JP3110059B2 - 原子力発電所の格納容器建設工法 - Google Patents

原子力発電所の格納容器建設工法

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JP3110059B2 JP03026583A JP2658391A JP3110059B2 JP 3110059 B2 JP3110059 B2 JP 3110059B2 JP 03026583 A JP03026583 A JP 03026583A JP 2658391 A JP2658391 A JP 2658391A JP 3110059 B2 JP3110059 B2 JP 3110059B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電所の格納容
器の建設工法に係わり、特に工期を短縮し得る原子力発
電所の格納容器建設工法に関する。
【0003】
【従来の技術】原子力発電所の格納容器としては、コン
クリート壁の内面に内張ライニングを形成した構造のも
のが多用されている。
【0004】従来の原子力発電所格納容器の建設工法
を、図5および図6を参照して説明する。先ず、図5に
示すように、掘削した岩盤1上で、格納容器2底部のマ
ット3の配筋とコンクリート打設を行ってマット3を構
築する。
【0005】次いで、格納容器2の底部および内周を構
成する底部ライニング4aと下部ライニング4bの組立
てを実施する。この下部ライニング4bがダイヤフラム
フロア5の据付け高さまで到達したら、格納容器外周下
部6aについて配筋、型配置およびコンクリート打設を
行う。
【0006】一方、これらの作業と並行して、原子炉圧
力容器7を据付けるペデスタル8の組立てを行うが、こ
のペデスタル8は通常、鉄筋構造となっており、大ブロ
ックに地組みしてからマット3上に組立てられるので、
短工期で完成する。
【0007】なお、ペデスタル8と、底部ライニング4
a、下部ライニング4bおよびダイヤフラムフロア5と
で圧力抑制プール9を形成するので、ダイヤフラムフロ
ア5の枠組み搭載はペデスタル8および格納容器外周下
部6aのコンクリートがダイヤフラムフロア5の据付け
高さになった時点で行い、続いて、配筋とコンクリート
打設を行う。
【0008】この後で、上部ライニング4cの組立てを
行い、引き続き格納容器外周上部6bのコンクリート工
事を実施する。続いて、ドライウェル10および天井ラ
イニング4dの工事を行う。
【0009】一方、原子炉建屋11は、格納容器外周下
部6aおよび格納容器外周上部6bのコンクリート工事
の進捗に合せてコンクリート工事を行い、各床12を構
築する。
【0010】上述した従来の格納容器建設工法では、格
納容器外周下部6aのコンクリート工事がクリティカル
パスとなっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
格納容器建設工法では、下部ライニング4bをダイヤフ
ラムフロア5の位置まで組立てた後、格納容器外周下部
6aをコンクリート工事により完成させた後でないと、
ダイヤフラムフロア5を搭載することができないため、
工期が長くかかる。これに対して、ペデスタル8は鉄骨
構造で、大ブロックとしてから搬入し、組立てられるた
め工期は短い。その結果、格納容器外周下部6aとの間
に大幅な待ち時間が生じ、無駄な工期や工数を要してい
た。
【0012】また上部ライニング4cおよびドライウェ
ル10内は、ダイヤフラムフロア5を搭載した後でない
と工事に着手できないので、ダイヤフラムフロア5搭載
の遅れも工期短縮を阻害する要因になっていた。さらに
は、ダイヤフラムフロア5の下部に形成される圧力抑制
プール9はダイヤフラムフロア5が搭載されないと、天
井がないので天候の影響を直接受けるという不都合もあ
った。
【0013】このように、従来の原子力発電所格納容器
建設工法は、安全性が十分でなく、また作業能率が低下
するという問題があった。
【0014】本発明は上記に鑑みてなされたもので、そ
の目的は格納容器を鉄骨を利用した骨組工事とし、格納
容器コンクリート工事の進捗と係わりなくダイヤフラム
フロアの支持、搭載を行い、工期の短縮と作業の安全性
及び能率を向上させた原子力発電所の格納容器建設工法
を提供することにある。
【0015】[発明の構成]
【0016】
【課題を解決するための手段】 本発明の原子力発電所
の格納容器建設工法は、格納容器の骨組部分をマット上
に立上げる骨組立上げ工事を、前記格納容器の内張りラ
イニングの組立てより先行して着手すると共に、並行し
て実施し、前記格納容器の内張りライニングの外側に設
けるコンクリート部がダイヤフラムフロアの高さまで完
成する前に、圧力容器ペデスタルと前記内張りライニン
グにおける下部ライニングの内側に配設した受け架台
用いて前記ダイヤフラムフロアを据付けることを特徴と
する。
【0017】
【作用】本発明の方法においては格納容器の内張ライニ
ングの組立て高さがダイヤフラムフロアの搭載位置に至
り、かつ原子炉圧力容器を据付けるペデスタルの組立て
が完了した時点で、ペデスタルと格納容器の構築用の鉄
骨骨組によりダイヤフラムフロアを搭載するので、ライ
ニングの周囲に施工する格納容器のコンクリート工事の
進捗に関係なく、ダイヤフラムフロアの構築とダイヤフ
ラムフロアより上部のライニング組立ておよびドライウ
ェルの構築を実施でき、また、ダイヤフラムフロアの下
部に形成される圧力抑制プール内の工事も、ダイヤフラ
ムフロアが天井として機能するので、天候に影響されず
に、しかも安全に実施できる。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を、図1ないし図4を参照し
ながら説明する。なお、これらの図において、図5にお
けると同一部分には同一符号を付してある。
【0019】本発明においては、先ず図1に示すよう
に、掘削した岩盤1上に格納容器2底部のマット3の配
筋とコンクリート打設を行い、マット3を構築する。次
いで、図4に示すように、マット3の工事が未だ施工中
に格納容器2の鉄骨骨組立上げ工事と、原子炉建屋11
の外壁および床工事に着手する。前者は格納容器2の鉄
骨骨組部分のみを立上げる工事であり、後者は、図1に
示すように、原子炉建屋11の外壁13と、この外壁1
3に接続される床12を設ける工事である。
【0020】格納容器2の鉄骨骨組立上げ工事は、先
ず、鉄骨柱14aを格納容器2の外周側に、円周方向に
所定の間隔をおいてマット3上に環状に立設する。次
に、各鉄骨柱14aに、環状ビーム14bを上下方向に
複数段並設して横架する。鉄骨柱14aは所要の寸法に
予めブロック化されており、これら多数のブロック15
を下部より上部へ向けて順次積み上げることにより立上
げられる。鉄骨柱14aのブロック15は、例えば図2
(a)に示すように、フランジ16相互をボルト・ナッ
ト17で締結し、もしくは同図(b)に示すように、溶
接18により接続される。また、図3に示すように、鉄
骨柱14aの格納容器2内周側には格納容器2の内張の
下部ライニング4bを配設してあり、ブロック15相互
の下部ライニング4bの溶接により接続される。ダイヤ
フラムフロア5の高さのブロック15には、図3に示す
ように、下部ライニング4bの内側に配設したダイヤフ
ラムフロア5の受架台19を設けてある。
【0021】一方、これらの骨組作業と並行して、マッ
ト3の工事終了後、底部ライニング4aおよび原子炉圧
力容器7を据付けるペデスタル8の組立てを行う。この
ペデスタル8は鉄骨構造となっており、大ブロックに地
組みしてからマット3上に組立てる。なお、ペデスタル
8は底部ライニング4a、下部ライニング4bおよびダ
イヤフラムフロア5と共に圧力抑制プール9を形成す
る。
【0022】次に、ペデスタル8がダイヤフラムフロア
5の高さまで完成したら、このペデスタル8と下部ライ
ニング4bの内側に配設した受架台19との間にダイヤ
フラムフロア5の枠組を搭載・固定し、配筋およびコン
クリート打設によりダイヤフラムフロア5の構築を行
う。
【0023】上記ダイヤフラムフロア5の枠組の搭載と
前後して、下部ライニング4bの外周に、型枠(図示せ
ず)を装着し、コンクリートの打設により格納容器外周
下部6aを構築する。ダイヤフラムフロア5の構築後、
上部ライニング4cの組立てを行い、さらにドライウェ
ル10内と天井ライニング4dの工事等を行う。
【0024】一方、原子炉建屋11は、格納容器外周下
部6aおよび格納容器外周上部6bのコンクリート工事
の進捗に合せ、外壁13と、これに接続される各階の床
12を構築する。
【0025】従って、ダイヤフラムフロア5はブロック
されて短工期で立上げされる鉄骨柱と、同様に短工期で
完成するペデスタル8により支持されて工程の初期にお
いて搭載、構築が可能となるので、原子炉建屋11を含
めてコンクリート製の格納容器2の建設工期を短縮でき
ると共に、圧力抑制プール9およびドライウェル10内
の工事が早期に着手でき天井の設置により安全に作業が
実施できる。
【0026】なお、図1においては、鉄骨柱14aのブ
ロック15を、格納容器2を貫通して設置されるペネト
レーション20の支持にも利用した状態を示しており、
格納容器外周下部6aおよび格納容器外周上部6bの構
築中にペネトレーション20の支持用架台とすることも
できる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
原子炉圧力容器を据付けるペデスタルとコンクリート製
の格納容器の鉄骨骨組により、格納容器の完成前にダイ
ヤフラムフロアの搭載・構築を行うようにしたので、格
納容器の建設工期が大幅に短縮でき、さらにダイヤフラ
ムフロアの搭載時期が早期になったため、圧力抑制プー
ルおよびドライウェル内の作業についても天候の影響を
受けずに工事を行うことができ、能率と安全性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設工法を説明する縦断面図である。
【図2】(a),(b)は、それぞれ図1における鉄骨
柱14aのブロック15相互の接続方法を例示する正面
図である。
【図3】図1の一点鎖線枠III 内の要部を拡大して示す
断面図である。
【図4】本発明の方法を示す工程図である。
【図5】従来の原子力発電所格納容器の建設工法を説明
する縦断面図である。
【図6】従来の建設工法を示す工程図である。
【符号の説明】
1………岩盤 2………格納容器 3………マット 4a……底部ライニング 4b……下部ライニング 4c……上部ライニング 4d……天井ライニング 5………ダイヤフラムフロア 6a……格納容器外周下部 6b……格納容器外周上部 7………原子炉圧力容器 8………ペデスタル 9………圧力抑制プール 10………ドライウェル 11………原子炉建屋 12………床 13………外壁 14a……鉄骨柱 14b……環状ビーム 15………ブロック 16………フランジ 17………ボルト・ナット 18………溶接 19………受架台 20………ペネトレーション

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子力発電所のコンクリート製一次格納
    容器(以下、格納容器という)を建設する際、前記格納
    容器の骨組部分をマット上に立上げる骨組立上げ工事
    を、前記格納容器の内張りライニングの組立てより先行
    して着手すると共に、並行して実施し、前記格納容器の
    内張りライニングの外側に設けるコンクリート部がダイ
    ヤフラムフロアの高さまで完成する前に、圧力容器ペデ
    スタルと前記内張りライニングにおける下部ライニング
    の内側に配設した受け架台を用いて前記ダイヤフラムフ
    ロアを据付けることを特徴とする原子力発電所の格納容
    器建設工法。
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