JP3922675B2 - パチンコ玉の揚送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ玉を揚送する、すなわち、低い位置から高い位置へ持ち上げるための揚送装置(以下、適宜「揚送装置」という)に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまでの揚送装置として、たとえば、特開平10−277247号公報に記載された揚送装置(以下、「従来の揚送装置」)がある。図6に示す従来の揚送装置71は、回転自在に軸支されその外周面に多条螺旋溝(ねじ溝)が形成された円柱体(円筒状回転部材)を収納した外筒73と、円柱体外周面と所定の空隙を介して同心状に配置されると共にその下端に玉の転入する導入孔(窓)77が形成されている短尺筒体(固定円筒部材)75と、短尺筒体75を回転駆動する円柱体回転手段(電動機)79とを備え、円柱体の回転により螺旋溝と短尺筒体75内周面との間のパチンコ玉に押圧力を加えながら転動させることによって磨きながら揚送するように構成されている。短尺筒体75の導入孔77には、この導入孔77に揚送されるパチンコ玉を一列にして導くためのパイプ若しくはレール構造の投入手段(案内部材)81が併設され、投入手段81によって導入孔77から転入させたパチンコ玉を、導入孔77内面に形成された案内片(突起)と螺旋溝との働きによって揚送するように構成されている。投入手段81へのパチンコ玉の供給は、この投入手段81に連通された皿状受け部によって行われるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の揚送装置は、投入手段によって導入孔から転入させたパチンコ玉を、案内片と螺旋溝との働きによって揚送するようになっているが、この螺旋溝が形成された円柱体は回転しているため、受け入れるべきパチンコ玉を受け入れずに弾いてしまうことが考えられる。短尺筒体内周面は、パチンコ玉に押圧力を加えるように構成されているため、この内周面と円柱体外周との間に形成された空隙は、パチンコ玉が入り込むには狭すぎる。したがって、円筒状回転部材によって弾かれたパチンコ玉は、そのパチンコ玉が転入させられた窓を介して後続するパチンコ玉を押し返そうとする。ところが、上述した従来の揚送装置の投入手段(案内部材)はパチンコ玉を一列にして導くようになっているので、これらの重さが連鎖的に加重されて生じる押圧力が働いており、弾かれたパチンコ玉はその弾きにより得た運動エネルギーだけではこの押圧力を押し返せない場合が起こりうる。とすると、弾かれたパチンコ玉は逃げ場を失い、このままでは円柱体と短尺筒体との間で詰まることも考えられる。
【0004】
一方、導入孔から転入させたパチンコ玉を螺旋溝内に受け入れさせるには、このパチンコ玉を後続するパチンコ玉によって螺旋溝に押し込むための押圧力が必要となる。上述したパチンコ玉の詰まりを生じさせないためには、後続パチンコ玉による押圧力をなるべく小さくすることが好ましいが、パチンコ玉を螺旋溝内にスムーズに受け入れさせるためにはある程度の押圧力が必要である。押圧力が充分でないと、螺旋溝によるパチンコ玉のスムーズな受け入れが行われず、ひいては揚送装置の揚送効率を低下させてしまうおそれがある。本発明が解決しようとする課題は、上述したパチンコ玉の詰まりの防止とスムーズな受け入れというパチンコ玉の押圧力の大小に係わる相反する要求を満足させ、もって、揚送装置の揚送効率を高めることを目的とする。
【0005】
なお、本発明に類似する技術として、パチンコ玉の通路の途中に段差を設け、その段差による落下衝撃を利用してパチンコ玉に付着した汚れをふるい落とす技術がある。しかし、この技術は、段差による落下衝撃をパチンコ玉に与えることを目的とするものであって、間断のない数珠つなぎ状態のパチンコ玉に連鎖的な押圧力を与えることを目的とする本発明とは異なっている。すなわち、付着した汚れをふるい落とすために充分な落下衝撃を与えるためには、段差部分を境にしてパチンコ玉群の数珠つなぎ状態を分断させる必要がある点で、パチンコ玉群の数珠つなぎ状態を段差部分においても分断させないようにする必要がある本発明と異なっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、次のような構成を備えている。なお、本欄において随所で述べる用語等の解釈は、その性質上可能な範囲で各請求項の揚送装置に該当するものとする。
【0007】
請求項1に記載した発明の構成
請求項1に記載した発明に係るパチンコ玉の揚送装置(以下、「請求項1の揚送装置」という)は、螺旋溝群(複数の螺旋溝)が外周面に形成された円柱体と、円柱体を囲む外筒と、円柱体を回転させるための円柱体回転手段と、螺旋溝にパチンコ玉を導入するための導入手段と、導入手段にパチンコ玉を転動投入(転がし入れる)するための投入転動面と、を含み、導入手段は、円柱体の下端部位を同心状に囲む短尺筒体と、各螺旋溝に導入されるパチンコ玉を通過させるために円柱体と当該短尺筒体との間に形成された環状空間部と、短尺筒体の周方向に形成されたパチンコ玉を導入するための複数の導入孔群と、を含むものである。請求項1の揚送装置の特徴は、投入転動面は、短尺筒体を包囲するとともに、円柱体の中心側が外側よりも下位に傾斜するように構成され、さらに、前記短尺筒体は、短尺筒体回転手段に連結され、前記短尺筒体回転手段は、前記円柱体の回転方向と同方向に、かつ、前記円柱体の回転速度より低速で、前記短尺筒体を回転させるように構成されていることにある。
【0008】
ここで、「投入転動面」は、短尺筒体を包囲する形状であれば、どのような形状でもよい。投入転動面は、平面状であることが一般的であるが、パチンコ玉の転動を邪魔しない範囲であれば湾曲していてもよい。「円柱体回転手段」と「短尺筒体回転手段」は、それぞれ別個の駆動源(たとえば、電動モータ)によって構成してもよいし、単一駆動源から得た駆動力を減速装置等を介して各々別個に伝達するように構成してもよい。
【0009】
請求項1に記載した発明の作用効果
請求項1の揚送装置の作用は、次の通りである。すなわち、円柱体は外筒内で円柱体回転手段によって回転される。パチンコ玉群の螺旋溝(群)への導入は、導入手段によって行われ、具体的には、導入手段の一部を構成する短尺筒体の導入孔群に投入転動面の作用によってパチンコ玉群を転げ入れ、この転げ入れたパチンコ玉群を円柱体の回転を利用して螺旋溝群に受け入れさせる。受け入れられたパチンコ玉群は、円柱体の回転によって揚送される。投入転動面は、短尺筒体を包囲するように構成されているので、短尺筒体の周方向に離間する導入孔群に全方向から(万遍なく)パチンコ玉群が導入される。請求項1の揚送装置は、導入孔群に全方向からパチンコ玉群が導入されるので、導入ロスが少なくなる分だけ導入効率がよくなり、導入効率が良くなった分揚送効率をよくすることができる。さらに、短尺筒体を回転可能構造にした場合は、この回転によって、導入孔群が短尺筒体の周方向に移動することになるので、パチンコ玉群の全方向からの導入が固定構造にした場合に比べてより確実なものとなる。なお、円柱体の回転速度と短尺筒体の回転速度との違いによって、短尺筒体から見た円柱体の回転速度が相対的に遅くなる。この結果、螺旋溝群へのパチンコ玉の導入が、短尺筒体が回転しない場合に比べてより円滑になり、これによって、パチンコ玉の揚送量が増える。
【0010】
請求項2に記載した発明の構成
請求項2に記載した発明に係るパチンコ玉の揚送装置(以下、「請求項2の揚送装置」という)は、請求項1の揚送装置の構成に限定が加わり、投入転動面は、短尺筒体を隣接包囲する下流転動面と、段差部を介して下流転動面を包囲する上流転動面と、を含み、段差部は、前記上流転動面上のパチンコ玉群の自重を下流転動面上のパチンコ玉群に作用させて短尺筒体方向に押圧する(押圧力を加える)ように構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載した発明の作用効果
請求項2の揚送装置は、請求項1の揚送装置の作用効果に加え、次の作用効果が生じる。すなわち、上流転動面上のパチンコ玉群の自重を下流転動面上のパチンコ玉群に作用させて短尺筒体方向に押圧する(押圧力を加える)。下流転動面上のパチンコ玉群は、短尺筒体や円柱体の回転によって弾かれる場合があるが、この弾きを上記押圧力によって抑え、螺旋溝群へのパチンコ玉の導入を促進する。一方、弾きによってパチンコ玉に加えられた力が押圧力を上回った結果、下流転動面上のパチンコ玉群が下流転動面の放射方向、すなわち、段部方向に移動させられる場合がありうる。このパチンコ玉を移動させる力が上流のパチンコ玉群を押し上げられる程度に大きければ問題はないが、上流のパチンコ玉を押し上げるには十分な大きさではない場合は下流転動面上のパチンコ玉群が得た運動エネルギーは逃げ場を失ってしまう。逃げ場を失った運動エネルギーをそのままにしておくと、パチンコ玉を詰まらせる原因になりかねない。段差部を設けることによって、上述の運動エネルギーを得たパチンコ玉を、押圧力と衝突しないように偏向させ、これによって、パチンコ玉の移動を確保し、この移動によって運動エネルギーを放出させ、もって、パチンコ玉の詰まりを未然防止する、という作用効果を生じさせている。
【0012】
請求項3に記載した発明の構成
請求項3に記載した発明に係るパチンコ玉揚送装置(以下、「請求項3の揚送装置」という)は、請求項2の揚送装置の構成に限定が加わって、下流転動面の短尺筒体半径方向長さは、下流転動面上端と円柱体表面との距離、下流転動面上端と短尺筒体表面との距離、下流転動面上端と螺旋溝に受け入れられたパチンコ玉表面との距離と、の三者何れもがパチンコ玉N個分の直径と等しい長さより長くパチンコ玉(N+1)個分の直径と等しい長さより短く設定されていることを特徴とする。「N」は、自然数、すなわち、1,2,3...を示している。このように構成すると、下流側から上流側に見た(N+1)番目のパチンコ玉は、N番目のパチンコ玉と段差部とによって支持され(両者間にブリッジして)下流転動面上に落下できなくなる。この結果、(N+1)番目のパチンコ玉と下流転動面との間に空間部が形成される。
【0013】
請求項3に記載した発明の作用効果
請求項3の揚送装置は、請求項1又は2の揚送装置の作用効果に加え、次の作用効果を生じる。すなわち、たとえば、円柱体の回転によって下流転動面上のパチンコ玉(群)が弾かれて転動方向とは逆方向の力(押上力)が作用すると、上記したN番目のパチンコ玉を空間部内へ移動させることによってこの押上力の運動エネルギーを放出する。段差部の形状によっては、N番目のパチンコ玉の移動が(N+1)番目のパチンコ玉を押し上げる場合もある。押上力の運動エネルギーが放出されて押上力より押圧力が大きくなると、N番目のパチンコ玉は短尺筒体の方向へ再び転動する。請求項3の揚送装置は、上述した運動エネルギーを放出できるように構成したので、放出できなければ生じうるパチンコ玉の詰まりが防止され、これによって、パチンコ玉の円滑な導入を通じて揚送効率をよくすることができる。
【0014】
請求項4に記載した発明の構成
請求項4に記載した発明に係るパチンコ玉の揚送装置(以下、「請求項4の揚送装置」という)は、請求項2又は3の揚送装置の構成に限定が加わり、段差部は、下流転動面と上流転動面とを連結する段差傾斜面によって構成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載した発明の作用効果
請求項4の揚送装置は、請求項3の揚送装置の作用効果に加え、次の作用効果を生じる。すなわち、上記構成を採用することによって、下流転動面と段差傾斜面と上流転動面の三者を一体化させることができ、これによって、投入傾斜面全体の構造を単純化(一部材化)することができる。構造を単純化できれば、投入傾斜面の製造が楽になる。つまり、投入傾斜面を、たとえば、金属材や合成樹脂材によって構成しようとした場合に、金属板はプレス一工程によって、また、合成樹脂は一体成型によって、それぞれ加工・製造することができるようになり、たいへん便利である。
【0016】
請求項5に記載した発明の構成
請求項5に記載した発明に係るパチンコ玉の揚送装置(以下、「請求項5の揚送装置」という)は、請求項4の揚送装置の構成に限定が加わり、段差傾斜面と上流転動面との間に、段差傾斜面より緩やか、かつ、上流転動面より急な勾配、つまり、段差傾斜面と上流転動面との間の勾配を持つ連結傾斜面が設けられていることを特徴とする。「連結傾斜面」は、平面によって構成するのが一般的であるが、これ以外の構成であっても本発明の目的の範囲内であればどのような構成(構造)であってもよい。
【0017】
請求項5に記載した発明の作用効果
請求項5の揚送装置は、請求項4の揚送装置の作用効果に加え、連結傾斜面の働きによって、上流転動面上のパチンコ玉群の自重による下流転動面上のパチンコ玉群への押圧をより円滑にする、という作用効果が生じる。すなわち、上流転動面と段差傾斜面との勾配が急激に変化すると、両者間におけるパチンコ玉の数珠つなぎ状態が途切れ易くなり、途切れると途切れた箇所から下流側へ押圧力が働かなくなる。押圧力が働かなくなると導入孔群へのパチンコ玉導入の効率が悪くなる。そこで、連結傾斜面を設けて上流転動面と段差傾斜面間の勾配を段階的に変化させ、これによりパチンコ玉の数珠つなぎ状態を途切れさせないようにした。数珠つなぎ状態が保たれることによって、パチンコ玉の導入がスムーズに行われるので揚送効率がよくなる。
【0018】
請求項6に記載した発明の構成
請求項6に記載した発明に係る揚送装置(以下、「請求項6の揚送装置」という)は、請求項5の揚送装置の構成に限定が加わり、前記下流転動面の勾配は水平面に対して20乃至30度であり、前記段差傾斜面の勾配は水平面に対して75乃至85度であり、前記上流転動面の勾配は水平面に対して5乃至10度であり、前記連結傾斜面の勾配は水平面に対して30乃至40度であることを特徴とする。請求項6の揚送装置は、請求項5の揚送装置に数値限定を加えたものであって、両者に構造的な差異はない。これらの数値は、発明者らが行った実験の結果に基づき限定したものであって、これらの数値以外の数値を用いることを妨げるものではない。
【0019】
請求項6に記載した発明の作用効果
請求項6の揚送装置は、請求項5の揚送装置の作用効果と基本的に同じ作用効果を生じ、発明者らが行った実験によれば、上記した数値限定を行ったときにこの作用効果が最も顕著に現れた。
【0020】
請求項7に記載した発明の構成
請求項7に記載した発明に係るパチンコ玉の揚送装置(以下、「請求項7の揚送装置」という)は、請求項5又は6の揚送装置の構成に限定が加わり、下流転動面と段差傾斜面と上流転動面と連結傾斜面のうち、何れか一者又は二者以上が、曲面を含むことを特徴とする。「曲面」と表現したのは、下流転動面と段差傾斜面と上流転動面と連結傾斜面の各々が、平面であることはもとより、パチンコ玉に対して実質的に平面と同じ働きをする曲面を含むものであってもよい、すなわち、一部又は全部が曲面によって構成されているものであってもよい、ことを明確にする趣旨である。「一者又は二者以上」が曲面を含む、とは、下流転動面と段差傾斜面と上流転動面と連結傾斜面の四者のうち、何れか一者(たとえば、上流傾斜面)が、又は、何れか二者(たとえば、下流転動面と上流転動面)が、又は、何れか三者(たとえば、下流傾斜面と段差傾斜面と上流転動面)が、又は、四者全部が曲面を含むことをいう。
【0021】
請求項7に記載した発明の作用効果
請求項7の揚送装置は、下流転動面と段差傾斜面と上流転動面のうち、何れか一者又は二者以上が曲面を含むものであっても請求項5又は6の揚送装置と基本的に同じ作用効果を生じる。
【002
請求項8に記載した発明の構成
請求項に記載した発明に係るパチンコ玉の揚送装置(以下、「請求項の揚送装置」という)は、螺旋溝群が外周面に形成された円柱体と、円柱体を囲む外筒と、円柱体を回転させるための円柱体回転手段と、螺旋溝にパチンコ玉を導入するための導入手段と、導入手段にパチンコ玉を転動投入するための投入転動面と、を含み、導入手段は、円柱体の下端部位を同心状に囲む短尺筒体と、各螺旋溝に導入されるパチンコ玉を通過させるために円柱体と短尺筒体との間に形成された環状空間部と、短尺筒体の周方向に形成されたパチンコ玉を導入するための複数の導入孔群と、を含む装置である。さらに請求項9の揚送装置は、その短尺筒体は、短尺筒体回転手段に連結され、前記短尺筒体回転手段は、前記円柱体の回転方向と同方向に、かつ、前記円柱体の回転速度より低速で、前記短尺筒体を回転させるように構成されている。これに加え、各導入孔は、複数個のパチンコ玉群を重ねた状態で通過させうる高さ寸法に形成され、投入転動面は、短尺筒体を包囲するとともに、円柱体の中心側が外側よりも下位に傾斜するように構成されるとともに、短尺筒体を隣接包囲する下流転動面と、段差部を介して下流転動面を包囲する上流転動面と、を含み、段差部は、上流転動面から転動するパチンコ玉群を下流転動面上で複数段に重ねさせ、円柱体が一回転する間に単一の導入孔から複数個のパチンコ玉群を導入させられるように構成されていることを特徴とする。「円柱体回転手段」と「短尺筒体回転手段」は、それぞれ別個の駆動源(たとえば、電動モータ)によって構成してもよいし、単一駆動源から得た駆動力を減速装置等を介して各々別個に伝達するように構成してもよい。
【002
請求項8に記載した発明の作用効果
請求項の揚送装置の作用は、次の通りである。すなわち、円柱体は外筒内で円柱体回転手段によって回転される。パチンコ玉群の螺旋溝(群)への導入は、導入手段によって行われ、具体的には、導入手段の一部を構成する短尺筒体の導入孔群にパチンコ玉群を転げ入れ、この転げ入れたパチンコ玉群を円柱体の回転を利用して螺旋溝群に受け入れさせる。受け入れられたパチンコ玉群は、円柱体の回転によって揚送される。このとき、円柱体の回転速度と短尺筒体の回転速度との違いによって、短尺筒体から見た円柱体の回転速度が相対的に遅くなる。この結果、螺旋溝群へのパチンコ玉の導入が、短尺筒体が回転しない場合に比べてより円滑になり、これによって、パチンコ玉の揚送量が増える。パチンコ玉群の転げ入れは、投入転動面の作用によって行われる。投入転動面の一部を構成する段差部は、上流転動面から転動するパチンコ玉群を下流転動面上で複数段に重ねさせ、円柱体が一回転する間に単一の導入孔から複数個のパチンコ玉群を導入させられるように構成されているので、単数個を導入させる場合に比べて導入効率、ひいては揚送効率をよくすることができる。
【002
【発明の実施の形態】
次に、各図を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。図1は本実施形態に係る揚送装置の斜視図であり、図2は揚送装置下端部の部分破断図である。図3は導入手段の部分破断図であり、図4は投入傾斜面の平面図である。図5は、駆動手段の構造を示す図である。
【002
揚送研磨装置の基本構造
図1(a)に示す揚送研磨装置1は、最下端に位置するベース18から縦方向に起立する外筒2と、外筒2の下端(ベース18の上面)に配したパチンコ玉供給用の周囲ボックス20と、周囲ボックス20のほぼ中央部に位置する導入手段16と、駆動源となるモータ(円柱体回転手段、短尺筒体回転手段)30とを備えている。外筒2は、図1(c)及び2に示すように、断面円形の内部空間部3を備え、この内部空間部3の中で円柱体8を回転させるようになっている。円柱体8は、その外周面に複数の螺旋溝10,10...を備えており、後述する駆動伝達手段により回転駆動されるようになっている。さらに、外筒2の内周面と円柱体8との間に円柱体8の周りに配した研磨シート(研磨部材)12である。本実施形態の研磨シート12は、パチンコ玉を研磨するとともに上昇案内するための案内部材の役割を果たしている。研磨シート12は外筒2に簡単に取り外せるように固定してあり、取り外した使用済み研磨シート12は、リサイクルしやすいように、洗浄したり他の研磨シート12と交換できるようにしている。
【0026
外筒の構成
図1(a),(b)及び2に示す外筒2は、外筒本体5と、この外筒本体5にヒンジ結合した片開きドア6を有し、片開きドア6は、部分的な開閉ができるように上中下三段に分割されている。図1(a)に示すように外筒2の上端には、玉送出ユニット14を簡単に取り外せるようにボルト(図示を省略)で固定され、円柱体8も取り付けや取り外し等が容易にできるようになっている。
【0027
外筒下端部の構成
図1及び2に示すように外筒2の下方領域に、パチンコ玉を取り込むための導入手段16を設け、この導入手段16の回りを囲むように矩形の周囲ボックス20を配している。周囲ボックス20は、図1に示すようにベース18に固定してある。周囲ボックス20は、短尺筒体40を包囲するとともに円柱体8の中心側が外側よりも下位に(中央部)に向かって傾斜するすり鉢状の投入転動面21を備え、この投入転動面21の傾斜を利用して玉集め室19に入り込んだパチンコ玉をその中央部に位置する導入手段16の周辺に集めるようになっている。
【0028
円柱体の構成
図1(b)及び2に示す円柱体8は硬質の合成樹脂製であって、先に述べたように、その外周面に複数の螺旋溝10,10を備えている。各螺旋溝10は、円柱体8の外周面を削る(彫る)等により形成する方法が一般的であるが、円柱体8の外周に山筋を設けることにより山筋と山筋との間に螺旋溝10を形成する方法もある。なお、螺旋「溝」は、パチンコ玉の一部分を露出させ、他の部分を受け入れられるための実質的な通路を形成していればどのような形態であってもよい。たとえば、上述した山筋を一定間隔を介して突き刺したピン等によって構成してもよい。各螺旋溝10は、円柱体8の外周面を無駄なく利用して揚送効率を高めるために並列に配置している。並列に配置すれば、各螺旋溝10間を必要以上に疎にしなくて済むからである。
【0029
螺旋溝10の条数は、少なくとも1条あればよいが、パチンコ玉の直径とともに円柱体8の直径や螺旋溝10の傾斜角等を考慮して最も揚送効率が高くなるように設定する。本実施形態の螺旋溝10は10条としているが、6条乃至14条とするのが一般的といえる。この数字は、パチンコ遊技場における設置スペース等を考慮した上で、まず円柱体8の直径を設定し、この直径から導かれる円周の長さと、パチンコ玉の直径との関係から算出した数字である。螺旋溝10の条数を増やして揚送能力を高めようとするのであれば、円柱体8の直径を太くすればよいし、一方、設置スペースを小さくするのであれば、螺旋溝10の条数を減らして円柱体8の直径を細くすればよい。円柱体8の直径を細くすることにより揚送研磨効率が下がるが、この場合は、別のスペースを使って他の円柱体8を設置するなどして補うようにするとよい。なお、円柱体8は、一本の部材により形成してもよいが、組立や保守等の取り扱い等を考慮して1本の円柱体8を複数本の短尺円柱体に分割してもよい。
【003
研磨シートの構成
図1(c)を参照しながら、研磨シート12について説明する。本実施形態の研磨シート12は、研磨効果を高めるために細い合成樹脂繊維を編み込んで形成したシート状の部材であり、厚み方向に弾力があり、この弾力を利用して研磨シート12からの摩擦力(押圧力)をパチンコ玉に働かせるようになっている。研磨シート12は、研磨シート12より硬い合成樹脂製の挿入板13の一方の面に貼り付け、あるいは熱溶着などの手段によって一体に形成されている。また、挿入板13の両面に研磨シート12を貼り付けておき、使用により一方が汚れたら裏返して他方を使用するようにしてもよい。挿入板13を使用したのは、外筒2の内周面と円柱体8の外周面との間の僅かな隙間に挿入する際に、弾力性のある研磨シート12だけでは挿入しづらいので、その案内役を果たさせて作業性を高めるためである。
【003
導入手段の基本構成
図2を参照しながら、導入手段16について説明する。本実施形態の導入手段16は、パチンコ玉を整列させる機構であって、本実施形態では、各螺旋溝10に導入しようとするパチンコ玉を整列させるようになっており、具体的には、各螺旋溝10にパチンコ玉を順次導入するようになっている。図2に示すように導入手段16は、想像線で示す外筒2の下端領域において螺旋溝10に導入されたパチンコ玉が通過できる隙間を形成しながら円柱体8の下端部を同心的に囲む短尺筒体40と、この短尺筒体40の下端部の周方向に等間隔に並ぶ複数の導入孔44,44...を備えている。短尺筒体40は、さらに、隣接する内壁面の各導入孔44間の板部40pから突出する案内片45,45...(図示を省略する)を備えている。各導入孔44は周囲ボックス20内のパチンコ玉を各螺旋溝10内に導入するための孔であり、各案内片45は各螺旋溝10が受け入れたパチンコ玉を円柱体8の回転によって上昇案内するための部材である。短尺筒体40は、図1に示すモータ30を駆動源として、図2及び3に示すベルト32を介して回転軸33によって、円柱体8の回転方向と同方向に、かつ、円柱体8の回転速度より低速で回転するように構成されている。以下、各部材について詳しく説明する。
【003
導入孔
図2に示すように各導入孔44は、複数条の螺旋溝群10,10を臨めるだけの高さ寸法と、パチンコ玉が通過できる幅寸法とを有する矩形状に形成されている。導入孔44は、少なくとも1個あればよいのであるが、本実施形態における導入孔44は、円柱体8の螺旋溝10を前述のように10条より多い17個としている。導入孔44の数は多ければ多いほど導入孔44と螺旋溝10との出会う確率が上がりパチンコ玉の導入効率をよくすることができると考えられるが、導入孔44の数を増やせばその分だけ短尺筒体40も大きくしなければならなくなる。パチンコ遊技場内の設置面積による制約等を考慮しながら行った発明者らの実験によれば17個が最適と思われるので、本実施形態では17個とした。導入孔44の個数を17個に限る必要がないことはもちろんであるが、螺旋溝10の条数を導入孔44の数より多くすると導入孔44からのパチンコ玉導入を受けられない螺旋溝10が発生して非効率なので、このようなことのないように導入孔44の数を円柱体8の螺旋溝10の条数より多くしておくことが好ましい。
【003
投入転動面の構成
図3及び4に示すように、投入転動面21は、射出成形された合成樹脂によって構成され、前述したように周囲ボックス20の中央部に向かって傾斜しており、この傾斜を利用して玉集め室19に入り込んだ数珠つなぎ状態のパチンコ玉群をその中央部に位置する短尺筒体40の周辺に集めるようになっている。図4に示すように投入転動面21は、その中心側から外側に向かって、短尺筒体40を隣接包囲する(隣り合わせに囲む)下流転動面22と、段差部を構成する段差傾斜面23を介して下流転動面22を包囲する連結傾斜面24と、連結傾斜面24を包囲する上流転動面25と、を備え、各面は、短尺筒体40の軸線と同心状に形成されている。このような構成を備える投入転動面21は、上流転動面25上のパチンコ玉群の自重を連結傾斜面24と段差傾斜面23を介して下流転動面22上のパチンコ玉群に作用させて短尺筒体40方向に押圧するように構成されている。
【003
下流転動面の構成
図3及び4に示すように下流転動面22の短尺筒体40半径方向長さは、下流転動面22上端と円柱体8表面との距離D1、下流転動面22上端と短尺筒体40表面との距離D2、下流転動面上端22と螺旋溝8(図4では省略)に受け入れられたパチンコ玉P表面との距離D3と、の三者何れもがパチンコ玉N個分の直径と等しい長さより長くパチンコ玉(N+1)個分の直径と等しい長さより短く設定されている。Nは整数であって、1でも2以上でもよいが本実施形態においては設置スペース等の関係から、このNは2に設定されている。すなわち、距離D1がパチンコ玉2個分の直径と等しい長さより長く3個分の直径と等しい長さより短く設定され、距離D2及びD3がパチンコ玉1個分の直径と等しい長さより長く2個分の直径と等しい長さより短く設定されている。このように設定されたのは、距離D1と距離D2と距離D3とが、何れもパチンコ玉の直径の整数倍と等しい長さにならないようにする(半端な長さにする)ことによって、円柱体8と短尺筒体40が回転している状況下で、導入孔44の位置や螺旋溝10へのパチンコ玉の導入の有無に拘わらず、下流転動面22上に可動空間部28を形成させるためである。可動空間部28の作用については、後述する。下流転動面22の水平面に対する勾配R1は、実験によると20乃至30度の範囲が適当であるが、本実施形態では25度に設定されている。
【003
段差傾斜面の構成
段差部を構成する段差傾斜面23は、図3及び4に示すように、上述した下流転動面22を同心状に包囲しており、実験によればその勾配R2は水平面に対して75乃至80度の範囲が適当であるが、本実施形態では80度に設定されている。段差傾斜面23は、パチンコ玉を転動させるためのものではないので、平面で構成する必要は必ずしもないが、平面以外の構成を採用する場合は、可動空間部28を形成する邪魔にならないように十分に注意する。
【0036
連結傾斜面の構成
図3及び4に示すように連結傾斜面24は、上流転動面25上のパチンコ玉群の自重による下流転動面22上のパチンコ玉群への押圧をより円滑にするためのものである。すなわち、上流転動面25と段差傾斜面23との勾配が急激に変化すると、両者間におけるパチンコ玉の数珠つなぎ状態が途切れ易くなり、途切れると途切れた箇所から下流側へ押圧力が働かなくなる。押圧力が働かなくなると導入孔群44へのパチンコ玉導入の効率が悪くなる。そこで、連結傾斜面を設けて上流転動面25と段差傾斜面23間の勾配を段階的に変化させ、これによりパチンコ玉群の数珠つなぎ状態を途切れさせないようにした。連結傾斜面24の水平面に対する勾配R3は、実験によると30乃至40度の範囲が適当であるが、本実施形態では35度に設定されている。なお、連結傾斜面24を設けることは押圧をより円滑にするために好ましいが、上流転動面25が設定より急勾配である等の理由によって十分な押圧力を確保できる等の格別の事情があるのであれば、この連結傾斜面24を省略して段差傾斜面23と上流転動面25とを直接段差傾斜面23によって連結するように構成することもできる。
【0037
上流転動面の構成
投入転動面21の最上流を構成する上流転動面25は、図4に示すように、上から見た矩形に形成され、図3に示すようにその勾配R4は、実験によれば5乃至10度の範囲が好ましく、本実施形態では6度に設定されている。勾配R4を6度に設定したのは、転動面上に置かれたパチンコ玉が自然に転動を始める最低角度は、転動面の状態にもよるが3〜5度といわれているので、汚れたパチンコ玉でも転動させるために適当であると考えたからである。さらに、投入転動面21表面の摩擦係数や汚れ状態、また、周りの温度や湿度等の外気環境等の影響もあり得るので、その影響によって転動が円滑に行われない場合は、勾配R4を6度を超える角度に設定して転動具合を調整するとよい。勾配R4は、これをできるだけ大きく設定したほうが押圧力を高められるのであるが、このように設定したのは、限られた長さ寸法の中で段差傾斜面23を形成するためには、その前後にある下流転動面22と上流転動面25との勾配をできるだけ節約してその分を段差傾斜面に振り向ける必要があるからである。
【0038
駆動手段の構成
図2及び5を参照しながら、駆動手段51について説明する。本実施形態の駆動手段51は、円柱体8を回転させる円柱体回転手段と、短尺筒体40を回転させる筒体回転手段との機能を兼ね備えている。まず、図5に破線で示すように、モータ30の出力軸31に第1の駆動ギア52を取り付ける。次いで、回転軸33を、図5に示す第2の駆動ギア53の裏側に位置する第1の従動ギア54(破線で示す)に取り付ける。次いで、この第1の従動ギア54と第1の駆動ギア52とを歯付きベルトあるいはチェーン32で連結する。第1の従動ギア54の軸方向上段(図5の紙面手前側)に、第2の駆動ギア53を取り付ける。短尺筒体40の下端に固定した回転テーブル56の内周面に第2の従動ギア55を形成し、この回転テーブル56が内歯車として作用するように構成する。第2の従動ギア(内歯車)55と第2の駆動ギア53とを、第1のアイドルギア57及び第2のアイドルギア58を介して連結する。なお、上述した各ギアは、短尺筒体40が円柱体8の回転方向と同方向に、かつ、円柱体8の回転速度より低速で回転するように設定されている。このように設定したのは、円柱体8に対する短尺筒体40の相対速度を遅くすることによって、円柱体8の各螺旋溝10がパチンコ玉を受け入れやすくするためである。
【0039
本実施形態の作用効果
円柱体8は外筒2内で円柱体回転手段30によって回転される。パチンコ玉群の螺旋溝(群)10への導入は、導入手段16によって行われ、具体的には、導入手段16の一部を構成する短尺筒体40の導入孔群44にパチンコ玉群を転げ入れ、この転げ入れたパチンコ玉群を円柱体8の回転を利用して螺旋溝群10に受け入れさせる。受け入れられたパチンコ玉群は、円柱体8の回転と案内部材の役割を果たしている研磨シート12によって揚送される。パチンコ玉群の転げ入れは、投入転動面21の作用によって行われる。投入転動面21は、短尺筒体40を包囲するように構成されているので、短尺筒体40の周方向に離間する導入孔群44に全方向から(万遍なく)パチンコ玉群が導入される。導入孔群44に全方向からパチンコ玉群が導入されるので、導入ロスが少なくなる分だけ導入効率、ひいては揚送効率をよくすることができる。さらに、短尺筒体40の回転によって、導入孔群44が短尺筒体40の周方向に移動することになるので、パチンコ玉群の全方向からの導入が固定構造にした場合に比べてより確実なものとなる。
【004
さらに投入転動面21は、上流転動面25上のパチンコ玉群の自重を下流転動面22上のパチンコ玉群に作用させて短尺筒体40方向(図3の矢印Vp)に押圧する(押圧力Vpを加える)。下流転動面22上のパチンコ玉群は、短尺筒体40や円柱体8の回転によって弾かれる場合があるが、この弾きを上記押圧力によって抑え、螺旋溝群8へのパチンコ玉の導入を促進する。一方、弾きによってパチンコ玉に加えられた反押圧力Vrが押圧力を上回った結果、下流転動面22上のパチンコ玉群が下流転動面22の放射方向、すなわち、段差傾斜面23方向に移動させられる場合がありうる。この反押圧力Vrが上流のパチンコ玉群を押し上げられる程度に大きければ問題はないが、上流のパチンコ玉を押し上げるには十分な大きさではない場合は下流転動面22上のパチンコ玉群を可動空間部28内に移動させる。すなわち、可動空間部28は、反押圧力Vrによってパチンコ玉群が得た運動エネルギーを放出させるための逃げ場としての役割を担っている。
【004
すなわち、図3に示す下流転動面22上のパチンコ玉P1は、短尺筒体40表面から受けた反押圧力Vrによって押圧力Vpに抗しながら段差傾斜面23方向へ移動する。この移動は、可動空間部28がパチンコ玉P1を受け入れることによって実現する。この移動に伴ってパチンコ玉P1は、パチンコ玉P2を上方へ押し上げる(反押圧力Vrのベクトルが偏向される)。パチンコ玉P2が押し上げられた結果、パチンコ玉P3やパチンコ玉P4等もそのパチンコ玉P2の押し上げの影響を受けるが、上流転動面25上の他のパチンコ玉群Pgへの影響はほとんどない。以上のように、運動エネルギーを得たパチンコ玉P1を、押圧力VPと衝突しないように偏向させ、これによって、パチンコ玉P1等の移動を確保し、この移動によって運動エネルギーを放出するので、パチンコ玉群の詰まりが未然防止される。
【発明の効果】
各請求項に記載した発明によれば、パチンコ玉の詰まりの防止とスムーズな受け入れとを図ることによって揚送装置の揚送効率をよくすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る揚送装置の斜視図である。
【図2】 揚送装置下端部の部分破断図である。
【図3】 導入手段の部分破断図である。
【図4】 投入傾斜面の平面図である。
【図5】 駆動手段の構造を示す図である。
【図6】 従来の揚送装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 揚送研磨装置
2 外筒
3 内部空間部
5 外筒本体
6 片開きドア
8 円柱体
10 螺旋溝
12 研磨シート
13 挿入板
14 玉送出ユニット
15 排出ノズル
16 導入手段
18 ベース
19 玉集め室
20 周囲ボックス
21 投入転動面
22 下流転動面
23 段差傾斜面(段差部)
24 連結傾斜面
25 上流転動面
28 可動空間部
30 駆動モータ
31 出力軸
32 ベルト
33 回転軸
40 短尺筒体
42 案内部材
44 導入孔
51 駆動手段
52 第1の駆動ギア
53 第2の駆動ギア
54 第1の従動ギア
55 第2の従動ギア
56 回転テーブル
57 第1のアイドルギア
58 第2のアイドルギア
71 従来の揚送装置
73 外筒
75 短尺筒体
77 導入孔
79 電動体
81 投入手段

Claims (8)

  1. 螺旋溝群が外周面に形成された円柱体と、
    前記円柱体を囲む外筒と、
    前記円柱体を回転させるための円柱体回転手段と、
    前記螺旋溝にパチンコ玉を導入するための導入手段と、
    前記導入手段にパチンコ玉を転動投入するための投入転動面と、を含み、
    前記導入手段は、前記円柱体の下端部位を同心状に囲む短尺筒体と、前記各螺旋溝に導入されるパチンコ玉を通過させるために当該円柱体と当該短尺筒体との間に形成された環状空間部と、当該短尺筒体の周方向に形成されたパチンコ玉を導入するための複数の導入孔群と、を含むパチンコ玉の揚送装置において、
    前記投入転動面は、前記短尺筒体を包囲するとともに、前記円柱体の中心側が外側よりも下位に傾斜するように構成され
    前記短尺筒体は、短尺筒体回転手段に連結され、
    前記短尺筒体回転手段は、前記円柱体の回転方向と同方向に、かつ、前記円柱体の回転速度より低速で、前記短尺筒体を回転させるように構成されていることを特徴とするパチンコ玉の揚送装置。
  2. 前記投入転動面は、前記短尺筒体を隣接包囲する下流転動面と、段差部を介して当該下流転動面を包囲する上流転動面と、を含み、
    前記段差部は、前記上流転動面上のパチンコ玉群の自重を前記下流転動面上のパチンコ玉群に作用させて当該短尺筒体方向に押圧するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載したパチンコ玉の揚送装置。
  3. 前記下流転動面の前記短尺筒体半径方向長さは、当該下流転動面上端と前記円柱体表面との距離、当該下流転動面上端と前記短尺筒体表面との距離、当該下流転動面上端と前記螺旋溝に受け入れられたパチンコ玉表面との距離と、の三者何れもがパチンコ玉N個分の直径と等しい長さより長くパチンコ玉(N+1)個分の直径と等しい長さより短く設定されていることを特徴とする請求項2に記載したパチンコ玉の揚送装置。
  4. 前記段差部は、前記下流転動面と前記上流転動面とを連結する段差傾斜面によって構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載したパチンコ玉の揚送装置。
  5. 前記段差傾斜面と前記上流転動面との間に、当該段差傾斜面より緩やか、かつ、当該上流転動面より急な勾配を持つ連結傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項4に記載したパチンコ玉の揚送装置。
  6. 前記下流転動面の勾配は水平面に対して20乃至30度であり、前記段差傾斜面の勾配は水平面に対して75乃至85度であり、前記上流転動面の勾配は水平面に対して5乃至10度であり、前記連結傾斜面の勾配は水平面に対して30乃至40度であることを特徴とする請求項5に記載したパチンコ玉の揚送装置。
  7. 前記下流転動面と前記段差傾斜面と前記上流転動面と前記連結傾斜面のうち、何れか一者又は二者以上が、曲面を含むことを特徴とする請求項5又は6に記載したパチンコ玉の揚送装置。
  8. 螺旋溝群が外周面に形成された円柱体と、
    前記円柱体を囲む外筒と、
    前記円柱体を回転させるための円柱体回転手段と、
    前記螺旋溝にパチンコ玉を導入するための導入手段と、
    前記導入手段にパチンコ玉を転動投入するための投入転動面と、を含み、
    前記導入手段は、前記円柱体の下端部位を同心状に囲む短尺筒体と、前記各螺旋溝に導入されるパチンコ玉を通過させるために当該円柱体と当該短尺筒体との間に形成された環状空間部と、当該短尺筒体の周方向に形成されたパチンコ玉を導入するための複数の導入孔群と、を含むパチンコ玉の揚送装置において、
    前記短尺筒体は、短尺筒体回転手段に連結され、
    前記短尺筒体回転手段は、前記円柱体の回転方向と同方向に、かつ、前記円柱体の回転速度より低速で、前記短尺筒体を回転させるように構成され、
    前記各導入孔は、複数条の螺旋溝群を臨める高さ寸法に形成され、
    前記投入転動面は、前記短尺筒体を包囲するとともに、前記円柱体の中心側が外側よりも下位に傾斜するように構成されるとともに、当該短尺筒体を隣接包囲する下流転動面と、段差部を介して当該下流転動面を包囲する上流転動面と、を含み、
    前記段差部は、前記上流転動面から転動するパチンコ玉群を前記下流転動面上で複数段に重ねさせ、前記円柱体が一回転する間に単一の導入孔から複数個のパチンコ玉群を導入させられるように構成されていることを特徴とするパチンコ玉の揚送装置。
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