JP3937941B2 - 電気かみそり - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体グリップ部の上端部に該本体グリップ部に対して上下動及び左右傾動自在となるように上方に向けてフロート支持される刃ヘッド部を設けた電気かみそりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、本体グリップ部の上端部に該本体グリップ部に対して可動となるように上方に向けてフロート支持される刃ヘッド部を設けた電気かみそりがよく使用されており、例えば、特開平2001−334078に開示されるものや、特開平7−194858に開示されるものや、特開2002−11265に開示されるもの等が挙げられる。
【0003】
従来の電気かみそりにあっては、肌の凹凸に追従させるために刃ヘッド部を本体グリップ部に対して上下動及び左右傾動自在となるように設けるものがある。
【0004】
しかしながら、このような従来の電気かみそりにあっては、刃ヘッド部のフロート特性(即ちフロート量やフロート力)を変更するスイッチを握り勝手を損ねないように且つ意匠性に悪影響を与えないように設けたものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、刃ヘッド部のフロート特性をスイッチにて容易に切替えることができるとともに、スイッチが邪魔にならず意匠性や握り勝手に悪影響を与えない電気かみそりを提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る電気かみそりは、本体グリップ部Gの上端部に該本体グリップ部Gに対して上下動及び左右傾動自在となるように上方に向けてフロート支持される刃ヘッド部Hを設けた電気かみそりにおいて、本体グリップ部Gと刃ヘッド部Hとの間に略転倒U字状をした板バネ61dを備えて前記刃ヘッド部Hをフロート支持するフロート機構部6を設けると共に、板バネ61dの下面に当接支持する突出部63a、63dを設けたレバー軸63を本体グリップ部Gの左右方向に配設し、刃ヘッド部Hのフロート特性を切替えるスイッチ67を本体グリップ部Gの左右方向の側面部に位置するようにレバー軸63の一端部に設けて、レバー軸63の回転に伴って突出部63a、63dの板バネ61dに当接する弾接部が移動して略転倒U字状をした板バネ61dの屈曲部から弾接部までの距離が異なることで板バネ61dの弾性力を変化させて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、刃ヘッド部Hのフロート特性のうちのフロート量の切替え(固定・解除の切替えも含む)と、フロート力の切替えとを一つのスイッチ67の操作量差にて行うことができるものであり、更にスイッチ67を本体グリップ部Gの左右方向の側面部に設けたことで意匠性や電気かみそりの握り勝手に悪影響を与えないものである。またこの時、板バネ61dの略転倒U字状をした屈曲部から弾接部までの距離を異ならせて板バネ61dの弾性力を変化させることができ、一つの部材で複数の弾性力を得ることが可能となり、また簡素な構造でかつ小さな操作力で切替えを行うことができる。
【0007】
また、操作量差により刃ヘッド部Hのフロート特性を切替えるスイッチ67を設けることが好ましい。このような構成とすることで、刃ヘッド部Hのフロート特性のうちのフロート量の切替え(固定・解除の切替えも含む)と、フロート力の切替えとを一つのスイッチ67の操作量差にて行うことができるものであり、更にスイッチ67を本体グリップ部Gの左右方向の側面部に設けたことで意匠性や電気かみそりの握り勝手に悪影響を与えないものである。
【0009】
また、レバー軸63の突出部を本体グリップ部Gの中央部の左右両側に各一箇所以上配設されるように形成することが好ましい。このような構成とすることで、より安定して刃ヘッド部Hの支持が可能となるものである。
【0010】
また、本体グリップ部Gの上端部の前壁部43a及び後壁部43bにて刃ヘッド部Hを挟持して前後方向に保持すると共にレバー軸63を保持することが好ましい。このような構成とすることで、部品点数の削減や加工工数の削減が図られる。
【0011】
また、刃ヘッド部Hのフロート特性のうちの刃ヘッド部Hの固定及びフロート量を切替える突出部63b,63eと、刃ヘッド部Hのフロート特性のうちのフロート力特性を切替える突出部63a,63dとをぞれぞれ別体として設けることが好ましい。このような構成とすることで、突出部の設定の自由度が増して構造を簡素化することができる。
【0012】
また、レバー軸63の突出部63b,63eにて刃ヘッド部Hの本体グリップ部Gへの固定を行い、刃ヘッド部Hの固定時に該刃ヘッド部Hに下向きの力が作用した時に突出部63b,63eに伝わる力が固定を解除する方向と逆方向となるように形成することが好ましい。このような構成とすることで、誤って刃ヘッド部Hの固定が解除される危険性を低減することができる。
【0013】
また、刃ヘッド部Hの固定時にレバー軸63の突出部63b,63eの移動を規制する移動規制部82を刃ヘッド部H又はフロート機構部6の下面に設けることが好ましい。このような構成とすることで、誤って刃ヘッド部Hの固定が解除される危険性をより低減することができる。
【0014】
また、突出部63b,63eにて固定又はフロート量の規制が行われている刃ヘッド部Hに下向きの力が加わった時に、突出部63b,63eに該突出部63b,63eの圧縮方向に力を作用させる壁部8を刃ヘッド部H又はフロート機構部6に設けることが好ましい。このような構成とすることで、突出部63b,63eに曲げ力が作用して折れたり突出部63b,63eが回動して固定が解除されてしまったりする危険性が低減する。
【0016】
また、レバー軸63にスイッチクリック用の突出部63cを形成すると共に、本体グリップ部Hに前記スイッチクリック用の突出部63cと係合するクリック部材62を設けることが好ましい。このような構成とすることで、スイッチ67の切替えの際にクリック感が得られる。
【0017】
また、本体グリップ部Hの上端部の前壁部43a及び後壁部43bにて刃ヘッド部Hを挟持して前後方向に保持すると共にクリック部材62を保持することが好ましい。このような構成とすることで、部品点数の削減や加工工数の削減が図られる。
【0018】
また、クリック部材62にスイッチ67の切替段階に応じてスイッチクリック用の突出部63cと係合する複数のクリック突起62a,62bを設けることが好ましい。このような構成とすることで、三通り以上の切替に対応することが可能となるものである。
【0019】
また、複数のクリック突起62a,62bをレバー軸63の廻りを回るクリック用の突出部63cの動線に沿って配置することが好ましい。このような構成とすることで、省スペース化を図ることができる。
【0020】
また、本体グリップ部Gと刃ヘッド部Hとの間に配設されるリード線32を覆うカバー部材33の端部をクリック部材62に係合することが好ましい。このような構成とすることで、クリック部材62にてゴムチューブ33の端部の抜け止め行うことができる。
【0021】
また、レバー軸63の一端部に本体グリップ部Gの左右側面部に配設されるスイッチを設け、該スイッチとレバー軸63の回転中心とを同軸にすることが好ましい。このような構成とすることで、レバー軸63及びスイッチを一体に形成することが可能となる。
【0022】
また、レバー軸63に該レバー軸63とは別体のスイッチを設けることが好ましい。このような構成とすることで、レバー軸63の組立性が改善されると共に、ハウジング4に形成されたレバー軸63を挿通する穴55の目隠しをスイッチ自体で行うことができて意匠性を高めることができる。
【0023】
また、スイッチをレバー軸63と垂直な面との為す角が可変となるように設けることが好ましい。このような構成とすることで、レバー軸63と垂直な面(即ち本実施形態では本体グリップ部Gの側面)上より突出した状態でスイッチを回動させることができて操作性が良くなるものであり、また、スイッチの飛び出し量の均一化や、操作性の向上が図られる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。まず、図1乃至図5に基づいて本発明の電気かみそり全体について説明する。
【0025】
電気かみそりは、図1乃至図3に示すように、大きな部分として刃ヘッド部Hと、本体グリップ部Gと、トリマー部Tとで構成される。
【0026】
剃刃を有する刃ヘッド部Hは、本体グリップ部Gの上端部に上下動・左右傾動自在となるように設けられ、トリマー部Tは、本体グリップ部Gの側面に上下スライド自在に設けられるもので、以下、各々について説明する。
【0027】
刃ヘッド部Hは、図1に示すように、外刃10を有する外刃ブロック1と、内刃20及び駆動手段3を有するヘッドケース部2とで構成される。
【0028】
外刃ブロック1は、図4に示すように、外殻となる保持部材11で主体が構成される。保持部材11は、上下に開口する左右方向に長い略角筒枠状をしたもので、上端側の開口に外刃10が設けられ、下端側の開口はヘッドケース部2に取付けられる。外刃10は、本実施形態では前から順にネット刃10a1,スリット刃10b,ネット刃10a2を配設して構成される。外刃(10a1,10b,10a2)は、それぞれ独立にフロート自在となるように保持部材11にフロート支持される。この外刃ブロック1は、左右方向の側端部に形成される下方に凹となる係合凹部11aが後述するヘッドケース部2の上端部に係合して、ヘッドケース部2に対して着脱自在に取付けられる。
【0029】
ヘッドケース部2は、図4に示すように、外殻をなすヘッドケース本体2a及びヘッドケースカバー2bと、このヘッドケース本体2aとヘッドケースカバー2bとに挟持されるモータ基台2cとで主体が構成され、モータ基台2cにて駆動手段3を保持するものである。
【0030】
ヘッドケース本体2aは、上方に開口する略箱状をしたもので、底部には後述するリード線32を導出するための筒穴(図示せず)及び、ヘッドケース下ネジ2dが挿通される下ネジ挿通孔(図示せず)が貫通して設けられる。このヘッドケース本体2a内部には、駆動手段3としてのリニアモータ30が取付けられたモータ基台2cが収納される。モータ基台2cは、ヘッドケース本体2aの下方より前記下ネジ挿通孔に挿通されたヘッドケース下ネジ2dをモータ基台2cの螺着孔(図示せず)に螺着することでヘッドケース本体2aに固定される。リニアモータ30は、後述するが、下端部よりリード線32が延出されると共に、上端部には駆動子31が上方に向けて突出している。
【0031】
ヘッドケース本体2aの上部開口には、ヘッドケースカバー2bが取付けられる。ヘッドケースカバー2bはヘッドケース本体2aの上部開口を閉塞する略板状をしたもので、中央部にはリニアモータ30の駆動子31が挿通される開口部2b1が形成される。ヘッドケースカバー2bの開口部2b1には、挿通される駆動子31との間の隙間を閉塞する駆動子防水ゴム22が取付けられ、更にその上方から中央部に開口を有するゴム押さえ板23が取付けられる。これらの取付けは、ヘッドケース上ネジ2eをゴム押さえ板23及びヘッドケースカバー2bに形成される上ネジ挿通孔2f,2fに挿通してモータ基台2cに設られる上ネジ固着孔2gに螺着することで、モータ基台2cを介してヘッドケース本体2aに固定される。これにより、ヘッドケース部2はリニアモータ30を内蔵した一つの箱体として構成される。
【0032】
リニアモータ30の下端部からは、リード線32が延出されており、ヘッドケース本体2aの底部に形成される筒穴(図示せず)より下方へ延出されて後述する本体グリップ部Gの駆動回路(図示せず)に接続してある。ヘッドケース本体2aの底部の前記筒穴には、下方へ向けてリード線32を覆うカバー部材としての略円筒側面状をしたゴムチューブ33が取付けてある。
【0033】
リニアモータ30の上端部には、左右方向に往復駆動する駆動子31が前後に二個設けてあり、この駆動子31はゴム押さえ板23及びヘッドケースカバー2bの開口部を介してヘッドケース部2の上方外部に露出している。この駆動子31からは、中央部に上方に向けて軸31aが突設してあり、この軸31aをコイル状をした内刃押上バネ21aに挿通すると共に上端部にバネストッパー21bを取付ける。そして、駆動子31の軸部31aの左右には係止片31bが突出してあり、内刃20がこの係止片31bに取付けられて内刃20が上方に付勢された状態で駆動子31に結合している。これにより、リード線32がヘッドケースカバー2bに対して上下動自在にフロート支持され、内刃20がヘッドケース本体2aに対して上下動にフロート支持される。また、前後の駆動子31には、それぞれスリット駆動桿34とトリマ駆動桿35が取付けられる。このスリット駆動桿34とトリマ駆動桿35は、駆動子31の左右方向の往復運動に連動して左右方向に往復運動するもので、スリット駆動桿34は前後方向中央のネット刃を駆動するものである。なお、本実施形態では、外刃1の中央のスリット刃10bに対応する内刃は、外刃ブロック1に前記スリット刃10bに左右方向に往復運動自在に設けてあり、スリット駆動桿34が前記スリット刃10bに対応する内刃に取付けられる。このようにして、外刃10と内刃20とが互いに摺動することで、外刃10の開口としての刃穴に入った髭をカットするものである。なお、トリマ駆動桿35については後述する。
【0034】
また、ヘッドケース本体2aの長手方向の両端面には、着脱釦バネ26aによって外側に付勢された状態で着脱釦26が配設され、上述したように外刃ブロック1が着脱釦26によって着脱自在に取付けられる。
【0035】
また、ヘッドケース本体2aには、ヘッド止め部材27が配設される。ヘッド止め部材27には、前側に上方に突出する突片27aを突設すると共に、後側に下方に突出する突起部27bを突設してあり、前記突片27aにて後述する前ハウジング4aの前面壁を押えると共に突起部27bが後ハウジング4bの後面壁に当接して刃ヘッド部Hのヘッドケース部2に対する前後方向の動きが保持される。
【0036】
次に、本体グリップ部Gについて説明する。ハウジング4は、図3に示すように、前ハウジング4aと後ハウジング4bとで主体が構成され、これらをリング部材4dを介して結合して一つの防水可能な箱体を形成してある。前ハウジング4aと後ハウジング4bとの取付けは、後ハウジング4bに形成した挿通孔(図示せず)の後方よりハウジング固定ネジ41aを挿通して前ハウジング4aの固着孔(図示せず)に螺着することで行う。更に、ハウジング固定ネジ41aが露出する部分においては、ハウジング固定ネジ41a及び前記挿通孔を覆い隠すネジ孔フタ41bを取付けてもよい。また、前ハウジング4a及び後ハウジング4bは上壁部を延出して前壁部43a及び後壁部43bを形成し、この間を刃ヘッド部Hを保持するヘッド保持部42としてある。
【0037】
ハウジング4内(即ち前ハウジング4aと後ハウジング4bによって形成される防水可能な空間)には、電池基台4cが配設されてこの電池基台4cに電池46が配設されると共に、駆動回路(図示せず)が設けられる。
【0038】
前ハウジング4aの前面には前面パネル5aがフック(特に図示せず)にて取付けられる。前面パネル5aには開口が形成してあり、この開口から外部に露出するように電源スイッチ52が前面パネル5aと前ハウジング4aとの間に配設される。そして、この前面パネル5aの前面には、エラストマ53が設けられる。
【0039】
後ハウジング4bの後面には、ネジ56にて後面パネル5bが取付けられると共に、トリマー部Tがフックにて結合される。トリマー部Tは、上下方向にスライド自在となるように取付けてあり、上にスライドした状態で上述したトリマー駆動桿35がトリマー部Tに設けたトリマー駆動子72に連結され、トリマー刃71が左右方向に往復駆動されるものである。
【0040】
次に、刃ヘッド部Hの支持部材28について説明する。支持部材28は、略コ字状に形成されており、その両先端部には穴28aが設けてある。また、ヘッドケース部2のヘッドケース本体2aの前後面の左右両側にはそれぞれ突起部24が形成してあり、前記支持部材28の穴28aをそれぞれ被嵌して支持部材28が左右に回動自在となるように配設される。また、前ハウジング4a及び後ハウジング4bの前壁部43a及び後壁部43bには、支持部材28に対応する位置にそれぞれガイド溝44a,44bが形成してあり、略コ字状をした支持部材28の両側片がそれぞれガイド溝44a,44b内を上下動可能に嵌入してある。また、一方の支持部材28の穴28aは被嵌する突起部24に遊嵌してあるため、これによって刃ヘッド部Hは本体グリップ部Gに対して上下動自在及び左右傾動自在に設けられることになる。図5に、刃ヘッド部Hの本体グリップ部Gに対する動作を説明するための要部の正面図を示す。図5(a)は刃ヘッド部Hが本体グリップ部Gから最も上方にフロートしている状態を示し、図5(b)は図5(a)の状態から刃ヘッド部Hの右側を下方へ押下げて刃ヘッド部Hを右に傾動させた状態を示し、図5(c)は図5(a)の状態から刃ヘッド部Hを左右略均等に押下げた状態を示す。このように、支持部材28を刃ヘッド部Hの左右にそれぞれ設けてあることで、刃ヘッド部Hの外刃10が肌面と異なる角度で押し当てられると、刃ヘッド部Hを押し下げようとする力が発生するが、この時、刃ヘッド部Hは力を加わっていない側の支持部材28が回転の支点となって力が加わった側の支持部材28が押し下げられるため、移動する支持部材28と支点となる支持部材28との距離が大きくなってヘッドを回動させる力が大きくなる。このため、刃ヘッド部Hが軽い力で回動して肌に沿うことになって、肌と刃ヘッド部Hとが密着して剃り残しを無くすことができる。
【0041】
次に、刃ヘッド部Hをフロート支持するフロート機構部6について説明する。
【0042】
フロート機構部6は左右のフロートバネ部61からなり、フロート機構部6に隣接してクリック部材62が配設されると共にレバー軸63が配設される。
【0043】
フロートバネ部61は、図6に示すように、上バネ受け部材61a及び下バネ受け部材61bと、コイルバネ61c及び板バネ61dとで構成される。上バネ受け部材61a及び下バネ受け部材61bは、図6に示すように板状をした部材であり、それぞれ互いの方向を向くように突起65a,65bが突設してあってコイルバネ61cの上端部と下端部とがこの突起65aに被嵌される。また、上バネ受け部材61a及び下バネ受け部材61bとの間には、側面視において略横向きU字状をした板バネ61dが配設される。この板バネ61dは、上側の片が上バネ受け部材61aに溶着等にて固定される。また、下バネ受け部材61bの突起65bの両側には、係止片66bが突設してあると共に上バネ受け部材61aに係止孔(図示せず)が形成してあり、下バネ受け部材61bの係止片66bを上バネ受け部材61aの係止孔に係止してあり、これによってフロートバネ部61が構成される。また、上バネ受け部材61aのコイルバネ61c及び板バネ61dが設けられる部分の側方には、下方に向けてカム状をした壁部8が形成されるもので、これについては後で詳述する。
【0044】
このフロートバネ部61は、上バネ受け部材61aの上面を刃ヘッド部Hに回動自在に設けた支持部材28の下面に当接させ、下バネ受け部材61bの下面を本体グリップ部Gのハウジング4の上端部のヘッド保持部42の上方を向く面に載置した状態で配設し、このフロートバネ部61によって支持部材28を介して刃ヘッド部Hを上方に付勢するものである。
【0045】
レバー軸63は、本体グリップ部Gのハウジング4(4a,4b)の図4に示すヘッド保持部42に配設されるもので、一端部が後ハウジング4bの側面に扇型状に凹設した平面部54の穴55を介して外部へ露出する。そして、このレバー軸63の一端部にスイッチとして長楕円状をしたスイッチ操作子67を取付けてある。(図7参照)これにより、スイッチ操作子67を回動させてレバー軸63を回動させることができる。スイッチ操作子67は、このように別体のレバー軸63に後から取付けることで、組立性を良好にすることができるものであり、また、スイッチ操作子67自体が穴55の目隠しとなって意匠の向上を図ることが可能となる。
【0046】
また、図8に示すように、レバー軸63とスイッチ操作子67とを一体に形成してもよい。このものにおいては、後ハウジング4bを切欠いてレバー軸63を挿入するもので、これによってレバー軸63の組立性が向上するものである。
【0047】
レバー軸63には突出部63a,63b,63c,63d,63eが順に形成される。突出部62aと突出部63dは、それぞれ左右のフロートバネ部61の略転倒U字状をした板バネ61dの下片の下面に当接し、突出部62bと突出部62eは、それぞれ左右のフロートバネ部61の上バネ受け部材61aの壁部8の下面に当接する。そして、突出部63cは、後述するクリック部材62に係合してレバー軸63の回動状態を保持するものである。このレバー軸63は、ハウジング4を組み立てる際にクリック部材62と後ハウジング4bにて挟み込む状態で配設される。
【0048】
次に、レバー軸63によるフロート特性の切替えについて説明する。
【0049】
レバー軸63は、上述したように、その一端部に取付けられて本体グリップ部Gの左右方向の側面部に配設されるスイッチとしてのスイッチ操作子67を回動して行われる。レバー軸63のフロート特性の切替えには三通りあり、図9(a)乃至(c)に示すようにスイッチ操作子67の回動位置によって切替えられ、それぞれの場合以下に説明する。
【0050】
スイッチ操作子67が図9(a)の状態にある場合について説明する。図10(a)に、刃ヘッド部Hが上方にフロートしていて下方に押し下げれられていない状態を示し、図10(b)に、刃ヘッド部Hが下方に押し下げられている状態を示す。なお、レバー軸63の突出部63aと突出部63dとはそれぞれ左右のフロートバネ部61の板バネ61dに対応し、突出部63bと突出部63eとはそれぞれ左右のフロートバネ部61の上バネ受け部材61aの壁部8に対応するが、これらは同様に対応するため以下の説明では片側の突出部63a,63b及びフロートバネ部61についてのみ説明を行うものとする。
【0051】
図10(a)に示すように刃ヘッド部Hが上方にフロートしていて下方に押し下げれられていない状態において、突出部63aがフロートバネ部61の板バネ61dの下片の下面より下方に位置する。そして、刃ヘッド部Hが下方に押し下げられると図10(b)に示すように板バネ61dの下片の下面が突出部63aに当接し、板バネ61dによる弾性力が刃ヘッド部Hに作用することになる。すなわち、刃ヘッド部Hが上方にフロートしている状態から板バネ61dの下片の下面に突出部63aが当接する状態となるまでは、刃ヘッド部Hにはコイルバネ61cによる弾性力のみが刃ヘッド部Hに作用し、刃ヘッド部Hがそれ以上押下げられるとコイルバネ61cと板バネ61dの両方の弾性力が刃ヘッド部H側に作用することになり、フロート特性のフロート力特性が途中で変化することになる。これにより、使用者に刃ヘッド部Hの押圧状況を認識させることができる。また、刃ヘッド部Hが最も下方に押し下げられた状態(即ち刃ヘッド部Hに設けてある支持部材28がハウジング4のガイド溝44bの下端部に位置する状態)でも、突出部63bはフロートバネ部61には当接しないものである。
【0052】
次に、スイッチ操作子67が図9(b)の状態にある場合について説明する。図11(a)に、刃ヘッド部Hが上方にフロートしていて下方に押し下げれられていない状態を示し、図11(b)に、刃ヘッド部Hが下方に押し下げられている状態を示す。図11(a)に示すように刃ヘッド部Hが上方にフロートしていて下方に押し下げれられていない状態において、突出部63aがフロートバネ部61の板バネ61dの下片の下面に当接し、突出部63bが上バネ受け部材61aの壁部8の下方に位置する。そして、刃ヘッド部Hが下方に押し下げられると図11(b)に示すように、壁部8の下面が突出部63bに当接してそれ以上刃ヘッド部Hが押し下げられるのを阻止するものである。すなわちこの場合には、刃ヘッド部Hが上方にフロートしている状態から壁部8の下面に突出部63bが当接してそれ以上の押し下げが規制されるまで、刃ヘッド部Hにはコイルバネ61cと板バネ61dの両方の弾性力が刃ヘッド部Hに作用することになり、押し下げ力を大きく設定することができる。また、図11(b)のように壁部8の下面に突出部63bが当接した状態において、それ以上刃ヘッド部Hに下方への押し下げ力が加わっても突出部63bが回動しないように規制部81を壁部8に突設して形成してある。これにより、レバー軸63の回動状態が保持される。
【0053】
次に、スイッチ操作子67が図9(c)の状態にある場合について説明する。図12(a)に、刃ヘッド部Hが上方にフロートした状態の側面図を示し、図12(b)に同斜視図を示す。図12(a)に示すように刃ヘッド部Hが上方にフロートした状態において、突出部63aはフロートバネ部61の板バネ61dの下片の下面の下方に位置し、突出部63bが上バネ受け部材61aの壁部8に当接してそれ以上刃ヘッド部Hが押し下げられるのを阻止するものである。また、この状態において、それ以上刃ヘッド部Hに下方への押し下げ力が加わっても突出部63bが回動しないように移動規制部82を壁部8に突設して形成してある。これにより、レバー軸63の固定状態が保持される。
【0054】
また、図12(a)にも示されるように、刃ヘッド部Hの固定状態において、突出部63bは上方より若干右に傾いた状態で保持されるようにしてある。これにより、刃ヘッド部Hの固定状態において刃ヘッド部Hに下方への押し下げ力が作用しても、突出部63bはより右に傾く(即ち図12(a)において時計回りとなるように傾く)力が作用し、これは即ち刃ヘッド部Hの固定が解除される状態(図11(a)等参照)になるのと反対方向に力が作用するので、誤って刃ヘッド部Hの固定が解除される危険性を低減することができる。
【0055】
また、レバー軸63の突出部63cと係合するようにクリック部材62が設けてある。レバー軸63は、スイッチ操作子67が図9(a)乃至(c)に示す位置となる三通りの回動状態が設定されるのであるが、この状態を保持するために、クリック部材62にはクリック突起62a,62bが形成してある(図12(b)参照)。一方、レバー軸63の突出部63cの先端は球状に形成してあり、クリック突起62a,62bはそれぞれ前記突出部63cの球状に形成した部分の径よりも短い距離だけ離れて対向する略円筒状の突起として形成してある。これにより、スイッチ操作子67を図9(a)の状態から図9(b)の状態へ、図9(b)の状態から図9(c)の状態へと切替えたりまたこの逆に切替えたりする時に、突出部63cの先端部がクリック突起62a,62bを乗り越えることとなり、各状態がクリック突起62a又は62bによって保持されるとともに切替えの際にクリック感が得られる。
【0056】
以上のように、本体グリップ部の左右方向の側面部に操作量差により刃ヘッド部のフロート特性を切替えるスイッチを設けたことで、刃ヘッド部Hのフロート特性のうちのフロート量の切替え(固定・解除の切替えも含む)と、フロート力の切替えとを一つのスイッチ67の操作量差にて行うことができるものであり、更にスイッチ67を本体グリップ部Gの左右方向の側面部に設けたことで意匠性や電気かみそりの握り勝手に悪影響を与えないものである。
【0057】
また、本体グリップ部Gと刃ヘッド部Hとの間に該刃ヘッド部Hをフロート支持するフロート機構部6を設けると共にスイッチ67が一端部に設けられるレバー軸63を左右方向に配設し、刃ヘッド部H又はフロート機構部6(本実施形態ではフロート機構部6のフロートバネ部61)の下面に当接支持する突出部(63a〜e)をレバー軸63に設けたことで、簡素な構造と小さな操作力で切替えを行うことができ、また、レバー軸63の突出部63a,63bと、突出部63d,63eとを本体グリップ部Gの中央部の左右両側に各一箇所以上配設したことで、より安定して刃ヘッド部Hの支持が可能となるものである。
【0058】
また、本体グリップ部Gの上端部の前壁部43a及び後壁部43bにて刃ヘッド部Hを挟持して前後方向に保持すると共にレバー軸63を保持したり、本体グリップ部Gの上端部の前壁部43a及び後壁部43bにて刃ヘッド部Hを挟持して前後方向に保持すると共にクリック部材62を保持したことで、部品点数の削減や加工工数の削減が図られ、また、本体グリップ部Gと刃ヘッド部Hとの間に配設されるリード線32を覆うカバー部材としてのゴムチューブ33の端部をクリック部材62に係合したことで、クリック部材62にてゴムチューブ33の端部の抜け止め行うことができる。
【0059】
また、刃ヘッド部Hのフロート特性のうちの刃ヘッド部Hの固定及びフロート量を切替える突出部63b,63eと、刃ヘッド部Hのフロート特性のうちのフロート力特性を切替える突出部63a,63dとをぞれぞれ別体として設けたので、突出部の設定の自由度が増して構造を簡素化することができる。
【0060】
また、レバー軸63の突出部63b,63eにて刃ヘッド部Hの本体グリップ部Gへの固定を行い、刃ヘッド部Hの固定時に該刃ヘッド部Hに下向きの力が作用した時に突出部63b,63eに伝わる力が固定を解除する方向と逆方向となるように形成したことで、誤って刃ヘッド部Hの固定が解除される危険性を低減することができ、更に、刃ヘッド部Hの固定時にレバー軸63の突出部63b,63eの移動を規制する移動規制部82を刃ヘッド部H又はフロート機構部6の下面に設けたことで、誤って刃ヘッド部Hの固定が解除される危険性をより低減することができる。
【0061】
また、突出部63b,63eに該突出部63b,63eの圧縮方向に力を作用させる壁部8を刃ヘッド部H又はフロート機構部6に設けたことで、突出部63b,63eに曲げ力が作用して折れたり突出部63b,63eが回動して固定が解除されてしまったりする危険性が低減し、また、フロート機構部6に設けるフロートバネ部61にレバー軸63の突出部63a,63dが当接し、レバー軸63の回転に伴って突出部63a,63dのフロートバネ部61に当接する弾接部が移動するように形成したことで、板バネ61dの略転倒U字状をした屈曲部から弾接部までの距離が異なって、板バネ61dの弾性力を変化させることができ、一つの部材で複数の弾性力を得ることが可能となる。
【0062】
また、レバー軸63にスイッチクリック用の突出部63cを形成すると共に、本体グリップ部Gに前記スイッチクリック用の突出部63cと係合するクリック部材62を設けることが好ましい。このような構成とすることで、スイッチ67の切替えの際にクリック感が得られ、更に、スイッチ67の切替段階に応じてスイッチクリック用の突出部63cと係合する複数のクリック突起62a,62bを設けたので、三通り以上の切替に対応することが可能となるものである。
【0063】
また、複数のクリック突起62a,62bをレバー軸63の廻りを回るクリック用の突出部63cの動線に沿って配置することが好ましい。このような構成とすることで、省スペース化を図ることができる。
【0064】
また、レバー軸63の一端部に本体グリップ部Gの左右側面部に配設されるスイッチ操作子67を設け、該スイッチ操作子67とレバー軸63の回転中心とを同軸にしたことで、レバー軸63及びスイッチ操作子67を一体に形成することが可能となり、更に、レバー軸63に該レバー軸63とは別体のスイッチ操作子67を設けたことで、レバー軸63の組立性が改善されると共に、ハウジング4に形成されたレバー軸63を挿通する穴55の目隠しをスイッチ操作子67自体で行うことができて意匠性を高めることができ、また更に、スイッチ操作子67をレバー軸63との為す角が可変となるように設けたことで、レバー軸63と垂直な面(即ち本実施形態では本体グリップ部Gの側面)上より突出した状態でスイッチ操作子67を回動させることができて操作性が良くなるものであり、また、スイッチ操作子67の飛び出し量の均一化や、操作性の向上が図られる。
【0065】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、本体グリップ部の上端部に該本体グリップ部に対して上下動及び左右傾動自在となるように上方に向けてフロート支持される刃ヘッド部を設けた電気かみそりにおいて、本体グリップ部と刃ヘッド部との間に略転倒U字状をした板バネを備えて前記刃ヘッド部をフロート支持するフロート機構部を設けると共に、板バネの下面に当接支持する突出部を設けたレバー軸を本体グリップ部の左右方向に配設し、刃ヘッド部のフロート特性を切替えるスイッチを本体グリップ部の左右方向の側面部に位置するようにレバー軸の一端部に設けて、レバー軸の回転に伴って突出部の板バネに当接する弾接部が移動して略転倒U字状をした板バネの屈曲部から弾接部までの距離が異なることで板バネの弾性力を変化させるようにしたので、刃ヘッド部のフロート特性のうちのフロート量の切替え(固定・解除の切替えも含む)と、フロート力の切替えとを一つのスイッチにて行うことができるものであり、更にスイッチを本体グリップ部の左右方向の側面部に設けたことで意匠性や電気かみそりの握り勝手に悪影響を与えないものである。またこの時、板バネの略転倒U字状をした屈曲部から弾接部までの距離を異ならせて板バネの弾性力を変化させることができ、一つの部材で複数の弾性力を得ることが可能となり、また簡素な構造でかつ小さな操作力で切替えを行うことができる。
【0066】
また請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、操作量差により刃ヘッド部のフロート特性を切替えるスイッチを設けたので、フロート特性の切替え(固定・解除の切替えも含む)を一つのスイッチの操作量差にて行うことができるものである。
【0068】
また請求項3記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、レバー軸の突出部を本体グリップ部の中央部の左右両側に各一箇所以上配設されるように形成したので、より安定して刃ヘッド部の支持が可能となるものである。
【0069】
また請求項4記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、本体グリップ部の上端部の前壁部及び後壁部にて刃ヘッド部を挟持して前後方向に保持すると共にレバー軸を保持したので、部品点数の削減や加工工数の削減が図られる。
【0070】
また請求項5記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、刃ヘッド部のフロート特性のうちの刃ヘッド部の固定及びフロート量を切替える突出部と、刃ヘッド部のフロート特性のうちのフロート力特性を切替える突出部とをぞれぞれ別体として設けたので、突出部の設定の自由度が増して構造を簡素化することができる。
【0071】
また請求項6記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、レバー軸の突出部にて刃ヘッド部の本体グリップ部への固定を行い、刃ヘッド部の固定時に該刃ヘッド部に下向きの力が作用した時に突出部に伝わる力が固定を解除する方向と逆方向となるように形成したので、誤って刃ヘッド部の固定が解除される危険性を低減することができる。
【0072】
また請求項7記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、刃ヘッド部の固定時にレバー軸の突出部の移動を規制する移動規制部を刃ヘッド部又はフロート機構部の下面に設けたので、誤って刃ヘッド部の固定が解除される危険性をより低減することができる。
【0073】
また請求項8記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、突出部にて固定又はフロート量の規制が行われている刃ヘッド部に下向きの力が加わった時に、突出部に該突出部の圧縮方向に力を作用させる壁部を刃ヘッド部又はフロート機構部に設けたので、突出部に曲げ力が作用して折れたり突出部が回動して固定が解除されてしまったりする危険性が低減する。
【0075】
また請求項9記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、レバー軸にスイッチクリック用突出部を形成すると共に、本体グリップ部に前記スイッチクリック用突出部と係合するクリック部材を設けたので、スイッチの切替えの際にクリック感が得られる。
【0076】
また請求項10記載の発明にあっては、上記請求項9記載の発明の効果に加えて、本体グリップ部の上端部の前壁部及び後壁部にて刃ヘッド部を挟持して前後方向に保持すると共にクリック部材を保持したので、部品点数の削減や加工工数の削減が図られる。
【0077】
また請求項11記載の発明にあっては、上記請求項9記載の発明の効果に加えて、クリック部材にスイッチの切替段階に応じてスイッチクリック用突出部と係合する複数のクリック突起を設けたので、三通り以上の切替に対応することが可能となるものである。
【0078】
また請求項12記載の発明にあっては、上記請求項11記載の発明の効果に加えて、複数のクリック突起をレバー軸の廻りを回るクリック用突出部の動線に沿って配置したので、省スペース化を図ることができる。
【0079】
また請求項13記載の発明にあっては、上記請求項9記載の発明の効果に加えて、本体グリップ部と刃ヘッド部との間に配設されるリード線を覆うカバー部材の端部をクリック部材に係合したので、クリック部材にてゴムチューブの端部の抜け止め行うことができる。
【0080】
また請求項14記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、レバー軸の一端部に本体グリップ部の左右側面部に配設されるスイッチを設け、該スイッチとレバー軸の回転中心とを同軸にしたので、レバー軸及びスイッチを一体に形成することが可能となる。
【0081】
また請求項15記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、レバー軸に該レバー軸とは別体のスイッチを設けたので、レバー軸の組立性が改善されると共に、ハウジングに形成されたレバー軸を挿通する穴の目隠しをスイッチ自体で行うことができて意匠性を高めることができる。
【0082】
また請求項16記載の発明にあっては、上記請求項15記載の発明の効果に加えて、スイッチをレバー軸と垂直な面との為す角が可変となるように設けたので、レバー軸と垂直な面より突出した状態でスイッチを回動させることができて操作性が良くなるものであり、また、スイッチの飛び出し量の均一化や、操作性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電気かみそりの分解斜視図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の分解斜視図である。
【図4】同上の電気かみそりの刃ヘッド部の分解斜視図である。
【図5】同上の前面パネルを取外した状態を示し、(a)はフロート状態の正面図であり、(b)は傾動した状態の正面図であり、(c)は刃ヘッド部を押し下げた状態の正面図である。
【図6】同上のフロートバネ部の分解斜視図である。
【図7】同上の刃ヘッド部の支持部材を取付けた部分及びフロート機構部近傍の斜視図である。
【図8】同上の刃ヘッド部の支持部材を取付けた部分及びフロート機構部近傍の別角度から見た斜視図である。
【図9】(a)(b)(c)はスイッチ操作子の回動位置によるフロート特性切替えを説明する説明図である。
【図10】同上のフロート量が大きい状態の説明図であり、(a)は刃ヘッド部のフロート状態を示す側面図であり、(b)は刃ヘッド部が押し下げられた状態を示す側面図である。
【図11】同上のフロート量がストロークの略半分の状態の説明図であり、(a)は刃ヘッド部のフロート状態を示す側面図であり、(b)は刃ヘッド部が押し下げられた状態を示す側面図であり、(c)は(b)の斜視図である。
【図12】同上の刃ヘッド部を本体グリップ部に対して固定した状態の説明図であり、(a)は側面図であり、(b)は斜視図である。
【符号の説明】
1 外刃ブロック
10 外刃
2 ヘッドケース部
20 内刃
67 スイッチ
G 本体グリップ部
H 刃ヘッド部
Claims (16)
- 本体グリップ部の上端部に該本体グリップ部に対して上下動及び左右傾動自在となるように上方に向けてフロート支持される刃ヘッド部を設けた電気かみそりにおいて、本体グリップ部と刃ヘッド部との間に略転倒U字状をした板バネを備えて前記刃ヘッド部をフロート支持するフロート機構部を設けると共に、板バネの下面に当接支持する突出部を設けたレバー軸を本体グリップ部の左右方向に配設し、刃ヘッド部のフロート特性を切替えるスイッチを本体グリップ部の左右方向の側面部に位置するようにレバー軸の一端部に設けて、レバー軸の回転に伴って突出部の板バネに当接する弾接部が移動して略転倒U字状をした板バネの屈曲部から弾接部までの距離が異なることで板バネの弾性力を変化させて成ることを特徴とする電気かみそり。
- 操作量差により刃ヘッド部のフロート特性を切替えるスイッチを設けて成ることを特徴とする請求項1記載の電気かみそり。
- レバー軸の突出部を本体グリップ部の中央部の左右両側に各一箇所以上配設されるように形成して成ることを特徴とする請求項2記載の電気かみそり。
- 本体グリップ部の上端部の前壁部及び後壁部にて刃ヘッド部を挟持して前後方向に保持すると共にレバー軸を保持して成ることを特徴とする請求項2記載の電気かみそり。
- 刃ヘッド部のフロート特性のうちの刃ヘッド部の固定及びフロート量を切替える突出部と、刃ヘッド部のフロート特性のうちのフロート力特性を切替える突出部とをぞれぞれ別体として設けて成ることを特徴とする請求項2記載の電気かみそり。
- レバー軸の突出部にて刃ヘッド部の本体グリップ部への固定を行い、刃ヘッド部の固定時に該刃ヘッド部に下向きの力が作用した時に突出部に伝わる力が固定を解除する方向と逆方向となるように形成して成ることを特徴とする請求項2記載の電気かみそり。
- 刃ヘッド部の固定時にレバー軸の突出部の移動を規制する移動規制部を刃ヘッド部又はフロート機構部の下面に設けて成ることを特徴とする請求項2記載の電気かみそり。
- 突出部にて固定又はフロート量の規制が行われている刃ヘッド部に下向きの力が加わった時に、突出部に該突出部の圧縮方向に力を作用させる壁部を刃ヘッド部又はフロート機構部に設けて成ることを特徴とする請求項2記載の電気かみそり。
- レバー軸にスイッチクリック用の突出部を形成すると共に、本体グリップ部に前記スイッチクリック用の突出部と係合するクリック部材を設けて成ることを特徴とする請求項2記載の電気かみそり。
- 本体グリップ部の上端部の前壁部及び後壁部にて刃ヘッド部を挟持して前後方向に保持すると共にクリック部材を保持して成ることを特徴とする請求項9記載の電気かみそり。
- クリック部材にスイッチの切替段階に応じてスイッチクリック用の突出部と係合する複数のクリック突起を設けて成ることを特徴とする請求項9記載の電気かみそり。
- 複数のクリック突起をレバー軸の廻りを回るクリック用突出部の動線に沿って配置して成ることを特徴とする請求項11記載の電気かみそり。
- 本体グリップ部と刃ヘッド部との間に配設されるリード線を覆うカバー部材の端部をクリ ック部材に係合して成ることを特徴とする請求項9記載の電気かみそり。
- レバー軸の一端部に本体グリップ部の左右側面部に配設されるスイッチを設け、該スイッチとレバー軸の回転中心とを同軸にして成ることを特徴とする請求項2記載の電気かみそり。
- レバー軸に該レバー軸とは別体のスイッチを設けて成ることを特徴とする請求項2記載の電気かみそり。
- スイッチをレバー軸と垂直な面との為す角が可変となるように設けて成ることを特徴とする請求項15記載の電気かみそり。
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