JP3999415B2 - 内燃機関のバルブタイミング変更装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング変更装置 Download PDF

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    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油室内に一対の作動油室を区画形成するシール装置備えた内燃機関のバルブタイミング変更装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の運転中に吸気弁または排気弁の開閉タイミングを変更するためのバルブタイミング変更装置は、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動される回転体と、吸気弁または排気弁を駆動するカムシャフトとの間に設けられ、回転体に対してカムシャフトを相対回動させて吸気弁または排気弁の開閉タイミングを変更するようにしてある。
【0003】
例えば特開平9−324612号公報には、内燃機関のクランクシャフトによって回転されるスプロケット(回転体)と共に回転するハウジングと、このハウジング内に収容されて、カムシャフトと共に回転するロータとを主要素として相対回動手段が構成され、この相対回動手段によってスプロケット(回転体)をカムシャフトに対して相対回動させるようにしたバルブタイミング装置が示されている。
【0004】
前記相対回動手段は、作動油圧によって駆動されるようになっており、ハウジング内には油室が形成され、ハウジングとロータとの間には油室内に一対の作動油室を区画形成するシール装置が設けられている。なお、前記シール装置によって区画された一対の作動油室は、この従来例においてはハウジング内に4組形成されている。
【0005】
これによって、前記従来のバルブタイミング変更装置は、一対の作動油室に作動油を選択的に吸排して、ハウジングとロータとを相対回動させることによって吸気弁または排気弁の開閉タイミングを変更するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、内燃機関が運転されるとき、前記ロータが連結されたカムシャフトは、バルブスプリングによる交番荷重を受ける。これによって、前記シール装置によって区画された一対の作動油室の作動油圧が、交番荷重の影響を受けて交番的に変動することになる。
【0007】
ここで、前記従来例にあっては、前記油室内に一対の作動油室を区画形成するシール装置が、ハウジングとロータとの何れか一方に形成された1つのシール溝と、このシール溝に装着され、何れか他方の部材に接するシール部材とによって形成されている。
【0008】
このため、前記一対の作動油室の油圧が交番的に変動すると、シール部材がシール溝内を移動してシール溝の両側面に衝突することが繰り返されることになり、その結果、シール部材の衝突音(打音)を生じたり、衝突によるシール部材の異常摩耗が生じる虞があった。
【0009】
これを対策するために、前記シール部材がシール溝内で移動することを防止するために、シール部材とシール溝との間の隙間を可及的に小さくすることが考えられるが、この場合には、シール溝とシール部材との熱膨張を考慮して、シール溝を形成する部材とシール部材との線膨張係数を等しくしなければならず、シール部材の材料を選択する自由度が小さくなる。
【0010】
本発明は前記従来の実情に鑑みて案出されたもので、シール部材の衝突音の発生や、衝突によるシール部材の異常摩耗を防止すると共に、シール部材を広範な材料から選択可能なシール装置備えた内燃機関のバルブタイミング変更装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1記載の発明は、内燃機関の回転に同期して回転される回転体と、吸気弁または排気弁を駆動するカムシャフトとの間に設けられ、回転体に対してカムシャフトを相対回動させて吸気弁または排気弁の開閉タイミングを変更可能な内燃機関のバルブタイミング変更装置において、一対の作動油室の一方に作動油を供給すると共に、他方の作動油を排出することによって前記回転体をカムシャフトに対して相対回動させる相対回動手段と、この相対回動手段に形成された軸方向の油室と、内燃機関に取り付けられると共に、前記軸方向の油室内に配置され、外周部を経由して前記一対の作動油室に作動油を供給、もしくは、排出する一対の通路が形成されたスパイダと、このスパイダと前記軸方向の油室との間に設けられて前記軸方向の油室内に前記一対の作動油室にそれぞれ連通する一対の室を区画形成するシール装置とを備え、前記シール装置が、油室形成部材とスパイダとの何れか一方に形成された2つのシール溝と、この2つのシール溝のそれぞれにシール溝内を移動可能に装着され、何れか他方の部材に接することが可能なシール部材と、この2つのシール部材によって、シール部材の間に形成された中間室と、を備え構成にしてある。
【0015】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記相対回動手段が、回転体とカムシャフトとの何れか一方と共に回転するハウジング部材と、このハウジング部材内に配置されて回転体とカムシャフトとの何れか他方と共に回転するベーン部材とを主要素として構成されており、前記軸方向の油室前記相対回動手段のベーン部材に形成されている構成にしてある。
【0016】
また、請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成において、前記シール部材の間に形成された中間室が大気開放されてなる構成にしてある。
【0017】
また、請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成において、前記シール溝及びシール部材の断面形状が略矩形状に形成されてなる構成にしてある。
【0018】
また、請求項5記載の発明は、内燃機関の回転に同期して回転される回転体と、吸気弁または排気弁を駆動するカムシャフトとの間に設けられ、回転体に対してカムシャフトを相対回動させて吸気弁または排気弁の開閉タイミングを変更可能な内燃機関のバルブタイミング変更装置において、前記回転体とカムシャフトとの何れか一方と共に回転し、作動油室を形成するハウジング部材と、このハウジング部材の作動油室内に配置され、回転体とカムシャフトとの何れか他方と共に回転するベーン部材と、前記ハウジング部材とベーン部材との間に設けられて作動油室一対となるよう区画形成するシール装置とを備え、前記シール装置が、ハウジング部材とベーン部材との何れか一方に形成された2つのシール溝と、この2つのシール溝のそれぞれにシール溝内を移動可能に装着され、何れか他方の部材に接することが可能なシール部材と、この2つのシール部材によって、シール部材の間に形成された中間室と、を備えてなることを特徴とする構成にしてある。
【0019】
また、請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成において、前記シール部材の間に形成された中間室が大気開放されてなる構成にしてある。
【0020】
また、請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成において、前記シール溝及びシール部材の断面形状が略矩形状に形成されてなる構成にしてある。
【0021】
また、請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成において、前記ハウジング部材が略環状のハウジング本体とこのハウジング本体の開口端を覆う板部材とから構成され、前記シール部材の間に形成された中間室が、ハウジング本体と板部材との間に形成された溝及びハウジング部材とベーン部材との間に形成された溝を介して大気開放されてなる構成にしてある。
【0022】
ここで、前記シール部材は、金属材料や合成樹脂材料等、各種材料から選択され、形成される。
【0023】
また、請求項9記載の発明は、内燃機関の回転に同期して回転される回転体と、吸気弁または排気弁を駆動するカムシャフトとの間に設けられ、回転体に対してカムシャフトを相対回動させて吸気弁または排気弁の開閉タイミングを変更可能な内燃機関のバルブタイミング変更装置において、一対の作動油室の一方に作動油を供給すると共に、他方の作動油を排出することによって前記回転体をカムシャフトに対して相対回動させる相対回動手段と、この相対回動手段に形成された油室と、内燃機関に取り付けられると共に、前記油室内に配置され、外周部を経由して前記一対の作動油室に作動油を供給、もしくは、排出する一対の通路が形成されたスパイダと、前記油室の開口側を封止する封止装置と、前記油室内に前記一対の作動油室にそれぞれ連通する一対の油室を区画形成するシール装置とを備え、前記封止装置が、前記スパイダに形成された封止溝と、この封止溝内に装着される封止部材とから構成され、前記シール装置は、前記スパイダに形成された2つのシール溝と、この2つのシール溝のそれぞれにシール溝内を移動可能に装着され、何れか他方の部材に接することが可能な2つのシール部材とで構成されている。
【0030】
先ず、請求項記載の発明においては、次のように作動する。即ち、前記回転体が内燃機関に同期して回転され、バルブタイミング変更装置を介してカムシャフトが回転される。これによって、前記カムシャフトが吸気弁または排気弁を駆動する。
【0031】
前記回転体に対するカムシャフトの相対回動は、回転体とカムシャフトとの何れか一方と共に回転するハウジング部材と何れか他方と共に回転するベーン部材とを主要素として構成される相対回動手段によって行われる。この場合に、前記相対回動手段への作動油の吸排は、油室形成部材内にシール装置によって区画形成された作動油室を介して行われる。
【0032】
前記回転体に対してカムシャフトが相対回動されることによって、カムシャフトの回転位相が変更され、その結果、吸気弁または排気弁の開閉タイミングが変更される。
【0033】
ここで、前記シール装置によって油室内に区画形成された作動油室の作動油圧が変動した場合、シール装置は次のように作動する。
【0034】
即ち、前記一対の作動油室の一方が高圧となることによって、この高圧の作動油室側のシール部材は高圧の作動油によって押圧され、油室形成部材と区画部材との何れか一方に形成されたシール溝内を中間室側に移動し、このシール溝の中間室側の側面に接すると同時に油室形成部材と区画部材との何れか他方に接して、液密封止を司る。この状態で、前記一対の作動油室の作動油圧が交番的に変動すると、高圧の作動油室側のシール部材はシール溝の中間室側の側面及び油室形成部材と区画部材との何れか他方に接した状態を持続して液密封止を司る。一方、低圧の作動油室側のシール部材は、高圧の作動油室の圧力を受けないから、シール溝の中間室側の側面及び油室形成部材と区画部材との何れか他方に接した状態を持続して液密封止を司ることになる。つまり、前記一対の作動油室の作動油圧が交番的に変動しても、シール部材はシール溝内を移動することがない。
【0035】
このとき、前記油室形成部材と区画部材とが相対移動することがある場合、高圧の作動油室側のシール部材は高圧の作動油によって押圧されているから、シール溝の中間室側の側面に接した状態が持続され、封止作用を持続する。一方、低圧の作動油室側のシール部材は、シール溝の中間室側の側面に接した状態から低圧の作動油室側に移動しようとすると、中間室内に負圧を生じることになり、低圧の作動油によって押圧されることになるから、結局、シール溝の中間室側の側面に接した状態が持続され、封止作用を持続する。
【0036】
これによって、前記作動油室の作動油圧が変動した場合はもとより、油室形成部材と区画部材とが相対移動した場合においても、シール部材はシール溝内を移動することがなく、作動油室間の液密封止を司ることになる。また、前記シール溝とシール部材との熱膨張に格別注意を払う必要がない。
【0037】
したがって、シール部材の衝突音の発生や、衝突によるシール部材の異常摩耗を防止すると共に、シール部材を広範な材料から選択可能なシール装置を備えた内燃機関のバルブタイミング変更装置が得られる。
【0038】
また、請求項記載の発明は、前記油室形成部材が、相対回動手段のベーン部材であるから、別体の油室形成部材を設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。
【0039】
また、請求項記載の発明にあっては、前記シール部材の間に形成された中間室が大気開放されてなるから、シール部材はそれぞれ高圧の作動油室の圧力または低圧の作動油室の圧力に押圧されて、容易にシール溝の中間室側の側面に接して、シール機能を発揮することが可能となる。
【0040】
また、請求項記載の発明にあっては、前記シール溝及びシール部材の断面形状が略矩形状に形成されているから、シール部材の接触面積、即ちシール部材がシール溝の中間室側の側面に接する面積及び油室形成部材と区画部材との何れか他方に接する面積が大きく確保でき、シール性を向上させることができる。
【0041】
また、請求項記載の発明においては、次のように作動する。即ち、前記回転体が内燃機関に同期して回転され、バルブタイミング変更装置を介してカムシャフトが回転される。これによって、前記カムシャフトが吸気弁または排気弁を駆動する。
【0042】
前記回転体に対するカムシャフトの相対回動は、回転体とカムシャフトとの何れか一方と共に回転するハウジング部材内の作動油室に作動油を吸排して、このハウジング部材とベーン部材とを相対回動することによって行われる。この場合に、前記作動油室への作動油の吸排は、油圧制御装置によって制御可能である。
【0043】
前記回転体に対してカムシャフトが相対回動されることによって、カムシャフトの回転位相が変更され、その結果、吸気弁または排気弁の開閉タイミングが変更される。
【0044】
ここで、前記シール装置によって油室内に区画形成された作動油室の作動油圧が変動した場合、シール装置は次のように作動する。
【0045】
即ち、前記一対の作動油室の一方が高圧となることによって、この高圧の作動油室側のシール部材は高圧の作動油によって押圧され、油室形成部材と区画部材との何れか一方に形成されたシール溝内を中間室側に移動し、このシール溝の中間室側の側面に接すると同時に油室形成部材と区画部材との何れか他方に接して、液密封止を司る。この状態で、前記一対の作動油室の作動油圧が交番的に変動すると、高圧の作動油室側のシール部材はシール溝の中間室側の側面及び油室形成部材と区画部材との何れか他方に接した状態を持続して液密封止を司る。一方、低圧の作動油室側のシール部材は、高圧の作動油室の圧力を受けないから、シール溝の中間室側の側面及び油室形成部材と区画部材との何れか他方に接した状態を持続して液密封止を司ることになる。つまり、前記一対の作動油室の作動油圧が交番的に変動しても、シール部材はシール溝内を移動することがない。
【0046】
このとき、前記油室形成部材と区画部材とが相対移動することがある場合、高圧の作動油室側のシール部材は高圧の作動油によって押圧されているから、シール溝の中間室側の側面に接した状態が持続され、封止作用を持続する。一方、低圧の作動油室側のシール部材は、シール溝の中間室側の側面に接した状態から低圧の作動油室側に移動しようとすると、中間室内に負圧を生じることになり、低圧の作動油によって押圧されることになるから、結局、シール溝の中間室側の側面に接した状態が持続され、封止作用を持続する。
【0047】
これによって、前記作動油室の作動油圧が変動した場合はもとより、油室形成部材と区画部材とが相対移動した場合においても、シール部材はシール溝内を移動することがなく、作動油室間の液密封止を司ることになる。また、前記シール溝とシール部材との熱膨張に格別注意を払う必要がない。
【0048】
したがって、シール部材の衝突音の発生や、衝突によるシール部材の異常摩耗を防止すると共に、シール部材を広範な材料から選択可能なシール装置を備えた内燃機関のバルブタイミング変更装置が得られる。
【0049】
また、請求項記載の発明にあっては、前記シール部材の間に形成された中間室が大気開放されてなるから、シール部材はそれぞれ高圧の作動油室の圧力または低圧の作動油室の圧力に押圧されて、容易にシール溝の中間室側の側面に接して、シール機能を発揮することが可能となる。
【0050】
また、請求項記載の発明にあっては、前記シール溝及びシール部材の断面形状が略矩形状に形成されているから、シール部材の接触面積、即ちシール部材がシール溝の中間室側の側面に接する面積及び油室形成部材と区画部材との何れか他方に接する面積が大きく確保でき、シール性を向上させることができる。
【0051】
また、請求項記載の発明にあっては、前記シール部材の間に形成された中間室が、ハウジング本体と板部材との間に形成された溝及びハウジング部材とベーン部材との間に形成された溝を介して大気開放されているから、大気開放のために通気孔を穿設する場合に比較して、溝が容易に形成できる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、内燃機関のバルブタイミング変更装置に適用した態様として、図面に基づいて詳述する。
【0053】
図1は本発明の実施の形態を示す、内燃機関のバルブタイミング変更装置を断面して示す説明図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1の要部を拡大して示す断面図、図4乃至図6は図2の要部を拡大して示す断面図である。
【0054】
図において、1は内燃機関の吸気弁または排気弁を駆動するカムシャフトで、この実施の形態においては吸気弁を駆動するカムシャフトである。
【0055】
前記カムシャフト1はシリンダヘッド2に固定した軸受け(図示せず)によって回転自在に支持されている。また、前記図外の軸受けよりも図1において右側のカムシャフト1の基幹部(図示せず)には、カムが形成されており、このカムによって吸気弁が開閉駆動されるようになっている。
【0056】
3は内燃機関のフロントカバー4側に取付けられるスパイダで、このスパイダ3は軸部3aとカバー部3bとから形成されている。前記スパイダ3の軸部3aは、後に詳述する油室形成部材としてのベーン部材30に形成した軸方向の油室24内に挿入されている。
【0057】
即ち、前記ベーン部材30(後に詳述する)が油室形成体となってこのベーン部材30内に油室24が形成されており、この油室24内にスパイダ3(詳しくはスパイダ3の軸部3a)が区画部材として配置されている。
【0058】
前記スパイダ3の軸部3aには、軸方向の通路5,6と、周溝7が形成してある。前記軸方向の通路5,6は軸部3aの端面に開口しており、通路5の開口端は栓部材8によって封止されている。また、前記通路5は半径方向通路9を介して周溝7に連通している。
【0059】
前記油室形成部材としてのベーン部材30(後に詳述する)とスパイダ3との間には、油室24の開口側を封止する封止装置10が設けられていると共に、油室24内に一対の室25,26を区画形成するシール装置11が設けられている。
【0060】
前記封止装置10は、スパイダ3の軸部3aに、図1において周溝7よりも左側位置に形成された封止溝12と、この封止溝12に装着されてベーン部材30(油室24の内周)に接することが可能な封止部材13とから形成してある。前記封止部材13は金属材料や合成樹脂材料等の各種材料から選択される。また、前記封止溝12及び封止部材13の断面形状は略矩形状に形成されている。
【0061】
なお、前記封止溝12の底部側にばね部材を配設して、封止部材13のベーン部材30(油室24の内周)へ接触圧力を高めるようにしてもよい。また、前記封止装置10は、ベーン部材30(油室24の内周)に封止溝を設け、この封止溝内に、スパイダ3に接することが可能な封止部材を設ける構成としてもよいものである。
【0062】
前記シール装置11は、スパイダ3の軸部3aに、図1において周溝7よりも右側に形成された2つのシール溝14,14と、この2つのシール溝14,14に装着されてベーン部材30(油室24の内周)に接することが可能なシール部材15,15と、この2つのシール部材15,15の間に形成された中間室16とから形成してある。前記シール部材15は金属材料や合成樹脂材料等の各種材料から選択される。また、前記シール溝14及びシール部材15の断面形状は略矩形状に形成されている。
【0063】
なお、前記シール溝14の底部側にばね部材を配設して、シール部材15のベーン部材30(油室24の内周)へ接触圧力を高めるようにしてもよい。また、前記シール装置11は、ベーン部材30(油室24の内周)にシール溝を設け、このシール溝内に、スパイダ3に接することが可能なシール部材を設ける構成としてもよいものである。
【0064】
17は内燃機関に同期して回転される回転体で、この回転体17は、この実施の形態において、内燃機関のクランクシャフト(図示せず)によって回転駆動されるスプロケットである。前記スプロケット17は、この実施の形態においてハウジング部材18と共に回転可能となっており、また、カムシャフト1に対して所定角度相対回動可能となっている。
【0065】
詳しくは、前記ハウジング部材18は、略環状のハウジング本体19と、このハウジング本体19の両側に対峙配設され、ハウジング本体19の開口端を覆う一対の板部材20,21とから構成されており、スプロケット17はこのハウジング部材18に対して、図外の連結ボルトによって連結されている。
【0066】
また、前記スプロケット17は、カムシャフト1に固定されるベーン部材30(後に詳述する)の軸受け部22の外周に軸受けされており、これによって、カムシャフト1に対して所定角度相対回動可能となっている。
【0067】
前記スプロケット17の外周側には外歯23が形成されており、この外歯23には図外のクランクシャフトによって駆動されるタイミングチェーン27が巻着される。
【0068】
前記ハウジング部材18内は全体として中空状になっており、環状のハウジング本体19の半径方向内方に向かって突出する複数(この実施の形態においては4個)の突起28を形成することによって、半径方向外方寄りに、中央部分で連結された4個の作動油室29が形成してある(図2参照)。
【0069】
30は前記ハウジング部材18内に収容されたベーン部材で、このベーン部材30はボルト30aによってカムシャフト1に取付けられており、このベーン部材30とハウジング部材18とを主要素として、後に詳述する相対回動手段31が構成されている。
【0070】
前記ベーン部材30は、その胴部32から放射方向に突出する複数(この実施の形態においては4個)のベーン33を有しており、このベーン33を作動油室29内に配置した状態でハウジング部材18内に収容されている。
【0071】
前記ハウジング部材18とベーン部材30との間には、ハウジング部材18の作動油室29内に一対の作動油室34,35を区画形成するシール装置36が設けられている。前記一対の作動油室34,35はベーン33の円周方向両側に対峙して形成されており、ベーン33の数に応じて、この実施の形態において4組形成されている。
【0072】
前記シール装置36の1つは、ハウジング本体19の内周側に形成した突起28の先端(ハウジング部材18)に形成したシール溝37と、このシール溝37に装着されてベーン部材30の胴部32外周(ベーン部材30)に接することが可能なシール部材38とから形成してある。また、前記シール装置36の別の1つは、ベーン33の先端(ベーン部材30)に形成したシール溝37と、このシール溝37に装着されてハウジング本体19の内周(ハウジング部材18)に接することが可能なシール部材38とから形成してある。前記シール部材38は金属材料や合成樹脂等の各種材料から選択される。また、前記シール溝37及びシール部材38の断面形状は、略矩形状に形成されている。
【0073】
また、前記ベーン部材30には、軸心側の室25とこれよりも外周側の作動油室34とを連通する半径方向通路40が形成してあると共に、同じく室26と作動油室35とを連通する半径方向通路41が形成してある。
【0074】
前記半径方向通路40,41がそれぞれ連通する室25,26は、スパイダに形成した通路5,6にそれぞれ連通しているから、作動油室34,35はスパイダに形成した通路5,6にそれぞれ連通していることになる。このため、前記通路5,6を介して作動油室34,35に作動油を選択的に吸排することによって、ハウジング部材18とベーン部材30とが相対回動することができるようになっている。
【0075】
ここに、前記スプロケット17はハウジング部材18に連結されて、カムシャフト1に対して相対回動可能となっており、これによって、相対回動手段31はスプロケット17をカムシャフト1に対して所定角度範囲内で相対回動可能となっている。したがって、前記ベーン部材30とハウジング部材18とを主要素として、スプロケット17をカムシャフト1に対して相対回動させる相対回動手段31が構成されていることになる。
【0076】
44は前記ハウジング部材18とベーン部材30との間に設けられ、ハウジング部材18とベーン部材30との相対回動を規制する回動規制手段である。前記回動規制手段44は、この実施の形態において、ベーン部材30に放射方向に形成したシリンダ穴45内に、ばね部材46と共に出没自在に収容した係合部材47の先端を、ハウジング部材18に形成した係合穴48に係合可能とした構成にしてある。
【0077】
前記シリンダ穴45は、ベーン部材30に、詳しくはベーン部材30の胴部32外周とベーン33との間に形成した段部49に、作動油室34の1つに臨んで放射方向に開放して形成してある。また、前記シリンダ穴45は、この実施の形態においては、ベーン部材30よりも硬さの硬い材料からなる筒状のシリンダ穴部材50をシリンダ穴45に埋設することによって形成してある。このため、前記シリンダ穴45は、シリンダ穴部材50を埋設した部分が縮径され、底部側が拡径された段付き形状を呈している。即ち、前記シリンダ穴45は、開口端側に小径部45aが形成され、底部側に大径部45bが形成された段付き状に形成してある(図4参照)。
【0078】
また、前記シリンダ穴45の内部は、その底部側で、ベーン33に形成した段付き穴状の通路51を介して大気開放されており、この通路51はシリンダ穴45の内周に開口している。
【0079】
前記係合部材47は、シリンダ穴45の段付き形状に整合する小径部47a及び大径部47bが形成された段付き状に形成され、先端側がテーパ状に形成されており、大径部47bがシリンダ穴45の拡径された底部側(大径部45b)に位置し、小径部47aがシリンダ穴部材50の内面(シリンダ穴45の小径部45a)によって支持された状態でシリンダ穴45内に収容されている。
【0080】
前記係合部材47は、ばね部材46によって放射方向に常時付勢されており、テーパ状の先端側がシリンダ穴45内から突出可能である。前記係合部材47の先端がシリンダ穴45から突出するとき、係合部材47の大径部47bがシリンダ穴45の拡径された底部側(大径部45b)に位置していることによって、係合部材47の段付き部はシリンダ穴45のシリンダ穴部材50に当接して、係合部材47がシリンダ穴45内から抜脱することを防止することが可能である。
【0081】
また、前記係合部材47の大径部47bとシリンダ穴45の小径部45aとの間には環状室47Aが形成されるようになっている。前記環状室47Aは、係合部材47の大径部47bの外径寸法をシリンダ穴45の大径部45bの内径寸法に対して相当の隙間を有する寸法とすることにより、この隙間を介してシリンダ穴45の底部側と連通するようになっている。
【0082】
前記係合部材47は、作動油室34の1つに臨むシリンダ穴45内に収容されているから、この係合部材47の先端は作動室34の1つを横切って放射方向に突出し、係合穴48に係合することになる。
【0083】
また、前記係合部材47には、その先端に窪み52が形成されていると共に、大径部47b側の端面に開放する盲穴53が形成してある。これによって、前記係合部材47は軽量化が図られていると共に、盲穴53内にばね部材46が配置されるようになっている。即ち、前記ばね部材46は、一端がシリンダ穴45の底部に接し、他端が係合部材47に形成した盲穴53の底部に接して、係合部材47を放射方向に常時付勢している。なお、前記ばね部材46は、この実施の形態においてコイルばねが採用されているけれども、これに限らず、各種ばね部材が採用可能である。
【0084】
前記係合穴48は、ハウジング部材18に、詳しくはハウジング本体19の内周と突起28との間に形成した段部54に、作動油室34の1つに臨んで開口するように形成してある。また、前記係合穴48は、この実施の形態においては、ハウジング本体19よりも硬さの硬い材料からなる係合穴部材55を係合穴48に埋設することによって形成してある。
【0085】
前記係合穴48の形状は、開口端側が大径のカップ状に形成されており、この係合穴48の底部には、係合部材47が係合した状態において油室56が形成されている。また、前記係合穴48及び油室56内は、この係合穴48内に係合部材47の先端が係合していない状態において、ベーン部材30の段部49とハウジング部材18の段部54との間の隙間58を介して、作動油室34内に連通している。
【0086】
また、前記係合穴48が形成された段部54、即ちこの実施の形態においてはハウジング部材18に形成した段部54には、作動油室34側に向かって傾斜する傾斜面59が形成してある。
【0087】
前記係合穴48が形成されたハウジング部材18(の段部54)及びシリンダ穴45が形成されたベーン部材30(の段部49)には、シリンダ穴45及び係合穴48が形成された部分の近傍に、作動油室34の1つに連なる窪み60が形成してある。
【0088】
前記窪み60内には、係合穴48(及び油室56)内に作動油を供給する軸方向の通路60aが開口しており、これによって、作動油室34内の作動油が窪み60を介して導かれるようになっている。
【0089】
66は油圧給排手段である。前記油圧給排手段66は、通路6,5にそれぞれ連通する給排通路67,68と、これら給排通路67,68をオイルポンプ69からの供給通路70と貯油タンク71に連通する排出通路72とに選択的に切換えて連通させるか、または遮断する切換え弁73と、この切換え弁73を制御する制御装置74とを主要素として構成してある。前記切換え弁73はこの実施の形態において4ポート弁が採用されており、この切換え弁73を制御する制御装置74には、内燃機関の運転状態を示す各種信号が入力される。
【0090】
斯かる構成において、内燃機関の始動時で、前記オイルポンプ69から作動油が十分に供給されないとき、或いは制御装置74に最遅角状態を保つ信号が入力されている場合には、相対回動手段31のベーン部材30はハウジング部材18に対して最遅角位置にあって(図2参照)、回動規制手段44の係合部材47はばね部材46のばね力によって付勢され、この係合部材47の先端は係合穴48に係合し、ハウジング部材18とベーン部材30とを連繋している。このため、図外のクランクシャフトからタイミングチェーン27を介して回転体としてのスプロケット17に与えられる回転駆動力は、ハウジング部材18及びベーン部材30を介してカムシャフト1に伝達される。なお、この場合に、前記ベーン部材30の段部49は、ハウジング部材18内に作動油室29を形成する突起28の側面に当接可能であるが、好ましくは、ベーン33は突起28に接していない。
【0091】
前記カムシャフト1が回転することによって、内燃機関の吸気弁が駆動され、開閉制御されることになる。
【0092】
また、前記ベーン部材30がハウジング部材18に対して最遅角位置にあるとき、回動規制手段44の係合部材47は遠心力及びばね部材46のばね力によって押圧されて、その先端が係合穴48に係合しており、ハウジング部材18とベーン部材30との間の相対回動が規制されている。このため、前記カムシャフト1が図外の吸気弁を駆動する際に、このカムシャフト1に正または負の反転トルクが作用してもベーン部材30はハウジング部材18に対して相対回動することがないから、ベーン部材30とハウジング部材18との衝突を防止でき、打音等を生じることが有利に防止される。
【0093】
次に、進角制御される場合は、前記油圧給排手段66の切換え弁73が制御装置74によって切換え制御され、給排通路68にオイルポンプ69からの供給通路70が接続されると共に、給排通路67が排出通路72に接続される。
【0094】
これよって、オイルポンプ69からの作動油が給排通路68から、通路5、半径方向通路9を介して室25内に導かれ、更に半径方向通路40を介して作動油室34内に導かれる。前記作動油室34内に導かれた作動油は、窪み60及び通路60aを介して、係合部材47の先端が係合する係合穴48内(及び係合穴48の底部に設けられた油室56内)に導かれる。
【0095】
同時に、前記作動油室35内が、半径方向通路41、室26、通路6、給排通路67を介して排出通路72に連通することになる。
【0096】
前記作動油室34内から回動規制手段44の係合穴48(油室56)内に作動油が導かれることにより、係合部材47には作動油室34の作動油圧力が作用し、この係合部材47は遠心力及びばね部材46のばね力に抗して向心方向に付勢され、シリンダ穴45内に押し戻される。このため、前記係合部材47の先端が係合穴48内から離脱して係合が解除され、これによって、ハウジング部材18とベーン部材30とは係合部材47による拘束が解除されることになる。
【0097】
前記作動油室34内に作動油が供給される一方、作動油室35内が排出通路72に連通することによって、作動油室34内の油圧力がベーン33の側面に作用し、ベーン部材30をハウジング部材18に対して図2の矢印方向、即ち進角方向に回動させる。これによって、前記スプロケット17とカムシャフト1とが相対回動することになり、カムシャフト1の回転位相が変更されて、カムシャフト1は進角制御され、このカムシャフト1によって駆動される吸気弁の開閉のタイミングが早められる。
【0098】
前記カムシャフト1が進角制御され、ベーン部材30がハウジング部材18に対して最進角位置にある場合には、係合部材47は作動油室34内の油圧によってシリンダ穴45内に押し戻された状態が継続され、この係合部材47の先端はハウジング部材18の内周に接することはない。
【0099】
次に、前記油圧給排手段66の切換え弁73が制御装置74によって切換え制御され、給排通路67にオイルポンプ69からの供給通路70が接続されると共に、給排通路68が排出通路72に接続されると、オイルポンプ69からの作動油が室26及び半径方向通路41を介して作動油室35に導かれる。また、前記作動油室34内の作動油は、半径方向通路40及び室25を介して貯油タンク71に排出される。
【0100】
前記作動油室34内の作動油が排出されることによって、係合部材47はこの係合部材47に作用する遠心力によって放射方向に突出するけれども、この係合部材47の先端はハウジング部材18の内周に接することはない。また、前記係合部材47がハウジング本体19の段部54よりも作動油室34側にある場合には係合穴48に係合することがないから、ハウジング部材18とベーン部材30とは、回動規制手段44による拘束が解除された状態が継続される。
【0101】
前記作動油室35内に作動油が供給される一方、作動油室34内が排出通路72に連通することによって、作動油室35内の油圧力がベーン33の側面に作用し、ベーン部材30をハウジング部材18に対して図2において反時計方向、即ち遅角方向に回動させる。これによって、前記スプロケット17とカムシャフト1とが相対回動することになり、カムシャフト1の回転位相が変更されて、カムシャフト1は遅角制御され、このカムシャフト1によって駆動される吸気弁の開閉のタイミングが遅らされることになる。
【0102】
前記カムシャフト1が遅角制御され、ベーン部材30がハウジング部材18に対して最遅角位置となる場合に、作動油室34内に突出していた係合部材47の先端は、ハウジング部材18の段部54に形成した傾斜面59に案内されつつ移動して、係合穴48内に再び係合される。
【0103】
また、前記ベーン部材30がハウジング部材18に対して進角方向或いは遅角方向に回動している状態で、油圧給排手段66の切換え弁73が制御装置74によって切換え制御され、給排通路67,68と供給通路70または排出通路72との連通が遮断されると、ハウジング部材18とベーン部材30とは、相対回動の中間的な位置に保持される。これによって、前記スプロケット17とカムシャフト1とは相対回動の中間的な位置に保持されることになり、カムシャフト1は、このカムシャフト1によって駆動される吸気弁を所望のタイミングで制御することになる。
【0104】
この場合には、前記作動油室34内は、所定の圧力状態が維持されていると共に、密閉された状態となっているから、係合部材47には遠心力が作用するけれども、この係合部材47は放射方向に突出することはなく、係合穴48に係合することがないから、ハウジング部材18とベーン部材30とは、回動規制手段44による拘束が解除された状態が継続される。
【0105】
ここで、前記シール装置11によって油室24内に区画形成された室25,26の作動油圧が変動した場合、シール装置11は次のように作動する。
【0106】
即ち、前記一対の室25,26の一方が高圧となることによって、この高圧の作動油室側のシール部材15は高圧の作動油によって押圧され、スパイダ3に形成されたシール溝14内を中間室16側に移動し、このシール溝14の中間室16側の側面に接すると同時にベーン部材30(油室24の内周)に接して、液密封止を司る。この状態で、前記一対の室25,26の作動油圧が交番的に変動すると、高圧の作動油室側のシール部材15はシール溝14の中間室16側の側面及びベーン部材30(油室24の内周)に接した状態を持続して液密封止を司る。一方、低圧の作動油室側のシール部材15は、高圧の作動油室の圧力を受けないから、シール溝14の中間室16側の側面及びベーン部材30(油室24の内周)に接した状態を持続して液密封止を司ることになる。つまり、前記一対の室25,26の作動油圧が交番的に変動しても、シール部材15はシール溝14内を移動することがない。
【0107】
このとき、前記ベーン部材30とスパイダ3が何らかの理由により相対移動することがある場合、高圧の作動油室側のシール部材15は高圧の作動油によって押圧されているから、シール溝14の中間室16側の側面に接した状態が持続され、封止作用を持続する。一方、低圧の作動油室側のシール部材15は、シール溝14の中間室16側の側面に接した状態から低圧の作動油室側に移動しようとすると、中間室16内に負圧を生じることになり、低圧の作動油によって押圧されることになるから、結局、シール溝14の中間室16側の側面に接した状態が持続され、封止作用を持続する。
【0108】
これによって、前記室25,26の作動油圧が変動した場合はもとより、ベーン部材30とスパイダ3とが相対移動した場合においても、シール部材15はシール溝14内を移動することがなく、室25,26間の液密封止を司ることになる。また、前記シール溝14とシール部材15との熱膨張に格別注意を払う必要がない。
【0109】
したがって、シール部材15の衝突音の発生や、衝突によるシール部材15の異常摩耗を防止すると共に、シール部材15を広範な材料から選択可能なシール装置11及びこのシール装置11を備えた内燃機関のバルブタイミング変更装置が得られる。
【0110】
また、前記シール溝14及びシール部材15の断面形状が略矩形状に形成されているから、シール部材15の接触面積、即ちシール部材15がシール溝14の中間室16側の側面に接する面積及びベーン部材30(油室24の内周)に接する面積が大きく確保でき、シール性を向上させることができる。
【0111】
また、前記油室24を形成する油室形成部材が相対回動手段31のベーン部材30であるから、別体の油室形成部材を設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。
【0112】
図7及び図8は本発明の別の実施の形態を示す図面で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところは、前記シール装置11の中間室16を大気開放した点である。
【0113】
即ち、前記スパイダ3の軸部3aに、中間室16とスパイダ3のカバー部3b内とを連通する通路61を設け、中間室16内を大気開放するようにしてある。前記通路61は、中間室16に開口する半径方向通路61aと、この半径方向通路61aとカバー部3b内とを連通する斜め通路61bとから構成されている。なお、前記斜め通路61bの油室24側の開口端は栓部材62によって閉塞されている。
【0114】
なお、その他の構成は前記実施の形態と同様であるから、同一構成部分には同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0115】
斯かる構成によれば、前記実施の形態と同様の作用、効果が得られるのに加え、シール装置11のシール部材15の間に形成された中間室16が通路61を介して大気開放されているから、シール部材15はそれぞれ高圧の作動油室の圧力または低圧の作動油室の圧力に押圧されて、容易にシール溝14の中間室16側の側面に接して、シール機能を発揮することが可能となる。
【0116】
図9乃至図11は本発明の別の実施の形態を示す図面で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところは、前記ハウジング部材18とベーン部材30との間に設けられて、作動油室29内に一対の作動油室34,35を区画形成するシール装置36に、本発明のシール装置を採用した点である。
【0117】
即ち、前記ハウジング部材18が油室形成体となってこのハウジング部材18内に作動油室29が形成されており、この作動油室29内にベーン部材30が区画部材とし配置されている。
【0118】
前記油室形成体としてのハウジング部材18と区画部材としてのベーン部材30との間には、ハウジング部材18の作動油室29内に一対の作動油室34,35を区画形成するシール装置36が設けられている。前記一対の作動油室34,35はベーン33の円周方向両側に対峙して形成されており、ベーン33の数に応じて、この実施の形態において4組形成されている。
【0119】
前記シール装置36の1つは、ハウジング本体19の内周側に形成した突起28の先端(ハウジング部材18)に形成した2つのシール溝37,37と、この2つのシール溝37,37に装着されてベーン部材30の胴部32外周(ベーン部材30)に接することが可能なシール部材38,38と、この2つのシール部材38,38の間に形成された中間室39とから形成してある。また、前記シール装置36の別の1つは、ベーン33の先端(ベーン部材30)に形成した2つのシール溝37,37と、この2つのシール溝37,37に装着されてハウジング本体19の内周(ハウジング部材18)に接することが可能なシール部材38,38と、この2つのシール部材38,38の間に形成された中間室39とから形成してある。前記シール部材38は金属材料や合成樹脂等の各種材料から選択される。また、前記シール溝37及びシール部材38の断面形状は略矩形状に形成されている。
【0120】
この場合に、前記シール溝37の底部側にばね部材を配設して、シール部材38の、ベーン部材30の胴部32外周へ接触圧力またはハウジング本体19の内周への接触圧力を高めるようにしてもよいものである
なお、その他の構成は前記実施の形態と同様であるから、同一構成部分には同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0121】
斯かる構成によれば、前記シール装置36によって作動油室29内に区画形成された作動油室34,35の作動油圧が変動した場合、シール装置36は次のように作動する。
【0122】
即ち、前記一対の作動油室34,35の一方が高圧となることによって、この高圧の作動油室側のシール部材38は高圧の作動油によって押圧され、ハウジング部材18またはベーン部材30に形成されたシール溝37内を中間室39側に移動し、このシール溝37の中間室39側の側面に接すると同時にベーン部材30またはハウジング部材18に接して、液密封止を司る。この状態で、前記一対の作動油室34,35の作動油圧が交番的に変動すると、高圧の作動油室側のシール部材38はシール溝37の中間室39側の側面及びハウジング部材18またはベーン部材30に接した状態を持続して液密封止を司る。一方、低圧の作動油室側のシール部材38は、高圧の作動油室の圧力を受けないから、シール溝37の中間室39側の側面及びハウジング部材18またはベーン部材30に接した状態を持続して液密封止を司ることになる。つまり、前記一対の作動油室34,35の作動油圧が交番的に変動しても、シール部材38はシール溝37内を移動することがない。
【0123】
このとき、前記ハウジング部材18とベーン部材30とが相対移動することがある場合、高圧の作動油室側のシール部材38は高圧の作動油によって押圧されているから、シール溝37の中間室39側の側面に接した状態が持続され、封止作用を持続する。一方、低圧の作動油室側のシール部材38は、シール溝37の中間室39側の側面に接した状態から低圧の作動油室側に移動しようとすると、中間室39内に負圧を生じることになり、低圧の作動油によって押圧されることになるから、結局、シール溝37の中間室39側の側面に接した状態が持続され、封止作用を持続する。
【0124】
これによって、前記作動油室34,35の作動油圧が変動した場合はもとより、ハウジング部材18とベーン部材30とが相対移動した場合においても、シール部材38はシール溝37内を移動することがなく、作動油室34,35間の液密封止を司ることになる。また、前記シール溝37とシール部材38との熱膨張に格別注意を払う必要がない。
【0125】
したがって、この実施の形態においても、シール部材38の衝突音の発生や、衝突によるシール部材38の異常摩耗を防止すると共に、シール部材38を広範な材料から選択可能なシール装置36及びこのシール装置36を備えた内燃機関のバルブタイミング変更装置が得られる。
【0126】
また、前記シール溝37及びシール部材38の断面形状が略矩形状に形成されているから、シール部材38の接触面積、即ちシール部材38がシール溝37の中間室39側の側面に接する面積及びハウジング部材18またはベーン部材30に接する面積が大きく確保でき、シール性を向上させることができる。
【0127】
図12乃至図14は本発明の別の実施の形態を示す図面で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところは、前記シール装置36の中間室39を大気開放した点である。
【0128】
即ち、前記中間室39は、ハウジング本体19と板部材21との間に形成された溝63及びハウジング部材18(の板部材21)とベーン部材30との間に形成された溝64を介してスパイダ3のカバー部3a内に大気開放されている。詳しくは、前記溝63は板部材21に接するハウジング本体19の軸方向端面に形成されており、溝64はハウジング部材18を構成する板部材21に接するベーン部材30の軸方向端面に形成してある。
【0129】
なお、その他の構成は前記実施の形態と同様であるから、同一構成部分には同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0130】
斯かる構成によれば、前記実施の形態と同様の作用、効果が得られるのに加え、シール装置36のシール部材38の間に形成された中間室39が溝63,64を介して大気開放されているから、シール部材38はそれぞれ高圧の作動油室の圧力または低圧の作動油室の圧力に押圧されて、容易にシール溝37の中間室39側の側面に接して、シール機能を発揮することが可能となる。
【0131】
また、前記シール部材38の間に形成された中間室39が、ハウジング本体19と板部材21との間に形成された溝63及びハウジング部材18とベーン部材30との間に形成された溝64、即ち、板部材21に接するハウジング本体19の軸方向端面に形成された溝63及びハウジング部材18を構成する板部材21に接するベーン部材30の軸方向端面に形成された溝64を介して大気開放されているから、大気開放のために通気孔を穿設する場合に比較して、溝63、64が容易に形成できる。
【0132】
以上、実施の形態を図面に基づいて説明したが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0133】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、シール部材の衝突音の発生や、衝突によるシール部材の異常摩耗を防止すると共に、シール部材を広範な材料から選択可能なシール装置備えた内燃機関のバルブタイミング変更装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す、内燃機関のバルブタイミング変更装置を断面して示す説明図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】 図2の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】 図2の要部を拡大して示す断面図である。
【図6】 図2の要部を拡大して示す断面図である。
【図7】 本発明の別の実施の形態を示す、内燃機関のバルブタイミング変更装置の要部を示す断面図である。
【図8】 図7の要部を拡大して示す図面である。
【図9】 本発明の別の実施の形態を示す、図2と同様な図面である。
【図10】 図9の要部を拡大して示す断面図である。
【図11】 図9の要部を拡大して示す断面図である。
【図12】 本発明の別の実施の形態を示す、図2と同様な図面である。
【図13】 図12の要部を拡大して示す断面図である。
【図14】 図12の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト
3 スパイダ(区画部材)
11 シール装置
14 シール溝
15 シール部材
16 中間室
17 スプロケット(回転体)
18 ハウジング部材
24 油室
25,26
29 作動油室
30 ベーン部材
31 相対回動手段
34,35 作動油室
36 シール装置
37 シール溝
38 シール部材
39 中間室

Claims (9)

  1. 内燃機関の回転に同期して回転される回転体と、吸気弁または排気弁を駆動するカムシャフトとの間に設けられ、回転体に対してカムシャフトを相対回動させて吸気弁または排気弁の開閉タイミングを変更可能な内燃機関のバルブタイミング変更装置において、一対の作動油室の一方に作動油を供給すると共に、他方の作動油を排出することによって前記回転体をカムシャフトに対して相対回動させる相対回動手段と、この相対回動手段に形成された軸方向の油室と、内燃機関に取り付けられると共に、前記軸方向の油室内に配置され、外周部を経由して前記一対の作動油室に作動油を供給、もしくは、排出する一対の通路が形成されたスパイダと、このスパイダと前記軸方向の油室との間に設けられて前記軸方向の油室内に前記一対の作動油室にそれぞれ連通する一対の油室を区画形成するシール装置とを備え、前記シール装置が、油室形成部材とスパイダとの何れか一方に形成された2つのシール溝と、この2つのシール溝のそれぞれにシール溝内を移動可能に装着され、何れか他方の部材に接することが可能なシール部材と、この2つのシール部材によって、シール部材の間に形成された中間室と、を備えてなることを特徴とする、内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  2. 前記相対回動手段が、回転体とカムシャフトとの何れか一方と共に回転するハウジング部材と、このハウジング部材内に配置されて回転体とカムシャフトとの何れか他方と共に回転するベーン部材とを主要素として構成されており、前記軸方向の油室前記相対回動手段のベーン部材に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  3. 前記シール部材の間に形成された中間室が、大気開放されてなることを特徴とする、請求項1記載の内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  4. 前記シール溝及びシール部材の断面形状が、略矩形状に形成されてなることを特徴とする、請求項1記載の内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  5. 内燃機関の回転に同期して回転される回転体と、吸気弁または排気弁を駆動するカムシャフトとの間に設けられ、回転体に対してカムシャフトを相対回動させて吸気弁または排気弁の開閉タイミングを変更可能な内燃機関のバルブタイミング変更装置において、前記回転体とカムシャフトとの何れか一方と共に回転し、作動油室を形成するハウジング部材と、このハウジング部材の作動油室内に配置され、回転体とカムシャフトとの何れか他方と共に回転するベーン部材と、前記ハウジング部材とベーン部材との間に設けられて作動油室一対となるよう区画形成するシール装置とを備え、前記シール装置が、ハウジング部材とベーン部材との何れか一方に形成された2つのシール溝と、この2つのシール溝のそれぞれにシール溝内を移動可能に装着され、何れか他方の部材に接することが可能なシール部材と、この2つのシール部材によって、シール部材の間に形成された中間室と、を備えてなることを特徴とする、内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  6. 前記シール部材の間に形成された中間室が、大気開放されてなることを特徴とする、請求項5記載の内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  7. 前記シール溝及びシール部材の断面形状が、略矩形状に形成されてなることを特徴とする、請求項5記載の内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  8. 前記ハウジング部材が、略環状のハウジング本体とこのハウジング本体の開口端を覆う板部材とから構成され、前記シール部材の間に形成された中間室が、ハウジング本体と板部材との間に形成された溝及びハウジング部材とベーン部材との間に形成された溝を介して大気開放されてなることを特徴とする、請求項5記載の内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  9. 内燃機関の回転に同期して回転される回転体と、吸気弁または排気弁を駆動するカムシャフトとの間に設けられ、回転体に対してカムシャフトを相対回動させて吸気弁または排気弁の開閉タイミングを変更可能な内燃機関のバルブタイミング変更装置において、一対の作動油室の一方に作動油を供給すると共に、他方の作動油を排出することによって前記回転体をカムシャフトに対して相対回動させる相対回動手段と、この相対回動手段に形成された油室と、内燃機関に取り付けられると共に、前記油室内に配置され 、外周部を経由して前記一対の作動油室に作動油を供給、もしくは、排出する一対の通路が形成されたスパイダと、前記油室の開口側を封止する封止装置と、前記油室内に前記一対の作動油室にそれぞれ連通する一対の油室を区画形成するシール装置とを備え、前記封止装置が、前記スパイダに形成された封止溝と、この封止溝内に装着される封止部材とから構成され、前記シール装置は、前記スパイダに形成された2つのシール溝と、この2つのシール溝のそれぞれにシール溝内を移動可能に装着され、何れか他方の部材に接することが可能な2つのシール部材とで構成されていることを特徴とする、内燃機関のバルブタイミング変更装置。
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