JP3936853B2 - 作業車両の変速装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車両の変速装置および変速操作機構に関するものである。
より詳しくは、油圧式無段変速装置(HST)および遊星機構を有する変速装置の構成および操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、変速装置として、HSTと遊星機構を有するものが知られている。例えば、特開2001−108061号公報に示されるものである。
これは、エンジンの動力を、一方は遊星歯車機構に伝え、他方はHSTを介して遊星歯車機構に伝えて合成する油圧−機械式変速装置において、走行速度が設定速度に達すると、HST21の斜板アクチュエータ94と電子ガバナ93とを連動させて設定速度を維持するよう構成したものである。また、この機構においては、後進および低速前進域をHSTにより行い、中高速の前進時にはHSTの駆動力を遊星歯車機構に伝え合成された駆動力により車両を走行させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成においては、後進をHSTの駆動力により行うため、後進速度を大きくすることが困難である。さらに、車両の重量が大きい場合にはHSTにかかる負担が大きくなり、HSTにより走行可能な速度範囲が小さくなる。また、HSTの斜板制御が複雑になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、発明者等は以下のような課題解決手段を取るものである。
請求項1においては、エンジン(5)の出力を、油圧ポンプ(31)と油圧モータ(32)により構成されるHST(21)、及び遊星機構(22)により変速し、該変速後の出力を正逆転機構(23)により正逆転変速する作業車両の変速装置において、前記エンジン(5)のクランク軸(25)を延出し、前記油圧ポンプ(31)の駆動軸(67)に直結し、該駆動軸(67)の後端を伝動軸(51)に接続し、該伝動軸(51)の歯車(54)より遊星機構(22)の歯車(55)に噛合し、前記油圧モータ(32)の駆動軸(68)に固定した歯車(56)を遊星機構(22)に接続し、該歯車(56)よりHST(21)にて変速後の回転を遊星機構(22)に導入し、該遊星機構(22)のリング歯車(59)の回転を、正逆転機構(23)を構成する歯車(62・63・64・65・66)に伝達し、一対の油圧クラッチに構成した正逆転機構(23)のクラッチ(61)を前後進レバー(7)により切換操作することにより、正逆転制御する構成であって、前進・中立・後進により操作する前後進レバー(7)を、前進位置もしくは後進位置より中立位置へと操作した場合に、車両速度が0となるようにHST(21)を制御し、次に車両速度が0となった後に、正逆転機構部のクラッチ(61)を解除するものである。
【0005】
請求項2においては、請求項1記載の作業車両の変速装置において、前後進レバー(7)を中立位置に操作した場合に、走行輪に接続した駆動軸の回転速度を検出して、車両速度が0となるように、HST(21)を制御するものである。
【0006】
請求項3においては、エンジン(5)の出力を、油圧ポンプ(31)と油圧モータ(32)により構成されるHST(21)、及び遊星機構(22)により変速し、該変速後の出力を正逆転機構(23)により正逆転変速する作業車両の変速装置において、前記エンジン(5)のクランク軸(25)を延出し、前記油圧ポンプ(31)の駆動軸(67)に直結し、該駆動軸(67)の後端を伝動軸(51)に接続し、該伝動軸(51)の歯車(54)より遊星機構(22)の歯車(55)に噛合し、前記油圧モータ(32)の駆動軸(68)に固定した歯車(56)を遊星機構(22)に接続し、該歯車(56)よりHST(21)にて変速後の回転を遊星機構(22)に導入し、該遊星機構(22)のリング歯車(59)の回転を、正逆転機構(23)を構成する歯車(62・63・64・65・66)に伝達し、一対の油圧クラッチに構成した正逆転機構(23)のクラッチ(61)を前後進レバー(7)により切換操作することにより、正逆転制御する構成であって、前進位置より後進位置、もしくは後進位置より前進位置へと前後進レバー(7)を操作した場合に、車両速度が0となるようにHST(21)を制御し、この後に、前後進レバー(7)の指定位置に対応する側のクラッチ(61)を接続するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明について、図を用いて説明する。図1は作業車両の全体側面図、図2は作業車両の変速構成を示す模式図、図3は作業車両の駆動構成を示すスケルトン図、図4はHMTの構成を示すスケルトン図、図5は遊星機構および正逆転機構の構成を示す展開図、図6は油圧ポンプの吐出量と変速比の関係を示す図、図7は変速機構の制御構成を示す図、図8は前後進レバーと油圧ポンプ斜板の関係を示す図、図9は同じく前進位置から後進位置へ操作した場合の関係を示す図、図10は傾斜面で停止状態の車両にかかる力を示す模式図、図11は停車時における油圧ポンプの制御構成を示す図である。
【0008】
図1において、作業車両をトラクタとした実施例について全体構成から説明する。本機の前後に前輪1及び後輪2を支承し、前部のボンネット6内部にはエンジン5を配置し、該ボンネット6の後方にはステアリングハンドル10を設けており、該ステアリングハンドル10の後方にはシート11を配設している。また、シート11の側部には主変速レバー3、副変速レバー4、高低切換レバー等が突設され、ステアリングハンドル10のハンドルコラム側部に前後進切換操作具として前後進切換レバー7が配置されている。これらステアリングハンドル10やシート11やレバー類等はキャビン12内の運転部に配置されている。
【0009】
また、エンジン5の後部に伝動ハウジングが配置され、該伝動ハウジングの後部にミッションケース9を配設し、エンジン5からの動力を後輪2に伝達して駆動し、4輪駆動切換機構を介して前輪1にも同時に駆動力を伝達することを可能としている。
【0010】
また、エンジン5の駆動力はミッションケース9後端から突出したPTO軸15に伝達されて、該PTO軸15から図示しないユニバーサルジョイント等を介して機体後端に作業機装着装置を介して装着した作業機を駆動するように構成している。そして、前記シート11前下方のステップ上にはブレーキペダルや主クラッチペダルやデフロックペダル等が配設されている。
【0011】
次に、変速機構について図2より説明する。本発明の変速機構においては、エンジン5の出力をHST21及び遊星機構22により変速するものである。そして、変速された出力の正逆転を正逆転機構23により制御し、その下流側に副変速機構24が配設されるものである。エンジン5の出力軸(クランク軸)25は機体後方に延出されて、HST21と遊星機構22に駆動力が伝達される。そして、HST21と遊星機構22により変速された駆動力は正逆転機構23および副変速機構24に伝達されるものである。
【0012】
次に、作業車両の駆動機構について、図3を用いてより詳しく説明する。エンジン5の後方には、HST21及び遊星機構22、そして、正逆転機構23が配設されている。HST21の油圧ポンプ21は出力軸25により駆動されるものである。そして、出力軸25より延出される軸に挿嵌固定され、遊星機構に歯合した歯車も出力軸25よりの駆動力の伝達をうける。出力軸25はPTOクラッチ(もしくはダンパー)33を介して伝動軸41に接続されている。伝動軸41は出力軸25の駆動力をPTO変速機構34に伝達するものである。そして、出力軸25より伝達された駆動力は、前述したPTO変速機構34を介してPTO軸15を駆動するものである。
【0013】
HST21は油圧ポンプ31及び油圧モータ32により構成される。HST21により変速された駆動力は、遊星機構22に導入されるものである。油圧モータ32の軸に接続された駆動軸上に挿嵌固定された歯車は遊星機構22に接続している。そして、この歯車を介してHST21により変速された駆動力が遊星機構22に導入されるものである。遊星機構22よりの出力は、正逆転機構23を介して、伝動軸42に伝達される。伝動軸42は副変速機構24に接続されており、副変速機構24により前輪1及び後輪2に伝達される駆動力の変速を行うものである。副変速22には、デフ機構36を介して後輪2が接続されており、四輪駆動切換機構37を介して前輪1の駆動機構が接続されている。
【0014】
次に、図4及び図5を用いて、HMTの構成について説明する。作業車両に搭載されるHMT機構は、HST21及び遊星機構22により構成されるものである。HST21の油圧ポンプ31は駆動軸67により駆動されており、駆動軸67の後端は伝動軸51に接続されている。伝動軸51の前部には、歯車54が挿嵌固定されており、歯車54を介して遊星機構22に駆動力が伝達される。歯車54は歯車55に歯合しており、歯車55は伝動軸52に回動自在に挿嵌されている。さらに、歯車55は遊星歯車58・58を回動自在に枢支する保持体に接続されている。そして、歯車55及び保持体が一体的に伝動軸52に対して回動する。遊星歯車58・58は伝動軸52側において、太陽歯車60に歯合している。太陽歯車60は伝動軸52に回動自在に挿嵌されており、前述の歯車57と一体的に回動するものである。また、遊星歯車58・58はリング歯車59の内側歯に歯合している。リング歯車59は伝動軸52に回動自在に挿嵌されており、同様に伝動軸52に挿嵌された歯車62と一体的に回動する構成となっている。
【0015】
伝動軸51の中央部には、正逆転機構23の歯車63・64が伝動軸51に対して相対回動自在に挿嵌されている。なお、歯車63と歯車64は一体的に回動するものである。歯車63は歯車62に歯合しており、歯車63より駆動力が歯車64、歯車65を介して、伝動軸52に回動自在に挿嵌された歯車66に歯合するものである。なお、歯車65は支軸51に回動自在に枢支されている。歯車62及び歯車66は、伝動軸52に配設されたクラッチ61に接続している。そして、このクラッチ61により伝動軸52の正逆転を制御する。クラッチ61により歯車62と伝動軸52を接続することにより、伝動軸52を正転側に駆動するものである。また、歯車66と伝動軸52を接続することにより、伝動軸52を逆転側に駆動するものである。
【0016】
この様な変速機構をとることにより、HST21を介した駆動力と、介さない駆動力を遊星機構22において合成することができるものである。このため、前進もしくは後進においては、HST21側の出力制御を行うことにより、円滑に速度制御を行うことができるものである。すなわち、油圧ポンプ31の斜板制御を行うことにより、作業車両の速度調整を行うことができるものである。さらに、HST21が故障した場合においても、油圧モータ32側駆動軸68を固定することにより、非常時の走行が可能となる。
【0017】
次に、HST21の油圧ポンプの作動油吐出量と作業車両の変速比の関係について説明する。図6において、油圧ポンプ31の吐出量がP0 である場合には、変速比が0となる。そして、吐出量を徐々に減少させることにより、変速比が増し、車速が増してゆくものである。吐出量が0となる場合には、変速比V1 となる。さらに変速比を増す場合には、油圧ポンプ31の作動油吐出方向を逆転させて、吐出量を増してゆくものである。すなわち、前進もしくは後進において、(副変速の操作を除いて)クラッチの制御を必要としないものである。前進時もしくは後進時において、変速にともなうクラッチ断接を行わないので、ミッションオイルの劣化を防ぐとともに、変速操作を円滑に行うことができる。さらに、変速制御を簡便に行うことができ、変速機構の信頼性が向上する。なお、後進時には、正逆転機構23により前輪1及び後輪2の回転方向を逆にするので、油圧ポンプ31の制御は同様になる。後進時における吐出量と変速率は正逆転機構23における後進側の減速比により決定されるものである。
【0018】
次に、変速装置の制御構成について、図7を用いて説明する。変速機構の制御は、図7に示すごとく、コントローラ81により行われるものである。コントローラ81には、エンジン5に配設された電子ガバナ84、油圧ポンプ31の駆動軸回転速度を検出するピックアップ85、主変速レバー3の位置を認識するポテンションメータ88、前後進レバー7の位置を認識するポテンションメータ87、副変速レバー4の位置を認識するポテンションメータ90、伝動軸42の回転速度を検出するピックアップ89、油圧ポンプ31の斜板制御を行うアクチュエータ86、クラッチ61の接断を行う電磁弁82、83が接続されている。ポテンションメータ87・88により、コントローラ81において、主変速レバー3及び前後進レバー7の位置を認識可能である。そして、その位置に対応させて油圧ポンプ31の斜板制御を行い、クラッチ61の断接を行うものである。
【0019】
このように、作業車量の変速操作装置として、前後進レバー7と主変速レバー3とに分けることにより、従来の車両の操作構成を容易に受け継ぐことが可能である。そして、作業車両のユーザーが新たな操作方法を習得する必要がなく、従来の操作経験を生かすことができる。また、ローダなどの作業機を操作する場合にも、前後進レバー7が効果的である。ローダの操作と同時に前後進が可能であり、前後進の速度再現性を維持できる。
【0020】
次に、HST21における油圧ポンプ31の斜板制御構成について説明する。主変速レバー3の近傍には、主変速レバー3の位置もしくは回動角度を認識可能なセンサが配設されるものである。本実施例においては、主変速レバー3の基部にポテンションメータ88を配設し、このポテンションメータ88により主変速レバー3の位置を認識するものである。そして、コントローラ81において、主変速レバー3の位置が認識される。コントローラ81は、主変速レバー3の位置に対応して、変速制御を行うものである。コントローラ81の内部には、主変速レバー3の位置に対応した油圧ポンプの斜板角度が設定されており、この設定に基づき、アクチュエータ86により、斜板角を調節し、主変速レバー3に対応した変速制御を行うものである。
【0021】
コントローラ81には、前後進レバー7の位置を認識するポテンションメータ87及び、正逆転機構23のクラッチ断接を行う電磁バルブ82・83が接続されている。そして、前後進レバー7の前進(F)・中立(N)・後進(R)の各位置に対応して、電磁バルブ82・83を制御し、クラッチ61の制御を行うものである。前後進レバー7が前進位置にある場合には、前進側の歯車と伝動軸42を接続する。後進位置にある場合には、後進側の歯車と伝動軸42を接続するものである。そして、前後進レバー7が中立位置にある場合には、クラッチ61の接続が解除され、伝動軸42が駆動されない状態となる。すなわち、クラッチ61は、前後進レバー7に連動した構成となっており、前進(F)・中立(N)・後進(R)に対応して、前進側の接続、解除、後進側の接続が行われるものである。
【0022】
次に、前後進レバー7と連動した、油圧ポンプ31の斜板制御構成について説明する。図8を用いて、前後進レバー7の位置と、油圧ポンプ31の斜板角の作動構成について説明する。前後進レバー7が前進位置(F)に位置する場合、HST21の油圧ポンプの斜板は、主変速レバー3の回動位置(D1)に対応した斜板角(θ1 )に保持されている。こ斜板は、アクチュエータ86により保持されているものである。時間t1において、前後進レバー7が前進位置(F)から中立位置(N)へと回動されると、アクチュエータ86により斜板角(θ1 )より目標角へ回動される。目標角は車両速度が0になるように、コントローラ81において算出されるものである。すなわち、前後進レバー7が前進位置(F)から中立位置(N)へ、もしくは後進位置(R)から中立位置(N)へ回動されると、車両速度が0になるように斜板が制御されるものである。
【0023】
前後進レバー7の位置は、ポテンションメータ87により、コントローラ81において認識可能に構成されている。そして、車両速度は、伝動軸42の回転速度をピックアップ89により検出し、コントローラ81において認識可能となっている。そして、前後進切換レバー7が中立位置(N)に位置する場合には、車両速度の絶対値が小さくなるように、HST21の斜板制御が行われるものである。HST21の斜板制御としては、油圧ポンプの吐出量を図6に示すP0 となる斜板角への回動を行うものや、車両速度に応じて減速の割合を算出し、各速度に応じた斜板角である目標角を算出し、そのつど目標角と斜板を制御する方法などをとることができる。
【0024】
このような、斜板制御により、時間t2において車両速度が0となる。時間t1からt2までにかかる時間は、車両速度によりコントローラ81において算出されるものである。また、時間t3において、前後進レバー7が中立位置(N)から前進位置(F)へと回動されると、アクチュエータ86により斜板が主変速レバー3の位置に対応した斜板角(θ1 )に回動され、時間t4において、最終目標角(θ0 )に維持される。これにより、急激な前後進レバー7の操作が行われる際にも、変速機構にかかる負荷を軽減できる。そして、円滑な変速操作を行うことができる。
【0025】
次に、前後進レバー7が前進位置(F)より後進位置へ、もしくは後進位置(R)より前進位置(F)へ切換る場合の変速制御構成について、図9を用いて説明する。主変速レバー3が一定の回動位置に保持された状態で、前後進レバーが前進位置(F)より後進位置へ切換られた場合について説明する。この場合において、前進側クラッチは接続され、後進側クラッチは断たれた状態にある。HST21の油圧ポンプ31の斜板は、変速レバー3に回動位置に対応した斜板角(θ1 )に保持されている。そして、時間t1において、前後進レバー7が前進位置(F)より後進位置(R)へ操作されると、斜板は車両速度が0となる斜板角(θ0 )へと回動される。時間t2において、斜板が斜板角(θ0 )に保持され、変速比が0(車速が0)となると、後進側のクラッチが接続される。この後の時間t3において前進側のクラッチが断たれる。時間t3より油圧ポンプの斜板が回動され、変速レバー3に回動位置に対応した斜板角(θ1 )に保持される。
【0026】
後進位置(R)より前進位置(F)へ切換る場合も同様である。時間t4において、前後進レバー7が後進位置(R)より前進位置(F)へ操作されると、斜板は車両速度が0となる斜板角(θ0 )へと回動される。時間t5において、油圧ポンプの斜板が斜板角(θ0 )に保持され、変速比が0となると、前進側のクラッチが接続される。そして、時間t6において後進側のクラッチが断たれる。時間t6より油圧ポンプの斜板が回動され、変速レバー3に回動位置に対応した斜板角(θ0 )に保持される。
【0027】
すなわち、前後進レバー7により、前進位置から後進位置もしくは後進位置から前進位置に操作したときには、車速が0になるようにHST21の斜板を制御し、車速が0になった時点で、前進(後進)側クラッチを切断し、後進(前進)側クラッチを接続する。そして、変速レバーの指示する変速比まで、HST斜板を回動制御するものである。上記構成おいて、前進から後進、後進から前進への切換時には、前進側クラッチと後進側クラッチがともに接続される時間(図11の斜線部)が設定されるものである。このような変速制御を行うことにより、円滑な変速操作を行うことが可能であり、前後進切換時の動力切れが発生しない。また、傾斜地においても円滑な前後切換操作を行うことができる。
【0028】
次に、前後進レバー7を中立位置(N)とした場合の停車制御について、図10及び図11を用いて説明する。本発明においては、前後進レバー7を中立位置(N)に位置させることにより、車両速度を0に維持するものである。車両の速度は、HSTに接続された駆動軸の回転もしくは車輪の回動に伴って回動される軸の回転より認識するものである。そして、車両速度を0とする制御は、HMT機構のHST21により行うものである。図10に示すごとく、傾斜面において作業車両を停止させる場合には、重力に対向する駆動力を重力と反対側に与える必要がある。図10(a)に示すごとく、作業車両の前部が上方に向いている場合には、車両前方にむけ、図10(b)に示すごとく、作業車両の前部が下方に向いている場合には、後方に向け駆動力を与えることにより、作業車両が傾斜面においても停止するものである。すなわち、重力により駆動される方向と反対方向に駆動力を与えることにより車両を停止させるものである。
【0029】
前述のごとく、後輪2に駆動力を伝達する伝動軸42の近傍には、伝動軸42の回転速度を認識可能なピックアップ89が配設されている。これにより、コントローラ81において、伝動軸42の回転方向と回転速度を認識することが可能となるものである。図11(a)は通常走行における作動油吐出量と車両速度の関係を示すものであり、図11(b)は前進側クラッチを接続した状態における作動油吐出量と車両速度の関係を示すものであり、図11(c)は後進側クラッチを接続した状態における作動油吐出量と車両速度の関係を示すものである。前述のごとく、本発明の変速装置においては、HST21の変速比を制御することにより、駆動輪の変速比を制御するものである。通常走行においては、図11(a)に示すごとく、油圧ポンプの吐出量P0 より上の吐出量は使用されず、前後進クラッチを制御することにより、変速を行うものである。すなわち、通常走行時においては、前進側クラッチが接続されている場合において、F0 で示される吐出領域は使用されていない。また、後進側クラッチが接続されている場合において、R0 で示される吐出領域は使用されていない。
【0030】
しかし、作業車両を傾斜面に停止させる場合においては、領域F0 及びR0 を利用することにより、前後進クラッチ操作を行うことなく、HSTの油圧ポンプの斜板操作により前後方向に駆動力伝達することが可能となる。前進側クラッチが接続されている場合には、図11(b)に示す太線に沿ってHST21の油圧ポンプ斜板を制御することにより、車両に前後方向の駆動力をかけることが可能となる。停車時においては、大きな駆動力が必要とされないので、図11(b)の点線に囲まれる部分で対応可能となる。後進側クラッチが接続されている場合においても同様であり、図11(c)の太線に沿って、点線で囲まれる範囲で斜板制御を行うことにより、車両を傾斜面において停止させることが可能となる。
【0031】
すなわち、前後進レバー7が中立位置に位置されると、前進側もしくは後進側のクラッチを接続した状態で、斜板により車両の停止を行うものである。前述のごとく、伝動軸42近傍のピックアップにより伝動軸42の回転方向と回転速度を認識し、コントローラ81において対抗するための斜板角が算出される。そして、アクチュエータ86を制御し、車両を停止させる駆動力を発生させるものである。これにより、車両が平地で停止する場合には、斜板が吐出量P0 となる角度に位置する。斜面で停車する場合には、車両を傾斜面において停止させるに必要なく動力を発生させる角度で保持される。そして、斜板が吐出量P0 となる角度以外で車両が停車する場合には、前後進クラッチが断たれない構成とすることが可能である。また、コントローラ81が伝動軸42に回転を常に認識可能であり、前後進レバー7が中立位置である場合に、伝動軸42の回動を検出して、前側もしくは後側のクラッチを接続して、伝動軸42の回転を停止させるように斜板を制御することも可能である。
【0032】
これにより、傾斜地においても車両を容易に停止させることが可能であり、作業者に複雑な操作を要求することがない。また、発信時にクラッチの接続を行う必要がなく、操作の応答性を向上でき、滑らかな発進を行うことができる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1に記載の如く、エンジン(5)の出力を、油圧ポンプ(31)と油圧モータ(32)により構成されるHST(21)、及び遊星機構(22)により変速し、該変速後の出力を正逆転機構(23)により正逆転変速する作業車両の変速装置において、前記エンジン(5)のクランク軸(25)を延出し、前記油圧ポンプ(31)の駆動軸(67)に直結し、該駆動軸(67)の後端を伝動軸(51)に接続し、該伝動軸(51)の歯車(54)より遊星機構(22)の歯車(55)に噛合し、前記油圧モータ(32)の駆動軸(68)に固定した歯車(56)を遊星機構(22)に接続し、該歯車(56)よりHST(21)にて変速後の回転を遊星機構(22)に導入し、該遊星機構(22)のリング歯車(59)の回転を、正逆転機構(23)を構成する歯車(62・63・64・65・66)に伝達し、一対の油圧クラッチに構成した正逆転機構(23)のクラッチ(61)を前後進レバー(7)により切換操作することにより、正逆転制御する構成であって、前進・中立・後進により操作する前後進レバー(7)を、前進位置もしくは後進位置より中立位置へと操作した場合に、車両速度が0となるようにHST(21)を制御し、次に車両速度が0となった後に、正逆転機構部のクラッチ(61)を解除するので、円滑な変速制御を行うことが可能となり、正逆転機構(23)を構成するクラッチ(61)に与える付加を軽減できる。これにより、変速装置の耐久性を向上できる。また、車両の変速操作を容易に行うことが可能となる。
【0034】
請求項2に記載のごとく、請求項1記載の作業車両の変速装置において、前後進レバー(7)を中立位置に操作した場合に、走行輪に接続した駆動軸の回転速度を検出して、車両速度が0となるように、HST(21)を制御するので、傾斜地においても車体を停止可能であり、発進時にクラッチを接続する必要がない。そして、発進時操作の応答性を向上でき、滑らかな発進を行なうことが出来る。
【0035】
請求項3に記載のごとく、エンジン(5)の出力を、油圧ポンプ(31)と油圧モータ(32)により構成されるHST(21)、及び遊星機構(22)により変速し、該変速後の出力を正逆転機構(23)により正逆転変速する作業車両の変速装置において、前記エンジン(5)のクランク軸(25)を延出し、前記油圧ポンプ(31)の駆動軸(67)に直結し、該駆動軸(67)の後端を伝動軸(51)に接続し、該伝動軸(51)の歯車(54)より遊星機構(22)の歯車(55)に噛合し、 記油圧モータ(32)の駆動軸(68)に固定した歯車(56)を遊星機構(22)に接続し、該歯車(56)よりHST(21)にて変速後の回転を遊星機構(22)に導入し、該遊星機構(22)のリング歯車(59)の回転を、正逆転機構(23)を構成する歯車(62・63・64・65・66)に伝達し、一対の油圧クラッチに構成した正逆転機構(23)のクラッチ(61)を前後進レバー(7)により切換操作することにより、正逆転制御する構成であって、前進位置より後進位置、もしくは後進位置より前進位置へと前後進レバー(7)を操作した場合に、車両速度が0となるようにHST(21)を制御し、この後に、前後進レバー(7)の指定位置に対応する側の油圧クラッチ(61)を接続するので、円滑な変速操作が実現する。また、前後進切換時に駆動力が断たれないので、傾斜地においても円滑な前後進切換ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 作業車両の全体側面図。
【図2】 作業車両の変速構成を示す模式図。
【図3】 作業車両の駆動構成を示すスケルトン図。
【図4】 HMTの構成を示すスケルトン図。
【図5】 遊星機構および正逆転機構の構成を示す展開図。
【図6】 油圧ポンプの吐出量と変速比の関係を示す図。
【図7】 変速機構の制御構成を示す図。
【図8】 前後進レバーと油圧ポンプ斜板の関係を示す図。
【図9】 同じく前進位置から後進位置へ操作した場合の関係を示す図。
【図10】 傾斜面で停止状態の車両にかかる力を示す模式図。
【図11】 停車時における油圧ポンプの制御構成を示す図である。
【符号の説明】
1 前輪
2 後輪
3 主変速レバー
7 前後進レバー
5 エンジン
15 PTO軸
21 HST
22 遊星機構
23 正逆転機構
24 副変速機構
31 油圧ポンプ
32 油圧モータ
61 クラッチ
81 コントローラ
82 電磁弁
83 電磁弁
85 ピックアップ
86 アクチュエータ
89 ピックアップ

Claims (3)

  1. エンジン(5)の出力を、油圧ポンプ(31)と油圧モータ(32)により構成されるHST(21)、及び遊星機構(22)により変速し、該変速後の出力を正逆転機構(23)により正逆転変速する作業車両の変速装置において、前記エンジン(5)のクランク軸(25)を延出し、前記油圧ポンプ(31)の駆動軸(67)に直結し、該駆動軸(67)の後端を伝動軸(51)に接続し、該伝動軸(51)の歯車(54)より遊星機構(22)の歯車(55)に噛合し、前記油圧モータ(32)の駆動軸(68)に固定した歯車(56)を遊星機構(22)に接続し、該歯車(56)よりHST(21)にて変速後の回転を遊星機構(22)に導入し、該遊星機構(22)のリング歯車(59)の回転を、正逆転機構(23)を構成する歯車(62・63・64・65・66)に伝達し、一対の油圧クラッチに構成した正逆転機構(23)のクラッチ(61)を前後進レバー(7)により切換操作することにより、正逆転制御する構成であって、前進・中立・後進により操作する前後進レバー(7)を、前進位置もしくは後進位置より中立位置へと操作した場合に、車両速度が0となるようにHST(21)を制御し、次に車両速度が0となった後に、正逆転機構部のクラッチ(61)を解除することを特徴とする作業車両の変速装置。
  2. 請求項1記載の作業車両の変速装置において、前後進レバー(7)を中立位置に操作した場合に、走行輪に接続した駆動軸の回転速度を検出して、車両速度が0となるように、HST(21)を制御することを特徴とする作業車両の変速装置。
  3. エンジン(5)の出力を、油圧ポンプ(31)と油圧モータ(32)により構成されるHST(21)、及び遊星機構(22)により変速し、該変速後の出力を正逆転機構(23)により正逆転変速する作業車両の変速装置において、前記エンジン(5)のクランク軸(25)を延出し、前記油圧ポンプ(31)の駆動軸(67)に直結し、該駆動軸(67)の後端を伝動軸(51)に接続し、該伝動軸(51)の歯車(54)より遊星機構(22)の歯車(55)に噛合し、前記油圧モータ(32)の駆動軸(68)に固定した歯車(56)を遊星機構(22)に接続し、該歯車(56)よりHST(21)にて変速後の回転を遊星機構(22)に導入し、該遊星機構(22)のリング歯車(59)の回転を、正逆転機構(23)を構成する歯車(62・63・64・65・66)に伝達し、一対の油圧クラッチに構成した正逆転機構(23)のクラッチ(61)を前後進レバー(7)により切換操作することにより、正逆転制御する構成であって、前進位置より後進位置、もしくは後進位置より前進位置へと前後進レバー(7)を操作した場合に、車両速度が0となるようにHST(21)を制御し、この後に、前後進レバー(7)の指定位置に対応する側のクラッチ(61)を接続することを特徴とする作業車両の変速装置。
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