JP4220663B2 - 油圧・機械式無段階変速機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタ・モア・ローダ等に搭載される油圧・機械式無段階変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業用車両の変速を行う一般的な方法として、油圧ポンプと油圧モータとを流体的に接続した、HSTを用いる構成が広く知られている。産業用車両では、低速で行われる作業時にはトルクを十分確保する必要がある一方で、路上走行時においては高速走行を行わせて移動時間を短縮できることが求められている。この点、HSTの変速比は一般に最大1.5〜2.0程度であり、これでは高速走行に必要な速比(一般に3.5〜4.0程度)を満足できないので、一個のHSTで高速走行を達成させるための構成が様々に提案されている。
【0003】
例えば、エンジンの動力を主変速機構としてのHSTにより変速させた後、動力下流側に設けられている二〜三段の機械式の副変速装置により副変速を行わせることが一般に行われている。例えば特開2000−219056号公報に開示されている如くである。しかし、このような構成は、副変速装置構造の分だけ構造が複雑になりコスト高となるばかりでなく、車両の操作性を低下させることにもなる。また、副変速切換時の変速ショックの問題もある。
【0004】
一方、油圧ポンプの容量に比べて油圧モータの容量の大きいHSTを用いる構成や、一つの油圧ポンプに対し二つの油圧モータを接続したHSTを用いる構成もある。例えば前述の特開2000−219056号公報に開示されている如くである。しかし、このような構成は、コストアップの要因となるばかりでなく、HSTの動力伝達ロスが大きくなって作業能率が低下する等の問題がある。
【0005】
また、車両駆動技術としては、HSTと差動機構を組み合わせた油圧・機械式無段階変速機(ハイドロメカニカルトランスミッション。略して「HMT」と称される。)も、有力なものとして提案されている。このHMTは、差動機構の各軸にHSTのどの要素を結合するかにより、図4に示す如く入力分割型と出力分割型に分類することができる。
【0006】
ここで出力分割型のHMTは、前進低速時に高効率・高トルクを達成することができ、トラクタ等の車両に適した特性を有しているが、中立状態を作り出すことが困難で、後進時の効率が悪く、速域も確保できない等の問題があって、車両の変速機として採用するのは困難であった。そのため、油圧クラッチを使用して後進時は差動装置を該油圧クラッチにより切り離すことでHSTに切り換えるようにしたり、高効率・高トルクを諦めて前後進可能な入力分割型(後述)を採用する事例も多かった。
【0007】
入力分割型のHMTの事例は同一出願人による特願2000−135873等に開示されているが、この入力分割型はHSTに比べて効率やトルクアップは優れているものの、油圧ポンプや油圧モータの許容回転数や効率の制約から速比は最大で1.0〜2.0程度で、高速作業時の一般的な速比3.5〜4.0を満足できない。そのため、結局は副変速機構を追加しなければならない等、HSTと同様の問題を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の事情を背景にされたものであり、その目的は以下の二点にある。(1)低コストを達成できるコンパクトな構成で、操作が容易なHMTを提供すること。(2)前後進いずれの場合でも同様の動力性能を発揮するHMTを提供すること。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0010】
請求項1においては、エンジン(Eg)の出力回転の変速を行う油圧・機械式無段階変速機であって、HST(7)と差動機構とを組み合わせて構成された油圧・機械式無段階変速機において、該HST(7)は、油圧ポンプ(14)と油圧モータ(15)を分離型のものとし、該油圧ポンプ(14)と油圧モータ(15)は前後に配置して、配管を介して流体的に相互接続した構成とし、前記油圧ポンプ(14)の後方に、前記差動機構としての遊星機構(30)を配置し、該遊星機構(30)の後方に、前記油圧モータ(15)を配置し、前記エンジン(Eg)のフライホイール(1)に、トランスミッション(100)に対する動力を受け入れるための入力軸(3)を取り付け、該入力軸(3)の後方に伝達軸(5)を同心状に配置し、該伝達軸(5)と入力軸(3)とをカップリング(4)を介して相対回転不能に連結し、前記入力軸(3)の後方にはHST(7)の油圧ポンプ(14)を配置し、該伝達軸(5)は、該油圧ポンプ(14)の回転軸心を貫通して後方へ延出され、該油圧ポンプ(14)への入力軸と、該遊星機構(30)への入力軸とを兼用し、該伝達軸(5)の後端には、前記遊星機構(30)の内歯車(35)を相対回転不能に固定し、該伝達軸(5)と油圧モータ(15)の出力軸(21)と、該出力軸(21)にカップリング(29)を介して連結されたモータ伝動軸(85)とを同一軸心上に配置し、該モータ伝動軸(85)の前端部には、前記遊星機構(30)の太陽歯車(33)を固定し、該遊星機構(30)の遊星歯車(34)を支持するキャリア(31)は、HMT出力軸(36)に相対回転不能に固定し、該HMT出力軸(36)は中空状に構成し、前記油圧モータ(15)の出力軸(21)から前記太陽歯車(33)に対し動力を伝達するモータ伝動軸(85)に相対回転自在に外嵌し、前記油圧ポンプ(14)と油圧モータ(15)とにより、前後を挟まれた遊星機構(30)の後部の位置に、前後進切換クラッチ機構(40)を配置し、該前後進切換クラッチ機構(40)は、該遊星機構(30)のHMT出力軸(36)上に配置した前進側歯車(41)と後進側歯車(42)と、該HMT出力軸(36)と平行に配置したデフ駆動軸(28)上の、前進側従動歯車(43)と後進側従動歯車(44)と、該後進側歯車(42)と後進側従動歯車(44)とに噛合した逆転ギア(45)と、油圧クラッチパック(37)により構成したものである。
請求項2においては、請求項1記載の油圧・機械式無段階変速機において、前記前後進切換クラッチ機構(40)を変速操作部と連動させて、該変速操作部をニュートラル位置に操作したときは、前記前後進切換クラッチ機構(40)が切れて動力を遮断するように構成したものである。
請求項3においては、請求項1記載の油圧・機械式無段階変速機において、前記前後進切換クラッチ機構(40)をクラッチペダル(114)と連動させて、該クラッチペダル(114)を踏み込むと前記前後進切換クラッチ機構(40)が切れて動力を遮断するように構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第一構成例に係る油圧・機械式無段階変速機を備えたトランスミッションの構成を示したスケルトン図である。なお、本明細書において特に記載のない限り、「前方」とは機体前方を、「後方」とは機体後方を、それぞれ意味する。
【0012】
〔第一構成例〕
以下、図1を参照しながら、このHMT式トランスミッション100の構成を説明する。このHMT式トランスミッションは、例えば農用トラクタ等の産業用車両に適用が可能であり、機体前方に配置されたエンジンEgの動力を変速して後輪54や前輪67に伝達するとともに、機体後部のPTO軸11に伝達させることとしている。具体的には図1に示すように、エンジンEgのフライホイール1にダンパ2を介して、このトランスミッション100に対する動力を受け入れるための入力軸3が取り付けられ、該入力軸3の後方に伝達軸5が同心状に配置されて、該伝達軸5は入力軸3とカップリング4を介して相対回転不能に連結されている。前記入力軸3の後方にはHST7の後述の油圧ポンプ14が配置され、前記伝達軸5は該油圧ポンプ14の回転軸心を貫通しながら後方へ延出される。この伝達軸5はHST14の入力軸と兼用としている。該伝達軸5の後端にはPTO主軸10が同心状に配置されて軸支され、該PTO主軸10はカップリング9を介して前記伝達軸5に連結し、相対回転不能とされている。PTO主軸10は図1に示す如く更に後方に延長され、また、その該PTO主軸10と平行にリアPTO軸11を配置している。PTO主軸10と該リアPTO軸11との間には、歯車変速式のPTO変速機構12が介設されている。
【0013】
このHMT式トランスミッション100に配置される油圧・機械式無段変速装置(HMT)101は、HST7と、差動機構である遊星機構30とを組み合わせて構成される。以下、このHST7について説明する。このHST7は油圧ポンプ・油圧モータ一体型とし、一体的に形成された平板状の油路板13を上下方向に配置し、該油路板13の一側面の上半部に可変容積型の油圧ポンプ14を、下半部に可変容積型の油圧モータ15をそれぞれ付設し、該油路板13の内部に穿設される図外の作動油循環油路によって、両者14・15が流体的に接続されている。該油圧ポンプ14及び油圧モータ15の両者は共通のHSTハウジング16によって覆われる。油圧モータ15の回転軸心には出力軸21が配置され、該出力軸21は前記油路板13を貫通して後方に延出されている。油圧ポンプ14の入力軸を兼ねる前記伝達軸5と、前記出力軸21とは、上下平行に配置される関係にある。
【0014】
次に、前記遊星機構30について説明する。前記伝達軸5のエンジンEg側と反対側の端部は、HST7の油路板13を貫通して後方に突出されて、その先端に歯車38が相対回転不能に連結されている。一方、前記HSTの油圧モータ15の出力軸21には、遊星機構30の太陽歯車33がカップリング29により相対回転不能に連結されている。遊星機構30は前記HST7の下側後方(動力伝動下流側)に配置されている。そして、該遊星機構30の太陽歯車33には前述のとおりHST7の出力軸21が、遊星歯車34を支持するキャリア31にはHMT出力軸36が、それぞれ相対回転不能に連結される。内歯車35にはHST7の伝達軸5が歯車38・歯車39を介して連動連結されている。
HMT出力軸36は後述する前後進切換クラッチ機構40やデフ装置49を介して、後輪54・54と連動連結されている。
【0015】
遊星機構30の後方(動力伝動下流側)には、前後進切換クラッチ機構40を設けて、これにより前進・後進を切り換えるようにしている。具体的には、前記HMT出力軸36が後方に延出されて、その上に前進側歯車41及び後進側歯車42を相対回転自在に配置している。一方、前記PTO主軸10に筒状の伝動軸25が相対回転自在に外嵌され、該伝動軸25上には、前進側従動歯車43及び後進側従動歯車44を相対回転不能に設け、更には出力歯車46を固設している。前進側歯車41は前記前進側従動歯車43と噛合され、後進側歯車42は前記後進側従動歯車44と逆転ギア45を介して連動連結されている。そして、前記前進側歯車41と後進側歯車42との間に油圧クラッチパック37が配置され、該油圧クラッチパック37は後述の油圧回路により制御される。この油圧クラッチパック37は前記前進側歯車41又は後進側歯車42のいずれかに係合して、HMT出力軸36の回転を伝達し得るように構成している。なお、詳細は後述するが、この油圧クラッチパック37は前進側・後進側いずれにも動力を伝達しない動力遮断状態をも作り出すことができるように構成してあり、前後進切換クラッチ機構40がニュートラル機構としての役割をも果たすようにしてある。
【0016】
この構成により、前進時はHMT出力軸36の動力を油圧クラッチパック37から前進側歯車41→前進側従動歯車43と伝達し、後進時は後進側歯車42→逆転ギア→後進側従動歯車44と伝達する。これにより、伝動軸25には前進又は後進のいずれかの回転が得られることになる。該伝動軸25の回転は出力歯車46からデフ駆動歯車47を介してデフ駆動軸28へ伝達され、該デフ駆動軸28の端部にはベベルギア27が固定される。一方、該ベベルギア27に近接して左右のデフヨーク軸48・48が配置され、該デフヨーク軸48・48の内端側同士をデフ装置49によって差動的に結合している。そして、該デフ装置49を駆動するための入力ベベルギア50を、前記ベベルギア27に噛合させるようにしている。前記デフヨーク軸48・48のそれぞれには減速ギア51が固定され、該減速ギア51は後車軸52上の歯車53に噛合されて、該後車軸52に固定される後輪54を駆動する。
【0017】
また、前記デフ駆動軸28には前輪駆動歯車55が固設され、該前輪駆動歯車55は中間歯車56に噛合される。また、前記デフ駆動軸28と平行に前輪出力軸57が配置されて、該前輪出力軸57上には摺動歯車58が、相対回転不能かつ軸方向摺動自在に嵌合されている。該摺動歯車58は、車両座席に設けた図外の駆動モード切換レバーに、適宜のリンク機構等を介して連係させている。この構成において、駆動モード切換レバーを傾動操作して前記摺動歯車58を軸方向に摺動させ、前記中間歯車56に係脱させることにより、前輪出力軸57に対する駆動力を断接して、後輪二輪駆動又は四輪駆動の切換を行うことができる。
【0018】
前記前輪出力軸57はドライブシャフト59や自在継手等を介して、フロントアクスル装置60の入力軸61と連動連結される。該フロントアクスル装置60においては、左右の前車軸62を差動的に連結するためのデフ装置63が配置され、該デフ装置63は左右のデフヨーク軸64・64の内端側同士を連結すべく構成し、前記入力軸61に固設されたベベルギア65により駆動されるようになっている。前記デフヨーク軸64・64の駆動力は、ベベルギア65を介してキングピン軸66→前車軸62と伝達されて、左右の前車輪67を駆動する。
【0019】
前記PTO主軸10とリアPTO軸11との間に配設されるPTO変速機構12は、図1に示す如く、該PTO主軸10に固設される第一原動歯車68及び第二原動歯車69と、前記リアPTO軸11に対し相対回転自在かつ軸方向摺動不能に嵌合される従動歯車70と、同じくリアPTO軸11に対し相対回転不能かつ軸方向摺動自在に嵌合されるクラッチギア71とによりなる。該クラッチギア71は、車両座席の適宜位置に設けたPTO変速レバーと、適宜のリンク機構を介して連係させている。前記従動歯車70は常時前記第一原動歯車68に噛合されるとともに、その側面に爪部を形成している。一方、前記クラッチギア71は軸方向の摺動により前記第二原動歯車69に係脱可能となるよう構成され、かつ前記爪部に向かい合う該クラッチギア71の側面に爪部を設けて、前記従動歯車70の爪部に対して係脱可能となるようにしている。従って、前記PTO変速レバーの操作により該クラッチギア71を軸方向に摺動させ、前記従動歯車70に係合してリアPTO軸11に低速回転を得、又は前記第二原動歯車69に係合してリアPTO軸11に高速回転を得ることができる。
【0020】
前記PTO主軸10には更にミッドPTO駆動ギア72が形設され、また、該PTO主軸10に平行に、PTO伝達軸73及びアイドル軸74が軸支されている。該PTO伝達軸73には入力ギア75が固定され、前記ミッドPTO駆動ギア72の動力が、前記リアPTO軸11に相対回転自在に外嵌された伝達ギア76を介して、該入力ギア75から入力されるようにしている。前記PTO伝達軸73には出力ギア77が固定され、前記アイドル軸74上の遊転歯車78に噛合される。前記アイドル軸74に平行にミッドPTO軸79が配置軸支され、該ミッドPTO軸79に相対回転不能かつ軸方向摺動自在に、クラッチギア80が配設されている。該クラッチギア80は、車両座席の適宜位置に配設したミッドPTOクラッチレバーに、適宜のリンク機構を介して連係させている。
従って、該ミッドPTOクラッチレバーの傾動操作により該クラッチギア80を軸方向に摺動させて前記遊転歯車78に係脱させることにより、前記ミッドPTO軸79に対して動力を断接することができる。
【0021】
〔実施例〕
次に、構成例の変形例である実施例について、図2を参照しながら説明する。図2は本発明の実施例に係る油圧・機械式無段階変速機を備えたトランスミッションの構成を示したスケルトン図である。
【0022】
この実施例においては、HST7をポンプ・モータ分離型のものとし、油圧ポンプ14と油圧モータ15を前後に配置した構成としている。油圧ポンプ14と油圧モータ15とは、図外の配管を介して流体的に相互接続されている。油圧ポンプ14の入力軸としての役割を果たす前記伝達軸5は該油圧ポンプ14を貫通して後方に突出される一方、前記油圧モータ15の出力軸21は前方へ延出されている。両軸5・21は軸線を一致させて配置されている。
【0023】
前記油圧ポンプ14と油圧モータ15とに前後を挟まれた位置には、遊星機構30が配置されている。即ち、前記油圧ポンプ14の後方(動力伝動下流側)に遊星機構30を配置し、該遊星機構30の後方に前記油圧モータ15を配置している。前記油圧モータ15の出力軸21には、カップリング29を介してモータ伝動軸85が連結され、該モータ伝動軸85の端部には該遊星機構30の太陽歯車が固定されている。一方、前記伝達軸5の後端(エンジンEg側と反対側の端部)においては、歯車81及び、前記遊星機構30の内歯車35が相対回転不能に固定されている。
【0024】
遊星歯車34を支持するキャリア31はHMT出力軸36に相対回転不能に固定される。該HMT出力軸36は中空状に構成され、前記油圧モータ15の出力軸21から前記太陽歯車33に対し動力を伝達するモータ伝動軸85に対して、相対回転自在に外嵌されている。HMT出力軸36上には二つの歯車、即ち前進側歯車41と後進側歯車42が固定され、一方、該HMT出力軸36と平行にデフ駆動軸28が配置され、該デフ駆動軸28上には、前進側従動歯車43と後進側従動歯車44とが、いずれも相対回転自在に設置されている。前進側従動歯車43は前進側歯車41に、後進側従動歯車44は逆転ギア45を介して後進側歯車42に、それぞれ連動連結されている。前進側従動歯車43と後進側従動歯車44との間には油圧クラッチパック37が配置される。該油圧クラッチパック37は後述の油圧回路に接続され、前記二つの従動歯車43・44のいずれかに係合して正転若しくは逆転方向の回転をデフ駆動軸28に得たり、又はいずれの従動歯車43・44にも係合しない動力遮断(中立)状態を作り出したりできるようになっている。該デフ駆動軸28には前述の第一構成例と同様に、デフ装置49を駆動するためのベベルギア27や、前輪駆動のための前輪駆動歯車55が配置される。
【0025】
前記伝達軸5と平行にPTO伝動軸86が配置されて支持され、該PTO伝動軸86には入力歯車82及び出力歯車83が固定されている。前記出力歯車82は前記伝達軸5上の歯車に噛合される。一方、前記HST7の後方にPTO主軸10が支持され、該PTO主軸10にはPTO駆動歯車84が固定される。該PTO駆動歯車84は前記出力歯車83に噛合されている。
【0026】
なお、実施例において、以上に説明した部分以外の部分の構成は、第一構成例とまったく同様である。
【0027】
〔油圧回路〕
次に、前述の第一構成例及び実施例に適用される油圧回路について、図3を参照しながら説明する。図3は第一構成例・実施例のトランスミッションに適用される油圧回路を示した図である。
【0028】
エンジンEgには油圧ポンプ119が取り付けられており、エンジンEgの駆動により該油圧ポンプ119から吐出される圧油は、切換バルブ117を介して、前後進切換バルブ118に供給される。その経路の中途には作動油圧を規定するためのリリーフバルブ116が接続されている。前後進切換バルブ118のAポートには、前述の前後進切換クラッチ機構40を構成する油圧クラッチパック37のうち、前進側クラッチ37aが、Bポートには後進側クラッチ37bが、それぞれ接続されている。この前後進切換バルブ118は三位置切換型に構成してあり、前進側クラッチ37a・後進側クラッチ37bのうちいずれか一方に圧油を供給し、他方の圧油を抜く状態、あるいは前進側・後進側双方の圧油を抜くニュートラル状態とすることができるようになっている。変速比を変更制御するためのコントローラ115は、変速操作部113(一般的には変速レバー111又は変速ペダル112であるが、これに限るものでもない)に設けたセンサ、及び、クラッチペダル114に設けたセンサに電気的に接続されている。変速操作部113(変速レバー111等)は、前方に操作すると前進し後方に操作すると後進するようにしてあり、またその操作量に応じて増速できるように構成してある。コントローラ115は、検出される変速操作部113の操作量に基づいて、前述のHMTを構成するHST7の油圧ポンプ14及び油圧モータ15の容積を変更させ、トランスミッションの速比を変更させる。
【0029】
また、前記切換バルブ117及び前後進切換バルブ118はいずれも電磁パイロット切換弁に構成され、両バルブ117・118はともに前記コントローラ115に電気的に接続されている。コントローラ115は、前記クラッチペダル6が踏み込まれてON位置にあるとき、又は前記変速操作部113(変速レバー111又は変速ペダル112)がニュートラル位置Nにあるときは、前記切換バルブ117が圧油をドレンさせるように制御する。また、前記変速操作部113の操作方向に応じて、前記前後進切換バルブ118を切り換えて、前後進切換クラッチ機構40の前進側クラッチ37a又は後進側クラッチ37bのうちいずれかに圧油が供給されるように制御する。
【0030】
この構成により、前記前後進切換クラッチ機構40は前記変速操作部113及びクラッチペダル114と連動され、(1)変速操作部113がニュートラル位置Nに操作されたとき、(2)クラッチペダル114が踏み込まれたとき、のいずれも、前後進切換クラッチ機構40が切れて動力を遮断するように作用する。
【0031】
なお、前記切換バルブ117や前後進切換バルブ118は、通電が解除されている状態では圧油をドレンするように構成されており、何らかの事情で制御電源が遮断された等の場合には前後進切換クラッチ機構40への圧油の供給が停止され、故障等の非常時においても直ちに動力を遮断できるように構成している。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0033】
請求項1に示す如く、エンジン(Eg)の出力回転の変速を行う油圧・機械式無段階変速機であって、HST(7)と差動機構とを組み合わせて構成された油圧・機械式無段階変速機において、該HST(7)は、油圧ポンプ(14)と油圧モータ(15)を分離型のものとし、該油圧ポンプ(14)と油圧モータ(15)は前後に配置して、配管を介して流体的に相互接続した構成とし、前記油圧ポンプ(14)の後方に、前記差動機構としての遊星機構(30)を配置し、該遊星機構(30)の後方に、前記油圧モータ(15)を配置し、前記エンジン(Eg)のフライホイール(1)に、トランスミッション(100)に対する動力を受け入れるための入力軸(3)を取り付け、該入力軸(3)の後方に伝達軸(5)を同心状に配置し、該伝達軸(5)と入力軸(3)とをカップリング(4)を介して相対回転不能に連結し、前記入力軸(3)の後方にはHST(7)の油圧ポンプ(14)を配置し、該伝達軸(5)は、該油圧ポンプ(14)の回転軸心を貫通して後方へ延出され、該油圧ポンプ(14)への入力軸と、該遊星機構(30)への入力軸とを兼用し、該伝達軸(5)の後端には、前記遊星機構(30)の内歯車(35)を相対回転不能に固定し、該伝達軸(5)と油圧モータ(15)の出力軸(21)と、該出力軸(21)にカップリング(29)を介して連結されたモータ伝動軸(85)とを同一軸心上に配置し、該モータ伝動軸(85)の前端部には、前記遊星機構(30)の太陽歯車(33)を固定し、該遊星機構(30)の遊星歯車(34)を支持するキャリア(31)は、HM T出力軸(36)に相対回転不能に固定し、該HMT出力軸(36)は中空状に構成し、前記油圧モータ(15)の出力軸(21)から前記太陽歯車(33)に対し動力を伝達するモータ伝動軸(85)に相対回転自在に外嵌し、前記油圧ポンプ(14)と油圧モータ(15)とにより、前後を挟まれた遊星機構(30)の後部の位置に、前後進切換クラッチ機構(40)を配置し、該前後進切換クラッチ機構(40)は、該遊星機構(30)のHMT出力軸(36)上に配置した前進側歯車(41)と後進側歯車(42)と、該HMT出力軸(36)と平行に配置したデフ駆動軸(28)上の、前進側従動歯車(43)と後進側従動歯車(44)と、該後進側歯車(42)と後進側従動歯車(44)とに噛合した逆転ギア(45)と、油圧クラッチパック(37)により構成したので、前後進切換機構により前後進を機械的に切り換えることで、HMTを効率の良い又はトルクアップの大きな一方向側の回転で使用することができる。
従って、出力分割型HMTの欠点である後進時の効率の悪さ及び速域の狭さを解消でき、前後進ともに同様の動力性能を発揮することができる。従って、車両の変速機としての使用に適したトランスミッションを提供することができる。
また、副変速機構が不要の構成であるので、低コストで製造でき、コンパクト性に優れ、操作も容易に行える。
【0034】
更には、前後に配置されるHSTの油圧ポンプと油圧モータとの間に遊星機構を配置するレイアウトは、トランスミッションのコンパクト化、特に上下方向あるいは左右方向のコンパクト化に寄与することができる。
【0035】
請求項2に示す如く、請求項1記載の油圧・機械式無段階変速機において、前記前後進切換クラッチ機構(40)を変速操作部と連動させて、該変速操作部をニュートラル位置に操作したときは、前記前後進切換クラッチ機構(40)が切れて動力を遮断するように構成したので、前後進切換クラッチをニュートラル機構としても使用することで、動力遮断(中立)状態を容易に作り出すことができる。従って、中立状態を作り出すのが困難という出力分割型HMTの欠点を解消でき、車両の変速機としての使用に更に適したトランスミッションを提供することができる。
更には、変速操作部をニュートラル位置に操作することにより動力が遮断され中立状態となる構成により、容易に理解できる合理的な操作方法をオペレータに対し提供できる。従ってオペレータは、車両運転時に戸惑うことがない。
【0036】
請求項3に示す如く、請求項1記載の油圧・機械式無段階変速機において、前記前後進切換クラッチ機構(40)をクラッチペダル(114)と連動させて、該クラッチペダル(114)を踏み込むと前記前後進切換クラッチ機構(40)が切れて動力を遮断するように構成したので、前後進切換クラッチをニュートラル機構としても使用することで、動力遮断(中立)状態を容易に作り出すことができる。従って、中立状態を作り出すのが困難という出力分割型HMTの欠点を解消でき、車両の変速機としての使用に更に適したトランスミッションを提供することができる。
更には、クラッチペダルを踏み込むこと又は変速レバーを中立状態にすることで動力が遮断され中立状態を作り出すことができるので、簡素な操作で容易に中立状態を作り出すことができ、オペレータは安定感・信頼感をもって車両を運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一構成例に係る油圧・機械式無段階変速機を備えたトランスミッションの構成を示したスケルトン図。
【図2】 第一実施例に係る油圧・機械式無段階変速機を備えたトランスミッションの構成を示したスケルトン図。
【図3】 第一構成例・第一実施例のトランスミッションに適用される油圧回路を示した図。
【図4】 HMTの分類を示した図。
【符号の説明】
7 HST
14 油圧ポンプ
15 油圧モータ
30 遊星機構
40 前後進切換クラッチ機構
100 HMT式トランスミッション
101 HMT(油圧・機械式無段階変速機)
Claims (3)
- エンジン(Eg)の出力回転の変速を行う油圧・機械式無段階変速機であって、HST(7)と差動機構とを組み合わせて構成された油圧・機械式無段階変速機において、該HST(7)は、油圧ポンプ(14)と油圧モータ(15)を分離型のものとし、該油圧ポンプ(14)と油圧モータ(15)は前後に配置して、配管を介して流体的に相互接続した構成とし、前記油圧ポンプ(14)の後方に、前記差動機構としての遊星機構(30)を配置し、該遊星機構(30)の後方に、前記油圧モータ(15)を配置し、前記エンジン(Eg)のフライホイール(1)に、トランスミッション(100)に対する動力を受け入れるための入力軸(3)を取り付け、該入力軸(3)の後方に伝達軸(5)を同心状に配置し、該伝達軸(5)と入力軸(3)とをカップリング(4)を介して相対回転不能に連結し、前記入力軸(3)の後方にはHST(7)の油圧ポンプ(14)を配置し、該伝達軸(5)は、該油圧ポンプ(14)の回転軸心を貫通して後方へ延出され、該油圧ポンプ(14)への入力軸と、該遊星機構(30)への入力軸とを兼用し、該伝達軸(5)の後端には、前記遊星機構(30)の内歯車(35)を相対回転不能に固定し、該伝達軸(5)と油圧モータ(15)の出力軸(21)と、該出力軸(21)にカップリング(29)を介して連結されたモータ伝動軸(85)とを同一軸心上に配置し、該モータ伝動軸(85)の前端部には、前記遊星機構(30)の太陽歯車(33)を固定し、該遊星機構(30)の遊星歯車(34)を支持するキャリア(31)は、HMT出力軸(36)に相対回転不能に固定し、該HMT出力軸(36)は中空状に構成し、前記油圧モータ(15)の出力軸(21)から前記太陽歯車(33)に対し動力を伝達するモータ伝動軸(85)に相対回転自在に外嵌し、前記油圧ポンプ(14)と油圧モータ(15)とにより、前後を挟まれた遊星機構(30)の後部の位置に、前後進切換クラッチ機構(40)を配置し、該前後進切換クラッチ機構(40)は、該遊星機構(30)のHMT出力軸(36)上に配置した前進側歯車(41)と後進側歯車(42)と、該HMT出力軸(36)と平行に配置したデフ駆動軸(28)上の、前進側従動歯車(43)と後進側従動歯車(44)と、該後進側歯車(42)と後進側従動歯車(44)とに噛合した逆転ギア(45)と、油圧クラッチパック(37)により構成したことを特徴とする油圧・機械式無段階変速機。
- 請求項1記載の油圧・機械式無段階変速機において、前記前後進切換クラッチ機構(40)を変速操作部と連動させて、該変速操作部をニュートラル位置に操作したときは、前記前後進切換クラッチ機構(40)が切れて動力を遮断するように構成したことを特徴とする油圧・機械式無段階変速機。
- 請求項1記載の油圧・機械式無段階変速機において、前記前後進切換クラッチ機構(40)をクラッチペダル(114)と連動させて、該クラッチペダル(114)を踏み込むと前記前後進切換クラッチ機構(40)が切れて動力を遮断するように構成したことを特徴とする油圧・機械式無段階変速機。
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