JP3940824B2 - 荷電粒子線によるパターン転写方法および転写装置 - Google Patents

荷電粒子線によるパターン転写方法および転写装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路のリソグラフィー等に用いられるパターン転写方法および転写装置に係り、詳しくは電子線やイオンビーム等の荷電粒子線を利用してマスクのパターンを感応基板へ転写するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、リソグラフィーにおける高解像と高スループットを両立させる電子線露光装置の検討が進められている。この種の装置における露光方法としては、従来、1ダイ(1枚のウエハに形成される多数の集積回路の1個分に相当する。)または複数ダイ分を一括して転写する方法が検討されていた。しかしながら、この方法は、転写の原版となるマスクの作製が困難であり、1ダイ以上の大きな光学フィールドで光学系の収差を許容範囲に抑えることが困難など、解決すべき事項が多い。そこで、最近では1ダイまたは複数ダイを小さな領域に分割して転写する分割転写方法が検討されている。この方法によれば、一回当たりの電子線の照射範囲が小さいので、光学系の収差を抑えて高解像、高精度に転写ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した分割転写には、パターンの形状に応じて抜き穴を設けるいわゆる穴空きステンシルマスクが主として用いられてきた。しかし、穴空きステンシルマスクには、島状のパターン、すなわち図10に示すようにビーム制限部1(荷電粒子線を散乱または吸収する部分)の周囲がビーム透過用の抜き穴2にて囲まれたパターンを設けることができない。島状のパターンを転写するには、図7の抜き穴2を図11(a)、(b)に示すように二つの抜き穴2a、2bに分割してそれぞれを別々のマスク3a、3bに形成し、各マスク3a、3bのパターン(抜き穴2a、2bの平面形状)をウエハ等の感応基板につなぎ合わせて転写する必要があった。この場合、マスク3a、3bの交換や転写装置の起動、停止の繰り返しでスループットが低下する。
【0004】
また、上述した転写方法では、ウエハ上に投影される転写パターンとマスク上のパターンとの比(縮小比)と、ウエハステージとマスクステージとの移動速度の比とが一致しない場合には、転写パターンにボケが生じてしまう。
【0005】
本発明の目的は、(a)感応基板の一つの転写パターンを二回以上に分けて転写する際のスループットの改善、(b)パターンの縮小比とステージの移動速度の比とが一致しないときに生じる転写パターンのボケの解消を図ることができる転写方法および該方法に適した転写装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図3(a)および図5に対応付けて説明する。
(1)図3(a)に対応付けて説明すると、請求項1の発明は、マスク10および感応基板20をそれぞれ転写,被転写領域に平行な方向(矢印YM、YW方向)へそれぞれ一回以上連続移動させ、一回の連続移動で、マスク10の特定範囲11に包含される複数の小領域110(その一つをハッチングにて示す。)に荷電粒子線EBを時系列的に照射しつつ各小領域110のパターンを感応基板20の特定範囲21に包含される複数の被転写領域210のいずれかに選択的に投影し、感応基板20の連続移動の速度とマスク10の連続移動の速度との比と、マスク10から感応基板20へのパターン投影の縮小率とが異なるパターン転写方法に適用され、転写露光中には、感応基板20に投影されるパターンの像と感応基板20との相対速度が略零となるように、感応基板およびマスクの連続移動の速度と縮小率とに基づいてマスク10から感応基板20に導かれる荷電粒子線EBを所定の速度で連続移動の方向に偏向することにより上述した目的を達成する。
)請求項の発明は、マスク10および感応基板20をそれぞれ転写,被転写領域に平行な方向(矢印YM、YW方向)へそれぞれ一回以上連続移動させ、一回の連続移動で、マスク10の特定範囲11に包含される複数の小領域110(その一つをハッチングにて示す。)に荷電粒子線EBを時系列的に照射しつつ各小領域110のパターンを感応基板20の特定範囲21に包含される複数の被転写領域210のいずれかに選択的に投影するパターン転写方法に適用され、(a)感応基板20の一つの被転写領域210に転写すべきパターンを、マスク10の特定範囲11に包含される二以上の特定の小領域110に分割して形成し、(b)マスク10から感応基板20へのパターンの縮小率を1/Mとしたときに、マスク10の連続移動の速度VMを感応基板20の連続移動の速度VWに対してN・M倍(但し、係数Nは1より大きい実数)に設定し、(c)転写露光中には、感応基板20に投影されるパターンの像と感応基板20との相対速度が略零となるように、マスク10から感応基板20に導かれる荷電粒子線EBを所定の速度で連続移動の方向に偏向することにより上述した目的を達成する。
)請求項の発明では、請求項に記載の荷電粒子線によるパターン転写方法において、マスク10と感応基板20との間に配置された静電偏向器43(図6参照)により、荷電粒子線EBを連続移動の方向へ偏向する。
)請求項の発明は、マスク10および感応基板20をそれぞれ転写,被転写領域に平行な方向(矢印YM、YW方向)へそれぞれ一回以上連続移動させ、一回の連続移動で、マスク10の特定範囲11に包含される複数の小領域110(その一つをハッチングにて示す。)に荷電粒子線EBを時系列的に照射しつつ各小領域110のパターンを感応基板20の特定範囲21に包含される複数の被転写領域210のいずれかに選択的に投影するパターン転写方法に適用され、(a)マスク10の複数の小領域110のそれぞれに対する荷電粒子線EBの照射時間の適正値と、小領域110のそれぞれに対する転写準備に必要な時間とに基づいて、マスク10の特定範囲11を対象としたパターン転写の開始から終了までの所要時間を決定し、(b)決定した所要時間内に、マスク10の特定範囲11の一端11aが転写装置のマスク側光学的フィールドFM内にある状態からマスク10の特定範囲11の他端11bがマスク側光学的フィールドFM内にある状態までマスク10が移動し、かつ、感応基板20の特定範囲21の一端21aが転写装置の感応基板側光学的フィールドFW内にある状態から、特定範囲21の他端21bが感応基板側光学的フィールドFW内にある状態まで感応基板20が移動するように、マスク10および感応基板20の連続移動の速度VM、VWを設定し、(c)転写露光中には、感応基板20に投影されるパターンの像と感応基板20との相対速度が略零となるように、マスク10から感応基板20に導かれる荷電粒子線EBを所定の速度で連続移動の方向に偏向する。
)請求項の発明は、請求項またはに記載の荷電粒子線によるパターン転写方法において、マスク10および感応基板20の連続移動中に当該連続移動の速度又はこれに関連した物理量を検出し、検出された値に基づいて荷電粒子線EBの連続移動方向への偏向速度を制御する。
)請求項の発明は、マスク10および感応基板20を所定の方向に連続移動させる駆動手段と、駆動手段による一回の連続移動中に、マスク10の特定範囲11に包含される複数の小領域110に荷電粒子線を時系列的に照射しつつ各小領域110のパターンを感応基板20の特定範囲21に包含される複数の被転写領域210のいずれかに選択的に投影する投影手段と、を備えた荷電粒子線転写装置に適用され、マスク10の複数の小領域110のそれぞれに対する荷電粒子線の照射時間の適正値と、小領域110のそれぞれに対する転写準備に必要な時間とに基づいて、マスク10の特定範囲11を対象としたパターン転写の開始から終了までの所要時間を決定する転写時間決定手段と、転写時間決定手段が決定した所要時間内に、マスク10の特定範囲11の一端11aが転写装置のマスク側光学的フィールドFM内にある状態からマスク10の特定範囲11の他端11bがマスク側光学的フィールドFM内にある状態までマスク10が移動し、かつ、感応基板20の特定範囲21の一端21aが転写装置の感応基板側光学的フィールドFW内にある状態から、特定範囲21の他端21bが感応基板側光学的フィールドFW内にある状態まで感応基板20が移動するように、駆動手段によるマスク10および感応基板20の連続移動の速度を設定する連続移動速度設定手段と、転写露光中には、感応基板20に投影されるパターンの像と感応基板20との相対速度が略零となるように、マスク10から感応基板20に導かれる荷電粒子線を所定の速度で連続移動の方向に偏向する速度差解消手段と、を設けた。
)請求項の発明は、請求項に記載の荷電粒子線転写装置において、速度差解消手段は、マスク10および感応基板20の連続移動中に当該連続移動の速度又はこれに関連した物理量を検出し、検出された値に基づいて荷電粒子線EBの連続移動方向への偏向速度を制御する。
)請求項の発明は、感応基板20を被転写領域に平行な方向(YW方向)へ一回以上連続移動させ、一回の連続移動で、マスク10の特定範囲11に包含される複数の小領域110に荷電粒子線EBを照射しつつ各小領域110のパターンを感応基板20の特定範囲21に包含される複数の被転写領域210のいずれかに選択的に投影するパターン転写方法に適用され、(a)感応基板20の被転写領域210のそれぞれに対する荷電粒子線EBの照射時間の適正値と被転写領域210のそれぞれに対する転写準備に必要な時間とに基づいて、感応基板20の特定範囲21を対象としたパターン転写の開始から終了までの所要時間を決定し、(b)決定した前記所要時間内に、感応基板210の特定範囲21の一端21aが転写装置の感応基板側光学的フィールドFW内にある状態から、感応基板20の特定範囲21の他端21bが感応基板側光学的フィールドFW内にある状態まで感応基板20が移動するように、感応基板20の連続移動の速度VWを設定し、(c)転写露光中には、感応基板20に投影されるパターンの像と感応基板20との相対速度が略零となるように、マスク10から感応基板20に導かれる荷電粒子線EBを所定の速度で連続移動の方向に偏向する。
)図5に対応付けて説明すると、請求項の発明は、請求項に記載の荷電粒子線によるパターン転写方法において、マスク10の一つの小領域110のパターンを、感応基板20の特定範囲21に包含される二以上の特定の被転写領域210にそれぞれ投影する。
10)図1に対応付けて説明すると、請求項10の発明は、請求項またはに記載の荷電粒子線によるパターン転写方法において、感応基板20の連続移動中に当該連続移動の速度またはこれに関連した物理量を検出し、検出された値に基づいて荷電粒子線EBの連続移動方向への偏向速度を制御する。
11)請求項11の発明は、感応基板20を所定の方向に連続移動させる駆動手段と、駆動手段による一回の連続移動中に、マスク10の特定範囲11に包含される複数の小領域110に荷電粒子線EBを時系列的に照射しつつ各小領域110のパターンを感応基板20の特定範囲21に包含される複数の被転写領域210のいずれかに選択的に投影する投影手段と、を備えた荷電粒子線転写装置に適用され、感応基板20の複数の被転写領域210のそれぞれに対する荷電粒子線EBの照射時間の適正値と、被転写領域210のそれぞれに対する転写準備に必要な時間とに基づいて、感応基板20の特定範囲21を対象としたパターン転写の開始から終了までの所要時間を決定する転写時間決定手段と、転写時間決定手段が決定した所要時間内に、感応基板20の特定範囲21の一端21aが転写装置の感応基板側光学的フィールドFW内にある状態から、特定範囲21の他端21bが感応基板側光学的フィールドFW内にある状態まで感応基板20が移動するように、駆動手段による感応基板20の連続移動の速度を設定する連続移動速度設定手段と、転写露光中には、感応基板20に投影されるパターンの像と感応基板20との相対速度が略零となるように、マスク10から感応基板20に導かれる荷電粒子線EBを所定の速度で連続移動の方向に偏向する速度差解消手段と、を設けた。
12)請求項12の発明は、請求項11に記載の荷電粒子線転写装置において、速度差解消手段は、感応基板20の連続移動中に当該連続移動の速度又はこれに関連した物理量を検出し、検出された値に基づいて荷電粒子線EBの連続移動方向への偏向速度を制御する。
【0007】
(1)請求項1の発明では、マスク10から感応基板20に導かれる荷電粒子線EBを所定の速度で連続移動方向に偏向して、感応基板20に投影されるパターン像と感応基板20の相対速度を略零とする。すなわち、荷電粒子線EBを偏向することにより、パターン像とそれが転写されるべき感応基板20上の被転写領域210との位置ずれを補正する。
)請求項およびの発明では、マスク10の特定範囲11に包含される二以上の特定の小領域110に分割して形成されたパターンが、感応基板20の一つの非転写領域210に転写されるとともに、マスク10から感応基板20に導かれる荷電粒子線EBを所定の速度で連続移動方向に偏向することによって、マスク10の速度VMのN・M倍の速度Vwを有する感応基板20に投影されるパターン像と感応基板20の相対速度を零とする。
)請求項およびの発明では、マスク10の一つの特定範囲11の転写に要する所要時間内に、マスク10の特定範囲11の一端11aから他端11bまでの全領域がマスク側光学的フィールドFMを通過し、感応基板20の特定範囲21の一端21aから他端21bまでの全領域が感応基板側光学的フィールドFWを通過する。すなわち、マスク10および感応基板20の一回の連続移動により、マスク10の一つの特定範囲11のパターンが感応基板20の対応する一つの特定範囲21に転写される。そのとき、マスク10から感応基板20に導かれる荷電粒子線EBを所定の速度で連続移動方向に偏向して、感応基板20に投影されるパターン像と感応基板20の相対速度を略零とする。
)請求項および11の発明では、感応基板20の一つの特定範囲21の転写に要する所要時間内に、感応基板20の特定範囲21の一端21aから他端21bまでの全領域が感応基板側光学的フィールドFWを通過する。すなわち、感応基板20の一回の連続移動により、感応基板20の一つの特定範囲21へのパターン転写が行われる。そのとき、マスク10から感応基板20に導かれる荷電粒子線EBを所定の速度で連続移動方向に偏向して、感応基板20に投影されるパターン像と感応基板20の相対速度を略零とする。
【0008】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図12を参照して本発明によるパターン転写方法に用いられるマスクと感応基板の概略について説明する。図1は本発明によるマスク10の小領域110と感応基板20の被転写領域210との関係を例示したもので、(a)はマスク10の平面図、(b)は感応基板20の平面図、(c)は(a)のIc部の拡大図、(d)は(b)のId部の拡大図である。マスク10および感応基板20には、特定範囲11、21がそれぞれ4列設けられている。マスク10上の小領域110は例えば荷電粒子線の1ショット領域であり、マスク10を図1(a)の左右方向に一回移動するときに、各特定範囲11内のパターンが感応基板20の対応する特定範囲21に転写される。FMおよびFWはマスク10上および感応基板20上の光学的フィールドをそれぞれ示しており、所定の精度でパターン転写を行うことが可能な範囲であって荷電粒子線光学系の光軸AXを中心として有限の広がりを持つ。光学的フィールドFM、FWよりも外側の領域は転写に使用されない。なお、列数は適宜変更してよい。複数の列が存在する場合、一つの列の転写が終了する毎にマスク10および感応基板20が連続移動方向と直交する方向にステップ駆動されて隣接する特定範囲11、21の列が転写装置の光学的フィールドFM、FWに取り込まれる。図1(a)に矢印YM、YM’で示したように、連続移動方向は一列毎に切換えられる。
【0010】
図1(d)に示した感応基板20の一つの被転写領域210aに転写すべきパターンが、マスク10の一つの特定範囲11に包含される複数の小領域、例えば図1(c)の小領域110a1、110a2に分割して形成される。ここで、特定範囲11は、マスク10の一回の連続移動により露光転写できる範囲である。このような分割は、例えば図10に示した島状のパターンを転写する場合に必要となるが、それ以外の場合にも適宜分割してよい。例えば、一つの小領域110におけるパターン(ビーム透過部)の密度が高くてクーロン効果ボケの生じるおそれがあるとき、その小領域110のパターンを二以上に分割することもある。
【0011】
以上のようにパターンを分割した場合、転写時には小領域110a1、110a2のパターンを同一の被転写領域210aに転写することになる。ここで、感応基板20の一つの特定範囲21がP個の被転写領域210を有し、各被転写領域210のそれぞれのパターンがマスク10上で二つの小領域110に分割して形成されていると仮定した場合、一つの特定範囲11に包含される小領域110の数は2P個である。そして、一つの小領域110のパターンの転写に必要な時間をtsとすれば、感応基板20の一つの特定範囲21のパターン転写に必要な最小時間は2Ptsである。一方、比較例として、図12に示すように一つの被転写領域210に対応した二つの小領域110a1、110a2の一方をマスク10の一つの特定範囲11Aに形成し、小領域110a1、110a2の他方をマスク10の他の特定範囲11Bに形成した場合を考える。この場合でも、感応基板20の一つの特定範囲21がP個の被転写領域210を有し、各被転写領域210のそれぞれのパターンがマスク10上の二つの小領域110に分割して形成されていると仮定すれば、一つの特定範囲21の全体にパターンを転写するのに必要な最小時間は上記と同様に2Ptsである。
【0012】
しかしながら、図1の場合には一つの被転写領域210aに対応する小領域110a1,110a2が一つの特定範囲11に含まれているが、図12の場合には二つの特定範囲11A,11Bになり、転写装置のマスク側光学的フィールドFM内に特定範囲11A,11Bを順に取り込む際に、マスク10,感応基板20の連続移動方向を逆方向に切換えて転写する必要がある。そのため、図12の場合は図1に比べて特定範囲の列数が2倍となり、走査回数も2倍となる。また、マスク10を移動させる装置の立ち上がりや立ち下がり、移動方向の切換え、あるいは連続移動の速度が所定値に達するまでの助走等により、転写の行われない無駄時間が発生する。この無駄時間は、図1に示したものは図12と比べて略1/2になり、従って高スループットが達成される。
【0013】
上述した通り、マスク10上の一つの特定範囲11に含まれる小領域110の数は、感応基板20の一つの特定範囲21に含まれる被転写領域210の数よりも多くなる。図2はマスク10の一例を示す図であり、(a)は小領域110を示す平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図2において、120はマスク10の機械的補強のためのストラットであり、ストラット120と小領域110との間には荷電粒子線遮蔽領域であるスカート130が設けられる。140は荷電粒子線による照明範囲である。このように、マスク10の特定範囲11には、小領域110以外にストラット120や、スカート130等が設けられるため、連続移動方向に関するマスク10の特定範囲11の長さは、感応基板20の特定範囲21の長さに対してパターン像の縮小率1/Mの逆数倍よりも長くなる。
【0014】
図3(a)、(b)に実線で示すように、マスク10の一端11aが転写装置のマスク側光学的フィールドFMに入った状態から、マスク10の他端11bがマスク側光学的フィールドFMに入った状態までマスク10が連続移動する間に、感応基板20もその一端21aが転写装置の感応基板側光学的フィールドFWに入った状態から他端21bが感応基板側光学的フィールドFWに入った状態まで移動すると、特定範囲11内の全ての小領域110に効率良く荷電粒子線を照射できる。従って、転写時のマスク10の連続移動速度VMを、感応基板20の連続移動速度VWのN・M倍(Nは1より大きい実数)とすることは必須である。
【0015】
一方、感応基板20に投影されるパターン像の移動速度Vimageは、縮小率が1/Mであるからマスク10の移動速度VMの1/M倍、すなわちVimage=VM/Mとなり、上述した感応基板20の移動速度VW=VM/(N・M)と一致しない。これを放置すると、両者の速度差によって感応基板20に転写される像がぼける。これを回避するため、連続移動中には、パターン像と感応基板20との相対速度が零となるように、マスク10から感応基板20へ導かれる荷電粒子線を所定の速度で連続移動方向に偏向する。この偏向操作は、応答性に優れた静電偏向器にて行うことが望ましい。もちろん、この相対速度は正確に零である必要はなく、像のボケが許容される範囲での相違はかまわない。また、この範囲でのステップ移動でもかまわない。
【0016】
ここで、連続移動中の偏向速度を決定する方法としては、以下の▲1▼、▲2▼の二通りの方法がある。
▲1▼転写中に、マスク10の連続移動速度VMおよび感応基板20の連続移動速度VWを検出し、それぞれの検出値と像の縮小率1/Mとから偏向速度VWDを下式(1)により決定する。
【数1】
WD=VW−(VM/M) ……(1)
ただし、速度VMは感応基板20に投影された像が感応基板20の連続移動方向に進む方向を正とする。速度VW、VWDは感応基板20の連続移動方向を正とする。なお、連続移動方向の誤差、すなわち速度VM、VWのベクトルがなす角度θをも検出できる場合には下式(2)を用いる。
【数2】
WD=VW−(VM/M)・COSθ ……(2)
速度VM、VWを直接検出せず、速度に関連した物理量として例えばマスク10および感応基板20の変位、加速度を検出し、それらの値から速度を演算してもよい。
【0017】
▲2▼感応基板20に塗布されたレジストの感度、荷電粒子線のビーム電流密度、マスク10の余白(小領域同士の境界の部分等)、転写回数等からマスク10および感応基板20の連続移動速度を算出し、算出値と像の縮小率とから偏向速度を決定する。以下、詳述する。
【0018】
マスク10の一つの特定範囲11の全体に対する荷電粒子線の照射時間(照射対象の小領域を交換する際の照射休止時間を含む)をTMとし、感応基板20の一つの特定範囲21の全体に対するパターン転写時間をTWとしたとき、これらは互いに等しく、TM=TW=Tである。この時間T内に一つの特定範囲11、21を対象としたパターンの転写を終了するようにする。すなわち、マスク10側については、上記の時間T内に、マスク10の一つの特定範囲11の一端11aが転写装置のマスク側光学的フィールドFMにある状態から、特定範囲11の他端11bがマスク側光学的フィールドFMにある状態までマスク10が移動するよう連続移動速度VMを設定する。このときのマスク10の移動量は図3のようになる。
【0019】
図3(a)はマスク10および感応基板20の移動量が最大となる場合を、図3(b)はマスク10および感応基板20の移動量が最小となる場合をそれぞれ示しており、この範囲内で移動量を設定することができる。これらの図から明らかなように、マスク10の特定範囲11の全長をLM、マスク側光学的フィールドFMの連続移動方向の幅をLFM、マスク側小領域の連続移動方向の幅をSMとし、上述した移動量の最大および最小を考慮すれば、上記の所定時間T内に、マスク10は下式(3)で示す距離Laだけ移動すればよい。
【数3】
La=LM+LFM−2SM
〜La=LM−LFM ……(3)
感応基板20についても同様に考えることができ、その特定範囲21の全長をLW、感応基板側光学的フィールドFWの連続移動方向の幅をLFW、感応基板側被転写領域210の連続移動方向の幅をSWとすれば、上記の所定時間T内に感応基板20は下式(4)で示す距離Lbだけ移動すればよい。
【数4】
Lb=LW+LFW−2SW
〜Lb=LW−LFW ……(4)
以上から、連続移動の速度VM、VWは、
【数5】
M=La/T
W=Lb/T ……(5)
となる。
【0020】
ここで、Tは一つの特定範囲11のパターン転写に必要な時間であるから、
【数6】
T=Σts+Σtbs ……(6)
ただし、tsは一つの小領域110に対する荷電粒子線の照射時間の適正値であり、感応基板20に塗布されたレジストの感度をS(μC/cm2)、荷電粒子線のビーム電流密度をA(μA/cm2)とすれば下式(7)で与えられる。
【数7】
s=S/A ……(7)
また、tbsは一つの小領域110についての荷電粒子線の照射を終了した後、次の小領域110に対する荷電粒子線の照射を開始するまでの準備時間である。なお、近接効果の補正等のため、小領域110毎に荷電粒子線の照射時間が異なる場合がある。また、一つの小領域110から次の小領域110へと荷電粒子線の照射対象を交換する際のビーム移動量の大小により準備時間tbsが異なる場合もある。さらに、マルチショットを行えば準備時間tbsの加算回数が増加する。いずれにせよ、tsおよびtbsの値はマスク10のパターンの設計データ等から判別できる。以上のようにして連続移動速度VM、VWを求めたならば、それらの値と縮小率1/Mとから上式(1)に従って偏向速度VWDを算出できる。
【0021】
ただし、設定された偏向速度や連続移動速度に対して実際の速度がずれるおそれがあるため、偏向速度は▲1▼の方法により決定することが望ましい。なお、▲1▼の方法を選択した場合でも、マスク10および感応基板20の連続移動の速度の設定は▲2▼の方法で行う。
【0022】
なお、図1では小領域110a1、110a2を連続移動方向に隣接させたが、例えば図4のように配置してもよい。図4(a)、(b)はそれぞれ図1の(c)、(d)と対応するもので、感応基板20の一つの被転写領域210bのパターンがマスク10上で連続移動方向と直交する方向(図示上下方向)に隣接した一対の小領域110b1、110b2に分割して設けられる。被転写領域210bに対して連続移動方向と直交する方向に隣接する被転写領域210cのパターンは、上記の小領域110b1、110b2の列に対して連続移動方向に隣接する列内に位置する小領域110c1、110c2にそれぞれ分割して設けられる。
【0023】
また、図1および図4では、マスク10の特定範囲11に含まれる二つの小領域に形成されたパターンを、感応基板20の特定範囲21に含まれる一つの被転写領域に転写する場合について説明したが、本発明は、マスク10の特定範囲11に含まれる一つの小領域のパターンを、感応基板20の特定範囲21に含まれる複数の被転写領域に転写する場合についても適用することができ、図5にその一例を示す。図5(a),(b)はそれぞれ図1(a),(b)と対応する図で、感応基板20の被転写領域210a1,210a2には、マスク10の小領域110aに形成されたパターンが転写される。なお、図5(b)では感応基板20の連続移動方向(Yw方向)に並んだ二つの被転写領域に転写されたが、連続移動方向と直交する方向に並んだ被転写領域に転写される場合であっても同様に適用できる。これらの場合にも、マスク10および感応基板20の連続移動方向の切換えの回数は図1,3,4に示した場合と同一であるため、同様の効果(すなわち、高スループットの達成)を得ることができる。
【0024】
また、小領域110のパターンを複数の被転写領域210に対応させて用いるため、小領域110を特定の一つの被転写領域210に対応させたマスクに比べて、マスクのサイズを小さくすることができるとともに製作も容易となる。さらに、マスクステージの移動速度も小さくすることができるため、装置製作のコストを低減できる。また、このようにしてマスク10の小領域110の数が極端に少なくなってマスク側光学的フィールドFM内にマスク10が納まるような場合には、マスク10を移動させることなく転写が行える。この場合、転写の際にはマスクステージは停止したままで、感応基板側のステージのみを連続移動させる。なお、異なる特定範囲11に移動する際には、マスクステージを連続移動方向と直交する方向にステップ移動させる。
【0025】
図6は本発明の一実施の形態に係る電子線縮小転写装置の概略を示す図である。なお、図において光学系の光軸AXと平行な方向にz軸を、z軸と直交する面内で互いに直交する二つの方向にx軸およびy軸をとってある。x軸方向はマスク10やウエハ20A(図1〜図5の感応基板20に相当)の連続移動方向である。図6において31は電子銃であり、そこから放出される電子線EBはコンデンサレンズ32、33で集束されて第1アパーチャー34により断面矩形状のビームに整形される。整形後の電子線EBはコンデンサレンズ35により光軸AXと平行なビームに調整されて二段の偏向器36A、36Bで所定量偏向され、マスクステージ37に装着されたマスク10の所定領域に入射する。偏向器36Aは、光軸AXと直交する特定方向への偏向磁場を発生する二組の偏向コイルを、それぞれの偏向方向が互いに異なるようにして組合わせたものである。偏向器36Aの各組の偏向コイルに供給する電流値を調整することで、電子線EBをz軸と直交する面内の任意の方向に偏向可能である。偏向器36Bについても同様である。マスクステージ37は、不図示のアクチュエータによりマスク10を図中のx軸方向およびy軸方向にそれぞれ移動させる。マスク10は、図1および図3で説明したように、一列以上の特定範囲11と、それに含まれる複数の小領域110とを有する。小領域110の少なくとも一部には、ウエハ20Aの一つの被転写領域210に転写すべきパターンが分割して形成される。
【0026】
マスク10を透過した電子線EBは二段の投影レンズ38、39を経てウエハステージ40に装着された感応基板としてのウエハ20Aの所定位置に入射する。投影レンズ38、39は縮小光学系として構成され、その縮小率は例えば1/4に設定される。ウエハステージ40は、ウエハ20Aをx軸およびy軸方向に移動させる。マスクステージ37とウエハステージ40との間には、ウエハ20Aに対する電子線の入射位置を調整する二段の偏向器41A、41Bが設けられる。偏向器41A、41Bの概略は偏向器36A、36Bと同一である。投影レンズ38、39による電子線のクロスオーバCOの近傍には、マスク10によって所定量以上に散乱された電子線のウエハ20Aへの入射を阻止する第2アパーチャ42が設けられる。また、第2アパーチャ42とウエハステージ40との間には静電偏向器43が設けられる。静電偏向器43は、光軸AXをx軸方向に挟む一対の電極を有し、該一対の電極間に電位差を生じさせてマスク10およびウエハ20Aの連続移動方向であるx軸方向に電子線EBを偏向する。なお、図では便宜的にy軸方向に対向するよう電極を描いている。44はマスクステージ37のx軸方向およびy軸方向の位置を検出するレーザ測長器、45はウエハステージ40のx軸方向およびy軸方向の位置を検出するレーザ測長器である。これらの測長器44、45が検出した情報は制御装置50に入力される。
【0027】
制御装置50には、コンデンサレンズ32、33、35の制御電源51、偏向器36A、36Bに対する制御電源52、偏向器41A、41Bに対する制御電源53、投影レンズ38、39に対する制御電源54、静電偏向器43に対する制御電源55がそれぞれ接続される。各制御電源51〜54の出力電流および制御電源55の出力電圧は制御装置50にて制御される。制御装置50は、マスクステージ37およびウエハステージ40の動作も制御する。56は制御装置50に対する記憶装置である。転写に先立つ準備段階では、転写時の各種の制御に必要な転写データが入力装置57から制御装置55に入力されて記憶装置56に格納される。この転写データには、上述した(1)〜(7)式の演算に必要な値として、縮小率1/M、マスク10やウエハ20Aの移動距離La、Lb、小領域110毎の電子線の照射時間ts、準備時間tbs、レジスト感度S、ビーム電流密度Aが含まれる。また、マスク10の各小領域110とウエハ20Aの被転写領域210との対応関係、すなわち、各小領域110のパターンをウエハ20Aのどの被転写領域210にそれぞれ転写すべきかに関する情報も転写データとして予め与えられる。
【0028】
転写データが記憶装置56に格納されると、制御装置50は図7に示す手順に従って転写中の連続移動速度VM、VWを演算する。この処理は上述した(5)、(6)式を用いるもので、ステップSP1で転写データを読み取り、ステップSP2で(6)式から一回の連続移動における転写時間Tを求める。続くステップSP3で(5)式により連続移動の速度VM、VWを演算し、ステップSP4で速度VM、VWを記憶して処理を終了する。なお、以上の処理を転写装置とは別の装置で行い、その結果を転写装置に与えるようにしてもよい。
【0029】
オペレータの操作等により制御装置50に対して転写開始が指示されると、制御装置50は転写データに従って転写を開始する。この場合、マスク10およびウエハ20Aがy軸方向互いに逆向きに速度VM、VWで連続移動するよう、マスクステージ37およびウエハステージ40の動作が制御される。マスク10およびウエハ20Aに複数列の特定範囲11、21が設けられている場合には、一回の連続移動が終了する毎に、マスクステージ37およびウエハステージ40が連続移動方向と直交するy軸方向にステップ駆動されて次の転写対象の特定範囲11、21がマスク側光学的フィールドおよびウエハ側光学的フィールドに取り込まれる。一回の連続移動の間には、転写対象の特定範囲11に包含される複数の小領域110に対して所定の順序で電子線EBが照射され、各小領域110を透過した電子線がウエハ20Aの所定位置へと導かれる。このとき、マスク10に対する電子線EBの照射位置は偏向器36A、36Bにて調整され、ウエハ20Aに対するパターン転写位置は偏向器41A、41Bにて調整される。さらに、転写中に、パターン像とウエハ20Aとに速度差が生じないよう、図8に示す偏向速度決定処理が適当な周期で割込み実行される。
【0030】
図8の処理では、まずステップSP11にてレーザ測長器44、45の検出したステージ位置を微分してマスク10およびウエハ20Aの実際の連続移動速度(以下、実速度)VMa、VWaを検出する。なお、測長器44、45はいずれもx軸およびy軸方向の双方の位置を検出するから、実速度VMa、VWaのx−y平面内における方向の誤差も特定される。続くステップSP12では、上式(2)に実速度VMa、VWaおよび方向誤差θを代入して偏向速度VWDを求める。そして、算出された偏向速度VWDにて電子線EBが連続移動方向に偏向されるように、ステップSP13で静電偏向器43の電圧を設定し、以下ステップSP11に戻って同様の処理を繰り返す。なお、図8の処理は、それ専用の制御回路によって常時実行してもよい。静電偏向器43の電圧制御は、アナログ方式とするか、あるいは十分に細かいインクリメントのデジタル方式とする。
【0031】
なお、以上の形態では、レーザ測長器44、45の検出した位置情報に基づいて連続移動の速度を求めたが、マスク10やウエハ20Aの速度を直接検出してもよく、マスク10やウエハ20Aの加速度を積分してもよい。マスク10やウエハ20Aの連続移動速度の誤差が十分に小さい場合には図7の処理において上記(1)式から偏向速度を決定し、図8の処理を省略してもよい。
【0032】
また、上述した装置では、第1アパーチャー34により矩形状に成形された電子線EBで、図2(a)に示すように小領域110を含む照射範囲140が照射されるが、図9に示すように細く絞ったスポットビーム(ガウス分布型ビーム)を連続走査して小領域110のパターンを転写するようにしてもよい。図9においてSBはスポットビームであり、マスク10をYM’方向に連続移動させつつスポットビームSBをYM’方向と直交する方向に偏向して経路Bのように走査することにより、照射範囲140の全体を露光する。
【0033】
発明の実施の形態と請求項との対応において、マスクステージ37およびウエハステージ40が駆動手段を、電子銃31、コンデンサレンズ32、33、35、第1アパーチャ34、偏向器36A、36B、偏向器41A、41B、投影レンズ38、39、第2アパーチャ42が投影手段を、制御装置50が転写時間決定手段および連続移動速度設定手段を、静電偏向器43、レーザ測長器44、45および制御装置50が速度差解消手段を、それぞれ構成する。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、感応基板に投影されるパターンの像と感応基板との相対速度が零となるよう連続移動中に荷電粒子線を偏向するので、ボケのない高精度の転写を行える。
請求項12の発明によれば、ボケのない高精度の転写かつ高スループットの転写を行うことができる。
特に、請求項の発明では、マスクの一つの小領域に設けられたパターンを感応基板の同一特定範囲に含まれる複数の被転写領域に転写するため、小領域の数を被転写領域の数より少なくすることが可能となり、マスクをより小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたマスクおよび感応基板の一例を示す図で、(a)はマスクの平面図、(b)は感応基板の平面図、(c)は(a)のIc部の拡大図、(d)は(b)のId部の拡大図。
【図2】マスクの一例を示す図であり、(a)は小領域の平面図、(b)は(a)のA−A断面図。
【図3】本発明においてマスクおよび感応基板を連続移動させる様子を示す図で、(a)はマスクおよび感応基板の移動量を最大に設定した場合を、(b)はマスクおよび感応基板の移動量を最小に設定した場合をそれぞれ示す図。
【図4】図1の変形例を示す図。
【図5】マスクおよび感応基板の他の変形例を示す図。
【図6】本発明の一実施の形態に係る転写装置の概略を示す図。
【図7】図6の制御装置にて実行される連続移動速度の決定処理を示すフローチャート。
【図8】図6の制御装置にて実行される偏向速度の決定処理を示すフローチャート。
【図9】スポットビームによる走査を説明する図。
【図10】マスクに島状パターンを設ける場合の問題点を説明するための図。
【図11】島状パターンを二分割してマスクに設けた例を示す図。
【図12】本発明に対する比較例を示す図。
【符号の説明】
10 マスク
11 マスクの特定範囲
20 感応基板
20A 感応基板の一例としてのウエハ
21 感応基板の特定範囲
110 マスクの小領域
210 感応基板の小領域

Claims (12)

  1. マスクおよび感応基板をそれぞれ一回以上連続移動させ、一回の連続移動で、前記マスクの特定範囲に包含される複数の小領域に荷電粒子線を時系列的に照射しつつ各小領域のパターンを前記感応基板の特定範囲に包含される複数の被転写領域のいずれかに選択的に投影し、前記感応基板の前記連続移動の速度と前記マスクの前記連続移動の速度との比と、前記マスクから前記感応基板へのパターン投影の縮小率とが異なるパターン転写方法において、
    転写露光中には、前記感応基板に投影される前記パターンの像と前記感応基板との相対速度が零となるように、前記感応基板およびマスクの連続移動の速度と前記縮小率とに基づいて前記マスクから前記感応基板に導かれる荷電粒子線を所定の速度で前記連続移動の方向に偏向することを特徴とする荷電粒子線によるパターン転写方法。
  2. マスクおよび感応基板をそれぞれ一回以上連続移動させ、一回の連続移動で、前記マスクの特定範囲に包含される複数の小領域に荷電粒子線を時系列的に照射しつつ各小領域のパターンを前記感応基板の特定範囲に包含される複数の被転写領域のいずれかに選択的に投影するパターン転写方法において、
    (a)前記感応基板の一つの被転写領域に転写すべきパターンを、前記マスクの前記特定範囲に包含される二以上の特定の小領域に分割して形成し、
    (b)前記マスクから前記感応基板へのパターンの縮小率を1/Mとしたときに、前記マスクの前記連続移動の速度を前記感応基板の前記連続移動の速度に対してN・M倍(但し、係数Nは1より大きい実数)に設定し、
    (c)転写露光中には、前記感応基板に投影される前記パターンの像と前記感応基板との相対速度が零となるように、前記マスクから前記感応基板に導かれる荷電粒子線を所定の速度で前記連続移動の方向に偏向する、
    ことを特徴とする荷電粒子線によるパターン転写方法。
  3. 請求項2に記載の荷電粒子線によるパターン転写方法において、
    前記マスクと前記感応基板との間に配置された静電偏向器により、前記荷電粒子線を前記連続移動の方向へ偏向することを特徴とする荷電粒子線によるパターン転写方法。
  4. マスクおよび感応基板をそれぞれ一回以上連続移動させ、一回の連続移動で、前記マスクの特定範囲に包含される複数の小領域に荷電粒子線を時系列的に照射しつつ各小領域のパターンを前記感応基板の特定範囲に包含される複数の被転写領域のいずれかに選択的に投影するパターン転写方法において、
    (a)前記マスクの前記複数の小領域のそれぞれに対する荷電粒子線の照射時間の適正値と、前記小領域のそれぞれに対する転写準備に必要な時間とに基づいて、前記マスクの前記特定範囲を対象としたパターン転写の開始から終了までの所要時間を決定し、
    (b)決定した前記所要時間内に、前記マスクの前記特定範囲の一端が転写装置のマスク側光学的フィールド内にある状態から前記マスクの前記特定範囲の他端が前記マスク側光学的フィールド内にある状態まで前記マスクが移動し、かつ、前記感応基板の前記特定範囲の一端が転写装置の感応基板側光学的フィールド内にある状態から、前記感応基板の前記特定範囲の他端が前記感応基板側光学的フィールド内にある状態まで前記感応基板が移動するように、前記マスクおよび前記感応基板の前記連続移動の速度を設定し、
    (c)転写露光中には、前記感応基板に投影される前記パターンの像と前記感応基板との相対速度が零となるように、前記マスクから前記感応基板に導かれる荷電粒子線を所定の速度で前記連続移動の方向に偏向する、
    ことを特徴とする荷電粒子線によるパターン転写方法。
  5. 請求項2または4に記載の荷電粒子線によるパターン転写方法において、
    前記マスクおよび前記感応基板の連続移動中に当該連続移動の速度又はこれに関連した物理量を検出し、検出された値に基づいて前記荷電粒子線の前記連続移動方向への偏向速度を制御することを特徴とする荷電粒子線によるパターン転写方法。
  6. マスクおよび感応基板を所定の方向に連続移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段による一回の連続移動中に、前記マスクの特定範囲に包含される複数の小領域に荷電粒子線を時系列的に照射しつつ各小領域のパターンを前記感応基板の特定範囲に包含される複数の被転写領域のいずれかに選択的に投影する投影手段とを備えた荷電粒子線転写装置において、
    前記マスクの前記複数の小領域のそれぞれに対する荷電粒子線の照射時間の適正値と、前記小領域のそれぞれに対する転写準備に必要な時間とに基づいて、前記マスクの前記特定範囲を対象としたパターン転写の開始から終了までの所要時間を決定する転写時間決定手段と、
    前記転写時間決定手段が決定した前記所要時間内に、前記マスクの前記特定範囲の一端が転写装置のマスク側光学的フィールド内にある状態から前記マスクの前記特定範囲の他端が前記マスク側光学的フィールド内にある状態まで前記マスクが移動し、かつ、前記感応基板の前記特定範囲の一端が転写装置の感応基板側光学的フィールド内にある状態から、前記感応基板の前記特定範囲の他端が前記感応基板側光学的フィールド内にある状態まで前記感応基板が移動するように、前記駆動手段による前記マスクおよび前記感応基板の前記連続移動の速度を設定する連続移動速度設定手段と、
    転写露光中には、前記感応基板に投影される前記パターンの像と前記感応基板との相対速度が零となるように、前記マスクから前記感応基板に導かれる荷電粒子線を所定の速度で前記連続移動の方向に偏向する速度差解消手段と、
    を備えることを特徴とする荷電粒子線転写装置。
  7. 請求項6に記載の荷電粒子線転写装置において、
    前記速度差解消手段は、前記マスクおよび前記感応基板の連続移動中に当該連続移動の速度又はこれに関連した物理量を検出し、検出された値に基づいて前記荷電粒子線の前記連続移動方向への偏向速度を制御することを特徴とする荷電粒子線転写装置。
  8. 感応基板を一回以上連続移動させ、一回の連続移動で、マスクの特定範囲に包含される複数の小領域に荷電粒子線を照射しつつ各小領域のパターンを前記感応基板の特定範囲に包含される複数の被転写領域のいずれかに選択的に投影するパターン転写方法において、
    (a)前記感応基板の前記被転写領域のそれぞれに対する荷電粒子線の照射時間の適正値と前記被転写領域のそれぞれに対する転写準備に必要な時間とに基づいて、前記感応基板の前記特定範囲を対象としたパターン転写の開始から終了までの所要時間を決定し、
    (b)決定した前記所要時間内に、前記感応基板の前記特定範囲の一端が転写装置の感応基板側光学的フィールド内にある状態から、前記感応基板の前記特定範囲の他端が前記感応基板側光学的フィールド内にある状態まで前記感応基板が移動するように、前記感応基板の前記連続移動の速度を設定し、
    (c)転写露光中には、前記感応基板に投影される前記パターンの像と前記感応基板との相対速度が零となるように、前記マスクから前記感応基板に導かれる荷電粒子線を所定の速度で前記連続移動の方向に偏向する、
    ことを特徴とする荷電粒子線によるパターン転写方法。
  9. 請求項8に記載の荷電粒子線によるパターン転写方法において、
    前記マスクの一つの小領域のパターンを、前記感応基板の前記特定範囲に包含される二以上の特定の被転写領域にそれぞれ投影することを特徴とする荷電粒子線によるパターン転写方法。
  10. 請求項8または9に記載の荷電粒子線によるパターン転写方法において、
    前記感応基板の連続移動中に当該連続移動の速度またはこれに関連した物理量を検出し、検出された値に基づいて前記荷電粒子線の前記連続移動方向への偏向速度を制御することを特徴とする荷電粒子線によるパターン転写方法。
  11. 感応基板を所定の方向に連続移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段による一回の連続移動中に、前記マスクの特定範囲に包含される複数の小領域に荷電粒子線を時系列的に照射しつつ各小領域のパターンを前記感応基板の特定範囲 に包含される複数の被転写領域のいずれかに選択的に投影する投影手段と、を備えた荷電粒子線転写装置において、
    前記感応基板の前記複数の被転写領域のそれぞれに対する荷電粒子線の照射時間の適正値と、前記被転写領域のそれぞれに対する転写準備に必要な時間とに基づいて、前記感応基板の前記特定範囲を対象としたパターン転写の開始から終了までの所要時間を決定する転写時間決定手段と、
    前記転写時間決定手段が決定した前記所要時間内に、前記感応基板の前記特定範囲の一端が転写装置の感応基板側光学的フィールド内にある状態から、前記感応基板の前記特定範囲の他端が前記感応基板側光学的フィールド内にある状態まで前記感応基板が移動するように、前記駆動手段による前記感応基板の前記連続移動の速度を設定する連続移動速度設定手段と、
    転写露光中には、前記感応基板に投影される前記パターンの像と前記感応基板との相対速度が零となるように、前記マスクから前記感応基板に導かれる荷電粒子線を所定の速度で前記連続移動の方向に偏向する速度差解消手段と、
    を備えることを特徴とする荷電粒子線転写装置。
  12. 請求項11に記載の荷電粒子線転写装置において、
    前記速度差解消手段は、前記感応基板の連続移動中に当該連続移動の速度又はこれに関連した物理量を検出し、検出された値に基づいて前記荷電粒子線の前記連続移動方向への偏向速度を制御することを特徴とする荷電粒子線転写装置。
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