JP3174686B2 - 電話装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の外線と複数の内
線とを接続する電話装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のボタン電話システムでは、通常、
外線ごとに着信鳴動させる内線が予め設定されており、
外線着信時に当該設定されているデータに基づいて内線
を鳴動させるように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、予め設定されたデータに基づいて鳴動させる
内線を決定するように作動するため、次のような欠点が
あった。

【０００４】（１）通話相手へ自分の電話番号を伝え
て、折り返し電話をかけてもらう場合や、ＮＴＴ（登録
商標）のコレクトコールに応答した後のように、通話終
了後に呼び返しの着信がある場合など、応答すべき内線
が特定されるべき外線着信であっても、一律に鳴動する
ため、関係のない内線が応答し、本来受けるべき内線へ
の転送操作が必要となる。また、かけた方にも、依頼さ
れてかけた電話に依頼者以外の人が応対してしまい、話
がスムーズに伝わらず、不快感を与えることがある。

【０００５】（２）かける方から特定の内線を指定する
ようなダイヤルインや付加番号方式による着信もある
が、これらに対応するためのサービス料やハードウェア
が必要となりコストアップとなる。

【０００６】（３）折り返しの連絡を待っている間に、
他の内線によって当該外線を使用されたため、先方が連
絡できず、ビジネスチャンスを失うことがある。

【０００７】本発明は、ある内線がある外線を使用して
特定の相手に発信した場合に、その発信の後、その発信
した外線に着信があった場合に、その外線発信を行った
内線に着信させることにより、スムーズな応対を可能と
した電話装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数の外線と
複数の内線とを接続する接続手段と、上記複数の外線の
うちの１つの外線に生じた着信の着信処理を行なう制御
手段と、上記制御手段にダイヤルデータを登録する登録
手段とを有し、上記制御手段は、複数の内線のうちの１
つの内線が、複数の外線のうちの１つの外線を使用して
発信した場合に、上記内線からダイヤルされたダイヤル
データが、上記登録手段によって予め登録されているダ
イヤルデータと一致した場合には、当該発信後に、当該
発信に使用した外線へ生じた着信を、当該発信を行なっ
た内線に着信させる電話装置である。

【０００９】

【実施例】図１は、本発明の一実施例として、外線を２
回線、内線を４回線収容するボタン電話システムを示す
ブロック図である。

【００１０】同図において、主装置１は、外線からの着
信検出、発信動作を行なう外線インタフェース１１１、
１１２と、交換動作を行なうスイッチ回路網１２０と、
内線１〜４（内線電話機２１〜２４）の各々に対応し、
オフフック検出や着信通知を行なう内線インタフェース
１３１〜１３４と、全体を制御する制御部１４０とを有
している。

【００１１】制御部１４０には、外線１、２ごとに鳴動
させる内線のデータが格納されており、通常の外線着信
時は、当該データに従って着信処理を行なう。

【００１２】次に、制御部１４０に対して内線から、公
知の手段によって外線発信後、その外線へ呼び返しの着
信がくるダイヤルデータが予め登録してあるものとし
て、図２、図３のフローチャートに従って本発明による
操作例を説明する。

【００１３】まず、内線１から外線１を使って外線発信
を行なったとする。この場合、内線インタフェース１３
１によって内線からダイヤルされたデータを受信し、制
御部１４０において受信したダイヤルデータと登録して
あるデータとを比較する（Ｓ１）。

【００１４】そして、登録してあるデータのいずれとも
一致しなければ、Ｓ２へ進み、通常の発信処理を行なう
（Ｓ２）。また、登録データと一致したならば、Ｓ３へ
進み、外線１の着信応答予約先が内線１であることを制
御部１４０内のメモリに記憶する（Ｓ３）。

【００１５】次に、ダイヤル後、相手応答前に内線１が
オンフックしたならば、Ｓ９へ進み、Ｓ３で記憶した情
報を解除し（Ｓ９）、処理を終了する。

【００１６】また、相手応答があり（Ｓ５）、通話中に
なったならば内線１のオンフックを監視し（Ｓ６）、オ
ンフックを検出したならばＳ７へ進む。Ｓ７では、外線
１へ着信がくるまで他の内線から利用できないようにす
る。具体的には、発信時外線１の捕捉ができないように
し、内線電話機に外線ボタンが設けてある場合は、外線
１に相当するボタンを赤く点灯し、予約されている旨を
表示する。そして、本予約の有効期間を示すタイマをス
タートさせる（Ｓ８）。

【００１７】次に、以上の操作を行なった後に、外線１
へ着信が来た場合の処理を図３のフローチャートに従っ
て説明する。

【００１８】まず、制御部１４０では、先のＳ８でかけ
たタイマがタイムアウトしたならば（Ｓ１０）、外線１
への着信応答予約先の情報を解除し（Ｓ１１）、着信を
監視する（Ｓ１２）。そして、このＳ１２で着信を検出
したならば、外線１に着信応答予約先を調べ（Ｓ１
３）、予約先があれば、Ｓ１４へ進む。なお、予約先が
なければ、Ｓ１６へ進み、通常の着信処理を行なう。ま
た、Ｓ１４で予約先が空き状態でなければ、同様にＳ１
６へ進む。

【００１９】また、Ｓ１４で予約先が空き状態ならば、
予約先への着信処理を行なう（Ｓ１５）。そして、予約
先のオフフックを監視する（Ｓ１７）。ここでオフフッ
クを検出したならばＳ１８へ進み、外線１の着信応答予
約先の情報を解除し、オンフックを監視する（Ｓ１
９）。

【００２０】内線がオンフックした後、特番等により、
外線１の着信応答予約を要求したならば（Ｓ２０）、Ｓ
２１へ進み、再び外線１の着信応答予約先へ当該内線を
記憶し、Ｓ７と同様な処理を行なう。

【００２１】なお、本実施例では、着信応答予約の解除
は予約を行なった内線からの特番等によって行なうもの
とし、タイマはかけていない。

【００２２】また、前記実施例では、着信応答予約の開
始が、発信したダイヤルデータの比較結果による場合、
着信応答予約の停止はタイムアウトとしているが、内線
からの要求で停止しても良い。

【００２３】また、内線からの要求で開始した場合に
も、タイマをかけても良い。内線からの要求方法は、特
番やいわゆる機能ボタン押下等であり、特に限定するも
のではない。

【００２４】また、図３のＳ１４において、予約先の内
線が空き状態でなければ通常の着信処理を行なっている
が、当該内線に対して話中着信させるなどの変形例も考
えられる。

【００２５】また、着信応答予約を要求した時点から有
効とするだけでなく、要求時に要求が有効となる時刻や
期間を指定できるようにしても良い。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ある内線がある外線を使用して特定の相手に発信した場
合に、その発信の後、その発信した外線に着信があった
場合に、その外線発信を行った内線に着信させることに
より、スムーズな応対が可能になり、サービスの向上を
図ることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。

【図３】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１…主装置、 ２１〜２４…内線電話機、 １１１、１１２…外線インタフェース、 １２０…スイッチ回路網、 １３１〜１３４…内線インタフェース、 １４０…制御部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04M 3/42 H04Q 3/58

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の外線と複数の内線とを接続する接
   続手段と；上記複数の外線のうちの１つの外線に生じた着信の着信
   処理を行なう制御手段と； 上記制御手段にダイヤルデータを登録する登録手段と； を有し、 上記制御手段は、 複数の内線のうちの１つの内線が、複
   数の外線のうちの１つの外線を使用して発信した場合
   に、上記内線からダイヤルされたダイヤルデータが、上
   記登録手段によって予め登録されているダイヤルデータ
   と一致した場合には、当該発信後に、当該発信に使用し
   た外線へ生じた着信を、当該発信を行なった内線に着信
   させることを特徴とする電話装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、 上記制御手段は、所定時間以内に着信が生じた場合、当
   該外線へ生じた着信を当該内線に着信させることを特徴
   とする電話装置。
3. 【請求項３】 請求項１において、 上記制御手段は、当該外線へ生じた着信を当該内線に着
   信させるモードにおいては、当該外線を他の内線から使
   用できないようにすることを特徴とする電話装置。