JP3956729B2 - 車両のエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のエアバッグ装置、特に、フロア上に、複数列のシ−トが車両前後方向に載置されてなる車両のエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の衝突時等に、車体に比較的大きな衝撃力が作用したとき、通常時において折り畳み状態にあるエアバッグを乗員に向けて膨張させ、この膨張したエアバッグによって車室内の乗員に作用する衝撃力を緩和して乗員を保護する車両のエアバッグ装置が知られている。
【0003】
このような車両のエアバッグ装置として、例えば特開平5−16759号公報に開示されているように、車両最前列に前席シート、その後方に後席シートが配設された車両において、後席シートに着座した乗員のための、エアバッグとインフレータを有するエアバッグユニットを、前席シートのヘッドレスト又はシートバッグ背面に設け、車両前後方向に移動可能に載置された前席シートの移動量に応じて、上記エアバッグを膨張させる展開圧力を変更するようにしたものが知られている。
【0004】
上記のエアバッグ装置によれば、前席シートを車両前後方向に移動させた場合であっても、その移動量に応じてエアバッグの展開圧力を変更することとしているため、後席シートに着座した乗員を確実に拘束することが出来る。
【0005】
しかし、上記従来技術によれば、乗車人数が多い場合には、前席シートの後方、且つ後席シートの前方のフロア上に、折り畳み可能な2列目シートを着座可能に装着状態として着座し、一方、乗車人数が少ない通常の場合には、上記2列目シートを着座不可能に非装着状態とし、折り畳んで格納することにより、上記前席シート後方から後席シート前方までを、上記フロアを床面とした後席シートに着座した乗員の居住空間として利用することとした車両においては、後席シートよりも前方で、上記エアバッグユニットに非常に近い距離に着座することとなる上記2列目シートに着座した乗員が、車両の衝突時、上記後席シートに着座した乗員を拘束するために設定されたエアバッグの過大な展開圧力、又は展開時の大きさによって、上記2列目シートへ押し付けられることとなるため、上記2列目シートに着座した乗員の安全を確保出来ないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、前席シートの後方、且つ後席シートの前方で、着座可能に装着された2列目シートに着座した乗員の安全を確保することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の第1の構成による車両のエアバッグ装置は、フロア上に、前席シートと、該前席シートの車両前後方向で後方に後席シートが載置されるとともに、上記前席シートの後方、且つ上記後席シートの前方のフロア上に乗員が着座可能として装着される装着状態と、着座不可能とされる非装着状態の、いずれかとなる2列目シートが配設された車両のエアバッグ装置であって、上記2列目シートが着座可能に装着される位置よりも車両前後方向で前方の車室内の所定部位に取付けられ、上記後席シート、及び上記2列目シートに着座した乗員へ向けて展開されるエアバッグと、上記2列目シートが、上記装着状態と上記非装着状態のいずれにあるかを検出する2列目シート状態検出手段と、該2列目シート状態検出手段の出力を受け、上記2列目シートの状態に応じて上記エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさを変更するエアバッグ制御手段を備える。
【0008】
上記構成によれば、乗車人数が少なく、2列目シートが非装着状態とされている通常の場合には、上記後席シートに着座した乗員を拘束するに適した展開圧力、又は展開時の大きさで、エアバッグが膨張展開されるため、上記後席シートに着座した乗員を車両の衝突発生時、エアバッグによって確実に拘束することが出来る。
一方、乗車人数が多く、上記2列目シートが、上記後席シートよりも前方のフロア上に着座可能に装着状態とされ、乗員が、上記2列目シートに着座している場合には、上記2列目シートに着座した乗員が、エアバッグの過大な展開圧力、又は展開時の大きさによって、上記2列目シートへ押し付けられることがないよう、エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさが変更されるため、上記2列目シートに着座した乗員の安全を確保することが出来る。
【0009】
本発明の第2の構成による車両のエアバッグ装置は、上記エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさが、上記2列目シートが上記装着状態である場合には、上記2列目シートが上記非装着状態である場合に比べて、小さくなるように制御される
【0010】
上記構成によれば、2列目シートが着座可能な装着状態にあり、後席シートよりもエアバッグが取付けられた所定部位に、非常に近い距離に着座することとなる2列目シートの乗員が、2列目シートが非装着状態時に後席シートに着座した乗員を拘束するために設定されたエアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさよりも、小さな展開圧力、又は展開時の大きさのエアバッグによって拘束されるため、過大に上記2列目シートに押し付けられることがなく、上記2列目シートに着座した乗員の安全を確保することが出来る。
【0011】
本発明の第3の構成による車両のエアバッグ装置は、上記2列目シートが、上記装着状態である場合には、上記エアバッグの展開が禁止される。
【0012】
上記構成によれば、上記エアバッグが取付けられた所定部位に、非常に近い距離に着座することとなる2列目シートの乗員が、過大に上記2列目シートに押し付けられることがなく、上記2列目シートに着座した乗員の安全を確保することが出来る。
【0013】
本発明の第4の構成による車両のエアバッグ装置は、上記2列目シートが、チャイルドシートを装着可能に構成され、上記2列目シートが、チャイルドシートを装着しているチャイルドシート装着状態と、チャイルドシートを装着していないチャイルドシート非装着状態のいずれにあるかがチャイルドシート装着状態検出手段によって検出され、該チャイルドシート装着状態検出手段の出力を受け、上記2列目シートが、チャイルドシート装着状態である場合には、チャイルドシート非装着状態である場合に比べて、上記エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさが小さくなるように制御される。
【0014】
上記構成によれば、上記2列目シートがチャイルドシート装着状態である場合には、上記チャイルドシートによってすでに拘束され、上記チャイルドシートによって、上記エアバッグが取付けられた所定部位に、さらに、近い距離に着座することとなる乗員が、チャイルドシート非装着で2列目シートに着座した乗員を拘束するために設定されたエアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさよりも、小さな展開圧力、又は展開時の大きさのエアバッグによって拘束されるため、過大に上記2列目シートに押し付けられることが無く、上記2列目シートに着座した乗員の安全を確保することが出来る。
【0015】
本発明の第5の構成による車両のエアバッグ装置は、上記チャイルドシート装着状態検出手段が、上記2列目シートの上記チャイルドシート装着状態を検出したときは、上記エアバッグの展開が禁止される。
【0016】
上記構成によれば、上記チャイルドシートによってすでに拘束され、上記チャイルドシートによって、上記エアバッグが取付けられた所定部位に、さらに、近い距離に着座することとなる乗員が、過大に上記2列目シートに押し付けられることがなく、上記2列目シートに着座した乗員の安全を確保することが出来る。
【0017】
本発明の第6の構成による車両のエアバッグ装置は、上記エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさが、上記2列目シートが装着状態、且つチャイルドシート非装着状態である場合には、上記2列目シートが非装着状態である場合に比べて、小さくなるように制御され、上記2列目シートが装着状態、且つチャイルドシート装着状態である場合には、上記2列目シートが装着状態、且つチャイルドシート非装着状態である場合に比べて、小さく、又は上記エアバッグの展開が禁止されるように制御される。
【0018】
上記構成によれば、エアバッグが取付けられた所定部位から、相対的に遠い距離に着座することとなる後席シートに着座した乗員が、相対的に大きな展開圧力、又は展開時の大きさのエアバッグによって、確実に拘束されるとともに、後席シートよりも前方で、エアバッグが取付けられた所定部位から、相対的に近い距離にチャイルドシート非装着で着座することとなる2列目シートに着座した乗員が、相対的に小さな展開圧力、又は展開時の大きさのエアバッグによって拘束されるため、過大に上記2列目シートに押し付けられることが無く、上記後席シート、及び2列目シートに着座した乗員の安全を確保することが出来る。
また、上記2列目シートにチャイルドシートを装着して着座した乗員が、チャイルドシートによってすでに拘束されていることから、相対的に、さらに小さな展開圧力、又は展開時の大きさのエアバッグによって、又はエアバッグの展開が禁止されることによって、過大に上記2列目シートに押し付けられることが無く、2列目シートに着座した乗員の安全を確保することが出来る。
【0019】
本発明の第7の構成による車両のエアバッグ装置は、上記エアバッグが取付けられる車室内の所定部位が、上記前席シートの背面である。
【0020】
上記構成によれば、上記エアバッグが、上記2列目シート、及び上記後席シートに着座した乗員の胸部、及び頭部に対向した位置から膨張展開されることとなるので、上記エアバッグ展開時の角度制御等の複雑な制御を行うことなく、乗員の胸部、及び頭部を確実に拘束することが出来るため、上記2列目シート、及び上記後席シートに着座した乗員の安全を確保することが出来る。
【0021】
本発明の第8の構成による車両のエアバッグ装置は、上記エアバッグが取付けられる車室内の所定部位が、車室内側のルーフである。
【0022】
上記構成によれば、上記エアバッグが、取付けが容易な車室内側ルーフに取付けられ、上記エアバッグ展開時の角度を制御することにより、乗員の頭部、及び胸部を確実に拘束することが出来るため、上記2列目シート、及び上記後席シートに着座した乗員の安全を確保することが出来る。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、前席シートの後方、且つ後席シートの前方で、着座可能に装着された2列目シートに着座した乗員の安全を確保することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両のエアバッグ装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0025】
車両のフロア1上には、本発明に係る2列目シート装着状態時の車両全体平面図、及び正面図である、図1(a)(b)に示されるように、最前列となる1列目に、左右に独立して設けられた運転席11と助手席13からなる一対の前席シート10が載置され、最後列には、後席シート70が載置され、さらに、乗車人数が多い場合には、前席シート10の車両前後方向で後方、且つ後席シート70の前方位置に、車両の車幅方向の中心に対して左右対称に独立して、2列目右シート21と2列目左シート23からなる2列目シート20が、着座可能に装着されて装着状態とされる。
【0026】
そして、上述の2列目シート20である2列目右シート21と2列目左シート23は、夫々、折り畳み可能な、脚部とシートクッション部とシートバック部からなり、乗車人数が少なく2列目シート20への着座を必要としない通常の場合には、本発明に係る2列目シート非装着状態時の車両全体平面図、及び正面図である、図2(a)(b)に示されるように、脚部とシートクッション部とシートバック部が折り畳まれて非装着状態とされ、一対の前席シート10である運転席11と助手席13の間に格納され、運転席11と助手席13のアームレストとして利用されるとともに、後席シート70の前方で、前席シート10までのフロア1を床面とした空間が、後席シート70に着座した乗員6の居住空間として利用される構造となっている。
【0027】
また、車両の前方部には一対の加速度感応型の第1衝撃検知センサ31、32が、配設されているとともに、前席シート10の前方下部のフロア1上には、エアバッグ制御手段であるコントロールユニット35が配設され、このコントロールユニット35には、加速度感応型の第2衝撃検知センサ37が内蔵され、これらの第1衝撃検知センサ31、32、及び第2衝撃検知センサ37が、衝突時の衝撃力によってON作動することによって、衝突が検知される。
【0028】
また、2列目右シート21と2列目左シート23が、着座可能に装着状態に保持されるフロア1には、夫々の脚部が押し込まれて、その脚部を保持する右シート保持用溝部(不図示)と、左シート保持用溝部(不図示)が設けられている。そして、この右シート保持用溝部と、左シート保持用溝部の夫々の内部下方には、例えば圧力スイッチからなる2列目右シート状態検出スイッチ38、及び2列目左シート状態検出スイッチ39が取付られており、2列目右シート21、又は2列目左シート23の脚部が、右シート保持用溝部、又は左シート保持用溝部に押し込まれると、その脚部によって押圧され、ON作動することによって、2列目右シート21、又は2列目左シート23が、着座可能に装着状態とされているか検知される。
【0029】
また、前席シート10である運転席11と助手席13の背面である、ヘッドレスト背面11a、13a、又はシートバック背面11b、13bには、後述するようにエアバッグが内蔵された右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50が内装されている。
なお、以降の説明においては、右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50をヘッドレスト背面11a、13aに取付けるものとして説明するが、シートバック背面11b、13bに取付けた場合も同様である。
【0030】
右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50は、全く同じ内部構造となっており、例えば、左エアバッグユニット50であれば、左エアバッグユニットの内部構造図である図3、及び図3のA矢視図で、左エアバッグユニットの正面図である図4に示されるように、背面視長方形の開口部51aを有する金属製の内側ケーシング部材51と、側面視コ字形の合成樹脂製の外側ケーシング部材52からなるケーシング53と、ケーシング53内に車両上下方向で、上中下に配設された上インフレ−タ54、中インフレ−タ55,下インフレ−タ56の3本のインフレ−タと、ケーシング53内に折り畳まれた状態に収容されたエアバッグ57等で構成されている。
また、外側ケーシング部材52は、内側ケーシング部材51の開口部51aを縦壁部52aで閉塞するように内側ケーシング部材51に外嵌固定され、エアバッグ57は気密状となるようにして内側ケーシング部材51に固着されている。
【0031】
上記外側ケーシング部材52の縦壁部52aには、図4に1点鎖線で示したようにミシン目52bが形成され、内側ケーシング部材51の左右の側壁部の開口部51a側端部には、夫々ボルト孔58aを有するブラケット58が設けられている。 上インフレ−タ54、中インフレ−タ55,下インフレ−タ56は、内側ケーシング部材51の左右の側壁部間に固定され、上インフレ−タ54、中インフレ−タ55,下インフレ−タ56内には、コントロールユニット35からの出力信号により作動する発火装置(図示せず)が内装され、この発火装置が作動すると、上インフレ−タ54、中インフレ−タ55,下インフレ−タ56から瞬時に多量のガスが発生し、そのガスの圧力により外側ケーシング部材52のミシン目52bを突き破ってエアバッグ57が膨張展開するようになっている。尚、上記ケ−シング53の外側には、クッション材59が装設されている。また、エアバッグ57には、不図示の複数のベントホールが形成されており、ベントホールを介してガスが排出されることにより、エアバッグ57は膨張展開後所定時間で収縮するようになっている。
【0032】
そして、左エアバッグユニット50は、エアバッグユニットのヘッドレスト背面への取付け要領図である図5に示されるように、上述したボルト孔58aが設けられたブラケット58が、ヘッドレスト装着用の左右1対のヘッドレストポ−ル61の上端に設けられたブラケット63に、ボルト(不図示)で固定されることによって装着されている。
尚、ヘッドレスト背面13aには、1点鎖線で示したようにミシン目13cが形成されている。
【0033】
また、同様にして、右エアバッグユニット40にも、上インフレ−タ(不図示)、中インフレ−タ(不図示),下インフレ−タ(不図示)の3本のインフレ−タが内蔵されて、運転席11のヘッドレスト背面に、装着されている。
【0034】
そして、右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50は、図1、又は図2に示されるコントロ−ルユニット35によって下記のように制御される。
すなわち、第1衝撃検知センサ31,32と第2衝撃検知センサ37からのON信号により、衝突発生が検知されると、2列目右シート状態検出スイッチ38、及び2列目左シート状態検出スイッチ39により、2列目シート20のいずれか一方、又はその双方が、着座可能な装着状態にあるか否か検知され、2列目シート20の少なくともいずれか一方が、装着状態でなく着座不可能な非装着状態である場合には、非装着状態の2列目シート20に対応するエアバッグユニットに内蔵されたエアバッグ、例えば、2列目右シート21が装着状態で、2列目左シート23が非装着状態である場合には、左エアバッグユニット50に内蔵されたエアバッグ57の展開圧力、又は展開時の大きさが、2列目左シート23の後方に配置された後席シート70に着座した乗員6を拘束することができるよう、例えば、図2に示されるような大きさで、フロア面と略平行に車両後方向へ膨張展開するよう、上インフレータ54と中インフレータ55と下インフレータ56の3本の全てのインフレータが同時に発火される。
【0035】
一方、着座可能な装着状態である2列目シート20に対応するエアバッグユニットに内蔵されたエアバッグ、例えば、上述の場合であれば、右エアバッグユニット40に内蔵されたエアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさは、後席シート70より前方に配置された2列目右シート21に着座した乗員7を安全に拘束することができるよう、例えば、図1に示されるような大きさで、フロア面と略平行に車両後方向へ膨張展開するよう、上インフレータと下インフレータの2本のインフレータが同時に発火される。
【0036】
詳細には、本発明に係る車両のエアバッグ装置のフローチャート図である図6に示されるように、まず、車両の衝突により、所定値以上の衝撃力が発生し、第1衝撃検知センサ31、32、及び第2衝撃検知センサ37からの信号が全てON状態となっているか否か判定され(ステップS1)、NOの場合は、衝突が発生していないとされ、いずれの処理も行われず終了する。
【0037】
一方、上記ステップS1で、YESの場合は、衝突が発生しているとされ、2列目右シート状態検出スイッチ38からの信号がON状態か否か判定され(ステップS2)、NOの場合は、さらに2列目左シート状態検出スイッチ39からの信号がON状態か否か判定され(ステップS3)、NOの場合は、2列目右シート21、及び2列目左シート23が、いずれも非装着状態であるとして、右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50は、夫々のエアバッグの大きさ、又は展開圧力が、例えば、図2(b)に示されるように、最大のものとなって、後席シート70に着座した乗員を拘束することができるよう、右エアバッグユニット40においては、上インフレ−タと中インフレ−タと下インフレ−タの3本全てが、左エアバッグユニット50においては、上インフレ−タ54と中インフレ−タ55と下インフレ−タ56の3本全てが、夫々、発火される(ステップS4)。
【0038】
一方、上記ステップS3で、YESの場合は、2列目右シート21は、非装着状態であり、2列目左シート23は、装着状態であるとして、右エアバッグユニット40は、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、最大のものとなるよう、3本のインフレータ全てが、発火され、左エアバッグユニット50は、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、例えば、図1(b)に示されるように、中程度のものとなって、2列目左シート23に着座した乗員7を安全に拘束することができるよう、上インフレ−タ54と下インフレ−タ56の2本のインフレータが、発火される(ステップS5)。
【0039】
また、上記ステップS2で、YESの場合は、さらに、2列目左シート状態検出スイッチ39からの信号がON状態か否か判定され(ステップS6)、NOの場合は、2列目右シート21は、装着状態であるが、2列目左シート23は、非装着状態であるとして、右エアバッグユニット40は、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、例えば、図1(b)に示されるように、中程度のものとなって、2列目右シート21に着座した乗員7を安全に拘束することができるよう、上インフレ−タと下インフレ−タの2本のインフレータが、発火され、左エアバッグユニット50は、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、最大のものとなるよう、3本のインフレータ全てが、発火される(ステップS7)。
【0040】
また、上記ステップS6で、YESの場合は、2列目右シート21、及び2列目左シート23は、いずれも装着状態であるとして、右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50は、夫々のエアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、中程度のものとなるよう、夫々、2本のインフレータが、発火される(ステップS8)
【0041】
なお、上記実施形態においては、2列目右シート21、及び2列目左シート23のいずれかが、着座可能な装着状態にあるときは、それに対応する右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50のエアバッグの大きさ、又は展開圧力が、2列目シート20に着座した乗員を拘束することができるよう、2本のインフレータを発火することとしたが、1本のインフレータのみを発火することとしても良く、さらに、3本のインフレータのいずれも発火させず、エアバッグの展開を禁止することとしても良い。
【0042】
また、上記実施形態においては、右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50の各エアバッグの大きさ、又は展開圧力を、2列目右シート21、及び2列目左シート23が着座可能な装着状態にあるか否かに応じて、変更されることとしたが、これに加えて、2列目右シート21、及び2列目左シート23の、夫々のシートクッション部に、チャイルドシート取付要領図である図7に示されるような、チャイルドシート取付け用アンカー25、27を設け、チャイルドシート80を搭載可能とし、このアンカー25、27に、背面にISO−FIXによって定められたロック機構が設けられたチャイルドシート80が装着されると、各エアバッグの大きさ、又は展開圧力をさらに変更することとしても良い。
【0043】
たとえば、チャイルドシート80は、図7に示されるように、チャイルドシート80の座面後部の両側位置から後方へ突出された一対のアーム81、82後端の切欠部と、この切欠部に設けられたラッチ用爪84、85によって、アンカー25、27を挟みこむようになされたISO−FIXによって定められたロック機構により、2列目右シート21、及び2列目左シート23に搭載される。
【0044】
そして、2列目右シート21、及び2列目左シート23の夫々に設けられたアンカー25、27には、図7、及び図8に示されるように、例えば圧力スイッチからなる右チャイルドシート検出用スイッチ91、及び左チャイルドシート検出用スイッチ92が取付られ、2列目右シート21、又は2列目左シート23に、チャイルドシート80が図7に示されるように搭載されると、右チャイルドシート検出用スイッチ91、又は左チャイルドシート検出用スイッチ92が、ラッチ用爪84、85のいずれか一方によって押圧され、ON作動することによって、2列目右シート21、又は2列目左シート23にチャイルドシート80が、搭載されているか検知される。
【0045】
そして、第1衝撃検知センサ31,32と第2衝撃検知センサ37からのON信号により、衝突発生が検知されると、2列目右シート状態検出スイッチ38、及び2列目左シート状態検出スイッチ39により、2列目シート20のいずれか一方、又はその双方が、着座可能な装着状態にあるか否か検知され、装着状態にある2列目シートについては、さらに、チャイルドシートが搭載されているかが、右チャイルドシート検出用スイッチ91、及び左チャイルドシート検出用スイッチ92によって検知され、これより、2列目右シート21、又は2列目左シート23のいずれかが、着座不可能な非装着状態である場合には、上述したように、これに対応するエアバッグユニットに内蔵された3本の全てのインフレータが発火され、2列目右シート21、又は2列目左シート23のいずれかが、着座可能な装着状態ではあるが、チャイルドシートが装着されていない場合には、上述したように、これに対応するエアバッグユニットに内蔵された3本のインフレータのうち、2本が発火され、さらに、2列目右シート21、又は2列目左シート23のいずれかが、着座可能な装着状態で、しかも、チャイルドシートが装着されている場合には、これに対応するエアバッグユニットに内蔵されたエアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさは、すでに、チャイルドシート80によって拘束され、チャイルドシート80によって、エアバッグが取付けられた所定部位に、さらに、近い距離に着座することとなる乗員の安全が確保されるよう、例えば、図8(b)に示されるような大きさで、フロア面と略平行に車両後方向へ膨張展開するよう、中インフレータの1本のみが発火、又は全てのインフレータの発火が禁止される。
【0046】
詳細には、本発明に係る車両のエアバッグ装置の別のフローチャート図である図9に示されるように、まず、車両の衝突により、所定値以上の衝撃力が発生し、第1衝撃検知センサ31、32、及び第2衝撃検知センサ37からの信号がON状態となっているか否か判定され(ステップS11)、NOの場合は、衝突が発生していないとされ、いずれの処理も行われず終了する。
【0047】
一方、上記ステップS11で、YESの場合は、衝突が発生しているとされ、2列目右シート状態検出スイッチ38からの信号がON状態か否か判定され(ステップS12)、NOの場合は、さらに2列目左シート状態検出スイッチ39からの信号がON状態か否か判定され(ステップS13)、NOの場合は、2列目右シート21、及び2列目左シート23が、いずれも非装着状態であるとして、右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50は、夫々のエアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、最大のものとなるよう、3本全てのインフレータが、夫々、発火される(ステップS14)。
【0048】
一方、上記ステップS13で、YESの場合は、さらに左チャイルドシート検出スイッチ92からの信号がON状態か否か判定され(ステップS15)、NOの場合は、2列目右シート21は、非装着状態であり、2列目左シート23は、着座可能な装着状態ではあるがチャイルドシートは搭載されていないとして、右エアバッグユニット40は、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、最大のものとなるよう、3本全てのインフレータが、発火され、左エアバッグユニット50においては、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、中程度のものとなり、チャイルドシートを装着せずに2列目左シート23に着座した乗員を安全に拘束することができるよう、上インフレ−タ54と下インフレ−タ56の2本のインフレータが、発火される(ステップS16)。
【0049】
また、上記ステップS15で、YESの場合は、2列目右シート21は、非装着状態であるが、2列目左シート23は、着座可能な装着状態で、且つチャイルドシートが搭載されているとして、右エアバッグユニット40は、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、最大のものとなるよう、3本全てのインフレ−タが、発火されるが、左エアバッグユニット50においては、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、例えば、図8(b)に示されるように、最小のものとなって、チャイルドシートを装着して2列目左シート23に着座した乗員の安全が確保されるよう、中インフレ−タ55の1本のみが、発火、又は全てのインフレータの発火が禁止される(ステップS17)。
【0050】
一方、上記ステップS12で、YESの場合は、さらに2列目左シート状態検出スイッチ39からの信号がON状態か否か判定され(ステップS18)、NOの場合は、さらに、右チャイルドシート検出用スイッチ91からの信号がON状態か否か判定され(ステップS19)、NOの場合は、2列目右シート25は、装着状態ではあるがチャイルドシートは搭載されておらず、2列目左シート23は、非装着状態であるとして、右エアバッグユニット40は、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、中程度のものとなり、チャイルドシートを装着せずに2列目右シート21に着座した乗員を安全に拘束することができるよう、上インフレ−タと下インフレ−タの2本のインフレ−タが、発火され、左エアバッグユニット50においては、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、最大のものとなるよう、3本全てのインフレ−タが、発火される(ステップS20)。
【0051】
また、上記ステップS19で、YESの場合は、2列目右シート21は、着座可能な装着状態で、且つチャイルドシートが搭載されているが、2列目左シート23は、非装着状態であるとして、右エアバッグユニット40は、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、例えば、図8(b)に示されるように、最小のものとなって、チャイルドシートを装着して2列目右シート21に着座した乗員の安全が確保されるよう、中インフレ−タの1本のみが、発火、又は全てのインフレータの発火が禁止され、左エアバッグユニット50においては、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、最大のものとなるよう、3本のインフレータ全てが、発火される(ステップS21)。
【0052】
一方、上記ステップS18で、YESの場合は、さらに、右チャイルドシート検出用スイッチ91からの信号がON状態か否か判定され(ステップS22)、NOの場合は、さらに、左チャイルドシート検出用スイッチ92からの信号がON状態か否か判定され(ステップS23)、NOの場合は、2列目右シート21、及び2列目左シート23のいずれも、着座可能な装着状態ではあるがチャイルドシートは搭載されていないとして、右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50は、夫々のエアバッグの大きさ、又は展開圧力が、上述したように、中程度のものとなるよう、2本のインフレ−タが、夫々、発火される(ステップS24)。
【0053】
また、上記ステップS23で、YESの場合は、2列目右シート21は、着座可能な装着状態ではあるがチャイルドシートが搭載されてなく、2列目左シート23は、着座可能な装着状態で、且つチャイルドシートが搭載されているとして、右エアバッグユニット40は、上述したように、2本のインフレータが、発火され、左エアバッグユニット50は、上述したように、1本のインフレータのみが、発火、又は全てのインフレータの発火が禁止される(ステップS25)。
【0054】
一方、上記ステップS22で、YESの場合は、さらに、左チャイルドシート検出用スイッチ39からの信号がON状態か否か判定され(ステップS26)、NOの場合は、2列目右シート21は、着座可能な装着状態で、且つチャイルドシートが搭載されているが、2列目左シート23は、装着状態ではあるが、チャイルドシートは搭載されていないとして、右エアバッグユニット40は、上述したように、1本のインフレータのみが、発火、又は全てのインフレータの発火が禁止され、左エアバッグユニット50は、上述したように、2本のインフレータが、発火される(ステップS27)。
【0055】
また、上記ステップS26で、YESの場合は、2列目右シート21、及び2列目左シート23のいずれも、着座可能な装着状態で、且つチャイルドシートが搭載されているとして、右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50は、上述したように、夫々、1本のインフレータのみが、発火、又は全てのインフレータの発火が禁止される(ステップS28)。
【0056】
なお、上記実施形態においては、2列目右シート21、及び2列目左シート23のいずれかが、着座可能な装着状態で、チャイルドシートが搭載されていない場合には、2本のインフレータを発火させ、着座可能な装着状態で、且つチャイルドシートが搭載されている場合には、1本のインフレータを発火、又は全てのインフレータの発火が禁止されることとしたが、着座可能な装着状態でチャイルドシートが搭載されていない場合には、1本のインフレータを発火させ、着座可能な装着状態でチャイルドシートが搭載されている場合には、全てのインフレータの発火が禁止されることとしても良い。
【0057】
また、上記実施形態においては、右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50の取付場所を、2列目シート20、及び後席シート70に着座する乗員の胸部、又は頭部に対向する位置である、前席シート10の背面、すなわち、運転席11、及び助手席13のヘッドレスト背面11a、13a、又はシートバック背面11b、13bとして、エアバッグの展開の角度を制御することなく、乗員の胸部、及び頭部を確実に拘束することとしたが、これにかえて、右エアバッグユニット40、及び左エアバッグユニット50を、図10に示されるように、取付けが容易な車室内側のルーフ5に所定の傾斜角度αをもって取付けることとしても良く、この場合には、発火させるインフレータを後述のように変更することによって、エアバッグの膨張展開角度を変えることとしても良い。
【0058】
すなわち、例えば、左エアバッグユニット50であれば、図10に示されるように、車室内側のルーフ5に対して、所定の傾斜角度αを有し、ミシン目が形成された外側ケーシング部材52の縦壁部52aが、後席シート70に着座した乗員の胸部、又は頭部に対向するようにして取付けられる。
【0059】
そして、例えば、2列目左シート23が、格納状態にあるときは、図11に示されるように、上インフレ−タ54と中インフレ−タ55と下インフレ−タ56の3本全てが、同時に発火されて、車両後下方向へ膨張展開される。
【0060】
また、2列目左シート23が、着座可能な装着状態ではあるが、チャイルドシートは装着されていないときは、図12に示されるように、中インフレ−タ55と下インフレ−タ56の2本が、同時に発火されて、車両下方向でやや後方向へ膨張展開される。
【0061】
さらに、2列目左シート23が、着座可能な装着状態で、チャイルドシート80が装着されているときは、図13に示されるように、下インフレ−タ56の1本のみが、発火されて、車両下方向へ膨張展開される。
【0062】
また、上述のようにインフレータの発火本数、及び発火位置の制御に加えて、各インフレータの発火タイミングを変えることにより、さらに、エアバッグの大きさ、又は展開圧力、又は膨張展開角度を細かく変更することとしても良い。
【0063】
また、上記実施形態においては、インフレ−タの発火の制御のみを行っているが、図14に示すように、ケ−シング53の上下にリリ−フ孔53a,53bを開設し、上記リリ−フ孔53a,53bをバルブ65,66をソレノイド67,68で制御することにより開閉し、これによってインフレ−タより発生するガスの一部をリリ−フさせることで制御することとしても良い。この場合は、インフレ−タは1つでも良い。
【0064】
なお、上記実施形態においては、前席シート10と後席シート70と2列目シート20の3列からなる車両のエアバッグ装置として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、4列のシートからなる車両においては、最前列のシートと最後列のシートの中間に位置する、2列目のシート、又は3列目のシートが、非装着状態、又は装着状態且つチャイルドシート装着状態、又は装着状態且つチャイルドシート非装着状態のいずれかとされて、エアバッグの大きさ、又は展開圧力が、夫々の状態に応じて変更可能とされる。
【0065】
以上のことから、乗車人数が少なく、2列目シート20が格納されて、着座不可能な非装着状態にある通常の場合には、エアバッグが、エアバッグユニット40,50から距離的に遠い位置となる後席シート70に着座した乗員を拘束するに適した展開圧力、又は展開時の大きさで、膨張展開されるため、後席シート70に着座した乗員を車両の衝突発生時、エアバッグによって確実に拘束することが出来る。
【0066】
また、乗車人数が多く、2列目シート20が着座可能な装着状態ではあるが、チャイルドシート80は装着されていない場合には、エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさが、エアバッグユニット40,50から、後席シート70よりも距離的に近い位置の2列目シート20に着座した乗員が、エアバッグの過大な展開圧力、又は展開時の大きさによって、上記2列目シートへ押し付けられることがないよう、上述の後席シート70に着座した乗員へ向けてのエアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさよりも小さいものに変更されるため、2列目シート20に着座した乗員の安全を確保することが出来る。
【0067】
さらに、乗車人数が多く、2列目シート20が着座可能な装着状態で、しかもチャイルドシート80が装着されている場合には、エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさが、チャイルドシートによって、すでに拘束され、チャイルドシートによって、さらに、エアバッグユニット40,50に距離的に近い位置に着座することとなる乗員が、エアバッグの過大な展開圧力、又は展開時の大きさによって、上記2列目シートへ押し付けられることがないよう、上述のチャイルドシート非装着状態で2列目シート20に着座した乗員へ向けてのエアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさよりもさらに小さいものに変更されるため、2列目シート20に着座した乗員の安全を確保することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る2列目シート装着状態時の車両全体平面図(a)、及び正面図(b)。
【図2】 本発明に係る2列目シート非装着状態時の車両全体平面図(a)、及び正面図(b)。
【図3】 左エアバッグユニットの内部構造図。
【図4】 図3のA矢視図で、左エアバッグユニットの正面図。
【図5】 エアバッグユニットのヘッドレスト背面への取付け要領図。
【図6】 本発明に係る車両のエアバッグ装置のフローチャート図。
【図7】 チャイルドシート取付要領図。
【図8】 本発明に係る2列目シートへのチャイルドシート装着状態時の車両全体平面図(a)、及び正面図(b)。
【図9】 本発明に係る車両のエアバッグ装置の別のフローチャート図。
【図10】 左エアバッグユニットの車室内側のルーフへの取付け要領図。
【図11】 エアバッグユニットの車室内側ルーフ取付けにおける2列目シート非装着状態時の車両全体正面図。
【図12】 エアバッグユニットの車室内側ルーフ取付けにおける2列目シート装着状態時の車両全体正面図。
【図13】 エアバッグユニットの車室内側ルーフ取付けにおけるチャイルドシート装着状態時の車両全体正面図。
【図14】 変形例についての図3と同様の内部構造図。
【符号の説明】
1…フロア
5…ルーフ
6…後席シートに着座した乗員
7…2列目シートに着座した乗員
10…前席シート
20…2列目シート
21…2列目右シート
23…2列目左シート
35…コントロールユニット(エアバッグ制御手段)
38…2列目右シート状態検出スイッチ(2列目シート状態検出手段)
39…2列目左シート状態検出スイッチ(2列目シート状態検出手段)
40…右エアバッグユニット(エアバッグ)
50…左エアバッグユニット(エアバッグ)
70…後席シート
80…チャイルドシート
91…右チャイルドシート検出用スイッチ(チャイルドシート装着状態検出手段)
92…左チャイルドシート検出用スイッチ(チャイルドシート装着状態検出手段)

Claims (8)

  1. フロア上に、前席シートと、該前席シートの車両前後方向で後方に後席シートが載置されるとともに、
    上記前席シートの後方、且つ上記後席シートの前方のフロア上に乗員が着座可能として装着される装着状態と、着座不可能とされる非装着状態の、いずれかとなる2列目シートが配設された車両のエアバッグ装置であって、
    上記2列目シートが着座可能に装着される位置よりも車両前後方向で前方の車室内の所定部位に取付けられ、上記後席シート、及び上記2列目シートに着座した乗員へ向けて展開されるエアバッグと、
    上記2列目シートが、上記装着状態と上記非装着状態のいずれにあるかを検出する2列目シート状態検出手段と、
    該2列目シート状態検出手段の出力を受け、上記2列目シートの状態に応じて上記エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさを変更するエアバッグ制御手段を備える車両のエアバッグ装置。
  2. 上記エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさが、上記2列目シートが上記装着状態である場合には、上記2列目シートが上記非装着状態である場合に比べて、小さくなるように制御される請求項1に記載の車両のエアバッグ装置。
  3. 上記2列目シートが、上記装着状態である場合には、上記エアバッグの展開が禁止される請求項1に記載の車両のエアバッグ装置。
  4. 上記2列目シートが、チャイルドシートを装着可能に構成され、
    上記2列目シートが、チャイルドシートを装着しているチャイルドシート装着状態と、チャイルドシートを装着していないチャイルドシート非装着状態のいずれにあるかがチャイルドシート装着状態検出手段によって検出され、
    該チャイルドシート装着状態検出手段の出力を受け、上記2列目シートが、チャイルドシート装着状態である場合には、チャイルドシート非装着状態である場合に比べて、上記エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさが小さくなるように制御される請求項1乃至3のいずれか1つに記載の車両のエアバッグ装置。
  5. 上記チャイルドシート装着状態検出手段が、上記2列目シートの上記チャイルドシート装着状態を検出したときは、上記エアバッグの展開が禁止される請求項4に記載の車両のエアバッグ装置。
  6. 上記エアバッグの展開圧力、又は展開時の大きさが、上記2列目シートが装着状態、且つチャイルドシート非装着状態である場合には、上記2列目シートが非装着状態である場合に比べて、小さくなるように制御され、
    上記2列目シートが装着状態、且つチャイルドシート装着状態である場合には、上記2列目シートが装着状態、且つチャイルドシート非装着状態である場合に比べて、小さく、又は上記エアバッグの展開が禁止されるように制御される請求項4に記載の車両のエアバッグ装置。
  7. 上記エアバッグが取付けられる車室内の所定部位が、上記前席シートの背面である請求項1乃至6のいずれか1つに記載の車両のエアバッグ装置。
  8. 上記エアバッグが取付けられる車室内の所定部位が、車室内側のルーフである請求項1乃至7のいずれか1つに記載の車両のエアバッグ装置。
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