JP3982357B2 - 画像変換システム及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に取り付けられた撮像装置の撮像データを表示用データに変換するものに関し、特に、撮像データの特定範囲を拡大した表示用データへスムーズに変換できる画像変換システム及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の運転席から死角となる車両の前部、後部等にカメラを取り付けると共に、カメラの撮像した撮像データを画像処理装置で表示用データに変換し、この表示用データを車内に設置したモニタ装置で表示すると云う画像変換システムが存在する。
【0003】
従来の画像変換システムにおける変換の種類には、撮像データの画像の視点方向の変更、及び、撮像データに各種ガイド線等の図データを付加するもの等がある。画像の視点方向を変更するものには、例えば、撮像した画像を俯瞰方向から眺めた画像に画像処理装置で変換するものがあり、このように俯瞰方向に変換した画像を車内のモニタ装置で表示することで、運転者の運転操作に係る各種判断を支援する。
【0004】
また、ガイド線等の図データが付加された表示用データへの変換は、例えば、駐車スペースに車両を駐車する際に行われ、このような変換を行うことで付加されたガイド線等を車両の進行程度に対する目安として利用できるようにしている。なお、上述した画像処理装置における変換では、撮像した画像の画素を入力データである変換元にして、出力データである変換後の表示用データを得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の画像変換システムの変換では、画像の視点方向を変更して運転操作を支援できるようにしているが、変換された画像をモニタ装置で表示する範囲を変更する機能までは存在しないので、画像を拡大して運転操作をきめ細かく支援できない場合がある。例えば、周囲に他の車両等が駐車しているスペースに車両を駐車させるような場合、自身の車両と他の車両とが接触するおそれのある箇所を大きな表示で確認したいときもあるが、従来の変換では拡大表示に対応していないため、自身の車両と他の車両との間隔等を詳細に確認できないと云う問題がある。
【0006】
また、駐車操作時等に使用されるバックカメラには広い範囲を撮像できるように広角レンズが装着されている場合が多いが、このような広角レンズによる撮像画像は湾曲するため、モニタ装置で表示される変換後の表示用データにも歪みが生じ、現実の状況に比べて違和感を与えると共に距離感の把握を混乱させる問題がある。なお、このような問題はガイド線等を付加することで、従来は対応されているが、湾曲画像にガイド線等が付加された状況であるため、依然として違和感等は解消できない。
【0007】
さらに、従来の変換では、画像処理装置に入力される撮像データから出力される表示用データを得ているため、撮像データの画素位置に対応していない表示用データの画素位置には変換情報が配置されない。その結果、変換情報が配置されない表示用データの箇所には、画像が表示されない空白部分が発生する問題がある。
【0008】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、特別な操作を行うこと無しに、撮像データの画像を自動で拡大して変換できる画像変換システム及び画像処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、画像の拡大と共に撮像データの画像の視点方向の変更及び歪みの矯正をスムーズに行い、車両の駐車操作に貢献できる画像変換システム及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
さらに、本発明は、変換テーブルの変換で出力データを元にして入力データの各画素の配置を規定することにより、表示用データに空白部分を生じさせない画像変換システム及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る画像変換システムは、車両の後方を撮像するために前記車両に取り付けられた撮像装置と、該撮像装置が撮像した撮像データ表示用データへの変換を行う画像処理装置とを接続してなる画像変換システムにおいて、前記車両から後方に位置する物までの距離を測定する距離測定手段と、所定距離を記憶する距離記憶手段と、車両の直進状態を検出する直進検出手段とを含み、前記画像処理装置は、前記距離測定手段、前記距離記憶手段及び前記直進検出手段と接続されており、それぞれから測定された距離、前記所定距離及び直進状態であるか否かを受信する通信手段と、前記撮像データを形成する画素の座標範囲の一部の範囲と、該一部の範囲より大きい範囲である前記表示用データを形成する画素の座標範囲とを、前記一部の範囲が夫々相違する複数の範囲でそれぞれ対応付ける複数の変換テーブルと、これらの変換テーブルに基づいて、前記一部の範囲における撮像データの画像を拡大する前記変換を行う変換手段と、前記距離測定手段が測定した距離が前記距離記憶手段が記憶する所定距離以下である場合に、前記一部の範囲が大きい変換テーブルから小さい変換テーブルへの切換を行う変換テーブル切換手段とを備え、前記変換テーブル切換手段は、前記直進検出手段が直進状態を検出したときに、前記切換を行うようにしてあることを特徴とする。
また第2発明に係る画像変換システムは、車両の後方を撮像するために前記車両に取り付けられた撮像装置と、該撮像装置が撮像した撮像データの表示用データへの変換を行う画像処理装置とを接続してなる画像変換システムにおいて、前記車両から後方に位置する物までの距離を測定する距離測定手段と、所定距離を記憶する距離記憶手段と、車両のエンジン停止からエンジン始動までの時間を測定する時間測定手段と、所定時間を記憶する時間記憶手段とを含み、前記画像処理装置は、前記距離測定手段、前記距離記憶手段、前記時間測定手段及び前記時間記憶手段と接続されており、それぞれから測定された距離、前記所定時間、測定された時間及び前記所定時間を受信する通信手段と、前記撮像データを形成する画素の座標範囲の一部の範囲と、該一部の範囲より大きい範囲である前記表示用データを形成する画素の座標範囲とを、前記一部の範囲が夫々相違する複数の範囲でそれぞれ対応付ける複数の変換テーブルと、これらの変換テーブルに基づいて、前記一部の範囲における撮像データの画像を拡大する前記変換を行う変換手段と、前記距離測定手段が測定した距離が前記距離記憶手段が記憶する所定距離以下である場合に、前記一部の範囲が大きい変換テーブルから小さい変換テーブルへの切換を行う変換テーブル切換手段とを備え、前記変換テーブル切換手段は、前記切換が行われ、且つ前記時間測定手段が測定した時間が前記時間記憶手段が記憶する所定時間以下である場合に、前記行われた切換を維持する手段を備えることを特徴とする。
更に第3発明に係る画像変換システムは、車両の後方を撮像するために前記車両に取り付けられた撮像装置と、該撮像装置が撮像した撮像データの表示用データへの変換を行う画像処理装置とを接続してなる画像変換システムにおいて、前記車両の後進距離を測定する測定手段と、所定距離を記憶する距離記憶手段とを含み、前記画像処理装置は、前記測定手段及び前記距離記憶手段と接続されており、それぞれから測定された距離及び前記所定距離を受信する通信手段と、前記撮像データを形成する画素の座標範囲の一部の範囲と、該一部の範囲より大きい範囲である前記表示用データを形成する画素の座標範囲とを、前記一部の範囲が夫々相違する複数の範囲でそれぞれ対応付ける複数の変換テーブルと、これらの変換テーブルに基づいて、前記一部の範囲における撮像データの画像を拡大する前記変換を行う変換手段と、前記表示用データにおける目標位置を受け付ける受付手段と、前記表示用データにおける車両の位置を特定する特定手段と、該特定手段が特定した車両の位置から前記受付手段が受け付けた目標位置までの距離を演算する距離演算手段と、該距離演算手段が演算した距離と前記測定手段が測定した後進距離との差を演算する差演算手段と、前記差演算手段が演算した距離の差が前記距離記憶手段が記憶する所定距離以下である場合に、前記一部の範囲が大きい変換テーブルから小さい変換テーブルへの切換を行う変換テーブル切換手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
第4発明に係る画像変換システムは、前記変換テーブルが、前記撮像データの画像俯瞰方向の画像への変換を行う方向変換手段を備えることを特徴とする。
【0012】
第5発明に係る画像変換システムは、前記撮像装置が、湾曲画像の撮像データを撮像するものであり、前記変換テーブルは、前記湾曲画像の歪みを矯正する変換を行う歪み矯正手段を備えることを特徴とする。
【0015】
第6発明に係る画像変換システムは、車両の前進距離を測定する前進距離測定手段と、所定の前進距離を記憶する前進距離記憶手段とを更に含み前記画像処理装置の通信手段は更に、前記前進距離測定手段及び前記前進距離記憶手段と接続されており、前記画像処理装置の前記変換テーブル切換手段は、前記切換が行われ、且つ前記前進距離測定手段測定した前進距離が前記前進距離記憶手段記憶する前進距離以下である場合に、前記行われた切換を維持する手段を備えることを特徴とする。
【0017】
第7発明に係る画像変換システムは、前記各変換テーブルが、前記撮像データの一部の範囲に対する前記表示用データの座標範囲の比に応じた大きさの車両の図データを前記表示用データに付加する手段を備えることを特徴とする。
【0019】
第8発明に係る画像変換システムは、前記小さい変換テーブルは、車両の後方へ延出するガイド線を示すガイド線データを前記表示用データに付加する手段を備えることを特徴とする。
【0020】
第9発明に係る画像変換システムは、前記小さい変換テーブルが、車両の後端からの距離を示す距離線を示す距離線データを前記表示用データに付加する手段を備えることを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る画像処理装置は、上記の第1、第2及び第3発明の画像変換システムを構成する画像処理装置であることを特徴とする。
【0022】
第1、第2及び第3発明にあっては、変換テーブルが撮像データの一部の範囲と、表示用データの座標範囲とを対応付けるので、この変換テーブルに基づき変換を行うことで、撮像データの画像を拡大した表示用データへ自動でスムーズに変換できる。このように撮像データの画像を拡大した表示用データを表示することで、運転者は運転操作の判断に必要な箇所の状況を詳細に把握できる。
また第1及び第2発明にあっては、画像変換システムの変換対象をバックカメラの撮像データにした場合であり、距離測定手段等を備えることで、自動的に表示される画像を拡大でき、駐車の操作において細心の注意を要求される場面で、拡大率の変更の操作から運転者を解放して運転者の負担を軽減できる。なお、バックカメラの撮像画像の表示は基本的に車両のリバースギアが入ったことを検出して行うようにする。さらに、手動で拡大率等を変更する場合等も考慮して拡大率変更に対応した操作スイッチ等を設けるようにしてもよい。なお、距離測定手段には超音波センサを適用するのが好適である。
更に第1発明にあっては、直進検出手段を設けることで、車両が直進状態であるときに、拡大画像の表示を行うので現実の駐車状況に即した表示を行える。即ち、駐車しようとする駐車スペースの隣に他の車両が駐車されているような場合、駐車スペースへ姿勢を方向転換して駐車するとき、方向転換の途中で駐車する車両の後方に他の車両が位置するような状況が発生する。この際、第4発明に基づき後方の他の車両の検出に応じて表示が拡大画像に切り換えられることが想定される。
【0023】
一般に、方向転換して駐車スペースに車両を入れる状況では表示を拡大する必要はないので、方向転換時には車両の操舵装置が操舵されていることを判断条件として、方向転換が終了して駐車の最終段階の車両が直進状態の場合にだけ表示の切換を行うようにすることで、無用な表示切換を回避できる。また、上述したように距離測定手段で後方の壁等までの距離を測定して拡大表示にすることで、壁等までの詳細な状況を確認でき、適切な位置に車両を停止する判断を支援できる。なお、直進検出手段としては操舵装置の操舵角の検出センサ等を適用できる。
更に第2発明にあっては、一旦、駐車操作を終了してエンジンを停止しても、車外に出てみると、もう少し車両を寄せたい場合等が現実には存在するため、このような場合に対して、エンジン停止から記憶された時間内にエンジンを再始動した場合は、駐車操作時の拡大表示を維持し、駐車操作に適した画像を即時に表示して、実際の状況に適した表示を実現できる。
また更に第3発明にあっては、表示される画像の拡大切換を実際の後進距離に基づき行うので、一段と現実の車両の位置と駐車する目標位置の関係に応じた表示を行うことができる。なお、表示用データにおける目標位置の受付手段としては、タッチパネル機能を具備するモニタ装置等を適用でき、モニタ装置に表示される画像で駐車させたい位置を触れることで、表示される画像の画素単位と実際の距離との換算を行うことにより目標位置から現在の車両位置までの距離を演算できる。また、実際の後進距離は、車両にジャイロセンサ、車速センサ及びリバースギアセンサ等を設けることで、これらの各センサの検出値に基づき求めることができる。
なお、第1、第2及び第3発明にあっては、拡大される比率は、撮像データの一部の範囲と前記表示用データの座標範囲の比に対応しており、前記表示用データの座標範囲が一定の場合、前記撮像データの一部の範囲が小さい程、表示される画像は拡大されることになる。
【0024】
第4発明にあっては、変換テーブルが方向変換手段を備えることで、撮像データの画像拡大と同時に画像の視点を俯瞰方向に変更でき、相違する2つの変換を効率的に行うことができる。また、このような俯瞰方向の変更は変換式に基づいて行うことが変換処理の効率化及び高精度等の観点から好適である。
【0025】
第5発明にあっては、変換テーブルが歪み矯正手段を備えることで、撮像データの画像が湾曲していても歪みを矯正できるので、変換された表示用データを違和感のない自然な画像で表示でき、距離感等の把握も容易にできる。さらに、前記歪みの矯正は撮像データの縮尺変更と同時に行うことで、変換効率も向上でき、また、第発明に係る俯瞰方向の変更も組み合わせて、縮尺変更、方向変更及び歪み矯正を一度に行うことも可能である。なお、第発明に係る変換も変換式に基づいて行うことが好適である。
【0029】
第6発明にあっては、前進距離測定手段が測定した距離と記憶された前進距離との関係に応じて変換テーブルの切換を維持するので、車両の操作状況に合致した表示を行うことができる。即ち、実際の駐車操作においては、車両の姿勢を整えるため後進している車両を一旦前進させることもあるが、このような前進の度に画像の縮尺表示を切り換えると、表示状況が煩雑になる。よって、一旦駐車の操作の段階になると、無用な切換を行わないようにして拡大画像の表示を維持して、見やすい表示状況を確保できる。
【0031】
第7発明にあっては、変換テーブルに拡大比率に応じた大きさの車両の図データを付加する手段を設けることで、表示用データには車両の図データが表示されることになり、この車両の図データの大きさから現在の表示の拡大率を判断でき、表示される状況の距離感等の把握を容易にできる。なお、拡大率の判断しやすさ及び第発明の俯瞰方向への変更等を考慮すると、車両の図データには車両の鳥瞰図を適用するのが好適である。
【0033】
第8発明にあっては、小さい変換テーブルが車両から後方へ伸びるガイド線データを付加する手段を備えるので、駐車の最終段階における拡大された表示で操作の目安を提供して駐車操作を支援できる。なお、ガイド線は、車両の幅方向の両端部から車両の長手方向と平行に延出させることが、車両の駐車状況を確実に把握できるようにする観点から好ましい。
【0034】
第9発明にあっては、小さい変換テーブルが車両の後端からの距離を示す距離線データを付加する手段を備えるので、拡大表示へ切り換えた後には、車両の後方からの距離を、表示用データで示される距離線に基づき必要な後進距離を判断でき、確実な駐車操作を行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像変換システム10の全体構成図である。画像変換システム10は車両Sに構築されており、バックカメラ12をモニタ装置14が接続されている画像処理装置13へ情報系ケーブル15で接続すると共に、情報系ケーブル15の端末のゲートウェイ装置16を介して超音波センサ18A、操舵角センサ18B、車速センサ18C、エンジン回転センサ18D及びリバースギアセンサ18Eを接続している。
【0036】
画像変換システム10の情報系ケーブル15で接続される範囲は、同期通信用ネットワークのIEEE1394の規格に合致したネットワーク構成になっており、車両に構築される車載LANの一部に相当する情報系LAN11を形成している。一方、超音波センサ18A等の接続を行うボディ系ケーブル19に係る範囲は、車載LANにおけるボディ系LAN17を形成しており、ゲートウェイ装置16が系統の相違する情報系LAN11及びボディ系LAN17を接続して、各センサ18A等の検出信号を情報系LAN11側の画像処理装置13へ伝送している。
【0037】
情報系LAN11に含まれるバックカメラ12は撮像装置に相当し、図2に示すように車両Sの後方に取り付けられている。バックカメラ12は広角レンズが装着されて車両の後方を広角で撮像するようにしている。図3(a)はバックカメラ12で撮像された撮像データの一例となる画像40であり、図3(b)に示す駐車場Pの点Aの位置で車両Sの後方を撮像したものである。なお、画像40は広角レンズの影響により、歪みのある湾曲画像になる。また、バックカメラ12の撮像及び撮像データの伝送は、画像処理装置13のリバースギアセンサ18Eの後進ギヤ位置の検出に応じた制御により行われる。
【0038】
一方、図4に示す画像処理装置13は、伝送された撮像データをモニタ装置14で表示する表示用データに変換するものであり、内部に変換テーブル用メモリ21、通信インタフェース22、マイクロコンピュータ23、画像処理ASIC24、フレームメモリ25、モニタインタフェース26、ROM27及びRAM28を具備している。
【0039】
変換テーブル用メモリ21は、バックカメラ12の撮像データを表示用データへ変換する際に使用する変換テーブルを記憶するものであり、EEPROM(Electrically Erasable PROM)で形成されている。
【0040】
変換テーブル用メモリ21に記憶される変換テーブルには様々な種類があり、例えば、図3(a)の歪みのある画像40を、図5(a)(b)(c)に示す俯瞰方向で且つ歪みの矯正された種々の大きさの表示用データの画像41、42、43に変換するもの、さらには、図6に示す一段と大きく拡大されてガイド線46A、46B等が付加された表示用データの画像44に変換するものがある。なお、図5(a)(b)(c)の各画像41〜43は、図3(b)の駐車場Pの点Aにおいて撮像された画像を変換したものであり、図6の画像44は点Bにおいて撮像された画像を変換したものである。
【0041】
上述したような変換を行う変換テーブルは、画像の拡大、画像の視点方向の変更及び歪みを矯正する処理手段を組み合わせた内容になっている。また、この変換テーブルでは、変換された表示用データを形成する各画素の座標を元にして、変換される撮像データを形成する各画素の座標を演算により特定する。このような変換テーブルに基づき変換することで、表示用データの全ての画素に撮像データの何れかの画素を配置できる。但し、表示用データの画素から演算で特定された座標が撮像データに存在しないときは、画素の配置は行わない。
【0042】
次に、上述した各処理手段毎に変換テーブルの中身を説明する。
画像の拡大に係る変換テーブルは、変換される元の画像の一部の範囲を切り出して、切り出した範囲を表示用の画像に変換するものである。具体的には、図7に示すように、変換されるデータの画像50を形成する画素の元座標範囲50aの一部の範囲と、変換したデータの画像51を形成する画素の新座標範囲51aとの対応付けを行う。
【0043】
このような変換テーブルに基づき変換を行うことで、矩形の元座標範囲50aの一部に含まれる画像を矩形の新座標範囲51aとして切り出し、この新座標範囲51aを前記一部の範囲より広い大きさにすることで拡大する。例えば、この新座標範囲51aを元座標範囲50aと同等の寸法にして切り出した画像の拡大を行う。
【0044】
上述した切り出す新座標範囲51aの大きさはパラメータにより特定している。具体的には、図8に示すように、x軸方向(水平方向)の両端のxmin 、xmax のパラメータの数値及びy軸方向(垂直方向)の両端のymin 、ymax のパラメータの数値を適宜設定することで行われ、x軸方向の辺51bの長さはxmax −xmin 、で求めることができ、y軸方向の辺51cの長さはymin −ymax で求めることができる。
【0045】
よって、図5(a)(b)(c)の各画像41、42、43及び図6の画像44は、画像41のx軸方向及びy軸方向の辺51b、51cの長さを夫々「1」とした場合、図5(b)の画像42は「1.2」、図5(c)の画像43は「1.3」、図6の画像44は「3」となるように、それぞれの変換に対応する変換テーブルにおけるパラメータを設定されている。なお、このようなパラメータの数値は、上述した数値以外にも拡大率に応じた変換テーブル毎に設定可能である。
【0046】
上述した図8の新座標範囲51a内の点Tに対応する図1のモニタ装置14で表示される変換後の表示用データの座標範囲内の画素位置は以下の数式(1)(2)で特定できる。
x=(xmax −xmin )/C×i+xmin ・・・(1)
y=(ymin −ymax )/D×j+ymax ・・・(2)
但し、xは変換後の画素の水平座標、yは変換後の画素の垂直座標、Cは表示用データの水平画素数、Dは表示用データの垂直画素数、iは点Tの水平座標、jは点Tの垂直座標である。
【0047】
上述した数式(1)(2)に基づき、前記変換テーブルは切り出された画像を表示用データの座標範囲に拡大して画素の配置を規定する。なお、本実施形態の表示用データの画素数は(C、D)=(360、525)にしている。
【0048】
また、画像を俯瞰方向に変換する処理手段(方向変換手段)は、変換後の画素の水平座標をx′、変換後の画素の垂直座標をy′、変換元の画素の水平座標をX′、変換元の画素の垂直座標をY′とすると、下記の数式(3)(4)に基づき対応付けが行われる。
Figure 0003982357
但し、図9に示すように、Hは車両Sの接地面gからバックカメラ12までの距離、Fはバックカメラ12の焦点距離、θは車両Sの接地面gに対するバックカメラ12の撮像方向(光軸方向)の角度である。
【0049】
さらに、湾曲画像の歪みを矯正する処理手段(歪み矯正手段)は、変換後の画素の水平座標をx″、変換後の画素の垂直座標をy″、変換元の画素の水平座標をX″、変換元の画素の垂直座標をY″とすると、下記の数式(5)(6)に基づき対応付けが行われる。
Figure 0003982357
但し、aは表示用データの中心位置の画素の水平座標、bは表示用データの中心位置の画素の垂直座標、kはバックカメラの撮像レンズ(広角レンズ)に係る調和係数、cはアスペクト比率(縦横比)である。
【0050】
本実施形態の変換テーブルは、上述した3種の処理である画像の拡大、画像方向の変更及び歪み矯正を、画素毎に一度の変換で行うため、上述した数式(1)〜(6)を順次代入して組み合わせた内容になっている。即ち、式(1)及び式(2)の各右辺を、式(3)における変換後の画素の水平座標x′及び式(4)の変換後の画素の垂直座標をy′に夫々代入すると共に、この代入を行った式(3)(4)の各右辺を、式(5)における変換後の画素の水平座標x″及び式(6)の変換後の画素の垂直座標をy″に夫々代入し、図8の点Tの(i、j)と、式(5)(6)の変換元の座標(X″、Y″)との対応付けを行っている。
【0051】
なお、各変換テーブルは上述した対応付けに加えて、車両の図データを表示用データに付加する手段を具備し、さらに、図6の画像44の変換に係る最も小さい範囲に対応する変換テーブルは、ガイド線データ及び距離線データを表示用データに付加する手段も具備している。即ち、図5(a)(b)(c)、図6の各表示用データの画像41、42、43、44で表示される車両の鳥瞰図45及び図6の画像44で表示される車両の鳥瞰図45の後部両端から後方へ延出する2本のガイド線46A、46B、さらには、車両の鳥瞰図45の後端からの距離を示す距離線47A〜47Cが各変換テーブルに基づく変換で付加される。
【0052】
各変換テーブルは、上述した車両の鳥瞰図45、ガイド線46A等を付加する箇所に該当する画素には、撮像データの画素を対応付けるのではなく、変換情報としてRGB値を規定することで上述した鳥瞰図45等を表示用データの各画像41〜44へ付加するようにしている。また、各変換テーブルは、各画像41〜44における車両の鳥瞰図45の大きさを、撮像データの元の座標範囲の一部の範囲と表示用データの座標範囲の比に基づいて夫々相違させている。よって、各画像41〜44における車両の鳥瞰図45の大きさを見ることで、各画像41〜44の拡大率を把握できるようにしている。
【0053】
なお、図6の画像44における2本のガイド線46A、46Bは車両の鳥瞰図45の後部両端から後方へ延出させることで、各ガイド線46A、46Bの間隔を、丁度、車両幅と一致させており、これにより車両幅の認識性を高めている。また、画像44における距離線47Aは車両の後端から50cm離れた位置を示し、以下、距離線47Bは1m、距離線47Cは2m離れた位置を示している。なお、各距離線47A〜47Cは、後述する図4に示す操作部29に設けられた切換スイッチにより、手動で表示する線を適宜切換可能にしている。
【0054】
上述した種々の複数の変換テーブルは、後述するマイクロコンピュータ23の発行する読出用トリガに対応させて変換テーブル用メモリ21に記憶されており、読出用トリガに応じて画像処理ASIC24で読み出される。
【0055】
一方、図4に示す画像処理装置13の他のハードウェアである通信インタフェース22はシステムの物理層処理、データリンク層処理及びトランザクション層処理を行うネットワークの接続インタフェースであり、バックカメラ12から伝送された撮像データ及び図1に示すボディ系LAN17の各センサ18A〜18Eの検出信号の受付に係る処理を上述した各層に応じて行っている。
【0056】
マイクロコンピュータ23は、ROM27内に記憶されているプログラムに基づき画像変換処理に係る全般の制御処理を行うと共に、条件に応じて変換の対応付けに係る一部の座標範囲が大きい変換テーブルから小さい変換テーブルへ切換を行う変換テーブル切換手段等として機能している。
【0057】
マイクロコンピュータ23は、先ず基本的に、車両Sの変速器がリバースギアに入ったことを検出するリバースギアセンサ18Eの検出信号を受け付けており、この検出信号を受け付けた場合、図3(a)に示す撮像データの画像40を図5(a)の表示用データの画像41へ変換する際に適用される変換テーブルに対応する読出用トリガを発行し、画像処理ASIC24に読出用トリガに対応する変換テーブルを変換テーブル用メモリ21から読み出させる制御を行う。
【0058】
また、マイクロコンピュータ23には操作部29が接続されている。操作部29は、変換に適用される変換テーブルの手動で切り換える場合の切換操作を受け付けるスイッチを有している。具体的には図3(a)に示す撮像データの画像40から図5(a)の表示用データの画像41へ変換する変換テーブル、画像40から図5(b)の画像42へ変換する変換テーブル、画像40から図5(c)の画像43へ変換する変換テーブルを適宜切り換えることをスイッチ操作により受け付けており、受け付けた内容を切換信号としてマイクロコンピュータ23へ伝送している。
【0059】
マイクロコンピュータ23は、前記切換信号を受け付けた場合、切換信号に対応する読出用トリガを画像処理ASIC24へ発行し、前記同様に画像処理ASIC24に対応する変換テーブルを読み出させる制御を行う。
【0060】
また、図3(a)の画像40を図6の表示用データの画像44へ変換する際に使用される変換テーブルに、上述した画像41、42、43に係る各変換テーブルから切り換えるのは、マイクロコンピュータ23の変換テーブル切換手段が行っている。この変換テーブル切換手段は、マイクロコンピュータ23が受け付ける図1の各センサ18A〜18Dの検出信号と、ROM27に記憶される距離、前進距離、時間との比較により画像44に係る変換テーブルに切り換えるか否かを判断する。
【0061】
超音波センサ18Aは、図2に示すように車両Sの後部に取り付けられて、車両Sの後部から後方に位置する物Mまでの距離Lを測定する距離測定手段に相当する。また、上述したROM27に記憶される距離は、超音波センサ18Aが測定した距離Lと比較されて、画像44に係る変換テーブルに切り換える基準となるものであり、本実施形態では1mに設定された距離が記憶されている。
【0062】
なお、1mに設定している理由としては、画像44は最も座標範囲が小さく、その結果、画像が大きく表示されるので、車両Sを後進させて駐車する場合、一連の駐車操作の最終段階で、車両Sを停止する際の距離等を確認する場合に最適となるからである。即ち、図3(b)の図で説明すると、点Aに位置する車両Sが点Bへ移動して正確に駐車スペースP1へ車両Sを止める際、壁Wからの距離に応じて画像44が表示されるようにしている。
【0063】
よって、車両Sが駐車スペースP1内に入り後方の壁Wから車両Sの後部までの距離が1m以下になれば、自動的に画像44に係る変換テーブルに切り換えられ、図1のモニタ装置14には画像44が表示される。画像44は各画像が大きいため、細かい箇所も良好に確認できると共に、ガイド線46A、46Bにより駐車スペースP1に対する車両Sの傾き等も把握できる上、距離線47A等により車両Sの後方への距離も認識でき、駐車時の最終段階における操作を支援できる。
【0064】
また、操舵角センサ18Bは、車両Sの操舵装置によりステアリングホイールが中立範囲の状態か、中立範囲から操舵されているかを検知して、車両Sの直進状態を検出する直進検出手段に該当するものである。マイクロコンピュータ23は、操舵角センサ18Bが直進状態の検出に係る検出信号を受け付けており、この検出信号を受け付けたとき、変換テーブル切換手段として上述した後方までの距離の条件を満たしている状態であれば画像44に係る変換テーブルへの切換を行う。
【0065】
このような直進状態の検出に応じて変換を行うのは、実際の駐車状況を考慮しているためであり、図10に示すように、車両Sを駐車スペースP1へ駐車する際、隣の駐車スペースP2に他の車両S′が既に駐車されていることもある。この場合、車両Sの方向を転換する際、車両Sの後方から他の車両S′までの距離が1m以下になると、運転者が望まない状況でモニタ装置14の表示が拡大された画像44に勝手に切り換えられるので、車両Sの直進状態でなければ、画像44に係る変換テーブルの切換を行わないようにして、常に適切な表示が行われるように制御している。
【0066】
また、車速センサ18Cは、車両Sの変速機が前進側のギアに入っている場合の車速パルスの検出信号をマイクロコンピュータ23へ伝送するものであり、マイクロコンピュータ23自体は、受け付けた前記検出信号から車両Sの前進距離を演算して測定する前進距離測定手段として機能する。また、ROM27に記憶される前進距離は、マイクロコンピュータ23の前進距離測定手段で測定される前進距離の比較対象になるものであり、本実施形態では5mに設定されて記憶されている。
【0067】
マイクロコンピュータ23の変換テーブル切換手段は、上述した2つの条件を満たして画像44に係る変換テーブルに切り換えた場合、車両が前進しても前進距離が5m以内であれば前記変換テーブルに切り換えた状態を維持する制御を行う。即ち、実際の駐車操作の最終段階では、正確に車両Sを止めようとするときに、車両Sの姿勢を整えるため等の理由で一旦車両Sを前進することもあるが、上記のような制御を行うことで、モニタ装置14の表示が煩雑に切り換わることを防止している。
【0068】
さらに、エンジン回転センサ18Dはエンジンの回転している状態を検出して検出信号をマイクロコンピュータ23へ伝送するものである。マイクロコンピュータ23は、この検出信号の受付の有無でエンジン停止状態とエンジン始動状態を認識し、エンジン停止状態からエンジン始動状態になるまでの時間を測定する時間測定手段として機能する。また、ROM27に記憶される時間は、マイクロコンピュータ23の時間測定手段で測定される時間と比較されるものであり、本実施形態では3分に設定されて記憶されている。
【0069】
マイクロコンピュータ23の変換テーブル切換手段は、上述した2つの条件を満たして画像44に係る変換テーブルに切り換えた場合、車両Sを止めてエンジンを一旦停止しても、3分以内にエンジンを始動した場合は、画像44の表示が維持される制御を行う。即ち、実際の駐車操作の最終段階では、一旦車両Sを止めて運転者が車外に出てから、再度、車両位置の微調整をすることもあるため、このような事態に対処するため上記のような制御を行い、再始動後にもスムーズに画像44をモニタ装置14に表示できるようにしている。
【0070】
また、マイクロコンピュータ23に制御される画像処理ASIC24は、画像処理専用のカスタムICであり、変換手段としてバックカメラ12の撮像データを変換テーブル用メモリ21から読み出した変換テーブルに基づいて画像が拡大等される表示用データに変換するものである。なお、画像処理ASIC24は、マイクロコンピュータ23が発行する読出用トリガに応じて読み出した種々の変換テーブルに基づき変換を行うことにより、撮像データを種々の拡大率の表示用データに変換できる。このように変換された表示用データは、一旦、画像処理ASIC24からフレームメモリ25へ伝送される。
【0071】
フレームメモリ25は、撮像データ記憶領域及び表示用データ記憶領域を有しており、撮像データ記憶領域でバックカメラ12から伝送された撮像データを1画面単位で一時的に記憶し、表示用データ記憶領域で画像処理ASIC24により変換された表示用データを1画面単位で記憶している。なお、表示用データ記憶領域は、1画面分の表示用データを蓄積した後、蓄積した各表示用データをモニタインタフェース26へ順次送出している。また、表示用データ記憶領域では、表示用データ以外にも、初期画面用のデータ、背景用のデータ及びメニュー画面用のデータ、オーディオ・エアコン制御画面のデータ等も記憶している。
【0072】
モニタインタフェース26は、モニタ装置14への接続用インタフェースであり、表示用データをアナログ画像信号の形態でモニタ装置14へ出力する。なお、モニタインタフェース26は、アナログRGB信号又はモニタ装置14との間でデジタル伝送等に係るデジタル画像信号に対応したデータを出力可能にしてもよい。また、RAM28には変換処理中に生じた各種データ等が記憶される。
【0073】
なお、図1の情報系LAN11には、図示していないナビゲーション装置、テレビチューナ等も接続されており、バックカメラ12で撮像された画像をモニタ装置14で表示しないとき等は、ナビゲーション装置のナビゲーション画面又はテレビチューナが受信したテレビ画面等をモニタ装置14で表示するように画像処理装置13が制御を行っている。
【0074】
次に、画像変換システム10におけるバックカメラ12の撮像データの変換に係る一連の処理例を、車両Sの駐車状況に基づいて図11の第1フローチャート及び図12の第2フローチャートに従って説明する。
先ず、画像変換システム10の電源スイッチをオンにしてシステムを立ち上げる(S1)。なお、システム立上に伴い、エンジンが始動され車両Sは目的地へ移動する走行が行われるものとする。また、車両Sの走行中は、モニタ装置14にナビゲーション画面又はオーディオ・エアコン制御画面等が表示される(S2)。
【0075】
次に、車両Sが駐車状況になり車両Sのリバースギアが入れられたか、又は、バックカメラ12の撮像データの画像表示操作が操作部29で行われたかが画像処理装置13で判断される(S3)。リバースギアが入れられず、バックカメラ12の画像表示操作も行われていない場合(S3:NO)、モニタ装置14でナビゲーション画面等が表示される段階(S2)へ戻る。また、リバースギアが入れられた場合、又は、バックカメラ12の画像表示操作が行われた場合(S3:YES)、バックカメラ12の撮像データを図5(a)(b)(c)の画像41、42、43の何れかに相当する画像の表示用データへ変換してモニタ装置14で表示する(S4)。
【0076】
この状態で、表示される画像の拡大表示操作が操作部29で行われたか判断され(S5)、操作が行われていない場合は(S5:NO)、現状の変換された画像の表示が維持される(S4)。また、操作が行われた場合は(S5:YES)、操作に応じた画像42又は画像43に相当する拡大変換が行われた画像を表示する(S6)。
【0077】
さらに、車両後方の物までの距離が1m以内かを画像処理装置13が判断し(S7)、1mを越えている場合は(S7:NO)、1m以内になるまでループ状態となり現状の表示が維持される。一方、1m以内になった場合(S7:YES)、図12の第2フローチャートに示すように、続いて車両が直進状態であるかを画像処理装置13が判断する(S8)。
【0078】
車両が直進状態でないと判断した場合(S8:NO)、図11の第1フローチャートの車両後方の物までの距離が1m以内であるかの判断段階(S7)へ戻る。また、車両が直進状態であると判断した場合(S8:YES)、駐車操作の最終段階であると判断して、バックカメラ12の撮像データを図6の画像44に相当するガイド線46A、46B及び距離線47A等を付加した表示用データの拡大画像に変換してモニタ装置14で表示する(S9)。
【0079】
この後、駐車が完了したと思われる場合は、エンジンを停止するが(S10)、車外に出て適切な駐車位置でないとき等に対応して、駐車位置を調節するためエンジンを再始動したかを次の段階で画像処理装置13が判断する(S11)。エンジンを再始動していない場合は(S11:NO)、そのまま処理を終了する。
【0080】
一方、エンジンを再始動した場合(S11:YES)、エンジン停止からエンジン再始動までが3分以内かを画像処理装置13が判断する(S12)。3分を越える場合は(S12:NO)、駐車のためのエンジン再始動ではないと判断されて、図11の第1フローチャートのナビゲーション画面等の表示の段階(S2)へ戻る。また、3分以内であれば(S12:YES)、ガイド線46A、46B及び距離線47A等を付加した拡大画像の表示が維持される(S13)。
【0081】
さらに、エンジン再始動後に車両の前進距離が5m以内であるかを画像処理装置13が判断する(S14)。前進距離が5mをこえる場合は(S14:NO)、駐車のための前進ではないと判断されて、図11の第1フローチャートのナビゲーション画面等の表示の段階(S2)へ戻る。また、前進距離が5m以内の場合は(S14:YES)、ガイド線46A、46B及び距離線47A等を付加した表示用データの拡大画像をモニタ装置14で表示する段階(S9)へ戻り、以降、上記同様の処理になる。
【0082】
このように本発明に係る画像変換システム10は、駐車操作の最終段階では、運転者が特別な操作をすることなしに自動的に、最も拡大された画像が表示されるため、運転者は運転操作を続けた状態で、駐車操作に最適な画像の表示を確認できる。なお、本発明に係る画像変換システム10は、上述した形態以外にも種々の変形例が可能である。
【0083】
例えば、上述した実施形態では、図1に示すように、画像処理装置13はモニタ装置14と別体にされているが、画像処理装置13をモニタ装置14に組み込んで画像処理装置13とモニタ装置14とを一体化するようにしてもよい。さらに、画像処理装置13はゲートウェイ装置16と一体化するようにしてもよい。また、図6の画像44では、距離線47A〜47Cの線種を夫々相違させて表示しているが、各線の色を相違させて表示するようにしてもよい。
【0084】
さらに、本実施形態では、バックカメラ12の撮像データを表示用データの変換テーブルに基づき変換するようにしているが、車両Sの前部両端及び側方等の他の箇所に取り付けるカメラの撮像データに対しても同様な変換を行うことができる。さらに、また、本実施形態の変換テーブルは、画像の拡大、画像方向を俯瞰方向へ変更及び歪みの矯正を組合せた内容になっているが、カメラの性質及びカメラの取付位置等に応じて、変換テーブルの内容を前記処理のいずれか一つ、又は、いずれか2つに対応させたものにしてもよい。
【0085】
また、図6の表示用データの画像44に係る変換テーブルへの切換は、画像変換システム10を以下のような構成にして制御することで行うようにしてもよい。即ち、モニタ装置14にタッチパネル機能を設けて、図3(b)の様な表示用データの画像を表示した状態で、駐車の目標位置の点Bの箇所を触れることで点Bの位置座標を受け付ける受付手段、及び、表示される車両Sの位置となる点Aの箇所を触れることで点Aの位置座標を特定する特定手段をモニタ装置14に具備させる。
【0086】
また、点Bの位置座標及び点Aの位置座標に係るデータは画像処理装置13のマイクロコンピュータ23へ伝送する。マイクロコンピュータ23は、点Aから点Bに至る表示用データ上における水平画素数及び垂直画素数を求め、1画素当たりの実際の距離を換算して、点Aから点Bの水平距離及び垂直距離の合計距離を演算する演算手段として機能させる。また、マイクロコンピュータ23は車両Sの後進距離を測定する測定手段として、車速センサ18Cからの車速パルスの検出信号及びリバースギアセンサ18Eの検出信号を受け付けて後進距離を測定する。
【0087】
さらに、マイクロコンピュータ23は、差演算手段として測定した後進距離と演算した合計距離の差を演算し、この差の距離がROM27に記憶されている比較用の距離以下の場合に、画像44に係る変換テーブルへ切り換える制御を行うようにしてもよい。なお、車両Sの後進距離を一段と正確に測定するために、車両に角速度センサ(ジャイロセンサ)を設けて、マイクロコンピュータ23に検出信号を伝送するようにしてもよい。
【0088】
また、画素の配置を図8における配置と相違させた上下反転用及び鏡像反転用の変換テーブルを設けると共に、図4の操作部29に上下反転スイッチ及び鏡像反転スイッチを設けて上下反転及び鏡像反転の変換を行うようにしてもよい。
【0089】
即ち、図8に示す新座標範囲51aはy軸方向において上端にymax 、下端にymin を配置するように規定しているが、上下反転用の変換テーブルはy軸方向において上端にymin 、下端にymax を夫々配置するよう規定する。また、操作部29の上下切換スイッチを操作することで、上述した上下反転用の変換テーブルの読出用トリガを発生させて、手動で上下反転の表示切換を行うようにしてもよい。
【0090】
また、鏡像反転の変換に関しては、図8に示す新座標範囲51aはx軸方向において左端にxmin 、右端にxmax を配置するように規定しているが、鏡像反転用の変換テーブルはx軸方向において左端にxmax 、右端にxmin を配置するよう規定する。また、操作部29の鏡像切換スイッチを操作することで、上述した鏡像反転用の変換テーブルの読出用トリガを発生させて、手動で鏡像反転の表示切換を行うようにしてもよい。なお、この場合、操作部29の上下切換スイッチ及び鏡像切換スイッチを同時に操作することで、上下反転及び鏡像反転を同時に変換できるようにしてもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上に詳述した如く、第1発明、第2発明及び第3発明にあっては、撮像データの一部の座標範囲と、表示用データの座標範囲とを対応付ける変換テーブルに基づき変換を行うことで、撮像データの画像を拡大した表示用データへ自動でスムーズに変換できる。
また第1発明及び第2発明にあっては、距離測定手段等を備えることで、自動的に表示される画像を拡大でき、運転者の駐車操作を支援できる。
更に第1発明にあっては、直進検出手段を設けることで、車両が直進状態であるときに、拡大画像の表示を行い、画像の切換が煩雑になるのを防止できる。
また第2発明にあっては、エンジン停止から記憶された時間内にエンジンを再始動した場合は、駐車操作時の拡大表示を維持できる。
また更に第3発明にあっては、表示される画像の拡大切換を実際の後進距離に基づき行うので、現実の車両の位置と駐車する目標位置の関係に応じた表示の切換を実現できる。 第4発明にあっては、変換テーブルが方向変換手段を備えることで、撮像データの画像拡大及び画像の俯瞰方向の変更を同時に行うことができる。
【0092】
第5発明にあっては、変換テーブルが歪み矯正手段を備えることで、撮像データの画像が湾曲していても違和感のない自然な画像で表示できる
【0093】
第6発明にあっては、実際の駐車状況で行われる前進操作による前進距離を判断して画像の切換を行うので適切な表示を確保できる
【0094】
第7発明にあっては、表示用データには拡大率に応じた大きさの車両の図データが表示されることで、車両の図データの大きさから現在の表示の拡大率を容易に判断できる
【0095】
第8発明にあっては、拡大表示の切換を行ったときは車両から後方へ伸びるガイド線の図データを付加するので、最終段階の駐車操作を支援できる。
第9発明にあっては、車両の後方からの距離を示す距離線を表示するため、駐車する際に必要な後進距離を容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像変換システムの全体構成図である。
【図2】車両に対するバックカメラの取付位置及び超音波センサの検出状況を示す概略平面図である。
【図3】(a)はバックカメラの撮像データの一例の画像を示す図であり、(b)は駐車場における車両の駐車状況を示す概略平面図である。
【図4】画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】(a)(b)(c)は拡大変換された表示用データの画像を示す図である。
【図6】ガイド線及び距離線が付加された表示用データの最拡大画像を示す図である。
【図7】元座標範囲の一部の範囲と新座標範囲の関係を示す図である。
【図8】新座標範囲の水平及び垂直座標を示す図である。
【図9】車両の後部のバックカメラの取付状況を示す概略側面図である。
【図10】駐車状況の一例を示す概略平面図である。
【図11】本発明の処理に係る第1フローチャートである。
【図12】本発明の処理に係る第2フローチャートである。
【符号の説明】
10 画像変換システム
11 情報系LAN
12 バックカメラ
13 画像処理装置
14 モニタ装置
16 ゲートウェイ装置
17 ボディ系LAN
18A 超音波センサ
18B 操舵角センサ
18C 車速センサ
18D エンジン回転センサ
18E リバースギアセンサ
21 変換テーブル用メモリ
23 マイクロコンピュータ
29 操作部
40 撮像データの画像
41〜44 表示用データの画像
45 車両の鳥瞰図
46A、46B ガイド線
47A、47B、47C 距離線
S 車両

Claims (12)

  1. 車両の後方を撮像するために前記車両に取り付けられた撮像装置と、該撮像装置が撮像した撮像データ表示用データへの変換を行う画像処理装置とを接続してなる画像変換システムにおいて、
    前記車両から後方に位置する物までの距離を測定する距離測定手段と、所定距離を記憶する距離記憶手段と、車両の直進状態を検出する直進検出手段とを含み、
    前記画像処理装置は、
    前記距離測定手段、前記距離記憶手段及び前記直進検出手段と接続されており、それぞれから測定された距離、前記所定距離及び直進状態であるか否かを受信する通信手段と、 前記撮像データを形成する画素の座標範囲の一部の範囲と、該一部の範囲より大きい範囲である前記表示用データを形成する画素の座標範囲とを、前記一部の範囲が夫々相違する複数の範囲でそれぞれ対応付ける複数の変換テーブルと、
    これらの変換テーブルに基づいて、前記一部の範囲における撮像データの画像を拡大する前記変換を行う変換手段と
    前記距離測定手段が測定した距離が前記距離記憶手段が記憶する所定距離以下である場合に、前記一部の範囲が大きい変換テーブルから小さい変換テーブルへの切換を行う変換テーブル切換手段と
    を備え
    前記変換テーブル切換手段は、前記直進検出手段が直進状態を検出したときに、前記切換を行うようにしてあることを特徴とする画像変換システム。
  2. 車両の後方を撮像するために前記車両に取り付けられた撮像装置と、該撮像装置が撮像した撮像データの表示用データへの変換を行う画像処理装置とを接続してなる画像変換システムにおいて、
    前記車両から後方に位置する物までの距離を測定する距離測定手段と、所定距離を記憶する距離記憶手段と、車両のエンジン停止からエンジン始動までの時間を測定する時間測定手段と、所定時間を記憶する時間記憶手段とを含み、
    前記画像処理装置は、
    前記距離測定手段、前記距離記憶手段、前記時間測定手段及び前記時間記憶手段と接続されており、それぞれから測定された距離、前記所定時間、測定された時間及び前記所定時間を受信する通信手段と、
    前記撮像データを形成する画素の座標範囲の一部の範囲と、該一部の範囲より大きい範囲である前記表示用データを形成する画素の座標範囲とを、前記一部の範囲が夫々相違する複数の範囲でそれぞれ対応付ける複数の変換テーブルと、
    これらの変換テーブルに基づいて、前記一部の範囲における撮像データの画像を拡大する前記変換を行う変換手段と、
    前記距離測定手段が測定した距離が前記距離記憶手段が記憶する所定距離以下である場合に、前記一部の範囲が大きい変換テーブルから小さい変換テーブルへの切換を行う変換テーブル切換手段と
    を備え、
    前記変換テーブル切換手段は、前記切換が行われ、且つ前記時間測定手段が測定した時間が前記時間記憶手段が記憶する所定時間以下である場合に、前記行われた切換を維持する手段を備えることを特徴とする画像変換システム。
  3. 車両の後方を撮像するために前記車両に取り付けられた撮像装置と、該撮像装置が撮像した撮像データの表示用データへの変換を行う画像処理装置とを接続してなる画像変換システムにおいて、
    前記車両の後進距離を測定する測定手段と、所定距離を記憶する距離記憶手段とを含み、
    前記画像処理装置は、
    前記測定手段及び前記距離記憶手段と接続されており、それぞれから測定された距離及び前記所定距離を受信する通信手段と、
    前記撮像データを形成する画素の座標範囲の一部の範囲と、該一部の範囲より大きい範囲である前記表示用データを形成する画素の座標範囲とを、前記一部の範囲が夫々相違する複数の範囲でそれぞれ対応付ける複数の変換テーブルと、
    これらの変換テーブルに基づいて、前記一部の範囲における撮像データの画像を拡大する前記変換を行う変換手段と、
    前記表示用データにおける目標位置を受け付ける受付手段と、
    前記表示用データにおける車両の位置を特定する特定手段と、
    該特定手段が特定した車両の位置から前記受付手段が受け付けた目標位置までの距離を演算する距離演算手段と、
    該距離演算手段が演算した距離と前記測定手段が測定した後進距離との差を演算する差演算手段と、
    前記差演算手段が演算した距離の差が前記距離記憶手段が記憶する所定距離以下である場合に、前記一部の範囲が大きい変換テーブルから小さい変換テーブルへの切換を行う変換テーブル切換手段と
    を備えることを特徴とする画像変換システム。
  4. 前記変換テーブルは、前記撮像データの画像俯瞰方向の画像への変換を行う方向変換手段を備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像変換システム。
  5. 前記撮像装置は、湾曲画像の撮像データを撮像するものであり、
    前記変換テーブルは、前記湾曲画像の歪みを矯正する変換を行う歪み矯正手段を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像変換システム。
  6. 車両の前進距離を測定する前進距離測定手段と、所定の前進距離を記憶する前進距離記憶手段とを更に含み
    前記画像処理装置の通信手段は更に、前記前進距離測定手段及び前記前進距離記憶手段と接続されており、
    前記画像処理装置の前記変換テーブル切換手段は、前記切換が行われ、且つ前記前進距離測定手段測定した前進距離が前記前進距離記憶手段記憶する前進距離以下である場合に、前記行われた切換を維持する手段を備える請求項1又は請求項2に記載の画像変換システム。
  7. 前記各変換テーブルは、前記撮像データの一部の範囲に対する前記表示用データの座標範囲の比に応じた大きさの車両の図データを前記表示用データに付加する手段を備える請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像変換システム。
  8. 前記小さい変換テーブルは、車両の後方へ延出するガイド線を示すガイド線データを前記表示用データに付加する手段を備える請求項2又は請求項7に記載の画像変換システム。
  9. 前記小さい変換テーブルは、車両の後端からの距離を示す距離線を示す距離線データを前記表示用データに付加する手段を備える請求項2、請求項7又は請求項8に記載の画像変換システム。
  10. 車両の後方を撮像するために前記車両に取り付けられた撮像装置が撮像した撮像データの表示用データへの変換を行う画像処理装置において、
    前記車両にそれぞれ備えられている前記車両から後方に位置する物までの距離を測定する距離測定手段、所定距離を記憶する距離記憶手段及び車両の直進状態を検出する直進検出手段に接続されており、それぞれから測定された距離、前記所定距離及び直進状態であるか否かを受信する通信手段と、
    前記撮像データを形成する画素の座標範囲の一部の範囲と、該一部の範囲より大きい範囲である前記表示用データを形成する画素の座標範囲とを、前記一部の範囲が夫々相違する複数の範囲でそれぞれ対応付ける複数の変換テーブルと、
    これらの変換テーブルに基づいて、前記一部の範囲における撮像データの画像を拡大する前記変換を行う変換手段と、
    前記距離測定手段が測定した距離が前記距離記憶手段が記憶する所定距離以下である場 合に、前記一部の範囲が大きい変換テーブルから小さい変換テーブルへの切換を行う変換テーブル切換手段と
    を備え、
    前記変換テーブル切換手段は、前記直進検出手段が直進状態を検出した場合に、前記切換を行うようにしてあることを特徴とする画像処理装置。
  11. 車両の後方を撮像するために前記車両に取り付けられた撮像装置が撮像した撮像データの表示用データへの変換を行う画像処理装置において、
    前記車両にそれぞれ備えられている前記車両から後方に位置する物までの距離を測定する距離測定手段、所定距離を記憶する距離記憶手段、車両のエンジン停止からエンジン始動までの時間を測定する時間測定手段及び所定時間を記憶する時間記憶手段に接続されており、それぞれから測定された距離、前記所定時間、測定された時間及び前記所定時間を受信する通信手段と、
    前記撮像データを形成する画素の座標範囲の一部の範囲と、該一部の範囲より大きい範囲である前記表示用データを形成する画素の座標範囲とを、前記一部の範囲が夫々相違する複数の範囲でそれぞれ対応付ける複数の変換テーブルと、
    これらの変換テーブルに基づいて、前記一部の範囲における撮像データの画像を拡大する前記変換を行う変換手段と、
    前記距離測定手段が測定した距離が、前記距離記憶手段が記憶する前記所定距離以下である場合に、前記一部の範囲が大きい変換テーブルから小さい変換テーブルへの切換を行う変換テーブル切換手段と
    を備え、
    前記変換テーブル切換手段は、前記切換が行われ、且つ前記時間測定手段が測定した時間が前記時間記憶手段が記憶する所定時間以下である場合に、前記行われた切換を維持する手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  12. 車両の後方を撮像するために前記車両に取り付けられた撮像装置が撮像した撮像データの表示用データへの変換を行う画像処理装置において、
    前記車両にそれぞれ備えられている前記車両の後進距離を測定する測定手段及び所定距離を記憶する距離記憶手段に接続されており、それぞれから測定された距離及び前記所定距離を受信する通信手段と、
    前記撮像データを形成する画素の座標範囲の一部の範囲と、該一部の範囲より大きい範囲である前記表示用データを形成する画素の座標範囲とを、前記一部の範囲が夫々相違する複数の範囲でそれぞれ対応付ける複数の変換テーブルと、
    これらの変換テーブルに基づいて、前記一部の範囲における撮像データの画像を拡大する前記変換を行う変換手段と、
    前記表示用データにおける目標位置を受け付ける受付手段と、
    前記表示用データにおける車両の位置を特定する特定手段と、
    該特定手段が特定した車両の位置から前記受付手段が受け付けた目標位置までの距離を演算する距離演算手段と、
    該距離演算手段が演算した距離と前記測定手段が測定した後進距離との差を演算する差演算手段と、
    前記差演算手段が演算した距離の差が前記距離記憶手段が記憶する所定距離以下である場合に、前記一部の範囲が大きい変換テーブルから小さい変換テーブルへの切換を行う変換テーブル切換手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
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