JP3947123B2 - キャブサスペンション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラック等のキャブオーバ型車両のキャブを支持するキャブサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トラック等のキャブオーバ型車両では、キャブを支持するためにキャブサスペンション装置が使用されている。
従来、このようなキャブサスペンション装置として、例えば、スタビライザ部とアーム部とを棒材により一体成形した、実公平6−19430号公報に開示されるようなキャブサスペンション装置が知られている。
【0003】
しかしながら、この公報のキャブサスペンション装置では、棒材を折曲してスタビライザ部とアーム部とを形成し、折曲部の強度を確保するために、折曲部を湾曲して曲げているため、搭載スペースを確保することが困難になる。
一方、従来、アーム部にサスペンションリンク(スタビライザ)を溶接したキャブサスペンション装置が知られており、このキャブサスペンション装置では、アーム部にサスペンションリンクが直角に連結されるため、搭載スペースの確保が比較的容易になる。
【0004】
【特許文献1】
実公平6−19430号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アーム部にサスペンションリンクを溶接したキャブサスペンション装置では、アーム部とサスペンションリンクとの接合部の強度を確保するために補強板等が必要になり構造が複雑になるという問題があった。
【0006】
すなわち、アーム部とサスペンションリンクとの接合部には、ロール方向荷重によるねじり応力と、横荷重による曲げ応力が同時に作用するため、強度を確保するために補強板等で強固に補強する必要があった。
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、アーム部とサスペンションリンクとの接合部の強度を、簡易な構造で従来より大幅に向上することができるキャブサスペンション装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1のキャブサスペンション装置は、水平方向に間隔を置いて配置される一対のアーム部の前部を、サスペンションリンクで連結するとともに、前記アーム部の後部にキャブ側に取り付けられるアッパーブラケットを連結し、前記アーム部の前部に車体側に取り付けられるヒンジブラケットを連結してなるキャブサスペンション装置において、前記アーム部の前部を、上面部の内側に内側フランジ部が形成され、外側に外側フランジ部が形成される断面コ字状に形成するとともに、前記内側フランジ部および外側フランジ部の上部を貫通して、前記サスペンションリンクの連結部を挿通し、前記連結部の端部を前記外側フランジ部に溶接してなり、前記連結部の前後方向の幅が、上下方向の幅より大きい略台形状とされ、前記内側フランジ部と前記外側フランジ部の間の前記連結部の下方に前記ヒンジブラケットの取付用のラバーブッシュを配置してなることを特徴とする。
【0008】
請求項2のキャブサスペンション装置は、請求項1記載のキャブサスペンション装置において、前記サスペンションリンクは、リンク本体の両側に連結部材を溶接し、前記連結部材に前記連結部を形成してなることを特徴とする。
【0009】
(作用)
請求項1のキャブサスペンション装置では、アーム部の前部が、上面部の内側に内側フランジ部が形成され、外側に外側フランジ部が形成される断面コ字状に形成される。
そして、内側フランジ部および外側フランジ部を貫通して、サスペンションリンクの連結部を挿通し、連結部の端部を外側フランジに溶接することにより、サスペンションリンクがアーム部に強固に連結される。
また、連結部の前後方向の幅を、上下方向の幅より大きくしたので、横荷重に対する曲げ強度が増大する。
【0010】
請求項2のキャブサスペンション装置では、サスペンションリンクが、リンク本体の両側に連結部材を溶接して形成され、連結部材に形成される連結部が、アーム部の内側フランジ部および外側フランジ部を貫通して挿通される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は図2の要部の詳細を示しており、図2は本発明のキャブサスペンション装置の一実施形態を示している。
この実施形態では、本発明がキャブオーバ型トラックのキャブの支持に適用される。
【0012】
図2において、符号11は、水平方向に間隔を置いて配置される一対のアーム部を示している。
この一対のアーム部11の前部は、サスペンションリンク13で連結されている。
アーム部11の後部には、アッパーブラケット15が連結されている。
【0013】
このアッパーブラケット15は、キャブの下部に沿って配置されるキャブメンバー17に連結されている。
アーム部11の前部には、ヒンジブラケット19が連結されている。
このヒンジブラケット19は、車体のフレーム21に連結されている。
アーム部11には、エアスプリング23およびショックアブソーバ25が配置されている。
【0014】
エアスプリング23およびショックアブソーバ25は、ブラケット27,29を介してキャブメンバー17側に連結されている。
この実施形態では、図1に示すように、アーム部11の前部が断面コ字状に形成されている。
すなわち、上面部11aの内側に内側フランジ部11bが形成され、外側に外側フランジ部11cが形成されている。
【0015】
そして、内側フランジ部11bおよび外側フランジ部11cを貫通して、サスペンションリンク13の連結部31が挿通されている。
また、この実施形態では、サスペンションリンク13は、円筒状のリンク本体33の両側に連結部材35を溶接して形成されている。
【0016】
なお、図1において、符号37は、エアスプリング23の取付部を、符号39は、アッパーブラケット15を図示しないラバーブッシュを介して連結するための取付穴を示している。
図3および図4は、連結部材35の詳細を示しており、大径部41のリンク本体33側に、円筒状のリンク本体33に挿入される接続部43が形成されている。
【0017】
また、大径部41の接続部43と反対側に、連結部31が形成されている。
この連結部31は、略台形状をしており、その前後方向の幅W1が、上下方向の幅W2より大きくされている。
そして、連結部材35は、例えば、鍛造により製造されている。
図4に示すように、連結部材35の大径部41は、リンク本体33の外径と略同一の外径とされている。
【0018】
そして、接続部43は、円筒状のリンク本体33に挿入され、リンク本体33の端面が、大径部41のテーパ面に溶接Wされている。
一方、アーム部11の内側フランジ部11bおよび外側フランジ部11cには、連結部31が嵌挿される貫通穴11d,11eが形成されている。
そして、大径部41が内側フランジ部11bに当接され、大径部41が内側フランジ部11bに溶接Wされている。
【0019】
また、外側フランジ部11cの貫通穴11eから連結部31の先端が突出され、この突出部31aが外側フランジ部11cに溶接Wされている。
なお、図4において符号45は、ヒンジブラケット19の取付用のラバーブッシュを示している。
上述したキャブサスペンション装置では、図1に示したように、アーム部11の後部には、アッパーブラケット15を介して、矢符Aで示すロール方向荷重、および、矢符Bで示す横荷重が作用する。
【0020】
そして、アーム部11とサスペンションリンク13との接合部には、ロール方向荷重によるねじり応力と、横荷重による曲げ応力が同時に作用する。
しかしながら、上述したキャブサスペンション装置では、アーム部11の内側フランジ部11bおよび外側フランジ部11cを貫通して、サスペンションリンク13の連結部31を挿通し、連結部31の端部を外側フランジに溶接Wしたので、アーム部11とサスペンションリンク13との接合部の強度を、簡易な構造で従来より大幅に向上することができる。
【0021】
すなわち、サスペンションリンク13が、連結部31を介して内側フランジ部11bと外側フランジ部11cに、一体的に強固に連結されるため、アーム部11とサスペンションリンク13との接合部の強度を、従来より大幅に向上することができる。
そして、アーム部11とサスペンションリンク13との接合部の強度を確保するための補強板等が不要になり構造を簡易なものにすることができる。
【0022】
また、上述したキャブサスペンション装置では、サスペンションリンク13を、リンク本体33の両側に連結部材35を溶接Wして形成し、この連結部材35に連結部31を形成したので、連結部31を鍛造等により容易に形成することができる。
さらに、上述したキャブサスペンション装置では、連結部31の前後方向の幅W1を、上下方向の幅W2より大きくしたので、横荷重に対する曲げ強度を増大することができる。
【0023】
なお、上述した実施形態では、リンク本体33の両側に連結部材35を溶接Wしてサスペンションリンク13を形成した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、連結部材35を介することなくサスペンションリンク13を一体形成するようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1のキャブサスペンション装置では、アーム部の内側フランジ部および外側フランジ部を貫通して、サスペンションリンクの連結部を挿通し、連結部の端部を外側フランジに溶接したので、アーム部とサスペンションリンクとの接合部の強度を、簡易な構造で従来より大幅に向上することができる。
【0025】
また、連結部の前後方向の幅を、上下方向の幅より大きくしたので、横荷重に対する曲げ強度を増大することができる。
請求項2のキャブサスペンション装置では、サスペンションリンクを、リンク本体の両側に連結部材を溶接して形成し、この連結部材に連結部を形成したので、連結部を鍛造等により容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のキャブサスペンション装置の要部の詳細を示す斜視図である。
【図2】本発明のキャブサスペンション装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】図1の連結部材の詳細を示す斜視図である。
【図4】図1の連結部材の溶接構造を示す説明図である。
【符号の説明】
11 アーム部
11a 上面部
11b 内側フランジ部
11c 外側フランジ部
13 サスペンションリンク
15 アッパーブラケット
19 ヒンジブラケット
31 連結部
33 リンク本体
35 連結部材
41 大径部
Claims (2)
- 水平方向に間隔を置いて配置される一対のアーム部の前部を、サスペンションリンクで連結するとともに、前記アーム部の後部にキャブ側に取り付けられるアッパーブラケットを連結し、前記アーム部の前部に車体側に取り付けられるヒンジブラケットを連結してなるキャブサスペンション装置において、
前記アーム部の前部を、上面部の内側に内側フランジ部が形成され、外側に外側フランジ部が形成される断面コ字状に形成するとともに、前記内側フランジ部および外側フランジ部の上部を貫通して、前記サスペンションリンクの連結部を挿通し、前記連結部の端部を前記外側フランジ部に溶接してなり、
前記連結部の前後方向の幅が、上下方向の幅より大きい略台形状とされ、前記内側フランジ部と前記外側フランジ部の間の前記連結部の下方に前記ヒンジブラケットの取付用のラバーブッシュを配置してなることを特徴とするキャブサスペンション装置。 - 請求項1記載のキャブサスペンション装置において、
前記サスペンションリンクは、リンク本体の両側に連結部材を溶接し、前記連結部材に前記連結部を形成してなることを特徴とするキャブサスペンション装置。
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