JP4003853B2 - 電子楽器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽器に関し、特に、2人で演奏することができる連弾モード付の電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子ピアノや電子オルガン等の電子鍵盤楽器において、鍵盤部を低音側と高音側とに2分割し、低音側の音色をベース弦楽器に、高音側の音色をピアノに割当てて演奏するようにしたものが知られている。このような電子鍵盤楽器では1人の演奏者が左手でベースを弾き、右手でピアノを弾くことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電子鍵盤楽器の使用形態として次のようなものが考えられる。例えば、家庭内で1台の電子鍵盤楽器を使って親子2人で連弾したいという要望がある。従来の電子鍵盤楽器では上述のように鍵盤部を2分割できるものが考えられているが、これはあくまでも1人での演奏を想定しており、1台を2人で連弾するようなことは想定されていなかった。
【0004】
本発明は、上記要望に応え、1台を2人で使用して連弾をすることが容易にできる電子楽器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、鍵盤装置の鍵盤を2つに分割する連弾モードを選択するための連弾モード指示手段と、鍵盤を分割する分割ポイント、ならびに分割された鍵盤毎の音色およびトランスポーズ情報を含む連弾パラメータを格納したパラメータ記憶手段と、音源装置とを具備し、前記連弾モード指示手段からの指示に応答して前記連弾パラメータを音源装置に転送するように構成した点に特徴がある。
【0006】
この特徴によれば、連弾モード指示手段から連弾モードが指示されると、鍵盤装置の鍵盤は2つに分割され、分割された鍵盤のそれぞれに対応した連弾パラメータが音源装置に転送される。したがって、1台の電子楽器を2台の電子楽器として使用でき、連弾が可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る電子ピアノの構成を示すブロック図である。同図において、CPU1は、プログラムメモリに格納されている制御プログラムやパラメータに従って各構成部分を制御する。楽音波形メモリ3には複数の音色に対応した波形データおよび該波形データを制御して楽音を生成するための音色パラメータが記憶されている。音色パラメータには前記波形データのアドレス情報やエンベロープ制御情報等が含まれている。
【0008】
自動演奏データメモリ4には自動演奏用の演奏情報が格納されている。プログラムメモリ2、楽音波形メモリ3、および自動演奏データメモリ4はROMで実現することができる。自動演奏データメモリ4は図示しないインタフェースを介して外部から脱着自在に装着できるCD−ROMやカード形ROMであってもよい。RAM5はCPU1のワークエリアおよびバッファとして使用される。RAM5は、バッテリによってバックアップされているのが好ましい。前記音色パラメータは、書換えできるようにRAM5に格納しておいてもよい。
【0009】
鍵盤装置6は複数の鍵(キー)からなる鍵盤と、キーオンやキーオフを示すキーイベント情報や押鍵強さつまりベロシティを示すタッチ情報を検出するため各キー毎に設けられたキースイッチ(図示せず)とからなる。通常、キースイッチはベロシティを検出するため、検出高さ位置の異なる2つのスイッチからなる。鍵盤インタフェース回路7は、前記キースイッチの出力信号に基づいてキーイベント情報やタッチ情報を生成し、これらの情報はキーナンバに対応付けられてRAM5に記憶される。ペダル16は、楽音にダンパ効果等を与えるためのものであり、少なくとも2つ設けられている。
【0010】
操作パネル8は複数の操作スイッチを有する。操作スイッチには、電源のオン・オフスイッチや音色を指示する音色スイッチのほか、連弾モードでの演奏が可能なように連弾モードスイッチを含む。パネルインタフェース回路9は、それぞれの操作スイッチのオン・オフを示すスイッチ・イベント情報を生成し、これらの情報はキーナンバに対応付けられたビットからなるパネルマップとしてRAM5に記憶される。操作パネル8は、CPU1での制御結果等を表示するため、例えば液晶画面からなるディスプレイ(図示せず)を有することができる。
【0011】
音源回路10は、デジタル制御オシレータ(DCO)、デジタル制御フィルタ(DCF),デジタル制御アンプ(DCA)、およびエフェクタとしてのデジタル信号プロセッサ(DSP)を有し、楽音波形メモリ3から読み出した波形データに基づいて楽音信号を生成し出力する。音源回路10はさらに定位を決定するパンニング機能を有する。
【0012】
音源回路10から出力された楽音信号はD/A変換器11でアナログ信号に変換され、アンプ12で増幅された後、スピーカ13を通じて発音される。スピーカは左右1対設けられる。上記各構成部分はD/A変換器11、アンプ12、およびスピーカ13を除き、データバス14を通じて互いに接続されている。
【0013】
MIDI情報としての演奏情報を得るため、必要に応じてMIDIインタフェース15を備えることができる。また、自動演奏データメモリ4にはメモリカードやフロッピディスク装置等から自動演奏データを読み込むためのインタフェースを備えることができる。
【0014】
次に、上記構成の電子楽器における処理を説明する。まず、図3のフローチャートを参照して連弾モード処理を含むメインルーチンを説明する。まず、操作パネル8の電源スイッチが投入されて電源が入ると、ステップS1ではCPU1、RAM5、音源回路10を構成するLSIのパラメータ等を初期化する。ステップS2のスイッチイベント処理では、操作パネル8上に設けられた連弾モードスイッチを含む各種スイッチの状態を読み込み、これらのスイッチで指示された処理をする。
【0015】
ステップS3の連弾モード処理では、連弾モードスイッチのオン操作に応答して鍵盤を分割し、各分割部分に応じたパラメータを設定するための処理を行う。ステップS4の鍵盤イベント処理では、鍵盤装置6の各キー毎に設けられているキースイッチの出力を読み込み、キーナンバやタッチ情報の検出をする。連弾モードでは後述のパラメータに従って各キーの読み替えが行われる。
【0016】
ステップS5のMIDI処理では、MIDIインタフェース15を通じて入力されるMIDIイベントを処理する。ステップS6では、自動演奏データメモリ4から伴奏等のための自動演奏情報を読み込んで自動演奏処理をする。ステップS7では、例えば、発音中の音に効果を付与するための処理を行う。
【0017】
次に、前記連弾モード処理を説明する。図4は連弾モード処理のフローチャートであり、前記スイッチイベントの発生に応答してスタートする。ステップS10では、連弾モードスイッチがオンか否かを判断する。この判断が肯定ならばステップS11に進み、連弾パラメータを読み出す。ステップS12では読み出した連弾パラメータを音源回路10にセットする。これによって、音源回路10は連弾モードで動作し、鍵盤装置6やペダル16の操作に応じて、2台の電子ピアノで演奏したと感じさせるように発音される。
【0018】
図5は、連弾パラメータの一例を示す図である。同図において、分割ポイント(Split Point) は鍵盤装置6のどのキーで鍵盤を分割するかを決定するパラメータである。ここではC4のキーが分割ポイントであり、このキーを含む高音のキーは高音側と規定され、このキーよりも低音のキーは低音側と規定される。
【0019】
上音色(Upper Tone)および下音色(Lower Tone)は、それぞれ前記分割ポイントで規定された高音側および低音側の音色を規定する。ここでは、分割された両方のキーはいずれも「ピアノ1:Piano 1 」の音色に設定される。すなわち、同じ音色で発音するピアノが2台設定されたことになる。
【0020】
上パン(Upper Pan)および下パン(Low Pan) は、サウンドシステムつまりスピーカ13のそれぞれの音量を変化させて音像の定位を規定するパラメータであり、通常は電子ピアノの中央部分に定位がプリセットされている。したがって、この定位を低音側は低音方向に、高音側は高音方向に移動させて分離を良好にするためパラメータを変更する。ここでは、上音色パン(Upper Tone Pan) を右つまり高音側に、下音色パン(Low Tone Pan) を左つまり低音側にそれぞれαだけ移動させる。
【0021】
上トランスポーズ(Upper Transpose)および下トランスポーズ(Low Transpose)は、分割した鍵盤の高音側および低音側の各キーをトランスポーズさせるパラメータ(トランスポーズ情報)である。ここでは、高音側で1オクターブ下げる一方、低音側で2オクターブ上げている。これは低音側よりも高音側の方が多く使用される傾向の曲を演奏することを想定したものであり、トランスポーズさせる程度はこれに限定されない。なお、分割された一方を高音側、他方を低音側と呼んでいるが、双方は同じ音域に設定できるのはもちろんである。
【0022】
ペダル16は左右に2つ設けられていて、通常はそれぞれ異なる機能のペダルとして設けられている。しかし、ここでは、右ペダル(Right Pedal) および左ペダル(Left Pedal)を、それぞれ高音側のダンパペダルおよび低音側のダンパペダルとして使用するようにアサインする。
【0023】
なお、これらのパラメータのうち分割ポイントと音色設定のパラメータと、トランスポーズ情報とは必須であるが、パンニングのパラメータとペダルを割当てるパラメータとはそれぞれ任意に付加することができるようにしもよい。
【0024】
図1は本実施形態の電子ピアノの要部機能を示すブロック図である。同図において、連弾モードスイッチ17は操作パネル8上に設けられるものである。パラメータ記憶部18には予め連弾パラメータ(図5参照)が格納されていて、この連弾パラメータは連弾モードスイッチ17がオン操作されると、音源回路10に読み出される。連弾パラメータはROMに格納した固定データであってもよいし、演奏者がコントロールパネル2から入力できるRAMデータであってもよい。
【0025】
以上のように、本実施形態では、連弾モードを選択できるスイッチを有し、鍵盤装置の鍵盤を2つに分割して、分割鍵盤のそれぞれに対応した連弾パラメータを設定できるようにした。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、1台の電子楽器の鍵盤が2つに分割され、それぞれを独立した電子楽器として使用できる。したがって、必要なときに容易に2人で連弾をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電子楽器の要部機能を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る電子楽器のハード構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る電子楽器のメインルーチンを示すフローチャート図である。
【図4】 連弾モード処理のフローチャートである。
【図5】 連弾パラメータの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…CPU、 6…鍵盤装置、 8…操作パネル、 10…音源回路、 17…連弾モードスイッチ、 18…パラメータ記憶部
Claims (2)
- 鍵盤装置の鍵盤を2つに分割する連弾モードを選択するための連弾モード指示手段と、
鍵盤を分割する分割ポイント、ならびに分割された鍵盤毎の音色およびトランスポーズ情報を含む連弾パラメータを格納したパラメータ記憶手段と、
音源装置と、
少なくとも二つのペダルとを具備し、
前記連弾パラメータには、分割された一方の鍵盤用に前記ペダルの1つを割り当て、分割された他方の鍵盤用には前記ペダルの他の1つを割り当てるパラメータがさらに含まれており、
前記連弾モード指示手段からの指示に応答して前記パラメータ記憶手段から前記連弾パラメータを音源装置に転送することを特徴とする電子楽器。 - 前記連弾パラメータには、分割された鍵盤毎に定位を変化させるパラメータがさらに含まれていることを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
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JP19009898A Expired - Lifetime JP4003853B2 (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | 電子楽器 |
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