JP2007009986A - ガラスライニング管 - Google Patents

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Abstract

【課題】 管本体にガラスとの熱膨張係数差の大きいオーステナイト系ステンレス鋼を用いて優れた耐蝕性をもたせた高い信頼性、耐久性を有するものを、高い製造歩留で得ることができるガラスライニング管を提供する。
【解決手段】 金属製管本体2の全管内面に、ガラス管を挿入、加熱圧着して形成したガラスライニング層3が設けられていると共に、管本体2の管端部4に、該管端部4に形成された略同形状の段部8に嵌合し接合部材との接合時の突合せ面7を形成するガラスリング9が設けられたもので、管本体2が、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、かつガラスライニング層3とガラスリング9とが、該ガラスライニング層3の形成時の加熱圧着によって一体化されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、管端部にフランジを有する金属製管本体の全内面にガラス層をライニングしてなるガラスライニング管に関する。
ガラスライニング管は、金属製管本体の管端部に接合用としてのフランジを設け、またフランジの接合面に設けた段部にガラスリングを嵌合し、さらに管本体及びガラスリングの全内面にガラス管を挿入し、加熱圧着することによって構成されている。(例えば、特許文献1参照。)そして、ガラスライニング管は、管本体にガラス管そのものを焼き嵌めるようにして形成したガラスライニング層に、ピンホールなどの欠点が存在し得ないため、耐蝕性、耐薬品性に優れ、信頼性、耐久性が高く、化学工業、薬品工業などのプラント配管に多用されている。
そして、従来用いていたガラスライニング管には、金属製管本体として、通常、炭素鋼(100〜400℃における熱膨張係数が110×10−7/℃程度)を使用し、挿入するガラス管としてソーダライム系ガラス(100〜400℃における熱膨張係数が94〜105×10−7/℃程度)を使用していた。そのため、海沿いの工場や使用環境の厳しい条件下で使用された場合、炭素鋼を用いた管本体の錆や腐食が避けられず、対策として定期的な防錆塗装が必要であり、多大な手間と費用を要していた。また、クリーンルーム内での使用については、塗料剥落の恐れから塗装が嫌われ、ガラスライニング管の使用は制限されていた。
こうした状況を解消するため、金属製管本体に優れた耐蝕性を有するステンレス鋼管を使用することが考えられる。しかし、ステンレス鋼管でも、炭素鋼に近い熱膨張係数が110〜120×10−7/℃のSUS430のようなフェライト系ステンレス鋼では、塩などに対する耐蝕性に劣り、実使用する際には塗装が必要となり、好ましくない。
そして、より耐食性に優れたSUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼(熱膨張係数が173×10−7/℃)の使用が求められるが、オーステナイト系ステンレス鋼とソーダライム系ガラスとにおける熱膨張係数の差が大きく、ガラス管を挿入し、加熱圧着した場合には、ライニング工程においてライニングしたガラスにひびや割れが発生し易く、管本体内面への融着が困難で、所要の性能を有するガラスライニング層を得ることができず、管本体にオーステナイト系ステンレス鋼を使用することは、実用化されていなかった。
なお、ガラスの中には、オーステナイト系ステンレス鋼に近い熱膨張係数を持つフッ化物系ガラスなどのカルコゲナイド系ガラスがあるが、この系のガラスは熔融成形時の成分揮発が激しく、またガラス管成形が困難であったり、酸やアルカリに対する耐蝕性に劣ったりするため、ガラスライニング管のガラスライニング層としての用途には使用できない。
実公昭30−9652号公報
上記のような状況に鑑みて本発明はなされたもので、その目的とするところは、管本体とライニングするガラスとにおける熱膨張係数の差が大きくても、製造歩留が高く、例えば管本体にオーステナイト系ステンレス鋼を用いることで優れた耐蝕性を有すると共に、高い信頼性、耐久性を有するものを、高い製造歩留で得ることができるガラスライニング管を提供することにある。
本発明のガラスライニング管は、
金属製管本体の全管内面に、ガラス管を挿入、加熱圧着して形成したガラスライニング層が設けられたガラスライニング管であって、前記管本体が、オーステナイト系ステンレス鋼で形成されていることを特徴とするものであり、
また、金属製管本体の全管内面に、ガラス管を挿入、加熱圧着して形成したガラスライニング層が設けられていると共に、前記管本体の管端部に、該管端部に形成された略同形状の段部に嵌合し接合部材との接合時の突合せ面を形成するガラスリングが設けられたガラスライニング管であって、前記管本体が、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、かつ前記ガラスライニング層と前記ガラスリングとが、該ガラスライニング層の形成時の加熱圧着によって一体化されていることを特徴とするものであり、
さらに、前記ガラスリングは、前記突合せ面の背面側に、該突合せ面方向に向かって径が拡大するテーパ面を有し、かつ前記テーパ面の拡開角が、15°以上50°以下であることを特徴とするものであり、
さらに、前記ガラス管及びガラスリングが、ソーダライム系ガラスであることを特徴とするものであり、
また、金属製管本体の全管内面に、ガラス管を挿入、加熱圧着して形成したガラスライニング層が設けられていると共に、前記管本体の管端部に、該管端部に形成された略同形状の段部に嵌合し接合部材との接合時の突合せ面を形成するガラスリングが設けられたガラスライニング管であって、前記管本体とガラスライニング層との熱膨張係数差が、60〜79×10−7/℃であり、かつ前記ガラスリングが、加熱圧着により前記ガラスライニング層に一体化されていると共に、前記突合せ面の背面側に、該突合せ面方向に向かって径が拡大するテーパ面を有し、該テーパ面の拡開角が、15°以上50°以下であることを特徴とするものであり、
さらに、前記管本体が、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、前記ガラスライニング層が、ソーダライム系ガラスで形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、管本体とライニングするガラスとにおける熱膨張係数の差が大きくても、高い製造歩留で得ることができ、例えば管本体にオーステナイト系ステンレス鋼を用いることで優れた耐蝕性を持たせると共に、ガラスライニングによる高い信頼性、耐久性を有するものを高い製造歩留で得ることができる等の効果を有する。
以下本発明の一実施形態を、図1乃至図6を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態を示す縦断面図であり、図2は図1のガラスライニング管の管端部を拡大して示す断面図であり、図3は図1のガラスライニング管を製造する工程において管本体にガラス管を挿入した状態を示す縦断面図であり、図4は図1のガラスライニング管を製造する工程において管本体にガラス管を挿入した状態を示す縦断面図であり、図5は図1のガラスライニング管の管端部に別のガラスライニング管を接合した状態を示す断面図であり、図6は本発明の一実施形態の変形形態であるガラスライニング管の管端部の一部を拡大して示す断面図である。
図1において、ガラスライニング管1は、熱膨張係数が165×10−7/℃のSUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼によって形成された、例えば内径が105mmの直管により管本体2が形成されている。そして、管本体2の全内面には、管本体2との熱膨張係数差が70×10−7/℃程度となる質量%でSiO71%、Al3%、NaO 16%、KO 2%,CaO 6%,MgO 2%の組成を有する熱膨張係数が95×10−7/℃のソーダ石灰ガラス等のソーダライム系ガラスを溶着して形成された、例えば層厚が1.2mm〜1.8mm程度に形成されたガラスライニング層3を設けて構成されている。
また管本体2は、その管端部4の外周部分にフランジ5が設けられており、フランジ5には複数の取付け孔6が形成されている。さらに、管端部4には、他のガラスライニング管等の接合部材との突合せ接合時の突合せ面7が設けられた管端の内周側部分に、管本体2と同軸に断面形状が略三角形である段部8が全周にわたって形成されている。また、その段部8には、ガラスライニング層3と略同材質のソーダ石灰ガラス等のソーダライム系ガラスで形成され、段部8と同じ断面形状をなす断面形状が略三角形のガラスリング9が管本体2の管軸に対し同軸となるように嵌め込まれ、段部8の内面に溶着されており、ガラスライニング層3と一体化されている。
また、断面形状が略三角形のガラスリング9は、その斜辺部分である突合せ面7の背面側が、突合せ面7方向に向かって径が直線的に拡大する直円錐台状をなすテーパ面10となっている。そして、そのテーパ面10の拡開角、すなわち、テーパ面10の管軸X側の径大開始部分Aと外周側の径大終了部分Bとを結ぶ直線Yと管軸Xとのなす角θが、15°以上50°以下の範囲の値、例えば45°に形成されている。
また、上記のように構成されたガラスライニング管1は、図5に示すように、管端部4に接合部材、例えば別のガラスライニング管1が突き合わせ接合される。すなわち、2本のガラスライニング管1は、それぞれの接合する側の管端部4の突合せ面7の間に、所定の材質で形成された円環状のガスケット11を挟み、互いのフランジ5の取付け孔6に取り付けたボルト12にナット13を螺着し、その際の締結圧によりガスケット11を圧潰、変形させて密着させ、気密に接合がなされる。
次に、上記のように構成されたガラスライニング管1の製造方法を、以下に説明する。
先ず、図3において、オーステナイト系ステンレス鋼のSUS304で形成された内径が105mmの直管状の管本体2と、この管本体2の内径よりも若干小さい外径、例えば90mmで、肉厚が1mm〜3mm程度、例えば2mmの組成が質量%でSiO71%、Al3%、NaO 16%、KO 2%,CaO 6%,MgO 2%であり、熱膨張係数が95×10−7/℃のソーダ石灰ガラスからなり、長さが管本体2よりも多少長くなるように切断した直管状のガラス管14を用意する。このガラス管14は、ダンナー法、ベロー法などの管径に応じた適正な周知の方法によって製造される。
用意したガラス管14は、一端を加熱軟化させて封止すると共に、ガラス管14内に、所定量の加熱により熱分解する膨張剤15、例えばKClO、NaClO、KNO,NHClO,NaNO,NHNOなどのうちの何れか一つを選択して入れ、その後、他端を加熱軟化させて封止する。そして、両端を封止したガラス管14を管本体2に挿入する。
続いて、予め、ガラス管14と略同組成、略同熱膨張係数のソーダ石灰ガラスを用いてプレス成型等により、斜辺部分が拡開角45度のテーパ面10である断面形状が略三角形の所定形状に形成した円環状のガラスリング9を、ガラス管14を挿入した管本体2の管端部4のガラスリング9と同じ断面形状を有するように形成された段部8に挿着する。さらに、管端部4のフランジ5に、管端を覆う略半球状の内面を有する金属キャップ16を図示しないボルト、ナットにより固定し、管端部4を閉塞する。なお、管端部4の閉塞は、必要に応じ、金属キャップ16で覆っても空気の流通が多少確保されるようなものであってもよい。
次に、図4において、ガラス管14を挿入し、ガラスリング9を挿着し、管端部4を金属キャップ16で閉塞した管本体2を、図示しない焼成炉に入れる。そして、管本体2を所定の温度勾配で昇温し、600℃〜700℃に加熱し、この温度状態を所定の時間保持する。全体が加熱されることによりガラス管14が軟化すると共に膨張剤15が熱分解し、発生した気体によってガラス管14の内圧が高まり、ガラス管14が膨張して管本体2の内面に圧着し融着して、ガラスライニング層3が形成される。同時に、ガラスリング9も管端部4の段部8に融着し、またガラスライニング層3とガラスリング9も密着し、完全に溶着し一体化する。なお、ガラス管14の膨張過程で金属キャップ16により管端からの膨出量を制限することで、ガラス管14とガラスリング9の一体化と管本体2の内面への融着が確実に行われる。
そして、所定の保持時間が経過した後、ガラス管14が内面に融着した管本体2を焼成炉内に入れたまま、所定の温度勾配で徐冷する。常温まで温度が降下したら、ガラス管14が融着した管本体2を焼成炉内から取り出し、管端部4に取り付けた金属キャップ16を外す。
なお、上記の管本体2を焼成炉に入れ、600℃〜700℃にまで昇温し、この温度状態を保持し、徐冷して焼成炉から取り出すまでのライニング工程は、オーステナイト系ステンレス鋼の管本体2とソーダ石灰ガラス等のソーダライム系ガラスのガラス管14との熱膨張係数差が大きいため、従来の管本体を炭素鋼で形成した同形状のものに比較し、昇温と保持時間は従来と同様に行ってもよいが、徐冷については、炭素鋼を用いた場合よりも温度勾配を緩やかにし、20%以上長い徐冷時間をかけて行うのが好ましい。温度勾配を緩やかにして徐冷することにより、徐冷過程で発生するガラスリング9の割れ等がさらに低減し、製造歩留が向上することになる。
その後、管端部4の金属キャップ16を外した管本体2は、管端からはみ出したガラス管14を切除し、さらに図示しない砂磨回転研磨板等の平面研磨機を用いて管端部4の端面を突合せ接合時の密着性を高めるよう平坦となるよう研磨する。この端面の平坦加工によって突合せ面7が形成され、図1に示すガラスライニング管1を得る。
次に、上述の実施形態及びこれと同構成であって、ガラスリング9のテーパ面10の拡開角θと、テーパ面10に対応する管端部4の段部8の断面形状とを種々設定して形成した実施例1〜4と比較例a,b、さらに管本体を炭素鋼製とした従来例である比較例cとについて、それぞれの製造歩留(良品率)を算出したところ、表1に示す通りとなった。なお、各例について、同一の焼成条件でそれぞれ100本を作成し、ガラスライニング層3を形成した後のガラス部分(ガラスライニング層3、ガラスリング9)にひびや割れ等があったものを不良として良品率を算出した。
Figure 2007009986
表1に示した良品率の算出結果からテーパ面10の拡開角θによってガラス部分のひびや割れ等の発生率が大きく変わり、拡開角θが45°の上記実施形態である実施例2で高い製造歩留を得ることができる。また、表1から明らかなように、良品率は拡開角θが15°より小さくなると、また50°を超えると大きく低下し、拡開角θが15°以上50°以下の範囲であれば、比較的高い値となり、さらに、30°以上45°以下の範囲であることがより好ましい。
一方、ガラスリング9の略三角形の断面形状については、ガラスリング4の突合せ面7が、接合される例えば別のガラスライニング管1の突合せ面7との間にガスケット11を挟み密着させ、気密を保持しなければならないため、円環状の突合せ面7の幅を一定以上(管径にもよるが、例えば11〜13mm)確保することが必要である。
また、ガラスリング9の厚さ(管軸方向の奥行き寸法)は、管端部4に設けたフランジ5の厚さ等にも制限され、ガラスリング9の突合せ面7の幅を一定以上確保した状態でテーパ面10の拡開角θを小さくしてゆくと、ガラスリング9の断面形状は三角形から次第に四角形に近くなり、そもそもテーパ面10を設けたことによる冷却過程での応力緩和の効果が弱くなり、またフランジ5をボルト12等で締結した際の応力でかえってガラスリング9が割れやすくなり、この点からもテーパ面10の拡開角θは小さくとも15°以上であることが好ましく、より好ましくは30°以上であることを要す。
なお、上記実施形態においては、断面形状が略三角形のガラスリング9のテーパ面10を、突合せ面7方向に向かって径が直線的に拡大する直円錐台状をなす面としたが、これに限るものでなく、例えば、図6に示す変形形態のように構成してもよい。変形形態は、上記実施形態と管本体の段部の断面形状及びガラスリングの断面形状が異なるのみで、他の構成及び製造方法は同じであるため、上記実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、実施形態と異なる本変形形態の構成について説明する。
すなわち、図6において、ガラスライニング管17は、SUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼によって形成された直管状の管本体2の全内面に、ソーダ石灰ガラス等のソーダライム系ガラスのガラスライニング層3が設けられている。また、管本体2の管端部2には、突合せ面7が設けられた管端の内周側部分に、管本体2と同軸に断面形状が略三角形である段部18が全周にわたって形成されている。段部18には、ガラスライニング層3と略同材質のソーダ石灰ガラス等のソーダライム系ガラスで形成され、段部18と同じ断面形状をなす断面形状が略三角形のガラスリング19が管本体2の管軸に対し同軸となるように嵌め込まれ、段部18の内面に溶着され、ガラスライニング層3と一体化されている。
また、断面形状が略三角形のガラスリング19は、その斜辺部分である突合せ面7の背面側が、突合せ面7方向に向かって径が曲線的に拡大する凹曲面をなすテーパ面20となっている。なお、管端部4の段部18は、ガラスリング19の形状に倣い斜辺部分が、凸曲面となっている。そして、そのテーパ面20の拡開角θ、すなわち、テーパ面20の管軸X側の径大開始部分A0と外周側の径大終了部分B0とを結ぶ直線Y0と管軸Xとのなす角θが、15°以上50°以下の範囲の値、例えば45°に形成されている。
このように構成することで、上記実施形態と同様に、管本体に炭素鋼を用いた従来のものと同等の製造歩留を得ることができる。同じように、拡開角θが15°以上50°以下の範囲であれば、比較的高い製造歩留が得られ、さらに、30°以上45°以下の範囲では、より高い製造歩留が得られる。
また、上記実施形態及び変形形態においては、管本体2を熱膨張係数が165×10−7/℃のSUS304のオーステナイト系ステンレス鋼で形成し、ガラスライニング層3を熱膨張係数が95×10−7/℃のソーダ石灰ガラスのソーダライム系ガラスで形成し、両者の熱膨張係数差が70×10−7/℃程度のものとしたが、管本体2とガラスライニング層3とを、熱膨張係数が165〜173×10−7/℃程度のオーステナイト系ステンレス鋼と、100〜400℃における熱膨張係数が94〜105×10−7/℃程度のソーダライム系ガラスを用い、熱膨張係数差が60〜79×10−7/℃程度の組み合わせとなる構成であっても、上記実施形態と略同等の効果を得ることができる。
本発明の一実施形態を示すガラスライニング管の縦断面図である。 図1のガラスライニング管の管端部を拡大して示す断面図である。 図1のガラスライニング管を製造する工程において管本体にガラス管を挿入した状態を示す縦断面図である。 図1のガラスライニング管を製造する工程において管本体にガラス管を挿入した状態を示す縦断面図である。 図1のガラスライニング管の管端部に別のガラスライニング管を接合した状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態の変形形態であるガラスライニング管の管端部の一部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1…ガラスライニング管
2…管本体
3…ガラスライニング層
7…突合せ面
8…段部
9…ガラスリング
10…テーパ面
14…ガラス管
θ…拡開角

Claims (6)

  1. 金属製管本体の全管内面に、ガラス管を挿入、加熱圧着して形成したガラスライニング層が設けられたガラスライニング管であって、前記管本体が、オーステナイト系ステンレス鋼で形成されていることを特徴とするガラスライニング管。
  2. 金属製管本体の全管内面に、ガラス管を挿入、加熱圧着して形成したガラスライニング層が設けられていると共に、前記管本体の管端部に、該管端部に形成された略同形状の段部に嵌合し接合部材との接合時の突合せ面を形成するガラスリングが設けられたガラスライニング管であって、前記管本体が、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、かつ前記ガラスライニング層と前記ガラスリングとが、該ガラスライニング層の形成時の加熱圧着によって一体化されていることを特徴とするガラスライニング管。
  3. 前記ガラスリングは、前記突合せ面の背面側に、該突合せ面方向に向かって径が拡大するテーパ面を有し、かつ前記テーパ面の拡開角が、15°以上50°以下であることを特徴とする請求項2記載のガラスライニング管。
  4. 前記ガラス管及びガラスリングが、ソーダライム系ガラスであることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のガラスライニング管。
  5. 金属製管本体の全管内面に、ガラス管を挿入、加熱圧着して形成したガラスライニング層が設けられていると共に、前記管本体の管端部に、該管端部に形成された略同形状の段部に嵌合し接合部材との接合時の突合せ面を形成するガラスリングが設けられたガラスライニング管であって、前記管本体とガラスライニング層との熱膨張係数差が、60〜79×10−7/℃であり、かつ前記ガラスリングが、加熱圧着により前記ガラスライニング層に一体化されていると共に、前記突合せ面の背面側に、該突合せ面方向に向かって径が拡大するテーパ面を有し、該テーパ面の拡開角が、15°以上50°以下であることを特徴とするガラスライニング管。
  6. 前記管本体が、オーステナイト系ステンレス鋼で形成され、前記ガラスライニング層が、ソーダライム系ガラスで形成されていることを特徴とする請求項5記載のガラスライニング管。
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