JP3946064B2 - 用紙処理装置及び画像形成システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に一体もしくは付設され、あるいは別体に設けられ、画像形成装置から排出された記録媒体(用紙)に対して所定の処理を施す用紙処理装置に係り、特に穿孔手段を備えた用紙処理装置及び当該用紙処理装置を含む画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置から搬送されてくる用紙に穴を穿孔する手段として、用紙1枚ずつに穿孔する穿孔手段が現在、後処理装置で使用されている。この形式の穿孔手段は搬送されてくる用紙に1枚ずつ穿孔するため、穿孔に要する負荷が軽減されるのと生産性の面で有利となっている。一方、穿孔する際の用紙の姿勢、例えば、スキューや横レジズレなどが悪い場合、穿孔された穴位置がずれて穴の揃え精度が悪化するという不具合がある。
【0003】
このような不具合を防止するために、用紙のスキューを修正して、さらに用紙の搬送方向と直交する方向の一方の端部を読み取って、その情報に基づいてズレを補正して穿孔し、穴位置精度を向上させる方法が確立されている。その方法は、画像形成装置に認識されている用紙の搬送方向の幅情報からその幅の用紙が搬送されてくる理想的な搬送位置と端部検知手段によって得られた端部検知情報を比較して、そのギャップを補正するようにしている。
【0004】
具体的には、例えば、特開平10−279170号公報に開示された発明では、シート搬送手段によって搬送されるシートの搬送方向と平行な端部を検知するためのシート側端検知手段と、このシート側端検知手段をシート搬送方向と直交する方向に移動させる第1の移動手段と、前記シート側端検知手段により検知されたシートの搬送方向と平行な端部の位置情報に基づいて穿孔手段をシート搬送方向と直交する方向に移動させる第2の移動手段とを有するシート穿孔装置において、シート側端検知手段の検知開始位置をシートサイズに対応したシートの搬送方向と平行な端部位置に設定し、このシート側端部の位置情報に基づいてシート搬送方向と直交する方向に穿孔位置を移動させることにより、画像形成処理速度を低下させることなくシート側端部に対する穿孔位置を揃えて穿孔できるようにしている。
【0005】
なお、この手段によってより高生産性の画像形成装置へ対応するためには用紙端部の検知を行う第1の移動手段の移動距離を少なくして時間の短縮を行うことが必要であり、その方法としては上記、画像形成装置に認識されている用紙の搬送方向の幅情報を後処理装置が認識して用紙を受け取る前に移動手段のホームポジション位置を移動させる方法も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来例では、穿孔手段とシート側端検知手段を一体的に移動させ、シート端検知手段がシート端部を検知すると、シート端検知手段を停止させ、この位置を基準に穿孔手段を移動させて穿孔を行うように構成されているが、穿孔位置の基準がシート端部にあり、位置基準が用紙毎に変化するので、制御が複雑となり、その分穿孔位置精度を確保するのが難しかった。
【0007】
また、画像形成装置に認識されていない不定形サイズの用紙だと用紙の幅がわからないため、理想的な搬送位置もわからず、用紙の搬送方向と直交する方向の一方の端部を読み取ることができても、その端部位置情報と比較する理想的な搬送位置がわからないために、用紙中央に穿孔手段を移動させて精度よく穿孔することもできなかった。
【0008】
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、生産性の高い画像形成装置に対応することが可能な穴明け機能を有する用紙処理装置及び画像形成システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の手段は、用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙搬送手段により搬送される用紙に穿孔する穿孔手段と、穿孔手段の種類(パンチ穴の種類)を検知する手段と、前記用紙搬送手段により搬送される用紙の搬送方向と平行な端部を検知する端部検知手段と、前記端部検知手段を搬送方向と直交する方向に移動する第1の移動手段と、前記端部検知手段の情報に基づいて前記穿孔手段を搬送方向と直交する方向に移動する第2の移動手段とを有するえた用紙処理装置において、穿孔手段の種類によって、前記端部検知手段の第1の移動手段のホームポジション位置を変更させる制御手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
第2の手段は、第1の手段と同様の前提の用紙処理装置において、前記穿孔手段の種類(パンチ穴の種類)を検知する手段がパンチ穴の種類を検知後、すぐに前記種類に対応した位置へ用紙端部検知手段の第1の移動手段の移動を行わせる制御手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
第3の手段は、第1または第2の手段において、前記端部検知手段のホームポジションを検出する検出手段をさらに備えていることを特徴とする。
【0012】
第4の手段は、第3の手段において、前記検出手段は1つのセンサによって構成されていることを特徴とする。
【0013】
第5の手段は、第1または第2の手段において、前記第1の移動手段をパンチ穴の種類にあった位置へホームポジション位置を変更させるかどうか選択する手段を備えていることを特徴とする。
【0014】
第6の手段は、第1ないし第5のいずれかの手段に係る用紙処理装置と、入力された画像に基づいて記録媒体に可視画像を形成する画像形成手段とから画像形成装置システムを構成したことを特徴とする。
【0015】
第1の手段によれば、用紙後処理装置に搭載されたパンチユニットの穴の種類(国内2穴/北米3穴/欧州4穴等)によって、その後処理装置で使用する用紙サイズがA/B系列(国内及び欧州)かインチ系列(北米)かの判断が可能となるため、搬送される用紙の搬送方向と平行な端部を検知する端部検知手段の第1の移動手段のホームポジション位置をA/B系列の場合は用紙後処理装置が受け入れ可能なA/B系列の用紙サイズの中で最大のサイズより少し外側にし、インチ系列の場合は同様に、受け入れ可能なインチ系列の用紙サイズの中で最大のサイズより少し外側で待機するようにすることによって、用紙端面を検出するための第1の移動手段が移動する距離を少なくすることが可能であり、検出時間を短縮することが可能となるので、より高生産性の画像形成装置にも対応できる。
【0016】
第2の手段によれば、画像形成装置から用紙を受け取る直前でなくてもパンチユニットの種類の検出が可能である。例えば装置の電源をONした時にパンチユニットの種類を認識してすぐに第1の移動手段をあらかじめ移動させることによって用紙を受け取る際にはすでにホームポジションへの移動が完了しており、より検出の際の時間短縮が可能であり、高生産性の画像形成装置にも対応が可能となる。
【0017】
第4の手段によれば、A/B系列及びインチ系列のホームポジションの検知手段をそれぞれ個別のセンサをホームポジションの位置に配置させて位置を検出することは、可能であるが、第1の移動手段は移動距離を正確に読み取る必要があるためにステッピングモータによって駆動することが一般的に知られており、その場合には一ヶ所にセンサを配置してそれぞれの系列のホームポジション位置はその1つのセンサから一定距離(一定パルス)移動した位置で待機するように制御することで位置検出用のセンサを1つで制御することが可能となりコストダウンとなる。
【0018】
第5の手段によれば、パンチユニットの種類によってその後処理装置で使用される用紙がA/B系列かインチ系列かを判断すると、例えば外資系企業等で見られるように両方の用紙サイズを使用するユーザーに対しての対応が困難となる。そこで上記のような手段で自動でホームポジションを移動するモードとユーザー側がホームポジション位置を指定するモードを選択可能にすることで、そのようなユーザーに対しての不具合を解消することができる。
【0019】
第6の手段によれば、第1ないし第5の手段の効果を画像形成手段もしくは画像形成装置を含む画像形成システムにおいても奏することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、画像形成装置から搬送されてくる用紙を受け取って穿孔するための穿孔装置を備えた用紙処理装置としての用紙後処理装置の全体的な構成を示す概略構成図である。図1は用紙後処理装置内部に穿孔装置が組み込まれた例である。
【0022】
図1において用紙後処理装置FRは、穿孔ユニット4、水平搬送路H1、上搬送路H2、下搬送路H3と、スティプル処理トレイ12と、上下2つの排紙トレイ9a,9bとから基本的に構成されている。水平搬送路H1には、上搬送路H2に搬送経路を切り換えるための第1の分岐爪H2tと、下搬送路H3に搬送経路を切り換えるための第2の分岐爪H3tとが設けられている。下搬送路H2には、スティプル処理トレイ12が設けられ、ステイプル処理トレイ12の下端部には、スティプラ13が備えられ、スティプル処理トレイ12に集積され、揃えられた用紙束の後端部にスティプル処理を行うことができるようになっている。下搬送路H2にはまた、用紙の待機経路が設けられ、画像形成装置PRから先に送られてきた用紙を一時待機させ、次に送られてきた用紙と重ねてスティプル処理トレイ12側に搬送することができるようになっている。スティプル処理された用紙束は、スティプル処理トレイ12から放出爪を介し、放出ベルトと放出ローラ8によって下排紙トレイ9bに排紙される。
【0023】
上排紙トレイ9aはプルーフトレイとも称され、何の処理も行わない用紙を排紙するときに使用される。なお、上排紙トレイ9aには、水平搬送路H1に設けられた前記第1の分岐爪H2tを下側(図示時計方向)に回動させ、上搬送路H2側を開放することにより搬送される。
【0024】
下排紙トレイ9bはシフトトレイとしても機能し、ソートやスタックを行う際に部ごとに区分けすることができる。この区分けは、部ごとに下排紙トレイ9を用紙搬送方向を直交する方向に所定量移動させ、前の部と後の部が前記所定量ずつずれるように往復動させることにより行われる。この場合には、前記第1および第2の分岐爪H3tを回動させて水平搬送路H1を下排紙トレイ9bへの排紙口まで開放する。なお、下排紙トレイ9bは用紙あるいは用紙束が排紙され、積載量が増加するにつれ、下方に移動する。この移動は下排紙トレイ9bに積載された最上位の用紙の表面位置を検知する用紙検知センサの検出出力に基づいて行われる。
【0025】
前記水平搬送路H1の最上流側には図3に示すように用紙後処理装置FRの入口ローラ対として機能するスキュー補正ローラ対1、入口センサ2、横レジスト検知ユニット3、穿孔ユニット4、およびホッパ5が設けられている。横レジスト検知ユニット3は、穿孔ユニット4の用紙搬送方向上流側に設けられ、横レジスト検知ユニット3のさらに用紙搬送方向上流側には、パンチ下ガイド20、パンチ上ガイド21が設けられ、横レジスト検知ユニット3には、用紙搬送方向と平行な端部位置を検出する用紙端部検知センサ14が設けられてている。
【0026】
穿孔ユニット4は、パンチ刃15、パンチ刃15の上端部に一体に設けられたホルダ37、ホルダ37内に挿入され、軸16に偏心して係合しているカム38、クラッチ17を介して前記パンチ刃15を駆動するモータ18、前記パンチ刃15を用紙搬送方向と直交する方向に移動させる第2のステッピングモータ23、タイミングベルト24、ギア/プーリ36、ラック19および固定下ガイド35からなる。なお、図4は前記横レジスト検知ユニット3の側面図、図5は穿孔ユニット4の側面図である。
【0027】
大略前述のように構成された用紙後処理装置FRでは、まず、画像形成装置PRから搬送されてきた用紙の先端は停止しているスキュー補正ローラ対1のニップに突き当てられる。一定時間、突き当てられ用紙が適正量撓んだ後に、スキュー補正ローラ対1を回転させ用紙の搬送を再開させる。スキュー補正ローラ対1の停止時間と回転開始タイミングは、入口センサ2で行う用紙先端検知をトリガーにして行う。スキュー補正ローラ1によってスキュー補正された用紙は、次に横レジスト検知ユニット3を通過し、その後、穿孔ユニット4を通過する。
【0028】
横レジスト検知ユニット3に搬送されてきた用紙の搬送方向と平行な端部位置を検知する用紙端部検知センサ14は搬送方向と直交する方向(図4において図示左方向)に移動可能に構成されている。図4から分かるように用紙端部検知センサ14は用紙ガイド25に装着されており、用紙ガイド25はホルダ28に装着されている。ホルダ28は軸27を摺動しながら用紙搬送方向と直交する方向(図紙左右方向)に移動する。ホルダ28にはタイミングベルト32が係合しており、タイミングベルト32は、第1のステッピングモータ30の駆動プーリ30aと従動プーリ34間に張架され、第1のステッピングモータ30の回転によってタイミングベルト32が前記両プーリ間30,34を回転移動することによって、ホルダ28、用紙ガイド25および用紙端部検知センサ14を用紙搬送方向と直交する方向に往復動させることができる。また、用紙端部検知センサ14のホームポジション(待機位置)HPは、ホルダ28の形状の一部をホームポジションセンサ29によって検知することにより決定される。用紙端部検知センサ14はこの待機位置で待機し、第1のステッピングモータ30を駆動源として前記タイミングベルト32の回転に応じて軸27に沿っを摺動し、用紙搬送方向と平行な用紙端部S1を検知するために図示左方向に移動する。
【0029】
図6は用紙搬送方向のズレを検知するときの状態を示す説明図である。ここで、第1のステッピングモータ30の1パルス当たりの用紙端部検知センサ14の移動量をaとする。その時に、例えば、搬送されてくる用紙に横レジストズレがなく理想的な位置に搬送されてきたとすると、その用紙の搬送方向と平行な端部SEを検知するまでの用紙端部検知センサ14の待機位置HPからの移動量wを10aとする。実際に、搬送されてきた用紙の搬送方向と平行な端部を検知するまでのセンサ14の移動量が11aとなった場合、
11a−10a=1a ・・・(1)
分の距離の横レジズレが発生していることになる。したがって、この1a分のズレ量を補正するように穿孔ユニット4を用紙搬送方向と直交する方向(図5矢印左方向)に移動させる必要がある。
【0030】
一方、前述のような各部によって構成されている穿孔ユニット4によって穿孔する場合、以下のようにして穿孔動作は行われる。
【0031】
まず、穿孔ユニット4のパンチ刃15の上下動、すなわち、用紙に穿孔するための動作はモータ18からの駆動によって行われる。その際、モータ18から1回転クラッチ17を介して軸16を1回転させる。1回転クラッチ17をONさせるのは、搬送されてきた用紙後端が入口センサ2を通過して一定時間経過後に行われる。軸16が回転すると、軸16に偏心して係合しているカム38が回転して、ホルダ37を上下動(図5白矢印方向は下方向に相当))させる。このホルダ37の上下動によってパンチ刃15が上下動し、この下方向の移動時に用紙に上パンチ孔を穿孔する。
【0032】
なお、この実施形態における穿孔ユニット4は、用紙の搬送を一旦停止させて、パンチ孔を穿孔するプレスパンチ方式について説明しているが、本発明では、パンチ刃とダイを回転体に設けて、その回転によってパンチ刃とダイをあわせて用紙を搬送させながらパンチ孔を穿孔するロータリーパンチにも適用できる。
【0033】
このようにして穿孔する場合、穿孔ユニット4を前述のズレに応じて用紙搬送方向と直交する方向(図5左右方向)に移動させ、位置決めする必要がある。移動は、前述の第2のステッピングモータ23を駆動源として行われ、第2のステッピングモータ23の駆動プーリ23aからタイミングベルト24を介してギヤ/プーリ36に伝達して回転させる。ギヤ/プーリ36のギヤにはラック19が噛み合っており、ギヤ/プーリ36の回転によってラック19が図5の左右矢印方向に移動する。ラック19はパンチ下ガイド板21に装着されており、穿孔するための前記パンチ刃15、パンチ上ガイド20、軸16、カム38、ホルダ37、クラッチ17、モータ18等の各構成要素(以下、穿孔構成要素と称す)は全て前記パンチ下ガイド板21と結合されているので、ラック19の移動によって前記穿孔構成要素が全て用紙搬送方向と直交する方向に移動する。
【0034】
ここで、第2のステッピングモータ23の1パルス当たりの前記穿孔構成要素の移動量をbとすると、前述したように横レジスト検知ユニット3の第1のステッピングモータ30の1パルスの用紙端部検知センサ14の移動量aと上記移動量bとの関係が整数倍(例えば2倍)に近似していると、
a=2×b ・・・(2)
となる。前述の(1)式のように用紙の横レジストが1a分ずれていたとした場合、センサ14の1パルス分の移動距離がaなので1パルスの横レジズレが生じていることになる。したがって、穿孔構成要素の移動のためには第2のステッピングモータ23に1a分の距離のパルスを入力する必要がある。1パルスの移動距離の関係が、前述の(2)式の関係にあるので、第2のステッピングモータ23に入力するパルス数は用紙端部検知センサ14から算出されたズレ量分のパルス数の2倍になる。
【0035】
すなわち、用紙端部検知センサ14からの端部位置情報をパルスとして認識し、それを図示しない制御回路のCPUよって用紙幅サイズ情報と比較し、その用紙の横レジストのズレ量を算出し、その算出結果をパルスとして第2のステッピングモータ23に入力して穿孔構成要素を移動させる。その時、第2のステッピングモータ23に入力するパルス数が前記(2)式から求められるので、パルスで移動させる誤差が少なくなり、穿孔位置精度が向上する。また、ズレ量に関係なく、常に穿孔する構成ユニットを移動させる第2のステッピングモータ23に入力するパルス数は、前記(2)式で式化されているため、ソフトウェア制御も簡単になる。
【0036】
この実施形態では、図4の用紙端部検知センサ14が図示矢印左方向に移動することによって用紙搬送方向と平行な用紙端部を検知した後、その検知情報によって穿孔構成要素が図5において図示矢印左方向に移動して穿孔するが、その前に用紙端部検知センサ14は待機位置に戻る。すなわち、用紙端部検知センサ14が用紙端部を検知した後には、次の用紙の端部差を検知するために再び待機位置HP(図5矢印右方向)に戻らなければならないため、迅速に戻れば戻るほど高生産性の画像形成装置にも対応できることになる。
【0037】
用紙端部検知センサ14の待機位置(ホームポジション)HPは、用紙の搬送を妨げない位置にする必要がある。その位置から搬送されてくる用紙の端部S1を読み取るために図4矢印左方向の移動を開始するが、用紙の縦横も含めて種々の幅サイズに対応するためには、ガイド部材に沿って用紙端部検知センサ14で用紙端部位置を読み取りにいく必要がある。通常、固定されたガイド部材が用紙端部検知センサ14の可動範囲に存在すると、用紙端部検知センサ14の移動の妨げになるので、本実施形態では上ガイド26と下ガイド板31を用紙端部検知センサ14に装着した状態で一体的に移動するように構成されている。これにより、用紙のガイドを兼ねて搬送性能を安定させながら、搬送方向と平行な端部を検知する用紙端部検知センサ14を移動させることができる。さらに、センサ14の図4矢印左方向の移動に伴って移動する上ガイド26は、固定されている固定上ガイド33と、また、下ガイド31は、固定されている固定下ガイド35とオーバーラップしながら用紙ガイドを構成している。
【0038】
このように用紙の端部位置を検知し、検知した端部位置に基づいて穿孔ユニット4を移動させて穿孔することによりパンチ孔の揃え(位置)精度が向上する。そして、精度良く穿孔された用紙は、水平搬送路H1の搬送コロ対7を通過して放出コロ対8によって排紙トレイ9bに排紙される。その際、シフトモードで排紙トレイ9bを用紙搬送方向と直交する方向に往復動させて用紙もしくは用紙束を分類することもできる。また、第1および第2の分岐爪H2t,H3tにより用紙を下搬送路H3に搬入し、搬送コロ対10を経てスティプル排紙コロ対11からスティプルトレイ12に排紙した後、整合し、スティプルトレイ12内部で整合された状態でスタックされた用紙束をスティプラ13で綴じるスティプルモードで綴じ処理を行うというように、いろいろな後処理が施される。なお、単に排紙する場合には、第1の分岐爪H2tの切換によって通常上排紙トレイ9aに用紙は排紙される。また、穿孔された用紙のパンチ屑は図3及び図5のホッパ5の内部に収容される。
【0039】
なお、図2は画像形成装置から用紙後処理装置に至る経路に、すなわち用紙後処理装置の用紙搬送方向上流側に穿孔装置を設けた例である。この変形例では、図3ないし図5に示した用紙端部検知ユニット3と穿孔ユニット4が画像形成装置PRと用紙後処理装置FRの間に別体に設けられ、1つのシステムを構成している。このシステムは、用紙後処理装置FRの水平搬送路H1の用紙搬送方向最上流に入口ローラH1aを設けた点を除けば、全て図1の画像形成装置PRと同一である。
【0040】
図7にAB系列のパンチユニットを後処理装置が認識した際のセンサ14のホームポジション(待機位置A)とAB系列用のセンサ14のホームポジション(待機位置B)と搬送されてくる用紙との位置関係を示す。
【0041】
同図に示すようにAB系列用のセンサ14の待機位置Bはセンサ14の待機位置Aと用紙端面の中間位置にあるためセンサ14が端部位置情報を読み取る際に待機位置Aから移動を始めるよりも移動量が少なくなり時間の短縮となる。インチ系列の場合は図示しないが用紙端面と待機位置Bの中間位置(待機位置C)に位置する。
【0042】
待機位置A→Bの移動量をXパルス
待機位置A→Cの移動量をYパルス
とすると、
X<Y
となる。
【0043】
なお、パンチユニットの種類を検出する手段については、図8のブロック図に示すように用紙後処理装置のメイン制御基板81上にDIPスイッチを設け、ユニットによってそのスイッチのON/OFF設定を切り替えたり、パンチユニット100側にコネクタ101等を装備させてユニットごとにそのコネクタ101の結線状態を変えて識別するようにすればよい。
【0044】
図9は、前記穿孔手段の種類(パンチ穴の種類)を検知後、すぐに前記種類に対応した位置へ用紙端部検知手段を移動させる処理手順を示すフローチャートである。すなわち、この処理では、用紙後処理装置の電源がONして(ステップS1)パンチユニットの種類を検出した(ステップS2)直後に前記図7に示すように待機位置Aから待機位置Bへ移動し(ステップS3)、またはCへ移動する(ステップS4)。
【0045】
待機位置B及びCについては、それぞれの位置に位置検出用のセンサを配置して検出することも可能であるが、図7のように待機位置Aにセンサ29を配置することで、待機位置BまたはCについてはステッピングモータの駆動により位置Aからそれぞれ一定距離Xパルス及びYパルス移動した位置として認識が可能である。このように構成すると、1つのセンサによって3つの待機位置A,B,Cの識別が可能である。
【0046】
図10のフローチャートに示すように、用紙後処理装置の電源がONして(ステップS11)画像形成装置または後処理機側に装備された選択手段による選択指示を待つようにソフト上で制御して指示がある場合(ステップS12,S13)にはユニットの種類に関係なく指示通りの待機位置へ移動を開始し(ステップS14,S15,S16)、指示がない場合にはパンチユニットの種類を検出して(ステップS17)、ユニットに合った位置へ移動する(ステップS18,s19)ように制御することで実施可能である。なお、図9のフローチャートは、画像形成装置からの指示を待って移動を行う例である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、生産性の高い画像形成装置に対応することが可能な穴明け機能を有する用紙処理装置及び画像形成システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置を全体的に示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態の変形例に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置の全体的な構成を示す概略構成図である。
【図3】横レジスト検知ユニットと穿孔ユニットの全体構成を示す概略構成図である。
【図4】横レジスト検知ユニットによる用紙端部検知動作を示す説明図である。
【図5】穿孔ユニットの穿孔位置調整および孔あけ動作を説明である。
【図6】実施形態に係る横レジと検知ユニットの用紙端部検知動作を示す説明図である。
【図7】AB系列のパンチユニットを後処理装置が認識した際のセンサ14のホームポジション(待機位置A)とAB系列用のセンサ14のホームポジション(待機位置B)と搬送されてくる用紙との位置関係を示す図である。
【図8】パンチユニットの種類を検知する検知回路の一例を示すブロック図である。
【図9】穿孔手段の種類(パンチ穴の種類)を検知後、すぐに前記種類に対応した位置へ用紙端部検知手段を移動させる処理手順を示すフローチャートである。
【図10】画像形成装置からの指示を待って用紙端部検知手段を移動させる処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スキュー補正ローラ対
2 入口センサ
3 横レジスト検知ユニット
4 穿孔ユニット
5 ホッパ
14 用紙端部検知センサ
15 パンチ刃
23 ステッピングモータ(第2の駆動手段)
25 用紙ガイド
27 軸
29 センサ
30 ステッピングモータ(第1の駆動手段)
S 用紙
HP,HP1,HP2 待機位置(ホームポジション)
S1,S2 用紙端部
FR 用紙後処理装置
PR 画像形成装置
Claims (6)
- 用紙を搬送する用紙搬送手段と、
前記用紙搬送手段により搬送される用紙に穿孔する穿孔手段と、
穿孔手段の種類を検知する手段と、
前記用紙搬送手段により搬送される用紙の搬送方向と平行な端部を検知する端部検知手段と、
前記端部検知手段を搬送方向と直交する方向に移動させる第1の移動手段と、
前記端部検知手段の情報に基づいて前記穿孔手段を搬送方向と直交する方向に移動させ第2の移動手段と、
を有する用紙処理装置において、
穿孔手段の種類によって、前記端部検知手段の第1の移動手段のホームポジション位置を変更させる制御手段を設けたことを特徴とする用紙処理装置。 - 用紙を搬送する用紙搬送手段と、
前記用紙搬送手段により搬送される用紙に穿孔する穿孔手段と、
パンチ穴の種類に対応する穿孔手段の種類を検知する手段と、
前記用紙搬送手段により搬送される用紙の搬送方向と平行な端部を検知する端部検知手段と、
前記端部検知手段を搬送方向と直交する方向に移動させ第1の移動手段と、
前記端部検知手段の情報に基づいて前記穿孔手段を搬送方向と直交する方向に移動させ第2の移動手段と、
を有する用紙処理装置において
前記穿孔手段の種類を検知する手段がパンチ穴の種類を検知後、すぐに前記種類に対応した位置へ用紙端部検知手段の第1の移動手段の移動を行わせる制御手段を設けたことを特徴とする用紙処理装置。 - 前記端部検知手段のホームポジションを検出する検出手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2記載の用紙処理装置。
- 前記検出手段は1つのセンサによって構成されていることを特徴とする請求項3記載の用紙処理装置。
- 前記第1の移動手段をパンチ穴の種類にあった位置へホームポジション位置を変更させるかどうか選択する手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の用紙処理装置。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙処理装置と、
入力された画像に基づいて記録媒体に可視画像を形成する画像形成手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置システム。
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