JPH09250310A - 内燃機関のバルブタイミング変更装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング変更装置

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JPH09250310A
JPH09250310A JP5801096A JP5801096A JPH09250310A JP H09250310 A JPH09250310 A JP H09250310A JP 5801096 A JP5801096 A JP 5801096A JP 5801096 A JP5801096 A JP 5801096A JP H09250310 A JPH09250310 A JP H09250310A
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JP
Japan
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hole
oil
vane
camshaft
cover
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JP5801096A
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Takeshi Asakura
健 朝倉
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
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    • F01L1/053Camshafts overhead type
    • F01L2001/0537Double overhead camshafts [DOHC]
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/18DOHC [Double overhead camshaft]

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減し、組付作業時における作業
効率を向上させることができる内燃機関のバルブタイミ
ング変更装置を提供する。 【解決手段】 位相変更機構11は、ハウジング28と
その内部に設けられたベーン29とを有する。カムシャ
フト12の外周に設けられたドリブンギヤ22にハウジ
ング28を一体回転可能に固定する。ベーン29の内部
に貫通孔42を形成する。貫通孔42内に、ロックピン
43を配設するとともに、同ピン43をドリブンギヤ2
2側に向けて付勢するスプリング48を配設する。ドリ
ブンギヤ22の側面にロックピン43が嵌入する係止穴
49を形成する。ベーン29の側面に環状溝51を形成
し、同溝51を連通溝52により貫通孔42内部と連通
する。ベーン29及びハウジング28の側面を覆うカバ
ー38に、環状溝51と外部とを連通する空気孔38a
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の運転中
に同機関の気筒に設けられた吸気・排気バルブの開閉タ
イミングを変更するためのバルブタイミング変更装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の気筒に設けられた吸気・排気
バルブの開閉タイミングを変更するためのバルブタイミ
ング変更装置に関する技術として、特開平1−9250
4号公報には「弁開閉時期制御装置」が開示されてい
る。この弁開閉時期制御装置は、図13に示すように、
カムシャフト101の先端部に設けられた内部ロータ1
02と、同ロータ102に対して回転可能に外嵌された
タイミングプーリ103とを備えている。内部ロータ1
02の外周部には径方向に延びる複数のベーン105が
固定されている。タイミングプーリ103の内周部には
複数のオイル溝106が形成されており、各ベーン10
5は同溝106内にそれぞれ配置されている。
【0003】又、タイミングプーリ103の内部には径
方向に延びる二つの挿入孔111,112が形成されて
おり、同挿入孔111,112内にはロックピン11
3,114がカムシャフト101の軸心に向けてスプリ
ング115,116により付勢された状態で設けられて
いる。更に、内部ロータ102の外周部には各ロックピ
ン113,114が嵌入される係止穴117,118が
形成されている。そして、ロックピン113,114が
この係止穴117,118に嵌入されることによって、
内部ロータ102及びタイミングプーリ103の相対回
転が規制され、バルブの開閉タイミングが進められた状
態、或いは遅れた状態のいずれかの状態に保持されるよ
うになっている。
【0004】上記従来技術の弁開閉時期制御装置におい
て、内部ロータ102とタイミングプーリ103との相
対回転を規制するロックピン113,114は、カムシ
ャフト101の径方向に移動して前記係止穴117,1
18内に嵌入されることにより、内部ロータ102とタ
イミングプーリ103との相対回転を規制するものであ
る。このロックピン113,114及び係止穴117,
118の構成を、例えば、図14に示すように、ロック
ピン201がカムシャフト202の軸方向に移動するこ
とによって係止穴203内で係止される構成に変更する
ことが考えられる。
【0005】より詳細に説明すれば、カムシャフト20
2の外周にはタイミングプーリ204が回転可能に外嵌
されるとともに、同プーリ204はカムシャフト202
の先端部に固定されたハウジング205に対して固定さ
れる。そして、カムシャフト202の先端部にはベーン
206が一体回転可能に固定され、更に、ベーン206
とハウジング205の先端側側面(図14の左側側面)
を覆うようにしてカバー207がボルト208によって
カムシャフト202の先端部に一体回転可能に固定され
る。
【0006】更に、ベーン206の一部には、図15に
示すように、カムシャフト202の軸方向に延びる貫通
孔210が形成されるとともに、同貫通孔210内には
ロックピン201が同軸方向に摺動可能に配設される。
タイミングプーリ204には前記ロックピン201が嵌
入可能な係止穴203が形成されており、又、ロックピ
ン201とカバー207との間には前記係止穴203の
方向へと同ピン201を付勢するスプリング211が配
設されている。
【0007】前記係止穴203、及び貫通孔210とロ
ックピン201との間に形成される空間212内にはロ
ックピン201を前記スプリング211の付勢力に抗し
て移動させるための油が供給されるようになっている。
【0008】以上のように構成されたバルブタイミング
変更装置では、係止穴203、或いは前記空間212に
供給される油の油圧力と前記スプリング211の付勢力
と大きさに応じて、前記ロックピン201が係止穴20
3内に嵌入されて係止された状態と、その係止が解除さ
れた状態とを切り替えることができる。従って、上記弁
開閉時期制御装置と同様に、ベーン206とタイミング
プーリ204との相対回転を規制して、バルブの開閉タ
イミングを所定タイミングに保持することができる。
【0009】ここで、ロックピン201の外周側面と貫
通孔210の内周側面との間に形成される隙間は、油の
漏出を防止する観点から、同ロックピン201の移動を
阻害しない範囲で可能な限り小さいことが望ましい。
【0010】ところが、前記隙間を小さく設定した場
合、ロックピン201が貫通孔210内において移動す
る際、同ピン201、貫通孔210、及びカバー207
とによって囲まれた空間213(以下、この空間を「背
圧室」という)内の空気の圧力によって、ロックピン2
01の移動が妨げられてしまうことがある。
【0011】そこで、上記バルブタイミング変更装置で
は、図14〜16に示すように前記カバー207に、そ
の外部と前記貫通孔210の内部とを連通する空気孔2
14を形成している。そして、ロックピン201が移動
した際には、同孔214から前記背圧室213内に空気
が供給され、或いは、同背圧室213内の空気が空気孔
214から外部に排出されるようになっている。その結
果、背圧室213における空気の圧力は略一定値に保持
され、前述したように、前記背圧室213内における空
気の圧力によってロックピン201の移動が妨げられて
しまうといった不具合の発生を防止できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記バ
ルブタイミング変更装置において、カバー207に形成
される空気孔214の位置は、当然ながら前記貫通孔2
10と連通するように同孔210の位置に対応していな
ければならない。ところが、カバー207をボルト20
8によってカムシャフト202の先端部に固定する場合
に、図16の破線にて示すように空気孔214と貫通孔
210との間に位置ズレが生じることがある。従って、
カバー207の組付作業を行う場合には、同カバー20
7とベーン206との位置決めを行う必要が生じ、その
作業効率が低下してしまうこととなる。
【0013】又、ノックピン等の部材によりカバー20
7とベーン206と相対回転を規制する構成を採用する
ことによって、前述したような位置ズレを防止すること
が考えられるが、かかる構成では部品点数の増加を招く
こととなり好ましくない。
【0014】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であって、その目的は、部品点数の削減を図ることがで
きるとともに、その組付作業時における作業効率を向上
させることが可能な内燃機関のバルブタイミング変更装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、同一の回転軸心回りに回転
可能であり、一方が他方の内部側に配設された第1回転
体及び第2回転体と、前記第1回転体に一体回転可能に
固定され前記両回転体の側部を覆うカバーと、前記両回
転体の内外周部に形成された凹、凸部、及び前記カバー
によって区画形成された圧力室と、前記圧力室に対して
所定圧力の流体を供給するための流体供給手段とを備
え、内燃機関のクランクシャフト、及び同機関のバルブ
を開閉駆動するためのカムシャフトのうち一方が前記第
1回転体に駆動連結されるとともに、前記両シャフトの
うち他方が第2回転体に駆動連結され、前記流体供給手
段により圧力室に供給される流体の圧力によって前記両
回転体を相対回転させることにより、前記クランクシャ
フトに対するカムシャフトの回転位相を変更してバルブ
の開閉タイミングを変更することが可能であり、前記第
1回転体に前記回転軸心の方向に延びる挿通孔が形成さ
れるとともに、第2回転体に係止部が形成され、前記挿
通孔内に配置された可動部材を前記回転軸心方向に移動
させて、同部材を前記係止部にて係止し前記両回転体の
相対回転を規制することにより、クランクシャフトに対
するカムシャフトの回転位相を所定の位相に保持するよ
うにした内燃機関のバルブタイミング変更装置におい
て、前記第1回転体とカバーとの接触面との間に、前記
回転軸心の周方向に延び前記挿通孔と通じる連通空間を
形成するとともに、前記カバーには前記連通空間に開口
し同空間とカバー外部とを連通する空気孔を形成したこ
とをその要旨とするものである。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
た内燃機関のバルブタイミング変更装置において、前記
連通空間を前記回転軸心の位置を中心として円環状に形
成したことをその要旨とするものである。
【0017】(作用)以下、請求項1及び2に記載した
発明の作用について説明する。請求項1及び2に記載し
た発明では、流体供給手段から圧力室に流体が供給さ
れ、その流体の圧力によって前記両回転体が相対回転す
る。この相対回転によりクランクシャフトに対するカム
シャフトの回転位相が変更され、バルブの開閉タイミン
グが変更される。
【0018】又、第1回転体の挿通孔内に配置された可
動部材が両回転体の回転軸心の方向に移動することによ
り、同部材が第2回転体に形成された係止部にて係止さ
れる。その結果、両回転体の相対回転が規制され、クラ
ンクシャフトに対するカムシャフトの回転位相が所定の
位相に保持されるとともに、バルブの開閉タイミングが
所定タイミングに保持される。
【0019】前記第1回転体とカバーとの接触面との間
に、前記回転軸心の周方向に延びる連通空間が形成され
ており、同空間により前記挿通孔とカバーに形成された
空気孔が連通される。従って、前記可動部材が挿通孔内
にて移動すると、連通空間及び空気孔を通じて、外部か
ら前記挿通孔内に空気が導入され、又は、挿通孔内の空
気が外部に排出される。このように、挿通孔と外部との
間における空気の移動が許容されるため、同挿通孔内に
おける空気の圧力によって可動部材の移動が妨げられて
しまうことがない。
【0020】そして、請求項1及び2に記載した発明で
は、前記連通空間が前記回転軸心の周方向に延びる形状
を有しているため、前記空気孔と前記挿通孔との位置合
わせ作業を行う際、連通空間の前記周方向での長さに相
当する位置ズレが許容される。従って、前記空気孔と挿
通孔との位置合わせ作業が容易なものとなる。
【0021】更に、カバーと第1回転体との位置決めを
行うためのノックピン等の位置決め部材が不要となる。
又、請求項2記載の発明によれば、上記作用に加えて、
前記連通空間が前記回転軸心の位置を中心とした円環状
に形成されているため、カバーの固定作業を行う際、前
記空気孔と挿通孔との位置合わせが不要となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を内燃機関としての
多気筒ガソリンエンジンに設けられたバルブタイミング
変更装置として具体化した第1の実施形態について説明
する。
【0023】図1は、位相変更機構(以下、「VVT機
構」という)11が設けられた吸気側カムシャフト1
2、前記VVT機構11に設けられた各油圧室13,1
4(同図では図示しない)、各油圧室13,14に対し
後述する油圧通路P1,P2を通じて流体としての油を
供給するためのオイルポンプ15、前記油圧通路P1,
P2の途中に設けられたオイルコントロールバルブ(以
下、「OCV」という)16、及び前記OCV16をエ
ンジンの運転状態に応じて制御するための電子制御装置
(以下、「ECU」という)17等を示す断面図であ
る。尚、本実施形態において、前記吸気側カムシャフト
12は、請求項1記載の発明におけるカムシャフトに相
当するものである。
【0024】吸気側カムシャフト12のジャーナル12
aは、シリンダヘッド18の上端面とベアリングキャッ
プ19によって回転可能に支持されている。吸気側カム
シャフト12の基端側(図1の右側)には、図3に示す
ように、その外周部に一対のカム20が4組形成されて
いる。各カム20には、気筒毎に設けられた吸気バルブ
(図示しない)の上端部が当接されており、同カム20
の回転により吸気バルブが開閉駆動されるようになって
いる。
【0025】吸気側カムシャフト12において、前記シ
リンダヘッド18及びベアリングキャップ19によって
支持された部分より先端側の部分には拡径部21が形成
されている。この拡径部21の外周には円環状をなすド
リブンギヤ22が回転可能に被嵌されている。ドリブン
ギヤ22の外周部には複数の外歯22aが形成されてお
り、この外歯22aは図3に示すように、排気側カムシ
ャフト23に設けられたドライブギヤ24の外歯24a
に噛合されている。排気側カムシャフト23には吸気側
カムシャフト12と同様に、一対のカム25が4組形成
されている。これらカム25によって図示しない排気バ
ルブが開閉駆動されるようになっている。
【0026】排気側カムシャフト23の端部には、カム
プーリ26が固定されており、同プーリ26にはタイミ
ングベルト27が掛装されている。タイミングベルト2
7は、エンジンのクランクシャフト(図示しない)に取
り付けられたクランクプーリ(図示しない)に掛装され
ている。
【0027】エンジンの運転が開始されると、排気側カ
ムシャフト23には前記カムプーリ26を介してクラン
クシャフトの回転駆動力が伝達されるとともに、その回
転駆動力は前記ドライブギヤ24及びドリブンギヤ22
を介して吸気側カムシャフト12に伝達される。
【0028】図4は図1のIV−IV断面図である(尚、図
1は図4のI −I 断面図に相当する)。図1及び図4に
示すように、VVT機構11は、ハウジング28と、同
ハウジング28内に配置された第1回転体としてのベー
ン29と、吸気側カムシャフト12の軸回り方向におけ
る回転力を付与して前記ベーン29を回転させるための
進角側油圧室13及び遅角側油圧室14等を備えてい
る。
【0029】ハウジング28は、全体が略円板状を呈し
ており、その側面が前記ドリブンギヤ22の先端側側面
(図1の左側面)に当接されるとともに、複数のボルト
30により同ギヤ22に固定されている。従って、ハウ
ジング28とドリブンギヤ22は吸気側カムシャフト1
2を回転軸心として一体回転可能となっている。尚、本
実施形態において、ハウジング28及びドリブンギヤ2
2は第2回転体に相当するものである。
【0030】図4に示すように、前記ベーン29はハウ
ジング28の内部に配設されている。このベーン29
は、同ベーン29の中心に位置した円環状をなす固定部
31と、同固定部31の外周部に形成された凸部として
の4つの受圧部32とを備えている。各受圧部32は、
吸気側カムシャフト12の径方向において放射状に延び
ており図4に示すように全体が略十字状を呈している。
【0031】ハウジング28の内部には、吸気側カムシ
ャフト12の周方向において所定間隔を隔てた位置に、
同シャフト12の軸心に向けて突出した4つの突状部3
3が形成されている。これら各突状部33の内周面は前
記固定部31の外周面に摺接されている。各突状部33
の間は凹部としての溝部34となっており、前記各受圧
部32は各溝部34内に配置されている。
【0032】各受圧部32の外周面はハウジング28の
内周面に摺接されている。又、各受圧部32の外周部に
は、図4及び図8に示すように断面矩形状をなす外周溝
35が形成されている。この外周溝35内には図6に示
すようにシール部材36が配設され、更に、同シール部
材36は板バネ37によって外周側に向けて付勢されて
いる。その結果、シール部材36によって受圧部32の
外周面とハウジング28の内周面との間がシールされ、
進角側油圧室13及び遅角側油圧室14間での油の移動
が規制されるようになっている。
【0033】前記ハウジング28及びベーン29の先端
側側面を覆うようにして、有底円筒状をなすカバー38
が設けられている。同カバー38の中央部には取付用孔
39が形成され、又、前記固定部31の中央部には中心
孔40が形成されている。これら取付用孔39及び中心
孔40内には取付ボルト84が挿通され、同ボルト84
の一端部はカムシャフト12のボルト孔41内にて螺着
されている。この螺着によりカバー38及びベーン29
は吸気側カムシャフト12の先端部に固定されている。
ベーン29及び吸気側カムシャフト12は図示しないノ
ックピンにより係合し、両者29,12は一体回転する
ようになっている。又、カバー38は取付ボルト84の
締付力によりベーン29に固定されている。従って、ベ
ーン29及びカバー38は吸気側カムシャフト12を回
転軸心として一体回転するようになっている。
【0034】ハウジング28の内部には、カバー38及
び拡径部21の各側面と、各溝部34の内周壁とによっ
て囲まれた4つの空間が形成されている。更にそれぞれ
の空間は、溝部34内に配置された各受圧部32によっ
て更に2つの圧力室に区画されている。そして、吸気側
カムシャフト12の回転方向(図4にて示す)と同方向
側に形成された圧力室は遅角側油圧室14となってお
り、又、前記回転方向と逆方向側に形成された圧力室は
進角側油圧室13となっている。
【0035】前記各油圧室13,14の内部には、油圧
通路P1,P2を通じて油が供給されるようになってお
り、ベーン29は、各油圧室13,14に供給された油
の油圧の大きさに応じて、吸気側カムシャフト12の軸
回りの双方向に回転可能となっている。
【0036】ここで、ベーン29が吸気側カムシャフト
12の回転方向と同方向(以下、この回転方向を「進角
回転方向」とする)に回転すると、同ベーン29に固定
された吸気側カムシャフト12の回転位相がドリブンギ
ヤ22に対して進められ、吸気バルブの開閉タイミング
が早められる。
【0037】これに対して、ベーン29が吸気側カムシ
ャフト12の回転方向と逆方向(以下、この回転方向を
「遅角回転方向」とする)に回転すると、吸気側カムシ
ャフト12の回転位相がドリブンギヤ22に対して遅
れ、吸気バルブの開閉タイミングが遅れることとなる。
【0038】図6に示すように、受圧部32の一つには
吸気側カムシャフト12の軸方向に延びる断面円形状の
貫通孔42が形成されており、同孔42内にはロックピ
ン43が配設されている。より詳細に説明すると、貫通
孔42は、その途中に段部42aを有しており、同段部
42aより先端側(図6の左側)の部分が拡径された形
状となっている。尚、本実施形態において、前記貫通孔
42は本発明における挿通孔に相当し、又、前記ロック
ピン43は可動部材に相当するものである。
【0039】前記ロックピン43は有底円筒状を呈して
おり、その先端側の部分には拡径部43aが形成されて
いる。ロックピン43は、その外周側面が貫通孔42の
内周側面に摺接した状態で、吸気側カムシャフト12の
軸方向に移動するようになっている。
【0040】前記貫通孔42において拡径された部分の
内周側面と、前記ロックピン43の外周側面等とによっ
て囲まれた環状の空間により、ロックピン43の係止状
態を解除するための油圧室44が形成されている。この
油圧室44は、ベーン29の内部に形成された第1圧力
油路45を介して、後述する進角側環状通路46と連通
されており、同室44内には進角側環状通路46内の油
が供給可能となっている。
【0041】ロックピン43の内部には軸方向に延びる
収容空間47が形成されており、同空間47内には付勢
手段となるスプリング48が配設されている。ロックピ
ン43は、このスプリング48により吸気側カムシャフ
ト12の基端側に向けて付勢されている。又、前記収容
空間47の内周壁面、貫通孔42の内周側面、及び前記
カバー38によって覆われた空間によって背圧室42b
が形成されている。
【0042】ドリブンギヤ22の先端側側面において、
ロックピン43の基端面に対向する位置には、同ピン4
3の基端側部分が嵌入可能な係止部としての係止穴49
が形成されている。前記スプリング48により付勢され
たロックピン43が前記係止穴49内に嵌入すると、ベ
ーン29とドリブンギヤ22との相対回転が規制され
る。その結果、ベーン29はドリブンギヤ22及びハウ
ジング28と一体的に回転するようになる。尚、本実施
形態において、前記ロックピン43、貫通孔42、スプ
リング48、及び係止穴49によって回転規制手段が構
成される。
【0043】係止穴49は図8及び図9に示すように、
前記受圧部32の側部に形成された第2圧力油路50に
よって遅角側油圧室14の一つと連通されており、同穴
49内には遅角側油圧室14内の油の一部が供給可能と
なっている。
【0044】前記係止穴49にてロックピン43が係止
されると、ベーン29及びハウジング28の両者は、図
4に示すような位置関係に保持される。即ち、ベーン2
9はハウジング28内部において、吸気側カムシャフト
12の回転位相がハウジング28に対して最も遅れた状
態となる位置(以下、このベーン29の位置を「最遅角
位置」という)に配置される。
【0045】又、前記固定部31の先端側側面には、図
4〜図7に示すように、前記取付ボルト84の周囲を囲
むようにして環状溝51が形成されている。この環状溝
51は、吸気側カムシャフト12の軸心を中心とする円
環状をなしている。又、ベーン29の先端側側面には、
吸気側カムシャフト12の径方向に延びる連通溝52が
形成されている。この連通溝52の内周側は前記環状溝
51内部に通じている。そして、ロックピン43がスプ
リング48の付勢力により基端側(図6の右側)に移動
すると、前記連通溝52により環状溝51と前記背圧室
42bとの内部が連通されるようになっている。尚、図
6では、連通溝52の尚、本実施形態において前記環状
溝51の内周壁とカバー38とによって囲まれる空間
は、本発明の連通空間に相当するものである。
【0046】更に、図1及び図10に示すように、カバ
ー38において、前記環状溝51を覆う位置には空気孔
38aが形成されており、同孔38aによって環状溝5
1の内部はカバー38の外部と通じている。従って、前
記連通溝52、環状溝51、及び空気孔38aを通じ
て、前記貫通孔42内と外部との間における空気の流通
が許容されるようになっている。
【0047】次に、前記進角側油圧室13に及び遅角側
油圧室14に油を供給するための圧力通路を構成する進
角側、遅角側油圧通路P1,P2、及び前記OCV16
等の構成について説明する。
【0048】図1に示すように、シリンダヘッド18の
内部には進角側ヘッド油路53及び遅角側ヘッド油路5
4が形成されている。各ヘッド油路53,54は前記O
CV16、オイルフィルタ55、オイルポンプ15、及
びオイルストレーナ56を介してオイルパン57に接続
可能となっている。エンジンの運転に伴ってオイルポン
プ15が駆動されると、オイルパン57に貯留されてい
る油は同ポンプ15によって吸引される。そして、油は
前記オイルストレーナ56を介してオイルポンプ15内
に導入されるとともに、同ポンプ15から加圧されて吐
出される。そして、吐出された油はオイルフィルタ55
を介してOCV16によって前記各ヘッド油路53,5
4へと選択的に圧送されるようになっている。
【0049】シリンダヘッド18の上端部及びベアリン
グキャップ19には、前記各ヘッド油路53,54の開
口位置に対応して油溝58,59がそれぞれ形成されて
いる。各油溝58,59によって前記ジャーナル12a
の外周部が囲まれている。
【0050】吸気側カムシャフト12の内部には、その
軸心方向に延びる遅角側シャフト油路60が形成されて
いる。この遅角側シャフト油路60の先端側は前記ボル
ト孔41に通じている。又、前記拡径部21の外周部に
は周方向に延びる周溝61が形成されており、同溝61
と遅角側シャフト油路60の先端側とは連通油路62に
より連通されている。
【0051】ジャーナル12aの内部には吸気側カムシ
ャフト12の径方向に延びる遅角側油孔63が形成され
ている。遅角側シャフト油路60は、この遅角側油孔6
3によって前記一方の油溝59に通じている。従って、
遅角側シャフト油路60内には、油溝59及び遅角側油
孔63を介して遅角側ヘッド油路54の油が供給される
ようになっている。
【0052】吸気側カムシャフト12の内部には、その
軸心方向に対して傾斜した方向に延びる進角側シャフト
油路64が形成されている。又、ジャーナル12aの内
部には吸気側カムシャフト12の径方向に延びる進角側
油孔65が形成されている。前記進角側シャフト油路6
4の基端側は、この進角側油孔65を介して前記他方の
油溝58に通じている。そして、進角側シャフト油路6
4内には、油溝58及び進角側油孔65を介して進角側
ヘッド油路53内の油が供給されるようになっている。
【0053】ドリブンギヤ22の内部には、図4及び図
5に示すように放射状に延びる4つの遅角側供給路66
が形成されている。各遅角側供給油路66の内周側は前
記周溝61に通じており、又、各油路66の外周側は前
述した各遅角側油圧室14に開口している。遅角側シャ
フト油路60から連通油路62を通じて周溝61内に供
給された油は、遅角側供給路66を介して各遅角側油圧
室14内に供給されるようになっている。
【0054】又、前記拡径部21の先端側側面には、図
1に示すように先端側に突出した円筒状の突出部67が
形成されている。ベーン29の基端側側面には前記突出
部67を囲むようにして段部68が形成されている。そ
して、この段部68の内周壁と、前記突出部67及び拡
径部21によって囲まれた空間によって円環状をなす進
角側環状通路46が形成されている。前記進角側シャフ
ト油路64の先端側はこの進角側環状通路46に開口し
ている。
【0055】更に、ベーン29の内部には、図4及び図
5に示すように、放射状に延びる4つの進角側供給油孔
69が形成されており、同油孔69の内周側は前記進角
側環状通路46に通じている。又、各進角側供給油孔6
9の外周側は前述した各進角側油圧室13に開口してい
る。従って、前記進角側シャフト油路64内に供給され
た油は、進角側供給油孔69を介して各進角側油圧室1
3内に供給されるようになっている。
【0056】前述した、進角側ヘッド油路53、油溝5
8、進角側油孔65、進角側シャフト油路64、進角側
環状通路46、及び進角側供給油孔69によって進角側
油圧通路P1が構成され、又、遅角側ヘッド油路54、
油溝59、遅角側油孔63、遅角側シャフト油路60、
連通油路62、周溝61、及び遅角側供給路66によっ
て遅角側油圧通路P2が構成されている。本実施形態で
は、前記OCV16によって前記各油圧通路P1,P2
と、オイルポンプ15及びオイルパン57との連通状態
を切り換えることによってオイルポンプ15から各油圧
室13,14内へ油を供給し、或いは各油圧室13,1
4内から油を排出してオイルパン57に戻すようにして
いる。尚、前記各油圧通路P1,P2、オイルポンプ1
5、OCV16、オイルパン57によって流体供給手段
が構成されている。
【0057】前記OCV16は、その開度がデューティ
制御されることにより、各進角側、遅角側油圧室13,
14に供給される油圧を制御するものである。以下、こ
のOCV16の構成について説明する。
【0058】図1に示すように、OCV16を構成する
ケーシング70は、第1〜第5のポート71〜75を有
している。第1のポート71は遅角側ヘッド油路54に
連通され、第2のポート72は進角側ヘッド油路53に
連通されている。また、第3及び第4のポート73,7
4はオイルパン57に連通され、第5のポート75はオ
イルフィルタ55を介してオイルポンプ15の吐出側に
連通されている。
【0059】ケーシング70の内部には串形のスプール
76が設けられている。このスプール76は円筒状をな
す4つの弁体77を有しており、その軸方向に往復動可
能となっている。また、ケーシング70には、スプール
76を図1に示す第1の作動位置と、図2に示す第2の
作動位置との間で移動させるための電磁ソレノイド78
が設けられている。また、ケーシング70内にはスプリ
ング79が設けられており、このスプリング79により
スプール76は第1の作動位置側へ向けて付勢されてい
る。
【0060】尚、前記OCV16は図1に示すECU1
7によって制御されるようになっている。このECU1
7にはエンジンの運転状態を検出するための回転数セン
サ80及び吸気圧センサ81、更に、吸気側カムシャフ
ト12の回転位相を検出するためのクランク角センサ8
2及びカム角センサ83が接続されており、ECU17
は各センサ80〜83の検出信号に基づいて、エンジン
の運転状態、及び吸気側カムシャフト12の回転位相を
検出するようになっている。そして、ECU17は、吸
気側カムシャフト12における実際の回転位相と、エン
ジンの運転状態に適合する目標回転位相との偏差を判断
し、同偏差が所定値以下となるように前記OCV16及
びVVT機構11を制御する。
【0061】次に、上記のように構成された本実施形態
における作用について説明する。エンジンの運転が開始
されると、オイルポンプ15が駆動されて同ポンプ15
から油が吐出される。吐出された油は、前記OCV16
によって選択された前記各ヘッド油路53,54の一方
から、進角側油圧室13或いは遅角側油圧室14のいず
れかの油圧室13,14内に供給される。この際、前記
油圧室44或いは係止穴49の内部には、第1圧力油路
45或いは第2圧力油路50を通じて油が供給される。
【0062】そして、油圧室44或いは係止穴49の内
部における油圧が所定値以上に増加すると、ロックピン
43はその油圧によりスプリング48の付勢力に抗して
吸気側カムシャフト12の先端側に移動する。この移動
により、図6に示すようにベーン29の係止状態が解除
され、ハウジング28に対するベーン29の相対回転が
可能となる。
【0063】前述したように、ロックピン43の係止状
態が解除される際、ロックピン43は貫通孔42内を先
端部側(図7の左側)に移動し、背圧室42bの容積が
減少する。その結果、前記背圧室42b内の空気は、前
記連通溝52、環状溝51及び空気孔38aを通じて外
部に排出される。
【0064】又、前記ロックピン43が基端側に移動す
る際、前記背圧室42bの容積が増加する。その結果、
前記背圧室42b内には、空気孔38a、環状溝51、
及び前記連通溝52を通じて外部の空気が導入される。
【0065】そして、図2に示すように、スプリング7
9の付勢力に抗してスプール76が第2の作動位置に配
置されると、オイルポンプ15の吐出側と進角側ヘッド
油路53とが連通され、遅角側ヘッド油路54とオイル
パン57とが連通される。従って、各進角側油圧室13
には進角側油圧通路P1を介して油が供給される一方
で、各遅角側油圧室14内の油は遅角側油圧通路P2を
介してオイルパン57に戻される。
【0066】その結果、前記受圧部32は、各遅角側油
圧室14の油圧よりも相対的に増加した各進角側油圧室
13内の油圧により付勢されるため、ベーン29はハウ
ジング28に対して、図5の矢印にて示す方向に回転す
る。このようにベーン29がハウジング28に対して回
転することにより、吸気側カムシャフト12の回転位相
がドリブンギヤ22よりも進む結果、吸気バルブの開閉
タイミングが早められる。
【0067】一方、図1に示すように、スプリング79
の付勢力によりスプール76が第1の作動位置に配置さ
れると、オイルポンプ15の吐出側と遅角側ヘッド油路
54とが連通され、進角側ヘッド油路53とオイルパン
57とが連通される。従って、各遅角側油圧室14には
遅角側油圧通路P2を通じて油が供給される一方で、各
進角側油圧室13の油は進角側油圧通路P1を介してオ
イルパン57に戻される。
【0068】その結果、前記受圧部32は各進角側油圧
室13の油圧よりも相対的に増加した各遅角側油圧室1
4内の油圧により付勢されるため、ベーン29はハウジ
ング28に対して、図4の矢印にて示す方向に回転す
る。このようにベーン29がハウジング28に対して回
転することにより、吸気側カムシャフト12の回転位相
がドリブンギヤ22よりも遅れる結果、吸気バルブの開
閉タイミングが遅れるようになる。
【0069】以上のようにして、吸気側カムシャフト1
2の回転位相が変更され、その回転位相とエンジンの運
転状態に適応する目標回転位相との偏差が所定値以下と
なると、ECU17はOCV16の第1のポート71及
び第2のポート72の両ポート71,72が、前記弁体
77によって閉塞された状態となるように、スプール7
6の位置を制御する(以下、このスプール76の位置を
「中間保持位置」という)。このように、スプール76
の位置が「中間保持位置」となると、各油圧室13,1
4への油の供給、或いは各油圧室13,14からの油の
排出は行われなくなる。その結果、ベーン29は各油圧
室13,14における油圧によって両側から保持される
ため、同ベーン29の回転が規制され、ハウジング28
に対するベーン29の回転方向における位置が固定され
る。その結果、ECU17によってOCV16が制御さ
れて吸気側カムシャフト12の回転位相が再び変更され
るまでは、現在の吸気バルブの開閉タイミングが保持さ
れる。
【0070】以上、説明したように本実施形態における
バルブタイミング変更装置では、OCV16の開度を制
御することにより、吸気バルブの開閉タイミングを連続
的(無段階)に変更するとともに、その開閉タイミング
を保持することができる。
【0071】更に、本実施形態では、エンジンが所定の
運転状態にある場合に、前記ロックピン43が前記係止
穴49にて係止されることにより、ベーン29とハウジ
ング28との相対回転が規制され、ベーン29の回転方
向における位置が、前述した「最遅角位置」に固定され
るようになっている。
【0072】より詳細に説明すると、エンジンが停止す
るとOCV16のスプール76はスプリング79の付勢
力により図1に示す第1の作動位置に移動する。その結
果、各進角側油圧室13は進角側油圧通路P1によりオ
イルパン57と連通され、又、各遅角側油圧室14は遅
角側油圧通路P2によりオイルポンプ15の吐出側と連
通される。そして、クランクシャフトの回転が停止する
と、オイルポンプ15からの油の吐出が停止し、更に、
吸気側カムシャフト12の回転も停止する。この際、ベ
ーン29は、ドリブンギヤ22に対して前記遅角回転方
向に回転して、その回転位相が遅れる。その結果、ハウ
ジング28に対するベーン29の回転方向における位置
は図4に示す「最遅角位置」となる。これは、オイルポ
ンプ15から油が吐出されなくなるため、各進角側油圧
室13及び遅角側油圧室14内の油圧が低下して、ベー
ン29が各油圧室13,14の油圧により保持されなく
なるためである。
【0073】更に、オイルポンプ15の駆動が停止する
と、前記油圧室44及び係止穴49内における油圧が低
下する。その結果、前記ロックピン43は、スプリング
48の付勢力によって吸気側カムシャフト12の基端側
に移動し、その基端側部分が図7に示すように係止穴4
9内に嵌入される。
【0074】そして、ロックピン43は係止穴49内に
て係止されることにより、ベーン29とドリブンギヤ2
2との相対回転が規制された状態となる。その結果、吸
気バルブの開閉タイミングはクランクシャフトの回転位
相に対して最も遅れた状態に固定される。そして、本実
施形態では、再びエンジンの運転が開始され、各油圧通
路P1,P2内の油圧が所定値以上となるまで、吸気バ
ルブの開閉バルブタイミングは最も遅れた状態に保持さ
れる。
【0075】以上説明した本実施形態は以下に示す特徴
を有するものである。 (a)本実施形態では、前記環状溝51が、吸気側カム
シャフト12の回転軸心を中心とする円環状を呈してい
る。
【0076】従って、カバー38をベーン29と共に取
付ボルト84によって吸気側カムシャフト12に取り付
ける際、同カバー38の空気孔38aと、前記環状溝5
1との位置合わせを行う必要がない。
【0077】即ち、前記環状溝51が吸気側カムシャフ
ト12の軸回り方向に延びる形状を有しているため、カ
バー38を取り付ける際に、図10の破線にて示すよう
に、回転方向におけるカバー38とベーン29との位置
がズレた場合でも、空気孔38aによって環状溝51内
部とカバー38の外部とが常に連通された状態となる。
このように、本実施形態によれば、前記空気孔38aと
環状溝51との位置合わせ作業が不要となるため、バル
ブタイミング変更装置の組付作業における作業効率を向
上させることができる。
【0078】加えて、空気孔38aと環状溝51との位
置合わせをする必要がないため、ノックピン等の位置決
め用部材が不要となり部品点数を削減することができ、
製造コストの低減を図ることができる。
【0079】(b)本実施形態では、カバー38とベー
ン29との回転方向における位置がズレた場合でも、空
気孔38aにより環状溝51内とカバー38の外部とが
常に連通された状態となる。従って、前記ロックピン4
3が貫通孔42内で移動する場合において、前記背圧室
42bとカバー38の外部との間における空気の移動が
確実におこなわれる。
【0080】このため、前記油圧室44、係止穴49か
らの油の漏出を抑制するため、ロックピン43の外周壁
と貫通孔42の内周壁との間の隙間を極力小さくする構
成とした場合でも、前記背圧室42b内における空気の
圧力によりロックピン43の移動が阻害されてしまうこ
とがない。
【0081】従って、本実施形態によれば、前記油圧室
44或いは係止穴49から油が漏出することを抑制する
ことができ、更に、貫通孔42内におけるロックピン4
3の移動を円滑に行うことができる。
【0082】(c)本実施形態では、エンジンの運転が
開始されてから前記進角側油圧通路P1或いは遅角側油
圧通路P2内における油の圧力が所定値以上にまで増加
するまでの間、即ち、その油圧力がスプリング48の付
勢力を上回るまでの間、前記ベーン29の位置を「最遅
角位置」に固定するようにした。
【0083】即ち、エンジンの運転が開始された直後で
各油圧通路P1,P2内における油の油圧が低下してお
り、その油圧によってベーン29を保持することができ
ない場合には、ロックピン43によってベーン29とハ
ウジング28との相対回転が規制される。従って、各吸
気側カムシャフト12に生じるトルク変動により、ベー
ン29が振動してハウジング28と衝突したり、或いは
その衝突によって異音を生じてことを回避することがで
きる。
【0084】(第2の実施の形態)次に本発明を具体化
した第2の実施形態について図11を参照して説明す
る。本実施形態は、排気側カムシャフト23に前記VV
T機構11が設けられた構成を採用している点で上記第
1の実施の形態における構成と相違している。
【0085】尚、本実施形態におけるVVT機構11、
及び同機構11内に形成された各進角側及び遅角側油圧
室13,14に対して油を供給するための進角側及び遅
角側油圧通路P1,P2、或いはOCV16等の構成に
ついては上記第1の実施の形態と同様であるため、同様
の構成については同一の符号を付すとともに説明を省略
する。
【0086】図11に示すように、排気側カムシャフト
23の一端部にはカムプーリ26が一体回転可能に固定
されており、同プーリ26の外周にはタイミングベルト
27が掛装されている。排気側カムシャフト23には、
このタイミングベルト27によってクランクシャフトの
回転駆動力が伝達されるようになっている。
【0087】排気側カムシャフト23の他端部にはVV
T機構11が取り付けられている。同機構11には上記
第1の実施形態にて説明したドリブンギヤ22に換え、
第2回転体としてのドライブギヤ91が設けられてい
る。又、吸気側カムシャフト12の端部には外歯92a
を有したドリブンギヤ92が設けられており、同ギヤ9
2は前記ドライブギヤ91の外歯91aに噛合されてい
る。
【0088】上記構成を備えた本実施形態によれば、ク
ランクシャフトの回転駆動力は排気側カムシャフト23
に伝達されるとともに、同シャフト23からドライブギ
ヤ91及びドリブンギヤ92を介して吸気側カムシャフ
ト12に伝達される。そして、吸気側カムシャフト12
の回転に伴って図示しない吸気バルブが前記カム20に
よって開閉駆動される。尚、本実施形態において、前記
吸気側カムシャフト12は本発明におけるカムシャフト
に相当するものである。
【0089】又、排気側カムシャフト23に対するドラ
イブギヤ91の相対的な回転位相がVVT機構11によ
って変更される。従って、吸気側カムシャフト12の回
転位相が変更され、吸気バルブの開閉タイミングが変更
される。
【0090】本実施形態は、VVT機構11が設けられ
ていない吸気側カムシャフト12のバルブ開閉タイミン
グを変更する構成とした点を除けば、上記第1の実施形
態と同様の構成を有している。従って、本実施形態は、
上記実施形態と同様の作用を奏するものであり、前述し
た特徴(a)〜(c)と同様の特徴を有する。
【0091】以上説明した各実施形態は、以下のように
その構成を変更して実施することができる。 (1)上記各実施形態では、円環状をなす環状溝51に
よって本発明の連通空間を構成するようにしたが、この
連通空間は上記実施形態にて示す構成に限定されるもの
ではない。例えば、連通空間を図12に示すような半円
弧状を呈した油溝93によって構成することもできる。
このような油溝93を有する構成とした場合には、カバ
ー38とベーン29との位置合わせ作業を要することと
なる。しかしながら、前記空気孔38aと油溝93の位
置ズレが回転方向において約180°の範囲で許容され
るため、前記位置合わせ作業は極めて容易であり、且
つ、ノックピン等の位置決め部材が新たに必要となるこ
ともない。
【0092】(2)上記各実施形態では前記ベーン29
の先端側側面に環状溝51を形成するようにしたが、同
ベーン29の先端側側面に対向したカバー38の側面に
同溝を形成するようにしてもよい。
【0093】(3)第1の実施形態では、ベーン29及
びカバー38を吸気側カムシャフト12に固定し、更
に、ハウジング28をドリブンギヤ22或いはドライブ
ギヤ91に固定する構成としたが、以下のような構成と
することもできる。即ち、ベーン29をドリブンギヤ2
2或いはドライブギヤ91に一体回転可能に固定する一
方で、ハウジング28及びカバー38をそれぞれ吸気側
カムシャフト12に一体回転可能に固定する。そして、
ハウジング28に前記貫通孔42に相当する孔を形成し
て、同孔内にロックピンを配設するとともに、同ロック
ピンを係止穴49にて係止する構成とする。このような
構成としても上記実施形態と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0094】(4)上記各実施形態において本発明にお
ける係止部を係止穴49によって構成するようにした
が、この係止穴49を省略し、ロックピン43の基端側
端面をドリブンギヤ22の先端側側面に対して前記スプ
リング48の付勢力により押圧することによって、ベー
ン29とハウジング28との相対回転を規制するように
してもよい。又、複数のロックピン43及び係止穴49
によってベーン29とハウジング28との回転を規制す
る構成としてもよい。
【0095】(5)上記各実施形態は、ベーン29の回
転方向において、受圧部の両側に油圧室を設けるように
したが、片側にのみ油圧室を設ける構成に変更すること
ができる。例えば、前記遅角側油圧室14、同室14に
油を供給するための遅角側油圧通路P2、及び前記係止
穴49内に遅角側油圧室14の油を供給するための第2
圧力通路50を省略するとともに、遅角側油圧室14に
該当する空間内に、ベーン29を遅角回転方向に付勢す
るコイルスプリング、板バネ等の弾性部材を配設する。
そして、バルブ開閉タイミングを進める場合には、進角
側油圧室13の油圧力によってベーン29を進角回転方
向に回転させて、図5に示すように突状部33に当接さ
せる。逆に、バルブ開閉タイミングを遅らせる場合に
は、進角側油圧室14内への油の供給を停止して、前記
弾性部材によりベーン29を遅角回転方向に回転させる
とともに、図4に示す「最遅角位置」でロックピン43
を係止穴49内で係止してハウジング28に対するベー
ン29の回転を規制する。
【0096】このような構成とした場合には、図4及び
図5に示すベーン29の位置に対応した二つのタイミン
グに吸気バルブのバルブ開閉タイミングを選択的に変更
することができる。
【0097】(6)上記各実施形態において、ドリブン
ギヤ22或いはドライブギヤ91にをカムプーリに変更
するとともに、同プーリにタイミングベルトが掛装され
た構成にVVT機構11を変更し、同プーリをクランク
シャフトの回転駆動力によって直接回転駆動するように
してもよい。
【0098】(7)上記各実施形態では、ベーン29に
4つの受圧部32が形成される構成を採用したが、同受
圧部32を3つ以下、或いは5つ以上有した構成とする
こともできる。受圧部32の数を上記各実施形態より少
なくした場合には、前記各油圧通路P1,P2の構成を
簡略化することができ、上記実施形態より多くした場合
には、ベーン29に対してより大きな回転トルクを付与
することができる。
【0099】(8)上記各実施形態において、ハウジン
グ28とドリブンギヤ22とは別部材によって構成され
ているが、例えば、両部材28,22を一体に構成する
ことも可能である。同様に、吸気側カムシャフト12
と、ベーン29とを一体に構成するようにしてもよい。
【0100】(9)上記各実施形態において、カムプー
リ26をタイミングスプロケットに変更し、タイミング
ベルト27をタイミングチェーンに変更した構成を有す
るVVT機構11を採用するようにしてもよい。
【0101】(10)上記各実施形態はいずれも吸気バ
ルブの開閉タイミングを変更するものであったが、排気
バルブの開閉タイミングを変更するようにしてもよい。
又、VVT機構11が吸気側カムシャフト12及び排気
側カムシャフト23の双方に設け、吸気バルブ及び排気
バルブの双方のバルブ開閉タイミングを変更するように
してもよい。
【0102】本発明を具体化した各実施形態について説
明したが、上各実施形態から把握できる技術的思想につ
いて、その効果と共に以下に記載する。 (イ)請求項1又は2に記載した内燃機関のバルブタイ
ミング変更装置において、第2回転体に形成される係止
部は、可動部材の移動方向に凹設された係止穴であるこ
とを特徴とする。
【0103】このような構成によれば、可動部材が挿通
孔内を移動すると、その一部が係止穴内にて係止され
る。従って、第1回転体及び第2回転体との相対回転を
確実に規制することができる。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2に
記載した発明によれば、第1回転体とカバーとの接触面
との間に前記両回転体における回転軸心の周方向に延び
る連通空間を形成し、同空間によって第1回転体の挿通
孔と、カバーの空気孔とを連通するようにしたた。従っ
て、カバーを第1回転体に取り付ける際、前記空気孔と
挿通孔との間には前記周方向における長さに相当する位
置ズレが許容される。その結果、空気孔と挿通孔との位
置合わせ作業が容易なものとなり、バルブタイミング変
更装置の組付時における作業効率を向上させることがで
きる。
【0105】更に、カバーと第1回転体との位置決めを
行うためのノックピン等の位置決め部材が不要となるた
め、部品点数を削減することができる。その結果、バル
ブタイミング変更装置における製造コストを低減するこ
とが可能となる。
【0106】特に、請求項2記載の発明によれば、前記
連通空間を前記回転軸心の位置を中心とした円環状に形
成したため、前記空気孔と挿通孔との位置合わせ作業が
不要となり組付作業の作業効率を更に向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸気側カムシャフト、VVT機構等を示す断面
図。
【図2】OCVを示す部分断面図。
【図3】吸気側、排気側カムシャフト等を示す平面図。
【図4】図1のIV−IV断面図。
【図5】ベーン及びハウジング等を示す断面図。
【図6】ロックピン、連通路等を示す拡大断面図。
【図7】ロックピン、連通路等を示す拡大断面図。
【図8】受圧部を拡大して示す拡大断面図。
【図9】図8のIX−IX断面図。
【図10】空気孔と環状溝との位置関係を示す側面図。
【図11】吸気側、排気側カムシャフト等を示す平面
図。
【図12】他の実施形態における油溝及び空気孔を示す
側面図。
【図13】従来技術における弁開閉時期変更装置を示す
断面図。
【図14】従来技術におけるバルブタイミング変更装置
を示す断面図。
【図15】図14の部分拡大断面図。
【図16】図14の左側面図。
【符号の説明】
11…位相変更機構、12…吸気側カムシャフト(カム
シャフト)、13…進角側油圧室(圧力室)、14…遅
角側油圧室(圧力室)、15…オイルポンプ(流体供給
手段)、16…OCV(流体供給手段)、18…シリン
ダヘッド(内燃機関の一部を構成する)、22…ドリブ
ンギヤ(第2回転体)、28…ハウジング(第2回転
体)、29…ベーン(第1回転体)、38…カバー、3
8b…空気孔、42…貫通孔(挿通孔)、43…ロック
ピン(可動部材)、49…係止穴(係止部)、51…環
状溝(連通空間)、57…オイルパン(流体供給手
段)、91…ドライブギヤ(第2回転体)、93…油溝
(連通空間)、P1…進角側油圧通路(流体供給手
段)、P2…遅角側油圧通路(流体供給手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の回転軸心回りに回転可能であり、
    一方が他方の内部側に配設された第1回転体及び第2回
    転体と、前記第1回転体に一体回転可能に固定され前記
    両回転体の側部を覆うカバーと、前記両回転体の内外周
    部に形成された凹、凸部、及び前記カバーによって区画
    形成された圧力室と、前記圧力室に対して所定圧力の流
    体を供給するための流体供給手段とを備え、内燃機関の
    クランクシャフト、及び同機関のバルブを開閉駆動する
    ためのカムシャフトのうち一方が前記第1回転体に駆動
    連結されるとともに、前記両シャフトのうち他方が第2
    回転体に駆動連結され、前記流体供給手段により圧力室
    に供給される流体の圧力によって前記両回転体を相対回
    転させることにより、前記クランクシャフトに対するカ
    ムシャフトの回転位相を変更してバルブの開閉タイミン
    グを変更することが可能であり、 前記第1回転体に前記回転軸心の方向に延びる挿通孔が
    形成されるとともに、第2回転体に係止部が形成され、
    前記挿通孔内に配置された可動部材を前記回転軸心方向
    に移動させて、同部材を前記係止部にて係止し前記両回
    転体の相対回転を規制することにより、クランクシャフ
    トに対するカムシャフトの回転位相を所定の位相に保持
    するようにした内燃機関のバルブタイミング変更装置に
    おいて、 前記第1回転体とカバーとの接触面との間に、前記回転
    軸心の周方向に延び前記挿通孔と通じる連通空間を形成
    するとともに、前記カバーには前記連通空間に開口し同
    空間とカバー外部とを連通する空気孔を形成したことを
    特徴とする内燃機関のバルブタイミング変更装置。
  2. 【請求項2】 前記連通空間を前記回転軸心の位置を中
    心として円環状に形成したことを特徴とする請求項1記
    載の内燃機関のバルブタイミング変更装置。
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