JP3979872B2 - X線異物検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線を用いて食品等に混入した石、金属などの密度の高い異物を検出するX線異物検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のX線異物検出装置として、ベルトコンベア等のコンベアによって被検査物を搬送しつつ、このコンベアの上方からX線を照射し、コンベアの搬送面の下方に配されたX線センサーにより被検査物を透過した後のX線を検出して、被検査物と異物との密度差を利用することによって異物を検出するようにした装置が知られている。
【0003】
ところで、このX線異物検出装置においては、一定期間(例えば1時間)毎に当該異物検出装置が正常に異物検出を行っているか否かを検査することが必要である。この検査は、製造ラインを一時停止させ、異物に模した石、金属などのテストピースを付着させた被検査物をラインに流して、異物が正常に検出されて異物混入物がラインから排出されるか否かをチェックすることにより行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来装置では、X線異物検出装置が正常に機能しているか否かの検査は一定期間毎に行われるものであるために、その装置の正常状態が継続しているか否かは次回の検査を待たないと判明しないという問題点がある。また、この次回の検査において装置が正常に機能していないことが判明した場合には、前回の検査時点に遡って被検査物を再調査する必要があるという問題点もある。しかも、このような検査は製造ラインを一時停止させて行う必要があるために、製造工程に及ぼす影響も大きい。
【0005】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、製造ラインを停止させることなく、X線異物検出装置が正常に機能しているか否かを常時チェックすることのできるX線異物検出装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前記目的を達成するために、本発明によるX線異物検出装置は、第1に、
被検査物を搬送するコンベアと、このコンベア上の被検査物に対してX線を照射するX線発生器と、このX線発生器により前記被検査物に照射されたX線の透過度を検出するX線センサーを備えるX線異物検出装置において、
前記X線センサーは、前記コンベアの搬送面の下方に搬送方向を横断するように配され、
前記X線センサーの少なくとも一端部であって、前記コンベア上の被検査物が通過しない位置に、当該X線異物検出装置の感度確認用のテストピースが配置され、
前記X線センサーによって前記被検査物に照射されたX線の透過度が検出されると同時に前記テストピースの密度および厚みが検出されることを特徴とするものである。
また、同X線異物検出装置は、第2に、
被検査物を搬送するコンベアと、このコンベア上の被検査物に対してX線を照射するX線発生器と、このX線発生器により前記被検査物に照射されたX線の透過度を検出するX線センサーを備えるX線異物検出装置において、
前記X線センサーは、前記コンベアの搬送面の下方に搬送方向を横断するように配され、
前記コンベアの少なくとも一側縁近傍の表面であって、前記コンベア上の被検査物が通過しない位置に、当該X線異物検出装置の感度確認用のテストピースが埋設され、
前記テストピースが前記X線発生器のX線照射位置に来るたびにそのテストピースにX線が照射されてそのテストピースの密度および厚みが検出されることを特徴とするものである。
【0007】
本発明によれば、X線センサーの少なくとも一端部もしくはその近傍のX線照射位置に感度確認用のテストピースが配されているので、X線発生器とX線センサーとによって被検査物の検査を行う際に同時に、またはテストピースがX線照射位置に来るたびにそのテストピースの密度と厚みとを検出することができる。したがって、X線異物検出装置の感度、言い換えればそのX線異物検出装置の機能が正常であるか否かを常時確認することができる。こうして、X線異物検出装置の機能チェックがリアルタイムで行えるので、製造ラインをその機能チェックのために一定時間毎に停止させる必要がなく、また前回のチェック時点まで遡って被検査物を再調査する必要もない。
【0008】
本発明において、前記テストピースを前記被検査物の搬送経路の両側に配するとともに、両方のテストピースの密度および厚みを、確認すべき感度の下限に近い値に設定することができる。このようにテストピースの密度および厚みを確認すべき感度の下限に近い値に設定することで、被検査物の異物検出をより確実に行うことができる。また、このテストピースを被検査物の搬送経路の両側に配することで、X線センサーにおける左右の感度の違いを検出することができ、被検査物に対する検出精度をより向上させることができる。
【0009】
また、本発明において、前記テストピースを前記被検査物の搬送経路の両側に配するとともに、一方のテストピースの密度および厚みを、確認すべき感度の下限に近い値に設定し、他方のテストピースの密度および厚みを、一方のテストピースより高い値に設定することもできる。このようにすれば、X線センサーによる検出範囲(上限、下限)の設定を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明によるX線異物検出装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0011】
図1には、本発明の一実施形態に係るX線異物検出装置の全体斜視図が示されている。
【0012】
本実施形態のX線異物検出装置1は、食品の搬送中にその食品に混入した石や金属などの密度の高い異物を検出し、異物が混入された食品が検出された際にはその食品を搬送経路外へ排出するようにされた装置に適用した例を示すものである。
【0013】
このX線異物検出装置1は、被検査物(本実施形態では食品)2を搬送するベルトコンベア3と、このベルトコンベア3の上方に配されてそのベルトコンベア3によって搬送されてくる被検査物2に対してX線を照射するX線発生器4と、前記ベルトコンベア3の搬送面の下方に搬送方向を横断するように配されて前記X線発生器4により被検査物2に照射されたX線の透過度を検出するX線センサー5と、動作指示に基づき前記X線発生器4の動作制御を行うとともに、前記X線センサー5より得られるデータを演算処理して異物の有無の判定を行うコントローラ6と、このコントローラ6に接続されて各種画像および判定結果などを表示するモニター7を備えて構成されている。
【0014】
前記X線センサー5としては、ベルトコンベア3の幅方向をその検出範囲とする一次元(直線配列)のセンサー(ラインセンサー)が用いられ、その幅(長手方向の長さ)は被検査物2の幅に対して十分大きな幅にされている。これにより、X線センサー5の両端部分には被検査物2を透過しないX線が入射されるので、この被検査物2を透過しない部分でのX線の出力信号によって被検査物2を透過した部分でのX線の出力信号を補正した後、被検査物2を2次元画像に展開して画像処理によってその被検査物2内の異物の有無を判定することができる。
【0015】
本実施形態においては、前記X線センサー5の両端部のX線照射位置であって、被検査物2が通過しない位置に、所定の密度と厚み(容積)とを有する当該X線異物検出装置1の感度確認用のテストピース8,9が配置され、これによってX線異物検出装置1の機能が正常であるか否かのチェックを行うようにされている。ここで、このテストピース8,9は、その密度および厚みが確認すべき感度の下限に近い値に設定されている。
【0016】
このように構成されているので、X線発生器4からのX線が常にテストピース8,9に照射されることになるので、このテストピース8,9の密度と厚みとをX線異物検出装置1にて常時チェックすることができる。図2には、モニター7の画面に映し出された画像が示されている。このように、モニター7の画面には、被検査物2の画像2Aのほかに、画面の両端部にテストピース8,9の画像8A,9Aが映し出されている。このテストピース8,9の画像8A,9Aを処理することで、X線異物検出装置1の感度を確認してその機能が正常であるか否かをチェックすることができる。
【0017】
図3には、本発明の他の実施形態に係るX線異物検出装置の平面図が示されている。
【0018】
本実施形態では、ベルトコンベア3の両側部の搬送面よりやや上方位置にガードレール10を設けて、X線センサー5の両端に配されているテストピース8,9の部位に被検査物2が通過しないようにし、この部位を感度チェック用に確保したものである。こうすることで、感度チェックがより確実に行えることになる。
【0019】
図4には、本発明の更に他の実施形態に係るX線異物検出装置の平面図(a)および(a)の部分断面図(b)が示されている。
【0020】
前記各実施形態においては、X線センサー5の両端部に板状のテストピース8,9を装着するものとしたが、本実施形態では、ベルトコンベア3の両側縁近傍におけるベルト3a表面に球状のテストピース11を埋設するように構成されたものである。このような構成によっても、テストピース11がX線照射位置に来るたびにそのテストピース11にX線が照射されることで、当該X線異物検出装置の感度チェックが行えることになる。
【0021】
前記各実施形態によれば、ベルトコンベア3の両側に配されたテストピースの密度および厚みが、いずれも確認すべき感度の下限に近い値に設定されているので、X線センサー5における左右の感度の違いを検出することができ、被検査物に対する検出精度をより向上させることができる。
【0022】
また、両側に配されるテストピースのうち、一方のテストピースの密度および厚みを、確認すべき感度の下限に近い値に設定し、他方のテストピースの密度および厚みを、一方のものよりも高い値に設定することもできる。このようにすれば、X線センサーによる検出範囲の上限値および下限値を設定できるという効果がある。
【0023】
なお、前記各実施形態においては、感度チェック用のテストピースをベルトコンベア3の両側に配置したものを説明したが、このテストピースはベルトコンベア3の片側のみに配置するようにしても良い。
【0024】
前記各実施形態では、食品に混入した異物を検出する場合について説明したが、本発明は、食品以外の種々の分野に対しても適用できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るX線異物検出装置の全体斜視図である。
【図2】図2は、本実施形態におけるモニター画面に映し出された画像を示す図である。
【図3】図3は、本発明の他の実施形態に係るX線異物検出装置の平面図である。
【図4】図4は、本発明の更に他の実施形態に係るX線異物検出装置の平面図(a)および(a)の部分断面図(b)である。
【符号の説明】
1 X線異物検出装置
2 被検査物
3 ベルトコンベア
4 X線発生器
5 X線センサー
6 コントローラ
7 モニター
8,9,11 テストピース
10 ガードレール
Claims (4)
- 被検査物を搬送するコンベアと、このコンベア上の被検査物に対してX線を照射するX線発生器と、このX線発生器により前記被検査物に照射されたX線の透過度を検出するX線センサーを備えるX線異物検出装置において、
前記X線センサーは、前記コンベアの搬送面の下方に搬送方向を横断するように配され、
前記X線センサーの少なくとも一端部であって、前記コンベア上の被検査物が通過しない位置に、当該X線異物検出装置の感度確認用のテストピースが配置され、
前記X線センサーによって前記被検査物に照射されたX線の透過度が検出されると同時に前記テストピースの密度および厚みが検出されることを特徴とするX線異物検出装置。 - 被検査物を搬送するコンベアと、このコンベア上の被検査物に対してX線を照射するX線発生器と、このX線発生器により前記被検査物に照射されたX線の透過度を検出するX線センサーを備えるX線異物検出装置において、
前記X線センサーは、前記コンベアの搬送面の下方に搬送方向を横断するように配され、
前記コンベアの少なくとも一側縁近傍の表面であって、前記コンベア上の被検査物が通過しない位置に、当該X線異物検出装置の感度確認用のテストピースが埋設され、
前記テストピースが前記X線発生器のX線照射位置に来るたびにそのテストピースにX線が照射されてそのテストピースの密度および厚みが検出されることを特徴とするX線異物検出装置。 - 前記テストピースは前記被検査物の搬送経路の両側に配されるとともに、両方のテストピースの密度および厚みが、確認すべき感度の下限に近い値に設定される請求項1または2に記載のX線異物検出装置。
- 前記テストピースは前記被検査物の搬送経路の両側に配されるとともに、一方のテストピースの密度および厚みが、確認すべき感度の下限に近い値に設定され、他方のテストピースの密度および厚みが、一方のテストピースより高い値に設定される請求項1または2に記載のX線異物検出装置。
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