のピペリジン誘導体ならびにそれらの塩および溶媒和物に関する。
本発明はまた、一般式Iの化合物または薬剤学的に容認し得るそれらの塩または溶媒和物の有効量および薬剤学的に容認し得る賦形剤を含んでなる薬剤組成物を提供する。
さらに本発明は、一般式Iの化合物または薬剤学的に容認し得るそれらの塩または溶媒和物の、PAFが介在する疾患の治療および予防のための医薬物の製造のための使用を提供する。好ましくは、敗血症性ショック、アナフィラキシーショック、出血性ショックおよび心筋虚血などの虚血およびショック状態、膵臓炎および喘息、皮膚炎、尋麻疹、関節炎および乾癬などのアレルギーおよび炎症に関連する疾患の治療または予防のための医薬物の製造のための使用である。
さらに本発明は、一般式Iの化合物または薬剤学的に容認し得るそれらの塩または溶媒和物の、PAFが介在する疾患の治療および予防のための使用を提供する。好ましくは、敗血症性ショック、アナフィラキシーショック、出血性ショックおよび心筋虚血などの虚血およびショック状態、膵臓炎および喘息、皮膚炎、蕁麻疹、関節炎および乾癬などのアレルギーおよび炎症に関連する疾患の治療または予防のための使用である。
さらに本発明は、一般式Iの化合物または薬剤学的に容認し得るそれらの塩または溶媒和物の有効量を哺乳動物に投与することによってなる哺乳動物におけるPAFが介在する疾患の治療または予防法を提供する。好ましくは、治療予防を必要としている哺乳動物における敗血症性ショック、アナフィラキシーショック、出血性ショックおよび心筋虚血などの虚血およびショック状態、膵臓炎および喘息、皮膚炎、蕁麻疹、関節炎および乾癬などのアレルギーおよび炎症に関連する疾患の治療または予防法であって、その方法は一般式Iの化合物または生理学的に容認し得るそれらの塩または溶媒和物の有効量を哺乳動物に投与することからなる。
本発明はさらに一般式Iの化合物の製造法を提供し、それは以下のようなステップからなる。
(A)一般式II、すなわち
Figure 0004018137
[式中、
a、b、c、mおよびR1は上記の意味を有する]
の化合物を、一般式BCOOH(III)の酸または酸塩化物もしくは無水物などの適当なその誘導体、一般式BSO2Cl(IV)の塩化スルホニル、一般式BOC(=O)G((V)の化合物、一般式BNHC(=O)G(VI)の化合物または一般式BN=C=O(VII)の化合物[式中、Bは上記の意味を有し、Gは塩素または−〇Phなどの適切な脱離基を表す]と反応させる、または
(B)一つまたは複数のステップで、一般式Iの化合物を他の一般式Iの化合物に変換する、および
(C)必要であれば、ステップAまたはBの後、一般式Iの化合物を酸と反応させて、対応する酸付加塩を得る。
さらに、本発明は、一般式II、すなわち
Figure 0004018137
[式中、a、b、c、mおよびR1は一般式Iのための上記の意味を有する]
の新規の中間生成物を提供する。一般式IIの化合物は、本発明の化合物の調製において有用な中間生成物である。
一般式Iの化合物は1個またはそれ以上の非対称中心を有し、立体異性体を生じ得る。本発明はそれぞれの個々の立体異性体およびそれらの混合物を全て包含する。さらに、本発明の化合物のいくつかは、シス/トランス異性を示し得る。本発明は、それぞれの幾何異性体およびそれらの混合物を全て包含する。
上記の定義中、C1-4アルキルとは、原子団または原子団の一部として、1〜4個の炭素原子を含む直鎖または分岐アルキル基を意味する。したがって、それには、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチルおよびtert-ブチルが含まれる。
1-4アルコキシとは、原子団または原子団の一部として、上記のようなC1-4アルキル基のエーテル官能基の酸素原子との結合物に由来する原子団を意味する。例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシおよびtert-ブトキシなどである。
ハロゲン基またはそのその省略形ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを表す。
3-7シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルを表す。
2-5ポリメチレン基は、エチレン、プロピレン、ブチレンおよびペンチレンを表す。
1-4ハロアルキル基は、C1-4アルキル基の1個またはそれ以上の水素原子を1個またはそれ以上のハロゲン原子(すなわち、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)によって置換した結果得られる基を意味し、置換基は同一でも異なっていてもよい。例としては、トリフルオロメチル、フルオロメチル、クロロエチル、フルオロエチル、ヨードエチル、2、2、2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、フルオロプロピル、クロロプロピル、2、2、3、3、3−ペンタフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、フルオロブチルおよびノナフルオロブチルなどがある。
1-4ハロアルコキシ基は、C1-4アルコキシ基の1個またはそれ以上の水素原子を1個またはそれ以上のハロゲン原子によって置換した結果得られる基を意味し、置換基は同一でも異なっていてもよい。例としては、トリフルオロメトキシ、フルオロメトキシ、クロロエトキシ、フルオロエトキシ、ヨードエトキシ、2、2、2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、フルオロプロポキシ、クロロプロポキシ、2、2、3、3、3−ペンタフルオロプロポキシ、ヘプタフルオロプロポキシ、フルオロブトキシおよびノナフルオロブトキシなどがある。
1-4アルキルアミノまたはC1-4ジアルキルアミノ基は、それぞれアミノ基の1個または2個の水素原子を1個または2個のC1-4アルキル基によって置換した結果得られる基を表し、置換基は同一でも異なっていてもよい。例としては、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ、プロピルアミノ、ジプロピルアミノ、イソプロピルアミノおよびジイソプロピルアミノなどがある。
1-4アルキルカルボニル基は、C1-4アルキル基のカルボニル基との結合の結果得られる基を表す。例としては、アセチル、プロピオニル、イソプロピオニルおよびブタノイルなどがある。
1-4アルキルカルボニルオキシ基は、C1-4アルキルカルボニル基とエーテル官能基の酸素原子との結合の結果得られる基を表す。例としては、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、イソプロピオニルオキシおよびブタノイルオキシなどがある。
1-4アルコキシカルボニル基は、C1-4アルコキシ基のカルボニル基との結合の結果得られる基を表す。例としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、プトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec-ブトキシカルボニルおよびtert-ブトキシカルボニルなどがある。
1-4アルキルスルホニル基は、C1-4アルキル基のスルホニル基との結合の結果得られる基を表す。例としては、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec-ブチルスルホニルおよびtert-ブチルスルフィニルなどがある。
1-4アルキルスルフィニル基は、C1-4アルキル基のスルフィニル基との結合の結果得られる基を表す。例としては、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、sec-ブチルスルフィニルおよびtert-ブチルスルフィニルなどがある。
1-4アルキルチオ基は、C1-4アルキル基とチオエーテル官能基のイオウ原子との結合の結果得られる基を表す。例としては、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオおよびtert-ブチルチオなどがある。
1-4アルキルカルボニルアミノ基は、アミノ基の水素原子のC1-4アルキルカルボニル基による置換の結果得られる基を表す。例としては、アセトアミド、プロパンアミドおよびイソプロパンアミドなどがある。
1-4アルコキシカルボニルアミノ基は、アミノ基の水素原子のC1-4アルコキシカルボニル基による置換の結果得られる基を表す。例としては、「トキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、イソプロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカルボニルアミノ、イソブトキシカルボニルアミノ、sec-ブトキシカルボニルアミノおよびtert-ブトキシカルボニルアミノなどがある。
1-4アルコキシC1-4アルキル基は、C1-4アルキル基の水素原子のC1-4アルコキシ基による置換の結果得られる基を表す。例としては、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、イソブトキシメチル、sec-ブトキシメチル、tert-ブトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−プロポキシエチル、2−イソプロポキシエチル、2−ブトキシエチル、2−イソブトキシエチル、2−sec-ブトキシエチル、2−tert-ブトキシエチル、1−メトキシエチル、1−エトキシエチル、1−プロポキシエチル、1−イソプロポキシエチル、1−ブトキシエチル、1−イソブトキシエチル、1−sec-ブトキシエチルおよび1−tert-ブトキシエチルなどがある。
アリール−C1-4アルキル基は、C1-4アルキル基の1個の水素原子の上記に定義したようなアリール基による置換の結果得られる基を表す。例としては、ベンジル、1−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、1−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、3−フェニルブチル、2−フェニルブチルおよび1−フェニルブチルなどがあり、フェニル基はアリール基の定義において上記したように置換することができる。
ビスアリール−C1-4アルキル基は、C1-4アルキル基の2個の水素原子の2個の上記に定義したようなアリール基による置換の結果得られる基を表し、置換基は同一でも異なっていてもよい。例としては、ジフェニルメチル、2、2−ジフェニルエチル、1、1−ジフェニルエチル、1、2−ジフェニルエチル、3、3−ジフェニルプロピル、2、2−ジフェニルプロピル、1、1−ジフェニルプロピル、3、2−ジフェニルプロピル、1、3−ジフェニルプロピルおよび1、2−ジフェニルプロピルなどがあり、フェニル基はアリール基の定義において上記したように置換することができる。
好ましい化合物は、一般式中、次のように互いに独立してまた両立して組み合わせて定義される化合物である。すなわち、
mは、1または2であり、
nは、0、1または2であり、
Aは、−CO−または−SO2−であり、
Aは、−NHCO−または−OCO−であり、
Bは、一般式(i)の原子団であり、
Bは、一般式(ii)の原子団であり、
Bは、一般式(iii)の原子団であり、
Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4または−CONR45、であり、Aが−CO−または−SO2−である場合はZはまたヒドロキシ、−NR6C(=O)OR4、−NR6C(=O)R4または−NR6SO24であり、
ZおよびR3は、合一してC2-5ポリメチレン鎖を形成し、
7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、
アリールは、フェニルまたは、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシもしくはアミノから独立して選択された1、2、3または4個の基で置換されたフェニルである。
したがって、一般式Iの化合物の好ましいクラスは、式中、以下のように定義されるものである。すなわち、
mは1または2であり、
a、bおよびcはCR[式中、Rは独立して、水素またはC1-4アルキルである]であり、
1は、C1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり、
Aは、−CO−または−SO2−であり、
Bは、一般式(i)、(ii)または(iii)の原子団であり、
Figure 0004018137
nは、1または2であり、
2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、そしてもう一つは水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであり、
Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4、−CONR45、ヒドロキシ、−NR b(=O)OR4、−NR6C(=O)R4または−NR6SO24であり、
または、ZおよびR3は合一してC2-5ポリメチレン鎖[その場合、R2はC1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである]を形成し、
4は、水素、C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであり、
5およびR6は、独立して水素またはC1-4アルキルであり、
7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、
Yは、水素、C1-4アルキル、アリール、アリール−C1-4アルキル、−C(=O)OR4、−C(=O)R4、−C(=O)NR45または−SO24であり、そして
上記のように定義されたアリールは、フェニルまたは、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシもしくはアミノから独立して選択された1、2、3または4個の基で置換されたフェニルである。
このクラスの化合物の好ましいグループは、式中、以下のように定義されるものである。すなわち、
Bは、一般式(i)または(iii)の原子団であり、
2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、そしてもう一つは水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであり、
Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4またはヒドロキシであり、
または、ZおよびR3は合一してC2-5ポリメチレン鎖[その場合、R2はC1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである]を形成し、
4は、水素、C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであり、
7は、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、そして
Yは、C1-4アルキル、アリールまたは−SO24である。
このクラスの化合物の他の好ましいグループは、式中、以下のように定義されるものである。すなわち、
Bは、一般式(ii)の原子団であり、そして
2またはR3の一つは、C1-4アルキルまたはアリールであり、そしてもう一つは水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルである。
一般式Iの化合物の他の好ましいクラスは、式中、以下のように定義されるものである。すなわち、
mは1または2であり、
a、bおよびcはCR[式中、Rは独立して、水素またはC1-4アルキルである]であり、
1は、C1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキルでもあり、
Aは、−NHCO−または−OCO−であり、
Bは、一般式(i)の原子団であり、
Figure 0004018137
nは、0または1であり、
2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、そしてもう一つは水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであり、
Zは、水素、C1-4アルキル、−CH2−OR4、−COOR4または−CONR45であり、
または、ZおよびR3は合一してC2-5ポリメチレン鎖[その場合、R2はC1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールである]を形成し、
4は、水素、C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであり、
5は、水素またはC1-4アルキルであり、そして
上記のように定義されたアリールは、フェニルまたは、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシもしくはアミノから独立して選択された1、2、3または4個の基で置換されたフェニルである。
いくつかの特定の化合物の化学式は以下のように示される。なお、番号は調製法について記述した実施例番号に対応する。
Figure 0004018137
Figure 0004018137
Figure 0004018137
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一般式Iの化合物は塩基の窒素原子を含み、したがって酸と塩を形成することができ、これもまた本発明に含まれる。これら塩の性質に制限はない。ただし、治療目的に使用される場合には、それらは薬剤学的に容認し得るものであって、すなわち、当業者に公知のように、遊離型の化合物と比較して低減した活性(すなわた容認し得ない低減活性)または増加した毒性(すなわち容認し得ない増加毒性)を有してはならない。これら塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸または燐酸などの無機酸との塩、およびメタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、フマル酸、蓚酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸などの有機酸との塩、および当業者に公知の他のミネラルおよびカルボン酸の塩があげられる。塩は、遊離の塩基を充分量の所望の酸と反応させて塩を生成する従来の方法によって調製される。遊離の塩基およびそれらの塩は溶解性などの物理的性質で多少異なるが、本発明の目的に関しては同等である。
本発明の化合物は、水和型を含む溶媒化型および非溶媒化型のいずれでも存在できる。一般に、水、エタノールなどの薬剤学的に容認し得る溶媒との溶媒化型は、本発明の目的のためには非溶媒化型と同等である。
本発明のいくつかの化合物は、異なるジアステレオマーおよび/または光学異性体で存在することができる。ジアステレオマーは、クロマトグラフィーや分別結晶などの従来技術によって分割することができる。光学異性体は従来の光学的分割法を用いて分割することができ、光学的に純粋な異性体が得られる。そのような分割は一般式Iの生成物だけではなく、キラル合成中間体においても行うことができる。光学的分割法には、キラル相のクロマトグラフィーによる分離すなわちジアステレオマー対合の形成、分割および続いての二つの光学異性体の回収が含まれる。光学的に純粋な異性体はまた、対称特異的合成を用いて個々に得ることができる。本発明は個々の異性体およびそれらの混合物(例えば、ラセミ体混合物)を含む。それらは合成あるいは物理的混合のいずれによって得られたものでもよい。
さらに、本発明のいくつかの化合物は、シス/トランス異性体で存在することができる。これら立体異性体は、クロマトグラフィーや再結晶などの従来技術によって分離することができる。そのような分離は一般式Iの生成物だけではなく、それらの合成中間体においても行うことができる。個々の異性体はまた、対称特異的合成を用いて得ることができる。本発明は個々の立体異性体およびそれらの混合物を包含する。
一般式Iの化合物は、以下に記述する方法を用いて調製することができる。任意の化合物の調製に用いられる的確な方法はそれぞれの化学構造によって異なるということは当業者には明白であろう。反応は、用いる試薬および材料ならびに目的の変換に適した溶媒中で行う。さらに、以下に記述の方法のいくつかにおいては、反応性または不安定な基を下記するような従来の保護基を用いて保護することが適当あるいは必須であろう。これら保護基の性質ならびにそれらの導入および除去法は当業者に公知である(例えば、Greene T.W., ”Protective Groups in Organic Synthesis”, John Wiley & Sons, New York, 1981を参照されたい)。
一般式Iの化合物は、一般に一般式IIのアミンから一般式BCOCl(VIII)の酸塩化物、一般式BSO2Cl(IV)の塩化スルホニル、一般式BOC(=O)G(V)の化合物、一般式BNHC(=O)G(VI)の化合物または一般式BN=C=O(VII)の化合物との反応によって得られる。
Figure 0004018137
[式中、B、a、b、c、mおよびR1は上記の意味を有し、Gは塩素または−OPhなどの適切な脱離基を表す。]
この反応を、適当な溶媒中のトリエチルアミンまたはピリジンなどのプロトン捕獲剤アミンの存在下で、または溶媒としての塩基を用いて行う。適当な溶媒の例としては、ジクロロメタンおよびクロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどのエーテルおよびベンゼンおよびトルエンなどの芳香族炭化水素などがある。反応は、好ましくは0℃と溶媒の沸点の間の温度で行う。酸塩化物の代わりとして、無水物を用いてもよい。一般式VIIのイソシアナート誘導体は予め調製しておいてもよく、トリエチルアミンの存在下でアジ化ジフェニルホスホリルとの処理などの公知の方法によって一般式BCO2H(III)の対応する酸誘導体からその場で生成してもよい。
当業者に明白となるように、Aが−NHCO−である一般式Iの化合物はまた、関与する反応基の官能基転化によって、すなわち、一般式BNH2(IX)のアミンをアミンIIの反応性カルバミン酸誘導体、例えばフェニルカルバミン酸誘導体などと反応させることによって調製してもよい。該誘導体は、標準条件下でのクロロギ酸フェニルとの処理などの従来法によってアミンIIから調製することができる。
あるいはまた、Aが−CO−である一般式Iの化合物はまた、一般式IIのアミンと一般式BCOOH(III)のカルボン酸との間での脱水法によっても調製できる。この方法は、適当な縮合剤の存在下でアミンを酸と反応させるようなアミド結合形成の従来の反応を用いて行うことができる。縮合剤は例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミドなどのジイミドを単独でまたは1−ヒドロキシベンゾトリアゾールとの組み合わせで用いる。この反応は、ジクロロメタンやクロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどのエーテル、アセトニトリルまたはジメチルホルムアミドなどの不活性溶媒中で行う。反応は、好ましくは0〜60℃の温度で、好ましくは6〜24時間の反応時間で行う。
さらに、一般式Iの化合物は一般式Iの他の化合物からの相互変換によって得てもよい。
例えば、Bが一般式(i)[式中、Zは−NR6C(=O)OR4、−NR6C(=O)R4、−NR6C(=O)NR45または−NR6SO24である]の原子団または一般式(iii)[式中、Yは水素とは異なる]の原子団である一般式Iの化合物は、反応図式1に示されるように、当業者に公知の従来の反応によって、Bが一般式(i)[式中、Zは−NHR6である]の原子団または一般式(iii)[式中、Y=Hである]の原子団である一般式Iの対応化合物から、それぞれ調製することができる。例としては、アルキル化、アシル化、スルホンアミド、カルバミン酸塩、尿素の調製などがある。これらの反応は、文献に広く記述があり、そのような変換のために有機化学において用いられる通常条件によって行われる。
Bが一般式(i)[式中、Zは−NHR6である]の原子団または一般式(iii)[式中、Y=Hである]の原子団である一般式Iの化合物は、反応図式1に示されるように、化合物Iの調製のための上記の一般法によって調製することができる。ただし、一般式IIIの酸(または対応する酸塩化物または無水物)または一般式IVの塩化スルホニル[式中、アミノ基はアミノ保護基(P)でブロックされている]から出発する。アミノ保護基としては、tert-ブトキシカルボニル基などの従来公知のいかなるアミノ保護基を用いてもよい。この場合、一般式Iの化合物を得るために、保護基を除去するための続いてのステップが必要であろう。脱保護は、例えば以下に記述するような従来法によって行う。
Figure 0004018137
[式中、a、b、c、R1、R2、R3、R6、R7、mおよびnは上記の意味を有し、Aは−CO−またはSO2−であり、Pはtert-ブトキシカルボニル基などのアミノ保護基であり、QはCO2H基(一般式IIIの酸を生じる)またはSO2Cl基(一般式IVの塩化スルホニルを生じる)である。]
一般式Iの化合物間の相互転換の他の例は、一般式Iの化合物におけるニトロ基のアミノ基への還元である。この還元は、分子内の他の官能基と相性の芳香族ニトロ基のための公知の還元剤を用いて行うことができる。適当な還元剤の例として、Znは広域のpH条件下でエタノール−水混合物などの適当な溶媒中で好ましくは室温と溶媒の沸点との間の温度、より好ましくは50〜60℃で用いられ、Na224はテトラヒドロフラン、エタノールまたはピリジンなどの有機溶媒と水との混合物などの適当な溶媒中で用いられ、SnCl2は広域のpH条件下でエタノールなどの適当な有機溶媒中で用いられ、SnまたはFeは広域のpH条件下で用いられ、NaBH4はSn、CoまたはPd塩などの適当な触媒の存在下でエタノールなどの適当な有機溶媒中で用いられ、ギ酸またギ酸アンモニウムはPd/Cの存在下で用いられる。代わりに、還元は水素添加によっても行われ、これは炭素上のパラジウムなどの触媒の存在下でアルコールなどの適当な溶媒中で、好ましくは室温と溶媒の沸点との間の温度で、好ましくは大気圧〜10気圧の圧力下で、好ましくは1〜48時間の反応時間で行う。
当業者に明らかとなるように、上記の代替物の相互転換は一般式Iの最終化合物およびそれらの合成中間体のいずれについても行うことができる。
一般式Iの化合物の塩は、例えば塩酸、硫酸、硝酸、蓚酸またはフマル酸などの酸を用いる処理による従来法を用いて調製することができる。
一般式IIのアミンは、以下に示す反応図式2の方法によって調製できる。
Figure 0004018137
[式中、a、b、c、mおよびR1は上記の意味を有し、Pはtert-ブトキシカルボニル基などのアミノ保護基であり、LはハロゲンまたはC1-6アルコキシである。]
最初のステップ(ステップA)において、一般式Xの化合物を、トリエチルアミンなどのプロトン捕捉剤アミンの存在下でクロロホルムのようなハロゲン化炭化水素などの適当な溶媒中で、好ましくは室温と溶媒の沸点との間の適当な温度で一般式XIの化合物と反応させて、一般式XIIの化合物を得る。
一般式XIIの化合物の還元(ステップB)によって一般式XIIIの化合物が得られる。この還元は、炭素上のパラジウムなどの触媒の存在下でアルコールなどの適当な溶媒中で、好ましくは室温と溶媒の沸点との間の温度で、好ましくは大気圧〜10気圧の圧力下で、好ましくは1〜48時間の反応時間で水素添加することによって行うこともできる。代わりに、この還元は、Na224などの適当な還元剤を用いて、水とテトラヒドロフラン、エタノールまたはピリジンなどの有機溶媒との混合物のような適当な溶媒中で行ってもよい。
ステップCにおいて、一般式XIIIの化合物と一般式R1C(=NH)OR8・HX[XV、式中、R1は上記の意味を有し、R8はC1-6アルキルであり、Xはハロゲンである]のイミノエーテル塩とを、エタノール等のアルコールなどの適当な有機溶媒中で反応させて、一般式XIVの化合物が得られる。この反応は、好ましくは室温と溶媒の沸点との間の温度で、好ましくは6〜48時間の反応時間で行う。代わりに、イミノエーテルの代わりに一般式R1COOH(XVI)のカルボン酸、一般式R1COX(XVII)の酸ハロゲン化物、一般式(R1CO)2O(XVIII)の無水物または一般式R1C(OR83(XIX)のトリアルキルオルトエステル[式中、R1、XおよびR8は上記の意味を有する]を用いることも可能である。
最後に、一般式XIVの化合物のピペリジン窒素原子の脱保護(ステップD)によって、一般式IIの化合物が得られる。ここで用いる脱保護剤および反応条件は、存在する保護基の性質によって異なる。すなわち、保護基がtert-ブトキシカルボニル基である場合は、脱保護は、酸(例えば、塩酸、燐酸、などの無機酸またはトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸またはトリフルオロ酢酸などの有機酸)を用いて水、アルコール(例えばメタノール)、エーテル(例えばテトラヒドロフランまたはジオキサン)またはハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン)などの適当な溶媒中で、好ましくは0℃〜室温の温度で処理することによって行うことができる。
上記の反応は全て自体公知であり、記述された方法によって行うことができる。
一般式IIIの酸および一般式IVの塩化スルホニルは、市販されており、広く文献に記述があり、また、市販製品または既に文献に既述の生成物を出発材料として当業者に公知の方法によって調製することができる。これらの反応には例えば、アルキル化、アシル化、二重結合への共役付加、二重結合調製のためのウィッティッヒ反応、スルホンアミドの調製、還元的アミノ化などが含まれる。これら反応は全て自体公知であって、既述の条件に従って行うことができる。
一般式BOC(=O)G(V)およびBNHC(=O)G(VI)の化合物は、クロロギ酸フェニルなどを用いる従来法によって一般式BOHおよびBNH2に対応するアルコールおよびアミンからそれぞれ容易に調製することができる。
一般式BN=C=O(VII)のイソシアナートは、次のようなステップからなる工程を用いて一般式BCOOH(III)の酸から調製することができる。すなわち、例えばアジ化ジフェニルホスホリルなどを用いる処理による酸のアジ化アシルへの変換、続いての該アジ化アシルのクルチウス転移によるイソシアナートの生成である。カルボン酸からイソシアナートを調製するこの工程は広く文献に記述されており、既述の条件に従って行うことができる。
一般式X、XI、XV、XVI、XVII、XVIIIおよびXIXの化合物、ならびに一般式BOHのアルコールおよび一般式BHN2のアミンは、市販されており、広く文献に記述があり、当業者に公知の方法と同様にして市販の製品から調製することができる。
一般式Iの化合物は有効なPAFアンタゴニストであり、次のような疾患の治療のための予防および治療薬として有用である。すなわち、血栓症、脳溢血(例えば、脳出血、脳血栓症)、狭心症、血栓性静脈炎、血小板減少性紫斑症、腎炎(例えば糸状体腎炎)、糖尿病性ネフローゼ、膵臓炎などのPAFが関与する循環系疾患、虚血およびショック状態(例えば、重度感染後あるいは術後にみられる敗血症性ショック、内毒素によって起きる血管内凝集反応症候群、アナフィラキシーショック、出血性ショック、心筋虚血など)、PAFが関与する消化管疾患(例えば胃潰瘍、炎症性腸疾患)、アレルギーおよび炎症に関連する疾患(喘息、皮膚炎、蕁麻疹、関節炎および乾癬など)、肺炎、臓器移植後のPAF産生増加による拒絶反応、術後の器官機能不全(例えば、心臓、肝臓および腎臓における障害)およびPAFが関与する他の症状がこれに含まれる。これらはまた、細胞***および/または子宮への卵着床の抑制による雌哺乳動物の避妊のため、子宮内膜症の治療およびエンドセリン過剰分泌によるエンドセリン過剰血症の予防および治療において用い得る。
開示された化合物の活性によって、本発明はさらに、本発明の化合物を、賦形剤および任意の他の補助剤を必要であればともに含んでなる組成物を提供する。本発明の化合物は種々の薬剤調製物において投与され得るが、その詳細は周知のように投与ルートおよび治療対象疾患の病状によって異なる。
例えば、経口投与用の本発明による固体組成物には、圧縮錠剤、分散粉末、顆粒およびカプセルが含まれる。錠剤では、活性成分は、乳糖、デンプン、マンニトール、微結晶セルロースまたは燐酸カルシウムなどの不活性賦形剤、コーンスターチ、ゼラチン、微結晶セルロースまたはポリビニルピロリドンなどの粒化および崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクなどの潤滑剤の少なくとも一つと混合される。錠剤は公知の方法によって被覆して、胃腸管内における崩壊および吸収を遅延させることによって長期の薬効持続作用を提供できる。胃溶性または腸溶性被膜錠剤は、蔗糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロースまたはアクリル樹脂などを用いてつくることができる。持続性作用を有する錠剤はまた、ガラクツロン酸ポリマーなどの逆行浸透性を付与する賦形剤を用いて得ることができる。経口投与用調製物にはまた、ゼラチンなどの吸収性材料のハードカプセルなどがあり、この場合、活性成分は不活性固形賦形剤および潤滑剤またはエトキシル化飽和グリセリドなどの糊質材料と混合される。ソフトゼラチンカプセルもまた可能であり、この場合、活性成分は水またはピーナツ油、液体パラフィンまたはオリーブ油などの油性媒体と混合される。
水添加による懸濁物調製に適する分散粉末および顆粒は、活性成分を分散または湿潤剤、Na-カルボキシメチルセルロール、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、キサンタンゴム、アラビアゴムなどの懸濁剤およびP−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはn−プロピルなどの一つまたはそれ以上の保存剤を付加混合して得られる。甘味剤、風味剤および着色剤などの追加の賦形剤剤が存在してもよい。
経口投与用の液体組成物には、乳濁液、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシルなどがあり、これには蒸留水、エタノール、ソルビトール、グリセロールまたはプロピレングリコールなどの通常使用される不活性希釈剤が含まれる。そのような組成物はまた、湿潤剤、懸濁剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、保存剤および緩衝剤などの補助剤を含んでもよい。
経口投与用の他の組成物にはスプレーまたはエアゾール組成物があり、これは公知の方法で調製できる。活性成分を溶液または懸濁液の液滴または粉末のかたちで分散できるこれら組成物は、適当なプロペラントを含む。
大粒丸薬注入または連続注入/点滴による非経口投与のための本発明による注入注射用調製物には、非毒性で非経口投与が容認されている希釈剤または溶媒に溶かした滅菌水性または非水性溶液、懸濁液または乳濁液などが含まれる。水性溶媒または懸濁媒体としては例えば、注入のための蒸留水、リンゲル液、および塩化ナトリウム等張溶液などがある。非水性溶媒または懸濁媒体の例としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油またはエタノールなどのアルコールがある。これら組成物はまた、湿潤剤、保存剤、乳化剤および分散剤などの補助剤を含むことができる。これらは任意の公知の方法で滅菌するか使用直前に滅菌水または他の滅菌注入用媒体に溶解し得る滅菌固体組成物のかたちに製造することができる。全成分が滅菌されている場合は、滅菌環境下での製造によって注入用剤の滅菌性は保持されることになる。
本発明の化合物はまた、薬剤の直腸投与のための座剤または洗腸剤(これには水性または油性溶液、懸濁液および乳濁液が含まれる)のかたちで投与してもよい。そのような組成物は、次のような従来法によって調製する。例えば、座剤は活性成分をカカオバターまたは他のグリセリドなどの従来の座剤基剤とともに混合することによって調製できる。
本発明の化合物の局所投与のための組成物の例としては、クリーム、軟膏、ペースト、ローション、ゲル、スプレー、泡沫剤、エアゾル剤、溶液、懸濁液または粉末がある。そのような組成物は従来の調製物であり、公知の従来法で調製することができる。
本発明の化合物を目に投与する場合は、適当な水性または非水性滅菌溶媒中の溶液または懸濁液に調製できる。これら組成物はまた、緩衝剤および保存剤を含むことができる。
投与量および投与回数は、症状、患者の年齢および体重ならびに投与ルートによって異なるが、一般に、本発明の化合物は経口投与の場合は大人の一日用量は1〜1000mg、好ましくは5〜250mgであって、これは単一服用でも分割服用のいずれでもよい。患者への好ましい投与量は、0.005〜20mg/kg体重であり、より好ましくは0.05〜5mg/kg体重である。
局所投与のための組成物は、通常0.5〜10重量%の一般式Iの化合物を含む。
次は、錠剤、カプセル、シロップ、エアゾル剤、注入用剤およびクリームの代表的な調製物である。これらは標準的方法によって調製され、PAFの介在する状態の治療に有用である。
錠剤
Figure 0004018137
ハードゼラチンカプセル
Figure 0004018137
シロップ
一般式Iの化合物 0.4g
蔗糖 45g
風味剤 0.2g
甘味剤 0.1g
水で全量を100mLにする。
エアゾル剤
一般式Iの化合物 4g
風味剤 0.2g
プロピレングリコールで100mLにする。
適当なプロペラントで1ユニットにする。
注入用調製物
一般式Iの化合物 100mg
ベンジルアルコール 0.05mL
プロピレングリコール 1mL
水で5mLにする。
クリーム
一般式Iの化合物 2g
ジメチルアセトアミド 2g
白パラフィン 25g
ステアリルアルコール 22g
プロピレングリコール 12g
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5g
メチルパラベン 0.3g
純水 31.6g
次の薬理学的試験は本発明の化合物の活性をより詳細に説明する。
薬理学的試験1
PAFによって誘導された血小板凝集の阻害
血小板凝集の試験は、Born(J. Physiol., 162, 67, 1962)の方法によって行った。血液は、雄ニュージーランドウサギ(2〜2.5kg体重)から心臓穿刺によって3.16%のクエン酸ナトリウム(9容量の血液に対して1容量)中に採取した。血小板に富む血漿(PRP)を、血液を250×gで4℃で10分間遠心分離することによって調製した。PRPを、3000×gで10分間のさらなる遠心分離によって得た血小板に乏しい血漿(PPP)で希釈した。血小板数を3×105細胞/mm3に調整した。血小板凝集をC18−PAF(15nM)によって誘導して、二チャンネル凝集測定器Chrono-log 560を用いて測定した。活性をIC50値として、すなわち、血小板凝集反応を50%阻害するに必要な薬物濃度にとして表した。結果を下記の表Iに示す。
Figure 0004018137
薬理学的試験2
正常血圧ラットにおけるPAF誘導低血圧症の阻害
体重180〜2209の雄Sprague-Dawleyラットをペントバルビツール酸ナトリウムによって麻酔した(50mg/kgを腹腔内注射)。血圧は、左頚動脈からベックマンR611記録器と組み合わせたStatham圧変換器を用いて記録した。左右の大腿静脈にカテーテルを挿入して、試験化合物およびPAF(0.5μg/kg)を注入した。試験化合物はPAFの3分前に静脈注射(1mL/kg、生理食塩水に溶解)によって投与した。血圧をモニターして、PAF誘導低血圧症の対照に対する阻害率を算出した。結果をIC50値として、すなわち、低血圧症を50%阻害するに必要な試験化合物の用量として表した。結果を下記の表IIに示す。
Figure 0004018137
次の諸例は、本発明の態様を説明するものであるが、それを限定するものではない。
[参考例1]
1−tert-ブトキシカルボニル−4−(アミノメチル)ピペリジン
4−(アミノメチル)ピペリジン(40g、0.35モル)の冷却(0℃)CHCl3溶液(300mL)にジ炭酸ジ−tert-ブチル(39.2g、0.17モル)のCHCl3溶液(300mL)を加えて、反応混合液を室温で18時間撹拌した。得られた溶液をH2Oで洗浄して、水相をCHCl3を用いて再抽出した。合わせた有機相を乾燥して、粗生成物(54.1g)に濃縮して、これをそのまま次のステップに直接用いた。
Figure 0004018137
[参考例2]
4−[[1−(tert-ブトキシカルボニル)−4−ピペリジル]メチルアミノ]−3−ニトロピリジン
4−クロロ−3−ニトロピリジン(83.7g、0.53モル)の冷却(0℃)CHCl3溶液(700mL)に、参考例1で得られた生成物(140g、0.65モル)およびEt3N(110mL)のCHCl3溶液(500mL)を加えて、混合液を還流で18時間加熱した。次いでそれを蒸発させて、残渣を1N NaOHとEtOAc間で分配した。水相をEtOAcで2回再抽出して、合わせた有機抽出物を乾燥して、総容量を400mLに濃縮した。一晩冷却後(−20℃)、黄色固体を集めて乾燥した(115g、64%)。
融点131〜138℃
Figure 0004018137
[参考例3]
3−アミノ−4−[[1−(tert-ブトキシカルボニル)−4−ピペリジル]メチルアミノ]ピリジン
参考例2で得られた生成物(26.2g、0.077モル)およびPd/C 10%(3.83g)のMeOH(500mL)中の混合物を大気圧下で18時間水素添加した。触媒を濾過除去して、濾過物を粗生成物(22.9g、96%)に濃縮して、それを次のステップにそのまま直接に用いた。
Figure 0004018137
あるいはまた、表題化合物を次のようにして調製した。参考例2で得られた生成物(82.2g、0.244モル)のピリジン溶液(400mL)に、Na224(170g、0.976モル)のH2O溶液(500mL)を加えた。混合物を室温で24時間撹拌して、次いでEtOAc(800mL)と5N NaOH(450mL)間で分割した。有機相を分離して、乾燥して、蒸発させて、黄色固体(101g)を得た。これはまだピリジンを含んだ。
[参考例4]
1−[[1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例3で得られた生成物(22.9g、0.07モル)のEtOH溶液(350mL)に、塩酸アセトエチルイミダート(9.2g、0.074モル)を加えて、混合物を4時間還流処理した。2回目の等量の塩酸エチルアセトイミダート(9.2g、0.074モル)を加えて、混合物をさらに18時間還流した。最後に、3回目の等量の塩酸エチルアセトイミダート(9.2g、0.074モル)を加えて、混合物をさらに4時間加熱した。溶媒を真空中で除去して、残渣をCHCl3と0.5N NaOH間で分割した。有機相を乾燥して、残渣(30g)に濃縮して、シリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、10%)によって精製して、表題化合物を黄色固体として得た(23.4g、95%)。
Figure 0004018137
[参考例5]
1−[(4−ピペリジル)メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例4で得られた生成物(23.1g、0.07モル)の冷却(0℃)MeOH溶液(200mL)に、6.5N塩酸(g)/ジオキサン溶液(44mL)を滴下して加えた。混合物を室温で2時間撹拌して、蒸発して乾燥させた。残漬を冷却して(0℃)、1N NaOHを加えて、得られる溶液をCHCl3で抽出した(3回)。合わせた有機抽出物を乾燥して黄色固体に濃縮した(15.8g、98%)。
Figure 0004018137
[参考例6]
1−(4−ピペリジル)−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン、塩酸塩
上記の参考例1〜5に記述の方法によって、ただし4−(アミノメチル)ピペリジンの代わりに4−アミノピペリジンを出発材料として、表題化合物を得た(56%)。
Figure 0004018137
[参考例7]
3、3−ジフェニル−3−エトキシカルボニルプロピオン酸
a)ジフェニル酢酸エチル
ジフェニル酢酸(20g、0.094モル)のエタノール溶液(70mL)に、トルエン(70mL)を加えた。次に、H2SO4(3mL)を滴下して加えて、反応混合液を18時間還流処理した。次いで、水およびEtOAcを加えて、層を分離して、有機相を飽和NaHCO3溶液で洗浄して(3回)、乾燥して、白色固体に濃縮して(23.2g)、それをそのまま次のステップに直接用いた。
Figure 0004018137
b)3、3−ジフェニル−3−エトキシカルボニルプロピオン酸tert-ブチル
NaH(60%パラフィン懸濁液、4.25g)のDMF溶液(100mL)に、参考例7aで得られた生成物(23.2g、0.965モル)のDMF溶液(50mL)を加えて、反応混合液を室温で1時間撹拌した。ブロモ酢酸tert-ブチル(13.5mL、0.965モル)を滴下して加えて、混合液を60℃で18時間撹拌した。得られた溶液を水(1mL)で処理して、溶媒を除去した。さらに水を加えて、次いでEtOAcで塩基性pHで抽出した。有機相を乾燥して、暗色油に濃縮した。
Figure 0004018137
c)表題化合物
参考例7bで得られた生成物(6g、0.017モル)のCH2Cl2冷却(0℃)溶液(20mL)にトリフルオロ酢酸(2.6mL)を滴下して加えて、混合液を室温で18時間撹拌した。次いで、得られた溶液を蒸発によって乾燥させて表題化合物を得た(85%)。
Figure 0004018137
[参考例8]
3−フェニル−3−(フェニルアミノ)プロピオン酸
塩酸アニリン(3.37g、26ミリモル)およびベンゾイル酢酸エチル(5mL、26ミリモル)のMeOH溶液(70mL)に、NaBH3CN(1.75g)を加えて、混合液を室温で18時間撹拌した。溶媒を除去して、残渣を0.5N塩酸とEt2O間で分配した。水相を1N NaOHで塩基性にして、CHCl3で抽出した。有機相を乾燥して、残渣に濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン、EtOAc、5%)によって精製して、3−フェニル−3−(フェニルアミノ)プロピオン酸エチル(4.3g、62%)を得た。次いで、この化合物を塩基性条件下で加水分解して、表題化合物を白色固体として得た。
融点:110〜111℃
Figure 0004018137
[参考例9]
3−(4−ニトロフェニル)アミノ−3−フェニルプロピオン酸
トランス-ケイ皮酸(2g、13ミリモル)およびHBr(30%AcOH溶液、40mL)の混合液を室温で18時間撹拌して、次いで蒸発させて乾燥した。得られた固体を2−ブタン(100mL)に溶かして、p−ニトロアニリン(5g、36ミリモル)を加えた。反応混合液を18時間還流して、自然冷却して、CHCl3と1N塩酸間で分配した。有機相を乾燥して、残渣に濃縮した。これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、50%)によって精製して、表題化合物を黄色固体として得た(0.78g、21%)
Figure 0004018137
[参考例10aおよび10b]
シス-およびトランス-3−(4−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペン酸
50%NaH(24.66g、0.51モル)の冷却(0℃)THF懸濁液(375mL)に、ホスホノ酢酸トリエチル(88.2mL、0.44モル)を滴下して加えた。混合液を45分間撹拌して、4−ニトロベンゾフェノン(102g、0.45モル)のTHF溶液(525mL)を加えた。得られた混合液を18時間アルゴン雰囲気下で還流して、次いで、自然冷却して、水とEtOAc間で分配した。有機相を乾燥して、残渣に濃縮した(115g)。この粗生成物をMeOH(600mL)に溶解して、K2CO3(87.2g)の水溶液(288mL)を加えて、混合液を4時間還流した。MeOHを除去して、水を加えて、溶液をヘキサンで抽出した。次いで、水性溶液を5N塩酸で酸性pHにして、CHCl3で抽出した。溶媒を蒸発させて、シス/トランス混合物として褐色固体を得た。
純粋のシス異性体(10a)がEtOAcからの再結晶によって得られる(34g、30%)。
Figure 0004018137
純粋のトランス異性体(10b)は次のようにして得られる。トランス-ケイ皮酸エチル(4.4g、27ミリモル)、4−ブロモニトロベンゼン(6g、29.7モル)、トリフェニルホスフィン(0.26g)、トリブチルアミン(8mL)および酢酸パラジウム(57mg)のアセトニトリル混合液(20mL)をアルゴン雰囲気下で2日間加熱還流した。冷却した混合液を0.5N NaOHとCHCl3間で分配して、有機相を分離し、乾燥して、濃縮した。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、20%)によって精製して、白色固体を得た(2.4g、31%)。
Figure 0004018137
[参考例11]
3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−トリフルオロメチルプロピオン酸
n−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、40mL)の冷却(0℃)ドライTHF溶液(90mL)に、ジイソプロピルアミン(9.45mL)を滴下して加えて、混合液を5分間撹拌した。温度を0℃に保持して、AcOH(1.92mL、0.0336モル)を滴下して加えて、反応混合液を10分間撹拌した後、50℃で30分間加熱した。得られた溶液を自然冷却して、2、2、2−トリフルオロアセトフェノン(4.76mL、0.0336モル)のドライTHF溶液(15mL)を0℃で加えて、得られた混合液を室温で一晩撹拌した。最後にEt2O(150mL)および水(50mL)を加えて、水相を分離して、塩酸で酸性にして、EtOAcで抽出した(3回)。有機相を乾燥して、濃縮して、表題化合物を橙色固体として得た(3.88g、49%)。
Figure 0004018137
[参考例12]
3、3−ジフェニルプロペン酸
参考例10に記述の方法と同様にして、ただし4−ニトロベンゾフェノンの代わりにベンゾフェノンを用いて、表題化合物を得た。
Figure 0004018137
[参考例13]
3−(4−ニトロフェニル)酪酸
冷却(O℃)濃H2SO4(30mL)を、3−フェニル酪酸(15g、91ミリモル)に加えた。次いで、HNO3(5mL)の冷却H2SO4溶液(10mL)を滴下して加えて、混合液を0℃で30分、次いで室温でさらに30分間間撹拌した。混合液を氷中に注ぎ、得られる溶液を冷蔵庫に一晩放置した。沈殿を濾過して、水で洗浄して、乾燥して、粗生成物(28.3g)を得た。これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、10%)によって精製して、表題化合物を得た(4.1g、21%)。
Figure 0004018137
[参考例14]
3−エトキシカルボニル−3−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸
参考例7bに記述の方法と同様にして、ただしジフェニル酢酸エチルの代わりに4−ニトロフェニル酢酸エチルを出発材料として、次いでトリフルオロ酢酸の代わりにベンゼンに溶かしたp−トルエンスルホン酸を用いてtert-ブチルエステルを加水分解をして、表題化合物を得た。
Figure 0004018137
[参考例15]
3−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピオン酸
参考例14に記述の方法と同様にして、ただしフェニル酢酸エチルを出発材料として、表題化合物を得た。
Figure 0004018137
[参考例16]
シスおよびトランス-3−(3−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペン酸
参考例10に記述の方法によって、ただし3−ニトロベンゾフェノンを出発材料として、表題化合物を黄色固体として得た。
Figure 0004018137
[参考例17]
3−[N−(エトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸
参考例13に記述の方法によって、ただし3−[N−(エトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピオン酸を出発材料として、表題化合物を得た。
Figure 0004018137
[参考例18]
3−ヒドロキシ−3−(2−メチルプロピル)−5−メチルヘキサン酸
参考例11に記述の方法によって、ただし2、2、2−トリフルオロアセトフェノンの代わりの2、6−ジメチル−4−ヘプタノンを用いて、表題化合物を得た(56%)。
Figure 0004018137
[参考例19]
3−メチル−3−フェニル酪酸
a)3−メチル−3−フェニルブチロニトリル
1−クロロ−2−メチル−2−フェニルプロパン(150g、0.889モル)およびNaCN(54.46g)のDMSO混合液(250mL)を100℃で3週間加熱した。溶液を最初の容量の半分に濃縮して、水(400mL)を加えて、それをEt2Oで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物を乾燥して、粗生成物(115.1g)に濃縮して、これをそのまま次のステップに直接用いた。
b)表題化合物
上記a)で得られた生成物に、水(375mL)およびH2SO4(300mL)を徐々に加えて、混合液を48時間還流した。次いで、水を加えて、得られた溶液をCHCl3で抽出した。有機相を2N NaOHで洗浄して(3回)、水相を5N塩酸で酸性にして、CHCl3で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥して、濃縮して、表題化合物を得た。
Figure 0004018137
[参考例20]
N−メチル−N−フェニルアミノ酢酸
N−フェニルグリシン(5g、33ミリモル)およびホルムアルデヒド(37%水溶液、20mL)のアセトニトリル溶液(100mL)に、NaBH3CN(6.8g)およびAcOH(2mL)を加えて、反応混合液を室温で一晩撹拌した。揮発物を真空中で除去して、残渣をpH3〜4の酸性にして、CHCl3で数回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥して、濃縮して粗生成物を得た(5.73g)。これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製して、表題化合物を得た(3.96%、73%)。
Figure 0004018137
[参考例21]
3−メチル−3−(4−ニトロフェニル)酪酸
参考例13に記述の方法によって、ただし参考例19で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を得た(47%)。
Figure 0004018137
[参考例22]
シスおよびトランス-3−(4−ニトロフェニル)−2−酪酸
参考例10に記述の方法によって、ただし4−ニトロベンゾフェノンの代わりに4−ニトロアセトフェノンを出発材料として、表題化合物を得た。
Figure 0004018137
[参考例23]
N−エトキシカルボニル−N−(4−ニトロフェニル)アミノ酢酸
4−ニトロアニリン(10g、0.072モル)およびEt3N(10mL)の冷却(0℃)CHCl3懸濁液(10mL)に、クロロギ酸エチル(6.9mL)を滴下して加えて、混合液をアルゴン雰囲気下で室温で一晩撹拌した。CHCl3を加えて、得られた溶液を1N塩酸で洗浄した。層を分離して、水相をCHCl3で洗浄して、合わせた有機抽出物を乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、30%)によって精製して、N−(エトキシカルボニル)−4−ニトロアニリン(1.7g)を得た。
この生成物をTHF(5mL)中に溶解して、次いでNaH(0.48g、10ミリモル)の冷却(0℃)ドライTHF懸濁液(10mL)を滴下して加えた。混合液を室温で30分間撹拌して、ブロモ酢酸エチル(0.89mL、8ミリモル)を加えた。反応混合液を室温で48時間撹拌した後、24時間還流した。残渣をCHCl3および燐酸塩緩衝液に溶解して、CHCl3で抽出した(2回)。溶媒を蒸発させて、表題化合物をエチルエステルとして得た(1.54g)。
この生成物をMeOH(35mL)に溶解して、K2CO3(1.33g)の水溶液(18mL)を加えて、混合液を3時間還流した。揮発物を真空中で除去して、得られる溶液をヘキサンで抽出した。水相を酸性にして、CHCl3で抽出した。有機抽出物を乾燥して、濃縮して、表題化合物を得た。
Figure 0004018137
[参考例24]
トランス-3−フェニル−2−ペンテン酸
参考例10に記述の方法によって、ただし4−ニトロベンゾフェノンの代わりにプロピオフェノンを用いて、表題化合物を得た。
Figure 0004018137
[参考例25]
塩化2−メチル−2−フェニルプロピルスルホニル
削屑マグネシウム(0.8g、0.036モル)、ドライTHF(10mL)およびヨウ素結晶をアルゴン雰囲気下でフラスコに入れた。次いで、1−クロロ−2−メチル−2−フェニルプロパン(5mL、0.031モル)のTHF溶液(15mL)を徐々に加えて、反応混合液を30分間還流した。次いで、それを室温まで放置冷却して、最後に−70℃にまで冷却して、塩化スルフリル(2.5mL、0.031モル)のTHF溶液(10mL)を滴下して加えた。反応混合液を放置して室温にして、その温度で一晩撹拌した。得られた溶液を希釈燐酸塩緩衝液に注いで、EtOAcで抽出した(3回)。溶媒を蒸発させて、表題化合物を得た(4.6g、65%)。
Figure 0004018137
[参考例26]
[N−(2−メトキシフェニル)−N−メチルアミノ]酢酸
a)N−(2−メトキシフェニル)アミノ酢酸
2−メトキシアニリン(13.2g、0.108モル)の冷却(0℃)CHCl3溶液(100mL)に、ブロモ酢酸エチル(6mL、0.05モル)を加えて、混合液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を0.5N NaOHで洗浄して、有機相を濃縮して粗生成物を得た。これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、10%)によって精製して、N−(2−メトキシフェニル)アミノ酢酸エチル(4.2g、40%)を得た。この化合物をMeOH(80mL)に溶解して、K2CO3(4.4g)の水溶液(50mL)加えて、混合液を一晩還流した。MeOHを除去して、得られた水相をヘキサンで抽出した。水相を5N塩酸で酸性にして、CHCl3で抽出した(3回)。溶媒を蒸発させて、表題化合物を得た。
Figure 0004018137
b)表題化合物
参考例20に記述の方法によって、ただし参考例26aで得られた化合物を出発材料として、表題化合物を得た(76%)。
Figure 0004018137
[参考例27]
トランス-3−(メトキシメチル)−3−フェニルプロペン酸
参考例10に記述の方法によって、ただし4−ニトロベンゾフェノンの代わりに2−メトキシアセトフェノンを用いて、表題化合物を得た(30%)。
Figure 0004018137
[参考例28]
N−イソブチル−N−(4−ニトロフェニルスルホニル)アミノ酢酸
a)N−イソブチル−N−(4−ニトロフェニルスルホニル)アミン
イソブチルアミン(5mL、0.052モル)のCH2Cl2溶液(100mL)に、Et3N(5.07mL)および塩化4−ニトロベンゼンスルホニル(11.7g,0.052モル)を加えて、混合液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を水で洗浄して(3回)、乾燥して、濃縮して、所望の生成物を得た(9.41g、70%)。
Figure 0004018137
b)表題化合物
参考例26aに記述の方法と同様にして、ただし上記a)で得られた化合物を出発材料として、表記化合物を得た(3.20g、28%)。
Figure 0004018137
[実施例1]
1−[[1−(3、3−ジフェニルプロピオニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例5で得られた生成物(0.5g、2.17ミリモル)、3、3−ジフェニルプロピオン酸(0.49g、2.17ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.26g)の冷却(0℃)DMF混合液(25mL)に、窒素雰囲気下でジシクロヘキシルカルボジイミド(0.4g)を加えて、反応混合液を室温で18時間撹拌した。溶媒を真空中で除去して、得られた残渣をEtOAcとともに撹拌して、不溶物を濾過除去した。有機溶液を飽和NaHCO3溶液、水および塩性溶液で洗浄して、乾燥して、濃縮した。残渣(1.44g)をシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、10%)によって精製して、表題化合物を白色固体として得た(0.59g、62%)。
融点79〜84℃(C28304O)
Figure 0004018137
三塩酸塩を、生成物(0.28g)のEtOH溶液をフマル酸(0.46g)のEtOH溶液と処理することによって調製した。混合液を1時間−20℃で冷却して、固体を濾過して集めて、再びEtOH中で再結晶させて、所望の塩を得た(0.3g、85%)。
融点128〜134℃(C28304O.3HCl)
ヘミフマル酸塩を、生成物(0.87g)のEtOH溶液をフマル酸(0.46g)のEtOH溶液と処理することによって調製した。混合液を1時間−20℃で冷却して、固体を濾過して集めて、再びEtOH中で再結晶させて、所望の塩を得た(0.308g、30%)。
融点190〜194℃(C28304O・1/2C444・H2O)
[実施例2]
1−[1−(3、3−ジフェニルプロピオニル)−4−ピペリジル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし参考例6で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(45%)。
融点95〜100℃(C27284O)
Figure 0004018137
[実施例3]
1−[[1−[3−[N−(メトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−[N−(メトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピオン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(51%)。
融点97〜100℃(C242953・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例4]
1−[1−[3−[N−(メトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピオニル]−4−ピペリジル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし参考例6で得られだ化合物および3−[N−(メトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロピオン酸を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(56%)。
融点102〜105℃(C232753・H2O)
Figure 0004018137
[実施例5]
1−[[1−3−フェニル−3−[N−(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−lH−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−フェニル−3−[N−(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロピオン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(40%)。
Figure 0004018137
[実施例6]
1−[[1−[3−[N−(4−アミノベンゾイル)アミノ]−3−フェニルプロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
a)1−[[1−(3−アミノ−3−フェニルプロピオニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例5に記述の方法によって、ただし実施例5で得た化合物を出発材料として、所望の化合物を無色油として得た。
Figure 0004018137
b)表題化合物
実施例1に記述の方法によって、ただし4−アミノ安息香酸および実施例6aで得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(75%)。
融点132〜142℃(C293262・H2O)
Figure 0004018137
[実施例7]
1−[[1−[N−(ジフェニルメチル)アミノアセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに[N−(ジフェニルメチル)アミノ]酢酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(65%)。
融点77−79℃(C28315O・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例8]
1−[[1−(3、3−ジフェニル−3−ヒドロキシプロピオニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3、3−ジフェニル−3−ヒドロキシプロピオン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(61%)。
融点210〜211℃(C283042・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例9]
1−[[1−(2−アミノ−2、2−ジフェニルアセチル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに2−アミノ−2、2−ジフェニル酢酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(88%)。
Figure 0004018137
[実施例10]
1−[[1−(2−(N−アセチルアミノ)−2、2−ジフェニルアセチル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例9で得た化合物(0.3g、0.68ミリモル)のピリジン(3mL)およびAc2O(1mL)の溶液を65℃で18時間加熱した。溶媒を真空中で除去して、残渣をCHCl3と0.5N NaOH間で分配した。有機相を乾燥して残渣(0.38g)に濃縮して、それをシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、5%)によって精製して表題化合物を得た(0.3g、92%)。
融点138〜148℃(C293152
Figure 0004018137
[実施例11]
1−[[1−[3−フェニル−(3−フェニルアミノ)プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−フェニル−3−(フェニルアミノ)プロピオン酸(参考例8で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(55%)。
融点82〜91℃(C28315O・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例12]
1−[[1−[3−[(4−ニトロフェニル)アミノ]−3−フェニルプロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジ・フェニルプロピオン酸の代わりに3−(4−ニトロフェニル)アミノ−3−フェニルプロピオン酸(参考例9で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(90%)。
融点230〜232℃(C283063・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例13]
1−[[1−[3−[(4−アミノフェニル)アミノ]−3−フェニルプロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例12で得た生成物(226mg、0.4ミリモル)のEtOH溶液(5mL)および水(0.6mL)に、CaCl2(33.6mg)の水溶液(0.26mL)および粉末亜鉛(0.58g)を加えた。得られた混合物を50℃で45分間加熱して、セリットを通して濾過して、濾過物を濃縮した。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、10%)によって精製して、表題化合物を白色固体として得た(0.17g、91%)。
Figure 0004018137
表題化合物のCHCl3溶液を塩酸(g)のEt2O溶液を用いて処理して、表題化合物の塩酸塩を得た。融点189〜195℃(C28326O・4HCl・2H2
[実施例14]
1−[[1−(2、2−ジシクロヘキシルアセチル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに2、2−ジシクロヘキシル酢酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(23%)。
融点161〜164℃(C27404O・3/4H2O)
Figure 0004018137
[実施例15]
1−[[1−(3、3−ジフェニルプロペノイル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3、3−ジフェニルプロペン酸(参考例12で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(85%)。
融点85〜92℃(C28284O・H2O)
Figure 0004018137
[実施例16]
シスおよびトランス−1−[[1−[3−(4−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−(4−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペン酸のシス/トランス混合物(参考例10で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(85%)。
融点106〜112℃(C282753・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例17aおよび17b]
a)シス−1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−フェニルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
b)トランス-1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−フェニルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例3に記述の方法によって、ただし実施例16で得られた化合物を出発材料として、表題化合物をシス/トランス異性体混合物として得て、これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、10%)によって分離した。
遅い溶出、シス異性体(実施例17a)(54%):融点121〜135℃(C28295O・3/2H2O)
Figure 0004018137
速い溶出、トランス異性体(実施例17b)(22%):
融点223〜224℃(C28295O・1/2H2O)
Figure 0004018137
実施例16に記述と同じ方法によって、ただしシス/トランス混合液の代わりに純粋のシスまたは純粋のトランス-3−(4−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペン酸(それぞれ参考例10aおよび10bに記述)を用い、次いで得られた化合物を上記のようにして還元することによって、表題の化合物を純粋のシスまたはトランス型で得た。
代わりに、純粋のシス異性体を以下のようにして得た。SnCl2・2H2O(21g)のHCl溶液(21mL)に、シス−1−[[1−[3−(4−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン(10g、20.7ミリモル)のAcOH溶液(35mL)を加えた。混合液を室温で一晩撹拌した後、冷却NaOH水溶液によって塩基性にして、CHCl3で抽出して(3回)、有機相に固体沈殿を得た。この固体を集めて、有機溶液を乾燥して、濃縮して、8gの所望の生成物を得た。最初の沈殿と水相を合わせて、次いでさらなるNaOH溶液で処理して、CHCl3で抽出した(3回)。溶媒を蒸発させて、さらに1.73gの表題化合物を得た。
[実施例18]
1−[[1−(3、3−ジシクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3、3−ジシクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(27%)。
融点75〜81℃(C284242・5/4H2O)
Figure 0004018137
[実施例19]
1−[[1−[3、3−ジフェニル−3−(エトキシカルボニル)プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3、3−ジフェニル−3−エトキシカルボニルプロピオン酸(参考例7で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(60%)。
融点79〜89℃(C313443・H2O)
Figure 0004018137
[実施例20]
(R)−1−[[1−[2−(メトキシカルボニルアミノ)−2−フェニルアセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに(R)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−2−フェニル酢酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(94%)。
融点108〜113℃(C232753・1/2H2
Figure 0004018137
[実施例21]
1−[[1−(3−ヒドロキシ−3−フェニルブタノイル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−ヒドロキシ−3−フェニル酪酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(41%)。
融点199〜200℃(C232842・1/4H2O)
Figure 0004018137
[実施例22]
1−[[1−[3−(4−ニトロフェニル)ブタノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−(4−ニトロフェニル)酪酸(参考例13で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(53%)。
融点75〜77℃(C232753・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例23]
1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)ブタノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例3に記述の方法によって、ただし実施例22で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(35%)。
融点116〜117℃(C23295O・3/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例24]
1−[[1−[2−(4−ニトロフェニル)プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(12%)。
融点82〜87℃(C222553・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例25]
1−[[1−[2−(4−アミノフェニル)プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例3に記述の方法によって、ただし実施例24で得た化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(34%)。
融点91〜95℃(C22275O・H2O)
Figure 0004018137
[実施例26]
1−[[1−[3−エトキシカルボニル−3−(4−ニトロフェニル)プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−エトキシカルボニル−3−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸(参考例14で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(18%)。
融点81〜84℃(C252955・2H2O)
Figure 0004018137
[実施例27]
1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−エトキシカルボニルプロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例3に記述の方法によって、ただし実施例26で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(90%)。
融点204〜205℃(C253153・H2O)
Figure 0004018137
[実施例28]
1−[[1−(3−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピオニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピオン酸(参考例15で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(38%)。
融点173〜174℃(C253043・H2O)
Figure 0004018137
[実施例29]
シスおよびトランス-1−[[1−[3−(3−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりにシスおよびトランス-3−(3−ニトロフェニル)−3−フェニルプロペン酸(参考例16で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(95%)。
融点99〜103℃(C282753・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例30]
シスおよびトランス-1−[[1−[3−(3−アミノフェニル)−3−フェニルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例3に記述の方法によって、ただし実施例29で得た化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(14%)。
融点122〜133℃(C28295O・H2O)
Figure 0004018137
[実施例31]
1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−[N−(エトキシカルボニル)アミノ]プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3−[N−(エトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸(参考例17で得られる)を用いて、得られた化合物を参考例3に記述の方法によって水素添加して、表題化合物を白色固体として得た(15%)。
融点113〜116℃(C253263・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例32]
1−[[1−(3−フェニルヘキサノイル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−フェニルヘキサン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(51%)。
融点39〜55℃(C25324O・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例33]
1−[[1−[3−ヒドロキシ−3−(2−メチルプロピル)−5−メチルヘキサノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−ヒドロキシ−3−(2−メチルプロピル)−5−メチルヘキサン酸(参考例18で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(25%)。
融点38〜51℃(C243842・1/4H2O)
Figure 0004018137
[実施例34]
1−[[1−[3−[N−(4−アミノベンゼンスルホニル)アミノ]−3−フェニルプロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3−[N−(4−ニトロベンゼンスルホニル)アミノ]プロピオン酸を用いて、得られた化合物を参考例3に記述の方法によって水素添加して、表題化合物を白色固体として得た(22%)。
融点126〜134℃(C283263S・H2O)
Figure 0004018137
代わりに、実施例6aで得られた化合物を塩化4−ニトロベンゼンスルホニルとトリエチルアミンの存在下で反応させて、1−[[1−[3−[N−(4−ニトロベンゼンスルホニル)アミノ]−3−フェニルプロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジンを得て、これを参考例3の方法によって水素添加して、表題化合物を得た。
[実施例35]
1−[[1−[(N−エトキシカルボニル−N−フェニルアミノ)アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりにN−エトキシカルボニル−N−フェニルグリシン(N−フェニルグリシンおよびクロロギ酸エチルから得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(41%)。
融点130〜137℃(C242953・H2O)
Figure 0004018137
[実施例36]
(S)−1−[[1−[[N−(1−エトキシカルボニル−3−メチルブチル)アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例5で得た化合物(0.5g、2.1ミリモル)およびN−フェノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステル(0.78g、2.7ミリモル、L−ロイシンエチルエステルおよびクロロギ酸フェニルから調製)のピリジン溶液(15mL)を18時間還流した。溶媒を真空中で除去して、残漬をCHCl3と0.5N NaOH間で分配した。有機相を乾燥して残渣(1.33g)に濃縮して、それをシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、5%)によって精製して、表題化合物を白色固体として得た(0.22g、44%)。
融点60〜63℃(C223353・3/4H2O)
Figure 0004018137
[実施例37]
(S)−1−[[1−[[N−[1−エトキシカルボニル−2−(4−ニトロフェニル)エチル]アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステルの代わりにN−フェノキシカルボニル−4−ニトロ−L−フェニルアラニンエチルエステルを用いて、表題化合物を白色固体として得た(54%)。
融点85〜89℃(C253065・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例38]
(S)−1−[[1−[[N−[2−(4−アミノフェニル)−1−エトキシカルボニルエチル]アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例3に記述の方法によって、ただし実施例37で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(94%)。
融点87〜96℃(C253263・H2O)
Figure 0004018137
[実施例39]
(S)−1−[[1−[N−(1−エトキシカルボニル−1−フェニルメチル)アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステルの代わりにN−フェノキシカルボニル−L−フェニルグリシンエチルエステル(L−フェニルグリシンエチルエスチルおよびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(61%)。
融点153〜154℃(C242953・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例40]
1−[[1−(3−フェニルブタノイル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−フェニル酪酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(38%)。
融点38〜41℃(C23284O・H2O)
Figure 0004018137
[実施例41]
1−[[1−(3−メチル−フェニルブタノイル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−メチル−3−フェニル酪酸(参考例19で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(58%)。
融点37〜45℃(C24304O・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例42]
1−[[1−[(N−メチル−N−フェニルアミノ)アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりにN−メチル−N−フェニルアミノ酢酸(参考例20で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(39%)。
融点74〜78℃(C22275O・H2O)
Figure 0004018137
[実施例43]
1−[[1−[3−メチル−3−(4−ニトロフェニル)ブタノイル]−4−ピペリジル]メチルト−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−メチル−3−(4−ニトロフェニル)酪酸(参考例21で得られる)を用いて、表題化合物を油として得た(28%)。
Figure 0004018137
[実施例44]
1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−メチルブタノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例3に記述の方法によって、ただし実施例43で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(57%)。
融点172〜173℃(C24315O・3/4H2O)
Figure 0004018137
[実施例45]
1−[[1−[[N−(ジフェニルメチル)アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステルの代わりにN−フェノキシカルボニル−N−(ジフェニルメチル)アミン(アミノジフェニルメタンおよびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(26%)。
融点212〜218℃(C27295O・H2O)
Figure 0004018137
[実施例46]
1−[[1−[[N−(4−アミノベンゾイル)−N−メチルアミノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
a)1−[[1−[(N−メチル−N−tert-ブトキシカルボニルアミノ)アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりにN−(tert-ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]酢酸を用いて、所望の生成物を得た(63%)。
b)1−[[1−[N−メチルアミノアセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例5に記述の方法によって、ただしa)で得られる化合物を出発材料として、所望の生成物を調製した(定量的収量)。
c)表題化合物
実施例6bに記述の方法によって、ただし実施例6aで得られる化合物の代わりに実施例46bで得られる化合物を用いて、表題化合物を得た(32%)。
融点120〜124℃(C232862・H2O)
Figure 0004018137
[実施例47]
1−[[1−[3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−トリフルオロメチルプロピオニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−ヒドロキシ−3−フェニル−3−トリフルオロメチルプロピオン酸(参考例11で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(15%)。
融点210〜211℃(C2325342・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例48]
トランス−1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−2−ブテノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3−(4−ニトロフェニル)−2−酪酸(参考例22で得られる)を用いて、得られた化合物を参考例3に記述の方法によって水素添加して、表題化合物を白色固体として得た(22%)。
融点106〜110℃(C23275O・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例49]
1−[[1−[(フェニルアミノ)アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりにN−tert-ブトキシカルボニル−N−フェニルグリシンを用いて、得られた化合物を参考例5に記述の方法によって処理して、表題化合物を白色固体として得た(49%)。
融点219〜220℃(C21255O・H2O)
Figure 0004018137
[実施例50]
(R)−1−[[1−[(1−フェニルエチルアミノ)カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−lH−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステルの代わりに(R)−N−フェノキシカルボニル−1−フェニルエチルアミン((R)−1−フェニルエチルアミンおよびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(37%)。
融点80〜84℃(C22275O・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例51]
(S)−1−[[1−[(1−フェニルエチルアミノ)カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステルの代わりに(S)−N−フェノキシカルボニル−1−フェニルエチルアミン((S)−1−フェニルエチルアミンおよびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(41%)。
融点79〜83℃(C22275O・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例52]
1−[[1−[(N−ベンゾイル−N−フェニルアミノ)アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例49で得られた化合物(0.3g、0.824ミリモル)およびEt3N(0.11mL)の冷却(0℃)CH2Cl2溶液(6mL)に、塩化ベンゾイル(0.09mL)のCH2Cl2溶液(0.2mL)を滴下して加えて、混合液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液を0.5N NaOHで処理して、CH2Cl2で抽出した(3回)。有機相を乾燥して、濃縮して残渣を得て、これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3−MeOH、8%)によって精製して、表題化合物を得た(70%)。
Figure 0004018137
塩酸塩を、実施例13に記述の方法によって調製した。
融点145〜152℃(C282952・3HCl・H2O)
[実施例53]
1−[[1−[[N−メチル−N−(4−ニトロベンゼンスルホニル)アミノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例52に記述の方法によって、ただし実施例46b)で得られた化合物を出発材料として、塩化ベンゾイルの代わりに塩化4−ニトロベンゼンスルホニルを用いて、表題化合物を白色固体として得た(48%)。
融点98〜104℃(C222665S・H2O)
Figure 0004018137
[実施例54]
1−[[1−[[N−エトキシカルボニル−N−(4−ニトロフェニル)アミノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりにN−エトキシカルボニル−N−(4−ニトロフェニル)アミノ酢酸(参考例23で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(64%)。
Figure 0004018137
[実施例55]
1−[[1−[[N−(4−アミノフェニル)−N−エトキシカルボニルアミノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例3に記述の方法によって、ただし実施例54で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(74%)。
融点137〜138℃(C243063・H2O)
Figure 0004018137
[実施例56]
トランス-1−[[1−(3−フェニル−2−ペンテノイル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりにトランス-3−フェニル−2−ペンテン酸(参考例24で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(74%)。
融点59〜62℃(C24284O・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例57]
1−[[1−[[N−(2−メトキシベンジル)アミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステルの代わりにN−フェノキシカルボニル−N−(2−メトキシベンジル)アミン(2−メトキシベンジルアミンおよびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(17%)。
融点76〜85℃(C222752
Figure 0004018137
[実施例58]
(R)−1−[[1−[[(1−エトキシカルボニル−1−フェニル)メチルアミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステルの代わりに(R)−N−フェノキシカルボニル−2−フェニルグリシンエチルエステル((R)−2−フェニルグリシンエチルエステルおよびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(27%)。
融点78〜80℃(C242953・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例59]
1−[[1[(1−−フェニル−1−シクロプロピルアミノ)−カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
1−フェニル−1−シクロプロパンカルボン酸(1.62g、0.01モル)およびEt3N(1.14mL)のベンゼン溶液(40mL)に、アジ化ジフェニルホスホリル(2.14mL)を滴下して加えた。混合液を90℃で2時間加熱した。参考例5で得られた化合物(1.6g、6.8ミリモル)を次いで加えて、混合液を90℃で一晩加熱した。冷却後、1N NaOHを加えて、それをEtOAcで抽出した(3回)。有機相を乾燥して、濃縮して得られた残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3−MeOH、10%)によって精製して、表題化合物を白色固体として得た(1.24g、47%)。
融点227〜228℃(C23275O)
Figure 0004018137
[実施例60]
(S)−1−[[1−[(2−エトキシ−1−フェニルエチルアミノ)カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステルの代わりに(S)−N−フェノキシカルボニル−2−フェニルグリシノールエチルエーテル(2−フェニルグリシノールエチルエーテルおよびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(24%)。
融点69〜70℃(C243152
Figure 0004018137
[実施例61]
1−[[1−[(2−メチル−2−フェニルプロピル)スルホニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例5で得た化合物(1g、4ミリモル)およびEt3N(0.6mL)のCHCl3溶液(20mL)に、塩化2−メチル−2−フェニルプロピルスルホニル(2.32g、10ミリモル、参考例25で得られる)を加えて、混合液を室温で一晩撹拌した。得られた溶液をCHCl3で希釈して、0.5N NaOHで洗浄して、乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3−MeOH、5%)によって精製して、熱EtOAcから再結晶した固体を得た。表題化合物を白色固体として得た(0.4g、25%)。
融点165〜166℃(C233042S)
Figure 0004018137
[実施例62]
1−[[1−(3−フェニルプロピオニル)−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−フェニルプロピオン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た。
融点52〜58℃(C22264O・3/4H2O)
Figure 0004018137
[実施例63]
1−[[1−[[1−(4−ニトロフェニル)エチルアミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例59に記述の方法によって、ただし1−フェニル−1−シクロプロパンカルボン酸の代わりに2−(4−ニトロフェニル)プロピオン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(57%)。
Figure 0004018137
[実施例64]
1−[[1−[[1−(4−アミノフェニル)エチルアミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例63で得られた化合物(0.8g、1.89ミリモル)およびSnCl2・2H2O(2.128g、9.4ミリモル)のEtOH溶液(25mL)を60℃で加熱して、次いでNaBH4(0.035g、0.94ミリモル)のEtOH溶液(15mL)を滴下して加えた。反応混合液を60℃で1時間加熱して、次いで10℃に冷却して、塩基にして、CHCl3で抽出して、水で洗浄した。有機相を乾燥して、濃縮して残渣を得て、これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH:NH3、60:20:0.2)によって精製して、表題化合物を得た(27mg、4%)。
融点122〜128℃(C22286O・3/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例65]
トランス-1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)プロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりにトランス-4−アミノケイ皮酸塩酸塩を用いて、表題化合物を白色固体として得た(71%)。
融点115〜120℃(C22255O・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例66]
1−[[1−[[N−(2−メトキシフェニル)−N−メチルアミノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに[N−(2−メトキシフェニル)−N−メチルアミノ]酢酸(参考例26で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(71%)。
融点59〜64℃(C232952・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例67]
1−[[1−[[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニルメチルアミノ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例59に記述の方法によって、ただし1−フェニル−1−シクロプロパンカルボン酸の代わりに4−(N−tert-ブトキシカルボニルアミノ)フェニル酢酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(94%)。
融点125〜130℃(C263463・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例68]
1−[[1−[(4−アミノフェニルメチルアミノ)カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例5に記述の方法によって、ただし実施例67で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(70%)。
融点104〜109℃(C21266O・H2O)
Figure 0004018137
[実施例69]
1−[[1−[3−(2−メトキシフェニル)プロピオニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりに3−(2−メトキシフェニル)プロピオン酸を用いて、表題化合物を白色固体として得た(20%)。
融点54〜56℃(C232842・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例70]
1−[[1−[[(1−フェニル−1−シクロプロピル)メトキシ]カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例36に記述の方法によって、ただしN−フェノキシカルボニル−L−ロイシンエチルエステルの代わりに炭酸フェニル(1−フェニル−1−シクロプロピル)メチル(1−フェニル−1−シクロプロパンメタノールおよびクロロギ酸フェニルから調製)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(23%)。
融点138〜140℃(C242842・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例71]
トランス-1−[[1−[3−(メトキシメチル)−3−フェニルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりにトランス-3−(メトキシメチル)−3−フェニルプロペン酸(参考例27で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た。
融点63〜67℃(C242842・H2
Figure 0004018137
[実施例72]
1−[[1−[[N−(4−ニトロフェニルスルホニル)−N−フェニルアミノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例49で得られた化合物(2.5g、6.9ミリモル)のピリジン溶液に塩化4−ニトロベンゼンスルホニル(1.54g)を加えて、得られた混合液を60℃で18時間加熱した。溶媒を除去して、残渣を0.5N NaOHとCHCl3間で分配した。有機相を乾燥して、濃縮して残渣を得て、これをシリカゲル上のクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH、10%)で精製して、表題化合物を黄色固体として得た(2.93g、78%)。
融点110〜115℃(C272865S・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例73]
1−[[1−[[N−(4−アミノフェニルスルホニル)−N−フェニルアミノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例3に記述の方法によって、ただし実施例72で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(78%)。
融点147〜157℃(C273063S・H2O)
Figure 0004018137
[実施例74]
1−[[1−[(2−メチル−2−フェニルプロピルアミノ)カルボニル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例59に記述の方法によって、ただし1−フェニル−1−シクロプロパンカルボン酸の代わりに3−メチル−3−フェニル酪酸(参考例19で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(36%)。
融点66〜69℃(C24315O・1/2H2O)
Figure 0004018137
[実施例75]
1−[[1−[[N−イソブチル−N−(4−ニトロフェニルスルホニル)アミノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
実施例1に記述の方法によって、ただし3、3−ジフェニルプロピオン酸の代わりにN−イソブチル−N−(4−ニトロフェニルスルホニル)アミノ酢酸(参考例28で得られる)を用いて、表題化合物を白色固体として得た(71%)。
Figure 0004018137
[実施例76]
1−[[1−[[N−(4−アミノフェニルスルホニル)−N−イソブチルアミノ]アセチル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4、5−c]ピリジン
参考例3に記述の方法によって、ただし実施例75で得られた化合物を出発材料として、表題化合物を白色固体として得た(67%)。
融点112〜116℃(C253463S・3/2H2O)
Figure 0004018137

Claims (7)

  1. 一般式I、すなわち
    Figure 0004018137
    [式中、
    mは、0、1または2であり、
    a、bおよびcは、CR(ここで各Rは独立して水素またはC1-4アルキルである)であり、
    1は、C1-4アルキルまたはC3-7シクロアルキルであり、
    Aは、−CO−または−SO2−であり、
    Bは、一般式(ii)の原子団であり、
    Figure 0004018137
    2またはR3の一つは、C1-4アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリールであり、もう一方は水素、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−C1-4アルキルであり、
    上記定義中のアリールは、フェニルまたはハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1-4アルキルアミノ、C1-4ジアルキルアミノ、C1-4アルキルカルボニル、C1-4アルキルカルボニルオキシ、C1-4アルコキシカルボニル、C1-4アルキルスルホニル、C1-4アルキルスルフィニル、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルカルボニルアミノもしくはC1-4アルコキシカルボニルアミノから選択された基でそれぞれ独立して一基、二基、三基または四基置換されたフェニルである]
    の化合物、それらの塩または溶媒和物。
  2. mが1または2である請求項1に記載の化合物。
  3. アリールがフェニルまたはハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシもしくはアミノから独立して選択された1、2、3または4個の基で置換されたフェニルである請求項1または2に記載の化合物。
  4. 2またはR3の一つは、C1-4アルキルまたはアリールであり、そしてもう一つは水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ−C1-4アルキル、アリールまたはアリール−1-4アルキルである請求項1から3のいずれかに記載の化合物。
  5. 以下から選択される請求項1に記載の化合物またはその塩または溶媒和物。シス−1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−フェニルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4,5−c]ピリジン、
    トランス−1−[[1−[3−(4−アミノフェニル)−3−フェニルプロペノイル]−4−ピペリジル]メチル]−1H−2−メチルイミダゾ[4,5−c]ピリジン。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の一般式Iの化合物または薬剤学的に容認し得るその塩もしくは溶媒和物の有効量および薬剤学的に容認し得る賦形剤からなる薬剤組成物。
  7. 炎症性腸疾患の治療または予防のための医薬物の製造のための請求項1から5のいずれか1項に記載の一搬式Iの化合物または薬剤学的に容認し得るその塩もしくは溶媒和物の使用。
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