JP3968867B2 - 表示処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車外風景を肉眼で視認することに支障を来す状況でドライバの視覚を補助する機能を備えた表示処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドライバにとって車外からの視覚情報は運転操作上きわめて重要である。しかしながら、夜間の低照度環境や対向車のライトのような強力な光源の存在によって眩惑されるような環境で運転しなければならない場合も多い。このような肉眼での視認性が悪い環境では注意深いドライバにとっても自車に接近する歩行者などの対象物の発見が遅れがちである。
【0003】
このようなドライバ側の生理学的な問題をカバーするための技術として、例えば、特開平5−137030号公報には、照明の届かない低照度環境の風景を、赤外線を検出して結像させる走査部を用いて表示部に映し出す装置(従来例1)が開示されている。また特開平6−270751号公報には、対向車のヘッドライトなどによる眩惑領域内に歩行者などの対象物が存在すると警報を発する装置(従来例2)が開示されている。さらに、特開平8−263784号公報には、赤外線カメラなどの温度検出手段で検出した車両前方の温度分布をビデオカメラなどの撮像手段による画像に合成する装置(従来例3)が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これらの従来のドライバの視覚を補助するための表示処理装置では、次のような問題点があった。
【0005】
上記の従来例1及び従来例3の装置では、歩行者などの対象物の近傍だけでなく、表示手段上の全面に赤外線画像を単独であるいは合成して表示する。一方、歩行者などの対象物を明確に判別するためには、ある程度高解像度の検出手段と表示手段が必要となる。しかるに、従来例1及び従来例3の装置では、表示手段に表示される赤外線画像には建物や植込み、空や雲まで映し出されることになるため、そのような高解像度の画像をドライバに表示する場合、次のような問題点があった。
【0006】
◇ドライバにとって、複雑な視覚情報を運転中に一瞥して把握することは困難である。
【0007】
◇肉眼による低視界の風景と映し出されている鮮明な画像との差異が大きすぎ、表示画面内の対象物の存在位置を、実視野内で照合することが困難である。
【0008】
◇表示手段に動画像で表示する場合、ドライバが無意識に画面に見入るために車両周囲にまんべんなく気を配ることが疎かになりやすい。
【0009】
また従来例2の装置では、装置側の眩惑領域の設定に周囲照度やドライバの個人差を考慮していないために、実際にはドライバが眩惑を起こしていないのに警報が発せられ、煩わしさを感じさせる問題点があった。
【0010】
さらに、従来例1に開示されている装置の応用として、眩惑時に前方の風景を赤外線カメラで撮影して表示手段に表示させる装置が考えられる。しかしながら、対向車のヘッドライトのような強力な光源の存在で眩惑されると、自車のヘッドライトの照射範囲に存在していて本来ならば視認できる近距離の対象物がドライバにとって見えない状態となり、ドライバにとって表示手段に表示されている対象物を肉眼では視認できない理由を瞬時に理解することができず、眩惑が解消したときには対象物が自車の直近まで接近していて慌てることになる事態が起こり得る問題点がある。
【0011】
本発明はこのような従来の問題点を解決するためになされたものであり、車外風景を肉眼で視認することに支障を来す状況でドライバの視覚を確実に補助して、ドライバに複雑な視覚情報を運転中に一瞥して把握させることができる表示処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
本発明はまた、ドライバの生理学的な個性に応じてその視覚補助作用を調整できる表示処理装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項の発明の表示処理装置は、可視光による第1の風景画像を得る第1の撮影手段と、前記可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を得る第2の撮影手段と、ドライバにとって視認困難な視界部位に該当する前記第1の風景画像上の部位を合成領域として決定する領域決定手段と、前記第2の風景画像から前記合成領域に該当する部位を切出し、前記第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得る画像合成手段と、前記合成画像を表示する表示手段とを備えたものである。
【0017】
請求項の発明の表示処理装置では、第1の撮影手段が可視光による第1の風景画像を得、第2の撮影手段が可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を得、領域決定手段がドライバにとって視認困難な視界部位に該当する第1の風景画像上の部位を合成領域として決定する。これを受けて、画像合成手段が第2の風景画像から合成領域に該当する部位を切出して第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得、表示手段に表示させる。
【0018】
これによって、表示手段にはドライバにとって視認できる部分は通常の可視光による風景を表示し、かつ肉眼では視認困難な視界部位には可視光以外の光線又は電磁波による風景を合成して表示することができ、ドライバにとって表示手段の表示画像を一瞥して前方風景の全体を把握できるようになる。
【0019】
請求項の発明は、請求項の表示処理装置において、前記領域決定手段が、高輝度の光源により眩惑を起こす視界部位を前記ドライバにとって視認困難な視界部位と決定するようにしたものであり、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、ドライバの肉眼では見にくいあるいは見えないような対象物を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0020】
請求項の発明は、請求項の表示処理装置において、前記領域決定手段が、低照度環境で対象物の写っている視界部位を前記ドライバにとって視認困難な視界部位と決定するようにしたものであり、照明灯に映し出されないような低照度の領域に存在しているためにドライバの肉眼では見にくいあるいは見えないような対象物を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0021】
請求項の発明の表示処理装置は、可視光による第1の風景画像を得る第1の撮影手段と、前記可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を得る第2の撮影手段と、前記第1の風景画像上の所定の輝度閾値を上回る部位を合成領域として決定する領域決定手段と、前記第2の風景画像から前記合成領域に該当する部位を切出し、前記第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得る画像合成手段と、前記合成画像を表示する表示手段とを備えたものである。
【0022】
請求項の発明の表示処理装置では、第1の撮影手段が可視光による第1の風景画像を得、第2の撮影手段が可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を得、領域決定手段が第1の風景画像上の所定の輝度閾値を上回る部位を合成領域として決定する。これを受けて、画像合成手段が第2の風景画像から合成領域に該当する部位を切出して第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得、表示手段に表示させる。
【0023】
これによって、高輝度の光源により眩惑を起こす視界部位が合成領域となるように輝度閾値を設定すれば、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、ドライバの肉眼では見にくいあるいは見えないような対象物を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0024】
請求項の発明は、請求項の表示処理装置において、前記領域決定手段が、前記第1の風景画像上の前記所定の輝度閾値を上回る部位に対して、縦横に所定率だけ拡大した領域を合成領域として決定するようにしたものであり、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源の見かけの大きさで決まる不快グレア領域とその周囲に位置して光源からの光がドライバの眼球内で散乱するために眩しさを感じる減能グレア領域を合成領域として第2の風景画像から切出して第1の風景画像の該当する部位に合成することができ、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、ドライバの肉眼では見にくいあるいは見えないような対象物を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0025】
請求項の発明は、請求項又はの表示処理装置において、さらに、前記表示手段の画面輝度を可変設定する画面輝度設定手段と、前記領域決定手段の用いる前記所定の輝度閾値を、前記画面輝度設定手段の設定した画面輝度に対応して可変設定する輝度閾値設定手段とを備えたものである。
【0026】
請求項の発明は、請求項の表示処理装置において、前記輝度閾値設定手段は、前記画面輝度設定手段が前記画面輝度を小さく設定するときには、前記輝度閾値を低く設定するようにしたものである。
【0027】
請求項及びの発明の表示処理装置では、ドライバの眩惑を感じる個人差に対応した画像合成が可能となる。
【0028】
請求項の発明は、請求項の表示処理装置において、さらに、前記表示手段の画面輝度を可変設定する画面輝度設定手段と、前記領域決定手段が用いる前記縦横の領域拡大率を、前記画面輝度設定手段の設定した画面輝度に対応して可変設定する拡大率設定手段とを備えたものである。
【0029】
請求項の発明は、請求項の表示処理装置において、前記拡大率設定手段は、前記画面輝度設定手段が前記画面輝度を小さく設定するときには、前記領域拡大率を大きく設定するようにしたものである。
【0030】
請求項及びの発明の表示処理装置では、不快グレア領域と減能グレア領域を含め、ドライバの眩惑を感じる個人差に対応した画像合成が可能となる。
【0031】
請求項10の発明は、請求項又はの表示処理装置において、さらに、前記領域決定手段の用いる前記所定の輝度閾値を、当該車両の照明灯の点/消灯状態に応じて可変設定する輝度閾値設定手段を備えたものである。
【0032】
請求項1の発明は、請求項1の表示処理装置において、前記輝度閾値設定手段は、当該車両のヘッドライト点灯時の方が消灯時よりも前記輝度閾値を低く設定するようにしたものである。
【0033】
請求項1及び1の発明の表示処理装置では、照明灯の照射による風景の明るさに対応した画像合成が可能となる。
【0034】
請求項1の発明は、請求項の表示処理装置において、さらに、前記領域決定手段が用いる前記縦横の領域拡大率を、当該車両の照明灯の点/消灯状態に応じて可変設定する拡大率設定手段を備えたものである。
【0035】
請求項1の発明は、請求項1の表示処理装置において、前記拡大率設定手段は、当該車両のヘッドライト点灯時の方が消灯時よりも前記領域拡大率を大きく設定するようにしたものである。
【0036】
請求項1及び1の発明の表示処理装置では、不快グレア領域と減能グレア領域を含め、照明灯の照射による風景の明るさに対応した画像合成が可能となる。
【0037】
請求項1の発明の表示処理装置は、可視光による第1の風景画像を得る第1の撮影手段と、前記可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を得る第2の撮影手段と、前記第2の風景画像上で歩行者の存在位置を判別する目標物判別手段と、前記第2の風景画像上で前記歩行者の存在位置を含む部位を切出し、前記第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得る画像合成手段と、前記合成画像を表示する表示手段とを備えたものである。
【0038】
請求項1の発明の表示処理装置では、第1の撮影手段が可視光による第1の風景画像を得、第2の撮影手段が可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を得、目標物判別手段が第2の風景画像上で歩行者の存在位置を判別する。これを受けて、画像合成手段が第2の風景画像上で歩行者の存在位置を含む部位を切出して第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得、表示手段に表示させる。
【0039】
これによって、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、あるいは低照度環境のためにドライバの肉眼では見にくいあるいは見えない位置に存在する歩行者を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0040】
請求項1の発明は、請求項1の表示処理装置において、前記画像合成手段が前記歩行者の存在位置を含む部位として、前記歩行者の身体を包含するのと同程度の領域を切出すようにしたものである。
【0041】
請求項1の発明は、請求項1の表示処理装置において、前記画像合成手段は、前記歩行者の存在位置を含む部位として、前記歩行者までの距離が遠方になるほど、前記領域の大きさを小さく切出すようにしたものである。
【0042】
請求項1の発明は、請求項1の表示処理装置において、前記画像合成手段は、前記前記歩行者の存在位置を含む部位として、画面上縦方向の歩行者の存在位置、前記第2の撮影手段の設置高、撮影方向の俯角、歩行者の身長から前記領域の大きさを決定して切り出すようにしたものである。
【0043】
請求項1〜1の発明の表示処理装置では、歩行者が近ければ切出し領域が大きく、歩行者が遠ければ切出し領域が小さくなり、歩行者より離れている部位の可視光による目標物を不用意に塗りつぶすことがなく、実視野と表示手段の表示画面上との位置関係の照合がドライバにとって理解しやすくなる。
【0044】
請求項1の発明は、請求項1〜1の表示処理装置において、前記画像合成手段が、前記第2の風景画像上の前記歩行者の存在位置を含む部位を切出して白黒反転させ、前記第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得るようにしたものであり、表示手段の合成画像上での歩行者の画像と周囲の画像とのコントラストが小さくなってドライバにとって見やすくなる。
【0045】
請求項19の発明は、請求項1〜1の表示処理装置において、前記第2の撮影手段を赤外線撮影手段としたものであり、赤外線撮影によって可視光撮影では捉えられない領域の映像を確実に撮影して第2の風景画像を得ることができ、表示手段にはドライバにとって視認できる部分は通常の可視光による画像を表示し、かつ肉眼では視認困難な視界部位あるいは対象物の存在する部位には赤外線による画像を合成して表示することができ、ドライバにとって表示手段の表示画像を一瞥して前方風景の全体を把握し、あるいは対象物の発見ができるようになる。
【0047】
【発明の効果】
請求項の発明によれば、可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像からドライバにとって視認困難な視界部位に該当する部位を切出して第1の風景画像の対応する部位に合成し、合成画像にして表示するので、表示手段に対してドライバにとって視認できる部分は通常の可視光による風景を表示し、かつ肉眼では視認困難な視界部位には可視光以外の光線又は電磁波による風景を合成して表示させることができ、ドライバにとって表示手段の表示画像を一瞥して前方風景の全体が把握できるようになる。
【0048】
請求項の発明によれば、高輝度の光源により眩惑を起こす視界部位をドライバにとって視認困難な視界部位と決定し、第2の風景画像から該当する部位を切出して第1の風景画像の対応する部位に合成し、合成画像にして表示するので、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、ドライバの肉眼では見にくいあるいは見えないような対象物を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0049】
請求項の発明によれば、低照度環境で対象物の写っている視界部位をドライバにとって視認困難な視界部位と決定し、第2の風景画像から該当する部位を切出して第1の風景画像の対応する部位に合成し、合成画像にして表示するので、照明灯に映し出されないような低照度の領域に存在しているためにドライバの肉眼では見にくいあるいは見えないような対象物を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0050】
請求項の発明によれば、可視光による第1の風景画像上の所定の輝度閾値を上回る部位を合成領域として、可視光以外による第2の風景画像からこの合成領域に該当する部位を切出して第1の風景画像の対応する部位に合成し、合成画像を表示するので、高輝度の光源により眩惑を起こす視界部位が合成領域となるように輝度閾値を設定すれば、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、ドライバの肉眼では見にくいあるいは見えないような対象物を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0051】
請求項の発明によれば、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源の見かけの大きさで決まる不快グレア領域とその周囲に位置して光源からの光がドライバの眼球内で散乱するために眩しさを感じる減能グレア領域を合成領域として可視光以外による第2の風景画像から切出し、可視光による第1の風景画像の該当する部位に合成することができ、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、ドライバの肉眼では見にくいあるいは見えないような対象物を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0052】
請求項及びの発明によれば、可視光以外による第2の風景画像から合成領域を切り出すための輝度閾値を、表示手段の画面輝度の設定に応じて可変設定するので、ドライバの眩惑を感じる個人差に対応した画像合成が可能となる。
【0053】
請求項及びの発明によれば、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源の見かけの大きさで決まる不快グレア領域とその周囲に位置して光源からの光がドライバの眼球内で散乱するために眩しさを感じる減能グレア領域を合成領域とし、この合成領域を切出すための輝度閾値を、表示手段の画面輝度の設定に応じて可変設定するので、ドライバの眩惑を感じる個人差に対応した画像合成が可能である。
【0054】
請求項1及び1の発明によれば、可視光以外による第2の風景画像から合成領域を切出すための輝度閾値を、照明灯の点/消灯状態に応じて可変設定するので、照明灯の照射による風景の明るさに対応した画像合成が可能である。
【0055】
請求項1及び1の発明によれば、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源の見かけの大きさで決まる不快グレア領域とその周囲に位置して光源からの光がドライバの眼球内で散乱するために眩しさを感じる減能グレア領域を合成領域とし、この合成領域を切出すための輝度閾値を、照明灯の点/消灯状態に応じて可変設定するので、照明灯の照射による風景の明るさに対応した画像合成が可能である。
【0056】
請求項1の発明によれば、可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像上で歩行者の存在位置を判別し、この第2の風景画像上で歩行者の存在位置を含む部位を切出して可視光による第1の風景画像の対応する部位に合成し、合成画像を表示するので、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、あるいは低照度環境のためにドライバの肉眼では見にくいあるいは見えない位置に存在する歩行者を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0057】
請求項1〜1の発明によれば、画像合成手段が歩行者の存在位置を含む部位として歩行者の身体を包含するのと同程度の領域を切出すようにしたので、歩行者が近ければ切出し領域が大きく、歩行者が遠ければ切出し領域が小さくなり、歩行者より離れている部位の可視光による目標物を不用意に塗りつぶすことがなく、実視野と表示手段の表示画面上との位置関係の照合がドライバにとって理解しやすくなる。
【0058】
請求項1の発明によれば、第2の風景画像上の歩行者の存在位置を含む部位を切出して白黒反転させ、第1の風景画像の対応する部位に合成し、合成画像を表示するので、表示手段の合成画像上での歩行者の画像と周囲の画像とのコントラストが小さくなってドライバにとって見やすくなる。
【0059】
請求項19の発明によれば、可視光以外による第2の風景画像を得るための第2の撮影手段として赤外線撮影手段を用いたので、特に実視野では見にくかったり見えなかったりする歩行者を確実に捉えて表示することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の表示処理装置の機能構成を示している。この実施の形態の表示処理装置は、通常の可視光による第1の風景画像を得るための第1の撮影手段として、CCDカメラのような通常の可視光カメラ1、この可視光カメラ1の撮影した第1の風景画像を記憶しておく可視光画像フレームメモリ2、可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を撮影するための第2の撮影手段としての赤外線カメラ3、この赤外線カメラ3の撮影した第2の風景画像を記憶しておく赤外線画像フレームメモリ4を備えている。可視光以外による第2の風景画像を得る第2の撮影手段には、赤外線カメラの他に、例えば、電波レーダ、超音波レーダなどを採用することもできる。可視光カメラ1の視野は赤外線カメラ3の視野を包含する設定が好ましく、また画角、画素数を統一することによって後の画像合成処理が単純化され、高速処理化が可能となる。なお、これらは以下の他の実施の形態すべてにも同じく適用できるものである。
【0061】
この実施の形態の表示処理装置はさらに、可視光画像フレームメモリ2に記憶されている可視光による第1の風景画像と赤外線画像フレームメモリ4に記憶されている可視光以外の赤外線による第2の風景画像とに対して後述する所定の画像合成処理を行うCPU5、このCPU5の合成処理画像を記憶する重畳画像フレームメモリ6、この重畳画像フレームメモリ6に記憶されている合成画像を表示する液晶やCRTのような画像表示手段としての表示モニタ7、この表示モニタ7に対して画面輝度を設定するためのモニタ輝度設定スイッチ8を備えている。このモニタ輝度設定スイッチ8はドライバが表示モニタ7の画面輝度を見て自分に合った輝度に可変設定するためのものであり、その輝度設定信号は表示モニタ7と共にCPU5にも入力する構成である。
【0062】
次に、上記構成の表示処理装置の動作を説明する。図2のフローチャートに示すように、この表示処理装置の電源投入でスタートすれば、可視光カメラ1、赤外線カメラ3、表示モニタ7は起動する。そして可視光カメラ1は設定された視野、画角の可視光による第1の風景画像を撮影して可視光画像フレームメモリ2に1フレームずつ順次記憶していく。同時に、赤外線カメラ3も設定された視野、画角の赤外線による第2の風景画像を撮影して赤外線画像フレームメモリ4に1フレームずつ順次記憶していく。
【0063】
そしてCPU5はドライバが表示モニタ7の画面輝度を見ながら調整したモニタ輝度設定値をモニタ輝度設定スイッチ8から読取る(ステップS1)。そして赤外線画像フレームメモリ4から赤外線による第2の風景画像(図4(d)の画像)を取込み(ステップS2)、可視光画像フレームメモリ2から可視光による第1の風景画像(図4(a)の画像)を取込む(ステップS3)。
【0064】
続いて、可視光による第1の風景画像を輝度に対する所定の閾値をもって2値化し、図4(b)に示す2値化画像を得る(ステップS4)。ここで用いる閾値は、モニタ輝度設定スイッチ8から得たモニタ輝度設定値に基づいて調整する。例えば、昼間に用いられる輝度では、対向車のヘッドライトのような強力な光源の輪郭部分が検出される程度の輝度とし、夜間に用いられる輝度では、対向車のヘッドライトのような強力な光源の周囲以外の間接反射光がカットされる程度の輝度とする。
【0065】
次には図4(c)に示すように、輝度に対する所定の閾値Bをもって2値化した第1の風景画像の高輝度領域20を拡大処理して重畳領域21を決定する(ステップS5)。ここでは、拡大率は閾値に応じて異なったものを用い、昼間の時間帯での輝度閾値Bdayによる高輝度領域に対し、夜間の時間帯での輝度閾値Bnightによる高輝度領域を縦横共に2倍の大きさに拡大する設定にしている。つまり、輝度閾値をB、拡大率をKとすると、次の1次式に基づいて拡大率Kを得る。
【0066】
K=Kday・(3−(B/Bnight))
ただし、Knight/Kday=2; Bnight/Bday=1/2である。また、輝度閾値B、拡大率Kとして、昼間であればBday,Kdayを用い、夜間であればBnight,Knightを用いる。
【0067】
さらに、表示モニタ7の画面輝度の設定は昼間は周囲が明るいために高くし、夜間は周囲が暗いので低くされる(これは照明灯の点灯/消灯に連動して自動的に切替わる設定になっているのが通常である)ので、画面設定輝度が高い場合には昼間と判断し、画面設定輝度が低い場合には夜間と判断して、上記のB,Kを切替え設定する。
【0068】
この高輝度領域の拡大処理の詳細は図3のフローチャートに示すとおりである。この処理に入ると、所定の閾値Bによる2値化画像の各画素行mに対して、ステップS12〜S14の処理を最大画素行Rまで繰返す(ステップS11〜S15)。またこの処理の後、所定の閾値Bによる2値化画像の各画素列nに対しても、ステップS17〜S19の処理を最大画素列Cまで繰返す(ステップS16〜S110)。
【0069】
さてステップS12では、図6(a)に示すように1〜Rのうちのm番目の画素行の2値化データを読込み、閾値Bを超えている画素(つまり、高輝度画素)の始端Pmstart・終端Pmendを調査する(ステップS12,S13)。続いて図6(b)に示すように画素行mの高輝度画素領域Pmstart〜Pmendを横方向に拡大率Kだけ拡大して拡大領域P'mstart〜P'mendを得る(ステップS14)。そしてこの処理を画素行1〜Rそれぞれに対して繰返す(ステップS11〜S15)。
【0070】
ここで、
Figure 0003968867
である。
【0071】
横方向の拡大処理を終えると、次に、ステップS16〜S110の縦方向の拡大処理に入る。ここでは、図6(b)に示すように1〜Cのうちのn番目の画素列の中の高輝度領域の始端Qnstart・終端Qnendを調査し(ステップS17,S18)、同図(c)に示すように画素列nの高輝度領域Qnstart〜Qnendを縦方向に拡大率Kだけ拡大して拡大領域Q'nstart〜Q'nendを得る(ステップS19)。そしてこの処理を画素列1〜Cそれぞれに対して繰返す(ステップS16〜S110)。
【0072】
ここで、
Figure 0003968867
である。
【0073】
これによって、図2のフローチャートにおけるステップS5の拡大処理を行い、可視光による第1の風景画像における図4(b)に示した高輝度領域20を拡大して同図(c)に示した重畳領域21に決定することになる。
【0074】
次に図4(d)に示すように、この高輝度拡大領域に対応する領域を赤外線による第2の風景画像上から重畳領域22として切出して、図4(a)に示した2値化前の可視光による第1の風景画像の同じ領域上に重畳合成し、重畳画像フレームメモリ6に保存し(ステップS6)、これを表示モニタ7に表示させる(ステップS7)。図5は表示モニタ7の表示された重畳合成画像を示している。なお、この重畳合成処理では、赤外線画像の切出した重畳領域は不透明にして、背面になる第1の風景画像が透けて見えないようにしている。
【0075】
この実施の形態では、可視光カメラ1も赤外線カメラ3も動画撮影カメラであり、第1、第2の風景画像は動画像であるので、以上のステップS2〜S7の処理を画像フレームごとに繰返すことによって表示モニタ7に重畳合成画像を動画像として表示させる。
【0076】
こうして、第1の実施の形態の表示処理装置では、所定の閾値Bによって2値化した可視光による第1の風景画像から対向車のヘッドライトのような高輝度の光源の見かけの大きさで決まる不快グレア領域を高輝度領域20と決定し、さらに所定の拡大率Kを掛けることによってこの高輝度領域20の周囲に位置して光源からの光がドライバの眼球内で散乱するために眩しさを感じる減能グレア領域まで重畳合成領域を拡大し、この重畳合成領域21に対応する領域22を第2の風景画像から切出して2値化前の可視光による第1の風景画像の該当する部位に合成することにより、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、ドライバの肉眼では見にくいあるいは見えないような対象物を表示手段に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。これによって、特に対向車のヘッドライトに入ってしまって歩行者がドライバの視野から消滅する現象が発生するような場合にもその歩行者の存在を表示モニタ7で一瞥して認識できるようになる。
【0077】
また表示モニタ7の輝度設定に応じて所定の輝度閾値Bを可変設定するようにしたので、ドライバの眩しさを感じる個人差に合わせて重畳領域を調整することができ、ドライバが自ら感じる眩惑範囲と表示モニタ7上での表示範囲との相違による違和感を低減することができる。
【0078】
なお、上記の実施の形態における高輝度領域の決定のための輝度閾値の設定は特に限定されるわけではなく、実験を繰返すことによってふさわしい値に設定することができる。また輝度閾値を可変とせず、特に本発明の表示処理装置の使用が必要となる状況、夜間のような低照度環境で使用するのにふさわしい値に固定することもできる。そしてその場合には図1において示したモニタ輝度設定スイッチ8は不要となり、構成が単純になる。また輝度閾値を固定とする場合には、その輝度閾値を上記の実施の形態の場合よりも若干低めに設定すれば、通常の不快グレア領域よりもやや広めの領域を高輝度領域20として決定することができるようになり、拡大率を設定して高輝度領域を拡大処理しなくても十分実用に供することができ、構成がより単純化できる。
【0079】
次に、本発明の第2の実施の形態の表示処理装置を図7及び図8に基づいて説明する。第2の実施の形態の表示処理装置の特徴は、CPU5が可視光による第1の風景画像に対して高輝度領域を決定するための所定の閾値をヘッドライト操作スイッチ9によるヘッドライトの点/消灯操作状態に応じて可変設定するようにした点にある。なお、図7において、図1に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付して示し、詳しい説明は省略する。
【0080】
この第2の実施の形態の表示処理装置では、図8のフローチャートに示すように、CPU5がまず、ヘッドライト操作スイッチ9の操作状態からヘッドライトの点灯状況を読取る(ステップS1′)。そして、図2に示した第1の実施の形態と同様に、赤外線画像フレームメモリ4から赤外線による第2の風景画像を取込み、可視光画像フレームメモリ2から可視光による第1の風景画像を取込む(ステップS2,S3)。
【0081】
続いて、可視光による第1の風景画像を輝度に対する所定の閾値をもって2値化して2値化画像を得る(ステップS4)。ここで用いる閾値は、ヘッドライト操作スイッチ9から得たヘッドライト点灯状況に基づいて調整する。例えば、自車のヘッドライトが消灯されている状態では昼間走行と見なし、対向車のヘッドライトのような強力な光源の輪郭部分が検出される程度の輝度とし、ヘッドライトが点灯されている状態では夜間走行と見なし、対向車のヘッドライトのような強力な光源の周囲以外の間接反射光がカットされる程度の輝度とする。
【0082】
次に第1の実施の形態と同様にして、所定の閾値をもって2値化した第1の風景画像の高輝度領域を拡大処理して重畳領域を決定し(ステップS5)、この高輝度拡大領域に対応する領域を赤外線による第2の風景画像上から重畳領域として切出し、2値化前の可視光による第1の風景画像の同じ領域上に重畳合成し(ステップS6)、これを表示モニタ7に表示させる(ステップS7)。
【0083】
この実施の形態でも、可視光カメラ1も赤外線カメラ3も動画撮影カメラであり、第1、第2の風景画像は動画像であるので、以上のステップS2〜S7の処理を画像フレームごとに繰返すことによって表示モニタ7に重畳合成画像を動画像として表示させる。
【0084】
こうして、第2の実施の形態の表示処理装置でも第1の実施の形態と同様、図4及び図6に示した画像処理ができ、所定の閾値Bによって2値化した可視光による第1の風景画像から対向車のヘッドライトのような高輝度の光源の見かけの大きさで決まる不快グレア領域を高輝度領域20と決定し、さらに所定の拡大率Kを掛けることによってこの高輝度領域20の周囲に位置して光源からの光がドライバの眼球内で散乱するために眩しさを感じる減能グレア領域まで重畳合成領域21を拡大し、この重畳合成領域21に対応する領域22を第2の風景画像から切出して2値化前の第1の風景画像の該当する部位に合成することにより、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、ドライバの肉眼では見にくいあるいは見えないような対象物を表示モニタ7に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。これによって、特に対向車のヘッドライトに入ってしまって歩行者がドライバの視野から消滅する現象が発生するような場合にもその歩行者の存在を表示モニタ7で一瞥して認識できるようになる。
【0085】
またヘッドライトの点/消灯状態に応じて所定の輝度閾値Bを可変設定するようにしたので、運転時の周囲の明るさに合わせて重畳領域を調整することができ、ドライバが自ら感じる眩惑範囲と表示モニタ7上での表示範囲との相違による違和感を低減することができる。
【0086】
なお、上記の実施の形態における高輝度領域の決定のための輝度閾値の設定は特に限定されるわけではなく、実験を繰返すことによってふさわしい値に設定することができる。また拡大率についても装置機能を単純化するためには省略することができる。そしてその場合に、輝度閾値を若干低めに設定すれば、通常の不快グレア領域よりもやや広めの領域を高輝度領域20として決定することができるようになり、十分実用できる。
【0087】
次に、本発明の第3の実施の形態の表示処理装置を図9〜図14に基づいて説明する。第3の実施の形態の表示処理装置はCPU50が実行する画像処理に特徴を有している。まず、図9に基づいて機能構成について説明する。図1に示した第1の実施の形態と同様に、この第3の実施の形態の表示処理装置は、可視光による第1の風景画像を得るための可視光カメラ1、この可視光カメラ1の撮影した第1の風景画像を記憶しておく可視光画像フレームメモリ2、可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を撮影するための第2の撮影手段としての赤外線カメラ3、この赤外線カメラ3の撮影した第2の風景画像を記憶しておく赤外線画像フレームメモリ4、後述する所定の画像処理を行うCPU50、このCPU50の合成処理画像を記憶する重畳画像フレームメモリ6、この重畳画像フレームメモリ6に記憶されている合成画像を表示する表示モニタ7を備えている。
【0088】
第1及び第2の実施の形態ではCPU5が、画像の切出しと重畳合成処理の対象となるドライバの視認困難な視界部位として眩惑領域を用い、第1の風景画像上の眩惑領域に対して可視光以外による第2風景画像から対応する領域の画像を切出して第1の風景画像の眩惑領域に重畳する処理を行ったが、この第3の実施の形態のCPU50は、画像の切出しと重畳合成処理の対象となるドライバの視認困難な視界部位として低視界(可視光ではドライバが眩惑を起こす高輝度環境、あるいはドライバが周囲の情景と歩行者とを識別できないような低輝度、低コントラストの環境のいずれをも問わない)において歩行者が検出された領域を用い、可視光以外による第2の風景画像上で歩行者の存在している領域を判別してその歩行者の存在している所定の領域の画像を切出し、可視光による第1の風景画像の対応する部位に重畳合成する処理を行うことを特徴とする。
【0089】
以下、このCPU50の実行する画像処理について、図10のフローチャート及び図11〜図14の説明図を用いて説明する。この表示処理装置の電源投入でスタートすれば、可視光カメラ1、赤外線カメラ3、表示モニタ7は起動する。そして可視光カメラ1は設定された視野、画角の可視光による、図13(a)に示すような第1の風景画像を撮影して可視光画像フレームメモリ2に1フレームずつ順次記憶していく。同時に、赤外線カメラ3も設定された視野、画角の赤外線による、図13(b)に示すような第2の風景画像を撮影して赤外線画像フレームメモリ4に1フレームずつ順次記憶していく。
【0090】
そしてCPU50は赤外線画像フレームメモリ4から図13(b)に示す赤外線による第2の風景画像を取込み(ステップS21)、可視光画像フレームメモリ2から図13(a)に示す可視光による第1の風景画像を取込む(ステップS22)。
【0091】
続いて、赤外線による第2の風景画像から歩行者の有無を判別する(ステップS23)。この歩行者の検出には赤外線を放射しやすい頭部の画像の存在を目安とする。つまり、赤外線による第2の風景画像内から重心位置、縦横比、充足率、実面積などの条件を満たす部位の存在を調べる。具体的には特開平09−128548号公報に開示されている方法を採用する。これによって、歩行者の存在位置を画面上の2次元座標上で画面全体の幅と高さに対する割合で求める。なお、ここで、実際の表示処理では赤外線画像や可視光画像を表示モニタ7に表示し、その表示画面上で処理する訳ではなく、実際にはCPU50が赤外線画像フレームメモリ4の画像フレームデータに対して実行する。
【0092】
こうして歩行者の存在を検出すれば、続いて図13(c)に示すように、その歩行者の像を含む所定の領域を切出し領域として決定する(ステップS24)。この赤外線による第2の風景画像に対する切出し領域の決定は、次のようにして行う。
【0093】
図11を参照して、画像の水平画角中心から歩行者の頭部までの実距離feと、画面上での歩行者の身長ebは、カメラの設置高Hcamと俯角θ、歩行者の身長Hped、カメラからの水平距離Lとの間で、それぞれ次の数1〜数3の式で示す関係が存在する。
【0094】
【数1】
Figure 0003968867
【数2】
Figure 0003968867
【数3】
Figure 0003968867
ここで、歩行者の身長Hpedとして成人の平均身長を代表値として当てはめると、上記のfeとebとの関係式を得ることができる。一方、図12を参照して、赤外線による第2の風景画像31上での歩行者の頭部の検出位置により、画面上にてfeに該当する値を得ることができる。これにより、Lに応じたebの値を求めることができる。
【0095】
こうして求めた歩行者の頭部に該当する位置(=e)と、領域の高さ方向の大きさ(=eb)をもとにして画面上で歩行者を包含する図形を当てはめ、切出し領域32とするのである。
【0096】
この実施の形態で歩行者を包含する図形としては、(a)上部の辺の位置を垂直座標eとし、(b)水平方向の中心線を水平座標とし、(c)垂直方向の大きさをebとし、(d)水平方向の大きさをeb/2とする長方形を用いる。
【0097】
次に、赤外線による第2の風景画像から決定した切出し領域32の切出しと、切出した領域32の可視光による第1の風景画像への重畳合成を行う(ステップS25)。この領域切出しの処理では、赤外線画像を画素ごとに走査し、その画素の座標がステップS24で決定した切出し領域32に含まれているか否かを調べ、含まれている場合には赤外線画像の該当する画素を可視光による第1の風景画像の該当する画素上にコピーする処理を全画面に対して繰返す。
【0098】
CPU50は上記の重畳合成処理が済んだ重畳合成画像をいったん重畳画像フレームメモリ6に書出し、これを表示モニタ7が表示する(ステップS26)。最終的に表示モニタ7に表示される重畳合成画像は、図14に示すものとなる。なお、この重畳合成処理では、赤外線画像から切出した切出し領域32の画像は不透明にして、背面になる第1の風景画像が透けて見えないようにしている。これによって歩行者の画像が鮮明になる。
【0099】
この第3の実施の形態では、可視光カメラ1も赤外線カメラ3も動画撮影カメラであり、第1、第2の風景画像は動画像であるので、以上のステップS21〜S26の処理を画像フレームごとに繰返すことによって表示モニタ7に重畳合成画像を動画像として表示させる。
【0100】
こうして第3の実施の形態の表示処理装置によれば、対向車のヘッドライトのような高輝度の光源によって眩惑され、あるいは低輝度、低コントラストの環境のためにドライバの肉眼では見にくいあるいは見えない位置に存在する歩行者を表示モニタ7に表示されている合成画像上で容易に発見できるようになる。
【0101】
しかも、歩行者を検出した場合にその歩行者を含む限定された領域の画像だけを赤外線のような可視光以外による第2の風景画像から切出して、可視光による第1の風景画像の該当する部位に重畳合成して表示するので、表示画像の大部分はドライバが肉眼で見ている風景と一致し、歩行者の存在する部分だけが強調されるような表示になり、実視野と表示モニタの表示画面上との位置関係の照合がしやすい。
【0102】
また歩行者の画像上での大きさに応じて、つまり、歩行者が自車から遠方に存在するか近くに存在するかに応じて切出し領域も広狭変化し、表示モニタ7の表示画面上での歩行者の画像が遠ければ小さく、近ければ大きく表示されることになり、ドライバの肉眼で視認できる実風景に照らして、どの程度接近していると離れているかを容易に把握できる。
【0103】
また画像上で歩行者の身体を包含するのと同程度の領域を切出し領域と決定するのに、赤外線画像上にて縦方向の歩行者の存在位置、カメラの設置高、撮影方向の俯角、歩行者の身長から求めるようにしたので、撮影手段以外の距離計測手段を必要とせず、装置構成の簡素化が図れる。
【0104】
なお、上記の第3の実施の形態において、切出し領域として歩行者を包含する長方形領域を用いたが、これに限定されず、歩行者の頭部を頂点とし歩行者のほぼ全身を含むだ円形領域とすることができる。
【0105】
また比較的近距離に存在する歩行者を目標物とする場合、頭部に該当する大きさを調べ、頭部と体全体との比率、つまり、図12におけるα:βの値を固定値として、領域32の高さ方向の大きさebを簡易的に決定して切出し領域を決定することもできる。
【0106】
次に、本発明の第4の実施の形態の表示処理装置を図15〜図17に基づいて説明する。第4の実施の形態の特徴は、CPU50が歩行者の存在を検出してその歩行者を含む所定の領域を切出し領域として決定すれば、第2の風景画像からの切出し画像を白黒反転処理してから可視光による第1の風景画像に重畳合成処理する点にある。
【0107】
この第4の実施の形態の表示処理装置の機能構成は、第3の実施の形態と同様に図9に示したものである。そしてCPU50が実行する処理が、図15のフローチャートに示すようになる。
【0108】
すなわち、図10に示した第3の実施の形態のフローチャートと同様に、赤外線画像フレームメモリ4から赤外線による第2の風景画像を取込み(ステップS21)、可視光画像フレームメモリ2から可視光による第1の風景画像を取込む(ステップS22)。続いて、赤外線による第2の風景画像から歩行者の有無を判別し(ステップS23)、その歩行者の像を含む所定の領域を切出し領域として決定する(ステップS24)。
【0109】
次に、赤外線による第2の風景画像から決定した切出し領域の切出し、さらにその白黒反転処理を行い、白黒反転後の画像を可視光による第1の風景画像の該当する部位に重畳合成する(ステップS25′)。このステップS25′での画像の切出しと白黒反転と重畳処理では、赤外線による第2の風景画像を2次元的に1画素ごとに走査し、その画素の座標がステップS24で決定した切出し領域に含まれているか否かを調べる。そして含まれている場合には、赤外線画像の該当する画素について、図16に示すように明度の反転処理を行い、これを可視光による第1の風景画像の該当する座標の画素上にコピーする処理を全画面に対して繰返す。
【0110】
CPU50は上記の重畳合成処理が済んだ重畳合成画像をいったん重畳画像フレームメモリ6に書出し、これを表示モニタ7に表示させる(ステップS26)。最終的に表示モニタ7に表示される重畳合成画像は、図17に示すものとなる。
【0111】
この第4の実施の形態でも、可視光カメラ1も赤外線カメラ3も動画撮影カメラであり、第1、第2の風景画像は動画像であるので、以上のステップS21〜S26の処理を画像フレームごとに繰返すことによって表示モニタ7に重畳合成画像を動画像として表示させる。
【0112】
こうして第4の実施の形態の表示処理装置によれば、第3の実施の形態と同様の効果を奏し、さらに、赤外線による第2の風景画像の中の歩行者の画像を白黒反転させて可視光による第1の風景画像の該当する部位に重畳合成するので、自ら発光することがない歩行者が赤外線画像上で周囲よりも明るく映る違和感を低減することができる。
【0113】
なお、上記の第4の実施の形態においても、切出し領域として歩行者を包含する長方形領域を用いたが、これに限定されず、歩行者の頭部を頂点とし歩行者のほぼ全身を含むだ円形領域とすることができる。また比較的近距離に存在する歩行者を目標物とする場合、頭部に該当する大きさを調べ、頭部と体全体との比率、つまり、図12におけるα:βの値を固定値として、領域32の高さ方向の大きさを簡易的に決定して切出し領域を決定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の機能構成を示すブロック図。
【図2】上記の実施の形態による重畳画像の表示処理のフローチャート。
【図3】上記の実施の形態による高輝度領域の拡大処理のフローチャート。
【図4】上記の実施の形態による画像処理の説明図。
【図5】上記の実施の形態による表示画像の説明図。
【図6】上記の実施の形態による高輝度領域の拡大処理の説明図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の機能構成を示すブロック図。
【図8】上記の実施の形態による重畳画像の表示処理のフローチャート。
【図9】本発明の第3の実施の形態の機能構成を示すブロック図。
【図10】上記の実施の形態による重畳画像の表示処理のフローチャート。
【図11】上記の実施の形態による歩行者の切出し領域を決定するための計算処理の説明図。
【図12】上記の実施の形態による歩行者の切出し領域を決定するための計算処理の説明図。
【図13】上記の実施の形態による画像処理の説明図。
【図14】上記の実施の形態による表示画像の説明図。
【図15】本発明の第4の実施の形態の重畳画像の表示処理のフローチャート。
【図16】上記の実施の形態による切出し領域の白黒反転処理の説明図。
【図17】上記の実施の形態による表示画像の説明図。
【符号の説明】
1 可視光カメラ
2 可視光画像フレームメモリ
3 赤外線カメラ
4 赤外線画像フレームメモリ
5 CPU
6 重畳画像フレームメモリ
7 表示モニタ
8 モニタ輝度設定スイッチ
9 ヘッドライト操作スイッチ
20 高輝度領域
21 重畳領域
22 重畳領域
31 第2の風景画像
32 切出し領域

Claims (19)

  1. 可視光による第1の風景画像を得る第1の撮影手段と、
    前記可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を得る第2の撮影手段と、
    ドライバにとって視認困難な視界部位に該当する前記第1の風景画像上の部位を合成領域として決定する領域決定手段と、
    前記第2の風景画像から前記合成領域に該当する部位を切出し、前記第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得る画像合成手段と、
    前記合成画像を表示する表示手段とを備えて成る表示処理装置。
  2. 前記領域決定手段は、高輝度の光源により眩惑を起こす視界部位を前記ドライバにとって視認困難な視界部位と決定することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  3. 前記領域決定手段は、低照度環境で対象物の写っている視界部位を前記ドライバにとって視認困難な視界部位と決定することを特徴とする請求項1に記載の表示処理装置。
  4. 可視光による第1の風景画像を得る第1の撮影手段と、
    前記可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を得る第2の撮影手段と、
    前記第1の風景画像上の所定の輝度閾値を上回る部位を合成領域として決定する領域決定手段と、
    前記第2の風景画像から前記合成領域に該当する部位を切出し、前記第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得る画像合成手段と、
    前記合成画像を表示する表示手段とを備えて成る表示処理装置。
  5. 前記領域決定手段は、前記第1の風景画像上の前記所定の輝度閾値を上回る部位に対して、縦横に所定率だけ拡大した領域を合成領域として決定することを特徴とする請求項4に記載の表示処理装置。
  6. 前記表示手段の画面輝度を可変設定する画面輝度設定手段と、
    前記領域決定手段の用いる前記所定の輝度閾値を、前記画面輝度設定手段の設定した画面輝度に対応して可変設定する輝度閾値設定手段とを備えて成る請求項4又は5に記載の表示処理装置。
  7. 前記輝度閾値設定手段は、前記画面輝度設定手段が前記画面輝度を小さく設定するときには、前記輝度閾値を低く設定することを特徴とする請求項6に記載の表示処理装置。
  8. 前記表示手段の画面輝度を可変設定する画面輝度設定手段と、
    前記領域決定手段が用いる前記縦横の領域拡大率を、前記画面輝度設定手段の設定した画面輝度に対応して可変設定する拡大率設定手段とを備えて成る請求項5に記載の表示処理装置。
  9. 前記拡大率設定手段は、前記画面輝度設定手段が前記画面輝度を小さく設定するときには、前記領域拡大率を大きく設定することを特徴とする請求項8に記載の表示処理装置。
  10. 前記領域決定手段の用いる前記所定の輝度閾値を、当該車両の照明灯の点/消灯状態に応じて可変設定する輝度閾値設定手段を備えて成る請求項4又は5に記載の表示処理装置。
  11. 前記輝度閾値設定手段は、当該車両のヘッドライト点灯時の方が消灯時よりも前記輝度閾値を低く設定することを特徴とする請求項10に記載の表示処理装置。
  12. 前記領域決定手段が用いる前記縦横の領域拡大率を、当該車両の照明灯の点/消灯状態に応じて可変設定する拡大率設定手段を備えて成る請求項5に記載の表示処理装置。
  13. 前記拡大率設定手段は、当該車両のヘッドライト点灯時の方が消灯時よりも前記領域拡大率を大きく設定することを特徴とする請求項12に記載の表示処理装置。
  14. 可視光による第1の風景画像を得る第1の撮影手段と、
    前記可視光以外の光線又は電磁波による第2の風景画像を得る第2の撮影手段と、
    前記第2の風景画像上で歩行者の存在位置を判別する目標物判別手段と、
    前記第2の風景画像上で前記歩行者の存在位置を含む部位を切出し、前記第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得る画像合成手段と、
    前記合成画像を表示する表示手段とを備えて成る表示処理装置。
  15. 前記画像合成手段は、前記歩行者の存在位置を含む部位として、前記歩行者の身体を包含するのと同程度の領域を切出すことを特徴とする請求項14に記載の表示処理装置。
  16. 前記画像合成手段は、前記歩行者の存在位置を含む部位として、前記歩行者までの距離が遠方になるほど、前記領域の大きさを小さく切出すことを特徴とする請求項15に記載の表示処理装置。
  17. 前記画像合成手段は、前記前記歩行者の存在位置を含む部位として、画面上縦方向の歩行者の存在位置、前記第2の撮影手段の設置高、撮影方向の俯角、歩行者の身長から前記領域の大きさを決定して切り出すことを特徴とする請求項15に記載の表示処理装置。
  18. 前記画像合成手段は、前記第2の風景画像上の前記歩行者の存在位置を含む部位を切出して白黒反転させ、前記第1の風景画像の対応する部位に合成して合成画像を得ることを特徴とする請求項14〜17のいずれかに記載の表示処理装置。
  19. 前記第2の撮影手段が赤外線撮影手段であることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の表示処理装置。
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