JP3944635B2 - 通信制御システム及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電話装置、ファクシミリ、通信機能を有するパーソナルコンピュータなどの通信制御装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、電話装置などには、再ダイアル機能が備わっており、図7のシーケンス図に示す通り、被呼側が通話中の場合に、発呼側から被呼側に所定の時間間隔で複数回ダイアル発信をおこなって、被呼側が着信可能になるのを待ち、それでも回線が繋がらないと(ステップS101〜103)、送信エラーとなってしまった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、ファクシミリなどで自動送信をおこなう場合、被呼側が長時間話し中である場合、上記した従来の再ダイアル機能ではファクシミリなどでは、送信エラーを引き起こして、事実上、送信が不可能になるという問題が生じていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、請求項1に記載の発明では、ダイアル信号登録メモリ部を備え、回線交換機を介して被呼側に通信のために前記登録メモリ部に記憶されたダイアル番号データに基づいてダイアル発信を行う発呼側に備えられた通信制御装置であって、前記被呼側にダイアル発信した際に、前記被呼側が話し中の場合は一旦回線を切断させるとともに、該切断の後の着信を制御する制御部と、前記着信が通常の着信であるか、前記被呼側の話し中終了を示す通常とは異なる着信であるかの着信種別を判断する判別処理部と、発呼側の第1の特定のダイアル信号の発信に基づいて、前記回線交換機が有する被呼側の話し中終了を知らせるサービスへの登録を行うサービス登録部とを有し、前記制御部は、前記被呼側が話し中の場合の回線の切断の後に前記発呼側に前記第1の特定のダイアル信号を送信させることにより、前記サービスへの登録を前記サービス登録部に行わせ、その後前記判別処理部が前記話し中終了を示す通常とは異なる着信を判別した場合であって、その着信が話し中終了を知らせるサービスの有効期間経過後であったときには、発呼側から前記被呼側に対して所定の時間間隔で複数回ダイアル発信を行わせることを特徴とする。
【0005】
請求項2記載の発明では、被呼側にダイアル発信した際に、ダイアル信号登録メモリ部に記憶されたダイアル番号データに基づいて被呼側にダイアル発信した際に、前記被呼側が話し中の場合は、一旦回線を切断させるステップ、前記回線の切断の後に発呼側が第1の特定ダイアルに発信をするステップ、前記第1の特定ダイアル発信に基づいて、回線交換機に対して被呼側の話し中終了を知らせるサービスへの登録を行うステップ、前記サービスへの登録後の着信であって、その着信が前記被呼側の話し中終了を示す通常とは異なる着信であり話し中終了を知らせるサービスの有効期間経過後であったときには、発呼側から前記被呼側に対して所定の時間間隔で複数回ダイアル発信を行うステップ、を含むことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態を示す通信制御システムのブロック図であり、具体的にはファクシミリのブロック図を示している。
【0016】
図1において、1は電話回線、2は電話回線1や交換機を介して、NTT東日本の「空いたらお知らせ159」サービスのネットワーク(図示せず)と各種信号やデータなどを送受信するネットワークコントロールユニット(NCU)、3はモデム、4はファクシミリの制御を行うCPU、5はCPU4の制御プログラムや各種データが格納されているプログラムROM、6は制御などに必要な、例えば、ソフトウエアタイマーなどといったデータなどを記憶するRAM、7は電話番号を登録する電話番号登録メモリ部、8は受信した信号に基づいたベル音を検出し、何のベル音であるかを判定するベル音判定部、9は、例えば、電話番号登録メモリ部に登録された電話番号データに基づいてダイアル信号を発生するダイアル信号発生部、10は各種のデータや番号などを表示する表示部、11はラインスキャナやフィード機構で構成された読み取り部、12は受信した画像データを記録する記録部、13は受信した画像データや読み取り部11で読みとった画像データを必要に応じて圧縮・伸張する圧縮・伸張処理部であり、14はこの装置の共通バスである。
【0017】
上述したNTT東日本の「空いたらお知らせ159」とは、発呼側から被呼側を呼び出した際に、被呼側が話し中の場合、電話をいったん切ってから1分以内に“1”、“5”、“9”のガイダンスの電話番号を押して、更に“1”を押して発呼側が当初電話した番号を登録し、それから45分以内に被呼側が話し終わると、発呼側に通常とは異なる呼び出し音で被呼側の話しが終了したことを知らせ、電話をいったん切ってから5分以内に“1”、“5”、“9”のガイダンスの電話番号を押して、更に“3”を押すと、登録された当初の電話番号の相手に電話を接続するサービスである。
【0018】
尚、この実施の形態ではNTT東日本の「空いたらお知らせ159」を例にとって話を進めているが、他の電話回線の接続業者が同様のサービスをおこなっていれば、これを利用することができることは明らかである。
【0019】
図2において本実施の形態における通信制御システムの動作を示すシーケンス図を用いて説明する。
【0020】
先ず、ステップS1及びステップS2において、発呼側から被呼側にダイアル信号登録メモリ部7に記憶されたダイアル番号データに基づいてダイアル発信し、この際に被呼側が通話中であると、発呼側に被呼側が通話中であることを示す信号を出力し、ベル音判定部8で通話中であることを判定し、更に交換機に通話状態をいったん切ってから、t2時間(1分)以内にステップS3で第1の特定電話番号である“1”、“5”、“9”、“1”を送信し、これにより、NTT東日本「159」サービスにおいて最初にダイアルしたダイアル番号データを登録する。
【0021】
そして、t1時間(45分)以内に被呼側が通話を終了すると、ステップS4にてNTT東日本「159」に信号を出力し、ステップS5で話し中終了着信信号を発呼側に出力し、ベル音判定部8で着信信号が話し中終了着信であることを判定すると、発呼側では接続をいったん切ってからステップS6でt3時間(5分)以内に第2の特定電話番号である“1”、“5”、“9”、“3”を発信すると、ステップS7で前記登録された被呼側の電話番号を被呼側に発信して発呼側と被呼側を接続することができる。
【0022】
図3から図6において本実施の形態の通信制御システムにおける制御をフローチャートを用いて説明する。
【0023】
先ず、図3の送信処理ルーチンにおいて、ステップS10で発呼側からダイアル発信をおこなってステップS11で被呼側が話し中かを判断し、話し中でなければ被呼側は正常に画像データを着信し、元の送信処理に戻る。また、ステップS11において被呼側が話し中であればステップS12において「空いたらおしらせ」サービス登録時間監視用タイマーt2を起動させて送信処理ルーチンを終了する。
【0024】
図4はサービス登録処理ルーチンであり、ステップS20で前記「空いたらおしらせ」サービス登録時間監視用タイマーt2を停止し、ステップS21でタイマーt2の値が1分を超えたかを判断し、1分を超えていたら通常の再ダイアル処理をおこなう。また、ステップS21でタイマーt2が1分以内であったなら、ステップS22でオンフック後“1”、“5”、“9”、“1”へダイアルし、ステップS23で話し中待ち時間監視用タイマーt1を起動し、ステップS24で話し中保留リストに最初にダイアルした電話番号を登録し、サービス登録処理ルーチンを終了する。
【0025】
図5は着信処理ルーチンであり、ステップS30で話し中終了着信が着信したかを判断し、着信してしていなければ通常の着信処理を実施する。また、ステップS30で話し中終了着信が着信していればステップS31で話し中待ちタイマーt1を停止し、ステップS32で話し中待ちタイマーt1の値が45分を超えていればステップS33で再ダイアル時間監視用タイマーt3を停止して通常の再ダイアル処理を実施する。ステップS32で話し中待ちタイマーt1の値が45分以内であれば着信処理ルーチンを終了する。
【0026】
図6は登録番号再ダイアル発信処理ルーチンであり、ステップS40で再ダイアル時間監視用タイマーt3を停止し、ステップS41で再ダイアル時間監視用タイマーt3の値が5分を超えているかを判断し、越えていれば通常の再ダイアル処理を実施する。また、ステップS41で再ダイアル時間監視用タイマーt3の値が5分を超えていなければステップS42でオンフック後に発呼側が“1”、“5”、“9”、“3”へダイアルすることにより、前記登録済みの電話番号に再ダイアルし、登録番号再ダイアル発信処理ルーチンを終了する。
【0027】
以上のように本実施の形態における通信処理システムにおいては、既存のサービスを利用して再ダイアル処理を実施するので、効率の高い再ダイアル処理を実施できる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、発呼側と被呼側の間に、例えば、NTT東日本の既存のサービスを介在させることにより、被呼側の話し中の終了を発呼側で知ることができ、従来のように発呼側の再ダイアルのタイミングでダイアル発信するよりも確実に被呼側との接続が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す通信制御システムのブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態の通信制御システムの動作を示すシーケンス図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す通信制御システムのフローチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態を示す通信制御システムのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態を示す通信制御システムのフローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態を示す通信制御システムのフローチャートである。
【図7】従来の通信制御システムの動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 電話回線
2 ネットワークコントロールユニット(NCU)
3 モデム
4 CPU
5 プログラムROM
6 RAM
7 電話番号登録メモリ部
8 ベル音判定部
9 ダイアル信号発生部
10 表示部
11 読み取り部
12 記録部
13 圧縮・伸張処理部
14 共通バス
Claims (2)
- ダイアル信号登録メモリ部を備え、回線交換機を介して被呼側に通信のために前記登録メモリ部に記憶されたダイアル番号データに基づいてダイアル発信を行う発呼側に備えられた通信制御装置であって、
前記被呼側にダイアル発信した際に、前記被呼側が話し中の場合は一旦回線を切断させるとともに、該切断の後の着信を制御する制御部と、
前記着信が通常の着信であるか、前記被呼側の話し中終了を示す通常とは異なる着信であるかの着信種別を判断する判別処理部と、
発呼側の第1の特定のダイアル信号の発信に基づいて、前記回線交換機が有する被呼側の話し中終了を知らせるサービスへの登録を行うサービス登録部とを有し、
前記制御部は、前記被呼側が話し中の場合の回線の切断の後に前記発呼側に前記第1の特定のダイアル信号を送信させることにより、前記サービスへの登録を前記サービス登録部に行わせ、その後前記判別処理部が前記話し中終了を示す通常とは異なる着信を判別した場合であって、その着信が話し中終了を知らせるサービスの有効期間経過後であったときには、発呼側から前記被呼側に対して所定の時間間隔で複数回ダイアル発信を行わせること
を特徴とする通信制御装置。 - ダイアル信号登録メモリ部に記憶されたダイアル番号データに基づいて被呼側にダイアル発信した際に、前記被呼側が話し中の場合は、一旦回線を切断させるステップ、
前記回線の切断の後に発呼側が第1の特定ダイアルに発信をするステップ、
前記第1の特定ダイアル発信に基づいて、回線交換機に対して被呼側の話し中終了を知らせるサービスへの登録を行うステップ、
前記サービスへの登録後の着信であって、その着信が前記被呼側の話し中終了を示す通常とは異なる着信であり話し中終了を知らせるサービスの有効期間経過後であったときには、発呼側から前記被呼側に対して所定の時間間隔で複数回ダイアル発信を行うステップ、
を含むことを特徴とする通信制御方法。
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