JP4015210B2 - オゾン発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は上下水処理,パルプ漂白などのように大量のオゾンを必要とする工業的分野で使用するオゾン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
頭記した工業的規模のオゾン発生装置として、無声放電を利用して酸素を含む原料ガスをオゾン化するオゾン発生装置が、特開平2−184506号(米国特許第5034198号)公報などで公知である。ここで、前記の従来技術に基づくオゾン発生装置の構成を図25〜図27に示す。まず、図25(a),(b) において、オゾン発生装置の本体であるガスチャンバーはオゾンに対して高い耐食性を有するステンレス鋼などで構成されたもので、基本的には円筒形の胴部1と、該胴部1の両端開口を閉塞する端板2,3と、胴内の中央部に後記の接地電極を包囲する水ジャケット4を画成するように間隔を隔てて設置した一対の円盤状仕切隔壁5,6とからなり、胴部1の周面には端板2と隔壁5との中間に原料ガスの導入口7が,他方の端板3と隔壁6との中間位置にオゾン化ガスの流出口8が開口し、また、仕切隔壁5と6との間に画成された水ジャケット4に通じて胴部1には外部から冷却水を供給する冷却水入口9,出口10が開口している。
【0003】
また、胴部1の内方には耐オゾン性を有するステンレス鋼で作られたチューブ状の円筒形接地電極11と、該接地電極との間に放電ギャップ12を隔てて対向するよう同心配置した高電圧電極13とを1組とする複数組のオゾン発生管が前記仕切隔壁5と6の間にまたがり、該隔壁を貫通して水平方向に敷設されており、高電圧電極13が胴部1の内方に配線した高電圧給電線14,胴部1に設けたブッシング15を介して外部の高周波電源16の高圧端子に接続されている。また、高周波電源16の接地側はガスチャンバーとともにアースされている。
【0004】
さらに、胴部1と仕切隔壁5,6との間,および隔壁5,6と該隔壁を貫通する接地電極11との間を冷却水の漏出を防ぐように液密にシーム溶接して一体構造に組立てられている。また、端板2,3は胴部1の端面に平板状のガスケット,あるいはOリングなどの気密シール部材17を介して,ネジ等などで締結されている。
【0005】
次に、前記オゾン発生管の従来における詳細構造を図26に示す。すなわち、円筒形の接地電極11の中に同心配置された高電圧電極13は、一端面が閉じた断面円形のガラス管13aと、該ガラス管13aの内周面に蒸着して成層した金属膜13bとからなり、接地電極11の中に同心配置して電極の全長域に亘ってほぼ一様な放電ギャップ12を形成している。そして、チャンバー内に引き込んだ高圧側の給電線14と前記の金属膜13bとの間が導電接触子13cを介して接続されている。なお、前記した水ジャケット4に流す冷却水は通常の水が使用されており、図示されてない外部の循環ポンプ,冷却用熱交換器を経由して循環送水される。
【0006】
かかる構成で、前記のガス導入口7よりガスチャンバー内のガス空間に供給された酸素を含む原料ガス(酸素,あるいは空気であり、あらかじめ除湿した後にガスチャンバーに導入される)は、胴内に組み込んだオゾン発生管に沿って放電ギャップ12に流れ込む。この状態で接地電極11と高電圧電極13との間に高周波電源18から交流電圧を印加すると放電ギャップに生じた無声放電により原料ガスの酸素がオゾン化され、オゾン化ガスは胴内の下流側ガス空間に流れ出た後、ガス流出口8を通じてオゾン需要先に送気される。また、オゾンの生成(オゾンの生成反応は発熱反応)に伴って発生する熱は水ジャケット4を流れる冷却水に伝熱して系外に除熱される。なお、ガス流出口8には図示されないガス圧調整用の排気バルブが設置されており,ガスチャンバーの内圧が周囲の大気圧に対して正圧に調整されている。また、実際の製品では、一基のオゾン発生装置で、ガスチャンバー内には数十〜数百本のオゾン発生管が並列的に組み込まれている。
【0007】
また、図27は従来のオゾン発生装置における本体,電源,冷却系補機類のレイアウトを示す図であり、オゾン発生装置の本体(ガスチャンバー)18には冷却水供給手段として外部の冷却水配管19が接続され、循環ポンプ20,水冷式の熱交換器21を経由して冷却水が循環する。また、高周波電源16は商用電力を高周波電力に変換するインバータ16aと昇圧トランス16bとの組合せからなり、高圧ケーブル22を介して本体18に給電接続されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した従来のオゾン発生装置においては、以下述べるような問題点がある。1)生成オゾン濃度を高めることを狙いに放電電極に給電する電力密度(放電面積当たりの放電電力)を増大させると、プラズマ中の荷電粒子が電極に衝突して電極が加熱され、このために生成したオゾンが分解(オゾンの分解反応は吸熱反応であり、温度が高いほど分解が促進される)する。このために、電極部分をより一層強力に冷却する必要がある。しかして、従来の電極冷却構造では、水ジャケットに冷却水を流して接地電極を外周面側から冷却するようにしているだけであり、放電ギャップを隔てて対向する高電圧電極は直接水冷却されない。
【0009】
一方、電極間の放電ギャップにおける発熱について考察すると、無声放電に伴って誘電体(ガラス管)の表面には沿面ストリーマが形成されるため、放電ギャップにおける発熱のほかに、誘電体表面においてもかなりの発熱が生じる。このために、従来の電極冷却構造のままでは、放電ギャップが一種の断熱層として働くことから、高電圧電極側の発熱を効果的に除熱することができず、このことがオゾン発生効率,生成オゾン濃度を抑える大きな要因となっている。
【0010】
2)オゾン発生効率向上のためには、接地電極と高電圧電極との間に安定した無声放電を維持するのに最適な施米放電ギャップを均一に形成すること重要である。かかる点、従来構造では誘電体としてのガラス管を接地電極の管内に直接挿入しているために、長手方向に沿った放電ギャップ長,およびその均一性がガラス管の加工寸法精度に制約され、このために実際の製品では放電ギャップ長を2mm以下に設定することが極めて困難であった。
【0011】
3)従来構造では接地電極をガスチャンバーの仕切隔壁に溶接接合して一体構造にしているため、接地電極の点検,交換が極めて困難である。
4)さらに、誘電体としてのガラス管を高電圧電極の外側に配置しているため、保守,点検などのメンテナンス時に高電圧電極を取り外す際に、他の構造物と衝突してガラス管が破損するなどのおそれがある。また、オゾン発生装置の運転,停止を繰り返すたびにガラス管とその内面に被着した金属膜(電極部分)との熱膨張係数差から熱サイクルによる膨張・収縮差で金属膜が剥離して破損するおそれがある。
【0012】
本発明は,上述の点にかんがみなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、電極の冷却能力が高く,かつシンプルな構成で高濃度のオゾンを効率よく生成でき、併せてオゾン発生管を簡単に外せるようにした性能,信頼性,およびメンテナンス性に優れたオゾン発生装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、オゾン発生装置を次記のように構成するものとする。すなわち、内周面に誘電体を成層した円筒管形の接地電極と、前記誘電体との間に放電ギャップを隔てて接地電極の内方に同心設置した中空円柱形の高電圧電極と、これら両電極の複数組を胴内中央に組み込んでその両側に原料ガスの導入口,オゾン化ガスの流出口を開口した耐オゾン性を有する金属製のガスチャンバーと、高電圧電極と接地電極との間に電圧を印加する高周波電源と、接地電極を包囲してガスチャンバー内に画成した水ジャケットと、該水ジャケット,および高電圧電極に冷却水を流す冷却水供給手段とを有し、前記の接地電極および高電圧電極の双方を冷却水で直接冷却しつつ、チャンバー内に導入した酸素を含む原料ガスを前記電極間の無声放電によりオゾン化してガスチャンバーより取り出すように構成することを基本とする。
【0014】
このように、接地電極のみならず、接地電極に放電ギャップを隔てて対向する高電圧電極自身に冷却水を流して直接冷却することにより、両電極に対する強力な冷却性能が確保される。また、誘電体を円筒形接地電極の内面にライニングしたことにより、電極の寸法精度は接地電極の金属管で決まり、曲がり精度,真円度が大幅に向上して放電ギャップの縮小,均一化が達成され、これによりオゾン発生効率が大幅に向上する。
【0015】
そして、各請求項は、基本構成に対して付加的要素を追加装備して構成することができる。すなわち、1)請求項1では、前記の高電圧電極を接地電極の内方で所定位置に保持する電極支持手段を備え、接地電極の内周面に成層した誘電体と高電圧電極の外周面との間にスペーサを分散して設けることにより接地電極の内方に高電圧電極を放電ギャップを隔てて同心設置するとともに、高電圧電極のガス流出側端に絶縁物製のストッパ片を配置し、該ストッパ片を接地電極側に固定し、高圧ガス電極がガス導入側と流出側の間で差圧で定位置から軸方向にずれ動くことがないように位置決め固定する。
【0018】
2)請求項2では、ガスチャンバーの構造に関して、ガスチャンバーを断面角形の胴部と、その前後両端面を気密シール部材を介して閉塞した端板と、胴内に水ジャケットを画成する前後一対の仕切隔壁とからなる容器とし、かつ前記仕切隔壁の間にまたがり該隔壁を液密に貫通して接地電極を着脱可能に敷設するとともに、胴部の周面に原料ガスの導入口,オゾン化ガスの流出口、および水ジャケット内に通じる冷却水の入口,出口を開口した構成とし、接地電極が仕切隔壁を貫通する部分に、Oリングなどのシール部材、およびシール押さえを兼ねた電極保持具を設け、前記の電極保持具と併設して接地電極の周面に巻き付けた導電性のコイルスプリングを備え、該コイルスプリングを電極保持具と一緒にチャンバー側の仕切隔壁にボルト締めする。
【0019】
このようにガスチャンバーの胴部断面形状を角形構造とすることにより、円筒形のチャンバーと比べて、同じ外形寸法でも胴内のデッドスペースが無くなった分だけ多くのオゾン発生管が組み込めるほか、水ジャケット内を通流する冷却水の流れ分布が均等化されて胴内に組み込んだ各接地電極を均一に冷却してオゾン濃度のばらつきを低く抑えることができるようになる。そして、電極貫通部からの冷却水の漏れを阻止しつつ、定期点検などには電極保持具を外すことで接地電極を簡単にガスチャンバーから抜き出すことができてメンテナンス性が向上する。さらに、コイルスプリングが接地電極の接地側導電部材として機能し、接地電極の接地不良が防げる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施例の図中で図25に対応する同一部分には同じ符号を付してその説明を省略する。図1(a),(b) は本発明の一実施例の全体構成を示し、各部の詳細構造については図2以降に示す。まず、図25に示した従来構成のものと相違するこの実施例の大きな特長点を列記すると、
a)ガスチャンバーの胴部1は図2で示すよう断面角形である。
【0022】
b)胴部1に組み込んだオゾン発生管は、従来構造とは異なり、図1(a) で示すようにガラス誘電体11bが接地電極11の金属管(ステンレス鋼管)11aの内面にライニングされた構成になり、水ジャケット4に送水する冷却水でガラス誘電体を直接冷却するようにしている。また、接地電極11の内側に放電ギャップ12を隔てて同心配置した高電圧電極13は、ステンレス鋼で作られた中空の円柱形構造として、この電極内にも冷却水を流して直接冷却するようにしている。
【0023】
c)水ジャケット4,高電圧電極13に送水する冷却水として電気絶縁性の高い純水を採用し、冷却水を通じて高電圧電極13が接地側と地絡したり、冷却水への漏れ電流による電力損失,冷却水の温度上昇を防ぐようにしている。
d)オゾン発生管の接地電極11と高電圧電極13との間の放電ギャップ12のギャップ長を電極の全長域で1mm以下に設定している。
【0024】
また、高電圧電極13に外部から冷却水を供給するために、図示実施例ではオゾン出口側の端板3と水ジャケット4を画成する仕切隔壁6との間のガス空間に導入,排出用の2個の冷却水分配器23を配置し、各冷却水分配器23と高電圧電極13との間を絶縁チューブ24で接続配管する。なお、絶縁チューブ24の材料は、オゾンに対する耐食性を考慮して4フッ化エチレン樹脂(PTFE),4フッ化エチレン・6フッ化プロピレン樹脂(FEP),パーフロロアルコキシポリマー(PFA)などの耐オゾン性を有する合成樹脂材料を用いる。
【0025】
また、端板3と仕切隔壁6との間に画成されたガス出口空間の奥行きを30cm以下に設定している。すなわち、前記した出口側ガス空間の容積が大きいとオゾン濃度が平衡に達するまでに長い時間がかかり、出口側ガス空間の容積をV1,このガス空間を流れるオゾン化ガスの流量をV2 /min とすると、ガス空間の置換速度はV1 /V2 の数倍かかることが実験結果から確認されており、この面からもオゾンガス出口側のガス空間の容積をできる限り小さくして構成することが望ましい。そこで、前記のように出口側ガス空間の奥行き寸法を30cm程度に設定すれば、ガス空間の容積を低く抑えつつ、このガス空間内に配置する冷却水分配器23,絶縁チューブ24の設置スペース分を確保することができる。
【0026】
そして、冷却水導入側,排出側の分配器23の間, および胴内に画成した水ジャケット4の入口9,出口10の間に連ねて外部の冷却水配管19を接続配管し、その配管経路に接続した循環ポンプ20,熱交換器21,および純水浄化用のイオン交換器25を介して純水を接地電極11を取り囲む水ジャケット4,および高電圧電極13に循環送流して各電極を直接水冷却するようにしている。
【0027】
次に、図1における各部の詳細構造を図2以下で説明する。まず、図2(a),(b) において、断面角形の胴部1の端面にはシール17を介して端板2,3が図示されてないボルトで締結されている。ここで、シール17は、例えばふっ素ゴム,クロロスルホン化ポリエチレンゴム,エチレン・プロピレンゴム,4ふっ化エチレン樹脂(PTFE),4ふっ化エチレン・6ふっ化プロピレン樹脂(FEP),パーフロロアルコキシポリマー(PFA)などの耐オゾン性を有する材料で作られた額縁状の平板ガスケットであり、胴部1の端面,あるいは端板2,3の周縁部に例えば接着剤で貼着する。なお、シール17としては前記ガスケットのほかにOリングを採用することもできる。
【0028】
また、図示のようにガスチャンバーを断面角形の横置容器とすることで、従来の断面丸形チャンバーに比べて次記のような利点が得られる。すなわち、電極軸に垂直な断面で水チャンバー4での冷却水の流れについてシミュレーションを行ったところによれば、胴部1の断面が丸形より角形の方が側壁近傍における冷却水の循環が均一なことが明らかになった。また,例えば直径1mの丸形断面のチャンバーと一辺が1mの角形断面のチャンバーとを比較した場合に、胴内に組み込めるオゾン発生管の本数は、丸形断面では61本であるのに対して角形断面では85本であり、角形チャンバーの方がスペース効率が良くなる。
【0029】
次に、オゾン発生管の詳細構造を図3(a),(b) に示す。図において、外側の接地電極11はチューブ状の円筒形金属管11aの内面にガラス11bを溶着法などでライニングする。なお、接地電極11と高電圧電極13との間にガラス誘電体を挿入すること従来と同じであるが、ガラス11bは接地電極の金属管11aにライニングされているので,金属管11aを介してガラス11bを水ジャケット4に流れる冷却水で直接冷却することができる。また、脆くて破損し易いガラス11bはその外側が金属管11aで包囲されているので、メンテナンスや電極組み替えの際に破損するおそれがない。
【0030】
ところで、前記したオゾン発生管に投入される電力Wは、次式で表される。
【0031】
【数1】
W=f*Cg*S((Vs+Ve)2Ep−(1+Ca/Cg )(Vs+Ve))
但し、f:周波数,Ca,Cg:空隙および誘電体の静電容量,S:放電面積,Ep:ピーク電圧,Vs,Ve:放電開始電圧および滅火電圧、
したがって、前記のガラス11bは誘電率が大,誘電損失が小,耐電圧が大で、かつ金属管11aに溶着するために軟化温度が低いことが望ましく、この観点からソーダガラス,鉛ガラス,硼挂酸ガラスのいずれかを用いる。一方、金属管11aの材料は耐オゾン性を考慮して、SUS304,SUS316,SUS304L,SUS316L のいずれかのステンレス鋼を採用する。また、高電圧電極13との間の放電ギャップ長を均一,かつ1mm以下に抑えるために、接地電極11を製作するに当たっては、電極の曲がり精度が電極長1mあたり0.3mm以下,真円度が電極長1mあたり±0.3mm以下に収まるような精度で製作する。
【0032】
一方、前記の接地電極11に挿入して同心配置した中空形の高電圧電極13は、その内部に純水を流して直接冷却するために、電極の端部には入口と出口のパイプ13a,13bが溶接されている。また、高電圧電極13の表面はオゾンに晒されるので、その材料は耐オゾン性を考慮して接地電極11と同様にSUS304,SUS316,SUS304L,SUS316L のいずれかのステンレス鋼を用い、その電極厚さは冷却水との間の伝熱性を考慮して2mm以下に設定されている。なお、電極間の無声放電は微小放電(ストリーマ)の集団であり,各々のストリーマによって高電圧電極表面は局部加熱,スパッタされ、そのスパッタ粒子が表面に堆積したり、オゾン化ガスに随伴して下流側に逸出して電極が劣化するおそれがある。そこで、図示実施例では高電圧電極13の表面に酸化クロム13cをコーティングして電極劣化を防ぐようにしている。
【0033】
また、実際の製品では高電圧電極13は直径が約7cm, 長さが約1mであり、接地電極11との間の放電ギャップ長は電極の曲がり精度で決定される。そこで、電極の全長域で放電ギャップ長を均一,かつ1mm以下に抑えるために、高電圧電極の曲がり精度を電極長1mあたり0.2mm以下, 真円度を電極長1mあたり±0.1mm以下に収まるような精度で製作するものとする。
【0034】
また、接地電極11に高電圧電極13を挿入したオゾン発生管の組立状態で接地電極11と高電圧電極13との間に所定長の放電ギャップ12を保持するために、図2の構成では、高電圧電極13の表面の複数箇所にギャップスペーサとして機能する凸部26を分散形成している。なお、この凸部26は、高電圧電極の両端側に溶接ビートを各々2箇所ずつ肉盛りして形成した後、溶接ビートの先端を所定の放電ギャップ長に合わせて切削する。そして、この凸部26を下向きにして接地電極11の内方に挿入すると,高電圧電極13は前後端に形成した合計4個の凸部26を介して接地電極側のガラス11bの内周面に当接し、これにより接地電極との間に均一な放電ギャップを形成保持することができる。
【0035】
さらに、原料ガスが放電ギャップ12の中を通流すると、ガス流入,流出側の間で高電圧電極13の両端に圧力差が生じる。この場合に、前記圧力差によって高電圧電極に働く軸方向の押圧力が、高電圧電極13の質量×静止摩擦係数(ガラス/ステンレス間の摩擦係数は約0.7)より大きいと、運転中に高電圧電極13が所定位置から軸方向にずれ動くおそれがある。そこで、図3の構成では、高電圧電極13を位置決め固定する電極支持手段として、高電圧電極13のガス排出側端部に絶縁物製のストッパ片27を設置し、該ストッパ片27をホルダー28を介してホースバンド29で接地電極11の周面に固定している。この構成により、前記のガス圧力差により高電圧電極13に軸方向の押圧力が加わっても、ストッパ片27に係止して所定位置からずれ動くことはない。
【0036】
また、別な電極支持手段として、高電圧電極13の表面に形成した前記の凸部26と反対側の上面に湾曲した板バネ30を分散して取付け、高電圧電極13を接地電極11の中に挿入した状態で板バネ30の先端を接地電極11のガラス面に押し付けるようにした構成もある。これにより、高電圧電極13は板バネ30のバネ力により押さえつけられるので、前記のように高電圧電極13の両端にガス差圧が加わっても電極自身が軸方向にずれ動き難くなる。
【0037】
次に、ガスチャンバー内に組み込んだ接地電極11の支持構造を図4,図5で説明する。図4において、接地電極11は水ジャケット4(図1参照)を画成する左右一対の仕切隔壁5,6の間にまたがり、該隔壁に開口した穴を貫通して着脱可能に架設されており、かつその隔壁を貫通する箇所にはシール部材としてのOリング31,およびOリング押さえを兼ねた電極保持具32を被せた上で、ボルト33により締結して仕切隔壁5,6に固定している。かかる構成により、水ジャケットとガス空間の相互間で冷却水,ガスの漏れが阻止される。また、定期点検などのメンテナンス時には電極保持具32を外すことで、接地電極11をガスチャンバー3から簡単に引き出すことができる。
【0038】
また、接地電極11は仕切隔壁5,6との接触によりアース側に接地されているが、この接地をより完全なものとするために、図4の構成では接地電極11に導電性のコイル状スプリング34を巻き付けるとともに、その先端を前記した電極保持具32の締結ボルト33に絡まし、該スプリング34を介して仕切隔壁5,6に導通させている。これにより、接地電極11を流れる放電電流はスプリング34,ボルト33,および隔壁5,6を通じて接地側に流れる。かかる点、仮に接地電極11を隔壁5,6との接触だけに止めておくと、接触不良のために接地電極11の電位が上昇し、最悪の場合には高電圧電極との間で放電が生じなくなるおそれがある。
【0039】
また、図5(a) 〜(f) は前記した電極保持具32の具体的な実施例を示すものであり、電極保持具32は(a),(b) 図に示すOリング31の押さえガイド32aと、(c),(d) 図に示すリング状の保持板32bとの2部品からなる。そして、図4に示したOリング31を接地電極11と隔壁5,6の貫通部に被せて固定する際には、まず、Oリング31に押さえガイド32aを被せ、その上に保持板32bを重ねてボルト33で仕切隔壁に共締めする。なお、(a),(f) 図で表すように、前記のガイド32aと保持板32bを一体化して構成することもできる。
【0040】
次に、高電圧電極13に対する給電構造を図6,図7で説明する。まず、図6(a),(b) において、ガスチャンバー内に組み込まれた高電圧電極13は、ブッシング13を通して胴部1の中に引き込んだ高圧給電線(ブスバー)14に対し、各電極1本ごとに過電流保護用のヒューズ35を介して接続されている。このように、各高電圧電極13ごとにヒューズ35を付属させることにより、運転中に高電圧電極に異常放電が生じて電極に流れる電流が増大した場合には、異常発生の電極に接続したヒューズ35のみが作動してその電極への通電を停止し、残りの健全な電極へは給電が行われる。したがって、多数本の電極のうちの何本かに異常が発生した場合には、オゾン発生装置を全停止することなく、異常の電極の給電を停止したまま運転を継続することができる。
【0041】
なお、図6の構成では、(b) 図で示すように縦一列に並ぶヒューズ35同士をグループ単位として、縦方向に配線したブスバー14aにヒューズ35を接続し、各ブスバー14aの相互間を横方向の別なリード線14bで接続するようにしている。また、図7(a),(b) はヒューズ35の接続にクリップを用いた構造例を示すものである。ここで、ヒューズ35は本体の直径が約2cm,長さが約15cmの円筒形であり、その両端に端子部35a,35bを備えており、ヒューズ35がオゾン化ガスの雰囲気にさらされても劣化しないように、本体部の外装ケースをセラミックスとし、端子部35aをステンレス鋼で構成する。そして、一方の端子部35aを高電圧電極13の端面にネジ止めし、他方の端子部35bを給電線14にねじ止めしたクリップ36に嵌め込んで固定する。ネジ止め方式に比べてヒューズの取付けが簡便になるほか、ネジ止め操作によるトルクがヒューズ,高電圧電極に加わって破損するおそれもないなどの利点がある。
【0042】
次に、前記構成になるオゾン発生装置の動作特性に付いて述べる。まず、図19(a),(b) は、実験で得たデータを基に、本発明による電極冷却効果を説明する投入電力とオゾン濃度,動力原単位の関係を表す図である。ここで、図25に示した従来装置の電極冷却方式を“片面冷却”、本発明による接地電極,高電圧電極冷却方式を“両面冷却”と定義する。なお、接地電極/高電圧電極間の放電ギャップ長は1mm,原料ガスは酸素としてその流量を10l /minとした。特性図(a) から判るように、片面冷却(冷却水温度30℃)では,オゾン発生管に投入する相対電力を増すとオゾン濃度は増加して最大値に達したのちに減少する。これは放電ギャップの温度が上昇し、オゾンが放電ギャップを通り抜ける間に熱分解するためである。これに対して、両面冷却(冷却水温度30℃)ではオゾンの飽和濃度が約20%増加し、両面冷却(冷却水温度10℃)では飽和濃度が約40%増加した。これは、両面冷却により放電ギャップの温度が下がり,オゾン熱分解が抑制されたことによる効果であり、両面冷却方式の採用によって生成オゾンの高濃度化が達成された。一方、特性図(b) 図から判るように、動力原単位(単位オゾン量を発生するために必要な電力)は、片面冷却(冷却水温度30℃)の場合には相対電力を増すと急激に増加する。これに対して、両面冷却(冷却水温度30℃),両面冷却(冷却水温度10℃)では特性線が相対的に電力の大きい方に移る。これを同一電力で比較すると、片面冷却に対して両面冷却ではオゾン発生量(=オゾン濃度×ガス流量)が増加し、動力原単位(=電力/オゾン発生量)は逆に減少している。このことから、両面冷却方式の採用によりオゾン発生効率の向上が達成されることが判る。
【0043】
図20(a),(b) は先記した両面冷却方式において、放電ギャップ長をパラメータとする電力とオゾン濃度,動力原単位の関係を表す特性図である。なお、運転条件としては冷却水温度10℃,原料ガスとして酸素を使用し、その流量を10l /min とした。(a) 図から判るように、放電ギャップ長が1mmでは、オゾン発生管に投入する相対電力を増すとオゾン濃度は増加して最大値を経たのち減少する。これは放電ギャップの温度が上昇しオゾンが熱分解するためである。これに対して、放電ギャップ長を0.5mmに狭めるとオゾンの飽和濃度が約10%増加し、さらに放電ギャップ長を0.3mmに縮小すると飽和濃度が約20%増加した。これは、放電ギャップ長を狭くしたことで放電中の電子の平均エネルギーが増大し、酸素分子の解離効率が向上したことによる効果である。また、放電ギャップ長を狭めると、原料ガスの流速も増してギャップ内の滞在時間が減るので、その分だけオゾンの加熱分解が抑制される。このことから判るように、放電ギャップ長を1mm以下に設定したことにより、生成オゾンの高濃度化とオゾン発生効率の向上が達成される。
【0044】
図21は、電極の冷却水として本発明の実施例で採用した純水の比抵抗と純水を通じて発生する漏れ電力との関係を表す特性図である。まず、純水の比抵抗R,および冷却水配管中の純水を通じて高電圧電極から接地側に漏れる電力損失Pは次式で表される。
【0045】
【数2】
R=V2 /(ρL/S)
【0046】
【数3】
P=V2 /R
但し、V:印加電圧,R:純水の抵抗,ρ:純水の比抵抗,L:絶縁チューブの配管長,S:絶縁チューブ断面積
ここで、高周波電源から高電圧電極に印加する電圧をV=8000Vの三角波,ρ=200kΩcm,L=30cm,S=0.5cm2 (チューブの内径8mm) とすると、電力損失P=2.5Wと僅かであり、オゾン発生管に投入する電力(例えば3000W)に対して僅少で無視できる。一方、純水の比抵抗値が200kΩcm以下では、漏れ電力損失が急激に増大する。このことから、両面冷却方式に用いる冷却水として、比抵抗値が200kΩcm以上の純水を使用するのがよい。なお、純水の比抵抗値は、冷却水配管路から図1に示したイオン交換器25にバイパスしてイオン交換する純水の流量を制御することで調整できる。
【0047】
図22は、図1に示した実施例の高電圧電極に流す冷却水の流速と対流熱抵抗との関係を表す特性図である。すなわち、図1に示した両面冷却方式の構成について、熱回路網法を用いた計算によると、電極に投入した電力による発生熱の約60%は高電圧電極の冷却水に伝達し、残りの約40%は接地電極の冷却水に伝達する。この60%の熱量を効果的に冷却するためには、高電圧電極の冷却効率を高める必要であるが、高電圧電極の内部に冷却水を流した状態では、冷却水と高電圧電極の壁面との境界に次式で表される対流熱抵抗R1 が存在する。
【0048】
【数4】
R1 =1/(αA)=1/(Nλ/d)
但し、α:対流熱伝達率,A:高電圧電極伝熱面積,N:ヌッセルト数,λ:冷却水熱伝導率,d:冷却水流路の相当直径、
この場合に、図22の特性図で示すように冷却水の流速vが増大するにつれて対流熱抵抗R1 は急速に減少し、流速20cm/sec 以上の範囲では一定値に飽和する。この飽和値は計算によると0.025K/wattである。そこで、本発明では対流熱抵抗が殆ど最小の飽和値になるように冷却水の流速を20cm/sec 以上に定めて対流熱抵抗の影響を抑え、高電圧電極の冷却効率を高めるようにしている。
【0049】
図23は、図1の実施例に示した中空形高電圧電極の板厚と伝熱抵抗との関係を表す特性図である。すなわち、高電圧電極と放電ギャップの間には次式で表される伝導熱抵抗R2 が存在する。
【0050】
【数5】
R2 =t/(λA)
但し、t:高電圧電極の厚さ,λ:高電圧電極の熱伝導率,A:高電圧電極伝熱面積、
上式を基にステンレス鋼で作られた高電圧電極について伝熱抵抗R2 を試算すると、例えば高電圧電極の板厚が2mmであれば、伝導熱抵抗は0.0045K/wattである。一方、高電圧電極の厚みを極端に薄くすると、先述したように電極長1m当たりの曲がり精度0.2mm以下,真円度±0.1mm以下の精度で高電圧電極を製作することが技術的に困難となるほか、電極自身の耐圧強度が低下して電極内に冷却水を送流した際に水圧で電極が変形してしまう。そこで、本発明では高電圧電極の板厚を2mm以下とし、かつ前記した製作精度,耐圧性を考慮した厚さに定めるものとする。これにより、高電圧電極の冷却効率が高く、生成オゾン濃度も増加する。
【0051】
次に先記した図1の実施例の改良した本発明の別な実施例を図8(a),(b) に示す。この実施例は、基本的に図1の実施例と同様であるが、原料ガスの導入口,オゾン化ガスの流出口の配置、並びに水ジャケットの構成が異なる。すなわち、図8の構成ではガスチャンバーに対して、原料ガスの導入口7が胴部1の上面に開口し、オゾン化ガスの流出口8が逆に胴部1の下面に開口している。このよううに原料ガスをガスチャンバーの上面側から導入し、オゾン化ガスがチャンバーの下面側から流出するようにガス流路を形成することにより、次記のような効果が得られる。
【0052】
すなわち、原料ガスが例えば酸素の場合、オゾンは酸素に比べて比重が大である。このために、図1,あるいは図25のように原料ガスの導入口をチャンバーの下面側に、オゾン化ガスの流出口を上面側に開口した構成では、オゾンが胴内の底部側に溜まり易く、胴内に多数本のオゾン発生管を組み込んだ場合にはガス流の偏流が生じて各オゾン発生管のガス流量,生成オゾン濃度にばらつきが生じる。かかる点、前記のようにガス流出口8が下になるようチャンバー内に対角線状にガス流路を形成することにより、ガス流の偏流を防いで各オゾン発生管に原料ガスを平均して供給することができる。
【0053】
さらに、図示実施例では、胴部1内で左右一対の仕切隔壁5と6の間に画成された水ジャケット4に対して、隔壁5と6の中間に中仕切壁37を設けるとともに、冷却水入口9,出口10が胴部1の下面側で前記中仕切壁37の両側に振り分けて開口している。これにより、冷却水入口9と出口10との間には前記の中仕切壁37を境にして水ジャケット4内には逆U字形の冷却水流路が形成される。なお、中仕切壁37の下端は胴部1の底面に溶接されており、さらにこの中仕切壁37の冷却水入口側に面した壁面には平パッキン38を布設し、この平パッキン38により、中仕切壁37の穴に通した接地電極11の貫通部を液密シールしている。なお、平パッキン28には接地電極11の貫通部分に電極の外径よりも若干小さな径の穴が開いており、図示されないボルトで中仕切壁37に固定されている。
【0054】
かかる構成の水ジャケット4に向けて冷却水入口9から冷却水を給水すると、冷却水は仕切隔壁5と中仕切壁37との間の水路を上方に流れた後に、中仕切壁37の上端でUターンして仕切隔壁6との間の水路を下降し、冷却水出口10より流出する。これから判るように、水ジャケット4内を流れる冷却水の移動距離は図1,図25の構成に比べて約2倍となり、冷却水の流量を同じでも流速が2倍となるので接地電極11に対する冷却効率が向上する。
【0055】
さらに、図8の構成では、水ジャケット4の上面を大気側に開放している。これにより、ガスチャンバーの胴部1に加わる水圧を低く抑えることができ、その分だけ胴部1に要求される設計上での耐圧強度が小さくて済む。図9(a),(b) は前記した大気開放形の水ジャケット4の改良実施例を示すものであり、水ジャケット4の開放面を覆って冷却水の液面上に膜シール39が敷設されている。この膜シール39は、冷却水と大気との直接的な接触を絶って、大気側から冷却水中に酸素が溶け込むのを防ぐ役目を果たものである。すなわち、冷却水中に溶け込んでいる溶存酸素の濃度が高くなると、金属製の接地電極11が酸化腐食されて寿命が低下する。かかる点、水ジャケット4の開放面を膜シール39で覆うことにより、冷却水の温度上昇による冷却水の膨張分を逃がして水圧上昇を招くことなく、大気側から冷却水への酸素の溶け込みを効果的に抑制できる。
【0056】
また、図10(a),(b) は図9の構成に加えて、水ジャケット4の冷却水中に外部から窒素ガスを吹き込んでバブリングし、冷却水中に溶け込んでいる溶存酸素の濃度を減少して接地電極11が腐食するのを防止するようにした改良実施例を示すものである。そして、この実施例では、外部からガスチャンバーの胴内に画成した水ジャケット4の内方に窒素ガス源に通じるガス導管40を配管し、該ガス導管を通じて水ジャケット内に満たした冷却水の中に窒素ガスを散気するようにしている。
【0057】
図24は、水ジャケット4内に窒素ガスをバブリングしたテストの結果を基に、冷却水中の溶存酸素濃度の経時変化を表した図である。冷却水量20l ,窒素ガス流量1l /min として行った実験では、実験開始当初の冷却水溶存酸素濃度の初期値5mg/l が、窒素ガスのバブリング開始後は時間経過とともに減少し、100分後には殆ど0mg/l に減少することが確認された。
【0058】
次に、ガスチャンバーの胴内に組み込んだ多数本の高圧電極13へ冷却水の供給する配管系に関する応用実施例を図11(a),(b) に示す。この実施例においては、オゾン化ガス流出側のガス空間内に配置した入口,出口側の冷却水分配器23の間に、複数本ずつグループ分けした高電圧電極13の間を直列に連ねて絶縁チューブ24が配管されている。すなわち、実際の製品ではガスチャンバー内に数十〜数百本の高電圧電極13が組み込まれており、各電極ごとに1本ずつ独立して絶縁チューブ24を分配器23の間に接続すると絶縁チューブの所要本数が非常に多くなって配管構造が複雑になるが、前記のように複数本の高電圧電極13を直列に連ねて絶縁チューブ24を配管することにより、配管構造,配管作業が大幅に簡素化される。
【0059】
図12は、高電圧電極11に冷却水を供給する冷却水分配器23,絶縁チューブ24を、図11とは逆に原料ガス導入側のガス空間内に設置した応用実施例を示すものである。このように、原料ガス導入側から高電圧電極13へ冷却水を供給することにより、絶縁チューブ24がオゾン化ガスに晒されることがないので耐オゾン性を考慮する必要がなく、絶縁チューブ26はナイロンなどの一般的な材料を用いることができる。なお、この実施例では、前記の構成に伴って高圧給電回路のブッシング15,給電線14などをオゾン化ガス流出側のガス空間側に移し替えている。
【0060】
次に、ガスチャンバーの構造に関する本発明の応用実施例を図13,および図14に示す。まず図13(a),(b) においては、胴部1の前後端面に配置した端板2,3に胴内観察用の覗き窓41を備えている。この覗く窓41を設けることにより、運転中に胴内に組み込んだオゾン発生管の放電の様子などを外部から目視観察することができ、オゾン発生管が万一破損した場合でも、外から破損箇所を特定することができる。なお、覗く窓41の位置,大きさは、胴内に組み込んだオゾン発生管の全体を観察できるように定めるものとする。
【0061】
また、この実施例では端板2,3を開閉扉構造とし、胴部1にヒンジ金具42を介して取付けている。なお、43は扉板の補強リブ、44は端板2,3を閉位置で下方から支える支持ガイドである。かかる構成により、保守,点検などのメンテナンス時には、クレーンなどを使わずに重量物である端板2,3を簡単に開閉することができて便利である。また、支持ガイド44が備えることで扉を閉めるときに胴部1と端板2,3に穿孔した締結ボルトのボルト穴がずれることもない。
【0062】
図14(a),(b) はガスチャンバー全体の構成図であり、その胴部1の両端には図13で述べた扉構造の端板2,3が設置されており、胴部1の上下面には原料ガス導入口7,オゾン化ガス流出口8,冷却水入口9,出口10,およびブッシング15などを備えている。また、胴部1の外周面には図13で述べたと同様な補強リブ43を随所に備えている。すなわち、ガスチャンバーに導入するガス圧は、例えば絶対圧力で1.6気圧であり、チャンバーはその内圧に耐えられる厚さが必要であるが、前記のように補強リブ43を設けることで本体の鋼板を薄くして軽量化,低コスト化が図れる。また、運転中は胴内に冷却水が循環するので、冷却水温度が低いときは側壁に結露が生じ、この結露水が床上に滴下して床面を濡らすおそれがある。そこで、この実施例ではガスチャンバーの下方にドレンパン45を設置し、ガスチャンバーから滴下する結露水を受容し、図示されてない排水管を通じて系外に排水処理するようにしている。なお、ドレンパン45はチャンバーの図示例のように両端部と中央部の3つに分割するか、あるいは一体構造として実施することができる。
【0063】
図15はガスチャンバーに装備したガス,冷却水の配管系を模式的に表したフロー図であり、先記の各実施例で述べたガス,冷却水の基本的な配管系に加えて、次記のような要素が追加装備されている。すなわち、上面を大気側に開放した水ジャケット4に対してメンテナンス後に冷却水を補給するために、水ジャケット4の上部に開口する給水管46,およびオーバーフロー排水管47を配管し、冷却水の注水時に水ジャケット4から余剰の水が溢れ出ないようにしている。また、ガスチャンバー内のオゾン導入側,およびオゾン化ガス流出側のガス空間内の底部には水漏れセンサー48を配置している。そして、運転中に高電圧電極あるいは接地電極から冷却水がガス空間の内部に漏れた場合には、前記水漏れセンサー48が水漏れを検知してアラーム信号を出して運転を停止することにより、高電圧の漏電などの二次災害を防止できる。さらに、冷却水の給水,排水管に水抜きドレン49を設け、メンテナンス時などに水ジャケット4から冷却水を完全に配管から排水できるようにしている。
【0064】
次に、オゾン発生装置の本体を電源,補機類と一緒に共通架台上に設置して省スペース化を図ったいくつかの実施例を図16,図17,図18に示し、各実施例を図27に示した従来の個別配置方式と比べて説明する。まず、図16の実施例では、本体(ガスチャンバー)18と電源装置16の昇圧トランス16bとを共通架台50に搭載し、架台50の外にはインバータ16aを配置して昇圧トランス16bとの間をケーブル接続する。また、循環ポンプ20,熱交換器21などの冷却水系の補機類は架台50の外に配置し、本体18との間を冷却配管19により接続する。図27に示した従来のレイアウトでは、本体18と離れた位置に個別配置した昇圧トランス16bとの間で高圧ケーブル22の引回しがあったが,図16のレイアウトでは架台50の上で昇圧トランス16bと本体18を直接接続できるので、ノイズや感電の危険性がなくなる。
【0065】
また、図17の実施例では、共通架台50にオゾン発生装置の本体18,昇圧トランス16b,および冷却水の循環ポンプ20,熱交換器21を搭載し、共通架台上で本体18の循環ポンプ20,熱交換器21との間を冷却水配管19で相互接続する。これにより、冷却配水管19の配管長が短くなって熱損失を低減できる。
【0066】
さらに,図18の実施例では、図16,図17における循環ポンプ20,熱交換器21の代わりにチラー(水冷却用の冷凍機)51を採用して共通架台50に載置したものである。このように共通架台50に用いてオゾン発生装置をユニット化することにより、主要機器類を個別配置とした従来構成と比べて前記の各効果に加えて、コンパクト化,並びに大幅な省スペース化が図れる。
【0067】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の構成によれば、次記の効果を奏する。
請求項1によれば、接地電極と該電極内に挿入した高電圧電極を接地電極との間に均一な放電ギャップを確保しつつ、高電圧電極を所定位置に安定支持することができる。
【0068】
請求項2では、電極保持具と併設して接地電極の周面に巻き付けた導電性のコイルスプリングを備え、該コイルスプリングを電極保持具と一緒にチャンバー側の仕切隔壁にボルト締めしたので、これにより、コイルスプリングが接地電極の接地側導電部材として機能し、接地電極の接地不良が防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるオゾン発生装置全体の構成断面図、
【図2】図1におけるガスチャンバーの端部構造図であり、(a) は胴部の端面図、(b)は胴端部の縦断側面図、
【図3】図1におけるオゾン発生管の詳細構造図であり、(a) は断面側視図、(b) は(a) 図の縦断正面図 、
【図4】図1における接地電極取付部の詳細構造図であり、(a) は断面図、(b) は正面図、
【図5】図4における電極保持具の構成図であり、(a),(b) はOリング押さえガイドの正面図,側面図、(c),(d) は保持板の正面図,側面図、(e),(f) はOリング押さえガイドと保持板を一体化した電極保持具の正面図,側面図、
【図6】図1における高電圧電極の給電構造図であり、(a) は側面図、(b) は正面図、
【図7】図6におけるヒューズの取付け構造図であり、(a) は側面図、(b) は正面図 、
【図8】図1と異なる本発明の実施例によるオゾン発生装置全体の構成図であり、(a)は断面側視図、(b) は胴部の縦断正面図 、
【図9】図8における水ジャケットの応用実施例の要部構成図であり、(a) は上面図、(b) は断面側視図、
【図10】図9と異なる水ジャケットの応用実施例の要部構成図であり、(a) は上面図、(b) は断面側視図 、
【図11】本発明の実施例による高電圧電極への冷却水供給系の構成図であり、(a) は側面図、(b) は正面図 、
【図12】図8と異なる本発明の応用実施例の構成を示す断面側視図 、
【図13】ガスチャンバーの端板を開閉扉構造とした本発明の応用実施例の構成図であり、(a) は正面図、(b) は平面図 、
【図14】本発明の実施例によるガスチャンバーの外観図であり、(a) は上面図、(b) は側面図 、
【図15】本発明の実施例によるガス,冷却水配管系を模式的に表したフロー図 、
【図16】本発明の実施例によるオゾン発生装置の配置を表すレイアウト図 、
【図17】図16と異なる本発明の実施例によるオゾン発生装置の配置を表すレイアウト図 、
【図18】図17とさらに異なる本発明の実施例によるオゾン発生装置の配置を表すレイアウト図、
【図19】本発明と従来の電極冷却方式を対比して表した投入電力とオゾン濃度,動力原単位の関係を表す特性図であり、(a) は相対電力と相対オゾン濃度との関係図、(b) は相対電力と相対動力単位との関係図、
【図20】本発明による接地電極と高電圧電極との間の放電ギャップ長をパラメータとした投入電力とオゾン濃度,動力原単位の関係を表す特性図であり、(a) は相対電力と相対オゾン濃度との関係図、(b) は相対電力と相対動力単位との関係図、
【図21】本発明により高電圧電極の冷却水として用いる純水の比抵抗と漏れ電力との関係を表す特性図 、
【図22】本発明により高電圧電極に供給する純水の流速と対流熱抵抗との関係を表す特性図 、
【図23】本発明による高電圧電極の板厚と電極の伝熱抵抗との関係を表す特性図 、
【図24】本発明により水ジャケットの冷却水中に窒素ガスをバブリングした際の経時的な溶存酸素濃度の推移を表す特性図 、
【図25】従来におけるオゾン発生装置の構成図であり、(a) は断面側視図、(b) は胴部の縦断正面図 、
【図26】図25におけるオゾン発生管の詳細構造図であり、(a) は断面側視図、(b) は(a) 図の縦断正面図、
【図27】従来のオゾン発生装置の配置を表すレイアウト図、
【符号の説明】
1 ガスチャンバーの胴部、
2,3 端板、
4 水ジャケット、
5,6 仕切隔壁、
7 原料ガス導入口、
8 オゾン化ガス流出口、
9 冷却水入口、
10 冷却水出口、
11 接地電極、
11a 金属管、
11b ガラス誘電体、
12 放電ギャップ、
13 高電圧電極、
14 高圧給電線、
16 高周波電源、
17 シール部材、
20 循環ポンプ、
21 熱交換器、
23 冷却水分配器、
24 絶縁チューブ、
26 凸部、
27 ストッパ片、
30 板バネ、
31 Oリング、
32 電極保持具、
34 コイル状スプリング、
35 ヒューズ、
36 クリップ、
37 中仕切壁、
39 膜シール、
40 窒素ガス配管、
41 覗き窓、
42 ヒンジ、
45 ドレンパン、
46 給水管、
47 オーバーフロー排水管、
48 水漏れセンサー、
50 共通架台、

Claims (2)

  1. 内周面に誘電体を成層した円筒管形の接地電極と、前記誘電体との間に放電ギャップを隔てて接地電極の内方に同心設置した中空円柱形の高電圧電極とからなるオゾン発生管の複数組を胴内中央に組み込んでその両側に原料ガスの導入口、オゾン化ガスの流出口を開口した耐オゾン性を有する横置型の金属製容器のガスチャンバーと、高電圧電極と接地電極との間に電圧を印加する高周波電源と、接地電極を包囲してガスチャンバー内に画成した水ジャケットと、該水ジャケット、および高電圧電極に冷却水を流す冷却水供給手段とを有し、前記の水ジャケット、および高電圧電極内に冷却水を通流して両電極を直接冷却しつつ、ガスチャンバー内に導入した酸素を含む原料ガスを前記電極間の無声放電によりオゾン化して取り出すようにしたオゾン発生装置において、高電圧電極を接地電極の内方で所定位置に保持する電極支持手段を備え、電極支持手段として、接地電極の内周面に成層した誘電体と高電圧電極の外周面との間にスペーサを分散して設けることにより接地電極の内方に高電圧電極を放電ギャップを隔てて同心設置するとともに、高電圧電極のガス流出側端に絶縁物製のストッパ片を配置し、該ストッパ片を接地電極側に固定して高電圧電極を軸方向に位置決め固定したことを特徴とするオゾン発生装置。
  2. 内周面に誘電体を成層した円筒管形の接地電極と、前記誘電体との間に放電ギャップを隔てて接地電極の内方に同心設置した中空円柱形の高電圧電極とからなるオゾン発生管の複数組を胴内中央に組み込んでその両側に原料ガスの導入口,オゾン化ガスの流出口を開口した耐オゾン性を有する横置型の金属製容器のガスチャンバーと、高電圧電極と接地電極との間に電圧を印加する高周波電源と、接地電極を包囲してガスチャンバー内に画成した水ジャケットと、該水ジャケット,および高電圧電極に冷却水を流す冷却水供給手段とを有し、前記の水ジャケット,および高電圧電極内に冷却水を通流して両電極を直接冷却しつつ、ガスチャンバー内に導入した酸素を含む原料ガスを前記電極間の無声放電によりオゾン化して取り出すようにしたオゾン発生装置において、ガスチャンバーが断面角形の胴部と、その前後両端面を気密シール部材を介して閉塞した端板と、胴内に水ジャケットを画成する一対の仕切隔壁とからなる容器であり、かつ前記仕切隔壁の間にまたがり該隔壁を液密に貫通して接地電極を着脱可能に敷設するとともに、胴部の周面に原料ガスの導入口,オゾン化ガスの流出口、および水ジャケット内に通じる冷却水の入口,出口を開口し、接地電極が仕切隔壁を貫通する部分に、シール部材, およびシール押さえを兼ねた電極保持具を設け、電極保持具と併設して接地電極の周面に巻き付けた導電性のコイルスプリングを備え、該コイルスプリングを電極保持具と一緒にガスチャンバーの仕切隔壁にボルト締めしたことを特徴とするオゾン発生装置。
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