JP3972408B2 - コンクリート製原子炉格納容器のトップスラブ - Google Patents
コンクリート製原子炉格納容器のトップスラブ Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子炉格納容器の構造に係り、コンクリート製格納容器のトップスラブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、技術例1:実開平1−142898号公報,技術例2:実開平2−021599号公報,技術例3:特開平6−294886号公報に記載されているコンクリート製の原子炉格納容器Xの構造例を示している。
【0003】
該原子炉格納容器Xは、原子炉建屋1の内部に収容されるとともに、コンクリート製の側壁2A及びトップスラブ2Bの内面に、鋼製のライナ2Cを内張り状態に配設した気密構造とされており、原子炉格納容器Xの内部に、原子炉圧力容器3、原子炉ペデスタル4、原子炉遮蔽壁5がそれぞれ収納されるとともに、原子炉ペデスタル4及びダイヤフラムフロア6によって、ドライウエル7とサプレッションチェンバ8とを区画するようにしている。
【0004】
このような原子炉格納容器Xを構築する場合には、側壁2Aの部分を、複数に分割した状態でコンクリート打設を行なって、ライナ2Cの部分とともに立設した後に、側壁2Aの上端の内方に、トップスラブ2Bをその重量を支持しながら形成する必要がある。
【0005】
その際に、ライナ2Cの部分は、トップスラブ2Bの最下面に配設されることになるため、図4及び図5に示すように、ライナ2Cの上面に複数のライナアンカ2Dや補強用フラットバー2Eを縦横にかつ一体に配しておき、ライナアンカ2Dや補強用フラットバー2Eを、トップスラブ2Bのコンクリート中に埋設して、全体の強度を確保する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、トップスラブ2Bのコンクリート壁中には、前述のライナ2C,ライナアンカ2D及び補強用フラットバー2Eのみならず、補強用鉄筋も埋設されるが、補強用鉄筋にあっては、周方向、半径方向、上下方向にそれぞれ配されるため、ライナアンカ2Dと補強用フラットバー2Eとの方向が一致していないために取り合わせが悪くなる。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
▲1▼ ライナアンカと補強用フラットバーとの取り付け性を単純化すること。
▲2▼ トップスラブの構築作業性を高めること。
▲3▼ 補強用鉄筋の配設作業時の位置決めを容易にすること。
▲4▼ 補強用鉄筋と埋め込み金具との干渉を少なくして埋め込み金具の設置位置の自由度を向上させること。
【0008】
【課題を解決するための手段】
コンクリート壁の内面にライナが内張り状態に配されるコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブにおいて、トップスラブの下面に内張り状態に配されるライナと、該ライナの上面に一体にほぼ周方向に配されるライナアンカと、該ライナアンカおよびライナに対して接続状態に、かつ半径方向に配される補強用フラットバーとを有する技術が採用される。
ライナアンカは、多角形状に概略周方向に沿った状態で半径方向と間隔を空けてコンクリート壁内に複数埋設される。
ライナアンカは、トップスラブの構築前に半径方向の分割線により複数ブロックに分割したものを用意しておき、組み付け時に分割線の部分を溶接により一体化する技術が採用される。
ライナアンカの間には、補強用鉄筋が複数介在状態に配されるとともに、補強用鉄筋は周方向および半径方向に、かつ上下方向に複数段配される。トップスラブにおいて、半径方向にはライナサポート用梁が複数配されるとともに、該ライナサポート用梁に補助鉄筋を介してライナが吊持状態に配される。
そして、ライナアンカ、補強用フラットバー、補強用鉄筋、ライナサポート用梁は、コンクリート壁中に埋設される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブの一実施形態について図1および図2を参照して説明する。
図1および図2において、符号11はトップスラブ、12はコンクリート壁、13はライナ、14はライナサポート用梁、15は補強用鉄筋、16は補強用フラットバー、17はライナアンカ(カットティ)である。
【0010】
前記トップスラブ11は、コンクリート壁12の中に、ライナ13と、該ライナ13を支持するライナサポート用梁14と、補強用鉄筋15と、補強用フラットバー16と、ライナアンカ17とを埋設して形成されている。
【0011】
前記ライナ13は、原子炉格納容器Xの気密性を保持するために、トップスラブ11の下面に内張り状態で配される鋼板であり、トップスラブ11の下面に沿って半径方向および周方向に溶接等によって継ぎ合わせたものが採用される。
【0012】
前記ライナサポート用梁14は、図2に示すように、水平状態に半径方向に沿って配され、トップスラブ11を施工する際に、ライナ13,補強用鉄筋15,補強用フラットバー16等や各種機材類を支持するとともに、作業足場としても利用される。
【0013】
前記補強用鉄筋15は、周方向,半径方向,上下方向に複数段配されてコンクリート壁12の補強を行うとともに、例えば、図2に示すように、ライナサポート用梁14に掛け渡すことにより、ライナ13を吊持するようにしている。
【0014】
前記補強用フラットバー16は、トップスラブ11の半径方向に配され、ライナアンカ17とともに、ライナ13の補強をするものである。
【0015】
前記ライナアンカ17は、図1例では、多角形状に形成されて、半径方向に間隔を空けてライナ13の上面に一体に複数配される。
具体的には、ライナアンカ17が図1に示すように、トップスラブ11のほぼ周方向に配され、間に周方向の補強用鉄筋15を複数介在させるようにしている。
【0016】
このような構成を有するトップスラブ11であると、図2に示すように、側壁2Aに支持されたライナサポート用梁14を、中心軸に向けて半径方向に複数配しておき、図1に示すように、補助鉄筋18により、ライナ13,補強用鉄筋15,補強用フラットバー16,ライナアンカ17等を吊持状態として、それぞれの位置合わせを行う。この際に、ライナアンカ17が例えば多角形状でほぼ周方向に配され、補強用フラットバー16が半径方向に配されているため、補強用鉄筋15の各水平方向と一致し、補強用鉄筋15とライナアンカ17とを設置する際の干渉が低減される。
【0017】
また、トップスラブ11にあっては、工場において必要部分を形成しておいて、原子炉設置現場に搬送した後に、クレーン等によって吊り上げて、組み付ける工法を採用することにより、より労力を小さくすることができる。ライナアンカ17が多角形状である場合、角部から半径中心に延びる分割線Lにより複数のブロックに分割したものを予め作製しておいて、組み付け時に分割線Lの部分に溶接等を施して一体化する技術が採用される。
【0018】
【発明の効果】
本発明のコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブによれば、以下の効果を奏する。
(1) ライナアンカを多角形状等に周方向に沿った状態で半径方向に間隔を空けて配するとともに、該ライナアンカが補強用フラットバーと接続状態に、かつ半径方向に配されることにより、ライナアンカと補強用フラットバーとの取り付け性を単純化することができる。
(2) ライナアンカと補強用鉄筋との干渉を低減するとともに、ライナアンカと補強用フラットバーとの取り付け性を単純化することにより、トップスラブの構築作業性の向上を図ることができる。
(3) 予め複数のブロックに分割した状態でトップスラブを作製しておき、取り付け時に一体化することにより、配設時におけるトップスラブの位置決め等を容易にすることができ、作業性の向上を図ることができる。
(4) 上記により、トップスラブの運搬性の向上を図ることができる。
(5) ライナアンカを多角形状に半径方向に間隔を空けて配することにより、補強用鉄筋と埋め込み金具との干渉の低減に加えて、埋め込み金具を設置する場合にあっても位置の自由度を向上させ、各種機器類等の設置を用意にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブの一実施形態を示す平面図である。
【図2】 図1における II−II 線矢視図である。
【図3】 コンクリート製原子炉格納容器の従来例を示す正断面図である。
【図4】 トップスラブの従来例を示す一部の記載を省略した平面図である。
【図5】 図4に示すライナおよびライナアンカの正断面図である。
【符号の説明】
1 原子炉建屋
2A 側壁
2B トップスラブ
2C ライナ
2D ライナアンカ
2E 補強用フラットバー
3 原子炉圧力容器
4 原子炉ペデスタル
5 原子炉遮蔽壁
6 ダイヤフラムフロア
7 ドライウエル
8 サプレッションチェンバ
11 トップスラブ
12 コンクリート壁
13 ライナ
14 ライナサポート用梁
15 補強用鉄筋
16 補強用フラットバー
17 ライナアンカ
18 補助鉄筋
K 埋め込み金具
L 分割線
X 原子炉格納容器
Claims (6)
- コンクリート壁(12)にライナ(13)が内張り状態に配されるコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブであって、トップスラブ(11)の下面に配されるライナと、該ライナの上面に一体にほぼ周方向に配されるライナアンカ(17)と、該ライナアンカおよびライナに対して接続状態にかつ半径方向に配される補強用フラットバー(16)とを有することを特徴とするコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブ。
- ライナアンカ(17)が、多角形状に半径方向に間隔を空けてコンクリート壁(12)に複数埋設されることを特徴とする請求項1記載のコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブ。
- ライナアンカ(17)が半径方向の分割線(L)により複数ブロックに分割されるとともに、組み付け時に分割部分を溶接することにより一体化されることを特徴とする請求項1または2記載のコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブ。
- ライナアンカ(17)の間に、補強用鉄筋(15)が複数介在状態に配されることを特徴とする請求項1、2または3記載のコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブ。
- 補強用鉄筋(15)が、周方向および半径方向に、かつ上下方向に複数段配されることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブ。
- 半径方向にライナサポート用梁(14)が複数配されるとともに、該ライナサポート用梁に補助鉄筋(18)を介してライナ(13)が吊持状態に配されることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のコンクリート製原子炉格納容器のトップスラブ。
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- 1997-05-29 JP JP14055297A patent/JP3972408B2/ja not_active Expired - Fee Related
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