JP4009917B2 - センサー付きヒューズの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として自動車用として使用される差し込み式のセンサー付きヒューズの製造方法に関するもので、1枚の導電板からなる長尺状ヒューズ材料の打ち抜きにより、ヒューズの溶断部とヒューズに流れる電流を検出するセンサーとを一体的に形成することを特徴とするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用としてヒューズボックスに装着される一般的なヒューズとしては、米国特許第4023264号公報にて開示された形態のブレード型ヒューズがある。
【0003】
これは、図4に示すように、中央部に一定幅の薄肉部7を長手方向に形成した長尺状ヒューズ材料8を順次プレスにより所定形状に打ち抜くことにより、図5に示すように、ヒューズの通電容量に応じた所定幅の薄肉状溶断部1を左右一対の導電端子2,2と同時に形成して所定長さに切断したヒューズエレメント4の薄肉状溶断部1を含む上半部を耐熱・絶縁性のハウジング5にて保持したものである。
【0004】
前記従来のブレード型ヒューズは自動車の電気系統中に多数使用されているが、多くの場合スローブロー特性(瞬間的な過電流によってはヒューズの溶断は起こらず、過電流が一定時間継続した場合、すなわち過電流が継続すると火災等の危険性のある場合に溶断して危険を未然に防止する機能)を備えている。
【0005】
このため、デッドショート時にはヒューズは溶断するが、ヒューズが溶断しない程度の小さい連続的なショートまたは大きくても短時間の連続的なショート(以下「レアショート」という)領域ではヒューズは溶断しないため、この状態が続くと車両火災が発生する可能性がある。
【0006】
この状態を解決する手段として、特開昭60−203551号公報に開示されている自動車の電気系統における火災予防装置が提案されている。
【0007】
前記特開昭60−203551号公報に開示されている火災予防装置においては、バッテリーと各電装品とを接続する電線に設けられたヒューズとの間に、電流センサーと遮断器を設け、電流センサーからの電線電流信号と各電装品作動検出回路からの負荷電流信号とを比較回路にて比較した結果の超過電流信号をモノステーブルマルチバイブレータを介し、異常パルスとして前記遮断器に信号を送り、各電装品への通電を遮断し保護するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の火災予防装置においては、回路途中に電流センサーを設置するシステムであることから、センサーの設置スペースを確保する必要がある。しかし、昨今の車両における設置スペースの確保は年々難しくなってきており、取付場所が限定されたり、取り付けられないといったことも生じている。
【0009】
また、回路途中に設ける電流センサーとして、前記特開昭60−203551号公報には例としてホール素子を使用したシステムが開示されているが、このホール素子は高価なもので、コストダウンの叫ばれている中ではなかなか使用しずらいものとなっている。
【0010】
さらに、ホール素子のような非接触で電流を検知するものは、一般に、車両に存在するノイズ(例えば磁気ノイズ等)の影響を受けやすいため、真価が得られにくく、ノイズ対策を講じる必要があったり、また、直接接続(回路に直列に接続)するセンサーの場合には、新たに最低2ヶ所の接続点が必要となり、接触点の増加や接触不良による電圧降下、あるいはこの電圧降下による発熱の発生等種々問題を抱えているのが現状である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ヒューズエレメントを、電流を検知するためのシャント(センサー)と兼用できるようにして、ヒューズとセンサーを1枚の導電板から打ち抜きにより一体的に形成し、該エレメントの上半部を耐熱・絶縁性ハウジングに挿入保持することを特徴とし、エレメントの薄肉状溶断部(以下「溶断部」という)の電圧降下をエレメントの導電端子下半部の内側に一体的に設けた薄肉状オス端子(以下「検出端子」という)により検出可能としたものである。
【0012】
すなわち、本発明は、中央に長手方向に沿って一定幅の薄肉部7を形成した1枚の導電板からなる長尺状ヒューズ材料8を間欠的に移送しつつ所定長さに打ち抜いてヒューズエレメント4を形成する過程において、左右一対の導電端子2,2間の上部が連結するように薄肉部7をヒューズの通電容量に応じた所定幅に打ち抜いて溶断部1を形成すると同時に、該左右一対の導電端子2,2の下半部内側には左右一対の検出端子3,3を前記導電端子2,2と平行かつ一体的に連結させた状態にて打ち抜くことによりセンサー付きヒューズエレメント4aを一体的に形成し、該センサー付きヒューズエレメント4の上半部を耐熱・絶縁性ハウジング5内に挿入保持することを特徴とするセンサー付きヒューズの製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。
図1は、本発明によって形成されたセンサー付きヒューズ9の分解斜視図であり、このセンサー付きヒューズ9は、図2に示すような1枚の亜鉛(Zn)合金製導電板からなる長尺状ヒューズ材料8の中央に長手方向に沿って一定幅の薄肉部7を切削により形成し、この長尺状ヒューズ材料8を間欠的に移送しつつ、図3示すように、左右一対の導電端子2,2と、その上半部にヒューズの通電容量に応じた溶断部1を薄肉部7の部分から連結させて打ち抜くと共に、該導電端子2,2の下半部内側に検出端子3,3を薄肉部7から一体的に連結させて打ち抜いて図1に示すようなセンサー付きヒューズエレメント(以下「エレメント」という)4aを形成し、次いで、このエレメント4aの上半部に耐熱・絶縁性を有する透明樹脂製で扁平状に形成されたハウジング5を挿入固定することによって形成される。
【0014】
本発明によって形成されたセンサー付きヒューズ9は、図1の下部に二点鎖線にて示す端子台13に設けられた左右一対の導電端子2,2の挿入可能なヒューズ用メス端子14,14とその内側の左右一対の薄肉状オス端子3,3の挿入可能な信号検出用メス端子15,15に挿入される。
【0015】
図7は、本発明によって形成されたセンサー付きヒューズ9を使用した自動車の電気回路で、バッテリ10の直後に継電器11が設置され、その下流側において各負荷A,B,Cに対応してセンサー付きヒューズ9a,9b,9cが並列に配置されたものであり、ヒューズ用メス端子14,14はそれぞれバッテリー10の上流に配置された継電器11側と負荷A,B,C側に接続され、信号検出用メス端子15,15は前記継電器11と連結させた判断部12に接続されている。
【0016】
この回路の場合には、センサー付きヒューズ9a,9b,9cと各負荷A,B,Cのいずれかの間でデッドショートが起これば、従来のヒューズと同様に、センサー付きヒューズ9のエレメント溶断部1が溶断して、その回路のみが遮断される。
【0017】
また、センサー付きヒューズ9のエレメント溶断部1に流れる電流に対して検出端子3,3より信号が常に出力されており、その信号は常に判断部12に入力されている。
【0018】
各センサー付きヒューズ9a,9b,9cと各負荷A,B,C間においてレアショート等の異常を判断した場合には、判断部12に異常信号(継電器ON信号)が出力され、バッテリー10直後に設置された継電器11が断(OFF)の状態となり、全回路が遮断される。
【0019】
また、図8は、各負荷A,B,Cに対応してそれぞれセンサー付きヒューズ9a,9b,9cと継電器11a,11b,11cとが対となって並列に配置されたものであり、この回路の場合には、センサー付きヒューズ9a,9b,9cとA,B,Cいずれかの負荷との間においてデッドショートが起これば、従来のヒューズと同様にそのセンサー付きヒューズ9が設置されている回路は個々に遮断され、レアショートが発生した場合には、図7の場合と異なり異常の起こった回路のみを遮断することができる。
【0020】
【作用】
本発明によって形成されたセンサー付きヒューズにおいては、デッドショート時には従来のヒューズと同様にエレメントの溶断部1が溶断し、さらに、レアショート時にはエレメントの溶断部1が電流検知のシャント(センサー)として機能し、エレメント溶断部に流れる電流(実際にはエレメントの両端にかかる電圧)をエレメントの導電端子2,2と一体的に設けた検出端子3,3にて出力可能となる。
【0021】
なお、ヒューズはJASO D612に規定されている通り、一定の電流で、一定の時間内に溶断するように規定されており、この規定を満たすべく溶断部の寸法管理はもちろんのこと、抵抗値においても規格幅を定めて管理されているのが普通であって、その抵抗値の分布は図6に示すように正規分布であり、また、一般のシャントにおける抵抗のバラツキは階級により±0.1〜1.0%であり、ヒューズにおける抵抗のバラツキは±3%であって、シャントと比べるとバラツキは大きいが、異常電流の判定レベルはせいぜい±1Aの能力があればよいので、ヒューズエレメントは、シャントとして十分使用できる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、中央に長手方向に沿って一定幅の薄肉部を予め形成した1枚の亜鉛(Zn)合金製導電板からなる長尺状ヒューズ材料を間欠的に移送しつつ、左右一対の導電端子間の上半部に溶断部を連結させると共に下半部内側に検出端子を一体的に連結させたセンサー付きヒューズエレメントが打ち抜きにより形成できるので製造効率がよい。
【0023】
本発明によって形成されたセンサー付きヒューズによれば、ヒューズ機能とセンサー機能とを一つのエレメントに一体的に兼ね備えたことでコンパクトなセンサー付きヒューズが提供できる。
【0024】
さらに、本来ヒューズとして作用するエレメント(溶断部)を電流検知のシャント(センサー)として利用することで、特別に電流センサーを必要としない。
【0025】
また、従来のヒューズの空いたスペース(導電端子の下半部内側)に検出端子を設けたことで、従来のヒューズの外観寸法内で作製することができるため、エレメント形成の際の材料取りに無駄がなく、また従来のヒューズ取付スペース内で対応でき、特別なスペースを必要としない。
【0026】
また、従来のヒューズの機能も備えているため、継電器の故障(ショート故障)の際でも従来通りの方法で回路の保護が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサー付きヒューズの分解斜視図。
【図2】本発明に係る長尺状ヒューズ材料の部分斜視図。
【図3】本発明に係るセンサー付きヒューズの材料取りを示す正面図。
【図4】従来のブレード型ヒューズの材料取りを示す正面図。
【図5】従来のブレード型ヒューズの分解斜視図。
【図6】ヒューズの抵抗値の分布図。
【図7】本発明に係るセンサー付きヒューズを使用した自動車の電気回路の一例。
【図8】本発明に係るセンサー付きヒューズを使用した自動車の電気回路の他の一例。
【符号の説明】
1 薄肉状溶断部 15 信号検出用メス端子
2 導電端子
3 薄肉状オス端子
4 ヒューズエレメント
4aセンサー付きヒューズエレメント
5 ハウジング
7 薄肉部
8 長尺状ヒューズ材料
9 センサー付きヒューズ
10 バッテリー
11 継電器
12 判断部
13 端子台
14 ヒューズ用メス端子

Claims (1)

  1. 中央に長手方向に沿って一定幅の薄肉部7を形成した1枚の導電板からなる長尺状ヒューズ材料8を間欠的に移送しつつ所定長さに打ち抜いてヒューズエレメント4を形成する過程において、左右一対の導電端子2,2間の上部が連結するように薄肉部7をヒューズの通電容量に応じた所定幅に打ち抜いて薄肉状溶断部1を形成すると同時に、該左右一対の導電端子2,2の下半部内側には左右一対の薄肉状オス端子3,3を前記導電端子2,2と平行かつ一体的に連結させた状態にて打ち抜くことによりセンサー付きヒューズエレメント4aを一体的に形成し、該センサー付きヒューズエレメント4aの上半部を耐熱・絶縁性ハウジング5内に挿入保持することを特徴とするセンサー付きヒューズの製造方法。
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