JP3971445B1 - 冷媒配管の洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒配管内に洗浄液を窒素ガスとともに送出して洗浄する場合に、洗浄液を漏れなく且つガス成分を周囲に放散させることなく回収する。
【解決手段】冷媒配管の閉回路循環系に、内部にエリミネータを設けた返液タンクと、接続管を介して返液タンクと連通していて内部に濾過材を設けた分離タンクと、送風機を内蔵した接続管を介して分離タンクと連通していて上面に排気口を備え、内部にはオイルが貯留された吸収タンクとを組み込み、冷媒配管内を一巡して洗浄した洗浄液を返液タンクのエリミネータに衝突させてガス成分と液成分に分離し、分離したガス成分を分離タンクに導入し、分離タンクの濾過材を通してガス成分を吸着し、吸着されなかった残余のガス成分と窒素ガスとを送風機で吸収タンク内に吹き込み、ガス成分を吸収タンクのオイルに吸収させる工程を経て洗浄液を回収する。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷暖房装置や冷凍機などの空冷セパレート型空調機の冷媒配管を洗浄する装置に関する。
R12、R502、R22等のCFC系、HCFC系の旧冷媒から、分子に塩素が含まれないR410A、R407C、R404A等のHFC系の新冷媒に対応した冷凍空調機に取り替える場合、空調機の室内機と室外機は容易に交換可能であるが、両機を接続する配管は、配管長が長い場合、或いは壁面や天井裏等建物に埋設されている場合は交換が困難であり、また、老巧化し難く、仮に交換可能な場所であってもコストの面で既設配管を引き続き利用した方が有利なことから、旧冷媒機から新冷媒機に取り替える作業において、既設の配管を洗浄し、新品同様の清浄化機能が得られるように処理して再利用するようにしている。
従来、既設の配管を洗浄する場合、洗浄流体としてR22等の冷媒フロンやR407C等の洗浄フロンを用い、これを配管内に循環させて旧冷媒の回収と洗浄を同時に行うようにしていた。また、洗浄後さらに窒素ガスを既設配管に強制的に吹き込んで、管内をブロー洗浄するようにしていた(例えば特許文献1参照)。
しかし、R22等の旧冷媒を洗浄流体として用い、配管内を循環洗浄する場合、R22等は沸点が極めて低いため洗浄用冷媒ガスを放出する危険があり、取り扱いが極めて困難であった。また、旧冷媒の圧縮機に用いられる潤滑油は鉱物油であるのに対し、新冷媒の圧縮機に用いられる潤滑油はエステル系、エーテル系の合成油であり、両者は性質を異にし、両者が混合した場合に乳濁化、粘液化して機械の潤滑作用に支障を来たし、細部を閉塞させたり圧縮機を焼損に至らしめたりするという問題があった。
このような従来の洗浄方法による問題点を解決すべく、本願発明者により、洗浄液として塩化メチレンやメチルアルコールなどの沸点の低い溶剤を用い、これに窒素ガスを混合させて既設配管内に送出し循環させることにより、冷媒配管を洗浄する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2001−141340号公報 特開2005−188825号公報
従来の洗浄方法では、窒素ガスと洗浄液を混合させて冷媒配管内を循環させるため、循環させた洗浄液を回収する際に、窒素ガスとともに洗浄液のガス成分が回収タンクの周囲に拡散する場合がある。
例えば洗浄液として利用可能な塩化メチレンは、ヒトに対しては皮膚や目に接触すると炎症を引き起こす場合があることが知られており、また、蒸気を大量に吸引すると麻酔作用を示し、中枢神経を抑制し、慢性毒性として肝機能障害を誘発する虞れがあることも知られている。さらに、塩化メチレンが冷媒配管内を循環する過程で、配管内に残存した鉱物油或いは塵埃その他の異物と接して酸化分解され、刺激臭の有る塩化水素が僅かな量だけ生成され、これが洗浄液回収時に放散されて異臭を放つ原因にもなっている。
従って、洗浄液の回収は、洗浄液を回収タンクの周囲に飛散させることは勿論、洗浄液のガス成分も漏出することがないようにすることが望ましく、そのためには、冷媒配管から回収タンクに至る洗浄液の流路を周囲から完全に隔離した密閉空間内に構成するのが最適である。
然しながら、前述の通り、洗浄液と窒素ガスとが混合しており、洗浄液を回収する際に窒素ガスの放出路を確保する必要があることから、窒素ガスとともに洗浄液のガス成分が回収タンクから放出することは避けられない。そのため、洗浄液のガス成分の放出量を出来る限り抑制することが可能な新たな方策が望まれていた。
また、洗浄液として利用可能な塩化メチレンなどの溶剤は、環境負荷とヒトへの毒性の懸念から、その利用と廃棄が監視される物質ではある。しかし、家庭用の空調機の冷媒配管の洗浄に用いる洗浄液としての溶剤はごく少量であり、利用者が洗浄後回収した溶剤を、そのまま下水路に流すなど不法廃棄することも考えられる。すなわち、ある意味、溶剤が少量の場合には、その廃棄の仕方が利用者の良心に委ねられている側面があることも否定できない。廃棄する分量にかかわらず、溶剤を適正な方法で廃棄するには、利用者が適正な廃棄方法を選択することを促す仕組みが必要である。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑み、冷媒配管内に洗浄液を窒素ガスとともに送出して洗浄する場合に、配管内に送出させた洗浄液を漏らさずに、且つガス成分を周囲に放散させることなく回収し、適正な廃棄処理に供されるようにすることを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、洗浄液として塩化メチレンを貯留した洗浄液タンクとポンプと窒素ガスボンベと返液タンクとを有し、これら部材が管路上に流路開閉バルブが設けられた配管で互いに接続された状態で台車上に収納されて構成されているとともに、
既設配管の室外機と接続していた連結管口に配管の接続管、室内機と接続していた連結管口に連絡配管をそれぞれ接続した状態で、ポンプを作動させて窒素ガスを混合溶解させた洗浄液を接続管の一方から既設配管内に送出して管内を清浄化洗浄させるとともに、接続管の他方から既設配管内を流通した洗浄液を排出させて返液タンク内に回収するように構成された空冷セパレート型空調機の冷媒配管の洗浄装置において、
前記返液タンクの内部にステンレス繊維束からなるエリミネータを設けるとともに、接続管を介して返液タンクの上部に連通していて内部に活性炭からなるフィルター層を設けた分離タンクと、送風機を内蔵した接続管を介して分離タンクの上部に連通していて上面に排気口を備えていて内部にはオイルが貯留された吸収タンクとを設け、
前記洗浄後の洗浄液を返液タンクのエミリネータに衝突させてガス成分と液成分に分離するとともに、分離したガス成分を分離タンクに導入し、分離タンクのフィルター層を通してガス成分を吸着し、送風機で接続管内に外気を導入して前記吸着されなかった残余のガス成分と窒素ガスとを希釈して吸収タンク内に吹き込むとともに残余のガス成分を吸収タンクのオイルに吸収させて洗浄液を回収するように構成されたことを特徴とする。
また、本発明は、前記構成の洗浄装置において、塩化メチレンに代えて、塩化メチレンとメチルアルコールの混合液を洗浄液として用いたことを特徴とする。
本発明は、洗浄液の回収工程、洗浄液に含まれるガスの分離工程、及びガス化した洗浄液の吸収工程の三段階の洗浄液処理工程を経ることで、ガス化した洗浄液の濃度を徐々に希釈しながら回収し、大気に放散される洗浄液の量が極力少なくなるようにしたものである。従って、多段階の洗浄液処理工程が実現される構成であれば、前記構成におけるガス分離手段、洗浄液吸収手段は、それぞれタンク内に濾過材を設けた分離タンク、オイルを貯留した吸収タンクとして構成する他に、それぞれガス分離機能、洗浄液吸収機能を備えた適宜な構成とすることができる。また、濾過材としては、例えば活性炭からなるフィルター、その他洗浄液又はそのガス成分に含まれる微細な粒子や霧状、粒状の物質を液流又は気流の通過に伴い濾過することが可能な適宜な手段を用いることができる。
なお、本発明は冷媒配管内に洗浄液を送出させて配管を洗浄するが、洗浄液の送出は、所定の回数や時間だけ管内を巡回させて配管を洗浄する方法と、配管の一方向又は交互両方向に洗浄液を送出して配管を一巡させることにより配管を洗浄する方法の何れでもよい。
本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。
先ず、本発明によって冷媒配管を洗浄する工程について説明する。図1は旧冷媒機を新冷媒機に交換する際に、本発明により既設の冷媒配管を洗浄する場合の作業手順の概要を示している。この場合の配管の洗浄と冷媒機の交換は以下の工程を経て行われる。
〔冷媒回収と旧機取り外し〕
先ず、旧冷媒機及び配管内の冷媒を回収装置を用いて回収する。冷媒回収後、旧冷媒機の室外機を取り外し、既設配管の室外機連結管口に本発明の洗浄装置の接続管を接続する。また、旧冷媒機の室内機も取り外し、既設配管の室内連結管口には連絡配管を接続して、冷媒配管の一巡系を構成する。
〔既設配管洗浄〕
洗浄装置と連絡配管を既設配管に取り付けたならば、洗浄装置を作動させて以下の手順で洗浄を行う。
(一方向洗浄)
洗浄装置に接続した既設配管の一対の連結管口の一方に、洗浄液を洗浄装置から既設配管内に加圧流入させて、管内を浄化する。配管内を流通し、洗浄装置側に戻ってきた洗浄液は一旦返液タンクに流し入れ、そこから返液缶に送って回収する。返液缶への洗浄液の送出は、例えば返液タンクの底部に液抜き弁を設けておき、これを操作して返液タンクに貯留した洗浄液を返液缶へと流入させることができる。
(逆方向洗浄)
次いで、一方向切替弁によって洗浄液の流入方向を変換し、既設配管の他方の連結管口から、洗浄液を加圧流入させ、前記とは逆方向に洗浄液を配管内に通して、管内を浄化する。なお、前記一方向洗浄のみでも既設配管を十分に洗浄することは可能であり、逆方向洗浄は、洗浄する配管が長い場合その他の洗浄条件により必要に応じて行われる。
(異物の抜き取り)
既設配管内に両方向から洗浄液を流入させて管内を浄化したならば、先ず、管内に残存する異物を抜き取る。この抜き取りは既設配管の最も低い部位において行う。例えば数階建ての建物の既設配管を洗浄する場合、最も低い階、つまり一階の室内機に代えて既設配管の連結管路に接続した連絡配管において、バルブを開閉操作して行う。
(洗浄液の抜き取り)
次いで、管内に流入させた洗浄液を抜き取り排出させて、洗浄装置において回収する。洗浄液の抜き取りは、洗浄装置に設置した窒素ガスボンベから窒素ガスを既設配管の一方の連結口から管内に吹き込み加圧ブローによって、洗浄液を他方の連結口から流下させて行い、これと同時に管内に未だ残存していた異物も洗浄液とともに抜き取る。
また、連結口から流下させた洗浄液は返液タンクに流し入れて回収し、さらに窒素ガスとともに洗浄液のガス成分は分離タンクと吸収タンクを経て回収し、周囲に放散される量を抑制する。
〔新冷媒機取り付け〕
既設配管内を窒素ガスで加圧ブローして管内の洗浄液を抜き取ったならば、洗浄装置と連絡配管を取り外し、新冷媒機の室外機と室内機を設置し、それぞれ接続口を既設配管に連結する。
〔真空乾燥〕
さらに、回路内で僅かに残った洗浄液やそのガス成分、その他管内の空気や水分を除去するために、絶対真空まで真空引きを行う。その後、新冷媒機の試運転を実施し、動作確認した後、本稼動する。
図2は前記既設配管洗浄を行うための本発明の一実施形態の洗浄装置の概略回路構成図を示している。図中、符号1は洗浄装置、2は既設配管、3は連絡配管、4は流路方向切替弁である。
図示されるように、洗浄装置1は、洗浄液タンク11、ポンプ12、窒素ガスボンベ13、返液タンク14、分離タンク15、吸収タンク16、返液缶17、17、廃棄缶18、予備タンク19、受皿20等の各部材を有し、各部材を配管Pで接続して構成してある。図示されるように、各配管Pの管路上には、流路を開閉するバルブV1〜V23等を設けてある。
これらの構成部材は、互いに配管Pで接続された状態で、台車上に収納して適宜な場所へ一体に持ち運べるように構成することができる。各構成部材を旧冷媒機の室外機の設置場所まで各々持ち運んで接続してもよく、室外機が高所に設置されている場合には、ポンプ揚げ可能な範囲内の高さに持ち運んで構成される。
洗浄液タンク11は、適宜な容量の蓋付きステンレス製タンクであり、図3に示されるように、その蓋11aにはバルブV19を介して窒素ガスボンベ13が接続されており、タンク内に溜められた洗浄液を窒素ガスボンベ13からタンク内に送出される窒素ガスとともにタンク底部の送出口11bから送出するように設けてある。タンク内が略大気圧に保たれるように窒素ガスボンベ13から窒素ガスを連続的に送出すると、タンク内の窒素ガスを洗浄液に生じる小さな渦で流伴させならが、送出口11bから洗浄液が送出される。タンク底部の送出口11bには液抜き弁V1を接続してあり、洗浄液は液抜き弁V1を介してポンプ12へと流入し、ポンプ12でさらに窒素ガスを混入し加圧されて既設配管2へと送出される。
また、蓋11aには、タンク内の気圧を調整するためのバルブV20を接続してあり、余剰の窒素ガスをバルブV20から放出し、或いは洗浄液の流出に伴って窒素ガス不足のときは外気をタンク内に取り入れて、タンク内の気圧を一定に保つことができるように設けてある。
さらに、蓋11aの一側には、打ち抜きによって通孔を列設させた網部11cが設けられ、当該網部の上面に蓋11d付きの筒部11eを設置し、この筒部11e内に活性炭とシリカゲルからなる水分除去フィルター11fを充填してある。この水分除去フィルター11fは、タンク内に外気を大量に取り入れる際に、流入する外気の水分を除去するためのものである。
この洗浄液タンク11に貯留される洗浄液には、塩化メチレン、メチルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトン等の各種溶剤を用いることができる。これらは既設配管内の汚れ分、油分に良くなじむとともに比較的低温で蒸発し易く、管内を効率良く浄化でき、また、洗浄液をパージするため配管内を窒素ガスで加圧ブローした際に直ぐに蒸発し、後の真空乾燥で絶対真空まで管内を確実に乾燥させることが可能である。前記洗浄液の内、沸点が約40.2℃の塩化メチレンが最も望ましく、配管内に水分がある場合は、塩化メチレンに、水分量に応じて5〜50%程度のメチルアルコールを混合してもよい。メチルアルコールを単独で洗浄液に用いてもよい。なお、メチルアルコールの沸点は約64.6℃であり、洗浄後の真空引きで確実に乾燥除去される。
ポンプ12は、渦流タービン型のポンプが用いられ、ポンプ吸込側から洗浄液と窒素ガスを吸引し、これらの混合、攪拌及び加圧を行って窒素ガスを洗浄液内に混入し、ミクロ状に小さな窒素ガスの気泡が洗浄液内に無数に存在する状態で、所定の圧力を保持したままポンプ吐出口から吐出するように設けてある。
返液タンク14、分離タンク15及び吸収タンク16は、洗浄液タンク11から既設配管2内に送出され、配管内を一方向に巡回させた洗浄液を回収するためのタンクであり、これらタンクにより洗浄液の液分及び窒素ガスを含むガス成分、空気の水分を回収し、周囲にガス成分が放散するのを防止するようになっている。
返液タンク14は、既設配管2を通って返ってきた洗浄液が返液缶17に流入する前に経由するタンクであり、ここで洗浄液と液内に含まれるガス成分の分離を図るものである。
詳しくは、図4に示されるように、返液タンク14は、適宜な容量の蓋付きステンレス製タンクであり、その蓋に設けた導入口14aから配管内を一巡した洗浄液が内部に流入するように設けてある。
タンク内部には、太さ90μm程度のステンレス繊維を適宜な厚みに束ねてなるエリミネータ14bが、拡大継手14cによりタンク底部から適宜な高さに支持させてあり、導入口14aからタンク内に洗浄液が流入するとエリミネータ14bに衝突し、その液分及び洗浄液に混入した異物はエリミネータ14bを伝ってタンク底部へと流れ落ち、一方、窒素ガスを含む洗浄液のガス成分はエリミネータ14bの上方へと拡散して、液分とガス成分とを分離せしめるようになっている。また、エリミネータ14bは、タンク内部の液面に衝突する液及び窒素ガスの跳ね返りを緩衝する機能も奏し、これら流体の上下方向のエネルギーを弱めて速やかにタンク内に貯留せしめるように機能する。
エリミネータ14bを伝ってタンク底部に流れ落ちた洗浄液と混入異物は、液抜き弁V21を挟んで返液タンク14と接続した返液管17に流入させて回収される。また、エリミネータ14bの上方へ拡散したガス成分は、後述する接続管15Aを通って分離タンク15へと流入する。
分離タンク15は、接続管15Aを介して返液タンク14と連通しており、返液タンク14で分離した洗浄液のガス成分を窒素ガスとともにタンク内部に流入させて、窒素ガスと洗浄液のガス成分との分離を図るものである。
詳しくは、接続管15Aは、筒状管体であり、その一端が返液タンク14の蓋に設けた開口に接続し、他端が分離タンク15の蓋を貫通してタンク底部近くに配置してある。接続管15Aの前記開口との接続口と分離タンク15の蓋との接続口には金網15A1、15A1が設置してあり、両金網で区画された管内には活性炭を充填してなるフィルター15A2を設置してある。
また、分離タンク15は、返液タンク14と同様に適宜な容量の蓋付きステンレス製タンクであり、その蓋に設けた導入口15aを通して接続管15Aの管端をタンク内部に突出させてある。タンク内部には、活性炭からなるフィルター層15bをタンク底部から適宜な高さに支持させて設置してある。
そして、返液タンク14で分離した洗浄液のガス成分は、窒素ガスとともに接続管15Aに流入し、フィルター15A2である活性炭にガス成分の多くが吸着して除去され、吸着されなかた微量のガス成分は窒素ガスとともに分離タンク15内に流入する。流入したガス成分と窒素ガスは、さらにタンク内に設置されたフィルター層15bでガス成分が吸着され、吸着されなかったガス成分と窒素ガスが、後述する接続管16Aを通って吸収タンク16へと流入する。また、分離タンク15に流入し、当該タンク内で外気温度等により冷却されて凝縮し、ガス成分から液化した洗浄液は、タンク底部に流れ落ち、分離タンク15と接続した返液管17に流入させて回収される。
吸収タンク16は、接続管16Aを介して分離タンク15と連通しており、分離タンク15で吸着されなかった洗浄液の気化成分をオイルに吸収して回収を図るものである。
詳しくは、接続管16Aは、ステンレス製のフレキシブル筒状管体であり、その一端が分離タンク15の蓋に設けた開口に接続し、他端が吸収タンク16の蓋に設けた導入口16aに接続してある。両口の接続口には金網16A1、16A1を設置してある。接続管16Aの内部には、分離タンク15側に活性炭を充填してなるフィルター16A2を設置し、吸収タンク16側には送風機16A3を設置してあり、送風機16A3を駆動すると、前記フィルター16A2の後段に形成された開口16A4から管内に外気を取り入れて、分離タンク15で除去されなかった洗浄液の残余のガス成分を外気で希釈しつつ、これを吸収タンク16側へと送風するように設けてある。
また、吸収タンク16は、前記両タンク14、15と同様に適宜な容量の蓋付きステンレス製タンクであり、図4及び図5に示されるように、その内部をタンク上縁から底部近傍に亘る深さの仕切り板16bで半円形の二つの空間161、162に仕切ってあり、空間161は前記導入口16aと接続し、空間162はタンク蓋面に設けた排気口16cに接続してある。また、タンク蓋面には冷凍機油等のオイルを適量貯留するタンク16dが設置してあり、当該オイルタンクのオイル抽出口を導入口16aに面した空間161内に配置してある。なお、オイルタンク16dの上端には開閉自在の蓋を設置してあり、開蓋してタンク内部にオイルを冷却するためのドライアイスを投入できるようになっている。
また、導入口16aと連通した空間161の上下両部には、パンチングメタルによって表面に多数の通孔が形成された円板16e、16eが設置され、両円板の間にステンレス繊維を束ねてなるエリミネータ16fを充填してある。前記オイルタンク16dのオイル抽出口は上部円板16eの中心上方に配置してあり、上部円板16eの表面にオイルを連続的に少量づつ滴下し、円板16e上に溜まったオイルが通孔から少しずつ溢れ落ちて、エリミネータ16fの設置面全体に均等に流れ落ちるように設けてある。
一方、排気口16cと連通した空間162には、その上部に活性炭を適宜な厚みに充填してなるフィルター16gを設け、その下部にステンレス繊維を束ねてなるエリミネータ16hを重ねて設置してある。
そして、分離タンク15で吸着されなかた洗浄液の極少量のガス成分は、窒素ガスとともに接続管16Aに流入し、フィルター16A2である活性炭にガス成分の多くが吸着して除去され、さらに送風機16A3で管内に導入された外気で希釈されて、外気及び窒素ガスとともに吸収タンク16内に流入する。
吸収タンク16内に流入したガス成分は、オイルが連続的に滴下されている上部円板16eの表面に吹き付けられて当該円板表面に溜まったオイルに吸着しつつ通孔から下方のエリミネータ16fへと流入し、さらにエリミネータ16fに付着したオイルに吸着して、オイルとともにタンク底部に落下する。
そして、窒素ガスは、吸収タンク16内を通って排気口16cから放出され、オイルに付着しなかった洗浄液の極々少量のガス成分が、吸収タンク16内を流れる過程でエリミネータ16h或いはフィルター16gに吸着して除去され、これら多段階に配した吸着・吸収手段で除去されなかった、極々少量のガス成分のみが排気口16cから放出されることとなる。
また、オイルとともにタンク底部に落下した洗浄液のガス成分は、吸収タンク16と接続した廃棄缶18に流入させて回収される。
廃棄缶18で回収される洗浄液は極めて少量となるが、オイルと混合しているので、これをそのまま下水路に流して処分し難くなり、適正な方法により棄処理することが促進される。
このような構成の洗浄装置1は、屋外の室外機が設置されていた場所まで運ばれ、その接続管1a、1bを、流路方向切替弁4を介して、既設配管2の室外機と接続していた連結管口21a、21bに接続して設置される。また、建物内の既設配管2の室内機と接続していた連結管口22a、22bには連絡配管3を接続し、洗浄の準備が完了する。
洗浄装置1の設置が完了したならば、ポンプ12を作動して洗浄液を既設配管2内に、以下の工程の如く送出させて洗浄を行うことができる。
洗浄液の送出は、ポンプ12を作動させて、洗浄液タンク11に貯留された洗浄液と窒素ガスボンベ13内の窒素ガスを洗浄液タンク11内に送出し、これを洗浄液に吸入させてポンプ吸入口に導入し、ポンプ12で加圧して洗浄液に窒素ガスを混入し吐出させて、既設配管2の連結管口21aから配管内に流入させて行われる。
既設配管2内に流入した洗浄液は、連結管口21aと連結管口22aの間の管路内を洗浄しながら流通し、連絡配管3で洗浄装置1側へ折り返されて、今度は連結管口21bと連結管口22bの間の管路内を洗浄しながら流通して連結管口21bから排出され、返液タンク14を経て返液缶17に回収される。この際、窒素ガスとともに連結管口21bから排出される洗浄液のガス成分は、返液タンク14で液分と分離されて分離タンク15内に流入し、その過程でフィルター15A1に吸着し、さらに吸収タンク16内に流入し、オイルに付着してその多くが除去されることとなる。
次いで、前記とは洗浄液の往復流路が逆となるように、流路方向切替弁4で流路の切替操作を行って洗浄装置1の接続管1aと既設配管2の連結管口21b、接続管1bと連結管口21aとをそれぞれ接続し、前記と同様に、ポンプ12から吐出される洗浄液を既設配管2内に流入させて配管内を洗浄し、既設配管2から排出される洗浄液を返液タンク14を経て返液缶17で回収する。前記と同様に洗浄液のガス成分は、その大部分が返液タンク14、分離タンク15を経て吸収タンク16に流入する過程で除去される。

そして、既設配管2の往路と復路それぞれに洗浄液を流入させて管内を洗浄したならば、配管内に残存する異物を連絡配管3から抜き取り、その後、ボンベ13の窒素ガスを連結管口21aから既設配管2内に吹き込み、加圧ブローによって管内に付着した洗浄液を吹き飛ばして連結管口21bから流下せしめ、同時に連絡配管3から抜き取れなかった異物も吐出させる。このとき、既設配管2内に洗浄液が全く存在しないように時間をかけて、また断続的に弁の開閉操作を適宜行って、窒素ガスを加圧ブローし、冷媒配管の洗浄工程が完了する。
旧冷媒機を新冷媒機に交換するとともに、本発明により既設配管を洗浄するときの作業手順の概要を表した図である。 本発明の一実施形態の洗浄装置の概略回路構成図である。 洗浄液タンクの構成を示した断面図である。 洗浄液を回収する系統の構成を示した図である。 吸収タンクの上面側と側面側から見た構成図である。
符号の説明
1 洗浄装置、11 洗浄液タンク、14 返液タンク、15 分離タンク、16 吸収タンク、2既設配管、3 連絡配管、4 流路方向切替弁

Claims (2)

  1. 洗浄液として塩化メチレンを貯留した洗浄液タンク(11)とポンプ(12)と窒素ガスボンベ(13)と返液タンク(14)とを有し、これら部材が管路上に流路開閉バルブ(Vn)が設けられた配管(P)で互いに接続された状態で台車上に収納されて構成されているとともに、
    既設配管(2)の室外機と接続していた連結管口(21a、21b)に配管(P)の接続管(1a、1b)、室内機と接続していた連結管口(22a、22b)に連絡配管(3)をそれぞれ接続した状態で、ポンプ(12)を作動させて窒素ガスを混合溶解させた洗浄液を接続管(1a、1b)の一方から既設配管(2)内に送出して管内を清浄化洗浄させるとともに、接続管(1a、1b)の他方から既設配管(2)内を流通した洗浄液を排出させて返液タンク(14)内に回収するように構成された空冷セパレート型空調機の冷媒配管の洗浄装置において、
    前記返液タンク(14)の内部にステンレス繊維束からなるエリミネータ(14b)を設けるとともに、接続管(15A)を介して返液タンク(14a)の上部に連通していて内部に活性炭からなるフィルター層(15b)を設けた分離タンク(15)と、送風機(16A3)を内蔵した接続管(16A)を介して分離タンク(15)の上部に連通していて上面に排気口(16c)を備えていて内部にはオイルが貯留された吸収タンク(16)とを設け、
    前記洗浄後の洗浄液を返液タンク(14)のエミリネータ(14b)に衝突させてガス成分と液成分に分離するとともに、分離したガス成分を分離タンク(15)に導入し、分離タンク(15)のフィルター層(15b)を通してガス成分を吸着し、送風機(16A3)で接続管(16A)内に外気を導入して前記吸着されなかった残余のガス成分と窒素ガスとを希釈して吸収タンク(16)内に吹き込むとともに残余のガス成分を吸収タンク(16)のオイルに吸収させて洗浄液を回収するように構成されたことを特徴とする冷媒配管の洗浄装置。
  2. 塩化メチレンに代えて、塩化メチレンとメチルアルコールの混合液を洗浄液として用いた請求項1に記載の冷媒配管の洗浄装置。
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