JP3601630B2 - 荷電粒子線転写方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体集積回路等を製造するためのリソグラフィー工程等で使用される荷電粒子線転写方法に関し、詳しくは電子線やイオンビーム等の荷電粒子線の照射によりマスク上のパターンを分割転写方式で感応基板上に転写する荷電粒子線転写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、転写パターンの解像度の向上とスループット(生産性)の向上との両立を可能とした荷電粒子線転写装置の検討が進められている。このような転写装置としては、1ダイ(1枚のウエハに形成される多数の集積回路の1個分に相当する。)又は複数ダイ分のパターンをマスクから感応基板へ一括して転写する一括転写方式の装置が従来より検討されていた。ところが、一括転写方式は、転写の原版となるマスクの製作が困難で、且つ1ダイ分以上の大きな光学フィールド内で荷電粒子光学系(以下、単に「光学系」と呼ぶ)の収差を所定値以下に収めることが難しい。そこで、最近では感応基板に転写すべきパターンを1ダイに相当する大きさよりも小さい複数の小領域に分割し、各小領域毎に分割してパターンを転写する分割転写方式の装置が検討されている。
【0003】
図13は、従来の分割転写方式の電子線縮小転写装置の一例を示し、この図13において、不図示の電子線源から射出されて断面が正方形状に整形された電子線EBが、不図示の偏向器により光学系の光軸AXから所定の距離δだけ偏向せしめられてマスク2に設けられた複数の小領域2aの一つに導かれる。ここで、小領域2aは、ウエハ5に転写すべきパターン形状に対応する電子線の透過部が設けられた部分である。各々の小領域2aは、電子線を遮断しあるいは拡散する境界領域2bによって互いに区分されている。小領域2aを通過した電子線EBは、不図示の第1投影レンズを経て一度クロスオーバ(電子線源の像)COを結んだ後、不図示の第2投影レンズを経て感応基板としての電子線レジストが塗布されたウエハ5上の1つの小転写領域5bに集束される。これによって、その小領域2aに形成された電子線の透過部に対応したパターンの像が、その小転写領域5bに所定の縮小率(例えば1/4)で投影される。なお、光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で小領域2aの直交する2辺に平行にX軸、Y軸を取っている。
【0004】
転写時には、小領域2aを単位として電子線EBの照射が繰り返され、各小領域2aの電子線透過部に対応するパターンの縮小像がウエハ5上の異なる小転写領域5bに順次転写される。ウエハ5に対するパターン像の転写位置は、マスク2とウエハ5との間の光路中に設けられた不図示の偏向器により、各小領域2aに対応する小転写領域5bが互いに接するように調整される。即ち、小領域2aを通過した電子線EBを不図示の第1投影レンズ及び第2投影レンズを介してウエハ5上に集束させるだけでは、マスク2の小領域2aのみならず境界領域2bの像までも所定の縮小率で転写され、境界領域2bに相当する無露光領域が各小転写領域5bの間に生じる。そのため、境界領域2bの幅に相当する分だけパターン像の転写位置をずらしている。1枚のマスク2に形成された全ての小領域2aに対応するパターン像がウエハ5上に転写されると、ウエハ5上の1ダイ分の転写領域5aへのパターンの転写が終了する。この際、各小領域毎に被転写面上に結像される小領域の像の焦点位置やフィールドの歪み等の収差等を補正しながら転写を行う。これにより、一括転写方式に比べて光学的に広い領域に亘って解像度及び精度の良好な転写を行うことができる。
【0005】
なお、特開平5−36593号公報には、メモリセルのような繰り返しパターンに対応する開口部をマスクに形成し、かかる開口部の像をウエハ上の複数位置に繰り返し転写する方法が開示されている。斯かる方法は、繰り返しパターン以外のパターンをマスク単独で発生させることなく可変整形絞りにより発生させている点で、感応基板に形成すべきパターンをマスクに分割して設け、全てのパターン像をマスク単独で発生させることを前提とした本願発明の転写方法とは異なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の分割転写方式では、マスク2の小領域2aとウエハ5の小転写領域5bとを1:1に対応させている。例えば、図14(b)に示すようにウエハ5上の1ダイ分の転写領域5aを100個の小転写領域5bに分割して転写する場合、図14(a)に示すように、マスク2には小転写領域5bの分割数と同数の100個の小領域2aが設けられる。マスク2からウエハ5へはパターンが縮小して転写されるため、単一の小領域2aの大きさは、それに対応する単一の小転写領域5bの大きさに対して縮小率の逆数倍だけ大きい。加えてマスク2には小領域2aのみならず境界領域2bも設けられる。従って、図14に示すように、マスク2の小領域2aが設けられる範囲(以下、「パターン領域」と呼ぶ。)2Pの大きさは、ウエハ5側の全ての小転写領域5aに対応するマスク2上の小領域の合計面積よりも常に大きい。なお、図示例ではパターン領域2P及び転写領域5aが1ダイ分に相当するとみなしたが、常に1ダイ分に等しいとは限らない。
【0007】
ところで、電子線転写装置では、光学系の収差のために電子線の照射位置が光学系の光軸AXから離れるほど、換言すれば図13に示す偏向量δが大きくなるほど解像度等の光学的誤差が大きくなる。マスク側及びウエハ側で光学的誤差が許容範囲に収まる範囲を考えたとき、両範囲は何れもマスク面及びウエハ面上で光学系の光軸AXを中心とする円形の領域として与えられる。以下では、マスク側で光学的誤差が許容範囲に収まる範囲を「マスク側光学的フィールド」、ウエハ側で光学的誤差が許容範囲に収まる範囲を「感応基板側光学的フィールド」と呼ぶ。上述の図13では、マスク2及びウエハ5を何れも静止させた状態で全ての小領域2aのパターンをウエハ5に所定の精度で転写するためには、マスク2のパターン領域2Pが円形のマスク側光学的フィールドCm内に、ウエハ5の1つの転写領域5aが円形の感応基板側光学的フィールドCw内にそれぞれ入っている必要がある。
【0008】
ここで、縮小転写の場合には、マスク側光学的フィールドCmは感応基板側光学的フィールドCwよりも相当に大きいから、結局、マスク2のパターン領域2Pやそれに対応するマスク5側の転写領域5aの大きさは転写装置のマスク側光学的フィールドCmの大きさによって制限される。換言すれば、ウエハ側では、光学的フィールドに十分に余裕があるにも拘わらず、それよりも小さい限られた範囲にしかパターンを転写できないことになる。従って、ウエハ5の複数の転写領域5aが転写装置の感応基板側光学的フィールドCwに一度に入っていたとしても、感応基板側光学的フィールドよりも狭い限られた範囲にそれぞれの転写領域5aを順次繰り出す動作が必要となり、ウエハ5を移動させるステージの駆動時間が全工程に占める割合が長くなってスループットが低下する。特にステージを折り返すとき(駆動方向を変換するとき)のオーバーヘッド時間が累積されると無駄時間が膨らみ、スループットが大きく低下する。
【0009】
そこで、このようなスループットの低下を防止するためには、マスク上の複数の小領域で同一のパターンを有する複数の小領域については1つの小領域に集約し、その集約された小領域のパターンをウエハ上の対応する複数の小転写領域に繰り返して転写する方式が考えられる。そのように共通のパターンが集約されたマスクを「圧縮されたマスク」と呼ぶ。
【0010】
特に、例えばダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)のように共通な回路パターンの多いパターンを転写する場合、そのような圧縮されたマスクを使用して分割転写方式で転写を行うことによって、マスクを1桁以上小さくすることができる。また、転写する際、マスクを搭載したステージを高速で移動する必要もなくなる。しかしながら、そのように圧縮されたマスクを使用する場合、マスク上の各小領域のパターンの配列、及び転写の順序を考慮しないと、例えばマスク上の1つの小領域から次の小領域に移動する際の偏向器による移動量(偏向移動量)が大きな距離となる場合が生ずる。このように連続して転写を行う小領域間での偏向移動量が大きくなると、偏向器の整定時間を長く必要として、結果としてスループットが低下するという不都合がある。
【0011】
次に、DRAMのメモリセルの部分のパターンはかなり大きな範囲で繰り返し性がある。このような場合に圧縮されたマスクを使用すると、マスク上の1つの小領域のパターンが何度も繰り返してウエハ上の異なる多くの小転写領域へ転写されることとなる。しかし、この際にマスク上の1つの小領域を長時間荷電粒子線で照射することになって、この小領域の温度が上昇し、マスク基板の熱膨張によりその小領域内のパターンの位置精度が低下してしまうという不都合がある。
【0012】
これに関して、マスク上の1つの小領域、又はウエハ上の1つの小転写領域への荷電粒子線の照射量が多い場合、荷電粒子線の照射によるそれらの温度上昇を抑制するため、例えばその1つの小領域と同一のパターンを隣接する複数の小領域に共通に形成し、これら隣接する複数の小領域を周期的に複数回照射する方法も考えられる。しかしながら、このように複数の小領域を周期的に複数回照射すると、偏向器の整定時間が小領域の個数に比例して増加するためスループットの低下を招くという不都合がある。特に、偏向器として電磁偏向器を用いた場合には長い整定時間が必要であるため、全体としての整定時間が長くなる。なお、通常大偏向を行う際には、収差低減のため静電偏向器ではなく電磁偏向器が用いられるため、マスク上の全部の小領域について静電偏向器を用いるのは精度上で問題がある。
【0013】
また、マスクを容易に作製するためには、マスク上の小領域2aを隔てる境界領域2bは規則正しく格子状に形成する必要がある。更に、マスク上の各小領域への荷電粒子線の照射面積は一定であるので、1つのマスク内で小領域の大きさを変化させると、各小領域内のパターンの全面を照射できなかったり、隣接する小領域を同時に照射してしまったりする恐れがある。しかしながら、ウエハ上でのパターンの繰り返しピッチは必ずしも一定ではなく、例えば繰り返しピッチの異なる複数種類のパターンの原版をそれぞれ同じ大きさの異なる小領域に集約しようとしても困難な場合がある。
【0014】
更に、電子ビームやイオンビーム等の荷電粒子線を用いる転写の場合、荷電粒子同士の反発により所謂クーロン効果ぼけが発生して、転写像がぼけるという現象があり、これが転写の際の電流密度を制限している。そのため、マスク上の多数の小領域の内で最もウエハ面上での照射量の多い小領域を基準にして、ウエハへの転写時の電流密度を制限しなければならない。すると、電流的にかなり余裕のある小領域が多くなり、全体的にみると照射時間が長くなって、スループットが高められないという不都合がある。
【0015】
本発明は斯かる点に鑑み、圧縮されたマスクを使用して分割転写方式で転写を行う際に、マスク上で連続して転写を行う小領域の間隔を短かくしてスループットを向上できる荷電粒子線転写方法を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、圧縮されたマスクを使用して分割転写方式で転写を行う際に、マスク上で特定の小領域のみに長時間荷電粒子線が照射されることを防止して、転写されるパターンの位置精度を高精度に維持できる荷電粒子線転写方法を提供することを第2の目的とする。
【0016】
また、本発明は、分割転写方式で転写を行う際に、マスク上で隣接する複数の小領域のパターンを周期的に転写する際の荷電粒子線の偏向を高速に行うことができると共に、離れた小領域間での荷電粒子線の偏向を高精度に行うことができる荷電粒子線転写方法を提供することを第3の目的とする。
更に、本発明は、圧縮されたマスクを使用して分割転写方式で転写を行う際に、感応基板上で繰り返しピッチの異なる複数種類の周期的なパターンに対しても、マスク上の共通の小領域を用いてパターンを圧縮して転写を行うことができる荷電粒子線転写方法を提供することを第4の目的とする。
【0017】
更に、本発明は、分割転写方式で転写を行う際に、マスク上の複数の小領域中で特に荷電粒子線の照射量が多くなる小領域を無くして、スループットをあまり低下させることなくクーロン効果によるぼけを回避できる荷電粒子線転写方法を提供することを第5の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明による第1の荷電粒子線転写方法は、例えば図2に示すように、感応基板(60)の特定範囲(60Q)に転写すべきパターンを、少なくともその一部はマスク(50)上で互いに離間する複数の小領域(SF1,1,SF1,2,…)に分割して形成し、それら小領域を照射単位としてマスク(50)への荷電粒子線の照射を行い、そのときそれら小領域の少なくとも一部(SF1,2)は複数回照射を行い、この照射により感応基板(50)上では異なる複数の小転写領域(PF1,2,PF1,4)にそれぞれパターンを転写すると共に、それら小領域に対応する小転写領域(PF1,1,PF1,2,…)が感応基板(60)上で互いに接するように感応基板(60)へのパターン転写位置を調整して感応基板(60)上の特定範囲(60Q)に所定のパターンを転写する荷電粒子線転写方法に関する。
【0019】
そして、本発明は、例えば図3〜図5に示すように、そのマスク上の限られた範囲(51P)内で1列又は複数列(1行又は複数行の場合も含む、以下同様))を単位として考えたとき1方向(Y方向)に配列された小領域(P1,1 〜P1,18,P2,1 〜P2,18;P3,8 〜P3,11)に荷電粒子線を順次照射したとき、その感応基板上ではそのマスク上でのそれら小領域の配列方向と同じ方向へ1列又は複数列の小転写領域(Q1,1 〜Q1,18)に順次転写する方法と、それら小領域の配列方向に直交する方向へ1列又は複数列の小転写領域(Q2,18〜Q5,18)に順次転写する方法と、を含むものである。
【0020】
斯かる本発明によれば、感応基板上に例えば、図3(b)に示すような繰り返し性の無い周辺回路62、及び繰り返し性のあるメモリセル63A,63Bよりなる回路ブロック61Aのパターンを転写する場合、図5の感応基板上で縦方向(これをY方向とする)へ配列される周辺回路用の小転写領域Q1,1 〜Q1,18に対応する原版パターンは、図4のマスク上で例えば2列を単位としてY方向に配列された小領域P1,1 〜P1,18,P2,1 〜P2,18に形成する。また、感応基板上で横方向(これをX方向とする)へ配列される周辺回路用の小転写領域Q2,18〜Q5,18の原版パターンは、マスク上で例えば1列を単位としたY方向に配列された小領域P3,18〜P3,11に配列する。そして、転写の順序は、マスク上では軌跡55の順序で行い、感応基板上では軌跡64の順序で行う。従って、マスク上の荷電粒子線の偏向の動きと感応基板上での荷電粒子線の偏向の動きとは異なる。こうすることにより、マスク上でも感応基板上でも隣接した小領域、又は小転写領域への偏向移動が大部分となり、小領域が圧縮されたマスクを用いた転写露光方式においても、偏向器の整定時間をさほど長くすることなく転写露光することができる。
【0021】
また、本発明の第2の荷電粒子線転写方法は、例えば図2に示すように、感応基板(60)の特定範囲(60Q)に転写すべきパターンを、少なくともその一部はマスク(50)上で互いに離間する複数の小領域(SF1,1,SF1,2,…)に分割して形成し、それら小領域を照射単位としてマスク(50)への荷電粒子線の照射を繰り返すと共に、それら複数の小領域に対応する感応基板(60)上の複数の小転写領域(PF1,1,PF1,2,…)が感応基板(60)上で互いに接するようにその感応基板へのパターン転写位置を調整して、その感応基板上の特定範囲(60Q)に所定のパターンを転写する荷電粒子線転写方法に関する。
【0022】
そして、本発明では、例えば図4及び図5に示すように、そのマスク上の限られた範囲内に配列された複数の小領域(P3,10〜P6,10,P6,9 〜P3,9)を荷電粒子線で順次周期的に複数回照射したとき、その感応基板上ではその限られた範囲内の小領域の個数よりも多い複数の小転写領域(Q2,17,…,Q5,17〜Q2,2,…,Q5,2)に順次パターンを転写するようにしたものである。
【0023】
斯かる本発明によれば、マスク上の1つの小領域を感応基板上の複数の小転写領域へ転写する場合、通常はマスク上のその小領域を長時間荷電粒子線で照射することになる。それを避けるため、図4に示すように、マスク上には1つではなく複数の同一パターンの小領域(P3,10,P5,10,P6,9,P4,9)を作りつけておき、これを周期的に繰り返し用いる。こうすることにより、各小領域の温度は照射により一時的に上昇するが、次に照射するまでには熱が拡散しており、1回照射したときの小領域の上昇温度と殆ど変わらない。従って、マスク上の小領域内の熱膨張によるパターン位置精度の低下が生じることはない。
【0024】
次に、本発明による第3の荷電粒子線転写方法は、その第2の荷電粒子線転写方法と同じ前提のもとで、例えば図8に示すように、そのマスク上の限られた範囲内に配列された複数の小領域(SF1,1 〜SF3,3)を荷電粒子線で順次周期的に複数回照射するのに対応して、その感応基板上でも周期的に繰り返し複数回パターンを転写する際の荷電粒子線の偏向を静電偏向器で行い、その限られた範囲外への荷電粒子線の偏向を電磁偏向器で行うようにしたものである。
【0025】
通常、大偏向を行うためには、収差低減の観点から、静電偏向器ではなく電磁偏向器が用いられるが、小偏向には静電式でも問題はない。一方、電磁偏向は整定時間が比較的長く必要であるが、静電偏向では整定時間は短くてよく、電磁偏向の場合の10分の1から100分の1位である。そこで、本発明では、マスク又は感応基板の温度上昇回避のために複数の小領域を周期的に繰り返し照射するが、このときは静電偏向器を用いる。また、その外の範囲への偏向は電磁偏向器を用いる。このように、ある限定した範囲内の複数の小領域を静電偏向器を用いて繰り返し照射することにより、精度とスループットとを両立することができる。
【0026】
次に、本願の実施形態に記載された別の荷電粒子線転写方法は、その第2の荷電粒子線転写方法と同じ前提のもとで、例えば図2に示すように、そのマスク上の複数の小領域(SF1,1,SF1,2,…)を囲む境界領域(BF)を格子状に規則正しく配列し、それら小領域内のパターン領域をそれら小領域毎に独立に設定し、且つそれら複数の小領域に対応する複数の小転写領域(SF1,1,SF1,2,…)を任意の位置に設定するようにしたものである。
【0027】
斯かる本発明によれば、特に繰り返し性のあるパターンに対して、マスク上の1つの小領域を用いて感応基板上の複数の小転写領域への転写を行う際に、繰り返しパターンが1種類ではなく複数種類存在するような場合、パターンの繰り返しピッチはそれぞれで異なることがある。例えば図9に示すように、幅X2×Y2のパターン65を基本とする繰り返しパターンと、幅X3×Y3のパターン66を基本とする繰り返しパターンとが存在するような場合、幅Y3が幅X2,Y2,X3より大きいとすると、複数の小領域は幅Y3×Y3の大きさに設定する。そして、各小領域内でのパターン配置は、パターン65又は66のように各小領域と同じか、又はそれよりも小さくしておく。勿論、このパターンは周期性のある形状にしておくわけである。そして感応基板へ露光転写する際は、これを感応基板上での設計パターン通りに偏向器を介して位置決めする。この方法により、効率良く繰り返しパターンを転写露光することが可能になる。繰り返しパターンでない場合も同様である。
【0028】
次に、本発明による第4の荷電粒子線転写方法は、その第2の荷電粒子線転写方法と同じ前提のもとで、例えば図10に示すように、そのマスク上では1つのパターン(67)を2個の小領域(56A,56B)に相補パターンとして配分した場合も含めて、そのマスク上の所定の小領域でのその感応基板上への荷電粒子線の照射量が所定量を超える場合、その照射量がその所定量を超ないようにその小転写領域に転写されるべきパターン(67)を前述の場合以上の数の小領域(56C〜56E)に分割して持ち、転写の際はこれら分割された小領域がその感応基板上で重なるようにして元のパターンを形成するものである。
【0029】
例えばマスクとして、穴あきステンシルマスクを使用する場合、パターンを相補な2つの小領域に分割する必要がある。これに対して散乱マスクの場合は分割する必要がない。穴あきステンシルマスクの場合は分割した後の或る小領域、又は散乱マスクの場合は或る小領域のパターン密度が大きく、クーロン効果ぼけが問題であるが他の多くの小領域については問題ないというような場合、従来では転写装置の電流密度を下げて全体を転写露光していた。しかし、こうするとスループット上効率が悪い。そこで、前記のような小領域のみ、穴あきステンシルマスクの場合は2つではなく3つ以上の小領域に、散乱マスクの場合は2つ以上の小領域に分割する。転写時はこれらを重ねて転写する。こうすることにより、電流密度を下げることなく、効率良く高いスループットで転写することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による荷電粒子線転写方法の実施の形態の一例につき図1〜図12を参照して説明する。本例は分割転写方式の電子線縮小転写装置で転写を行う場合に本発明を適用したものである。
先ず、図1は本例で使用する電子線縮小転写装置の概略構成を示し、この図1において、光学系(電子光学系)の光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図1の紙面に垂直にX軸を、図1の紙面に平行にY軸を取って説明する。電子銃10から放出された電子線EBはコンデンサレンズ11で平行ビームとされ、視野選択偏向器12A,12BによりXY平面(X軸及びY軸と平行な平面)内で偏向されてマスク50の1つの小領域に導かれる。視野選択偏向器12Aは電磁方式、視野選択偏向器12Bは静電方式であり、通常は電磁方式の視野選択偏向器12Aを使用して、狭い範囲で高速に繰り返して電子線を移動する際には静電方式の視野選択偏向器12Bを使用する。マスク50については後述する。
【0031】
マスク50を通過した電子線EBは偏向器13A,13Bにより所定量偏向された上で投影レンズ14により一度クロスオーバCOを結んだ後、対物レンズ15、偏向器14A,14Bを介して電子線レジストが塗布されたウエハ60上に集束され、ウエハ60上の所定位置にマスク50の1つの小領域の所定の縮小率(例えば1/4)の像が転写される。偏向器13A,14Aは電磁方式、偏向器13B,14Bは静電方式であり、通常は電磁方式の偏向器13A,14Aを使用して、狭い範囲で高速に繰り返して電子線を移動する際には静電方式の偏向器13B,14Bを使用する。マスク50はマスクステージ16にXY平面と平行に取り付けられる。マスクステージ16は、駆動装置17によりX軸方向に連続移動し、Y軸方向にステップ移動する。マスクステージ16のXY平面内での位置はレーザ干渉計18で検出されて制御装置19に出力される。
【0032】
ウエハ60は、試料台20上の可動ステージ21上にXY平面と平行に保持されている。可動ステージ21は、駆動装置22によりマスクステージ16のX軸方向の連続移動とは逆方向へ連続移動可能とされる。逆方向としたのはレンズ14,15によりパターン像が反転するためである。可動ステージ21のXY平面内での位置はレーザ干渉計23で検出されて制御装置19に出力される。
【0033】
制御装置19は、入力装置24から入力される露光データと、レーザ干渉計18,23が検出するマスクステージ16及び可動ステージ21の位置情報とに基づいて、視野選択偏向器12A,12B、及び偏向器13A,13B,14A,14Bによる電子線EBの偏向量を演算すると共に、マスクステージ16及び可動ステージ21の動作を制御するために必要な情報(例えば位置及び移動速度)を演算する。偏向量の演算結果は偏向量設定器25,26に出力され、これら偏向量設定器25及び26によりそれぞれ、視野選択偏向器12A,12B及び偏向器13A,13B,14A,14Bの偏向量が設定される。ステージ16,21の動作に関する演算結果はドライバ27,28にそれぞれ出力される。ドライバ27,28は演算結果に従ってステージ16,21が動作するように駆動装置17,22の動作を制御する。なお、入力装置24としては、露光データの作成装置で作成した磁気情報を読み取るもの、マスク50やウエハ60に登録された露光データをこれらの搬入の際に読み取るもの等適宜選択してよい。
【0034】
図2(a)は本例のマスク50の小領域が存在するパターン領域50Pを示すものである。本例では、電子線照射光学系のマスク側光学的フィールドCmよりもX軸方向に大きなパターン領域50PがX方向、Y方向に所定ピッチで正方形の小領域SF1,1,SF1,2,…,SF2,1,…に分割され、これらの小領域SFi,j(i=1,2,…;j=1,2,…)は電子線を遮断し、あるいは拡散する境界領域BFにて互いに区分されている。小領域SFi,j には、ウエハに転写すべきパターン形状に対応した電子線の透過部が設けられている。なお、電子線転写用のマスク50としては、例えば図12(a)に示すように窒化シリコン(SiN)等の薄膜にて電子線の透過部BTを形成し、その表面に適宜タングステン製の散乱部BSを設けた所謂散乱マスクと、図12(b)に示すようにシリコン(Si)製の散乱部BSに設けた抜き穴を電子線の透過部BTとする所謂穴空きステンシルマスク等が存在するが、本例では何れでも構わない。
【0035】
図2(b)は本例のウエハ60上の例えば1ダイの整数分の1分の転写領域60Qを示し、この図2(b)において、転写領域60Qは、X方向及びY方向に正方形の小転写領域PF1,1,PF1,2,…,PF2,1,…に分割され、これらの小転写領域PFi,j(i=1,2,…;j=1,2,…)の大きさは、マスク50からウエハ60への縮小率をβ(例えば1/4)とすると、マスク50の小領域SFi,j のβ倍に設定され、且つマスク50の境界領域BFに相当する隙間はなく、隣接する小転写領域PFi,j は密着して継ぎ合わされている。
【0036】
また、転写領域60Qは、感応基板側光学的フィールドCwよりもX軸方向に大きく設定され、図2(a)のマスク50のパターン領域50P内で且つマスク側光学的フィールドCm内の小領域SFi,j のパターン像を偏向器で振ることによって、図2のウエハ60上の転写領域60Q内で且つ感応基板側光学的フィールドCw内の小転写領域PFi,j にパターンを転写できるようになっている。そして、本例では、ウエハ60の転写領域60Qに転写すべきパターンを小領域SFi,j に分割して設ける際、分割後のパターン形状が等しくなるものは適宜共通の小領域に集約する。例えば、ウエハ60上の転写領域60Q内の小転写領域PF1,2,PF1,4,PF3,2,PF3,4 に転写されるパターンが同一であるとすると、それらのパターンの原版パターンはマスク50の例えば1つの小領域SF1,2 に集約する。その結果、本例のマスク50は圧縮されて、パターン領域50P内の小領域SFi,j の個数は転写領域60Q内の小転写領域PFi,j の個数よりも少なくなっている。
【0037】
以上の構成において、小領域SFi,j とウエハ60上の小転写領域PFi,j との対応関係を露光データとして予め図1の入力装置24から制御装置19に入力する。そして、転写時には露光データに従って各小領域SFi,j のパターン像がウエハ60の指定位置に転写されるように偏向器12A,12B,13A,13B,14A,14Bの偏向量及びステージ16,21の位置を制御する。また、マスクとウエハとの間で、それ以上マスク像が結像できない場合は、転写に伴ってマスクステージ16及び可動ステージ21をX軸方向に互いに逆方向へ連続移動させる。これにより、図2に示すパターン領域50P及び転写領域60Qがそれぞれマスク側光学的フィールドCm及び感応基板側光学的フィールドCwに入り込む領域が逐次変化し、パターン領域50Pにある全ての小領域SFi,j のパターン像をウエハ60上の転写領域60Qに転写できる。なお、連続移動時のY軸方向への電子線EBの照射位置及びパターン転写位置の調整は偏向器12A,12B,13A,13B,14A,14Bにより行う。転写領域60Qの転写が終了した後は、例えば可動ステージ21をY軸方向へ所定ステップ量だけ移動させてつぎの転写領域への転写を行い、これを繰り返すことによって、1ダイ分の転写領域への転写を実行する。
【0038】
ここで、本例では散乱マスク、又は穴空きステンシルマスク等が使用されるが、これらのマスクを使用する場合に孤立的な(島状)非露光パターンが存在すると、マスク上の小領域のパターンを分割する必要があるため、その分割方法の一例につき図7を参照して説明する。
図7(a)は本例のウエハ60に転写されるパターンの一例の一部を示し、斜線領域80,81は電子線による露光部、82は露光部81で囲まれた島状の非露光部である。上述の図12(a)に示す散乱マスクでも、図12(b)に示す穴空きステンシルマスクの場合でも、島状の非露光部82をウエハに転写するためにはそれに対応する大きさの散乱部BSを設ける必要がある。ところが、散乱マスクの場合には島状の非露光部82に対応する散乱部82の周囲が自立性のない薄膜のみとなり、穴空きステンシルマスクの場合は島状の非露光部82に対応する散乱部BSの周囲が抜き穴で囲まれる。後者の場合は単独で島状の非露光部82に対応できる散乱部BSは実現できない。このような問題に対処するため、島状の非露光部82を囲むパターンを2つの相補パターンに分割し、2回に分けて転写する方法が提案されている。本例では4回の重複露光により島状の非露光部82を形成する方法につき説明する。
【0039】
図7(b)〜(e)は図7(a)のパターンを転写するためのマスク側の小領域を示し、図7(b)は1回目の転写時に使用する小領域91を、図7(c)は2回目の転写時に使用する小領域92を、図7(d)は3回目の転写時に使用する小領域93を、図7(e)は4回目の転写時に使用する小領域94を示す。小領域91,92には、ウエハの露光部80の全体に対応する電子線の透過部BT0と、露光部81を境界線LV3にて分割した形状に対応する電子線の透過部BT1,BT2が形成されている。一方、小領域93,94には、露光部81を境界線LH3にて分割した形状に対応する電子線の透過部BT3,BT4が形成されている。なお、小領域91〜94は全て同じ大きさである。
【0040】
以上の小領域91〜94を備えたマスクにおいて各回の電子線のドーズ量を1回の転写時の略1/2に設定し、小領域91,93のパターン像をウエハ上の同一位置へ、小領域92,94のパターン像を小領域91,93のパターン像に対して小領域91,93の幅の1/2だけ図12の横方向へずらして転写する。小領域91,92のパターン像の転写により露光部81が境界線LV3をつなぎ位置としてウエハ上に転写され、小領域93,94のパターン像の転写により露光部81が境界線LH3をつなぎ位置としてウエハ上に転写される。1回目及び2回目の転写による露光部81のつなぎ位置と、3回目及び4回目の重複転写による露光部81のつなぎ位置とが異なっているので、露光部81を単純に2分割して転写する場合と比べて露光部81のつなぎ位置での電子線ドーズ量の分布が平滑化され、つなぎ位置での誤差が抑制される。
【0041】
次に、本例で主にDRAMのパターンをウエハ上に電子線を介して転写する場合の具体的な種々の動作につき説明する。
先ず、マスク50として穴あきステンシルマスクを用いて、ウエハ上で図3(a)に示すようなX方向の幅X1で、Y方向の幅Y1の1ダイ分の転写領域61QにDRAMのパターンを転写するものとする。一例として、幅X1は36mm、幅Y1は18mmである。また、転写領域61Qのパターンは、図3(b)に示すようにY方向に対称な構造のストライプ状の第1〜第4の転写領域61A〜61Dのパターンに分かれ、これら4個の転写領域61A〜61D内のパターンは例えば第1の転写領域61Aで示すように、周辺の斜線を施した繰り返し性の無い周辺回路62と、中央部の繰り返し性の有るメモリセル63A,63Bとから構成されているものとする。そこで、第1のX方向に細長い帯状の転写領域61Aに分割転写方式でパターンを転写する場合につき説明する。
【0042】
この場合、図3(c)に示すように、本例のマスクのパターン領域51Pを、Y方向に18行で、X方向に42列の小領域に分割し、図3(b)の繰り返し性の無い周辺回路62の原版パターンを、それぞれ2列でY方向に伸びた部分パターン領域52A〜52C、及び8行×18列の4個の矩形の部分パターン領域53A〜53D内の小領域に割り当てる。更に、図3(b)の繰り返し性の有るメモリセル63A,63Bの原版パターンを、それぞれ2行×18列のX方向に伸びた中央の部分パターン領域54A及び54Bに割り当てる。
【0043】
図4は、図3(c)のマスクのパターン領域51P内の小領域の配列を示し、この図4において、Y方向にi行目でX方向にj列目の小領域を小領域Pi,j(i=1〜18;j=1〜42)で表している。そして、本例では穴空きステンシルマスクが使用されているため、隣接する2つの小領域に相補パターンが形成されている。例えば1列目の小領域P1,1 〜P1,18に対してそれぞれ小領域P2,1 〜P2,18に相補パターンが形成され、3列目の1つおきの小領域P3,18,P3,16,…に対してそれぞれ1つおきの小領域P3,17,P3,15,…に相補パターンが形成されている。同様に、中央のメモリセル63Aに対応する中央の2行×18列の部分パターン領域54Aにおいては、1つおきの小領域P3,10,P5,10,P6,9,P4,9 に対してそれぞれ1つおきの小領域P4,10,P6,10,P5,9,P3,9 に相補パターンが形成されている。また、メモリセルでは、小領域P3,10,P5,10,P6,9,P4,9 のパターンは同一である。
【0044】
図5は、図3(b)のウエハ上の第1の転写領域61A内の小転写領域の配列を示し、この図5において、Y方向にi行目でX方向にj列目の小転写領域を小転写領域Qi,j(i=1〜18;j=1〜)で表している。この場合、中央部のメモリセル63A,63Bの2行目〜17行目の小転写領域Qi,j には互いに同一のパターンが転写される。
【0045】
このような小領域及び小転写領域の配列のもとで、図1の視野選択偏向器12A,12B、及び偏向器13A,13B,14A,14Bを駆動して電子線を偏向して転写を行う順序は、先ずマスクのパターン領域51Pでは、図4の軌跡55で示すように左上の小領域P1,1 のパターンから転写を開始して、以下、小領域P2,1,P1,2,P2,2,…,P2,18,P1,18と2列の小領域のパターンを−Y方向に移動して順番に転写する。この際に、例えば小領域P1,1 及びP2,1 のような相補パターンは、ウエハ上の同一の小転写領域Q1,1 に転写する。そして、ウエハ側の転写領域61Aでは、図5の軌跡64で示すように、左上の小転写領域Q1,1 から転写を開始して、以下、1列目の小転写領域Q1,2,Q1,3,…,Q1,18に−Y方向に順番に転写する。
【0046】
その後、マスク側で、図4に示すように、3列目の小領域P3,18,P3,17,…,P3,11のパターンを順番に+Y方向に移動して転写するのに対応して、ウエハ側では、図5に示すように、18行目の小転写領域Q2,18,…,Q5,18に+X方向に順番に転写を行う。そして、メモリセルの部分では、マスク側で、図4に示すように、中央部の8個の小領域P3,10,P4,10,P5,10,P6,10,P6,9,P5,9,P4,9,P3,9 に対して繰り返して順番に+X方向又は−X方向に転写するのに対応して、ウエハ側では、図5に示すように、17行目の小転写領域Q5,17,…,Q2,17〜2行目の小転写領域Q2,2,…,Q5,2 に−X方向又は+X方向に順番に転写を行う。その後は、マスク側では、図4に示すように3列目の小領域P3,8,〜P3,1 のパターンを順番に+Y方向に転写するのに対応して、ウエハ側でも対応する小転写領域への転写が行われる。以下、同様にしてマスクのパターン領域51Pの全部の小領域のパターン像がウエハのパターン領域61Aの対応する小転写領域に転写される。
【0047】
この結果、図6に示すように、ウエハ上の転写領域61Aの各小転写領域には、それぞれ図4のマスクの1対の小領域の相補パターンが転写される。図6では、図4の小領域Pi,j のパターンの縮小像をも便宜上Pi,j で表している。例えば、転写領域61Aの1列目の小転写領域には、順次小領域P1,1 及びP2,1 の相補パターン、小領域P1,2 及びP2,2 の相補パターン、…が転写され、メモリセル61A内の小転写領域には、小領域P3,10及びP4,10の相補パターン、小領域P5,10及びP6,10の相補パターン、…が転写されている。
【0048】
この場合、本例では図4の軌跡55、及び図5の軌跡64で示すように、連続して転写を行う小領域Pi,j 、又は小転写領域Qi,j の間隔は通常はそれぞれ1個分の小領域Pi,j 、又は小転写領域Qi,j の幅分で済んでいる。従って、図1の視野選択偏向器12B,12A、及び偏向器13A,13B,14A,14Bによる偏向量は通常は大きく飛ぶことはなく効率良く露光することができ、スループットの低下を招くことはない。
【0049】
また、本例に関して行ったコンピュータのシミュレーションによれば、図4のマスク上の小領域Pi,j の散乱膜に100μAの照射電流を30μsecの間照射すると、照射直後は小領域Pi,j の温度が上昇するが、連続して配列された小領域に順次照射すると数個前に照射した小領域の温度は照射前とほぼ同等の温度にまで低下することが分かっている。従って、図4に示すように、マスクのパターン領域51P内で同一形状のパターンが形成された(実際には相補パターンを考慮して2種類ある)8個の小領域P3,10,P4,10,P5,10,P6,10,P6,9,P5,9,P4,9,P3,9 を周期的に照射することにより、マスク上の小領域の熱膨張による精度低下を防止できる。
【0050】
次に、本例において、例えばマスク上の各小領域に本来は80μsecの間電子線を照射しなければならないが、温度上昇の観点から各小領域への照射時間を30μsec以下にしたほうがよいという場合、元の1つの小領域のパターンと同一のパターンを、図8に示すように、例えばマスク上で3行×3列の9個の小領域SF1,1,SF1,2,…,SF3,2,SF3,3 に形成する。そして、図1の静電型の視野選択偏向器12B、及び静電型の偏向器13B,14Bを駆動して電子線を振ることによって、図8に示すように、それら9個の小領域SF1,1 〜SF3,3 に周期的に3回繰り返して照射を行う。この際に、ウエハ上では同一の1つの小転写領域に転写を繰り返すと共に、1回目及び2回目はそれぞれ30μsecの間照射し、3回目は20μsecの間照射する。
【0051】
そして、この3行×3列以外の範囲の小領域への偏向は電磁偏向で行う。静電偏向器でこれ位の範囲を偏向するには数10V以下でよく、整定時間は数100nsec以下で偏向することができる。なお、電磁偏向の場合は通常10〜100μsec位必要である。これによって、マスクの各小領域の温度上昇を抑制し、且つスループットを低下させることなく転写を行うことができる。また、本例では圧縮されたマスクが使用されているため、そのように小領域の個数を増加させても、全体としての小領域の個数は例えばウエハ上の小転写領域の個数より大幅に少なくできる。
【0052】
次に、上述の実施の形態では例えば図2(a)に示すように、マスク上のパターン領域50Pを一定のピッチで境界領域BFによって同一の大きさの小領域SF1,1,SF1,2,…に分割している。しかしながら、ウエハ上の1ダイ分の転写領域内には配列ピッチが異なる複数種類の規則的なパターンが混在する場合がある。
【0053】
例えば図9に示すように、ウエハ上の1つのダイ上に2種類のパターン65及び66を繰り返したパターンが存在するものとして、図9(a)に示すX方向の幅X2、且つY方向の幅Y2のパターン65の幅X2及びY2は、一例としてそれぞれ200μm及び230μmであり、図9(b)に示すX方向の幅X3、且つY方向の幅Y3のパターン66の幅X3及びY3は、一例としてそれぞれ180μm及び240μmであるとする。この場合、最も広い幅はY3であるため、マスクからウエハへの縮小率をβとして、図2(a)のマスク上の複数の小領域SF1,1,SF1,2,…を幅Y3/β角(この場合240/βμm角)に形成しておき、これら領域SF1,1,SF1,2,…内のパターンを図9(a)のパターン65の原版、又は図9(b)のパターン66の原版とする。そして、これら小領域のパターンをウエハ上へ転写するときは、勿論それぞれのパターンのピッチに合わせて位置決めして転写する。
【0054】
こうすることにより、それぞれのパターンでマスクの境界領域の格子の大きさを変えることなくマスクを形成することができる。従って、マスク上の各小領域への照射ビームの大きさが一定でも問題ない。なお、これは繰り返しパターンのみでなく、繰り返し性の無い周辺回路パターンの場合にも適用できる。後者の場合は繰り返し性がないので、パターンの分割がし易い部分が小領域の境界となるように分割するとよい。
【0055】
更に、上述のように、マスクとして穴あきステンシルマスクを用いた場合、ウエハ上の1つの小転写領域用の原版パターンは、マスク上では相補的な2つの小領域に分割される。
図10はその分割の一例を示し、図10(a)のウエハ上の1つの小転写領域67の原版パターンが、図10(b)の一方の小領域56Aの相補パターン、及び図10(c)の他方の小領域56Bの相補パターンに分割されている。ところが、例えば図10(b)の小領域56Aの相補パターンでは、ウエハ上に照射される電流量が多く、クーロン効果によるぼけが問題であるとする。このような場合の対策として、本例では、図10(a)の小転写領域67の原版パターンを3分割して、図10(d)に示すように、3個の小領域56C〜56Eに一種の相補パターンとして振り分ける。そして、これら3個の小領域56C〜56Eのパターンをウエハ上の同一の1つの小転写領域に転写する。こうすると、それぞれの小領域56C〜56Eのウエハ上への照射電流は減り、クーロン効果ぼけを回避できる。また、3分割したことにより、マスク上の小領域の数が増加しマスクが大きくなり過ぎないかという心配も考えられるが、小領域圧縮方式を用いた場合はマスクはさほど大きくはならない。
【0056】
なお、クーロン効果によるパターン像のぼけは、例えば図11に示すように単一のパターンを転写する場合にも生ずる。このようなパターン像のぼけを回避するには、例えば図11に示すように単一の小転写領域に転写するパターンPT3を、横方向に2つのパターンPT3a,PT3bに分割し、それぞれのパターンPT3a,PT3bをマスクの異なる小領域に設ける方法がある。このような場合にも、本例では例えばパターンPT3を横方向に3個以上に分割することによって、クーロン効果ぼけを十分に小さくできる。
【0057】
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】
本発明の第1の荷電粒子線転写方法によれば、圧縮されたマスクを使用して分割転写方式で転写を行う際に、マスク上で連続して転写を行う小領域の間隔を短かくして転写位置精度を保ちながらスループットを向上できる利点がある。
また、本発明の第2の荷電粒子線転写方法によれば、圧縮されたマスクを使用して分割転写方式で転写を行う際に、マスク上で特定の小領域のみに長時間荷電粒子線が照射されることを防止して、転写されるパターンの位置精度を高精度に維持できる利点がある。
【0059】
また、本発明の第3の荷電粒子線転写方法によれば、分割転写方式で転写を行う際に、マスク上で隣接する複数の小領域のパターンを周期的に転写する際の荷電粒子線の偏向を高速に行うことができると共に、離れた小領域間での荷電粒子線の偏向を高精度に行うことができる利点がある。
また、本願の実施形態に記載された別の荷電粒子線転写方法によれば、圧縮されたマスクを使用して分割転写方式で転写を行う際に、感応基板上で繰り返しピッチの異なる複数種類の周期的なパターンに対してもマスク上の共通の大きさの小領域を用いてパターンを圧縮できるため、マスク上の小領域の個数がむやみに多くならない利点がある。
【0060】
また、本発明の第4の荷電粒子線転写方法によれば、分割転写方式で転写を行う際に、マスク上の複数の小領域中で特に荷電粒子線の照射量の多い小領域が無くなるため、スループットをあまり低下させることなくクーロン効果による像のぼけを回避できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用する電子線縮小転写装置を示す概略構成図である。
【図2】(a)はマスク上の小領域の配列の一例を示す平面図、(b)はウエハ上の小転写領域の配列の一例を示す平面図である。
【図3】(a)はウエハ上の1ダイ分の転写領域61Qの一例を示す平面図、(b)はその転写領域61Qを4分割した4個の転写領域61A〜61Dを示す平面図、(c)は転写領域61Aに対応するマスク上のパターン領域51P内の小領域の配列の一例を示す平面図である。
【図4】図3(c)のマスク上の小領域の配列、及び転写の順序を示す一部を省略した拡大平面図である。
【図5】図3(b)のウエハ上の転写領域61A内の小転写領域の配列、及び転写の順序を示す一部を省略した拡大平面図である。
【図6】図5のウエハ上の各小転写領域に転写される小領域のパターンを示す一部を省略した拡大平面図である。
【図7】孤立的なパターンを相補パターンに分解して転写する場合の説明図である。
【図8】3行×3列の小領域に周期的に繰り返して電子線を照射する場合の説明図である。
【図9】繰り返しピッチの異なる2種類のパターンの例を示す図である。
【図10】1つのパターンを3個の小領域のパターンに分割して転写する場合の説明図である。
【図11】ウエハ上の単一の小転写領域に転写すべきパターンをマスクの複数の小領域に分割して設ける例の説明図である。
【図12】(a)は拡散マスクを示す断面図、(b)は穴空きステンシルマスクを示す断面図である。
【図13】従来の分割転写方式の電子線縮小転写装置を示す斜視図である。。
【図14】従来のマスクの小領域とウエハ上の小転写領域との対応を示す図である。
【符号の説明】
12A 電磁方式の視野選択偏向器
12B 静電方式の視野選択偏向器
13A 電磁方式の偏向器
13B 静電方式の偏向器
50 マスク
50P,51P パターン領域
60 ウエハ
61A〜61D 転写領域
SF1,1,SF1,2,… マスクの小領域
PF1,1,PF1,2,… ウエハ上の小転写領域
BF 境界領域
1,1,SF1,2,… マスクの小領域
1,1,PF1,2,… ウエハ上の小転写領域
Cm マスク側光学的フィールド
Cw 感応基板側光学的フィールド

Claims (4)

  1. 感応基板の特定範囲に転写すべきパターンを、少なくともその一部はマスク上で互いに離間する複数の小領域に分割して形成し、前記小領域を照射単位として前記マスクへの荷電粒子線の照射を行い、そのとき前記小領域の少なくとも一部は複数回照射を行い、該照射により前記感応基板上では異なる複数の小転写領域にそれぞれパターンを転写すると共に、前記小領域に対応する前記小転写領域が前記感応基板上で互いに接するように前記感応基板へのパターン転写位置を調整して前記感応基板上の特定範囲に所定のパターンを転写する荷電粒子線転写方法において、
    前記マスク上の限られた範囲内で1列又は複数列を単位として考えたとき1方向に配列された小領域に荷電粒子線を順次照射したとき、前記感応基板上では前記マスク上での前記小領域の配列方向と同じ方向へ1列又は複数列の前記小転写領域に順次転写する方法と、前記小領域の配列方向に直交する方向へ1列又は複数列の前記小転写領域に順次転写する方法と、を含むことを特徴とする荷電粒子線転写方法。
  2. 感応基板の特定範囲に転写すべきパターンを、少なくともその一部はマスク上で互いに離間する複数の小領域に分割して形成し、前記小領域を照射単位として前記マスクへの荷電粒子線の照射を繰り返すと共に、前記複数の小領域に対応する前記感応基板上の複数の小転写領域が前記感応基板上で互いに接するように前記感応基板へのパターン転写位置を調整して、前記感応基板上の特定範囲に所定のパターンを転写する荷電粒子線転写方法において、
    前記マスク上の限られた範囲内に配列された複数の前記小領域を荷電粒子線で順次周期的に複数回照射したとき、前記感応基板上では前記限られた範囲内の前記小領域の個数よりも多い複数の小転写領域に順次パターンを転写するようにしたことを特徴とする荷電粒子線転写方法。
  3. 感応基板の特定範囲に転写すべきパターンを、少なくともその一部はマスク上で互いに離間する複数の小領域に分割して形成し、前記小領域を照射単位として前記マスクへの荷電粒子線の照射を繰り返すと共に、前記複数の小領域に対応する前記感応基板上の複数の小転写領域が前記感応基板上で互いに接するように前記感応基板へのパターン転写位置を調整して、前記感応基板上の特定範囲に所定のパターンを転写する荷電粒子線転写方法において、
    前記マスク上の限られた範囲内に配列された複数の前記小領域を荷電粒子線で順次周期的に複数回照射するのに対応して、前記感応基板上でも周期的に繰り返し複数回パターンを転写する際の荷電粒子線の偏向を静電偏向器で行い、前記限られた範囲外への荷電粒子線の偏向を電磁偏向器で行うようにしたことを特徴とする荷電粒子線転写方法。
  4. 感応基板の特定範囲に転写すべきパターンを、少なくともその一部はマスク上で互いに離間する複数の小領域に分割して形成し、前記小領域を照射単位として前記マスクへの荷電粒子線の照射を繰り返すと共に、前記複数の小領域に対応する前記感応基板上の複数の小転写領域が前記感応基板上で互いに接するように前記感応基板へのパターン転写位置を調整して、前記感応基板上の特定範囲に所定のパターンを転写する荷電粒子線転写方法において、
    前記マスク上では1つのパターンを2個の小領域に相補パターンとして配分した場合も含めて、前記マスク上の所定の小領域での前記感応基板上への荷電粒子線の照射量が所定量を超える場合、前記照射量が前記所定量を超ないように前記小転写領域のパターンを前記の場合以上の数の小領域に分割して持ち、転写の際はこれら分割された小領域が前記感応基板上で重なるようにすることを特徴とする荷電粒子線転写方法。
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